JP6355955B2 - 気体浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、油分等の不純物を含む気体を清浄化する気体浄化装置に関する。
従来、油分等の不純物を含む排煙、例えばフライ食品調理器(フライヤー)等の厨房設備から発生する油煙等を捕集して屋外に排出する装置が知られている。
当該装置は、排煙中に含まれる気化した油分や塵埃等の不純物がフードや排気ダクト内等に大量に付着し、不衛生であるとともに火災時の延焼を引き起こす原因となる問題がある。また、当該装置は、排煙を直接屋外に排出するため臭気が拡散し、周囲の環境を汚染する問題がある。
そこで、本発明者らは、排煙中に含まれる油分等の不純物を除去し得る空気浄化装置を提案した(特許文献1参照。)。
図5は、特許文献1に記載された空気浄化装置の一例の断面図を示す。
図5に記載された空気浄化装置1は、汚染空気が導入される吸気室5、該吸気室5と下方に形成される第1連通口14を介して連通し、前記第1連通口14よりも高い位置に多数の小孔を有するバブリング板部材16,17,18が配設されるバブル室6、該バブル室6と下方に形成される第2連通口19及び上方に形成される第3連通口20を介して連通する汚水貯留室7、を有する3槽構造の浄化槽3を備える。
また、図5に記載された空気浄化装置1は、前記汚水貯留室7に設けられる排気口26に接続される排気部材4を備える。
図5に記載された空気浄化装置1の場合、前記浄化槽3に貯水した状態で前記排気部材4を運転すると、該排気部材4の吸引作用により前記吸気室5に設けられる吸気口10から前記浄化槽3内に汚染空気が吸引される。前記汚染空気は、前記吸気室5内で水中に導入されて前記第1連通口14から前記バルブ室6へ移動し、前記バブリング板部材16,17,18を通過して浄化された後に前記第3連通口20から前記汚水貯留室7を通過し前記排気口26から排出される。
ところで、図5に記載された空気浄化装置1の場合、前記バブル室6において、前記汚染空気から分離した不純物が混入しエマルジョン状となった汚水は、前記排気部材4の吸引作用により前記第2連通口19から汚水貯留室7に流入する。そして、前記汚水貯留室7に流入した前記汚水は、前記排気部材4の運転中、該汚水貯留室7に設けられるオーバーフロー管23から継続して排水される。
ところが、図5に記載された空気浄化装置1は、前記汚染貯留室7内が前記排気部材4の吸引作用により負圧状態となっており、前記オーバーフロー管23から空気が逆流して前記汚水を円滑に排水できないため、汚染空気を効率よく浄化できない問題がある。
図6は、特許文献1に記載された空気浄化装置の他の例の断面図を示す。
図6に記載された空気浄化装置は、図5に記載された空気浄化装置において汚水貯留室7を省略した2槽構造の浄化槽3を備える。
また、図6に記載された空気浄化装置は、バブル室6に設けられる排気口36に接続される排気部材4を備える。
図6に記載された空気浄化装置1の場合、前記浄化槽3に貯水した状態で前記排気部材4を運転すると、前記排気部材4の吸引作用により前記吸気室5に設けられる吸気口10から前記浄化槽3内に汚染空気が吸引されて水中に導入される。前記汚染空気は、前記連通口14から前記バルブ室6へ移動し、前記バブリング板部材16,17,18を通過して浄化された後に前記排気口36から排出される。
ところで、図6に記載された空気浄化装置1の場合、前記バブル室6において、前記汚染空気から分離した不純物が混入しエマルジョン状となった汚水は、当該バブル室6に設けられる図示しないオーバーフロー管から排水される。
ところが、図6に記載された空気浄化装置1の場合も、前記バブル室6内が前記排気部材4の吸引作用により負圧状態となっており、前記オーバーフロー管から空気が逆流して前記汚水を円滑に排水できないため、汚染空気を効率よく浄化できない問題がある。
特許文献1には、前記オーバーフロー管にフラップを設け、空気の逆流を防止することが記載されているが、前記オーバーフロー管にフラップを設ける場合でも、前記排気部材4の強力な吸引作用のために前記空気の逆流を完全に防止することはできず、汚染空気の浄化効率を向上させる効果は限定的である。
他方、特許文献1には、図5に示す空気浄化装置1において、前記汚水貯留室7に汚水水位を検知するセンサを設け、前記センサのオン作動に伴う電磁弁の開閉制御により、前記汚水貯留室7の底部に設けられる配水管24から前記汚水を排水することが記載されているが、前記センサを設ける場合には、汚水に含まれる油分が該センサに付着することにより前記電磁弁が誤動作する虞があり、必ずしも空気を効率よく浄化できるものではない。
特許第4336890号公報
そこで、本発明は、汚染された気体を効率よく浄化することができる気体浄化装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、
内部に液体を貯留してなり、気体を前記液体中に導入することで、該気体から油分等の不純物を分離する浄化部を有し、前記浄化部には、該浄化部に気体を給気する給気口及び不純物を分離した後の気体を該浄化部から排気する排気口が形成されてなる気体浄化装置であって、
前記浄化部には、該浄化部に液体を供給する給液部材及び気体から分離した不純物を含む液体を該浄化部から排水するオーバーフロー管が配設されるとともに、前記浄化部の給気口には送風部が接続されてなり、
前記送風部の送風作用により、前記給気口から前記浄化部に気体を給気し、前記排気口から前記浄化部で不純物を分離した後の気体を排気する一方、前記オーバーフロー管から前記気体から分離した不純物を含む液体を排水する。
本発明は、
前記浄化部が、前記給気された気体を前記液体中に導入することで、該気体から油分等の不純物を分離する浄化室を有し、
前記浄化室には、多数の小孔を有する板状部材であって当該浄化室の水平断面と略同一寸法のバブリング部材が略水平な状態で配設されるとともに、該バブリング部材に前記小孔の一部を閉塞する閉塞板が載置される一方で、前記液体中に導入される気体が前記バブリング部材の小孔を上方へ通過するよう前記液体が前記バブリング部材よりも上方の液位となるよう貯留されてなり、
前記オーバーフロー管は、前記バブリング部材及び前記閉塞板を貫通し、該閉塞板よりも上方に開口が位置するよう前記浄化室に配設される。
本発明は、前記浄化部が、前記給気口が形成される給気室をさらに有し、該給気室には前記給液部材が配設されてなり、
前記浄化室は、前記給気室と下部に形成される連通口において連通するとともに、前記バブリング部材が前記連通口よりも上方に配設されることが好ましい。
本発明は、前記浄化部が、前記給気口が形成される給気室、及び前記排気口が形成される排気室をさらに有し、前記給気室には前記給液部材が配設されてなり、
前記浄化室は、前記給気室と下部に形成される第1連通口において連通するとともに、前記バブリング部材が前記第1連通口よりも上方に配設されてなり、
前記排気室は、前記浄化室と上部に形成される第2連通口及び下部に形成される第3連通口においてそれぞれ連通することが好ましい。
本発明は、前記浄化部が、前記給気口が形成される給気室、及び前記排気口が形成される排気室をさらに有し、前記給気室には前記給液部材が配設されてなり、
前記浄化室は、前記給気室と下部に形成される第1連通口において連通するとともに、前記バブリング部材が前記第1連通口よりも上方に配設されてなり、
前記排気室は、前記浄化室と上部に形成される第2連通口及び下部に形成される第3連通口において連通し、さらに当該排気室に流入する前記気体から分離した不純物を含む液体を排水するオーバーフロー管が配設されることが好ましい。
本発明は、前記送風部には気体冷却部が接続されてなり、前記気体冷却部で冷却された気体を、前記送風部を介して前記給気口から前記浄化部内に導入することが好ましい。
本発明は、前記気体冷却部が、噴霧状、シャワー状又は膜状に供給される液体により気体を冷却することが好ましい。
本発明は、前記気体冷却部が、物理的フィルタを有し、噴霧状、シャワー状又は膜状に供給される液体により前記物理的フィルタを通過する気体を冷却することが好ましい。
本発明の気体浄化装置は、浄化部の給気口に送風部が接続されてなり、前記送風部の送風作用により、前記給気口から前記浄化部に気体を給気し、前記排気口から前記浄化部で不純物を分離した後の気体を排気する一方、前記オーバーフロー管から前記気体から分離した不純物を含む液体を排水する。
したがって、本発明の気体浄化装置によれば、前記オーバーフロー管から空気が逆流することがなく、汚水を円滑に排水することができるため、汚染された気体を効率よく浄化することができる。
本発明の気体浄化装置は、浄化室に、多数の小孔を有する板状部材であって当該浄化室の水平断面と略同一寸法のバブリング部材が略水平な状態で配設されるとともに、該バブリング部材に前記小孔の一部を閉塞する閉塞板が載置される一方で、液体中に導入される気体が前記バブリング部材の小孔を上方へ通過するよう前記液体が前記バブリング部材よりも上方の液位となるよう貯留されてなり、前記オーバーフロー管が、前記バブリング部材及び前記閉塞板を貫通し、該閉塞板よりも上方に開口が位置するよう前記浄化室に配設されることとすれば、前記液体中に導入された気体を前記バブリング部材の小孔を上方へ通過させることで前記気体に含まれる油分等の不純物を分離させる場合でも、前記閉塞板上の空間には気泡が発生しないため、前記オーバーフロー管からの排水に気泡が影響しない。
また、前記浄化室では、前記閉塞板上の空間は気泡が発生する周囲の空間よりも圧力の低い状態となっており、当該浄化室に貯留される液体は液面において周囲から前記閉塞板側に向かう緩やかな流れが生じることから、前記気体から分離した不純物を含む液体が前記オーバーフロー管から効果的に排水される。
したがって、本発明の気体浄化装置によれば、オーバーフロー管を浄化室に配設した場合でも、汚染された気体を効率よく浄化することができる。
本発明の気体浄化装置は、前記送風部には気体冷却部が接続されてなり、前記気体冷却部で冷却された気体を、前記送風部を介して前記給気口から前記浄化部内に導入することとすれば、前記気体に含まれる油分のエマルジョン化を促進することができるため、気体を効率よく浄化することができる。
本発明の気体浄化装置は、前記気体冷却部が、噴霧状、シャワー状又は膜状に供給される液体により気体を冷却することとすれば、前記気体の冷却効果により油分のエマルジョン化を促進できるとともに、前記液体のフィルタ作用により前記送風部の汚損を防止できる。
本発明の気体浄化装置は、前記気体冷却部が、物理的フィルタを有し、噴霧状、シャワー状又は膜状に供給される液体により前記物理的フィルタを通過する気体を冷却することとすれば、前記物理的フィルタ及び前記液体のフィルタ作用が相俟って前記送風部の汚損を防止することができる。また、前記物理的フィルタに向けて前記液体を供給することとすれば、該物理的フィルタ自体が冷却されるとともに、該物理的フィルタが通気障害となり冷却時間を長くすることができるため前記気体の冷却効果を向上させることができる。
本発明の実施の形態における気体浄化装置の断面図。 本発明実施の形態における気体浄化装置の一部拡大断面図。 本発明実施の形態における気体浄化装置の一部断面図。 図3のF−F断面図。 特許文献1に記載された気体浄化装置の断面図。 特許文献1に記載された他の気体浄化装置の断面図。
本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態における気体浄化装置の断面図を示す。
本発明の実施の形態における気体浄化装置101は、浄化部110と送風部150を有する。
前記浄化部110は、該浄化部110に気体を給気する給気室120、前記給気された気体から油分等の不純物を分離する浄化室130、前記不純物を分離した後の気体を該浄化部110から排気する排気室140を有する。
前記給気室120は、下部に形成される第1連通口131において前記浄化室130と連通する。また、前記浄化室130は、上部に形成される第2連通口141及び下部に形成される第3連通口142において前記排気室140と連通する。
前記給気室120には、給気口121が形成されるとともに該給気室120内に給液する給液管122が配設される。また、前記排気室140には、排気口144が形成されるとともに、オーバーフロー管145及び配水管146が配設される。
前記浄化室130には、前記第1連通口131の上縁に水平方向に突出する気体誘導板132が形成される。また、前記気体誘導板132の上方には、多数の小孔を有する板状部材であって当該浄化室130の水平断面と略同一寸法を有する3枚のバブリング部材133,134,135が略水平な状態で配設される。
前記浄化室130内には、前記第2連通口141の下方に液体飛散防止板136が形成される。また、前記第2連通口141には液体飛散防止チャンバ143が配設される。
ここで、前記浄化室130には、前記バブリング部材133,134,135が3層配設される構造としたが、1層又は2層配設される構造としてもよく、また4層以上配設される構造としてもよい。
前記送風部150は、架台上151上に設置されるファン等の送風機152を有する。
前記送風機152はダクト153により前記浄化部110の前記給気室120に形成される給気口121に接続される。
本発明の実施の形態における気体浄化装置101は、前記送風機152の運転に先立ち、前記給液管122から前記給気室120内に液体を供給し、前記第1連通口131を通して前記浄化室130に配設されるバブリング部材133,134,135が全て液体中に水没する液位となるよう前記浄化部110内に液体を貯留する。
次いで、前記送風機152の運転を開始し、当該送風機152の送風作用により前記ダクト153を介して前記給気口121に汚染された気体を給気し、該気体を前記給気室120内に送り込む。その際、前記送風機152の運転中は、前記給液管122から継続して液体を供給する。
前記送風機152の送風作用によって前記給気室120に送り込まれた気体は、該給気室120の底部に貯留される液体中に導入され、前記第1連通口131から前記浄化室130内へ移動する。そして、前記浄化室130に移動した前記気体は、前記気体誘導板132により該浄化室130の中央側へ誘導された後に上昇し、前記バブリング部材133,134,135の多数の小孔を上方へ通過する。
このとき、図示するように、前記バブリング部材133,134,135の全面から小径の気泡が大量に発生するとともに、微細化された液体が霧状に飛散する。そのため、前記気体と液体が接触を密にする(接触面積を大にする)ことができ、前記気体から油分等の不純物が効果的に分離除去される。
その後、前記不純物を分離して浄化された気体は、前記送風機152の送風圧力によって、前記第2連通口141から前記排気室140へと移動し、前記排気口144から排気される。その際、前記浄化室130で飛散した液体は、前記液体飛散防止板136により前記第2連通口141側への飛散が防止され、また前記第2連通口141に配設される前記液体飛散防止チャンバ143により捕捉されて前記排気室140への侵入が阻止される。
他方、前記気体から分離した不純物を含む液体は、前記送風機152の送風圧力によって前記第3連通口142から前記排気室140へと移動し、前記オーバーフロー管145から順次排水される。
本実施の形態における気体浄化装置は、気体の給気及び排気に吸引ファン等の吸引力を用いることがないために前記オーバーフロー管145から空気が逆流することがなく、汚水を円滑に排水することができる。
したがって、本実施の形態における気体浄化装置によれば、汚染された気体を効率よく浄化することができる。
図2は、本発明実施の形態における気体浄化装置であって浄化室内の一部拡大断面図を示す。
図2に示す気体浄化装置は、図1における装置において浄化室内にオーバーフロー管を配設したものである。
図2に示すように、浄化室230には、該浄化室230に配設されるバブリング部材233,234,235の中で最上段に配設されるバブリング部材235に該バブリング部材235の小孔の一部を閉塞する閉塞板237が載置固定されてなり、前記オーバーフロー管238が、前記バブリング部材233,234,235及び前記閉塞板237を貫通し、該閉塞板237よりも上方に開口が位置するように配設されている。
本実施の形態における気体浄化装置において、図示しない送風機の送風作用によって前記浄化室230の下方に設けられる図示しない開口から該浄化室230内に送り込まれる汚染された気体は、該浄化室230に貯留される液体中に導入されて前記バブリング部材233,234,235の多数の小孔を上方へ通過する。
このとき、図示するように、前記バブリング部材233,234,235から小径の気泡が大量に発生するとともに、微細化された液体が霧状に飛散するため、前記気体中に含まれる油分等の不純物が効果的に分離除去される。
その後、前記不純物を分離して浄化された気体は、図示しない送風機の送風圧力によって、前記浄化室230の上方に設けられる図示しない開口を通して排気される。
他方、本実施の形態においても、気体の給気及び排気に吸引ファン等の吸引力を用いないために、前記オーバーフロー管238から空気が逆流することがなく、前記気体から分離した不純物を含む液体は、該浄化室230内の液面の高さが前記オーバーフロー管238の開口高さを超えた場合に該オーバーフロー管238から順次排水される。
なお、送風機の運転中は、図示しない給液部材から前記浄化室230内に継続して給液がなされる。
本実施の形態は、前記浄化室230にオーバーフロー管238を配設したものであるが、前記閉塞板237上の空間には前記気泡が発生しないため、前記オーバーフロー管238からの排水に前記気泡は影響しない。また、前記浄化室230では、前記閉塞板237上の空間は前記気泡が発生する周囲の空間よりも圧力の低い状態となっており、当該浄化室230に貯留される液体は液面において周囲から前記閉塞板側に向かう緩やかな流れが生じることから、前記気体から分離した不純物を含む液体が前記オーバーフロー管238から効果的に排水される。
したがって、本実施の形態における気体浄化装置によれば、浄化室230内にオーバーフロー管を配設する場合でも、汚染された気体を効率よく浄化することができる。
ここで、本実施の形態において、前記閉塞板237は、最上段に配設されるバブリング部材に載置固定されるが、必ずしも前記バブリング部材の中央位置に載置される必要はない。前記閉塞板237を載置する位置は、最上段に配設されるバブリング部材上であって前記小孔の一部を閉塞できるのであれば任意に定めることができる。
また、本実施の形態において、図1に示す気体浄化装置101における排気室140へのオーバーフロー管145の配設は必須でなく、前記排気室140へのオーバーフロー管145の配設は任意に定めることができる。
図2に示す浄化室230は、図1に示す気体浄化装置の浄化部110において、排気室140を省略した形式の2槽式の浄化部、すなわち給気室と浄化室からなる浄化部における前記浄化室として利用することができる。この場合、当該浄化室230には排水管が配設される。
また、図2に示す浄化室230は、図1に示す気体浄化装置の浄化部110において、給気室120と排気室140を省略した形式の単槽式の浄化部の浄化室として利用することもできる。
この場合、送風機の送風作用により、前記浄化室230に貯留する液体中であって、バブリング部材233,234,235の下方に直接気体を送り込むように構成すればよく、また前記送風機の送風圧力によって不純物を分離した後の気体を前記浄化室230の上部空間から直接排気できるように構成すればよい。
なお、前記浄化室230には、前記バブリング部材233,234,235が3層配設される構造としたが、1層又は2層配設される構造としてもよく、また4層以上配設される構造としてもよい。
図3は本発明実施の形態における気体浄化装置の一部断面図を示す。また、図4は図3のF−F断面図を示す。
図3に示す気体浄化装置は、浄化部110と送風部150に加え、さらに気体冷却部160を有する。
前記気体冷却部160は、気体冷却室161を有し、該気体冷却室161には、気体の吸込口162、前記送風部150の送風機152とダクト154によって接続される気体の吐出口163が設けられる。
前記気体冷却室161には、該気体冷却室161内で気体を冷却する冷却液供給手段、前記気体冷却室161に吸い込まれた気体が通過する例えばバッフレッシュフィルタ等の物理的構造をもつフィルタ部材166が配設される。
前記冷却液供給手段は、冷却液供給管164及び該冷却液供給管164に設けられ冷却液をシャワー状に供給するノズル165を有する。
なお、ここでは、前記浄化部110と送風部150は、図1に示す気体浄化装置101と同様の構造であり、前記浄化部110については図示省略する。
前記送風機152の運転開始にともない、該送風機152の吸込作用により前記気体冷却室161には前記吸込口162から汚染された気体が吸い込まれる。
前記気体冷却室161に吸い込まれた前記気体は、前記ノズル165からシャワー状に供給される冷却液によって冷却される。
また、前記気体冷却室161に吸い込まれた前記気体は、前記フィルタ部材166を通過してろ過される。
前記気体冷却室161内で冷却された前記気体は、前記送風機152の吸込作用により該気体冷却室161の吐出口163から吐き出され、前記ダクト154を介して前記送風機152に吸い込まれる。そして、前記送風機152は、当該送風機152の送風作用により前記冷却された気体を前記浄化部110に送り込む。
本実施の形態によれば、前記気体冷却部160で冷却された気体を、前記送風機152を介して前記浄化部110内に送り込むので、該浄化部110内において前記汚染された気体に含まれる油分のエマルジョン化を促進することができるため、前記汚染された気体を効率よく浄化することができる。
また、本実施の形態によれば、汚染された気体をシャワー状に供給される冷却液により冷却するので、前記フィルタ部材166と前記液体のフィルタ作用が相俟って前記送風機152の汚損を防止できる。
本実施の形態において、シャワー状に供給される冷却液を前記フィルタ部材166に向けて供給することとすれば、前記フィルタ部材166自体が冷却されるとともに、該フィルタ部材166が通気障害となり前記気体の冷却時間を長くすることができるため前記気体の冷却効果を向上させることができる。その際、前記フィルタ部材166が金属製又は樹脂製の清掃可能なフィルタであれば、前記冷却液の作用によりフィルタ部材166の簡単な清掃効果が期待できる。
本実施の形態において、冷却液供給手段は、ノズル165からシャワー状に冷却液を供給することとしたが、噴霧状又は膜状に冷却液を供給することとしてもよい。また、本実施の形態において、フィルタ部材166は省略することができる。さらに、本実施の形態では、気体冷却室161に吸い込まれた気体を冷却液により冷却することとしたが、例えば空調設備等を利用して前記気体冷却室161内の温度を下げるなど他の手段によって冷却することとしてもよい。
本実地の形態において、前記浄化部110と送風部150は、図1に示す気体浄化装置と同様の構造としたが、浄化部は図1に示す構造に限るものでなく、汚染された気体を前記液体中に導入することで、該気体から油分等の不純物を分離できるものであれば他の構造でも構わない。例えば図1に示す気体浄化装置101の給気室120、浄化室130、排気室140を有する3槽式の浄化部110において、排気室140を省略した2槽式の浄化部、給気室120と排気室140を省略した単槽式の浄化部、又は前記3槽式、2槽式、単槽式の各浄化部に図2に示す浄化室230を利用したものなど、どのような構造であってもよい。
なお、本実施の形態における前記気体冷却部160は、汚染された気体を効率よく浄化することを目的として配設するものであって、該気体冷却部160による気体の冷却効果により、浄化部内において前記汚染された気体に含まれる油分のエマルジョン化を促進できる点で有用であり、図5又は6に記載された装置のように、吸引ファンを運転することで浄化部内に負圧を発生させて該浄化部内に汚染気体を吸引する気体浄化装置においても、前記浄化部に形成される吸気口の前工程として設けることとすれば、前記汚染気体に含まれる油分のエマルジョン化を促進することができる。なお、その場合、前記フィルタ部材166は必ずしも設ける必要はない。
本発明の実施の形態における気体浄化装置は、厨房から発生する油煙等の汚染された空気に限らず、例えば工場からの排気ガスなど、あらゆる気体を浄化する上で有効である。
本発明の気体浄化装置は、上記実施の形態に限定されることなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、その構成を適宜変更できることはいうまでもない。
本発明の気体浄化装置は、あらゆる汚染された気体を効率よく浄化することができるため極めて利用価値が高い。
101 気体浄化装置
110 浄化部
120 給気室
121 給気口
122 給液管
130 浄化室
131 第1連通口
132 気体誘導板
133 バブリング部材
134 バブリング部材
135 バブリング部材
136 液体飛散防止板
140 排気室
141 第2連通口
142 第3連通口
143 液体飛散防止チャンバ
144 排気口
145 オーバーフロー管
146 配水管
150 送風部
151 架台
152 送風機
153 ダクト
154 ダクト
160 気体冷却部
161 気体冷却室
162 吸込口
163 吐出口
164 冷却液供給管
165 ノズル
166 フィルタ部材
230 浄化室
233 バブリング部材
234 バブリング部材
235 バブリング部材
237 閉塞板
238 オーバーフロー管

Claims (7)

  1. 内部に液体を貯留してなり、気体を前記液体中に導入することで、該気体から油分等の不純物を分離する浄化部を有し、前記浄化部には、該浄化部に気体を給気する給気口及び不純物を分離した後の気体を該浄化部から排気する排気口が形成されてなる気体浄化装置であって、
    前記浄化部には、該浄化部に液体を供給する給液部材及び気体から分離した不純物を含む液体を該浄化部から排水するオーバーフロー管が配設されるとともに、前記浄化部の給気口には送風部が接続されてなり、
    前記送風部の送風作用により、前記給気口から前記浄化部に気体を給気し、前記排気口から前記浄化部で不純物を分離した後の気体を排気する一方、前記オーバーフロー管から前記気体から分離した不純物を含む液体を排水し、
    前記浄化部は、前記給気された気体を前記液体中に導入することで、該気体から油分等の不純物を分離する浄化室を有し、
    前記浄化室には、多数の小孔を有する板状部材であって当該浄化室の水平断面と略同一寸法のバブリング部材が略水平な状態で配設されるとともに、該バブリング部材に前記小孔の一部を閉塞する閉塞板が載置される一方で、前記液体中に導入される気体が前記バブリング部材の小孔を上方へ通過するよう前記液体が前記バブリング部材よりも上方の液位となるよう貯留されてなり、
    前記オーバーフロー管は、前記バブリング部材及び前記閉塞板を貫通し、該閉塞板よりも上方に開口が位置するよう前記浄化室に配設される気体浄化装置。
  2. 前記浄化部は、前記給気口が形成される給気室をさらに有し、該給気室には前記給液部材が配設されてなり、
    前記浄化室は、前記給気室と下部に形成される連通口において連通するとともに、前記バブリング部材が前記連通口よりも上方に配設される請求項記載の気体浄化装置。
  3. 前記浄化部は、前記給気口が形成される給気室、及び前記排気口が形成される排気室をさらに有し、前記給気室には前記給液部材が配設されてなり、
    前記浄化室は、前記給気室と下部に形成される第1連通口において連通するとともに、前記バブリング部材が前記第1連通口よりも上方に配設されてなり、
    前記排気室は、前記浄化室と上部に形成される第2連通口及び下部に形成される第3連通口において連通する請求項記載の気体浄化装置。
  4. 前記浄化部は、前記給気口が形成される給気室、及び前記排気口が形成される排気室をさらに有し、前記給気室には前記給液部材が配設されてなり、
    前記浄化室は、前記給気室と下部に形成される第1連通口において連通するとともに、前記バブリング部材が前記第1連通口よりも上方に配設されてなり、
    前記排気室は、前記浄化室と上部に形成される第2連通口及び下部に形成される第3連通口において連通し、さらに当該排気室に流入する前記気体から分離した不純物を含む液体を排水するオーバーフロー管が配設される請求項記載の気体浄化装置。
  5. 前記送風部には気体冷却部が接続されてなり、
    前記気体冷却部で冷却された気体を、前記送風部を介して前記給気口から前記浄化部内に導入する請求項1乃至の何れかに記載の気体浄化装置。
  6. 前記気体冷却部は、噴霧状、シャワー状又は膜状に供給される液体により気体を冷却する請求項記載の気体浄化装置。
  7. 前記気体冷却部は、物理的フィルタを有し、噴霧状、シャワー状又は膜状に供給される液体により前記物理的フィルタを通過する気体を冷却する請求項記載の気体浄化装置。
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