JP6362299B2 - イオン交換樹脂装置の運転方法及びイオン交換樹脂装置 - Google Patents

イオン交換樹脂装置の運転方法及びイオン交換樹脂装置 Download PDF

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本発明はイオン交換樹脂装置の運転方法及びイオン交換樹脂装置に係り、特にアニオン交換樹脂から流出するホウ素、シリカ等の弱酸成分の量を減少させることができるイオン交換樹脂装置の運転方法及びイオン交換樹脂装置に関する。
工業用水や水道水などを原水とする純水製造プロセスには、カチオン交換樹脂塔→(脱炭酸塔)→アニオン交換樹脂塔の順に通水する、いわゆる2床3塔方式のイオン交換樹脂装置が広く用いられている。このようなカチオン樹脂塔とアニオン交換樹脂塔の順に通水するイオン交換樹脂装置では、次のいずれかの運転方法を採用することが多い。
1)あらかじめ採水量を設定し、それに到達したら通水運転を停止してイオン交換樹脂を再生する運転方法。
2)処理水の電気伝導率を測定し、あらかじめ設定しておいた電気伝導率の許容値にまで上昇したときに、通水運転を停止して、イオン交換樹脂を再生する運転方法。
3)処理水にオンライン分析計(シリカ計算、ホウ素計)を設置し、シリカ、ホウ素などの測定濃度が許容値を超えたならば、通水運転を停止し、イオン交換樹脂を再生する運転方法。(例えば、特許文献1には、イオン交換樹脂装置の後段にシリカ計を設け、その測定値からイオン交換樹脂の交換時期を決定することが記載されている。)
上記従来の運転方法1)〜3)には、次のような問題点がある。
1)の方法では、設定採水量が大きいと、破過(ブレーク)が生じた場合に急激に処理水の水質が悪化(シリカやホウ素濃度が増加)し、後段プロセスに負荷を与える。そのため、設定採水量を小さく設定するのが通常であるが、設定採水量が小さすぎると、イオン交換樹脂のイオン交換能力を十分に使用しないまま再生を行うことになり、再生薬品コストが増加する。
2)の方法では、シリカやホウ素が破過しても処理水の電気伝導率はほとんど増大しないため、電気伝導率が上昇し始めたときにはすでに処理水中にシリカ及びホウ素が高濃度に流出してしまっている。
3)の方法では、オンラインシリカ計やオンラインホウ素計は非常に高価であるうえ、オンラインホウ素計は比抵抗値が15MΩcm以上といった制約条件があり、超純水製造プロセスの前処理としての運転方法としては採用が難しい。
ホウ素分析機器を用いたイオン交換樹脂のブレーク検知方法として、特許文献2に記載の方法がある。図3に特許文献2の図2を示す。特許文献2には、イオン交換樹脂の処理水中のホウ素濃度及びシリカ濃度を測定する試験を行ったところ、図3の通り、シリカよりもホウ素の方が先にブレークすること;従って、イオン交換樹脂の処理水中のホウ素濃度を測定し、ホウ素ブレークを検知することにより、シリカのブレーク前にアニオンブレークポイントを検知することが記載されている。
図3の通り、特許文献2には、アニオン交換樹脂に通水すると、まずホウ素がブレークし、その後シリカがブレークすること;ホウ素がブレークしてもシリカがブレークするまでは比抵抗は低下しないこと;シリカブレークが開始すると、比抵抗が徐々に低下することが示されている。
特開平8−24852 特開平8−117744
特許文献2では、ホウ素濃度の測定に、高価な誘導結合プラズマ質量分析計(ICP−MS)を用いており(0010,0018段落)、通常のイオン交換樹脂装置に採用することは価格等の点からして好ましいことではない。
本発明は、ホウ素分析装置を用いて実際にホウ素濃度を測定することなく、イオン交換樹脂装置のブレークを確実に且つ早期に検知し、採水量を多くし、且つイオン交換樹脂装置からのシリカ、ホウ素のリーク量(総量)を少ないものとすることができるイオン交換樹脂装置の運転方法を提供することを目的とする。
本発明のイオン交換樹脂装置の運転方法は、被処理水をアニオン交換樹脂層に通水してアニオン交換処理し、得られた処理水の比抵抗又は電気伝導率を測定し、該測定結果に基いてアニオン交換樹脂の再生又は交換を行うイオン交換樹脂装置の運転方法において、該処理水のホウ素及びシリカのブレーク最初期における比抵抗の上昇又は電気伝導率の低下を検知し、この検知結果に基づいてアニオン交換樹脂の再生、交換、アニオン交換樹脂への通水停止、又は通水条件変更を行うことを特徴とするものである。
本発明では、前記ブレーク最初期において、比抵抗又はその上昇率が所定値にまで上昇するか、又は電気伝導率又はその低下率が所定値にまで低下した場合にアニオン交換樹脂の再生、交換、アニオン交換樹脂への通水停止、又は通水条件変更を行うことが好ましい。
この場合、次の変数A,B,Cに基づいて次のR2又はR1を演算し、R2又はR1が所定値以上となった場合にアニオン交換樹脂の再生、交換、アニオン交換樹脂への通水停止、又は通水条件変更を行うことが好ましい。
A:T分前〜現時点までの比抵抗値の時間平均
B:2T分前〜T分前までの比抵抗値の時間平均
C:3T分前〜2T分前までの比抵抗値の時間平均
R2=(A+C−2B)/T
R1=(A−B)/T
本発明のイオン交換樹脂装置は、被処理水が通水されるアニオン交換樹脂層を備えるイオン交換樹脂装置において、該アニオン交換樹脂層の処理水の比抵抗を測定する手段と、該測定値から、次の変数A,B,Cに基づいて次のR2又はR1を演算し、R2又はR1が所定値以上となった場合に前記アニオン交換樹脂層への被処理水の通水を停止する手段とを備えることを特徴とする。
A:T分前〜現時点までの比抵抗値の時間平均
B:2T分前〜T分前までの比抵抗値の時間平均
C:3T分前〜2T分前までの比抵抗値の時間平均
R2=(A+C−2B)/T
R1=(A−B)/T
本発明者がアニオン交換樹脂のホウ素及びシリカのブレークと比抵抗(又は電気伝導率)とについて種々研究を重ねたところ、アニオン交換樹脂がブレークすると、アニオン交換樹脂処理水の比抵抗が低下する(又は電気伝導率が上昇する)が、ホウ素及びシリカのブレークの最初期には比抵抗が一時的に上昇し、その後比抵抗が急激に低下する(又は、電気伝導率が一時的に低下し、その後電気伝導率が急激に上昇する)ことが見出された。この知見は、特許文献2(添付図3)には全く示されていない新規な知見である。
本発明は、このホウ素及びシリカブレーク最初期における比抵抗の一時的上昇(又は電気伝導率の一時的低下)が検知された場合にアニオン交換樹脂からの採水を停止するようにしたものである。かかる本発明によると、ホウ素及びシリカの本格的ブレークの直前まで採水を行い、アニオン交換樹脂の交換容量を最大限に利用し、且つアニオン交換樹脂からのホウ素及びシリカの本格的ブレークが生じる前に確実に採水を停止し、アニオン交換樹脂の再生又は交換を行うことができる。そのため、本発明によると、アニオン交換樹脂の再生ないし交換コスト(非再生型のイオン交換装置の場合)及び純水製造コストを低減することができる。
本発明を説明するグラフである。 実施の形態に係るイオン交換樹脂装置の運転方法を採用した超純水製造システムのフロー図である。 従来例を説明するグラフである。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明のイオン交換樹脂装置の運転方法を採用した超純水製造システムの一例を図2に示す。
工水、水道水などの原水がカチオン交換樹脂塔1、脱炭酸塔2、アニオン交換樹脂塔3、純水槽4、超純水製造プロセス5を経て処理され、超純水となり、ユースポイントに送水される。アニオン交換樹脂塔3の流出水の比抵抗を比抵抗計6で測定し、この比抵抗を演算装置7で演算する。そして、比抵抗が所定以上上昇した場合には、アニオン交換樹脂がブレークしたものと判定し、アニオン交換樹脂塔3のアニオン交換樹脂の再生を行う。図1は、図2のアニオン交換樹脂塔3の流出水のホウ素濃度、シリカ濃度及び比抵抗の測定値の経時変化を示すグラフである。図1の通り、通水開始から約25時間でホウ素ブレークが開始し、それから数時間遅れてシリカブレークが開始する。
比抵抗は、処理水中のシリカ濃度が約0.1g/L以下である間は約2.5MΩ・cmで一定である。比抵抗はホウ素及びシリカブレークが開始すると、まず上昇し、その後急激に低下する。なお、ホウ素及びシリカのブレーク最初期に比抵抗が一時的に上昇するのは、シリカが処理水中の溶存ナトリウムイオンと錯体などを形成し、ナトリウムによる電気伝導率への寄与を低下させるため、もしくはモル濃度あたり電気伝導率が大きい水酸化物イオンが、相対的に非常に小さいシリカに置きかわるためと推察される。
ブレークがさらに進行すると、ブレークイオン量が多くなり、比抵抗が急激に低下する。
そこで、本発明では、このホウ素及びシリカのブレーク最初期の一時的な比抵抗上昇(又は電気伝導率低下)が検知された時点でアニオン交換樹脂塔3からの採水を停止し、アニオン交換樹脂塔3の再生、交換、アニオン交換樹脂への通水停止、又は通水条件変更(好ましくは、再生又は交換(非再生型イオン交換装置の場合))を行う。これにより、アニオン交換樹脂塔3から純水槽4へ送水される純水の水質が大幅に低下する(即ち、比抵抗が著しく低下する又は電気伝導率が著しく上昇する)前に確実に採水停止・アニオン交換樹脂再生又は交換が行われる。また、アニオン交換樹脂の本格的ブレークの直前まで採水を行うので、アニオン交換樹脂の交換容量をほぼ飽和容量まで利用することができ、アニオン交換樹脂の再生又は交換頻度、及び再生又は交換コストを大幅に低減することができる。
アニオン交換樹脂のブレーク最初期における比抵抗の一時的上昇を精度よく検知するためには、アニオン交換樹脂塔の被処理水中にナトリウムイオンが5μg/L以上含まれることが望ましい。この場合、ナトリウムイオンは、アニオン交換樹脂塔で除去されず処理水中にそのまま流出し、処理水の比抵抗はおおむね10MΩ・cm以下となり比抵抗の一時的上昇を検知する精度が高くなる。
アニオン交換樹脂のブレーク最初期における比抵抗の一時的上昇を判定する方法は、特に限定されないが、簡便には次の方法により行うことができる。
変数を次のように定義する。
A:T分前〜現時点までの比抵抗値の時間平均
B:2T分前〜T分前までの比抵抗値の時間平均
C:3T分前〜2T分前までの比抵抗値の時間平均
R2=(A+C−2B)/T
R1=(A−B)/T
なお、R2は、比抵抗値の時間による2階微分を簡易的に示したものであり、R1は、比抵抗値の時間による1階微分を簡易的に示したものである。
比抵抗値そのものやR1やR2のいずれかが、それぞれの設定値よりも大きくなれば、比抵抗の一時的上昇が起こり、アニオンブレーク最初期の比抵抗上昇が生じたものと判定する。
比抵抗の上昇を的確に検知するために、上記Tは5〜60分の間で設定することが好ましい。また、R2,R1の設定値については、原水の水質や当該イオン交換樹脂装置における要求水質等によっても異なるが、R2は0.1〜0.5MΩ・cm/hの間で、また、R1は0.2〜1.0MΩ・cm/hの間で設定することが好ましい。
上記説明は超純水製造システムのアニオン交換樹脂塔3のブレーク検知に関するものであるが、その他のアニオン交換樹脂塔のブレーク検知も同様に行うことができる。
また、上記説明は、アニオン交換樹脂塔の処理水であるアニオン交換樹脂塔流出水の比抵抗に基づいているが、比抵抗の代わりに電気伝導率に基づいてもよいことは明らかである。
本発明のイオン交換樹脂装置は、アニオン交換樹脂層の処理水の比抵抗を測定し、その結果に基いて、上記の通り、アニオンブレーク最初期の比抵抗上昇を検知した場合には、被処理水の通水を停止するものであり、例えば、図2における演算装置7に連動する開閉弁の操作で、自動的に被処理水の通水停止を行うことができる。また、アニオンブレーク最初期の比抵抗上昇を検知した場合において、被処理水の通水を停止すると共に警報を発するようにすることもできる。
[実施例1]
図2に示すシステムを用いて原水を処理した。主な条件は次の通りである。
カチオン交換樹脂:三菱化学株式会社製ダイヤイオンSKIB。2900L
アニオン交換樹脂:三菱化学株式会社製ダイヤイオンSA12A。2900L
脱炭酸塔:気液接触方式(充填材:ネットリング)
比抵抗計:東亜ディーケーケー株式会社製CM−31RW(純水用)
原水:工業用水。電気伝導率20mS/m
シリカ30mg/L、ホウ素5μg/L
アニオン交換樹脂塔入口のナトリウム濃度:0.02mg/L
通水開始からの処理水の比抵抗、ホウ素濃度及びシリカ濃度の測定結果を図1に示した。ホウ素濃度及びシリカ濃度はICP−MSにより測定した。
図1の通り、ホウ素及びシリカのブレーク最初期に比抵抗が当初の2.5MΩ・cmから一時的に約3.7MΩ・cmにまで上昇し、その後0.5MΩ・cm以下まで低下する。従って、比抵抗が3.0MΩ・cm以上にまで上昇した場合、あるいはそれまでの比抵抗よりも0.5MΩ・cm以上増大した場合にアニオン交換樹脂塔の採水を停止してアニオン交換樹脂の再生を行うように制御すると、効率よく純水を製造できることが認められた。
なお、比抵抗の一時的上昇を判定するために、前記条件式
R2=(A+C−2B)/T
R1=(A−B)/T
において、T=10min=0.167hと設定した。また、比抵抗の判定基準値を3.0MΩ・cm、R1の判定基準値を0.3MΩ・cm/h、R2の判定基準値を0.3MΩ・cm/hと設定した。この結果、R1が最も早く判定基準値に到達し、比抵抗の上昇傾向をホウ素濃度が1μg/Lという低濃度の早い段階でとらえることができ、採水停止・アニオン交換樹脂再生を確実に実行することができた。また、1サイクルあたりの採水量(従来は、採水量を900m/cycleに設定し、設定採水量に到達したら再生を行うようにしていた。)を900mから1100mに伸ばすことができた。
[比較例1]
実施例1において、試験的に比抵抗が1MΩ・cm以下になった時点で採水を停止するようにしたところ、処理水中のシリカ及びホウ素濃度が著しく高いものとなり、後段側の超純水製造プロセスの安定処理が損なわれることが推定された。
[実施例2]
イオン交換樹脂量を次の通りとするとともに、入口電気伝導率12mS/m、入口ホウ素7μg/L、入口シリカ2.6mg/L、アニオン交換樹脂塔入口ナトリウム0.09mg/Lとしたこと以外は実施例1と同様の試験を行った。
カチオン交換樹脂:三菱化学株式会社製ダイヤイオンSKIB。200L
アニオン交換樹脂:三菱化学株式会社製ダイヤイオンSA10A。200L
その結果、処理水の比抵抗は次の通りとなった。
当初:1.8MΩ・cm
一時的上昇最大値(通水開始後20h):4.8MΩ・cm
また、比抵抗が1MΩ・cmとなるまでの通水時間は24hであった。
本実施例において、R1が最も早く比抵抗上昇を検知し、そのときのR1の値は0.3MΩ・cm/h、検知した時刻は通水開始後17.5hであった。
[実施例3]
アクリルカラムを用いてアニオン交換樹脂を500mm充填した。樹脂はPA418(三菱化学株式会社製の強塩基性陰イオン交換樹脂(II型))である。原水として電気伝導率68mS/m、シリカ20mg/L、ホウ素10μg/Lのものを用い、アニオン交換樹脂塔入口ナトリウム0.17mg/Lとし、アニオン交換樹脂への通水試験を行ったところ、処理水の比抵抗は次の通りとなった。
当初:0.2MΩ・cm
一時的上昇最大値(通水開始後7.3h):0.52MΩ・cm
また、比抵抗が0.1MΩ・cmとなった通水時間は8.1hであった。
本実施例において、R2が最も早く比抵抗上昇を検知し、そのときのR2の値は0.1MΩ・cm/h、検知した時刻は通水開始後6.1hであった。
上記実施例2〜3の結果からも、比抵抗の一時的上昇を検知して通水を停止し、アニオン交換樹脂の再生を行うことにより、効率的な純水の製造を行えることが分かる。
1 カチオン交換樹脂塔
2 脱炭酸塔
3 アニオン交換樹脂塔
4 純水槽
5 超純水製造プロセス
6 比抵抗計
7 演算装置

Claims (6)

  1. 被処理水をアニオン交換樹脂層に通水してアニオン交換処理し、得られた処理水の比抵抗又は電気伝導率を測定し、該測定結果に基いて該アニオン交換樹脂の再生又は交換を行うイオン交換樹脂装置の運転方法において、
    該アニオン交換樹脂層に通水される被処理水はナトリウムイオンを5μg/L以上含み、かつ該アニオン交換樹脂層から得られる処理水の比抵抗が10MΩ・cm以下であり、
    該処理水のホウ素及びシリカのブレーク最初期における比抵抗の上昇又は電気伝導率の低下を検知し、この検知結果に基づいてアニオン交換樹脂の再生、交換、アニオン交換樹脂への通水停止、又は通水条件変更を行うことを特徴とするイオン交換樹脂装置の運転方法。
  2. 請求項1において、比抵抗又はその上昇率が所定値にまで上昇するか、又は電気伝導率又はその低下率が所定値にまで低下した場合にアニオン交換樹脂の再生又は交換を行うことを特徴とするイオン交換樹脂装置の運転方法。
  3. 請求項2において、次の変数A,B,Cに基づいて次のR2又はR1を演算し、R2又はR1が所定値以上となった場合にアニオン交換樹脂の再生又は交換を行うことを特徴とするイオン交換樹脂装置の運転方法。
    A:T分前〜現時点までの比抵抗値の時間平均
    B:2T分前〜T分前までの比抵抗値の時間平均
    C:3T分前〜2T分前までの比抵抗値の時間平均
    R2=(A+C−2B)/T
    R1=(A−B)/T
  4. 被処理水が通水されるアニオン交換樹脂層を備えるイオン交換樹脂装置において、
    該アニオン交換樹脂層に通水される被処理水はナトリウムイオンを5μg/L以上含み、かつ該アニオン交換樹脂層から得られる処理水の比抵抗が10MΩ・cm以下であり、
    該アニオン交換樹脂層の処理水の比抵抗を測定する手段と、該測定値から、次の変数A,B,Cに基づいて次のR2又はR1を演算し、R2又はR1が所定値以上となった場合に前記アニオン交換樹脂層への被処理水の通水を停止する手段とを備えることを特徴とするイオン交換樹脂装置。
    A:T分前〜現時点までの比抵抗値の時間平均
    B:2T分前〜T分前までの比抵抗値の時間平均
    C:3T分前〜2T分前までの比抵抗値の時間平均
    R2=(A+C−2B)/T
    R1=(A−B)/T
  5. 被処理水をアニオン交換樹脂層に通水してアニオン交換処理するイオン交換装置のブレークを検知する方法において、
    該アニオン交換樹脂層に通水される被処理水はナトリウムイオンを5μg/L以上含み、かつ該アニオン交換樹脂層から得られる処理水の比抵抗が10MΩ・cm以下であり、
    処理水の比抵抗又は電気伝導率を測定し、
    該処理水のホウ素及びシリカのブレーク最初期における比抵抗の上昇又は電気伝導率の低下に基づいてブレーク検知を行うことを特徴とするイオン交換樹脂装置のブレーク検知方法。
  6. 請求項5において、次の変数A,B,Cに基づいて次のR2又はR1を演算し、R2又はR1に基づいてブレーク検知を行うことを特徴とするイオン交換樹脂装置のブレーク検知方法。
    A:T分前〜現時点までの比抵抗値の時間平均
    B:2T分前〜T分前までの比抵抗値の時間平均
    C:3T分前〜2T分前までの比抵抗値の時間平均
    R2=(A+C−2B)/T
    R1=(A−B)/T
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