WO2016203761A1

WO2016203761A1 - 冷蔵庫

Info

Publication number: WO2016203761A1
Application number: PCT/JP2016/002861
Authority: WO
Inventors: 匡彦渡邉; 大塚　智史; 奥村　剛史; 山口　太郎; 伊藤　嘉浩; 道雄福田; 章彦真鍋
Original assignee: パナソニックＩｐマネジメント株式会社
Priority date: 2015-06-18
Filing date: 2016-06-14
Publication date: 2016-12-22
Also published as: CN111006436A; CN107636409A; JP2017009152A; JP6617270B2; CN107636409B

Abstract

冷蔵庫は、貯蔵室に設けられたコネクタ収納室（３０）の開口部がカバー（４０）で覆われ、コネクタ収納室（３０）には少なくとも二か所に係合部（３８）が設けられている。カバー（４０）には、係合部（３８）に対応させて係止部（４１ａ,４１ｂ）が設けられ、カバー（４０）の係止部（４１ａ,４１ｂ）が開口部の係合部（３８）に係合するよう構成されている。

Description

冷蔵庫

　本発明は、冷蔵庫に関する。特に、冷蔵庫本体側リード線と、冷蔵庫本体内各所に設けられている各種部品の部品側リード線との接続部の構成に関する。

　一般に、冷蔵庫は、冷蔵庫本体内に冷蔵室、野菜室および冷凍室等の貯蔵室を有する。これらの貯蔵室の一部の室には、温度センサが設けられている。また、冷蔵室および野菜室に冷気を供給するダクトには、ダンパ等が設けられている。温度センサおよびダンパ等は、冷蔵庫本体背面壁中のリード線が背面壁等から引き出されて接続されており、この本体リード線と、温度センサおよびダンパ等の部品リード線との接続部は、カバーによって覆い隠されている（例えば、特許文献１参照）。

　図１３Ａ～図１３Ｃは、特許文献１記載の冷蔵庫を示している。図１３Ａ～図１３Ｃに示す冷蔵庫１００においては、野菜室１０１にヒータ１０２が設けられており、ヒータ１０２のリード線１０３が、冷蔵庫本体１０４の背面壁から引き出された本体リード線１０５に接続されている。本体リード線１０５とヒータリード線１０３との接続は、野菜室背面に凹設された収納部１０６内で行なわれている。また、本体リード線１０５とヒータリード線１０３とのコネクタ接続部分は、コネクタカバー１０７で覆われており、コネクタカバー１０７は、ネジ１０８によって野菜室背面壁に取り付けられ固定されている。

　上記のように構成された冷蔵庫１００は、本体リード線１０５とヒータリード線１０３との着脱が野菜室１０１内から行えるので、ヒータ１０２のメンテナンス性が良いという利点がある。

　しかしながら、コネクタ接続部を覆うコネクタカバー１０７は、ネジ１０８によって取り付けられ固定されているので、コネクタカバー１０７の着脱が面倒であり、折角の高いメンテナンス性を低下させてしまうという問題がある。

　特に、ネジ止めは野菜室１０１の奥まった場所にあり、しかもコネクタカバー１０７は、目立たないように野菜室天井付近に設けられていることもあって、ネジ止め部は、野菜室天井付近に設けられている。このため、野菜室１０１の天井壁および側壁が邪魔になってネジ止め作業に手間取り、メンテナンス性を大きく低下させるという問題がある。

特開平１０－２０５９８４号公報

　本発明は上記のような問題に鑑みてなされたものであり、リード線接続部を覆うカバーの着脱を容易にした冷蔵庫を提供する。

　具体的には、本発明の実施の形態の一例による冷蔵庫は、貯蔵室に開口部を臨ませてコネクタ収納室が設けられ、コネクタ収納室には少なくとも二か所に係合部が設けられるとともに、コネクタ収納室の開口を覆うカバーを備える。また、本発明の実施の形態の一例による冷蔵庫は、コネクタ収納室の係合部に対応させて、カバーには係止部が設けられ、カバーの係止部がコネクタ収納室の係合部に係合してコネクタ収納室の開口部がカバーにより覆われるよう構成されている。さらに、係合部と係止部との係合部分の一つには、ストッパ部材が噛まされている。

　このような構成により、カバーの係止部がコネクタ収納室の係合部に嵌め込まれるとともに、係合部にストッパ部材が押し込まれるだけの簡単な作業で、カバーがコネクタ収納室の開口に装着されることができる。しかも、カバーの係止部とコネクタ収納室の係合部との係合部分に噛まされたストッパ部材により、カバーの不用意な外れを防止することができる。これにより、ネジ止めと同様、コネクタ収納室の開口部を覆うカバーが強固に固定保持されることができ、コネクタ接続部を確実に保護することができる。

　また、本発明の実施の形態の一例による冷蔵庫は、カバーに、ストッパ部材が噛まされる側の係止部に隣接して、外れ防止用孔部が設けられるとともに、ストッパ部材が、外れ防止用孔部に挿入されてカバーの係止部がコネクタ収納室の係合部から外れないように規制する外れ防止部を備えていてもよい。

　このような構成により、カバーは係止部が係合部から外れることなく、確実に係止状態が維持されることができる。これにより、カバーが不用意に外れることがなく強固に固定保持されることができるとともに、カバーの外れ防止用孔部が設けられた側の係止部は、比較的係合力の弱い形状に形成することができるので、カバーの係止部が軽い力でコネクタ収納室の係合部へ装着されたり取り外されたりすることができ、カバー着脱の作業性を大きく向上させることができる。

　また、本発明の実施の形態の一例による冷蔵庫は、コネクタ収納室の貯蔵室背面側となる後部に、回動支点支持部が設けられ、カバーには、回動支点支持部に対応させて回動支点部が設けられていてもよい。また、カバーは、回動支点部がコネクタ収納室の回動支点支持部に嵌め合わされて、手前側部分がコネクタ収納室側に回動され、カバーの係止部がコネクタ収納室の係合部に係合するよう構成されていてもよい。

　このような構成により、カバーの係止部とコネクタ収納室の係合部との位置合わせをすることなく、回動支点部がコネクタ収納室の回動支点支持部に嵌め合わされて、コネクタ収納室側に回動されていくだけで、カバーは装着されることができ、カバーの装着作業性を飛躍的に向上させることができる。

　また、本発明の実施の形態の一例による冷蔵庫は、コネクタ収納室が、冷気ダクトの出っ張り部を挟み込むように貯蔵室背面に押し当てられて設けられた棚板の後部上面に、開口するよう設けられていてもよい。また、コネクタ収納室の開口部に装着されたカバーの上方が、棚板の上面と実質的に同一面を構成する装飾カバーによって覆われるよう構成されていてもよい。

　このような構成により、コネクタ収納室は、冷気ダクトの出っ張り部の側方のスペースを利用して貯蔵室内に出っ張らせることなく設置されることができると同時に、開口部が、棚板上面と実質的に同一面を構成する装飾カバーによって覆われるので、コネクタ収納室の開口部を目立たなくすることができ、貯蔵室内面の美観を高めることができる。

　また、本発明の実施の形態の一例による冷蔵庫は、コネクタ収納室の各係合部とカバーの各係止部が、冷気ダクトの側方方向であって貯蔵室背面壁から離れた手前側部分に設けられ、かつ、ストッパ部材が、冷気ダクトから離れている側の係合部と係止部との係合部分に噛まされて構成されていてもよい。

　このような構成により、ストッパ部材は、冷気ダクトの出っ張り壁面および貯蔵室背面壁によって邪魔されることなく着脱することができ、カバー着脱の作業性をさらに向上させることができる。

　また、本発明の実施の形態の一例による冷蔵庫は、ストッパ部材が、ストッパ部材自体をカバーに固定させる棒状のストッパ係止部を有するとともに、ストッパ係止部の係止部分側面に傾斜面を有するよう構成されていてもよい。

　このような構成により、ストッパ部材は、ストッパ係止部の傾斜面に沿って定規またはマイナスドライバ等を差し込むことにより、ストッパ係止部が外れる方向に変形させてカバーから外すことができ、ストッパ部材も容易に外すことができ、作業性を向上させることができる。

図１は、本発明の実施の形態の冷蔵庫の正面図である。図２は、本発明の実施の形態の冷蔵庫の扉が開かれたときの正面図である。図３は、本発明の実施の形態の冷蔵庫の縦断面図である。図４は、本発明の実施の形態の冷蔵庫のリード線接続部分を示す外観斜視図である。図５は、本発明の実施の形態の冷蔵庫のリード線接続部分を示す分解斜視図である。図６は、本発明の実施の形態の冷蔵庫のリード線接続部分を示す平面図である。図７は、本発明の実施の形態の冷蔵庫のリード線接続部分を示す拡大斜視図である。図８は、本発明の実施の形態の冷蔵庫のリード線接続部分を示す拡大断面図である。図９は、本発明の実施の形態の冷蔵庫のリード線接続部分におけるリード線収納室、カバーおよびストッパ部材を示す分解視図である。図１０は、本発明の実施の形態の冷蔵庫のリード線接続部分におけるリード線収納室およびカバーを示す分解斜視図である。図１１Ａは、本発明の実施の形態の冷蔵庫のリード線接続部分を覆うカバーの斜視図である。図１１Ｂは、本発明の実施の形態の冷蔵庫のリード線接続部分を覆うカバーを下方から見たときの斜視図である。図１１Ｃは、本発明の実施の形態の冷蔵庫のカバーの側面図である。図１１Ｄは、本発明の実施の形態の冷蔵庫のカバーの平面図である。図１２Ａは、本発明の実施の形態の冷蔵庫のリード線接続部分を覆うストッパ部材の斜視図である。図１２Ｂは、本発明の実施の形態の冷蔵庫のストッパ部材を下方から見た斜視図である。図１３Ａは、従来の冷蔵庫の内部を示す正面図である。図１３Ｂは、従来の冷蔵庫のリード線接続部分の断面図である。図１３Ｃは、従来の冷蔵庫のリード線接続部分の正面図である。

　以下、本発明の実施の形態の一例について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。

　（実施の形態）
　図１～図１１Ｄ、図１２Ａおよび図１２Ｂは、本発明の実施の形態の一例の冷蔵庫２００を示す。まず、冷蔵庫２００の全体の構成について、図１～図３を用いて説明する。

　図１～図３において、本実施の形態の冷蔵庫２００は、前方が開口した冷蔵庫本体１を備える。冷蔵庫本体１は、図３に示すように、主に鋼板が用いられた外箱２と、ＡＢＳ樹脂などの硬質樹脂で成型された内箱３と、外箱２と内箱３との間に充填された硬質発泡ウレタン等の発泡断熱材４とで構成されている。

　冷蔵庫本体１は、仕切板５,６,６ａによって複数の貯蔵室に区分されており、冷蔵庫本体１の最上部に冷蔵室７、冷蔵室７の下方に切替室８ａおよびこれに並設された製氷室８ｂ、さらにその下方に冷凍室９、および、最下部に野菜室１０が設けられている。各貯蔵室の前面の開口部分は、扉１１ａ～１１ｅによって開閉可能に閉塞されている。

　冷蔵庫本体１の上部後方領域には、機械室１４が設けられている。機械室１４には、圧縮機１５および水分除去を行うドライヤ等の冷凍サイクルの高圧側構成部品が収容されている。

　また、冷蔵庫本体１の背面には、冷気を生成する冷却室１６、冷却室１６からの冷気を冷蔵室７、冷凍室９および野菜室１０等に供給循環させる冷気ダクト１７が設けられている。

　冷却室１６内には冷却器１９が配設されており、冷却器１９の上部には冷却ファン２０が配置されている。冷却ファン２０は、冷却器１９により冷却された冷気を、冷気ダクト１７を介し冷蔵室７、冷凍室９および野菜室１０等に強制循環させて各貯蔵室を冷却する。

　冷却室１６からの冷気によって冷却される冷蔵室７には、食材を載置するための複数の棚板２４が設けられており、最下部には低温貯蔵室２３が形成されている。低温貯蔵室２３は、例えば、約１℃の温度帯に冷却されるチルド室あるいは約－３℃の微凍結温度帯まで冷却されるパーシャル室に切り替え可能な低温貯蔵室となっている。

　なお、低温貯蔵室２３は、チルド室あるいはパーシャル室に切り替え可能なものでなく、チルド室あるいはパーシャル室として専用に使用されるよう設計されたものであってもよい。

　低温貯蔵室２３は、図４～図６に示すように、その上面は冷蔵室７の最下段に位置する棚板としても利用される棚板部材２４で区画され、側面は給水タンク室２７（図２参照）との間を仕切る間仕切り板２７ａで区画形成されている。また、低温貯蔵室２３の内部には、引出自在な容器２５が設けられており、その前方は容器２５が引き出されることによって棚板部材２４の前端部を中心に回動して開くドア２６によって閉蓋されている。

　また、低温貯蔵室２３は、天井部分に照明装置２２が設けられており、照明装置２２のリード線が冷蔵庫本体１の背面からの本体リード線と接続されている。

　以下、リード線の接続部の構成について、図４～図１１Ｄ、図１２Ａおよび図１２Ｂを用いて説明する。

　図４～図１１Ｄ、図１２Ａおよび図１２Ｂにおいて、リード線のコネクタ接続部を収納するコネクタ収納室３０は、冷気ダクト１７の出っ張り部１７ａ側方に設けられている。コネクタ収納室３０の上面開口部３１は、棚板部材２４の後部上面に開口している。棚板部材２４は、冷気ダクト１７の出っ張り部１７ａに挟み込むように貯蔵室背面に押し当てられて設けられている。

　コネクタ収納室３０は、図７に示すように、冷気ダクト１７の出っ張り部１７ａを構成する部材に一体形成されている。また、コネクタ収納室３０は、低温貯蔵室２３の後方に位置し、棚板部材２４のコーナ部面２４ａで覆い隠され、その上面開口部３１の上方は、図４に示すように、棚板部材２４の上面と実質的に同一面を構成する装飾カバー３２によって覆われた構成となっている。

　コネクタ収納室３０は、図１０に示すように、略四角枠状の収納空間３３を備える。収納空間３３の後部壁面には、冷蔵庫本体１からの本体リード線３４（図６参照）が通る凹所３５が形成されている。また、収納空間３３の前部壁面には、照明装置２２から棚板部材２４中を通って引き出されるリード線３６（図６参照）が通る凹所３７が形成されている。本体リード線３４のコネクタ３４ａおよびリード線３６のコネクタ３６ａ（図６参照）が互いに接続された状態でコネクタ収納室３０に収納されている。

　コネクタ収納室３０には、少なくとも二か所に係合部３８が設けられている。本実施の形態では、コネクタ収納室３０の収納空間３３の両側に一対の係合部３８が設けられている。さらに、コネクタ収納室３０には、低温貯蔵室２３の背面側となる後部両側に、回動支点支持部３９が設けられている。

　コネクタ収納室３０の上面開口部３１は、図５に示すように、カバー４０が装着されてコネクタ接続部分が覆われている。

　カバー４０は、図１１Ａ～図１１Ｄに示すように、コネクタ収納室３０の係合部３８に対応させて、前方側部分に弾力性を持つリブ状の係止部４１ａ,４１ｂが設けられている。カバー４０は、さらに、回動支点支持部３９に対応させて、その後方部分に略Ｌ字状の回動支点部４３が設けられている。

　さらに、カバー４０には、係止部４１ａ,４１ｂのうち冷気ダクト１７の出っ張り部１７ａから離れている側（図１１Ａ～図１１Ｄの左側）の係止部４１ａに隣接させてストッパ挿入部４４が設けられており（図１１Ａ参照）、ストッパ挿入部４４の下端縁には、ストッパ用係合部４５が設けられている。

　また、カバー４０には、ストッパ挿入部４４の後方寄り部分で若干冷気ダクト１７側にずれた位置に、外れ防止用孔部４６が連設されており、外れ防止用孔部４６に隣接してガイド用孔部４７が設けられている。

　カバー４０は、回動支点部４３がコネクタ収納室３０の回動支点支持部３９に嵌め込まれるとともに、係止部４１ａ,４１ａがその弾性力によりコネクタ収納室３０の係合部３８に係合して、コネクタ収納室３０の上面開口部３１に装着されている。

　コネクタ収納室３０の上面開口部３１に装着されたカバー４０は、図８に示すように、ストッパ挿入部４４にストッパ部材４８が押し込まれて挿入されて、コネクタ収納室３０の上面開口部３１に固定されている。

　コネクタ収納室３０の上面開口部３１にカバー４０を固定するストッパ部材４８には、図１２Ａおよび図１２Ｂに示すように、カバー４０のストッパ挿入部４４に挿入されてストッパ用係合部４５に係止する、弾力性を持った棒状のストッパ係止部４９が設けられている。なお、ストッパ係止部４９は、図１２Ａに示すように、係止部分側の面が傾斜している傾斜面４９ａを有する。

　また、ストッパ部材４８は、ストッパ係止部４９の後方寄り部分で若干冷気ダクト１７側にずれた位置に、棒状の外れ防止部５０が設けられている。外れ防止部５０は、カバー４０の外れ防止用孔部４６に挿入され、カバー４０の係止部４１ａに沿って位置し、係止部４１ａ,４１ｂの動きを規制している。

　さらに、ストッパ部材４８には、ガイド棒５１が設けられており、カバー４０のガイド用孔部４７に嵌合している。

　以上のように構成された冷蔵庫２００について、次にその作用効果を説明する。

　本実施の形態では、照明装置２２のリード線３６が本体リード線３４に接続される場合を例示する。本体リード線３４と照明装置２２のリード線３６との接続は、まず冷蔵室７の背面壁から引き出さした本体リード線３４と、棚板部材２４から引き出された照明装置２２のリード線３６とを冷蔵室７内で接続する。接続されたコネクタ接続部分は、本体リード線３４およびリード線３６の余った部分とともに収納空間３３内に収納され、その後、コネクタ収納室３０の上面開口部３１にカバー４０が装着され、さらにその上方に装飾カバー３２が設置されて、本体リード線３４およびリード線３６の接続作業が終了する。

　ここで、リード線接続部分を覆うカバー４０は、コネクタ収納室３０の係合部３８に係止部４１ａ,４１ｂを嵌め込むだけで、コネクタ収納室３０に取り付けられることができ、簡単な作業でコネクタ収納室３０の上面開口部３１にカバー４０が装着固定されることができる。

　しかも、カバー４０の係止部４１ａ,４１ｂと、コネクタ収納室３０の係合部３８との係合部分の一つには、カバー４０表面側からストッパ部材４８が噛ませられているので、係止部４１ａと係合部３８との係合が不用意に外れるというようなことがなくなる。これにより、ネジ止めと同様、カバー４０がコネクタ収納室３０の上面開口部３１に強固に固定保持されることができ、コネクタ接続部分を確実に保護することができる。

　しかも、本実施の形態のストッパ部材４８は、コネクタ収納室３０の係合部３８と係合する係止部４１ａに隣接して、外れ防止部５０が設けられており、外れ防止部５０がカバー４０の係止部４１ａに沿って位置して係止部４１ａの動きを規制している。そのため、カバー４０の係止部４１ａは、係合部３８から外れる方向へ動けなくなる。したがって、カバー４０は、係止部４１ａが係合部３８から不用意に離脱するようなことがなくなるので、確実に係止状態が保持され、より強固に固定保持されることができる。

　また、上述したように、外れ防止部５０によって係止部４１ａの動きが規制されるので、カバー４０の外れ防止用孔部４６が設けられた側の係止部４１ａは、比較的係合力の弱い形状に形成されることができる。したがって、カバー４０の係止部４１ａが軽い力でコネクタ収納室３０の係合部３８へ装着されたり取り外されたりすることができ、カバー４０の着脱の作業性を向上させることができる。

　また、本実施の形態では、カバー４０は、回動支点部４３がコネクタ収納室３０の回動支点支持部３９に嵌め合わされて、カバー４０手前側部分がコネクタ収納室３０側に回動され押し付けられるだけで、カバー４０の係止部４１ａ,４１ｂがコネクタ収納室３０の係合部３８に係合し、カバー４０がコネクタ収納室３０に装着されることができる。

　したがって、カバー４０は、カバー４０の係止部４１ａ,４１ｂと、コネクタ収納室３０の係合部３８との位置合わせ等をする必要がなくなり、カバー４０の装着の作業性を向上させることができる。

　しかも、カバー４０の回動支点支持部３９への嵌め込みおよびコネクタ収納室３０側への回動は、何れも下向きに行われることができるので、天井面に向かって上向きに行われるような場合に比べ、カバー４０の取り付け作業性を飛躍的に向上させることができる。

　また、ストッパ部材４８は、カバー４０のガイド用孔部４７に嵌合するガイド棒５１を備えているため、外れ防止部５０による係止部４１ａの外れ防止をより確実なものとすることができる。

　すなわち、ストッパ部材４８は、外れ防止部５０がカバー４０の外れ防止用孔部４６に嵌合し、係止部４１ａに沿って係止部４１ａの動きを規制し外れ防止を行っているが、その際、外れ防止部５０は、係止部４１ａから図８の破線矢印Ａで示す方向の弾発力を受け続けてストッパ部材４８全体が傾く。このため、係止部４１ａの係合が外れる方向に力が作用する。しかしながら、ガイド用孔部４７に嵌合したガイド棒５１が、ガイド用孔部４７との嵌合によってストッパ部材４８全体の傾きを阻止するよう作用する。したがって、ストッパ部材４８が傾くようなことがなくなり、外れ防止部５０による係止部４１ａの外れ防止がより確実なものとなる。

　さらに、ストッパ部材４８は、ストッパ部材４８自体をカバー４０に固定させるストッパ係止部４９のストッパ係止部分側面に傾斜面４９ａを有しているため、ストッパ部材４８の取り外しも容易に行うことができる。すなわち、カバー４０の表面上方からストッパ係止部４９の傾斜面４９ａに沿って、図１２ＡのＸで示す位置に定規またはマイナスドライバ等を差し込むと、傾斜面４９ａに加わる分力によって、ストッパ係止部４９は、カバー４０のストッパ用係合部４５との係合が外れる方向に動く。したがって、ストッパ部材４８の取り外しが容易になる。

　また、本実施の形態で例示したコネクタ収納室３０は、低温貯蔵室２３の背面に設けられた冷気ダクト１７の出っ張り部１７ａの側方に設けられているので、低温貯蔵室２３内に出っ張らせることなく設置されることができる。また、冷気ダクト１７の出っ張り部１７ａ側方のスペースを有効利用しつつ、コネクタ収納室３０の出っ張りを防止できるという利点もある。

　また、コネクタ収納室３０の上面開口を覆うカバー４０上方に設置された装飾カバー３２は、冷気ダクト１７の出っ張り部１７ａに挟み込むように貯蔵室背面に押し当てられて設けられた棚板部材２４の上面と実質的に同一面を構成しているので、目立たず、冷蔵室７内面の美観を高めることもできる。

　さらに、コネクタ収納室３０の係合部３８とカバー４０の係止部４１ａ,４１ｂは、冷気ダクト１７の側方方向であって貯蔵室背面壁から離れた手前側部分に設けられている。また、ストッパ部材４８は、冷気ダクト１７から離れている側の係合部３８と、係止部４１ａとの係合部分に噛まされるよう構成されている。このような構成により、ストッパ部材４８は、冷気ダクト１７の出っ張り部１７ａの側壁面および貯蔵室背面壁に邪魔されることなく着脱させることができ、カバー４０の着脱の作業性を向上させることができる。

　以上、本発明の実施の形態の一例の冷蔵庫２００について説明してきたが、本発明は、これに限定されるものではなく、本発明の目的を達成する範囲内で種々変更可能であることは言うまでもない。すなわち、上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。つまり、本発明の範囲は、上記実施の形態における説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

　本発明は、コネクタ収納室のカバーを容易に着脱可能としつつ、カバーが強固に固定保持されることができ、部品等のメンテナンス性を向上させることができるとともに、リード線コネクタ接続部の保護も確実にできる信頼性の高い冷蔵庫を提供する。よって、家庭用はもちろん業務用冷蔵庫およびショーケース等多くの用途に幅広く利用することができる。

　１　　冷蔵庫本体
　２　　外箱
　３　　内箱
　４　　発泡断熱材
　５,６,６ａ　　仕切板
　７　　冷蔵室
　８ａ　　切替室
　８ｂ　　製氷室
　９　　冷凍室
　１０　　野菜室
　１１ａ～１１ｅ　　扉
　１４　　機械室
　１５　　圧縮機
　１６　　冷却室
　１７　　冷気ダクト
　１７ａ　　出っ張り部
　１９　　冷却器
　２０　　冷却ファン
　２２　　照明装置
　２３　　低温貯蔵室（貯蔵室）
　２４　　棚板部材（棚板）
　２５　　容器
　２６　　ドア
　２７　　給水タンク室
　２７ａ　　仕切り板
　３０　　コネクタ収納室
　３１　　上面開口部
　３２　　装飾カバー
　３３　　収納空間
　３４　　本体リード線
　３４ａ　　コネクタ
　３５　　凹所
　３６　　リード線
　３６ａ　　コネクタ
　３７　　凹所
　３８　　係合部
　３９　　回動支点支持部
　４０　　カバー
　４１ａ,４１ｂ　　係止部
　４３　　回動支点部
　４４　　ストッパ挿入部
　４５　　ストッパ用係合部
　４６　　外れ防止用孔部
　４７　　ガイド用孔部
　４８　　ストッパ部材
　４９　　ストッパ係止部
　４９ａ　　傾斜面
　５０　　外れ防止部
　５１　　ガイド棒

Claims

冷蔵庫本体と、冷蔵庫本体内に設けられた貯蔵室と、前記貯蔵室に開口部を臨ませて設けられたコネクタ収納室と、前記コネクタ収納室の前記開口部を覆うカバーとを備え、前記コネクタ収納室には複数の係合部が設けられるとともに、前記カバーには前記複数の係合部それぞれに対応する係止部が設けられ、前記カバーの前記係止部を前記コネクタ収納室の前記係合部に係合させて前記カバーが前記開口部を覆うとともに、前記係合部と前記係止部との係合部分の一つには、前記カバーの表面側からストッパ部材が噛まされている冷蔵庫。
前記カバーは、前記ストッパ部材が噛まされる側の前記係止部に隣接して外れ防止用孔部が設けられ、前記ストッパ部材は、前記外れ防止用孔部に挿入されて前記カバーの前記係止部が前記コネクタ収納室の前記係合部から外れないように規制する外れ防止部を備えた請求項１記載の冷蔵庫。
前記コネクタ収納室は、前記貯蔵室の背面側となる後部に回動支点支持部が設けられるとともに、前記カバーには、前記回動支点支持部に対応させて回動支点部が設けられ、前記カバーは、前記回動支点部が前記コネクタ収納室の前記回動支点支持部に嵌め合わされて、前記カバーの手前側部分が前記コネクタ収納室側に回動され、前記カバーの前記係止部が前記コネクタ収納室の前記係合部に係合することにより、前記開口部を覆うよう構成された請求項１または２記載の冷蔵庫。
前記コネクタ収納室は、前記貯蔵室の背面に設けられた冷気ダクトの出っ張り部の側方部分に設けられ、前記コネクタ収納室の前記開口部は、前記冷気ダクトの前記出っ張り部を挟み込むように前記貯蔵室背面に押し当てられて設けられた棚板の後部上面に開口するよう設けられるとともに、前記開口部に装着された前記カバーの上方が前記棚板の上面と実質的に同一面を構成する装飾カバーによって覆われた請求項１～３のいずれか１項記載の冷蔵庫。
前記コネクタ収納室の前記係合部および前記カバーの前記係止部は、前記冷気ダクトの側方方向であって前記貯蔵室背面壁から離れた手前側部分に設けられ、前記ストッパ部材は、前記冷気ダクトから離れた位置に設けられている前記係合部と前記係止部との前記係合部分に噛まされた請求項４記載の冷蔵庫。
前記ストッパ部材は、前記ストッパ部材自体を前記カバーに固定させる棒状のストッパ係止部を有するとともに、前記ストッパ係止部の係止部分側面は傾斜面を有するよう構成された請求項５記載の冷蔵庫。