JP6353258B2 - 軸受機構およびモータ装置 - Google Patents
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Description
力が加わりにくいので、筒部にラジアル方向の変形が発生しにくい。
て、筒部内の真円度や回転軸とのクリアランスが変化しにくいので、軸受性能が低下しにくい。
図1は、本発明を適用したモータ装置1の斜視図である。図2は、本発明を適用したモータ装置1の平面図である。
図3は、本発明を適用したモータ装置1に用いたモータ10等の構成を示す断面図である。なお、以下の説明において、モータ軸線方向L(ウォーム2の軸線方向)のうち、モータ軸150がモータ本体110から突出している側を出力側L1とし、モータ軸150がモータ本体110から突出している側とは反対側を反出力側L2として説明する。
10からモータ軸150が突出した形状を有している。モータ本体110は、円筒状のステータ140を有しており、ステータ140では、A相用のステータとB相用のステータとがモータ軸線方向Lに重ねて配置された構造を有している。このため、ステータ140では、コイル線120が巻回された環状の2つのコイルボビン102(第1コイルボビン102Aと第2コイルボビン102B)がモータ軸線方向Lに重ねて配置されており、かかるコイルボビン102には各々、内ステータコア103および外ステータコア104が重ねて配置されている。より具体的には、第1コイルボビン102Aにおいてモータ軸線方向Lの両側には、環状の内ステータコア103A、および断面U字形状の外ステータコア104Aが重ねて配置され、第2コイルボビン102Bにおいてモータ軸線方向Lの両側には、環状の内ステータコア103B、および断面U字形状の外ステータコア104Bが重ねて配置されている。第1コイルボビン102Aおよび第2コイルボビン102Bの内周面では、内ステータコア103A、103Bおよび外ステータコア104A、104Bの複数の極歯131、141が周方向に並んだ構成となっている。このようにして、ロータ配置穴130を備えた円筒状のステータ140が構成されており、ステータ140の径方向内側にはロータ105が同軸状に配置されている。なお、本形態では、外ステータコア104A、104Bが断面U字形状に形成されており、外ステータコア104A、104Bが各々、コイル線120の径方向外側まで延在してモータケースを構成している。また、コイルボビン102(第1コイルボビン102Aおよび第2コイルボビン102B)には、端子台(図示せず)が一体に形成されており、かかる端子台に保持された端子に基板118が接続されている。
図4は、本発明を適用したモータ装置1におけるモータ10とウォーム2との連結部分をモータ10の出力側L1からみた説明図であり、図4(a)、(b)は各々、モータ10とウォーム2との連結部分の斜視図、および分解斜視図である。
穴23に圧縮コイルバネ8を配置した状態において、圧縮コイルバネ8は、2つの第2凸部28の間に位置する。
図3および図4に示すように、本形態のモータ装置1においては、ウォーム2の外周面20は、螺旋溝21が形成されている領域のモータ軸線方向Lの両側に、螺旋溝21が形成されていない領域22、25を備えており、ウォーム2は、螺旋溝21が形成されていない領域22、25でラジアル軸受71、72(ウォーム側ラジアル軸受)によって回転可能に支持されている。かかるラジアル軸受71、72を用いた軸受機構7の詳細な構成は後述する。
図5は、本発明に係るモータ装置1に用いた軸受機構7の説明図であり、図5(a)、5b)、(c)は、ウォーム2をカバー9で覆った状態の斜視図、軸受機構7をウォーム2の軸線方向Lに沿って切断したときの断面図、および軸受機構7をウォーム2の軸線に直交する方向で切断したときの断面図である。図6は、本発明に係るモータ装置1に用いた軸受機構7をカバー9の側からみた斜視図であり、図6(a)、(b)、(c)は、フレーム6からカバー9を外した状態の斜視図、さらにフレーム6からウォーム2を外した状態の斜視図、およびウォーム2からラジアル軸受71、72を外した状態の斜視図である。図7は、本発明に係るモータ装置1に用いた軸受機構7をフレーム6側からみた斜視図であり、図7(a)、(b)は、ウォーム2をカバー9が覆っている状態の斜視図、およびカバー9を外した状態に斜視図である。
る。
本形態のモータ装置1において、フレーム6には、カバー9を固定するための円筒部68が形成されている。従って、フレーム6にカバー9を被せた状態でカバー9を通してネジ99を円筒部68に止めれば、カバー9をフレーム6に取り付けることができる。この状態で、ラジアル軸受71、72のフランジ部712、722のうち、スリット610、620から露出する部分にはカバー9が接し、フランジ部712、722がスリット610、620から抜けることを防止している。
態で、ラジアル軸受71、72のフランジ部712、722の一部は、支持板部61、62からカバー9の側に突出しているので、ラジアル軸受71、72を覆うようにカバー9を取り付けると、フランジ部712、722のうち、支持板部61、62から突出している部分の一部は、カバー9の溝910、920に収容される。
以上説明したように、本形態の軸受機構7およびモータ装置1において、ラジアル軸受71、72は、ウォーム2(回転軸)を回転可能に支持する筒部711、722と、筒部711、721から径方向外側に拡径したフランジ部712、722を備えており、ラジアル軸受71、72は、フレーム6のスリット610、620にフランジ部712、722が収容されることによりフレーム6に保持されている。このため、ラジアル軸受71、72がフレーム6に保持される際、筒部711、721に応力が加わりにくいので、筒部711、721の変形が発生しにくい。従って、筒部711、721内の真円度や回転軸とのクリアランスが変化しにくいので、軸受性能が低下しにくい。
なくとも一部を収容する溝910、920が形成されている。このため、フレーム6のスリット610、620とカバー9の溝910、920とによって、フランジ部712、722を適正な姿勢に保持することができる。また、溝910の内壁は、フランジ部712の端面716、717に接し、フランジ部712の外周面713との間に隙間があいている。同様に、溝920の内壁は、フランジ部722の端面726、727に接し、フランジ部722の外周面723との間に隙間があいている。従って、筒部711、721にラジアル方向の力が加わりにくいので、筒部711、721にラジアル方向の変形が発生しにくい。
図8は、本発明を適用した軸受機構7のラジアル軸受71の変形例を示す説明図である。上記実施の形態では、ラジアル軸受71がフランジ部712の一方側のみに筒部711を有していたが、図8に示すように、フランジ部712に対して軸線方向の両側に筒部711を備えている構成を採用してもよい。かかる構成によれば、ウォーム2(回転軸)に対する支持面(筒部711の内周面)の軸線方向の寸法が長いので、ウォーム2を安定した状態に保持することができる。なお、ラジアル軸受72の方も同様である。
上記実施の形態では、回転軸がウォーム2であったが、平歯車等が取り付けられる回転軸に対する軸受機構7に本発明を適用してもよい。
2 ウォーム(回転軸)
3 ウォームホイール
6 フレーム
61、62 支持板部
610、620 スリット
611、612、621、622 スリットの壁面
615、625 支持面
7 軸受機構
71、72 ラジアル軸受
710、720 スリット
711、721 筒部
712、722 フランジ部
713、723 フランジ部の外周面
716、717、726、727 フランジ部の端面
8 圧縮コイルバネ
9 カバー
910、920 溝
10 モータ
Claims (12)
- 回転軸と、
該回転軸を回転可能に支持する筒部、および該筒部から径方向外側に拡径したフランジ部を備えたラジアル軸受と、
前記フランジ部を内側に収容して前記ラジアル軸受を保持するスリットを備えたフレームと、
を有し、
前記スリットの内壁と前記フランジ部との隙間は、径方向より軸線方向で狭く、
前記フレームは、前記筒部の外周面を180°以下の角度範囲で径方向から支持する支持面を有していることを特徴とする軸受機構。 - 前記ラジアル軸受は、樹脂製であることを特徴とする請求項1に記載の軸受機構。
- 前記フランジ部は、前記スリットにおいて軸線方向で対向する2つの壁面の間に圧入されていることを特徴とする請求項1または2に記載の軸受機構。
- 軸線方向からみたとき、前記フランジ部は、多角形であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の軸受機構。
- 軸線方向からみたとき、前記フランジ部は、四角形であることを特徴とする請求項4に記載の軸受機構。
- 前記フランジ部のうち、前記スリットから露出する部分には、前記フレームに重なるカバーが接していることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の軸受機構。
- 前記フランジ部は、周方向の一部が前記スリットから突出しており、
前記カバーには、前記フランジ部のうち、前記スリットから突出している部分の少なくとも一部を収容する溝が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の軸受機構。 - 前記溝の内壁は、前記フランジ部の軸線方向に位置する端面に接し、前記フランジ部の外周面との間に隙間があいていることを特徴とする請求項7に記載の軸受機構。
- 前記ラジアル軸受は、軸線方向で離間する2箇所に配置され、
当該2箇所に設けられた前記ラジアル軸受は各々、他方のラジアル軸受の側に前記筒部を向けて前記フレームに保持されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の軸受機構。 - 前記ラジアル軸受は、前記フランジ部に対して軸線方向の両側に前記筒部を備えていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の軸受機構。
- 前記回転軸は、ウォームであることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の軸受機構。
- 請求項1乃至11の何れか一項に記載の軸受機構を備えたモータ装置であって、
前記回転軸を回転駆動するモータを有していることを特徴とするモータ装置。
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