JP6362441B2 - 分配器 - Google Patents
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Description
Z701=√(Z110・Z100)=√(2Z100・Z100)=Z100√2
また、伝送線路702の入力側と出力側のインピーダンスは伝送線路701と等しいことから、伝送線路702のインピーダンスZ702は伝送線路701のインピーダンスZ701と等しい。伝送線路701および伝送線路702のインピーダンスを上式のインピーダンスとすると共に、その長さをλ/4(λ:使用周波数の波長)にそれぞれ設定することにより、ウィルキンソン型2分配器700と、入力端子IN100、出力端子OUT100および出力端子OUT101とに接続される回路とのインピーダンス整合が実現する。さらに、アイソレーション抵抗である抵抗R100を、出力端子OUT100,OUT101のインピーダンスの2倍の2Z100とした時に、良好なアイソレーションを得ることができる。
図1に示す第1実施例の5分配器1は、ウィルキンソン型2分配器である4個の第1の2分配器10ないし第4の2分配器13と、1個の整合回路とを組み合わせて構成されており、入力端子J0と、5つの出力端子J1,J2,J3,J4,J5の特性インピーダンスのインピーダンス値は全て等しくZ0とされている。第1実施例の5分配器1は、第1の2分配器10により入力端子J0から入力された信号電力が2対3に不等分配されて第2の2分配器11と第3の2分配器12に供給される。不等分配する第1の2分配器10の2/5に分配された信号電力が出力される一方の出力端子T10の出力インピーダンスは6Z0/5とされ、3/5に分配された信号電力が出力される他方の出力端子T11の出力インピーダンスは4Z0/5と、分配比の逆数の比率とされている。
図2に示す第2実施例の6分配器2は、ウィルキンソン型2分配器である5個の第1の分配器20ないし第5の2分配器24を組み合わせて構成されており、入力端子J0と、6つの出力端子J1,J2,J3,J4,J5,J6の特性インピーダンスのインピーダンス値は全て等しくZ0とされている。第2実施例の6分配器2は、第1の2分配器20により入力端子J0から入力された信号電力が2対4に不等分配されて第2の2分配器21と第3の2分配器22に供給される。不等分配する第1の2分配器20の2/6に分配された信号電力が出力される一方の出力端子T20の出力インピーダンスは4Z0/3とされ、4/6に分配された信号電力が出力される他方の出力端子T21の出力インピーダンスは2Z0/3と、分配比の逆数の比率とされている。
第1実施例の5分配器1の詳細な構成が図3(a)に示す5分配器100とされている。5分配器100における不等2分配器101、等2分配器102、不等2分配器103、等2分配器104はウィルキンソン型2分配器とされており、図1に示す5分配器1の第1の2分配器10、第2の2分配器11、第3の2分配器12、第4の2分配器13にそれぞれ相当している。そして、入力端子J0と、5つの出力端子J1,J2,J3,J4,J5の特性インピーダンスのインピーダンス値は全て等しくZ0とされている。不等2分配器101は、入力端子J0に一端が接続され、他端が出力端子T103に接続されたインピーダンスZ1の伝送線路111と、入力端子J0に一端が接続され、他端が出力端子T104に接続されたインピーダンスZ2の伝送線路112と、出力端子T103と出力端子T104との間に接続されたアイソレーション抵抗(R1)113とから構成されている。
この図に示す2分配器1000は、入力端子N01に一端が接続され、他端が端子T03に接続されたインピーダンスZ01の伝送線路01と、入力端子N01に一端が接続され、他端が端子T04に接続されたインピーダンスZ02の伝送線路02と、端子T03と端子T04との間に接続されたアイソレーション抵抗(R01)03とから構成されている。伝送線路01の入力側の端子T01と、伝送線路02の入力側の端子T02との分配比がa対bとされており、端子T01と端子T02とのインピーダンス比は分配比の逆数の比率とされることから、
T01:T02=b:a (1)
となる。また、端子T01と端子T02とを並列接続したインピーダンスは、入力端子N01のインピーダンスcZ0に等しいから、
cZ0=(T01・T02)/(T01+T02) (2)
となる。上記(1)(2)の2つの式を解いてT01とT02のインピーダンスを求めると、
T01=cZ0(a+b)/a (3)
T02=cZ0(a+b)/b (4)
となる。また、本発明にかかる5分配器および6分配器においては、アイソレーション抵抗を全ての2分配器において2Z0の一種類とすることを前提としている。そして、アイソレーション抵抗が、端子T03のインピーダンスと端子T04のインピーダンスの和とした時に、出力端子の間のアイソレーションが解析により最大となることが求められたことから、
R01=2Z0=T03+T04 (5)
となる。さらに、伝送線路01の出力側の端子T03と伝送線路02の出力側の端子T04とのインピーダンス比は分配比の逆数の比率とされることから、
T03:T04=b:a (6)
となる。上記(5)(6)の2つの式を解いてT03とT04のインピーダンスを求めると、
T03=2Z0・b/(a+b) (7)
T04=2Z0・a/(a+b) (8)
となる。
次に、伝送線路01は入力側の端子T01と出力側の端子T03とを整合させ、伝送線路02は入力側の端子T02と出力側の端子T04とを整合させていることから、伝送線路01,02のインピーダンスZ01,Z02は、次式(9)(10)で求められる。
Z01=√(T01・T03 ) (9)
Z02=√(T02・T04 ) (10)
Z1=√(T101・T103)=√{(5Z0/2)・(6Z0/5)}=Z0√3
Z2=√(T102・T104)=√{(5Z0/3)・(4Z0/5)}=Z0√(4/3)
と算出される。アイソレーション抵抗113の抵抗値R1は、上記(5)式から、
R1=T103+T104=(6Z0/5)+(4Z0/5)=2Z0
と算出される。
等2分配器102は分配比が1対1で、接続されている不等2分配器101の出力端子T103のインピーダンスが6Z0/5(c=6/5)とされていることから、上記(3)(4)式から端子T105のインピーダンスが12Z0/5と算出され、端子T106のインピーダンスが12Z0/5と算出される。また、上記(7)(8)式から出力端子T107の出力インピーダンスはZ0と算出され、出力端子T108の出力インピーダンスもZ0と算出され、出力端子J1,J2のインピーダンスZ0に等しくなる。さらに、伝送線路114のインピーダンスZ3、伝送線路115のインピーダンスZ4は、上記(9)(10)式から、
Z3=√(T105・T107)=√{(12Z0/5)・Z0}=Z0√(12/5)
Z4=√(T106・T108)=√{(12Z0/5)・Z0}=Z0√(12/5)
と算出される。アイソレーション抵抗116の抵抗値R2は、上記(5)式から、
R2=T107+T108=Z0+Z0=2Z0
と算出される。
不等2分配器103は分配比が1対2で、接続されている不等2分配器101の出力端子T104のインピーダンスが4Z0/5(c=4/5)とされていることから、上記(3)(4)式から端子T110のインピーダンスが12Z0/5と算出され、端子T111のインピーダンスが6Z0/5と算出される。また、上記(7)(8)式から出力端子T112の出力インピーダンスは4Z0/3と算出され、5分配器1の出力端子T12に相当し、出力端子T113の出力インピーダンスは2Z0/3と算出され、5分配器1の出力端子T13に相当する。さらに、伝送線路117のインピーダンスZ5、伝送線路118のインピーダンスZ6は、上記(9)(10)式から、
Z5=√(T110・T112)=√{(12Z0/5)・(4Z0/3)}=Z0√(16/5)
Z6=√(T111・T113)=√{(6Z0/5)・(2Z0/3)}=Z0√(4/5)
と算出される。アイソレーション抵抗119の抵抗値R3は、上記(5)式から、
R3=T112+T113=4Z0/3+2Z0/3=2Z0
と算出される。
Z7=√(T112・Z0)=√{(4Z0/3)・Z0}=Z0√(4/3)
等2分配器104は分配比が1対1で、接続されている不等2分配器103の出力端子T113のインピーダンスが2Z0/3(c=2/3)とされていることから、上記(3)(4)式から端子T114のインピーダンスが4Z0/3と算出され、端子T115のインピーダンスが4Z0/3と算出される。また、上記(7)(8)式から出力端子T116の出力インピーダンスはZ0と算出され、出力端子T117の出力インピーダンスもZ0と算出され、出力端子J4,J5のインピーダンスZ0に等しくなる。さらに、伝送線路121のインピーダンスZ8、伝送線路122のインピーダンスZ9は、上記(9)(10)式から、
Z8=√(T114・T116)=√{(4Z0/3)・Z0}=Z0√(4/3)
Z9=√(T115・T117)=√{(4Z0/3)・Z0}=Z0√(4/3)
と算出される。アイソレーション抵抗123の抵抗値R4は、上記(5)式から、
R4=T116+T117=Z0+Z0=2Z0
と算出される。
第2実施例の6分配器2の詳細な構成が図4に示す6分配器200とされている。6分配器200における不等2分配器201、等2分配器202、等2分配器203、等2分配器204、等2分配器205はウィルキンソン型2分配器とされており、図2に示す6分配器2の第1の2分配器20、第2の2分配器21、第3の2分配器22、第4の2分配器23、第5の2分配器24にそれぞれ相当している。そして、入力端子J0と、6つの出力端子J1,J2,J3,J4,J5,J6の特性インピーダンスのインピーダンス値は全て等しくZ0とされている。不等2分配器201は、入力端子J0に一端が接続され、他端が出力端子T203に接続されたインピーダンスZ21の伝送線路211と、入力端子J0に一端が接続され、他端が出力端子T204に接続されたインピーダンスZ22の伝送線路212と、出力端子T203と出力端子T204との間に接続されたアイソレーション抵抗(R21)213とから構成されている。
Z21=√(T201・T203)=√{(3Z0)・(4Z0/3)}=2Z0
Z22=√(T202・T204)=√{(3Z0/2)・(2Z0/3)}=Z0
と算出される。アイソレーション抵抗113の抵抗値R21は、上記(5)式から、
R21=T203+T204=(4Z0/3)+(2Z0/3)=2Z0
と算出される。
等2分配器202は分配比が1対1で、接続されている不等2分配器201の出力端子T203のインピーダンスが4Z0/3(c=4/3)とされていることから、上記(3)(4)式から端子T205のインピーダンスおよび端子T206のインピーダンスは共に8Z0/3と算出される。また、上記(7)(8)式から出力端子T207のインピーダンスおよび出力端子T208の出力インピーダンスは共にZ0と算出され、それぞれ出力端子J1,J2のインピーダンスZ0に等しくなる。さらに、伝送線路214のインピーダンスZ23、伝送線路215のインピーダンスZ24は、上記(9)(10)式から、
Z23=√(T205・T207)=√{(8Z0/3)・Z0}=Z0√(8/3)
Z24=√(T206・T208)=√{(8Z0/3)・Z0}=Z0√(8/3)
と算出される。アイソレーション抵抗216の抵抗値R22は、上記(5)式から、
R22=T207+T208=Z0+Z0=2Z0
と算出される。
等2分配器203は分配比が1対1で、接続されている不等2分配器201の出力端子T204のインピーダンスが2Z0/3(c=2/3)とされていることから、上記(3)(4)式から端子T210のインピーダンスおよび端子T211のインピーダンスは共に4Z0/3と算出される。また、上記(7)(8)式から出力端子T212のインピーダンスはZ0と算出され、6分配器2の出力端子T22に相当し、出力端子T213のインピーダンスもZ0と算出され、分配器2の出力端子T23に相当する。さらに、伝送線路217のインピーダンスZ25、伝送線路218のインピーダンスZ26は、上記(9)(10)式から、
Z25=√(T210・T212)=√{(4Z0/3)・Z0}=Z0√(4/3)
Z26=√(T211・T213)=√{(4Z0/3)・Z0}=Z0√(4/3)
と算出される。アイソレーション抵抗219の抵抗値R23は、上記(5)式から、
R23=T212+T213=Z0+Z0=2Z0
と算出される。
等2分配器204は分配比が1対1で、接続されている等2分配器203の出力端子T212のインピーダンスがZ0(c=1)とされていることから、上記(3)(4)式から端子T214のインピーダンスおよび端子T215のインピーダンスは共に2Z0と算出される。また、上記(7)(8)式から出力端子T216のインピーダンスおよび出力端子T217のインピーダンスはZ0と算出され、それぞれ出力端子J3,J4のインピーダンスZ0に等しくなる。さらに、伝送線路220のインピーダンスZ27、伝送線路221のインピーダンスZ28は、上記(9)(10)式から、
Z27=√(T214・T216)=√{(2Z0)・Z0}=Z0√2
Z28=√(T215・T217)=√{(2Z0)・Z0}=Z0√2
と算出される。アイソレーション抵抗223の抵抗値R24は、上記(5)式から、
R24=T216+T217=Z0+Z0=2Z0
と算出される。
等2分配器205は分配比が1対1で、接続されている等2分配器203の出力端子T213のインピーダンスがZ0(c=1)とされていることから、上記(3)(4)式から端子T218のインピーダンスおよび端子T219のインピーダンスは共に2Z0と算出される。また、上記(7)(8)式から出力端子T220のインピーダンスおよび出力端子T221のインピーダンスはZ0と算出され、それぞれ出力端子J5,J6のインピーダンスZ0に等しくなる。さらに、伝送線路224のインピーダンスZ29、伝送線路225のインピーダンスZ30は、上記(9)(10)式から、
Z29=√(T218・T220)=√{(2Z0)・Z0}=Z0√2
Z30=√(T219・T221)=√{(2Z0)・Z0}=Z0√2
と算出される。アイソレーション抵抗226の抵抗値R25は、上記(5)式から、
R25=T220+T221=Z0+Z0=2Z0
と算出される。
図5に示す第5実施例の6分配器3は、ウィルキンソン型2分配器である5個の第1の分配器30ないし第5の2分配器36と、2個の整合回路34,35とを組み合わせて構成されており、入力端子J0と、6つの出力端子J1,J2,J3,J4,J5,J6の特性インピーダンスのインピーダンス値は全て等しくZ0とされている。第3実施例の6分配器3は、第1の2分配器30により入力端子J0から入力された信号電力が1対1(1/2ずつ)に等分配されて第2の2分配器31と第3の2分配器32に供給される。等分配する第1の2分配器30の分配された信号電力が出力される一方の出力端子T30と他方の出力端子T31との出力インピーダンスは等しくZ0とされている。
第2の2分配器31の一方の出力端子T32から出力される2/3に分配された信号電力は、第4の2分配器33において1対1(1/2ずつ)に等分配されて2つの出力端子J1,J2から出力される。このため、出力端子J1,J2から出力される信号電力は(1/2)×(2/3)×(1/2)となり1/6ずつに分配された信号電力となる。また、第2の2分配器31の一方の出力端子T33から出力される1/3に分配された信号電力は、第1の整合回路34を介して出力端子J3から出力される。出力端子J3から出力される信号電力は(1/2)×(1/3)となり、1/6に分配された信号電力となる。
第3実施例の6分配器3の詳細な構成が図6に示す6分配器300とされている。6分配器300における等2分配器301、不等2分配器302、不等2分配器303、等2分配器304、等2分配器305はウィルキンソン型2分配器とされており、図5に示す6分配器3の第1の2分配器30、第2の2分配器31、第3の2分配器32、第4の2分配器33、第5の2分配器36にそれぞれ相当している。そして、入力端子J0と、6つの出力端子J1,J2,J3,J4,J5,J6の特性インピーダンスのインピーダンス値は全て等しくZ0とされている。6分配器3の第1の2分配器30に相当する等2分配器301は、入力端子J0に一端が接続され、他端が出力端子T303に接続されたインピーダンスZ31の伝送線路311と、入力端子J0に一端が接続され、他端が出力端子T304に接続されたインピーダンスZ32の伝送線路312と、出力端子T303と出力端子T304との間に接続されたアイソレーション抵抗(R31)313とから構成されている。
Z31=√(T301・T303)=√{(2Z0)・Z0}=Z0√2
Z32=√(T302・T304)=√{(2Z0)・Z0}=Z0√2
と算出される。アイソレーション抵抗313の抵抗値R31は、上記(5)式から、
R31=T303+T304=Z0+Z0=2Z0
と算出される。
不等2分配器302は分配比が2対1で、接続されている等2分配器301の出力端子T303のインピーダンスがZ0(c=1)とされていることから、上記(3)(4)式から端子T305のインピーダンスが3Z0/2と算出され、端子T306のインピーダンスが3Z0と算出される。また、上記(7)(8)式から出力端子T307の出力インピーダンスは2Z0/3と算出され、出力端子T308の出力インピーダンスは4Z0/3と算出される。さらに、伝送線路314のインピーダンスZ33、伝送線路315のインピーダンスZ34は、上記(9)(10)式から、
Z33=√(T305・T307)=√{(3Z0/2)・(2Z0/3)}=Z0
Z34=√(T306・T308)=√{(3Z0)・(4Z0/3)}=2Z0
と算出される。アイソレーション抵抗316の抵抗値R32は、上記(5)式から、
R32=T307+T308=2Z0/3+4Z0/3=2Z0
と算出される。
不等2分配器303は分配比が1対2で、接続されている等2分配器301の出力端子T304のインピーダンスがZ0(c=1)とされていることから、上記(3)(4)式から端子T320インピーダンスが3Z0と算出され、端子T321のインピーダンスが3Z0/2と算出される。また、上記(7)(8)式から出力端子T322の出力インピーダンスは4Z0/3と算出され、出力端子T323の出力インピーダンスは2Z0/3と算出される。さらに、伝送線路321のインピーダンスZ38、伝送線路322のインピーダンスZ39は、上記(9)(10)式から、
Z38=√(T320・T322)=√{(3Z0)・(4Z0/3)}=2Z0
Z39=√(T321・T323)=√{(3Z0/2)・(2Z0/3)}=Z0
と算出される。アイソレーション抵抗323の抵抗値R34は、上記(5)式から、
R34=T322+T323=4Z0/3+2Z0/3=2Z0
と算出される。
等2分配器304は分配比が1対1で、接続されている不等2分配器302の出力端子T307のインピーダンスが2Z0/3(c=2/3)とされていることから、上記(3)(4)式から端子T309のインピーダンスおよび端子T310のインピーダンスは共に4Z0/3と算出される。また、上記(7)(8)式から出力端子T311のインピーダンスおよび出力端子T312の出力インピーダンスは共にZ0と算出され、それぞれ出力端子J1,J2のインピーダンスZ0に等しくなる。さらに、伝送線路317のインピーダンスZ35、伝送線路318のインピーダンスZ36は、上記(9)(10)式から、
Z35=√(T309・T311)=√{(4Z0/3)・Z0}=Z0√(4/3)
Z36=√(T310・T312)=√{(4Z0/3)・Z0}=Z0√(4/3)
と算出される。アイソレーション抵抗319の抵抗値R33は、上記(5)式から、
R33=T311+T312=Z0+Z0=2Z0
と算出される。
等2分配器305は分配比が1対1で、接続されている不等2分配器303の出力端子T323のインピーダンスが2Z0/3(c=2/3)とされていることから、上記(3)(4)式から端子T324のインピーダンスおよび端子T325のインピーダンスは共に4Z0/3と算出される。また、上記(7)(8)式から出力端子T326のインピーダンスおよび出力端子T327の出力インピーダンスは共にZ0と算出され、それぞれ出力端子J5,J6のインピーダンスZ0に等しくなる。さらに、伝送線路325のインピーダンスZ41、伝送線路326のインピーダンスZ42は、上記(9)(10)式から、
Z41=√(T324・T326)=√{(4Z0/3)・Z0}=Z0√(4/3)
Z42=√(T325・T327)=√{(4Z0/3)・Z0}=Z0√(4/3)
と算出される。アイソレーション抵抗327の抵抗値R35は、上記(5)式から、
R35=T326+T327=Z0+Z0=2Z0
と算出される。
Z37=√(T308・Z0)=√{(4Z0/3)・Z0}=Z0√(4/3)
また、伝送線路から構成される整合回路324は、不等2分配器303の出力端子T322に一端が接続され、他端が出力端子J4に接続されて6分配器3の整合回路35に相当し、そのインピーダンスZ40は、次式から算出される。
Z40=√(T322・Z0)=√{(4Z0/3)・Z0}=Z0√(4/3)
図7に示す5分配器400における不等2分配器401、等2分配器402、等2分配器403、等2分配器404はウィルキンソン型2分配器とされており、入力端子J0と、5つの出力端子J1,J2,J3,J4,J5,J6の特性インピーダンスのインピーダンス値は全て等しくZ0とされている。
不等2分配器401は分配比が1対4で、接続されている入力端子J0のインピーダンスがZ0(c=1)とされていることから、上記(3)(4)式から端子T401のインピーダンスが5Z0と算出され、端子T402のインピーダンスが5Z0/4と算出される。また、上記(7)(8)式から出力端子T403の出力インピーダンスは8Z0/5と算出され、出力端子T404の出力インピーダンスは2Z0/5と算出される。さらに、伝送線路411のインピーダンスZ41、伝送線路412のインピーダンスZ42は、上記(9)(10)式から、
Z41=√(T401・T403)=√{(5Z0)・(8Z0/5)}=2Z0√2
Z42=√(T402・T404)=√{(5Z0/4)・(2Z0/5)}=Z0√(1/2)
と算出される。アイソレーション抵抗413の抵抗値R41は、上記(5)式から、
R41=T403+T404=(8Z0/5)+(2Z0/5)=2Z0
と算出される。
Z43=√(T405・T406) =√{(8Z0/5)・Z0}=Z0√(8/5)
等2分配器402は分配比が1対1で、接続されている不等2分配器401の出力端子T404のインピーダンスが2Z0/5(c=2/5)とされていることから、上記(3)(4)式から端子T407のインピーダンスおよび端子T408のインピーダンスは共に4Z0/5と算出される。また、上記(7)(8)式から出力端子T409のインピーダンスおよび出力端子T410の出力インピーダンスは共にZ0と算出される。さらに、伝送線路415のインピーダンスZ44、伝送線路416のインピーダンスZ45は、上記(9)(10)式から、
Z44=√(T407・T409)=√{(4Z0/5)・Z0}=Z0√(4/5)
Z45=√(T408・T410)=√{(4Z0/5)・Z0}=Z0√(4/5)
と算出される。アイソレーション抵抗417の抵抗値R42は、上記(5)式から、
R42=T409+T410=Z0+Z0=2Z0
と算出される。
等2分配器403は分配比が1対1で、接続されている等2分配器402の出力端子T409のインピーダンスがZ0(c=1)とされていることから、上記(3)(4)式から端子T411のインピーダンスおよび端子T412のインピーダンスは共に2Z0と算出される。また、上記(7)(8)式から出力端子T413のインピーダンスおよび出力端子T414の出力インピーダンスは共にZ0と算出され、それぞれ出力端子J2,J3のインピーダンスZ0に等しくなる。さらに、伝送線路418のインピーダンスZ46、伝送線路419のインピーダンスZ47は、上記(9)(10)式から、
Z46=√(T411・T413)=√{(2Z0)・Z0}=Z0√2
Z47=√(T412・T414)=√{(2Z0)・Z0}=Z0√2
と算出される。アイソレーション抵抗420の抵抗値R43は、上記(5)式から、
R43=T413+T414=Z0+Z0=2Z0
と算出される。
等2分配器404は分配比が1対1で、接続されている等2分配器402の出力端子T410のインピーダンスがZ0(c=1)とされていることから、上記(3)(4)式から端子T415のインピーダンスおよび端子T416のインピーダンスは共に2Z0と算出される。また、上記(7)(8)式から出力端子T417のインピーダンスおよび出力端子T418の出力インピーダンスは共にZ0と算出され、それぞれ出力端子J4,J5のインピーダンスZ0に等しくなる。さらに、伝送線路421のインピーダンスZ48、伝送線路422のインピーダンスZ49は、上記(9)(10)式から、
Z48=√(T415・T417)=√{(2Z0)・Z0}=Z0√2
Z49=√(T416・T418)=√{(2Z0)・Z0}=Z0√2
と算出される。アイソレーション抵抗423の抵抗値R44は、上記(5)式から、
R44=T417+T418=Z0+Z0=2Z0
と算出される。
しかしながら、伝送線路411のインピーダンスZ41は約141.4Ωと極めて高インピーダンスのため同軸線路やストリップラインでの実現が難しくなる。例えば、伝送線路411をプリント基板上に形成したストリップラインで実現する場合、約141.4Ωの伝送線路411を都合良く形成できる電気的特性のプリント基板を使用すると、35.3Ωの伝送線路412の線路幅が極端に太くなってしまうと言った具合に、実用上大きな問題が生じる。
上記したように、ウィルキンソン型2分配器の分配比には実用上の制限があるが、分配比を2対3や1対2とする場合には、ウィルキンソン型2分配器の伝送線路のインピーダンスは高くても100Ω以下となり、同軸線路やストリップラインを用いて十分実現することができる。このように、図1ないし図6に示した5分配器および6分配器では実用上の問題を生じることなく実現することができる。
Claims (3)
- 入力端子からの入力を2対3に分配した2/5と3/5との分配出力を出力する第1の2分配器と、
第1の2分配器からの2/5の分配出力を1対1に等分配した2/10の分配出力を第1出力端子および第2出力端子にそれぞれ出力する第2の2分配器と、
第1の2分配器からの3/5の分配出力を1対2に分配した3/15と6/15との分配出力を出力する第3の2分配器と、
第3の2分配器からの3/15の分配出力を第3出力端子に出力する整合回路と、
第3の2分配器からの6/15の分配出力を1対1に等分配した6/30の分配出力を第4出力端子および第5出力端子にそれぞれ出力する第4の2分配器とを備え、
前記第1の2分配器ないし前記第4の2分配器は、入力端子と出力端子Aとの間に接続された伝送線路Aと、入力端子と出力端子Bとの間に接続された伝送線路Bと、出力端子Aと出力端子Bとの間に接続され、前記出力端子Aのインピーダンスと前記出力端子Bのインピーダンスとの和の抵抗値とされたアイソレーション抵抗とを備えるウィルキンソン型2分配器とされ、前記入力端子および前記第1出力端子ないし前記第5出力端子のインピーダンスが同一のインピーダンス値とされていると共に、前記第1の2分配器ないし前記第4の2分配器のアイソレーション抵抗が同一の抵抗値とされており、前記入力端子からの入力が1/5ずつに等分配されて前記第1出力端子ないし前記第5出力端子からそれぞれ出力されることを特徴とする分配器。 - 入力端子からの入力を2対4に分配した2/6と4/6との分配出力を出力する第1の2分配器と、
第1の2分配器からの2/6の分配出力を1対1に等分配した2/12の分配出力を第1出力端子および第2出力端子にそれぞれ出力する第2の2分配器と、
第1の2分配器からの4/6の分配出力を2対2に等分配した8/24の分配出力をそれぞれ出力する第3の2分配器と、
第3の2分配器からの8/24の一方の分配出力を1対1に等分配した8/48の分配出力を第3出力端子および第4出力端子にそれぞれ出力する第4の2分配器と、
第3の2分配器からの8/24の他方の分配出力を1対1に等分配した8/48の分配出力を第5出力端子および第6出力端子にそれぞれ出力する第5の2分配器とを備え、
前記第1の2分配器ないし前記第5の2分配器は、入力端子と出力端子Aとの間に接続された伝送線路Aと、入力端子と出力端子Bとの間に接続された伝送線路Bと、出力端子Aと出力端子Bとの間に接続され、前記出力端子Aのインピーダンスと前記出力端子Bのインピーダンスとの和の抵抗値とされたアイソレーション抵抗とを備えるウィルキンソン型2分配器とされ、前記入力端子および前記第1出力端子ないし前記第6出力端子のインピーダンスが同一のインピーダンス値とされていると共に、前記第1の2分配器ないし前記第5の2分配器のアイソレーション抵抗が同一の抵抗値とされており、前記入力端子からの入力が1/6ずつに等分配されて前記第1出力端子ないし前記第6出力端子からそれぞれ出力されることを特徴とする分配器。 - 入力端子からの入力を1対1に等分配した1/2の分配出力をそれぞれ出力する第1の2分配器と、
第1の2分配器からの1/2の一方の分配出力を2対1に分配した2/6と1/6との分配出力をそれぞれ出力する第2の2分配器と、
第2の2分配器からの2/6の分配出力を1対1に等分配した2/12の分配出力を第1出力端子および第2出力端子にそれぞれ出力する第3の2分配器と、
第2の2分配器からの1/6の分配出力を第3出力端子に出力する第1の整合回路と、
第1の2分配器からの1/2の他方の分配出力を1対2に分配した1/6と2/6との分配出力をそれぞれ出力する第4の2分配器と、
第4の2分配器からの1/6の分配出力を第4出力端子に出力する第2の整合回路と、
第4の2分配器からの2/6の分配出力を1対1に等分配した2/12の分配出力を第5出力端子および第6出力端子にそれぞれ出力する第5の2分配器とを備え、
前記第1の2分配器ないし前記第5の2分配器は、入力端子と出力端子Aとの間に接続された伝送線路Aと、入力端子と出力端子Bとの間に接続された伝送線路Bと、出力端子Aと出力端子Bとの間に接続され、前記出力端子Aのインピーダンスと前記出力端子Bのインピーダンスとの和の抵抗値とされたアイソレーション抵抗とを備えるウィルキンソン型2分配器とされ、前記入力端子および前記第1出力端子ないし前記第6出力端子のインピーダンスが同一のインピーダンス値とされていると共に、前記第1の2分配器ないし前記第5の2分配器のアイソレーション抵抗が同一の抵抗値とされており、前記入力端子からの入力が1/6ずつに等分配されて前記第1出力端子ないし前記第6出力端子からそれぞれ出力されることを特徴とする分配器。
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