JP6350823B2 - 太陽電池モジュールの固定用金具及び太陽電池モジュールの取り付け器具 - Google Patents

太陽電池モジュールの固定用金具及び太陽電池モジュールの取り付け器具 Download PDF

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Description

本開示は、太陽電池モジュールの固定用金具及び太陽電池モジュールの取り付け器具に関する。
太陽電池モジュールは、種々の固定用金具を用いて屋根に取り付けられる(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献1には、太陽電池モジュールの固定用金具の一例として、上端に固定部材が載置可能とされた載置片と、下側が載置片と連続するように連結され、固定部材を挟持する保持片とを備えた金具が開示されている。
特開2010−242415号公報 特開2012−177291号公報
ところで、固定用金具としては、機械的強度に優れ太陽電池モジュールを安定に固定できるだけでなく、より形状が単純で安価なものが求められている。また、固定用金具は、雨水等を堰き止めず、屋根の排水性を損なわないものであることが要求される。
本開示の一態様である太陽電池モジュールの固定用金具は、屋根にネジ止めされ、太陽電池モジュールが載せられる架台フレームを固定するための固定用金具であって、複数のネジ孔が形成された底板と、底板の第1縁部に形成され、互いに対向配置されて架台フレームを挟持する一対の第1壁部と、第1壁部よりも高さが低く、各第1壁部の間に位置し第1縁部と交差する方向に延びた底板の第2縁部にそれぞれ形成された複数の第2壁部と、底板の縁部に壁を形成しないことにより、第1壁部と第2壁部との間に設けられた水抜き部とを備え、ネジ孔は、一方の第1壁部寄りに形成された第1ネジ孔と、他方の第1壁部寄りに形成された第2ネジ孔とを含み、各第2壁部は、底板の第2縁部において、少なくとも第1ネジ孔に対応する位置から第2ネジ孔に対応する位置に亘り、第1壁部に対して非垂直な角度で形成される。
本開示の一態様である太陽電池モジュールの取り付け器具は、上記固定用金具と、固定用金具の第1壁部に固定され、太陽電池モジュールが載せられる架台フレームと、固定用金具の取り付け部を有する支持屋根材とを備え、固定用金具は、第1壁部が屋根の棟軒方向に沿うように、支持屋根材の取り付け部にネジ止めされる。
本開示の一態様である太陽電池モジュールの固定用金具は、形状が単純でありながら、機械的強度が高く、屋根に対して太陽電池モジュールを安定に固定することができる。また、本開示の一態様である固定用金具は、雨水等を堰き止めないため、当該金具を取り付けても屋根の排水性は損なわれない。
実施形態の一例である取り付け器具を用いて太陽電池モジュールを屋根に取り付けた状態を示す図である。 実施形態の一例である取り付け器具の分解図である。 実施形態の一例である固定用金具の平面図である。 実施形態の一例である固定用金具の正面図である。 実施形態の一例である固定用金具の右側面図である。 実施形態の他の一例である固定用金具の平面図である。 固定用金具の取り付け形態の一例を示す図である。 固定用金具の取り付け形態の他の一例を示す図である。 固定用金具の取り付け形態の他の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、実施形態の一例について詳細に説明する。
実施形態において参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された構成要素の寸法比率などは、現物と異なる場合がある。具体的な寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
以下では、実施形態の一例である太陽電池モジュールの取り付け器具10(以下、「取り付け器具10」という)を用いて、屋根材101が敷き詰められた屋根100に太陽電池モジュール11を取り付ける構造を例示する。但し、取り付け器具10の適用は、屋根100への太陽電池モジュール11の取り付けに限定されない。本実施形態では、屋根材101として平瓦を例示するが、屋根材は他の形状を有する平瓦や和瓦、洋瓦、スレート、金属瓦、アスファルトシングル等であってもよい。実施形態の一例である固定用金具20は、例えば設置対象がスレート屋根である場合、後述する支持屋根材50のような屋根材を介することなく、直接スレート屋根にネジ止めすることができる。
実施形態では、屋根材101の一部が取り付け器具10を構成する支持屋根材50に置き換えられている。支持屋根材50は、固定用金具20の取り付け部51を有する平瓦である。即ち、実施形態の一例である固定用金具20は、支持屋根材50を介して屋根100にネジ止めされている。なお、支持屋根材50は、屋根材101と同様に屋根100の一部を構成している。
図1及び図2は、実施形態の一例である取り付け器具10を示す図である。
太陽電池モジュール11は、上記のように、取り付け器具10を用いて屋根100に取り付けられる。取り付け器具10は、固定用金具20と、当該金具の第1壁部22に固定され、太陽電池モジュール11が載せられる架台フレーム40と、当該金具の取り付け部51を有する支持屋根材50とを備える。固定用金具20は、太陽電池モジュール11が載せられる架台フレーム40を屋根100に固定するための金具である。詳しくは後述するように、固定用金具20は、第1ネジ孔25及び第2ネジ孔26の少なくとも一方に挿通される底板固定ネジ32により、一対の第1壁部22が屋根100の棟軒方向に沿った状態で支持屋根材50の取り付け部51にネジ止めされる。以下、屋根100の棟軒方向に直交する方向を桁方向という。
図1に例示するように、太陽電池モジュール11は、複数の太陽電池セルがガラス板等の保護部材で挟持された太陽電池パネル12と、当該パネルの周縁に設置されたモジュールフレーム13(以下、「フレーム13」という)とを有する。フレーム13は、太陽電池パネル12の周縁を保護し、且つ太陽電池モジュール11を架台フレーム40に取り付けるための部材としても機能する。フレーム13は、例えば太陽電池パネル12と反対側である外側に張り出した断面略L字形状の鍔部14を有する。
架台フレーム40は、その長手方向が屋根100の棟軒方向に沿うように配置される。架台フレーム40の上には太陽電池モジュール11が載せられて、フレーム13が架台フレーム40に固定される。本実施形態では、フレーム13の鍔部14を上から押さえつける略U字形状の押え金具15を用いて、フレーム13が架台フレーム40に固定される。架台フレーム40は、屋根100の桁方向に適当な間隔をあけて互いに平行に複数配置される。1つの太陽電池モジュール11の下には少なくとも2本の架台フレーム40を配置することが好適である。
図2に例示するように、固定用金具20は、複数のネジ孔が形成された底板21を備え、当該ネジ孔に挿通される底板固定ネジ32を用いて支持屋根材50の取り付け部51にネジ止めされる。本実施形態では、第1ネジ孔25、第2ネジ孔26、及び第3ネジ孔27が底板21に形成されており(後述の図3参照)、4本の底板固定ネジ32によって底板21が取り付け部51にネジ止めされる。固定用金具20は、底板21の第1縁部に形成され、互いに対向配置されて架台フレーム40を挟持する一対の第1壁部22を備える。第1壁部22には、例えば高さ調整ボルト33が挿通されるボルト孔30と、フレーム固定ネジ34が挿通されるネジ孔31とが形成されている。
架台フレーム40は、固定用金具20の一対の第1壁部22の間に通され、高さ調整ボルト33を用いて高さが調整(仮固定)された後、フレーム固定ネジ34を用いて各第1壁部22に固定されることが好適である。即ち、架台フレーム40は、一対の第1壁部22によって幅方向両側から挟持される。第1壁部22に形成されたボルト孔30は、例えば上下方向に長い長孔であり、当該長孔の範囲内で架台フレーム40の高さ調整が可能である。高さ調整ボルト33は、後述するフック付きナット45に螺合される。フレーム固定ネジ34は、例えばタッピングネジであり、架台フレーム40の側面を貫通して架台フレーム40を固定用金具20に本固定する。
本実施形態では、架台フレーム40の上面に、長手方向に沿って押え金具用ボルト43の頭部をスライド可能に保持する上溝41が形成されている。押え金具用ボルト43は、押え金具15等の固定に利用されるものであり、軸部が架台フレーム40上に立設するように頭部が上溝41に保持され、所望の位置でナット44を用いて固定される。架台フレーム40の両側面にも長手方向に沿って横溝42が形成されている。各横溝42には、高さ調整ボルト33が螺合されるフック付きナット45がそれぞれ挿入される。フック付きナット45は、架台フレーム40の棟側端部から横溝42に挿入されることで、当該ナットのフックが第1壁部22(後述の支持部28)に引っ掛かり、当該ナットの頭部がボルト孔30と重なる位置に配置される。
支持屋根材50は、取り付け部51を有する屋根材であって、例えば取り付け部51以外の部分は屋根材101と同じ構成を有する。本実施形態では、支持屋根材50の略中央に形成された開口部52に樹脂ブロック53を配置し、当該ブロックの上から防水カバー55を被せて取り付け部51が構成されている。樹脂ブロック53は、ブロック固定ネジ54によって野地板(図示せず)の上に設置された瓦木板102に固定されている。なお、固定用金具20の底板固定ネジ32は、防水カバー55を貫通して樹脂ブロック53に固定される。
支持屋根材50の開口部52は、例えば当該屋根材を上下方向(厚み方向)に貫通して形成された平面視矩形形状の貫通孔である。開口部52の周囲には上方に突出した縁部56が形成されており、ここに防水カバー55が取り付けられる。固定用金具20及び当該金具が固定される支持屋根材50は、1本の架台フレーム40に対して少なくとも2個設置されることが好適である。固定用金具20及び支持屋根材50は、例えば架台フレーム40の長手方向の両端部近傍に設けられる。
以下、図3〜図9をさらに参照しながら、固定用金具20の構成及び取り付け形態について詳説する。
図3〜図5は、それぞれ固定用金具20の平面図、正面図、右側面図である。
固定用金具20は、上記のように、底板21と、一対の第1壁部22とを備える。固定用金具20は、さらに、各第1壁部22の間に位置する底板21の縁部にそれぞれ形成された複数の第2壁部23と、底板21の縁部に壁を形成しないことにより、第1壁部22と第2壁部23との間に設けられた水抜き部24とを備える。第2壁部23は、第1壁部22が形成される底板21の第1縁部と交差する方向に延びた第2縁部に形成される。第1壁部22及び第2壁部23は、いずれも底板21の縁部に立設した壁である。第1壁部22は、架台フレーム40を支持する壁であり、第2壁部23は、第1壁部22よりも高さが低い壁であって、第1壁部22に固定される架台フレーム40に干渉しない。
固定用金具20では、底板21の第2縁部において、少なくとも第1ネジ孔25に対応する位置から第2ネジ孔26に対応する位置に亘り、第1壁部22に対して非垂直な角度で第2壁部23が形成される。第1ネジ孔25は、一方の第1壁部22寄りに形成されたネジ孔であり、第2ネジ孔26は、他方の第1壁部22寄りに形成されたネジ孔である。詳しくは後述するように、太陽電池モジュール11に下から持ち上げられるような力(負圧荷重)が作用すると、第1壁部22が上に引っ張られて底板21に大きな力が加わるが、第2壁部23が固定用金具20の機械的強度を向上させ底板21の変形を防止する。
底板21は、平面視において略四角形状を有することが好適である。そして、当該四角形の互いに対向する二辺(以下、「第1辺」という)に沿って第1壁部22がそれぞれ形成され、且つ当該四角形の残り二辺(以下、「第2辺」という)に沿って第2壁部23がそれぞれ形成される。略四角形状には、完全な四角形はもとより、実質的に4つの辺を有し、四角形と認められる形状が含まれる。図3に示す底板21は、四隅近傍の横方向長さがやや短くなった平面視略四角形状を有する。以下、固定用金具20が支持屋根材50に固定されたときに屋根100の棟軒方向に沿う方向を固定用金具20(底板21)の縦方向、屋根100の桁方向に沿う方向を固定用金具20の横方向という。
底板21は、平面視において略平行四辺形状を有することが好適である(図3参照)。即ち、底板21は第1辺だけでなく第2辺同士も互いに平行であることが好ましい。この場合、第2辺に沿ってそれぞれ形成される各第2壁部23は互いに平行である。図3に示す例では、第1辺が第2辺より長いが、第1辺と第2辺は同じ長さであってもよく、第2辺の方が長くてもよい。また、図6(a)に例示するように、平面視略台形形状を有する底板21xであってもよく、図6(b)に例示するように、各第2辺が同じ方向に傾斜しているが第2辺同士が非平行である底板21yであってもよい。図6に示す例では、各第2壁部23は互いに非平行となる。
底板21は、各第1壁部22から等距離の位置において、各第1壁部22に沿った縦方向(棟軒方向)に並んで複数形成された第3ネジ孔27を有することが好適である。第3ネジ孔27は、例えば底板21の横方向中央部において各第2壁部23の近傍に、それぞれ1つずつ合計2つ形成される。第1ネジ孔25及び第2ネジ孔26は、各第3ネジ孔27を通る仮想線αに対して互いに線対称となる位置にそれぞれ形成されることが好適である。第1ネジ孔25及び第2ネジ孔26は、例えば各第1壁部22の近傍に、それぞれ2つずつ形成される。2つの第1ネジ孔25(第2ネジ孔26も同様)は、例えば縦方向に並んで形成される。
第1壁部22は、上記のように、底板21の第1縁部に立設して架台フレーム40を支持する壁であって、屋根100の棟軒方向に沿う底板21の第1辺に沿って形成される。第1壁部22の高さは、第2壁部23の高さの2倍以上であり、好ましくは3倍〜8倍程度である。一対の第1壁部22は、例えば互いに同じ形状、寸法を有し、各々の間に架台フレーム40を通すことができる間隔をあけて互いに平行に配置される(図4参照)。
第1壁部22は、第1ネジ孔25(第2ネジ孔26)に対応する位置よりも第2壁部23側に延設されることが好適である。即ち、第1壁部22は、少なくとも縦方向一端側の第1ネジ孔25と横方向に対向する位置よりも縦方向一端側から、縦方向他端側の第1ネジ孔25と横方向に対向する位置よりも縦方向他端側まで形成されることが好適である。本実施形態では、底板21の第1辺の全長に亘って第1壁部22が形成されており、第1壁部22の縦方向両端部が第3ネジ孔27と横方向に対向している。
第1壁部22は、底板21の第1辺の全長に亘って高さが同じであってもよいが、材料コストの削減、軽量化等を考慮して、好ましくは架台フレーム40に当接する支持部28と、支持部28よりも高さが低く架台フレーム40に当接しない補強部29とを含む。補強部29は、支持部28の縦方向両側から第2辺に沿って各第2壁部23の近傍まで、例えば第3ネジ孔27と横方向に対向する位置まで延設される。詳しくは後述するが、補強部29は、固定用金具20(底板21)の機械的強度、特に底板21の縦方向端部が下から持ち上げられるような力に対する強度を高める役割を果たす。高さ調整ボルト33が挿通されるボルト孔30、及びフレーム固定ネジ34が挿通されるネジ孔31は、支持部28に形成される。
第2壁部23は、上記のように、各第1壁部22の間に位置する底板21の第2縁部に立設した壁であって、底板21の第2辺に沿って形成される。詳しくは後述するが、第2壁部23は、固定用金具20(底板21)の機械的強度、特に負圧荷重(引っ張り荷重)に対する強度を高める役割を果たす。また、第2壁部23は、底板21のネジ孔に挿通される底板固定ネジ32の頭部よりも上方に延びることが好適である。これにより、架台フレーム40等が底板固定ネジ32に接触してネジが破損することを防止できる。第2壁部23の高さは、例えば底板固定ネジ32の頭部の位置よりも高く、且つ第1壁部22に固定される架台フレーム40に接触しない高さとされる。
第2壁部23は、少なくとも第1ネジ孔25と縦方向(棟軒方向)に対向する位置から第2ネジ孔26と縦方向に対向する位置に亘って形成されることが好適である。これにより、第1ネジ孔25及び第2ネジ孔26の一方のみに底板固定ネジ32を取り付けた場合においても、当該各ネジ孔の両方に底板固定ネジ32を取り付けた場合と同様の耐引っ張り荷重(底板21の変形のし難さ)が得られる。なお、第2壁部23は、少なくとも第2辺の全長の1/2以上の長さを有することが好ましく、より好ましくは2/3以上、特に好ましくは3/4以上の長さを有する。図3に示す例では、第2辺の全長に亘って第2壁部23が形成されている。
第2壁部23は、第1壁部22に対して非垂直な角度で形成される。即ち、第1壁部22と第2壁部23とがなす角度、底板21の第1辺と第2辺とがなす角度は90°ではない。当該角度は90°以外であれば特に限定されないが、好ましくは角度β(図3参照)が93°以上、より好ましくは95°以上である。固定用金具20は、第1壁部22が棟軒方向に沿った状態で支持屋根材50に固定されるため、第1壁部22と第2壁部23とがなす角度が垂直であれば第2壁部23は桁方向に平行となり、雨水等が第2壁部23によって堰き止められてしまう。固定用金具20では、第2壁部23を第1壁部22に対して非垂直に形成し、第2壁部23が桁方向に沿って配置されないようにすることで、第2壁部23によって雨水等が堰き止められることを防止している。これにより、雨水等は第2壁部23に沿って流れ固定用金具20の周囲に溜まり難くなるため、固定用金具20を取り付けても屋根100の排水性が損なわれない。
水抜き部24は、第1壁部22と第2壁部23との間に設けられた壁の隙間である。第1壁部22と第2壁部23は互いに接続されず離間しており、例えば底板21の四隅に水抜き部24が設けられる。水抜き部24は、雨水等が底板21上に流入した場合に、当該雨水を排出して底板21上に雨水等が溜まらないようにする役割を果たす。底板21上に流入した雨水等は、例えば軒側の第2壁部23に沿って流れ、水抜き部24から排出される。
固定用金具20は、1枚の金属板から構成されることが好ましく、第1壁部22及び第2壁部23は当該金属板を折り曲げて形成される。固定用金具20を構成する金属板の厚みは、好ましくは1.0mm〜3.0mm、より好ましくは1.6mm〜2.3mmである。固定用金具20を構成する金属は、例えばステンレス鋼(SUS)、高耐食めっき鋼板である。
図7〜図9は、支持屋根材50に対する固定用金具20の取り付け形態の一例を示す。
固定用金具20は、第1ネジ孔25及び第2ネジ孔26の少なくとも一方に挿通される底板固定ネジ32により、第1壁部22が屋根100の棟軒方向に沿った状態で支持屋根材50の取り付け部51にネジ止めされる。底板固定ネジ32は、底板21に形成されるネジ孔の全てに取り付けてもよいが、取り付け部51上における固定用金具20の配置によってはネジ孔の全てに底板固定ネジ32を取り付けることができない場合がある(例えば、図9参照)。図7〜図9に示す例では、6つのネジ孔の全てに底板固定ネジ32を取り付けることが可能な取り付け形態においても、4箇所だけに底板固定ネジ32を取り付けている。
図7に示す例では、固定用金具20が取り付け部51の中央部にネジ止めされている。この場合、4本の底板固定ネジ32は、2つの第3ネジ孔27に取り付けられ、且つ第1ネジ孔25及び第2ネジ孔26に1本ずつ取り付けられる。底板固定ネジ32は、例えばネジが桁方向に並ばないように、棟側に位置する第1ネジ孔25と、軒側に位置する第2ネジ孔26とにそれぞれ取り付けられる。底板固定ネジ32は、防水カバー55を貫通して樹脂ブロック53に固定される。
図8に示す例では、取り付け部51の樹脂ブロック53が設けられた範囲内において、固定用金具20が取り付け部51の桁方向一端側に偏って固定されている。この場合も図7に示す例と同様に、4本の底板固定ネジ32は、2つの第3ネジ孔27に取り付けられ、且つ第1ネジ孔25及び第2ネジ孔26に1本ずつ取り付けられる。
図9に示す例では、固定用金具20が取り付け部51の桁方向他端側に偏って固定されている。図9に示す例では、固定用金具20の一部が取り付け部51の樹脂ブロック53が設けられた範囲からはみ出した状態で固定されており、第3ネジ孔27及び第2ネジ孔26に底板固定ネジ32が取り付けられている。この場合、底板21の第1ネジ孔25が形成されている部分が樹脂ブロック53上からはみ出しているため、第1ネジ孔25に底板固定ネジ32を取り付けることができず、第2ネジ孔26に2つの底板固定ネジ32が取り付けられている。固定用金具20は、例えば4本の底板固定ネジ32を樹脂ブロック53に固定することが可能な範囲内であれば桁方向にスライドさせて固定することが可能であるから、配置の自由度が大きく施工性に優れている。
以上のように、固定用金具20は、棟軒方向に沿う第1壁部22に対して非垂直な角度で形成された第2壁部23の機能により、形状が単純でありながら、機械的強度が高く、屋根100に対して太陽電池モジュール11を安定に固定することができる。また、第2壁部23は、雨水等を堰き止めないため、当該金具を取り付けても屋根100の排水性は損なわれない。
第2壁部23は、例えば太陽電池モジュール11に負圧荷重が作用して、架台フレーム40が固定された第1壁部22が上方に引っ張られたときに、底板21が湾曲変形することを十分に抑制する。特に、第1ネジ孔25及び第2ネジ孔26の一方のみで底板21が固定されると、底板21は湾曲し易いが、この場合においても当該各ネジ孔の両方が固定された場合と同様の耐引張り荷重が得られる。また、第1壁部22が補強部29を有していれば、例えば積雪等により太陽電池モジュール11の軒側端部に偏った正圧荷重が加わり架台フレーム40を介して底板21の棟側端部が持ち上がるような力が作用した場合に、底板21の湾曲変形を十分に抑制できる。
10 太陽電池モジュールの取り付け器具(取り付け器具)、11 太陽電池モジュール、12 太陽電池パネル、13 モジュールフレーム(フレーム)、14 鍔部、15 押え金具、20 固定用金具、21 底板、22 第1壁部、23 第2壁部、24 水抜き部、25 第1ネジ孔、26 第2ネジ孔、27 第3ネジ孔、28 支持部、29 補強部、30 ボルト孔、31 ネジ孔、32 底板固定ネジ、33 高さ調整ボルト、34 フレーム固定ネジ、40 架台フレーム、41 上溝、42 横溝、43 押え金具用ボルト、44 ナット、45 フック付きナット、50 支持屋根材、51 取り付け部、52 開口部、53 樹脂ブロック、54 ブロック固定ネジ、55 防水カバー、56 縁部、100 屋根、101 屋根材、102 瓦木板、α 仮想線

Claims (7)

  1. 屋根にネジ止めされ、太陽電池モジュールが載せられる架台フレームを固定するための固定用金具であって、
    複数のネジ孔が形成された底板と、
    前記底板の第1縁部に形成され、互いに対向配置されて前記架台フレームを挟持する一対の第1壁部と、
    前記第1壁部よりも高さが低く、前記各第1壁部の間に位置し前記第1縁部と交差する方向に延びた前記底板の第2縁部にそれぞれ形成された複数の第2壁部と、
    前記底板の縁部に壁を形成しないことにより、前記第1壁部と前記第2壁部との間に設けられた水抜き部と、
    を備え、
    前記ネジ孔は、一方の前記第1壁部寄りに形成された第1ネジ孔と、他方の前記第1壁部寄りに形成された第2ネジ孔とを含み、
    前記各第2壁部は、前記底板の前記第2縁部において、少なくとも前記第1ネジ孔に対応する位置から前記第2ネジ孔に対応する位置に亘り、前記第1壁部に対して非垂直な角度で形成される、太陽電池モジュールの固定用金具。
  2. 前記底板は、平面視において略四角形状を有し、
    当該四角形の互いに対向する二辺に沿って前記第1壁部がそれぞれ形成され、且つ当該四角形の残り二辺に沿って前記第2壁部がそれぞれ形成される、請求項1に記載の固定用金具。
  3. 前記底板は、平面視において略平行四辺形状を有する、請求項2に記載の固定用金具。
  4. 前記第1壁部は、前記第1ネジ孔及び前記第2ネジ孔に対応する位置よりも前記第2壁部側に延設される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の固定用金具。
  5. 前記ネジ孔は、前記各第1壁部から等距離の位置において、前記第1壁部に沿った方向に並んで複数形成された第3ネジ孔を含み、
    前記第1及び前記第2ネジ孔は、前記各第3ネジ孔を通る仮想線に対して互いに線対称となる位置にそれぞれ形成される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の固定用金具。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の固定用金具と、
    前記固定用金具の前記第1壁部に固定され、前記太陽電池モジュールが載せられる前記架台フレームと、
    前記固定用金具の取り付け部を有する支持屋根材と、
    を備え、
    前記固定用金具は、前記第1及び前記第2ネジ孔の少なくとも一方に挿通される前記ネジにより、前記第1壁部が前記屋根の棟軒方向に沿った状態で前記支持屋根材の前記取り付け部にネジ止めされる、太陽電池モジュールの取り付け器具。
  7. 請求項5に記載の固定用金具と、
    前記固定用金具の前記第1壁部に固定され、前記太陽電池モジュールが載せられる前記架台フレームと、
    前記固定用金具の取り付け部を有する支持屋根材と、
    を備え、
    前記固定用金具は、前記第3ネジ孔、及び前記第1又は前記第2ネジ孔に挿通される前記ネジにより、前記第1壁部が前記屋根の棟軒方向に沿った状態で前記支持屋根材の前記取り付け部にネジ止めされる、太陽電池モジュールの取り付け器具。
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