JP6361421B2 - 制動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄圧用ポンプ部を備える制動装置に関するものである。
従来から、アキュムレータ内の液圧(以下「アキュムレータ圧」という)が所定のオン圧未満になると、アキュムレータに作動液を供給するポンプ部(以下「蓄圧用ポンプ部」という)の作動を開始し、アキュムレータ圧がオン圧よりも高い所定のオフ圧以上になると、蓄圧用ポンプ部の作動を停止する制動装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2006−076409号公報
特許文献1の制動装置では、ブレーキ操作状態に基づいて上記オン圧および上記オフ圧を変更することにより、操作フィーリングの向上を図ろうとしている。
しかしながら、特許文献1には蓄圧用ポンプ部の耐久向上を課題とする技術的思想は開示されていない。
本発明の課題は、蓄圧用ポンプ部の耐久向上を図る制動装置を提供することである。
作動液を蓄圧する蓄圧部と、蓄圧部に作動液を供給する蓄圧用ポンプ部と、蓄圧部内の液圧によって基礎液圧を発生させる基礎液圧発生装置と、蓄圧部内の液圧によらず基礎液圧を加圧および減圧してホイルシリンダに付与する加減圧装置と、を備え、蓄圧部内の液圧が第一液圧未満になると蓄圧用ポンプ部の作動を開始させ、蓄圧部内の液圧が第一液圧よりも高い第二液圧以上になると蓄圧用ポンプ部の作動を停止させる制動装置では、蓄圧用ポンプ部が頻繁に作動することや、負荷が高い状態で蓄圧用ポンプ部が作動することによって、蓄圧用ポンプ部の耐久が低下することが懸念される。
これに対して、請求項1に記載の発明では、加減圧装置が作動可能であることが判定されている場合に、すなわち、加減圧装置の制御による基礎液圧の補償が可能である場合に、第一液圧および第二液圧の少なくともいずれか一方を、加減圧装置が作動不能であることが判定されている場合よりも、すなわち、加減圧装置の制御による基礎液圧の補償が不能である場合よりも、低くするようにしている。これにより、蓄圧用ポンプ部の作動頻度や、蓄圧用ポンプ部が高負荷状態で作動することが抑制されるため、蓄圧用ポンプ部の耐久向上を図ることができる。
請求項2に記載の発明では、加減圧装置が作動可能であることが判定されており、かつ、蓄圧用ポンプ部の耐久を低下させる所定の作動状態であることが判定されている場合に、第一液圧および第二液圧の少なくともいずれか一方を低くするようにしている。このように、第一液圧および第二液圧の少なくともいずれか一方を低くする条件を、蓄圧用ポンプ部の耐久を低下させる所定の作動状態に限定することにより、加減圧装置の耐久の低下を抑制することができる。
請求項3に記載の発明では、加減圧装置用ポンプ部の耐久を低下させる所定の状態であることが判定されている場合に、第一液圧および第二液圧の少なくともいずれか一方を、加減圧装置用ポンプ部の耐久を低下させる状態ではないことが判定されている場合よりも、高くするとともに、加減圧装置用ポンプ部により基礎液圧を加圧する量を減らすようにしている。これにより、蓄圧用ポンプ部の耐久向上と加減圧装置用ポンプ部の耐久向上との両立を図ることができる。
請求項4に記載の発明は、第一液圧よりも低い第三液圧未満である場合に、異常状態を報知する制動装置である。請求項4に記載の発明では、第一液圧を低くする場合に第三液圧を低くし、第一液圧を高くする場合に第三液圧を高くするようにしている。これにより、蓄圧用ポンプ部や蓄圧部の異常を適切に報知することができる。
以下に本願において特許請求が可能であると認識されている発明の態様を説明する。
作動液を蓄圧する蓄圧部と、前記蓄圧部に作動液を供給する蓄圧用ポンプ部と、前記蓄圧部内の液圧によって基礎液圧を発生させる基礎液圧発生装置と、前記蓄圧部内の液圧によらず前記基礎液圧を加圧および減圧してホイルシリンダに付与する加減圧装置と、を備え、前記加減圧装置は前記マスタシリンダと前記ホイルシリンダとを接続する作動液の流路に作動液を供給する加減圧装置用ポンプ部を有し、前記蓄圧部内の液圧が第一液圧未満である場合に前記蓄圧用ポンプ部を作動させ、前記蓄圧部内の液圧が前記第一液圧よりも高い第二液圧以上である場合に前記蓄圧用ポンプ部を停止させる制動装置において、前記加減圧装置用ポンプ部の耐久を低下させる所定の状態であるか否かを判定する加減圧装置用ポンプ部状態判定手段と、前記加減圧装置用ポンプ部状態判定手段により前記所定の状態であることが判定されている場合に、前記加減圧装置用ポンプ部状態判定手段により前記所定の状態ではないことが判定されている場合よりも、前記加減圧装置により前記基礎液圧に加圧する量を減らすとともに、前記前記第一液圧および前記第二液圧の少なくともいずれか一方を高い値に設定する制御手段と、を備えていることを特徴とする制動装置。
第1実施例の制動装置のブロック図である。 比較例の制動装置作動を示すタイミングチャートである。 第1実施例の制動装置で実行されるプログラムのフローチャートである。 第1実施例の制動装置の作動を示すタイミングチャートである。 第2実施例の制動装置で実行されるプログラムのフローチャートである。 第2実施例の制動装置の作動を示すタイミングチャートである。
以下、本願発明の複数の実施例を説明する。本願発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種種の変更、改良を施して実施することが可能である。
(第1実施例)
図1は、第1実施例の制動装置1の構成図である。制動装置1は、基礎液圧発生装置2と、基礎液圧発生装置2に液圧を供給する高圧力源3と、高圧力源3から基礎液圧発生装置2に供給される液圧によらず、基礎液圧発生装置2から出力される基礎液圧を加圧および減圧してホイルシリンダ4に液圧を付与する加減圧装置5と、リザーバ6と、電子制御装置7と、を備えて構成されている。
基礎液圧発生装置2は、ブレーキペダル21と、マスタシリンダ22と、プライマリピストン23と、セカンダリピストン24と、倍力部26と、を有して構成されている。倍力部26は、ブレーキペダル21の操作に応じた液圧を駆動液圧室25に発生させる。倍力部26は、スプール弁などの機械式のものでもよいし、ストロークセンサや電磁弁を含む電気式のものでもよい。駆動液圧室25は、プライマリピストン23の後方に、プライマリピストン23およびマスタシリンダ22により区画されている。
基礎液圧発生装置2には、プライマリ液圧室27およびセカンダリ液圧室28が形成されている。プライマリ液圧室27は、マスタシリンダ22とプライマリピストン23とセカンダリピストン24とにより区画されている。セカンダリ液圧室28は、マスタシリンダ22とセカンダリピストン24とにより区画されている。
高圧力源3は、倍力部26に供給される液圧を蓄圧するアキュムレータ31と、リザーバ6内から吸引した作動液をアキュムレータ31内に供給する蓄圧用ポンプ部32と、アキュムレータ31内の液圧(以下「アキュムレータ圧」という)を検出するアキュムレータ圧センサ33と、を有して構成されている。蓄圧用ポンプ部32は、電動ポンプ321と、電動ポンプ321を駆動する電動モータ322と、を含んでいる。アキュムレータ31が「蓄圧部」に相当する。
加減圧装置5は、公知の横滑り防止装置である。加減圧装置5は、基礎液圧発生装置2と各ホイルシリンダ4との間に設けられた増圧用電磁弁51と、プライマリ液圧室27またはセカンダリ液圧室28に接続された補助リザーバ52と、各ホイルシリンダ4と補助リザーバ52との間に設けられた減圧用電磁弁53と、プライマリ液圧室27またはセカンダリ液圧室28と増圧用電磁弁51との間に設けられた差圧制御用電磁弁54と、補助リザーバ52内から吸引した作動液を差圧制御用電磁弁54と増圧用電磁弁51との間に供給する加減圧装置用ポンプ部55と、差圧制御用電磁弁54の上流側(基礎液圧発生装置2側)に設けられた基礎液圧センサ56と、を有して構成されている。加減圧装置用ポンプ部55は、電動ポンプ551と、電動ポンプ551を駆動する電動モータ552と、を含んでいる。
差圧制御用電磁弁54は、上流側と下流側(増圧用電磁弁51側)とに、差圧を発生させる。以下、差圧制御用電磁弁54の上流側と下流側とに発生する差圧を「差圧制御用電磁弁54による差圧」という。
電子制御装置7は、公知のECU(Engine Control Unit)装置である。電子制御装置7は、電動モータ322を駆動するモータ駆動回路71および電動モータ552を駆動するモータ駆動回路72を有して構成されている。電子制御装置7には、アキュムレータ圧センサ33および基礎液圧センサ56が接続されている。
基礎液圧発生装置2において、ブレーキペダル21が操作されると、倍力部26が作動して、ブレーキペダル21の操作に応じた液圧が駆動液圧室25に発生し、その液圧に対応する力によりプライマリピストン23が駆動される。これにより、プライマリ液圧室27およびセカンダリ液圧室28の両液圧室に基礎液圧が発生する。
加減圧装置5では、電子制御装置7による、増圧用電磁弁51、減圧用電磁弁53、差圧制御用電磁弁54、および加減圧装置用ポンプ部55の制御に応じた液圧が増圧用電磁弁51のホイルシリンダ4側に発生する。
例えば、加減圧装置5では、増圧用電磁弁51が開弁され、減圧用電磁弁53が閉弁され、加減圧装置用ポンプ部55が作動されると、差圧制御用電磁弁54による差圧分だけ基礎液圧に加圧された液圧が増圧用電磁弁51のホイルシリンダ4側に発生する。差圧制御用電磁弁54による差圧は、ホイルシリンダ4に付与すべき液圧と基礎液圧センサ56により検出されている基礎液圧とに基づいて、電子制御装置7により制御される。
以下、本発明の比較例について説明する。
比較例は、電子制御装置7で実行されるプログラム(以下「比較例のプログラム」という)が第1実施例の電子制御装置7で実行されるプログラム(以下「第1実施例のプログラム」という)と異なる。比較例のプログラムは、電子制御装置7において、アキュムレータ圧センサ33により検出されているアキュムレータ圧(以下、単に「アキュムレータ圧」という)が所定のオン圧Pon未満になると、電動モータ322を駆動する信号(以下「モータ駆動信号」という)のモータ駆動回路71による出力が開始され、アキュムレータ圧が所定のオフ圧Poff以上である場合に、モータ駆動信号のモータ駆動回路71による出力が停止されるように構成されている。比較例のオン圧Ponおよびオフ圧Poffは、予め設定された一定値である。
図2は、比較例の作動を示すタイミングチャートである。図2では、タイミングt0においてブレーキペダル21の操作が開始され、その操作がタイミングt2まで維持されることを想定している。
タイミングt0において、ブレーキペダル21の操作が開始されると、アキュムレータ圧が低下する。タイミングt1において、アキュムレータ圧がオン圧Pon未満になると、モータ駆動信号の出力が開始されるため、蓄圧用ポンプ部32の作動によってアキュムレータ圧が上昇する。タイミングt3において、アキュムレータ圧がオフ圧Poff以上になると、モータ駆動信号の出力が停止されるため、アキュムレータ圧が維持される。
ここで、頻繁に蓄圧用ポンプ部32を作動させたり、負荷が高い状態で蓄圧用ポンプ部32を作動させたりすると、蓄圧用ポンプ部32の耐久の低下が懸念される。
そこで、第1実施例では、加減圧装置5が作動可能である場合に、加減圧装置5が作動不能である場合よりも、オン圧を低い値に設定するようにしている。
図3は、第1実施例のプログラムを示すフローチャートである。電子制御装置7は、図3のプログラムを所定周期で実行する。
ステップS0において、電子制御装置7は、加減圧装置5が作動可能であるか否かを判定する。加減圧装置5が作動不能である状態としては、電子制御装置7と加減圧装置5との通信不良が発生した状態や、加減圧装置用ポンプ部55の吐出量が低下した状態などが考えられる。
電子制御装置7は、ステップS0において加減圧装置5が作動可能であると判定すると、ステップS1の処理に進み、ステップS0において加減圧装置5が作動不能であると判定すると、ステップS3の処理に進む。ステップS0の処理を実行する電子制御装置7が「作動可否判定手段」に相当する。
ステップS1において、電子制御装置7は、蓄圧用ポンプ部32の耐久を低下させる条件(以下「第1耐久低下条件」という)が成立しているか否かを判定する。電子制御装置7は、第1耐久低下条件が成立していると判定すると、ステップS2の処理に進み、第1耐久低下条件が成立していないと判定すると、ステップS3の処理に進む。第1耐久低下条件としては、蓄圧用ポンプ部32の温度が所定温度よりも高いことが考えられる。蓄圧用ポンプ部32の温度は、直接的に検出してもよいし、間接的に検出してもよい。蓄圧用ポンプ部32の温度を間接的に検出する手段としては、例えば、蓄圧用ポンプ部32の周囲温度を検出することや、所定期間における電動モータ322への通電時間を計時することが考えられる。ステップS1の処理を実行する電子制御装置7が「蓄圧用ポンプ部状態判定手段」に相当する。
ステップS2において、電子制御装置7は、オン圧を第1オン圧Ponlに設定する。ステップS3において、電子制御装置7は、ステップS3においてオン圧を第2オン圧Ponhに設定する。第1オン圧Ponlは、第2オン圧Ponhよりも低い値である。
ステップ4において、電子制御装置7は、アキュムレータ圧がステップ2またはステップ3において設定されたオン圧未満であるか否かを判定する。電子制御装置7は、アキュムレータ圧がステップ2またはステップ3において設定されたオン圧未満であると判定すると、ステップS5において電動モータ322を駆動するフラグ(以下「モータ駆動フラグ」という)Fmを立てて、ステップS8の処理に進み、アキュムレータ圧がオン圧以上であると判定すると、ステップS6の処理に進む。以下、「フラグを立てる」ことを「フラグをオンする」と言う。
ステップS6において、電子制御装置7は、アキュムレータ圧がオフ圧以上であるか否かを判定する。電子制御装置7は、アキュムレータ圧がオフ圧以上であると判定すると、ステップS7においてモータ駆動フラグFmを倒して、ステップS8の処理に進み、アキュムレータ圧がオフ圧未満であると判定すると、ステップS8の処理に進む。以下、「フラグを倒す」ことを「フラグをオフする」という。
ステップS8において、電子制御装置7は、第1モータ駆動フラグに応じて、モータ駆動回路71からモータ駆動信号を出力し、ステップS9の処理に進む。
ステップS9において、電子制御装置7は、加減圧装置5を制御し、今回周期の処理を終了する。詳しくは、オン圧が第1オン圧Ponlに設定されている場合には、アキュムレータ圧が第2オン圧Ponhから第1オン圧Ponlの液圧範囲内であるときのブレーキペダル21の操作量に対する基礎液圧が、オン圧が第2オン圧Ponhに設定されている場合よりも低くなる。これに対して、電子制御装置7は、加減圧装置5から出力される液圧がブレーキペダル21の操作に相当する液圧になるように、加減圧装置5を制御する。ステップS2〜9の処理を実行する電子制御装置7が「制御手段」に相当する。
図4は、第1実施例の作動を示すタイミングチャートである。図4において、実線は第1実施例の作動を示すグラフであり、一点鎖線は上記比較例の作動を示すグラフである。また、図4において、Ponhは図2のPonと同一の圧力であり、Ponlは図2のPonよりも低い圧力であり、各タイミングt1〜t3は図2の各タイミングt1〜t3と同様のタイミングである。図4では、オン圧が第1オン圧Ponlに設定されていることを想定している。
タイミングt1において、アキュムレータ圧が第2オン圧Ponh未満になるが、ブレーキペダル21の操作が終了するタイミングt2においても、アキュムレータ圧は第1オン圧Ponl以上である。そのため、蓄圧用ポンプ部32は停止状態に維持される。
以上説明した第1実施例では、加減圧装置5が作動可能である場合に、オン圧を第1オン圧Ponlに設定することにより、蓄圧用ポンプ部32の作動頻度を低減することができ、ひいては蓄圧用ポンプ部32の耐久を高めることができる。
また、第1実施例では、オン圧を第1オン圧Ponlに設定する条件として、加減圧装置5が作動可能であるという条件に加えて、第1耐久低下条件が成立しているという条件を設定している。このように、オン圧を第1オン圧Ponlに設定する条件を限定することにより、加減圧装置5の耐久の低下を抑制しつつ、蓄圧用ポンプ部32の耐久を高めることができる。
(第2実施例)
第2実施例では、加減圧装置5が作動可能である場合に、加減圧装置5が作動不能である場合よりも、オフ圧を低い値に設定するようにしている。
第2実施例は、電子制御装置7で実行されるプログラム(以下「第2実施例のプログラム」という)が第1実施例のプログラムと異なる。よって、プログラム以外の構成の説明は省略する。
図5は、第2実施例のプログラムを示すフローチャートである。電子制御装置7は、図5のプログラムを所定周期で実行する。図5では、図3のステップと同一のステップに同一の符号を付している。よって、以下の第2実施例のプログラムの説明では、第1実施例のステップと同一のステップの説明を適宜省略する。
ステップS0において、電子制御装置7は、加減圧装置5が作動可能であるか否かを判定する。電子制御装置7は、ステップS0において加減圧装置5が作動可能であると判定すると、ステップS1の処理に進み、ステップS0において加減圧装置5が作動不能であると判定すると、ステップS13の処理に進む。
ステップS1において、電子制御装置7は、第1耐久低下条件が成立しているか否かを判定する。電子制御装置7は、第1耐久低下条件が成立していると判定すると、ステップS12の処理に進み、第1耐久低下条件が成立していないと判定すると、ステップS13の処理に進む。
ステップS12において、電子制御装置7はオフ圧を第1オフ圧Pofflに設定する。ステップS13において、電子制御装置7はオフ圧を第2オフ圧Poffhに設定する。第1オフ圧Pofflは、第2オフ圧Poffhよりも低い値である。
ステップ14において、電子制御装置7はオン圧未満であるか否かを判定する。電子制御装置7は、アキュムレータ圧がオン圧未満であると判定すると、ステップS5において第1モータ駆動フラグをオンして、ステップS8の処理に進み、アキュムレータ圧がオン圧以上であると判定すると、ステップS16の処理に進む。
ステップS16において、電子制御装置7は、アキュムレータ圧がステップ12またはステップ13において設定されたオフ圧以上であるか否かを判定する。電子制御装置7は、アキュムレータ圧が当該オフ圧以上であると判定すると、ステップS7においてモータ駆動フラグFmをオフして、ステップS8の処理に進み、アキュムレータ圧が当該オフ圧未満であると判定すると、ステップS8の処理に進む。
電子制御装置7は、ステップS8を処理した後に、ステップS19において、オフ圧に基づいて加減圧装置5を制御し、今回周期の処理を終了する。詳しくは、オフ圧が第1オフ圧Pofflに設定されている場合には、アキュムレータ圧が第1オフ圧Pofflに制限される。これに対して、電子制御装置7は、加減圧装置5から出力される液圧がブレーキペダル21の操作に相当する液圧になるように、加減圧装置5を制御する。ステップS12〜14、S5、S16、S7、S8、S19の処理を実行する電子制御装置7が「制御手段」に相当する。
図6は、第2実施例の作動を示すタイミングチャートである。図6において、実線は第2実施例の作動を示すグラフであり、一点鎖線は上記比較例の作動を示すグラフである。また、図6において、Poffhは図2のPoffと同一の圧力であり、Pofflは図2のPoffよりも低い圧力であり、各タイミングt1〜t3は図2の各タイミングt1〜t3と同様のタイミングである。図6では、オフ圧が第1オフ圧Pofflに設定されていること、その結果、タイミングt0以前の期間において、アキュムレータ圧が比較例よりも低い圧力になっていることを想定している。
タイミングt0において、ブレーキペダル21の操作が開始されると、アキュムレータ圧が低下する。上述の如くアキュムレータ圧が比較例よりも低い圧力になっているため、アキュムレータ圧は、タイミングt1以前のタイミングt11において、オン圧Pon未満になる。すると、モータ駆動信号の出力が開始されるため、蓄圧用ポンプ部32の作動によってアキュムレータ圧が上昇する。
タイミングt13において、アキュムレータ圧がオフ圧Poffl以上になると、モータ駆動信号の出力が停止されるため、ブレーキペダル21の操作が終了するタイミングt2までアキュムレータ圧が低下し、タイミングt2以降アキュムレータ圧が維持される。
図6において実線で示される第2実施例では、アキュムレータ圧が第1オフ圧Poffl以上の状態で、電動モータ322が駆動されることはない。
一方、図6において一点鎖線で示される比較例では、タイミングt14においてアキュムレータ圧が第1オフ圧Poffl以上になったとしても、アキュムレータ圧が第2オフ圧Poffh以上になるタイミングt3まで、電動モータ322が駆動される。
ここで、アキュムレータ圧は、蓄圧用ポンプ部32の吐出側の液圧である。よって、アキュムレータ圧が第1オフ圧Poffl以上である状態は、アキュムレータ圧が第1オフ圧Poffl未満である状態よりも、蓄圧用ポンプ部32にとって負荷が高い状態であるといえる。
以上説明した第2実施例では、加減圧装置5が作動可能な場合に、オフ圧を第1オフ圧Pofflに設定することにより、蓄圧用ポンプ部32が高負荷状態で作動することが抑制される。これにより、蓄圧用ポンプ部32およびアキュムレータ31の耐久を高めることができる。
(他の実施例)
(1)上記第1実施例ではオン圧を可変設定するようにした。上記第2実施例ではオフ圧を可変設定するようにした。
しかしながら、本発明では、オン圧およびオフ圧の両圧を可変設定するようにしてもよい。本態様によれば、例えば、加減圧装置5が作動可能な場合に、オフ圧が第1オフ圧Pofflに設定されるため、蓄圧用ポンプ部32が高負荷状態で作動することが抑制される。これにより、蓄圧用ポンプ部32の耐久を高めることができる。
(2)上記第1実施例では、オン圧を第1オン圧Ponlに設定する条件として、加減圧装置5が作動可能であるという条件に加えて、第1耐久低下条件が成立しているという条件を設定した。上記第2実施例では、オフ圧を第1オフ圧Pofflに設定する条件として、加減圧装置5が作動可能であるという条件に加えて、第1耐久低下条件が成立しているという条件を設定した。
しかしながら、本発明では、オン圧を第1オン圧Ponlに設定する条件およびオフ圧を第1オフ圧Pofflに設定する条件の少なくとも一方の条件として、加減圧装置5が作動可能であるという条件に加えて、加減圧装置5の耐久が低下する条件(以下「第2耐久低下条件」という)が成立していないという条件を設定してもよい。
また、本発明では、オン圧を第1オン圧Ponlに設定する条件およびオフ圧を第1オフ圧Pofflに設定する条件の少なくとも一方の条件として、加減圧装置5が作動可能であるという条件に加えて、第1耐久低下条件が成立しているという条件および第2耐久低下条件が成立していないという条件の両条件を設定してもよい。
すなわち、本発明では、加減圧装置5が作動可能であるとしても、加減圧装置5の耐久が低下する状態(耐久の大きな低下が予想される状態)では、加減圧装置5の耐久が低下しない状態(耐久の大きな低下が予想されない状態)よりも、オン圧やオフ圧を高い値に設定し、加減圧装置5による基礎液圧の加圧量を減らしてもよい。加減圧装置5による基礎液圧の加圧量は、例えば、加減圧装置用ポンプ部55による供給量(吐出量)を低減することや、差圧制御弁54による差圧を小さくすることにより実施する。
第2耐久低下条件としては、加減圧装置用ポンプ部55の温度が所定温度よりも高いことなどが考えられる。加減圧装置用ポンプ部55の温度は、蓄圧用ポンプ部32の温度と同様にして検出することができる。
これにより、蓄圧用ポンプ部32の耐久向上と加減圧装置用ポンプ部55の耐久向上との両立を図ることができる。
なお、加減圧装置5の耐久向上を図るべく、第2耐久低下条件が成立している場合には、加減圧装置5が作動可能であるとしても、オン圧やオフ圧を高い値に設定し、加減圧装置5による基礎液圧の加圧量を減らすことが考えられる。
(3)上記複数の実施例では、オン圧やオフ圧を2段階に可変設定するようにしたが、オン圧やオフ圧を多段階に可変設定するようにしてもよい。
(4)上記複数の実施例では、マスタピストンを駆動するブースタ26を備える制動装置に本発明を適用した。しかしながら、本発明は、マスタシリンダの出力液圧(マスタ圧)を蓄圧部内の液圧により加圧して基礎液圧とする制動装置にも適用可能である。
(5)上記複数の実施例では、アキュムレータ圧の異常な低下を検出することが考えられる。例えば、オン圧よりも低い警報圧を設定し、アキュムレータ圧が警報圧よりも低い場合に、異常を検出することが考えられる。
このような構成を採用する場合、本発明では、オン圧の高低に応じて警報圧を可変設定してもよい。例えば、電子制御装置7は、オン圧を第2オン圧Ponhに設定した場合には、警報圧を第2オン圧Ponhよりも低い警報圧Pwhに設定し、オン圧を第1オン圧Ponlに設定した場合に、警報圧を第1オン圧Ponlおよび警報圧Pwhよりも低い警報圧Pwlに設定する。これにより、高圧力源3の異常を適切に報知することができる。
(6)上述の如く警報圧を可変設定する構成を採用する場合、同一又は所定範囲内の警報圧よりもアキュムレータ圧が低いことが連続して複数回、判定された場合に、異常を検出してもよい。
31…アキュムレータ、32…蓄圧用ポンプ部、2…基礎液圧発生装置、5…加減圧装置、7…電子制御装置(作動可否判定手段、制御手段、蓄圧用ポンプ部状態判定手段、加減圧装置状態判定手段)

Claims (4)

  1. 作動液を蓄圧する蓄圧部と、前記蓄圧部に作動液を供給する蓄圧用ポンプ部と、前記蓄圧部内の液圧によって基礎液圧を発生させる基礎液圧発生装置と、前記蓄圧部内の液圧によらず前記基礎液圧を加圧および減圧してホイルシリンダに付与する加減圧装置と、を備え、前記蓄圧部内の液圧が第一液圧未満になると前記蓄圧用ポンプ部の作動を開始し、前記蓄圧部内の液圧が前記第一液圧よりも高い第二液圧以上になると前記蓄圧用ポンプ部の作動を停止する制動装置において、
    前記加減圧装置が作動可能か否かを判定する作動可否判定手段と、
    前記作動可否判定手段により前記加減圧装置が作動可能であることが判定されている場合に、前記第一液圧および前記第二液圧の少なくともいずれか一方を、前記作動可否判定手段により前記加減圧装置が作動不能であることが判定されている場合よりも、低い値に設定するとともに、前記第一液圧および前記第二液圧の少なくともいずれか一方を低い値に設定することによる前記基礎液圧の低下を、前記加減圧装置の制御により補償する制御手段と、
    を備えていることを特徴とする制動装置。
  2. 前記蓄圧用ポンプ部の耐久を低下させる所定の状態であるか否かを判定する蓄圧用ポンプ部状態判定手段を備え、
    前記制御手段は、前記作動可否判定手段により前記加減圧装置が作動可能であることが判定されており、かつ、前記蓄圧用ポンプ部状態判定手段により前記所定の作動状態であることが判定されている場合に、前記第一液圧および前記第二液圧の少なくともいずれか一方を低い値に設定する請求項1に記載の制動装置。
  3. 前記加減圧装置の耐久を低下させる所定の状態であるか否かを判定する加減圧装置状態判定手段を備え、
    前記制御手段は、前記加減圧装置状態判定手段により前記所定の状態であることが判定されている場合に、前記加減圧装置用ポンプ部状態判定手段により前記加減圧装置用ポンプ部の耐久を低下させる状態ではないことが判定されている場合よりも、前記第一液圧および前記第二液圧の少なくともいずれか一方を高い値に設定するとともに、前記加減圧装置により前記基礎液圧を加圧する量を低減する請求項1又は2に記載の制動装置。
  4. 前記第一液圧よりも低い第三液圧未満である場合に、異常状態を報知する制動装置において、
    前記制御手段は、前記第一液圧を低い値に設定する場合に、前記第一液圧を高い値に設定する場合よりも、前記第三液圧を低い値に設定する請求項1から3のいずれか一項に記載の制動装置。
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