JP6360641B1 - セキュリティインク顔料、セキュリティインク、印刷物およびセキュリティインク顔料を生産する方法 - Google Patents

セキュリティインク顔料、セキュリティインク、印刷物およびセキュリティインク顔料を生産する方法 Download PDF

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Abstract

印刷物のセキュリティを向上し、印刷物のセキュリティの向上のために被印刷体に印刷される皮膜を通常の印刷プロセスにより印刷し、当該皮膜を平滑にする。セキュリティインク顔料は、粉末を含む。粉末の主成分は、ペロブスカイト型酸化物である。ペロブスカイト型酸化物は、一般式ABO3で表される組成を有する。Aは、主にBaからなる。Bは、主にSnからなる。粉末のメディアン径は、10μm以下である。粉末は、紫外線の励起光が照射された場合に赤外線の蛍光を発する。

Description

本発明は、セキュリティインク顔料、セキュリティインク、印刷物およびセキュリティインク顔料を生産する方法に関する。
印刷物の偽造の防止等の印刷物のセキュリティの向上のために、通常の状況下においては肉眼で視認されない潜像であるが紫外線の照射下においては肉眼で視認される顕像になる像を形成する皮膜が被印刷体に印刷される。当該皮膜の印刷に用いられるインクは、セキュリティインク等と呼ばれる。特許文献1に記載された技術は、その一例である。
特許文献2および3に記載された技術は、発明の詳細な説明に記載された発明に関連する。
特許文献2に記載された技術においては、組成式BaSnOで表される組成を有するペロブスカイト型酸化物であり紫外線領域の光を赤外線領域の光に変換する蛍光体微粒子が太陽電池の発電効率の向上に用いられる。
特許文献3に記載された技術においては、一般式Ba1−xSnAで表されAがLiまたはNaでありxが0<x<0.4を満たしUV光の照射により赤外光を発光する光発光体粒子がセキュリティフィルムに用いられる。特許文献3に記載された技術においては、光発光体粒子の平均粒子径が好ましくは0.3−5.0μmである。
特開2006−77191号公報 国際公開第2016/121792号 国際公開第2015/133412号
特許文献1に記載された技術に代表される従来の技術は、印刷物のセキュリティの向上に寄与する。しかし、近年においては紫外線を照射するランプを容易に入手できるため、特許文献1に記載された技術に代表される従来の技術による印刷物のセキュリティの向上を十分に期待できない場合も多い。
また、印刷物のセキュリティの向上のために被印刷体に印刷される皮膜は、通常の印刷プロセスにより印刷されることが望まれ、平滑であることが望まれる。
本発明は、これらの問題を解決することを目的とする。本発明が解決しようとする課題は、印刷物のセキュリティを向上し、印刷物のセキュリティの向上のために被印刷体に印刷される皮膜を通常の印刷プロセスにより印刷し、当該皮膜を平滑にすることである。
セキュリティインク顔料に含まれる粉末の主成分は、一般式ABOで表されAが主にBaからなりBが主にSnからなる組成を有するペロブスカイト型酸化物である。当該粉末のメディアン径は、10μm以下である。当該粉末は、紫外線の励起光が照射された場合に赤外線の蛍光を発する。
本発明によれば、印刷物のセキュリティが向上し、印刷物のセキュリティの向上のために被印刷体に印刷される皮膜が通常の印刷プロセスにより印刷され、当該皮膜が平滑になる。
この発明の目的、特徴、局面、および利点は、以下の詳細な説明と添付図面とによって、より明白となる。
第1実施形態のセキュリティインクを用いて作製される印刷物を図示する断面図である。 第1実施形態のセキュリティインクを図示する断面図である。 第1実施形態のセキュリティインクに含まれる顔料を図示する模式図である。 第1実施形態のセキュリティインクに含まれる顔料の走査型電子顕微鏡写真である。 第1実施形態のセキュリティインクに含まれる顔料を生産する手順を図示するフローチャートである。 第1実施形態のセキュリティインクに含まれる顔料の生産における熱処理温度による熱処理済の粉末の性状の変化を図示する模式図である。 第1実施形態のセキュリティインクに含まれる顔料の生産における分級による粉末の性状の変化を図示する模式図である。 第1実施形態のセキュリティインクに含まれる顔料の生産における湿式分散による粉末の性状の変化を図示する模式図である。 第1実施形態のセキュリティインクに含まれる顔料の生産における乾式粉砕による粉末の性状の変化を図示する模式図である。 第1実施形態のセキュリティインクに含まれる顔料の生産における、Znが含まれる場合およびZnが含まれない場合の各々についての熱処理温度による粉末の性状の変化を図示する模式図である。 実施例1−12および比較例1−2の顔料用の粉末における熱処理温度と比表面積との相関を示す相関図である。 実施例1−12および比較例1−2の顔料用の粉末における熱処理温度と比表面積換算径との相関を示す相関図である。 実施例1−12および比較例1−2の顔料用の粉末における熱処理温度とD50との相関を示す相関図である。 実施例1−12および比較例1−2の顔料用の粉末における熱処理温度と比表面積換算径に対するD50の比との相関を示す相関図である。 実施例1−21および比較例1−2の顔料用の粉末における比表面積と内部量子効率(IQE)との相関を示す相関図である。 実施例1−21および比較例1−2の顔料用の粉末における比表面積換算径とIQEとの相関を示す相関図である。 実施例1−21および比較例1−2の顔料用の粉末におけるD50とIQEとの相関を示す相関図である。 実施例1−21および比較例1−2の顔料用の粉末における結晶格子定数ずれとIQEとの相関を示す相関図である。 実施例1−21および比較例1−2の顔料用の粉末における比表面積と結晶格子定数ずれとの相関を示す相関図である。 実施例5および17の顔料用の粉末の粒度分布を示す図である。 実施例5の顔料用の粉末のIQEを測定した際の励起光および蛍光の分光スペクトルを示す図である。 実施例5の顔料用の粉末のX線回折パターンを示す図である。 実施例5、実施例17および比較例1の顔料用の粉末を構成する粒子の形状を示す図である。 びんに入れられた実施例5の顔料用の粉末、実施例8の顔料用の粉末、実施例1の顔料用の粉末、および実施例2の混合粉末をカメラで撮影することにより得られる写真を示す図である。 びんに入れられた実施例5の顔料用の粉末、実施例8の顔料用の粉末、実施例1の顔料用の粉末、および1実施例2の混合粉末に紫外線を照射し赤外線カメラで撮影することにより得られる写真を示す図である。 第1実施形態のセキュリティインクを用いて作製される印刷物を通常の状況下において目視した場合の状態を示す図である。 第1実施形態のセキュリティインクを用いて作製される印刷物を紫外線照射下において目視した場合の状態を示す図である。 第1実施形態のセキュリティインクを用いて作製される印刷物を紫外線照射下において赤外線カメラで観察した場合の状態を示す図である。
1 第1実施形態
1.1 印刷物
図1の模式図は、第1実施形態のセキュリティインクを用いて作製される印刷物を図示する断面図である。
図1に図示される印刷物1000は、紙1020および皮膜1022を備える。皮膜1022は、顔料1040およびビヒクル固形分1042を含む。顔料1040は、ビヒクル固形分1042により紙1020に定着させられる。紙1020が、紙以外の被印刷体に置き換えられてもよい。例えば、紙1020がプラスチックシートに置き換えられてもよい。
顔料1040は、紫外線の励起光が照射された場合に赤外線の蛍光を発する蛍光体である。このため、紙1020に印刷される皮膜1022により形成される像は、紫外線が照射されていない場合は視認されず、紫外線が照射されている場合であっても肉眼では視認されない。当該像は、紫外線が照射され赤外線カメラで撮影された場合に顕像になる。このため、当該像は印刷物1000の偽造の防止等の印刷物1000のセキュリティの向上に役立つ。
当該顕像が鮮明であるためには、顔料1040が10%以上の内部量子効率(IQE)を有する蛍光体である必要がある。IQEは、当該顕像の鮮明さを示す指標となる。ただし、顔料1040が10%以上のIQEを有する蛍光体でない場合も、当該顕像を十分に視認できることがある。
また、通常の印刷プロセスにより皮膜1022が印刷され皮膜1022が平滑であるためには、顔料1040が10μm以下のメディアン径(D50)を有する粉末からなる必要がある。D50は、印刷性を示す指標となる。
1.2 セキュリティインク
図2の模式図は、第1実施形態のセキュリティインクを図示する断面図である。
図2に図示されるセキュリティインク1100は、皮膜1022を形成するために用いられ、顔料1040およびビヒクル1122を含む。顔料1040は、ビヒクル1122に分散させられる。セキュリティインク1100が顔料1040およびビヒクル1122以外の成分を含んでもよい。例えば、セキュリティインク1100が助剤を含んでもよい。
セキュリティインク1100が皮膜1022の印刷に用いられる場合は、セキュリティインク1100が紙1020に塗布され、ビヒクル1122に含まれる揮発成分が揮発させられ、ビヒクル1122に含まれる固形分1042により顔料1040が紙1020に定着させられる。
1.3 顔料
顔料1040は、紫外線の励起光が照射された場合に赤外線の蛍光を発光する粉末からなる。
粉末の主成分は、ペロブスカイト型酸化物である。粉末が微量の副成分を含んでもよい。
ペロブスカイト型酸化物は、一般式ABOで表される組成を有する。Aは、主にBaからなる。Bは、主にSnからなる。AがBa以外の元素を含んでもよい。例えば、AがZnを含んでもよい。BがSn以外の元素を含んでもよい。ペロブスカイト型酸化物は、望ましくは、一般式Ba1−xSnZnで表されxが0≦x≦0.2を満たす組成を有する。
図3は、第1実施形態のセキュリティインクに含まれる顔料を図示する模式図である。図4は、第1実施形態のセキュリティインクに含まれる顔料の走査型電子顕微鏡写真である。
図3に図示され図4に示される顔料1040は、多数の凝集2次粒子1200を含む。多数の凝集2次粒子1200の各々は、凝集した多数の1次粒子1202を含む。顔料1040が凝集していない1次粒子を含んでもよい。
顔料1040のIQEは、1次粒子1202の粒子径である1次粒子径に依存する。顔料1040が10%以上のIQEを有する蛍光体であるためには、1次粒子径を反映する比表面積が0.079m/g以上10m/g以下である必要がある。比表面積が10m/gより大きく1次粒子径が小さすぎる場合にIQEが低下するのは、不対電子ダングリングボンド等の表面欠陥が蛍光の発光を阻害するためであると推測される。比表面積が0.079m/gより小さく1次粒子径が大きすぎる場合にIQEが低下するのは、1次粒子1202の内部まで励起光が到達せず蛍光の発光の効率が悪化するためであると推測される。
加えて、顔料1040のIQEは、ペロブスカイト型酸化物の結晶性に依存する。顔料1040が10%以上のIQEを有する蛍光体であるためには、組成式BaSnOで表される組成を有するペロブスカイト型酸化物の理論結晶格子定数4.1163からの粉末の主成分であるペロブスカイト型酸化物の結晶格子定数のずれが0.002オングストローム以下であることが望まれる。
皮膜1022の平滑性は、凝集2次粒子1200の粒子径である凝集2次粒子径に依存する。通常の印刷プロセスにより皮膜1022が印刷され皮膜1022が平滑であるためには、凝集2次粒子径を反映するD50が10μm以下である必要がある。粒度分布径であるD50の算出の基礎となる粒度分布は、レーザー回折・散乱法により測定される。D50が10μm以下であるためには、比表面積が16m/g以下であることが望まれる。比表面積が16m/gより大きい場合は、1次粒子1202が微細化するために1次粒子1202の凝集力が高まり、D50が10μmより大きくなることがある。
1.4 顔料の生産
図5は、第1実施形態のセキュリティインクに含まれる顔料を生産する手順を図示するフローチャートである。
図5に図示される工程S101においては、熱処理済の粉末が準備される。熱処理済の粉末の主成分は、一般式ABOで表され元素Aが主にBaからなり元素Bが主にSnからなる組成を有するペロブスカイト型酸化物である。
熱処理済の粉末の準備においては、出発原料の粉末が準備され、準備された出発原料の粉末が互いに混合されて混合粉末が準備され、準備された混合粉末が熱処理される。混合粉末に含まれる出発原料の粉末は、熱処理が行われている間に互いに反応する。出発原料の粉末の各々は、ペロブスカイト型酸化物を構成する酸素以外の構成元素の酸化物である。構成元素の酸化物が、熱処理が行われている間に構成元素の酸化物になる前駆体に置き換えられてもよい。前駆体は、炭酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩等である。
図6は、第1実施形態のセキュリティインクに含まれる顔料の生産における熱処理温度による熱処理済の粉末の性状の変化を図示する模式図である。
図6に図示されるように、熱処理温度が低温から高温に変化するにつれて、1次粒子1220が成長し、比表面積が小さくなり、D50に代表される粒度分布径が大きくなる。このため、熱処理温度の調整のみでは、比表面積が望ましい範囲内にあるにもかかわらずD50が望ましい範囲より大きくなる状況が発生しうる。
工程S101に続く工程S102においては、上記の状況が発生した場合に、比表面積を大きく変化させずにD50を小さくする小径化プロセスが準備された熱処理済の粉末に対して行われる。これにより、比表面積が0.079m/g以上10m/g以下でありD50が10μm以下である顔料用の粉末が得られる。上記の状況が発生していない場合には、工程S102が行われず得られた熱処理済の粉末がそのまま顔料用の粉末にされてもよい。ただし、上記の状況が発生していない場合であっても、印刷性をより向上するために工程S102が行われてもよい。
小径化プロセスにおいては、望ましくは分級または湿式分散が行われる。湿式分散は、湿式ジェットミルまたは湿式ビーズミルによる分散であってもよいし、超音波分散であってもよい。湿式分散においては、分散媒に分散させられた熱処理済の粉末に対して解砕力が作用させられ、熱処理済の粉末を構成する凝集2次粒子がより小さな凝集2次粒子または1次粒子に解砕される。
図7は、第1実施形態のセキュリティインクに含まれる顔料の生産における分級による粉末の性状の変化を図示する模式図である。
小径化プロセスにおいて分級が行われる場合は、図7に図示されるように、熱処理済の粉末1240を構成する粒子1260から小さな粒子1262が抽出され、顔料用の粉末1242が得られる。このため、小径化プロセスにおいて分級が行われる場合は、比表面積は大きく変化しないが、D50は小さくなる。また、小径化プロセスにおいて分級が行われる場合は、粒子1262にダメージが生じないため、結晶性が悪化せず、結晶格子定数ずれが大きくならず、IQEが小さくならない。ただし、小径化プロセスにおいて分級が行われる場合は、収率が低下する。
図8は、第1実施形態のセキュリティインクに含まれる顔料の生産における湿式分散による粉末の性状の変化を図示する模式図である。
小径化プロセスにおいて湿式分散が行われる場合は、図8に図示されるように、熱処理済の粉末1280を構成する凝集2次粒子1300が小さな凝集2次粒子1302または1次粒子1304に解砕され、顔料用の粉末1282が得られる。このため、小径化プロセスにおいて湿式分散が行われる合は、比表面積は大きく変化しないが、D50は小さくなる。また、小径化プロセスにおいて湿式分散が行われる合は、粒子1302および1304に小さなダメージしか生じないため、結晶性が悪化せず、結晶格子定数ずれが大きくならず、IQEが小さくならない。
図9は、第1実施形態のセキュリティインクに含まれる顔料の生産における乾式粉砕による粉末の性状の変化を図示する模式図である。
小径化プロセスにおいてディスクミル、ハンマーミル等により乾式粉砕が行われる場合は、図9に図示されるように、熱処理済の粉末1320を構成する凝集2次粒子1340が小さな凝集2次粒子1342または1次粒子1344に解砕され、顔料用の粉末1322が得られる。このため、小径化プロセスにおいて乾式粉砕が行われる合は、比表面積は大きく変化しないが、D50は小さくなる。しかし、小径化プロセスにおいて乾式粉砕が行われる合は、粒子1342および1344に大きなダメージが生じるため、結晶性が悪化し、結晶格子定数ずれが大きくなり、IQEが小さくなる。
1.5 Znの効果
図10は、第1実施形態のセキュリティインクに含まれる顔料の生産における、Znが含まれる場合およびZnが含まれない場合の各々についての熱処理温度による熱処理済の粉末の性状の変化を図示する模式図である。
Znは、濡れ性の向上等に寄与する焼結助剤的な役割を有すると予測される。このため、図10(b)に図示されるZnが含まれる場合は、図10(a)に図示されるZnが含まれない場合と比較して、1次粒子1360の成長が促進され、比表面積は小さくなるが、D50に代表される粒度分布径は大きく変化しない。したがって、Znが含まれる場合は、D50が同じである場合であってもIQEが高くなる。
1 概略
表1の「BS/小径化プロセスなし」の欄には、ペロブスカイト型酸化物が組成式BaSnOで表される組成を有し小径化プロセスが行われなかった実施例1−6および比較例1の各々について、熱処理温度および顔料用の粉末の物性値が示される。
表1の「BSZ/小径化プロセスなし」の欄には、ペロブスカイト型酸化物が組成式Ba0.995SnZn0.005で表される組成を有し小径化プロセスが行われなかった実施例7−12および比較例2の各々について、熱処理温度および顔料用の粉末の物性値が示される。
表1の「BS/分級」の欄には、ペロブスカイト型酸化物が組成式BaSnOで表される組成を有し小径化プロセスにおいて分級が行われた実施例13−15の各々について、熱処理温度および顔料用の粉末の物性値が示される。
表1の「BS/湿式分散」の欄には、ペロブスカイト型酸化物が組成式BaSnOで表される組成を有し小径化プロセスにおいてジェットミルによる湿式分散が行われた実施例16−18の各々について、熱処理温度および顔料用の粉末の物性値が示される。
表1の「BS/乾式粉砕」の欄には、ペロブスカイト型酸化物が組成式BaSnOで表される組成を有し小径化プロセスにおいてディスクミルによる乾式粉砕が行われた実施例19−21の各々について、熱処理温度および顔料用の粉末の物性値が示される。
2 顔料用の粉末の作製
実施例1−6および比較例1においては、出発原料である炭酸バリウム(BaCO)および酸化スズ(SnO)の粉末をバリウム(Ba)原子とスズ(Sn)原子とのモル比が1:1になるように秤量し、秤量した粉末を混合および粉砕して混合粉末を得た。混合および粉砕は、秤量した粉末を乳鉢に入れた後に適量のエタノールをさらに乳鉢に入れてペースト状物を得、エタノールが揮発して乾燥した混合粉末が得られるまでペースト状物を擂ることにより行った。また、得た混合粉末を高純度アルミナるつぼに入れ大気雰囲気下において表1に示される熱処理温度で焼成し、熱処理済の粉末を合成した。実施例1−6および比較例1においては、固相法により合成した熱処理済の粉末に対して小径化プロセスを行わず、合成した熱処理済の粉末をそのまま顔料用の粉末とした。
実施例7−12および比較例2においては、出発原料である炭酸バリウム(BaCO)、酸化スズ(SnO)および硝酸亜鉛六水和物(Zn(NO・6HO)の粉末をバリウム(Ba)原子とスズ(Sn)原子と亜鉛(Zn)原子とのモル比が0.995:1:0.005になるように秤量した点を除いては、実施例1−6および比較例1と同様に熱処理済の粉末を合成した。実施例7−12および比較例2においても、合成した熱処理済の粉末に対して小径化プロセスを行わず、合成した熱処理済の粉末をそのまま顔料用の粉末とした。
実施例13、実施例14および実施例15においては、それぞれ比較例1、実施例5および実施例2と同様に熱処理済の粉末を合成した。実施例13−15においては、さらに、合成した熱処理済の粉末に対して分級を行い顔料用の粉末を得た。分級は、日清エンジニアリング株式会社製の空気分級機ターボクラシファイアTC15NSにより行った。
実施例16、実施例17および実施例18においては、それぞれ比較例1、実施例5および実施例2と同様に熱処理済の粉末を合成した。実施例16−18においては、さらに、合成した熱処理済の粉末に対して湿式分散を行い顔料用の粉末を得た。湿式分散は、リックス株式会社製のジェットミルG−smasher(型式PML1000)により行った。湿式分散においては、合成した熱処理済の粉末にエタノールを添加することによりスラリーを得、得たスラリーに対して分散処理を行い、分散処理されたスラリーを乾燥させて顔料用の粉末を得た。分散処理においては、エア噴射圧を0.6MPaとした。処理回数は、1回とした。
実施例19、実施例20および実施例21においては、それぞれ比較例1、実施例5および実施例2と同様に熱処理済の粉末を合成した。実施例19−21においては、さらに、熱処理済の粉末に対して乾式粉砕を行い顔料用の粉末を得た。乾式粉砕は、株式会社レッチェ製の振動ディスクミルRS200により行った。乾式粉砕においては、回転数を1000rpmとした。
3 顔料用の粉末の評価
実施例1−21および比較例1−2の顔料用の粉末の比表面積、D50、IQEおよび結晶格子定数を測定した。また、測定した比表面積から比表面積換算径を求め、測定した結晶格子定数から結晶格子定数ずれを求め、求めた比表面積換算径および測定したD50から比表面積換算径に対するD50の比を求めた。その結果を表1に示す。比表面積換算径6/ρsは、BaSnOの密度ρ=7.24g/cmおよび比表面積sを用いて求められ、1次粒子径と同一視できる。さらに、実施例1−21および比較例1−2の顔料用の粉末を構成する粒子の形状を走査型電子顕微鏡により観察した。
比表面積は、株式会社マウンテック製の比表面積測定装置マックソーブhm1208により測定した。測定においては、吸着剤として窒素を用い、吸着温度は77kとした。
D50は、株式会社堀場製作所製のレーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置LA950V2により測定した。測定においては、得られた顔料用の粉末および極微量の分散剤を分散媒である水に添加し顔料用の粉末を水に分散させた。分散剤は、東亜合成株式会社製のアロンA6114を用いた。アロンA6114は、アクリル酸アンモニウム系共重合体を含む。
IQEは、日本分光株式会社製の分光蛍光光度計FP8600により測定した。測定においては、60mmφ積分球ユニットISF834および16mmφ蛍光セルを用い、励起光の波長範囲を350−380nmとし、蛍光の測定波長範囲を750−1010nmとした。
結晶格子定数は、ブルカー・コーポレーション(Bruker Corporation)製のX線回折装置D8アドバンスにより測定した。測定においては、CuKα線を用いた粉末X線回折(XRD)により結晶相を同定しX線回折パターンを得、得たX線回折パターンについて結晶構造解析ソフトウェアTOPASを用いてリートベルト解析を行い結晶格子定数を精密化し結晶格子定数を得た。
結晶格子定数ずれは、得た結晶格子定数からBaSnOの理論結晶格子定数4.1163を減ずることにより求めた。
粒子の形状は、株式会社日立ハイテクノロジーズ製の走査型電子顕微鏡S−3400Nにより観察した。観察においては、少量の顔料用の粉末にエタノールを添加したものに10秒程度の超音波分散処理を行いスラリーを得、得たスラリーをスポイトで採取し、採取したスラリーを観察用試料台上に滴下し乾燥させて乾燥物を得た。
実施例1−21および比較例1−2の顔料用の粉末を含む皮膜の鮮明さならびに実施例1−21および比較例1−2の顔料用の粉末の印刷性を評価した。その結果を表2に示す。鮮明さAは、非常に鮮明であることを示す。鮮明さBは、鮮明であることを示す。鮮明さCは、暗いことを示す。印刷性Aは、指で触って平滑であることを示す。印刷性Bは、指で触ってほぼ平滑であることを示す。印刷性Cは、指でさわってザラザラ感があることを示す。表1に示されるIQEおよび表2に示される鮮明さからは、IQEが高くなるほど鮮明さが向上する傾向があり、IQEが10%以上である場合に鮮明さがAまたはBになることが理解される。表1に示されるD50および表2に示される印刷性からは、D50が小さくなるほど印刷性が向上する傾向があり、D50が10μm以下である場合は印刷性がAまたはBになり、D50が5μm以下である場合は印刷性がAになることが理解される。
4 熱処理温度の影響
図11は、実施例1−12および比較例1−2の顔料用の粉末における熱処理温度と比表面積との相関を示す相関図である。図12は、実施例1−12および比較例1−2の顔料用の粉末における熱処理温度と比表面積換算径との相関を示す相関図である。図13は、実施例1−12および比較例1−2の顔料用の粉末における熱処理温度とD50との相関を示す相関図である。図14は、実施例1−12および比較例1−2における熱処理温度と比表面積換算径に対するD50の比との相関を示す相関図である。
熱処理温度が低温から高温に変化するにつれて、1次粒子は成長する。このため、図11および図12に示されるように、熱処理温度が低温から高温に変化するにつれて、比表面積が小さくなり、比表面積換算径が大きくなる。また、図13に図示されるように、熱処理温度が低温から高温に変化するにつれて、D50が大きくなる。また、図14に図示されるように、熱処理温度が低温から高温に変化するにつれて、比表面積換算径に対するD50の比が小さくなる。このため、先述したように、熱処理温度の調整のみでは、比表面積が望ましい範囲内にあるにもかかわらずD50が望ましい範囲より大きくなる状況が発生しうる。例えば、熱処理温度が1750℃である比較例1においては、比表面積が0.079m/g以上10m/g以下の範囲内にある0.16m/gであるが、D50が10μm以下の範囲より大きい12.00μmである。また、熱処理温度が1750℃である比較例2においては、比表面積が0.079m/g以上10m/g以下の範囲内にある0.10m/gであるが、D50が10μm以下の範囲より大きい13.00μmである。
5 Znの影響
図13に示されるように、Znが含まれる場合のD50はZnが含まれない場合のD50とほぼ同じである。しかし、図11に示されるように、Znが含まれる場合の比表面積は、Znが含まれない場合の比表面積より小さくなる傾向がある。また、図12に示されるように、Znが含まれる場合の比表面積換算径は、Znが含まれない場合の比表面積換算径より大きくなる傾向がある。これらのことから、Znは焼結助剤的な役割を有しD50を変化させずに比表面積を小さくすることに寄与することが理解される。
6 小径化プロセスの影響
図15は、実施例1−21および比較例1−2の顔料用の粉末における比表面積とIQEとの相関を示す相関図である。図15には、望ましい比表面積の範囲の下限0.079m/gを示す線、望ましい比表面積の範囲の上限10m/gを示す線、および望ましいIQEの範囲の下限10%を示す線も描かれている。図16は、実施例1−21および比較例1−2の顔料用の粉末における比表面積換算径とIQEとの相関を示す相関図である。図17は、実施例1−21および比較例1−2の顔料用の粉末におけるD50とIQEとの相関を示す相関図である。図17には、望ましいD50の範囲の上限10μmを示す線、望ましいIQEの範囲の下限10%を示す線、さらに望ましいD50の範囲の上限5μmを示す線、およびさらに望ましいIQEの範囲の下限30%を示す線も描かれている。
図15に示されるように、IQEは、乾式粉砕が行われた場合を除いて、比表面積が0.079m/gから10m/gまでの範囲にある最適値において最大となり、比表面積が当該最適値から離れるにつれて小さくなる。
図17に描かれた矢印1400,1402,1404,1406,1408および1410に示されるように、分級または湿式分散が行われた場合は、D50が小さくなり、IQEが概ね維持される。IQEが概ね維持されるのは、図15に描かれた囲み線1420,1422および1424に示されるように、分級または湿式分散が行われた場合は比表面積が大きく変化せず、粒子にダメージが生じないか小さなダメージしか生じないためである。このことからは、分級および湿式分散が像の鮮明さを維持しながら印刷性を向上することに寄与することを理解できる。
一方、図17に描かれた矢印1412,1414および1416に示されるように、乾式粉砕が行われた場合は、D50が小さくなるが、IQEが維持されない。このことからは、乾式粉砕が像の鮮明さを維持しながら印刷性を向上することに寄与しないことを理解できる。
7 結晶格子定数ずれの影響
図18は、実施例1−21および比較例1−2の顔料用の粉末における結晶格子定数ずれとIQEとの相関を示す相関図である。図18には、望ましい結晶格子定数ずれの範囲の上限0.002オングストロームを示す線および望ましいIQEの範囲の下限10%を示す線も描かれている。図19は、実施例1−21および比較例1−2の顔料用の粉末における比表面積と結晶格子定数ずれとの相関を示す相関図である。
図18に示されるように、IQEは、結晶格子定数ずれが大きくなるほど小さくなる。また、図18および図19に図示されるように、分級または湿式分散が行われた場合は、結晶性が悪化せず、結晶格子定数ずれが概ね0.002オングストローム以下となるが、乾式粉砕が行われた場合は、結晶性が悪化し、結晶格子定数ずれが0.002オングストロームより大きくなる。このため、乾式粉砕が行われた場合は、IQEが小さくなる。
8 粒度分布の測定例
図20は、実施例5および17の顔料用の粉末の粒度分布を示す図である。
実施例5と実施例17との相違は、実施例5においては湿式分散が行われていないのに対して、実施例17においては湿式分散が行われている点にある。したがって、図20に図示される粒度分布からは、湿式分散により粒径が小さくなる方向に粒度分布がシフトすることが理解される。
9 励起光および蛍光のスペクトルの測定例
図21は、実施例5の顔料用の粉末のIQEを測定した際の励起光および蛍光の分光スペクトルを示す図である。
図21に示される励起光および蛍光の分光スペクトルからは、実施例5の顔料用の粉末は、350−380nmの波長範囲の励起光が照射された場合に、800−1000nmの波長範囲の蛍光を発光することが理解される。
10 X線回折パターンの測定例
図22は、実施例5の顔料用の粉末のX線回折パターンを示す図である。
図22に図示されるX線回折パターンからは、実施例5の顔料用の粉末は概ねペロブスカイト型酸化物の単相からなることが理解される。
11 紛体の微構造
図23は、実施例5、実施例17および比較例1の顔料用の粉末を構成する粒子の形状を示す図である。図23には、粒子の形状を走査型電子顕微鏡により観察することにより得られる電子顕微鏡写真が掲載されている。
図23に示される実施例5の顔料用の粉末を構成する粒子の形状からは、多数の1次粒子が凝集した凝集2次粒子が形成されること、表1に示される比表面積換算径である1.75μmが1次粒子径と概ね一致すること、および表1に示されるD50である6.10μmが凝集2次粒子径と概ね一致することが理解される。
また、図23に示される比較例1の顔料用の粉末を構成する粒子の形状からも、多数の1次粒子が凝集した凝集2次粒子が形成されること、表1に示される比表面積換算径である4.93μmが1次粒子径と概ね一致すること、および表1に示されるD50である12.00μmが凝集2次粒子径と概ね一致することが理解される。
実施例5と比較例1との相違は、実施例5においては熱処理温度が1422℃であるのに対して、比較例1においては熱処理温度が1750℃である点にある。一方で、図23に示される比較例1の顔料用の粉末を構成する粒子の形状からは、凝集2次粒子径が10μmを超えることを把握できる。したがって、熱処理温度が1750℃のような高い温度になった場合は、小径化プロセスが行われない限り、印刷性が低下する。
実施例5と実施例17との相違は、実施例5においては湿式分散が行われないのに対して、実施例17においては湿式分散が行われる点にある。一方で、図23に示される実施例5および17の顔料用の粉末を構成する粒子の形状からは、実施例17の顔料用の粉末においては、実施例5の顔料用の粉末と比較して、1次粒子の凝集が解消しているが、1次粒子の形状が変化していないことを把握できる。このことは、実施例17の顔料用の粉末においては、実施例5の顔料用の粉末と比較して、D50が小さくなり印刷性が向上するが、IQEが大きく変化せず発光性能を維持できるという結果をもたらす。
12 発光状態
図24は、びんに入れられた実施例5の顔料用の粉末、実施例8の顔料用の粉末、実施例1の顔料用の粉末、および実施例2の混合粉末をカメラで撮影することにより得られる写真を示す図である。図25は、びんに入れられた実施例5の顔料用の粉末、実施例8の顔料用の粉末、実施例1の顔料用の粉末、および実施例2の混合粉末に紫外線を照射し赤外線カメラで撮影することにより得られる写真を示す図である。
照射される紫外線は、アズワン株式会社製のハンディUVライトSLUV−6から放射される365nmの波長を有する紫外線である。ライトから顔料用の粉末までの距離は5cmとし、照度は130LUXとした。日本メディカルサービス社製の赤外線ビューワータイプ1700cを赤外線カメラに用いて観察を行った。
図24および図25に図示されるびん1500,1501,1502および1503には、それぞれ、実施例5の顔料用の粉末、実施例8の顔料用の粉末、実施例1の顔料用の粉末および実施例2の顔料用粉末の焼成前原料粉末が入れられている。図24および図25からは、実施例5および8の顔料用の粉末からは強い蛍光が発せられることが理解される。
13 印刷物の例
図26は、第1実施形態のセキュリティインクを用いて作製される印刷物を通常の状況下において目視した場合の状態を示す図である。図27は、第1実施形態のセキュリティインクを用いて作製される印刷物を紫外線照射下において目視した場合の状態を示す図である。図28は、第1実施形態のセキュリティインクを用いて作製される印刷物を紫外線照射下において赤外線カメラで観察した場合の状態を示す図である。
図26および図27からは、皮膜1022により形成される像は、通常の状況下および紫外線の照射下のいずれにおいても目視できないことが理解される。図28からは、皮膜1022により形成される像は、紫外線の照射下において赤外線カメラで観察した場合にようやく認識できることが理解される。
この発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
1000 印刷物
1020 紙
1022 皮膜
1040 顔料
1042 ビヒクル固形分
1100 セキュリティインク
1122 ビヒクル
1200 凝集2次粒子
1202 1次粒子

Claims (7)

  1. 主成分が一般式ABOで表されAが主にBaからなりBが主にSnからなる組成を有するペロブスカイト型酸化物であり、メディアン径が10μm以下であり、紫外線の励起光が照射された場合に赤外線の蛍光を発する粉末
    を含むセキュリティインク顔料。
  2. 前記粉末の比表面積が0.079m/g以上16m/g以下である
    請求項1のセキュリティインク顔料。
  3. 前記ペロブスカイト型酸化物は、組成式BaSnOで表される組成を有するペロブスカイト型酸化物の理論結晶格子定数からのずれが0.002オングストローム以下である結晶格子定数を有する
    請求項1または2のセキュリティインク顔料。
  4. 前記一般式ABOで表されAが主にBaからなりBが主にSnからなる組成を有するペロブスカイト型酸化物は、一般式Ba1−xSnZnで表されxが0≦x≦0.2を満たす組成を有する
    請求項1から3までのいずれかのセキュリティインク顔料。
  5. 請求項1から4までのいずれかのセキュリティインク顔料と、
    前記セキュリティインク顔料が分散させられるビヒクルと、
    を含むセキュリティインク。
  6. 請求項1から4までのいずれかのセキュリティインク顔料と、
    被印刷体と、
    前記セキュリティインク顔料を前記被印刷体に固着させるビヒクル固形分と、
    を備える印刷物。
  7. 主成分が一般式ABOで表されAが主にBaからなりBが主にSnからなる組成を有するペロブスカイト型酸化物である粉末を準備する工程と、
    前記粉末に対して分級または湿式分散を行う工程と、
    を備える請求項1から4までのいずれかのセキュリティインク顔料を生産する方法。
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