JP6351100B2 - ボールペン - Google Patents

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Description

本発明は、ボールペンに関するものであり、特に金属被覆樹脂フィルム等のラメ表出材料を含有したインキを内蔵するボールペンに関するものである。本発明のボールペンは、ノック式のボールペンの構成として推奨されるものである。
ボールペンは周知の筆記具であり、一般に、芯部材と、芯部材を収納する本体部によって構成されている。
また芯部材は、インキ筒の先端にペン先チップが接続されて成る部材である。そしてペン先チップの中に筆記用ボールが回転可能に保持されており、インキ収納部内のインキを筆記用ボールに導き、筆記用ボールの回転に応じてインキを紙等に付着させるものである。
またインキ中にガラスフレークや金属箔粉等の固形成分(パール色やパール顔料)を配合し、キラキラした光輝感のあるインキを内蔵したボールペンが知られている。
ここで光輝感のあるインキは、その固形成分がペン先に詰まり易いので、これを防ぐ様々な工夫がなされている。特許文献1に開示されたボールペンでは、固形成分がペン先に詰まらないようボールハウスの内壁と筆記用ボールとの隙間や、ボールハウスの先端開口と筆記用ボールの隙間が、通常のボールペンよりも広く設計されている。また先端開口と筆記用ボールの間に大きな隙間を確保するために、筆記用ボールの直径が通常のものよりも大きい。より具体的には、特許文献1に開示されたボールペンでは、直径が1.0mm以上のボールが使用されている。
公知のボールペンの本体部は、キャップ式とノック式に大別される。
すなわちキャップ式ボールペンの本体部は、本体筒と本体筒に装着されるキャップを有している。キャップ式ボールペンでは、本体筒に芯部材のインキ筒部分が挿されており、ペン先チップが本体筒から常時露出している。キャップ式ボールペンでは、ボールペンを使用しないときには、本体筒にキャップが装着される。
一方ノック式ボールペンは、本体筒内に芯部材の全体が内蔵されており、常時はペン先チップは本体筒内にある。そして例えば後端のノック部を押圧することにより、本体筒の先端からペン先チップが突出し、筆記に供される。
前述したキャップ式ボールペンにおけるキャップは、旧来、インキのボタ漏れを防ぐために設けられていたが、近年ではペン先チップの乾燥を防ぐ機能を持たせたものが主流となっている。
即ち、旧来のボールペンは、油性インキを使用したものが主流であったが、近年では水性インキを使用したものが多い。ここで水性インキは乾燥し易く、ペン先を露出した状態で放置するとペン先チップが乾燥し、文字を書くことができなくなってしまう。
そのため近年のキャップ式ボールペンでは、キャップの最奥部に軟質のゴムや樹脂を配置し、キャップを装着した際にペン先チップの先端をゴム等で封止する構造が採用されている(特許文献2)。
特開2001−158194号公報 特開2011−152797号公報
前記した通り、光輝感のあるインキを内蔵したボールペン(以下、「光輝性ボールペ
ン」と称する)は公知である。しかしながら、発明者の知る限りにおいて、実用化された光輝性ボールペンは、いずれもキャップ式ボールペンであり、ノック式の光輝性ボールペンは見当たらない。少なくとも、ノック式の光輝性ボールペンであって実用に耐える耐久性のあるものは見当たらない。
即ち、ノック式の光輝性ボールペンには解決すべき技術的障害が多く、実用化には至っていないのが現状である。
ノック式の光輝性ボールペンを実用化する上で、最も大きな技術的障害は、インキの乾燥をどうやって防ぐかという点である。
即ち特許文献1に開示された光輝性ボールペンは、水性インキを使用しており、ペン先を露出した状態で放置するとペン先チップが乾燥し、文字を書くことができなくなってしまう。
特に、特許文献1に開示された光輝性ボールペンは、前記した様に、固形成分がペン先に詰まらないようボールハウスの内壁と筆記用ボールとの隙間や、ボールハウスの先端開口と筆記用ボールの隙間が、通常のボールペンよりも広く設計されている。さらに、この光輝性ボールペンでは、直径が1.0mm以上という大きなボールが使用されている。
そのため通常の水性インキを使用するボールペンに比べて先端開口とボールとの間の隙間が大きい。
加えて光輝性ボールペンは、インキに固形物を含み、ボールの周囲に固形物が付着するから、ペン先チップの先端開口とボールとの間に固形物が挟まり、先端開口とボールとの間の密着性が劣る。そのため、特許文献1に開示された光輝性ボールペンは、構造的にペン先チップ内のインキが蒸発しやすい。
一方、ノック式ボールペンでは、ペン先チップを直接封鎖することができず、ペン先チップは、常に大気中に露出している。そのため光輝性ボールペンの本体部をノック式にすると、インキが早期の乾燥してしまい、耐久性が著しく低く、実用に耐えない。
そこで本発明は、上記した問題点に注目し、ノック式の本体構造を有するボールペンにも採用できる、光輝性ボールペンを開発することを課題とするものである。
上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、インキが収納されるインキ収納部と、インキ収納部に接続されたペン先チップとを有し、前記インキ収納部と前記ペン先チップとで芯部材が構成されており、前記ペン先チップは、チップ本体と筆記用のボールとバネとを有し、チップ本体はボールを収容するボールハウスと、インキ導通孔とを備え、ボールハウスは先端開口と、前記先端開口に対向する位置にあってボールが当接する座面と、前記先端開口と座面との間にあってボールの大部分の周囲を覆う略円筒形の周壁部及び前記周壁部と開口との間にある先端側傾斜面とを有し、インキ導通孔は先端側がボールハウスの座面に開口してボールハウスの内外を連通するものであり、前記ボールはボールハウス内にあってその一部が先端開口から露出し、前記バネはインキ導通孔内にあって筆記用のボールを先端開口側に向かって押圧し、インキは光沢を有する樹脂フィルムを含み、前記ボールは直径が0.6mm未満であり、ボールハウスの断面における前記先端側傾斜面同士の中心角は85度以上であり、前記座面には複数の溝が設けられ、ボールの中心軸がボールハウスの中心線上にあり且つボールが前記座面に当接した姿勢を基本姿勢としたとき、前記溝はボールによって閉塞される閉塞溝部とボールハウスの内側に開放される開放溝部があり、前記基本姿勢においては、前記先端開口とボールとの間に環状の吐出空隙があり、当該吐出空隙の幅は10マイクロメートル以上であり、前記開放溝部の先端開口側から見た正投影面積を開放溝面積とし、吐出空隙の開口面積を吐出空隙面積としたとき、吐出空隙面積は0.015平方ミリメートル以上であり、開放溝面積は吐出空隙面積よりも広いことを特徴とするボールペンである。
本発明のボールペンは、ペン先チップにバネを内蔵しており、バネによってボールを先端開口側に向かって押圧する構造を採用している。即ち本発明のボールペンは、バネの押圧力によってボールを先端開口に押しつけ、先端開口を強制的に封止している。
加えて本発明のボールペンでは、ボールの直径が0.6mm未満であり、ボールが小さい。そのためボールと先端開口との接触面積が小さい。さらに本発明では、ボールハウスの断面における前記先端側傾斜面同士の中心角は85度以上であり、先端側傾斜面の開き角度が大きいから、ボールとボールハウスの先端開口との接触が線接触に近い。
そのため本発明のボールペンでは、ボールと先端開口との接触圧力が高い。そのため本発明のボールペンは、先端開口の封止性能が高い。
さらに本発明のボールペンでは、光輝性材料として「光沢を有する樹脂フィルム」が採用されている。ここで樹脂フィルムは、金属フィルムに比べて柔軟性があり、圧縮性がある。そのためボールに樹脂フィルムが付着していても、強い接触圧力で押されると接触部分が押しつぶされ、実質的にボールとボールハウスの先端開口とを密着させる効果が期待できる。
本発明のボールペンは、これらの相乗効果によって先端開口に高い気密性を確保することができ、ペン先チップ内のインキが乾燥しにくい。
さらに本発明のボールペンは、先端開口とボールとの間に形成される吐出空隙の幅が10マイクロメートル以上と広く、樹脂フィルムを含有するインキであっても難なく通過することができる。さらに、吐出空隙面積が0.015平方ミリメートル以上と大きいため、十分な吐出量を確保することができる。
また本発明のボールペンでは、開放溝面積は吐出空隙面積よりも広いので、十分な吐出量を長期に渡って確保することができ、耐久性が高い。
以下説明すると、ボールペンにおけるインキの吐出量は、吐出空隙面積と開放溝面積の影響を大きく受ける。
即ちペン先チップにおけるインキの通過経路の中で、流路が絞られる部位は、ボールハウスの入口部分たる溝の部位と、ボールハウスの出口部分たる先端開口である。そしてボールハウスの入口部分たる溝の部位は、ボールが当接するので、実質的にボールハウス側に開いている面積は、前記した開放溝面積である。
同様にボールハウスの出口部分たる先端開口についても、ボールの存在によって封鎖され、実質的に外側に開いている面積は、前記した吐出空隙面積である。
一方、吐出空隙面積と開放溝面積の間には相関関係があり、吐出空隙面積を大きくすると開放溝面積が小さくなり、吐出空隙面積を小さくすると開放溝面積が大きくなる。
従って、理論的には、吐出空隙面積と開放溝面積が同一である場合に、最大の吐出量を確保することができる。
しかしながらボールペンは、使用時にボールがボールハウスの座と接触し、擦れるので、ボールペンを使用すると、次第にボールハウスの座が磨耗する。その結果、ボールがボールハウスの座側に沈んで、吐出空隙面積が増大し、開放溝面積が小さくなる。そのため、吐出空隙面積と開放溝面積を同一面積とすると、製造直後にはインキの吐出量が多いものの、使用するに連れて開放溝面積が減少して行き、インキの供給が悪くなり、かすれてくる。
そこで、本発明では、製造直後の開放溝面積が吐出空隙面積よりも広くなる様に設計し、長期に渡って良好な吐出量を確保できる様にした。
請求項1に記載のボールペンにおいて、インキ導通孔のボールハウス側の開口端の直径が、0.25mm以上であり、前記溝の幅が0.2mm以上であり、基本姿勢においてボールのボールハウスから露出する部分の高さが0.145mm以下であり、ボールペンが未使用品であってボールが前記バネに押圧されて先端開口を封止している状態からバネに抗してボールを移動させ基本姿勢とする際におけるボールの移動量が0.035mm以上であることが好ましい(請求項2)。
請求項3に記載の発明は、前記芯部材を収納する本体部と、出没機構とを有し、出没機構を操作することによって芯部材の先端が本体部から出没することを特徴とする請求項1又は2に記載のボールペンである。
本発明のボールペンは、出没機構を操作することで芯部材の先端が出没するものである。本発明によれば、先端開口における気密性が高く、インキが乾燥しにくく、かつ長期にわたってインキの十分な吐出量を確保することができるノック式ボールペンを提供することができる。
本発明のボールペンは、光輝性のインキを内蔵するのでキラキラ感のある線を描くことができる。また本発明のボールペンは、ノック式の様なキャップを有しない構造に採用しても、インキの乾燥が少なく、耐久性が高い。
本発明の一実施形態に係るボールペンを表す正面図であり、(a)は芯部材の先端が本体部に没しているときの状態、(b)は芯部材の先端が本体部から出ているときの状態を表す。 図1のボールペンが有する芯部材の概略を表す図であり、(a)は正面図、(b)は断面図である。 図2の芯部材のペン先チップ部分を拡大した断面図である。 図2の芯部材のペン先チップの先端開口部分を拡大した斜視図である。 図4に示すペン先チップ部分からボールを除去した状態におけるペン先チップの先端開口部分を拡大した斜視図である。 図4の芯部材のペン先チップの一部破断斜視図である。 (a)はペン先チップの拡大断面図、(b)は(a)の吐出空隙部分をさらに拡大した断面図である。 (a)はチップ本体において周壁部を除いた部分(座部)の平面図、(b)は(a)において開放溝面積S1に相当する部分を示す説明図である。 ペン先チップの平面図である。 座打ち前のペン先チップの拡大断面図であり、(a)はチップ本体をかしめる前の状態を示し、(b)はチップ本体をかしめた後の状態を示す。 座打ち量と開放溝面積S1又は吐出空隙面積S2との関係を表すグラフである。 インキの吐出性能とボール沈み量との関係を説明するグラフである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、発明の理解を容易にするために、各図面において、各部材の大きさや厚み等については一部誇張して描かれており、実際の大きさや比率等とは必ずしも一致しないことがある。さらに、本発明が以下の実施形態に限定されないことは当然である。
なお特に断らない限り、以下の説明は、ボール15の中心軸がボールハウス16の中心線上にあり且つボール15が座面20に当接した姿勢(基本姿勢)を基準とする。また上下方向は、図2の姿勢を基準とする。
図1(a),(b)に示す本発明の一実施形態に係るボールペン50は、ノック式ボールペンであり、芯部材1と、芯部材1を収納する本体部51によって構成されている。
芯部材1は、図2(a),(b)に示すように、ペン先チップ2と、先栓3と、インキ収納部4を有する。
インキ収納部4は、インキ(図示省略)を収容するための部材であり、芯部材1の大部分を占めている。インキ収納部4は、図2(a),(b)に示すように、その外形が細長い円柱状である。またインキ収納部4は細長の管であり、その内部は空洞である。インキ収納部4の先端側は先栓3と接合されている。
インキ収納部4には、光沢を有する樹脂フィルムを含有するインキが封入されている。樹脂フィルムは扁平状であり、その縦横のサイズは0.08mm〜0.140mm程度、厚みは0.002mm(2マイクロメートル)程度である。インキの充填量は0.5〜0.8g程度である。
インキと樹脂フィルムの詳細については後述する。
図3に示すように、インキ収納部4の先端部に先栓3の後端側が嵌められている。さらに、先栓3の先端部にペン先チップ2の後端側が嵌められている。
先栓3は、図3に示すように、ペン先チップ2をインキ収納部4に接続するための部材であって、その外形は短い円柱状である。先栓3の内部は空洞であり、インキ収納部4からペン先チップ2にインキを導通するためのインキ導通空間13を有する。先栓3の内部の後端側には、先栓3の他の部分より縮径した段部6が設けられている。
ペン先チップ2は、チップ本体53と、ボール15と、バネ11とを有する。またチップ本体53は、ボールハウス16と、中央孔(インキ導入孔)30を有する(後述)。
バネ11は、図3に示すように、ボール15をペン先チップ2の中から外へ向かって付勢するための部材である。バネ11は、略全体として螺旋状に巻かれたコイル形状であって付勢力を有しており、バネ11の先端部33は螺旋ではなく直線状をなしている。バネ11は、ペン先チップ2のインキ導通空間12と、先栓3のインキ導通空間13とに渡って位置している。バネ11の後端側はチップ本体53から突出しており、先栓3の段部6と当接し、段部6に係止している。一方、バネ11の先端部33は、インキ導通空間12を経てボール15と当接し、ボール15をペン先チップ2の中から外へ向けて押圧している。そのため、ボールペン50の非使用時(非塗布時)においては、ボール15によってペン先チップ2の先端開口18が強制的に封止され、インキの漏れを防いでいる。
ボール15は、文字や図柄を書くための球であり、芯部材1の主要構成をなすものである。ボール15は、図3,4等に示すように、その一部がボールハウス16の開口である先端開口18から露出している。ボール15は、ボールハウス16内で回転可能に保持されている。ボール15は、ボールハウス16よりも若干小さく、ペン先チップ2の中央孔30(後述)よりも十分大きい。
ボール15の直径dは0.6mm未満であり、具体的には0.5mm程度である。ボール15の直径は、樹脂フィルムを含むインキを採用した従来のボールペンのボールの直径よりも小さい。
ボール15の素材はSiCである。ただし、ボール15の素材は特に限定されず、ステンレススチール、アルミナ焼結体、ジルコニア、WC、その他公知のものも使用できる。
チップ本体53は、図3に示すように、全体として略円柱状であるが、その先端部14はテーパ状をなしている。チップ本体53の内部は空洞であり、先栓3からペン先チップ2にインキを導通するためのインキ導通空間12を有する。インキ導通空間12は、先栓3のインキ導通空間13と連通している。
チップ本体53の先端部14には、図3,4,5に示すように、先端開口18が形成されている。そして、先端開口18からボール15の一部が露出するように、ボール15が設けられている。また先端開口18においては、ボール15がペン先チップ2の外へ飛び出さないように、先端部14の他の部分より窄められている。
ここで、チップ本体53の先端部14の内部構造、特にボールハウス16の内部構造について説明する。チップ本体53の先端部14の内側には、図5,6,7に示すように、円筒形の空間であるボールハウス16がある。ボールハウス16は、先端開口18と、座面20と、周壁部17と、先端側傾斜面55を有する。
前述したとおり、先端開口18はチップ本体53の先端部14に位置しており、換言すれば、ボールハウス16の先端側に位置している。
周壁部17は、ボールハウス16における円筒状の内壁を構成している。即ち周壁部17は、先端開口18と座面20との間にある略円筒状の壁である。
ボールハウス16の底に相当する位置に座面20がある。座面20には、図6、図8に示すように、3条の溝(矢溝)24が設けられている。そして、座面20の中心には中央孔(インキ導入孔)30が開口している。
中央孔30は、図6,7,8に示すように、断面形状が円形の貫通孔であり、中央孔壁31で囲まれた空間である。中央孔30は、ボールハウス16の内外を連通しており、より詳細には、ボールハウス16内とインキ導通空間12の双方に連通している。中央孔30は、バネ11の先端部33を挿通するための孔としても機能している。また、中央孔30は、樹脂フィルムを含有するインキを、インキ導通空間12からボールハウス16へ導出するための孔としても機能している。中央孔30の内径は、バネ11の先端部33の外径よりも大きい。そのため、中央孔30は、バネ11の先端部33によって塞がれることはない。また中央孔30は、バネ11の先端部33がボール15を押圧することを妨げない。
中央孔30のボールハウス16側の開口端の直径aは0.25mm以上であり、具体的には0.3mm程度である。
矢溝24は有底であり、周壁部17側と中央孔30(インキ導通孔)側の双方に開口している。図8に示すように、矢溝24は中央孔30を中心として放射状に延びている。隣接する2つの矢溝24同士が成す角度は略120度である。矢溝24の各々の終縁(端部)は、ボールハウス16の内壁である周壁部17近傍に至っている。
矢溝24の幅W2(図8(a))は0.2mm以上であり、具体的には0.225mm程度である。
矢溝24の深さV(図7(a))は0.2〜0.3mm程度であり、具体的には0.25mm程度である。
なお本実施形態では矢溝24の条数が3個であるが、条数は2個でもよいし、4個以上でもよい。
座面20には、ボール15の当接面57が形成されている。当接面57は、中央孔30におけるボールハウス16側の周縁近傍であって、矢溝24同士の間に位置する3つの傾斜面(正確にはクレータ状の球面)である。即ち、中央孔30の周縁において、3つの矢溝24と3つの当接面57とが交互に並んでいる。
座面20における、矢溝24と当接面57以外の部分は、当接面57を環状に取り巻く傾斜面58を形成している。正面視において、傾斜面58同士が成す中心角(座角)β(図10参照)は、140度程度である。
座面20の当接面57はボール15に沿った球面形状であるのに対し、傾斜面58はテーパー面であり、形状が異なる。
周壁部17と先端開口18との間には、先端側傾斜面55が形成されている。先端側傾斜面55は、先端開口18の内径を窄めている環状部位の内面である。
続いて、図7〜10を参照しながら、ボール15とボールハウス16との位置関係について説明する。なお図7〜10において、バネ11の図示は省略している。
ボール15は、ボールハウス16内において座面20(当接面57)に当接し、ボールハウス16内で回転可能に保持されている。
ボール15と矢溝24の底との間には、インキが通る空間が確保されている。ここで、ボール15は矢溝24の上面の一部を覆っており、これにより閉塞溝部62と開放溝部63が形成されている。即ち、閉塞溝部62はボール15によって閉塞された溝部分であり、開放溝部63はボールハウス16の内側に開放された溝部分である。
平面視において、閉塞溝部62と開放溝部63との境界は、当接面57の上辺65同士を繋いだ仮想円Cと一致する(図8)。
先端開口18の周辺に目を移すと、ボール15の一部が先端開口18から露出している。また、ボール15と先端開口18との間には、インキが通る隙間である吐出空隙60が形成されている(図7、図9)。
ボール15のボールハウス16(先端開口18)から露出する部分の高さH(図7(a))は0.145mm以下であり、具体的には0.14mm程度である。
吐出空隙60の幅W1(図7(b))は10マイクロメートル以上であり、比較的広い。そのため、樹脂フィルムを含有するインキであっても難なく通過することができる。
ボール15の上下方向における中心軸は、先端開口18の中心と、中央孔30の中心を通る(即ち、基本姿勢)。換言すれば、先端開口18の中心と中央孔30の中心とを通る直線は、ボール15の中心を通る(図7(a))。
基本姿勢においては、ボール15は周壁部17と接触していない。つまり、ボール15と周壁部17との間には、インキが通る隙間がある(図7(a))。
またボール15と先端開口18との間には、図7(b)の様にもインキが通る隙間である吐出空隙60が形成されている(図9)。
なお筆記時以外は、ボール15はバネ11に押されて先端開口18を強制的に封止しているから、吐出空隙60は存在しない。
一方、ボールペン50を使用して筆記を行う場合は、紙面等にボール15が押し当てられ、バネ11に抗してボール15が移動し、先端開口18をボール15が離れるので吐出空隙60ができる。
ここでボールペン50が未使用品(製造直後の状態を維持している状態)であってボール15がバネ11に押圧されて先端開口18を封止している状態からバネ15に抗してボール15を移動させ基本姿勢なるまでの移動量は、座打ち量によって決まる。
以下、座打ち量について説明する。
チップ本体53の中間製品70は、図10(a)の様に先端側が大きく開いており、底面71は、テーパー状の傾斜面となっている。中間製品70の底面71は、全てがテーパー面であり、球面形状の部分は無い。
ペン先チップ2の製造時において、ボール15は、チップ本体53の中間製品70の中央孔30上に置かれる。そしてその後に、図10(b)の様にチップ本体53の先端がかしめられる。より具体的には、チップ本体53の先端部14を内側に曲げて、先端部14の開口の内径が絞られる。これにより、先端側傾斜面55が形成されると共に先端開口18が形成される(図7(b))。
正面視において、先端側傾斜面55が成す中心角αは85度以上であり、具体的には90度程度である。即ち、先端側傾斜面55の傾斜は比較的緩やかである。
チップ本体53の先端がかしめられた直後においては、チップ本体53の先端開口18にボール15が密接しており、吐出空隙60は無い。
そしてその後、ボール15の先端開口18から露出した部分を上部から押さえつけて中間製品70の底面71を変形させる。より具体的には、ボール15の先端開口18から露出した部分を、チップ本体53の中心軸に沿う方向に衝撃的に押圧する(打つ)。
即ちボール15を打つことによって中間製品70の底面71がクレータ状に変形する。その結果、基本姿勢におけるボール15の位置が底面71側に移動し、先端開口18を離れるので吐出空隙60ができる。
また座打ちによって、ボール15の当接面57が形成される。
即ち、図10(b)に示すボール15を中央孔30上に置いた状態から、ボール15を中央孔30側に向けて打ち込み、図7(a)に示す状態とする。そのため、図7(a)に示すボール15の位置は、図10(b)に示す位置から中央孔30側に所定量だけ下方に沈んでいる。本実施形態では、座打ち量bは0.035mm以上であり、具体的には0.04mm程度である。
即ちボールペン50が未使用品(製造直後の状態を維持している状態)であってボール15がバネ11に押圧されて先端開口18を封止している状態からバネ15に抗してボール15を移動させ基本姿勢なるまでの移動量は、0.035mm以上であり、本実施形態では0.04mm程度である。
開放溝部63(図8(a))を先端開口18側から見たときの正投影面積が、開放溝面積S1である。即ち、開放溝面積S1は、図8(b)において黒塗りで示した部分の合計面積である。また吐出空隙60(図9)の開口面積が、吐出空隙面積S2である。
ここで開放溝面積S1は、吐出空隙面積S2よりも大きい。なお一般に、ボール15の移動可能量(座打ち量)bが大きいほど、開放溝面積S1が小さくなり、吐出空隙面積S2が大きくなる。
吐出空隙面積S2は0.015平方ミリメートル以上であり、比較的大きい。そのため、樹脂フィルムを含有するインキであっても、十分な吐出量を確保することができる。
また本実施形態では開放溝面積S1が吐出空隙面積S2よりも大きいので、インキの十分な吐出量を長期に渡って確保することができ、耐久性が高い。
なおボールペン50では、インキを最後まで使い切ると合計で300〜500メートル程度の長さの線を引くことができる。
ここで各部材等における好ましいサイズ等について纏めると、ボール15の直径dは0.6mm未満であり、より好ましくは0.55mm以下、さらに好ましくは0.5mm以下である。
先端側傾斜面55が成す中心角αは85度以上であり、より好ましくは87度以上、さらに好ましくは90度以上である。
吐出空隙60の幅W1は10マイクロメートル以上であり、より好ましくは13マイクロメートル以上である。
吐出空隙面積S2は0.015平方ミリメートル以上であり、より好ましくは0.2平方ミリメートル以上、さらに好ましくは0.25平方ミリメートル以上である。
中央孔(インキ導入孔)30のボールハウス16側の開口端の直径aは0.25mm以上であり、より好ましくは0.3mm以上、さらに好ましくは0.35mm以上である。
矢溝24の幅W2は0.2mm以上であり、より好ましくは0.22mm以上、さらに好ましくは0.25mm以上、特に好ましくは0.3mm以上である。
ボール15のボールハウス16から露出する部分の高さHは0.145mm以下であり、より好ましくは0.143mm以下、さらに好ましくは0.14mm以下である。
ボールの沈み量(座打ち量)bは0.035mm以上であり、より好ましくは0.04mm以上、さらに好ましくは0.045mm以上、特に好ましくは0.05mm以上である。
周壁部17の内径Dは、ボール15の直径dよりも0.05mm〜0.1mm大きく、より好ましくは0.05mm〜0.08mm大きい。
次に、インキについて説明する。本実施形態のボールペン50で採用されるインキは、光沢を有する樹脂フィルムを含有するものである。
当該インキは、チキソトロピー性を有する水性インキである。ここで、チキソトロピー性を有するインキとは、粘度がインキに掛かる剪断によって変化する性質を有するインキである。即ち、インキ収納部4内のような静的状態ではインキは高粘度であり、これがペン先チップ2内においてボール15が回転している場合の様に、インキが流動性を持つと、10ミリパスカル秒(mPa・s)以下のような遙かに低い粘度となる性質を持つ。尚、チキソトロピー性を有するゲル化剤を添加した水溶性インキを、一般に水溶性ゲル状インキと称している。
なお、インキの好適な粘度範囲は20,000〜30,000ミリパスカル秒(mPa・s)である。本発明におけるインキは、係る粘度範囲に調整される。なお、この粘度はELD型粘度計(3°R14コーン、回転数:0.5rpm、摂氏20度)における測定値である。
上記インキに含まれる樹脂フィルムは、金属層を樹脂層でサンドイッチしたものであり、腐食に強いものである。当該樹脂フィルムとしては、例えば、アルミニウムが蒸着されたポリエチレンテレフタレート(PET)の樹脂フィルムや、着色された同樹脂フィルムが挙げられる。また、ホログラムのプレス型を用いることにより、目には見えない細かい溝がエンボスされたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムに、アルミニウムが蒸着された樹脂フィルム(アルミ蒸着PETエンボスホログラム)を用いることができる。このPETエンボスホログラムは、プリズム効果によって虹色に輝き、光輝性を発色する。
具体的には、尾池工業株式会社製の商品名「ダイヤモンドピース(レギュラータイプ)」シリーズの品番55 Silver 、同品番DG.Gold 、同品番LG.Gold 、同シリーズの品番501 Green、同品番Blue、同品番Red 、同品番Maroon、同品番Black などを挙げることができる。また、ダイヤ工業製の商品名「ダイヤホログラム」シリーズの品番HG−5EP、HG−S20などを挙げることができる。
金属被覆樹脂フィルム粉の粒度は特に限定されないが、140メッシュ〜50メッシュが好適である。金属箔粉が140メッシュを超えるとフレーク粒子が小さすぎるため光輝性に劣り、また50メッシュ未満の場合はペン先から吐出されにくくなるため好ましくない。
金属被覆樹脂フィルム粉は、インキ組成物全量中0.01〜20.0重量%含まれていることが好ましい。上記金属被覆樹脂フィルム粉がインキ組成物全量中0.01重量%未満の場合は光輝性及び立体感が充分でない。金属被覆樹脂フィルム粉がインキ組成物全量中20.0重量%を超えると、インキとしては粘度が上がりすぎ、流動性が低下し、ボールペンとしての筆記性が低下する。金属被覆樹脂フィルム粉の最適配合量は、0.05〜10.0重量%である。
以下、実施例をもって本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(1)座打ち量bと、開放溝面積S1又は吐出空隙面積S2との関係
上記した実施形態のペン先チップ2において、中央孔の直径aと矢溝24の幅W2の組み合わせ「a,W2」が、「0.35mm,0.3mm」(組み合わせA)、「0.35mm,0.225mm」(組み合わせB)、「0.3mm,0.225mm」(組み合わせC)の各 場合における、座打ち量bと開放溝面積S1の関係を計算し、グラフ化した。また、座打ち量bと吐出空隙面積S2との関係を計算し、グラフ化した。結果を図11に示す。図11のグラフにおいて、横軸は座打ち量b(マイクロメートル)、縦軸は開放溝面積S1(mm2 平方ミリメートル)又は吐出空隙面積S2(mm2 平方ミリメートル)である。
図11に示すように、座打ち量bが増加するにつれて、開放溝面積S1は減少し、吐出空隙面積S2は増加する。また各組み合わせにおいて、開放溝面積S1と吐出空隙面積S2とが一致する座打ち量bが存在する(交点部分)。
上記した実施形態で採用した樹脂フィルム含有インキの場合、座打ち量bが0.035mm程度以上で、吐出空隙60から樹脂フィルム含有インキが吐出可能となることが実験により分かった。これは開放溝面積S1が0.015平方ミリメートル程度以上の場合に相当する。
図11の結果を基にしてインキの吐出性能について考察する。前述したように、開放溝面積S1と吐出空隙面積S2とが一致する状態が、インキの吐出が最も効率的に行われる。したがって、通常であれば、できるだけ開放溝面積S1と吐出空隙面積S2が等しくなるように設定すべきと考えられる。
しかし本発明では、あえて開放溝面積S1が吐出空隙面積S2よりも大きくなるよう設定している(S1>S2)。
図12は、図11の一部を模式化したグラフであり、ボール沈み量とS1又はS2との関係を示している。本発明では、図12の「e」に相当する座打ち量(ボール沈み量)を選択している。「e」はインキの吐出性能が最大となる状態ではないが、使用するには十分な性能を発揮できる状態である。
ボールペンを使用するにつれて、ボールの当接面が徐々に磨耗し、ボール沈み量が徐々に増加する。そうすると、S1は徐々に減少し、S2は徐々に増加する。即ち本発明では、ボールペンを使用するにつれて、図12において「e」から「f」の状態に進むこととなる。
ボールの当接面の磨耗が進むと、ボール沈み量がさらに増加し、いずれS1=S2となる。これが図12の「f」であり、インキの吐出性能が最大となる状態である。
ボールの当接面の磨耗がさらに進むと、図12において「f」から「g」に進むこととなる。ここで本発明では、「f」を少し過ぎた程度である「g」の状態でインキが完全に消費されるよう設計されている。「g」は「e」と同様に、インキの吐出性能が最大となる状態ではないが、使用するには十分な性能を発揮できる状態である。
なお、「g」からさらに先に進むと、やがてインキがかすれる状態となり、ボールペンが使用不可となる。即ち、インキを完全消費できなくなる。S1=S2に設定すると、使用の後期には「g」からさらに先に進むおそれがある。
ところが、本発明ではS1>S2としているので、インキの十分な吐出量を長期に渡って確保することができる。
(2)ペン先チップの性能評価
中央孔30の開口端の直径aと矢溝24の幅W2について、(1)で設定した3つの組み合わせA〜Cと、「0.25mm,0.225mm」(組み合わせD)の計4種のペン先チップ2を作製し、ボールペンとしての性能を評価した。座打ち量bは0.04mmとした。
その結果、いずれの組み合わせでも、インキの吐出性能、書き味ともに問題はなかった。なお「0.3mm,0.225mm」(組み合わせC)の性能が特に優れていた。
(3)気密性(保存性)
上記4種(組み合わせA〜D)のボールペンについて、筆記後、横置き状態で、50℃で1ヶ月間放置した。さらに、室温で1年間放置した。放置後のボールペンを用いて筆記したところ、インキの吐出性能、書き味ともに問題はなかった。このことから、本実施例で作製したボールペンは、室温で少なくとも24ヶ月程度はインキが乾燥することなく高い気密性が保たれており、性能を維持していることが示された。
1 芯部材
2 ペン先チップ
4 インキ収納部
11 バネ
15 ボール
16 ボールハウス
17 周壁部
18 先端開口
20 座面
24 矢溝
30 中央孔(インキ導入孔)
50 ボールペン
51 本体部
53 チップ本体
55 先端側傾斜面
60 吐出空隙
62 閉塞溝部
63 開放溝部

Claims (3)

  1. インキが収納されるインキ収納部と、インキ収納部に接続されたペン先チップとを有し、前記インキ収納部と前記ペン先チップとで芯部材が構成されており、前記ペン先チップは、チップ本体と筆記用のボールとバネとを有し、チップ本体はボールを収容するボールハウスと、インキ導通孔とを備え、ボールハウスは先端開口と、前記先端開口に対向する位置にあってボールが当接する座面と、前記先端開口と座面との間にあってボールの大部分の周囲を覆う略円筒形の周壁部及び前記周壁部と開口との間にある先端側傾斜面とを有し、
    インキ導通孔は先端側がボールハウスの座面に開口してボールハウスの内外を連通するものであり、
    前記ボールはボールハウス内にあってその一部が先端開口から露出し、前記バネはインキ導通孔内にあって筆記用のボールを先端開口側に向かって押圧し、
    インキは光沢を有する樹脂フィルムを含み、
    前記ボールは直径が0.6mm未満であり、
    ボールハウスの断面における前記先端側傾斜面同士の中心角は85度以上であり、
    前記座面には複数の溝が設けられ、
    ボールの中心軸がボールハウスの中心線上にあり且つボールが前記座面に当接した姿勢を基本姿勢としたとき、前記溝はボールによって閉塞される閉塞溝部とボールハウスの内側に開放される開放溝部があり、
    前記基本姿勢においては、前記先端開口とボールとの間に環状の吐出空隙があり、当該吐出空隙の幅は10マイクロメートル以上であり、
    前記開放溝部の先端開口側から見た正投影面積を開放溝面積とし、吐出空隙の開口面積を吐出空隙面積としたとき、吐出空隙面積は0.015平方ミリメートル以上であり、開放溝面積は吐出空隙面積よりも広いことを特徴とするボールペン。
  2. インキ導通孔のボールハウス側の開口端の直径が、0.25mm以上であり、前記溝の幅が0.2mm以上であり、基本姿勢においてボールのボールハウスから露出する部分の高さが0.145mm以下であり、
    ボールペンが未使用品であってボールが前記バネに押圧されて先端開口を封止している状態からバネに抗してボールを移動させ基本姿勢とする際におけるボールの移動量が0.035mm以上であることを特徴とする請求項1に記載のボールペン。
  3. 前記芯部材を収納する本体部と、出没機構とを有し、出没機構を操作することによって芯部材の先端が本体部から出没することを特徴とする請求項1又は2に記載のボールペン。
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