JP6354511B2 - フラットケーブルおよびフラットケーブルの製造方法。 - Google Patents

フラットケーブルおよびフラットケーブルの製造方法。 Download PDF

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Description

本発明は、複数本の導体が並列され、その両面から絶縁フィルムが貼り合されて被覆され、コネクタ接続のための端末部を備えたフラットケーブルとその製造方法に関する。
電子、電気機器内配線に、複数本の導体を並列させて絶縁フィルム等で一体化したフレキシブルなフラットケーブルが多用されている。フラットケーブルには、形状的には平型導体を用いたもの、丸線導体を用いたものがあり、シールド機能を備えたものもある。
図9は、特許文献1に記載されたフラットケーブルの一例を示す図である。フラットケーブルは、複数本の導体102を平行に並べ、上下から絶縁フィルムを貼り合わせて絶縁被覆103が形成されたものである。フラットケーブルの端末部101には、絶縁被覆103の一方の面側で導体102の端部が露出される。反対側の面に補強フィルム104が貼り付けられて、当該端末部101が補強され、コネクタへの挿入接続が可能な構成とされる。ここでは補強フィルム104の先端部104aは、導体102の先端部102a及び絶縁被覆103の先端部103aより突き出た形状とされる。そして補強フィルム104の先端部104aが突き出ることにより生じる段部に充填樹脂105が付与される。これにより、先端形状の急激な変化を緩和して挿入時の挿入力変化を緩やかなものとし、また、導体102と絶縁被覆103との接着界面が充填樹脂105により塞がれるので、導体102と絶縁被覆103との剥がれを抑制することができるものとされる。
図10は、特許文献1に記載されたフラットケーブルの他の例を示す図である。図10の構成は、上記図9と同様に並列させた導体102の上下から絶縁フィルムを貼り合わせて絶縁被覆103を形成し、端末部101には、絶縁被覆103の一方の面側で導体102の端部が露出され、反対側の面側に補強フィルム104を貼り付けて補強したものであるが、補強フィルム104が貼り付けられる面側の絶縁被覆の先端部103aを、導体102の先端部102aより突き出させ、導体の先端部102aを覆うように折り曲げて、導体102と絶縁被覆103との接着界面を覆う構成としたものである。
図11は、特許文献1に記載されたフラットケーブルのさらに他の例を示す図である。図11の構成は、上記図9と同様に並列させた導体102の上下から絶縁フィルムを貼り合わせて絶縁被覆103が形成され、端末部101には、絶縁被覆103の一方の面側で導体102の端部が露出される。反対側の面に補強フィルム104を貼り付けて当該端末部が補強される。導体102の先端部102aを絶縁被覆の先端部103aより突き出させるとともに、補強フィルム104の先端部104aも突き出させる。そして導体102の先端部102aは、絶縁被覆103の先端部103aを覆うように折り曲げられると共に、補強フィルム104の突き出た内側に接着される。
特開2005−63744号公報
フラットケーブルにおいては、通常その端末部をジャック型のコネクタに挿入し、端末部で露出されている導体と、コネクタ内の接触片とを接触させることで、電気的接続が得られるようになっている。
しかしながら、コネクタの接触片は、通常、フラットケーブルの端末部の導体面を弾性的に押圧して良好な電気接触と保持力を維持するようにされているため、フラットケーブルの端末部をコネクタに挿入するに際して、端末部の先端は、その挿入初期において大きな応力を受ける。このときフラットケーブルの導体は、薄い軟銅等で形成されていることから、機械的な強度は必ずしも大きくなく、コネクタへの挿入接続時に弾圧力や摩擦摺接により、絶縁フィルムから剥がれることがある。
この場合、フラットケーブルとコネクタとの電気的接続が損なわれるおそれがある。また、フラットケーブルの端末部をコネクタに挿入するときに、このような状態に気づかずに接続が行われた場合、当初は接続不備がないように見えても、いずれ断線や隣接導体との短絡を生じる可能性がある。
上記特許文献1の構成では、絶縁被覆に貼られた導体の先端部に充填樹脂を設けたり、導体の先端部を折り曲げたりすることで、導体部と絶縁フィルムとの剥がれを防ぐようにしているが、フラットケーブルの厚さが先端部と導体露出部分とで異なっている。このため、フラットケーブルをコネクタに挿入する角度により、あるいはコネクタの挿入口の周囲にフラットケーブル先端が接触することにより、導体先端が絶縁被覆から剥がれてしまうことがあった。
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたもので、導体を絶縁被覆で被覆して、端末部で導体の一部を露出させてコネクタ接続を可能したフラットケーブルであって、コネクタ接続時に導体先端が絶縁被覆から剥離することを効果的に防止することができるフラットケーブル、およびその製造方法の提供を目的とする。
本発明によるフラットケーブルは、並列した複数本の導体の両面から該導体を挟むように絶縁フィルムが貼り合わされ、コネクタ接続のための端末部を備えたフラットケーブルであって、前記端末部では、前記導体は先端以外では一方の面で露出した導体露出部として形成され、他方の面では前記絶縁フィルムに貼られ、前記導体の先端は前記他方の面で前記絶縁フィルムから突き出た補強フィルムに貼られ、前記一方の面では前記導体の上に保護フィルムが貼られ、前記導体の先端での前記補強フィルム、前記導体および前記保護フィルムの合計厚さと、前記導体露出部での前記補強フィルム、前記絶縁フィルムおよび前記導体の合計厚さとが等しい、フラットケーブルである。
また、本発明によるフラットケーブルの製造方法は、複数本の導体を並列するステップと、並列した前記導体の並列面の両面から該導体を挟むように絶縁フィルムを貼り合せ、端部にコネクタ接続のための端末部を備えたフラットケーブルを形成するステップとを有し、該フラットケーブルを形成するステップは、前記導体と、前記絶縁フィルムと、前記端末部に設ける補強用の補強フィルム、および前記導体を保護する保護フィルムとを貼り合せ、該貼り合せにより、前記端末部では、前記導体の先端以外は一方の面で導体を露出させた導体露出部として形成し、他方の面では前記絶縁フィルムに貼り付け、前記導体の先端は前記他方の面で、前記絶縁フィルムから突き出た補強フィルムを貼り、前記一方の面側では、前記導体の上に保護フィルムを貼るステップであって、前記導体の先端での前記補強フィルム、前記導体および前記保護フィルムの合計厚さと、前記導体露出部での前記補強フィルム、前記絶縁フィルムおよび前記導体の合計厚さとを等しく形成するステップである、フラットケーブルの製造方法である。
本発明によれば、導体を絶縁被覆で被覆して、端末部で導体の一部を露出させてコネクタ接続を可能したフラットケーブルであって、コネクタ接続時の導体と絶縁体との剥離を効果的に防止することができるフラットケーブル、およびその製造方法の提供することができる。
本発明によるフラットケーブルの一実施形態における構成を説明するための図である。 フラットケーブルをコネクタに挿入するときの状態を説明する図である。 本発明に係るフラットケーブルの製造方法の実施形態を説明するための図である。 本発明に係るフラットケーブルの製造方法の他の実施形態を説明するための図である。 本発明に係るフラットケーブルの製造方法の他の実施形態によりラミネートされたフラットケーブルの構成を説明するための図である。 コネクタに対するフラットケーブルの挿抜方法と、このときの剥れ評価の結果とを示す図である。 コネクタに対するフラットケーブルの挿抜方法と、このときの剥れ評価の結果とを示す他の図である。 コネクタに対するフラットケーブルの挿抜方法に応じたケーブル端末の状態を示す図である。 特許文献1に記載されたフラットケーブルの一例を示す図である。 特許文献1に記載されたフラットケーブルの他の例を示す図である。 特許文献1に記載されたフラットケーブルのさらに他の例を示す図である。
(1)本願のフラットケーブルに係る発明は、並列した複数本の導体の両面から該導体を挟むように絶縁フィルムが貼り合わされ、コネクタ接続のための端末部を備えたフラットケーブルであって、前記端末部では、前記導体は先端以外では一方の面で露出した導体露出部として形成され、他方の面では前記絶縁フィルムに貼られ、前記導体の先端は前記他方の面で前記絶縁フィルムから突き出た補強フィルムに貼られ、前記一方の面では前記導体の上に保護フィルムが貼られ、前記導体の先端での前記補強フィルム、前記導体および前記保護フィルムの合計厚さと、前記導体露出部での前記補強フィルム、前記絶縁フィルムおよび前記導体の合計厚さとが等しい、フラットケーブルである。これにより、導体を絶縁体で被覆して、端末部で導体の一部を露出させてコネクタ接続を可能したフラットケーブルにおいて、コネクタに接続するための端末部の絶縁体を保護するとともに、コネクタ接続のための端末部を均一な厚さとしているため、コネクタ接続時の導体と絶縁体との剥離を効果的に防止することができる。
(2)本願のフラットケーブルの製造方法に係る発明は、複数本の導体を並列するステップと、並列した前記導体の並列面の両面から該導体を挟むように絶縁フィルムを貼り合せ、端部にコネクタ接続のための端末部を備えたフラットケーブルを形成するステップとを有し、該フラットケーブルを形成するステップは、前記導体と、前記絶縁フィルムと、前記端末部に設ける補強用の補強フィルム、および前記導体を保護する保護フィルムとを貼り合せ、該貼り合せにより、前記端末部では、前記導体の先端以外は一方の面で導体を露出させた導体露出部として形成し、他方の面では前記絶縁フィルムに貼り付け、前記導体の先端は前記他方の面で、前記絶縁フィルムから突き出た補強フィルムを貼り、前記一方の面側では、前記導体の上に保護フィルムを貼るステップであって、前記導体の先端での前記補強フィルム、前記導体および前記保護フィルムの合計厚さと、前記導体露出部での前記補強フィルム、前記絶縁フィルムおよび前記導体の合計厚さとを等しく形成するステップである、フラットケーブルの製造方法である。これにより、導体を絶縁体で被覆して、端末部で導体の一部を露出させてコネクタ接続を可能したフラットケーブルであって、コネクタに接続するための端末部の絶縁体を保護するとともに、コネクタ接続のための端末部を均一な厚さとなるため、コネクタ接続時の導体と絶縁体との剥離を効果的に防止することができるフラットケーブルの製造方法を提供することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
本発明に係るフラットケーブルおよびその製造方法の実施形態を添付された図面を参照しつつ説明する。なお本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
図1は、本発明によるフラットケーブルの一実施形態における構成を説明するための図である。フラットケーブル10は、複数本の導体2を平面上(図1の奥行き方向)に並列し、並列した導体2の並列面の両側(図1では上下)から、その上下面に2枚の絶縁フィルムを貼り合わせて絶縁被覆3を形成し、その長手方向の少なくとも一方の端部に、コネクタに接続するための端末部1が設けられた構成とされる。
絶縁被覆3を形成する絶縁フィルムは、例えば、ポリエステル樹脂系のフィルムが用いられ、フィルム内面に熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂による接着層が形成される。導体2の両面から貼り合される絶縁フィルムは、それぞれ接着層が向き合うように配置され、熱圧着されることにより導体2とともに一体化されて貼り合わされる。補強フィルム4には、例えばポリエステル樹脂系のフィルムが用いられ、絶縁フィルムより厚さが厚いものが用いられる。
導体2は、例えば軟銅の丸導体に錫めっきを施した後、これを延伸、圧延したもの、あるいは幅広の帯状導体を所定幅でカットしたもの等を用いることができ、例えば厚さ0.025〜0.035μm、幅0.3〜0.8mm程度の錫メッキ軟銅が用いられる。複数本の導体2は、所定のピッチで平行に配列され、絶縁被覆3により電気的に絶縁される。全体として柔軟性と摺動性を備えたフレキシブルなフラットケーブルとして形成される。
フラットケーブル10の端末部1は、導体2の長手方向先端部に、導体2の両面のいずれにも絶縁フィルムが被覆されない領域P1を有する。そして導体2が、絶縁フィルムに被覆されていない先端部の領域P1から長手方向内側の領域P2で、導体2の両面のうち一方の面側(図示上側)の導体2が露出している。領域P2では導体2の他方の面(図示下側)は絶縁被覆3に貼り付けられている。
また、導体2が露出した面とは反対側の面(図示下側)では、先端部の領域P1の導体2と、先端部の領域の内側に被覆された絶縁被覆3(絶縁フィルム)の一部とに対して、補強フィルム4が貼られる。そして導体2が露出した面側では、先端部の領域P1の導体2に、保護フィルム5が貼られている。
フラットケーブル10の端末部分(P1部分とP2部分)の厚さは、例えば0.31mm前後である。
保護フィルム5が貼り合わされる領域P1の長手方向の長さは、例えば0.5〜2mm程度であり、先端部の領域P1とその内側の領域P2とを合わせた領域の長さは、例えば、3〜5mm程度である。また反対側に貼られる補強フィルム4の長手方向の長さは、例えば4〜6mm程度とされる。
図2は、フラットケーブルをコネクタに挿入するときの状態を説明する図である。上記図1に示すように構成されたフラットケーブル10の端末部1は、例えば図2に示すように、多数の接触片12を収納したコネクタ(レセプタクル)11に挿入される。そして一方の面側に露出している導体2が、コネクタ11の接触片12に接触することによりコネクタ11との電気接続が形成される。
上記構成のフラットケーブル10は、導体2の先端部と、補強フィルム4の先端部とが、絶縁被覆3の先端部より突き出ている。そして、導体2の先端部は、絶縁被覆3の先端部を覆うように絶縁被覆3に沿って屈曲し、補強フィルム4が突き出た部分で、その補強フィルム4に貼り付けられる。また導体2の先端部では補強フィルム4に貼り付けられた反対側には、導体2に対して保護フィルム5が貼り付けられている。
コネクタ11に対する端末部1の挿入に際しては、フラットケーブル10の先端部がコネクタ11の接触片12に当接して、接触片12を押し開く。フラットケーブル10の先端部では、導体2の両面にそれぞれ補強フィルム4と保護フィルム5とが貼り合されているため、導体2を保護してその損傷や変形等を防ぐことができる。導体2は補強フィルム4と保護フィルム5とに押しつけられるので、導体2が補強フィルム4から剥離することがない。
そしてさらにフラットケーブル10がコネクタ11に挿入されると、フラットケーブル10の片面側で露出している導体2とコネクタ11の接触片12が接触し、電気接続が形成される。
ここでは、フラットケーブル10の先端部によって接触片12がある程度押し開かれ、挿入当初の接触片12の弾性による抵抗力が軽減された状態で導体2が接触片12に接触するため、初期挿入時に直接に導体2に抵抗力が加わる場合と比較して、導体2と絶縁被覆3との剥離を抑えることができる。
図3は、本発明に係るフラットケーブルの製造方法の実施形態を説明するための図で、図3(A)はホットプレス工程を説明するための図、図3(B)はホットプレス工程により作成されたフラットケーブルの断面構成を示す図である。
図3(A)において、フラットケーブル10は、紙面奥行方向に並列させた複数本の導体2、導体2の両面(上下)から貼り合される絶縁フィルム3a,3b、補強フィルム4、及び保護フィルム5をホットスタンプ(熱間プレス)により一括して貼り合せて一体化することにより作成される。フラットケーブル10の絶縁被覆3は、導体2の上下から貼り合される絶縁フィルム3a,3bにより形成される。
ここではホットスタンプのプレスを行うための上下の金型20,21の間に、上側から順に、絶縁フィルム3aと保護フィルム5、複数本並列させた導体2、絶縁フィルム3b、および補強フィルム4を所定位置に配置する。絶縁フィルム3a,3bは熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂の接着層が付与されていて、それぞれ接着層が向き合うように配置される。また金型20,21は、各層を熱圧着して一体化できる温度に温調されている。そして金型20,21を閉めて、その間に配置した各層を所定圧力で圧着してプレスする。
上記のホットプレスにより、図3(B)に示す構成のフラットケーブルが得られる。図3(B)は、導体2が存在する部分の断面構成を示している。
ここでは、下側の絶縁フィルム3bの長手方向(図示左右方向)両端部の下側に、補強フィルム4が貼り合される。そして下側の絶縁フィルム3bの上側には、複数本の導体2が貼り合されるが、両端部では、導体2が下側の絶縁フィルム3bより外側に突出している。また突出した部分の上側には、保護フィルム5が配置されている。これにより、ホットプレスの圧力により、保護フィルム5を介して導体2が下方に押され、絶縁フィルム3bの端部に沿って下側に折り曲げられる。折り曲げられた部分よりも先端側では、導体2は、補強フィルム4に接触し、導体2と補強フィルム4とが貼り合わされる。
折り曲げられた導体2の先端部で、補強フィルム4の反対側には、保護フィルム5が貼り合される。また、導体2の上側には、絶縁フィルム3aが貼り合される。絶縁フィルム3a,3bは、ホットプレスの熱により柔軟化して変形性が増し、複数本の導体2の間に入り込んで導体2を挟んで相互に熱圧着して一体化される。これにより絶縁被覆3が形成される。
図4は、本発明に係るフラットケーブルの製造方法の他の実施形態を説明するための図で、図4(A)はラミネート工程を説明するための図、図4(B)はラミネート工程により作成されたフラットケーブルの断面構成を示す図である。
図4(A)において、並列させた複数本の導体2、導体2の両面(上下)から貼り合される絶縁フィルム3a,3b、補強フィルム4、及び保護フィルム5をラミネート加工により一括して連続的に貼り合せて一体化し、一体化した長尺のラミネート加工品を個片に切り分けてフラットケーブル10を作成する。
フラットケーブル10の絶縁フィルム3a,3bは、内側に接着剤層を有するテープ状の形態で連続供給される。一方の長尺の絶縁フィルム3aには、隣接した2つの窓部31,32が所定間隔で連続的に設けられている。これらの窓部31,32は、フラットケーブル10の端末部で、先端以外の一方の面で導体2を露出させる開口部分となる。
また、他方の長尺の絶縁フィルム3bには、所定間隔で窓部33が設けられている。この窓部33は、窓部33上に貼られた補強フィルム4に対して、導体2が直接に貼り付けられる部分となる。
ラミネートローラ40には、並列した複数の導体2と、その並列面の両側にそれぞれ絶縁フィルム3a,3bが導入される。絶縁フィルム3a,3bは、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂の接着層が付与されていて、それぞれ接着層が向き合うように配置される。また、各絶縁フィルム3a,3bは、一方の絶縁フィルム3aの2つの窓部31、32の間に、他方の絶縁フィルム3bの窓部33が位置するように、ラミネートローラ40に導入される。
ラミネートローラ40は、導体2を両側から絶縁フィルム3a,3bで挟んで圧着し、これを一体化する。また、ラミネートローラ40 の少なくとも一方は、絶縁フィルム3a,3bに付与されている接着剤の種類に応じて、所定の温度に温調した加熱ローラとすることができる。
ラミネートローラ40で一体化された導体2および絶縁フィルム3a,3bに対して、絶縁フィルム3bの窓部33を覆うように、補強フィルム4を貼る。
図5(A)は、ラミネートされた導体2および絶縁フィルム3a,3bに対して補強フィルム4が貼られた状態を示す図である。導体2の一方の面(図5(A)の上側)では、絶縁フィルム3aの窓部31,32の領域で導体2が露出する。窓部31と窓部32の間に存在する絶縁フィルム3aは、保護フィルム5として機能する部分とされる。すなわち、本例では、絶縁フィルム3aと保護フィルム5とは同じ材料のフィルムからなっている。
導体2の他方の面(図5(B)の下側)では、上側の絶縁フィルム3aの窓部31,32の間となる位置に、下側の絶縁フィルム3bの窓部33が配置される。そしてこの窓部33を覆うように、下側から補強フィルム5が貼られる。補強フィルム5を貼った状態で、上下から圧着することで、下側の絶縁フィルム3bの窓部33の部分で導体2が曲げられ、補強フィルム4と導体2が直接接触する。これを切断位置Cで切断することにより、図5(B)に示すようなフラットケーブル10が得られる。図5(B)の保護フィルム5は、絶縁フィルム3aの一部により形成されている。なお、絶縁フィルム3aに隣接して設けられる窓部31,32の構成に代えて、窓部31,32の両方を包含する一つの開口を設け、絶縁フィルム3aを導体2にラミネートした後に、その開口に保護フィルム5を別途貼り付けるようにしてもよい。
(剥離性評価結果)
上記構成のフラットケーブル10を使用して、以下に示す評価方法に従って本発明の実施形態に係るフラットケーブル10の剥離特性について評価した。
まず、フラットケーブル10をコネクタ11に対して複数回挿抜させたときの絶縁被覆3と導体2との剥がれの有無を確認した。図6は、コネクタ11に対するフラットケーブル10の挿抜方法と、このときの剥れ評価の結果とを示す図である。使用した試料として、上記図1に示す構成の試料1と、比較例として従来用いられている構成(図11の構成)の試料2を使用した。
ここでは図6(A)に示すように、コネクタ11を水平に設置したときに、そのコネクタ11に対して水平方向にフラットケーブル10を挿抜する。すなわち、コネクタ11の正面方向から、フラットケーブル10を上下左右に傾けることなく、コネクタ11にフラットケーブル10を挿入する。
そして、コネクタ11に対するフラットケーブル10の挿抜を複数回繰り返して、フラットケーブル10の先端部における導体2と絶縁被覆3との剥がれ(導体剥がれ)の有無、および銅肌の露出の有無を確認した。銅肌の露出とは、錫メッキ軟銅が用いられた導体2の表面の錫メッキが剥れて、内部の銅肌が露出している状態をいうものとする。コネクタ11に対して導体2が摺動接触するときに、その抵抗により導体2の錫メッキが削り取られて銅肌が露出すると、銅の酸化による通電特性の低下が生じて好ましくない。
図6(B)は、フラットケーブル10をコネクタ11に挿抜したときの導体剥がれの有無の結果を示す図である。本発明の実施形態の構成の試料1では、挿抜回数が50回以上になると、導体2の銅肌の露出が見られた。また、導体2と絶縁被覆3との剥がれについては、挿入回数が60回まで剥れは生じなかった。
一方、比較例としての試料2においても、試料1と同様の結果が得られた。つまり本評価のようにコネクタ11に対してフラットケーブル10を水平方向に挿抜する場合は、挿抜回数が50回以上になると導体の銅肌の露出が見られ、挿抜回数が10〜60回の範囲では導体2と絶縁被覆3との剥がれは生じなかった。
次に、コネクタ11にフラットケーブル10を挿入するときの角度を変更し、コネクタ11に対する挿抜を行って、フラットケーブル10の先端部の状態を評価した。図7にその角度の設定例を示す。
図7(A)は、コネクタ11に対するフラットケーブル10の挿抜方向を示す。挿抜方向としては、コネクタ11を水平方向に設置し、そのコネクタ11に対して上方からフラットケーブル10を挿抜する方向(上方方向U)と、コネクタ11に対して水平方向にフラットケーブルを挿抜する方向(水平方向H)と、コネクタ11に対して下方からフラットケーブル10を挿抜する方向(下方方向D)とを設定する。
図7(B)は、コネクタ11のハウジング13に対して、フラットケーブル10を衝突させ、その後ハウジング13に接触させながらフラットケーブル10を挿入する例を示す。ここでは、コネクタ11のハウジング13の断面長手方向に対してフラットケーブル10を傾けた状態で、フラットケーブル10をハウジング13に衝突させ、その後フラットケーブル10をハウジング13に接触させながら、ハウジング13内のケーブル接続部14に対してフラットケーブル10を挿入する。これをハウジング衝突による挿入とする。ハウジング13の断面長手方向に対するフラットケーブル10の幅方向の傾き角度θ1は、5〜20°の範囲とした。
図7(C)は、コネクタ11とフラットケーブル10を上方から見た図で、水平状態に設置したコネクタ11に対して、フラットケーブル10の水平状態を保ったまま斜め方向(斜め方向S)に傾けてフラットケーブル10を挿抜する例を示す。ここではコネクタ11の正面方向とフラットケーブル10の挿入方向とのなす角度θ2は、5〜30°の範囲でランダムに設定する。
図8は、コネクタに対するフラットケーブルの挿抜方法に応じたケーブル端末の状態を示す図である。ここでは、挿抜方法として、コネクタ11に対するフラットケーブル10の挿入方向と、抜去方向とをそれぞれ定める。挿入方向および抜去方向は、上記図7に示すいずれかに設定される。そしてフラットケーブル10の挿抜回数と、このときのフラットケーブル10先端の状態とを評価した。
No.1〜No.6では、挿入方向と抜去方向について図7(A)、図7(B)に示す水平方向(H)、上方方向(U)、下方方向(D)、斜め方向(S)を組み合わせて挿抜試験を行った。また、No.7、No.8では、図7(C)に示すような衝突による挿入と、水平方向(H)もしくは斜め方向(S)への抜去とを組み合わせて評価を行った。各条件では、コネクタ11に対してフラットケーブル10の挿抜を100回行い、異常があった場合にその時点で挿抜を中止した。
使用した試料は、上記図1に示す本発明による実施形態の構成を有する試料1と、上記従来構成(図11の構成)の試料2とした。この結果、試料1では、No.1〜No.8のいずれの状態においても、フラットケーブル10における導体剥がれは生じなかった。一方、比較例としての試料2では、フラットケーブル10をコネクタ11に斜め方向に挿入して水平方向に抜去するNo.3、および斜め方向に挿入して斜め方向に抜去するNo.4において、1回挿入しただけで導体浮きが生じた。導体浮きとは、導体2が露出している部分が、その導体2の下側の絶縁フィルム3bから剥離し、浮いた状態となることをいう。
また、フラットケーブル10をハウジング衝突によりコネクタ11に挿入し、水平方向または斜め方向に抜去するNo,7、No.8においては、1回挿入しただけでフラットケーブル10の先端剥がれが生じた。先端剥がれとは、フラットケーブル10の先端部において、導体2が補強フィルム4から剥がれる場合をいう。
上記の結果、様々な角度からコネクタ11に対してフラットケーブル10を挿抜した場合でも、本発明による実施形態の構成では、フラットケーブル10をコネクタ11に接続するときに、導体2が絶縁被覆3から剥れることはなく、導体剥れを有効に防止することができた。
また、フラットケーブル10の先端部分における絶縁フィルム3b対する導体2の接着力を測定した。測定方法を図3(B)により説明すると、導体2の一方の面(図示上側)に貼られている絶縁フィルム3aの末端側の先端位置に切込みを入れて導体2を切断し、その切断部分から先端側に向けて、導体2の一部を他方の面(図示下側)に貼られている絶縁フィルム3bから剥がす。そして絶縁フィルム3bから一部を剥がした導体2を、引張試験機にチャックし、180°ピール(剥離方向が180°)により絶縁フィルム3bとの接着力を測定した。
この結果、試料1(本発明の実施形態)では、接着力が10例の平均値で1.22kgとなり、試料2(図11の構成で従来例)では、接着力が10例の平均値で0.43kgとなった。すなわち。本発明の実施形態による試料1では、従来例の試料2に比較して大幅に接着力が向上している。つまり、本発明に係る実施形態の構成により、先端部における導体2と絶縁被覆3とが剥れにくくなり、コネクタへの挿入時の剥離を効果的に防止することができた。
上記の結果から、コネクタ11に接続するための端末部1の導体2を保護するとともに、コネクタ接続時の導体2と絶縁被覆3との剥離を効果的に防止することができるフラットケーブル10が得られた。
1…端末部、2…導体、3b…絶縁フィルム、3a…絶縁フィルム、3…絶縁被覆、4…補強フィルム、5…保護フィルム、10…フラットケーブル、11…コネクタ、12…接触片、13…ハウジング、14…ケーブル接続部、20…金型、21…金型、101…端末部、102…導体、102a…先端部、103…絶縁被覆、103a…絶縁被覆の先端部、104…補強フィルム、104a…補強フィルムの先端部、105…充填樹脂。

Claims (2)

  1. 並列した複数本の導体の両面から該導体を挟むように絶縁フィルムが貼り合わされ、コネクタ接続のための端末部を備えたフラットケーブルであって、
    前記端末部では、前記導体は先端以外では一方の面で露出した導体露出部として形成され、他方の面では前記絶縁フィルムに貼られ、
    前記導体の先端は前記他方の面で前記絶縁フィルムから突き出た補強フィルムに貼られ、前記一方の面では前記導体の上に保護フィルムが貼られ、
    前記導体の先端での前記補強フィルム、前記導体および前記保護フィルムの合計厚さと、前記導体露出部での前記補強フィルム、前記絶縁フィルムおよび前記導体の合計厚さとが等しい、フラットケーブル。
  2. 複数本の導体を並列するステップと、
    並列した前記導体の並列面の両面から該導体を挟むように絶縁フィルムを貼り合せ、端部にコネクタ接続のための端末部を備えたフラットケーブルを形成するステップとを有し、
    該フラットケーブルを形成するステップは、
    前記導体と、前記絶縁フィルムと、前記端末部に設ける補強用の補強フィルム、および前記導体を保護する保護フィルムとを貼り合せ、
    該貼り合せにより、前記端末部では、前記導体の先端以外は一方の面で導体を露出させた導体露出部として形成し、他方の面では前記絶縁フィルムに貼り付け、前記導体の先端は前記他方の面で、前記絶縁フィルムから突き出た補強フィルムを貼り、前記一方の面側では、前記導体の上に保護フィルムを貼るステップであって、
    前記導体の先端での前記補強フィルム、前記導体および前記保護フィルムの合計厚さと、前記導体露出部での前記補強フィルム、前記絶縁フィルムおよび前記導体の合計厚さとを等しく形成するステップである、フラットケーブルの製造方法。
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