JP6350293B2 - 点灯検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、点灯検出装置に関する。
先行車両の撮影画像の輝度に基づき、先行車両におけるブレーキランプ等の発光源の点灯状態を検出することが知られている(特許文献1参照)。
特開2013−109391号公報
しかしながら、先行車両の背部に太陽光が反射している場合に、発光源の点灯状態が誤検出されてしまう場合があった。
本発明は、先行車両の発光源の点灯状態を精度良く判別することを目的とする。
本発明の一側面に係る点灯検出装置は、自車両前方の撮影画像を取得する取得手段と、自車両前方に存在する他車両である先行車両の背部に太陽光が反射しているか否かを判定する太陽光判定手段と、撮影画像における先行車両が映っている領域を先行車両画像とし、予め定められた撮影期間にわたり撮影された撮影画像に基づき、これらの撮影画像に映っている先行車両画像の平均画像を生成する生成手段と、太陽光が反射している時には、先行車両の先行車両画像を構成する画素の輝度と、該先行車両の平均画像を構成する画素の輝度とに基づき、該先行車両における発光源の点灯状態を判別する点灯状態判別手段と、を備える。
このような構成によれば、先行車両の背部にて太陽光の反射が生じている場合には、先行車両画像の輝度と、先行車両の平均画像の輝度とに基づき、先行車両の発光源の点灯状態が判別される。このため、先行車両の発光源の点灯状態を精度良く判別できる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 先行車両の背部における太陽光の反射についての説明図である。 先行車両の背部における太陽光の反射についての説明図である。 第1実施形態の点灯状態判別処理のフローチャートである。 第1実施形態の太陽光判定処理のフローチャートである。 第1実施形態の通常時判別処理のフローチャートである。 先行車両画像における側方領域と上部領域の説明図である。 第1実施形態の反射時判別処理のフローチャートである。 第2実施形態の太陽光判定処理のフローチャートである。 第3実施形態の太陽光判定処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
[第1実施形態]
[構成の説明]
第1実施形態のナビゲーション装置10は、位置検出器11,操舵角センサ12,データ入力部13,制御部14,カメラ15,検出部16,ユーザI/F17,車内LAN通信部18,外部通信部19等から構成される(図1参照)。
位置検出器11は、自車両の現在地を検出するよう構成されており、GPS受信器11aや、ジャイロセンサ11bや、加速度センサ11c等を有している。GPS受信器11aは、図示しないGPSアンテナを介してGPS用の人工衛星からの信号を受信して自車両の位置,方位,速度等を検出し、ジャイロセンサ11bは、自車両に加えられる回転運動の大きさを検出する。また、加速度センサ11cは、自車両の前後方向の加速度を検出する。そして、これらは、各々が性質の異なる誤差を有しているため、互いに補完しながら使用するように構成されている。
操舵角センサ12は、自車両のハンドルの操舵角を測定するための部位である。
データ入力部13は、経路案内等を行う際に使用する地図情報や、所定の施設を検索する際に用いる施設検索情報等の各種データを入力するための装置である。これらのデータの記憶媒体としては、そのデータ量が膨大であるため、DVD−ROMやHDDを用いるのが一般的である。
制御部14は、CPU、ROM、RAM、I/O及びこれらを接続するバスライン等からなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。制御部14は、ROMに記憶されているプログラムや、RAMにロードされたプログラムに従いナビゲーション装置10の各部位を制御する。また、制御部14は、現在の年月日時を特定するカレンダー機能を有している。
カメラ15は、自車両の前方を撮影する部位である。
検出部16は、自車両周辺に存在する他車両等の物体を検出する部位であり、マイクロ波やミリ波により他車両等を検出するレーダとして構成されていても良いし、レーザにより他車両等を検出するライダーとして構成されていても良い。この他にも、ステレオカメラにより他車両等を検出する構成としても良いし、カメラ15による撮影画像に基づき、他車両等を検出する構成としても良い。
ユーザI/F17は、操作部,表示部,スピーカ等から構成されている。操作部は、ユーザからの各種指示を受け付ける部位であり、キースイッチやタッチスイッチ等から構成される。表示部は、各種表示を行う部位であり、LCDや有機EL等から構成される。スピーカは、制御部14からの信号に基づき音声を出力する。
車内LAN通信部18は、車内LAN20を介して種々の情報の送受信を行う部位であり、車内LAN20に接続された他のECU30と通信を行う。
外部通信部19は、路側に設置された光ビーコンや電波ビーコン等を介してVICS(登録商標)の情報センタから交通情報(事故情報や渋滞情報や天候情報等)を取得する。また、FM多重放送によって送信される交通情報も取得する。
[動作の説明]
次に、ナビゲーション装置10の動作について説明する。ナビゲーション装置10は、ユーザからの指示に応じて経路案内や施設検索等を行う。また、自車両前方の撮影画像に基づき、自車両の前方に設定された判別領域を走行する他車両(先行車両)のブレーキランプの点灯状態を判別する。
なお、ナビゲーション装置10は、先行車両110のブレーキランプの点灯状態に基づき、衝突回避制御やクルーズコントロール等といった運転支援を行っても良いし、先行車両110の前方の道路状態(道路を横断する歩行者や渋滞等の有無)の予測を行っても良い。無論、ブレーキランプの点灯状態を、このような運転支援や予測を行う他のECU30に送信する構成としても良い。
ここで、ブレーキランプの点灯状態の判別方法として、自車両前方の撮影画像から先行車両が映っている領域(先行車両画像)を抽出し、先行車両画像に輝度が所定の閾値に達した領域が存在する場合には、ブレーキランプが点灯しているとみなすことが考えられる。しかし、先行車両の背部にて太陽光の反射が生じている場合には、点灯状態となったブレーキランプとボデー部分の輝度が同程度となる。このため、上記方法では、精度良く点灯状態を判別できなくなる。
これに対し、ナビゲーション装置10では、先行車両の背部における太陽光の反射の有無を考慮して、ブレーキランプの点灯状態を判別する。具体的には、自車両100の判別領域101に位置する先行車両110の背部にて太陽光が反射していない場合(例えば、太陽120が先行車両110の前方に存在する場合(図2参照)等)には、先行車両画像の輝度と閾値を比較することで、点灯状態を判別する。一方、先行車両110の背部にて太陽光が反射している場合(例えば、太陽120が先行車両110の後方に存在する場合(図3参照)等)には、先行車両画像の輝度と、先行車両画像の平均画像の輝度を比較することで、点灯状態を判別する。以下では、ナビゲーション装置10の処理について詳しく説明する。
(1)点灯状態判別処理
ナビゲーション装置10が先行車両のブレーキランプの点灯状態を判別する点灯状態判別処理について説明する(図4参照)。本処理は、ナビゲーション装置10の制御部14にて定期的に実行される。
S200では、制御部14は、カメラ15により撮影された自車両前方の撮影画像を取得し、S205に移行する。
S205では、制御部14は、検出部16により自車両周辺に存在する他車両の位置,形状,種別等を検出し、検出した他車両のうち、自車両前方に設定された判別領域に存在するものを、先行車両とする。なお、1又は複数の他車両が先行車両となる。そして、制御部14は、S200にて取得した撮影画像から先行車両画像を抽出する。
続くS210では、制御部14は、太陽光判定処理を実行し、先行車両の背部にて太陽光が反射しているか否かを判定する。そして、肯定判定が得られた場合には(S215:Yes)、S220に移行し、否定判定が得られた場合には(S215:No)、S225に移行する。
S220では、制御部14は、先行車両の背部にて太陽光の反射が生じている場合において、先行車両のブレーキランプの点灯状態を判別する反射時判別処理を実行し、S230に移行する。
一方、S225では、制御部14は、先行車両の背部にて太陽光の反射が生じていない場合において、先行車両のブレーキランプの点灯状態を判別する通常時判別処理を実行し、S230に移行する。
S230では、制御部14は、各先行車両についての先行車両画像の平均画像を生成し、本処理を終了する。具体的には、前回の撮影画像の撮影タイミングを終点とする撮影期間(一例として、1s間の期間)において撮影された各撮影画像から抽出された先行車両画像を構成する各画素の輝度情報を平均化することで、先行車両の平均画像を生成する。無論、これに限定されることは無く、2回前、或いは3回前の撮影タイミング等といった、現時点に十分に近い時点を終点とする撮影期間に撮影された撮影画像から、平均画像を生成しても良い。
このため、判別領域に進入した後、撮影期間が経過していない先行車両については、平均画像の生成途中となり、平均画像は存在しない。判別領域に進入した後、撮影期間が経過した時点で先行車両の平均画像の生成が完了し、以後、S230の処理が実行される度に、新たな撮影画像から抽出された先行車両画像により平均画像が更新される。
なお、先行車両の平均画像を更新する際に、先行車両のブレーキランプの点灯・消灯が切り替わった場合のみ、ブレーキランプに該当する画素を前回の撮影画像のみの輝度情報で上書きする。このため、先行車両画像の平均画像の内、ブレーキランプに該当する画素は常にブレーキランプが点灯している状態の輝度、もしくはブレーキランプが消灯している状態の輝度のみから生成されることとなる。
(2)太陽光判定処理
次に、先行車両の背部にて太陽光の反射が生じているか否かを判定する太陽光判定処理について説明する(図5参照)。本処理は、点灯状態判別処理から実行される。
S300では、制御部14は、位置検出器11により自車両の現在地と進行方向(自車両がどの方位に向かっているか)を検出すると共に、カレンダー機能により、現在の日付及び時刻を特定する。そして、自車両の現在地と進行方向と、現在の日付及び時刻とに基づき、太陽の位置を判定する。具体的には、太陽が沈んだ状態であるか、或いは、太陽が自車両の前方,右側方,左側方,後方,上方のうちのいずれに位置するかを判定する。なお、自車両の進行方向と現在の日付及び時刻(又は、現在の時刻)に基づき、太陽の位置を判定しても良い。
続くS305では、制御部14は、データ入力部13を介して、自車両の現在地周辺の地図情報を取得すると共に、外部通信部19を介して、自車両の現在地周辺の天候情報を取得し、S310に移行する。なお、車内LAN通信部18を介して、他のECU30から地図情報や天候情報を取得する構成としても良い。
S310では、制御部14は、太陽が沈んだ状態か否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S310:Yes)、S335に移行し、否定判定が得られた場合には(S310:No)、S315に移行する。
S315では、制御部14は、太陽が先行車両の前方に位置するか否かを判定する。具体的には、太陽が自車両の前方に位置する場合には、太陽が先行車両の前方に位置するとみなしても良い。そして、肯定判定が得られた場合には(S315:Yes)、S335に移行し、否定判定が得られた場合には(S315:No)、S320に移行する。
S320では、制御部14は、自車両周辺に太陽光が当たっているか否かを判定する。具体的には、自車両の現在地周辺の地図情報に基づき、トンネル等を走行していると判定される場合や、現在地周辺と太陽との間に遮蔽物(例えば、建造物(ビルや高架橋等)や山等)が存在すると判定される場合には、自車両周辺に太陽光が当たっていないとみなしても良い。なお、レーダやライダー等による検出結果に基づき、このような遮蔽物の有無を判定しても良い。また、天候情報が、現在地周辺の天候は雨や雪や曇り等であることを示している場合には、自車両周辺に太陽光が当たっていないとみなしても良い。そして、肯定判定が得られた場合には(S320:Yes)、S325に移行し、否定判定が得られた場合には(S320:No)、S335に移行する。
S325では、制御部14は、先行車両画像における輝度の分布が妥当か否かを判定する。具体的には、例えば、太陽が右側方に位置し、先行車両画像の右側部分の輝度が左側部分の輝度よりも高いという場合や、太陽が左側方に位置し、先行車両画像の左側部分の輝度が右側部分の輝度よりも高いという場合には、輝度の分布が妥当とみなしても良い。また、例えば、太陽が上方又は後方に位置し、先行車両画像の左右両側の部分の輝度が同程度という場合には、輝度の分布が妥当とみなしても良い。そして、肯定判定が得られた場合には(S325:Yes)、S330に移行し、否定判定が得られた場合には(S325:No)、S335に移行する。
S330では、制御部14は、先行車両の背部にて太陽光の反射が生じているとみなし、本処理を終了する。
一方、S335では、制御部14は、先行車両の背部にて太陽光の反射が生じていないとみなし、本処理を終了する。
(3)通常時判別処理
次に、先行車両の背部にて太陽光の反射が生じていない場合に、先行車両のブレーキランプの点灯状態を判別する通常時判別処理について説明する(図6参照)。本処理は、点灯状態判別処理から実行される。
S400では、制御部14は、全ての先行車両についてのブレーキランプの点灯状態の判別が終了したか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S400:Yes)、本処理を終了する。一方、否定判定が得られた場合には(S400:No)、点灯状態の判別が終了していないいずれかの先行車両を選択し、S405に移行する。
S405では、制御部14は、最新の撮影画像から抽出された選択中の先行車両の先行車両画像において、予め定められた通常閾値以上の輝度を有する画素から構成される領域(点灯領域)が有るか否かを判定する。なお、先行車両画像150における左右両側に位置する側方領域151(ブレーキランプが映っている可能性が高い領域)を対象として、該判定を行っても良い(図7参照)。また、ハイマウントストップランプが設けられている場合を想定し、先行車両画像150における左右方向の中央における上部の上部領域152(ハイマウントストップランプが映っている可能性が高い領域)を対象として、該判定を行っても良い。そして、肯定判定が得られた場合には(S405:Yes)、S410に移行し、否定判定が得られた場合には(S405:No)、S415に移行する。
S410では、制御部14は、選択中の先行車両のブレーキランプが点灯状態であるとみなし、該先行車両に対応する点灯フラグをONとし、S400に移行する。
S415では、制御部14は、選択中の先行車両のブレーキランプが消灯状態であるとみなし、該先行車両に対応する点灯フラグをOFFとし、S400に移行する。
(4)反射時判別処理
次に、先行車両の背部にて太陽光の反射が生じている場合に、先行車両のブレーキランプの点灯状態を判別する反射時判別処理について説明する(図8参照)。本処理は、点灯状態判別処理から実行される。
S500では、制御部14は、全ての先行車両についてのブレーキランプの点灯状態の判別が終了したか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S500:Yes)、本処理を終了する。一方、否定判定が得られた場合には(S500:No)、点灯状態の判別が終了していないいずれかの先行車両を選択し、S505に移行する。
S505では、制御部14は、選択中の先行車両の平均画像の生成が完了しているか否かを判定し、肯定判定が得られた場合には(S505:Yes)、S510に移行し、否定判定が得られた場合には(S505:No)、S530に移行する。
S510では、制御部14は、選択中の先行車両の先行車両画像(最新画像)の輝度と平均画像の輝度の差分に基づき、最新画像に点灯状態のブレーキランプが映っている領域(点灯領域)があるか否かを判定する。具体的には、最新画像における各画素について、該画素の輝度から平均画像における対応する画素の輝度を減算して差分を算出する。そして、最新画像において、該差分が予め定められた点灯閾値(正の値)より大きい画素から構成される領域を、点灯領域として特定する。なお、上述した側方領域や上部領域を対象として、点灯領域の有無を判定しても良い。制御部14は、点灯領域が存在する場合には(S510:Yes)、S515に移行し、存在しない場合には(S510:No)、S520に移行する。
S515では、制御部14は、選択中の先行車両のブレーキランプが点灯状態であるとみなし、該先行車両に対応する点灯フラグをONとし、S500に移行する。
一方、S520では、制御部14は、選択中の先行車両の最新画像の輝度と平均画像の輝度の差分に基づき、最新画像に消灯状態のブレーキランプが映っている領域(消灯領域)があるか否かを判定する。具体的には、最新画像における各画素について、該画素の輝度から平均画像における対応する画素の輝度を減算して差分を算出する。そして、最新画像において、該差分が予め定められた消灯閾値(負の値)より小さい画素から構成される領域を、消灯領域として特定する。なお、上述した側方領域や上部領域を対象として、消灯領域の有無を判定しても良い。制御部14は、消灯領域が存在する場合には(S520:Yes)、S525に移行し、存在しない場合には(S520:No)、S500に移行する。
S525では、制御部14は、選択中の先行車両のブレーキランプが消灯状態であるとみなし、該先行車両に対応する点灯フラグをOFFとし、S500に移行する。
これに対し、選択中の先行車両の平均画像が存在しない場合に移行するS530では、制御部14は、選択中の先行車両の最新画像において、予め定められた反射時閾値以上の輝度を有する画素から構成される領域(点灯領域)が有るか否かを判定する。なお、反射時閾値は、通常閾値よりも大きい値となる。また、上述した側方領域や上部領域を対象として、該判定を行っても良い。また、太陽の位置に応じて、反射時閾値の値を変更しても良い。そして、肯定判定が得られた場合には(S530:Yes)、S535に移行し、否定判定が得られた場合には(S530:No)、S540に移行する。
S535では、制御部14は、選択中の先行車両のブレーキランプが点灯状態であるとみなし、該先行車両に対応する点灯フラグをONとし、S500に移行する。
一方、S540では、制御部14は、選択中の先行車両のブレーキランプが消灯状態であるとみなし、該先行車両に対応する点灯フラグをOFFとし、S500に移行する。
[第2実施形態]
第2実施形態のナビゲーション装置10は、第1実施形態と同様の構成を有していると共に、第1実施形態と同様にして、太陽光の反射の有無を考慮して先行車両のブレーキランプの点灯状態を判別する。しかしながら、太陽光判定処理が第1実施形態と相違している。以下では、第2実施形態の太陽光判定処理について説明する(図9参照)。
S600では、制御部14は、最新の撮影画像における先行車両画像の輝度が、予め定められた閾値以上であるか否かを判定する。具体的には、例えば、各先行車両画像を構成する各画素の輝度の平均値が閾値以上であるか否かを判定しても良い。また、例えば、いずれかの先行車両画像(一例として、最も近くに位置する先行車両の先行車両画像)を構成する各画素の輝度の平均値が閾値以上であるか否かを判定しても良い。そして、肯定判定が得られた場合には(S600:Yes)、S605に移行し、否定判定が得られた場合には(S600:No)、S610に移行する。なお、最新の撮影画像全体における各画素の輝度の平均値が閾値以上であるか否かを判定し、肯定判定が得られた場合にはS605に、否定判定が得られた場合にはS610に移行するようにしても良い。
S605では、制御部14は、先行車両の背部にて太陽光の反射が生じているとみなし、本処理を終了する。
一方、S610では、制御部14は、先行車両の背部にて太陽光の反射が生じていないとみなし、本処理を終了する。
[第3実施形態]
第3実施形態のナビゲーション装置10は、第1実施形態と同様の構成を有しているが、反射した太陽光を除去する偏光フィルタを通して自車両前方(カメラ15により撮影される領域)を撮影する偏光フィルタ付カメラ(図示無し)をさらに備える点で相違している。また、第1実施形態と同様にして、太陽光の反射の有無を考慮して先行車両のブレーキランプの点灯状態を判別するが、太陽光判定処理が第1実施形態と相違している。以下では、第3実施形態の太陽光判定処理について説明する(図10参照)。
S700では、制御部14は、偏光フィルタ付カメラによる撮影画像(判定用撮影画像)を取得し、S705に移行する。なお、偏光フィルタの位置を制御することで、カメラ15のレンズに偏光フィルタを着脱可能に構成し、偏光フィルタをレンズに取り付けた状態のカメラ15により撮影された画像を、判定用撮影画像として取得しても良い。
S705では、制御部14は、カメラ15による最新の撮影画像(通常撮影画像)の輝度と判定用撮影画像の輝度の差分が、予め定められた閾値以上であるか否かを判定する。具体的には、例えば、通常撮影画像を構成する各画素の輝度の平均値と、判定用撮影画像を構成する各画素の輝度の平均値との差分が、閾値以上であるか否かを判定しても良い。また、例えば、通常撮影画像から抽出された先行車両画像を構成する各画素の輝度の平均値と、判定用撮影画像から抽出された同一の先行車両画像を構成する各画素の輝度の平均値との差分が、閾値以上であるか否かを判定しても良い。そして、肯定判定が得られた場合には(S705:Yes)、S710に移行し、否定判定が得られた場合には(S705:No)、S715に移行する。
S710では、制御部14は、先行車両の背部にて太陽光の反射が生じているとみなし、本処理を終了する。
一方、S715では、制御部14は、先行車両の背部にて太陽光の反射が生じていないとみなし、本処理を終了する。
[効果]
第1〜第3実施形態のナビゲーション装置10によれば、先行車両の背部にて太陽光の反射が生じている場合には、先行車両画像の輝度と、先行車両の平均画像の輝度とに基づき、先行車両のブレーキランプの点灯状態が判別される。このため、先行車両のブレーキランプの点灯状態を精度良く判別できる。
また、先行車両の背部にて太陽光の反射が生じていない場合には、先行車両画像の輝度と、通常閾値とを比較することで、先行車両のブレーキランプの点灯状態が判別される。このため、処理負荷を抑えつつ、先行車両のブレーキランプの点灯状態を精度良く判別できる。
また、先行車両の背部にて太陽光の反射が生じている場合、平均画像が生成されていない先行車両については、該先行車両の先行車両画像の輝度と、通常閾値よりも大きい反射時閾値とを比較することで、ブレーキランプの点灯状態が判別される。このため、先行車両のブレーキランプの点灯状態を精度良く判別できる。
また、第1実施形態のナビゲーション装置10によれば、太陽の位置に基づき、先行車両の背部で太陽光の反射が生じているか否かが判定される。また、この時、現在地周辺の地図情報や天候情報を加味して該判定がなされる。このため、先行車両の背部での太陽光の反射の有無を精度良く判定できる。
また、第2実施形態のナビゲーション装置10によれば、自車両前方の撮影画像の輝度に基づき、先行車両の背部で太陽光の反射が生じているか否かが判定される。このような構成を有する場合であっても、先行車両の背部での太陽光の反射の有無を精度良く判定できる。
また、第3実施形態のナビゲーション装置10によれば、偏光フィルタを通して自車両前方を撮影した判定用画像の輝度と、偏光フィルタを通さずに自車両前方を撮影した通常撮影画像の輝度を比較することで、先行車両の背部で太陽光の反射が生じているか否かが判定される。このような構成を有する場合であっても、先行車両の背部での太陽光の反射の有無を精度良く判定できる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得る。
(1)第1〜第3実施形態では、一例として、ナビゲーション装置10にて先行車両のブレーキランプの点灯状態を判別する処理について説明した。しかしながら、これに限らず、ナビゲーション装置以外のECUにて同様の処理を行っても良いし、同様の方法により、先行車両におけるブレーキランプ以外の発光源(例えば、ウインカやバックライト)の点灯状態を判別しても良い。このような場合であっても、同様の効果を得ることができる。
(2)また、第1実施形態では、現在の日付及び時刻や自車両の向き等に基づき、太陽の位置を判定している。しかしながら、これに限らず、自車両の上空を撮影した撮影画像に基づき、太陽の位置を判定しても良い。このような場合であっても、同様の効果を得ることができる。
(3)第1〜第3実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしても良い。また、第1〜第3実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、第1〜第3実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、第1〜第3実施形態の構成の少なくとも一部を、他の第1〜第3実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
(4)上述したナビゲーション装置10の他、当該ナビゲーション装置10を構成要素とするシステム、当該ナビゲーション装置10としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した媒体等として本発明を実現することもできる。また、当該ナビゲーション装置10により実行される処理に相当する方法等としても、本発明を実現することもできる。
[特許請求の範囲との対応]
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
第1〜第3実施形態のナビゲーション装置10が点灯検出装置の一例に、位置検出器11が特定手段の一例に相当する。また、点灯状態判別処理のS200が取得手段の一例に、S230が生成手段の一例に相当し、通常時判別処理のS405〜S415と反射時判別処理のS505〜S540が、点灯状態判別手段の一例に相当する。
第1実施形態の太陽光判定処理のS300,S310〜S335が太陽光判定手段の一例に、S305が取得手段の一例に相当する。
第2実施形態の太陽光判定処理のS600〜S610が、太陽光判定手段の一例に相当する。
第3実施形態の太陽光判定処理のS700が取得手段の一例に、S705〜S715が太陽光判定手段の一例に相当する。
10…ナビゲーション装置、11…位置検出器、12…操舵角センサ、13…データ入力部、14…制御部、15…カメラ、16…検出部、17…ユーザI/F、18…車内LAN通信部、19…外部通信部、20…車内LAN、30…ECU。

Claims (8)

  1. 自車両前方の撮影画像を取得する取得手段と(S200)、
    自車両前方に存在する他車両である先行車両の背部に太陽光が反射しているか否かを判定する太陽光判定手段と(S300,S310〜S335,S600〜S610,S705〜S715)、
    前記撮影画像における前記先行車両が映っている領域を先行車両画像とし、予め定められた撮影期間にわたり撮影された前記撮影画像に基づき、これらの撮影画像に映っている前記先行車両画像の平均画像を生成する生成手段と(S230)、
    前記太陽光が反射している時には、前記先行車両の前記先行車両画像を構成する画素の輝度と、該先行車両の前記平均画像を構成する画素の輝度とに基づき、該先行車両における発光源の点灯状態を判別する点灯状態判別手段と(S505〜S525)、
    を備えることを特徴とする点灯検出装置(10)。
  2. 請求項1に記載の点灯検出装置において、
    前記点灯状態判別手段は、前記太陽光が反射していない時には、予め定められた通常閾値と、前記先行車両画像を構成する画素の輝度とに基づき、該先行車両画像に係る前記先行車両の前記点灯状態を判別すること(S405〜S415)、
    を特徴とする点灯検出装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の点灯検出装置において、
    前記点灯状態判別手段は、前記太陽光が反射している時において、前記平均画像が生成されていない前記先行車両が存在する場合には、前記通常閾値よりも高い反射時閾値と、該先行車両の前記先行車両画像を構成する画素の輝度とに基づき、該先行車両の前記点灯状態を判別すること(S505,S530〜S540)、
    を特徴とする点灯検出装置。
  4. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の点灯検出装置において、
    前記太陽光判定手段は、太陽の位置を判定し、該太陽の位置に基づき、前記太陽光が反射しているか否かの判定を行うこと、
    を特徴とする点灯検出装置。
  5. 請求項4に記載の点灯検出装置において、
    自車両の現在地を特定する特定手段(11)をさらに備え、
    前記取得手段は、前記現在地を含む領域の地図情報をさらに取得し(S305)、
    前記太陽光判定手段は、前記現在地の周辺の前記地図情報をさらに加味して、前記太陽光が反射しているか否かの判定を行うこと、
    を特徴とする点灯検出装置。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の点灯検出装置において、
    前記取得手段は、天候に関する情報である天候情報をさらに取得し(S305)、
    前記太陽光判定手段は、前記天候情報をさらに加味して、前記太陽光が反射しているか否かの判定を行うこと、
    を特徴とする点灯検出装置。
  7. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の点灯検出装置において、
    前記太陽光判定手段は、前記撮影画像の輝度に基づき、前記太陽光が反射しているか否かの判定を行うこと、
    を特徴とする点灯検出装置。
  8. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の点灯検出装置において、
    前記取得手段は、偏光フィルタを通さずに自車両前方を撮影した前記撮影画像である通常撮影画像と、偏光フィルタを通して自車両前方を撮影した前記撮影画像である判定用撮影画像とを取得し(S700)、
    前記太陽光判定手段は、前記通常撮影画像の輝度と、前記判定用撮影画像の輝度とに基づき、前記太陽光が反射しているか否かの判定を行うこと、
    を特徴とする点灯検出装置。
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