JP6362276B2 - 変異型アミノ酸オキシダーゼおよびアミン化合物のラセミ体のデラセミ化方法 - Google Patents
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Description
(2)上記(1)に規定されるアミノ酸配列において、第228番目および第283番目のアミノ酸を除く領域中で1または数個のアミノ酸が欠損、置換および/または付加されたアミノ酸配列を有する変異型アミノ酸オキシダーゼであり、かつ(R)−アミン化合物に対する酸化活性を有する変異型アミノ酸オキシダーゼ;または
(3)上記(1)に規定されるアミノ酸配列に対して95%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、かつ(R)−アミン化合物に対する酸化活性を有する変異型アミノ酸オキシダーゼ(ただし、該変異型アミノ酸オキシダーゼのアミノ酸配列において上記第228および283番目のアミノ酸配列に対応するアミノ酸は変異しないものとする)。
[4] 上記[1]〜[3]の何れかに記載の変異型アミノ酸オキシダーゼをコードすることを特徴とする核酸。かかる核酸は、本発明に係るL−トリプトファン脱水素酵素の製造に有用である。
上記アミン化合物ラセミ体(II)に上記変異型アミノ酸オキシダーゼを作用させることにより、アミン化合物ラセミ体(II)に含まれる(R)−アミン化合物を下記式(III)で表されるイミン化合物とする工程を含むことを特徴とする方法。
[7] さらに、還元剤を作用させることにより上記イミン化合物(III)をアミン化合物ラセミ体(II)とする工程を含む上記[6]に記載の方法。かかる工程を行うことにより、上記イミン化合物(III)をアミン化合物ラセミ体(II)に戻すことができる。また、当該アミン化合物ラセミ体(II)に含まれる(R)−アミン化合物(I)は、本発明に係る変異型アミノ酸オキシダーゼにより、イミン化合物(III)に変換される。これら工程を繰返すことにより、アミン化合物ラセミ体(II)を実質的に(S)−アミン化合物(IV)へデラセミ化することができる。なお、これら工程は交互に繰返してもよいし、または、反応液中に本発明に係る変異型アミノ酸オキシダーゼと還元剤を添加することにより同時並行して実施してもよい。
上記アミン化合物ラセミ体(II)に上記変異型アミノ酸オキシダーゼを作用させることにより、アミン化合物ラセミ体(II)に含まれる(R)−アミン化合物を下記式(III)で表されるイミン化合物とする工程、および、
さらに、還元剤を作用させることにより上記イミン化合物(III)をアミン化合物ラセミ体(II)とする工程を含むことを特徴とする方法。
(2)上記(1)に規定されるアミノ酸配列において、第228および283番目のアミノ酸を除く領域中で1または数個のアミノ酸が欠損、置換および/または付加されたアミノ酸配列を有する変異型アミノ酸オキシダーゼであり、かつ(R)−アミン化合物に対する酸化活性を有する変異型アミノ酸オキシダーゼ;または
(3)上記(1)に規定されるアミノ酸配列に対して95%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、かつ(R)−アミン化合物に対する酸化活性を有する変異型アミノ酸オキシダーゼ(ただし、該変異型アミノ酸オキシダーゼのアミノ酸配列において上記第228および283番目のアミノ酸配列に対応するアミノ酸は変異しないものとする)。
先ず、アミン化合物ラセミ体(II)に本発明の変異型アミノ酸オキシダーゼを作用させることにより、アミン化合物ラセミ体(II)に含まれる(R)−アミン化合物(I)をイミン化合物(III)とする。その結果、反応液中には実質的に(S)−アミン化合物(IV)のみが残留することになり、デラセミ化が達成される。
・ 還元反応工程
本発明に係るアミン化合物(II)のデラセミ化方法では、さらに、還元剤を作用させることにより上記イミン化合物(III)をアミン化合物ラセミ体(II)としてもよい。
(1) (R)−アミノ酸酸化活性の測定用試薬の調製
表1の配合に従って調製した。
表2の配合に従って調製した。
(R)−アミノ酸酸化活性と(R)−アミン酸化活性は、基質の酸化で生成される過酸化水素量を、表1または表2の発色液を用いた比色法で求めた。具体的には、1cm石英セル中、酵素液に対して10倍容量の各測定用試薬を加えて総量を1mLとし、30℃で1時間反応させ、マイクロプレートリーダーで505nmの吸光度を測定した。ブランクでは、基質の代わりに蒸留水を添加した。得られた吸光度変化より、下記計算式に基づいて各酸化活性を算出した。尚、本試験例における1Uは、(R)−フェニルアラニンまたは(R)−α−メチルベンジルアミンを基質とし、1分間に1μmolのH2O2を生成する酵素量とした。
活性値(U/ml)={ΔAbs505/min(ΔAbs505sample−ΔAbs505blank)×1(ml)×希釈倍率}/{4.66×1.0(cm)×0.1(ml)}
1(ml):全液量
4.66:ミリモル吸光係数
1.0cm:セルの光路長
0.1(ml):酵素サンプル液量
(5) 比活性の測定
単位液量あたりの酵素含量を、Bradford法プロテインアッセイキット(Biorad社製)を用いて測定した。上記活性測定法により単位液量あたりの活性値を測定し、単位液量あたりの活性値を単位液量あたりの酵素含量で割ることで、(R)−アミノ酸酸化活性と(R)−アミン酸化活性に関する比活性を求めた。
(1) ブタ腎臓由来(R)−アミノ酸オキシダーゼ遺伝子の調製
アッセンブルPCRによりブタ腎臓由来(R)−アミノ酸オキシダーゼ遺伝子を作製した。用いたプライマー(配列番号3〜35)を表3に示す。
ブタ腎臓由来の野生型(R)−アミノ酸オキシダーゼのアミノ酸配列(配列番号1)の228番目のチロシンおよび283番目のアルギニンに注目し、それぞれのアミノ酸残基に飽和変異を導入した。具体的には、Quikchange Multi site−directed mutagenesis kit(アジレント・テクノロジー社製)を用い、上記実施例1(1)で調製したプラスミドpDAOを鋳型とし、以下のプライマー(配列番号38〜41)を用いてPCRを行った。
5’-gcagccctggaatgatnnntggagagttgtagatgcctct-3’
5’-tgaatatactggcttcnnnccagtacgccccca-3’
5’-tgggggcgtactggnnngaagccagtatattca-3’
得られたPCR産物を用いて、ヒートショック法により大腸菌JM109を形質転換した。96穴プレートを用い、0.5mM IPTGと80μg/mlアンピシリンを含むLB培地で37℃、24時間培養後、遠心分離によって集菌した。回収された大腸菌を、50mM KPB(pH8)で懸濁し、超音波破砕により無細胞抽出液を調製した。
上記実施例1で得られた283番目のアルギニンがグリシンで且つ228番目のチロシンがロイシンに置換された変異型酵素(配列番号2)を精製した。なお、以下、精製に用いたリン酸カリウムバッファー(KPB)は、0.1% 2−メルカプトエタノールを含むものとする。
5mLの80mMアンピシリンを含むLB培地で、283番目のアルギニンがグリシンで且つ228番目のチロシンがロイシンに置換された変異型酵素をコードする遺伝子により形質転換された大腸菌を、200rpm、37℃で24時間前培養した。前培養液を、80mMアンピシリンと1mM IPTGを含むLB培地500mLに植菌し(全量5L)、2Lバッフルを用いて、300rpm、37℃で1日振とう培養した。大型遠心機を用い、8,000rpm、4℃で5分間遠心分離することにより集菌し、10mM KPB(pH8.0)で洗浄した後、培地5L分の菌体を、80mLの10mM KPBに懸濁した。80mLの菌体液を15分間超音波処理し、8,000rpm、4℃で15分間遠心分離することにより得られた上清を無細胞抽出液とした。
上記無細胞抽出液を氷中にてスターラーで撹拌しながら硫酸アンモニウムを20%飽和になるように添加し、30分間攪伴した後、大型遠心機を用いて8,000rpm、4℃で15分間遠心分離することにより上清を得た。得られた上清液に硫安アンモニウムを35%飽和になるように添加し、上記と同条件で遠心分離し、沈殿を得た。得られた沈殿に10mlの10mM KPB(pH8.0)を加えて懸濁し、5Lの同緩衝液(×2回)で1晩透析した。
10mM KPBにより平衡化したDEAE−トヨパール樹脂100mlをカラムに充填し、透析した酵素液を吸着させた。100mLの10mM KPBでカラムを洗浄した後、10mM KPB 100mlおよび50mM NaClを含む10mM KPB 100mlを用いて、グラジエントによりNaCl濃度を徐々に上げ、酵素を溶出させた。フラクションコレクターを用いて、20mlずつ試験管にフラクションを採取し、活性が認められたフラクションを集め、10mM KPBにより1晩透析した。
20%硫酸アンモニウムを含む10mM KPBにより平衡化したButyl−トヨパール樹脂10mlをカラムに充填し、20%硫酸アンモニウムを含む酵素液を吸着させた。50mLの硫酸アンモニウムを含む10mM KPBでカラムを洗浄した後、50mlの20%硫酸アンモニウムを含む10mM KPBおよび10mM KPBを用いて、グラジエントにより硫酸アンモニウム濃度を徐々に下げ、酵素を溶出させた。活性が認められたフラクションを集め、10mM KPBにより1晩透析した。各精製段階における酵素量や(R)−アミン酸化活性などを表4に示す。
泳動ゲルとして、36%アクリルアミド5.25ml、0.68Mトリス−HCl緩衝液(pH8.8)8.25mL、1%SDS 1.58mL、10%TEMED 187μL、2%APS 562μLの組成を有するゲル5μLに、36%ポリアクリルアミド0.5mL、0.179Mトリス−HCl(pH6.8)3.5mL、1%SDS 0.5mL、10%TEMED 125μL、2%APS 375μLの組成を有する濃縮ゲルを重層したものを用い、緩衝液(グリセロール200μL、1Mトリス−HCl(pH8.0)40μL、水360μL、2−メルカプトエタノール200μLおよび10%SDS 200μL)と等量混合した精製酵素サンプル10μLを、ランニング緩衝液(トリス3.0g、グリシン14.1gおよびSDS10g)中、20mAで電気泳動を行った。その後、タンパク染色液(CBB2.5g、メタノール500mL、酢酸50mLおよび水450mL)で1時間染色し、脱色液(メタノール:酢酸:水=3:1:6)でバンドが鮮明になるまで脱色した。分子量マーカーとして、phosphorylase(97,200)、bovine serum albumin (66,409)、Ovalbumin(44,287)、carbonic anhydrase(29,000)、soybean trypsin inhibitor(20,100)およびlysozyme(14,300)を含むもの(タカラバイオ株式会社)を用いた。得られたSDS−PAGEの写真を図2に示す。
上記試験例1の(R)−アミン酸化活性の測定条件において、基質化合物として、(R)−α−メチルベンジルアミンの代わりに種々のアミン類またはアミノ酸を用い、酵素活性を測定した。基質としてα−メチルベンジルアミンを用いた時の比活性と、各基質を用いた時の比活性とを比較し、α−メチルベンジルアミンに対する活性を100%としたときの他の基質に対する相対活性を求めた。結果を表5に示す。
上記試験例1に示した測定法を用いて、20℃から60℃まで5℃刻みに温度を変化させ、各温度における変異型(R)−アミン酸化活性を測定した。結果を図3に示す。
本発明に係るブタ腎臓由来変異型(R)−アミノ酸オキシダーゼを、20℃から70℃までの各温度で30分間熱処理した後、上記試験例1に示した測定法を用いて(R)−アミン酸化活性を測定した。結果を図4に示す。
移動相: 5%メタノールを含む60mM過塩素酸
流速: 0.8ml/min
検出波長: 200nm
カラム温度: 30℃
(R)−および(S)−α−メチルベンジルアミンの保持時間を下記に記す。
(R)−α−メチルベンジルアミン: 12.6分
結果を図5に示す。図5のとおり、本発明酵素により(R)−α−メチルベンジルアミン(図5中「●」)は選択的に酸化されてメチルベンジルイミンに変換され、さらに水溶媒中、より安定なアセトフェノンに変換されて、反応開始から60分後にはほぼ0%になっている。それに対して、(S)−α−メチルベンジルアミンの濃度(図5中「〇」)はほぼ5mMのまま維持されている。α−メチルベンジルアミンとメチルベンジルイミンおよびアセトフェノンとは異なる化合物であるので、カラムクロマトグラフィなどで容易に分離できる。かかる結果により、本発明酵素によって、(RS)−α−メチルベンジルアミンから(S)−α−メチルベンジルアミンが得られることが実証された。
Claims (8)
- 下記(1)〜(3)の何れかの変異型アミノ酸オキシダーゼ。
(1)配列番号1に示されるアミノ酸配列において、第228番目のアミノ酸がチロシンまたはロイシンに置換され、第283番目のアルギニンがグリシン、アラニンまたはシステインに置換されたアミノ酸配列を有する変異型アミノ酸オキシダーゼ;
(2)上記(1)に規定されるアミノ酸配列において、第228番目および第283番目のアミノ酸を除く領域中で1または数個のアミノ酸が欠損、置換および/または付加されたアミノ酸配列を有する変異型アミノ酸オキシダーゼであり、かつ(R)−アミン化合物に対する酸化活性を有する変異型アミノ酸オキシダーゼ;または
(3)上記(1)に規定されるアミノ酸配列に対して95%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を有し、かつ(R)−アミン化合物に対する酸化活性を有する変異型アミノ酸オキシダーゼ(ただし、該変異型アミノ酸オキシダーゼのアミノ酸配列において上記第228および283番目のアミノ酸配列に対応するアミノ酸は変異しないものとする)。 - 変異型アミノ酸オキシダーゼ(1)において、第228番目のアミノ酸がロイシンであり、第283番目のアルギニンがグリシンである請求項1に記載の変異型アミノ酸オキシダーゼ。
- 基質となる(R)−アミン化合物が下記式(I)で表されるものである請求項1または2に記載の変異型アミノ酸オキシダーゼ。
- 請求項1〜3の何れかに記載の変異型アミノ酸オキシダーゼをコードすることを特徴とする核酸。
- 請求項4に記載の核酸を含むベクターにより形質転換されたものであることを特徴とする形質転換体。
- 下記式(II)で表されるアミン化合物ラセミ体をデラセミ化する方法であって、
上記アミン化合物ラセミ体(II)に請求項1〜3のいずれかに記載の変異型アミノ酸オキシダーゼを作用させることにより、アミン化合物ラセミ体(II)に含まれる(R)−アミン化合物を下記式(III)で表されるイミン化合物とする工程を含むことを特徴とする方法。
- さらに、還元剤を作用させることにより上記イミン化合物(III)をアミン化合物ラセミ体(II)とする工程を含む請求項6に記載の方法。
- 下記式(II)で表されるアミン化合物ラセミ体から下記式(IV)で表される(S)−アミン化合物を製造する方法であって、
上記アミン化合物ラセミ体(II)に請求項1〜3のいずれかに記載の変異型アミノ酸オキシダーゼを作用させることにより、アミン化合物ラセミ体(II)に含まれる(R)−アミン化合物を下記式(III)で表されるイミン化合物とする工程、および、
さらに、還元剤を作用させることにより上記イミン化合物(III)をアミン化合物ラセミ体(II)とする工程を含むことを特徴とする方法。
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