JP6354204B2 - 電気掃除機用吸込具及びこれを備えた電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機用吸込具及びこれを備えた電気掃除機 Download PDF

Info

Publication number
JP6354204B2
JP6354204B2 JP2014036461A JP2014036461A JP6354204B2 JP 6354204 B2 JP6354204 B2 JP 6354204B2 JP 2014036461 A JP2014036461 A JP 2014036461A JP 2014036461 A JP2014036461 A JP 2014036461A JP 6354204 B2 JP6354204 B2 JP 6354204B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction tool
cleaning body
opening
vacuum cleaner
cleaning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014036461A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015159936A (ja
Inventor
小林 朋生
朋生 小林
健児 柳沢
健児 柳沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Home Appliance Co Ltd
Priority to JP2014036461A priority Critical patent/JP6354204B2/ja
Publication of JP2015159936A publication Critical patent/JP2015159936A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6354204B2 publication Critical patent/JP6354204B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Nozzles For Electric Vacuum Cleaners (AREA)

Description

本発明は、電気掃除機本体に直接或いは接続パイプ等を介して着脱可能な電気掃除機用吸込具及びこれを備えた電気掃除機に関する。
従来から、電気掃除機は、送風機を備えた電気掃除機本体に直接或いは接続パイプ等を介して着脱可能な吸込具を備えている。この吸込具は、例えば、筒状の管内に、ブラシを備えたファン体が取り付けられた構成をしており、この吸込具を電気掃除機本体に接続した状態で送風機を駆動すると、送風機の駆動によって発生した気流によりファン体及びブラシが回転する。そして、この回転しているブラシを床面に押し当てると、床面に付着した塵埃等を除去することができる(特許文献1)。
特開2002-233479号公報
しかしながら、この吸込具は、ファン体が管内を塞ぐように配置されるため、ファン体及びファン体を軸支する回転軸に塵埃や毛髪等が絡みやすく、掃除能力が低減しやすいという問題があった。
そこで、本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、吸込具に塵埃や毛髪等が絡みにくく、被掃除面への掃除能力(塵埃の除去効果、被掃除面の磨き効果等)が高い吸込具、及びこれを備えた電気掃除機を得ることを目的とする。
この発明に係る電気掃除機用吸込具は、内部に風路を形成する筒状の吸込具本体と、一端が前記吸込具本体の開口部に接続された連結部材と、前記連結部材の他端と接続され、前記風路を通過する気流を受けて揺動可能な清掃体と、を備え、前記清掃体は、前記連結部材により吊られていることを特徴とする。
この発明に係る電気掃除機は、上述した吸込具と、気流を発生させる送風機と、を備えたことを特徴とする。
この発明により、被掃除面への掃除能力(塵埃の除去効果、および被掃除面の磨き効果)が高く、塵埃や毛髪等が絡みにくい吸込具、及びこれを備えた電気掃除機を得ることができる。
この発明の実施の形態1に係る吸込具を備えた電気掃除機の全体外観を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る電気掃除機の吸込具の風路の角度を変更した状態の全体外観を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る吸込具の先端部を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る吸込具の先端部の短手方向の垂直断面図である。 この発明の実施の形態1に係る吸込具の先端部の短手方向の垂直断面における清掃体の動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る吸込具の先端部の長手方向の垂直断面における清掃体の動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る吸込具の先端部の水平断面における清掃体の動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る吸込具の先端部の短手方向の垂直断面における吸込具を被掃除面に当てた場合の吸込具の動作を示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係る吸込具の先端部の短手方向の垂直断面図である。 この発明の実施の形態3に係る吸込具の先端部を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3に係る吸込具の先端部の短手方向の垂直断面図である。 この発明の実施の形態4に係る吸込具の先端部を示す斜視図である。 この発明の実施の形態5に係る吸込具の先端部を示す斜視図である。 この発明の実施の形態6に係る吸込具の先端部を示す斜視図である。 この発明の実施の形態7に係る吸込具の先端部を示す斜視図である。 この発明の実施の形態7に係る吸込具の先端部の短手方向の垂直断面図である。 この発明の実施の形態8に係る吸込具の先端部を示す斜視図である。 この発明の実施の形態9に係る吸込具の先端部を示す斜視図である。 この発明の実施の形態9に係る吸込具の先端部の短手方向の垂直断面図である。 この発明の実施の形態9に係る吸込具の先端部の水平断面における清掃体の動作を示す説明図である。
実施の形態1
本発明の実施の形態1に係る電気掃除機及び吸込具の構成について図1から図8を用いて説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る吸込具を備えた電気掃除機の全体外観を示す斜視図である。図2は、この発明の実施の形態1に係る電気掃除機の吸込具の風路の角度を変更した状態の全体外観を示す斜視図である。図3は、この発明の実施の形態1に係る吸込具の先端部を示す斜視図である。図4は、この発明の実施の形態1に係る吸込具の先端部の短手方向の垂直断面図である。図5は、この発明の実施の形態1に係る吸込具の先端部の短手方向の垂直断面における清掃体の動作を示す説明図である。図6は、この発明の実施の形態1に係る吸込具の先端部の長手方向の垂直断面における清掃体の動作を示す説明図である。図7は、この発明の実施の形態1に係る吸込具の先端部の水平断面における清掃体の動作を示す説明図である。図8は、この発明の実施の形態1に係る吸込具の先端部の短手方向の垂直断面における吸込具を被掃除面に当てた場合の清掃体の動作を示す説明図である。
図1に示すように、電気掃除機1は、掃除機本体2と、掃除機本体2に接続されるホース3と、ホース3に接続される接続パイプ4と、接続パイプ4に接続される吸込具5とを備えている。
掃除機本体2は、吸込具5から吸い込まれた塵埃を含む空気(以下「含塵空気」と記載)から塵埃を分離し、塵埃が取り除かれた空気(以下「清浄空気」と記載)を排出する。掃除機本体2には、掃除機本体2へと流入した含塵空気中の塵埃を捕捉して集める集塵部2aが設けられている。また、掃除機本体2内には送風機2bが内蔵されている。送風機2bは、掃除機本体2の集塵部2aへと含塵空気を吸引するための気流を作り出している。
掃除機本体2の前端部には、ホース3の一端部が接続される。このホース3は、蛇腹により可撓性を備えた筒状の部材である。ホース3の他端部には、接続パイプ4の一端部が接続される。この接続パイプ4は、途中で折れ曲がった中空円筒状の部材である。接続パイプ4には、把手部4aが設けられている。把手部4aは、電気掃除機1の使用者が持って操作するためのものである。さらに把手部4aには、電気掃除機1の運転を制御するための操作スイッチ(図示せず)が設けられている。
接続パイプ4の他端部には、吸込具5が接続される。吸込具5は、内部に風路を形成する筒状の吸込具本体8と、床面等の被清掃面を清掃する清掃体10と、吸込具本体8と清掃体10を接続する連結部材12(後述する図3参照)とを備えている。また、吸込具本体8の先端には長方形形状の開口部9を有し、送風機2bが駆動すると、開口部9から掃除機本体2に向けて空気が吸い込まれる。
吸込具本体8は、中空の樹脂部材からなり、接続パイプ4側の風路の断面は円形で、先端側の風路の断面は長方形に構成されている。また、吸込具本体8は中継部6を境に分割されており、伸縮可能に構成される。なお、吸込具本体8は、伸ばした状態でも縮めた状態でも、気密を確保するように構成されている。
吸込具本体8の先端側には、先端部の角度を調節可能な角度調節部7が設けられる。角度調節部7は硬質の蛇腹構造であり、使用者が力を加えて上下方向に曲げることにより、所定の角度で保持される。
使用者が操作スイッチを操作することにより、送風機2bを駆動させると、吸引気流が発生し、吸込具5の先端から空気が流入する。空気は接続パイプ4、ホース3を通って集塵部2aを通過する。含塵空気を吸引した場合は、集塵部2aによって塵埃が分離され、清浄空気が掃除機本体2の外部に排出される。
図2は、角度調節部7を吸込具5の先端が上向きになるように調節した状態を示す。図2に示すように、吸込具5の先端を上向きに調節することで、吸込具5の床面への当接角度が適切にできるため、使用者は床面の掃除を行い易くなる。また、図示しないが、吸込具5の先端を下向きに調節すると、棚の上等高い箇所の掃除を行い易くなる。
つづいて、図3及び図4を参照して吸込具5の先端側の詳細な構造につていて説明する。吸込具本体8の先端に形成された長方形形状の開口部9は、吸込具本体8の長手方向に垂直な面に対して角度A(22°)だけ傾斜して設けられる。開口部9の寸法は、例えば、上下幅が30mm、左右幅が16mmであり、吸込具本体の8の材料肉厚は1mmである。
清掃体10は、清掃体本体16と、清掃体本体16の先端に備えられた毛ブラシ11により構成される。清掃体本体16は、長さ100mm、幅10mm、厚み1mmの樹脂やゴム等により構成された板状の部材である。毛ブラシ11は長さ8mmの細いナイロンの毛を複数束ねたもので、清掃体本体16の先端の幅22mmの切り欠き部分に植毛される。
清掃体10は連結部材12によって、吸込具本体8の内側に吊り下げられている。また、清掃体10が吸込具本体8の内側に吊り下げられた状態で、清掃体10を構成する毛ブラシ11は開口部9から突出している。連結部材12は直径0.5mmのナイロンを材料とする柔軟な紐状の部材である。連結部材12の両端は、直径を大きくする等の加工が施された第一固定部13及び第二固定部14が形成されている。また、吸込具本体8の開口部9の外縁上部には連結部材12を固定する固定部材15が設けられている。固定部材15の上部には溝が設けられており、連結部材12を溝に挟み込んで端部に第一固定部13を固定する。
連結部材12のもう一方の固定部である第二固定部14は、清掃体本体16の先端から45mmの位置に連結される。清掃体本体16には、切り欠きや穴などの係止部が設けられ、この係止部は連結部材12に対して清掃体10が回動自在な状態となるように、第二固定部14を係止する。したがって、清掃体10は固定部材15の引き出し部15aを支点として回動自在に吊り下げられる。
清掃体10は、送風機2bにより発生した気流を受けると、後述する節19を支点として先端側部16aと後端側部16bが左右逆方向に動く。また、清掃体10は開口部9で、前後、左右、上下、回動など複雑に振動するが、気流や被掃除面との位置関係によって動きは変化する。
また、清掃体10が振動することで振動音が発生する。さらに、清掃体10は吸込具本体8の内壁17に接触するため、接触音が発生する。そこで、内壁17にゴムや発泡樹脂などを材料とする振動吸収部材18を備えることにより、振動音または接触音を低減することができる。振動吸収部材18は内壁17全体を覆うように設けることが望ましいが、少なくとも内壁17の左右両側面の清掃体10の接触する頻度の高い位置を網羅するように設けることにより、振動音または接触音を低減することができる。なお、図3では、振動吸収部材18は内壁18にのみ設けているが、清掃体本体16の内壁18と接触する箇所に設けてもよい。さらに、内壁18及び清掃体本体16の両方に設けてももちろんよい。このような構成にすることで振動音または接触音を低減することができる。
続いて、送風機2bを駆動させた場合の吸込具5の先端部における気流の作用を、図5を参照して説明する。図5において、開口部9に流入する気流の流れる軌跡を、流入位置の違いにより、気流U、気流M、気流Lとしてそれぞれ模式的に示す。開口部9は斜め上方に傾斜しているため、開口部9の上部側に向かうほど、上方向から流入する気流となる。すなわち、開口部9付近での気流の速度を見ると、垂直方向成分については気流Lが最も大きく、気流Uが最も小さい。よって、清掃体10は、気流U、気流M、気流Lから、吸引方向(図の右方向)への力を受けると同時に、下方へ押し付けられる力を受ける。このとき、連結部材12は、清掃体10が下方向及び右方向に引き込まれるのを阻止するように作用するため、連結部材12には張力が発生する。また、清掃体10は一点で吊り下げられた不安定な状態である。
続いて、電気掃除機1が稼動した際の吸込具本体8内の清掃体10の動作について図6及び図7を用いて説明する。なお、図6及び図7の破線は、清掃体10及び連結部材12が動いたときの状態を示している。図6に示すように、清掃体10は、送風機2bにより発生した気流を受けると、張力がかかった状態の連結部材12と一体となって、左右(水平)方向に揺動する。このとき、清掃体10は引き出し部15aを支点に扇状に振動している。
図7に示すように、清掃体10は、節19を支点として振動する。このときの振動の節19の位置は、先端側部16aと後端側部16bのバランス、および、気流の風速によって変化する。つづいて、清掃体10が振動する原理について説明する。図7において、状態Aは振動の中心であり、状態Bは開口部9付近で清掃体10が最も右側内壁17aに接近した状態であり、状態Cは開口部9付近で清掃体10が最も左側壁面17bに接近した状態を示している。
状態Aのときに電気掃除機1が吸引動作を開始すると、吸引により発生した気流により清掃体10が力を受ける。そして、例えば、先端側部16aが右側内壁17a側に少し移動すると、先端側部16aと右側内壁17aの間の空間(以下、「空間D」と記載。)よりも先端側部16aと左側内壁17bの間の空間(以下、「空間E」と記載。)が広くなるため、空間Eを通過する空気の量が、空間Dを通過する空気の量より多くなる。よって、先端部16aは、気流によって、右側内壁17a側に押される力のほうが左側内壁17b側に押される力よりも強くなるため、右側内壁17a側に移動する、このような原理で、清掃体10は状態Aから状態Bに変わる。
そして、状態Bのとき、清掃体10の節19を境として、先端側部16aは右側壁面17a側に接近し、後端側部16bは左側壁面17b側に接近している。このため、開口部9付近では、空間Dが狭くなるため、この空間Dを通る空気は少なくなる。一方、空間Eが広くなるため、この空間Eを通る空気は多くなる。また、後端側部16bでは、後端側部16bと右側壁面17aの間の空間(以下、「空間F」と記載。)が広くなり、後端側部16bと左側壁面17bの間の空間(以下、「空間G」と記載。)が狭くなる。よって、状態Bにおいて、空間Eを通過した多量の空気は下流に進み、後端側部16bを右側内壁17a側に押す。この力により後端側部16bは右側内壁17a側に移動する。このとき、先端側部16aは左側内壁17b側に移動する。このようにして、状態Bであった清掃体10は状態A、そして状態Cへと状態を変える。
続いて、状態Cのとき、清掃体10の節19を境として、先端側部16aは左側壁面17b側に接近し、後端側部16bは右側壁面17a側に接近している。このため、開口部9付近では、空間Eが狭くなるため、この空間Eを通る空気は少なくなる。一方、空間Dが広くなるため、この空間Dを通る空気は多くなる。また、後端側部16bでは、空間Gが広くなり、空間Fが狭くなる。よって、状態Cにおいて、空間Dを通過した多量の空気は下流に進み、後端側部16bを左側内壁17b側に押す。この力により後端側部16bは左側内壁17b側に移動する。このとき、先端側部16aは右側内壁17a側に移動する。このようにして、状態Cであった清掃体10は状態A、そして状態Bへと状態を変える。このように状態を状態A→状態B→状態Cと変えることで、清掃体10は節19を支点として振動している。
清掃体10を安定的に状態A→状態B→状態A→状態C→状態Aと振動させるには、連結部材12の清掃体10への連結位置を、清掃体10の長手方向の全長の1/3から2/3の範囲内にするとよい。さらに望ましくは、清掃体10の重心位置を中心として、その前後にそれぞれ清掃体10の全長の1/10の長さ分移動した範囲とするとよい。なお、電気掃除機1の吸引開始時に、状態Aから状態Bまたは状態Cのいずれに移動するかは外部の条件等により変わる。また、上記では状態Bのときに先端側部16aは右側壁面17a側に接近し、と記載したが、先端側部16aと右側壁面17aは接触していてもよい。同様に、状態Cのときに先端側部16aは左側壁面17b側に接近し、と記載したが、先端側部16aと左側壁面17bは接触していてもよい。
図8は毛ブラシ11を被掃除面Fに押し当てた場合の、清掃体10の状態を示す。清掃体10は、毛ブラシ11を被掃除面Fに押し当てない場合には、図5に示すように、毛ブラシ11が下方に向くように力を受けて上下方向に振動する。一方、毛ブラシ11を被掃除面Fに押し当てた場合、図8に示すように、清掃体10は開口部9の中央寄りに押し戻された状態で振動する。つまり、清掃体10は、先端側部16aが気流から受ける下方向への力によって被掃除面Fを押しながら振動する。したがって、毛ブラシ11が被掃除面Fを強く擦り、被掃除面Fに付着した塵埃を除去することができる。このとき、清掃体10の動きは水平方向の単純な往復運動でなく、前後左右、上下、さらに水平方向の回動を伴う複雑な動作となるため、毛ブラシ11による被掃除面Fの磨き効果が高くなる。
清掃体10の振動数は、風速が約40m/sの時に約40Hzとなる。ただし、この振動数は清掃体10のサイズや重量、毛ブラシ11の長さや重量、連結部材12の長さなどによって変化する。したがって、これらの条件は、対象とする被掃除面Fの汚れの状態に合わせて設定することが望ましい。
清掃体10は柔軟性を備えることにより、気流を受けて左右方向に振動する際に、しなりが発生する。清掃体10はしなりによって、運動エネルギーの蓄積と放出を繰り返す。したがって、清掃体10の振動は、清掃体10に柔軟性を備えない場合よりも強く振動するため、被掃除面の塵埃除去効果、磨き効果が高くなる。
以上のように、吸込具5は、吸引気流によって清掃体10が振動して被掃除面上の塵埃を除去するため、使用者は吸込具5を被掃除面に押し当てるだけで塵埃を除去することができる。したがって、吸込具5を被掃除面に力強く押し付けたり、擦ったりする必要がなくなるため、使用者の掃除作業の負担が軽減することができる。
また、清掃体10には回転軸がないため、開口部9から吸引した糸や毛髪などの長いゴミが清掃体10に絡みにくいという効果を有する。また、もし、糸や毛髪などの長いゴミが清掃体10または連結部材12に絡んだ場合でも、絡みが増長することなく、清掃体10は振動を継続するため、塵埃の除去効果は低減しない。さらに、清掃体10の振動が継続することにより、清掃体10および連結部材12に絡んだゴミの絡みの状態が変化して、やがて吸引される。
毛ブラシ11には、炭素材料などの帯電防止効果のある材料を含有させるか、帯電防止処理を施すことにより、被掃除面に静電気によって付着する微細な塵埃の除去効果を高めることができる。
なお、この実施の形態1において、角度調節部7は硬質の蛇腹構造としたが、風路を連通した状態で回動可能なヒンジ構造としてもよい。ヒンジ構造にすることにより、角度調節部7の左右方向へのぶれを軽減することができ、操作性が向上する。
また、連結部材12の長さを一定としたが、連結部材12の固定部を複数設けて、長さを調節可能にしてもよい。連結部材12の引き出し部15aから第二固定部14の長さが長くなると、清掃体10の開口部9からの突出量が小さくなり、左右方向の振動幅が制限されて振動数は低くなる。逆に、連結部材12の引き出し部15aから第二固定部14の長さが短くなると、清掃体10の開口部9からの突出量は大きくなり、振動幅が広がって振動数は高くなる。このように、連結部材12の長さを調整可能な構成にすることにより、清掃体10の振動幅と振動数を変化させることができる。したがって、使用者が被掃除面や被掃除対象の状態に合わせて、清掃体10の振動の状態を調節することが可能となる。なお、この限りでなく、連結部材12の長さを調節できる構成であれば何でもよい。
また、連結部材12を固定部材15に固定する構成としたが、吸込具本体8の上部に溝、あるいは穴を構成して第一固定部13を取り付けてもよい。このような構成にすることで構成部品を少なくすることができ、吸込具5を軽量化することができる。
また、清掃体10は全体を平板で構成したが、細い金属棒の先端に毛ブラシ11を備え、金属棒の一部に平板部を設ける構成としてもよい。清掃体10は、一部に平板部を備えることにより、平板部が気流を受けて清掃体10の全体が振動可能となる。
また、開口部9の形状は、上下幅が30mm、左右幅が16mmの長方形であるが、楕円や、二等辺三角形、台形の形状としてもよい。ただし、開口部9の形状は外接する長方形の長辺に対する短辺の比率が3/4以下の縦長形状とすることが望ましい。開口部9の形状を縦方向に長い形状に構成することにより、清掃体10の上下方向の可動範囲を確保しつつ、左右方向の振動幅を制限できるため、清掃体10振動を安定化することができる。
また、この実施の形態1の角度Aは22°に構成しているが、この限りでなく10°以上に構成することで清掃体10を振動させる効果を得ることができる。また、開口部9を横方向から見た場合の傾斜線は直線でなくともよく、吸込具本体8の長手方向(気流の直進方向)に対して気流が斜めに流入する開口形状とすることにより、清掃体10を振動させる同様の効果を得ることができる。なお、本実施の形態1では開口部9を横方向から見た形状は上側に傾斜するようになっているが、これは連結部材12側(上側)から気流が流入する形状の一例である。そのため、開口部9を横方向から見た形状は垂直の場合であっても、開口部9の上面に切り欠きや開口が設けられ、気流が流入するようになっていれば清掃体10を振動させる同様の効果を得ることができる。
また、清掃体10の先端にはナイロンを材料とする毛ブラシ11を設けたが、硬質の樹脂や金属を使用してもよい。これにより、被掃除面に固着した汚れを削りながら除去することも可能となる。
実施の形態2
本発明の実施の形態2に係る吸込具の構成について図9を用いて説明する。図9は、この発明の実施の形態2に係る吸込具の先端部の短手方向の垂直断面図である。実施の形態1に係る固定部材15は、連結部材12を開口部9の外周縁部に固定するように構成されたものであるのに対し、実施の形態2に係る固定部材は、吸込具本体の開口部内に一部突出する突出部を備え、連結部材12を開口部の中央寄りに固定することができるように構成したものである。なお、本実施の形態2では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同様の効果については説明を省略する。また、実施の形態1と同一の構成については同一の符号を用いる。
実施の形態2に係る吸込具5aは、吸込具本体8の先端で、清掃体20が開口部9から突出する状態で設けられた構成をしている。清掃体20は、清掃体本体21と、清掃体本体21の先端に備えられた毛ブラシ22により構成される。清掃体本体21は、長さ80mm、幅8mm、厚み1mmの樹脂やゴム等により構成され板状の部材である。毛ブラシ22は長さ5mmの細いナイロンの毛を複数束ねたもので、清掃体本体21の先端の幅15mmの切り欠き部分に植毛されている。
清掃体本体21は連結部材12によって、吊り下げられて設置される。連結部材12は実施の形態1と同様、直径0.5mmのナイロンを材料とする柔軟な紐状の部材であり、両端に直径を大きくするなどの加工を施して固定可能に構成された第一固定部13、第二固定部14が形成されている。連結部材12は開口部9の外縁上部に設けられた固定部材23に固定される。固定部材23の上部には溝が設けられており、連結部材12を溝に挟み込んで端部で第一固定部13を固定する。固定部材23は、開口部9の中央に向かって一部突出する突出部23aを備え、連結部材12はこの突出部23aで固定されている。このため、突出部23の開口部9内への突出分だけ、支点から第二固定部14までの長さは短くなる。一方、連結部材12のもう一方の第二固定部14は、清掃体20の先端から45mmの位置に連結される。清掃体20には、切り欠きや穴などの係止部(図示せず)が設けられ、連結部材12に対して清掃体20が回動自在な状態となるように、第二固定部14を係止する。したがって、清掃体20は、突出部23aを支点として回動自在に吊り下げられているため、前後、左右及び上下に移動可能である。
実施の形態2に係る清掃体20は、実施の形態1における清掃体10よりも長手方向に短いため、清掃体20の振動時の上下方向の傾斜が大きくなり易いが、連結部材12を固定部材23の突出部23aの下端に固定することにより、清掃体20の振動時の上下方向の傾斜が大きくなることを防止し、清掃体20を安定的に振動させることができる。
また、清掃体20は、実施の形態1における清掃体20よりも長手方向の長さを短く構成しているため、振動数は実施の形態1に係る清掃体10よりも増加し、塵埃の除去性能は高くなる。さらに、毛ブラシ22を短い毛で構成しているため、毛が被掃除面に接触した時の毛のたわみが小さくなり、力の伝達効率が高まるため、被掃除面の掻き取り効果が高くなる。
この実施の形態2における吸込具5aは、毛ブラシ22の植毛幅が短く、網羅する面積が狭い分、掃除範囲は実施の形態1における吸込具5よりも狭くなる。しかし、毛ブラシ22の被掃除面に作用する力が大きく、また、振動数が高いため、付着力の強い塵埃の除去効果は高くなる。
また、本実施の形態2における毛ブラシ22には、炭素材料などの帯電防止効果のある材料を含有させるか、帯電防止処理を施すことにより、被掃除面に静電気によって付着する微細な塵埃の除去効果を高めることができる。
なお、固定部材23の突出部23aを一定長の構成としたが、突出部23aをスライド可動な棒状の部材で構成し、連結部材12の固定位置を調節可能にしてもよい。これにより、清掃体20の振動の強さを変化させることができるため、使用者が被掃除面や被掃除対象の状態に合わせて、清掃体20の振動の状態を調節することが可能となる。
また、連結部材12の固定位置に加え、開口部9の開口面積を調節可能にしてもよい。これにより、連結部材12の長さ及び開口部9の開口面積を変化させることにより、流入する気流の風速を変化させることができるため、使用者が被掃除面や被掃除対象の状態に合わせて、清掃体20の振動の状態を調節することが可能となる。
実施の形態3
本発明の実施の形態3に係る吸込具の構成について図10、図11を用いて説明する。図10は、この発明の実施の形態3に係る吸込具の先端部を示す斜視図である。図11は、この発明の実施の形態3に係る吸込具の先端部の短手方向の垂直断面図である。実施の形態3に係る吸込具本体は、実施の形態1に係る吸込具本体8に気流誘導部材を備えたものでる。なお、本実施の形態3では実施の形態1及び2との相違点を中心に説明し、実施の形態1、2と同様の効果については説明を省略する。また、実施の形態1、2と同一の構成については同一の符号を用いる。
実施の形態3に係る吸込具24は、吸込具本体25の先端で、清掃体26が開口部9から突出する状態で設けられた構成をしている。清掃体26は、清掃体本体27と、清掃体本体27の先端に備えられた毛ブラシ28により構成される。清掃体本体27は、長さ110mm、幅10mm、厚み1mmの樹脂やゴム等により構成され板状の部材である。毛ブラシ28は長さ8mmの細いナイロンの毛を複数束ねたもので、清掃体本体27の先端の幅30mmの切り欠き部分に植毛される。
吸込具本体25の開口部9の左右両側面には、開口部9から延長する気流誘導部材29a、29bが設けられる。気流誘導部材29a、29bは、開口部9から約40mm前方に突出するように構成され、先端側下部に斜めの切り欠きを有する。
本実施の形態3における吸込具24は、毛ブラシ28の植毛幅が長く、網羅する面積が広いため、掃除範囲が実施の形態1における吸込具5よりも掃除効率が高くなる。一方、清掃体26の先端周辺は、開口部9から遠くなるため、開口部9に流入する気流の吸引力が小さくなるが、気流誘導部材29a、29bを設けることにより、開口部9に流入する気流の吸引力を清掃体26の先端周辺まで及ぶようにすることができる。つまり、このような気流誘導部材29a、29bを設けることで吸引力が小さくても掃除効果を維持することが可能となる。
また、気流誘導部材29a、29bは、塵埃が毛ブラシ28によって横方向にはじかれた場合でも塵埃を留めるように作用するため、塵埃の取りこぼしを低減する効果を奏する。また、気流誘導部材29a、29bは、吸込具24を壁際などで使用する際に、清掃体26を保護するように作用するため、吸込具24の耐久性を高める効果を奏する。
吸込具本体25をポリプロピレンなどの柔軟性のある材料で構成することにより、吸込具本体25と一体的に構成する気流誘導部材29a、29bも柔軟性を有する。ただし、気流誘導部材29a、29bは、開口部9に流入する気流の吸引力によって曲がらない剛性を有するように、厚みや加工を最適化して構成している。
気流誘導部材29a、29bは柔軟性を有するため、吸込具24の先端を狭い隙間や、家具が交差する角部に当てた場合に、中央寄りに変形する。これにより、清掃体26の近傍の気流の流路が狭まり、風速が速まるため、清掃体26の振動数が増加し、塵埃の除去性能が高まる。
また、毛ブラシ28には、炭素材料などの帯電防止効果のある材料を含有させるか、帯電防止処理を施すことにより、被掃除面に静電気によって付着する微細な塵埃の除去効果を高めることができる。
実施の形態4
本発明の実施の形態4に係る吸込具の構成について図12を用いて説明する。図12は、この発明の実施の形態4に係る吸込具の先端部を示す斜視図である。実施の形態4に係る吸込具本体は、実施の形態3の気流誘導部材29a、29bを透明の部材で構成したものである。なお、本実施の形態4では実施の形態3との相違点を中心に説明し、実施の形態1から3と同様の効果については説明を省略する。また、実施の形態1から3と同一の構成については同一の符号を用いる。
吸込具本体25の開口部9の左右両側面には、開口部9から延長する気流誘導部材30a、30bが設けられる。この気流誘導部材30a、30bは、開口部9から約40mm前方に突出するように構成され、先端下部に斜めの切り欠き部を有する。気流誘導部材30a、30bは、柔軟性を有する透明な樹脂板で構成される。
このように、気流誘導部材30a、30bが透明に構成されることにより、使用者が被掃除面と清掃体26を視認し易くなり、被掃除面の塵埃の除去状況を把握し易くなる。
実施の形態5
本発明の実施の形態5に係る吸込具の構成について図13を用いて説明する。図13は、この発明の実施の形態5に係る吸込具の先端部を示す斜視図である。実施の形態5に係る気流誘導部材は、実施の形態4に係る気流誘導部材30a、30bに毛ブラシを備えたものである。なお、本実施の形態5では実施の形態4との相違点を中心に説明し、実施の形態1から4と同様の効果については説明を省略する。また、実施の形態1から4と同一の構成については同一の符号を用いる。
吸込具本体25の開口部9の左右両側面には、開口部9から延長する気流誘導部材31a、31bが備えられている。気流誘導部材31a、31bは、柔軟性を有する透明な樹脂板で構成され、開口部9から約40mm前方に突出するように構成される。気流誘導部材31a、31bの先端下部には一部切り欠き部を備え、この切り欠き部に毛ブラシ32a、32bが植毛されている。また、毛ブラシ32a、32bは長さ10mmの毛が30mmの幅で植毛されて構成される。
このように、気流誘導部材31a、31bの先端下部に毛ブラシ32a、32bを設けることで、吸込具24を被掃除面上で滑らせても、被掃除面の傷つきを防止することができる。また、吸込具24を被掃除面上で滑らせて使用する場合、清掃体26の毛ブラシ28と、気流誘導部材31a、31bの毛ブラシ32a、32bの両方の作用により、塵埃の除去効果が高くなる。
また、送風機2bの駆動により発生した気流によって、清掃体26は振動する。そしてこの清掃体26の振動は、吸込具本体25又は気流誘導部材31a、31bを介して毛ブラシ32a、32bに伝達される。したがって、毛ブラシ32a、32bの振動によっても被掃除面の塵埃の除去効果を得ることができる。毛ブラシ32a、32bに伝達する振動エネルギーは、振動吸収部材18で吸収された振動エネルギーを差し引いたものであるため、毛ブラシ32a、32bによる被掃除面の塵埃の除去効果を高めるには、振動吸収部材18を振動音の低減効果を損なわない範囲で薄く構成する必要がある。
吸込具24を被掃除面上に置くと(つまり毛ブラシ28、32a、32bを被掃除面に接触させると)、毛ブラシ28、32a、32bは被掃除面からの反力を受ける。清掃体26の振動時、吸込具24は、この被掃除面からの反力によって被掃除面上で微細に上下運動する。そして、吸込具24が左右方向に傾斜すると、毛ブラシ32a、32bは被掃除面から傾斜させた側に移動する力を受ける。したがって、使用者は吸込具24を移動させたい方向に傾斜させることにより、力を加えなくとも吸込具24を移動することができる。このように、毛ブラシ32a、32bの振動は、吸込具24の被掃除面上での移動負荷を低減する効果も奏する。
毛ブラシ32a、32bは、毛ブラシ28よりも長い毛で構成しているが、異なる長さの毛を使用することにより、平らな被掃除面や凹凸のある被掃除面などの多様な被掃除面
において、塵埃の除去効果を得ることができる。また。毛ブラシ32a、32bには、炭素材料などの帯電防止効果のある材料を含有させるか、帯電防止処理を施すことにより、被掃除面に静電気によって付着する微細な塵埃の除去効果を高めることができる。
実施の形態6
本発明の実施の形態6に係る吸込具の構成について図14を用いて説明する。図14は、この発明の実施の形態6に係る吸込具の先端部を示す斜視図である。実施の形態6は、実施の形態5に係る清掃体26の毛ブラシ28を起毛布に変えたものである。なお、本実施の形態6では実施の形態5との相違点を中心に説明し、実施の形態1から5と同様の効果については説明を省略する。また、実施の形態1から5と同一の構成については同一の符号を用いる。
実施の形態6に係る清掃体33は、清掃体本体34と、清掃体本体34の先端に備えられた起毛布35により構成される。清掃体本体34は、長さ110mm、幅10mm、厚み1mmの樹脂やゴム等により構成され板状の部材である。起毛布35は上下幅6mm、奥行き24mmの寸法で、複数枚束ねられ、複数に分割されている。また、起毛布35は微細な繊維によって構成されているため、微細な塵埃の除去効果が高くなる。
起毛布35は、清掃体本体34の振動によりはためくが、この起毛布35のはためきは清掃体本体34の振動の抵抗要因となる。このため、清掃体本体34に起毛布35を取り付けることは、先端に毛ブラシ28を設ける構成と比較して、清掃体本体34の振動数を低下させやすいが、起毛部35の上下幅や奥行きを短めに構成することにより、清掃体本体34の振動数の低下を軽減することができる。なお、毛ブラシを起毛布35に変える発想は本実施の形態6だけでなく、実施の形態1から5にも適用可能である。
実施の形態7
本発明の実施の形態7に係る吸込具の構成について図15、図16を用いて説明する。図15は、この発明の実施の形態7に係る吸込具の先端部を示す斜視図であり、図16は、この発明の実施の形態7に係る吸込具の先端部の左右方向の垂直断面図である。実施の形態7に係る吸込具は、実施の形態4に係る吸込具24の先端にカバーを備えたものである。なお、本実施の形態7では実施の形態4との相違点を中心に説明し、実施の形態1から6と同様の効果については説明を省略する。また、実施の形態1から6と同一の構成については同一の符号を用いる。
カバー36は吸込具本体25の左右両側面部に固定され、清掃体26及び気流誘導部材30a、30bの上部を覆うように設けられる。また、カバー36と気流誘導部材30a、30bと被掃除面Fとによって風路が構成され、カバー36の先端部側が吸気口38となる。清掃体26及び気流誘導部材30a、30bを覆うようにカバー36を設けることで、吸気口38のサイズが小さくなるため、清掃体26の水平方向の気流Lの速度を速くすることができる。
また、カバー36は開口部9の上部に気流M、Uが流入可能な開口部37を備える。清掃体26は開口部37から流入する気流M、Uによって、斜め下方向への力を受ける。清掃体26は先端から流入する気流L、および開口部37から流入する気流M、Uによって振動する。
カバー36は、清掃体26が振動した際にも干渉しないように設けられる。さらに、カバー36と気流誘導部材30a、30bとは固定されておらず、気流誘導部材30a、30bにたわみが生じてもカバー36は力を受けないように構成されている。また、カバー36は透明の樹脂材料によって構成される。したがって、使用者が被掃除面と清掃体26を視認し易くなり、被掃除面の塵埃の除去状況を把握し易くなる。
以上のように、吸込具24はカバー36を設けたことにより、清掃体26の振動が強くなるため、塵埃の除去効果と、被掃除面の磨き効果が高くなる。また、カバー36を設けることにより、吸込具24を被掃除面から離した状態でも、清掃体26の先端から流入する気流の吸引力が強くなる。したがって、平面部が少ない被掃除面や、凹凸のある被掃除面に堆積した塵埃を除去する際も、塵埃の除去効果を高めることができる。
実施の形態8
本発明の実施の形態8に係る吸込具の構成について図17を用いて説明する。図17は、この発明の実施の形態8に係る吸込具の先端部を示す斜視図である。図17に示すように実施の形態8に係る吸込具は、実施の形態5に係る吸込具24にカバー36を備えたもの、または実施の形態7の吸込具24に係る気流誘導部材30a、30bに毛ブラシ32a、32bを備えたものである。
本実施の形態8に係る気流誘導部材31a、31bは毛ブラシ32a、32bを備えている。また、上述したように、カバー36を備えたことで水平方向の気流Lの速度が早くなるため、清掃体26の振動が強くなる。この振動が吸込具本体25、気流誘導体31a、31b、毛ブラシ32a、32bに伝わる。よって、実施の形態8に係る吸込具24を備えた電気掃除機1は高振動の毛ブラシ32a、32bを当てながら、被掃除面に堆積した塵埃を除去できるため塵埃の除去効果を高めることができる。
実施の形態9
本発明の実施の形態9に係る吸込具の構成について図18から図20を用いて説明する。図18は、この発明の実施の形態9に係る吸込具の先端部を示す斜視図であり、図19は、この発明の実施の形態9に係る吸込具の先端部の短手方向の垂直断面図であり、図20はこの発明の実施の形態9に係る吸込具の先端部の水平断面における清掃体の動作を示す説明図である。実施の形態9に係る吸込具本体は、実施の形態5に係る吸込具本体25の先端部を細くしたものである。なお、本実施の形態9では実施の形態5との相違点を中心に説明し、実施の形態1から8と同様の効果については説明を省略する。また、実施の形態1から8と同一の構成については同一の符号を用いる。
本発明の実施の形態9に係る吸込具39は、吸込具本体40の長手方向に垂直な面から傾斜角22°傾斜して開口する開口部41を有する。吸込具本体40の風路の垂直断面の寸法は、上下幅が30mm、左右幅が16mmであるが、先端側は開口部41に向かって断面積が徐々に縮小するように構成され、開口部41の寸法は、上下幅が23mm、左右幅が13mmである。
図19に示すように、吸込具本体40の開口部41は斜め上方向を向いて開口している。また、開口部41に向けて風路が縮小し、開口部41の下側の風路が被掃除面に沿うように曲がっているため、気流Lが水平方向から、気流M、Uが斜め上方向から流入する効果が高くなる。
開口部41の左右両側面には、気流誘導部材31a、31bが設けられる。気流誘導部材31a、31bは、柔軟性を有する透明な樹脂板で構成され、開口部41から約40mm前方に突出するように構成される。気流誘導部材31a、31bの先端側下部には一部切り欠き部を備え、毛ブラシ32a、32bが植毛されている。毛ブラシ32a、32bは長さ10mmの毛が30mmの幅で植毛されて構成される。
気流誘導部材31a、31bは、図20に示すように、吸込具本体40の左右両側面に設けられており、開口部41の外縁との間に隙間を有する。気流誘導部材31a、31bの近傍を通過する気流R、Lは、気流誘導部材31a、31bに沿って流れた後、開口部41寄りに向かって方向を変え、開口部41に流入する。このように、気流R、Lが気流誘導部材31a、31bから離れて開口部41に流入する構成となることで、清掃体26と気流誘導部材31a、31bとの間に流れる気流によって発生する吸引力を低減できるため、清掃体26の振動が安定的になる。
以上のように、吸込具本体40を開口部41に向けて先端を絞った構成とすることにより、清掃体26の振動を安定的にすることができ、塵埃の除去効果と、被掃除面の磨き効果を高めることができる。
なお、上述した実施の形態1から9では、清掃体本体、毛ブラシ、連結部材、起毛布の寸法を記載しているが、本発明の効果を得られるのであれば、もちろんこの寸法に限らない。
1 電気掃除機、2 掃除機本体、2a 集塵部、2b 送風機、3 ホース、4 接続パイプ、4a 把手部、5 吸込具、5a 吸込具、6 中継部、7 角度調節部、8 吸込具本体、9 開口部、10 清掃体、11 毛ブラシ、12 連結部材、13 第一固定部、14 第二固定部、15 固定部材、15a 引き出し部、16 清掃体本体、16a 先端側部、16b 後端側部、17 内壁、17a 右側内壁、17b 左側内壁、18 振動吸収部材、19 節、20 清掃体、21 清掃体本体、22 毛ブラシ、23 固定部材、23a 突出部、24 吸込具、25 吸込具本体、26 清掃体、27 清掃体本体、28 毛ブラシ、29a 気流誘導部材、29b 気流誘導部材、30a 気流誘導部材、30b 気流誘導部材、31a 気流誘導部材、31b 気流誘導部材、32a 毛ブラシ、32b 毛ブラシ、33 清掃体、34 清掃体本体、35 起毛布、36 カバー、37 開口部、38 吸気口、39 吸込具、40 吸込具本体、41 開口部、

Claims (9)

  1. 内部に風路を形成する筒状の吸込具本体と、
    一端が前記吸込具本体の開口部に接続された連結部材と、
    前記連結部材の他端と接続され、前記風路を通過する気流を受けて揺動可能な清掃体と、
    を備え
    前記清掃体は、前記連結部材により吊られている電気掃除機用吸込具。
  2. 前記清掃体は、前記開口部から突出する請求項1に記載の電気掃除機用吸込具。
  3. 前記清掃体は、前記吸込具本体と前記連結部材の接続部を支点として振動する請求項1又は請求項2に記載の電気掃除機用吸込具。
  4. 前記開口部は、前記吸込具本体の前記連結部材側から気流が流入する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電気掃除機用吸込具。
  5. 前記清掃体の振動により発生する振動音または前記清掃体が前記吸込具本体の内壁に接触することにより発生する接触音を低減する振動吸収部材を備えた請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電気掃除機用吸込具。
  6. 前記吸込具本体の前記開口部の左右両側面に、前記開口部から延長する気流誘導部材を備えた請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電気掃除機用吸込具。
  7. 前記清掃体及び前記気流誘導部材を覆うカバーを備えた請求項に記載の電気掃除機用吸込具。
  8. 前記吸込具本体は、前記開口部に向けて前記風路が縮径する請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電気掃除機用吸込具。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電気掃除機用吸込具を備えた電気掃除機。
JP2014036461A 2014-02-27 2014-02-27 電気掃除機用吸込具及びこれを備えた電気掃除機 Active JP6354204B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014036461A JP6354204B2 (ja) 2014-02-27 2014-02-27 電気掃除機用吸込具及びこれを備えた電気掃除機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014036461A JP6354204B2 (ja) 2014-02-27 2014-02-27 電気掃除機用吸込具及びこれを備えた電気掃除機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015159936A JP2015159936A (ja) 2015-09-07
JP6354204B2 true JP6354204B2 (ja) 2018-07-11

Family

ID=54183470

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014036461A Active JP6354204B2 (ja) 2014-02-27 2014-02-27 電気掃除機用吸込具及びこれを備えた電気掃除機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6354204B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6828531B2 (ja) * 2017-03-15 2021-02-10 三菱電機株式会社 掃除具及び電気掃除機

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4962873U (ja) * 1972-09-10 1974-06-03
JPS4962874U (ja) * 1972-09-10 1974-06-03
JPH0667366B2 (ja) * 1990-07-31 1994-08-31 義夫 渡辺 真空掃除機用ノズル装置
JP4018201B2 (ja) * 1997-07-29 2007-12-05 株式会社東芝 電気掃除機
JP2000093361A (ja) * 1998-09-18 2000-04-04 Mitsubishi Electric Corp 電気掃除機の隙間ノズル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015159936A (ja) 2015-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9883780B2 (en) Cleaning member and cleaner having the same
JP6048764B2 (ja) 真空掃除機用具
JP6354204B2 (ja) 電気掃除機用吸込具及びこれを備えた電気掃除機
KR100688616B1 (ko) 진공청소기의 브러시 조립체
KR101473793B1 (ko) 브러시 조립체 및 이를 포함하는 진공청소기
JP6357174B2 (ja) 掃除機ヘッド
JP5929718B2 (ja) 掃除具及びこれを備えた電気掃除機
JP6780597B2 (ja) 吸込み具及び電気掃除機
JP6623114B2 (ja) 電気掃除機の吸込具及びこれを備える電気掃除機
KR102341735B1 (ko) 청소기
JP6485853B2 (ja) 電気掃除機用吸込具及び電気掃除機
JP6904073B2 (ja) 掃除具及び電気掃除機
JP4645059B2 (ja) フィルター装置及び空気調和機
JP2017006185A (ja) 電気掃除機の吸込具及びこれを備えた電気掃除機
JP2019030652A (ja) 掃除具及び集塵ヘッド
JP6828531B2 (ja) 掃除具及び電気掃除機
JP6848560B2 (ja) 掃除具及び電気掃除機
KR102596734B1 (ko) 흡입 노즐과 이를 구비하는 진공 청소기 및 로봇 청소기
JP2019004961A (ja) 電気掃除機の吸口体及びこれを備えた電気掃除機
US11033162B1 (en) Vacuum cleaner having flexible vent members
JP2018183466A (ja) 電気掃除機の吸口体及びこれを備えた電気掃除機
JP7028570B2 (ja) 電気掃除機の吸口体及びこれを備えた電気掃除機
JP4533353B2 (ja) 回転ブラシ体および電気掃除機
JP2019013329A (ja) 掃除具及び電気掃除機
JP2010252981A (ja) 吸込口体および電気掃除機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160704

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160706

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171031

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180515

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180528

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6354204

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250