JP6354273B2 - 発光装置及び発光装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体発光素子と内部配線を有する樹脂層とを備える発光装置及びその製造方法に関する。
発光ダイオード等の半導体発光素子(発光素子)を用いた発光装置は小型化が容易で、かつ高い発光効率が得られることから広く用いられている。
発光素子を用いた発光装置は、大別すると、発光素子にパッド電極を設ける面が、実装基板と反対側の面であるフェイスアップ型と、実装基板と対向する面である発光素子の下面に電極を設けたフェイスダウン型の2種類がある。
フェイスアップ型では発光素子をリード等にマウントし、発光素子とリードとの間をボンディングワイヤ等により接続する。このため、実装基板に実装して同基板の表面に垂直な方から平面視した場合、ボンディングワイヤの一部が発光素子よりも外側に位置する必要があり小型化に限界があった。
一方、フェイスダウン型(フリップチップ型)では、発光素子の表面に設けたパッド電極と、実装基板上に設けた配線とを、実装基板の表面に垂直な方から平面視した場合に発光素子の大きさの範囲内に位置するバンプ又は金属ピラー等の接続手段により電気的に接続することが可能である。
これにより、発光装置のサイズ(とりわけ実装基板に垂直な方向から平面視したサイズ)を発光素子のチップに近いレベルまで小型化したCSP(Chip Size Package又はChip
Scale Package)を実現することができる。
そして、最近ではより一層の小型化を進めるため、又は発光効率をより高めるために、サファイア等の成長基板(透光性基板)を除去、又はその厚さを薄くしたフェイスダウン型の発光装置が用いられている。
成長基板は、その上に発光素子を構成するn型半導体層及びp型半導体層を成長させるために用いる基板であって、厚さが薄く強度の低い発光素子を支持することにより発光装置の強度を向上させる効果も有している。
このため、発光素子を形成した後に、成長基板を除去した発光装置又は成長基板の厚さを薄くした発光装置では、例えば、特許文献1に示されるように、発光素子を支持するために電極側(実装基板と対向する側)に樹脂層を設けるとともに、この樹脂層を貫く金属ピラーを形成して、この金属ピラーにより発光素子の電極と実装基板に設けた配線(配線層)とを電気的に接続している。
そして、この金属ピラーを含む樹脂層を有することで発光装置は十分な強度を確保することができる。
一方、発光素子ではないが、例えば、特許文献2や特許文献3には、実装基板の配線と、外部と接続するために樹脂の表面に設けられた端子とを、金属ワイヤで接続する方法が開示されている。
特開2010−141176号公報 特開平5−299530号公報 特開2008−251794号公報
ここで、発光装置が十分な強度を有するために樹脂層は、例えば数十μmレベル以上のように十分な厚さを有する必要がある。このため、金属ピラーも数十μm以上というような樹脂層と同程度の厚さが必要となる。
一方、特許文献1に記載されたような金属ピラーは、通常、電解メッキ法により形成されるため、このように厚い金属ピラー(金属膜)を形成するためには長い時間を要するため量産性(生産性)が低くなるという問題がある。
更に、厚膜にメッキ層を形成すると、樹脂層との間の応力や内部応力のためにメッキ層に反りが生じやすくなり、その結果、発光素子からメッキ層が剥がれる恐れがある。
そこで、特許文献2や特許文献3に開示された方法を適用して、金属ピラーに代えて金属ワイヤを用いることが考えられる。樹脂層が前記した範囲の厚さであれば、使用する金属ワイヤの長さを変更するだけで、生産性が低下することなく内部配線を形成することができる。
一方、発光素子は発熱量が多く、温度上昇に伴って発光出力が低下することが知られている。このため、発光素子で発生した熱を迅速に放熱して、過度に温度上昇しないようにする必要がある。ここで、支持体である樹脂層の厚さが厚くなると金属ワイヤも長くなる。しかしながら、一般的に金属ワイヤは、電解メッキ法で形成される金属ピラーに比べて細いため、単に金属ワイヤの長さが長くなると金属ワイヤの熱抵抗が大きくなり、金属ワイヤを熱伝導経路とする放熱性が低下することとなる。その結果、発光素子が過度に温度上昇すると、発光装置の発光出力が低下することとなる。
そこで本発明は、生産性と放熱性とが両立する光装置及びその製造方法を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するために、本発明の実施形態に係る発光装置は、半導体積層体と、前記半導体積層体の一方の面に設けられる電極と、を有する半導体発光素子と、前記半導体積層体の前記一方の面側に設けられる樹脂層と、を備え、前記樹脂層内に金属ワイヤを有し、前記金属ワイヤの側面で前記電極の上面に接続され、かつ、前記金属ワイヤの端面が前記樹脂層の側面から露出するように設けられ、前記樹脂層の側面から露出した前記金属ワイヤの端面の下端が、前記電極の上面よりも前記半導体積層体から離れた位置に設けられるように構成する。
また、本発明の実施形態に係る発光装置の製造方法は、半導体積層体と前記半導体積層体の一方の面に設けられる電極とを有する半導体発光素子を備える発光装置の製造方法であって、複数の前記半導体発光素子が配列して形成されたウエハを準備するウエハ準備工程と、前記ウエハにおいて一方向に配列される前記半導体発光素子のそれぞれの電極を共通に接続するように、前記電極の間をアーチ状に、金属ワイヤで配線するワイヤ配線工程と、前記半導体積層体の一方の面側に、前記金属ワイヤが内在するように樹脂層を形成する樹脂層形成工程と、前記ウエハを前記半導体発光素子を区画する境界線に沿って切断することで、複数の前記半導体発光素子に個片化する個片化工程と、を含む。
本発明の実施形態に係る発光装置によれば、樹脂層内の金属の体積を多くすることができるため、樹脂層を母体とする支持体の熱伝導性が向上し、その結果として、発光装置の放熱性を向上させることができる。
また、本発明の実施形態に係る発光装置の製造方法によれば、前記した構成の発光装置を、一方向に配列される半導体発光素子のそれぞれの電極を共通に接続するように金属ワイヤを配線することで内部配線を形成し、境界線に沿って切断することで個片化するという簡便な工程を行うことにより、高い生産性で製造することができる。
本発明の第1実施形態に係る発光装置の構成を示す模式的斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の構成を示す模式図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線における断面図である。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の構成を示す模式図であり、(a)は図2(a)のB−B線における断面図、(b)は図2(a)のC−C線における断面図である。 本発明の第1実施形態における発光素子の構成の一例を示す模式図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線における断面図である。 本発明の第1実施形態における発光素子の構成の一例を示す模式図であり、(a)は図4(a)のB−B線における断面図、(b)は図4(a)のC−C線における断面図である。 本発明及び参考例に係る発光装置をサイドビュー型実装した場合の様子を示す模式的断面図であり、(a)は本発明に係る発光装置、(b)〜(d)は参考例に係る発光装置を示す。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の製造方法の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の製造工程において、発光素子準備工程を示す模式図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線における断面図、(c)は(a)のB−B線における断面図、(d)は(a)のC−C線における断面図である。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の製造工程において、金属層形成工程を示す模式図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線における断面図、(c)は(a)のB−B線における断面図、(d)は(a)のC−C線における断面図である。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の製造工程において、ワイヤ配線工程を示す模式図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線における断面図、(c)は(a)のB−B線における断面図、(d)は(a)のC−C線における断面図である。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の製造工程において、ワイヤ配線工程を示す模式的斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の製造工程において、樹脂層形成工程を示す模式図であり、(a)は図10(a)のA−A線に相当する箇所の断面図であり、(b)は図10(a)のB−B線に相当する箇所の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の製造工程において、表面切削工程を示す模式図であり、(a)は図10(a)のA−A線に相当する箇所の断面図であり、(b)は図10(a)のB−B線に相当する箇所の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の製造工程において、ハーフダイシング工程を示す模式図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線における断面図、(c)は(a)のB−B線における断面図である。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の製造工程において、外部接続用電極形成工程を示す模式図であり、(a)は図14(a)のA−A線に相当する箇所の断面図であり、(b)は図14(a)のB−B線に相当する箇所の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の製造工程において、成長基板除去工程を示す模式図であり、図14(a)のA−A線に相当する箇所の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の製造工程において、蛍光体層形成工程を示す模式図であり、図14(a)のA−A線に相当する箇所の断面図である。 本発明の第1実施形態に係る発光装置の製造工程において、個片化工程を示す模式図であり、(a)は図14(a)のA−A線に相当する箇所の断面図であり、(b)は図14(a)のB−B線に相当する箇所の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る発光装置の構成を示す模式的斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る発光装置の構成を示す模式図であり、(a)は図19のA−A線における断面図、(b)は図19のB−B線における断面図である。 本発明の第3実施形態に係る発光装置の構成を示す模式的斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る発光装置の構成を示す模式図であり、(a)は図21のA−A線における断面図、(b)は図21のB−B線における断面図である。 本発明の第4実施形態に係る発光装置の構成を示す模式的斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る発光装置の構成を示す模式図であり、(a)は図23のA−A線における断面図、(b)は図23のB−B線における断面図である。 本発明の第5実施形態に係る発光装置の構成を示す模式的斜視図である。 本発明の第5実施形態に係る発光装置の構成を示す模式図であり、(a)は図25のA−A線における断面図、(b)は図25のB−B線における断面図である。 本発明の第6実施形態に係る発光装置の構成を示す模式的斜視図である。 本発明の第6実施形態に係る発光装置の構成を示す模式図であり、(a)は図27のA−A線における断面図、(b)は図27のB−B線における断面図である。 本発明の第7実施形態に係る発光装置の構成を示す模式的斜視図である。 本発明の第7実施形態に係る発光装置の構成を示す模式図であり、(a)は図29のA−A線における断面図、(b)は図29のB−B線における断面図である。
以下、本発明に係る発光装置及びその製造方法の実施形態について説明する。
なお、以下の説明において参照する図面は、本発明を概略的に示したものであるため、各部材のスケールや間隔、位置関係などが誇張、あるいは、部材の一部の図示が省略されている場合がある。また、斜視図、平面図、断面図の間において、各部材のスケールや間隔が一致しない場合もある。また、以下の説明では、同一の名称及び符号については原則として同一又は同質の部材を示しており、詳細な説明を適宜省略することとする。
また、本発明の各実施形態に係る発光装置において、「上」、「下」、「左」及び「右」などは、状況に応じて入れ替わるものである。本明細書において、「上」、「下」などは、説明のために参照する図面において構成要素間の相対的な位置を示すものであって、特に断らない限り絶対的な位置を示すことを意図したものではない。
<第1実施形態>
[発光装置の構成]
まず、図1〜図3を参照して、第1実施形態に係る発光装置の構成について説明する。
第1実施形態に係る発光装置100は、図1〜図3に示すように、外形が略直方体形状をしており、成長基板が除去されたLED(発光ダイオード)構造を有する半導体発光素子1(以下、適宜に「発光素子」と呼ぶ)と、発光素子1の一方の面側に設けられた支持体3と、発光素子1の他方の面側に設けられた蛍光体層(波長変換層)2とから構成されるCSPである。発光素子1の一方の面側には、n側電極13及びp側電極15が設けられ、支持体3の母体である樹脂層31内に設けられた内部配線である金属層(n側金属層)33n及び金属層(p側金属層)33pと、金属ワイヤ(n側金属ワイヤ)32n及び金属ワイヤ(p側金属ワイヤ)32pとを介して、それぞれ、樹脂層31の側面及び上面を被覆するように設けられた外部接続用電極(n側外部接続用電極)34n及び外部接続用電極(p側外部接続用電極)34pと電気的に接続されている。
なお、図1に示した斜視図は、内部構造を分かりやすく示すために、樹脂層31は外形を2点鎖線で示し、当該樹脂層31を透視した図を示している。また、図1において、樹脂層31の下部(−Z軸方向)について、後記する段差部31g(図2(b)、図3(a)及び図3(b)参照)の記載は省略している。
また、図19(a)〜図29(a)に示した第2実施形態から第7実施形態に係る発光装置の斜視図についても、図1(a)に示した斜視図と同様である。
発光装置100は、外部接続用電極34n,34pが設けられた長手方向の何れかの側面(XY平面に平行な側面)を実装面とするサイドビュー型実装が可能であるとともに、上面を実装面とするトップビュー型実装が可能なように構成されている。
また、図2(b)、図3(a)及び図3(b)に示すように、発光装置100の短手方向の側面(YZ平面に平行な側面)及び長手方向の側面には、高さ方向(Z軸方向)の位置Hを境として段差部31gが設けられ、位置Hより下部の下部側面が、位置Hより上部の上部側面よりも、平面視で内側になるように形成されている。
なお、詳細は後記するが、発光装置100は、ウエハレベルで作製されるWCSP(ウエハプロセスによるCSP)である。
また、発光装置100は、蛍光体層2によって、発光素子1が発光する光の一部又は全部を異なる波長の光に変換し、波長変換した光又は波長変換した光及び発光素子1が発光した光を出力光とするものである。例えば、発光素子1が青色光を発光し、蛍光体層2が青色光の一部を吸収して黄色光に波長変換するように構成することで、発光装置100を、青色光と黄色光とを混色した白色光を出力する白色光源とすることができる。
なお、本実施形態及び後記する他の実施形態において、発光装置100などは蛍光体層2を備えているが、CSPを構成する上で蛍光体層2は必須ではなく、設けないようにしてもよい。
なお、本明細書では、各図に適宜に座標軸を付して示すように、便宜上、発光素子1のn側電極13及びp側電極15が設けられた面の法線方向を「+Z軸方向」とし、+Z軸方向から−Z軸方向を観察することを平面視と呼ぶ。また、平面視で長方形の形状を有する発光素子1の、長手方向をX軸方向とし、短手方向をY軸方向とする。
また、断面図として示した図は、何れもXY平面に垂直な面(すなわち、XZ平面又はYZ平面に平行な面)による断面を示すものである。
次に、発光装置100の各部の構成について順次に詳細に説明する。
発光素子1は、平面視で略長方形の板状の形状を有しており、一方の面側にn側電極13及びp側電極15を備えたフェイスダウン型のLEDチップである。
(発光素子の例)
ここで、図4及び図5を参照して、発光素子1の一例について詳細に説明する。
図4及び図5に示した発光素子1は、n型半導体層12nとp型半導体層12pとを積層した半導体積層体12を備えている。半導体積層体12は、n側電極13及びp側電極15間に電流を通電することにより発光するようになっており、n型半導体層12nとp型半導体層12pとの間に活性層12aを備えることが好ましい。
半導体積層体12には、p型半導体層12p及び活性層12aが部分的に存在しない領域、すなわちp型半導体層12pの表面から窪んだ領域(この領域を「段差部12b」と呼ぶ)が形成されている。段差部12bの底面はn型半導体層12nの露出面であり、段差部12bの底面の一部に設けられた保護層16の開口部である接合部13aで、n型半導体層12nとn側電極13とが電気的に接続されている。
また、半導体積層体12のp型半導体層12pの上面の略全面には、反射電極14a及びカバー電極14bが積層された全面電極14が設けられている。
また、半導体積層体12の下面の全部と、段差部12bの底面の一部である接合部13aと、p側電極15が設けられる全面電極14の上面の一部とを除き、半導体積層体12及び全面電極14の表面は、絶縁性の保護層16によって被覆されている。また、発光素子1は、n型半導体層12nの下面の全面に、光取り出し効率を向上させるための凹凸形状12cが形成されている。このような凹凸形状12cは、後記する発光装置100の製造工程において、半導体積層体12を結晶成長させるための成長基板(例えば、サファイア基板など)を除去した後に、エッチングすることにより形成することができる。
また、発光素子1は、p側のパッド電極であるp側電極15が全面電極14の上面の一部に形成されているとともに、n側のパッド電極であるn側電極13が、p側電極15が設けられた領域及びその近傍を除き、半導体積層体12の上面及び側面の略全面に亘って、絶縁性の保護層16を介して延在するように設けられている。
すなわち、発光素子1は、半導体積層体12の一方の面側に、n側電極13及びp側電極15が設けられている。
また、このように、n側電極13又はp側電極15を、発光素子1の上面及び側面に広範囲に設けることにより、後記する支持体3の樹脂層31に対して効率的に熱を伝導させることで放熱性を向上させることがきる。
半導体積層体12(n型半導体層12n、活性層12a及びp型半導体層12p)は、InAlGa1−X−YN(0≦X、0≦Y、X+Y<1)等の半導体が好適に用いられる。また、これらの半導体層は、それぞれ単層構造でもよいが、組成及び膜厚等の異なる層の積層構造、超格子構造等であってもよい。特に、活性層12aは、量子効果が生ずる薄膜を積層した単一量子井戸又は多重量子井戸構造であることが好ましい。
全面電極14は、電流拡散層及び反射層としての機能を有するものであり、反射電極14aとカバー電極14bとを積層して構成されている。
反射電極14aは、p型半導体層12pの上面の略全面を覆うように設けられる。また、反射電極14aの上面及び側面の全体を被覆するように、カバー電極14bが設けられている。反射電極14aは、カバー電極14b及びカバー電極14bの上面の一部に設けられたp側電極15を介して供給される電流を、p型半導体層12pの全面に均一に拡散するための導体層である。また、反射電極14aは良好な光反射性を有し、発光素子1が発光する光を、光取り出し面である下方向に反射する反射膜としても機能する。
反射電極14aは、良好な導電性と反射性とを有する金属材料を用いることができる。特に可視光領域で良好な反射性を有する金属材料としては、Ag、Al又はこれらの金属を主成分とする合金を好適に用いることができる。また、反射電極14aは、これらの金属材料を単層で、又は積層したものが利用できる。
また、カバー電極14bは、反射電極14aを構成する金属材料のマイグレーションを防止するためのバリア層である。
カバー電極14bとしては、良好な導電性とバリア性とを有する金属材料を用いることができ、例えば、Al、Ti、W、Au、AlCu合金などを用いることができる。また、カバー電極14bは、これらの金属材料を単層で、又は積層したものが利用できる。
n側電極13は、段差部12bの底面における絶縁層16の開口部で、n型半導体層12nと電気的に接続されている。n型半導体層12nとn側電極13との接合部13aは、図4(a)にハッチングを施して示すように、半導体積層体12の外周部の全周に亘って設けられている。このように広範囲に亘って接合部13aを設けることにより、n側電極13を介して供給される電流を、n型半導体層12nに均等に拡散できるため、発光効率を向上させることができる。
また、p側電極15は、カバー電極14bの上面の一部に設けられている。
n側電極13及びp側電極15には、図2及び図3に示したように、支持体3の内部配線である金属ワイヤ32n及び金属ワイヤ32pがそれぞれ金属層33n及び金属層33pを介して接続される。
n側電極13及びp側電極15としては、金属材料を用いることができ、例えば、Ag、Al、Ni、Rh、Au、Cu、Ti、Pt、Pd、Mo、Cr、Wなどの単体金属又はこれらの金属を主成分とする合金などを好適に用いることができる。なお、合金を用いる場合は、例えば、AlSiCu合金のように、組成元素としてSiなどの非金属元素を含有するものであってもよい。また、n側電極13及びp側電極15は、これらの金属材料を単層で、又は積層したものを利用することができる。
保護層16は、絶縁性を有し、n型半導体層12nとn側電極13との接合部13a及びp側電極15が設けられる領域を除き、半導体積層体12及び全面電極14の上面及び側面を被覆する被膜である。保護層16は、発光素子1の保護膜及び帯電防止膜として機能する。また、保護層16の上面の広範囲には、n側電極13が延在して設けられている。保護層16としては、金属酸化物や金属窒化物を用いることができ、例えば、Si、Ti、Zr、Nb、Ta、Alからなる群より選択された少なくとも一種の酸化物又は窒化物を好適に用いることができる。また、保護層16として、屈折率の異なる2種以上の透光性誘電体を用いて積層し、DBR(Distributed Bragg Reflector)膜を構成するようにしてもよい。
なお、図4及び図5に示した発光素子1は、一例を示したものであり、これに限定されるものではない。発光素子1は、n側電極13及びp側電極15が半導体積層体12の一方の面側に設けられていればよく、段差部12b、n側電極13及びp側電極15の配置領域などは適宜に定めることができる。
図1〜図3に戻って、発光装置100の構成について説明を続ける。
蛍光体層(波長変換層)2は、発光素子1が発光する光の一部又は全部を吸収して、発光素子1が発光する波長とは異なる波長の光に変換する波長変換層である。蛍光体層2は、波長変換材料として蛍光体の粒子を含有する樹脂層として形成することができる。また、蛍光体層2は、凹凸形状12c(図4(b)参照)が設けられた発光素子1の光取り出し面であるn型半導体層12nの下面側に設けられている。
蛍光体層2の膜厚は、蛍光体の含有量や、発光素子1が発光する光と波長変換後の光との混色後の所望する色調などに応じて定めることができるが、例えば、1μm以上500μm以下程度とすることができ、5μm以上200μm以下程度とすることがより好ましく、10μm以上100μm以下程度とすることが更に好ましい。
蛍光体層2を構成する樹脂材料としては、当該分野で公知のものを使用することができ、発光素子1が発光した光及び蛍光体層2が含有する蛍光体が波長変換した後の光に対して良好な透光性を有するものを用いることが好ましい。
また、蛍光体(波長変換材料)としては、発光素子1が発光する波長の光によって励起されて、この励起光と異なる波長の蛍光を発する蛍光物質であれば特に限定されず、蛍光体層2中に、2種類以上を一様に混在させてもよいし、多層構造となるように分布させてもよい。
蛍光体層2は、溶剤に前記した樹脂、蛍光体粒子、その他の無機フィラー粒子を含有するスラリーを調整し、調整したスラリーをスプレー法、キャスト法、ポッティング法などの塗布法を用いて半導体積層体12の下面に塗布し、その後に硬化させることにより形成することができる。
また、別途に蛍光体粒子を含有する樹脂板を作製し、当該樹脂板を半導体積層体12の下面に接着することで形成することもできる。
なお、発光装置100において、蛍光体層2を設けずに、半導体積層体12の下面を光取り出し面として発光素子1が発光した光を直接出力するようにしてもよい。また、蛍光体層2に代えて、蛍光体を含有させずに、透光性の樹脂層を設けるようにしてもよく、光拡散性のフィラーを含有させた光拡散性の樹脂層を設けるようにしてもよい。
支持体3は、平面視で発光素子1の外形を内包する直方体形状をしており、発光素子1のn側電極13及びp側電極15が設けられた面側と接合するように設けられ、成長基板11(図8参照)が除去された発光素子1の構造を機械的に保つための補強部材である。また、支持体3は、平面視で蛍光体層2と略同じ外形形状をしている。
支持体3は、樹脂層31と、実装基板に実装するための外部接続用電極34n,34pと、n側電極13及びp側電極15を、それぞれ対応する極性の外部接続用電極34n,34pと電気的に接続するための内部配線(金属ワイヤ32n,32p及び金属層33n,33p)とを備えている。
樹脂層31は、発光素子1の補強部材としての母体である。また、樹脂層31は、図2(b)及び図3に示すように、支持体3の外形形状と略同じであり、平面視で、発光素子1の外形形状を内包するとともに蛍光体層2と略同じ外形形状をしている。また、樹脂層31は、発光素子1の上面及び側面を封止する封止樹脂層である。従って、発光素子1は、樹脂層31と、下面側に設けられた樹脂層である蛍光体層2とによって全面が封止されている。
また、樹脂層31の長手方向の側面及び短手方向の側面において、高さ方向の位置Hを境として段差部31gが設けられ、平面視で、位置Hよりも下部が位置Hよりも上部より内側となるように形成されている。
樹脂層31は、内部配線として、金属ワイヤ32n,32p及び金属層33n,33pを内部に有している。下層側の内部配線である金属層33n,33pは、樹脂層31から露出しないように、樹脂層31によって側面が封止されている。また、上層側の内部配線である金属ワイヤ32n,32pは、樹脂層31の長手方向の側面、短手方向の側面及び上面から露出するように設けられている。
また、金属ワイヤ32n,32pの露出面は、それぞれが露出する樹脂層31の側面又は上面と同一平面をなすように平坦に形成されている。
なお、金属ワイヤ32n,32pの樹脂層31からの露出面は、外部接続用電極34n,34pによって被覆されている。従って、外部接続用電極34n,34pの表面は、その膜厚分だけ、対応する樹脂層31の側面又は上面よりも高くなるように形成されている。
樹脂層31の樹脂材料としては、前記した蛍光体層2に用いるのと同様の樹脂材料を用いることができる。また、圧縮成型により樹脂層31を形成する場合は、原料として、例えば、粉状のエポキシ系樹脂であるEMC(エポキシ・モールド・コンパウンド)や粉状のシリコーン系樹脂であるSMC(シリコーン・モールド・コンパウンド)などを好適に用いることができる。
また、樹脂層31には、熱伝導性を高めるため、熱伝導部材を含有させるようにしてもよい。樹脂層31の熱伝導率を高めることにより、発光素子1が発生した熱を迅速に伝導して外部に放熱させることができる。
熱伝導部材としては、例えば、粒状のカーボンブラックやAlN(窒化アルミニウム)などを用いることができる。なお、熱伝導部材が導電性を有する材料の場合は、樹脂層31が導電性を有さない範囲の粒子密度で熱伝導部材を含有させるものとする。
また、樹脂層31として、透光性の樹脂材料に光反射性のフィラーを含有させた白色樹脂を用いるようにしてもよい。少なくとも、発光素子1の上面に接合する樹脂層31の下層部に白色樹脂を用いて、発光素子1に隣接する側の樹脂層31を光反射膜として機能させることにより、発光素子1の上面及び側面側から漏出する光を発光素子1内に戻すことができるため、発光素子1の光取り出し面である下面側からの光取り出し効率を向上させることができる。また、樹脂層31が光反射膜としての機能を有する場合は、発光素子1の全面電極14を、ITO(インジウム・スズ酸化物)やIZO(インジウム・亜鉛酸化物)などの透光性導電材料を用いて形成するようにしてもよい。
樹脂層31の厚さは、成長基板が剥離された発光素子1の補強部材として十分な強度を有するように下限を定めることができる。更に、サイドビュー型で実装可能とする場合は、半田などの接着材料が電極接合部から蛍光体層2に回り込まないように、外部接続用電極34n,34pと、蛍光体層2との距離を考慮して下限を定めることが好ましい。
例えば、補強部材としての観点からは樹脂層31の厚さが30μm以上程度とすることが好ましい。また、更に好ましくは、樹脂層31の厚さを100μm以上300μm以下程度とすることで、樹脂層31の側面部を実装面としてサイドビュー型で実装基板に実装する際に、発光装置100を更に安定して実装することができる。
また、接着材料の蛍光体層2への回り込み防止の観点からは、蛍光体層2から外部接続用電極34n,34pまでは、30μm程度以上離れるようにすることが好ましく、80μm程度以上離れるようにすることが更に好ましい。
なお、本実施形態では、金属ワイヤ32n,32pは、樹脂層31の側面部で外部接続用電極34n,34pと接続するため、樹脂層31の厚さの上限については、特に限定されるものではない。
金属ワイヤ(n側金属ワイヤ)32nは、樹脂層31の内部に設けられ、金属層33nとともに、n側電極13と外部接続用電極34nとの間を電気的に接続するための内部配線を構成するものである。金属ワイヤ32nの下面の一部は、n側電極13上に設けられた金属層33nの上面と接合され、金属ワイヤ32nの上面の全体及び側面の一部は、外部接続用電極34nと接合されている。また、金属ワイヤ32nは、発光素子1が発生した熱を放熱するための熱伝達経路としても機能する。
金属ワイヤ32nは、下面、すなわち、ワイヤ形状としての側面で金属層33nの上面と接合されるため、金属ワイヤ32nの端面で接合される場合と比べて、より広い面積で両者を接合させることができる。更に、金属ワイヤ32nを、短手方向に樹脂層31を貫通するように設ける際に、ワイヤ形状としての側面が、金属層33nの上面と、金属層33nの短手方向(Y軸方向)の全幅に亘って接合させることで、両者の接合面積を更に増やすことができる。
このように、金属ワイヤ32nと金属層33nとを、より広い面積で接合させることにより、金属層33nから金属ワイヤ32nへの熱伝導性を向上させることができ、その結果として、発光装置100の放熱性を向上させることができる。なお、金属層33nを設けずに、金属ワイヤ32nのワイヤ形状としての側面でn側電極13の上面と接合させる場合も同様である。
金属ワイヤ32nは、断面形状(ワイヤ形状としての、延伸方向に垂直な面による断面である横断面の形状)が長方形であるリボン状のワイヤを用いて形成される。金属ワイヤ32nは、平面視において、半導体積層体12の短手方向の辺に平行に(Y軸方向に)配線されている。そして、金属ワイヤ32nのワイヤ形状としての側面(図2(b)及び図3において、下面)の一部が金属層33nの上面と接続され、ワイヤ形状としての横断面である両端面(図2(b)及び図3において、側面)が、それぞれ樹脂層31の長手方向の両側面から露出するように設けられている。更に、金属ワイヤ32nのワイヤ形状としての側面に相当する他の部分が、樹脂層31の短手方向の側面及び上面から露出するように設けられている。なお、金属ワイヤ32nの上面は、切削することにより平坦面に加工されたものである。
また、金属ワイヤ32nは、金属層33n上が谷となるように、波状又はアーチ状に屈曲させながら配線されたものである(図11及び図12参照)。このように、金属ワイヤ32nを屈曲させながら配線することにより、支持体3(樹脂層31)に占める金属の体積を多くすることができる。更に、金属ワイヤ32nは、樹脂層31の短手方向を貫通するように設けられており、支持体3に占める金属の体積を多くすることができる。また、金属ワイヤ32nの両端面が、熱伝導性の比較的低い樹脂層31から露出することで、金属ワイヤ32nの両端面を介して、外部に熱を放出し易くすることができる。
なお、金属ワイヤ32nの形成方法の詳細については後記する。
金属ワイヤ32nは、金属ワイヤ32pと対向する短手方向の側面を除き、他方の短手方向の側面の全体、両方の長手方向の側面の位置Hよりも上部、及び上面の全体が、樹脂層31から露出している。金属ワイヤ32nの樹脂層31から露出したこれらの露出面は、樹脂層31のそれぞれ対応する側面又は上面と同一平面をなすように、平坦に形成されている。また、金属ワイヤ32nの樹脂層31から露出したこれらの露出面は、外部接続用電極34nによって被覆されている。
図2及び図3に示すように、金属ワイヤ32nと金属層33nとの接合面の高さ(Z軸方向の位置)を位置Hとすると、金属ワイヤ32nは、位置Hから位置Hまでの下部について、長手方向の側面が樹脂層31に被覆されており、位置Hから位置Hまでの上部について、長手方向の側面が樹脂層31から露出している。
また、金属ワイヤ32nの短手方向の側面は、図3に示した断面形状と同じ形状で全体が樹脂層31の短手方向の側面から露出している。従って、短手方向の側面視における金属ワイヤ32nの露出面の外形形状は、最下端の位置Hにおいて、金属層33nの幅に相当する箇所が水平であり、位置Hから長手方向の露出面の最下端である位置Hにかけて外側に広がるように傾斜し、位置Hから上端である位置Hにかけて垂直となり、位置Hにおいて水平となっている。
金属ワイヤ(p側金属ワイヤ)32pは、樹脂層31の内部に設けられ、金属層33pとともに、p側電極15と外部接続用電極34pとの間を電気的に接続するための内部配線を構成するものである。金属ワイヤ32pの下面の一部は、p側電極15上に設けられた金属層33pの上面と接合され、金属ワイヤ32pの上面の全体及び側面の一部は、外部接続用電極34pと接合されている。また、金属ワイヤ32pは、発光素子1が発生した熱を放熱するための熱伝達経路としても機能する。
なお、金属ワイヤ32pの構成は、金属ワイヤ32nと同様であるから、詳細な説明は省略する。
金属ワイヤ32n,32pの樹脂層31の上面における露出面は、外部接続用電極34n,34pが設けられ、トップビュー型実装をする際の実装面となる。また、金属ワイヤ32n,32pの樹脂層31の長手方向の側面における露出面は、外部接続用電極34n,34pが設けられ、サイドビュー型実装をする際の実装面となる。従って、上面及び長手方向の側面における金属ワイヤ32nの露出面と金属ワイヤ32pの露出面との距離は、実装時に接着材料が広がって短絡しないように、例えば、200μm程度以上離間させることが好ましい。
なお、本実施形態では、外部接続用電極34n,34pが、金属ワイヤ32n,32pの露出面上にのみ設けられているが、樹脂層31の上面や側面にまで延在するように設ける場合には、外部接続用電極34nと外部接続用電極34pとを、例えば、200μm以上離間させることが好ましい。
金属ワイヤ32n,32pとしては、良好な電気伝導性及び熱伝導性を有する材料を用いることが好ましく、例えば、Au、Cu、Al、Ag又はこれらの金属を主成分とする合金などを好適に用いることができる。また、金属ワイヤの表面にコーティングを施したものであってもよい。また、発光素子1が発生する熱を効率よく伝導するために、支持体3に占める金属ワイヤ32n,32pの体積が大きくなるほど好ましい。大きな体積の金属ワイヤ32n,32pを安価に構成するためには、Al、Cu又はこれらの金属を主成分とする合金を用いることが好ましい。また、金属ワイヤ32n,32pを形成する際に、体積の大きなワイヤ、すなわち断面積の大きなワイヤを屈曲させながら容易に配線するためには、比較的軟らかいAl、Au又はこれらの金属を主成分とする合金を用いることが好ましい。
金属ワイヤ32n,32pの形成に用いるワイヤの断面形状は特に限定されるものではなく、長方形の他に、楕円形、円形、正方形などであってもよいが、長方形の断面形状を有するワイヤを用いることで、金属層33n,33pの上面と広い面積で密着性よく接合できるため好ましい。
また、長方形の断面形状を用いることで、ワイヤボンディングの際に、金属層33n,33pに均等に荷重がかかるため、金属層33n,33pの下側にある半導体積層体12への衝撃を低減することができる。このため、例えば、円形の断面形状のワイヤよりも、同じ断面積のワイヤを用いた場合に、半導体積層体12へのダメージを低減することができる。
更にまた、支持体3が直方体形状である場合は、長方形の断面形状を有するワイヤを用いると、当該ワイヤを屈曲させながら支持体3の形状内に隙間が少なくなるように配線することができる。これによって、支持体3における金属ワイヤ32n,32pの体積を大きくすることができるため好ましい。
金属ワイヤ32n,32pの形成に用いるワイヤの径は、支持体3のサイズに応じて適宜に選択することができる。例えば、断面形状が長方形のAlワイヤで、1000μm×500μm程度のサイズのものまで利用することができる。
また、断面形状が円形のAgワイヤで直径が100μm程度、断面形状が円形のCuワイヤ又はAlワイヤで直径が300μm程度のものまで利用することができる。
具体的には、金属ワイヤ32n,32pの断面形状が長方形の場合に、当該長方形の短辺の長さ(すなわち、金属ワイヤ32n,32pの厚さ)については、発光装置100の安定した実装性と実装基板への放熱性とを考慮して100μm以上程度とすることが好ましく、150μm以上程度とすることが更に好ましく、200μm以上程度とすることがより好ましい。
また、金属ワイヤ32n,32pを接続するときに発光素子1にかかる応力(負担)を考慮して、金属ワイヤ32n,32pの断面形状の短辺の長さ(厚さ)は、700μm以下程度とすることが好ましく、400μm以下程度とすることが更に好ましく、350μm以下程度とすることがより好ましく、250μm以下程度とすることがなお更に好ましい。
また、樹脂層31の長手方向の側面において、高さ方向であるZ軸方向(すなわち、半導体積層体12の積層方向)についての金属ワイヤ32n,32pの露出面の幅(位置Hと位置Hの距離)は、樹脂層31の幅(位置Hと位置Hとの距離)の3分の1以上程度であることが好ましい。また、樹脂層31の長手方向の側面から露出する金属ワイヤ32n,32pの端面の面積は、それぞれ、10000μm以上程度であることが好ましく、20000μm以上程度であることが更に好ましい。
これによって、発光装置100をより安定して実装することができるとともに、実装基板への放熱性を向上させることができる。
なお、樹脂層31の長手方向の側面における金属ワイヤ32n,32pの露出面の形状が円形などの矩形以外の場合であっても、高さ方向の幅(例えば、円形の場合は、当該円の直径)を、樹脂層31の高さ方向の幅の3分の1以上とすることが好ましく、露出面の面積についても矩形の場合と同様である。
また、金属ワイヤ32n,32pの断面形状の長辺の長さ(幅)は、支持体3の長手方向の幅に応じて適宜に選択できるが、発光装置100としたときの実装性を考慮して、それぞれ50μm以上程度とすることが好ましく、75μm以上程度とすることが更に好ましい。
また、実装時に金属ワイヤ32nの露出面と金属ワイヤ32pの露出面とが短絡しないように、両露出面を200μm以上程度離間させることが好ましい。このため、金属ワイヤ32nの幅と金属ワイヤ32pの幅の合計の上限は、例えば、支持体3の長手方向の幅が500μm程度のサイズであれば、金属ワイヤ32n,32pの幅は合計で300μm以下程度、支持体3の長手方向の幅が2mm程度のサイズであれば、金属ワイヤ32n,32pの幅は合計で1800μm以下程度とすることができる。
なお、後記するワイヤ配線工程S103(図7参照)において、図10に示すように、1本の金属ワイヤ32を、隣接する発光素子1に対して、一方の発光素子1の金属層33nと他方の発光素子1の金属層33pとに亘って同時に接続する場合は、配線に用いる金属ワイヤ32の幅は、金属ワイヤ32nの幅と金属ワイヤ32pの幅とを合計した幅のものを用いることができる。すなわち、支持体3の長手方向の幅が500μm程度の場合は、金属ワイヤ32の幅は300μm程度以下とすることが好ましく、支持体3の長手方向の幅が2mm程度の場合は、金属ワイヤ32の幅は1800μm程度以下とすることが好ましい。
金属層(n側金属層、電極)33nは、n側電極13上に設けられる下層側の内部配線であり、金属層33nの上面には、上層側の内部配線である金属ワイヤ32nが接合される。同様に、金属層(p側金属層、電極)33pは、p側電極15上に設けられる下層側の内部配線であり、金属層33pの上面には、上層側の内部配線である金属ワイヤ32pが接合される。
金属層33n,33pは、ワイヤボンダを用いて金属ワイヤ32n,32pを接合する際の衝撃吸収層として機能し、半導体積層体12へのダメージを低減するものである。このため、金属層33n,33pの膜厚は、3μm以上50μm以下程度とすることが好ましく、20μm以上30μm以下程度とすることが更に好ましい。
また、金属層33n,33pは、樹脂層31から露出しないように埋設されており、金属ワイヤ32n,32pの長手方向の側面における露出面の下端の位置Hをかさ上げする機能も有している。
なお、金属層33n,33pは、n側電極13及びp側電極15の最上層として設けられるパッド電極の一部であると見ることもできる。
なお、発光素子1のパッド電極であるn側電極13及びp側電極15がワイヤボンディングの際の衝撃を吸収できる場合は、金属層33n,33pを設けずに、金属ワイヤ32n,33pを、直接に、それぞれn側電極13及びp側電極15に接合するようにしてもよい。また、金属層33n,33pを設けない場合は、金属ワイヤ32,32pをn側電極13及びp側電極15に配線する際に、ワイヤのループ形状を調整して、金属ワイヤ32n,32pの長手方向の側面における露出面の下端の位置Hが、発光素子1の下面の位置Hから所定の距離以上離れるようにすればよい。
金属層33n,33pとしては、Cu、Au、Al又はこれらの金属を主成分とする合金を好適に用いることができる。また、金属層33n,33pを複数種類の金属を用いて積層構造としてもよい。
金属層33n,33pは、電解メッキ法により形成することができる。また、金属層33n,33pは、金属ワイヤをボールボンディングする際に形成されるワイヤバンプを用いて形成することもできる。
外部接続用電極(n側外部接続用電極)34n及び外部接続用電極(p側外部接続用電極)34pは、発光装置100を外部の実装基板に接合するためのパッド電極であり、内部配線である金属ワイヤ32n,32pの樹脂層31からの露出面と電気的に接続するように設けられている。
なお、外部接続用電極34n,34pを設けずに、金属ワイヤ32n,32pの樹脂層31からの露出面を、実装のための外部との接続面とするようにしてもよい。
また、外部接続用電極34n,34pは、例えば、Au−Sn共晶半田などのAu合金系の接合材料を用いた実装基板との接合性を高めるために、少なくとも最上層をAuで形成することが好ましい。例えば、金属ワイヤ32n,32pがCu、Alなどの、Au以外の金属で形成されている場合は、Auとの密着性を高めるために、無電解メッキ法により、まず、Niの薄膜を形成し、Ni層の上層にAu層を積層して形成することが好ましい。また、Ni/Pd/Auのように、間にPd層を有するように積層してもよい。
また、外部接続用電極34n,34pは、総膜厚が0.1μm以上5μm以下程度、更に好ましくは0.5μm以上4μm以下程度とすることができる。
次に、図6を参照して、発光装置100をサイドビュー型実装する様子と、内部配線による放熱性について説明する。なお、図6においては、説明を簡単にするために、発光装置100は、外部接続用電極34p(図3(a)参照)を省略し、金属ワイヤ32pの樹脂層31からの露出面で、実装基板90と直接接合されるものとして説明する。
参考例に係る発光装置200,300,400についても同様に、上層側の内部配線である金属層234,334,434の樹脂層31からの露出面で、実装基板90と直接接合されるものとして説明する。
また、図6には、p側の電極及び配線構成についての断面を示したが、n側の電極及び配線構成についても同様であるから、n側についての図示は省略する。
図6(a)は、発光装置100を、実装基板90にサイドビュー型実装をした様子を示すものである。発光装置100は、長手方向の側面の一方を実装面として、実装面に露出した金属ワイヤ32pが半田などの導電性の接着材料93を用いて、基板91の上面に設けられた配線パターン92と接合されている。
このとき、接着材料93は、実装の際の発光装置100に加えられる自重又は押圧力などにより、金属ワイヤ32pの露出面だけでなく、当該露出面の周辺領域まで広がることがある。そして、接着材料93が、発光装置100の光取り出し面である蛍光体層2まで達すると、光取り出し面が接着材料93によって汚損され、光取り出し効率の低下に繋がることがある。
そこで、サイドビュー型実装の際の実装面において、外部接続領域である金属ワイヤ32pの露出面の下端(Z軸方向の下端。図6(a)〜図6(d)においては、右端)の位置Hと、光取り出し面の上端の位置Hとの距離Dが、所定の距離以上となるように構成する。この所定の距離は、発光装置100のサイズなどにもよるが、例えば、100μmとすることができる。
このように、実装時の光取り出し面の汚損防止の観点からは、距離Dを大きくするほど好ましい。しかし、距離Dを大きくすると、樹脂層31の体積の割合が増加して、発光素子1が発生する熱を効率的に外部に伝達する放熱性が低下することになる。
ここで、発光装置100において金属ワイヤ32pに代えて、横断面の形状が一定でZ軸方向を軸とする柱状形状を有する金属層(例えば、メッキ層)を用いて上層側の内部配線を構成する場合について検討することで、発光装置100の放熱性について説明する。
図6(b)に示した参考例に係る発光装置200は、金属層234が、p側電極15の上面の位置が下端(図6(b)においては右端)となるように設けられ、当該下端の位置より上方(Z軸のプラス方向)が樹脂層31から露出する露出面となっている。
この場合は、支持体203における樹脂層31の体積Vの占める割合が非常に小さく、金属層234の割合が大きいため、発光装置200は、非常に良好な放熱性を得ることができる。
この一方で、金属層234の露出面の下端と光取り出し面である蛍光体層2の上面(すなわち、発光素子1の下面)との距離Dが小さいため、実装時に光取り出し面が接着材料93によって汚損され易くなる。
また、図6(c)に示した参考例に係る発光装置300は、金属層334が、p側電極15の上面に設けられた金属層333の上面の位置が下端(図6(c)においては右端)となるように設けられ、当該下端の位置より上方(Z軸のプラス方向)が樹脂層31から露出する露出面となっている。ここで、金属層333は、発光装置100の金属層33pと同じものであり、金属層334の側面における露出面の下端位置を上方にかさ上げするためのものである。
この場合は、支持体303における樹脂層31の体積Vの占める割合が比較的小さく、金属層334の割合が大きいため、発光装置300は、良好な放熱性を得ることができる。
この一方で、金属層334の露出面の下端と光取り出し面である蛍光体層2の上面(すなわち、発光素子1の下面)との距離Dは、発光装置200における距離Dよりは大きいものの、比較的小さいため、実装時に光取り出し面の接着材料93による汚損を防止するには十分ではない。
更に、図6(d)に示した参考例に係る発光装置400は、金属層434が、p側電極15の上面に設けられた金属層433の上面の位置が下端(図6(d)においては右端)となるように設けられ、当該下端位置より上方(Z軸のプラス方向)が樹脂層31から露出する露出面となっている。ここで、金属層433は、上面の位置が、図6(a)に示した発光装置100の金属ワイヤ32pの露出面の下端の位置Hとなる厚さを有するものである。
この場合は、金属層434の露出面の下端と光取り出し面である蛍光体層2の上面(すなわち、発光素子1の下面)との距離Dは、十分に大きいため、実装時に光取り出し面の接着材料93による汚損を効果的に防止することができる。
この一方で、支持体403における樹脂層31の体積Vの占める割合が大きく、金属層434の割合が小さいため、発光装置400の放熱性が、発光装置300に比べて大きく低下することになる。
本発明における発光装置100は、金属ワイヤ32n,32pの下端(位置H)から樹脂層31の長手方向の側面における露出面の下端(位置H)にかけて、下部側面が傾斜するテーパ形状を有するように構成される。このため、金属ワイヤ32pの樹脂層31の長手方向の側面における露出面の下端(位置H)と、蛍光体層2の上面(位置H)との距離Dが、発光装置400における距離Dと同じである。従って、実装時に光取り出し面の接着材料93による汚損を効果的に防止することができる。
一方で、金属ワイヤ32pの下部がテーパ形状を有するため、支持体3における樹脂層31の体積Vを、発光装置400における樹脂層31の体積Vより小さくすることができる。従って、発光装置100は、発光装置400よりも良好な放熱性を得ることができる。
なお、発光装置100の樹脂層31の短手方向の側面における金属ワイヤ32pの露出面は、図6(a)に示した金属ワイヤ32pの断面形状と同形である。従って、この露出面の下端は、金属層33pの上面の位置Hである。短手方向の側面における金属ワイヤ32pの露出面は実装面ではないが、長手方向の側面における露出面と連続するため、長手方向の露出面を実装面とする場合は、接着材料93が短手方向の側面を伝って蛍光体層2の方向に回り込むことが考えられる。発光装置100では、金属ワイヤ32pの下部がテーパ形状を有しているため、長手方向の側面における金属ワイヤ32pの露出面の下端の位置Hから、短手方向の側面における金属ワイヤ32pの露出面の下端の位置Hまでは十分に離間されている。従って、接着材料93が、短手方向の側面における金属ワイヤ32pの露出面を伝って、位置Hの下端を経由して、蛍光体層2の上面の位置Hまで回り込むことを効果的に防止することができる。
[発光装置の動作]
次に、図1〜図5を参照して、発光装置100の動作について説明する。なお、説明の便宜上、発光素子1は青色光を発光し、蛍光体層2は黄色光を発光するものとして説明する。
発光装置100は、実装基板(例えば、図6(a)の実装基板90参照)を介して、正負電極である外部接続用電極34n,34pに外部電源が接続されると、内部配線である金属ワイヤ32n,32p及び金属層33n,33pを介して、発光素子1のn側電極13及びp側電極15間に電流が供給される。そして、n側電極13及びp側電極15間に電流が供給されると、発光素子1の活性層12aが青色光を発光する。
発光素子1の活性層12aが発光した青色光は、半導体積層体12内を伝播して、発光素子1の下面から出射して、一部は蛍光体層2に含有される蛍光体に吸収され、黄色光に変換されて外部に取り出される。また、青色光の一部は、蛍光体に吸収されずに蛍光体層2を透過して外部に取り出される。
なお、発光素子1内を上方向に伝播する光は、反射電極14aによって下方向に反射され、発光素子1の下面から出射する。
そして、発光装置100の外部に取り出された黄色光及び青色光が混色することにより、白色光が生成される。
[発光装置の製造方法]
次に、図7を参照して、図1〜図3に示した発光装置100の製造方法について説明する。
図7に示すように、発光装置100の製造方法は、発光素子準備工程(ウエハ準備工程)S101と、金属層形成工程S102と、ワイヤ配線工程S103と、樹脂層形成工程S104と、表面切削工程S105と、ハーフダイシング工程S106と、外部接続用電極形成工程S107と、成長基板除去工程S108と、蛍光体層形成工程(波長変換層形成工程)S109と、個片化工程S110と、を含み、この順で各工程が行われる。
また、表面切削工程S105及びハーフダイシング工程S106が、内部配線を露出させるための工程(内部配線露出工程)である。
以下、図8〜図18を参照(適宜図1〜図5及び図7参照)して、各工程について詳細に説明する。なお、図8〜図18の各図において、発光素子1の詳細な構成(例えば、保護層16、半導体積層体12の積層構造など)については、記載を省略している。また、その他の各部材についても、形状、サイズ、位置関係を適宜に簡略化したり、誇張したりしている場合がある。後記する他の実施形態における製造工程の説明図についても同様である。
発光素子準備工程(ウエハ準備工程)S101は、例えば、図4及び図5に示した構成の発光素子1を準備する工程である。発光素子準備工程S101では、複数の発光素子1が一枚の成長基板11上に配列されたウエハ状態で形成される。図8〜図18では、平面視で、長手方向(X軸方向)に2個、短手方向(Y軸方向)に4個の発光素子1が形成される様子を示している。
なお、図8〜図18において平面視と、複数の面による断面視とを示している場合があるが、各図での方向は座標軸で示している。
具体的には、まず、サファイアなどからなる成長基板11の上面に、前記した半導体材料を用いて、n型半導体層12n、活性層12a及びp型半導体層12pを順次積層して半導体積層体12を形成する。
半導体積層体12が形成されると、半導体積層体12の上面の一部の領域について、p型半導体層12p、活性層12a及びn型半導体層12nの一部をエッチングにより除去してn型半導体層12nが底面に露出した段差部12bを形成する。
また、段差部12bの形成と同時に、発光素子1同士の境界領域をエッチングしてn型半導体層12nを露出させるようにしてもよい。これによって、発光素子準備工程S101内の後工程で、半導体積層体12の、少なくとも活性層12aが含まれる側面を保護層16で被覆することができる。
更に、境界領域については、成長基板11が露出するように、半導体積層体12をすべて除去するようにしてもよい。これによって、個片化工程S110において、半導体積層体12をダイシングする必要がなくなるため、樹脂からなる層のみのダイシングにより個片化を容易に行うことができる。なお、図8に示した例では、発光素子1の境界領域(図8の各図において、太い破線で示した境界線40の近傍領域)の半導体積層体12は完全に除去されている。
次に、段差部12bの底面にパッド電極であるn側電極13を形成する。また、p型半導体層12p及び活性層12aを有する発光領域となる領域には、p型半導体層12pの上面の略全面を被覆する反射電極14aと反射電極14aの上面及び側面を完全に被覆するカバー電極14bとからなる全面電極14を形成する。また、カバー電極14bの上面の一部にパッド電極であるp側電極15を形成する。
更に、n側電極13及びp側電極15の表面を除くウエハの表面全体に、例えば、スパッタリングにより、SiOなどの絶縁性材料を用いて、保護層16を形成する。
以上により、図8に示すように、ウエハ状態の発光素子1が形成される。
次に、金属層形成工程S102において、図9に示すように、各発光素子1について、n側電極13上に金属層33nを、p側電極15上に金属層33pをそれぞれ形成する。
金属層33n,33pは、電解メッキ法などによって形成することができ、エッチングによるパターン形成法やリフトオフによるパターン形成法などの当該分野で公知の方法によって形状を整形することができる。また、金属ワイヤをn側電極13及びp側電極15の上面にボールボンディングすることでワイヤバンプを形成し、このワイヤバンプを金属層33n,33pとして用いるようにしてもよい。
次に、ワイヤ配線工程S103において、ワイヤボンダを用いて、図10及び図11に示すように、成長基板11上で一方向(Y軸方向)に配列している発光素子1のn側電極13及びp側電極15のそれぞれについて、1列ごとに1本の金属ワイヤ32を用いてウェッジボンディング(金属ワイヤ32をウェッジツールの移動方向側から斜めに供給し、ウェッジツールの先端で押しつぶしながらボンディング)を繰り返すことによって配線する。すなわち、金属ワイヤ32を、一方向に一列に配列されている各電極と、切断することなく順次に接続(共通に接続)するように配線する。このとき、金属ワイヤ32を波状に屈曲させながら配線し、ウェッジボンディングによって、金属ワイヤ32のワイヤ形状としての側面の一部であり、当該波状の形状の谷に相当する箇所を、金属層33n,33pの上面と接合させる。
言い換えれば、この接合の際に、金属ワイヤ32が、配線方向(Y軸方向)に隣接する発光素子1のn側電極13間又はp側電極15間において、アーチ状になるように配線する。すなわち、発光素子1の境界線40上において、金属ワイヤ32の下端(Z軸方向)が、金属層33n,33pとの接合面の位置Hよりも、半導体積層体12(例えば、光取り出し面である発光素子1の下面)から離れた位置Hとなるように配線する。
このとき、発光素子1の下面から位置Hまでの距離が所定値(例えば、100μm)以上となるように、金属ワイヤ32のアーチの高さを調整する。
なお、金属層形成工程S102を省略して、金属層33n,33pを形成せずに、n側電極13及びp側電極15上に金属ワイヤ32を直接接合するようにしてもよい。この場合においても、発光素子1の下面から位置Hまでの距離が所定値(例えば、100μm)以上となるように、金属ワイヤ32のアーチの高さを調整するようにすればよい。
なお、前記した発光素子1が配列する一方向(Y軸方向)とは、個々の発光素子1内でn側電極13に接続された金属層33nとp側電極15に接続された金属層33pとが対向する方向(X軸方向)に垂直な方向のことである。この一方向に金属ワイヤ32を配線することで、1個の発光素子1内の金属層33n及び金属層33pに亘らずに、独立して金属ワイヤ32を配線することができる。
また、図10及び図11に示した例では、金属ワイヤ32は、配線方向に垂直な方向(X軸方向)に隣接して配列されている発光素子1において、一方の発光素子1の金属層33nと、他方の発光素子1の金属層33pとに同時に接合されるように配線されている。すなわち、金属ワイヤ32が、幅方向で、一方の発光素子1(例えば、図10(a)の左側に配列された発光素子1)の金属層33nと、他方の発光素子1(例えば、図10(a)の右側に配列された発光素子1)の金属層33pとに亘るように配線されている。
このように、一回のワイヤボンディングで、金属ワイヤ32を、2つの金属層33n,33pと接合することで、ワイヤボンディング回数を低減することができる。
また、金属ワイヤ32として、長方形の断面形状を有するリボン状のワイヤを用い、当該長方形の長辺が、金属層33n,33pに亘るように配線することで、金属ワイヤ32と金属層33n,33pとが良好に密着するように接合させることができて好ましい。
なお、配線方向及び配線方向と垂直な方向に隣接する発光素子1間に亘って配線された金属ワイヤ32は、後記するハーフダイシング工程S106又は個片化工程S110において発光素子1ごとに分割される。
また、本例では、金属ワイヤ32として断面形状が長方形であるリボン状のワイヤを用いて配線したが、これに限定されるものではない。例えば、このリボン状の金属ワイヤ32の幅(断面の長辺の長さ)に相当する直径の円形の断面を有する金属ワイヤを用いて配線してもよい。また、配線方向と垂直な方向に隣接する発光素子1の金属層33n,33pに亘るように配線せずに、適宜な幅又は直径を有する金属ワイヤを用いて、個々の金属層33n,33pごとに配線するようにしてもよい。
このように、リボン状のワイヤや太線ワイヤなどの体積の大きな金属ワイヤ32を用いて内部配線を形成することにより、メッキ法で内部配線を形成する場合に比べて、短時間で内部配線を形成することができ、発光装置の生産性を向上することができる。
また、金属ワイヤ32の材料は特に限定されるものではないが、Auに比べて安価なCuやAlなどの金属からなる金属ワイヤ32を用いることで、安価に体積の大きな内部配線を設けることができる。その結果、発光装置の放熱性を向上させることができる。
また、断面積の大きな金属ワイヤ32を屈曲させながら配線することで金属ワイヤ32n,32pを形成することにより、それぞれの極性の電極当たり1本の金属ワイヤ32を用いて、サイドビュー型実装に適した内部配線を形成することができる。更に、この金属ワイヤ32からなる内部配線は、樹脂層31の側面だけでなく、樹脂層31の上面からも露出させることができるため、トップビュー型実装にも適するものである。
また、金属ワイヤ32を波状に屈曲させながら配線することで、完成後の支持体3(樹脂増31)に占める金属の体積を多くすることができる。更に、金属ワイヤ32を、両隣の発光素子1に亘って配線することでも、完成後の支持体3(樹脂増31)に占める金属の体積を多くすることができる。
次に、樹脂層形成工程S104において、図12に示すように、発光素子1、金属層33n,33p及び金属ワイヤ32を封止するように、例えば、金型を用いた圧縮成型法やスピンコート法などの塗布法により樹脂層31を形成する。
このとき、樹脂層31は、上面が少なくともZ軸方向の位置H以上となるように形成する。
次に、表面切削工程(内部配線露出工程)S105において、切削装置を用いて樹脂層31を上面側から切削線41の厚さになるまで、内在する金属ワイヤ32とともに切削する。ここで、切削線41の高さは、アーチ状に配線された金属ワイヤ32の谷部のおける上面に相当する高さである。この切削線41まで金属ワイヤ32を切削することにより、図13に示すように、金属ワイヤ32が樹脂層31の上面から露出するとともに、金属ワイヤ32の上面を平坦にすることができる。また、このとき樹脂層31の上面における金属ワイヤ32の露出面と、樹脂層の上面とが同一平面をなすように形成される。
次に、ハーフダイシング工程(内部配線露出工程)S106において、図14に示すように、境界線40に沿って、上面側から溝31a及び溝31bを形成する。これによって、隣接する発光素子1同士に配線された内部配線である金属ワイヤ32が境界線40の箇所で切断され、金属ワイヤ32n,32pに分離される。そして、金属ワイヤ32n,32pの切断された端面が樹脂層31の長手方向及び短手方向の各側面から露出する。
また、溝31aの内側面が発光装置100の長手方向の上部側面となり、溝31bの内側面が短手方向の上部側面となる。
前記したように金属ワイヤ32の切断面を、金属ワイヤ32n,32pの側面として樹脂層31の側面に露出させるために、少なくとも溝31aは、樹脂層31の上面側から所定範囲の深さで、樹脂層31の一部をダイシング(ハーフダイシング)して除去する。
ここで、溝31aは、後工程である外部接続用電極形成工程S107において、無電解メッキを行う際に、金属ワイヤ32n,32pの露出面にメッキ液が十分に行き渡るような幅で形成する。
なお、本工程では、実装面ではない短手方向の側面を形成するための溝31bは、溝31aとは異なる深さでハーフダイシングして形成してもよく、本工程では溝31bを形成せずに、個片化工程S110でY軸方向に沿って厚さ方向に完全に切断するフルダイシングを行うようにしてもよい。
ここで、図14(b)及び図14(c)に示すように、高さ方向(Z軸方向)について、樹脂層31及び金属ワイヤ32n,32pの上面の位置をH、金属ワイヤ32n,32pの長手方向の側面における露出面の下端の位置をH、ハーフダイシングにより形成される溝31a(及び溝31b)の下端である底面の位置をH、発光素子1の下端である下面の位置をHとする。
溝31aの深さ、すなわち、位置Hの下限(浅い方の限度)は、位置Hである。位置Hを位置Hよりも下側とすることにより、長手方向の側面について、金属ワイヤ32を完全に切断して、切断面を樹脂層31から露出させることができる。
更に、位置Hを金属ワイヤ32n,32pの下端である位置H以下とすることが好ましい。これによって、短手方向の側面についても、金属ワイヤ32n,32pを完全に切断して、切断面を樹脂層31から露出させることができる。
また、位置Hの上限(深い方の限度)は、後続する工程において、成長基板11を除去した際にウエハ状態が維持可能な強度を得られる位置とすることが好ましい。位置Hの上限は、樹脂の剛性に応じて適宜に定めることができる。
なお、成長基板11を除去しないでそのまま又は薄肉化して残す場合や、外部接続用電極形成工程S107の後で、成長基板11を除去する前に、成長基板11が設けられた側と反対側の面に、ウエハ状態を維持するための支持体として粘着シートを貼付する場合は、樹脂層31を厚さ方向にすべて除去するように溝31a及び溝31bを形成してもよい。
次に、外部接続用電極形成工程S107において、無電解メッキ法により、図15に示すように、金属ワイヤ32n,32pの上面、長手方向の側面及び短手方向の側面における露出面に、Au膜からなる外部接続用電極34n,34pを形成する。
なお、金属ワイヤ32n,32pがAu以外のCuやAlの場合は、密着性を向上させるために、Au膜を形成する前に、下層側としてNi膜を形成することが好ましい。
このように、金属ワイヤ32n,32pの露出面にのみ外部接続用電極34n,34pを設ける場合は、無電解メッキ法により簡便に外部接続用電極34n,34pを形成することができる。
なお、図14(a)のC−C線に相当する断面については図示を省略したが、図15(b)に示したp側の配線構造と同様に、n側の配線構造が形成される。
次に、成長基板除去工程S108において、図16に示すように、例えば、LLO(レーザーリフトオフ法)やケミカルリフトオフ法等により、成長基板11を剥離して取り除く。このとき、半導体積層体12は、樹脂層31を母体とする支持体3により補強されているため、割れやひびなどの損傷を受けない。
なお、成長基板11を除去せずに、裏面研磨を行うことで薄肉化するようにしてもよい。
また、成長基板11を除去する前に、上面側にウエハ状態を維持するための支持体として、粘着シートを貼付するようにしてもよい。
また、成長基板11を剥離後の後工程として、露出した半導体積層体12の下面を研磨し、例えば、ウェットエッチング法により粗面化することで凹凸形状12c(図4(b)参照)を形成するようにしてもよい。
なお、剥離した成長基板11は、表面を研磨することで、半導体積層体12を結晶成長させるための成長基板11として再利用することができる。
次に、蛍光体層形成工程(波長変換層形成工程)S109において、図17に示すように、半導体積層体12の下面側に蛍光体層2を形成する。蛍光体層2は、前記したように、例えば、溶剤に樹脂及び蛍光体粒子を含有させたスラリーをスプレー塗布することにより形成することができる。
また、発光素子準備工程S101において、発光素子1の境界領域の半導体積層体12を完全に除去しておいた場合は、半導体積層体12は、樹脂からなる層である蛍光体層2及び樹脂層31により全面が樹脂封止されることになる。
最後に、個片化工程S110において、境界線40(図17参照)に沿って、蛍光体層2の下面側からダイシングすることで、図18(b)に示すように、溝31aの下面に達する深さの溝31cを形成する。また、Y軸方向に延伸する溝31bについても同様に、蛍光体層2の下面側からダイシングすることで、図18(a)に示すように、溝31bの下面に達する深さの溝を形成する。これによって、発光装置100が個片化される。
なお、成長基板11を除去せずに有している場合や、境界線40の近傍領域に半導体積層体12を有している場合は、成長基板11や半導体積層体12もダイシングする。
ここで、溝31cが溝31aの下面に達するとは、溝31cの上面の位置Hが、溝31aの下面の位置H(図14(b)参照)よりも上方か同じになることをいうものである。これによって、溝31aと溝31cとが連通して、発光装置100が分離される。
また、溝31cの幅は、溝31aよりも広くし、平面視で、溝31aが溝31cに内包されるように形成することが好ましい。これによって、溝31aの中心線と溝31cの中心線がずれている場合でも、確実に個片化することができ、更に、溝31cの内側面である発光装置100の下部側面が、溝31aの内側面である発光装置100の上部側面よりも発光装置100の内側となるように段差が形成される。このため、発光装置100の実装面である長手方向の側面において、下部側面が、外部接続用電極34n,34pが設けられた上部側面よりも外側になることがない。従って、実装時に下部側面によって外部接続用電極34n,34pと実装基板等の配線パターンとの密着性が妨げられずに、高い信頼性で発光装置100を実装することができる。また、段差が形成されることにより、実装基板の実装面と発光装置100の下部側面との間に空間ができるため、実装時に接着材料が蛍光体層2に回り込むことを抑制することができる。
以上の工程により、図1〜図3に示した発光装置100が完成する。
なお、溝31cの幅を、溝31aの幅よりも狭くして、平面視で、溝31cが溝31aに内包されるように形成することもできる。これによって、発光装置100の上部側面が下部側面よりも平面視で内側となるように段差が形成される。このように発光装置100の実装面である側面を構成することによって、実装時に、段差によって接着材料の広がりを留めることができるため、接着材料が蛍光体層2にまで回り込むことを抑制することができる。
すなわち、外部接続用電極34n,34pが設けられる樹脂層31の側面は、発光素子1が設けられた側(下面側)の端部を含む面である下部側面と、外部接続用電極34n,34pが設けられた面である上部側面とが同一面上にないようにすることにより、実装時に接着材料が光取り出し面である蛍光体層2に回り込むことを抑制することができる。
<製造方法の変形例>
また、図7に示した製造方法において、樹脂層形成工程S104の次に、成長基板除去工程S108及び蛍光体層形成工程S109を行い、その後に、表面切削工程S105から外部接続用電極形成工程S107までを行うようにしてもよい。更にまた、表面切削工程S105の次に、成長基板除去工程S108及び蛍光体層形成工程S109を行い、その後に、ハーフダイシング工程S106及び外部接続用電極形成工程S107を行うようにしてもよい。
また、これらの変形例において、成長基板除去工程S108及び蛍光体層形成工程S109を行った後に、蛍光体層2側にウエハ状態を維持するための支持体として粘着シートを貼付し、境界線40(図14参照)に沿って樹脂層31及び蛍光体層2をフルダイシングし、外部接続用電極形成工程S107を行うようにしてもよい。
この場合は、樹脂層31及び蛍光体層2のフルダイシングにより、既に発光装置100が個片化されているため、個片化工程S110を省略することができる。また、樹脂層31の側面に段差部31g(図2(b)及び図3参照)が形成されない。
<第2実施形態>
次に、図19及び図20を参照して、第2実施形態に係る発光装置について説明する。
図19及び図20に示すように、第2実施形態に係る発光装置100Aは、図1〜図3に示した第1実施形態に係る発光装置100に対して、支持体3に代えて支持体3Aを備えることが異なる。第1実施形態に係る発光装置100と同様の構成については、同じ符号を付して、説明は省略する。
第1実施形態における支持体3は、金属ワイヤ32n,32pの上面が平坦であるのに対して、第2実施形態における支持体3Aの金属ワイヤ32n,32pは、上部が短手方向に二股に分かれ、当該二股の頂部が樹脂層31から露出していることが異なる。
支持体3Aの金属ワイヤ32n,32pの上部の二股構造は、第1実施形態における製造方法の表面切削工程S105において、切削線41の高さを、アーチ状に配線された金属ワイヤ32の谷部の上面よりも高く設定することで形成されるものである。言い換えれば、アーチ状に配線された金属ワイヤ32の山部が露出する高さまで、樹脂層31とともに金属ワイヤ32を切削することで形成されるものである。このため、アーチ状に配線された金属ワイヤ32の谷部は樹脂層31に被覆されたままである。また、金属ワイヤ32n,32pの長手方向の側面における露出面の下端の位置Hは、第1実施形態と同様である。
第2実施形態に係る発光装置100Aは、上層側の内部配線である金属ワイヤ32n,32pの上部構造が異なるが、発光装置100Aの上面を実装面として、トップビュー型の実装をすることができる。また、第1実施形態と同様に、発光装置100Aは、長手方向の何れかの側面を実装面としてサイドビュー型の実装をすることもできる。
また、第2実施形態における樹脂層31が、第1実施形態における樹脂層31よりも厚く形成されるため、側面が広くなる。そのため、発光装置100Aは、この広い側面を実装面として安定したサイドビュー型の実装をすることができる。
なお、発光装置100Aは、第1実施形態に係る発光装置100とは、内部配線である金属ワイヤ32n,32pの形状が異なるだけであるから、動作についての説明は省略する。
また、前記したように、発光装置100Aは、第1実施形態における表面切削工程S105において、切削線41の高さを変えることで製造することができるから、製造方法についての詳細な説明は省略する。
<第3実施形態>
次に、図21及び図22を参照して、第3実施形態に係る発光装置について説明する。
図21及び図22に示すように、第3実施形態に係る発光装置100Bは、図19及び図20に示した第2実施形態に係る発光装置100Aに対して、支持体3Aに代えて支持体3Bを備えることが異なる。第2実施形態に係る発光装置100Aと同様の構成については、同じ符号を付して、説明は省略する。
第2実施形態における支持体3Aは、前記したように外部接続用電極34n,34pが、金属ワイヤ32n,32pの上面及び側面における露出面のみを被覆するように設けられている。これに対して、第3実施形態における支持体3Bは、外部接続用電極34n,34pが、金属ワイヤ32n,32pの上面及び側面における露出面及びこれらの露出面の近傍の樹脂層31の表面にまで延在して被覆するように設けられている。
外部接続用電極34n,34pは、上面において、金属ワイヤ32n,32pの樹脂層31からの二股に分かれた露出面を被覆するとともに、各極性について、当該二股の露出面の間の樹脂層31の上面も被覆するように設けられている。更に、外部接続用電極34n,34pは、樹脂層31の上面及び長手方向の側面において、金属ワイヤ32n,32pが対向する方向(X軸方向)にも延在するように設けられている。更にまた、外部接続用電極34n,34pは、短手方向の側面において、金属ワイヤ32n,32pの露出面の、アーチ形状の谷部に対応する樹脂層31の側面も被覆するように設けられている。すなわち、外部接続用電極34n,43pは、それぞれ支持体3Bの角部の4面を箱状に被覆するように設けられている。
また、外部接続用電極34nは、上面の外部接続用電極34pと対向する辺の一部に三角形の切り欠き31aを有している。この切り欠き31aは、発光装置100Bの電極の極性を識別するためのものである。本例では、n側の極性であることを識別するために切り欠きを設けているが、p側の極性であることを示すように、外部接続用電極34pに切り欠き31pを設けるようにしてもよい。
発光装置100Bは、発光装置100Aと同様に、上面を実装面としてトップビュー型の実装をすることができるとともに、長手方向の何れかの側面を実装面としてサイドビュー型の実装をすることもできる。
また、トップビュー型の実装を行う場合は、実装面である上面において、外部接続用電極34n,34pが樹脂層31の上面にまで延在するように設けられているため、発光装置100Aよりも強固に実装基板と接合することができる。更に、より広範囲に設けられた外部接続用電極34n,34pを介して、発光素子1が発生した熱を効率的に外部に伝達することができるため、放熱性を向上させることができる。
なお、発光装置100Bの動作は、前記した発光装置100等と同様であるから、説明は省略する。
第3実施形態に係る発光装置100Bは、前記した第2実施形態に係る発光装置100Aの製造方法の外部接続用電極形成工程S107において、無電解メッキ法に代えて、レジストパターンを用いたスパッタリング法によって外部接続用電極34n,34pを形成することで製造することができる。
発光素子準備工程S101からハーフダイシング工程S106までは、第2実施形態と同様に行う。すなわち、表面切削工程S105及びハーフダイシング工程S106を行うことにより、樹脂層31の上面及び側面に金属ワイヤ32n,32pを露出させる。
次に、外部接続用電極形成工程S107において、上面及び側面において、外部接続用電極34n,34pを設ける領域に開口を有し、その他の領域をマスクするレジストパターンを形成し、スパッタリング法によって金属膜を形成する。そして、レジストパターンを除去(リフトオフ)することにより、外部接続用電極34n,34pがパターニングされる。このとき、金属ワイヤ32n,32pの露出面及び所定範囲のその近傍の樹脂層31の表面に、外部接続用電極34n,34pとして金属膜が形成される。また、この金属膜をパターニングした後で、更に無電解メッキを行うことにより、強固な外部接続用電極34n,34pを形成することができる。
なお、ハーフダイシング工程S106で形成された溝31a,31bの内面に、レジストパターンを形成するためには、例えば、静電吐出方式により高粘度のレジスト材料を吐出することで高精度に塗布可能な塗布装置(例えば、エンジニアリングシステム株式会社のQ−jet(登録商標)シリーズ)を好適に用いることができる。
また、レジストパターンは、フォトリソグラフィ法を用いて形成することもできる。
このように、マスクであるレジストパターンを併用したスパッタリング法によって外部接続用電極34n,34pを形成することにより、内部配線である金属ワイヤ32n,32pの露出面だけでなく、樹脂層31の側面や上面にまで延在するように、広い面積に外部接続用電極34n,34pを形成することができる。
成長基板除去工程S108〜個片化工程S110については、第2実施形態と同様であるから説明は省略する。
<第4実施形態>
次に、図23及び図24を参照して、第4実施形態に係る発光装置について説明する。
図23及び図24に示すように、第4実施形態に係る発光装置100Cは、図21及び図22に示した第3実施形態に係る発光装置100Bに対して、支持体3Bに代えて支持体3Cを備えることが異なる。第3実施形態に係る発光装置100Bと同様の構成については、同じ符号を付して、説明は省略する。
第3実施形態における支持体3Bは、前記したように外部接続用電極34n,34pが、金属ワイヤ32n,32pの上面及び側面における露出面及びこれらの露出面の近傍の樹脂層31の表面にまで延在して被覆するように設けられている。これに対して、第4実施形態における支持体3Cは、外部接続用電極34n,34pが、金属ワイヤ32n,32pの上面における露出面及びこの露出面の近傍の樹脂層31の表面にまで延在して被覆するように設けられている。従って、長手方向の側面及び短手方向の側面においては、外部接続用電極34n,34pが設けられておらず、金属ワイヤ32n,32pは樹脂層31から露出したままである。
従って、本実施形態においては、上面を実装面とするトップビュー型の実装に適した構成を有するものである。また、長手方向の側面には外部接続用電極34n,34pが設けられていないが、金属ワイヤ32n,32pの長手方向の側面における露出面を接合部として、サイドビュー型実装を行うことも可能である。
本実施形態のように、実装型を考慮して、必要な領域にのみ外部接続用電極34n,34pを設けることができる。
なお、発光装置100Cの動作は、前記した発光装置100等と同様であるから、説明は省略する。
第4実施形態に係る発光装置100Cは、前記した第3実施形態に係る発光装置100Bの製造方法において、ハーフダイシング工程S106を行わないようにすることで製造することができる。すなわち、表面切削工程S105において、金属ワイヤ32n,32pの上面を露出させた後に、外部接続用電極形成工程S107を行うことで、上面にのみ、外部接続用電極34n,34pを形成することができる。
また、第4実施形態では、個片化工程S110において、樹脂層31及び蛍光体層2を境界線40(例えば、図8参照)に沿ってフルダイシングすることにより、発光装置100Cを個片化することができる。
他の工程については、第3実施形態と同様であるから説明は省略する。
<第5実施形態>
次に、図25及び図26を参照して、第5実施形態に係る発光装置について説明する。
図25及び図26に示すように、第5実施形態に係る発光装置100Dは、図19及び図20に示した第2実施形態に係る発光装置100Aに対して、支持体3Aに代えて支持体3Dを備えることが異なる。第2実施形態に係る発光装置100Aと同様の構成については、同じ符号を付して、説明は省略する。
第2実施形態における支持体3Aは、前記したように外部接続用電極34n,34pが、金属ワイヤ32n,32pの上面及び側面における露出面を被覆するように設けられている。これに対して、第5実施形態における支持体3Dは、金属ワイヤ32n,32pの上面の全体が樹脂層31によって被覆されている。そして、外部接続用電極34n,34pが、金属ワイヤ32n,32pの長手方向の側面及び短手方向の側面における露出面のみを被覆するように設けられている。
従って、第5実施形態における支持体3Dは、長手方向の何れかの側面を実装面とするサイドビュー型の実装に適した構成を有している。このように、樹脂層31を厚く形成することにより、側面を広く形成することができ、広く形成された長手方向の側面を実装面として、より安定したサイドビュー型の実装をすることができる。
なお、発光装置100Dの動作は、前記した発光装置100等と同様であるから、説明は省略する。
第5実施形態に係る発光装置100Dは、前記した第2実施形態に係る発光装置100Aの製造方法において、表面切削工程S105を行わないようにすることで製造することができる。なお、表面切削工程S105において、金属ワイヤ32n,32pの上面が露出しない範囲で、樹脂層31の高さを調整するために表面を切削するようにしてもよい。
また、外部接続用電極形成工程S107において、無電解メッキ法によって、樹脂層31の側面に露出した金属ワイヤ32n,32pの露出面にのみ、外部接続用電極34n,34pを形成することができる。
他の工程については、第2実施形態と同様であるから説明は省略する。
<第6実施形態>
次に、図27及び図28を参照して、第6実施形態に係る発光装置について説明する。
図27及び図28に示すように、第6実施形態に係る発光装置100Eは、図25及び図26に示した第5実施形態に係る発光装置100Dに対して、支持体3Dに代えて支持体3Eを備えることが異なる。第5実施形態に係る発光装置100Dと同様の構成については、同じ符号を付して、説明は省略する。
第5実施形態における支持体3Dは、前記したように、金属ワイヤ32n,32pの上面の全体が樹脂層31によって被覆され、外部接続用電極34n,34pが、金属ワイヤ32n,32pの長手方向の側面及び短手方向の側面における露出面のみを被覆するように設けられている。これに対して、第6実施形態における支持体3Eは、外部接続用電極34n,34pが、金属ワイヤ32n,32pの長手方向の側面及び短手方向の側面における露出面に加えて、これらの露出面よりも上方の樹脂層31の表面全体及び上面にまで延在するように設けられている。
従って、発光装置100Eは、長手方向の何れかの側面を実装面とするサイドビュー型の実装が可能であるとともに、上面を実装面とするトップビュー型の実装も可能なように構成されている。
なお、発光装置100Eの動作は、前記した発光装置100等と同様であるから、説明は省略する。
第6実施形態に係る発光装置100Eは、前記した第3実施形態に係る発光装置100Bの製造方法において、表面切削工程S105を行わないようにすることで製造することができる。なお、表面切削工程S105において、金属ワイヤ32n,32pの上面が露出しない範囲で、樹脂層31の高さを調整するために表面を切削するようにしてもよい。
また、外部接続用電極形成工程S107において、レジストパターンを用いたスパッタリング法によって、樹脂層31の側面に露出した金属ワイヤ32n,32pの露出面のほか、これらの露出面より上方の樹脂層の表面及び上面にまで延在するように外部接続用電極34n,34pを形成することができる。
他の工程については、第3実施形態と同様であるから説明は省略する。
<第7実施形態>
次に、図29及び図30を参照して、第7実施形態に係る発光装置について説明する。
図29及び図30に示すように、第7実施形態に係る発光装置100Fは、図25及び図26に示した第5実施形態に係る発光装置100Dに対して、支持体3Dに代えて支持体3Fを備えることが異なる。第5実施形態に係る発光装置100Dと同様の構成については、同じ符号を付して、説明は省略する。
第5実施形態における支持体3Dは、前記したように、金属ワイヤ32n,32pの上面の全体が樹脂層31によって被覆され、外部接続用電極34n,34pが、金属ワイヤ32n,32pの長手方向の側面及び短手方向の側面における露出面のみを被覆するように設けられている。これに対して、第7実施形態における支持体3Fは、外部接続用電極34n,34pが、金属ワイヤ32n,32pの長手方向の側面及び短手方向の側面における露出面を被覆するように設けられているとともに、上面に金属膜35n,35pが設けられている。上面に設けられた金属膜35n,35pは、外部接続用電極34n,34p及び金属ワイヤ32n,32pの何れとも導通しておらず、電気的にフロート状態の金属膜である。
従って、発光装置100Fは、長手方向の何れかの側面を実装面とするサイドビュー型の実装に適した構成を有するものである。また、樹脂層31を厚く形成することにより、サイドビュー型実装をする際に、発光装置100Eを実装基板に安定して接合することができる。更に、サイドビュー型の実装時において、長手方向の側面に設けられた外部接続用電極34n,34pに供給された接着部材が樹脂層31の表面を伝って上面に形成された金属膜35n,35pにまで回り込むことで、接合性を向上させることができる。
従って、金属膜35n,35pは、長手方向の側面から所定の距離(例えば、100μm)以下となる領域まで延在するように設けることが好ましい。
なお、金属膜35nの一辺に形成された三角形の切り欠き35aは、切り欠き34a(例えば、図27参照)と同様に、当該切り欠き35aの近傍に設けられた外部接続用電極34nがn側の極性であることを識別するためのものである。
また、発光装置100Fの動作は、前記した発光装置100等と同様であるから、説明は省略する。
第7実施形態に係る発光装置100Fは、第5実施形態に係る発光装置100Dの製造方法を次のように変更して製造することができる。すなわち、ハーフダイシング工程S106の前に、上面にレジストパターンを用いたスパッタリング法により金属膜35n,35pを形成する。その後、ハーフダイシング工程S106を行うことで、樹脂層31の側面に金属ワイヤ32n,32pを露出させ、外部接続用電極形成工程S107において、無電解メッキを行うことで、金属ワイヤ32n,32pの露出面に外部接続用電極34n,34pを形成する。なお、このときの無電解メッキによって、金属膜35n,35pを強固にすることができる。
他の工程については、第5実施形態と同様であるから説明は省略する。
また、発光装置100Fは、第6実施形態に係る発光装置100Eの製造方法と同様にして製造することもできる。この場合は、外部接続用電極形成工程S107において、金属膜35n,35pと外部接続用電極34n,34pとの間をマスクするようにレジストパターンを形成することにより、フロート状態の金属膜35n,35pを形成することができる。
<変形例>
以上説明した各実施形態に係る発光装置100〜100Fにおいて、次のように構成することもできる。
金属層33n,33pを設けずに、金属ワイヤ32n,32pをn側電極13及びp側電極15上に直接接合するようにしてもよい。
また、外部接続用電極34n,34pを設けずに、金属ワイヤ32n,32pの樹脂層31からの露出面を、外部と接続する際の接合部としてもよい。
また、外部接続用電極34n,34pは、金属ワイヤ32n,32pの樹脂層31からの露出面の全部又は一部を被覆するように設けてもよいし、樹脂層31の表面に延在するように設けてもよい。
また、金属ワイヤ32n,32pは、実装面とならない短手方向の側面において樹脂層31に被覆され、露出しないように構成してもよい。
また、蛍光体層2は設けなくともよく、蛍光体層2に代えて、透光性の樹脂層を設けてもよい。また、成長基板11を除去せずに、成長基板11の下面側に蛍光体層2を設けるようにしてもよい。
以上、本発明に係る発光装置及びその製造方法について、発明を実施するための形態により具体的に説明したが、本発明の趣旨はこれらの記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈されなければならない。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変などしたものも本発明の趣旨に含まれることはいうまでもない。
1 発光素子(半導体発光素子)
11 成長基板
12 半導体積層体
12n n型半導体層
12a 活性層
12p p型半導体層
12b 段差部
12c 凹凸形状
13 n側電極(電極)
13a 接合部
14 全面電極
14a 反射電極
14b カバー電極
15 p側電極(電極)
16 保護層
2 蛍光体層(波長変換層)
3,3A,3B,3C,3D,3E,3F 支持体
31 樹脂層
31a,31b 溝
31c,31d 溝
31g 段差部
32 金属ワイヤ
32n 金属ワイヤ(内部配線、n側金属ワイヤ)
32p 金属ワイヤ(内部配線、p側金属ワイヤ)
33n 金属層(電極、n側金属層)
33p 金属層(電極、p側金属層)
34n 外部接続用電極(n側外部接続用電極)
34p 外部接続用電極(p側外部接続用電極)
34a 切り欠き
35n,35p 金属膜
35a 切り欠き
40 境界線
41 切削線
90 実装基板
91 基板
92 配線パターン
93 接着材料
100,100A,100B,100C,100D,100E,100F 発光装置

Claims (13)

  1. 半導体積層体と、前記半導体積層体の一方の面に設けられる電極と、を有する半導体発光素子と、
    前記半導体積層体の前記一方の面側に設けられる樹脂層と、
    前記半導体積層体の他方の面側に設けられ、前記半導体発光素子が発光する波長の光を異なる波長の光に変換する波長変換層と、を備え、
    前記樹脂層内に金属ワイヤを有し、
    前記金属ワイヤの側面で前記電極の上面に接続され、かつ、前記金属ワイヤの端面が前記樹脂層の側面から露出するように設けられ、
    前記樹脂層の側面から露出した前記金属ワイヤの端面の下端が、前記電極の上面よりも前記半導体積層体から離れた位置に設けられていることを特徴とする発光装置。
  2. 半導体積層体と、前記半導体積層体の一方の面に設けられる正負の電極と、を有する半導体発光素子と、
    前記半導体積層体の前記一方の面側に設けられる樹脂層と、を備え、
    前記樹脂層内に金属ワイヤを有し、
    前記金属ワイヤの側面で前記電極の上面に接続され、かつ、前記金属ワイヤの端面が前記樹脂層の側面から露出するように設けられ、
    前記樹脂層の側面から露出した前記金属ワイヤの端面の下端が、前記電極の上面よりも前記半導体積層体から離れた位置に設けられ
    前記一方の面とは反対側の前記半導体積層体の他方の面側が光取り出し面であることを特徴とする発光装置。
  3. 前記樹脂層内に、前記電極の最上層として、膜厚が3μm以上50μm以下の金属層を更に有し、
    前記金属ワイヤの側面で前記金属層の上面に接続されることで、前記金属ワイヤと前記電極とが電気的に接続されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記金属ワイヤの横断面の形状は長方形であり、前記長方形の長辺を含む側面で前記金属ワイヤが前記電極の上面と接合されることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の発光装置。
  5. 前記樹脂層から露出した前記金属ワイヤの端面は、外部接続用電極によって被覆されることを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか一項に記載の発光装置。
  6. 前記金属ワイヤは、Cu、Al又はこれらの金属を主成分とする合金から選択される材料からなり、
    前記外部接続用電極は、少なくとも最表面がAu又はAuを主成分とする合金から選択される材料からなることを特徴とする請求項に記載の発光装置。
  7. 前記半導体積層体の積層方向について、前記金属ワイヤの端面の幅が、前記樹脂層の側面の幅の3分の1以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の発光装置。
  8. 前記金属ワイヤの端面が露出する前記樹脂層の側面を実装面とすることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の発光装置。
  9. 半導体積層体と前記半導体積層体の一方の面に設けられる電極とを有する半導体発光素子を備える発光装置の製造方法であって、
    複数の前記半導体発光素子が配列して形成されたウエハを準備するウエハ準備工程と、
    前記ウエハにおいて一方向に配列される前記半導体発光素子のそれぞれの電極を共通に接続するように、前記電極の間をアーチ状に、金属ワイヤで配線するワイヤ配線工程と、
    前記半導体積層体の一方の面側に、前記金属ワイヤが内在するように樹脂層を形成する樹脂層形成工程と、
    前記ウエハを前記半導体発光素子を区画する境界線に沿って切断することで、複数の前記半導体発光素子に個片化する個片化工程と、を含むことを特徴とする発光装置の製造方法。
  10. 前記ワイヤ配線工程において、平面視で前記金属ワイヤが配線される前記一方向と直交する方向に互いに隣接して配列される前記半導体発光素子の電極同士を接続するように前記金属ワイヤを配線することを特徴とする請求項9に記載の発光装置の製造方法。
  11. 前記個片化工程は、前記ウエハを前記境界線に沿って切断することにより、前記金属ワイヤを前記樹脂層から露出させることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の発光装置の製造方法。
  12. 前記樹脂層形成工程よりも後に、前記境界線に沿った領域について、前記樹脂層を内在する前記金属ワイヤとともに除去することにより、前記金属ワイヤを前記樹脂層から露出させる内部配線層露出工程を更に含むことを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の発光装置の製造方法。
  13. 前記金属ワイヤの横断面の形状が長方形であり、当該長方形の長辺が、積層方向に垂直な面と平行となるように前記金属ワイヤを配線することを特徴とする請求項9乃至請求12の何れか一項に記載の発光装置の製造方法。
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