JP2011011030A - ふくらはぎ用マッサージ用具。 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来のふくらはぎマッサージ用具は概して、複雑な構造で製造コストがかかり壊れやすかった。また簡便な方法も特許公開公報に開示されているがさまざまな問題点があり、簡便で効果的かつ持続的にふくらはぎを刺激するマッサージ用具がなかった。
【解決手段】 本発明に係るふくらはぎ用マッサージ用具は、布団ばさみのアームの内側に複数の突起を設け、使用するに際しては、アームを開き、開いたアームのなかに、ふくらはぎをもっていき、手を離してアームをふくらはぎに密着させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ふくらはぎを刺激するマッサージ用具に関するものである。
これまでの、ふくらはぎ用マッサージ用具については、主に8つの特許・実用新案文献を説明することにより、その技術動向および技術水準を理解することができる。
第1の特許文献は特許公開2008−86366である。すなわち、ふくらはぎから足うらまで、すっぽりと入る2つのみぞを設け、みぞ側面・後ろ面にエアバックを設け、エアバックが膨らむ力を使って、ふくらはぎをマッサージする発明である。
この発明は、構造が複雑で壊れやすく、製造コストが高い。また持ち運びに不便であり、置き場所を用意しなければならず、電気代などのランニングコストがかかる。
第2の特許文献は特許公開2002−143257である。すなわち、台に2つのみぞを設け、みぞの内部にローラー回転式のマッサージャーを内蔵させた発明である。
この発明は構造が複雑で壊れやすく、製造コストが高い。また持ち運びに不便であり、置き場所を用意しなければならず、電気代などのランニングコストがかかる。
第3の特許文献は特許公開2008−114026である。すなわち、ゴムバンドに弾性体からなる半球状の突起と山形突起とをそれぞれ設け、ゴムバンドの両端に面ファスナーをつけ、ゴムバンドを伸ばしながら、ふくらはぎに巻き付け、面ファスナーでとめる発明である。
この発明は、装着したまま屈伸運動などをすると面ファスナーがはがれとれてしまう可能性があり、屈伸運動をしないと、ふくらはぎに定期的に圧力をかけ刺激を与えるという効果が発揮できない。よって屈伸運動が苦痛な老人などには使用できない。また、緩む可能性も完全には否定できず、突起の位置が固定されるから、おのずと刺激を与える場所が固定されてしまう。更に、ふくらはぎ全体に巻付けるように取り付けるため、ふくらはぎの血の流れを悪くする可能性があり、屈伸運動を続けないと継続的な圧力を、ふくらはぎにかけることができない。
第4の特許文献は、特許公開2006−34410である。すなわち、ふくらはぎの下部から踵の上方の間の隙間をうめる形をした断面U字のクッション材を、ふくらはぎにはめて使用する発明である。
この発明は、ねがえりをうつときに邪魔になり、寝るときにしか使用できない。また圧力を加える手段がないから、ふきらはぎに適度な刺激を与えることができない。
第5の特許文献は特許公開平11−131303である。すなわち本発明は、レッグサポータであり、このレッグサポータのふくらはぎ部分に弱圧・中圧・強圧を生じさせるよう伸縮性をもたせた繊維で構成する発明である。
この発明はレッグサポータに段階的に圧力の違う部分を生み出す縫製技術が必要で製作には手間がかかり、普通のレッグサポータに比べてコスト高となる。また、ふくらはぎの任意の部分にピンポイントで圧力をかけられないから、ふくらはぎにピンポイント刺激を与えるためには適さない。
第6の特許文献は特許公開平9−154915である。すなわち金属製のパイプを長方形に組み合わせ、一方に地面に固定する足をつけた発明である。
この発明は、いちいち寝転んで使用しなければならず使用できる場所が限られる。またふくらはぎに刺激を与える場所を、寝転んだ状態で変えねばならず面倒である。
第7の特許文献は登録実用新案第3116374号である。すなわち、板状体の一辺に、ふくらはぎに密着する程度の凹みを設けた発明である。
この発明は手を使って動かさなければならないから手間・労力がかかり使用するのに疲れる。また、マッサージオイル等を使用しないで使うと肌をいためる可能性があり、マッサージオイルを使用した場合でもマッサージオイル購入費用がかかる。
第8の特許文献は実用新案公開平6−81531である。すなわち、ふくらはぎにはまる形をした袋体をつくり、その袋体に空気を吹き込む発明である。
この発明は空気を注入するのが面倒で、ふくらはぎに挿入するのに手間がかかる。また、ふくらはぎを押す力を空気を充填した突起に頼っているから、ふくらはぎに与える刺激が弱く、ふくらはぎのむくみやうっ血を解消するほどの加圧力が得られるか疑問である。
公開特許公報2008−86366号 公開特許公報2002−143257号 公開特許公報2008−114026号 公開特許公報2006−34410号 公開特許公報平11−131303号 公開特許公報平9−154915 登録実用新案第3116374号 実用新案公開平6−81531
本発明が解決しようとする課題は、構造が簡単で壊れにくく、生産しやすく、かつ、持ち運びに便利であり置き場所をとらず、屈伸運動等しなくても、ふくらはぎを刺激でき、緩まず、ふくらはぎの血流を阻害せず、ふくらはぎの好きなところに好きなときに刺激を与えることができ、寝転ばずともつかえ、マッサージオイルを必要とせず、手による労力をはぶき、ふくらはぎに継続的かつ十分に力を加えることができる、ふくらはぎ用マッサージ用具を提供する点にある。
請求項1に係る、ふくらはぎ用マッサージ用具は、左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具であって、2本のアームの内側の線がつくる楕円形の中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に設けた複数個の円形板状の突起を有するものである。
請求項2に係る、ふくらはぎ用マッサージ用具は、左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具であって、2本のアームの内側の線がつくる楕円形の中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に設けた複数個の多角形状の突起を有するものである。前記多角形とは、三角形、四角形、八角形や十八角形等及び台形のことをいう。
請求項3に係る、ふくらはぎ用マッサージ用具は、左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具であって、2本のアームの内側の線がつくる楕円形の中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に設けた複数個の半円形板状の突起を有するものである。
請求項4に係る、ふくらはぎ用マッサージ用具は、左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具であって、2本のアームの内側の線がつくる楕円形の中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に設けた複数個の球状の突起を有するものである。
請求項5に係る、ふくらはぎ用マッサージ用具は、左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具であって、2本のアームの内側の線がつくる楕円形の中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に設けた複数個の半球状の突起を有するものである。
請求項6に係る、ふくらはぎ用マッサージ用具は、左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具であって、2本のアームの内側の線がつくる楕円形の中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に設けた複数個の円錐状の突起を有するものである。前記円錐状突起には、純然たる円錐だけでなく、プラスドライバーの先端部のように尖らせて、円錐状突起と同じ効果を得るという構造も含まれる。
請求項7に係る、ふくらはぎ用マッサージ用具は、左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具であって、2本のアームの内側の線がつくる楕円形の中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に、前記線にそって設けた板と、前記板の先端部に設けた複数個の円形突起とを有するものである。
請求項8に係る、ふくらはぎ用マッサージ用具は、左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具であって、2本のアームの内側の線がつくる楕円形の中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に、前記線にそって設けた板と、前記板の先端部に設けた複数個の多角形突起とを有するものである。
請求項9に係る、ふくらはぎ用マッサージ用具は、左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具であって、2本のアームの内側の線がつくる楕円形の中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に、前記線にそって設けた板と、前記板の先端部に設けた複数個の半円形突起とを有するものである。
請求項10に係る、ふくらはぎ用マッサージ用具は、左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具であって、2本のアームの内側の線がつくる楕円形の中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に、前記線にそって設けた板と、前記板の先端部に設けた複数個の球状突起とを有するものである。
請求項11に係る、ふくらはぎ用マッサージ用具は、左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具であって、2本のアームの内側の線がつくる楕円形の中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に、前記線にそって設けた板と、前記板の先端部に設けた複数個の半球状突起とを有するものである。
請求項12に係る、ふくらはぎ用マッサージ用具は、左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具であって、2本のアームの内側の線がつくる楕円形の中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に、前記線にそって設けた板と、前記板の先端部に設けた複数個の円錐状突起とを有するものである。
請求項13に係る、ふくらはぎ用マッサージ用具は、請求項1から12によりなる、ふくらはぎ用マッサージ用具に、バイブレーションモーターを取り付けたものである。
請求項1から12に記載されている、2本のアームの内側の線がつくる楕円中空空間とは、布団ばさみでいうと、布団を挟むために設けられた空間のことであり、布団ばさみを使用するときに、布団が挟まる部分の空間のことをいう。
請求項1から12に記載されている各種形状の突起は上記で定義された空間内にあればよく、アームの厚さとは何ら関係がない。つまり突起がアームの厚さより厚い場合においても、2本のアームの内側の線がつくる楕円形中空空間内にあることとなる。
本発明である、ふくらはぎ用マッサージ用具は布団ばさみの技術の延長線上にある発明である。よって、材質は主にプラスチックであるが木などでもよく、製作方法は布団ばさみの製作方法に準ずる。
突起をつける方法は、まず布団ばさみとつくり、そこに突起を取り付けてもよいし、請求項1から12の形状の型をつくり、そこにプラスチックを流し込み、アーム部と一体成型してもよい。
使い方は極めて単純であり、布団ばさみで布団を挟む要領でふくらはぎを挟めばよい。すなわち、アームを手で広げ、その広げた空間内にふくらはぎをもっていき、アームから手をはなすだけでよい。
請求項1から12においては、突起の形状がすべて同一のものをアーム内側に並べた発明を開示したが、突起の形状はすべて同じでなくてもよい。例えば、アームの内側の半分を球状突起とし、残り半分を三角形板状突起としてもよい。また交互に突起の形状を変えて、アームの内側に設けてもよい。
本発明に係る、ふくらはぎ用マッサージ用具を使用する場合、構造が単純だから使いやすく壊れにくく生産しやすい。また、持ち運びに便利であり、置き場所に困らない。更にどんな姿勢のときでも使え、ふくらはぎの好きなところをピンポイントですぐに刺激を与えることができる。なおかつ、マッサージ用具につけられたバネの力によって、ふくらはぎに継続的に押す圧力をかけ続けることができる。
本発明を実施するための最良の形態を図1に基づいて説明する。まず、手でアームを広げる。そして、ふくらはぎを広げたアーム内にもっていきアームを広げていた手をはなす。すると図1の下図のように、アーム部がふくらはぎを挟む状態となり、ふくらはぎを継続的に刺激する。
実施例1
実施例1を図2に基づいて説明する。図2は正面図である。2本のアームで構成されるアーム部から直接突起が伸びている。突起の形状は図2のようなものだけではなく、請求項1から12記載の突起形状、あるいはそれらの組み合わせである。
実施例2
実施例2を図3に基づいて説明する。図3は正面図である。2本のアームで構成されるアーム部から板が伸びており、その板の先端に突起が設けてある。突起の形状は図3のようなものだけでなく、請求項1から12記載の突起形状、あるいはそれらの組み合わせである。
本発明を実施するための最良の形態を示す使用説明図である。 実施例1を示す正面図である。 実施例2を示す正面図である。
1 アーム
2 突起
3 手
4 ふくらはぎ
5 足
6 板

Claims (13)

  1. 左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具において、2本のアームの内側の線がつくる楕円形中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に設けた複数の円形板状突起を有することを特徴とする、ふくらはぎ用マッサージ用具。
  2. 左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具において、2本のアームの内側の線がつくる楕円形中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に設けた複数の多角形板状突起を有することを特徴とする、ふくらはぎ用マッサージ用具。
  3. 左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具において、2本のアームの内側の線がつくる楕円形中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に設けた複数の半円形板状突起を有することを特徴とする、ふくらはぎ用マッサージ用具。
  4. 左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具において、2本のアームの内側の線がつくる楕円形中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に設けた複数の球状突起を有することを特徴とする、ふくらはぎ用マッサージ用具。
  5. 左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具において、2本のアームの内側の線がつくる楕円形中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に設けた複数の半球状突起を有することを特徴とする、ふくらはぎ用マッサージ用具。
  6. 左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具において、2本のアームの内側の線がつくる楕円形中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に設けた複数の円錐状突起を有することを特徴とする、ふくらはぎ用マッサージ用具。
  7. 左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具において、2本のアームの内側の線がつくる楕円形中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に、前記線にそって設けた板と、前記板の先端部に設けた複数の円形板状突起とを有することを特徴とする、ふくらはぎ用マッサージ用具。
  8. 左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具において、2本のアームの内側の線がつくる楕円形中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に、前記線にそって設けた板と、前記板の先端部に設けた複数の多角形板状突起とを有することを特徴とする、ふくらはぎ用マッサージ用具。
  9. 左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具において、2本のアームの内側の線がつくる楕円形中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に、前記線にそって設けた板と、前記板の先端部に設けた複数の半円形板状突起とを有することを特徴とする、ふくらはぎ用マッサージ用具。
  10. 左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具において、2本のアームの内側の線がつくる楕円形中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に、前記線にそって設けた板と、前記板の先端部に設けた複数の球状突起とを有することを特徴とする、ふくらはぎ用マッサージ用具。
  11. 左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具において、2本のアームの内側の線がつくる楕円形中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に、前記線にそって設けた板と、前記板の先端部に設けた複数の半球状突起とを有することを特徴とする、ふくらはぎ用マッサージ用具。
  12. 左右一対のアーム部を備えた布団ばさみ形挟持具において、2本のアームの内側の線がつくる楕円形中空空間内であり、2本のアームの内側の線上に、前記線にそって設けた板と、前記板の先端部に設けた複数の円錐状突起とを有することを特徴とする、ふくらはぎ用マッサージ用具。
  13. アーム部にバイブレーションモーターを取り付けたことを特徴とする請求項1から12記載の、ふくらはぎ用マッサージ用具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110917001A (zh) * 2019-12-31 2020-03-27 哈尔滨嗨菲特健康管理有限公司 一种医疗按摩康复器

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