JP6353389B2 - 列車長測定方法及び列車長測定システム - Google Patents

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本発明は、複数車両で編成された列車の列車長測定方法等に関する。
例えば、無線式列車制御システムにおいては列車完全性管理が重要視されており、列車長は重要なパラメータの一つとして、正確な検知が求められている。編成車両数が固定の固定編成ならば、予め列車長を記憶しておけば良いが、貨物列車等の編成される車両種類や編成車両数が固定でない場合や、途中駅で分割併合を行う場合には、列車長の管理が必要となる。
そこで、列車長を測定する様々な手法が提案されている。例えば、特許文献1には、列車を編成する各車両に車両長を含む車両情報を記憶したIDタグを取り付けておき、地上側で、各車両のIDタグから読み取った車両長をもとに列車長を算出する手法が開示されている。また、特許文献2には、各車両の先頭及び後尾の位置を取得して列車長を算出する手法が開示されている。
特開2010−120544号公報 特開2011−189863号公報
上述の特許文献1の手法では、各車両にICタグを取り付け、地上側にIDタグの読み取り装置を設置するといった大がかりなシステム構成となる。また、特許文献2では、各車両の先頭及び後尾の位置を正確に取得する必要がある。例えば、無線式列車制御システムは、地上側の装置を可能な限り不要とし、制御に必要な情報収集及び情報処理を主に車上で行うことを目的とするシステムである。このため、車上側だけで、自列車の列車長を測定できるようにすることが望まれている。無線式列車制御システムを例に挙げたが、その他の列車制御システムであっても、車上側だけで自列車の列車長を測定することができれば地上側の設備が不要となるため便宜である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車上で列車長を測定する新たな列車長の測定手法の実現である。
上記課題を解決するための第1の発明は、
複数車両で編成された列車の車上装置が実行する列車長測定方法であって、
前記列車の先頭車両の走行状態情報を用いて、前記先頭車両が通過中の軌道部分の曲率を検出する第1の曲率検出ステップと、
前記第1の曲率検出ステップで検出された曲率波形と、予め定められた曲率が変化する特徴点を通過する際の予め定められた特徴点通過波形とを比較して、前記先頭車両が前記特徴点を通過したことを判定する第1の通過判定ステップと、
前記列車の最後尾車両の走行状態情報を用いて、前記最後尾車両が通過中の軌道部分の曲率を検出する第2の曲率検出ステップと、
前記第2の曲率検出ステップで検出された曲率波形と、前記特徴点通過波形とを比較して、前記最後尾車両が前記特徴点を通過したことを判定する第2の通過判定ステップと、
前記第1の通過判定ステップで通過判定された時点から前記第2の通過判定ステップで通過判定された時点までの前記列車の走行距離に基づいて前記列車の列車長を算出するステップと、
を含む列車長測定方法である。
また、他の発明として、
複数車両で編成された列車の車上に搭載される列車長測定システムであって、
前記列車の先頭車両の走行状態情報を用いて、前記先頭車両が通過中の軌道部分の曲率を検出する第1の曲率検出部と、
前記第1の曲率検出部により検出された曲率波形と、予め定められた曲率が変化する特徴点を通過する際の予め定められた特徴点通過波形とを比較して、前記先頭車両が前記特徴点を通過したことを判定する第1の通過判定部と、
前記列車の最後尾車両の走行状態情報を用いて、前記最後尾車両が通過中の軌道部分の曲率を検出する第2の曲率検出部と、
前記第2の曲率検出部により検出された曲率波形と、前記特徴点通過波形とを比較して、前記最後尾車両が前記特徴点を通過したことを判定する第2の通過判定部と、
前記第1の通過判定部で通過判定された時点から前記第2の通過判定部で通過判定された時点までの前記列車の走行距離に基づいて前記列車の列車長を算出する列車長算出部と、
を備えた列車長測定システムを構成しても良い。
また、更なる他の発明として、
前記列車の先頭車両に搭載される第1の車上装置と、前記列車の最後尾車両に搭載される第2の車上装置とを具備して構成された上述の列車長測定システムであって、
前記第2の車上装置は、
所定の精度を有する第2の時計部と、
前記第2の曲率検出部と、
を備え、前記第2の曲率検出部により検出された曲率を、前記第2の時計部で計時された計時時刻と対応付けて前記第1の車上装置に送信し、
前記第1の車上装置は、
所定の精度を有する第1の時計部と、
前記第1の曲率検出部と、
前記第1の通過判定部と、
前記第2の車上装置から送信された曲率を用いて、前記最後尾車両が前記特徴点を通過したことを判定する前記第2の通過判定部と、
前記列車長算出部と、
を備えた、
列車長測定システムを構成しても良い。
この第1の発明等によれば、列車の先頭車両が特徴点を通過した時点から、最後尾車両が特徴点を通過した時点までの列車の走行距離に基づいて、列車の走行距離が算出される。車両が特徴点を通過したことの判定は、車両の走行状態情報を用いて検出した通過中の軌道部分の曲率に基づいてなされる。これにより、通過中の軌道部分の曲率を検出するといった簡易な方法によって、列車の走行中に車上側だけで自列車の列車長を測定できる新たな列車長の測定方法を実現できる。
第2の発明として、第1の発明の列車長測定方法であって、
前記特徴点が、直線区間から曲線区間へ変化する所定位置に定められた、
列車長測定方法を構成しても良い。
この第2の発明によれば、特徴点は、直線区間から曲線区間へ変化する所定位置に定められる。直線区間では曲率がほぼゼロであるため、直線区間から曲線区間へ変化する位置では、特徴点の通過を判定し易い。
第3の発明として、第1又は第2の発明の列車長測定方法であって、
前記第1の曲率検出ステップは、前記先頭車両のヨー角速度及び前記列車の走行速度を用いて曲率を検出し、
前記第2の曲率検出ステップは、前記最後尾車両のヨー角速度及び前記列車の走行速度を用いて曲率を検出する、
列車長測定方法を構成しても良い。
この第3の発明によれば、走行状態情報として、車両のヨー角速度及び列車の走行速度を用いて、この車両が通過中の軌道部分の曲率が算出される。具体的には、例えば、曲率は、ヨー角速度を走行速度で除した値として算出される。
列車長測定の概要図。 曲率に基づく車両の特徴点の通過判定の説明図。 列車長測定システムの構成図。 第1の車上装置の機能構成図。 第2の車上装置の機能構成図。 列車長測定処理のフローチャート。 列車長測定システムの他の構成例。
[原理]
本実施形態は、複数車両で編成された列車、具体的には、複数の貨車を連結して機関車で牽引する貨物列車を想定している。貨物列車は、新幹線などのように編成車両数が一定でなく、運搬する貨物や回送する貨車に応じて列車毎に編成車両数が異なる。また、貨物列車は、途中駅における貨車の切り離しや増結によって編成車両数が変動し得る。本実施形態は、編成車両数すなわち列車長が様々である列車の列車長を、走行中に車上で測定するものである。
図1は、本実施形態の列車長の測定を説明する図である。図1は、軌道R上を列車が走行している様子を示す平面図である。図1に示すように、軌道Rには特徴点Qが定められている。この特徴点Qは、軌道R上の曲率の変化点であり、本実施形態では、曲率の変化が判断し易い直線区間と曲線区間との境界点に定められる。そして、この特徴点Qを通過する時の列車の走行状態情報を用いて、列車長を測定する。
具体的には、先ず、図1(1)に示すように、時刻t1において、先頭車両12が特徴点Qを通過する。次いで、図1(2)に示すように、時刻t2において、最後尾車両14が特徴点Qを通過する。そして、時刻t1から時刻t2の間の列車の走行距離に基づいて列車長を決定する。「走行距離」という用語には2つの意味がある。1つは、文字通りの走行した距離という意味である。もう1つは、キロ程といった基準点からの軌道に沿った距離(道のり)を示し、いわば“走行位置”を示す意味である。時刻t1から時刻t2までの間の走行距離という意味は前者の意味であるが、後者の意味の走行距離を用いて列車長を決定してもよい。すなわち、時刻t1における列車の走行位置(走行距離)L1と、時刻t2における列車の走行位置(走行距離)L2との差(=L2−L1)を、前者の意味の走行距離として、列車長を決定するのである。本実施形態では、この方法で列車長を決定することとして説明する。
車両(先頭車両12、最後尾車両14)の特徴点Qの通過判定は、走行状態情報である車両のヨー角速度ψと、列車の走行速度Vとに基づいて行われる。鉛直軸周りの回転運動の角速度であるヨー角速度ψは、車両に設置されている慣性センサによって計測する。車両の通過中の軌道部分の曲率Pは、車両のヨー角速度ψ、及び、列車の走行速度Vから、次式(1)で与えられる。
P=ψ/V ・・(1)
図2は、曲率Pに基づく特徴点Qの通過判定を説明する図である。列車の走行中、随時、車両10に搭載した慣性センサ20の計測値であるヨー角速度ψと、列車の走行速度Vとから、曲率Pを算出する。そして、現在まで求めた曲率の履歴から、現在から遡って所定の距離範囲D1における、走行位置と曲率との対応関係を示す曲率波形を生成する。この曲率波形を、予め設定された特徴点通過波形と比較し、一致を判定することで特徴点Qの通過を判定する。
特徴点通過波形は、特徴点Qを含む所定の距離範囲D2における各位置と曲率との関係を示す波形であり、予め、慣性センサを搭載した車両が対象の路線を走行することで取得することができる。距離範囲D1,D2は同じであることが望ましい。特徴点Qは直線区間と曲線区間の境界点であるため、特徴点通過波形においては、特徴点Qの位置で曲率Pが変化する。直線区間では曲率Pはほぼゼロであるため、特徴点Qでの曲率Pの変化が判定し易い。なお、通過判定に当たって、走行中検知した曲率波形と、予め設定されている特徴点通過波形との一致判定は、例えば、相関演算によって実現することができる。
[システム構成]
図3は、本実施形態の列車長測定システム1の構成図である。図3に示すように、列車長測定システム1は、先頭車両12に搭載される第1の車上装置100と、最後尾車両14に搭載される第2の車上装置200と、を備えて構成される。第1の車上装置100と第2の車上装置200とは、無線通信によって通信可能となっている。
第1の車上装置100は、先頭車両12に設置されている慣性センサ22で計測されるヨー角速度ψ1を用いて、先頭車両12が通過中の軌道部分の曲率Pを検出し、検出した曲率Pを用いて先頭車両12の特徴点Qの通過を判定するとともに、その通過時刻t1を判定する。また、第2の車上装置200は、最後尾車両14に設置されている慣性センサ24で計測されるヨー角速度ψ2を用いて、最後尾車両14が通過中の軌道部分の曲率Pを検出し、検出した曲率Pを、第1の車上装置100へ送信する。すると、第1の車上装置100は、第2の車上装置200から受信した、最後尾車両の曲率Pを用いて最後尾車両14の特徴点Qの通過を判定するとともに、その通過時刻t2を判定する。そして、通過時刻t1,t2の間の列車の走行距離に基づいて列車長を算出する。
図3では、第1の車上装置100と慣性センサ22とを別体であるかのように図示しているが、第1の車上装置100が慣性センサ22を備える一体構成であってもよい。第2の車上装置200と慣性センサ24とも同様であり、第2の車上装置200が慣性センサ24を備える一体構成であってもよい。
また、通過時刻t1,t2の間の列車の走行距離から列車長を算出する際は、走行距離をそのまま列車長としてもよいし、慣性センサ22の設置位置と先頭車両12の最先端位置との所定の相対距離、および、慣性センサ24の設置位置と最後尾車両14の最後端位置との所定の相対距離を、通過時刻t1,t2の間の列車の走行距離に加味して列車長を算出することとしてもよい。
[機能構成]
図4は、先頭車両12に搭載される第1の車上装置100の機能構成図である。図4によれば、第1の車上装置100は、時計部102と、通信部104と、処理部110と、記憶部130と、を備えて構成される。
時計部102は、水晶発振器等を有する発振回路によって構成され、現在時刻や、指定タイミングからの経過時間を計時する。この時計部102による計時時刻は、例えば、標準電波やGPS衛星信号を受信することで精確な時刻情報を得て、正しい時刻に補正することで、所定の精度を有する。
通信部104は、無線通信装置で実現され、外部装置(主に、第2の車上装置200)との間で無線通信を行う。例えば、携帯電話通信等の無線通信網を介した通信装置として実現してもよいし、第2の車上装置200と直接無線通信を行う専用の通信装置として実現してもよい。
処理部110は、例えばCPU等の演算装置で実現され、記憶部130に記憶されたプログラムやデータに基づいて第1の車上装置100の全体制御を行う。また、処理部110は、速度検出部112と、走行距離計測部114と、曲率検出部116と、先頭通過判定部118と、最後尾通過判定部120と、列車長算出部122と、を有する。
速度検出部112は、先頭車両12の車軸に取り付けられた速度発電機32の回転数の計測値をもとに、列車の現在の走行速度Vを算出する。算出した走行速度Vは、計測時刻と対応付けて、計測走行速度情報136として蓄積記憶される。
走行距離計測部114は、速度発電機32の回転数の計測値をもとに、列車の走行距離(走行位置)を計測する。計測した走行距離(走行位置)は、計測時刻と対応付けて、計測走行距離情報138として蓄積記憶される。
曲率検出部116は、速度検出部112によって算出された走行速度Vと、慣性センサ22によって計測されたヨー角速度ψと、から、式(1)に従って、先頭車両12が通過中の軌道部分の曲率Pを算出する。算出した曲率Pは、算出時刻と対応付けて、先頭曲率情報140として蓄積記憶される。この曲率Pの算出は、列車の走行中、短い時間間隔(例えば数ms〜数十ms間隔)で繰り返し行われる。
先頭通過判定部118は、曲率検出部116が検出した曲率Pをもとに、先頭車両12が特徴点を通過したことを判定するとともに、その通過時刻t1を判定する。具体的には、時刻と曲率Pとの対応関係である先頭曲率情報140と、時刻と走行距離(すなわち、走行位置)との対応関係である計測走行距離情報138とを参照して、現在の走行位置までの距離範囲D1における、位置と曲率Pとの関係を示す曲率波形を生成する。そして、この曲率波形が特徴点通過波形と一致するか否かを判定する。一致する場合には、先頭車両12が特徴点Qを通過したと判定するとともに、そのときの時刻を通過時刻t1と判定する。
最後尾通過判定部120は、第2の車上装置200から受信した曲率Pをもとに、最後尾車両14が特徴点を通過したことを判定するとともに、その通過時刻t2を判定する。具体的には、第2の車上装置200から受信した、時刻と対応付けられた曲率Pを、最後尾曲率情報142として蓄積記憶する。そして、この最後尾曲率情報142と、計測走行距離情報138とを参照して、所定の距離範囲D1における位置と曲率Pとの関係を示す曲率波形を生成し、この曲率波形が特徴点通過波形と一致するか否かを判定する。一致する場合には、最後尾車両14が特徴点Qを通過したと判定するとともに、そのときの距離範囲D1の終点とした列車の走行位置に対応する時刻を、最後尾車両の特徴点の通過時刻t2とする。
最後尾通過判定部120は、先頭通過判定部118による特徴点Qの通過が判定された後に起動することができる。最後尾車両は先頭車両から遅れて特徴点Qを通過するためである。
列車長算出部122は、先頭通過判定部118によって判定された先頭車両12の特徴点の通過時刻t1から、最後尾通過判定部120によって判定された最後尾車両14の特徴点の通過時刻t2までの間に列車が走行した距離を、列車長として算出する。すなわち、計測走行距離情報138を参照して、時刻t1における走行距離(先頭通過位置L1)と、時刻t2における走行距離(最後尾通過位置L2)とを取得し、その差(=L2−L1)を、列車長として算出する。算出した列車長は、算出時刻と対応付けて、列車長情報146として記憶される。
記憶部130は、ROMやRAM、ハードディスクなどの記憶装置で実現され、処理部110が第1の車上装置100を統合的に制御するためのプログラムやデータ等を記憶しているとともに、処理部110の作業領域として用いられ、処理部110が実行した演算結果が一時的に格納される。記憶部130には、列車長測定プログラム132と、特徴点設定情報134と、計測走行速度情報136と、走行位置を示す計測走行距離情報138と、先頭曲率情報140と、最後尾曲率情報142と、特徴点通過情報144と、列車長情報146と、が記憶される。
特徴点設定情報134は、軌道Rに定めた複数の特徴点Qに関する情報であり、特徴点Qそれぞれについて、識別情報となる特徴点番号134aと、例えばキロ程で表されたこの特徴点の位置134bと、この特徴点を含む所定の距離範囲を走行した際に得られる曲率波形である特徴点通過波形134cと、を格納している。
特徴点通過情報144は、特徴点設定情報134にて定義されている特徴点Qのうち、列車が通過した特徴点Qに関する情報であり、特徴点Qそれぞれについて、特徴点番号144aと、この特徴点の先頭車両の通過時刻である先頭通過時刻(t1)144bと、その時点の列車の走行位置である先頭通過位置(L1)144cと、この特徴点の最後尾車両の通過時刻である最後尾通過時刻(t2)144dと、その時点の列車の走行位置である最後尾通過位置(L2)144eと、を格納している。
図5は、最後尾車両14に搭載される第2の車上装置200の機能構成図である。図5によれば、第2の車上装置200は、時計部202と、通信部204と、処理部210と、記憶部220と、を備えて構成される。
時計部202は、水晶発振器等を有する発振回路によって構成され、現在時刻や、指定タイミングからの経過時間を計時する。この時計部202による計時時刻は、例えば、標準電波やGPS衛星信号を受信することで精確な時刻情報を得て、正しい時刻に補正することで、所定の精度を有する。
通信部204は、無線通信装置で実現され、外部装置(主に、第1の車上装置100)との間で無線通信を行う。例えば、携帯電話通信等の無線通信網を介した通信装置として実現してもよいし、第1の車上装置100と直接無線通信を行う専用の通信装置として実現してもよい。
処理部210は、例えばCPU等の演算装置で実現され、記憶部220に記憶されたプログラムやデータに基づいて第2の車上装置200の全体制御を行う。また、処理部210は、速度検出部212と、曲率検出部214と、を有する。
速度検出部212は、最後尾車両14の車軸に取り付けられた速度発電機34の回転数の計測値をもとに、列車の現在の走行速度Vを検出する。検出した速度は、検出時刻と対応付けて、計測走行速度情報224として蓄積記憶される。
曲率検出部214は、速度検出部212によって算出された走行速度Vと、慣性センサ24によって計測されたヨー角速度ψと、から、式(1)に従って、最後尾車両14が通過中の軌道部分の曲率Pを算出する。算出した曲率Pは、算出時刻と対応付けて、検出曲率情報226として蓄積記憶される。また、検出した曲率Pを、算出時刻と対応付けて、随時、第1の車上装置100へ送信する。この曲率Pの算出は、列車の走行中、短い時間間隔(例えば、数ms〜数十ms間隔)で繰り返し行われる。
記憶部220は、ROMやRAM、ハードディスクなどの記憶装置で実現され、処理部210が第2の車上装置200を統合的に制御するためのプログラムやデータ等を記憶しているとともに、処理部210の作業領域として用いられ、処理部210が実行した演算結果が一時的に格納される。記憶部220には、曲率検出プログラム222と、検出曲率情報226と、計測走行速度情報224と、が記憶される。
[処理の流れ]
図6は、第1の車上装置100において実行される列車長測定処理の流れを説明するフローチャートである。この処理は、第1の車上装置100の処理部110が、列車長測定プログラム132に従った処理を実行することで実現される。但し、速度検出部112による走行速度Vの算出、及び、走行距離計測部114による走行距離の計測は継続して行われているとする。
先ず、曲率検出部116が、曲率Pの検出を開始する(ステップS1)。また、最後尾車両の第2の車上装置200に対して、曲率の検出開始を指示する(ステップS3)。これにより、第2の車上装置200は、曲率検出プログラム222の継続実行を開始し、曲率Pの検出と、検出した曲率Pを算出時刻と対応付けて第1の車上装置100へ送信することとを、継続的に実行する。
そして、処理部110は、特徴点設定情報134にて定められている特徴点の位置と、走行距離計測部によって計測されている現在の走行距離(すなわち、走行位置)を比較し、特徴点に接近したかを判定する(ステップS5)。例えば、数百m手前の位置に達したかで接近を判定することができる。特徴点に接近したと判定したならば(ステップS7:YES)、先頭通過判定部118が、検出された曲率Pをもとに、接近している特徴点を先頭車両が通過したかの判定を行う(ステップS9)。通過していないならば(ステップS11:NO)、ステップS9に戻り、再度、先頭車両の通過判定を行う。先頭車両が特徴点を通過したと判定したならば(ステップS11:YES)、そのときの時刻を、先頭車両の通過時刻t1とする(ステップS13)。
次いで、最後尾通過判定部120が、第2の車上装置200から受信した曲率Pをもとに、特徴点を最後尾車両が通過したかの判定を行う(ステップS15)。
通過していないならば(ステップS17:NO)、ステップS15に戻り、再度、最後尾車両の通過判定を行う。最後尾車両が特徴点を通過したと判定したならば(ステップS17:YES)、そのときの時刻と、通過時刻t2として取得する(ステップS19)。続いて、列車長算出部122が、先頭時刻t1における先頭通過位置L1と、最後尾時刻t2における最後尾通過位置L2との差(=L2−L1)を算出し、列車長とする(ステップS21)。
その後、処理部110は、例えば終着駅への到着等によって、本処理を終了するか否かを判断し、終了しないならば(ステップS23:NO)、ステップS5に戻り、次の特徴点Qについて同様の処理を行う。終了するならば(ステップS23:YES)、曲率検出部116が曲率Pの検出を終了するとともに(ステップS25)、第2の車上装置200に、曲率Pの検出終了を指示する(ステップS27)。以上の処理を行うと、本処理は終了となる。
[作用効果]
このように、本実施形態の列車長測定システム1は、軌道Rに定められた特徴点Qを先頭車両12が通過した時刻t1から、最後尾車両14が通過した時刻t2までの間の列車の走行距離に基づいて列車長を算出する。特徴点Qの通過判定は、車両に搭載した慣性センサによるヨー角速度ψと、列車の走行速度Vとから、通過中の軌道部分の曲率Pに基づいて行う。これにより、通過中の軌道部分の曲率Pを検出するといった簡易な方法によって、列車の走行中に車上において自列車の列車長を測定することができる。
[変形例]
なお、本発明を適用可能な実施形態は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能なのは勿論である。
例えば、上述の実施形態では、先頭車両12に搭載された第1の車上装置100が、最後尾車両14に搭載された第2の車上装置200から受信した曲率Pをもとに最後尾車両14の特徴点Qの通過を判定した。これを、第2の車上装置200が行うこととしても良い。
図7は、この場合の第1の車上装置100A及び第2の車上装置200Aの機能構成図である。図7によれば、第2の車上装置200Aにおいて、処理部210Aは、最後尾通過判定部216を有し、記憶部220Aには、特徴点設定情報134が記憶される。最後尾通過判定部216は、曲率検出部214が検出した曲率Pをもとに、特徴点設定情報134を参照して、最後尾車両14の特徴点Qの通過を判定するとともに、その通過時刻t2を判定する。そして、判定した最後尾車両14の特徴点Qの通過時刻t2を、第1の車上装置100Aへ送信する。すると、第1の車上装置100Aにおいて、列車長算出部122は、先頭通過判定部118が判定した先頭車両の特徴点Qの通過時刻t1と、第2の車上装置200Aから受信した最後尾車両14の特徴点Qの通過時刻t2とを用いて、列車長を算出する。
或いは、第2の車上装置200は、曲率Pの検出を行わず、慣性センサ24によって計測されたヨー角速度を、その計測時刻と対応付けて、第1の車上装置100へ送信しても良い。この場合、第1の車上装置100は、第2の車上装置200から受信したヨー角速度から、最後尾車両14が通過中の軌道部分の曲率Pを算出し、最後尾車両14の特徴点Qの通過判定を行う。
10 車両、12 先頭車両、14 最後尾車両
20(22,24) 慣性センサ、33,34 速度発電機
R 軌道
1 列車長測定システム
100 第1の車上装置
102 時計部、104 通信部
110 処理部
112 速度検出部、114 走行距離計測部、116 曲率検出部
118 先頭通過判定部、120 最後尾通過判定部、122 列車長算出部
130 記憶部
132 列車長測定プログラム、134 特徴点設定情報
136 計測走行速度情報、138 計測走行距離情報
140 先頭曲率情報、142 最後尾曲率情報
144 特徴点通過情報、146 列車長情報
200 第2の車上装置
202 時計部、204 通信部
210 処理部
212 速度検出部、214 曲率検出部
220 記憶部
222 曲率検出プログラム、224 計測走行距離情報、226 検出曲率情報

Claims (5)

  1. 複数車両で編成された列車の車上装置が実行する列車長測定方法であって、
    前記列車の先頭車両の走行状態情報を用いて、前記先頭車両が通過中の軌道部分の曲率を検出する第1の曲率検出ステップと、
    前記第1の曲率検出ステップで検出された曲率波形と、直線区間と曲線区間との境界位置に予め定められた特徴点を通過する際の予め定められた特徴点通過波形とを比較して、前記先頭車両が前記特徴点を通過したことを判定する第1の通過判定ステップと、
    前記列車の最後尾車両の走行状態情報を用いて、前記最後尾車両が通過中の軌道部分の曲率を検出する第2の曲率検出ステップと、
    前記第2の曲率検出ステップで検出された曲率波形と、前記特徴点通過波形とを比較して、前記最後尾車両が前記特徴点を通過したことを判定する第2の通過判定ステップと、
    前記第1の通過判定ステップで通過判定された時点から前記第2の通過判定ステップで通過判定された時点までの前記列車の走行距離に基づいて前記列車の列車長を算出するステップと、
    を含む列車長測定方法。
  2. 前記特徴点が、直線区間から曲線区間へ変化する前記境界位置に定められた、
    請求項1に記載の列車長測定方法。
  3. 前記第1の曲率検出ステップは、前記先頭車両のヨー角速度及び前記列車の走行速度を用いて曲率を検出し、
    前記第2の曲率検出ステップは、前記最後尾車両のヨー角速度及び前記列車の走行速度を用いて曲率を検出する、
    請求項1又は2に記載の列車長測定方法。
  4. 複数車両で編成された列車の車上に搭載される列車長測定システムであって、
    前記列車の先頭車両の走行状態情報を用いて、前記先頭車両が通過中の軌道部分の曲率を検出する第1の曲率検出部と、
    前記第1の曲率検出部により検出された曲率波形と、直線区間と曲線区間との境界位置に予め定められた特徴点を通過する際の予め定められた特徴点通過波形とを比較して、前記先頭車両が前記特徴点を通過したことを判定する第1の通過判定部と、
    前記列車の最後尾車両の走行状態情報を用いて、前記最後尾車両が通過中の軌道部分の曲率を検出する第2の曲率検出部と、
    前記第2の曲率検出部により検出された曲率波形と、前記特徴点通過波形とを比較して、前記最後尾車両が前記特徴点を通過したことを判定する第2の通過判定部と、
    前記第1の通過判定部で通過判定された時点から前記第2の通過判定部で通過判定された時点までの前記列車の走行距離に基づいて前記列車の列車長を算出する列車長算出部と、
    を備えた列車長測定システム。
  5. 前記列車の先頭車両に搭載される第1の車上装置と、前記列車の最後尾車両に搭載される第2の車上装置とを具備して構成された請求項4に記載の列車長測定システムであって、
    前記第2の車上装置は、
    所定の精度を有する第2の時計部と、
    前記第2の曲率検出部と、
    を備え、前記第2の曲率検出部により検出された曲率を、前記第2の時計部で計時された計時時刻と対応付けて前記第1の車上装置に送信し、
    前記第1の車上装置は、
    所定の精度を有する第1の時計部と、
    前記第1の曲率検出部と、
    前記第1の通過判定部と、
    前記第2の車上装置から送信された曲率を用いて、前記最後尾車両が前記特徴点を通過したことを判定する前記第2の通過判定部と、
    前記列車長算出部と、
    を備えた、
    列車長測定システム。
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