JP6355590B2 - 貯蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、貯蔵室の内壁面に固定したプラスチック製のダクト体で熱交換室を区画し、その内部に熱交換器とファンユニットが配置されている貯蔵庫に関する。
この種の貯蔵庫は、例えば特許文献1に開示されており公知である。係る特許文献1の冷却貯蔵庫では、天井部分に冷却器が配置されており、該冷却器の下面側を覆うプラスチック製のエアダクトを貯蔵室の内壁面に固定することにより、貯蔵室の上部に冷却器室を区画している。エアダクトには左右2個の吸込口が設けられており、各吸込口には貯蔵室内の空気を冷却室へ導入する冷却ファンが固定されている。また、各吸込み口の前面にはファンカバーが装着されている。
特開2010−181085号公報
例えば店舗内に設置した商品陳列用の貯蔵庫の場合には、陳列形態や見栄えなどを考慮しながら陳列商品を貯蔵室内へ丁寧に収容するため、最上段の棚に収容する陳列商品がエアダクトに接触し、あるいは衝突することはない。しかし、店舗のバックヤードに設置した貯蔵庫の場合には、商品を収容するダンボール箱ごと貯蔵室内へ収容して冷却保管する場合がある。こうした場合には、重量のあるダンボール箱が最上段の棚板の上に勢いをつけて放りこまれ、あるいは箱の一部を棚板に載置したのち勢いをつけて押し込まれるなど乱暴に扱われることが多く、そのためダンボール箱がエアダクトに衝突することがある。
上記のように、ダンボール箱の取り扱いが乱暴であると、衝突するダンボール箱によってエアダクトの一部が変形し、あるいは破損することがある。とくに、特許文献1の冷却貯蔵庫のように、プラスチック成型品で形成したエアダクトの場合には、吸込口の周囲壁の剛性が低いため、吸込口の周囲壁の一部が破損し、あるいは吸込口の周囲壁に割れが生じやすい。また、吸込口の周囲壁に破損や割れが生じると、冷却ファンの駆動に伴う振動によってびびり音が発生する。さらに、吸込口の周囲壁および冷却ファンがびびり振動する状態で冷却ファンが駆動されるため、冷却ファンの送風効率が低下し、冷却器と空気の熱交換効率が低下する。貯蔵室内の空気の循環を整然と行えなくなる不利もある。
本発明の目的は、プラスチック製のダクト体の剛性を増強し構造強度を向上して、ダクト体の破損を防止でき、従って、ファンユニットの送風効率の低下、あるいは熱交換器における熱交換効率の低下を解消できる貯蔵庫を提供することにある。
本発明の目的は、ダクト体の剛性を増強しながら、ダクト体に対するファンユニットの装着を容易に行える貯蔵庫を提供することにある。
本発明は、貯蔵室2の内壁面にプラスチック製のダクト体15を固定して熱交換室16が区画されており、熱交換室16に熱交換器17とファンユニット18が配置され、ファンユニット18と正対するダクト壁に循環口25が開口されている貯蔵庫を対象とする。循環口25には、ファンユニット18と、循環口25の周囲壁を補強する補強体48が装着されている。ファンユニット18には、取付座39と、取付座39に連続して周方向複数個所に締結座38が設けられている。循環口25には、ファンユニット18の取付座39、および締結座38を受止める、第1装着座42と、第2装着座43が設けられている。ファンユニット18の取付座39を第1装着座42に装着し、締結座38を第2装着座43に装着し、補強体48を取付座39にあてがって第1装着座42と補強体48で取付座39を挟持した状態で、循環口25の周囲壁と締結座38に挿通したボルト49で補強体48が循環口25に締結固定されていることを特徴とする。
ファンユニット18は、ファン本体32と、ファン本体32を回転駆動するモーター33と、ファン本体32の周囲を覆うシュラウド34と、シュラウド34と一体に設けたモーター支持枠35を備えている。締結座38は、モーター支持枠35と一体に設けて、厚み寸法を取付座39よりも分厚く形成する。第2装着座43に設けたボス45と、締結座38のそれぞれに、ボルト49を挿通するための挿通孔46・40を形成する。ボルト49をダクト体15の外面側から挿通孔46・40に挿通して、第2装着座43のボス45と締結座38と補強体48の3者をボルト49で共締め固定する。
補強体48を金属板材で形成した、外形形状および構造が同じ複数の補強枠体50で構成する。ボルト49をねじ込む雌ねじ部51を各補強枠体50と一体に形成する。
循環口25の周囲壁の複数個所に、補強枠体50を係合保持する弾性係合爪55を設ける。取付座39にあてがった補強枠体50を、弾性係合爪55で仮組み保持して位置決めする。
循環口25の周囲を囲むように循環口25と同形の補強筒壁41を形成する。補強筒壁41の内面に第1装着座42および第2装着座43を形成する。
循環口25の外面側に通気可能に構成されたファンカバー62を配置する。ファンカバー62は、補強体48を締結固定するボルト49でダクト体15に固定する。
循環口25の周囲壁に、循環口25を通過する熱交換前の空気の温度を測定する温度センサー59を配置する。温度センサー59は、循環口25の周囲壁に形成したセンサーポケット60に収容して、センサーポケット60の開口面を塞ぐ補強体48で固定する。
本発明においては、ファンユニット18の取付座39および締結座38を、第1装着座42および第2装着座43に装着し、第1装着座42と補強体48で取付座39を挟持した状態で、ファンユニット18と補強体48をボルト49で循環口25に締結固定した。こうしたダクト体15によれば、第1装着座42と取付座39と補強体48の3者を一体化して、循環口25の周囲壁の剛性を増強して構造強度を向上できる。従って、貯蔵室2内への商品の収納が乱暴に行われて、ダクト体15に大きな外力や衝撃が作用する場合でも、循環口25の周囲壁などが破損するのを確実に防止できる。また、循環口25の周囲壁が破損することに伴う、ファンユニット18の送風効率の低下や、熱交換器17における熱交換効率の低下を解消できる。
ボルト49をダクト体15の外面側から挿通孔46・40に挿通して、第2装着座43のボス45と分厚い締結座38と補強体48の3者をボルト49で共締め固定すると、締結座38を第2装着座43と補強体48で確りと挟持できる。ファン本体32やモーター33を支持するモーター支持枠35は、締結座38に一体に設けられているため、第2装着座43と補強体48で締結座38を確りと挟持することにより、ファンユニット18を強固に循環口25に装着できる。従って、モーター33の駆動に伴う振動によってびびり音が発生するのを防止でき、また、ファンユニット18の駆動に伴う振動に起因する、ファンユニット18の送風効率の低下を解消でき、熱交換後の空気を貯蔵室2内で適正に循環させることができる。
補強体48を金属板材で形成すると、剛性の高い補強体48とすることができ、ボルト49で締結固定する際に、補強体48が変形することがなく、循環口25にファンユニット18と補強体48をより強固に装着できる。従って、循環口25の周囲壁の剛性をさらに増強し構造強度を向上できる。また、補強体48を外形形状および構造が同じ複数の補強枠体50で構成すると、補強体48をリング状の1個の部品で形成する場合に比べて、部品サイズを小型化し補強体48の製造を容易化できる。また、部品サイズが小さい分、取り扱いが容易となり組付け作業を簡便化できる。外形形状および構造が同じ複数の補強枠体50によれば、例えば補強枠体50の外形形状が複数種ある場合に必要な組付け位置の確認作業を省くことができ、補強枠体50の組付け作業のミスを一掃できる。さらに、雌ねじ部51を各補強枠体50と一体に形成すると、別途ボルト49をねじ込むための部品を用意する必要がなく部品点数を削減できる。
取付座39にあてがった補強枠体50を、弾性係合爪55で仮組み保持して位置決めすると、補強枠体50を弾性係合爪55に係合させるだけで循環口25にファンユニット18および補強体48を所定位置に仮固定できる。従って、循環口25へのファンユニット18および補強体48の組付け作業を容易化できる。また、補強枠体50の雌ねじ部51にボルト49をねじ込む際に、補強枠体50を手で保持する必要がなく、ボルト49の締結作業を簡便化できる。さらに、ファンユニット18は、弾性係合爪55の係合状態を解除しない限り循環口25から分離しないため、例えばボルト49に緩みが生じた場合でも、循環口25に対するファンユニット18の位置がずれることがない。従って、送風効率が低下することなくファンユニット18による熱交換用の空気の送給を継続できる。
循環口25の周囲を囲む補強筒壁41の内面に第1装着座42および第2装着座43を形成すると、補強筒壁41で循環口25の周囲壁の剛性をさらに増強して構造強度を向上でき、ダクト体15が破損するのを確実に防止できる。
補強体48を締結固定するボルト49でダクト体15にファンカバー62を固定すると、ダクト体15に対するファンユニット18および補強体48の組付け作業と同時にファンカバー62を固定できる。従って、ダクト体15に対する補強体48、ファンユニット18、ファンカバー62の3者の組付け作業を簡便化できる。
センサーポケット60に収容される温度センサー59を、センサーポケット60の開口面を塞ぐ補強体48で固定すると、補強体48を利用して温度センサー59を固定するため、温度センサー59を別途固定するための手間を省くことができる。
本発明に係るショーケースのダクト体における循環口の横断平面図である。 ショーケースの正面図である。 ショーケースの縦断側面図である。 図2におけるA−A線断面図である。 ダクト体の斜視図である。 ダクト体からファンカバー、ファンユニット、温度センサー、および補強体を分離した状態を示す側面図である。 ダクト体からファンユニット、温度センサー、および補強体を分離した状態を示す背面図である。 ダクト体からファンカバーを分離した状態を示す正面図である。 図8におけるB−B線断面図である。 ダクト体の固定構造を示す説明図である。
(実施例) 図1から図10に本発明に係る貯蔵庫をリーチイン型の冷蔵ショーケースに適用した実施例を示す。本実施例における前後、左右、上下とは、図2および図3に示す矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。両図に示すように、ショーケース本体1の内部には冷蔵室(貯蔵室)2が設けられており、その前面開口部3は左右一対のスライドドア4・4でスライド開閉できる。
各スライドドア4は、前面開口部3の上下に配置したガイド枠5・5でスライド自在に支持されている。各スライドドア4の閉じ先端側の側面には、上下にわたってドアパッキン6が設けられており、各ドアパッキン6の内部には棒状の磁石が配置されている。各ドアパッキン6の磁石が、前面開口部3の左右に配置した縦枠7・7に固定した磁気吸着板に吸着することにより、各スライドドア4が閉じ状態に保持されて、前面開口部3が封止される。冷蔵室2の内部には複数の棚板8が配されており、棚板8上に例えば飲料容器を載置して冷却保管する。ショーケース本体1の下方には機械室10が配置されており、冷凍機を構成する圧縮器11、凝縮器12、および送風ファン13などが収容されている。
図4に示すように冷蔵室2の上部の内壁面には、プラスチック製のダクト体15が固定されて熱交換室16が区画されており、熱交換室16に冷凍機を構成する蒸発器(熱交換器)17と2個のファンユニット18が配置されている。蒸発器17はショーケース本体1の上壁にブラケット(図示していない)で固定されており、熱交換により冷蔵室2内の空気を冷却する。ファンユニット18はダクト体15に装着されており、蒸発器17に熱交換用の空気を送給し、蒸発器17で冷却された空気を冷蔵室2内で循環させる。
図4および図5に示すようにダクト体15は、複数のダクト壁で上面と後面に開口を有する箱体状に形成されている。ダクト壁は、垂直の前壁20と、略水平の下壁21と、下壁21の後端に連続する後壁22と、前壁20の下端と下壁21の前端に連続する傾斜壁23と、両側端に配置されて各壁20・21・22・23に連続する左右の側壁24・24とで構成されている。先のファンユニット18は傾斜壁23の左右に装着されており、各ファンユニット18と正対する傾斜壁23にそれぞれ循環口25が開口されている。下壁21は、蒸発器17の除霜時に生じる除霜水を受止めるドレンパンを兼ねており、左右略中央に設けた排水溝26からショーケース本体1の後壁に設けた排水受け27へと除霜水を排水する。排水受け27で受止めた除霜水は、機械室10の下方に設けたドレンパン28へと排水される。ダクト体15の前壁20と傾斜壁23には、両壁20・23に跨るように逃げ凹部29が設けられており、冷蔵室2内の照明器具や支柱(図示していない)との接触を回避している。図5において符号30は、前壁20および傾斜壁23の側端寄りを補強する補強リブである。
図1および図7に示すようにファンユニット18は、ファン羽根を備えるファン本体32と、ファン本体32を回転駆動するモーター33と、ファン本体32の周囲を覆うシュラウド34と、シュラウド34と一体に設けたモーター支持枠35を備えている。シュラウド34は入口側の開口直径が大きく、出口側の開口直径が小さいベルマウス型に形成されている。モーター支持枠35は、モーター33が固定されるモーターホルダー36と、モーターホルダー36の周縁から延設されて、モーターホルダー36とシュラウド34を連結する4個の支持アーム37と、各支持アーム37の先端に一体に設けられる締結座38とを備えている。支持アーム37は、モーターホルダー36の周方向に等間隔おきに形成されている。シュラウド34の入口側には、隣接する締結座38の間において、取付座39がそれぞれ外向きに張り出し形成されている。これにより、シュラウド34の外周部に締結座38と取付座39とが交互に連続する状態で配置されている。締結座38は、その厚み寸法が取付座39よりも分厚く形成されており、トラスねじ(ボルト)49を挿通するための挿通孔40が形成されている。
図6および図7に示すように循環口25は、4個の凹所が周方向に等間隔で設けられた略円状の開口であり、この循環口25の周囲を囲むように、循環口25と同形の補強筒壁41が傾斜壁23の内面側に形成されている。補強筒壁41の後側の内面には、ファンユニット18の取付座39を受止める第1装着座42と、締結座38を受止める第2装着座43が形成されている。循環口25の円弧縁部分に第1装着座42が形成され、凹所部分に第2装着座43が形成されて、第1装着座42と第2装着座43とは循環口25の周囲に交互に設けられている。これら第1装着座42および第2装着座43の先端部分で真円状の開口が形成されている。第1装着座42は断面L字状に形成されており、取付座39を受止めた際に第1装着座42が撓み変形するのを防止している(図1参照)。第2装着座43の外面側にはボス45が設けられており、ボス45および第2装着座43を貫通するようにトラスねじ49を挿通するための挿通孔46が形成されている(図9参照)。ファンユニット18の取付座39および締結座38を、第1装着座42および第2装着座43で受止めた状態では、補強筒壁41の先端面41aと、締結座38および取付座39の挟持座面38a・39aとは面一状になっている(図1、図9参照)。
循環口25には、ファンユニット18と共に、循環口25の周囲の傾斜壁(ダクト壁)23を補強する金属製の補強体48が装着されている。図7に示すように補強体48はステンレス鋼板(金属板材)で形成された、外形形状および構造が同じ2個の補強枠体50で構成されており、各補強枠体50にトラスねじ49がねじ込まれる2個の雌ねじ部51が一体に形成されている。雌ねじ部51は、ステンレス鋼板にバーリング加工を施し、形成された貫通孔にタップ加工を施して形成する。補強枠体50は、第1装着座42で受止められた取付座39を挟持する挟持板部52と、第2装着座43で受止められた締結座38を挟持する上下の固定板部53とで三日月状に形成されており、図7において上下中央を通る中央線を対称軸にして線対称に形成されている。固定板部53に先の雌ねじ部51が形成されている。挟持板部52の内方縁部の外形形状は、取付座39の形状に対応する円弧状に形成されている。
ダクト体15へのファンユニット18および補強体48の装着を容易化するために、循環口25の周囲の傾斜壁23の複数個所に、補強枠体50を係合保持する弾性係合爪55が設けられている。この実施例では、図7に示すように循環口25の左半周面と右半周面のそれぞれに3個の弾性係合爪55を設けて、各弾性係合爪55に補強枠体50の上下および中央を係合することにより、補強枠体50を係合保持できるようにした。上下の弾性係合爪55と中央の弾性係合爪55は、補強枠体50の周縁を対向する状態で係合する。補強筒壁41の左右には、同筒壁41に連続して2個の受止め座56がそれぞれ設けられており、弾性係合爪55で係合保持されている補強枠体50は、補強筒壁41および受止め座56で受止められている。また、弾性係合爪55の係合部分に隣接する固定板部53には規制突片57が設けられており、弾性係合爪55で係合保持されている補強枠体50が、同枠体50の長手方向へ移動するのを規制突片57で規制している。なお、補強枠体50の短手方向への移動は、弾性係合爪55により規制されている。ファンユニット18の取付座39および締結座38を、第1装着座42および第2装着座43に装着し、2個の補強枠体50を弾性係合爪55で係合保持することにより、ファンユニット18および補強枠体50は、仮組み保持されて位置決めされる。
循環口25の周囲の傾斜壁23に、循環口25を通過する熱交換前の空気の温度を測定する温度センサー59が配置されている。図1および図6に示すように温度センサー59は、補強筒壁41に隣接して形成したセンサーポケット60に収容されており、センサーポケット60の開口面を補強枠体50(補強体48)で塞ぐことにより、温度センサー59が固定されている。補強枠体50の温度センサー59に対応する部分には2個の通気開口61が形成されて、温度センサー59に直接熱交換風が接触するようにしている(図7参照)。温度センサー59は、左右いずれか一方の循環口25に設けられる。
循環口25の外面側には、循環口25を覆うように通気可能に構成されたファンカバー62が配置されている。図1および図8に示すようにファンカバー62は、略丸枠状のカバー枠63と、カバー枠63の開口を通気自在に区分する皿状の格子体64とで構成されている。また、カバー枠63は、上側左右の後面に、傾斜壁23に開口した係止口65(図8参照)に係止される係止フック66を備えており、下側左右にトラスねじ49を挿通するための挿通孔67が形成されている。ファンカバー62は、係止口65に係止フック66を係止した状態で、トラスねじ49を利用して、ダクト体15に固定される。
ここで、ダクト体15へのファンユニット18および補強体48の装着手順を説明する。まず、取付座39を第1装着座42に装着し、締結座38を第2装着座43に装着する。次いで、センサーポケット60に温度センサー59を収容し、2個の補強枠体50の挟持板部52をファンユニット18の左右に形成した取付座39の挟持座面39aにそれぞれあてがって、補強枠体50を弾性係合爪55に係合させる。これにより、補強枠体50は弾性係合爪55で仮組み保持され位置決めされる。この状態では、取付座39は第1装着座42と補強枠体50の挟持板部52で挟持されており、締結座38は第2装着座43と補強枠体50の固定板部53で挟持されている。また、補強枠体50でセンサーポケット60の開口面の一部を塞ぐことにより、温度センサー59がセンサーポケット60に固定される。
次に、上側2個のトラスねじ49をダクト体15の外面側から第2装着座43のボス45、および締結座38に形成した挿通孔46・40に挿通し、補強枠体50の雌ねじ部51にねじ込んで締結固定する。最後に、ファンカバー62の係止フック66を係止口65に差込んで係止し、下側2個のトラスねじ49をファンカバー62の外面側から挿通孔67・46・40に挿通し、補強枠体50の雌ねじ部51にねじ込んで締結固定する。これにて、ダクト体15へのファンユニット18、補強体48、およびファンカバー62の装着が完了する。
ファンユニット18、補強体48、およびファンカバー62の装着が完了したダクト体15は、冷蔵室2の上部に固定された蒸発器17を覆うように冷蔵室2の内壁面に固定される。図5に示すようにダクト体15の逃げ凹部29には、2個の内固定座70が形成され、左右の側壁24・24にはそれぞれ外固定座71が形成されている。図10に示すように各外固定座71の後端をショーケース本体1の上壁内面に固定した支持フック72に係止したのち、トラスねじ73を内固定座70および外固定座71に形成した挿通孔74に挿通し、ショーケース本体1の上壁に内装したナット75にねじ込む。これにて、冷蔵室2の内壁面へのダクト体15の固定が完了し、冷蔵室2の上部にファンユニット18と蒸発器17を収容する熱交換室16が区画される。
以上のように本実施例のショーケースにおいては、第1装着座42と補強体48で取付座39を挟持して循環口25に補強体48をトラスねじ49で締結固定したので、第1装着座42と取付座39と補強体48の3者を一体化して、循環口25の周囲壁の剛性を増強して構造強度を向上できる。従って、貯蔵室2内への商品の収納が乱暴に行われて、ダクト体15に大きな外力や衝撃が作用する場合でも、循環口25の周囲壁などが破損するのを確実に防止できる。また、循環口25の周囲壁が破損することに伴う、ファンユニット18の送風効率の低下や、蒸発器17における熱交換効率の低下を解消できる。
第2装着座43のボス45と締結座38と補強体48の3者をトラスねじ49で共締め固定したので、締結座38を第2装着座43と補強体48で確りと挟持できる。従って、ファンユニット18を強固に循環口25に装着でき、モーター33の駆動に伴う振動によってびびり音が発生するのを防止できる。また、ファンユニット18の駆動に伴う振動に起因する、ファンユニット18の送風効率の低下を解消でき、熱交換後の空気を貯蔵室2内で適正に循環させることができる。
補強体48を金属板材で形成したので、トラスねじ49による締結固定の際の補強体48の変形を防止して、循環口25にファンユニット18と補強体48をより強固に装着でき、循環口25の周囲壁の剛性をさらに増強し構造強度を向上できる。また、補強体48を外形形状および構造が同じ複数の補強枠体50で構成したので、補強体48をリング状の1個の部品で形成する場合に比べて、部品サイズを小型化し補強体48の製造を容易化できる。また、部品サイズが小さい分、取り扱いが容易となり組付け作業を簡便化できる。外形形状および構造が同じ複数の補強枠体50によれば、例えば補強枠体50の外形形状が複数種ある場合に必要な組付け位置の確認作業を省くことができ、補強枠体50の組付け作業のミスを一掃できる。さらに、雌ねじ部51を各補強枠体50と一体に形成したので、別途トラスねじ49をねじ込むための部品を用意する必要がなく部品点数を削減できる。
取付座39にあてがった補強枠体50を、弾性係合爪55で仮組み保持して位置決めしたので、補強枠体50を弾性係合爪55に係合させるだけで循環口25にファンユニット18および補強体48を所定位置に仮固定できる。従って、循環口25へのファンユニット18および補強体48の組付け作業を容易化できる。また、補強枠体50の雌ねじ部51にトラスねじ49をねじ込む際に、補強枠体50を手で保持する必要がなく、トラスねじ49の締結作業を簡便化できる。さらに、ファンユニット18は、弾性係合爪55の係合状態を解除しない限り循環口25から分離しないので、例えばトラスねじ49に緩みが生じた場合でも、循環口25に対するファンユニット18の位置がずれることがない。従って、送風効率が低下することなくファンユニット18による熱交換用の空気の送給を継続できる。
循環口25の周囲を囲む補強筒壁41の内面に第1装着座42および第2装着座43を形成したので、補強筒壁41で循環口25の周囲壁の剛性をさらに増強して構造強度を向上でき、ダクト体15が破損するのを確実に防止できる。
補強体48を締結固定するトラスねじ49でダクト体15にファンカバー62を固定したので、ダクト体15に対するファンユニット18および補強体48の組付け作業と同時にファンカバー62を固定できる。従って、ダクト体15に対する補強体48、ファンユニット18、ファンカバー62の3者の組付け作業を簡便化できる。
センサーポケット60に収容される温度センサー59を、センサーポケット60の開口面を塞ぐ補強体48で固定したので、補強体48を利用して温度センサー59を固定して、温度センサー59を別途固定するための手間を省くことができる。
上記の実施例では、補強体48を2個の補強枠体50で構成したが、3個以上の補強枠体50で構成してもよい。弾性係合爪55は2個、あるいは4個以上設けることができる。例えば弾性係合爪55が2個の場合には、弾性係合爪55が補強枠体50の対向周縁に係合して仮組み保持できるようにすればよい。また、補強枠体50を位置決めする位置決めピンなどの構造を別途設けてもよい。本発明は、実施例で示した冷蔵ショーケース以外に、氷や加工食品などを冷凍保存する冷凍ショーケース、あるいは料理を保温する温蔵ショーケースなどにも適用することができる。
2 貯蔵室
15 ダクト体
16 熱交換室
17 熱交換器(蒸発器)
18 ファンユニット
25 循環口
32 ファン本体
33 モーター
34 シュラウド
35 モーター支持枠
38 締結座
39 取付座
40 挿通孔
41 補強筒壁
42 第1装着座
43 第2装着座
45 ボス
46 挿通孔
48 補強体
49 ボルト(トラスねじ)
50 補強枠体
51 雌ねじ部
55 弾性係合爪
59 温度センサー
60 センサーポケット
62 ファンカバー

Claims (7)

  1. 貯蔵室(2)の内壁面にプラスチック製のダクト体(15)を固定して熱交換室(16)が区画されており、熱交換室(16)に熱交換器(17)とファンユニット(18)が配置され、ファンユニット(18)と正対するダクト壁に循環口(25)が開口されている貯蔵庫であって、
    循環口(25)には、ファンユニット(18)と、循環口(25)の周囲壁を補強する補強体(48)が装着されており、
    ファンユニット(18)には、取付座(39)と、取付座(39)に連続して周方向複数個所に締結座(38)が設けられており、
    循環口(25)には、ファンユニット(18)の取付座(39)、および締結座(38)を受止める、第1装着座(42)と、第2装着座(43)が設けられており、
    ファンユニット(18)の取付座(39)を第1装着座(42)に装着し、締結座(38)を第2装着座(43)に装着し、補強体(48)を取付座(39)にあてがって第1装着座(42)と補強体(48)で取付座(39)を挟持した状態で、循環口(25)の周囲壁と締結座(38)に挿通したボルト(49)で補強体(48)が循環口(25)に締結固定されていることを特徴とする貯蔵庫。
  2. ファンユニット(18)が、ファン本体(32)と、ファン本体(32)を回転駆動するモーター(33)と、ファン本体(32)の周囲を覆うシュラウド(34)と、シュラウド(34)と一体に設けたモーター支持枠(35)を備えており、
    締結座(38)は、モーター支持枠(35)と一体に設けられて、厚み寸法が取付座(39)よりも分厚く形成されており、
    第2装着座(43)に設けたボス(45)と、締結座(38)のそれぞれに、ボルト(49)を挿通するための挿通孔(46・40)が形成されており、
    ボルト(49)をダクト体(15)の外面側から挿通孔(46・40)に挿通して、第2装着座(43)のボス(45)と締結座(38)と補強体(48)の3者がボルト(49)で共締め固定されている請求項1に記載の貯蔵庫。
  3. 補強体(48)が金属板材で形成された、外形形状および構造が同じ複数の補強枠体(50)で構成されており、
    ボルト(49)をねじ込む雌ねじ部(51)が各補強枠体(50)と一体に形成されている請求項2に記載の貯蔵庫。
  4. 循環口(25)の周囲壁の複数個所に、補強枠体(50)を係合保持する弾性係合爪(55)が設けられており、
    取付座(39)にあてがった補強枠体(50)が、弾性係合爪(55)で仮組み保持されて位置決めされている請求項3に記載の貯蔵庫。
  5. 循環口(25)の周囲を囲むように循環口(25)と同形の補強筒壁(41)が形成されており、
    補強筒壁(41)の内面に第1装着座(42)および第2装着座(43)が形成されている請求項1から4のいずれかひとつに記載の貯蔵庫。
  6. 循環口(25)の外面側に通気可能に構成されたファンカバー(62)が配置されており、
    ファンカバー(62)が、補強体(48)を締結固定するボルト(49)でダクト体(15)に固定されている請求項1から5のいずれかひとつに記載の貯蔵庫。
  7. 循環口(25)の周囲壁に、循環口(25)を通過する熱交換前の空気の温度を測定する温度センサー(59)が配置されており、
    温度センサー(59)は、循環口(25)の周囲壁に形成したセンサーポケット(60)に収容されて、センサーポケット(60)の開口面を塞ぐ補強体(48)で固定されている請求項1から6のいずれかひとつに記載の貯蔵庫。
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