JPH08205499A - 同期電動機 - Google Patents

同期電動機

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JPH08205499A
JPH08205499A JP3451495A JP3451495A JPH08205499A JP H08205499 A JPH08205499 A JP H08205499A JP 3451495 A JP3451495 A JP 3451495A JP 3451495 A JP3451495 A JP 3451495A JP H08205499 A JPH08205499 A JP H08205499A
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JP
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rotor
salient poles
synchronous
salient
motor
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Application number
JP3451495A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Hattori
宏之 服部
Kaoru Kubo
馨 久保
Sumikazu Shiyamoto
純和 社本
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 永久磁石を用いた同期型三相モータで突極を
設けリラクタンストルクを利用するものにおいて、トル
クリップルを低減する。 【構成】 永久磁石51ないし54の間に設けられた突
極71ないし74の開角を20度ないし28度とし、回
転方向(図中矢印A方向)に対して後方に変位させる。
これにより、出力トルクの落ち込みを招くことなく、ト
ルクリップルを大幅に低減することができる。また、突
極の変位を一つおきに反対方向とすれば、回転子50の
回転方向によらず、トルクリップルを低減することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転子の外周に突極を
備えた同期電動機に関し、詳しくは同期電動機の出力ト
ルクの変動を低減する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の同期電動機(同期型モー
タ)としては、例えば特開昭60−121949号公報
に示されるように、回転子の外周に等間隔に永久磁石を
設け、その中間に突極を設けた永久磁石型モータが知ら
れている。これは、回転子外周に設けられた永久磁石の
間に突極を設けて電機子電流による横軸(q軸)方向の
磁束が回転子鉄心内を通り易くし、横軸(q軸)のイン
ダクタンスLqをd軸のインダクタンスLdより大きく
して、リラクタンストルク(反作用トルク)を有効利用
しようとするものである。
【0003】こうした従来例では、永久磁石と突極とが
分離独立した形状となっているものも見られるが、永久
磁石による磁束を強め、他方突極によるリラクタンスト
ルクを有効利用しようとして、隣接する永久磁石間全体
を突極として構成するものも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、こうした突
極を設けたモータでは、リラクタンストルクにより出力
の改善は見られるものの、出力トルクが変動して、看過
しがたいトルクリップルが発生するという問題があっ
た。図12は、トルクリップルの一例を示すグラフであ
る。この図は、極対数2、ティース数24の永久磁石型
三相同期電動機のトルクリップルを示しているが、電気
角で60度を一周期とするトルクリップルが観察され、
その大きさは出力トルクの約2割程度にも及んでいた。
トルクリップルが発生するのは、界磁を形成する三相コ
イルへの通電が完全な正弦波とはなっておらず、磁束の
分布が高調波を含むからである。また、その周期が電気
角で60度となるのは、三相コイルでは各コイルへの通
電状態が切り替わると、電気的な関係は丁度60度進ん
だ状態となるからである。
【0005】こうしたトルクリップルはモータの回転む
らの原因となり、特に電気自動車の動力源に用いると、
発進時などに振動を生じることがあった。また、坂道発
進時などでは回転子の静止位置によってはトルク不足を
生じて、なめらかな発進ができないことも考えられた。
【0006】本発明は、同期電動機のトルクリップルの
発生とこれに伴うこうした問題を解決することを目的と
してなされ、次の構成を採った。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】第1請求項に記
載された本発明の同期電動機は、回転子に複数個の永久
磁石を備え、該永久磁石の間に突極を設けた同期電動機
であって、突極の少なくとも一部を前記回転子の回転方
向後方に変位して設けたことを要旨とする。
【0008】トルクリップルの発生原因を解析したとこ
ろ、トルクリップルは、突極とステータとの間に生じる
リラクタンストルクに起因し、主に突極のコーナー部で
発生することが分かった。永久磁石型の同期電動機の磁
束の分布を調べると、磁束は突極の端部に集中してい
る。この磁束がステータ側のティースとのギャップを渡
って磁路を形成するが、回転子の回転に伴って磁束が一
つのティースから次のティースに移動する際、磁束が大
きく変動し、トルクリップルの発生要因となっていた。
なお、トルクリップルの周期は、三相同期型電動機の場
合、電気角で60度である。
【0009】そこで、請求項1の同期電動機では、突極
の少なくとも一部を回転子の回転方向後方に変位して設
けることで、トルクの低下を抑制する。
【0010】請求項2の同期電動機は、回転子に複数個
の永久磁石を備え、該永久磁石の間に突極を設けた同期
電動機であって、前記突極の一部を前記回転子の回転方
向後方に変位して設け、該回転方向後方に変位された突
極以外の突極の少なくとも一部を該回転方向に対する前
方に変位して設けたことを要旨とする。
【0011】この同期電動機は、回転方向後方に設けら
れた一部の突極が、トルクの低下を抑制する。他方、回
転子の回転方向前方に変位して設けられた一部の突極
は、回転子が逆回転する場合、後方に変位して設けられ
た突極と同様に機能し、トルクの低下を抑制する。この
結果、この同期電動機では、正逆両回転において、トル
クリップルは低減される。
【0012】請求項5記載の同期電動機は、請求項2の
同期電動機において、突極を一つおきに、前記回転子の
回転方向前方と後方とに変位して設けたしたものであ
る。一つおきに設けることで、正逆いずれの回転方向に
対してもトルクバランスが良好となる。
【0013】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図1は、本発明の一実施例としての回転子50
の形状を示す平面図、図2は、この回転子50を組み込
んだ同期型三相モータ40の構造を示す断面図である。
【0014】まず、図2を用いて、同期型三相モータ4
0の全体構造について説明する。この同期型三相モータ
40は、固定子30と回転子50とこれらを収納するケ
ース60とからなる。回転子50は、外周に永久磁石5
1ないし54が貼付されており、その軸中心に設けられ
た中空の回転軸55を、ケース60に設けられた軸受6
1,62により回転自在に軸支している。
【0015】回転子50は、無方向性電磁鋼板を打ち抜
いて成形したロータ57を複数枚積層したものである。
このロータ57は、図1に示すように、その外周の4箇
所に、90度ずつ隔たって、かつ永久磁石51ないし5
4に対しては片側に寄った位置に、突極71ないし74
が設けられている。突極71ないし74は、ロータ57
に一体に構成しても良いし、別部材により構成しても差
し支えない。ロータ57には、4箇所、組立用のピン5
9を挿入する孔が設けられており、このピン59により
位置決めしつつ積層した後、積層体の前後にエンドプレ
ート57A,57Bを配置する。この状態でピン59の
端部をエンドプレート57A,57Bに溶接またはかし
めることで、積層したロータ57を固定する。ロータ5
7の中心部は回転軸55が圧入されるように抜かれてお
り、更に周り止め用のキー溝58が設けられているの
で、回転軸55のキー溝にキー56を打ち込んだ状態で
回転軸55を、積層されたロータ57に挿入する。こう
して回転子50が組み立てられる。
【0016】回転子50を形成した後、回転子50の外
周面に、所定厚さの永久磁石51ないし54を軸方向に
亘って貼付する。この永久磁石51ないし54は、厚み
方向に磁化されている。この永久磁石51ないし54
は、回転子50を固定子30に組み付けると、隣接する
永久磁石およびロータ57,ステータ20を貫く磁路M
dを形成する(図1参照)。突極71ないし74と永久
磁石51なし54との位置関係については、詳しく後述
する。
【0017】固定子30を構成するステータ20は、ロ
ータ57と同じく無方向性電磁鋼板の薄板を打ち抜くこ
とで形成されており、図1に示すように、計24個のテ
ィース22を備える。また、ステータ20の外周には、
固定用の溶接を行なうための切欠34が8箇所、周り止
めのキーを挿入するキー溝36が4箇所、各々設けられ
ている。固定子30は、板状のステータ20を、治具を
利用して位置決めしつつ積層し、その状態で外周に設け
られた切欠34を溶接することで固定される。この状態
で、ティース22間に形成されたスロット24に、固定
子30に回転磁界を発生させるコイル32を巻回する。
【0018】こうして固定子30を組み立てた後、ケー
ス60に設けられたキー溝と、固定子30の外周のキー
溝とを一致させ、ここに周り止めのキーを介装させつ
つ、ケース60に固定子30を組み付ける。更に回転子
50をケース60の軸受61,62により回転自在に組
み付けることにより、この同期型三相モータ40は完成
する。
【0019】固定子30の固定子コイル32に回転磁界
を発生するよう励磁電流を流すと、これにより隣接する
突極およびロータ57,ステータ20を貫く磁路Mqが
形成される。尚、上述した永久磁石52により形成され
る磁束が回転子50を径方向に貫く軸をd軸と呼び、固
定子30の固定子コイル32により形成される磁束が回
転子50を径方向に貫く軸をq軸と呼ぶ。
【0020】この同期型三相モータ40のU相,V相,
W相のコイルは、図3に示すように、コントローラ90
により制御されるモータドライバ80に接続されてお
り、このモータドライバ80から各相に位相が120度
ずつ異なる所定周波数の交流電圧を加えることにより、
その周波数に対応した回転数で、同期型三相モータ40
の回転子50は回転する。
【0021】次に、発明に対応した実施例の特徴である
突極71ないし74の幅(開角)および永久磁石51な
いし54に対する突極の位置関係について説明する。図
1に示したように、実施例の同期型三相モータ40で
は、4個の永久磁石51なし54は、機械角で各々90
度ずつ隔たった位置に設けられており、この永久磁石間
に設けられた突極71なし74自体も相互に機械角で各
々90度ずつ隔たっている。但し、従来の同期モータで
は、突極は、永久磁石間の中央に位置していたが、本実
施例では、図示するように、回転子50の回転方向(図
示矢印A方向)に対して後方にずれ、突極の後方に位置
する永久磁石の端部に接する位置に配設されている。図
1に示した例では、各突極は永久磁石間の中心から約1
5度ずれている。
【0022】また、突極71ないし74の開角(突極の
幅の中心角)は、図1に示した実施例では、22.8度
とされている。この場合の同期型三相モータ40の出力
トルクのリップルの様子を、図4に符号「◇」により示
す。なお、図4には、開角の異なる実施例を併せて示し
ている。即ち、突極71ないし74の開角が、20.8
度のものを図示符号「●」で、25.8度のものを図示
符号「◆」で、30.8度のものを図示符号「□」で、
35.8度のものを図示符号「■」で、各々示してい
る。また、各開角での出力トルクの平均値Tavと、ト
ルクリップルの大きさ(最大トルクと最小トルクの差)
Trとを、図5に実線Jにより示した。この同期型三相
モータ40では、突極は電気角で720度に4個存在す
るから、突極一つ当たりの電気角は180度となる。更
に三相同期モータであることから、突極71ないし74
の端部を通過する磁束がティース22を渡る際の磁束の
状態は、180÷3=60度毎に同一となる。従って、
トルクリップルの周期は電気角で60度である。
【0023】一方、比較例として、突極71ないし74
の位置が永久磁石51ないし54間の中央である同期型
三相モータのトルクリップルの様子を、他の条件を同一
として、図6に示した。比較例の各開角での出力トルク
の平均値Tav2とトルクリップルの大きさTr2は、
図5に破線Bで示した。これらの図から明らかなよう
に、突極71なし74を、回転子50の回転方向後方に
変位させると、出力トルクの平均値Tavは、突極の位
置を回転方向後方に変位させたもの方が突極の開角によ
らず僅かに高くなり、トルクリップルTrについては、
開角20度ないし32度の範囲では低減された。トルク
リップルTrについては、特に突極の開角20度ないし
25度の範囲では顕著な改善が見られる。
【0024】なお、突極71ないし74の開角は、図4
では、20.8度から35.8度まで変化させている
が、実施例では、隣接する永久磁石51ないし54の間
隔が35.8度なので、突極開角を35.8度とする
と、実際には突極は、永久磁石間全体に存在することに
なり、突極を回転方向後方に変位させることはできな
い。従って、図4の開角35.8度のグラフ(図示符号
■)と図6の開角35.8度のグラフ(図示符号■)と
は、同一となる。また、同様の理由から、開角が大きく
なるにつれて、突極を回転子の回転方向後方に変位させ
得るずれ量は、小さくなる。
【0025】更に、種々の三相同期モータを試作し、突
極の開角を変えてテストを行なってトルクリップルの少
ない突極開角を検討した。この結果、図7に示すよう
に、固定子30の隣接するティース22中心の角度をθ
s、ティース22間の隙間の角度をθg、突極部におけ
るギャップ間隔をLgとすると、トルクリップルを抑制
する突極の開角θtは、次式(1)で与えられるとの知
見を得た。 θt=n(θs−θg)+(n+1)θga +Lgb …(1) ここで、nは正の整数、a,bは定数である。実験的
に、実施例の同期型三相モータ40では、a=1.6
5、b=0.95となった。
【0026】実施例の同期型三相モータ40では、ティ
ース22は24個あり、θs=360/24=15[d
eg]である。また、ティース22の隙間θg=2.3
5[deg]、Lg=2.0[mm]であった。式
(1)を満足する開角θtは、n=1のとき、θt=2
2.8度であった。なお、n=2以上についても式
(1)に従い、解を求めることができ、トルクリップル
を低減することができるが、この場合には、突極の開角
が隣接する永久磁石間の望ましい幅を越えてしまい、回
転方向後方に配置することもできないので、現実的な解
とはならない。
【0027】なお、本実施例の同期型三相モータ40
は、電気自動車の駆動用モータとして用いられるが、電
気自動車では、モータの回転方向は、一方向が大部分で
あり、車両をバックさせる場合に僅かに逆回転するに過
ぎない。従って、一方向(図1矢印A方向)の回転につ
いて出力トルクの向上とトルクリップルの低減を図るこ
とができるのは、電気自動車の駆動用モータとして極め
て大きな利点である。なお、駆動用モータの回転方向を
一方向に限り、車両をバックさせる場合にはギヤの切替
によるものとすれば、本実施例のモータの優れた特性を
最大限に引き出せることは勿論である。従って、本実施
例の同期型三相モータ40の使用は、電気自動車の駆動
用に限られるものではない。
【0028】なお、本実施例では、突極71ないし74
をすべて回転方向後方に変位させたが、一部の突極のみ
変位するものとしても、トルクリップルの低減という点
では、従来のものより改善される。
【0029】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。第2実施例の同期型三相モータ140は、図8に
示すように、第1実施例の同期型三相モータ40と突極
の配置を除いて同一の構成を有する。この同期型三相モ
ータ140は、突極突極171ないし174のうち、一
つおきの2つの突極171,173が、他の突極17
2,174とは逆に、回転方向Aに対して前方に変位し
て設けられている。すなわち、突極171ないし174
は、周方向において一つおきに反対方向に変位して設け
られているのである。
【0030】係る構成の同期型三相モータ140の出力
特性を図9に示す。図において、パラメータは突極の開
角である。また、このモータ140の出力トルクの平均
値TavとトルクリップルTrとを、開角をパラメータ
として示したのが、図10である。両図に示すように、
突極の開角が20度ないし28度の範囲では、トルクリ
ップルTrが大きく低減され、出力トルクの低下は僅か
なものに留まっている。従って、突極171ないし17
4を交互に、回転方向前後方向に変位させ、その開角を
20度ないし28度とすれば、回転方向の如何をとわ
ず、高出力トルクと低トルクリップルとを実現すること
ができる。係る同期型三相モータ140は、電気自動車
の駆動用としてはもちろん、工作機械やその他の用途に
使用することができる。本実施例では突極を交互に前後
方向に変位させており、この構成は、正逆回転における
トルクバランスや回転子50の釣合からも望ましいもの
となっている。なお、交互に同数の突極を変位させるの
ではなく、複数の突極の一部のみを、外周方向にそれぞ
れ異なる方向に変位しても、トルクリップルの低減とい
う点では、従来のものより改善される。
【0031】上述した第1,第2実施例を通して、突極
の位置と出力トルクとの関係を一覧にしたのが、図11
である。図11のA欄は総ての突極を回転方向前方に変
位させたものを、同図B欄は総ての突極を後方に変位さ
せたものを、同図C欄は総ての突極を変位させず中央に
配置したものを、同図D欄は突極を交互に変位させたも
のを、同図E欄は突極の幅を永久磁石の間隔全体とした
ものを、各々示している。図示するように、回転方向を
一方向に限定すれば、総ての突極を回転方向後方に変位
したもの(図11B欄)が、出力トルク,トルクリップ
ル共に最も優れていることが理解される。また、突極を
交互に変位させたもの(同図D欄)も、出力トルクはや
や低下するものの、トルクリップルは小さくかつ逆転時
にも出力トルクの大きな低下が見られない点で優れてい
ることが理解される。
【0032】以上本発明のいくつかの実施例について説
明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるも
のではなく、例えば極対数4,6,8,10・・・等の
構成を備えた同期電動機としての構成や、永久磁石を回
転子の内部に設けた構成など、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲内において、種々なる態様で実施し得ることは勿
論である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1な
いし5記載の同期電動機は、出力トルクの変動(リップ
ル)を低減することができ、電動機としての回転むらを
小さくできるという優れた効果を奏する。従って、この
同期電動機を各種の駆動モータとして用いれば、モータ
のトルクリップルに起因する振動や起動時のトルク不足
といった問題を解消することができる。
【0034】加えて、請求項3ないし5記載の同期電動
機は、一部の突極とのその他の突極の一部とを回転子の
外周において反対方向に変位させているので、回転方向
を問わずトルクリップルを低減することができるという
利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である同期型三相モータ4
0の構造を示す平面図である。
【図2】実施例の回転子50を組み込んだ同期型三相モ
ータ40の構造を示す断面図である。
【図3】同期型三相モータ40を駆動するモータドライ
バ80およびコントローラ90を示すブロック図であ
る。
【図4】第1実施例の同期型三相モータ40の突極の開
角と出力トルクとの関係を示すグラフである。
【図5】突極開角と出力トルクおよびトルクリップルの
関係を示すグラフである。
【図6】比較例として、突極の位置を変位させていない
モータの出力トルクの変動の様子を示すグラフである。
【図7】トルクリップルを低減する突極開角を求める式
を説明する説明図である。
【図8】本発明の第2実施例である同期型三相モータ1
40の構造を示す平面図である。
【図9】第2実施例の同期型三相モータ140の突極の
開角と出力トルクとの関係を示すグラフである。
【図10】第2実施例における突極開角と出力トルクお
よびトルクリップルの関係を示すグラフである。
【図11】突極の配置と出力トルクとの関係を一覧にし
て示す説明図である。
【図12】従来技術におけるトルクリップルの一例を示
すグラフである。
【符号の説明】
20…ステータ 22…ティース 24…スロット 30…ステータ 30…固定子 32…固定子コイル 34…切欠 36…キー溝 40…同期型三相モータ 50…回転子 51ないし54…永久磁石 51a,51b…側端面 55…回転軸 57…ロータ 57A,57B…エンドプレート 58…キー溝 59…ピン 60…ケース 61,62…軸受 71ないし74…突極 80…モータドライバ 90…コントローラ 140…同期型三相モータ 171ないし174…突極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転子に複数個の永久磁石を備え、該永
    久磁石の間に突極を設けた同期電動機であって、 前記突極の少なくとも一部を前記回転子の回転方向後方
    に変位して設けた同期電動機。
  2. 【請求項2】 回転子に複数個の永久磁石を備え、該永
    久磁石の間に突極を設けた同期電動機であって、 前記突極の一部を前記回転子の回転方向後方に変位して
    設け、 該回転方向後方に変位された突極以外の突極の少なくと
    も一部を該回転方向に対する前方に変位して設けた同期
    電動機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の同期電動機であって、 前記突極を一つおきに、前記回転子の回転方向前方と後
    方とに変位して設けた同期電動機。
JP3451495A 1995-01-30 1995-01-30 同期電動機 Pending JPH08205499A (ja)

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