JP2015070360A - 受信器、局側端末、加入者側端末、光ネットワーク、及びコヒーレント通信方法 - Google Patents

受信器、局側端末、加入者側端末、光ネットワーク、及びコヒーレント通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】受信耐性が悪化しないCO−OFDMの送信器、受信器、これら送信器や受信器を備えるコヒーレント通信方法を提供する。
【解決手段】送信器100は、送信光を電気OFDM信号で変調することにより、光OFDM信号を生成する変調器132、及び、光OFDM信号の搬送波周波数と同じ周波数であり、偏波面が直交する基準搬送光と、光OFDM信号を偏波多重する光合波器134を備える。また、受信器200は、光OFDM信号と、光OFDM信号の搬送波周波数と同じ周波数であり、偏波面が直交する基準搬送光とが偏波多重された伝送信号を直交する2つの成分に分離することにより、第1偏波光及び第2偏波光を生成する偏波分離器234と、第2偏波光の偏波面を90度回転させることにより、第3偏波光を生成する偏波回転素子236と、第1偏波光及び第3偏波光を干渉させてコヒーレント検波するコヒーレント受信器232とを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、コヒーレント光直交周波数分割信号の送信器及び受信器、これら送信器や受信器を備える局側端末、加入者側端末及び光ネットワーク、並びに、コヒーレント通信方法に関する。
近年の光アクセスネットワークにおいて、急増するトラフィックに対応するためには、高速化や大容量化を実現する多重伝送技術が必要不可欠である。そのため、波長分割多重(WDM:Wavelngth Division Multimplexing)が盛んに研究されてきた。また、さらなる大容量化を実現するために、周波数利用効率を向上させる技術の重要性が増している。そこで、周波数利用効率が高い直交周波数分割(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)技術が注目されている。
OFDM技術は、直交する複数の搬送波をデジタル変調して多重化する技術である。このため、信号の直交性を利用することにより、周波数スペクトルが重なり合うように配置でき、その結果、高い周波数利用効率が得られる。
同様に、近年の電子回路の高速化に伴い、デジタル信号処理を適用したデジタルコヒーレント受信技術も注目されている。デジタルコヒーレント受信技術とは、多値変調信号を復調するコヒーレント受信にデジタル信号処理を導入した技術である。
従来のコヒーレント受信では、信号光の位相を追尾し、同期させるための回路が必要である。これに対し、デジタルコヒーレント受信では、位相の同期をデジタル領域で行うため位相同期回路が不要である。さらに、光ファイバの波長(色)分散(CD:Chromatic Dispersion)や偏波モード分散(PMD:Polarization Mode Dispersion)の補正もデジタル領域で行うため、高い受信性能が得られる。
そこで、これらの技術を用いたコヒーレント光OFDM(Coherent Optical―OFDM)が注目されている。図4を参照して、CO−OFDMの光ネットワークの従来例を説明する。図4は、CO−OFDMの光ネットワークの従来例の模式図である。
光ネットワーク15は、伝送路300を介して接続された送信器105及び受信器205を備えている。送信器105は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)138、デジタル・アナログコンバータ(DAC:Digital−to−Analog Converter)140、送信光源110としてのレーザダイオード(LD:Laser Diode)及び変調器132を備えている。データ信号はDSP138でデジタル変調された後、DAC140でアナログ信号である電気OFDM信号に変換される。変調器132は、送信光源110で生成された光を、電気OFDM信号に基づいて変調し、光OFDM信号を生成する。光OFDM信号は、伝送路300を経て受信器205に送られる。
受信器205は、参照光光源210、コヒーレント受信器232、アナログ・デジタルコンバータ(ADC:Analog−to−Digital Converter)240及びDSP238を備えている。伝送路300を経て受け取った光OFDM信号は、参照光光源210で生成された光を参照光として、コヒーレント受信器232においてコヒーレント検波される。コヒーレント検波により得られる電気OFDM信号は、ADC240によりデジタル信号に変換された後、DSP238でデジタル復調されて、データ信号が得られる。
この場合、送信光源110と、参照光光源210とは、2つの互いに独立した光源であるため、伝送信号のランダムな位相変動や受信器が備える光源の位相ノイズが信号劣化をもたらす恐れがある。
そこで、受信信号から搬送波を抽出し、その搬送波を参照光として利用する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。図5を参照して、特許文献1に開示されている、他の従来例について説明する。図5は、他の従来例の受信器を説明するための模式図である。図5(A)は、受信器の構成を概略的に示し、図5(B)は、受信器が備える光フィルタの機能を概略的に示している。
この、他の従来例の受信器206は、光分割素子242、光フィルタ244、コヒーレント受信器232、ADC240及びDSP238を備えている。
光分割素子242は、入力された伝送信号を2分岐する。2分岐された一方は、光OFDM信号としてコヒーレント受信器232に送られる。2分岐された他方は、光フィルタ244に送られる。光フィルタ244は、2分岐された他方の伝送信号から搬送波を抽出する。この抽出された搬送波は、参照光としてコヒーレント受信器232に送られる。その後、ADC240及びDSP238で復調されて、データ信号が得られる。
この構成では、伝送信号から搬送波を抽出し、それを参照光として利用している。この結果、入力信号のランダムな位相変動による受信信号の劣化はおこらない。さらに、受信器側の光源が不要となるため、受信器のコストを削減できる。
特開2009−95019号公報
ここで、光OFDM信号は、その周波数特性が図5(B)に示されるように、複数の副搬送波を用いて送信される。従って、この光OFDM信号から搬送波を抽出し、参照光として用いる場合、副搬送波がノイズとなり受信耐性が劣化してしまう。
光フィルタにより搬送波のみを抽出する必要があるため、光フィルタに要求される性能は厳しい。その結果、高性能の光フィルタを必要とするため、受信器のコストを下げることが難しい。
この発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものである。この発明の目的は、受信器に求められる性能要求が厳しくなく、かつ、受信耐性が悪化しないCO−OFDM信号の送信器及び受信器、これら送信器や受信器を備える局側端末、加入者側端末及び光ネットワーク、並びにコヒーレント通信方法を提供することにある。
上述した目的を達成するために、この発明のCO−OFDM信号の送信器は、送信光を電気OFDM信号で変調することにより、光OFDM信号を生成する変調器、及び、光OFDM信号の搬送波周波数と同じ周波数であり、偏波面が直交する基準搬送光と、光OFDM信号を偏波多重する光合波器を備えて構成される。
また、この発明のCO−OFDM信号の受信器は、光OFDM信号と、光OFDM信号の搬送波周波数と同じ周波数であり、偏波面が直交する基準搬送光とが偏波多重された伝送信号を直交する2つの成分に分離することにより、第1偏波光及び第2偏波光を生成する偏波分離器と、第2偏波光の偏波面を90度回転させることにより、第3偏波光を生成する偏波回転素子と、第1偏波光及び第3偏波光を干渉させてコヒーレント検波するコヒーレント受信器とを備えて構成される。
また、この発明の局側端末及び加入者側端末は、上述の送信器や受信器を備えて構成され、光ネットワークは、これら局側端末及び加入者側端末を備えて構成される。
また、この発明のコヒーレント通信方法は、以下の過程を備えている。先ず、送信側において、送信光を電気OFDM信号で変調することにより、光OFDM信号を生成した後、光OFDM信号の搬送波周波数と同じ周波数であり、偏波面が直交する基準搬送光と、光OFDM信号を偏波多重して伝送信号を生成する。次に、受信側において、伝送信号を直交する2つの成分に分離することにより、第1偏波光及び第2偏波光を生成する。次に、第2偏波光の偏波面を90度回転させることにより、第3偏波光を生成する。次に、第1偏波光及び第3偏波光を干渉させてコヒーレント検波する。
この発明の送信器、受信器、局側端末、加入者側端末、光ネットワーク及びコヒーレント通信方法によれば、送信側で、光OFDM信号と、この光OFDM信号の搬送波と同じ周波数で偏波面が直交する基準搬送光を偏波多重して伝送し、受信側で、光OFDM信号と基準搬送光を分離して、基準搬送光を参照光としてコヒーレント検波する。この結果、受信側において、参照光の光源が不要になる。また、光OFDM信号と基準搬送光が、互いに直交関係にある偏波で多重されていることで、それぞれの品質を維持したまま、伝送に伴う損失や位相変動の影響を受けることなく、コヒーレント受信を行うことができる。また、特許文献1で必要な光フィルタが不要となり、受信器に対する要求は軽減され、コストを低減することができる。
第1の光ネットワークの模式図である。 第2の光ネットワークの模式図である。 第3の光ネットワークの模式図である。 CO−OFDMの送信器及び受信器の従来例の模式図である。 CO−OFDMの受信器の他の従来例の模式図である。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、各構成要素の配置関係については、この発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、単なる好適例にすぎず、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。従って、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更又は変形を行うことができる。
(第1の実施形態)
図1を参照して、この発明の光ネットワークの第1の実施形態(以下、第1の光ネットワークとも称する。)について説明する。図1は、第1の光ネットワークを説明するための模式図である。第1の光ネットワーク10では、送信器100と受信器200とが、例えば光ファイバで構成される伝送路300を介して接続されている。
(第1の光ネットワークの送信器)
送信器100は、送信光源110と伝送信号生成部120とを備えて構成される。送信光源110は、搬送波周波数の光を生成し、伝送信号生成部120に送る。送信光源110で生成される光の偏波面を、ここではx面とする。
伝送信号生成部120は、データ信号と、搬送波周波数の光から、伝送信号を生成する。伝送信号生成部120は、光分割素子130、変調器132、光合波器134、偏波回転素子136、DSP138及びDAC140を備えて構成される。
DSP138はデータ信号をデジタル変調してDAC140に送る。DAC140はデジタル変調されたデータ信号をアナログ信号に変換して、電気OFDM信号を生成する。電気OFDM信号は、変調器132に送られる。
送信光源110で生成された光は、光分割素子130で第1の光と第2の光に分割される。第1の光は、変調器132に送られる。第2の光は偏波回転素子136に送られる。変調器132は、送信光である第1の光を電気OFDM信号で変調することにより、光OFDM信号を生成する。光OFDM信号は光合波器134に送られる。
偏波回転素子136は第2の光の偏波面を90度回転させて基準搬送光を生成する。第1の光ネットワークでは、送信光源110で生成された光の偏波面がx面であるので、基準搬送光の偏波面はy面となる。偏波回転素子136で生成された基準搬送光は、光合波器134に送られる。この基準搬送光の周波数と光OFDM信号の搬送波の周波数は等しい。
光合波器134は、基準搬送光と光OFDM信号を偏波多重して、伝送信号を生成する。ここで、光OFDM信号の偏波面はx面であり、基準搬送光の偏波面はy面である。このように、光OFDM信号と基準搬送光とは、偏波面が直交しているため、互いに干渉しない。光合波器134で生成された伝送信号は、伝送路300を経て受信器200に送られる。
(第1の光ネットワークの受信器)
受信器200は、伝送信号受信部220を備えて構成される。伝送信号受信部220は、伝送信号からデータ信号を生成する。伝送信号受信部220は、偏波制御素子230、偏波分離器234、コヒーレント受信器232、偏波回転素子236、ADC240及びDSP238を備えて構成される。
伝送路300を経て受信器200に入力された伝送信号は、偏波制御素子230に送られる。偏波制御素子230は、伝送によって生じる偏波の回転を補正する。偏波の回転が補正された伝送信号は偏波分離器234に送られる。なお、補正された伝送信号は、当該伝送信号に含まれる基準搬送光と光OFDM信号の一方の偏波面がx面となり、他方の偏波面がy面となっていればよい。
偏波分離器234は、伝送信号を、偏波面が互いに直交している第1偏波光と第2偏波光とに分離する。例えば、第1偏波光の偏波面がx面であるとき、第2偏波光の偏波面がy面である。偏波分離器234は、分離された一方の第1偏波光をコヒーレント受信器232に送り、分離された他方の第2偏波光を偏波回転素子236に送る。
偏波回転素子236は、第2偏波光の偏波面を90度回転させることにより、第3偏波光を生成する。第2偏波光の偏波面がy面である場合、第3偏波光の偏波面はx面となる。偏波回転素子236は第3偏波光をコヒーレント受信器232に送る。
コヒーレント受信器は、第1偏波光及び第3偏波光を干渉させてコヒーレント検波する。ここで、第1偏波光が光OFDM信号であるとき、第3偏波光が基準搬送光となる。この第3偏波光は、第1偏波光と周波数及び偏波面が等しい。このため、第3偏波光を参照光として、光OFDM信号である第1偏波光のコヒーレント検波が可能である。
ここでは、第1偏波光が光OFDM信号であり、第3偏波光が基準搬送光である例について説明したが、第1偏波光が基準搬送光であり、第3偏波光が光OFDM信号であっても良い。この場合、第1偏波光を参照光として、光OFDM信号である第3偏波光のコヒーレント検波が可能になる。
コヒーレント受信器232は、コヒーレント検波により光OFDM信号から電気OFDM信号を生成する。電気OFDM信号は、ADC240に送られる。
ADC240は、電気OFDM信号をデジタル信号に変換する。その後、DSP238でデジタル処理されてデータ信号が得られる。
(第1の光ネットワークの効果)
第1の光ネットワークでは、送信側で、光OFDM信号と、この光OFDM信号の搬送波と同じ周波数で偏波面が直交する基準搬送光を偏波多重して伝送し、受信側で、光OFDM信号と基準搬送光を分離して、基準搬送光を参照光としてコヒーレント検波する。この結果、受信側において、参照光の光源が不要になる。また、光OFDM信号と基準搬送光が、互いに直交関係にある偏波で多重されていることで、それぞれの品質を維持したまま、伝送に伴う損失や位相変動の影響を受けることなく、コヒーレント受信を行うことができる。また、特許文献1の技術で必要とされる光フィルタが不要である。この結果、受信器に対する要求は軽減され、コストを低減することができる。
(第2の実施形態)
図2を参照して、この発明の光ネットワークの第2の実施形態(以下、第2の光ネットワークとも称する。)について説明する。図2は、第2の光ネットワークを説明するための模式図である。第2の光ネットワーク11では、送信器101と受信器200とが、例えば光ファイバで構成される伝送路300を介して接続されている。受信器の構成は第1の光ネットワークの受信器と同様なので、説明を省略する。
(第2の光ネットワークの送信器)
送信器101は、第1の送信光源112、第2の送信光源114及び伝送信号生成部121を備えて構成される。第1の送信光源112は、第1の光を生成し、伝送信号生成部121に送る。第1の光の偏波面を、ここではx面とする。第2の送信光源114は、第2の光を生成し、伝送信号生成部121に送る。第2の光は、第1の光と同じ周波数であり、同じ偏波面の光である。従って、第2の光の偏波面は、x面である。
伝送信号生成部121は、データ信号と、第1の光及び第2の光から、伝送信号を生成する。伝送信号生成部121は、変調器132、光合波器134、偏波回転素子136、DSP138及びDAC140を備えて構成される。
第1の光ネットワークと同様に、DSP138及びDAC140が、データ信号から電気OFDM信号を生成する。電気OFDM信号は、変調器132に送られる。
第1の送信光源112で生成された第1の光は、変調器132に送られる。一方、第2の送信光源114で生成された第2の光は偏波回転素子136に送られる。変調器132は、第1の光を電気OFDM信号で変調して、光OFDM信号を生成する。光OFDM信号は光合波器134に送られる。
偏波回転素子136は第2の光の偏波面を90度回転させて基準搬送光を生成する。この実施形態では、第2の送信光源114で生成された光の偏波面がx面であるので、基準搬送光の偏波面はy面となる。偏波回転素子136で生成された基準搬送光は、光合波器134に送られる。
光合波器134は、基準搬送光と光OFDM信号を偏波多重して、伝送信号を生成する。ここで、光OFDM信号の偏波面はx面であり、基準搬送光の偏波面はy面である。このように、光OFDM信号と基準搬送光とは、偏波面が直交しているため、光OFDM信号と基準搬送光とは互いに干渉しない。光合波器134で生成された伝送信号は、伝送路300を経て受信器200に送られる。
(第2の光ネットワークの効果)
第2の光ネットワークでは、送信側で、第1の送信光源と第2の送信光源の2つの送信光源が必要となるが、受信側において、参照光の光源が不要になるなど、第1の実施形態と同様の効果が得られる。なお、第1の送信光源と第2の送信光源で偏波面が互いに直交する光を生成可能な場合は、偏波回転素子が無くても良い。
(第3の実施形態)
図3を参照して、この発明の光ネットワークの第3の実施形態(以下、第3の光ネットワークとも称する。)について説明する。図3は、第3の光ネットワークを説明するための模式図である。第3の光ネットワーク12は、いわゆるPON(Passive Optical Network)として構成される。第3の光ネットワーク12は、1つの局側端末(OLT:Opltical Line Terminal)104とN(Nは2以上の整数)個の加入者側端末(ONU:Optical Network Unit)204を備えて構成される。このPONでは、OLTからONUへ送信される下り信号と、ONUからOLTへ送信される上り信号とは、互いに波長が異なっている。
OLT104はONU204に信号を送る局側送信器102と、ONU204からの信号を受け取る局側受信器150と、合分波器190を備えている。合分波器190は、下り信号の波長の光を、局側送信器102から受け取り伝送路302に送り、また、上り信号の波長の光を伝送路302から受け取り、局側受信器150に送る。
また、ONU204は、OLT104に信号を送る加入者側送信器250と、OLT104からの信号を受け取る加入者側受信器202と、合分波器290を備えている。合分波器290は、上り信号の波長の光を、加入者側送信器250から受け取り伝送路302に送り、また、下り信号の波長の光を伝送路302から受け取り、加入者側受信器202に送る。
ここでは、OLT104及びONU204がそれぞれ備える局側送信器102及び加入者側送信器250は、上述した第1の光ネットワークの送信器と同様に構成されている。すなわち、局側送信器102及び加入者側送信器250は、送信光源110及び260と、伝送信号生成部120及び270を備えて構成されている。
また、OLT104及びONU204がそれぞれ備える局側受信器150及び加入者側受信器202は、上述した第1の光ネットワークの受信器と同様に構成されている。すなわち、局側受信器150及び加入者側受信器202は、伝送信号受信部180及び220を備えて構成されている。
このため、OLT及びONUの局側受信器及び加入者側受信器では、コヒーレント検波を行うのに用いられる参照光を生成する光源は不要である。従って、OLT及びONUは、それぞれ送信用の光源を1つずつ有していればよいので、PONを構成するOLT及びONUが備える光源の数は、1+N個で良い。従来のPONシステムでは、OLT及びONUが送信用と受信用の光源を別個に備えているので、PONを構成するOLT及びONUが備える光源の数は、2+2×N個となる。このように、この実施形態のPONでは、従来のPONに比べて光源の数が半分で良く、コストの低減が図れる。また、特許文献1の技術では、光源の数は低減されるものの、ノイズとなる副搬送波を除去するための光フィルタが必要となる。これに対し、この実施形態のPONでは、上述のように光フィルタが不要であるため、やはりコストの低減が図られる。
ここでは、第1の光ネットワークの送信器及び受信器を、OLT及びONUの送信器及び受信器に全て適用する場合について説明したが、これに限定されない。
OLTの送信器とONUの受信器に、第1の光ネットワークの送信器及び受信器を用いれば、従来のPONに比べて、ONUの台数分だけ光源の数を低減でき、全体として、光源の数が全体として2+N個になるので、コストの低減につながる。また、OLTの送信器については、第2の光ネットワークの送信器を用いても良い。OLTの送信器及びONUの受信器を第2の光ネットワークの構成とし、OLTの受信器及びONUの送信器を従来と同様の構成にした場合、PON全体として光源の数は、3+N個となる。このため、ONUの数Nが2以上であれば、光源の数は低減され、ONUの数Nが多くなればなるほど、その効果は大きくなる。
10、11、12 光ネットワーク
100、101 送信器
102 局側送信器
104 局側端末(OLT)
110、112、114、260 送信光源
120、121、270 伝送信号生成部
130 光分割素子
132 変調器
134 光合波器
136、236 偏波回転素子
138、238 DSP
140 DAC
150 局側受信器
180、220 伝送信号受信部
190、290 合分波器
200 受信器
202 加入者側受信器
204 加入者側端末(ONU)
230 偏波制御素子
232 コヒーレント受信器
234 偏波分離器
240 ADC
250 加入者側送信器
この発明は、コヒーレント光直交周波数分割信号の受信器、こ受信器を備える局側端末、加入者側端末及び光ネットワーク、並びに、コヒーレント通信方法に関する。
この発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものである。この発明の目的は、受信器に求められる性能要求が厳しくなく、かつ、受信耐性が悪化しないCO−OFDM信号の受信器、こ受信器を備える局側端末、加入者側端末及び光ネットワーク、並びにコヒーレント通信方法を提供することにある。
上述した目的を達成するために、この発明のCO−OFDM信号の受信器は、光OFDM信号と、光OFDM信号の搬送波周波数と同じ周波数であり、偏波面が直交する基準搬送光とが偏波多重された伝送信号に対して、伝送によって生じる偏波の回転を補正して偏波分離器に送る偏波制御素子と、伝送信号を直交する2つの成分に分離することにより、第1偏波光及び第2偏波光を生成する偏波分離器と、第2偏波光の偏波面を90度回転させることにより、第3偏波光を生成する偏波回転素子と、第1偏波光及び第3偏波光を干渉させてコヒーレント検波するコヒーレント受信器とを備えて構成される。
また、この発明の局側端末及び加入者側端末は、上述の受信器を備えて構成され、光ネットワークは、これら局側端末及び加入者側端末を備えて構成される。
また、この発明のコヒーレント通信方法は、以下の過程を備えている。先ず、送信側において、送信光を電気OFDM信号で変調することにより、光OFDM信号を生成した後、光OFDM信号の搬送波周波数と同じ周波数であり、偏波面が直交する基準搬送光と、光OFDM信号を偏波多重して伝送信号を生成する。次に、受信側において、伝送信号に対して、伝送によって生じる偏波の回転を補正した後に、伝送信号を直交する2つの成分に分離することにより、第1偏波光及び第2偏波光を生成する。次に、第2偏波光の偏波面を90度回転させることにより、第3偏波光を生成する。次に、第1偏波光及び第3偏波光を干渉させてコヒーレント検波する。
この発明の受信器、局側端末、加入者側端末、光ネットワーク及びコヒーレント通信方法によれば、送信側で、光OFDM信号と、この光OFDM信号の搬送波と同じ周波数で偏波面が直交する基準搬送光を偏波多重して伝送し、受信側で、光OFDM信号と基準搬送光を分離して、基準搬送光を参照光としてコヒーレント検波する。この結果、受信側において、参照光の光源が不要になる。また、光OFDM信号と基準搬送光が、互いに直交関係にある偏波で多重されていることで、それぞれの品質を維持したまま、伝送に伴う損失や位相変動の影響を受けることなく、コヒーレント受信を行うことができる。また、特許文献1で必要な光フィルタが不要となり、受信器に対する要求は軽減され、コストを低減することができる。

Claims (14)

  1. 送信光を電気OFDM信号で変調することにより、光OFDM信号を生成する変調器、及び、
    前記光OFDM信号の搬送波周波数と同じ周波数であり、偏波面が直交する基準搬送光と、前記光OFDM信号を偏波多重する光合波器
    を備えることを特徴とするコヒーレント光直交周波数分割信号の送信器。
  2. さらに、偏波回転素子を備え、
    第1の光が前記送信光として前記変調器に入力され、
    前記偏波回転素子は、偏波面及び周波数が、前記第1の光と等しい第2の光の偏波面を90度回転させて前記基準搬送光を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載のコヒーレント光直交周波数分割信号の送信器。
  3. さらに、
    1つの光源と、
    前記光源で生成された光を前記第1及び第2の光に2分岐する光分割素子
    を備えることを特徴とする請求項2に記載のコヒーレント光直交周波数分割信号の送信器。
  4. さらに、
    前記第1の光を生成する第1の光源と、
    前記第2の光を生成する第2の光源と
    を備えることを特徴とする請求項2に記載のコヒーレント光直交周波数分割信号の送信器。
  5. 光OFDM信号と、前記光OFDM信号の搬送波周波数と同じ周波数であり、偏波面が直交する基準搬送光とが偏波多重された伝送信号を直交する2つの成分に分離することにより、第1偏波光及び第2偏波光を生成する偏波分離器と、
    前記第2偏波光の偏波面を90度回転させることにより、第3偏波光を生成する偏波回転素子と、
    前記第1偏波光及び前記第3偏波光を干渉させてコヒーレント検波するコヒーレント受信器と
    を備えることを特徴とするコヒーレント光直交周波数分割信号の受信器。
  6. さらに、
    前記伝送信号に対して、伝送による偏波の回転を補正して前記偏波分離器に送る偏波制御素子
    を備えることを特徴とする請求項5に記載のコヒーレント光直交周波数分割信号の受信器。
  7. 局側送信器として、請求項1〜4のいずれか一項に記載の送信器を備える
    ことを特徴とする局側端末。
  8. 局側受信器として、請求項5又は6に記載の受信器を備える
    ことを特徴とする局側端末。
  9. 加入者側送信器として、請求項1〜3のいずれか一項に記載の送信器を備える
    ことを特徴とする加入者側端末。
  10. 加入者側受信器として、請求項5又は6に記載の受信器を備える
    ことを特徴とする加入者側端末。
  11. 局側端末及び複数の加入者側端末を含む光ネットワークであって、
    前記局側端末が、局側送信器として請求項1〜4のいずれか一項に記載の送信器を備え、
    前記加入者側端末が、加入者側受信器として請求項5又は6に記載の受信器を備える
    ことを特徴とする光ネットワーク。
  12. 局側端末及び複数の加入者側端末を含む光ネットワークであって、
    前記局側端末が、局側受信器として請求項5又は6に記載の受信器を備え、
    前記加入者側端末が、加入者側送信器として請求項1〜3のいずれか一項に記載の送信器を備える
    ことを特徴とする光ネットワーク。
  13. 送信側において実行される
    送信光を電気OFDM信号で変調することにより、光OFDM信号を生成する過程と、
    前記光OFDM信号の搬送波周波数と同じ周波数であり、偏波面が直交する基準搬送光と、前記光OFDM信号を偏波多重して伝送信号を生成する過程と、
    受信側において実行される、
    前記伝送信号を直交する2つの成分に分離することにより、第1偏波光及び第2偏波光を生成する過程と、
    前記第2偏波光の偏波面を90度回転させることにより、第3偏波光を生成する過程と、
    前記第1偏波光及び前記第3偏波光を干渉させてコヒーレント検波する過程と
    を備えることを特徴とするコヒーレント通信方法。
  14. さらに、
    1つの光源で生成された光を第1及び第2の光に2分岐する過程と、
    前記第2の光の偏波面を90度回転させて前記基準搬送光を生成する過程と
    を備え、
    前記第1の光を送信光として利用する
    ことを特徴とする請求項13に記載のコヒーレント通信方法。
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