JP6356374B2 - 加水分解ヒアルロン酸誘導体及びカチオン系殺菌剤を含有するコンタクトレンズ用液剤 - Google Patents

加水分解ヒアルロン酸誘導体及びカチオン系殺菌剤を含有するコンタクトレンズ用液剤 Download PDF

Info

Publication number
JP6356374B2
JP6356374B2 JP2018518806A JP2018518806A JP6356374B2 JP 6356374 B2 JP6356374 B2 JP 6356374B2 JP 2018518806 A JP2018518806 A JP 2018518806A JP 2018518806 A JP2018518806 A JP 2018518806A JP 6356374 B2 JP6356374 B2 JP 6356374B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hyaluronic acid
acid derivative
hydrolyzed hyaluronic
contact lens
scl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018518806A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017203550A1 (ja
Inventor
勝秀 山崎
勝秀 山崎
春樹 中川
春樹 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ophtecs Corp
Original Assignee
Ophtecs Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ophtecs Corp filed Critical Ophtecs Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP6356374B2 publication Critical patent/JP6356374B2/ja
Publication of JPWO2017203550A1 publication Critical patent/JPWO2017203550A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L12/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising contact lenses; Accessories therefor
    • A61L12/08Methods or apparatus for disinfecting or sterilising contact lenses; Accessories therefor using chemical substances
    • A61L12/14Organic compounds not covered by groups A61L12/10 or A61L12/12
    • A61L12/141Biguanides, e.g. chlorhexidine
    • A61L12/142Polymeric biguanides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L12/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising contact lenses; Accessories therefor
    • A61L12/08Methods or apparatus for disinfecting or sterilising contact lenses; Accessories therefor using chemical substances
    • A61L12/14Organic compounds not covered by groups A61L12/10 or A61L12/12
    • A61L12/141Biguanides, e.g. chlorhexidine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L12/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising contact lenses; Accessories therefor
    • A61L12/08Methods or apparatus for disinfecting or sterilising contact lenses; Accessories therefor using chemical substances
    • A61L12/14Organic compounds not covered by groups A61L12/10 or A61L12/12
    • A61L12/143Quaternary ammonium compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P27/00Drugs for disorders of the senses
    • A61P27/02Ophthalmic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P27/00Drugs for disorders of the senses
    • A61P27/02Ophthalmic agents
    • A61P27/04Artificial tears; Irrigation solutions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K47/00Medicinal preparations characterised by the non-active ingredients used, e.g. carriers or inert additives; Targeting or modifying agents chemically bound to the active ingredient
    • A61K47/30Macromolecular organic or inorganic compounds, e.g. inorganic polyphosphates
    • A61K47/36Polysaccharides; Derivatives thereof, e.g. gums, starch, alginate, dextrin, hyaluronic acid, chitosan, inulin, agar or pectin
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0012Galenical forms characterised by the site of application
    • A61K9/0048Eye, e.g. artificial tears

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Eyeglasses (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Description

本発明は、殺菌剤であるカチオン系殺菌剤と、保湿剤である特定の加水分解ヒアルロン酸誘導体とを含有するコンタクトレンズ用液剤(洗浄剤、すすぎ剤、殺菌剤、保存剤及び装着補助剤の全てに利用し得る水性液剤)に関する。
コンタクトレンズの装着によって、乾き目、疲れ目、かゆみ又は充血のような様々なトラブルが眼に生じ得る。特にソフトコンタクトレンズの場合は、装用性が良好であるために、長時間に渡って装着されることが多い。しかし、ソフトコンタクトレンズは、一般的に酸素透過性が低いことが問題となっており、装着時に使用者が眼の乾燥感を訴えることも多い。ソフトコンタクトレンズ使用時における乾燥感を軽減するための眼科用組成物として、特許文献1は、脂溶性ビタミンであるビタミンA類又はビタミンD類を含有する眼科用組成物を開示している。特許文献2は、(A)ビタミンA、(B)パンテノール、(C)非イオン界面活性剤及び多価アルコールを含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物を開示している。
シリコンハイドロゲルコンタクトレンズは、酸素透過性の高いソフトコンタクトレンズとして開発されたコンタクトレンズである。一方、コンタクトレンズ用殺菌剤として使用されるクロロブタノールは、シリコンハイドロゲルコンタクトレンズに非常に吸着されやすいことが報告されている。特許文献3は、シリコンハイドロゲルコンタクトレンズへのクロロブタノールの吸着を抑制し得るコンタクトレンズ用眼科組成物として、(A)クロロブタノールと、(B)ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、アルギン酸、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びこれらの塩からなる群より選択される少なくとも1種とを併用する眼科用組成物を開示している。
特許文献4は、コンタクトレンズ装用者が安全に使用でき、しかも優れた疲れ目改善効果及び/又はかすみ目改善効果を有する眼科用組成物として、(A)セルロース系高分子化合物、ビニル系高分子化合物及びデキストランからなる群より選択される1種以上と、(B)コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、アスパラギン酸、アミノエチルスルホン酸、イプシロンアミノカプロン酸、及びそれらの塩からなる群より選択される1種以上とを含有する、コンタクトレンズ装着点眼液であって、同一の組成でコンタクトレンズ装着液及びコンタクトレンズ装用中の点眼液の両方の用途に用いられるコンタクトレンズ装着点眼液を開示している。
非特許文献1は、シリコンハイドロゲルコンタクトレンズが、一部のマルチ・パーパス・ソリューション(MPS:ソフトコンタクトレンズの洗浄、すすぎ、保存及び消毒を1液で行うことのできる消毒液)との組み合わせにより、角膜ステイニングのような障害が引き起こされることがあり、その原因がシリコンハイドロゲルコンタクトレンズと殺菌剤との相性に基づくと考察されると開示している。
特開2011−158734号公報 特開2011−213599号公報 特開2015−107993号公報 特開2015−166398号公報
工藤昌之、糸井素純、あたらしい眼科、22(10): 1349-1355, 2005
特許文献1及び4に開示されているような組成物は、ソフトコンタクトレンズ使用者の乾燥感を軽減する効果を有するが、その効果は十分とは言えない。また、ソフトコンタクトレンズ用組成物(液剤)に含有される殺菌剤がソフトコンタクトレンズに吸着され、使用者の眼に悪影響を与える現象については研究自体が不十分であり、ソフトコンタクトレンズへの殺菌剤成分の吸着を抑制するための手段は、殆ど検討されていない。
本発明者等は、ソフトコンタクトレンズ装着時における使用者の乾燥感を軽減するために、どのような成分をMPSに含有させれば有効であるか、鋭意検討を重ねた。その結果、特定構造を有する加水分解ヒアルロン酸誘導体(低分子ヒアルロン酸誘導体)がヒアルロン酸以上に親水性付与効果が高く、しかも汎用される殺菌剤のソフトコンタクトレンズへの吸着も抑制し得ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
具体的に、本発明は、
加水分解ヒアルロン酸誘導体を含有する、ハイドロゲルコンタクトレンズ又はシリコンハイドロゲルコンタクトレンズ用液剤であって
前記加水分解ヒアルロン酸誘導体は、
炭素数6以上20以下の直鎖状又は分岐状のアルキル基又はアルケニル基とグリセリンとのモノエーテルを側鎖に有することを特徴とするコンタクトレンズ用液剤に関する。
本発明のコンタクトレンズ用液剤は、コンタクトレンズ用MPS又は人工涙液として使用され得る水性液剤であって、保湿剤として特定構造の加水分解ヒアルロン酸誘導体を含有することを特徴とする。本発明で使用される特定構造の加水分解ヒアルロン酸誘導体(加水分解ヒアルロン酸アルキルグリセリル)は、ヒアルロン酸と比較して高い親水性付与効果を発揮し、かつ、カチオン系殺菌剤のコンタクトレンズへの吸着も抑制することが可能である。
本発明のコンタクトレンズ用液剤は、カチオン系殺菌剤として、アレキシジン塩、クロルヘキシジン塩、ポリヘキサメチレンビグアニド塩及び第4級アンモニウム塩からなる群より選択される1種以上をさらに含有することが好ましい。
本発明のコンタクトレンズ用液剤は、特にソフトコンタクトレンズ用液剤として好ましい。
本発明のコンタクトレンズ用液剤における前記加水分解ヒアルロン酸誘導体の含有量は、5ppm以上5000ppm以下であることが好ましい。
本発明のコンタクトレンズ用液剤における前記カチオン系消毒剤の濃度は、0.5ppm以上50ppm以下であることが好ましい。
前記加水分解ヒアルロン酸誘導体は、下記化学式に示される化学構造を有する加水分解ヒアルロン酸誘導体であることが好ましい。
Figure 0006356374
本発明のコンタクトレンズ用液剤は、ハイドロゲルコンタクトレンズ又はシリコンハイドロゲルコンタクトレンズ用液剤である。
本発明によれば、コンタクトレンズの装着時における使用者の乾燥感を防止し、かつ、カチオン系殺菌剤のコンタクトレンズへの吸着も防止し、使用者の眼の障害も抑制することが可能となる。
素材がetafilcon AであるSCLに対する加水分解ヒアルロン酸誘導体、ヒアルロン酸Na及び加水分解ヒアルロン酸の浸漬日数と蛍光強度相対値との関係をプロットしたグラフを示す。 素材がbalafilcon AであるSCLに対する加水分解ヒアルロン酸誘導体、ヒアルロン酸Na及び加水分解ヒアルロン酸の浸漬日数と蛍光強度相対値との関係をプロットしたグラフを示す。 素材がsenofilcon AであるSCLに対する加水分解ヒアルロン酸誘導体、ヒアルロン酸Na及び加水分解ヒアルロン酸の浸漬日数と蛍光強度相対値との関係をプロットしたグラフを示す。 動的接触角測定装置によって撮影された、素材がetafilcon AであるSCL上の液滴の写真を示す。 図4から算出された接触角を示す。 動的接触角測定装置によって撮影された、素材がbalafilcon AであるSCL上の液滴の写真を示す。 図6から算出された接触角を示す。 動的接触角測定装置によって撮影された、素材がsenofilcon AであるSCL上の液滴の写真を示す。 図8から算出された接触角を示す。 [化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体を含有するA液及び加水分解ヒアルロン酸誘導体を含有しないB液に浸漬された場合における、SCL1枚当たりへのPHMB吸着量を表したグラフを示す。 15人の被験者(30眼)のSPKスコア測定結果を表すグラフを示す。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。本発明は、以下の記載に限定されない。
本発明のコンタクトレンズ(CL)用液剤は、(1) アレキシジン塩、クロルヘキシジン塩、ポリヘキサメチレンビグアニド塩及び第4級アンモニウム塩からなる群より選択される1種以上のカチオン系殺菌剤;(2) 炭素数6以上20以下の直鎖状又は分岐状のアルキル基又はアルケニル基とグリセリンとのモノエーテルを側鎖に有する加水分解ヒアルロン酸誘導体:を必須の構成成分として含有する。本発明のCL用液剤は、pH調整剤又は浸透圧調整剤のような任意の構成成分を含有してもよい。任意の構成成分は、CL用MPSに使用される公知の成分を通常の濃度で含有してよい。
本発明でいう加水分解ヒアルロン酸誘導体とは、天然又は合成ヒアルロン酸を加水分解することにより低分子量化し、炭素数6以上20以下の直鎖状又は分岐状のアルキル基又はアルケニル基とグリセリンとのモノエーテルを側鎖に導入した化合物をいう。
本発明のCL用液剤のpH及び浸透圧は、通常のCL用MPSが有するpH及び浸透圧の範囲内であれば足りる。
カチオン系殺菌剤としては、特にポリヘキサメチレンバイグアナイド、ポリクォータニウム又はアレキシジンが好ましい。CL用液剤中のカチオン系殺菌剤濃度は、0.5ppm以上50ppm以下であることが好ましく、1ppm以上20ppm以下であることがより好ましい。
加水分解ヒアルロン酸誘導体の側鎖の炭素鎖は、炭素数6以上20以下の直鎖状又は分岐状のアルキル基又はアルケニル基であることが好ましく、炭素数10以上15以下の直鎖状アルキル基であることがより好ましい。
CL用液剤中の加水分解ヒアルロン酸誘導体濃度は、5ppm以上5000ppm以下であることが好ましく、20ppm以上1000ppm以下であることがより好ましい。
加水分解ヒアルロン酸誘導体は、[化1]に示される化学構造を有していることが最も好ましい。側鎖Rのメチレン基の数は、11又は12であることが好ましい。
加水分解ヒアルロン酸誘導体は、平均分子量が5000以上10000以下であることが好ましい。ここでいう平均分子量は、以下の方法によって測定された値を意味する。
約0.05gの試料を精密に量り、0.2mol/Lの塩化ナトリウム溶液に溶かし、正確に100mLとする。この溶液8mL、12mL及び16mLを正確に量り、それぞれに0.2mol/Lの塩化ナトリウム溶液を加えて正確に20mLとした溶液を試料溶液とする。この試料溶液及び0.2mol/Lの塩化ナトリウム溶液につき、日本薬局方(第十五改正)一般試験法の粘度測定法(第1法 毛細管粘度計法)により30.0±0.1℃で比粘度を測定し(式(A))、各濃度における還元粘度を算出する(式(B))。還元粘度を縦軸に、試料の換算した乾燥物に対する濃度(g/100mL)を横軸にとってグラフを描き、各点を結ぶ直線と縦軸との交点から極限粘度を求める。ここで求められた極限粘度をLaurentの式(式(C))に代入し、平均分子量を算出する(T.C. Laurent, M. Ryan, A. Pietruszkiewicz,:B.B.A., 42, 476-485(1960))。
<A.加水分解ヒアルロン酸誘導体のソフトコンタクトレンズへの吸着性評価>
[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体のソフトコンタクトレンズ(SCL)への吸着性を、以下の手順によって評価した。加水分解ヒアルロン酸誘導体として、[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体であるキューピー株式会社製ヒアロリペア(登録商標)を使用した。加水分解ヒアルロン酸としては、キューピー株式会社製ヒアロオリゴ(登録商標、ヒアルロン酸を加水分解して得られる平均分子量1万以下の低分子ヒアルロン酸)を使用した。ヒアルロン酸ナトリウムとして、キューピー株式会社製HA-LQを使用した。
[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体の蛍光標識化方法
[1. 使用する試液の調製]
(1) 7.6mM加水分解ヒアルロン酸誘導体水溶液の調製
200mLビーカーに精製水50mLと[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体(加水分解ヒアルロン酸アルキル(C12-13)グリセリル)380mgを入れ、攪拌溶解した。
(2) 9mM EDC水溶液の調製
25mLメスフラスコに1-ethyl-3-(3-dimethylaminopropyl)carbodiimide hydrochloride(EDC)を225mg加え、精製水でメスアップした。
(3) 1.24mM DMEQ-ヒドラジド溶液の調製
100mLビーカーにN,N-ジメチルホルムアミド30mLと1,2,3,4-テトラヒドロ-6,7-ジメトキシ-1-メチル-2-オキソキノキサリン-3-プロピオン酸ヒドラジド(DMEQ-ヒドラジド)37.2mgを加え、攪拌溶解した。
[2. 蛍光標識化反応の実施]
7.6mM加水分解ヒアルロン酸誘導体水溶液に対して、ピリジン1.5mL、9mM EDC水溶液5mL、1.24mM DMEQ-ヒドラジド溶液25mLの順に攪拌しながら添加した。その後、室温・遮光環境下で2時間攪拌した。2時間後、さらに50mLの精製水を加え、再び10分間攪拌した。
[3. 透析による精製]
透析膜に蛍光標識化反応後液を加え、5Lの精製水中で攪拌を行い、透析を実施した。12時間の透析を4回繰り返した。精製水は、毎回交換された。
[4. 精製液の乾固及びサンプリング]
透析終了後の溶液をナス型フラスコに移し、エバポレーターで溶液を蒸発乾固させた。ナス型フラスコの内壁に付着している蛍光標識化された加水分解ヒアルロン酸誘導体をかき取り、サンプリングを行った。このサンプルを蛍光標識化サンプル1と称する。
ヒアルロン酸ナトリウム及び加水分解ヒアルロン酸についても、[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体と同様の操作を行い、蛍光標識化した。これらのサンプルを、それぞれ蛍光標識化サンプル2及び蛍光標識化サンプル3と称する。
(蛍光標識化したヒアロリペアのソフトコンタクトレンズ(SCL)に対する吸着性の評価方法)
SCL素材として、従来型のハイドロゲルレンズ素材であるetafilcon A(FDAグループIV)、及びシリコンハイドロゲルレンズ素材であるsenofilcon A(FDAグループI)とbalafilcon A(FDAグループIII)を選択した。蛍光標識化サンプル1〜3を終濃度50ppmとしてPBSに溶解させた溶液に、各SCLを浸漬した。対照試験として、各SCLをPBSに浸漬した。各SCLは一晩、各溶液に浸漬後、実際の装着を想定しPBSに8時間浸漬する条件でサイクル処理を行った。
上記サイクル処理を繰り返し、浸漬1日目と13日目のSCLを測定サンプルとした。そして、後述する「蛍光顕微鏡を用いた蛍光標識化サンプルのSCLへの吸着性の評価方法」に従い、蛍光強度の測定を行い、各蛍光標識化サンプルのSCLへの吸着性を評価した。各測定ポイントでSCL3枚を使用した。各SCLは、浸漬液から取り出した後、2mL のPBSに5分間浸漬(2回繰り返し)した後、評価試験に用いた。
(蛍光顕微鏡を用いた蛍光標識化サンプルのSCLへの吸着性の評価方法)
ガラスプレート上の2か所にマウンティングメディウムを滴下し、二等分に切断したSCLを滴下箇所に載せ、カバーガラスを被せた。これを蛍光顕微鏡用の検体とした。検体を蛍光顕微鏡(オリンパス株式会社製、倒立型リサーチ顕微鏡 IX71)にセットした後、拡大倍率4倍、カメラシャッター速度200msの機器設定で、フィルターWU(励起波長:330-385nm、蛍光波長:420nm以上)を用いて、SCL 1枚につき4枚写真を撮影した。その後、SCL上の蛍光強度を測定し、画像解析ソフトImage-Jを用いて測定結果を解析した。写真上のコンタクトレンズ部をランダムに4箇所選択し、Image-J内で蛍光強度を測定した後、蛍光強度の平均値及び標準偏差を算出した。測定結果は、対照試験サンプル(PBSに浸漬させたSCL)の蛍光強度を1とした時の相対値で示され、Mann-Whitney U検定によって統計解析した。
図1は、素材がetafilcon AであるSCLに対する加水分解ヒアルロン酸誘導体、ヒアルロン酸Na及び加水分解ヒアルロン酸の浸漬日数と蛍光強度相対値との関係をプロットしたグラフを示す。浸漬1日後の加水分解ヒアルロン酸誘導体の蛍光強度は、ヒアルロン酸Na及び加水分解ヒアルロン酸の蛍光強度に対して5%未満の危険率において有意差があった。浸漬13日後の加水分解ヒアルロン酸誘導体の蛍光強度も、ヒアルロン酸Na及び加水分解ヒアルロン酸の蛍光強度に対して5%未満の危険率において有意差があった。さらに、浸漬13日後の加水分解ヒアルロン酸誘導体の蛍光強度は、浸漬1日後の加水分解ヒアルロン酸誘導体の蛍光強度に対しても5%未満の危険率において有意差があった。一方、ヒアルロン酸Na及び加水分解ヒアルロン酸の浸漬13日後と浸漬1日後との蛍光強度の間には、有意差が認められなかった。
図2は、素材がbalafilcon AであるSCLに対する加水分解ヒアルロン酸誘導体、ヒアルロン酸Na及び加水分解ヒアルロン酸の浸漬日数と蛍光強度相対値との関係をプロットしたグラフを示す。浸漬1日後の加水分解ヒアルロン酸誘導体の蛍光強度は、ヒアルロン酸Na及び加水分解ヒアルロン酸の蛍光強度に対して5%未満の危険率において有意差があった。浸漬13日後の加水分解ヒアルロン酸誘導体の蛍光強度も、ヒアルロン酸Na及び加水分解ヒアルロン酸の蛍光強度に対して5%未満の危険率において有意差があった。さらに、浸漬13日後の加水分解ヒアルロン酸誘導体の蛍光強度は、浸漬1日後の加水分解ヒアルロン酸誘導体の蛍光強度に対しても5%未満の危険率において有意差があった。一方、ヒアルロン酸Na及び加水分解ヒアルロン酸の浸漬13日後と浸漬1日後との蛍光強度の間には、有意差が認められなかった。
図3は、素材がsenofilcon AであるSCLに対する加水分解ヒアルロン酸誘導体、ヒアルロン酸Na及び加水分解ヒアルロン酸の浸漬日数と蛍光強度相対値との関係をプロットしたグラフを示す。浸漬1日後の加水分解ヒアルロン酸誘導体の蛍光強度は、ヒアルロン酸Na及び加水分解ヒアルロン酸の蛍光強度に対して5%未満の危険率において有意差があった。浸漬13日後の加水分解ヒアルロン酸誘導体の蛍光強度も、ヒアルロン酸Na及び加水分解ヒアルロン酸の蛍光強度に対して5%未満の危険率において有意差があった。さらに、浸漬13日後の加水分解ヒアルロン酸誘導体の蛍光強度は、浸漬1日後の加水分解ヒアルロン酸誘導体の蛍光強度に対しても5%未満の危険率において有意差があった。一方、ヒアルロン酸Na及び加水分解ヒアルロン酸の浸漬13日後と浸漬1日後との蛍光強度の間には、有意差が認められなかった。
図1〜3より、[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体は、素材がハイドロゲル又はシリコンハイドロゲルであるSCLに対して、ヒアルロン酸Na又は加水分解ヒアルロン酸よりも吸着量が多いことが確認された。SCLによる吸着量が多いと、SCL表面の親水性が大きくなり、SCL上の涙液層が安定になる。その結果、カチオン性の消毒成分がSCLに残存しにくくなり、角膜への悪影響を抑制することが期待し得る。
<B.加水分解ヒアルロン酸誘導体を吸着したソフトコンタクトレンズの親水性評価>
[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体を吸着したSCLの親水性を、以下の手順によって評価した。
ブリスターパックから、素材がetafilcon A、senofilcon A又はbalafilcon AであるSCLを取り出した。測定対象であるSCL上の水分を紙製ウエスによって2回拭き取った後、動的接触角測定装置(クルス社製、自動接触角計 DSA100S)を用いて接触角を測定した。動的接触角測定装置の試料ステージにSCLの凸面を上にしてセットし、PBSを2μL滴下した。滴下後、約10秒後の液滴をカメラで撮影し、解析ソフトによりSCL表面と液滴との接触角を算出した。
次に、加水分解ヒアルロン酸誘導体50ppmを含有するPBS溶液に各SCLを浸漬した。対照試験として、各SCLをPBSに浸漬した。各SCLは一晩、各溶液に浸漬後、実際の装着を想定しPBSに8時間浸漬する条件でサイクル処理を行った。上記サイクル処理を繰り返し、浸漬1日目と13日目のSCLについて、上記と同様にして接触角を算出した。
さらに、加水分解ヒアルロン酸誘導体の代わりにヒアルロン酸Naを50ppm含有するPBS溶液に各SCLを浸漬し、加水分解ヒアルロン酸誘導体の場合と同様にして接触角を算出した。
図4は、動的接触角測定装置によって撮影された、素材がetafilcon AであるSCL上の液滴の写真を示す。図5は、図4から算出された接触角を示す。図5より、[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体を50ppm含有するPBSに浸漬されたSCLは、PBS、又はヒアルロン酸Naを50ppm含有するPBSに浸漬されたSCLよりも、有意に接触角が小さい、すなわち、親水性が高いことが確認された(Mann-Whitney U検定)。さらに、[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体を50ppm含有するPBSに13日浸漬されたSCLは、1日浸漬されたSCLよりも5%未満の危険率において、有意に接触角が小さいことも確認された(Mann-Whitney U検定)。
図6は、動的接触角測定装置によって撮影された、素材がbalafilcon AであるSCL上の液滴の写真を示す。図7は、図6から算出された接触角を示す。図6より、[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体を50ppm含有するPBSに浸漬されたSCLは、PBS、又はヒアルロン酸Naを50ppm含有するPBSに浸漬されたSCLよりも、有意に接触角が小さい、すなわち、親水性が高いことが確認された(Mann-Whitney U検定)。さらに、[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体を50ppm含有するPBSに13日浸漬されたSCLは、1日浸漬されたSCLよりも5%未満の危険率において、有意に接触角が小さいことも確認された(Mann-Whitney U検定)。
図8は、動的接触角測定装置によって撮影された、素材がsenofilcon AであるSCL上の液滴の写真を示す。図9は、図8から算出された接触角を示す。図6より、[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体を50ppm含有するPBSに浸漬されたSCLは、PBS、又はヒアルロン酸Naを50ppm含有するPBSに浸漬されたSCLよりも、有意に接触角が小さい、すなわち、親水性が高いことが確認された(Mann-Whitney U検定)。さらに、[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体を50ppm含有するPBSに13日浸漬されたSCLは、1日浸漬されたSCLよりも5%未満の危険率において、有意に接触角が小さいことも確認された(Mann-Whitney U検定)。
このように、3種類のSCLいずれについても、[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体は、ヒアルロン酸Naよりも接触角が小さく、SCL表面の親水性を増加させる効果が高いことが確認された。[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体のSCLへの吸着性は、誘導体の疎水基に由来すると推測された。SCL装用時の不快感は、装用日数が増すにつれて頻度及び度合いが増すため、[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体は、SCL装着時の不快感の軽減に、ヒアルロン酸Naよりも有効と考えられた。
<C.加水分解ヒアルロン酸誘導体によるソフトコンタクトレンズへのPHMB吸着抑制>
ポリヘキサメチレンビグアナイド(PHMB)は、塩素又はアルコール類を含有せず、無臭、無脱色性及び低刺激性であり、有機物汚れが付着していても効果が低減しにくく、広範囲の最近に対して殺菌効果が高いカチオン系殺菌剤として、SCL保存液にも汎用されている。しかし、PHMBがSCLに吸着されると、SCL装着時の不快感を引き起こしかねない。そこで、[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体によって、SCL表面へのPHMB吸着を抑制し得るかについて、以下の試験を行った。
素材がLotrafilcon BであるSCLを15人の被験者の両眼に日中装着し、夜間は[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体50ppmを含有するA液、又は[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体50ppmを含有しないB液に浸漬することを1週間継続した。その後、SCLを回収し、SCLからPHMBをPBSによって抽出し、高速液体クロマトグラフィー法によってPHMBを定量し、SCLへのPHMB吸着量を算出した。表1は、A液及びB液の組成を示す。
Figure 0006356374
図10は、[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体を含有するA液及び加水分解ヒアルロン酸誘導体を含有しないB液に浸漬された場合における、SCL 1枚当たりへのPHMB吸着量を表したグラフを示す。[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体を含有するA液は、[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体を含有しないB液よりも1%未満の危険率において、SCLへのPHMB吸着量が少ないことが確認された(Mann-Whitney U検定)。
[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体は、カルボキシル基を有する構造上の特徴を有するため、SCL表面に吸着された場合、カチオンと反発し合うため、カチオン系殺菌剤のSCLへの吸着を阻害すると考えられる。このため、PHMB以外のカチオン系殺菌剤のSCLへの吸着も阻害し得ると推測される。
<D.加水分解ヒアルロン酸誘導体による角膜ステイニング抑制>
素材がLotrafilcon BあるSCLを15人の被験者の両眼に日中装着し、夜間は[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体50ppmを含有するA液又は[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体50ppmを含有しないB液に浸漬することを1週間継続した。その後、15人の被験者の両眼を眼科医が検査し、SPK(点状表層角膜炎)スコアを測定した。
図11は、15人の被験者(30眼)のSPKスコア測定結果を表すグラフを示す。[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体を含有するA液は、[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体を含有しないB液よりもSPKスコアが有意に低いことが確認された(Mann-Whitney U検定)。すなわち、[化1]に示される加水分解ヒアルロン酸誘導体は、角膜ステイニングの発生を抑制する効果を有することが確認された。
本発明のCL用液剤は、ハイドロゲルコンタクトレンズ又はシリコンハイドロゲルコンタクトレンズ用の保存液又は装着液として、コンタクトレンズの技術分野において有用である。

Claims (6)

  1. 加水分解ヒアルロン酸誘導体を含有する、ハイドロゲルコンタクトレンズ又はシリコンハイドロゲルコンタクトレンズ用液剤であって、
    前記加水分解ヒアルロン酸誘導体は、
    炭素数6以上20以下の直鎖状又は分岐状のアルキル基又はアルケニル基とグリセリンとのモノエーテルを側鎖に有することを特徴とするコンタクトレンズ用液剤。
  2. カチオン系殺菌剤として、
    アレキシジン塩、クロルヘキシジン塩、ポリヘキサメチレンビグアニド塩及び第4級アンモニウム塩からなる群より選択される1種以上をさらに含有する、
    請求項1に記載のコンタクトレンズ用液剤。
  3. ソフトコンタクトレンズ用液剤である、請求項1又は2に記載のコンタクトレンズ用液剤。
  4. 前記加水分解ヒアルロン酸誘導体の濃度が5ppm以上5000ppm以下である、請求項1乃至3に記載のコンタクトレンズ用液剤。
  5. 前記カチオン系消毒剤の濃度が0.5ppm以上50ppm以下である、請求項2乃至4のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ用液剤。
  6. 前記加水分解ヒアルロン酸誘導体が下記化学式に示される化学構造を有する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載のコンタクトレンズ用液剤。
    Figure 0006356374
JP2018518806A 2016-05-26 2016-05-26 加水分解ヒアルロン酸誘導体及びカチオン系殺菌剤を含有するコンタクトレンズ用液剤 Active JP6356374B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/002558 WO2017203550A1 (ja) 2016-05-26 2016-05-26 加水分解ヒアルロン酸誘導体及びカチオン系殺菌剤を含有するコンタクトレンズ用液剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6356374B2 true JP6356374B2 (ja) 2018-07-11
JPWO2017203550A1 JPWO2017203550A1 (ja) 2018-07-12

Family

ID=60411716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018518806A Active JP6356374B2 (ja) 2016-05-26 2016-05-26 加水分解ヒアルロン酸誘導体及びカチオン系殺菌剤を含有するコンタクトレンズ用液剤

Country Status (5)

Country Link
US (1) US10525159B2 (ja)
EP (1) EP3466448B1 (ja)
JP (1) JP6356374B2 (ja)
CN (1) CN109562183B (ja)
WO (1) WO2017203550A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT202000029288A1 (it) 2020-12-01 2022-06-01 Altergon Sa Sali di microbiocidi biguanidinici con glicosamminoglicani
TW202304456A (zh) * 2021-07-16 2023-02-01 晶碩光學股份有限公司 用於眼科產品之液態組成物

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1306123B1 (it) * 1999-04-02 2001-05-30 Technopharma Sa Soluzione oftalmica viscosizzata con azione detergente sulle lenti acontatto.
JP2001158734A (ja) 1999-12-02 2001-06-12 Lion Corp 眼科用組成物及びソフトコンタクトレンズに対する吸着抑制方法
US6805836B2 (en) * 2000-12-15 2004-10-19 Bausch & Lomb Incorporated Prevention of preservative uptake into biomaterials
JP5437350B2 (ja) * 2000-12-28 2014-03-12 ロート製薬株式会社 眼科用組成物
US6673919B2 (en) * 2001-03-30 2004-01-06 Chisso Cororation Chemically modified hyaluronic acid or salts thereof, and a process for producing thereof
JP2003002837A (ja) 2001-06-21 2003-01-08 Lion Corp 水性外用剤組成物及び液体組成物の白濁防止方法
JP3812656B2 (ja) * 2002-02-12 2006-08-23 ライオン株式会社 コンタクトレンズ用点眼剤及びコンタクトレンズへの防腐剤の吸着抑制方法
JP4273297B2 (ja) 2002-08-21 2009-06-03 ライオン株式会社 ソフトコンタクトレンズの含水率低下防止用組成物、及びソフトコンタクトレンズの含水率低下防止方法
ES2616295T3 (es) 2005-10-12 2017-06-12 Seikagaku Corporation Agente para aplicar a mucosa y procedimiento para la producción del mismo
WO2008001872A1 (fr) * 2006-06-28 2008-01-03 Rohto Pharmaceutical Co., Ltd. Composition ophthalmique contenant de l'acide alginique ou un sel de celui-ci
US20080141628A1 (en) * 2006-12-15 2008-06-19 Bausch & Lomb Incorporated Packaging Solutions
JP2008209677A (ja) 2007-02-27 2008-09-11 Menicon Co Ltd 殺菌剤不活化液剤
JP2009096790A (ja) 2007-09-28 2009-05-07 Rohto Pharmaceut Co Ltd 疲れ目改善用及び/又はかすみ目改善用コンタクトレンズ装着液
JP5627445B2 (ja) 2009-12-25 2014-11-19 ロート製薬株式会社 シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用眼科組成物
EP2537867B1 (en) * 2010-02-19 2016-11-02 Kewpie Corporation Modified hyaluronic acid and/or salt thereof, method for producing same and cosmetic comprising same
JP2011213599A (ja) 2010-03-31 2011-10-27 Lion Corp ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物
JP5814181B2 (ja) * 2011-05-24 2015-11-17 キユーピー株式会社 皮膚バリア機能改善剤
EP2752704B1 (en) 2011-09-02 2019-10-09 Menicon Co., Ltd. System for improving hydrophilicity of contact lenses and application of same to contact lens packaging

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017203550A1 (ja) 2017-11-30
EP3466448A4 (en) 2019-10-23
US20190142990A1 (en) 2019-05-16
JPWO2017203550A1 (ja) 2018-07-12
CN109562183A (zh) 2019-04-02
CN109562183B (zh) 2022-06-28
US10525159B2 (en) 2020-01-07
EP3466448B1 (en) 2024-03-27
EP3466448A1 (en) 2019-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6212559B2 (ja) 親水性層を有するコンタクトレンズ
EP3570093B1 (en) Contact lens with a hydrophilic layer
TW528607B (en) Prevention of preservative uptake into biomaterials
Keir et al. Wettability and silicone hydrogel lenses: a review
US7199089B2 (en) Liquid preparation for contact lens comprising a disinfectant and buffer mixture
JPH09502028A (ja) カチオングリコシドを含有するコンタクトレンズ溶液
Sterner et al. Friction measurements on contact lenses in a physiologically relevant environment: effect of testing conditions on friction
Powell et al. Lipophilic versus hydrodynamic modes of uptake and release by contact lenses of active entities used in multipurpose solutions
TW201610508A (zh) 製造上面具有經交聯親水性塗層之聚矽氧水凝膠隱形鏡片的方法,由其獲得之聚矽氧水凝膠隱形鏡片產品及包含其之眼科鏡片產品
ES2364122T3 (es) Composiciones oftálmicas que comprenden un fructano modificado con carboxilo o una sal del mismo.
JP6356374B2 (ja) 加水分解ヒアルロン酸誘導体及びカチオン系殺菌剤を含有するコンタクトレンズ用液剤
Yamasaki et al. Impact of a low molecular weight hyaluronic acid derivative on contact lens wettability
TW200427473A (en) Use of multifunctional surface active agents to clean contact lenses
WO2014114124A1 (zh) 含海藻糖季铵盐的角膜接触镜护理组合物
González‐Méijome et al. Dynamic in vitro dehydration patterns of unworn and worn silicone hydrogel contact lenses
CN104703633A (zh) 最小化接触镜片上的生物脂质沉积
EP0115619B1 (en) Improved cleaning and conditioning solutions for contact lenses and methods of use
JP2007072417A (ja) コンタクトレンズ用液剤
RU2468823C2 (ru) Многофункциональный раствор для ухода за контактными линзами
RU2262342C1 (ru) Композиция для обработки и хранения мягких контактных линз
Yu Improving Lubricity of Contact Lenses by Surface Coating and Comfort Enhancers
JP2015078234A (ja) シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ用点眼剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180412

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180412

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180522

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180605

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6356374

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250