JP6351877B2 - 光通信装置、制御信号受信回路および光通信システム - Google Patents

光通信装置、制御信号受信回路および光通信システム Download PDF

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Description

本発明は、光波長を制御するための制御信号を送受信する光通信システムにおける光通信装置、制御信号生成回路、制御信号受信回路および該光通信システムに関する。
光通信装置であり親局装置であるOLT(Optical Line Terminal Unit)と光通信装置であり子局装置である複数のONU(Optical Network Unit)とが、ONUごとの専用の光波長を用いて通信するポイント-トゥ-ポイント(PtP) WDM−PON(Wavelength Division Multiplexing Passive Optical Network)システムでは、低コスト化を実現するために、ONUは、カラーレスすなわち光波長無依存であることが要求されている。このため、運用中のPtP WDM−PONシステムにおいて、新たなONUがシステムに参入した場合、すなわちONUエントリ時に、OLTは、既に通信に使用中の光波長以外の空き波長を、新たにエントリしたONUとの間の通信用波長としてアサインする必要がある。従来のPtP WDM−PONシステムでは、ONUエントリ時の波長制御および運用中の監視制御を実施するためのデータを送受信する専用の制御チャネルとして、AMCC(Auxiliality Management and Control Channel)が提供されている。
AMCCの伝送方式としては、主信号データ上に、主信号の伝送特性に影響を与えない程度、例えば10%以下の低い変調度の1MHzのRF(Radio Frequency)パイロットキャリアを重畳し、このRFパイロットキャリアを用いて64kbps〜128kbpsのデータレートでOOK(On−Off−Keying)変調された制御データを搬送するRFパイロットトーン方式が提案されている。例えば、非特許文献1および非特許文献2を参照されたい。
また、非特許文献2には、AMCCにより伝送される信号であるAMCC信号を送受信するためのONU側の具体的な回路、すなわちAMCC回路についても提案されている。非特許文献2に記載のAMCC回路は、10Gbps級のビットレートを持つ主信号の電気信号に、RFパイロットトーン方式によりAMCC信号を重畳し、AMCC信号を重畳した後の電気信号を光信号に変換して送信する。また、非特許文献2に記載のAMCC回路は、AMCC信号が重畳された光信号を受信すると、TF(チューナブル光フィルタ)にて所望の光波長の信号を抽出し、抽出した光波長の光信号を電気信号に変換後に電気信号からAMCC信号を抽出する。
INTERNATIONAL TELECOMMUNICATION UNION TELECOMMUNICATION STANDARDIZATION SECTOR,"Draft Amendment 1 to Recommendation ITU−T G.989.2(2014)(for Consent, 3 July 2015)",July 2015 Klaus Grobe,Harald Rohde,Klaus Pulverer,"AMCC(Auxiliary Management and Control Channel)",FSAN Meeting Q2/2014,May 2014,Stuttgart
光通信システムにおいて100Gbps級などの高速な伝送速度を実現するための技術として、受信側において参照光となるローカル光と受信した光信号とを干渉させるコヒーレント検波を行うコヒーレント光伝送技術がある。以下、コヒーレント光伝送技術により伝送される信号をコヒーレント信号と呼ぶ。コヒーレント光伝送技術では、搬送波の周波数、位相などを用いて情報を伝送することができるため、100Gbps級などの高速な伝送速度を実現することができる。
しかしながら、非特許文献2に記載の従来のAMCC回路では、AMCC信号を電気信号である主信号に重畳する構成のため、100Gbps級のコヒーレント信号を実現する場合には、高速な電気信号を処理する回路が必要となる。しかしながら、このように高速な電気信号を処理する回路を実現することは難しく、処理回路において遅延などにより主信号に影響が生じる可能性がある。また、非特許文献2には、100Gbps級のコヒーレント光伝送技術を用いる場合のAMCC回路の構成について開示も示唆もされていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、高速な伝送速度の光信号を伝送するPtP WDM−PONシステムにおいて、主信号への影響を抑制して光波長の制御に用いられる制御信号を主信号へ重畳することができる光通信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、送信する光信号の光波長および受信する光信号の光波長を変更可能な子局装置と子局装置ごとに専用の光波長を用いて通信を行う光通信装置であって、子局装置との間の通信で用いる光波長を制御するための制御情報を示すデータ信号を電気信号として生成するデータ生成回路と、データ信号に基づいて搬送波を変調し、変調後の搬送波を、光通信装置から子局装置へ向かう方向である下り方向に送信される下り制御信号として出力する搬送波生成回路と、を備える。また、本発明にかかる光通信装置は、子局装置へ送信する光信号である主信号を、下り制御信号に基づいて光強度変調する光強度変調器、を備える。子局装置から受信する光信号には、子局装置から光通信装置に向かう方向である上り方向に送信される制御信号である上り制御信号が光強度変調により重畳されており、上り制御信号は、搬送波が子局装置から送信される波長制御に関する制御情報に対して子局装置に固有の拡散符号を用いて拡散処理が実施された信号を用いて変調された信号である。また、本発明にかかる光通信装置は、子局装置から受信する光信号から該光信号に重畳された上り制御信号に対応する波長帯の光信号を抽出し、抽出した光信号を電気信号に変換して出力するフィルタと、フィルタから出力される電気信号に、子局装置における拡散処理において用いられた拡散符号と同一の拡散符号を用いて逆拡散処理を実施する逆拡散回路と、逆拡散処理後の信号を復調するデータ受信回路と、を備える。
本発明にかかる光通信装置、信号生成回路および光通信システムは、高速な伝送速度の光信号を伝送するPtP WDM−PONシステムにおいて、主信号への影響を抑制して光波長の制御に用いられる制御信号を主信号へ重畳することができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる光通信システムの構成例を示す図 実施の形態1のOLTの構成例を示す図 実施の形態1のONUの構成例を示す図 実施の形態1の制御回路の構成例を示す図 新規ONUが接続された場合のOLTの動作手順の一例を示すフローチャート 実施の形態1のOLTにおけるAMCC信号の生成方法および重畳方法を説明するための図 実施の形態1の波長割当て結果を受信したONUにおける動作手順の一例を示すフローチャート 実施の形態1のONUにおけるAMCC信号の生成方法の一例を示す図 実施の形態2にかかるOLTの構成例を示す図 実施の形態2にかかるONUの構成例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる光通信装置、制御信号生成回路、制御信号受信回路および光通信システムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる光通信システムの構成例を示す図である。本実施の形態の光通信システム100は、光通信装置であり親局装置であるOLT1と、光通信装置であり子局装置であるONU2−1〜2−nを備える。nは1以上の整数である。OLT1は、パワースプリッタ3を介してONU2−1〜2−nと接続される。パワースプリッタ3は、OLT1から受信した光信号を分岐してONU2−1〜2−nに接続する光ファイバへ各々出力し、ONU2−1〜2−nから受信した光信号を合波してOLT1に接続する光ファイバへ出力する。
本実施の形態の光通信システム100は、PtP WDM−PONシステムであり、OLT1からONU2−1〜2−nへ向かう方向である下り方向の通信に、λd1〜λdmのm個の光波長を使用可能であり、OLT1へ向かう方向である上り方向の通信にλu1〜λukのk個の光波長を使用可能である。また、上り方向の通信に用いられるk個の光波長と、下り方向の通信に用いられるm個の光波長とは、波長帯が異なる。m、kは、それぞれ2以上の整数であり、mとkは等しくなくてもよいが、以下では、mとkが等しい例を説明する。
図2は、実施の形態1のOLT1の構成例を示す図である。OLT1は、送信する光信号の光波長および受信する光信号の光波長を変更可能なONU2−1〜2−nと、ONU2−1〜2−nごとに専用の光波長を用いて通信を行う光通信装置である。図2に示すように、OLT1は、コヒーレント送信器10−1〜10−m、波長合波器11、AMCC信号生成回路12、AMCC信号受信回路13、波長分波器14、コヒーレント受信器15−1〜15−k、波長制御回路16、処理回路17および上り下り波長帯分離フィルタ18を備える。
処理回路17は、PONプロトコルに従ったOLT側の制御を行い、PONプロトコルに従ったONU2−1〜2−n宛ての制御信号を電気信号として生成し、宛先のONU2−1〜2−nに対応するコヒーレント送信器10−1〜10−mへ出力する。また、処理回路17は、コヒーレント受信器15−1〜15−kから電気信号として入力されるONU2−1〜2−nから送信された制御信号に基づいてPONプロトコルに従った処理を実施する。
なお、上記のPONプロトコルとは、レイヤ2の副層であるMAC(Media Access Control)層等で用いられる制御用プロトコルであって、例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)で規定されているMPCP(Multi-point Control Protocol)、OAM(Operation Administration and Maintenance)、ITU−Tで規定されているPLOAM(Physical Layer OAM)、OMCC(ONU Management and Control Channel)等のことである。
また、処理回路17は、図示しない上位ネットワークから受信したONU2−1〜2−n宛てのデータを電気信号としてコヒーレント送信器10−1〜10−mへ出力する。本実施の形態では、上位ネットワークから受信したONU2−1〜2−n宛てのデータである下りデータ、および後述するようにONUから送信される上りデータを主信号と呼ぶ。なお、主信号として、AMCCにより送信することが定められている制御信号以外の制御信号を含むようにしてもよい。
また、処理回路17は、ONUとの通信中に、新たなONUが接続された場合に、使用可能な光波長のうち、既に通信に使用中の光波長を除いた空き波長を、新たなONUへ割当てる。光波長の割当て方法は、空き波長を割当てていく方法であればどのような方法を用いてもよい。処理回路17は、新たにエントリしたONUに割り当てた上りおよび下りの光波長を、該ONUの識別情報とともに波長制御情報としてAMCC信号生成回路12へ出力する。また、ここでは、処理回路17がONUへの波長割当てを行う例を説明したが、波長制御回路16がONUへの波長割当てを行ってもよい。処理回路17は、波長制御情報以外にもAMCCにより送信する情報がある場合には該情報をAMCC信号生成回路12へ出力する。
コヒーレント送信器10−1〜10−mは、処理回路17から入力される電気信号に基づいて、下り通信に使用可能なm個の光波長のうちの1つの光波長の光信号を生成する。コヒーレント送信器10−1〜10−mは、それぞれが異なる光波長の光信号を生成する光送信器である。このように、OLT1は、それぞれが異なる光波長の光信号を生成するコヒーレント送信器を上り方向の通信で用いる光波長ごとに備える。すなわち、コヒーレント送信器10−1〜10−mは、電気信号として入力された主信号を光信号に変換して出力する。本実施の形態では、コヒーレント送信器10−1〜10−mが生成する光信号は100Gbpsのコヒーレント信号である。コヒーレント送信器10−1〜10−mは、それぞれλd1〜λdm光波長の光信号を生成する。コヒーレント信号とは、コヒーレント検波により受信されることを前提として生成される光信号であり、例えば、周波数変調または位相変調が施された光信号である。
具体的には、コヒーレント送信器10−1〜10−mは、入力される電気信号に基づいて、内蔵する光源から送出される光信号に対して位相変調、周波数変調などを含む多値変調を施すことにより光信号を生成して出力する。例えば、コヒーレント送信器10−1〜10−mは、位相変調の一種であるQPSK(Quadrature Phase Shift Keying:四位相偏移変調)を施した信号を偏波多重する偏波多重QPSKを実施する。コヒーレント送信器10−1〜10−mは、光源と、変調器モジュールとを備える。変調器モジュールとしては、LN(LiNbO3:ニオブ酸リチウム)変調器を用いて2系統のQPSK変調信号を生成し、2系統のQPSK変調信号のうちの一方を90度偏波回転素子により偏波面を90度回転させた後に2系統のQPSK変調信号をPBC(Polarization Beam Combiner)により偏波多重する変調器を用いることができる。また、変調器モジュールは、さらに損失調整のために半導体型光増幅器SOA(Semiconductor Optical Amplifiers)、VOA(Variable Optical Attenuator)などの光強度変調器を備えていてもよい。なお、コヒーレント送信器10−1〜10−mが施す変調方式、およびコヒーレント送信器10−1〜10−mが生成する光信号の伝送速度は上述した例に限定されない。
波長合波器11は、コヒーレント送信器10−1〜10−mから出力される光信号を合波してAMCC信号生成回路12へ出力する。すなわち、波長合波器11は、コヒーレント送信器10−1〜10−mにより複数の光波長の光信号としてそれぞれ生成された複数の光信号が合波された光信号である主信号を生成する。
制御信号生成回路であるAMCC信号生成回路12は、波長合波器11から出力された光信号に対して、処理回路17から出力された波長制御情報などのAMCCにより送信する制御情報に基づいて生成されたAMCC信号を重畳して上り下り波長帯分離フィルタ18へ出力する。すなわち、AMCC信号生成回路12は、下り方向に送信される制御信号である下りAMCC信号が光強度変調により主信号に重畳された光信号を生成する。AMCC信号は、OLTとONUとの間の通信で用いる光波長の波長制御等のために用いられる信号である。すなわち、AMCC信号は、OLT1とONU2−1〜2−nとの間の通信で用いる光波長を制御するための制御情報に基づいて生成される信号である。
本実施の形態では、AMCC信号は、RFパイロットトーン方式により主信号に重畳される。ここで、AMCC信号を重畳する際の変調度は、10%程度以下とし、主信号特性に影響を与えず、かつ十分な伝送特性を確保できるレベルとする。なお、変調度は、非特許文献1に記載されているmodulation index Mと同じ定義である。すなわち、変調度は、AMCC信号が重畳された後の光信号の強度の包絡線の最大値、最小値および平均値を、それぞれPmax、PminおよびPaverageとするとき、100×(Pmax−Pmin)/Paverage%である。また、本実施の形態では、RFパイロットトーン方式におけるRFパイロットキャリアの周波数FCは1MHzであるとし、AMCC信号の変調方式はOOKであるとする。本実施の形態のAMCC信号の生成方法の詳細については後述する。なお、本実施の形態では、AMCC信号のデータレートとRFパイロットキャリアの周波数は非特許文献1に記載される値に準拠しているが、AMCC信号のデータレートとRFパイロットキャリアの周波数はこれに限定されない。また、AMCC信号の変調方式は、OOKに限定されない。
AMCC信号生成回路12は、光強度変調器121、データ生成回路122、キャリア生成回路123およびバイアス制御回路124を備える。データ生成回路122は、処理回路17から入力される情報に基づいて64kbps〜128kbps程度のビットレートを持つデータ信号を生成する。すなわち、データ生成回路122は、ONU2−1〜2−nとの間の通信で用いる光波長を制御するための制御情報である波長制御情報を示すデータ信号を電気信号として生成する。
搬送波生成回路であるキャリア生成回路123は、周波数FCのRFパイロットキャリアを生成し、データ生成回路122から出力されるデータ信号に基づいてRFパイロットキャリアを変調して出力する。すなわち、キャリア生成回路123は、データ信号に基づいてキャリアすなわち搬送波を変調し、変調後のキャリアを、下り方向に送信される下り制御信号すなわち下りのAMCC信号として出力する。変調方式は、上述したように例えばOOKを用いることができる。バイアス制御回路124は、光強度変調器121の増幅率を適切な値に制御するためにバイアス電流を生成して出力する。バイアス制御回路124から出力されるバイアス電流と、キャリア生成回路123から出力されるデータ信号に基づいて変調されたRFパイロットキャリアとが加算されて電気信号として、光強度変調器121へ入力される。
光強度変調器121は、入力された電気信号に基づいて、波長合波器11から出力された光信号を強度変調して出力する。すなわち、光強度変調器121は、ONU2−1〜2−nへ送信する光信号である主信号を、下りのAMCC信号に基づいて光強度変調する。光強度変調器121は、線形光強度変調器であり、RFパイロットキャリア周波数以上の応答速度を持つ光学的変調器であれば何れでも良い。光強度変調器121としては、例えばSOA、VOAを用いることができる。
上り下り波長帯分離フィルタ18は、上り方向の通信に使用される波長帯の光信号と下り方向の通信に使用される波長帯の光信号とを分離する。上り下り波長帯分離フィルタ18は、上り方向の通信に使用される波長帯の光信号、すなわち上り方向の光信号をAMCC信号受信回路13へ出力し、下り方向の通信に使用される波長帯の光信号、すなわち下り方向の光信号を光ファイバへ送出する。上り下り波長帯分離フィルタ18から送出された光信号は光ファイバおよびパワースプリッタ3を介してONU2−1〜2−nへ到着する。
制御信号受信回路であるAMCC信号受信回路13は、上り下り波長帯分離フィルタ18から出力された光信号を2つに分岐し、分岐した光信号のうち一方からAMCC信号を抽出し、AMCC信号を電気信号に変換し、AMCC信号に含まれる波長制御情報を波長制御回路16へ出力する。後述するように、ONUから送信される信号には、AMCC信号が重畳される。また、AMCC信号受信回路13は、分岐した光信号のうち他方を波長分波器14へ出力する。
AMCC信号受信回路13は、光カプラ130、BPF(Band Pass Filter)131、信号抽出回路132、データ受信回路133および直交符号生成回路134を備える。光カプラ130は、上り下り波長帯分離フィルタ18から出力された光信号を2つに分け、一方を波長分波器14へ出力し、他方をBPF131へ出力する。
BPF131は、光カプラ130から出力された光信号から所望の帯域の光信号を抽出して電気信号に変換して信号抽出回路132へ出力する。すなわち、BPF131は、ONU2−1〜2−nから受信する光信号から該光信号に重畳された上り制御信号すなわち上り方向のAMCC信号に対応する波長帯の光信号を抽出し、抽出した光信号を電気信号に変換して出力するフィルタである。後述するように、本実施の形態では、各ONU2−1〜2−nにおいて、AMCC信号は拡散符号によりスペクトル拡散されている。BPF131は、ONU2−1〜2−nから送信された全てのAMCC信号を抽出可能なように、周波数FCを基準として、ONU2−1〜2−nによりスペクトル拡散された各拡散信号より広い抽出帯域を有する。
直交符号生成回路134は、各ONU2−1〜2−nにおいて生成される直交符号と同一の符号をONU2−1〜2−nごとに生成する。信号抽出回路132は、抽出対象のONU2−1〜2−nに対応する拡散符号を用いて逆拡散を行うことにより、抽出対象のONU2−1〜2−nから送信されたAMCC信号を抽出する。すなわち、信号抽出回路132は、BPF131から出力される電気信号に、AMCC信号の抽出対象のONUにおける拡散処理において用いられた拡散符号と同一の拡散符号を用いて逆拡散処理を実施する逆拡散回路である。
データ受信回路133は、信号抽出回路132により抽出されたAMCC信号に対して送信側で施された変調に対応した復調を実施することにより、AMCC信号として送信された情報を復元し、復元した情報を処理回路17へ出力する。すなわち、逆拡散処理後の信号を復調する。データ受信回路133は、また、データ受信回路133は、復元した情報が、自身宛ての波長制御情報である場合、波長制御情報を波長制御回路16へ出力する。
波長制御回路16は、ONUの識別情報と上りおよび下りの光波長との対応を保持し、通信中のONUに割当てられているコヒーレント送信器およびコヒーレント受信器を、通常の動作が可能な状態すなわちアクティブ状態とし、通信に用いられていないコヒーレント送信器およびコヒーレント受信器を休止状態とする。具体的には、AMCC信号受信回路13から出力された波長制御情報に基づいて、ONUが上りおよび下りの光波長の設定が完了したことが通知されると、該波長制御情報に基づいて、対応するコヒーレント送信器およびコヒーレント受信器をアクティブ状態にする。ONUから送信される波長制御情報には、該ONUが設定した上り方向の光波長を示す情報と、該ONUが設定した下り方向の光波長を示す情報とが含まれる。
波長分波器14は、AMCC信号受信回路13から出力された光信号を、上り方向に使用する各光波長に対応する波長帯の信号にそれぞれ分離し、対応するコヒーレント受信器15−1〜15−kにそれぞれ出力する。コヒーレント受信器15−1〜15−kは、上り通信に使用可能なk個の光波長のうちの1つの光波長の光信号に対して、送信側で実施された変調に対応する復調を実施して、光信号を電気信号に変換して処理回路17へ出力する。コヒーレント受信器15−1〜15−kは、それぞれλu1〜λuk光波長の光信号に対応している。本実施の形態では、ONU2−1〜2−kは、後述するように100Gbpsの光信号を送信する。
上りの光信号の変調方式は、下りの光信号と同様に偏波多重QPSKであるとする。この場合、コヒーレント受信器15−1〜15−kは、例えば、対応する光波長の光信号すなわちローカル光を生成する光源と、波長分波器14から出力される光信号を、偏波状態の異なる2つの信号に偏波分離する偏波分離器と、第1および第2の90度光ハイブリッド回路とを備える。第1および第2の90度光ハイブリッド回路は、ローカル光と信号光とを混合して、互いに直交する信号であるI,Q信号を検出する回路である。また、コヒーレント受信器15−1〜15−kでは、波長分波器14から出力された光信号は2つに分岐され、分岐された光の一方は第1の90度光ハイブリッド回路に入力され、分岐された光の他方は第2の90度光ハイブリッド回路に入力される。また、偏波分離器により分離された偏波状態の異なる2つの信号の一方は第1の90度光ハイブリッド回路に入力され、他方は第2の90度光ハイブリッド回路に入力される。
コヒーレント受信器15−1〜15−kは、さらに、フォトダイオードおよびトランスインピーダンスアンプで構成される光電変換回路とアナログデジタル変換器とデジタル信号処理回路とを備え、第1および第2の90度光ハイブリッド回路から出力された信号は、光電変換回路により電気信号に変換され、アナログデジタル変換器によりデジタル信号に変換されデジタル信号処理回路に入力される。デジタル信号処理回路は、アナログデジタル変換器から入力されたデジタル信号を用いて復調を行い、送信された主信号を復元する。
図3は、実施の形態1のONU2−nの構成例を示す図である。図1に示したONU2−1〜2−nの構成は同一であり、以下では、ONU2−nを代表としてONU2−1〜2−nの構成および動作を説明する。図3に示すように、ONU2−nは、上り下り波長帯分離フィルタ21、AMCC信号生成回路22、コヒーレント送信器23、波長制御回路24、コヒーレント受信器25、AMCC信号受信回路26および処理回路27を備える。
処理回路27は、PONプロトコルに従ったONU側の制御を行い、PONプロトコルに従ったOLT1宛ての制御信号を電気信号として生成し、コヒーレント送信器23へ出力する。また、コヒーレント受信器25から電気信号として入力されるOLT1から送信された制御信号に基づいてPONプロトコルに従った処理を実施する。
また、処理回路27は、図示しない、ONUに接続される端末等から受信したOLT1宛てのデータである上りデータを電気信号としてコヒーレント送信器23へ出力する。上りデータは、上述したように、主信号である。処理回路27は、波長制御情報などAMCCにより送信することが定められている情報をAMCC信号生成回路22へ出力する。
コヒーレント送信器23は、出力する光信号の光波長を変更することが可能なカラーレスなコヒーレント送信器である。コヒーレント送信器23は、処理回路27から入力される電気信号を光信号に変換してAMCC信号生成回路22に出力する。コヒーレント送信器23は、波長制御回路24から通知される光波長に、自身が出力する光信号の光波長を設定する。コヒーレント送信器23の構成および動作は、光波長を変更可能なこと以外は、すなわち内部の光源の光波長を変更可能である以外は、コヒーレント送信器10−1〜10−mと同様である。本実施の形態では、下り方向と同様に、コヒーレント送信器23が生成する光信号は100Gbpsのコヒーレント信号であるとし、偏波多重QPSKが施されるとする。ここでは、上り方向と下り方向とで、伝送速度および変調方式を同一である例を説明するが、上り方向と下り方向とで、伝送速度および変調方式が異なっていてもよい。
制御信号生成回路であるAMCC信号生成回路22は、コヒーレント送信器23から出力された光信号に対して、処理回路27から出力された波長制御情報などの情報を示すAMCC信号を重畳して上り下り波長帯分離フィルタ21へ出力する。AMCC信号生成回路22は、上り方向に送信される制御信号である上り制御信号すなわち上りのAMCC信号が光強度変調により重畳された光信号を生成する。また、上りAMCC信号は、RFパイロットキャリアであるキャリアが、ONU2−1〜2−nから送信される波長制御に関する制御情報に対してONU2−1〜2−nに固有の拡散符号を用いて拡散処理が実施された信号である。具体的には、AMCC信号生成回路22は、AMCC信号の重畳の前に処理回路27から出力された波長制御情報などの情報を示すデータに対して拡散符号を乗算し、拡散符号が乗算されたデータに基づいてRFパイロットキャリアを変調することによりAMCC信号を生成し、生成したAMCC信号をコヒーレント送信器23から出力された光信号に重畳する。拡散符号は、あらかじめ定められた生成方法により生成され、ONU2−1〜2−nごとに互いに異なる符号が用いられる。ここで、本実施の形態で用いる拡散符号は、他の拡散符号との相関が低い符号であれば良く、例えば直交性の高い符号としてスペクトル拡散のために一般的に利用されるGold系列符号等の直交符号を用いることができる。
AMCC信号生成回路22は、光強度変調器221、直交符号生成回路222、データ生成回路223、データ拡散回路224、キャリア生成回路225およびバイアス制御回路226を備える。データ生成回路223は、処理回路27から入力される情報に基づいて64kbps〜128kbps程度のビットレートを持つデータ信号を生成して出力する。直交符号生成回路222は、拡散符号を生成してデータ拡散回路224へ出力する。
データ拡散回路224は、データ生成回路223から出力されたデータ信号に拡散符号を乗算することによりスペクトル拡散処理を実施し、処理後のデータ信号をキャリア生成回路225へ出力する。すなわち、データ拡散回路224は、データ信号に対してONU2−nに固有の拡散符号を用いて拡散処理を実施する拡散回路である。
キャリア生成回路225は、周波数FCのRFパイロットキャリアを生成し、データ拡散回路224から出力されるデータ信号に基づいてRFパイロットキャリアを変調して出力する。すなわち、キャリア生成回路225は、拡散処理が実施された信号に基づいてRFパイロットキャリアを変調し、変調後のRFパイロットキャリアを、上り方向に送信される上りAMCC信号として出力する搬送波生成回路である。変調方式は、上述したように例えばOOKを用いることができる。バイアス制御回路226は、光強度変調器221の増幅率を適切な値に制御するためにバイアス電流を生成して出力する。バイアス制御回路226から出力されるバイアス電流と、キャリア生成回路225から出力されるデータ信号に基づいて変調されたRFパイロットキャリアとが加算されて電気信号として、光強度変調器221へ入力される。
光強度変調器221は、入力された電気信号に基づいて、コヒーレント送信器23から出力された光信号を強度変調して出力する。光強度変調器221は、OLT1の光強度変調器121と同様に、線形光強度変調器であり、RFパイロットキャリア周波数以上の応答速度を持つ光学的変調器であれば何れでも良く、例えば半導体型光増幅器SOA、VOAを光強度変調器221として用いることができる。
上り下り波長帯分離フィルタ21は、上り方向の通信に使用される波長帯の光信号と下り方向の通信に使用される波長帯の光信号とを分離する。上り下り波長帯分離フィルタ21は、上り方向の通信に使用される波長帯の光信号、すなわち上り方向の光信号を光ファイバへ送出し、下り方向の通信に使用される波長帯の光信号、すなわち下り方向の光信号をAMCC信号受信回路26へ出力する。上り下り波長帯分離フィルタ21から送出された光信号は光ファイバおよびパワースプリッタ3を介してOLT1へ到着する。
制御信号受信回路であるAMCC信号受信回路26は、上り下り波長帯分離フィルタ21から出力された光信号を2つに分岐し、分岐した光信号のうち一方からAMCC信号を抽出し、AMCC信号を電気信号に変換し、AMCC信号に含まれる波長制御情報を波長制御回路24へ出力する。また、AMCC信号受信回路26は、分岐した光信号のうち他方をコヒーレント受信器25へ出力する。
AMCC信号受信回路26は、光カプラ261、BPF262およびデータ受信回路263を備える。光カプラ261は、上り下り波長帯分離フィルタ21から出力された光信号を2つに分岐し、一方をコヒーレント受信器25へ出力し、他方をBPF262へ出力する。BPF262は、光カプラ261から出力された光信号から周波数Fcの光信号を抽出して電気信号に変換してデータ受信回路263へ出力するフィルタである。データ受信回路263は、BPF262から出力される電気信号であるAMCC信号に対して送信側で施された変調に対応した復調を実施することにより、AMCC信号として送信された情報を復元し、復元した情報を処理回路27へ出力する。また、データ受信回路263は、復元した情報が波長制御情報である場合、波長制御情報を波長制御回路24へ出力する。
波長制御回路24は、OLTからAMCC信号として通知された波長制御情報に基づいて、コヒーレント送信器23およびコヒーレント受信器25に対して、それぞれ設定する光波長を通知する。具体的には、ONU2−nに割当てられた上り方向の光波長を示す情報をコヒーレント送信器23へ通知し、ONU2−nに割当てられた下り方向の光波長を示す情報をコヒーレント受信器25へ通知する。
コヒーレント受信器25は、受信する光信号の光波長を変更することが可能なカラーレスなコヒーレント受信器である。コヒーレント受信器25は、入力された光信号に対して、送信側で実施された変調に対応する復調を実施して、光信号を電気信号に変換して処理回路27へ出力する。処理回路27から入力される電気信号を光信号に変換してAMCC信号生成回路22に出力する。コヒーレント受信器25は、波長制御回路24から通知される光波長に、自身が受信する光信号の光波長を設定する。コヒーレント受信器25の構成および動作は、光波長を変更可能なこと以外は、すなわち内部の光源の光波長を変更可能である以外は、コヒーレント受信器15−1〜15−kと同様である。
次に、本実施の形態のOLT1における処理回路17、およびONU2−nにおける処理回路27のハードウェア構成について説明する。処理回路17および処理回路27は、専用のハードウェアであっても、メモリとメモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)とを備える制御回路であってもよい。ここで、メモリとは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD(Digital Versatile Disk)等が該当する。
処理回路17および処理回路27が、専用のハードウェアで実現される場合、これらは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものである。
図4は、実施の形態1の制御回路の構成例を示す図である。処理回路17および処理回路27がCPUを備える制御回路で実現される場合、この制御回路は例えば図4に示す構成の制御回路200である。図4に示すように制御回路200は、CPUであるプロセッサ201と、メモリ202とを備える。処理回路17および処理回路27が制御回路200により実現される場合、プロセッサ201がメモリ202に記憶された、処理回路17および処理回路27の処理に対応するプログラムを読み出して実行することにより実現される。また、メモリ202は、プロセッサ201が実施する各処理における一時メモリとしても使用される。
また、OLT1の波長制御回路16、信号抽出回路132、データ受信回路133、直交符号生成回路134、データ生成回路122についても、同様に、専用のハードウェアとして実現されてもよいし、CPUを備える図4に示した制御回路により実現されてもよい。また、ONU2−nにおける波長制御回路24、データ生成回路223、データ拡散回路224、直交符号生成回路222、データ受信回路263についても、同様に、専用のハードウェアとして実現されてもよいし、CPUを備える図4に示した制御回路により実現されてもよい。
次に、本実施の形態の動作について説明する。ここでは、OLT1が、新規ONUが接続された、すなわち新たなONUがエントリしたことを検出した場合の動作について説明する。図5は、新規ONUが接続された場合のOLTの動作手順の一例を示すフローチャートである。図5に示すように、OLT1の処理回路17は、新規ONUの接続を検出すると(ステップS1)、該ONUへ光波長を割当てる(ステップS2)。ここでは、ONU2−nが新規に接続したとし、OLT1は、ONU2−nに対して、上り方向の通信用にλuk、下り方向の通信用にλdmをそれぞれ割当てたとする。また、OLT1は、ONU2−n以外のONUと通信中であるとし、コヒーレント送信器10−1〜10−(m−1)は通信に使用されているとする。
次に、OLT1は、光波長を割当てた結果である波長割当て結果をAMCC信号として主信号に重畳して送信する(ステップS3)。具体的には、OLT1では、処理回路17が、下りデータを電気信号として、それぞれ対応するコヒーレント送信器10−1〜10−(m−1)へ出力する。この下りデータは、例えば、OLT1と通信中のONU宛ての下りデータである。また、処理回路17は、波長割当て結果を波長制御情報としてAMCC信号生成回路12へ出力する。コヒーレント送信器10−1〜10−(m−1)は、それぞれ入力された電気信号に基づいて光信号を生成し、波長合波器11が、コヒーレント送信器10−1〜10−(m−1)により生成された光信号を合波してAMCC信号生成回路12へ出力する。AMCC信号生成回路12は、波長合波器11から出力された光信号すなわち主信号に、処理回路17から出力された波長制御情報に基づいて生成したAMCC信号を重畳する。AMCC信号が重畳された主信号は、上り下り波長帯分離フィルタ18、光ファイバ、およびパワースプリッタ3を介してONU2−1〜2−nへ到着する。
ここで、本実施の形態のOLT1における下り方向のAMCC信号の生成方法および重畳方法について、例を挙げて説明する。図6は、本実施の形態のOLT1におけるAMCC信号の生成方法および重畳方法を説明するための図である。図6の横軸は時間である。図6の一段目は、波長合波器11から出力される主信号の光強度を示している。図6では、直線で示しているが実際には、この範囲で光強度は変動しており、図6は主信号の光強度の包絡線を示している。図6の二段目は、AMCCデータ、すなわちデータ生成回路122により生成されるデータ信号の一例を示している。データ信号のビットレートであるデータ速度は、上述したように64kbps〜128kbps程度である。図6の例では、データ生成回路122に入力される情報が“1001”であった場合のデータ信号の例を示している。この例では、データ信号は、情報が“1”の場合がハイレベル、情報が“0”の場合がローレベルとなる電気信号である。
図6の三段目は、図6の二段目に示したデータ信号に基づいてキャリア生成回路123により生成されるAMCC信号の一例を示している。図に示す正弦波は、周波数FCのRFパイロットキャリアを示している。ここでは、上述したように、OOKを用いることから、図6の三段目では、データ信号がハイレベルの場合は、RFパイロットキャリアがオンとなり、RFパイロットキャリアが現れる。データ信号がローレベルの場合は、RFパイロットキャリアがオフとなり、RFパイロットキャリアは現れない。図6の四段目は、図6の三段目に示したAMCC信号が重畳された後の主信号、すなわちOLT1から送信される光信号の一例を示す図である。主信号は光強度変調器121により図6に示したAMCC信号に基づいて強度変調されるため、主信号の強度がデータ信号に応じて変化している。なお、図6は、各信号をわかりやすくした模式図であり、実際のデータ信号のデータ速度、および周波数FCに対応するものではない。
ステップS3で送信された光信号は、ONU2−1〜2−nにより受信される。図7は、波長割当て結果を受信したONU2−nにおける動作手順の一例を示すフローチャートである。図7に示すように、ONU2−nは、波長割当て結果を受信する(ステップS11)と、波長割当て結果に基づいて、上りおよび下りの通信に用いる光波長を設定する(ステップS12)。具体的には、ONU2−nでは、AMCC信号受信回路26が、OLT1から受信した光信号からAMCC信号として重畳された波長制御情報である波長割当て結果を復元して、波長制御回路24へ通知する。波長制御回路24は、波長割当て結果に基づいて、割当てられた上りの光波長λukをコヒーレント送信器23へ通知し、割当てられた下りの光波長λdmをコヒーレント受信器25へ通知する。コヒーレント送信器23およびコヒーレント受信器25は、波長制御回路24からの通知に基づいてそれぞれ光波長を設定する。なお、ONU2−n以外のONUも、ステップS3で送信された光信号を受信するが、該光信号に重畳されたAMCC信号が自身宛てでないため、データ受信回路263または処理回路27が、該AMCC信号を破棄する。
次に、ONU2−nは、波長割当て結果に対する応答である光波長設定応答をAMCC信号として主信号に重畳してOLT1へ送信する(ステップS13)。具体的には、処理回路27が、コヒーレント送信器23およびコヒーレント受信器25における光波長の設定が完了したと判断すると、波長割当て結果で通知された波長が設定されたことを示す光波長設定応答を生成して、AMCC信号生成回路22へ出力する。光波長設定応答には、波長割当てで通知された上りおよび下りの光波長が含まれる。コヒーレント送信器23およびコヒーレント受信器25における光波長の設定が完了したと判断する方法は、どのような方法でもよいが、例えば、波長制御回路24がコヒーレント送信器23およびコヒーレント受信器25への光波長の通知が完了すると、その旨を処理回路27に通知し、処理回路27はこの通知を受けるとコヒーレント送信器23およびコヒーレント受信器25における光波長の設定が完了したと判断する方法がある。AMCC信号生成回路22では、処理回路27から出力された情報、すなわち光波長設定応答に基づいてAMCC信号を生成して、主信号にAMCC信号を重畳して出力する。AMCC信号が冗長された光信号は、上り下り波長帯分離フィルタ21、光ファイバ、パワースプリッタ3を介してOLT1へ到着する。
ここで、本実施の形態のONU2−nにおけるAMCC信号、すなわち上り方向のAMCC信号の生成方法について、例を挙げて説明する。図8は、本実施の形態のOLT2−nにおけるAMCC信号の生成方法の一例を示す図である。図8の横軸は時間を示している。図8の一段目は、データ生成回路223から送出されるデータ信号、すなわちAMCCデータを示している。データ信号は、64kbps〜128kbps程度のデータ速度を持つ。このデータ信号における1ビットに対応する時間をTとする。すなわち、データ信号における1つのパルスのパルス幅をTとする。データ信号の各パルスは、情報のビット値に応じてハイレベルまたはローレベルの値をとる。図8の例では、Tと記載された部分でデータ信号がハイレベルとなり、その前後でデータ信号がローレベルとなっている。
図8の二段目は、直交符号生成回路222により送出された、拡散符号の一例を示す。図8の例では、直交符号生成回路222は、データ信号のパルス幅Tに対し、Nを2以上の整数とするとき、TC=T/Nのパルス幅を持つ拡散符号を生成している。図8に示す拡散符号は、ハイレベルが1に対応し、ローレベルが0に対応し、“10110100”の8つのビット値に対応する拡散符号を用いている。Nは、パルス幅T内の拡散符号のビット値の数であるため、図8の例ではN=8である。直交符号生成回路222は、“10110100”の8つのビット値に対応する拡散符号をパルス幅Tごとに生成する。図8の三段目は、データ拡散回路224により、図8の一段目に示したデータ信号が、図8の二段目に示した拡散符号により拡散された後の信号を示す。ここでは、データ拡散回路224は、データ信号と、拡散符号との否定排他的論理和(XNOR)を演算することにより、データ信号を拡散している。
キャリア生成回路225は、データ拡散回路224により拡散された信号に基づいて、RFパイロットキャリアを変調して、AMCC信号を生成する。キャリア生成回路225によるRFパイロットキャリアの変調方法、および主信号に対するAMCC信号の重畳方法は、下りのAMCC信号と同様である。
図5の説明に戻り、ステップS3の後、OLT1は、ONU2−nから波長設定応答を受信する(ステップS4)と、OLT1は、ONU2−nに対応する光波長を設定する(ステップS5)。具体的には、OLT1では、AMCC信号受信回路13のBPF131が、図7のステップS13で送信された光信号を、上り下り波長帯分離フィルタ18経由で受信し、受信した光信号から周波数FCの帯域の信号を抽出して電気信号に変換して信号抽出回路132へ出力する。信号抽出回路132は、BPF131から入力される電気信号、すなわちAMCC信号から、抽出対象のONUであるONU2−nに対応する拡散符号を用いて逆拡散を実施する。上り方向の光信号には、ONU2−n以外のONUから送信された信号も含まれており、BPF131では、ONU2−n以外のONUから送信されたAMCC信号も抽出する。本実施の形態では、ONU2−1〜2−nごとに異なる拡散符号を用い、受信側のOLT1において、各ONU2−1〜2−nに対応する拡散符号を用いて逆拡散を行うことにより、各ONU2−1〜2−nから送信されたAMCC信号を分離することができる。
データ受信回路133は、ONU2−nから送信されたAMCC信号を復調して、波長割当て応答を復元し、波長割当て応答を処理回路17へ出力するとともに、波長割当て応答に含まれる上りの光波長λukと下りの光波長λdmとを波長制御回路16へ通知する。波長制御回路16は、データ受信回路133から通知された光波長に基づいて、下りの光波長λdmに対応するコヒーレント送信器10―mおよび上りの光波長λukに対応するコヒーレント受信器15−kをアクティブ状態にする。
以上の動作により、OLT1が、新規に接続されたONU2−nへの波長割当ての動作が終了する。以降は、OLT1とONU2−nは、割当てられた光波長を用いて通信を行う。
以上のように、本実施の形態では、AMCC信号を電気信号において主信号に重畳するのではなく、光信号として生成された主信号にAMCC信号を光強度変調により重畳するようにした。これにより、100Gbps級のコヒーレント信号のように高速な伝送速度の光信号を伝送するPtP WDM−PONシステムにおいて、主信号への影響を抑制してAMCC信号を主信号へ重畳することができる。
また、電気信号においてAMCC信号を重畳する場合、ONUに波長が割当てられる前に、いずれかの光波長の光信号にAMCC信号が重畳されると、ONU側では、TF(Tunable Filter)を備え、AMCC信号が重畳された波長となるまで、TFの抽出範囲を広い波長範囲で動かす、すなわち波長スイープを行うことになるため、受信処理に時間を要し波長制御を効率良く行うことができない。これに対し、本実施の形態では、OLT1は、通信に用いている全ての光波長の光信号を合波した主信号に対してAMCC信号を重畳しているため、ONU側では、TFを用いて波長スイープを行う必要がなく、RFキャリア周波数に対応する信号を抽出するだけでよく、効率的に、受信処理および波長制御を行うことができる。
また、本実施の形態では、各ONUがそれぞれ異なる拡散符号を用いてAMCC信号を拡散するようにした。このため、OLT1は、複数のONUから同時に同一の周波数のRFパイロットキャリアにより搬送された複数のAMCC信号を受信することができ、かつ受信したAMCCから抽出対象のONUに対応するAMCC信号を抽出することができる。
実施の形態2.
図9は、本発明の実施の形態2にかかるOLT1aの構成例を示す図である。本実施の形態の光通信システムは、実施の形態1の光通信システム100に対して、OLT1をOLT1aに替え、ONU2−1〜2−nを、ONU2a−1〜2a−nに替えた構成を有する。以下、実施の形態1と同様の機能を有する構成要素は、実施の形態1と同一の符号を付して重複する説明を省略する。以下、実施の形態1と異なる部分について説明する。
図9に示すように、本実施の形態のOLT1aは、実施の形態1のコヒーレント送信器10−1〜10−mの替わりに、ACC信号生成回路12aを内蔵するコヒーレント送信器10a−1〜10a−mを備える。実施の形態1では、光強度変調器を、コヒーレント送信器の外部に配置したが、本実施の形態では、光強度変調器をコヒーレント送信器内部に配置する例を説明する。
コヒーレント送信器10a−1〜10a−mは、それぞれ光源80、変調部81およびAMCC信号生成回路12aを備える。コヒーレント送信器10a−1〜10a−mは、それぞれが異なる光波長の光信号を生成する光送信器である。OLT1aは、それぞれが異なる光波長の光信号を生成するコヒーレント送信器を上り方向の通信で用いる光波長ごとに備える。コヒーレント送信器10a−1〜10a−mの光源80は、それぞれλd1〜λdmに対応した光源であり、実施の形態1で述べたコヒーレント送信器10−1〜10−mが備える光源と同様である。また、変調器モジュール19は、実施の形態1で述べたコヒーレント送信器10−1〜10−mが備える変調モジュールに、AMCC信号生成回路12aのうち光強度変調器121a以外の構成要素を追加したものである。AMCC信号生成回路12aの光強度変調器121aには、通常の変調器モジュール、すなわち実施の形態1で述べたコヒーレント送信器10−1〜10−mにおける変調器モジュールが備える損失調整のために通常実装されるSOA、VOAなどの光強度変調器が用いられる。したがって、光強度変調器121aは、損失調整のために用いられるとともに実施の形態1で述べたAMCC信号生成回路12の光強度変調器121としても用いられる。通常の変調モジュールと同様の損失調整は、バイアス制御回路124がバイアス電流を調整することにより実現可能である。
波長合波器11は、コヒーレント送信器10a−1〜10a−mから出力されるAMCC信号の重畳後の光信号を合波して、上り下り波長帯分離フィルタ18に出力する。すなわち、波長合波器11は、各々のコヒーレント送信器10a−1〜10a−m内の光強度変調器121aにより光強度変調された光信号を合波する。
AMCC信号生成回路12aの構成および動作は実施の形態1のAMCC信号生成回路12の構成および動作と同様である。ただし、本実施の形態では、AMCC信号生成回路12aに入力される光信号が、合波された光信号ではなく、上りの各光波長の光信号である。コヒーレント送信器10a−1〜10a−mは、実施の形態1のコヒーレント送信器10−1〜10−mと同様に、光源80および変調部81により、入力された電気信号を偏波多重QPSKなどが施された光信号に変換する。変調部81から出力される光信号は、AMCC信号生成回路12aに入力される。AMCC信号生成回路12aは、入力された光信号、すなわち合波される前の主信号に実施の形態1と同様にAMCC信号を重畳する。
図10は、本実施の形態のONU2a−nの構成例を示す図である。ONU2a−1〜ONU2a−nは同一の構成を有する。ここでは、ONU2a−nを例に挙げて説明する。ONU2a−nは、実施の形態1のONU2−nのコヒーレント送信器23の替わりに、AMCC信号生成回路22aを内蔵するコヒーレント送信器23aを備える。
コヒーレント送信器23aは、主信号である光信号を生成する光送信器であり、光源82、変調部83およびAMCC信号生成回路22aを備える。光源82は波長を変更可能である。変調部82およびAMCC信号生成回路22aは変調器モジュール84を構成する。また、変調器モジュール84は、実施の形態1で述べたコヒーレント送信器23が備える変調モジュールに、AMCC信号生成回路22aのうち光強度変調器221a以外の構成要素を、追加したものである。AMCC信号生成回路22aの光強度変調器221aとしては、通常の変調器モジュール、すなわち実施の形態1で述べたコヒーレント送信器23における変調器モジュールが備える損失調整のために通常実装されるSOA、VOAなどの光強度変調器が用いられる。したがって、光強度変調器221aは、損失調整に用いられるとともに実施の形態1で述べたAMCC信号生成回路22の光強度変調器121としても用いられる。
以上述べた以外の本実施の形態の動作および構成は、実施の形態1と同様である。本実施の形態では、OLT1は、各光波長の光信号にAMCC信号を重畳した後に合波して光信号をONU2−1〜2−nへ送信するが、各波長の光信号に重畳されるAMCC信号は同一であり、合波された光信号は、実施の形態1の合波した後にAMCC信号を重畳した信号と同等の信号となる。したがって、ONU2−1〜2−nでは、実施の形態1と同様の動作により、AMCC信号を抽出することができる。
本実施の形態では、OLT1およびONU2−1〜2−nが、双方ともAMCC信号生成回路をコヒーレント送信器内に内蔵するようにしたが、OLT1とONU2−1〜2−nとのいずれか一方がAMCC信号生成回路をコヒーレント送信器内に内蔵し、他方は実施の形態1と同様にAMCC信号生成回路をコヒーレント送信器とは別に備えるようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態では、AMCC信号生成回路をコヒーレント送信器内に内蔵するようにした。このため、変調器モジュール内の損失調整のために通常実装されるSOAまたはVOAなどを用いてAMCC信号の重畳が可能である。このため、実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、コヒーレント送信器の外部に光変調器を新たに実装する必要がなく、実施の形態1に比べて、OLT及びONU装置の低コスト、小型化が可能となる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 OLT、2−1〜2−n ONU、3 パワースプリッタ、10−1〜10−m,10a−1〜10a−m,23,23a コヒーレント送信器、11 波長合波器、12,12a,22,22a AMCC信号生成回路、13,26 AMCC信号受信回路、14 波長分波器、15−1〜15−k,25 コヒーレント受信器、16,24 波長制御回路、17,27 処理回路、18,21 上り下り波長帯分離フィルタ、19,84 変調器モジュール、80,82 光源、81,83 変調部、121,121a,221,221a 光強度変調器、122,223 データ生成回路、123,225 キャリア生成回路、124,226 バイアス制御回路、130,261 光カプラ、131,262 BPF、132 信号抽出回路、133,263 データ受信回路、134 直交符号生成回路、222 直交符号生成回路、224 データ拡散回路。

Claims (9)

  1. 送信する光信号の光波長および受信する光信号の光波長を変更可能な子局装置と子局装置ごとに専用の光波長を用いて通信を行う光通信装置であって、
    子局装置との間の通信で用いる光波長を制御するための制御情報を示すデータ信号を電気信号として生成するデータ生成回路と、
    前記データ信号に基づいて搬送波を変調し、変調後の搬送波を、前記光通信装置から子局装置へ向かう方向である下り方向に送信される下り制御信号として出力する搬送波生成回路と、
    子局装置へ送信する光信号である主信号を、前記下り制御信号に基づいて光強度変調する光強度変調器と、
    を備え
    子局装置から受信する光信号には、子局装置から前記光通信装置に向かう方向である上り方向に送信される制御信号である上り制御信号が光強度変調により重畳されており、前記上り制御信号は、搬送波が子局装置から送信される波長制御に関する制御情報に対して子局装置に固有の拡散符号を用いて拡散処理が実施された信号を用いて変調された信号であり、
    前記光通信装置は、
    子局装置から受信する光信号から該光信号に重畳された前記上り制御信号に対応する波長帯の光信号を抽出し、抽出した光信号を電気信号に変換して出力するフィルタと、
    前記フィルタから出力される前記電気信号に、子局装置における拡散処理において用いられた拡散符号と同一の拡散符号を用いて逆拡散処理を実施する逆拡散回路と、
    前記逆拡散処理後の信号を復調するデータ受信回路と、
    を備えることを特徴とする光通信装置。
  2. 前記主信号は、複数の光波長の光信号としてそれぞれ生成された複数の光信号が合波された光信号であることを特徴とする請求項1に記載の光通信装置。
  3. それぞれが異なる光波長の光信号を生成する光送信器を上り方向の通信で用いる光波長ごとに備え、
    前記光送信器は、前記データ生成回路、前記搬送波生成回路および前記光強度変調器を備え、
    各々の光送信器内の前記光強度変調器により光強度変調された光信号を合波する波長合波器、を備え、
    前記光強度変調器は、前記光送信器において損失調整に用いられることを特徴とする請求項1に記載の光通信装置。
  4. 送信する光信号の光波長および受信する光信号の光波長を変更可能な光通信装置であって、
    親局装置から受信した、前記親局装置から前記光通信装置へ向かう方向である下り方向に送信される制御信号である下り制御信号が光強度変調により主信号に重畳された光信号から前記下り制御信号に対応する波長帯の光信号を抽出し、抽出した光信号を電気信号に変換して出力するフィルタと、
    前記電気信号を復調するデータ受信回路と、
    前記親局装置との間の通信で用いる光波長を制御するための制御情報を示すデータ信号を電気信号として生成するデータ生成回路と、
    前記データ信号に対して子局装置に固有の拡散符号を用いて拡散処理を実施する拡散回路と、
    前記拡散回路により拡散処理が実施された信号に基づいて搬送波を変調し、変調後の搬送波を、前記光通信装置から前記親局装置へ向かう方向である上り方向に送信される上り制御信号として出力する搬送波生成回路と、
    親局装置へ送信する光信号である主信号を、前記上り制御信号に基づいて光強度変調する光強度変調器と、
    を備え、
    前記下り制御信号は、親局装置と間の通信で用いる光波長を制御するための制御情報に基づいて生成される信号であることを特徴とする光通信装置。
  5. 主信号である光信号を生成する光送信器を備え、
    前記光送信器は、前記データ生成回路、前記拡散回路、前記搬送波生成回路および前記光強度変調器を備え、
    前記光強度変調器は、前記光送信器において損失調整に用いられる光強度変調器であることを特徴とする請求項に記載の光通信装置。
  6. 前記主信号は、周波数変調または位相変調が施された光信号であることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の光通信装置。
  7. 前記制御信号は、Auxiliality Management and Control Channelで送信されるAuxiliality Management and Control Channel信号であることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の光通信装置。
  8. 送信する光信号の光波長および受信する光信号の光波長を変更可能な子局装置と子局装置ごとに専用の光波長を用いて通信を行う光通信装置における制御信号受信回路であって、
    子局装置から受信する光信号には、子局装置から前記光通信装置に向かう方向である上り方向に送信される制御信号である上り制御信号が光強度変調により重畳されており、前記上り制御信号は、搬送波が子局装置から送信される波長制御に関する制御情報に対して子局装置に固有の拡散符号を用いて拡散処理が実施された信号を用いて変調された信号であり、
    前記制御信号受信回路は、
    子局装置から受信する光信号から該光信号に重畳された上り制御信号に対応する波長帯の光信号を抽出し、抽出した光信号を電気信号に変換して出力するフィルタと、
    前記フィルタから出力される前記電気信号に、子局装置における拡散処理において用いられた拡散符号と同一の拡散符号を用いて逆拡散処理を実施する逆拡散回路と、
    前記逆拡散処理後の信号を復調するデータ受信回路と、
    を備えることを特徴とする制御信号受信回路。
  9. 送信する光信号の光波長および受信する光信号の光波長を変更可能な子局装置と子局装置ごとに専用の光波長を用いて通信を行う親局装置とを備える光通信システムであって、
    前記親局装置は、
    子局装置との間の通信で用いる光波長を制御するための制御情報を示すデータ信号を電気信号として生成するデータ生成回路と、
    前記データ信号に基づいて搬送波を変調し、変調後の搬送波を、前記親局装置から子局装置へ向かう方向である下り方向に送信される下り制御信号として出力する搬送波生成回路と、
    子局装置へ送信する光信号である主信号を、前記下り制御信号に基づいて光強度変調する光強度変調器と、
    子局装置から受信する光信号から該光信号に重畳された上り制御信号に対応する波長帯の光信号を抽出し、抽出した光信号を電気信号に変換して出力するフィルタと、
    前記フィルタから出力される前記電気信号に、子局装置における拡散処理において用いられた拡散符号と同一の拡散符号を用いて逆拡散処理を実施する逆拡散回路と、
    前記逆拡散処理後の信号を復調するデータ受信回路と、
    を備え、
    前記子局装置は、
    前記親局装置から前記下り制御信号が前記光強度変調器により前記主信号に重畳された光信号から前記下り制御信号に対応する波長帯の光信号を抽出し、抽出した光信号を電気信号に変換して出力するフィルタと、
    前記電気信号を復調するデータ受信回路と、
    子局装置から送信する波長制御に関する制御情報を示すデータ信号を電気信号として生成するデータ生成回路と、
    前記電気信号に対して子局装置に固有の拡散符号を用いて拡散処理を実施する拡散回路と、
    前記拡散回路により拡散処理が実施された信号に基づいて搬送波を変調し、変調後の搬送波を、前記子局装置から親局装置へ向かう方向である上り方向に送信される上り制御信号として出力する搬送波生成回路と、
    親局装置へ送信する光信号である主信号を、前記上り制御信号に基づいて光強度変調する光強度変調器と、
    を備えることを特徴とする光通信システム。
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