JP6362228B2 - 編地の編成方法 - Google Patents

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本発明は、複数の第1針床針を有する第1針床、および複数の第2針床針を有する第2針床を備えた編機によって、インターロック編地をベースとした編地を編成する、編地の編成方法に関する。
従来、シリンダーおよびダイヤルを備えたダブルニット編機が知られている。また、ダブルニット編機を用いて種々の編地を編成する編成方法も知られている。
ダブルニット編機を用いて編成される編地として、インターロック編地が知られている(例えば、特許文献1参照)。インターロック編地は、伸縮性および耐摩耗性を有する編地であるが、用途によっては耐摩耗性をさらに向上させることが求められる。
特開2001−355160号公報
インターロック編地の耐摩耗性を向上させるため、比較的太い糸を用いて編地を編成することが考えられる。しかしながら、太い糸を用いることで耐摩耗性は向上するものの、編地が厚くなって重量が増大する一方、柔軟性は低下することが多い。このため、糸の太さを変更するだけでは用途に適応した編地を編成できない場合が多い。
本発明は、インターロック編地をベースとして、伸縮性(特に縦方向(ウェール)の伸縮性)、柔軟性、およびクッション性を備えるとともに、従来よりも軽量で、かつ耐摩耗性を向上させた編地を編成する、編地の編成方法を提供することを目的とする。
本発明の編地の編成方法は、複数の第1針床針を有する第1針床、および複数の第2針床針を有する第2針床を備えた編機によって、第1面および第2面を有する編地を編成する、編地の編成方法であって、
第1糸供給位置において、選針された前記第1針床針、および、選針された前記第2針床針に第1グランド糸が給糸され、前記第1グランド糸が給糸された前記第2針床針は、ノックオーバーポイントまで移動されて、前記第1グランド糸によって前記第2面が形成され、前記第1グランド糸が給糸された前記第1針床針は、ノックオーバーポイント手前の位置まで移動されるとともに、前記第1グランド糸をハンギングした状態で第2糸供給位置まで移動される、第1工程と、
前記第2糸供給位置において、前記第1グランド糸をハンギングした状態の前記第1針床針に第2グランド糸が給糸されるとともに、該第1針床針がノックオーバーポイントまで移動されて、前記第1グランド糸および前記第2グランド糸によって前記第1面が形成される、第2工程を含む。
本発明の編地の編成方法によれば、第1グランド糸で第1面および第2面の両面が形成されるとともに、第1面を構成するループには第2グランド糸が加えられている。また、第1針床針に第1グランド糸を給糸する第1工程と、第1針床針に第2グランド糸を給糸する第2工程が別工程に分けられている。このため、第1工程で給糸する第1グランド糸の糸長の影響を受けずに、第2工程で給糸する第2グランド糸の糸長を変更することができ、編地の特性を変化させることが可能となる。このため、伸縮性(特に縦方向(ウェール)の伸縮性)、柔軟性、およびクッション性を備えるとともに、従来よりも軽量で、かつ耐摩耗性を向上させた編地を編成することができる。
図1は、ダブルニット編機のシリンダーおよびダイヤルの一部を示す側面断面図である。 図2は、ダブルニット編機のシリンダーおよびダイヤルの一部を示す斜視断面図である。 図3は、本発明の実施形態1に係る編地の編成方法によるシリンダー針およびダイヤル針の軌跡を示す図である。 図4は、編地の編成方法によるシリンダー針およびダイヤル針のカム軌道を示す図である。 図5は、各糸供給位置で編成するループを示す図である。 図6は、本発明の実施形態2に係る編地の編成方法によるシリンダー針およびダイヤル針のカム軌道を示す図である。 図7は、各糸供給位置で編成するループを示す図である。 図8は、本発明の実施形態3に係る編地の編成方法によるシリンダー針およびダイヤル針のカム軌道を示す図である。 図9は、各糸供給位置で編成するループを示す図である。
本発明の一実施形態にかかる編地の編成方法は、複数の第1針床針を有する第1針床、および複数の第2針床針を有する第2針床を備えた編機によって、第1面および第2面を有する編地を編成する、編地の編成方法であって、
第1糸供給位置において、選針された前記第1針床針、および、選針された前記第2針床針に第1グランド糸が給糸され、前記第1グランド糸が給糸された前記第2針床針は、ノックオーバーポイントまで移動されて、前記第1グランド糸によって前記第2面が形成され、前記第1グランド糸が給糸された前記第1針床針は、ノックオーバーポイント手前の位置まで移動されるとともに、前記第1グランド糸をハンギングした状態で第2糸供給位置まで移動される、第1工程と、
前記第2糸供給位置において、前記第1グランド糸をハンギングした状態の前記第1針床針に第2グランド糸が給糸されるとともに、該第1針床針がノックオーバーポイントまで移動されて、前記第1グランド糸および前記第2グランド糸によって前記第1面が形成される、第2工程を含む(第1の構成)。
上記構成によれば、第1グランド糸で第1面および第2面の両面が形成されるとともに、第1面を構成するループには第2グランド糸が加えられている。また、第1針床針に第1グランド糸を給糸する第1工程と、第1針床針に第2グランド糸を給糸する第2工程が別工程に分けられている。
第1工程と第2工程に分けずに一つの工程の中で第1針床針に第1グランド糸および第2グランド糸を給糸して、第1グランド糸および第2グランド糸で第1面または第2面を形成することも可能ではある。しかしながら、一つの工程内で第1グランド糸および第2グランド糸を給糸する場合、第1グランド糸の糸長および第2グランド糸の糸長は、相互に影響を与え合うため、各々の糸長を自由に設定することは難しい。
本構成のように、第1工程および第2工程に分けることで、第1工程で給糸する第1グランド糸の糸長の影響を受けずに、第2工程で給糸する第2グランド糸の糸長を変更することができ、編地の特性を変化させることが可能となる。このため、伸縮性(特に縦方向(ウェール)の伸縮性)、柔軟性、およびクッション性を備えるとともに、従来よりも軽量で、かつ耐摩耗性を向上させた編地を編成することができる。
上記第1の構成において、
前記第1工程において、前記第1針床針によって前記第1グランド糸を引き込む糸長を第1糸長とし、
前記第2工程において、前記第1針床針によって前記第2グランド糸を引き込む糸長を第2糸長として、
前記第1糸長と前記第2糸長を個別に設定してもよい(第2の構成)。
上記構成によれば、第1工程で第1グランド糸を引き込む第1糸長と、第2工程で第2グランド糸を引き込む第2糸長を個別に設定することで、編地の特性を変化させて、伸縮性(特に縦方向(ウェール)の伸縮性)、柔軟性、およびクッション性を備えるとともに、従来よりも軽量で、かつ耐摩耗性を向上させた編地を編成することができる。
上記第1または第2の構成において、
前記第2工程において、前記第1グランド糸によって形成されるループを第1ループとし、前記第2グランド糸によって形成されるループを第2ループとして、前記第1面を構成するループは、前記第1ループおよび前記第2ループで構成され、前記第2ループは、前記第1ループの内周側に形成されるようにしてもよい(第3の構成)。
上記構成によれば、第2ループが第1ループの内周側に形成されることにより、第2ループ同士が接近する作用を生じる。このため、第1面を構成するループ同士が互いに接近し、これによって編地を引き締めることができる。編地を引き締めることで、編地の伸び代が増加するとともに、厚みおよびクッション性が増大する。また、厚みおよびクッション性が増大することで、耐摩耗性も向上する。このため、伸縮性(特に縦方向(ウェール)の伸縮性)、柔軟性、およびクッション性を備えるとともに、従来よりも軽量で、かつ耐摩耗性を向上させた編地を編成することができる。
上記第3の構成において、
前記第2工程において、前記第2ループを形成する前記第2グランド糸の糸長を、前記第1ループを形成する前記第1グランド糸の糸長より短くすることにより、前記第2ループを、前記第1ループの内周側に形成してもよい(第4の構成)。
上記構成によれば、第2ループを形成するために給糸する第2グランド糸の糸長を、第1ループを形成するために給糸する第1グランド糸の糸長より短くすることにより、第2ループを、第1ループの内周側に形成することができる。
上記第1から第4のいずれかの構成において、
前記第1工程において、
前記第2針床針は、ノックオーバーポイントまで移動される際に、前記第1グランド糸を引き込み、
前記第1針床針は、前記第2糸供給位置まで移動する際に、前記第2針床針が引き込んだ前記第1グランド糸の糸長の一部を用いてもよい(第5の構成)。
上記構成によれば、第1工程において、第1針床針が第2糸供給位置まで移動する際に、第2針床針が引き込んだ第1グランド糸の糸長の一部を用いることで、第1グランド糸に無理な力を加えずに第1針床針によるハンギングを行うことができる。
上記第1から第5のいずれかの構成において、
前記第2工程の後に、第3糸供給位置において、選針された前記第2針床針に第3グランド糸が給糸され、前記第3グランド糸が給糸された前記第2針床針は、ノックオーバーポイントまで移動されて、前記第3グランド糸によって前記第2面が形成される、第3工程を含むようにしてもよい(第6の構成)。
上記構成によれば、第2工程の後に第3工程を行うことで、クロスミスインターロック編地をベースとして、伸縮性(特に縦方向(ウェール)の伸縮性)、柔軟性、およびクッション性を備えるとともに、従来よりも軽量で、かつ耐摩耗性を向上させた編地を編成することができる。
上記第1から第6のいずれかの構成において、
前記第2工程は、
前記第1工程で前記第1グランド糸が給糸された前記第1針床針とは別の前記第1針床針が選針されて、前記第2グランド糸が給糸され、ノックオーバーポイントまで移動されて、前記第2グランド糸によって前記第1面にメッシュが形成される、メッシュ形成工程を含むようにしてもよい(第7の構成)。
上記構成によれば、第1面にメッシュが形成されることで、伸縮性、柔軟性を備えるとともに、通気性と防透性という相反する機能を備えた編地を編成することができる。
上記第7の構成において、
前記メッシュ形成工程を含む前記第2工程と、前記メッシュ形成工程を含まない前記第2工程とを、切り替えることで編地に柄を形成してもよい(第8の構成)。
上記構成によれば、第1面にメッシュが形成される部分と、メッシュが形成されない部分を設けることで、柄が形成された編地を編成することができる。
[実施形態1]
以下、図面を参照し、本発明の実施形態に係る編地の編成方法、および編成された編地について詳しく説明する。図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない場合がある。なお、説明を分かりやすくするために、以下で参照する図面においては、構成が簡略化または模式化して示されたり、一部の構成部材が省略されたりしている。また、各図に示された構成部材間の寸法比は、必ずしも実際の寸法比を示すものではない。
[編機の構成]
まず、本発明に係る編地の編成方法を適用する編機について説明する。本実施形態では、編機の一例としてダブルニット編機200を用いている。ダブルニット編機200の基本構造は従来公知のものと同一であるため、概略構成について説明する。
図1は、ダブルニット編機200のシリンダー210およびダイヤル220の一部を示す側面断面図である。図2は、ダブルニット編機200のシリンダー210およびダイヤル220の一部を示す斜視断面図である。図1に示すように、ダブルニット編機200は、主にシリンダー210、ダイヤル220、シリンダーカム230、ダイヤルカム240、および糸供給装置Fを備えている。シリンダー210は円筒状の針床であり、ダイヤル220は円盤状の針床である。ダイヤル220はシリンダー210の上方に配置されている。シリンダー210には、複数のシリンダー針211がそれぞれ矢印D1に示すように上下方向に進退可能に設けられている(図2参照)。ダイヤル220には、複数のダイヤル針222がそれぞれ矢印D2に示すように、半径方向に進退可能に設けられている(図2参照)。シリンダー210およびダイヤル220は、編機本体(図示せず)に設けられた駆動機構(図示せず)によって同期状態で回転可能に構成されている。シリンダー210およびシリンダー針211は、本発明の第1針床および第1針床針に相当し、ダイヤル220およびダイヤル針222は、本発明の第2針床および第2針床針に相当する。
シリンダーカム230は、シリンダー針211を案内する溝カムであり、シリンダー210の周囲に配置されている。ダイヤルカム240は、ダイヤル針222を案内する溝カムであり、ダイヤル220の上方に配置されている。シリンダーカム230およびダイヤルカム240は、編機本体に対して固定されている。
シリンダーカム230には、カム溝231およびカム溝232が形成されている。カム溝231には、シリンダー針211のうち、第1シリンダー針1Aのバット1AB(図2参照)が案内される。カム溝232には、シリンダー針211のうち、第2シリンダー針1Bのバット1BB(図2参照)が案内される。
また、ダイヤルカム240には、カム溝241およびカム溝242が形成されている。カム溝241には、ダイヤル針222のうち、第2ダイヤル針2Bのバット2BB(図2参照)が案内される。カム溝242には、ダイヤル針222のうち、第1ダイヤル針2Aのバット2AB(図2参照)が案内される。
シリンダー210およびダイヤル220が同期状態で編機本体に対して駆動回転されることにより、シリンダー針211(第1シリンダー針1Aおよび第2シリンダー針1B)は、シリンダーカム230のカム溝231,232に案内され、所定の針軌跡で矢印D1方向の動作を行う。ダイヤル針222(第1ダイヤル針2Aおよび第2ダイヤル針2B)は、ダイヤルカム240のカム溝241,242に案内され、所定の針軌跡で矢印D2方向の動作を行う。
糸供給装置Fは、シリンダー針211および/またはダイヤル針222に糸Tを供給する装置である。シリンダー210およびダイヤル220に沿って糸供給位置P(P1、P2・・・PN)が複数設定されており、糸供給装置F(F1、F2・・・FN)は、糸供給位置P(P1、P2・・・PN)に対応して設置されている(図3参照)。シリンダー針211は、各糸供給装置Fから供給される糸Tを捕捉して、編地の表地11を編成する。ダイヤル針222は、各糸供給装置Fから供給される糸Tを捕捉して、編地の裏地12を編成する。編地の表地11は、本発明の編地の第1面に相当し、編地の裏地12は、本発明の編地の第2面に相当する。なお、本実施形態では、シリンダー針211で表地11を編成し、ダイヤル針222で裏地12を編成したが、シリンダー針211で裏地12を編成し、ダイヤル針222で表地11を編成するようにしてもよい。
図2に示すように、シリンダー針211は、第1シリンダー針1Aおよび第2シリンダー針1Bを有している。第1シリンダー針1Aおよび第2シリンダー針1Bは、互いに隣接して配列されている。つまり、第1シリンダー針1Aおよび第2シリンダー針1Bは、円筒状のシリンダー210の周囲に沿って交互に配列されている。
ダイヤル針222は、第1ダイヤル針2Aおよび第2ダイヤル針2Bを有している。第1ダイヤル針2Aおよび第2ダイヤル針2Bは、互いに隣接して配列されている。つまり、第1ダイヤル針2Aおよび第2ダイヤル針2Bは、円盤状のダイヤル220の上面に沿って交互に配列されている。
一般にシリンダー針とダイヤル針の配列には、半ピッチずれて交差するリブ出合いと、同じ配列で対向するインターロック出合いとがあるが、ダブルニット編機200では、シリンダー針211とダイヤル針222はインターロック出合いで配列されている。具体的には、第1シリンダー針1Aと第2ダイヤル針2Bが対向して配置されており、第2シリンダー針1Bと第1ダイヤル針2Aが対向して配置されている。編地の編成は、シリンダー針211およびダイヤル針222が互いに干渉しないように、第1シリンダー針1Aおよび第1ダイヤル針2Aの組み合わせ、および第2シリンダー針1Bおよび第2ダイヤル針2Bの組み合わせによって行われる。
[編成方法]
図3は、本発明の実施形態1に係る編地の編成方法によるシリンダー針211およびダイヤル針222の軌跡を示す図である。ダブルニット編機200に設定される複数の糸供給位置P(P1、P2・・・PN)では、編地を編成する各工程が実行される。図3では、ダブルニット編機200に設定される複数の糸供給位置P(P1、P2・・・PN)および複数の糸供給装置F(F1、F2・・・FN)のうち、糸供給位置P1〜P10および、これに対応する糸供給装置F1〜F10を示している。
糸供給装置F1、F3、F6、およびF8は、シリンダー針211およびダイヤル針222に糸Tとして第1グランド糸TG1を給糸する。糸供給装置F2、F4、F7、およびF9は、シリンダー針211に糸Tとして第2グランド糸TG2を給糸する。糸供給装置F5およびF10は、ダイヤル針222に糸Tとして第3グランド糸TG3を給糸する。なお、糸供給位置P1、P3、P6、およびP8での工程は、本発明の第1工程に相当し、糸供給位置P2、P4、P7、およびP9での工程は、本発明の第2工程に相当し、糸供給位置P5およびP10での工程は、本発明の第3工程に相当する。また、糸供給位置P1、P3、P6、およびP8は、本発明の第1糸供給位置に相当し、糸供給位置P2、P4、P7、およびP9は、本発明の第2糸供給位置に相当し、糸供給位置P5およびP10は、本発明の第3糸供給位置に相当する。
(第1工程)
糸供給位置P1(第1糸供給位置)では、シリンダー針211のうちの第2シリンダー針1Bが選針され、ダイヤル針222のうちの第2ダイヤル針2Bが選針される。第2シリンダー針1Bおよび第2ダイヤル針2Bには、糸供給装置F1から第1グランド糸TG1が給糸される。
ニット位置PN1まで突出した第2ダイヤル針2Bは、第1グランド糸TG1を捕捉する。第1グランド糸TG1を捕捉した第2ダイヤル針2Bは、ノックオーバーポイントPK1まで下げられる際に第1グランド糸TG1を引き込んでループを形成し、第1グランド糸TG1によって裏地12を形成する。
一方、ニット位置PN2まで上昇した第2シリンダー針1Bも、第1グランド糸TG1を捕捉する。第1グランド糸TG1を捕捉した第2シリンダー針1Bは、ノックオーバーポイント手前の位置まで下降して、第1グランド糸TG1をハンギングした状態(ハンギング位置PH)で、糸供給位置P2まで移動される。このとき、第2シリンダー針1Bは、糸供給位置P2まで移動する際に、第2ダイヤル針2Bが引き込んだ第1グランド糸TG1の糸長の一部を用いることができる。
(第2工程)
糸供給位置P2(第2糸供給位置)において、第2シリンダー針1Bは、先に捕捉した第1グランド糸TG1を保持したまま、タック位置PTまで上昇し、糸供給装置F2から給糸される第2グランド糸TG2を捕捉する。第2グランド糸TG2を捕捉した第2シリンダー針1Bは、ノックオーバーポイントPK2まで下げられ、第1グランド糸TG1および第2グランド糸TG2を同時にループして、表地11を形成する。
ここで、第1工程において、シリンダー針211(第2シリンダー針1B)によって第1グランド糸TG1を引き込む糸長を第1糸長L1とし、第2工程において、シリンダー針211(第2シリンダー針1B)よって第2グランド糸TG2を引き込む糸長を第2糸長L2とすると、第2糸長L2は、第1糸長L1の影響を受けないため、第2糸長L2を個別かつ自由に設定することができる。
そこで、第2糸長L2は、第2工程において、第2グランド糸TG2で形成するループ(ループ21C、図5参照)の糸長が、第1グランド糸TG1で形成するループ(ループ21B、図5参照)の糸長より短くなるように設定される。第2糸長L2がこのように設定されることにより、第2グランド糸TG2で形成するループ(ループ21C)は、第1グランド糸TG1で形成するループ(ループ21B)の内周側に形成される。
(第1工程)
糸供給位置P3(第1糸供給位置)では、シリンダー針211のうちの第1シリンダー針1Aが選針され、ダイヤル針222のうちの第1ダイヤル針2Aが選針される。第1シリンダー針1Aおよび第1ダイヤル針2Aには、糸供給装置F3から第1グランド糸TG1が給糸される。
ニット位置PN1まで突出した第1ダイヤル針2Aには、第1グランド糸TG1を捕捉する。第1グランド糸TG1を捕捉した第1ダイヤル針2Aは、ノックオーバーポイントPK1まで下げられる際に第1グランド糸TG1を引き込んでループを形成し、第1グランド糸TG1によって裏地12を形成する。
一方、ニット位置PN2まで上昇した第1シリンダー針1Aも、第1グランド糸TG1を捕捉する。第1グランド糸TG1を捕捉した第1シリンダー針1Aは、ノックオーバーポイント手前の位置まで下降して、第1グランド糸TG1をハンギングした状態(ハンギング位置PH)で、糸供給位置P4まで移動される。このとき、第1シリンダー針1Aは、糸供給位置P4まで移動する際に、第1ダイヤル針2Aが引き込んだ第1グランド糸TG1の糸長の一部を用いることができる。
(第2工程)
糸供給位置P4(第2糸供給位置)において、第1シリンダー針1Aは、先に捕捉した第1グランド糸TG1を保持したまま、タック位置PTまで上昇し、糸供給装置F4から給糸される第2グランド糸TG2を捕捉する。第2グランド糸TG2を捕捉した、第1シリンダー針1Aは、ノックオーバーポイントPK2まで下げられ、第1グランド糸TG1および第2グランド糸TG2を同時にループして、表地11を形成する。
ここで、第1工程において、シリンダー針211(第1シリンダー針1A)によって第1グランド糸TG1を引き込む糸長を第1糸長L1とし、第2工程において、シリンダー針211(第1シリンダー針1A)よって第2グランド糸TG2を引き込む糸長を第2糸長L2とすると、第2糸長L2は、第1糸長L1の影響を受けないため、第2糸長L2を個別かつ自由に設定することができる。
そこで、第2糸長L2は、第2工程において、第2グランド糸TG2で形成するループ(ループ21C、図5参照)の糸長が、第1グランド糸TG1で形成するループ(ループ21A、図5参照)の糸長より短くなるように設定される。第2糸長L2がこのように設定されることにより、第2グランド糸TG2で形成するループ(ループ21C)は、第1グランド糸TG1で形成するループ(ループ21A)の内周側に形成される。
(第3工程)
糸供給位置P5(第3糸供給位置)では、ダイヤル針222のうちの第2ダイヤル針2Bが選針される。第2ダイヤル針2Bには、糸供給装置F5から第3グランド糸TG3が給糸される。ニット位置PN3まで突出した第2ダイヤル針2Bは、第3グランド糸TG3を捕捉する。第3グランド糸TG3を捕捉した第2ダイヤル針2Bは、ノックオーバーポイントPK3まで下げられる際に第3グランド糸TG3を引き込んでループを形成し、第3グランド糸TG3によって裏地12を形成する。
(第1工程および第2工程)
糸供給位置P6(第1糸供給位置)では、糸供給位置P3と同様に、シリンダー針211のうちの第1シリンダー針1Aが選針され、ダイヤル針222のうちの第1ダイヤル針2Aが選針される(第1工程)。また、糸供給位置P7(第2糸供給位置)では、糸供給位置P4と同様に、シリンダー針211のうちの第1シリンダー針1Aが選針される(第2工程)。糸供給位置P6、P7での工程は、糸供給位置P3、P4における工程と同様であるため、詳細な説明は省略する。
糸供給位置P8(第1糸供給位置)では、糸供給位置P1と同様に、シリンダー針211のうちの第2シリンダー針1Bが選針され、ダイヤル針222のうちの第2ダイヤル針2Bが選針される(第1工程)。また、糸供給位置P9(第2糸供給位置)では、糸供給位置P2と同様に、シリンダー針211のうちの第2シリンダー針1Bが選針される(第2工程)。糸供給位置P8、P9での工程は、糸供給位置P1、P2における工程と同様であるため、詳細な説明は省略する。
(第3工程)
糸供給位置P10(第3糸供給位置)では、ダイヤル針222のうちの第1ダイヤル針2Aが選針される。第1ダイヤル針2Aには、糸供給装置F10から第3グランド糸TG3が給糸される。ニット位置PN3まで突出した第1ダイヤル針2Aは、第3グランド糸TG3を捕捉する。第3グランド糸TG3を捕捉した第1ダイヤル針2Aは、ノックオーバーポイントPK3まで下げられる際に第3グランド糸TG3を引き込んでループを形成し、第3グランド糸TG3によって裏地12を形成する。
糸供給位置P11以降(図示省略)では、糸供給位置P1〜P10の動作が繰り返される。
図4は、編地の編成方法によるシリンダー針211およびダイヤル針222のカム軌道を示す図である。図4には、シリンダーカム230のカム溝231、232、およびダイヤルカム240のカム溝241、242のカム軌道が示されている。図4では、複数の糸供給位置P(P1、P2・・・PN)のうち、糸供給位置P1〜P10を示している。糸供給位置P1〜P10には、それぞれ糸供給装置F1〜F10が配置されている(図3参照)。糸供給位置P1、P3、P6、およびP8では、シリンダー針211(第1シリンダー針1A、第2シリンダー針1B)およびダイヤル針222(第1ダイヤル針2A、第2ダイヤル針2B)に糸Tとして第1グランド糸TG1が給糸される。糸供給位置P2、P4、P7、およびP9では、シリンダー針211に糸Tとして第2グランド糸TG2が給糸される。糸供給位置P5およびP10では、ダイヤル針222に糸Tとして第3グランド糸TG3が給糸される。
(第1工程)
糸供給位置P1(第1糸供給位置)では、シリンダーカム230のカム溝232によって第2シリンダー針1Bが選針され、ダイヤルカム240のカム溝241によって第2ダイヤル針2Bが選針される。
カム溝241によってニット位置PN1まで突出した第2ダイヤル針2Bは、第1グランド糸TG1を捕捉する。第1グランド糸TG1を捕捉した第2ダイヤル針2Bは、ノックオーバーポイントPK1まで下げられる際に第1グランド糸TG1を引き込んでループを形成し、第1グランド糸TG1によって裏地12を形成する。
一方、カム溝232によってニット位置PN2まで上昇した第2シリンダー針1Bも、第1グランド糸TG1を捕捉する。第1グランド糸TG1を捕捉した第2シリンダー針1Bは、第1グランド糸TG1をハンギングした状態(ハンギング位置PH)で、糸供給位置P2まで移動される。
(第2工程)
糸供給位置P2(第2糸供給位置)では、シリンダーカム230のカム溝232によって第2シリンダー針1Bが選針される。第2シリンダー針1Bは、先に捕捉した第1グランド糸TG1を保持したまま、カム溝232によってタック位置PTまで上昇し、第2グランド糸TG2を捕捉する。第2グランド糸TG2を捕捉した第2シリンダー針1Bは、ノックオーバーポイントPK2まで下げられ、第1グランド糸TG1および第2グランド糸TG2を同時にループして、表地11を形成する。
ここで、第1工程において、シリンダー針211(第2シリンダー針1B)によって第1グランド糸TG1を引き込む糸長を第1糸長L1とし、第2工程において、シリンダー針211(第2シリンダー針1B)よって第2グランド糸TG2を引き込む糸長を第2糸長L2として、第2糸長L2は、第1糸長L1の影響を受けないため、編地の特性に応じて、第2糸長L2の長さを規定するシリンダーカム230のカム溝232を個別かつ自由に構成することができる。
(第1工程)
次に、糸供給位置P3(第1糸供給位置)では、シリンダーカム230のカム溝231によって第1シリンダー針1Aが選針され、ダイヤルカム240のカム溝242によって第1ダイヤル針2Aが選針される。
カム溝242によってニット位置PN1まで突出した第1ダイヤル針2Aは、第1グランド糸TG1を捕捉する。第1グランド糸TG1を捕捉した第1ダイヤル針2Aは、ノックオーバーポイントPK1まで下げられる際に第1グランド糸TG1を引き込んでループを形成し、第1グランド糸TG1によって裏地12を形成する。
一方、カム溝231によってニット位置PN2まで上昇した第1シリンダー針1Aも、第1グランド糸TG1を捕捉する。第1グランド糸TG1を捕捉した第1シリンダー針1Aは、第1グランド糸TG1をハンギングした状態(ハンギング位置PH)で、糸供給位置P4まで移動される。
(第2工程)
糸供給位置P4(第2糸供給位置)では、シリンダーカム230のカム溝231によって第1シリンダー針1Aが選針される。第1シリンダー針1Aは、先に捕捉した第1グランド糸TG1を保持したまま、カム溝231によってタック位置PTまで上昇し、第2グランド糸TG2を捕捉する。第2グランド糸TG2を捕捉した第1シリンダー針1Aは、ノックオーバーポイントPK2まで下げられ、第1グランド糸TG1および第2グランド糸TG2を同時にループして、表地11を形成する。
ここで、第1工程において、シリンダー針211(第1シリンダー針1A)によって第1グランド糸TG1を引き込む糸長を第1糸長L1とし、第2工程において、シリンダー針211(第1シリンダー針1A)よって第2グランド糸TG2を引き込む糸長を第2糸長L2として、第2糸長L2は、第1糸長L1の影響を受けないため、編地の特性に応じて、第2糸長L2の長さを規定するシリンダーカム230のカム溝231を構成することができる。
(第3工程)
糸供給位置P5(第3糸供給位置)では、ダイヤルカム240のカム溝241によって第2ダイヤル針2Bが選針される。第2ダイヤル針2Bには、第3グランド糸TG3が給糸される。ニット位置PN3まで突出した第2ダイヤル針2Bは、第3グランド糸TG3を捕捉する。第3グランド糸TG3を捕捉した第2ダイヤル針2Bは、ノックオーバーポイントPK3まで下げられる際に第3グランド糸TG3を引き込んでループを形成し、第3グランド糸TG3によって裏地12を形成する。
(第1工程および第2工程)
糸供給位置P6(第1糸供給位置)では、糸供給位置P3と同様に、シリンダーカム230のカム溝231によって第1シリンダー針1Aが選針され、ダイヤルカム240のカム溝242によって第1ダイヤル針2Aが選針される(第1工程)。また、糸供給位置P7(第2糸供給位置)では、糸供給位置P4と同様に、シリンダーカム230のカム溝231によって第1シリンダー針1Aが選針される(第2工程)。糸供給位置P6、P7では、カム溝231による第1シリンダー針1Aの動き、および、カム溝242による第1ダイヤル針2Aの動きは、糸供給位置P3、P4における動きと同様であるため、詳細な説明は省略する。
糸供給位置P8(第1糸供給位置)では、糸供給位置P1と同様に、シリンダーカム230のカム溝232によって第2シリンダー針1Bが選針され、ダイヤルカム240のカム溝241によって第2ダイヤル針2Bが選針される(第1工程)。また、糸供給位置P9(第2糸供給位置)では、糸供給位置P2と同様に、シリンダーカム230のカム溝232によって第2シリンダー針1Bが選針される(第2工程)。糸供給位置P8、P9では、カム溝232による第2シリンダー針1Bの動き、および、カム溝241による第2ダイヤル針2Bの動きは、糸供給位置P1、P2における動きと同様であるため、詳細な説明は省略する。
(第3工程)
糸供給位置P10(第3糸供給位置)では、ダイヤルカム240のカム溝242によって第1ダイヤル針2Aが選針される。第2ダイヤル針2Aには、第3グランド糸TG3が給糸される。ニット位置PN3まで突出した第2ダイヤル針2Aは、第3グランド糸TG3を捕捉する。第3グランド糸TG3を捕捉した第2ダイヤル針2Aは、ノックオーバーポイントPK3まで下げられる際に第3グランド糸TG3を引き込んでループを形成し、第3グランド糸TG3によって裏地12を形成する。
糸供給位置P11以降(図示省略)では、糸供給位置P1〜P10の動作が繰り返されるよう、シリンダーカム230のカム溝231、232、およびダイヤルカム240のカム溝241、242のカム軌道が構成される。
図5は、各糸供給位置P(P1、P2・・・PN)で編成するループを示す図である。第1グランド糸TG1は実線、第2グランド糸TG2は破線、第3グランド糸TG3は実線でそれぞれ示している。
図5に示すように、糸供給位置P1、P2では、第2シリンダー針1Bおよび第2ダイヤル針2Bがそれぞれ選針されて、表地11(シリンダー側)のループ21B、ループ21C、および裏地12(ダイヤル側)のループ22Bが編成されている。表地11のループ21Bは第1グランド糸TG1(実線)で編成され、表地11のループ21Cは第2グランド糸TG2(破線)で編成されている。ループ21Bは本発明の第1ループに相当し、ループ21Cは本発明の第2ループに相当する。第2グランド糸TG2によるループ21Cは、第1グランド糸TG1によるループ21Bの内周側に形成されている。裏地12のループ22Bは、第1グランド糸TG1(実線)で編成されている。第2グランド糸TG2は、隣接する表地11のループ21Cの間では、表地11と裏地12の間で浮いた状態となっている。
ここで、第1工程において、シリンダー針211(第2シリンダー針1B)によって第1グランド糸TG1を引き込む糸長を第1糸長L1とし、第2工程において、シリンダー針211(第2シリンダー針1B)よって第2グランド糸TG2を引き込む糸長を第2糸長L2として、第2糸長L2は、第1糸長L1の影響を受けないため、第2糸長L2を個別かつ自由に設定することができる。このため、第2糸長L2は、第2工程において、第2グランド糸TG2で形成するループ21Cの糸長が、第1グランド糸TG1で形成するループ21Bの糸長より短くなるように設定される。第2糸長L2がこのように設定されることにより、第2グランド糸TG2で形成されるループ21Cは、第1グランド糸TG1で形成されるループ21Bの内周側に形成される。
糸供給位置P3、P4では、第1シリンダー針1Aおよび第1ダイヤル針2Aがそれぞれ選針されて、表地11(シリンダー側)のループ21A、ループ21C、および裏地12(ダイヤル側)のループ22Aが編成されている。表地11のループ21Aおよびループ21Cは、ループ21Aが第1グランド糸TG1(実線)で編成され、ループ21Cが第2グランド糸TG2(破線)で編成されている。ループ21Aは本発明の第1ループに相当し、ループ21Cは本発明の第2ループに相当する。第2グランド糸TG2によるループ21Cは、第1グランド糸TG1によるループ21Aの内周側に形成されている。裏地12のループ22Aは、第1グランド糸TG1(実線)で編成されている。第2グランド糸TG2は、隣接する表地11のループ21C間では、表地11と裏地12の間で浮いた状態となっている。
ここで、第1工程において、シリンダー針211(第1シリンダー針1A)によって第1グランド糸TG1を引き込む糸長を第1糸長L1とし、第2工程において、シリンダー針211(第1シリンダー針1A)よって第2グランド糸TG2を引き込む糸長を第2糸長L2として、第2糸長L2は、第1糸長L1の影響を受けないため、第2糸長L2を個別かつ自由に設定することができる。このため、第2糸長L2は、第2工程において、第2グランド糸TG2で形成するループ21Cの糸長が、第1グランド糸TG1で形成するループ21Aの糸長より短くなるように設定される。第2糸長L2がこのように設定されることにより、第2グランド糸TG2で形成されるループ21Cは、第1グランド糸TG1で形成されるループ21Aの内周側に形成される。
糸供給位置P5では、第2ダイヤル針2Bが選針されて、裏地12(ダイヤル側)のループ23Bが編成されている。裏地12のループ23Bは、第3グランド糸TG3(実線)で編成されている。
糸供給位置P6、P7では、糸供給位置P3、P4と同様に、第1シリンダー針1Aおよび第1ダイヤル針2Aがそれぞれ選針されて、表地11(シリンダー側)のループ21A、21C、および裏地12(ダイヤル側)のループ22Aが編成されている。
糸供給位置P8、P9では、糸供給位置P1、P2と同様に、第2シリンダー針1Bおよび第2ダイヤル針2Bがそれぞれ選針されて、表地11(シリンダー側)のループ21B、21C、および裏地12(ダイヤル側)のループ22Bが編成されている。
糸供給位置P10では、第1ダイヤル針2Aが選針されて、裏地12(ダイヤル側)のループ23Aが編成されている。裏地12のループ23Aは、第3グランド糸TG3(実線)で編成されている。
[実施形態1の効果]
実施形態1の編地の編成方法によれば、第1グランド糸TG1で表地11および裏地12の両面が形成されるとともに、表地11を構成するループには第2グランド糸TG2が加えられている。また、シリンダー針211に第1グランド糸TG1を給糸する第1工程と、シリンダー針211に第2グランド糸TG2を給糸する第2工程が別工程に分けられている。第1工程および第2工程に分けることで、第1工程で給糸する第1グランド糸TG1の糸長の影響を受けずに、第2工程で給糸する第2グランド糸TG2の糸長を変更して、編地の特性を変化させることが可能となる。このため、伸縮性(特に縦方向(ウェール)の伸縮性)、柔軟性、およびクッション性を備えるとともに、従来よりも軽量で、かつ耐摩耗性を向上させた編地を編成することができる。
第1工程で第1グランド糸TG1を引き込む第1糸長L1と、第2工程で第2グランド糸TG2を引き込む第2糸長L2を個別に設定することで、編地の特性を変化させて、伸縮性(特に縦方向(ウェール)の伸縮性)、柔軟性、およびクッション性を備えるとともに、従来よりも軽量で、かつ耐摩耗性を向上させた編地を編成することができる。
第2グランド糸TG2によるループ21Cが第1グランド糸TG1によるループ21A、21Bの内周側に形成されることにより、隣接するループ21C同士が接近するような作用を生じさせる。このため、表地11を構成するループ21A、21B、および21C同士が互いに接近し、これによって編地を引き締めることができる。編地を引き締めることで、編地の伸び代が増加するとともに、厚みおよびクッション性が増大する。また、厚みおよびクッション性が増大することで、耐摩耗性も向上する。このため、伸縮性(特に縦方向(ウェール)の伸縮性)、柔軟性、およびクッション性を備えるとともに、従来よりも軽量で、かつ耐摩耗性を向上させた編地を編成することができる。
ループ21Cを形成するために給糸する第2グランド糸TG2の糸長を、ループ21A、21Bを形成するために給糸する第1グランド糸TG1の糸長より短くすることにより、ループ21Cを、ループ21A、21Bの内周側に形成することができる。
第1工程において、シリンダー針211が第2糸供給位置(糸供給位置P2、P4、P7、およびP9)まで移動する際に、ダイヤル針222が第1糸供給位置(糸供給位置P1、P3、P6、およびP8)で引き込んだ第1グランド糸TG1の糸長の一部を用いることで、第1グランド糸TG1に無理な力を加えずにシリンダー針211によるハンギングを行うことができる。
第2工程の後に第3工程を行うことで、クロスミスインターロック編地をベースとして、伸縮性(特に縦方向(ウェール)の伸縮性)、柔軟性、およびクッション性を備えるとともに、従来よりも軽量で、かつ耐摩耗性を向上させた編地を編成することができる。
[実施形態2]
実施形態2の編地の編成方法では、表地111(シリンダー側)にメッシュを形成するメッシュ形成工程を第2工程に含ませている点が、実施形態1の編地の編成方法と異なっている。
図6は、実施形態2に係る編地の編成方法によるシリンダー針211およびダイヤル針222のカム軌道を示す図である。図6には、シリンダーカム230のカム溝1231、1232、およびダイヤルカム240のカム溝1241、1242のカム軌道が示されている。図6では、ダブルニット編機200に設定される複数の糸供給位置P(P1、P2・・・PN)のうち、糸供給位置P1〜P10を示している。図6に示すカム軌道は、糸供給位置P2、P4、P7およびP9におけるカム溝1231、1232の構成が、図4に示した実施形態1のカム軌道と異なっている。
糸供給位置P1〜P10には、それぞれ糸供給装置F1〜F10が配置されている。糸供給位置P1、P3、P6、およびP8では、シリンダー針211およびダイヤル針222に糸Tとして第1グランド糸TG1が給糸される。糸供給位置P2、P4、P7、およびP9では、シリンダー針211に糸Tとして第2グランド糸TG2が給糸される。糸供給位置P5およびP10では、ダイヤル針222に糸Tとして第3グランド糸TG3が給糸される。
(第1工程)
糸供給位置P1(第1糸供給位置)では、シリンダーカム230のカム溝1232によって第2シリンダー針1Bが選針され、ダイヤルカム240のカム溝1241によって第2ダイヤル針2Bが選針される。
カム溝1241によってニット位置PN1まで突出した第2ダイヤル針2Bは、第1グランド糸TG1を捕捉する。第1グランド糸TG1を捕捉した第2ダイヤル針2Bは、ノックオーバーポイントPK1まで下げられる際に第1グランド糸TG1を引き込んでループを形成し、第1グランド糸TG1によって裏地112を形成する。
一方、カム溝1232によってニット位置PN2まで上昇した第2シリンダー針1Bも、第1グランド糸TG1を捕捉する。第1グランド糸TG1を捕捉した第2シリンダー針1Bは、第1グランド糸TG1をハンギングした状態(ハンギング位置PH)で、糸供給位置P2まで移動される。
(第2工程)
糸供給位置P2(第2糸供給位置)では、シリンダーカム230のカム溝1232によって第2シリンダー針1Bが選針される。また、シリンダーカム230のカム溝1231によって第1シリンダー針1Aも選針される。
第2シリンダー針1Bは、先に捕捉した第1グランド糸TG1を保持したまま、カム溝1232によってタック位置PTまで上昇し、第2グランド糸TG2を捕捉する。第2グランド糸TG2を捕捉した第2シリンダー針1Bは、ノックオーバーポイントPK2まで下げられ、第1グランド糸TG1および第2グランド糸TG2を同時にループして、表地111を形成する。
(メッシュ形成工程)
また、第1シリンダー針1Aは、カム溝1231によってニット位置PN4まで上昇し、第2グランド糸TG2を捕捉する。第2グランド糸TG2を捕捉した第1シリンダー針1Aは、ノックオーバーポイントPK4まで下げられ、第2グランド糸TG2を同時にループして、表地111にメッシュを形成する。
(第1工程)
次に、糸供給位置P3(第1糸供給位置)では、シリンダーカム230のカム溝1231によって第1シリンダー針1Aが選針され、ダイヤルカム240のカム溝1242によって第1ダイヤル針2Aが選針される。
カム溝1242によってニット位置PN1まで突出した第1ダイヤル針2Aは、第1グランド糸TG1を捕捉する。第1グランド糸TG1を捕捉した第1ダイヤル針2Aは、ノックオーバーポイントPK1まで下げられる際に第1グランド糸TG1を引き込んでループを形成し、第1グランド糸TG1によって裏地112を形成する。
一方、カム溝1231によってニット位置PN2まで上昇した第1シリンダー針1Aも、第1グランド糸TG1を捕捉する。第1グランド糸TG1を捕捉した第1シリンダー針1Aは、第1グランド糸TG1をハンギングした状態(ハンギング位置PH)で、糸供給位置P4まで移動される。
(第2工程)
糸供給位置P4(第2糸供給位置)では、シリンダーカム230のカム溝1231によって第1シリンダー針1Aが選針される。また、シリンダーカム230のカム溝1232によって第2シリンダー針1Bも選針される。
第1シリンダー針1Aは、先に捕捉した第1グランド糸TG1を保持したまま、カム溝1231によってタック位置PTまで上昇し、第2グランド糸TG2を捕捉する。第2グランド糸TG2を捕捉した第1シリンダー針1Aは、ノックオーバーポイントPK2まで下げられ、第1グランド糸TG1および第2グランド糸TG2を同時にループして、表地111を形成する。
(メッシュ形成工程)
また、第2シリンダー針1Bは、カム溝1232によってニット位置PN4まで上昇し、第2グランド糸TG2を捕捉する。第2グランド糸TG2を捕捉した第2シリンダー針1Bは、ノックオーバーポイントPK4まで下げられ、第2グランド糸TG2を同時にループして、表地111にメッシュを形成する。
(第3工程)
糸供給位置P5(第3糸供給位置)では、ダイヤルカム240のカム溝1241によって第2ダイヤル針2Bが選針される。第2ダイヤル針2Bには、第3グランド糸TG3が給糸される。ニット位置PN3まで突出した第2ダイヤル針2Bは、第3グランド糸TG3を捕捉する。第3グランド糸TG3を捕捉した第2ダイヤル針2Bは、ノックオーバーポイントPK3まで下げられる際に第3グランド糸TG3を引き込んでループを形成し、第3グランド糸TG3によって裏地112を形成する。
糸供給位置P6(第1糸供給位置)では、糸供給位置P3と同様に、シリンダーカム230のカム溝1231によって第1シリンダー針1Aが選針され、ダイヤルカム240のカム溝1242によって第1ダイヤル針2Aが選針される(第1工程)。また、糸供給位置P7(第2糸供給位置)では、糸供給位置P4と同様に、シリンダーカム230のカム溝1231によって第1シリンダー針1Aが選針され、カム溝1232によって第2シリンダー針1Bも選針される(第2工程)。糸供給位置P6、P7において、カム溝1231による第1シリンダー針1Aの動き、カム溝1232による第2シリンダー針1Bの動き、およびカム溝1242による第1ダイヤル針2Aの動きは、糸供給位置P3、P4における動きと同様であるため、詳細な説明は省略する。
糸供給位置P8(第1糸供給位置)では、糸供給位置P1と同様に、シリンダーカム230のカム溝1232によって第2シリンダー針1Bが選針され、ダイヤルカム240のカム溝1241によって第2ダイヤル針2Bが選針される(第1工程)。また、糸供給位置P9(第2糸供給位置)では、糸供給位置P2と同様に、シリンダーカム230のカム溝1232によって第2シリンダー針1Bが選針され、カム溝1231によって第1シリンダー針1Aも選針される(第2工程)。糸供給位置P8、P9において、カム溝1232による第2シリンダー針1Bの動き、カム溝1231による第1シリンダー針1Aの動き、および、カム溝1241による第2ダイヤル針2Bの動きは、糸供給位置P1、P2における動きと同様であるため、詳細な説明は省略する。
(第3工程)
糸供給位置P10(第3糸供給位置)では、ダイヤルカム240のカム溝1242によって第1ダイヤル針2Aが選針される。第2ダイヤル針2Aには、第3グランド糸TG3が給糸される。ニット位置PN3まで突出した第2ダイヤル針2Bは、第3グランド糸TG3を捕捉する。第3グランド糸TG3を捕捉した第2ダイヤル針2Bは、ノックオーバーポイントPK3まで下げられる際に第3グランド糸TG3を引き込んでループを形成し、第3グランド糸TG3によって裏地112を形成する。
糸供給位置P11以降(図示省略)では、糸供給位置P1〜P10の動作が繰り返されるよう、シリンダーカム230のカム溝1231、1232、およびダイヤルカム240のカム溝1241、1242のカム軌道が構成される。
図7は、各糸供給位置P(P1、P2・・・PN)で編成するループを示す図である。第1グランド糸TG1は実線、第2グランド糸TG2は破線、第3グランド糸TG3は実線でそれぞれ示している。
図7に示すように、糸供給位置P1、P2では、第2シリンダー針1Bおよび第2ダイヤル針2Bがそれぞれ選針されて、表地111(シリンダー側)のループ21B、ループ21C、および裏地112(ダイヤル側)のループ22Bが編成されている。また、第1シリンダー針1Aが選針されて、表地111(シリンダー側)のループ24A(メッシュ部分)が編成されている。表地111のループ21Bは第1グランド糸TG1(実線)で編成され、表地11のループ21Cは第2グランド糸TG2(破線)で編成されている。第2グランド糸TG2によるループ21Cは、第1グランド糸TG1によるループ21Bの内周側に形成されている。表地111のループ24Aは、第2グランド糸TG2(破線)で編成されている。裏地12のループ22Bは、第1グランド糸TG1(実線)で編成されている。
糸供給位置P3、P4では、第1シリンダー針1Aおよび第1ダイヤル針2Aがそれぞれ選針されて、表地111(シリンダー側)のループ21A、ループ21C、および裏地112(ダイヤル側)のループ22Aが編成されている。また、第2シリンダー針1Bが選針されて、表地111(シリンダー側)のループ24B(メッシュ部分)が編成されている。表地111のループ21Aは第1グランド糸TG1(実線)で編成され、表地11のループ21Cは第2グランド糸TG2(破線)で編成されている。第2グランド糸TG2によるループ21Cは、第1グランド糸TG1によるループ21Aの内周側に形成されている。表地111のループ24Bは、第2グランド糸TG2(破線)で編成されている。裏地12のループ22Aは、第1グランド糸TG1(実線)で編成されている。
糸供給位置P5では、第2ダイヤル針2Bが選針されて、裏地112(ダイヤル側)のループ23Bが編成されている。裏地112のループ23Bは、第3グランド糸TG3(実線)で編成されている。
糸供給位置P6、P7では、糸供給位置P3、P4と同様に、第1シリンダー針1Aおよび第1ダイヤル針2Aがそれぞれ選針されて、表地111(シリンダー側)のループ21A、ループ21C、および裏地112(ダイヤル側)のループ22Aが編成されている。また、第2シリンダー針1Bが選針されて、表地111(シリンダー側)のループ24B(メッシュ部分)が編成されている。
糸供給位置P8、P9では、糸供給位置P1、P2と同様に、第2シリンダー針1Bおよび第2ダイヤル針2Bがそれぞれ選針されて、表地111(シリンダー側)のループ21B、ループ21C、および裏地112(ダイヤル側)のループ22Bが編成されている。また、第1シリンダー針1Aが選針されて、表地111(シリンダー側)のループ24A(メッシュ部分)が編成されている。
糸供給位置P10では、第1ダイヤル針2Aが選針されて、裏地112(ダイヤル側)のループ23Aが編成されている。裏地112のループ23Aは、第3グランド糸TG3(実線)で編成されている。
[実施形態2の効果]
実施形態2の編地の編成方法によれば、表地111にメッシュが形成されることで、伸縮性、柔軟性を備えるとともに、通気性と防透性という相反する機能を備えた編地を編成することができる。
[実施形態3]
実施形態3の編地の編成方法では、表地211(シリンダー側)にメッシュを形成するメッシュ形成工程を含む第2工程と、メッシュ形成工程を含まない第2工程とを切り替えている点が、実施形態1、2の編地の編成方法と異なっている。
図8は、実施形態3に係る編地の編成方法によるシリンダー針211およびダイヤル針222のカム軌道を示す図である。図8には、シリンダーカム230のカム溝2231、2232、およびダイヤルカム240のカム溝2241、2242のカム軌道が示されている。図8では、ダブルニット編機200に設定される複数の糸供給位置P(P1、P2・・・PN)のうち、糸供給位置P1〜P10を示している。図8に示すカム軌道は、糸供給位置P1〜P5の構成が、図6に示した実施形態2の糸供給位置P1〜P5の構成と等しく、糸供給位置P6〜P10の構成が、図4に示した実施形態1の糸供給位置P6〜P10の構成と等しい。このため、カム溝2231による第1シリンダー針1Aの動き、カム溝2232による第2シリンダー針1Bの動き、カム溝2241による第2ダイヤル針2Bの動き、およびカム溝2242による第1ダイヤル針2Aの動きについての詳細な説明は省略する。
糸供給位置P11以降(図示省略)では、糸供給位置P1〜P10の動作が繰り返されるよう、シリンダーカム230のカム溝2231、2232、およびダイヤルカム240のカム溝2241、2242のカム軌道が構成される。
図9は、各糸供給位置P(P1、P2・・・PN)で編成するループを示す図である。第1グランド糸TG1は実線、第2グランド糸TG2は破線、第3グランド糸TG3は実線でそれぞれ示している。
図9に示す表地211および裏地212のループは、糸供給位置P1〜P5の構成が、図7に示した実施形態2のループの構成と等しく、糸供給位置P6〜P10の構成が、図5に示した実施形態1の糸供給位置P6〜P10のループの構成と等しい。このため、表地211および裏地212のループの構成についての詳細な説明は省略する。
なお、表地211(シリンダー側)にメッシュを形成するメッシュ形成工程を含む第2工程と、メッシュ形成工程を含まない第2工程とを切り替えは、図8および図9に示す組み合わせに限定されない。
[実施形態3の効果]
実施形態3の編地の編成方法によれば、表地211にメッシュが形成される部分と、表地211にメッシュが形成されない部分を設けることで、柄が形成された編地を編成することができる。
[変形例]
本発明に係る編地の編成方法は、上記説明した本実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態では、シリンダー針212は、第1シリンダー針1Aおよび第2シリンダー針1Bの2種とし、ダイヤル針222は、第1ダイヤル針2Aおよび第2ダイヤル針2Bの2種としたが、これに限定されない。例えば、シリンダー針212を2種以上とし、ダイヤル針222を2種以上とし、これらの動きを組み合わせた編地の編成方法としてもよい。
第1グランド糸、第2グランド糸、および第3グランド糸として、種々の特徴を有する効能糸を用いることができる。例えば、伸縮性、保温性、速乾性、彩色の異なる糸を組み合わせて編地を編成することで、種々の特性を有する編地を得ることができる。なお、本発明では、第1グランド糸を用いる第1工程と第2グランド糸を用いる第2工程を別の工程としているため、第1グランド糸と第2グランド糸の給糸位置を安定させることができる。このため、例えば、保温性のある効能糸を裏地の外面に確実に露出させたり、糸の種類を変えることで速乾性を向上させたり、色の異なる糸を使用しても色が混ざりにくくすることができ、編地に機能を付与することが可能となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述した実施形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施形態を適宜変形して実施することが可能である。
TG1 第1グランド糸
TG2 第2グランド糸
TG3 第3グランド糸
11 表地
12 裏地
210 シリンダー
220 ダイヤル
211 シリンダー針
222 ダイヤル針
200 ダブルニット編機

Claims (8)

  1. 複数の第1針床針を有する第1針床、および複数の第2針床針を有する第2針床を備えた編機によって、第1面および第2面を有する編地を編成する、編地の編成方法であって、
    第1糸供給位置において、選針された前記第1針床針、および、選針された前記第2針床針に対し、前記第1糸供給位置に対応した糸供給装置から第1グランド糸が給糸され、前記第1グランド糸が給糸された前記第2針床針は、ノックオーバーポイントまで移動されて、前記第1グランド糸によって前記第2面が形成され、前記第1グランド糸が給糸された前記第1針床針は、ノックオーバーポイント手前の位置まで移動されるとともに、前記第1グランド糸をハンギングした状態で第2糸供給位置まで移動される、第1工程と、
    前記第2糸供給位置において、前記第1グランド糸をハンギングした状態の前記第1針床針に対し、前記第2糸供給位置に対応した糸供給装置から第2グランド糸が給糸されるとともに、前記第1針床針がノックオーバーポイントまで移動されて、前記第1グランド糸および前記第2グランド糸によって前記第1面が形成される、第2工程を含む、
    編地の編成方法。
  2. 前記第1工程において、前記第1針床針によって前記第1グランド糸を用いて引き込む糸長を第1糸長とし、
    前記第2工程において、前記第1針床針によって前記第2グランド糸を引き込む糸長を第2糸長として、
    前記第1糸長と前記第2糸長を個別に設定する、
    請求項1に記載の編地の編成方法。
  3. 前記第2工程において、前記第1グランド糸によって形成されるループを第1ループとし、前記第2グランド糸によって形成されるループを第2ループとして、前記第1面を構成するループは、前記第1ループおよび前記第2ループで構成され、前記第2ループは、前記第1ループの内周側に形成される、
    請求項1または2に記載の編地の編成方法。
  4. 前記第2工程において、前記第2ループを形成する前記第2グランド糸の糸長を、前記第1ループを形成する前記第1グランド糸の糸長より短くすることにより、前記第2ループを、前記第1ループの内周側に形成する、
    請求項3に記載の編地の編成方法。
  5. 前記第1工程において、
    前記第2針床針は、ノックオーバーポイントまで移動される際に、前記第1グランド糸を引き込み、
    前記第1針床針は、前記第2糸供給位置まで移動する際に、前記第2針床針が引き込んだ前記第1グランド糸の糸長の一部を用いる、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の編地の編成方法。
  6. 前記第2工程の後に、第3糸供給位置において、選針された前記第2針床針に対し、前記第3糸供給位置に対応した糸供給装置から第3グランド糸が給糸され、前記第3グランド糸が給糸された前記第2針床針は、ノックオーバーポイントまで移動されて、前記第3グランド糸によって前記第2面が形成される、第3工程を含む、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の編地の編成方法。
  7. 前記第2工程は、
    前記第1工程で前記第1グランド糸が給糸された前記第1針床針とは別の前記第1針床針が選針されて、前記第2グランド糸が給糸され、ノックオーバーポイントまで移動されて、前記第2グランド糸によって前記第1面にメッシュが形成される、メッシュ形成工程を含む、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の編地の編成方法。
  8. 前記メッシュ形成工程を含む前記第2工程と、前記メッシュ形成工程を含まない前記第2工程とを、切り替えることで編地に柄を形成する、
    請求項7に記載の編地の編成方法。
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