JP6361242B2 - ロータ及びロータ製造方法 - Google Patents

ロータ及びロータ製造方法

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Description

本発明は、ロータ及びロータの製造方法に関する。
薄板部材の歩留まりを改善し生産効率を向上させるために、円環状の薄板部材に代えて、加工性に優れる複数枚の円弧状の薄板部材を用いて積層体を構成し、回転電機を製造する方法が知られている。
特許文献1には、複数枚の円弧状の薄板セグメント(薄板部材)を環状に積層して積層体を構成し、回転電機のステータを製造する方法が開示されている。
特表2003−528557号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているように単に円弧状の薄板部材を環状配置して積層体を構成する方法は、回転しないステータの製造に用いられるものである。回転電機においては、ロータが回転することによりロータコアに遠心力が加わるので、遠心力によってロータコアが変形しないように、ロータコアを保持する必要がある。特許文献1に開示されている方法により積層体を構成してロータコアを製造した場合には、ロータの回転に伴い加わる遠心力により薄板部材がロータ外径方向に移動してしまうので、ロータコアが変形し、シャフト部材からロータコアが外れてしまうという問題がある。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、円弧状の薄板部材を複数積層した積層体を環状配置して構成されるロータコアを備えるロータにおいて、遠心力によるロータコアの変形を抑制できるロータ及びロータの製造方法を提供することを目的とする。
本発明のある態様によるロータの製造方法は、円弧状の薄板部材を複数積層した積層体を環状配置して構成されるロータコアと、回転軸とロータコアの一端をロータ軸方向から支持する底板とを有するシャフト部材と、ロータコアの他端に取り付けられるエンドプレートと、ロータコアをロータ径方向から当接支持するとともに底板とエンドプレートとを一体固定する複数本の固定ピンと、を備えるロータを製造する製造方法である該製造方法は、シャフト部材の底板上に薄板部材を積層することによりロータコアを配置するロータコア配置工程と、ロータコアにエンドプレートを取り付けるエンドプレート取付工程と、ロータコアをロータ径方向から当接支持するとともに底板とエンドプレートとを一体固定する固定ピンを、複数本取り付ける固定ピン取付工程と、固定ピン取付工程前に、底板とエンドプレートとで、固定ピンを仮保持する固定ピン仮保持工程を備え、固定ピン仮保持工程では、端部に斜面又は段差を有する固定ピンを斜面又は段差の一部が底板とエンドプレートとの間に嵌合するように取り付けることにより、底板とエンドプレートとの間に固定ピンが仮保持される。
上記態様によれば、底板とエンドプレートとを一体固定する固定ピンによりロータ径方向からロータコアを当接支持するので、遠心力によるロータコアの変形を抑制できるロータを提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態のロータの斜視図である。 図2は、図1のロータを一部断面にしたときの斜視図である。 図3Aは、本発明の第1実施形態のロータコア配置工程後のロータコアの斜視図である。 図3Bは、図3Aのロータコアの一部断面図である。 図4Aは、本発明の第1実施形態の磁石挿入工程におけるロータコアの一部断面図である。 図4Bは、図4Aの磁石挿入工程後のロータコアの一部断面図である。 図5Aは、本発明の第1実施形態のエンドプレート取付工程後のロータコアの斜視図である。 図5Bは、図5Aのロータコアの一部断面図である。 図6Aは、本発明の第1実施形態の固定ピン取付工程後のロータコアの斜視図である。 図6Bは、図6Aのロータコアの一部断面図である。 図7は、本発明の第2実施形態の固定ピン取付工程後のロータコアの一部断面図である。 図8Aは、本発明の第3実施形態の固定ピン仮保持工程におけるロータコアの一部断面図である。 図8Bは、本発明の第3実施形態の変形例による固定ピン仮保持工程におけるロータコアの一部断面図である。 図8Cは、本発明の第3実施形態の変形例による固定ピン仮保持工程におけるロータコアの一部断面図である。 図9は、本発明の第1実施形態の変形例によるロータの斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態のロータ100の斜視図である。
図1に示すロータ100は、回転電機の一部を構成する部材である。ロータ100は、シャフト部材10と、シャフト部材10の外周側に配置されるロータコア20と、ロータコア20に当接配置されるエンドプレート30と、ロータコア20をロータ外径側から支持する固定ピン40と、を備える。
以下、図2を参照して、ロータ100の詳細な構成について説明する。図2はロータ100を一部断面にしたときの斜視図である。
ロータ100のシャフト部材10は、回転軸11と、回転軸11に設けられる底板12と、底板12に設けられる筒体13と、を備える。
回転軸11は、ロータ軸方向に延設される棒状の部材である。回転軸11のロータ軸方向の中央位置には、底板12が固定されている。
底板12は、円板状部材であって、回転軸11に対して同軸に設けられている。この底板12には、筒体13が取り付けられている。
筒体13は、円筒状の部材であって、当該筒体13の内側に回転軸11が位置するように配置されている。筒体13は、回転軸11に対して同軸に設けられている。
ロータコア20は、シャフト部材10の筒体13の外周を囲むように配置される円筒状部材である。図2に示すように、ロータコア20は、円弧状の薄板部材21を複数積層した積層体22を環状に配置して構成される。ロータコア20の一端は、ロータ軸方向から底板12により支持される。
エンドプレート30は、ロータコア20の他端に接した状態でシャフト部材10の外周に配置される環状の部材である。
固定ピン40は、シャフト部材10の底板12とエンドプレート30とに取り付けられる。固定ピン40は、ロータコア20を構成する積層体22をロータ外径側から支持するように複数本取り付けられる。ロータコア20の積層体22は、固定ピン40が取り付けられる位置に、ロータ軸方向に沿った窪み22Aを有している。窪み22A内に固定ピン40を配置することで、ロータコア20は、固定ピン40によってロータ径方向だけでなくロータ周方向からも当接支持される。
次に、図3Aから図6Bを用いて、ロータ100の製造方法について説明する。
まず、図3A及び図3Bを参照して、ロータコア配置工程について説明する。図3Aは、ロータコア配置工程後のロータコア20の斜視図である。図3Bは、図3Aのロータコア20の断面図である。
ロータコア配置工程では、図3A及び図3Bに示すように、シャフト部材10の底板12上にロータコア20が配置される。ロータコア20の配置は、薄板部材21を積層した積層体22を予め準備しておき、底板12上に四つの積層体22を環状に載置することによって行われる。また、シャフト部材10の底板12上に薄板部材21を一枚ずつ順番に積層することによって、ロータコア20を底板12上に配置することとしてもよい。本実施形態では、四つの積層体22が環状に配置されることで一つのロータコア20を形成している。なお、ロータコア配置工程で積層する薄板部材21は、全て同じ形状とし、同一の治具及び設備から製造できる部材とするのが好ましい。
図4A及び図4Bを参照して、磁石挿入工程について説明する。図4Aは、磁石挿入工程におけるロータコア20を示す一部断面図である。図4Bは、図4Aの磁石挿入工程後のロータコア20を示す一部断面図である。
磁石挿入工程では、ロータコア配置工程後のロータコア20内に複数個の磁石50が挿入される。ロータコア20を構成する薄板部材21には、磁石50を挿入するための挿入孔21Aが形成されている。薄板部材21を積層し積層体22を形成すると、挿入孔21Aはロータ軸方向に沿って一列に並ぶ。磁石挿入工程では、図4Aに示すように、磁石50は、ロータ軸方向に沿って配列された挿入孔21A内に挿入される。磁石挿入工程後の磁石50は、図4Bに示すように、磁石50の先端が底板12と当接する位置まで押し込まれ、積層体22内に磁石50全体が挿入された状態となる。本実施形態では、一つの積層体22の内部には、二個の磁石50が埋設される。なお、ロータコア20の形状が崩れないよう、磁石50の挿入時に筒状の治具やバンドでロータコア20を仮固定してもよい。
図5A及び図5Bを参照して、エンドプレート取付工程について説明する。図5Aは、エンドプレート取付工程後のロータコア20の斜視図である。図5Bは、図5Aのロータコアの一部断面図である。
エンドプレート取付工程では、ロータコア20の端面上にエンドプレート30が取り付けられる。図5A及び図5Bに示すように、エンドプレート30の下端面はロータコア20の上端面に当接し、エンドプレート30の内周面はシャフト部材10の筒体13の外周面に当接する。図5Bに示すように、エンドプレート取付工程後のロータコア20及び磁石50は、シャフト部材10の底板12とエンドプレート30とで挟まれた状態となり、ロータ軸方向の移動が規制される。なお、エンドプレート30とともにリテーナを用いて、ロータコア20がロータ軸方向に移動できないよう、ロータコア20を固定してもよい。
図6A及び図6Bを参照して、固定ピン取付工程について説明する。図6Aは、固定ピン取付工程後のロータコア20の斜視図である。図6Bは、図6Aのロータコア20の一部断面図である。
図6Aに示すように、固定ピン取付工程では、シャフト部材10の底板12とエンドプレート30とに固定ピン40が取り付けられる。本実施形態では、固定ピン40は、ロータ周方向に等しい間隔を空けて八本配置される。固定ピン40は、積層体22のロータ外径側に設けられた窪み22A内にロータ軸方向に沿って配置される。固定ピン40は、図6Bに示すように、両端で底板12とエンドプレート30とに当接する。固定ピン40の上端は、エンドプレート30の固定ピン取付位置30Aで溶接により連結される。また、固定ピン40の下端は、底板12との固定ピン取付位置12Aで溶接により連結される。このように溶接されることで、底板12、エンドプレート30及び固定ピン40は一体固定される。
なお、固定ピン取付工程では、固定ピン40を溶接直前に積層体22の窪み22A内へ再度押し当てることにより、固定ピン40と積層体22とを確実に当接させた状態で溶接することが望ましい。また、固定ピン40は、ロータ軸心を中心に回転対称となる位置に配置された複数本の固定ピン40を同時に溶接することにより、取り付けられることが好ましい。
上記した第1実施形態によるロータ100及びロータ100の製造方法によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態によるロータ100は、円弧状の薄板部材21を複数積層した積層体22を環状配置して構成されるロータコア20と、回転軸11とロータコア20の一端をロータ軸方向から支持する底板12とを有するシャフト部材10と、ロータコア20の他端に取り付けられるエンドプレート30と、ロータコア20をロータ径方向から当接支持するとともに底板12とエンドプレート30とを一体固定する複数本の固定ピン40と、を備える。
本実施形態のロータ100では、ロータコア20は、シャフト部材10の底板12とエンドプレート30とに一体固定された固定ピン40によって、ロータ径方向から当接支持される。したがって、ロータコア20はロータ径方向から固定ピン40に支持されるので、ロータ100の回転によってロータコア20に遠心力が加わっても、ロータコア20が変形することがない。つまり、固定ピン40により、積層体22のロータ径方向の移動が抑制される。このように、本実施形態によるロータ100によれば、ロータコア20の変形を抑制することができる。
本実施形態のロータ100の製造方法では、円弧状の薄板部材21を複数積層した積層体22を環状配置してロータコア20を構成するロータコア配置工程と、ロータコア20にエンドプレート30を取り付けるエンドプレート取付工程と、ロータコア20をロータ径方向から当接支持するとともにシャフト部材10の底板12とエンドプレート30とを一体固定する固定ピン40を底板12及びエンドプレート30に複数本取り付ける固定ピン取付工程と、を備える。
このようなロータ100の製造方法によれば、底板12及びエンドプレート30と一体固定した複数本の固定ピン40によって、ロータコア20をロータ径方向から当接支持するロータ100を製造することができる。このようなロータ100によれば、固定ピン40によってロータコア20をロータ外径方向から支持することができるので、ロータコア20の変形を抑制することができる。
また、本実施形態によるロータ100の製造方法では、固定ピン40がロータコア20を保持するので、ロータコア20の配置後に、ロータコア20の固定のためにキーを圧入することが不要となる。このため、キーの圧入代を考慮したロータコア20の精密な位置合わせが要らず、さらに、キーの圧入力によってロータコア20が変形する懸念をなくすことができる。
本実施形態によるロータ100の製造方法では、固定ピン取付工程で、固定ピン40は、積層体22の窪み22A内に配置され、シャフト部材10の底板12とエンドプレート30とに連結される。このように固定ピン40を窪み22A内に取り付けることによって、ロータコア20は、ロータ径方向及びロータ周方向の移動が規制されることとなるので、ロータ100の回転によってロータコア20にロータ周方向の慣性力が加わっても、ロータコア20が変形することがない。このように、本実施形態によるロータ100の製造方法によれば、シャフト部材10からロータコア20がロータ径方向だけでなくロータ周方向に対しても外れることのないロータ100を製造することができる。
さらに、本実施形態によるロータ100の製造方法では、固定ピン取付工程において、固定ピン40が、溶接によりシャフト部材10の底板12とエンドプレート30とに連結される。本実施形態によるロータ100の製造方法によれば、このように溶接で固定ピン40を取り付けることによって、容易にロータコア20の外周に固定ピン40を固定できるので、ロータ100の生産性を高くすることができる。また、ロータコア20は、固定ピン40と直接溶接されていないので、溶接歪みによってロータコア20が変形する懸念をなくすことができる。さらに、溶接による固定は、ボルトナットやリベットを用いた固定方法と比べ、シャフト部材10の底板12やエンドプレート30から突き出る部分が生じないため、ロータ100が大型化することを抑制できる。
なお、本実施形態によるロータ100の製造方法では、固定ピン取付工程において、ロータ軸心を中心に回転対称となる位置に配置された複数本の固定ピン40を同時に溶接することが好ましい。このようにロータ軸心を中心に回転対称となる位置の固定ピン40を同時溶接することによって、ロータ軸心を中心に回転対称に溶接時の熱が分布することとなる。このため、溶接歪みによる変形や内部応力分布が底板12やエンドプレート30に局所的に偏って生じることを避けられるので、ロータ100を回転させたときに、ロータ100がロータ軸方向から偏心することを抑制できる。
(第2実施形態)
図7を参照して、第2実施形態によるロータ100の製造方法について説明する。図7は、固定ピン取付工程後のロータコア20の一部断面図である。
第2実施形態によるロータ100の製造方法では、固定ピン取付工程の態様が第1実施形態とは相違する。なお、以下の実施形態では第1実施形態と同じ機能を果たす構成には同一の符号を用い、重複する記載を適宜省略して説明する。
第2実施形態によるロータ100では、固定ピン40とエンドプレート30、及び固定ピン40と底板12が、ネジ固定により連結される。
図7に示すように、固定ピン40の一端にはネジ山40Aが形成されており、固定ピン40の他端にはネジ溝40Bが形成されている。エンドプレート30の固定ピン取付位置30Aには、ネジ山30Bが形成されている。シャフト部材10の底板12の固定ピン取付位置12Aには、ネジ溝12Bが形成されている。
固定ピン取付工程では、固定ピン40は、固定ピン40のネジ山40Aを底板12のネジ溝12Bに螺合することにより、底板12に取り付けられる。また、固定ピン40は、固定ピン40のネジ溝40Bをエンドプレート30のネジ山30Bに螺合することにより、エンドプレート30に取り付けられる。
上記した第2実施形態によるロータ100の製造方法及びロータ100によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態によるロータ100の製造方法では、固定ピン取付工程で、固定ピン40のネジ山40Aと底板12のネジ溝12Bとのネジ止め、及び固定ピン40のネジ溝40Bとエンドプレート30のネジ山30Bとのネジ止めにより固定ピン40をシャフト部材10の底板12とエンドプレート30とに連結する。このように固定ピン40をネジ止めにより底板12とエンドプレート30とに取り付けることによって、溶接歪みによる変形を一切懸念する必要がなくなる。また、容易にロータコア20の外周に固定ピン40を固定できるのでロータ100の生産性を高くすることができ、エンドプレートから突き出る部分が生じないためロータ100が大型化することを抑制できる。
(第3実施形態)
図8Aを参照して、第3実施形態によるロータ100の製造方法について説明する。図8Aは、固定ピン仮保持工程におけるロータコアの一部断面図である。
第3実施形態によるロータ100の製造方法では、固定ピン取付工程前に固定ピン仮保持工程を備える。
図8Aに示すように、固定ピン40の一端には斜面40Cが形成され、他端には斜面40Dが形成される。すなわち、固定ピン40は、斜面40C及び40Dが形成されることによって、断面形状が台形状の円柱となる。
固定ピン仮保持工程では、固定ピン40は、シャフト部材10の底板12とエンドプレート30との間において、固定ピン40の斜面40C及び40Dが底板12の固定ピン取付位置12A及びエンドプレート30の固定ピン取付位置30Aと当接するように嵌合されることで、仮保持される。仮保持された固定ピン40は、その後、固定ピン取付工程で溶接することにより、固定ピン40は底板12とエンドプレート30とに取り付けられる。
上記した第3実施形態によるロータ100によれば、以下の効果を得ることができる。
第3実施形態によるロータ100の製造方法は、固定ピン取付工程前に、シャフト部材10の底板12とエンドプレート30とで、固定ピン40を仮保持する固定ピン仮保持工程を備える。固定ピン仮保持工程において、端部に斜面40C及び40Dの形成された固定ピン40を底板12とエンドプレート30との間に嵌合するように取り付けることで、固定ピン40の仮保持を行う。したがって、本実施形態によるロータ100の製造方法によれば、固定ピン40の仮保持用の装置が不要となるので、設備費を抑制することができる。
なお、図8Bに示すように、固定ピン40は、端部に段差40E及び40Fが形成される構造としてもよい。このような態様とすることによって、固定ピン40は、シャフト部材10の底板12とエンドプレート30の間で段差40E及び40Fが当接して嵌合されるので、仮保持されることができる。したがって、図8Bに示すようなロータ100の製造方法によっても、固定ピン40の仮保持用の装置が不要となる。
また、固定ピン40は、磁性体からなる材料を用いて形成されてもよい。このような態様とすることによって、図8Cの矢印に示すように、固定ピン40は、磁石50の磁力によって引力を受けるので、シャフト部材10の底板12とエンドプレート30との間に仮保持されることができる。したがって、図8Cに示すようなロータ100の製造方法によっても、固定ピン40の仮保持用の装置が不要となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、図9に示すように、本発明の第1実施形態の変形例によるロータ100では、固定ピン40の固定位置の態様が上記実施形態のロータ100とは相違する。
図9に示すロータ100では、シャフト部材10の底板12及びエンドプレート30は、外周側の一部に溝部12C及び30Cが形成され、ロータコア20と同一の外周形状を有している。底板12とエンドプレート30とロータコア20とは、同一の外周形状となっているので、固定ピン40の側部が底板12、エンドプレート30及びロータコア20の側部にそれぞれ当接することとなる。固定ピン取付工程では、固定ピン40を、底板12、エンドプレート30及びロータコア20に当接させた状態で、溝部12C及び30Cに溶接固定する。このような態様によるロータ100の製造方法によれば、固定ピン40が溝部12Cと溝部30Cとで橋渡しするように配置されるので、底板12又はエンドプレート30によって溶接するための空間が制限されにくくなり、溶接の作業性が良くなる。
また、ロータ100では、積層体22の外周の一部に固定ピン40が入る窪み22Aを設ける代わりに、薄板部材21、シャフト部材10の底板12及びエンドプレート30の内部に、ロータ軸方向に沿った貫通孔を設けてもよい。この場合には、貫通孔内に固定ピン40を挿通させることで固定ピン取付工程が実現される。ロータコア20は、貫通孔内の固定ピン40によって、ロータ径方向及びロータ周方向の移動が規制される。このようにロータコア20の貫通孔内に固定ピン40を挿通することによっても、ロータコア20の変形を抑制できるロータ100及びロータ100の製造方法を提供することができる。
なお、上記実施形態は、適宜組み合わせ可能である。
100 ロータ
10 シャフト部材
12 底板
20 ロータコア
21 薄板部材
22 積層体
22A 窪み
30 エンドプレート
40 固定ピン
50 磁石

Claims (5)

  1. 円弧状の薄板部材を複数積層した積層体を環状配置して構成されるロータコアと、
    回転軸と、前記ロータコアの一端をロータ軸方向から支持する底板と、を有するシャフト部材と、
    前記ロータコアの他端に取り付けられるエンドプレートと、
    前記ロータコアをロータ径方向から当接支持するとともに前記底板と前記エンドプレートとを一体固定する複数本の固定ピンと、
    を備えるロータを製造する製造方法であって、
    前記シャフト部材の前記底板上に前記薄板部材を積層することにより前記ロータコアを配置するロータコア配置工程と、
    前記ロータコアに前記エンドプレートを取り付けるエンドプレート取付工程と、
    前記ロータコアをロータ径方向から当接支持するとともに前記底板と前記エンドプレートとを一体固定する前記固定ピンを、複数本取り付ける固定ピン取付工程と、
    前記固定ピン取付工程前に、前記底板と前記エンドプレートとで、前記固定ピンを仮保持する固定ピン仮保持工程を備え、
    前記固定ピン仮保持工程では、端部に斜面又は段差を有する前記固定ピンを前記斜面又は前記段差の一部が前記底板と前記エンドプレートとの間に嵌合するように取り付けることにより、前記底板と前記エンドプレートとの間に前記固定ピンが仮保持される、ことを特徴とするロータの製造方法。
  2. 請求項に記載のロータの製造方法であって、
    前記ロータコアは、ロータ軸方向に沿って前記ロータコアに形成される溝部又は貫通孔を備え、
    前記固定ピン取付工程では、前記固定ピンが前記ロータコアをロータ径方向及びロータ周方向から当接支持するよう、前記ロータコアの溝部又は貫通孔内に前記固定ピンを配置する、
    ことを特徴とするロータの製造方法。
  3. 請求項又は請求項に記載のロータの製造方法であって、
    前記固定ピン取付工程では、前記固定ピンを溶接により、前記底板と前記エンドプレートとに連結する、
    ことを特徴とするロータの製造方法。
  4. 請求項に記載のロータの製造方法であって、
    前記固定ピン取付工程では、ロータ軸心を中心に回転対称となる位置に配置された複数本の前記固定ピンを、同時に溶接する、
    ことを特徴とするロータの製造方法。
  5. 請求項又は請求項に記載のロータの製造方法であって、
    前記固定ピンの端部、前記底板、及び前記エンドプレートは、それぞれネジ部を備えており、
    前記固定ピン取付工程では、前記ネジ部を用いたネジ止めにより、前記固定ピンを前記底板と前記エンドプレートとに連結する、
    ことを特徴とするロータの製造方法。
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