JP6358871B2 - ナトリウムイオン二次電池用負極およびその製造方法並びにナトリウムイオン二次電池 - Google Patents

ナトリウムイオン二次電池用負極およびその製造方法並びにナトリウムイオン二次電池 Download PDF

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Description

本発明は、ナトリウムイオン二次電池用負極およびその製造方法並びにナトリウムイオン二次電池に関する。
リチウムイオン二次電池は高電圧、高容量を有することから、携帯電話やノートパソコン等の小型電子機器だけでなく、電気自動車やハイブリッド自動車等の自動車用電源や電力貯蔵用の分散電源として広く使用されている。
リチウムイオン二次電池は、その正極にリチウム含有遷移金属複合酸化物を用い、電解質塩にも種々のリチウム塩を用いている。しかし、リチウムはその産地が偏在する稀少金属元素であり、リチウムに代わる、より安価で入手の容易な材料が求められている。これに対し、同じアルカリ金属元素であるナトリウムを用いたナトリウムイオン二次電池に対する期待が高まっている。
ナトリウムイオン二次電池では、正極活物質には、例えばナトリウムイオンの挿入・脱離が可能なナトリウム含有無機化合物を用いられている。一方、負極活物質には、ナトリウム単体を用いた場合、デンドライトの生成により内部短絡が発生し安全確保が困難であるという問題があることから、カーボン系材料やSn単体を用いることが検討されている。カーボン系材料では、理論容量が250〜300mAh/g程度であるのに対し、Sn単体では、847mAh/gというカーボン系材料に比べて大きな容量が期待できる。
負極活物質にSn単体を用いる方法としては、例えばSn薄膜を用いる方法が提案されている(特許文献1)。しかし、この方法では、充放電時のSnの体積変化が大きく、充放電の繰り返しに伴い、Snが集電体から剥離し、サイクル特性が低下するという問題がある。これに対し、Sn粉末をポリアクリレート系バインダーで集電体に固着した負極と電解質添加剤を用いてサイクル特性を向上させる方法が提案されている(特許文献2)。しかしながら、この方法でも、容量およびサイクル特性は十分とは言えず、さらなる容量およびサイクル特性の向上が可能な負極が必要とされている。
特開2006−216508号公報 特開2012−212648号公報
本発明は、上記の課題を解決するものであり、さらなる容量およびサイクル特性の向上の可能なナトリウムイオン二次電池用負極およびその製造方法並びにナトリウムイオン二次電池を提供することを目的とした。
上記課題を解決するため、本発明者らは鋭意検討した結果、SnOやSnがSn単体に比べ高い放電容量と優れたサイクル特性を示すことを見出して本発明を完成させたものである。
すなわち、本発明のナトリウムイオン二次電池用負極は、SnP またはSn を負極活物質として含むことを特徴とする。
また、本発明のナトリウムイオン二次電池用負極の製造方法は、SnP またはSn を含む粉末原料をガスデポジション法を用いて集電体上に堆積させて負極活物質層を形成することを特徴とする。
また、本発明のナトリウムイオン二次電池は、正極と負極と電解液を有するナトリウムイオン二次電池であって、前記負極がSnP またはSn を負極活物質として含むことを特徴とする。




本発明によれば、高容量を有し、サイクル特性に優れたナトリウムイオン二次電池を提供することが可能となる。
本発明の実施例1,2に用いたSnO粉末のXRDパターンを示す図である。 本発明の実施例3に用いたSn粉末のXRDパターンを示す図である。 本発明の実施例1,2の充放電曲線を示す図である。 本発明の実施例1,2のサイクル特性を示す図である。 本発明の実施例1の微分容量曲線を示す図である。 本発明の実施例1,2の充放電前後の電極の表面状態を示すFE−SEM写真である。 本発明の実施例3の充放電曲線を示す図である。 本発明の実施例3のサイクル特性を示す図である。 ガスデポジション法に用いる装置の構造の一例を示す模式図である。 本発明の実施例4の充放電曲線を示す図である。 本発明の実施例4のサイクル特性を示す図である。 本発明の実施例5の充放電曲線を示す図である。 本発明の実施例5のサイクル特性を示す図である。
以下、図面等を参照して本発明を詳細に説明する。
本発明のナトリウムイオン二次電池用負極は、SnOまたはSn(但し、1≦x≦4、1≦y≦4)を負極活物質として含むことを特徴とするものである。
(負極)
本発明の負極は、集電体と、該集電体上に形成された負極活物質層とを有する。負極活物質には、SnOまたはSn(但し、1≦x≦4、1≦y≦4)を用いる。本発明に用いるSnOは粉末であり、その粒子形状は特に限定されない。粒子径は、25μm以下、好ましくは3〜10μmである。
また、本発明に用いるSnは粉末であり、その粒子形状は特に限定されない。粒子径は、10μm以下、好ましくは1〜5μmである。Snの具体例としては、SnP、Sn、SnP、Sn等を挙げることができる。Snは市販品を用いてもよく、あるいは合成してもよい。合成法としては、メカニアルアロイング法、固相反応法等を挙げることができる。メカニアルアロイング法では、Sn粉末と黒リン粉末を所定のモル比で微細混合することにより、Snを合成することができる。
負極の作製方法は特に限定されない。例えばスラリー法を用いることができる。この場合、上記の負極活物質に、バインダー、溶媒、必要に応じて炭素材等の導電材を添加して混練して電極スラリーを調製し、それを集電体上に塗布し、その後乾燥することにより負極を作製することができる。電極スラリー中の負極活物質は40重量%以上とすることが好ましい。バインダーには、フッ化ビニリデン重合体やその共重合体等の公知のフッ素含有重合体、ポリアクリル酸およびそのNa塩並びにその共重合体等のアクリル酸系重合体、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体を用いることができる。
また、本発明においては、ガスデポジション法を用いて負極を作製することもできる。ガスデポジション法では、バインダーが不要であることから負極中の活物質濃度を大きくすることができるのでエネルギー密度を向上させることが可能である。また、負極活物質層と集電体間との密着性が向上し、負極活物質の剥離が抑制されてサイクル特性の向上が期待でき、さらに接触抵抗の低下により、電池の内部抵抗の低減も可能となる。以下、ガスデポジション法について詳細に説明する。
(ガスデポジション法)
ガスデポジション法により粉末原料を基材(集電体)に担持させることによって、負極活物質層を形成する。かかる負極活物質層は、従来の圧着法、気相析出法、メッキ法等による緻密で均質な層とは異なり、厚み方向及び層の面方向の密度が不均一になっている。これにより、ナトリウムイオンが負極活物質層に挿入される際に発生する応力を緩和ないしは解消することができる結果、充放電特性、サイクル特性等の向上を図ることができる。
ガスデポジション法は、粉末原料とキャリアガスとを用いることによりエアロゾルを発生させ、これを基材上に噴射することにより膜を形成する方法である。
図9は、ガスデポジション法に用いる装置の構造の一例を示す模式図である。所定の初期圧力を有するキャリアガス1を粉末原料2とともに導管3中でエアロゾル化した後、このエアロゾルを、減圧装置4によって真空状態に保持されたチャンバ5内に設置された基材6の表面へ向けて、導管3の先端に取り付けたノズル7から噴出させる。
ガスデポジション法は、公知の方法に従って実施することができる。本発明では、次のような条件とすることが望ましい。すなわち、キャリアガスとしては、例えばアルゴンガス、窒素ガス等の不活性ガスを用いることが好ましい。また、圧力差(装置内圧力とガスのゲージ圧との差)は、3×10〜1×10Pa程度とすることが好ましい。さらに、基材とノズルとの距離は5〜30mm程度とすることが好ましい。
ガスデポジション法により粉末原料を担持する場合、その担持量は要求される電極特性に応じて適宜設定することができる。一般的には、担持量を0.5〜20mg/cm程度とすれば良い。また、電極活物質層の厚さは、1〜6μm、好ましくは1〜4μmとすることができる。1μmより小さいと、十分な容量が得られず、また10μmより大きいと剥離し易くなり好ましくない。
また、ガスデポジション法を実施する場合、1回の噴射で電極活物質層を形成しても良いが、複数回にわたり噴射しても良い。複数回の噴射による場合は、多層構造を有する電極活物質層が形成されるが、このような構造も本発明に含まれる。
用いる基材の種類は特に限定されない。例えば、銅、ニッケル、アルミニウム等の導電性材料を用いることができる。その形状も特に限定されるものではなく、例えば箔、シート等の形態で使用することができる。基材の厚みは、例えば1〜50μm程度とすれば良い。
ガスデポジション法に用いる粉末原料は、上記の負極活物質を用いる。粉末原料の平均粒径は、ガスデポジション法が行える範囲であれば特に制限されないが、平均粒径0.1〜50μm、好ましくは0.1〜10μmである。なお、平均粒径はD50であり、例えばレーザ回折散乱式粒度分布測定装置を用いて測定することができる。
粉末原料の調製には、公知の機械的粉砕方法を用いることができる。微粉砕の可能な、メカニカルアロイング法やメカニカルミリング法を用いることが好ましい。メカニカルアロイング法及びメカニカルミリング法は、公知の条件に基づいて実施することができる。例えば、所定の粉末原料となるように調合された出発原料をボールミルに投入し、ミリングを実行すれば良い。ボールミルとしては、遊星型ボールミル等の公知の装置を使用することができる。また、ミリングは、乾式又は湿式のいずれであっても良いが、特に乾式であることが望ましい。ミリングの条件は、所望の粉末原料の性状等に応じて適宜設定することができる。一般的には室温(特に0〜50℃)で回転数100〜500rpm程度とすればよい。ミリングの雰囲気は、アルゴンガス、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気とすることが望ましい。
粉末原料には、必要に応じて他の成分を配合することもできる。例えば、導電性材料(銀、銅、アルミニウム、ニッケル、アセチレンブラック、ケッチェンブラック等)等が含まれていても良い。導電性材料を含む場合、その含有量は特に限定的ではないが、通常は粉末原料中50重量%以下、好ましくは5〜30重量%である。
(正極)
正極は、正極活物質、集電体、および電極活物質を集電体に結着させるバインダー、および必要に応じて導電材とから構成される。
正極活物質は、ナトリウムイオンの挿入・脱離が可能であれば特に限定されないが、ナトリウム含有遷移金属複合酸化物が好ましい。例えば、ナトリウムマンガン複合酸化物、ナトリウム鉄複合酸化物、ナトリウムニッケル複合酸化物、ナトリウムコバルト複合酸化物、ナトリウムマンガンチタン複合酸化物、ナトリウムニッケルチタン複合酸化物、ナトリウムニッケルマンガン複合酸化物、ナトリウム鉄マンガン複合酸化物、等を挙げることができる。また、ナトリウム鉄リン酸化合物、ナトリウムマンガンリン酸化合物、ナトリウムコバルトリン酸化合物等も挙げることができる。
正極は、例えば、正極活物質と導電剤とバインダーとを溶剤を用いて混練分散して電極スラリーを得、該スラリーを集電体に塗布することによって作製できる。バインダーには、フッ化ビニリデン重合体やその共重合体等の公知のフッ素含有重合体、ポリアクリル酸およびそのNa塩並びにその共重合体等のアクリル酸系重合体、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体を用いることができる。
(電解液)
電解液には、電解質を有機溶媒に溶解した非水電解液を用いる。有機溶媒には、環状カーボネート、環状エステルおよび鎖状カーボネートから選択される1種の溶媒または2種以上の混合溶媒を用いることができる。環状カーボネートとしては、エチレンカーボネートやプロピレンカーボネートを挙げることができる。また、環状エステルとしては、γ−ブチロラクトンを挙げることができる。また、鎖状カーボネートとしては、ジメチルカーボネートやジエチルカーボネートを挙げることができる。また、電解質には、NaPF、NaBF、NaClO、NaAsF、NaCFSO、Na(CFSON、Na(CSON、およびNa(CFSOC等から選択される1種以上の電解質を用いることができる。また、非水電解液に代えて、その非水電解液を含有する高分子ゲル電解質や、ナトリウムイオン導電性を有する高分子固体電解質に上記の電解質を含有させた高分子固体電解質を用いることもできる。
また、本発明においては、電解液にフルオロ基を有する飽和環状カーボネートを添加してもよい。サイクル特性を向上させることが可能となる。フルオロ基を有する飽和環状カーボネートとしては、フルオロエチレンカーボネート、ジフルオロエチレンカーボネート等を挙げることができる。フルオロ基を有する飽和環状カーボネートの割合は、電解液の少なくとも1体積%、好ましく5〜30体積%である。
また、本発明においては、上記の有機溶媒に代えて、イオン液体を用いてもよい。イオン液体は、カチオンとアニオンからなる塩であり、一般的に100℃以下の温度で液体であり、イオン導電性を有している。イオン液体は、難燃性、不揮発性であり、さらに上記の有機溶媒に比べ、熱安定性が高く、電気化学的に安定であるという特性を有している。
本発明に用いるイオン液体のアニオン成分としては、PF やBF 、CFSO 、(FSO、(CFSO、(CSO等の含フッ素アニオンを挙げることができる。好ましくは、(FSO(ビスフルオロスルホニルアミド)、(CFSO(ビストリフルオロメタンスルホニルアミド)である。
また、カチオン成分としては、イミダゾリウム類、ピリジニウム類、アンモニウム類、ピペリジニウム類、ピロリジニウム類、ピラゾリウム類、ホスホニウム類およびグアニジニウム類を挙げることができる。
イミダゾリウム類としては、例えば、以下のカチオンを挙げることができる。
Figure 0006358871
(1)
式(1)中、Xは、炭素数2〜16のアルキル基またはアリル基である。具体例としては、1−メチル−3−エチルイミダゾリウム、1−メチル−3−プロピルイミダゾリウム、1−メチル−3−イソプロピルイミダゾリウム、1−メチル−3−ブチルイミザゾリウム、1−メチル−3−イソブチルイミダゾリウム、1−メチル−3−tert−ブチルイミダゾリウム、1−メチル−3−ペンチルイミダゾリウム、1−メチル−3−ヘキシルイミダゾリウム、1−メチル−3−ヘプチルイミダゾリウム、1−メチル−3−オクチルイミダゾリウム、1−メチル−3−ヘキサデシルイミダゾリウム、1−メチル−3−アリルイミダゾリウム等を挙げることができる。
Figure 0006358871
(2)
式(2)中、Xは炭素数2〜8のアルキル基である。具体例としては、3−エチル−1,2−ジメチルイミダゾリウム、3−プロピル−1,2−ジメチルイミダゾリウム、3−ブチル−1,2−ジメチルイミダゾリウム、3−ペンチル−1,2−ジメチルイミダゾリウム、3−ヘキシル−1,2−ジメチルイミダゾリウム、3−オクチル−1,2−ジメチルイミダゾリウムを挙げることができる。
ピリジニウム類としては、例えば、以下のカチオンを挙げることができる。
Figure 0006358871
(3)
式(3)中、Xは炭素数4〜6のアルキル基である。具体例としては、1−ブチルピリジニウム、1−ペンチルピリジニウム、1−ヘキシルピリジニウム等を挙げることができる。
アンモニウム類としては、例えば、以下のN,N−ジエチル−N−メチル−N−(2−メトキシエチル)アンモニウムや、N,N−ジメチル−N−プロピル−N−(2−メトキシエチル)アンモニウム、N,N−ジメチル−N−ブチル−N−(2−メトキシエチル)アンモニウムを挙げることができる。
Figure 0006358871
(4)
ピペリジニウム類としては、例えば、以下のカチオンを挙げることができる。
Figure 0006358871
(5)
式(5)中、Xは、炭素数2〜8のアルキル基である。具体例としては、N−エチル−N−メチルピペリジニウム、N−プロピル−N−メチルピペリジニウム、N−ブチル−N−メチルピペリジニウム、N−ペンチル−N−メチルピペリジニウム、N−ヘキシル−N−メチルピペリジニウム、N−オクチル−N−メチルピペリジニウム等を挙げることができる。
ピロリジニウム類としては、例えば、以下のカチオンを挙げることができる。
Figure 0006358871
(6)
式(6)中、Xは、炭素数3〜8のアルキル基、またはCHCHOCHCHOCHである。具体例としては、N−プロピル−N−メチルピロリジニウム、N−ブチル−N−メチルピロリジニウム、N−ペンチル−N−メチルピロリジニウム、N−ヘキシル−N−メチルピロリジニウム、N−オクチル−N−メチルピロリジニウム、N−(2−メトキシエトキシ)−エチル−N−メチルピロリジニウムを挙げることができる。
ホスホニウム類としては、例えば、以下のカチオンを挙げることができる。
Figure 0006358871
(7)
式(7)中、Xは、炭素数4〜6のアルキル基である。具体例としては、トリブチルメチルホスホニウム、トリペンチルメチルホスホニウム、トリヘキシルメチルホスホニウムを挙げることができる。
ピラゾリウム類の具体例としては、例えば、1−エチル−2,3,5−トリメチルピラゾリウム、1−プロピル−2,3,5−トリメチルピラゾリウム、1−ブチル−2,3,5−トリメチルピラゾリウム、1,2,3,5−テトラメチルピラゾリウムを挙げることができる。
グアニジニウム類の具体例としては、例えば、1,1,3,3−テトラメチルグアニジニウムを挙げることができる。
好ましいカチオン成分としては、イミダゾリウム類、ピリジニウム類、およびアンモニウム類である。具体例としては、N−プロピル−N−メチルピロリジニウム、1−メチル−3−エチルイミダゾリウムを挙げることができる。
イオン液体は、使用温度、例えば、−10℃〜150℃で液体であり、融点は100℃以下、好ましくは50℃以下である。融点が100℃を越えると粘度が上昇するので好ましくない。
イオン液体の熱分解温度は、電池の安全性を確保するために、200℃以上、好ましくは250℃以上である。熱分解温度は、例えば熱重量分析(TGA)により測定することができる。
本発明に用いるイオン液体の好ましいアニオン成分とカチオン成分の組み合わせとしては、N−プロピル−N−メチルピロリジニウム/ビスフルオロスルホニルアミド、1−メチル−3−エチルイミダゾリウム/ビスフルオロスルホニルアミド、N−プロピル−N−メチルピロリジニウム/ビストリフルオロメタンスルホニルアミド、1−メチル−3−エチルイミダゾリウム/ビストリフルオロメタンスルホニルアミド等を挙げることができる。
また、有機溶媒に代えて、イオン液体を用いる場合、電解質に、上記の電解質、すなわち、NaPF、NaBF、NaClO、NaAsF、NaCFSO、Na(CFSON、Na(CSON、およびNa(CFSOC等から選択される1種以上の電解質を用いることができる。好ましくは、NaCFSO、Na(CFSON、Na(CSON、またはNa(CFSOC、より好ましくは、NaCFSOおよび/またはNa(CFSONである。
(セパレータ)
セパレータには、微多孔膜や不織布を用いることができ、組成としてはポリエステル系ポリマー、ポリオレフィン系ポリマー、エーテル系ポリマー、ガラス繊維等を挙げることができる。
(ナトリウムイオン二次電池の製造方法)
本発明の負極を用いてナトリウムイオン二次電池を作製することができる。ナトリウムイオン二次電池は、少なくとも、正極と負極、正極と負極を隔離するセパレータ、電解液、および電池容器で構成される。
ナトリウムイオン二次電池の製造は公知の方法を用いて行うことができる。例えば、正極と負極をセパレータを介して積層し、平面状の積層体あるいは巻き取って巻回体とする。その積層体または巻回体を金属製または樹脂製の電池容器に収容し、密封する。密封時に開口部を設けて、電解液を注入してその開口部を封止して二次電池を得る。
実施例1
(電極の製造)
電極活物質としてSnOを用いた。SnO粉末は、和光純薬工業製のもの(純度99.9%)を用いた。そのSnO粉末を用いガスデポジション法により基板として用いた銅箔集電体(厚さ20μm)上にSnOからなる活物質層(以下、SnO層という)を形成した。
ガスデポジション法の条件は以下の通りである。
基板−ノズル間距離 :10mm
ノズル口径 :直径8mm
ノズルまでの導管の距離:4mm
圧力差 :7×10Pa
キャリアガス :Ar(4N)
基板上に堆積させたSnOは、80〜100μgで、その堆積面積は0.50cm
あった。
(試験用半電池の作製)
上記の製造した電極を作用極、対極にナトリウム箔、セパレータにプロピレン系セパレータ、電解液に1M NaClO/プロピレンカーボネートを用い、2032コイン型セルをアルゴングローブボックス中で作製した。プロピレンカーボネート(PCと略す)はキシダ化学製、NaClOは(キシダ化学製)を用いた。なお、グローブボックス内は、露点−100℃以下、酸素濃度1ppm以下であり、以下の実施例でも同様の条件である。
(電気化学的測定)
北斗電工製の電池充放電装置(HJ−1001 SM8A)を用い、室温で定電流充放電測定を行って各充放電サイクルにおける放電容量を算出した。充放電測定の電流密度は50mA/g、電位範囲は0.005〜2.000V vs.Na/Na+とした。また、微分容量曲線をサイクリックボルタンメトリー法により求めた。
(電子顕微鏡観察)
充放電前後の作用極の表面形態を、電界放射型走査電子顕微鏡(日本電子製:FE−SEM、JSM−6701F)を用いて観察した。
(XRD測定)
ガスデポジション法に用いたSnO粉末の構造を、X線回折装置(リガク製:UltimaIV)を用いて調べた。
実施例2
電解液に20体積%のフルオロエチレンカーボネート(関東電化工業製)(以下、FECと略す)を添加した以外は、実施例1と同様にして試験用半電池を作製した。
比較例1
SnO粉末に代えてSn粉末(高純度化学研究所製、99.99%、325メッシュパス)を用いた以外は、実施例1と同様にして試験用半電池を作製した。
実施例3
(電極の製造)
電極活物質としてSnを用いた。Sn粉末は、Sn粉末(高純度化学研究所製)と赤リン粉末(和光純薬工業製)を所定のモル比で混合し、メカニカルアロイング法により、以下の条件で調製した。
粉砕容器 :ステンレス製
粉砕ボール :ステンレス製
粉砕ボール/粉末原料(重量比):30/1
粉砕ボール直径 :15mm
粉砕容器回転速度 :380rpm
回転時間 :10時間
得られたSn粉末を用いて、実施例1と同様の条件により、ガスデポジション法によりSnからなる活物質層(以下、Sn層という)を形成した。さらに、得られた電極を用いて実施例1と同様にして試験用半電池を作製した。なお、Sn粉末の構造はXRD測定により確認した。
(結果)
図1はSn、図2はSnのXRDパターンである。このXRDパターンより、メカニカルアロイング法により調製した混合粉末はSnの構造を有することを確認した。
図3に実施例1,2と比較例1の1回目の充放電曲線、図4に実施例1,2と比較例1のサイクル数と放電容量の関係を示す。また、表1に容量保持率を示す。ここで、容量保持率は1回目の放電容量に対する所定サイクル後の放電容量の割合(%)を示す。1回目の充電容量は、Sn(比較例1)が740mAh/g、SnO(実施例1)が990mAh/g、SnO(FEC添加)(実施例2)が1040mAh/gであり、SnOがSnに比し高い充電容量を有していた。さらに、図4に示すように、充放電の繰り返しに伴い、Snの放電容量が大きく低下するのに対し、SnOの場合、Snより放電容量の低下が少なく、サイクル特性が向上した。さらに、SnOの場合、FECを添加することによりさらにサイクル特性が向上し、表1に示すように、50サイクルでも44%の放電容量保持率が得られた。なお、比較例1は、充放電の繰り返しとともに放電容量が大きく低下したので、サイクル数8で充放電試験を中止した。
Figure 0006358871
図5は、SnOとSnの微分容量曲線であり、1回目の電位掃引時の結果を示している。SnOでは、0.41V、0.18V、および0.015V vs.Na/Na+に還元波のピークが認められた。2回目の電位掃引時には、0.41Vのピークが認められなかったこと、およびSnでは認められないことから、0.41Vのピークは、SnOが還元されてSnとNaOが生成する反応によるものである。また、0.18Vおよび0.015Vのピークは、SnとNaとの合金化反応によるものであり、Na15Snが生成すると考えられる。一方、SnOの酸化波は、0.14Vのシャープなピークと、0.6〜1.5Vのブロードなピークが認められた。これらの酸化波のピークは、Na−Sn合金からのNaの脱離反応に対応する。
図6は、充放電測定の前と充放電サイクル後の電極のFE−SEM写真である。SnOについては50サイクル後の、Snについては10サイクル後の写真を示している。充放電測定前では、SnとSnOのいずれも平坦な表面形状を有しているが、充放電の繰り返しに伴い、Snの微粒子化が進行していることがわかる。微粒子化により集電体から剥離し易くなり、サイクル特性が低下したと考えられる。一方、SnOの場合、FECの添加の影響は明確ではないが、FECの添加の有無に関係なく、Snに比べて、微粒子化が大きく抑制されていることがわかる。
次に、図7に、実施例3(Sn)の1回目の充放電曲線、図8に実施例3のサイクル数と放電容量の関係を示す。1回目のSnの充電容量は、1710mAh/gであり、Snに比し高い充電容量を有していた。また、図8に示すように、充放電の繰り返しに伴い、Snの放電容量が大きく低下するのに対し、Snの場合、Snより放電容量の低下が少なく、サイクル特性が向上した。
実施例4
(電極の製造)
電極活物質としてSnを用いた。実施例3で作製したSn粉末を用いガスデポジション法により基板として用いた銅箔集電体(厚さ20μm)上にSnからなる活物質層を形成した。
ガスデポジション法の条件は以下の通りである。
基板−ノズル間距離 :10mm
ノズル口径 :直径0.8mm
ノズルまでの導管の距離:4mm
圧力差 :7×10Pa
キャリアガス :He(6N)
基板上に堆積させたSnは、38〜55μgで、その堆積面積は0.50cm
あった。
(試験用半電池の作製)
上記の製造した電極を作用極、対極にナトリウム箔、セパレータにプロピレン系セパレータ、電解液を用い、2032コイン型セルをアルゴングローブボックス中で作製した。
なお、電解液には以下の3種を用い、電解液の異なる3種のセルを作製した。
電解液A:溶媒はプロピレンカーボネート(キシダ化学製)で、電解質は1M ビストリフルメタンスルホニルアミドナトリウム(NaTFSAと略す)(キシダ化学製)である。以下、1M NaTFSA/PCと略す。
電解液B:溶媒は、N−プロピル−N−メチルピロリジニウム(Py13と略す)/ビスフルオロスルホニルアミド(FSAと略す)(関東化学製)で、電解質は1M NaTFSAである。以下、1M NaTFSA/(Py13−FSA)と略す。
電解液C:溶媒は、1−メチル−3−エチルイミダゾリウム(EMIと略す)/ビスフルオロスルホニルアミド(関東化学製)で、電解質は1M NaTFSAである。以下、1M NaTFSA/(EMI−FSA)と略す。
得られた3種のセルについて、実施例1と同様の方法で電気化学測定を行った。結果を図10と図11に示す。
実施例5
(電極の製造)
電極活物質としてSnPを用いた。SnP粉末は、Sn粉末(高純度化学研究所製)と赤リン粉末(和光純薬工業製)を所定のモル比で混合し、メカニカルアロイング法により、以下の条件で調製した。
粉砕容器 :ステンレス製
粉砕ボール :ステンレス製
粉砕ボール/粉末原料(重量比):30/1
粉砕ボール直径 :15mm
粉砕容器回転速度 :380rpm
回転時間 :10時間
このSnPを用い、ガスデポジション法により基板として用いた銅箔集電体(厚さ20μm)上にSnPからなる活物質層を形成した。
ガスデポジション法の条件は以下の通りである。
基板−ノズル間距離 :10mm
ノズル口径 :直径0.8mm
ノズルまでの導管の距離:4mm
圧力差 :7×10Pa
キャリアガス :He(6N)
基板上に堆積させたSnPは、38〜55μgで、その堆積面積は0.50cm
あった。
実施例4の場合と同様にして、電解液の異なる3種のセルを作製し、電気化学測定を行った。結果を図12と図13に示す。
図10に実施例4の1回目の充放電曲線、図11に実施例4のサイクル数と放電容量の関係を示す。1回目の放電容量は、1M NaTFSA/(EMI−FSA)を用いた場合、1M NaTFSA/PCを用いた場合と同様の高い値が得られた。また、サイクル特性については、1M NaTFSA/(Py13−FSA)を用いた方が1M NaTFSA/PCよりも優れていた。
また、図12に実施例5の1回目の充放電曲線、図13に実施例5のサイクル数と放電容量の関係を示す。1回目の放電容量は、1M NaTFSA/(EMI−FSA)を用いた場合、1M NaTFSA/PCを用いた場合と同様の高い値が得られた。また、サイクル特性については、1M NaTFSA/(Py13−FSA)と1M NaTFSA/(EMI−FSA)の方が1M NaTFSA/PCよりも優れていた。
実施例4と5の結果から明らかなように、負極活物質にSnやSnPを用いた場合、電解液の溶媒にイオン液体を用いても可逆的な充放電反応が起こることがわかった。特に、Snに対しPy13−FSAのような特定のイオン液体を用いることで放電容量の減衰が抑制できることが明らかとなった。イオン液体は難揮発性・難燃性を特長とするため、これを電解液に用いた電池は安全性に優れることが期待される。また、従来の有機溶媒電解液よりも電気化学的に安定であり充放電時の分解が起こりにくいため、充放電反応をより効率的に進められることも期待される。
SnOやSnはナトリウムイオンの可逆的な挿入・脱離反応が可能で、高容量を与える材料である。これらのSn化合物を負極活物質として用いることにより、高容量でサイクル特性に優れたナトリウムイオン二次電池の実用化に大きく寄与することができる。
1 キャリアガス
2 粉末原料
3 導管
4 減圧装置
5 チャンバ
6 基材
7 ノズル

Claims (8)

  1. SnP またはSn を負極活物質として含むナトリウムイオン二次電池用負極。
  2. 前記負極活物質をガスデポジション法により集電体上に堆積させてなる請求項1記載のナトリウムイオン二次電池用負極。
  3. SnP またはSn を含む粉末原料をガスデポジション法を用いて集電体上に堆積させて負極活物質層を形成する、ナトリウムイオン二次電池用負極の製造方法。
  4. 前記負極活物質層の厚さが1〜4μmである請求項記載の製造方法。
  5. 前記粉末原料をメカニカルアロイング法またはメカニカルミリング法により製造する請求項記載の製造方法。
  6. 正極と負極と電解液を有するナトリウムイオン二次電池であって、
    前記負極がSnP またはSn を負極活物質として含む該ナトリウムイオン二次電池。
  7. 前記電解液が、フルオロ基を有する飽和環状カーボネートを少なくとも1体積%含む請求項記載のナトリウムイオン二次電池。
  8. 前記電解液はイオン液体を溶媒として含む請求項記載のナトリウムイオン二次電池。
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