JP6349495B1 - 頭皮マッサージ器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、後頭部から頭頂部、更に前頭部にかけて布を触れさせることにより、刺激を頭皮に与え、使い慣れた枕を使用でき、接触部が蒸れず快適な睡眠が得られ、洗濯が可能で、携帯性に優れた頭皮マッサージ器具を提供することを課題とするものである。【解決手段】後頭部から頭頂部、更に前頭部までの長さ以上の傾斜した接触部を持つ頭皮マッサージ器具であって、頭皮と接触する接触部を持つ布と前記接触部に張力を持たせる弾力のあるワイヤーから構成される本体と、前記本体両端に設けられた形状を維持するためのバンドと、前記本体下部に設けられた使用位置に留まるための転倒防止部とを備え、後頭部から頭頂部、更に前頭部まで布が触れることにより頭皮に刺激を与え、就寝中に長時間マッサージ効果を得る機能を提供することを課題とするものである。【選択図】図1

Description

本発明は、後頭部から頭頂部、更に前髪の生え際(以下「前頭部」という。)にかけて布が頭皮に触れることにより、枕が後頭部や側頭部に触れるのと同様の刺激を頭皮に与えることを特徴とする頭皮マッサージ器具に関するものである。
枕を使用して仰向け又は横を向いて寝る場合、後頭部又は側頭部は長時間枕と接している。枕と接した頭皮は少なからず枕からの刺激を受けているが、後頭部から頭頂部、更に前頭部にかけては枕が触れることはなく、刺激を受けることはない。
後頭部から頭頂部にかけ枕を頭皮に接触させ、頭皮に刺激を与える技術として、例えば、実用新案登録第3134192号公報(特許文献1)には、頭頂部及び頭頂部と後頭部が接する部分の禿を回復させ、又はこの部分の育毛を促進する「頭頂部から後頭部へかけての頭髪の育毛を促進する枕」が開示されている。
実用新案登録第3134192号公報
しかしながら、上述した特許文献1は、後頭部から頭頂部、更に前頭部にかけて連続した接触部が得られなかった。
また、使い慣れた枕を使用できず、低反発ウレタンを素材としているため通気性が乏しく、特に夏場は接触部が蒸れ、あせもなどを引き起こす要因となり、枕本来の目的である快適な睡眠を得ることができなかった。
更に、形状は個人の頭部の形に合わせる必要があり、枕が大型になるため洗濯が難しく衛生的に問題があり、携帯性に乏しいため旅先等で使用することが難しかった。
解決しようとする問題点は、後頭部から頭頂部、更に前頭部まで一連の接触部が得られていないこと、個々の頭部の形ごとに製作する必要があること、使い慣れた枕を使用できないこと、接触部が蒸れ快適な睡眠が得られないこと、洗濯が難しく携帯性に乏しいことである。
この目的を解決するために請求項1記載の頭皮マッサージ器具は、後頭部から頭頂部、更に前頭部までの長さ以上の傾斜した接触部を持つ頭皮マッサージ器具であって、頭皮と接触する前記接触部を持つ布と前記接触部に張力を持たせる弾力のあるワイヤーから構成される本体と、前記本体両端に設けられた形状を維持するためのバンドと、前記本体下部に設けられた使用位置に留まるための転倒防止部とを備え、
更に前記本体は、前記布に左右対称の楕円状のワイヤー敷設ルートを備え、環状の前記ワイヤーが敷設され構成され、前記本体は、前記バンドを接続しない状態では平らな展開状態を保持し、前記バンドを引き寄せ前記バンドに備えられた固定具により接続することで前記本体は湾曲し成型ポテトチップス状の組立状態に切り替わる。
請求項2記載の頭皮マッサージ器具は、頭部を前記ワイヤーに囲まれた前記布の前記接触部に押し当てることで前記接触部が頭部の形状に沿って変形し使用状態に切り替わり、前記使用状態では後頭部から頭頂部、更に前頭部にかけて前記接触部が頭皮に触れることにより刺激を頭皮に与えることができる。
請求項3記載の頭皮マッサージ器具は、前記ワイヤーの断面形状が長方形である。
請求項4記載の頭皮マッサージ器具は、前記ワイヤーの両端をつまみ、両端をねじり半回転させることで前記ワイヤーが三重の小さな円となり、面積が前記展開状態の約8分の1となる収納状態に切り替わり、前記展開状態又は前記組立状態から前記収納状態に切り替わり、また、前記収納状態で前記ワイヤーの片端を持ち上げることで前記ワイヤーの弾力により前記収納状態から前記展開状態又は前記組立状態に切り替えることができる。
請求項5記載の頭皮マッサージ器具は、前記組立状態において、前記ワイヤーの曲がり部の面が前記接触部の面と略平行となる構造を持つ。
請求項6記載の頭皮マッサージ器具は、前記本体の形状が左右及び上下がそれぞれ対称である。
請求項1記載の頭皮マッサージ器具によれば、後頭部から頭頂部、更に前頭部までの長さ以上の傾斜した接触部を持つ頭皮マッサージ器具であって、頭皮と接触する前記接触部を持つ布と前記接触部に張力を持たせる弾力のあるワイヤーから構成される本体と、前記本体両端に設けられた形状を維持するためのバンドと、前記本体下部に設けられた使用位置に留まるための転倒防止部とを備え、
更に前記本体は、前記布に左右対称の楕円状のワイヤー敷設ルートを備え、環状の前記ワイヤーが敷設され構成され、前記本体は、前記バンドを接続しない状態では平らな展開状態を保持し、前記バンドを引き寄せ前記バンドに備えられた固定具により接続することで前記本体は湾曲し成型ポテトチップス状の組立状態に切り替わり、
請求項2記載の頭皮マッサージ器具によれば、頭部を前記ワイヤーに囲まれた前記布の前記接触部に押し当てることで前記接触部が頭部の形状に沿って変形し使用状態に切り替わり、前記使用状態では後頭部から頭頂部、更に前頭部にかけて前記接触部が頭皮に触れることにより刺激を頭皮に与えることができ、育毛の効果が期待できる。
頭皮マッサージ器具は、枕の上に乗せて使用するため、使い慣れた枕を使用でき、また、頭皮との接触部は布1枚であり、通気性を確保できるため接触部が蒸れず、快適な睡眠を得ることができる。
請求項3記載の頭皮マッサージ器具は、前記ワイヤーの断面形状が長方形であり、請求項5記載の頭皮マッサージ器具は、前記組立状態において、前記ワイヤーの曲がり部の面が前記接触部の面と略平行となる構造を持つため、容易にワイヤーが曲がり前記組立状態から前記使用状態に変化させることができ、接触部に適度な張力を持たせ、頭部の形が異なっても、張力により確実に所定部に触れ頭皮に刺激を与えるので、形状は個々の頭部の形に合わせる必要が無い。
請求項3記載の頭皮マッサージ器具は、前記ワイヤーの断面形状が長方形であるため、環状の前記ワイヤーは三重の円にした場合、面がそろい状態が安定しやすく、請求項4記載の頭皮マッサージ器具は、前記ワイヤーの両端をつまみ、両端をねじり半回転させることで前記ワイヤーが三重の小さな円となり、面積が前記展開状態の約8分の1となる収納状態に切り替わり、前記展開状態又は前記組立状態から前記収納状態に切り替わり、また、前記収納状態で前記ワイヤーの片端を持ち上げることで前記ワイヤーの弾力により前記収納状態から前記展開状態又は前記組立状態に切り替えることができるので、ネットに入れて洗濯ができ衛生的であり、携帯性に富むため旅先等で使用することが容易となる。
請求項6記載の頭皮マッサージ器具は、前記本体の形状が左右及び上下がそれぞれ対称であるため、使用時の左右への無理な力により座屈することを防ぎ、成型ポテトチップス状の組立状態を維持できる。
図1は、本発明の組立状態を示した斜視図である。 図2は、本発明の展開状態を示した平面図である。 図3は、本発明の使用状態を示した側面図である。 図4は、人が仰向けに寝た状態を側面から見た図である。 図5は、頭皮マッサージ器具1の基本図形を示した図である。 図6は、図4の辺61及び底辺62に余長を加えた図である。 図7は、図5の辺61、底辺62及び接触線63に余長を加えた図である。 図8は、図7の基本図形79から基本断面80を切り出した図である。 図9(a)は、基本断面80から組立状態の形状を設計する手順を示した図である。 図9(b)は、基本断面80から組立状態の形状を設計する手順を示した図である。 図9(c)は、基本断面80から組立状態の形状を設計する手順を示した図である。 図10(a)は、図9(c)の本体2を平らにした展開状態を示した平面図である。 図10(b)は、図10(a)のA−A’断面を示した図である。 図11は、本体2の組立状態におけるワイヤー4の向きを示した図である。 図12(a)は、本発明の組立状態から使用状態までの状態遷移を示した写真である。 図12(b)は、本発明の組立状態から使用状態までの状態遷移を示した写真である。 図12(c)は、本発明の組立状態から使用状態までの状態遷移を示した写真である。 図13(a)は、本発明の組立状態から収納状態までの状態遷移を示した写真である。 図13(b)は、本発明の組立状態から収納状態までの状態遷移を示した写真である。 図13(c)は、本発明の組立状態から収納状態までの状態遷移を示した写真である。 図13(d)は、本発明の組立状態から収納状態までの状態遷移を示した写真である。 図13(e)は、本発明の組立状態から収納状態までの状態遷移を示した写真である。 図14(a)は、基本断面を上下非対称とした際の例を示した図である。 図14(b)は、基本断面を上下非対称とした際の例を示した図である。 図14(c)は、基本断面を上下非対称とした際の例を示した写真である。 図15(a)は、図9(a)の円柱83の設計半径81を3倍にした半径87の円柱88から組立状態の形状を設計した図である。 図15(b)は、図9(a)の円柱83の設計半径81を3倍にした半径87の円柱88から組立状態の形状を設計した図である。
図1及び図3を参照して、頭皮マッサージ器具の構成について説明する。図1は、本発明の組立状態を示した斜視図、図3は、本発明の使用状態を示した側面図である。頭皮マッサージ器具1は、後頭部11から頭頂部12、更に前頭部13までの長さ以上の傾斜した接触部7を持ち、頭皮と接触する前記接触部7を持つ布3と前記接触部7に張力を持たせる弾力のあるワイヤー4から構成される本体2と、前記本体2両端に設けられた形状を維持するためのバンド5と、前記本体2下部に設けられた使用位置に留まるための転倒防止部8とを備え、更に前記本体2は、前記布3に左右対称の楕円状のワイヤー敷設ルート14を備え、環状の前記ワイヤー4が敷設され構成される。
まず、各部位の詳細構成を説明する前に、図4及び図5を参照して頭皮マッサージ器具1が頭皮に接する原理を説明する。図4は、人が仰向けに寝た状態を側面から見た図、図5は、頭皮マッサージ器具1の基本図形を示した図である。後頭部11は頭部10が床面に接する点を、前頭部13は前髪の毛の生え際を示している。円52は、後頭部11から前頭部13までの頭部10の曲線を円で近似したものであり、中心54は円52の中心を、半径53は円52の半径を示している。交点55は、円52上の後頭部11の接線と前頭部13の接線が交わる点を示しており、円弧58は円52の後頭部11から前頭部13までの円弧を示している。辺61は交点55と前頭部13を結ぶ直線を、底辺62は交点55と後頭部11を結ぶ直線を示している。辺61と底辺62の素材を伸縮しない弾力のあるワイヤー、円弧58の素材を布とすると、後頭部接点57及び前頭部接点56は、後頭部11及び前頭部13がそれぞれ布に接する点を示し、図5の接触線63は、図4の円弧58の布をまっすぐに伸ばした状態を示し、図5に示す辺61、底辺62及び接触線63から成る三角形が頭皮マッサージ器具1の本体2の基本図形64となる。図5の接触線63に頭部10を押し当てると、接触線63の布が頭部10に沿って曲線を成し、図4に示す円弧58と同様となり、接触線63の布は図4の後頭部11から前頭部13まで接する。図1及び図2の接触部7は接触線63を中心とする頭皮と布3が接触する面を示している。
図5に戻り、実際には底辺62と接触線63の間の傾斜角度60と接触線63の長さが確保されれば良く、例えば、辺61と底辺62の代わりにワイヤー59で前頭部接点56と後頭部接点57を結んでも上記動作原理のとおり動作する。ワイヤー59で前頭部接点56と後頭部接点57を結ぶと、接触線63に張力がかかり、使用時に適度な圧力が頭皮に伝わりマッサージ効果を高める。ワイヤー59を使用せずに本発明品を辺61と底辺62及び接触線63で構成すると、接触線63は辺61の自重により閉じてしまい、使用時に接触線63を開いて頭部10を押し当てなければならないが、ワイヤー59を使用することによりワイヤー59の弾力により組立状態では接触線63には張力が働き、接触線63は開いた状態となり、使用時に接触線63を開かなくても頭部10を押し当てるだけで使用できる。
次に、図6から図10を参照して頭皮マッサージ器具1の本体2の設計方法を説明する。図6及び図7は、図4の辺61及び底辺62並びに図5の辺61、底辺62及び接触線63に余長を加えた図である。図4の状態では、後頭部11及び前頭部13にワイヤーが当たるため、実際には図6に示すとおり、例えば後頭部接点57から首元74までの余長A71及び前頭部接点56から眉毛の位置(先端73)までの余長B72を考慮し、図7の基本図形79を設計し、設計接触線75と設計傾斜角度76を決定する。なお、設計接触線75は、接触線63に余長A71と余長B72を足したものである。
図8は、図7の基本図形79から基本断面80を切り出した図である。図5の原理で説明したとおり、実際には、設計傾斜角度76と設計接触線75の長さが確保されれば良く、図8に示すように先端73と首元74の間をワイヤー77で結び、基本断面80を設計する。このとき、先端73の角度A78は設計傾斜角度76と同等とし、基本断面80は、設計接触線75の垂直二等分線に対して対称の形とする。このとき、基本断面80の設計接触線75からワイヤー77の一番遠いところまでの距離を設計半径81とする。
図9は、基本断面80から組立状態の形状を設計する手順を示した図であり、(a)は斜視図、(b)は(a)の透視図である。図9(a)を参照して、立体図形A82は基本断面80を面の垂直方向に引き伸ばして形成した立体図形であり、円柱83は半径が設計半径81の円柱である。円柱83は、その軸が基本断面80の設計接触線75と平行になるよう配置され、円柱83の円周と立体図形A82の設計接触線75を引き伸ばして形成された平面が接するよう重ねて配置されている。このとき、立体図形A82と円柱83の交線84が、頭皮マッサージ器具1の本体2の組立状態の形状であり、図9(c)は、交線84に布3を張った本体2の組立状態を示している。
図10(a)は、図9(c)の本体2を平らにした展開状態を示した平面図である。本体2の布3には、展開状態の形状に沿って、ワイヤー敷設ルート14を設け、環状のワイヤー4を敷設する。図10(b)は、図10(a)のA−A’断面を示した図である。
図11は、本体2の組立状態におけるワイヤー4の向きを示した図である。使用状態では、ワイヤーの曲がり部85周辺が主に湾曲することになるが、図9で説明したように、円柱83の半径を設計半径81とすることで、組立状態においてワイヤー4の曲がり部85の面が接触部7の面と略平行となり、ワイヤーは図10(b)に示すワイヤー断面の長辺方向に曲がるため、組立状態から使用状態への状態変化が容易となる。
次に、図1及び図2を参照して各部位の詳細構成を説明する。図1は、本発明の組立状態を示した斜視図であり、図2は本発明の展開状態を示した平面図である。図2に示すように、本体2の左右にバンド5が備えられおり、バンド5には例えば面ファスナーのような固定具6が備えられている。本体2は、バンド5を接続しない状態では平らな図2に示す展開状態を保持し、左右のバンド5を引き寄せバンド5に備えられた固定具6により接続することで本体2は湾曲し、図1に示すような成型ポテトチップス状の組立状態に切り替わる。ここで、バンド5により、本体2の曲面の半径を調整することで、前記ワイヤー4の曲がり部85の面の角度を変え、前記設計接触線75の張力を加減することができる。例えば、バンド5を長くし本体2の曲面の半径を大きくすることで張力を強く、半径を小さくすることで張力を弱くすることができ、頭皮への圧力を変えることが出来る。また、本体2の下部には転倒防止部8が備えられており、寝返り等で本器具が転がり、使用位置から無くなることを防ぎ、使用位置に留まることを助けている。
図3は、本発明の使用状態を示した側面図である。図1に示す組立状態にした後、頭皮マッサージ器具1を普段使用している枕9の上に置き、転倒防止部8を枕9の下に挟み込み固定する。次に前記動作原理で説明したとおり、頭部10を接触部7に押し当てることで、本体2を湾曲させ、組立状態から使用状態に切り替える。これにより、接触部7が後頭部11から頭頂部12、更に前頭部13にかけて接触する。図12の(a)から(c)は本発明の組立状態から使用状態までの状態遷移を示した写真である。
使用状態では、接触部7が頭皮に均一な圧力を与え、呼吸・鼓動による微動や寝返りによる摩擦により、枕が後頭部や側頭部に与えるのと同様の刺激とマッサージ効果を、就寝中、意識することなく後頭部11から頭頂部12、更に前頭部13にかけて長時間与えることができる。実際には、接触部7の圧力と摩擦は毛髪に働き、毛髪を伝わって毛根に対し押す力と引っ張る力を与え刺激となる。毛髪は太いほうが弾力性が高く、より毛根を押す力が大きく働き、また、接触面積が大きいため摩擦が大きく働き、毛根を引っ張る力が大きく働く。つまり、細くなった毛髪より、太い毛髪のほうがマッサージ効果は高い。したがって、毛髪が太い段階で本発明品を使用してマッサージを行い、太い毛を維持することが望ましい。
ワイヤー4は、例えば断面形状が幅2〜4ミリ、厚さ0.4〜0.6ミリの長方形を成す板形状の弾力性のある硬鋼線等から構成され、両端を接続して環状を形成する。ワイヤー4は円に戻ろうとする力が働き、バンド5を引き寄せた場合は図1のように本体2が成型ポテトチップス状の立体的な組立状態を維持するよう働き、バンド5を切り離したときは図2のように平らな展開状態を維持するよう働く。
図13は、本発明の組立状態から収納状態までの状態遷移を示した写真である。頭皮マッサージ器具1両端のバンド5の付け根あたりのワイヤーを両手でつまみ、両端を相反する方向にねじり半回転させることで、(a)から(e)に示すように組立状態から収納状態に切り替わる。収納状態では、ワイヤー4が3重の円となり重なり合い、面積が展開状態の約8分の1となる。これは、板形状の硬鋼線を使用したために可能となるものであり、3重とすることで、ワイヤー4の面が同じ向きに重なり状態が安定する。これにより、専用の網に収納して洗濯することも可能となり、携帯性に富むため旅先等で使用することも容易となる。また、ワイヤー4の片端を持ち上げることでワイヤー4の弾力により収納状態から組立状態に切り替わる。なお、同様に展開状態から収納状態へ切り替えることも可能である。
本発明は、主にワイヤー4と布3から構成され、重量も約60gと軽量であり、収納状態では直径約17cmと小型である。
図14は、基本断面を上下非対称とした際の例を示した図と写真である。図14(a)は図7の基本図形79から、設計傾斜角度76の角度と設計接触線75の長さを確保し、設計半径81を小さくし、基本断面86を設計したものである。図9を用いて説明した前記本体2の組立状態の設計方法と同様に設計すると、図14(b)のような左右対称で上下非対称の展開状態の図形が得られる。この設計では、組立状態から使用状態へ変化する際の反応速度が速く、頭皮への圧力が強くなるメリットがあるが、設計半径81が小さいため、頭皮と布の接触部7の幅が狭くなり、接触部7の面積が小さくなったり、使用状態で左右に無理な力を加えると、図14(c)に示すようにワイヤー4が座屈を起こし、組立状態や使用状態を維持できなくなったりするというデメリットがある。
図15は、図9(a)の円柱83の設計半径81を3倍にした半径87の円柱88から組立状態の形状を設計した図である。これにより、頭皮と布の接触部7が広がり、接触部7の面積が大きくなるメリットがある。しかし、組立状態において、図11のワイヤー4の曲がり部85の面は接触部7と略平行になるが、図15(b)のワイヤー4の曲がり部85の面は接触部7と平行にならず、組立状態から使用状態への状態変化が容易に行えない。
1 頭皮マッサージ器具
2 本体
3 布
4 ワイヤー
5 バンド
6 固定具
7 接触部
8 転倒防止部
9 枕
10 頭部
11 後頭部
12 頭頂部
13 前頭部
14 ワイヤー敷設ルート
52 円
53 半径
54 中心
55 交点
56 前頭部接点
57 後頭部接点
58 円弧
59 ワイヤー
60 傾斜角度
61 辺
62 底辺
63 接触線
64 基本図形
71 余長A
72 余長B
73 先端
74 首元
75 設計接触線
76 設計傾斜角度
77 ワイヤー
78 角度A
79 基本図形
80 基本断面
81 設計半径
82 立体図形A
83 円柱
84 交線
85 曲がり部
86 基本断面
87 設計半径81を3倍にした半径
88 円柱

Claims (6)

  1. 後頭部から頭頂部、更に前頭部までの長さ以上の傾斜した接触部を持つ頭皮マッサージ器具であって、頭皮と接触する前記接触部を持つ布と前記接触部に張力を持たせる弾力のあるワイヤーから構成される本体と、前記本体両端に設けられた形状を維持するためのバンドと、前記本体下部に設けられた使用位置に留まるための転倒防止部とを備え、
    更に前記本体は、前記布に左右対称の楕円状のワイヤー敷設ルートを備え、環状の前記ワイヤーが敷設され構成され、前記本体は、前記バンドを接続しない状態では平らな展開状態を保持し、前記バンドを引き寄せ前記バンドに備えられた固定具により接続することで前記本体は湾曲し成型ポテトチップス状の組立状態に切り替わることを特徴とする頭皮マッサージ器具。
  2. 頭部を前記ワイヤーに囲まれた前記布の前記接触部に押し当てることで前記接触部が頭部の形状に沿って変形し使用状態に切り替わり、前記使用状態では後頭部から頭頂部、更に前頭部にかけて前記接触部が頭皮に触れることにより刺激を頭皮に与えることを特徴とする請求項1に記載の頭皮マッサージ器具。
  3. 前記ワイヤーの断面形状が長方形であることを特徴とする請求項1から2に記載の頭皮マッサージ器具。
  4. 前記ワイヤーの両端をつまみ、両端をねじり半回転させることで前記ワイヤーが三重の小さな円となり、面積が前記展開状態の約8分の1となる収納状態に切り替わり、前記展開状態又は前記組立状態から前記収納状態に切り替わり、また、前記収納状態で前記ワイヤーの片端を持ち上げることで前記ワイヤーの弾力により前記収納状態から前記展開状態又は前記組立状態に切り替わることを特徴とする請求項1から3に記載の頭皮マッサージ器具。
  5. 前記組立状態において、前記ワイヤーの曲がり部の面が前記接触部の面と略平行となる構造を持つことを特徴とする請求項1から4に記載の頭皮マッサージ器具。
  6. 前記本体の形状は、左右及び上下がそれぞれ対称であることを特徴とする請求項1から5に記載の頭皮マッサージ器具。
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CN114469493A (zh) * 2020-10-24 2022-05-13 左点实业(湖北)有限公司 一种便于佩戴的按摩式冷敷仪

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