JP6352844B2 - 多数個取り回路配線基板および弾性表面波装置 - Google Patents

多数個取り回路配線基板および弾性表面波装置 Download PDF

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Description

本発明は、多数個取りの回路配線基板上に弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave)素子が複数個搭載された多数個取り回路配線基板および弾性表面波装置に関する。
多数個取りの回路配線基板上にはんだバンプを介して弾性表面波素子が搭載された弾性表面波装置の多数個取り回路配線基板が知られている。このような多数個取り回路配線基板としては、例えば、特許文献1に開示されているものがある。
特開2003−283295号公報
しかしながら、弾性表面波素子は、はんだバンプを介して回路配線基板上に搭載されており、はんだバンプの表面等にはんだフラックス残渣が残り、はんだフラックス残渣が弾性表面波素子の機能体上の保護膜に付着しやすくなり、弾性表面波の振動が阻害されて透過帯域の損失が大きくなりやすいという問題点があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、はんだフラックスの付着を抑制することができる弾性表面波装置の多数個取り回路配線基板および弾性表面波装置を提供することにある。
本発明の一態様に係る多数個取り回路配線基板は、回路配線基板と、該回路配線基板との間に空間を有するように搭載されており、平面視して四角形状の素子基板と該素子基板の一方主面に形成された複数の機能体とを有する複数の弾性表面波素子とを含んでおり、前記弾性表面波素子は、前記複数の機能体の周辺に複数の素子側電極パッドが設けられており、前記回路配線基板は、前記一方主面と対向する主面にはんだバンプを介して前記素子側電極パッドに電気的に接続されている複数の基板側電極パッドと隣接する前記基板側電極パッド間に位置するとともに前記はんだバンプに近接する複数のダミーパターンとが設けられており、該ダミーパターンは、平面視して前記素子基板と重なるとともに一部が前記素子基板の外周から突出していることを特徴とするものである。
本発明の多数個取り回路配線基板によれば、はんだバンプの近傍にダミーパターンを形成して洗浄の際に洗浄液の流速を大きくするとともに洗浄液を素子基板の下面に効果的に誘導することによって、はんだフラックスの付着を抑制させることができる。
(a)は、本発明の実施形態に係る多数個取り回路配線基板を説明するための概略の断面図、(b)は、多数個取り回路配線基板を上方側から透視して示す透視図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る多数個取り回路配線基板に用いられる弾性表面波素子を上方側から透視して示す透視図、(b)および(c)は、回路配線基板上のダミーパターンを説明するための説明図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る多数個取り回路配線基板に用いられる弾性表面波素子を上方側から透視して示す透視図、(b)および(c)は、回路配線基板上の他の例のダミーパターンを説明するための説明図である。 (a)および(b)は、回路配線基板上の他の例のダミーパターンを説明するための説明図である。 回路配線基板上の他の例のダミーパターンを説明するための説明図である。 本発明の実施形態の他の例の多数個取り回路配線基板を上方側から透視して示す透視図である。
以下、本発明の実施形態に係る多数個取り回路配線基板について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明で用いられる図は模式的なものであり、図面上の寸法比率等は現実のものとは必ずしも一致していない。なお、多数個取り回路配線基板は、いずれの方向を上方もしくは下方としてもよいが、説明の便宜上、直交座標系XYZを定義するとともに、Z方向の正側を上方として、上面もしくは下面の語を用いるものとする。
また、実施形態等の説明において、既に説明した構成と同一若しくは類似する構成については、同一の符号を付して説明を省略することがある。
<実施形態>
本発明の実施形態に係る多数個取り回路配線基板10について、図1乃至図5を参照しながら以下に説明する。
実施形態に係る多数個取り回路配線基板10は、図1および図2に示すような構成であり、回路配線基板1と複数の弾性表面波素子2とを含んでおり、弾性表面波素子2が素子基板2aと素子基板2aの一方主面に形成された複数の機能体2bとを有しており、回路配線基板1との間に空間を有するように搭載されている。本実施形態では、多数個取り配線回路基板10は、弾性表面波素子2が回路配線基板1上に9個搭載された場合を用いて説明する。すなわち、多数個取り回路配線基板10は、回路配線基板1上に複数の弾性表面波素子2が搭載されたものである。なお、弾性表面波素子2の搭載個数は、回路配線基板1の大きさ等を考慮して適宜に設定される。
弾性表面波素子2は、平面視して四角形状の素子基板2aの一方主面に複数の機能体2bが形成され、複数の機能体2bの周辺に複数の素子側電極パッド3が設けられており、素子側電極パッド3が配線パターン2cを介して機能体2に電気的に接続されている。
また、回路配線基板1は、一方主面と対向する主面(回路配線基板1の上面)に複数の基板側電極パッド4が設けられており、基板側電極パッド4がはんだバンプ5を介して素子側電極パッド3に電気的に接続されている。回路配線基板1は、一方主面と対向する主面に複数のダミーパターン6が設けられている。ダミーパターン6は、平面視して素子基板2aの領域において隣接する基板側電極パッド4間に位置するとともにはんだバンプ5に近接して設けられており、平面視して素子基板2aと重なるとともに一部が素子基板2aの外周辺から外側に突出している。
図1は、多数個取り回路配線基板10を上方側から透視した状態を示しており、弾性表面波素子2の機能体2bおよび配線パターン2cと回路配線基板1のダミーパターン6との位置関係を示している。また、多数個取り回路配線基板10は、例えば、図1(a)において、多数個取り回路配線基板10を洗浄するための洗浄液がY方向の正側から負側に向かって流れるように配置されている。すなわち、図1(a)において、洗浄液は、多数個取り回路配線基板10の上方側から下方側に向かって流れるように配置されている。
なお、多数個取り回路配線基板10は、Y方向において、洗浄液が多数個取り回路配線基
板10の上方側から下方側に流れるように、また、下方側から上方側に流れるように配置されていてもよい。また、多数個取り回路配線基板10は、X方向において、洗浄液が多数個取り回路配線基板10の右方側から左方側に流れるように、また、左方側から右方側に流れるように配置されていてもよい。洗浄液の流れ方向は、特に、限定されない。
弾性表面波素子2は、複数の機能体2bが素子基板2aの一方主面(下面)に形成されており、図1に示すように、例えば、概ね直方体形状である。このように、弾性表面波素子2は、素子基板2aの一方主面(下面)には、複数の機能体2b、複数の配線パターン2cおよび複数の素子側電極パッド3が設けられており、複数の配線パターン2cが機能体2bに電気的に接続されている。また、弾性表面波素子2は、図2に示すように、複数の素子側電極パッド3が素子基板2aの機能体2bの周辺に配置されており、各々の配線パターン2cに電気的に接続されている。配線パターン2cは、四角形状の素子基板2aの外周辺に沿って形成されている。なお、弾性表面波素子2は、素子基板2aの一方主面には機能体2b同士を接続するための中間配線が形成されている。なお、中間配線は配線パターン2cに含まれるものとする。
弾性表面波素子2は、図2に示すように、素子基板2aの一方主面(下面)に複数の素子側電極パッド3が設けられており、素子側電極パッド3は、配線パターン2cの端部に設けられているもの、または、配線パターン2cの途中に設けられているものがある。また、素子側電極パッド3は、配線パターン2cに電気的に接続されているものおよび配線パターン2cに電気的に接続されていないものがある。配線パターン2cに電気的に接続された素子側電極パッド3および配線パターン2cに電気的に接続されていない素子側電極パッド3が四角形状の素子基板2aの辺に沿って形成されている。
弾性表面波素子2は、例えば、一方主面の複数の素子側電極パッド3のいずれかを介して信号が入力され、入力された信号に所定の処理を施して複数の素子側電極パッド3のいずれかから信号を出力する。また、複数の素子側電極パット3は、素子基板2aの一方主面(下面)に適宜な形状および適宜な数で設けられており、素子側電極パッド3の形状、数、形成位置および役割等は、弾性表面波素子2の内部の構成等に応じて適宜に設定される。例えば、複数の素子側電極パッド3は、円形状で設けられているが、これに限らず、四角形状等で設けられていてもよい。
また、弾性表面波素子2は、図1に示すように、保護膜2dが素子基板2aの一方主面に機能体2bを覆うように設けられている。保護膜2dは、機能体2bおよび配線パターン2cを覆うように形成されているとともに素子側電極パッド3の形成領域が露出するように形成されている。すなわち、保護膜2dは、素子側電極パッド3が設けられる領域を除いて、素子基板2aの下面の概ね全面にわたって形成されている。素子側電極パッド3は保護膜2dから露出している配線パターン2c上に設けられている。
この場合には、例えば、スパッタリング法を用いて保護膜2dが機能体2bおよび配線パターン2cを覆うように形成され、周知のフォトリソグラフィー法等を用いて配線パターン2c上の保護膜2dを取り除いて配線パターン2c上に素子側電極パッド3の形成領域を露出させる。例えば、スパッタリング法を用いて保護膜2dから露出している配線パターン2c上に金属層(バイメタル層)を形成することによって、素子側電極パッド3が保護膜2dから露出している配線パターン2c上に設けられる。
保護膜2dは、例えば、酸化珪素、酸化アルミニウムまたは窒化珪素等の絶縁材料からなる。保護膜2dの厚みは、例えば、5(nm)〜30(nm)である。
弾性表面波素子2は、素子基板2aの一方主面(下面)に機能体2bおよび配線パター
ン2cが導電層により構成されており、導電層は、例えば、同一の導電材料によって同時に形成することができる。導電層は、いずれも、AlまたはAl合金(例えば、Al−Cu系、Al−Si−Cu系またはAl−Ti系)等の金属材料で形成することができる。また、導電層は一つの導電材料から構成されていても、複数の導電材料が積層されて構成されていてもよい。機能体2bおよび配線パターン2cは、一部は異なる導電材料によって形成されていてもよい。機能体2bおよび配線パターン2cは、導電層の厚みが、例えば、50(nm)〜500(nm)である。
素子側電極パッド3は、配線パターン2cと同様に、例えば、AlまたはAl合金(例えば、Al−Cu系、Al−Si−Cu系またはAl−Ti系)等の金属材料からなる導電層により構成されており、はんだバンプ5との接合性の向上を目的として、導電層の表面に、バリアメタル層が形成されている。バリアメタル層は、例えば、スパッタリング法を用いて、クロム(Cr)層、ニッケル(Ni)層およびその上から金(Au)層が形成されている。
機能体2bおよび配線パターン2cは、具体的には、まず、スパッタリング法または蒸着法等の薄膜形成法を用いて、素子基板2aの下面上に導電層となる金属層が形成される。次に、この金属層に対して周知のフォトリソグラフィー法等を用いてパターニングを行なうことで形成することができる。
また、弾性表面波素子2は、厚みが、例えば、50(μm)〜400(μm)であり、また、平面視における長辺および短辺の長さが、例えば、0.4(mm)〜3(mm)である。なお、弾性表面波素子2の厚みおよび平面視における長辺および短辺の長さは適宜な厚みおよび長さとすることができる。
多数個取り回路配線基板10は、弾性表面波素子2が回路配線基板1の上面に素子基板2aの一方主面(素子基板2aの下面)を対向させて縦横に複数個搭載されている。また、回路配線基板1は、素子基板2aの一方主面と対向する主面(上面)に複数の基板側電極パッド4が設けられており、基板側電極パッド4は対応する各々の素子側電極パッド3にはんだバンプ5を介して電気的に接続されている。
また、弾性表面波素子2は、素子基板2aが回路配線基板1の上面側に回路配線基板1の上面との間に空間Sを形成するように対向して配置されている。素子側電極パッド3および基板側電極パッド4は、素子基板2aと回路配線基板1との間に空間Sを有するようにはんだバンプ5を介して電気的に接続されている。はんだバンプ5は、例えば、Sn−Ag系、Sn−Ag−Cu系またはSn―Bi系等のはんだ材料、あるいは、Pbを含む高融点のはんだ材料からなる。多数個取り回路配線基板10は、はんだバンプ5の厚みが、例えば、10(μm)〜100(μm)でり、回路配線基板1と素子基板2a(保護膜2dを含む)との間隔が、例えば、10(μm)〜130(μm)である。
このように、弾性表面波素子2は、素子基板2aの一方主面に機能体2bが形成されており、多数個取り回路配線基板10は、弾性表面波素子2が素子基板2aの一方主面と回路配線基板1の主面との間に振動のための空間Sを有するように配線回路基板1上に縦横に複数個搭載されている。
弾性表面波素子2は、素子基板2aが、圧電性基板であり、図1に示すように、概ね薄型の直方体形状に形成されており、例えば、タンタル酸リチウム単結晶またはニオブ酸リチウム単結晶等の圧電性を有する単結晶の基板によって構成されている。圧電性基板の平面形状および各種寸法は適宜に設定されてよい。圧電性基板は、例えば、平面視において四角形状であり、圧電性基板2a1の厚さは、例えば、一定であり、適宜に設定され、例
えば、50(μm)〜300(μm)であり、また、圧電性基板の平面視における長辺および短辺の長さは、例えば、0.5(mm)〜1.5(mm)である。また、素子基板2aは、いわゆる貼り合わせ基板で構成されていてもよい。
弾性表面波素子2は、図1および図2に示すように、機能体2bが素子基板2aの一方主面(下面)に設けられており、機能体2bは、例えば、周知のIDT(Inter Digital transducer)2b1および2つの反射器2b2を有しており、いわゆるSAW共振子である。
IDT電極2b1は、図2に示すように、互いに噛み合うように(複数の電極指が互い
に交互するように)配置された一対の櫛歯電極を有している。IDT電極2b1の各櫛歯
電極は、バスバーと、バスバーからバスバーの長手方向に直交する方向に延びる複数の電極指とを有している。複数の電極指のピッチは概ね一定である。実際には、IDT電極2b1は、これより多くの電極指を有するように設けられていてもよい。
また、反射器2b2は、図2に示すように、IDT電極2b1を両側から挟むように設けられており、一対のバスバーと、一対のバスバー間において延びる複数の電極指とを有している。この複数の電極指のピッチは概ね一定であるとともに、IDT電極2b1の複数の電極指のピッチと概ね同一である。
弾性表面波素子2は、図2に示すように、素子基板2aに配線パターン2cが形成されており、配線パターン2cはIDT電極2b1の一方のバスバーから延出して設けられている。このように、配線パターン2cは、IDT電極2b1から機能体2bの周辺の素子側電極パッド3に向かって延出するように形成されている。配線パターン2cは、IDT電極2b1への電気信号の入出力の経路となる。そして、素子側電極パッド3は、配線パターン2c上に設けられており、配線パターン2cに電気的に接続されている。すなわち、配線パターン2cは、機能体2bと素子側電極パッド3とを電気的に接続している。
回路配線基板1は、素子基板2aの一方主面(下面)に対向するように配置されている。回路配線基板1は、上面に基板側電極パッド4が設けられ、下面に下面導体層1cが設けられ、内部に内部導体層1bが設けられている。回路配線基板1は、上面の基板側電極パッド4と内部導体層1bとが貫通導体層1aを介して電気的に接続されており、また、内部導体層1bと下面導体層1cとが貫通導体層1aを介して電気的に接続されている。また、基板側電極パッド4は、厚みが、例えば、5(μm)〜15(μm)である。
また、回路配線基板1は、図1および図2に示すように、上面に複数のダミーパターン6が設けられており、ダミーパターン6は、隣接する基板側電極パッド4間に位置するとともにはんだバンプ5に近接して設けられている。また、ダミーパターン6は、図1および図2に示すように、平面視して素子基板2aと重なるとともに一部が素子基板2aから外側に向かって突出している。なお、図2(b)および図2(c)では、配線回路基板1上の弾性表面波素子2の素子基板2aの位置を点線で示している。なお、ダミーパターン6については後述する。
回路配線基板1は、図1に示すように、例えば、概ね薄型の直方体形状に形成されている。また、回路配線基板1は、例えば、酸化アルミニウム質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、炭化珪素質焼結体またはガラスセラミック焼結体等のセラミック材料が用いられる。または、回路配線基板1は、例えば、ポリイミド樹脂、シアネート樹脂、エポキシ樹脂またはポリフェニレンエーテル樹脂等の有機樹脂材料が用いられる。また、セラミックまたはガラス等の無機材料をエポキシ樹脂等の有機樹脂材料に混合させてなる複合材料を用いることもできる。また、回路配線基板1は、平面視における長辺
および短辺の長さが、例えば、30(mm)〜300(mm)である。
ダミーパターン6は、例えば、印刷法を用いて上面の基板側電極パッド4と同一の導電材料によって同時に形成することができる。素子側電極パッド4およびダミーパターン6は、例えば、銅、銀またはタングステン等の金属材料で形成されている。また、同様に、貫通導体層1a、内部導体層1bおよび下面導体層1cは、例えば、銅、銀またはタングステン等の金属材料で形成されている。また、ダミーパターン6は、基板側電極パッド4と別々に形成されていてもよい。
また、基板側電極パッド4は、はんだバンプ5との接合性の向上を目的として、表面に、例えば、めっき層形成法を用いて、ニッケル層およびその上から金層が形成されている。また、ダミーパターン6は、同様に、表面に、例えば、めっき層形成法を用いて、ニッケル(Ni)層およびその上から金(Au)層が形成されている。
回路配線基板1は、一般的な配線基板の製造方法と同様の製造方法を用いて製造することができる。回路配線基板1の製造方法の一例を以下に示す。本実施形態では、回路配線基板1は、第1の配線基板と第2の配線基板とからなる2層で構成される場合を示しており、例えば、上側の第1の配線基板と下側の第2の配線基板とを積層して製造することができる。
回路配線基板1は、まず、下側の第2の配線基板の下面に周知の印刷法またはフォトリソグラフィー法等を用いて下面導体層1cが、例えば、銅等の金属材料で形成される。そして、この第2の配線基板は、上面からレーザー加工、ドリル加工または金型加工等を用いて第2の配線基板を貫通する貫通孔が下面導体層1c上に形成される。次に、第2の配線基板は、周知の印刷法またはフォトリソグラフィー法等を用いて、例えば、銅等の金属材料で貫通孔に貫通導体層1aが形成されるとともに上面に内部導体層1bが形成される。そして、第2の配線基板の上面に第1の配線基板を積層して、上述の製造工程を経ることによって、2層からなる回路配線基板1が得られる。
また、多数個取り回路配線基板10は、弾性表面波素子2の上面(素子基板2aの一方主面とは反対側の主面)を覆うとともに、弾性表面波素子2の側面を覆うように不図示の封止樹脂層を設けて、例えば、ダイシングブレードを用いて隣接する弾性表面波素子2間を切断することによって、複数の弾性表面波装置を得ることができる。また、封止樹脂層の厚みは、例えば、0.2(mm)〜0.8(mm)であり、封止樹脂層は、例えば、エポキシ樹脂等の樹脂材料からなる。
また、回路配線基板1上の隣接する弾性表面波素子2間において、それぞれのダミーパターン6(ダミーパターン6〜6D)の形状を有するようにダミーパターン6同士を繋げてもよい。この場合には、繋がっているダミーパターン6(ダミーパターン6〜6D)の中央部を、例えば、ダイシングブレードを用いて切断すれば、個々の弾性表面波装置になる。弾性表面波装置は、機能体2b上の保護膜2dにはんだフラックスの残渣の付着が抑制されている。
ここで、回路配線基板1に形成されるダミーパターン6について以下に説明する。
図2(b)および図2(c)に示すように、ダミーパターン6は、素子基板2a内の隣接する基板側電極パッド4間に位置するとともにはんだバンプ5に近接して設けられており、平面視して素子基板2aと重なるとともに一部が素子基板2aの外周から外側に突出している。ダミーパターン6は、図2においては、平面視して三角形状であり、三角形状の一辺6aが素子基板2aの平面視における辺(長辺および短辺)に平行な方向に配置さ
れている。
このように、弾性表面波素子2は、はんだバンプ6の近傍にダミーパターン6が形成されており、多数個取り回路配線基板10は、はんだバンプ5の近傍では回路配線基板1と素子基板2a(保護膜2dを含む)との間隔がダミーパターン6の厚み分狭くなっている。また、ダミーパターン6は、厚みが、例えば、5(nm)〜15(nm)である。ダミーパターン6の三角形状の大きさおよび配置個数は、隣接する基板側電極パッド4間の間隔または一方主面上の機能体2bの配置構成等に応じて適宜に設定される。
ダミーパターン6は、図2(b)では、平面視して三角形状の一辺6aが素子基板2aの辺に平行な方向に配置されているとともに素子基板2aの辺の内側に位置するように設けられている。また、ダミーパターン6は、図2(c)では、平面視して三角形状の一辺6aが素子基板2aの辺に平行な方向に配置されているとともに素子基板2aの辺よりも外側に位置するように設けられている。ダミーパターン6は、平面視して直角三角形、正三角形または二等辺三角形等の三角形状であり、三角形状であれば形状は特に限定されない。また、三角形状の角部は丸み(湾曲)を有していてもよい。
例えば、素子側電極パッド3および基板側電極パッド4は、はんだバンプ5を介してはんだ接合を行なうと、はんだバンプ5の表面または近傍にはんだフラックス残渣が残り、このはんだフラックス残渣が弾性表面波素子2の機能体2b上の保護膜2dに付着しやすくなる。
しかしながら、多数個取り回路配線基板10では、洗浄の際に、例えば、洗浄液がY方向の正側から負側に向かって流れており、はんだバンプ6の近傍にはダミーパターン6が設けられているので、はんだバンプ5の近傍で素子基板2aと回路配線基板1との間隔が狭くなり、この間隔の狭い領域では洗浄液の流速が大きくなり、洗浄効果を向上させることができる。また、ダミーパターン6は一部が素子基板2aから突出しており、図1(a)において、特に、Y方向(素子基板2aの短辺側)に沿って設けられているダミーパターン6は、洗浄液がY方向の正側から負側に流れており、素子基板2aから突出する突出部が洗浄液を素子基板2aの下面に効果的に誘導するので、洗浄効果を向上させることができる。
したがって、多数個取り回路配線基板10は、ダミーパターン6が設けられた間隔の狭い領域で洗浄液の流速が大きくなるとともに、洗浄液を素子基板2aの下面に効果的に誘導し、はんだバンプ5の表面および近傍のはんだフラックス残渣を効果的に洗い流すことができ、洗浄効果が向上するので、はんだフラックスの残渣が機能体2b上の保護膜2dに付着しにくくなる。
また、多数個取り回路配線基板10は、洗浄液が上方側から下方側に、下方側から上方側に、右方側から左方側にまたは左方側から右方側に向かって流れていても、同様な洗浄効果を得ることができる。
図2(b)では、洗浄液の流れの一例を矢印で示しており、ダミーパターン6は洗浄液がはんだバンプ5に向かって流れるように設けられており、流速の大きな洗浄液がはんだバンプ5の表面および近傍のはんだフラックス残渣を効果的に洗い流すことができる。
また、図2(c)では、洗浄液の流れの一例を矢印で示しており、ダミーパターン6は洗浄液がはんだバンプ5とダミーパターン6の間を流れやすくなるように設けられており、流速の大きな洗浄液がはんだバンプ5の表面および近傍のはんだフラックス残渣を効果的に洗い流すことができる。また、ダミーパターン6は、素子基板2aの下面にも洗浄液
が流れやすくなるように設けられており、はんだフラックス残渣を効果的に素子基板2aの外側に排出することができる。
図3には、他の例を示しており、ダミーパターン6Aは、平面視して台形状であり、底辺(6Aa、6Ab)が素子基板2aの辺に平行な方向に配置されている。また、台形状の角部は丸み(湾曲)を有していてもよい。
図3(b)では、洗浄液の流れの一例を矢印で示しており、ダミーパターン6Aは台形状であり、洗浄液がはんだバンプ5に向かって流れるように設けられており、流速の大きな洗浄液がはんだバンプ5の表面および近傍のはんだフラックス残渣を効果的に洗い流すことができる。
また、図3(c)では、洗浄液の流れの一例を矢印で示しており、ダミーパターン6Aは、台形状であり、洗浄液がはんだバンプ5とダミーパターン6Aの間を流れやすくなるように設けられており、流速の大きな洗浄液がはんだバンプ5の表面および近傍のはんだフラックス残渣を効果的に洗い流すことができる。また、ダミーパターン6Aは、素子基板2aの下面にも洗浄液が流れやすくなるように設けられており、はんだフラックス残渣を効果的に素子基板2aの外側に排出することができる。
また、隣接する基板側電極パッド4間の間隔が大きい場合には、ダミーパターン6Aは、形状を調整することによって、具体的には、台形状の底辺の長さを大きくすることによって、隣接する基板側電極パッド4間にダミーパターン6Aを1つ配置することができるので、ダミーパターンの設計の自由度を高めることができる。
図4には、他の例を示しており、ダミーパターン6B(ダミーパターン6C)は、平面視して直線部6Ba(6Ca)と円弧部6Bb(6Cb)とからなる半楕円形状であり、直線部6Ba(6Ca)が素子基板2aの辺に平行な方向に配置されているとともに素子基板2aの辺よりも外側に位置している。
また、図4(a)では、洗浄液の流れの一例を矢印で示しており、ダミーパターン6Bは、半楕円形状であり、洗浄液がはんだバンプ5に向かって流れるように設けられており、流速の大きな洗浄液がはんだバンプ5の表面および近傍のはんだフラックス残渣を効果的に洗い流すことができる。
また、図4(b)では、洗浄液の流れの一例を矢印で示しており、ダミーパターン6Cは、半楕円形状であり、洗浄液がはんだバンプ5とダミーパターン6Cの間を流れやすくなるように設けられており、流速の大きな洗浄液がはんだバンプ5の表面および近傍のはんだフラックス残渣を効果的に洗い流すことができる。また、ダミーパターン6Cは、素子基板2aの下面にも洗浄液が流れやすくなるように設けられており、はんだフラックス残渣を効果的に素子基板2aの外側に排出することができる。
また、ダミーパターン6B(ダミーパターン6C)は、円弧部6Bb(6Cb)が素子基板2aの下面に位置しており、円弧部6Bb(6Cb)が洗浄液の流れを乱しにくく、はんだフラックス残渣を効果的に素子基板2aの外側に排出することができる。
図5には、他の例を示しており、ダミーパターン6Dは、平面視して直線部6Daと円弧部6Dbとからなる半楕円形状であり、直線部6Daが素子基板2aの辺に平行な方向に配置されているとともに素子基板2aの辺よりも外側に位置しており、直線部6Daと円弧部6Dbとの間に互いに平行な辺部6Dcを有しており、平行な辺部6Dcが素子基板2aの辺に垂直な方向に位置している。
図5では、洗浄液の流れの一例を矢印で示しており、ダミーパターン6Dは半楕円形状であり、洗浄液がはんだバンプ5とダミーパターン6Dの間を流れやすくなるように設けられており、流速の大きな洗浄液がはんだバンプ5の表面および近傍のはんだフラックス残渣を効果的に洗い流すことができる。また、ダミーパターン6Dは、素子基板2aの下面にも洗浄液が流れやすくなるように設けられており、はんだフラックス残渣を効果的に素子基板2aの外側に排出することができる。
また、ダミーパターン6Dは、平行な辺部6Dcを有しており、平行な辺部6Dcが素子基板2aの辺に垂直な方向に位置しているので、素子基板2aの下面での洗浄液の流れが良好となり、はんだフラックス残渣を効果的に素子基板2aの外側に排出することができる。
本発明は、上述した実施の形態に特に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更および改良が可能である。
上述の多数個取り回路配線基板10では、1つの弾性表面波素子2で構成された弾性表面波装置を製造するためのものであるが、図6に示すように、例えば、送信用弾性表面素子と受信用弾性表面波素子とを含む2つの弾性表面波素子で構成された弾性表面波装置用の多数個取り回路配線基板10Aにも適用することができる。
1 回路配線基板
1a 貫通導体層
1b 内部導体層
1c 下面導体層
2 弾性表面波素子
2a 素子基板
2b 機能体
2c 配線パターン
2d 保護膜
3 素子側電極パッド
4 基板側電極パッド
5 はんだバンプ
6、6A、6B、6C、6D ダミーパターン
10、10A 多数個取り回路配線基板
S 空間

Claims (7)

  1. 回路配線基板と、該回路配線基板との間に空間を有するように搭載されており、平面視して四角形状の素子基板と該素子基板の一方主面に形成された複数の機能体とを有する複数の弾性表面波素子とを含んでおり、
    前記弾性表面波素子は、前記複数の機能体の周辺に複数の素子側電極パッドが設けられており、
    前記回路配線基板は、前記一方主面と対向する主面にはんだバンプを介して前記素子側電極パッドに電気的に接続されている複数の基板側電極パッドと隣接する前記基板側電極パッド間に位置するとともに前記はんだバンプに近接する複数のダミーパターンとが設けられており、
    該ダミーパターンは、平面視して前記素子基板と重なるとともに一部が前記素子基板の外周から突出していることを特徴とする多数個取り回路配線基板。
  2. 前記ダミーパターンは、平面視して三角形状であり、一辺が前記素子基板の辺に平行な方向に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の多数個取り回路配線基板。
  3. 前記ダミーパターンは、平面視して前記一辺が前記素子基板の辺よりも外側に位置していることを特徴とする請求項2に記載の多数個取り回路配線基板。
  4. 前記ダミーパターンは、平面視して台形状であり、底辺が前記素子基板の辺に平行な方向に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の多数個取り回路配線基板。
  5. 前記ダミーパターンは、平面視して直線部と円弧部とからなる半楕円形状であり、前記直線部が前記素子基板の辺に平行な方向に配置されているとともに前記素子基板の辺よりも外側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の多数個取り回路配線基板。
  6. 前記半楕円形状は、前記直線部と前記円弧部との間に互いに平行な辺部を有していることを特徴とする請求項5に記載の多数個取り配線回路基板。
  7. 回路配線基板と、該回路配線基板との間に空間を有するように搭載されており、四角形状の素子基板と該素子基板の一方主面に形成された複数の機能体とを有する弾性表面波素子とを含んでおり、
    前記弾性表面波素子は、前記複数の機能体の周囲に複数の素子側電極パッドが形成されており、
    前記回路配線基板は、前記一方主面と対向する主面にはんだバンプを介して前記素子側電極パッドに電気的に接続されている複数の基板側電極パッドと隣接する前記基板側電極パッド間に位置するとともに前記はんだバンプに近接する複数のダミーパターンとが形成されており、
    該ダミーパターンは、平面視して前記素子基板と重なるとともに一部が前記素子基板から突出していることを特徴とする弾性表面波装置。
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