JP6353674B2 - 高温超電導磁石装置および高温超電導磁石消磁方法 - Google Patents

高温超電導磁石装置および高温超電導磁石消磁方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6353674B2
JP6353674B2 JP2014057007A JP2014057007A JP6353674B2 JP 6353674 B2 JP6353674 B2 JP 6353674B2 JP 2014057007 A JP2014057007 A JP 2014057007A JP 2014057007 A JP2014057007 A JP 2014057007A JP 6353674 B2 JP6353674 B2 JP 6353674B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature superconducting
coil
wire
temperature
superconducting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014057007A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015179764A (ja
Inventor
泰造 戸坂
泰造 戸坂
貞憲 岩井
貞憲 岩井
寛史 宮崎
寛史 宮崎
賢司 田崎
賢司 田崎
圭 小柳
圭 小柳
茂貴 高山
茂貴 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Energy Systems and Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Energy Systems and Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Energy Systems and Solutions Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2014057007A priority Critical patent/JP6353674B2/ja
Publication of JP2015179764A publication Critical patent/JP2015179764A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6353674B2 publication Critical patent/JP6353674B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)

Description

本発明は、高温超電導線材を使用した超電導磁石装置の消磁技術に関する。
NbTi線材を代表とする低温超電導線材からなる低温超電導コイルでは、含浸樹脂のクラックや超電導線材の微動(ワイヤムーブメント)などによる微小な発熱で、超電導線材の一部が常電導転移する。
低温超電導コイルでは、このような局所的な常電導転移によって、瞬時に常電導転移が拡大する現象(クエンチ現象)が発生することがある。
一方、BSCCO(Bi2Sr2Ca2Cu310)線材またはREBCO((RE)Ba2Cu37、RE:希土類)線材を代表とする高温超電導線材からなる高温超電導コイルでは、クエンチ現象が起こる可能性は極めて低い。
つまり、高温超電導コイルは、高温超電導線材の破損または温度上昇など外的な要因がない限り、ほとんどクエンチは発生しない。
このようなクエンチ現象の起こりやすさの違いは、超電導コイルを運用する温度帯の違いに起因する。
低温超電導コイルは4Kの温度帯で運用されるが、高温超電導コイルは20K〜40K程度、場合によっては液体窒素温度の77Kの温度帯で運転される。
このような高温の温度帯における超電導線材を含む超電導磁石装置の各部材の比熱は、4Kの温度帯における比熱に比べて一般に2桁ほど大きく、入熱に対する各部材の温度変動が少ない。
そのため、上述したクラックなどによる数十mJ/cm程度の発熱では、高温超電導線材の温度はほとんど上昇せず、1K程度の温度マージンで常電導転移を阻止することができる。
一方で、比熱が大きいことに起因して、高温超電導線材に局所的に常電導部分ができても、この常電導部分はほとんど拡大しない。
常電導部分ができてコイル電圧が検知されると、一般に、高温超電導コイルは、電流供給源(励磁電源)が切り離される。
そして、超電導コイルおよび保護抵抗を含む閉回路を形成して強制的に電流を消滅させることで、超電導コイルを焼損から保護している。
低温超電導コイルにおいては、常電導部分が瞬時に拡大するため、この常電導部分の抵抗および保護抵抗によって電流が急速に減衰する。
よって、低温超電導コイルでは、検知電圧や保護抵抗値を適切に選択することで、焼損させずにクエンチに対処することができる。
しかし、比熱の大きい高温超電導コイルでは、閉回路が形成されても電流が減衰するまでに非常に時間がかかり、その間大電流が常電導部分にも流れ続ける。
さらに、高温超電導コイルは、輸送できる電流密度が高いことから発熱密度も大きい。
つまり、コイル電圧を検知した時点から電流を減衰させても、高温超電導線材の焼損を避けることは極めて困難である。
また、電流供給源に接続した通常の運転では、常電導部分が存在しても、この常電導部分がほとんど広がらないため、その存在に気づかないことも多い。
ところで、冷却手段の故障などによる超電導磁石装置の温度上昇が原因で、運転されている超電導コイルが常電導転移してしまうことがある。
そこで、温度上昇による熱暴走を防止するために、超電導コイルの温度が既定の閾値を超過した場合に電流を低下させる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、高温超電導コイルを永久電流スイッチと組み合わせて、高温超電導コイルを永久電流モードで運転することで、温度上昇に対処する方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
永久電流モードで運転することで、温度が数十時間かけて緩やかに上昇するとともに電流が緩やかに減衰し、安全に消磁できることは計算で見出されている(非特許文献1)。
さらに、このような消磁現象は、実験によっても検証されている。
温度上昇に伴って超電導状態の超電導コイルが常電導転移する過渡期において、超電導線材のフラックスフロー抵抗が増加する。
フラックスフロー抵抗の増加は、常電導部分の発熱を促進させる一方、永久電流(循環電流)を減衰させることで逆に発熱を抑制する作用もある。
発熱を抑制する作用が促進する作用に比べて大きい場合に、上述の熱暴走に至らない安全な消磁が可能となる。
このような保護方法は、超電導特性を示す温度帯が広い高温超電導コイル特有の消磁方法である。
特開2008−16554号公報 特開2006−332559号公報
T.Tosaka,etal.:"Developmentofpersistent−currentmodeHTScoilfortheRT−1plasmadevice,"IEEETrans.Appl.Supercond.16(2006)910−913.
しかしながら、上述した永久電流モードによる従来の技術では、高温超電導線材に流す電流密度が高い場合、常電導部分の発熱が加速してしまう。
また、高温超電導コイルのインダクタンスが大きく永久電流の減衰速度が遅い場合も、この減衰による発熱を抑制する作用が小さく、常電導部分の発熱が加速してしまう。
すなわち、高温超電導コイルの全体が常電導状態へ転移するまでの過渡期において、発熱が加速した場合、常電導部分が焼損してしまうという課題があった。
さらには、この常電導部分の発熱により高温超電導コイルが熱暴走をして、安全に消磁できないおそれがあるという課題もあった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、高温超電導コイルが常電導転移
する際に、高温超電導線材を焼損させることなく安全に消磁させることを可能とする高温
超電導磁石装置および高温超電導磁石消磁方法を提供することを目的とする。
本実施形態にかかる高温超電導磁石装置は、巻回された高温超電導線材からなる高温超
電導コイルと、前記高温超電導コイルに熱的に接触してこの高温超電導コイルを低温に維
持する冷凍手段と、前記高温超電導コイルに並列に接続されてこの高温超電導コイルの運
転モードを永久電流モードに切り替える永久電流スイッチと、巻回されて対向する前記高
温超電導線材の間隙のうち少なくとも一部に、金網状のリボンを前記高温超電導線材と共
巻にして配置され、または導電性のある含浸材によって形成されて、前記高温超電導線材
を電気的に接続する逃し経路と、を備え、前記逃し経路の電気抵抗は、前記高温超電導線
材に臨界電流が流れた場合に前記高温超電導線材に発生する抵抗値より小さな値である1
.0×10−6Ω/m以下である。
また、本実施形態にかかる高温超電導磁石消磁方法は、巻回された高温超電導線材から
なる高温超電導コイルを低温に維持するステップと、前記高温超電導コイルの運転モード
を永久電流モードに切り替えるステップと、巻回されて対向する前記高温超電導線材の間
隙のうち少なくとも一部に、前記高温超導線材に臨界電流が流れた場合にこの高温超
導線材に発生する抵抗値より小さな値である1.0×10−6Ω/m以下の電気抵抗を有
する逃し経路を、金網状のリボンを前記高温超電導線材と共巻にして配置し、または導電
性のある含浸材に含浸することで形成して前記高温超電導線材を電気的に接続するステッ
プと、を含むものである。
本発明により、高温超電導コイルが常電導転移する際に、巻回されて対向する前記高温
超電導線材の間隙に横断電流を発生させて過剰電流が常電導転移部分を迂回させることに
よって、高温超電導線材を焼損させることなく安全に消磁させることを可能とする高温超
電導磁石装置および高温超電導磁石消磁方法が提供される。
各実施形態にかかる高温超電導磁石装置で使用される高温超電導線材(以下、の構成図。 第1実施形態にかかる高温超電導磁石装置の構成を示す概略縦断面図。 第1実施形態にかかる高温超電導磁石装置で使用される高温超電導コイルの概略図である。 (A)は各実施形態の高温超電導コイルで使用可能なシングルパンケーキコイルを示す図、(B)は各実施形態の高温超電導コイルで使用可能なダブルパンケーキコイルを示す図、(C)は各実施形態の高温超電導コイルで使用可能なレイヤー巻コイルを示す図。 第1実施形態にかかる高温超電導磁石装置の変形例を示す概略縦断面図。 各々のパンケーキコイルにおける線材幅方向のフラックスフローによる電界強度の分布を示す図。 第1実施形態にかかる高温超電導磁石装置の高温超電導線材の間を横断する横断電流の説明図。 第2実施形態にかかる高温超電導磁石装置の構成を示す概略縦断面図。 第1実施形態にかかる高温超電導磁石装置の使用方法を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、各実施形態にかかる高温超電導磁石装置10(以下、単に「磁石装置10」という)で使用される高温超電導線材20(以下、単に「超電導線材20」という)の構成図である。
超電導線材20は、例えば図1に示されるように、ステンレスまたは銅などの高強度の金属材質である基板22と、基板22の上に形成されて基板22と超電導層25の熱収縮の際に起因する熱歪みを防止する中間層24と、中間層24を基板22の上に配向させるマグネシウムなどからなる配向層23と、中間層24の上に形成される酸化物でできた超電導層25と、銀、金または白金などで組成されて超電導層25に含まれる酸素が超電導層25から拡散することを防止して超電導層25を保護する保護層26と、銅またはアルミニウムなどの良伝導性の金属メッキであり超電導層25への過剰電流の迂回経路となってクエンチを防止する安定化金属層21と、から構成される。
ただし、超電導線材20を構成する層の種類および数はこれに限定されるものではなく、必要に応じて多くても少なくてもよい。
超電導線材20には、例えば、BSCCO(Bi2Sr2Ca2Cu310)線材またはREBCO((RE)Ba2Cu37、RE:希土類)線材などの銅酸化物線材を用いることができる。
また、MgB2線材も超電導線材20として好適に用いることができる。
(第1実施形態)
図2は、第1実施形態にかかる磁石装置10の構成を示す概略縦断面図である。
また、図3は、第1実施形態にかかる磁石装置10で使用される超電導コイル30の概略図である。
第1実施形態にかかる磁石装置10は、図1〜図3に示されるように、巻回された超電導線材20からなる超電導コイル30と、超電導コイル30に熱的に接触してこの超電導コイル30を低温に維持する冷凍手段14と、超電導コイル30に並列に接続されてこの超電導コイル30の運転モードを永久電流モードに切り替える永久電流スイッチ12と、巻回されて対向する超電導線材20の間隙のうち少なくとも一部に配置されて超電導線材20を電気的に接続する逃し経路13と、を備える。
超電導コイル30は、巻回された超電導線材20(図1)から構成される。
ここで、図4は、各実施形態の超電導コイル30で使用することができるコイル要素の例を示す図である。
超電導コイル30のコイル要素は、巻回方法によって、例えば、図4(A)〜図4(C)に示されるように大きく3つに分けられる。
図4(A)は、巻枠32から同心円状に超電導線材20を巻回させた、いわゆるシングルパンケーキコイルSPを示している。
このシングルパンケーキコイルSPを単体でまたは複数積層させて超電導コイル30として使用することができる。
各図では、このシングルパンケーキコイルSPを複数積層させたものを超電導コイル30として記載している。
シングルパンケーキコイルSPを積層させて1つの超電導コイル30とするときは、隣接するシングルパンケーキコイルSPを、その最内周または最外周で電気的に接続する必要がある。
なお、積層されるシングルパンケーキコイルSP(図3;n=1,2,…,12)は、それぞれ絶縁物46で絶縁処理されており、最内周または最外周でのみ隣接するシングルパンケーキコイルSPと電気的に接続される。
また、図4(B)は、同一の超電導線材20をあたかも2つのシングルパンケーキコイルSPのように巻回した、いわゆるダブルパンケーキコイルDPを示している。
さらに、図4(C)は、巻枠(図示せず)に沿って、超電導線材20を中心軸C方向にずらしながら巻回した、いわゆるレイヤー巻コイルLCを示している。
磁石装置10では、いずれのコイル要素も適用でき、これらのコイル要素の例に限定されない。
なお、ダブルパンケーキコイルDPおよびレイヤー巻コイルLCのいずれも、図4(A)で示した巻枠32が設けられることもある。
以下、各実施形態では、図4(A)のシングルパンケーキコイルSP(以下、「パンケーキコイルP」と記載する)を用いて説明する。
図2に戻って、磁石装置10の説明を続ける。
超電導コイル30は、冷凍手段14を備える真空容器33に収容される。
磁石装置10が、図2に示される伝導冷却方式の場合、冷凍手段14は、GM冷凍機またはパルスチューブ型冷凍機などの冷凍機である。
冷凍機14は、図2に示されるように、例えば2つの冷却ステージ19(19a,19
b)備える二段冷凍機14aを使用することができる。
それぞれの冷却ステージ19(19a,19b)ごとに、適宜支持体39で支持される
輻射遮蔽部材38(38a,38b)が設けられている。
冷凍機14の先端に備えられた第2冷却ステージ19bは、第2伝熱板35bを介して超電導コイル30と熱的に接触している。
一方、第1冷却ステージ19aは、第1伝熱板35aを介して伝導させて輻射遮蔽部材38aに熱的に接触している。
そして、第1冷却ステージ19aおよび第2冷却ステージ19bは、それぞれ熱的に接触している輻射遮蔽部材38aおよび超電導コイル30を冷却する。
各々の輻射遮蔽部材38で外部からの熱輻射による温度上昇を防止する一方で、各々の冷却ステージ19で冷却することで、超電導コイル30を想定する温度に冷却する。
輻射遮蔽部材38は、また、真空容器33の内部の各部材から超電導コイル30への熱輻射の局所的な照射を防止することで、超電導コイル30に温度差が発生することも防止する。
つまり、輻射遮蔽部材38によって、超電導コイル30における温度差の発生によって熱暴走が起こることを防止する。
この輻射遮蔽部材38は、例えば、アルミニウムまたはアルミニウムと繊維強化プラスチックとを厚さ方向に重ね合わせた材料から構成される。
輻射遮蔽部材38をアルミニウムで構成する場合、その純度は99%以上であることが望ましい。
ところで、図5は、第1実施形態にかかる磁石装置10の変形例を示す概略縦断面図である。
低温超電導コイルを用いた伝導冷却方式の超電導磁石では、冷却温度と冷凍機14の冷凍能力との観点から、二段冷凍機14aを用いる必要があった。
しかし、超電導コイル30は、上述したように一般的に20K程度の高温な温度帯で運転される高温超電導コイルである。
よって、冷凍機14の冷凍能力を考慮すると、冷凍機14として、図5に示される冷却ステージ19を1つ備える単段冷凍機14bを使用することもできる。
単段冷凍機14bを用いることで、磁石装置10の構造を簡素にすることができる。
以上、熱伝導方式による冷凍手段14について説明したが、超電導コイル30を浸漬冷却方式で冷却してもよい。
浸漬冷却方式で冷却する場合、冷凍手段は、例えば液体窒素または液体ヘリウムなどの寒剤となる。
なお、超電導コイル30は、内側の輻射遮蔽部材38b(38)(図2)に、例えばコイル支持部41を介して設置される。
コイル支持部41は、樹脂または繊維強化プラスチックなどの熱抵抗の大きい材料が好適に用いられる。
熱抵抗の大きい材料を用いることで、熱伝導によって超電導コイル30に局所的な温度上昇が発生して、超電導コイル30に温度差が発生することを防止する。
永久電流スイッチ12(各図では、「PCS12(Persistent−CurrentSwitch)」と表記)は、超電導コイル30に並列に接続されてこの超電導コイル30の運転モードを永久電流モードに切り替える。
永久電流モードとは、超電導コイル30に電流を供給する電流供給源42を含まない閉回路を形成させることで、外部からの電流の供給を受けないで電流を流すモードである。
超電導状態にある超電導コイル30の抵抗はほとんど0であるので、原理的には、超電導コイル30に減衰しない永久電流Iが流れ続けることとなる。
永久電流スイッチ12には、超電導体の超電導状態と常電導状態とをヒータ加熱で切り替える超電導スイッチや、機械的な接点で切り替える機械式スイッチなどが用いられる。
なお、この永久電流スイッチ12は、電気抵抗の大小を外部から操作でき、永久電流Iを減衰させることもできる。
磁石装置10の運転開始時には、超電導コイル30を外部の電流供給源42に接続して、超電導コイル30に流れる電流量を増加させる。
そして、超電導コイル30を流れる電流量が定常的になったとき、永久電流スイッチ12をONにして、超電導コイル30から電流供給源42を切り離す。
なお、超電導コイル30の電流量が定常的になったときに、電流供給源42を完全に切り離さないまま、永久電流モードで運転させる方法もある。
例えば、冷凍機14に異常がなく、真空容器33の内部温度が十分に冷却されている場合にのみ、永久電流Iの減衰分だけ定期的に電流を供給することもできる。
逃し経路13は、図3に示されるように、巻回されて対向する超電導線材20の間隙のうち少なくとも一部に配置されて超電導線材20を電気的に接続する。
逃し経路13が配置されていない間隙には、エポキシ樹脂などの絶縁体28が充填されており、対向する超電導線材20どうしは、逃し経路13でのみ電気的に接続される。
ここで、図6は、各々のパンケーキコイルP(n=1,2,…,12)における線材幅方向のフラックスフローによる電界強度の分布を示す図である。
超電導線材20は第2世代の高温超電導体からなるので、超電導状態となって運転されているときも外部磁場の侵入を許容する。
この磁場は、主に自他のパンケーキコイルPによる発生磁場の総和である。
図6からわかるように、中心軸Cに沿った最端部にあるパンケーキコイルP(P12)が最もフラックスフローが多い。
最端部の近傍でフラックスフローが増加するのは、この近傍では、超電導線材20の層を垂直に貫通する磁場成分が多いからである。
さらに、図6から、中心軸Cに沿って内側に位置するほど、フラックスフローが少なくなることもわかる。
このフラックスフローが少なく磁束ピンニングされているときは、超電導線材20は超電導状態にある。
しかし、例えば冷凍機14が故障して超電導コイル30の温度が上昇すると、このフラックスフローが増加してゆき、局所的な常電導部分が発生する。
そして、この常電導部分が数十分から数日かけて徐々に広がってゆき、超電導コイル30の全体が常電導状態になる。
常電導状態へ完全に転移する過渡期において、常電導部分の発熱が加速して熱暴走を起こすことがある。
また、熱暴走に至らなくても、常電導部分に大電流が流れ続けて、この常電導部分が焼損することがある。
そこで、図7で示されるように、逃し経路13を、巻回された超電導線材20のうち、このような電気的負荷率の高い箇所の間隙に配置して横断電流iを発生させる。
図7は、第1実施形態にかかる磁石装置10の超電導線材20の間を横断する横断電流iの説明図である。
横断電流iを発生させることで、超電導線材20を流れる永久電流Ioは、フラックスフロー抵抗が発生した常電導部分を迂回して流れることができる。
このように常電導部分を迂回させることで、超電導線材20を焼損させることなく永久電流Ioを数十分から数日かけて徐々に減衰させることができる。
このように消磁された磁石装置10は、冷却条件を整え直すことで再度当初の出力能力で磁場を発生させることができる。
ここで、図3および図6を用いて、逃し経路13の配置の位置について説明する。
巻回された超電導線材20のインダクタンスの観点から、運転の開始時において、電流は周回しにくい。
よって、超電導線材20の全ての間隙に逃し経路13を配置すると、流れ始めた電流の多くは、横断電流iとして逃し経路13を流れる。
つまり、本来の巻数に応じた磁場が発生しづらく、所定の定常電流になるまでに、非常に長い時間がかかる。
そこで、温度上昇とともにより大きなフラックスフロー抵抗、すなわち電気的負荷率が予想される箇所に限定して、部分的に逃し経路13を配置するのが望ましい。
例えば、上述したように、中心軸Cに沿った最端部にあるパンケーキコイルP(P12)には、温度上昇とともに高い電気的負荷率がかかることが予想される。
さらに、図6より、各々のパンケーキコイルPのうちでは、中腹に巻回された超電導線材20に大きな電気的負荷率がかかることもわかる。
そこで、例えば、このような電気的負荷率が高い中心軸Cに沿った最端部の近傍のパンケーキコイルP(n=1〜2,11〜12)(図3のX部)に逃し経路13を配置する。
そして、内側のパンケーキコイルP(n=3〜10)(図3のY部)は、従来どおり超電導線材20の間隙が絶縁体28で絶縁する。
このように逃し経路13の位置を限定することで、少なくとも、パンケーキコイルPの数の比8/12に相当する67%の磁場は維持することができる。
なお、逃し経路13の配置は、この例に限定されず、例えば、すべてのパンケーキコイルPのすべての超電導線材20の間隙に配置してもよい。
逃し経路13は、例えば、超電導線材20に幅を揃えた板状または金網状のリボンを共巻にし、または導電性のある含浸材に含浸することで、形成される。
逃し経路13の形状を金網状にすることで、対向する超電導線材20の接触面積を調整することができる。
逃し経路13の抵抗値は、少なくとも超電導線材20に臨界電流が流れた場合にこの超電導線材20に発生する抵抗値よりは小さい必要がある。
逃し経路13の抵抗値が大きすぎると、超電導線材20の一部に大きなフラックスフロー抵抗が発生しても、隣接する超電導線材20に横断電流iが流れることができないからである。
そこで、発生電界が1μV/cmである時の電流値を臨界電流値と定義して、逃し経路13の抵抗値の上限を計算した結果、1mあたり1.0×10−6Ωとなった。
この計算において、幅が5mm、100A程度まで通電できる現状の超電導線材20を想定した。
なお、逃し経路13に超電導線材20と同一の材料を使用、または対向する超電導線材20を直接接触させることも可能であるので、この抵抗値は0Ωとなることもある。
ただし、この場合、逃し経路13は、1つのパンケーキコイルPのうち一部にのみ配置される。
この範囲の抵抗値を有して、可撓性や伝熱性に富む材料として、ステンレスまたは炭素などがあげられる。
この抵抗値は、逃し経路13の配置される位置に応じて、異なるものとしてもよい。
例えば冷凍機14が故障した場合、冷凍機14に接続された伝熱板35の付近のパンケーキコイルPなどが、電気的負荷率が高くなると予想される。
そこで、このような熱侵入の起こりやすい箇所に低い抵抗値の逃し経路13を配置して、容易に横断電流iが発生するように工夫することができる。
なお、パンケーキコイルPの製作において、巻回しながら逃し経路13の抵抗値を変化させながら巻回するのは容易ではない。
そこで、1つのパンケーキコイルPの逃し経路13の抵抗値は同一として、異なる抵抗値の逃し経路13のパンケーキコイルPで、組み合わせを工夫することが望ましい。
次に、第1実施形態にかかる磁石装置10の使用方法を図9のフローチャートを用いて説明する(適宜図2および図3を参照)。
まず、冷凍機14で超電導コイル30を冷却して低温に維持する(S11)。
そして、電流を流して、超電導コイル30を流れる電流が安定したら、超電導コイル30の運転モードを永久電流モードに切り替えて運転する(S12)。
超電導コイル30の冷却に異常がなければ(S13;NO)、永久電流Iは流れ続け、安定的に磁場を発生させる(S12へ)。
ただし、現実的には、永久電流Iはわずかに減衰するので、規定どおり超電導コイル30が冷却されていることが確保できれば、減衰した分の電流を供給してもよい。
冷凍機14の故障など冷却に異常がある場合は(S13;YES)、フラックスフロー抵抗の増加により、永久電流Iは数十分から数日かけて徐々に減衰する(S14)。
このとき、このフラックスフロー抵抗により、逃し経路13に横断電流iが発生する(S15)。
そして、フラックスフロー抵抗が大きい箇所は、隣接する超電導線材20へ迂回され、このような箇所に大電流が流れることが防止される。
このように、超電導コイル30の温度上昇とともに、永久電流Iの減衰と迂回とを繰り返しながら超電導コイル30は常電導転移する。
以上のように、第1実施形態にかかる磁石装置10または高温超電導磁石消磁方法によれば、逃し経路13を備える超電導コイル30を永久電流モードで運転することによって、局所的な常電導部分の電流を隣接する超電導線材20に迂回させることができる。
つまり、超電導コイル30が常電導転移する際に、局所的な常電導部分に大電流が流れ続けることを防止し、超電導線材20を焼損させることなく、安全に電流を減衰させることができる。
(第2実施形態)
図8は、第2実施形態にかかる磁石装置10の構成を示す概略縦断面図である。
第2実施形態にかかる磁石装置10は、図8に示されるように、巻回された超電導線材20を径方向に熱的に接続して超電導線材20の温度を均一にする線材均熱部16を備える。
また、磁石装置10は、超電導コイル30で冷却がされづらい難冷箇所および線材均熱部16にそれぞれ接続されて線材均熱部16の冷熱を難冷箇所に伝導させるコイル伝導部17を備える。
線材均熱部16は、巻回された超電導線材20を径方向に熱的に接続して超電導線材20の温度を均一にする。
第1実施形態で述べたように、冷凍機14の冷却機能の喪失などで真空容器33が上昇した場合、超電導コイル30の温度は局所的で不均一に上昇する。
このような温度差は、1つのパンケーキコイルPにおいても、径方向に発生する。
そこで、例えば図8に示されるように、線材均熱部16を中心軸Cに沿った最端部のパンケーキコイルP(P12)の巻回の側面に配置する。
そして、侵入熱の経路となりうる例えばコイル支持部41または伝熱板35などを、線材均熱部16を介して超電導コイル30に接続させる。
このように線材均熱部16を設けることで、外部から熱侵入があった場合および内部で局所的な温度上昇があった場合に、パンケーキコイルPの温度を均一に維持することができる。
なお、線材均熱部16は、フラックスフロー抵抗で温度上昇した場合にも、発生した熱を隣接する超電導線材20へ伝導させて、パンケーキコイルPの温度を均一にする。
コイル伝導部17は、超電導コイル30で冷却がされづらい難冷箇所および線材均熱部16にそれぞれ接続されて線材均熱部16の冷熱を難冷箇所に伝導させる。
例えば超電導コイル30が複数のパンケーキコイルPから構成されている場合、冷凍手段14から離れている内部のパンケーキコイルP(図3のY部)には冷熱および温熱のいずれも伝導されづらい。
そこで、コイル伝導部17は、その一端を隣接するパンケーキコイルPの接触面に差し込ませて、Y部のパンケーキコイルPへ線材均熱部16の冷熱を伝導させる。
このようにコイル伝導部17を設けることで、超電導コイル30の全体で温度を均一に維持しながら徐々に上昇させることができる。
同時に、熱を均熱化することで、超電導コイル30全体の熱容量を利用できるので、局所的で急激な温度上昇を抑制することもできる。
このように超電導コイル30の温度を均一に維持しながら上昇させることで、超電導コイル30の臨界電流値を均一に維持しながら減衰させることができる。
すなわち、常電導部分に大電流がながれて、超電導線材20が焼損することを防止することができる。
第2実施形態によれば、フラックスフロー抵抗による発熱または超電導コイル30の外部からの熱侵入に対して、超電導コイル30の全体に熱を分散させることができる。
なお、線材均熱部16またはコイル伝導部17で超電導コイル30の温度を均一に維持すること以外は、第2実施形態は第1実施形態と同じ構造および動作手順となるので、重複する説明を省略する。
図面においても、共通の構成または機能を有する部分は同一符号で示し、重複する説明を省略する。
このように、第2実施形態にかかる磁石装置10によれば、第1実施形態の効果に加え、線材均熱部16およびコイル伝導部17を備えることで、超電導コイル30の熱を分散させて、臨界電流値を均一に維持しながら減衰させることができる。
以上のべた少なくとも一つの実施形態の磁石装置10または高温超電導磁石消磁方法によれば、逃し経路13を備える超電導コイル30を永久電流モードで運転することにより、超電導コイル30が常電導転移する際に、局所的な常電導部分に大電流が流れ続けることを防止し、超電導線材20を焼損させることなく、安全に電流を減衰させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。
これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…高温超電導磁石装置(磁石装置)、12…永久電流スイッチ、13…逃し経路、14…冷凍手段(冷凍機)、14a(14)…二段冷凍機、14b(14)…単段冷凍機、16…線材均熱部、17…コイル伝導部、19(19a,19b)…冷却ステージ(第1冷却ステージ,第2冷却ステージ)、20…高温超電導線材(超電導線材)、21…安定化金属層、22…基板、23…配向層、24…中間層、25…超電導層、26…保護層、28…絶縁体、30…超電導コイル、32…巻枠、33…真空容器、35(35a,35b)…伝熱板(第1伝熱板,第2伝熱板)、38(38a,38b)…輻射遮蔽部材、39…支持体、41…コイル支持部、42…電流供給源、46…絶縁物、C…中心軸、DP…ダブルパンケーキコイル、I…永久電流、SP(n=1,2,…,12)(P)…シングルパンケーキコイル、LC…レイヤー巻コイル、i…横断電流。

Claims (8)

  1. 巻回された高温超電導線材からなる高温超電導コイルと、
    前記高温超電導コイルに熱的に接触してこの高温超電導コイルを低温に維持する冷凍手段
    と、
    前記高温超電導コイルに並列に接続されてこの高温超電導コイルの運転モードを永久電流
    モードに切り替える永久電流スイッチと、
    巻回されて対向する前記高温超電導線材の間隙のうち少なくとも一部に、金網状のリボン
    を前記高温超電導線材と共巻にして配置され、または導電性のある含浸材によって形成さ
    れて、前記高温超電導線材を電気的に接続する逃し経路と、を備え、
    前記逃し経路の電気抵抗は、前記高温超電導線材に臨界電流が流れた場合に前記高温超電
    導線材に発生する抵抗値より小さな値である1.0×10−6Ω/m以下であることを特
    徴とする高温超電導磁石装置。
  2. 前記逃し経路は、前記高温超電導コイルのうち電気的負荷率の高い箇所の前記間隙に配置
    されることを特徴とする請求項1に記載の高温超電導磁石装置。
  3. 前記逃し経路の電気抵抗は、前記電気的負荷率の高さに応じて異なることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の高温超電導磁石装置。
  4. 前記高温超電導コイルは、複数のパンケーキコイルから構成されて、
    各々の前記パンケーキコイルの前記逃し経路の前記電気抵抗は、同一にされることを特徴
    とする請求項3に記載の高温超電導磁石装置。
  5. 巻回された前記高温超電導線材を径方向に熱的に接続して前記高温超電導線材の温度を均
    一にする線材均熱部を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記
    載の高温超電導磁石装置。
  6. 前記高温超電導コイルで冷却がされづらい難冷箇所および前記線材均熱部にそれぞれ接続
    されて前記線材均熱部の冷熱を前記難冷箇所に伝導させるコイル伝導部を備えることを特
    徴とする請求項5に記載の高温超電導磁石装置。
  7. 前記高温超電導コイルは、複数のパンケーキコイルから構成されて、
    前記コイル伝導部は、隣接する前記パンケーキコイルの接触面に差し込まれることを特徴
    とする請求項6に記載の高温超電導磁石装置。
  8. 巻回された高温超電導線材からなる高温超電導コイルを低温に維持するステップと、
    前記高温超電導コイルの運転モードを永久電流モードに切り替えるステップと、
    巻回されて対向する前記高温超電導線材の間隙のうち少なくとも一部に、前記高温超
    線材に臨界電流が流れた場合にこの高温超導線材に発生する抵抗値より小さな値である
    1.0×10−6Ω/m以下の電気抵抗を有する逃し経路を
    金網状のリボンを前記高温超電導線材と共巻にして配置し、または導電性のある含浸材に
    含浸することで形成して前記高温超電導線材を電気的に接続するステップと、を含むこと
    を特徴とする高温超電導磁石消磁方法。
JP2014057007A 2014-03-19 2014-03-19 高温超電導磁石装置および高温超電導磁石消磁方法 Active JP6353674B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014057007A JP6353674B2 (ja) 2014-03-19 2014-03-19 高温超電導磁石装置および高温超電導磁石消磁方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014057007A JP6353674B2 (ja) 2014-03-19 2014-03-19 高温超電導磁石装置および高温超電導磁石消磁方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015179764A JP2015179764A (ja) 2015-10-08
JP6353674B2 true JP6353674B2 (ja) 2018-07-04

Family

ID=54263635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014057007A Active JP6353674B2 (ja) 2014-03-19 2014-03-19 高温超電導磁石装置および高温超電導磁石消磁方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6353674B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6786375B2 (ja) * 2016-12-19 2020-11-18 株式会社東芝 超電導コイル、超電導コイルの製造方法及び超電導コイル装置
JP6871117B2 (ja) * 2017-09-25 2021-05-12 株式会社東芝 高温超電導コイル装置及び高温超電導マグネット装置
SG11202006896XA (en) * 2018-02-01 2020-08-28 Tokamak Energy Ltd Partially-insulated hts coils
SG11202103543TA (en) * 2018-10-15 2021-05-28 Tokamak Energy Ltd High temperature superconductor magnet

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2980097B2 (ja) * 1997-05-08 1999-11-22 住友電気工業株式会社 超電導コイル
JP2000277322A (ja) * 1999-03-26 2000-10-06 Toshiba Corp 高温超電導コイル、これを用いた高温超電導マグネットおよび高温超電導マグネットシステム
JP2001244109A (ja) * 2000-02-28 2001-09-07 Toshiba Corp 高温超電導コイル装置
JP2011187524A (ja) * 2010-03-05 2011-09-22 Hitachi Ltd 高温超電導並列導体、それを用いた高温超電導コイル及び高温超電導マグネット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015179764A (ja) 2015-10-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES2322216B2 (es) Limitador resistivo por superconuctividad de corriente de defecto.
JP6666274B2 (ja) 高温超電導永久電流スイッチ及び高温超電導磁石装置
KR102378965B1 (ko) 초전도자석에서의 퀀칭 보호
JP6486817B2 (ja) 超電導コイルおよび超電導コイル装置
JP6353674B2 (ja) 高温超電導磁石装置および高温超電導磁石消磁方法
KR20120140650A (ko) 가변 임피던스 션트코일을 가지는 초전도 한류기
US20110218111A1 (en) High temperature superconducting parallel conductors, high temperature superconducting coil using the same, and high temperature superconducting magnet
WO2017057064A1 (ja) 高温超電導導体、高温超電導コイル及び高温超電導コイルの接続構造
JP2013251516A (ja) 超電導磁石装置
JP2018101465A (ja) 超電導コイル、超電導コイルの製造方法及び超電導コイル装置
JP2018129519A (ja) 超電導コイルおよび超電導コイル装置
JPS63257203A (ja) 超電導磁石のためのクエンチ伝播装置
US5394130A (en) Persistent superconducting switch for conduction-cooled superconducting magnet
JP5255425B2 (ja) 電磁石装置
JP6738720B2 (ja) 超電導線材の接続構造
JP7110035B2 (ja) 超電導磁石装置
Yanagisawa et al. Suppression of catastrophic thermal runaway for a REBCO innermost coil of an LTS/REBCO NMR magnet operated at 400–600 MHz (9.4–14.1 T)
JP6871117B2 (ja) 高温超電導コイル装置及び高温超電導マグネット装置
JP2011155096A (ja) 超電導電磁石装置
JP2020013960A (ja) 超電導コイル及び超電導コイル装置
JP2017117980A (ja) 超電導マグネット、及びmri用超電導マグネット装置
JP2016186905A (ja) 超電導線材及びそれを用いた超電導コイル
Smith et al. Design and analysis of the quench protection system for the MICE coupling coils
JP7247080B2 (ja) 超電導コイル装置
JP2020068293A (ja) 超電導磁石装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170403

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171017

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20171127

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20171128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180201

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20180205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180511

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180611

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6353674

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150