JP6348849B2 - 液体現像剤 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷機、複写機、プリンター、ファクシミリ等に用いられる電子写真又は静電記録用の液体現像剤に関する。
液体現像剤としては、一般的に、顔料などの着色剤を含有する着色樹脂粒子(以下トナー粒子)が電気絶縁性液体中に分散された形態のものが使用されている。このような液体現像剤を製造する方法としては、(1)重合法(モノマー成分を、着色剤が分散された電気絶縁性液体中で重合させて着色樹脂粒子を形成する方法)、(2)湿式粉砕法(着色剤と樹脂とを、樹脂の融点以上で混練した後乾式粉砕し、この粉砕物を分散剤の存在下に電気絶縁性液体中で湿式粉砕する方法)、(3)析出法(以下「コアセルベーション法」)(着色剤、樹脂、前記樹脂を溶解する溶剤、前記樹脂を溶解しない電気絶縁性液体からなる混合液から、前記溶剤を除去することによって前記樹脂を析出させ、着色樹脂粒子を電気絶縁性液体中に分散させる方法)などの種々の方法がある。
本発明では、このような液体現像剤を製造する方法の一つであるコアセルベーション法について説明する。コアセルベーション法とは、樹脂を溶解する溶剤と、樹脂を溶解しない電気絶縁性液体との混合液から、溶剤を除去することにより、混合液中に溶解状態で含まれていた樹脂を、着色剤を内包する様に析出させて着色樹脂粒子とし、更に着色樹脂粒子を電気絶縁性液体中に分散させる方法である。
この様な方法から得られる液体現像剤は、湿式粉砕法により得られる液体現像剤より着色樹脂粒子の形状が球形に近く、粒子径も均一となるため、電気泳動性も良好になると考えられている。
しかしながら、コアセルベーション法で得られる液体現像剤を用いて印刷して得られる画像は、他の方法により得られた液体現像剤と比較して耐摩擦性が低いという問題を有する。
従来、液体現像剤の耐摩擦性を向上させる方法として、ワックスを添加する方法(例えば、特許文献1参照)、特定の溶融温度を有するトナー粒子構成樹脂と添加材料(ポリエチレンワックス等)を組み合わせて用いる方法(例えば、特許文献2参照)等が提案されている。
そこで、本出願人は、コアセルベーション法で得られる液体現像剤の耐摩擦性を改善させるために、上記提案のポリエチレンワックス等を含有させる方法(特許文献3参照)を提案した。この方法により得られる画像の耐摩擦性はある程度は改善されるがまだ不充分であり、コアセルベーション法での製造における特有の問題を有している。
特開昭60−098446号公報 特表平10−510063号公報 特開2009−122186号公報
そこで、本発明の課題は、コアセルベーション法を利用して得られる電子写真又は静電記録用の液体現像剤において、良好な耐摩擦性を有する液体現像剤を提供することである。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、コアセルベーション法を利用して得られる着色樹脂粒子中に、ガラス転移温度が−120〜−60℃である樹脂を含有させることにより上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(1)絶縁性液体中に少なくとも顔料、顔料分散剤、酸基含有樹脂、バインダー樹脂、及びガラス転移温度が−120〜−60℃である樹脂からなる着色樹脂粒子が分散しているコアセルベーション法を利用して得られる液体現像剤であって、前記ガラス転移温度が−120〜−60℃である樹脂を1.0〜5.0質量%含有させてなることを特徴とする液体現像剤に関する。
また、本発明は、(2)ガラス転移温度が−120〜−60℃である樹脂が主鎖にポリエステル構造及び/又はポリエーテル構造を有する樹脂である上記(1)に記載の液体現像剤に関する。
また、本発明は、(3)前記主鎖にポリエステル構造及び/又はポリエーテル構造を有する樹脂が、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、及びポリエステルポリエーテルポリオールから選ばれた1種以上である上記(2)に記載の液体現像剤に関する。
また、本発明は、(4)前記分散剤が、塩基性窒素含有基をカルボジイミド系化合物であり、前記酸基含有樹脂の酸価が20〜100KOHmg/gであることを特徴とする上記(1)項〜(3)項のいずれかに記載の液体現像剤に関する。
また、本発明は、(5)前記ポリエステルポリオールが3−メチル−1,5−ペンタンジオールを含有するポリオール成分とジカルボン酸との反応物であることを特徴とする上記(3)項に記載の液体現像剤に関する。
また、本発明は、(6)前記ポリエステルポリオールの数平均分子量が500〜5000の範囲であることを特徴とする上記(5)項に記載の液体現像剤に関する。
着色樹脂粒子中に、ガラス転移温度が−120〜−60℃である樹脂を含有させることによりトナー粒子の分散性及び電気泳動性を維持しつつ、耐摩擦性を向上させた液体現像剤が得られる。
以下、本発明の液体現像剤について、詳細に説明する。
(顔料)
上記顔料としては、公知の無機顔料や有機顔料を使用できる。上記無機顔料としては、例えば、アセチレンブラック、黒鉛、ベンガラ、黄鉛、群青、カーボンブラックなどが好適である。また、上記有機顔料としては、例えば、アゾ顔料、レーキ顔料、フタロシアニン顔料、イソインドリン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料などが好適である。本発明において、これら顔料の含有量は特に限定されるものではないが、画像濃度の点から、最終的な液体現像剤中に2〜20質量%となることが好ましい。
(顔料分散剤)
顔料分散剤としては、上記顔料を分散させるものであり、公知の顔料分散剤が使用できる。
上記分散剤の具体例としては、例えば、アニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、シリコン系界面活性剤、フッソ系界面活性剤などの界面活性剤およびその誘導体、ポリウレタン系樹脂、(ポリ)アミン化合物のアミノ基及び/又はイミノ基にポリエステルが導入された(ポリ)アミン誘導体、ポリエステル側鎖、ポリエーテル側鎖、またはポリアクリル側鎖を有するカルボジイミド化合物(国際公開WO03/076527号)、塩基性窒素含有基を有し、かつ側鎖にポリエステル側鎖、ポリエーテル側鎖、またはポリアクリル側鎖を有するカルボジイミド化合物(国際公開WO04/000950号)、顔料吸着部を有する側鎖を有するカルボジイミド化合物(国際公開WO04/003085号)等の高分子型の顔料分散樹脂等を挙げることができる。また、上記顔料分散剤として市販されているものとしては、例えば、BYK−160、162、164、182(ビックケミー社製)、EFKA−47(EFKA社製)、アジスパーPB−821、817(味の素社製)、ソルスパーズ24000(ゼネカ社製)などが挙げられる。本発明では、必要に応じてこれら顔料分散剤を単独又は2種以上を併用することができる。上記顔料分散剤の含有量は特に限定されないが、上記顔料100質量部に対して、10〜100質量部であることが好ましい。10質量部未満であると、製造する着色樹脂粒子分散物における着色樹脂粒子の分散性が不充分となることがあり、100質量部を超えると、印刷適性に支障をきたすことがある。上記顔料分散剤の含有量のより好ましい下限は20質量部、より好ましい上限は60質量部である。
(バインダー樹脂)
バインダー樹脂としては、紙、プラスチックフィルム等の被着体に対して定着性を有する公知のバインダー樹脂が使用でき、例えば、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、エステル樹脂、アクリル樹脂、アルキド樹脂、ロジン変性樹脂等の樹脂が使用でき、必要に応じ、これらの樹脂の単独又は2種以上を併用することができる。これらの中でもポリエステル樹脂が、 塗膜耐性、印刷適性の点から好ましい。バインダー樹脂の含有量としては特に限定されないが、上記顔料100質量部に対して、100〜1000質量部であることが好ましい。
なお、酸価が20KOHmg/g未満となるように酸基を含有するものも本発明においてバインダー樹脂とすることができる。
(酸基含有樹脂)
酸基含有樹脂としては、酸価が20〜100KOHmg/gであり、印刷用紙等の被着体に対して定着性を有する熱可塑性樹脂が好ましい。具体的にはエチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体の部分ケン化物、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などのオレフィン樹脂、熱可塑性飽和ポリエステル樹脂、スチレン−アクリル系共重合体樹脂、スチレン−アクリル変性ポリエステル樹脂などのスチレン系樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、ロジン変性マレイン樹脂、ロジン変性フマル酸樹脂、(メタ)アクリル酸エステル樹脂などのアクリル系樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、フッ素系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール樹脂などにおいて、重合材料、付加材料としてカルボン酸化合物を用いる方法や過酸化物処理等によりカルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基等の酸性基を導入したものが挙げられる。そして、これらは、1種又は2種以上を用いることができる。上記酸基含有樹脂としては、カルボキシル基含有樹脂が好ましい。
酸基含有樹脂の酸価が20KOHmg/g未満であると、 コアセルベーション法による着色樹脂粒子の造粒性が低下する傾向があり、一方、100KOHmg/gを超えると電気泳動性が低下する傾向があるので好ましくない。
酸基含有樹脂の含有量は特に限定されないが、上記バインダー樹脂100質量部に対して、0.05 〜 25質量部であることが好ましい。
(ガラス転移温度が−120〜−60℃である樹脂)
本発明の耐摩擦性を改善するためのガラス転移温度が−120〜−60℃である樹脂としては、ガラス転移温度が−120〜−60℃の下記絶縁性液体に対して不溶でかつ下記有機溶媒に対して可溶である数平均分子量が500〜5000の範囲である液状の樹脂が好ましい。
上記樹脂としては、例えば主鎖にポリエステル構造及び/又はポリエーテル構造を有する樹脂であり、中でも、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、及びポリエステルポリエーテルポリオールから選ばれた1種以上が好ましく、その中でもポリエステルポリオールが好ましい。
ポリエステル構造を有する樹脂としては、例えば、ポリエステルポリオールであり、これらのポリエステルポリオールの中でも、3−メチル−1,5−ペンタンジオールを含有するポリオール成分と多価カルボン酸との反応物であるポリエステルポリオールが好ましく、市販されているものとしては、例えば、クラポールP−510(数平均分子量500、Tg=−76.7℃)、P−1010(数平均分子量1000、Tg=−70.6℃)、P−2010(数平均分子量2000、Tg=−66.6℃)、P−3010(数平均分子量3000、Tg=−64.9℃)、P−4010(数平均分子量4000、Tg=−64.4℃)、P−5010(数平均分子量5000、Tg=−63.8℃)、P−6010(数平均分子量6000、Tg=−64.3℃)、F−510(数平均分子量500、Tg=−65.5℃)、F−1010(数平均分子量1000、Tg=−62.5℃)、F−2010(数平均分子量2000、Tg=−62.7℃)、F−3010(数平均分子量3000、Tg=−62.7℃)、P−1050(数平均分子量1000、Tg=−67.8℃)、P−2050(数平均分子量2000、Tg=−60.9℃)、P−3050(数平均分子量3000、Tg=−60.0℃)((株)クラレ社製)等が挙げられる。
ポリエーテル構造を有する樹脂としては、ポリエーテルポリオール、1価のアルコールにアルキレンオキサイドを付加した化合物であり、ポリエーテルポリオールとしては、サンニクッスPP−1000、2000、3000(三洋化成工業社製)、P−700、1000、2000、3000(ADECA社製)等が挙げられる。
ガラス転移温度が−120〜−60℃である樹脂の含有量としては、着色樹脂粒子中に1.0〜5.0質量%、さらに好ましくは、1.0〜3.0質量%含有させてなることが好ましい。ガラス転移温度、含有量が本発明の範囲外であれば、耐摩擦性が低下する傾向にあるので好ましくない。
(絶縁性液体)
絶縁性液体としては、上記バインダー樹脂、酸基含有樹脂、上記顔料分散剤、上記ガラス転移温度が−120〜−60℃である樹脂を溶解せず、電気絶縁性を有するものが好ましい。このような条件を満たす絶縁性液体としては、不揮発性ないし低揮発性の絶縁性炭化水素類が挙げられ、より好ましくは脂肪族炭化水素類、脂環式炭化水素類である。その中でも特に、臭気、無害性、コストの点から、ノルマルパラフィン系化合物、イソパラフィン系化合物、シクロパラフィン系化合物、および、これらの2種それ以上の混合物等の高沸点(沸点が150℃以上)パラフィン系溶剤が好ましい。具体的に、これらの市販品としては、例えば、アイソパーG、アイソパーH、アイソパーL、アイソパーM、エクソールD130、エクソールD140(以上いずれもエクソン化学(株)製)、シェルゾール71(シェル石油化学(株)製)、IPソルベント1620、IPソルベント2028、IPソルベント2835(以上いずれも出光石油化学(株)製)、モレスコホワイトP−40、モレスコホワイトP−55、モレスコホワイトP−100(以上いずれも(株)松村石油研究所製の流動パラフィン)、流動パラフィンNo.40−S、流動パラフィンNo.55−S(以上いずれも中央化成(株)製の流動パラフィン)などが挙げられる。
(必要に応じて使用する荷電制御剤)
液体現像剤は、上記材料の他に、必要に応じて更に荷電制御剤を含んでもよい。
上記荷電制御剤としては、大別して以下に説明する(1)及び(2)の2つのタイプがある。
(1)着色樹脂粒子の表面を、イオン化あるいはイオンの吸着を行い得る物質で被覆するタイプ。
このタイプの荷電制御剤としては、例えば、アマニ油、大豆油などの油脂、アルキド樹脂、ハロゲン化重合体、芳香族ポリカルボン酸、酸基含有水溶性染料、芳香族ポリアミンの酸化縮合物などが好適である。
(2)絶縁性液体に溶解し、着色樹脂粒子とイオンの授受を行い得るような物質を共存させるタイプ。
このタイプの荷電制御剤としては、例えば、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸鉄、ナフテン酸亜鉛、オクチル酸コバルト、オクチル酸ニッケル、オクチル酸亜鉛、ドデシル酸コバルト、ドデシル酸ニッケル、ドデシル酸亜鉛、2−エチルヘキサン酸コバルトなどの金属石鹸類、石油系スルホン酸金属塩、スルホコハク酸エステルの金属塩などのスルホン酸金属塩類、レシチンなどの燐脂質;t−ブチルサリチル酸金属錯体などのサリチル酸金属塩類、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリアミド樹脂、スルホン酸含有樹脂、ヒドロキシ安息香酸誘導体などが好適である。
(必要に応じて使用する粒子分散安定剤)
液体現像剤は、上記材料の他に、必要に応じて更に粒子分散剤を使用してもよい。
粒子分散剤は、絶縁性液体に溶解し、絶縁性液体中に上記着色樹脂粒子を分散させるものであり、例えば、ポリアミン化合物とヒドロキシカルボン酸自己縮合物との反応物が挙げられる。後述するコアセルベーション法を用いて液体現像剤を製造する際に、この粒子分散剤と上記酸基含有樹脂との共存の下で着色樹脂粒子を絶縁性液体中に分散させることにより、媒体中での着色樹脂粒子の分散安定性を高めることが可能となる。また、着色樹脂粒子の帯電特性や泳動性を向上させることもできる。
粒子分散剤は、アミン価が5〜300mgKOH/gであることが好ましい。上記範囲内である場合、着色樹脂粒子の分散安定性が良好で、優れた帯電特性を得ることもできる。なお、本願明細書において、「アミン価」は粒子分散剤の固形分1gに対して、0.1Nの塩酸水溶液を用い、電位差滴定法(例えば、COMTITE(AUTO TITRATOR COM−900、BURET B−900、TITSTATIONK−900)、平沼産業社製)によって測定した後、水酸化カリウムの当量(mg)に換算した値をいう。
上記ポリアミン化合物としては特に限定されず、例えば、ポリビニルアミン系重合物、ポリアリルアミン系重合物、ポリジアリルアミン系重合物、ジアリルアミン−マレイン酸共重合物等が挙げられ、更にこれらの重合物にポリアニリン単位、ポリピロール単位等を含む重合物も挙げられる。また、上記ポリアミン化合物としては、エチレンジアミン等の脂肪族ポリアミン、シクロペンタンジアミン等の脂環族ポリアミン、フェニレンジアミン等の芳香族ポリアミン、キシリレンジアミン等の芳香脂肪族ポリアミン、ヒドラジン及びその誘導体等も挙げられる。なかでも、ポリアリルアミン系重合物が好ましい。
上記ヒドロキシカルボン酸自己縮合物を構成するヒドロキシカルボン酸としては特に限定されず、例えば、グリコール酸、乳酸、オキシ酪酸、ヒドロキシ吉草酸、ヒドキシカプロン酸、ヒドロキシカプリル酸、ヒドロキシカプリン酸、ヒドロキシラウリン酸、ヒドロキシミリスチン酸、ヒドロキシパルミチン酸、ヒドロキシステアリン酸、リシノール酸やひまし油脂肪酸、それらの水添物等が挙げられる。好ましくは炭素数12〜20のヒドロキシカルボン酸、より好ましくは炭素数12〜20の12−ヒドロキシカルボン酸、特に好ましくは12−ヒドロキシステアリン酸である。
好適な粒子分散剤としては、ポリアミン化合物とヒドロキシステアリン酸自己縮合物との反応物等を挙げることができ、具体的には、ポリアリルアミンと12−ヒドロキシステアリン酸自己縮合物との反応物、ポリエチレンポリアミンと12−ヒドロキシステアリン酸自己縮合物との反応物、ジアルキルアミノアルキルアミンと12−ヒドロキシステアリン酸自己縮合物との反応物、ポリビニルアミンと12−ヒドロキシステアリン酸自己縮合物との反応物等のポリアミン化合物と12−ヒドロキシステアリン酸自己縮合物が挙げられる。上記粒子分散剤の市販品としては、例えば、アジスパーPB817(味の素社製)、ソルスパーズ11200、13940、17000、18000(日本ルブリゾ−ル社製)等を挙げることができる。その中でもポリアリルアミンと12−ヒドロキシステアリン酸自己縮合物との反応物が、初期及び長期保存の間での粒子分散性が良好であり、更に帯電特性にも優れるという点からみて好適である。
本発明において、これら粒子分散剤は1種又は2種以上使用することができ、その含有量は液体現像剤中に0.5〜3.0質量%であることが好ましい。
(必要に応じて使用する他の添加剤)
また、液体現像剤には、印刷機、複写機、プリンター、ファクシミリ等の用途に関連し、必要に応じてワックス等の他の添加剤を配合することができる。
次に、本発明の液体現像剤をコアセルベーション法で製造する方法について説明する。
本発明の液体現像剤のコアセルベーション法により製造する方法には、公知の方法、例えば、特開2003−241439号公報、再公表公報(WO2007/000974号、WO2007/000975号)に記載された方法が挙げられる。
以下に、液体現像剤の製造法について、より詳細に説明する。但し、以下に説明する製造法は、本発明の好ましい実施態様の一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。
尚、下記のコアセルベーション法で製造する液体現像剤で使用する有機溶媒としては、上記のバインダー樹脂、酸基含有樹脂、ガラス転移温度が−120〜−60℃である樹脂、顔料分散剤、粒子分散剤を溶解させる有機溶媒である。例えば、テトラヒドロフラン等のエーテル類、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、酢酸エチル等のエステル類、トルエン、ベンゼン等の芳香族炭化水素類を挙げることができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
具体的な製造方法としては、先ず、顔料、顔料分散剤、及び有機溶剤の一部を混合し、アトライター、ボールミル、サンドミル、ビーズミル等のメディア型分散機、あるいは高速ミキサー、高速ホモジナイザー等の非メディア型分散機で、顔料を分散させた顔料分散液を得る。次に、この顔料分散液に、バインダー樹脂、酸基含有樹脂、ガラス転移温度が−120〜−60℃である樹脂、ワックス等のその他の添加剤、残りの有機溶剤を加える。その後、更に必要に応じて、粒子分散剤を添加し、高速せん断攪拌装置で攪拌しながら絶縁性液体を添加して、混合液を得ることができる。なお、上記顔料分散液を調製する際は、予め樹脂(バインダー樹脂、酸基含有樹脂)やガラス転移温度が−120〜−60℃である樹脂を添加した後に、顔料を分散してもよい。
次いで、上記混合液を高速せん断攪拌装置により攪拌を行いながら、有機溶剤の留去を行うことにより、本発明の液体現像剤を得ることができる。また、得られる液体現像剤中の固形分濃度が高い場合は、要求される固形分濃度となるように絶縁性液体を加えてもよい。更に必要に応じて荷電制御剤等、その他の添加剤を加えてもよい。なお、有機溶剤の留去と絶縁性液体の添加を同時に行って、本発明の液体現像剤を得てもよい。
上記高速せん断攪拌装置としては、攪拌・せん断力をかけられるもので、ホモジナイザー、ホモミキサー等が利用できる。これらには、容量、回転数、型式等、種々のものがあるが、生産様式に応じて適当なものを用いればよい。なお、ホモジナイザーを使用した場合の回転数としては、500回転(rpm)以上が好ましい。
以下、実施例によって、本発明の液体現像剤についてさらに具体的に説明するが、本発明はその趣旨と適用範囲を逸脱しない限りこれらに限定されるものではない。なお、以下の記述において、特に断りのない限り、「部」および「%」は、それぞれ「質量部」及び「質量%」を意味する。
<顔料>
Pigment Black 7
Pigment Blue 15:4
Pigment Red 57:1
Pigment Yellow 180
<顔料分散剤>
還流冷却管、窒素ガス導入管、攪拌棒、温度計を備えた四つ口フラスコに、イソシアネート基を有するカルボジイミド当量316のポリカルボジイミド化合物のトルエン溶液(固形分50%)を132.6部、N−メチルジエタノールアミンを12.8部仕込み、約100℃で3時間保持して、イソシアネート基と水酸基とを反応させた。
次いで末端にカルボキシル基を有する数平均分子量1600の12−ヒドロキシステアリン酸自己重縮合物169.3部を仕込み、約80℃で2時間保持して、カルボジイミド基とカルボキシル基とを反応させた後、減圧下でトルエンを留去して数平均分子量約9300、塩基性窒素含有基量0.4188mmol、カルボジイミド当量2400の顔料分散剤1(固形分100%)を得た。
<粒子分散剤>
PB817(味の素ファイン(株)社製、ポリアミン化合物とヒドロキシカルボン酸縮合物との反応物)
<バインダー樹脂>
バイロン220(ポリエステル樹脂/東洋紡績社製)
<酸基含有樹脂>
下記に示すような組成(モル比)のモノマーをそれぞれ重合反応させることにより、酸基含有樹脂を得た。
スチレン/ステアリルメタクリレート/アクリル酸=85/5/10
(重量平均分子量50000、酸価50KOHmg/g)
<ガラス転移温度が−120〜−60℃である樹脂>
クラポールP−510((株)クラレ社製)
クラポールP−1010((株)クラレ社製)
クラポールP−2010((株)クラレ社製)
クラポールP6010((株)クラレ社製)
サンニックスPP−2000(三洋化成工業社製)
<ガラス転移温度が−120〜−60℃の範囲外である樹脂>
P−2012((株)クラレ社製、Tg=−51℃)
<有機溶媒>
メチルエチルケトン(MEK)
<絶縁性液体>
モレスコホワイトP−40、((株)松村石油研究所製)
<荷電調整剤>
t−ブチルサリチル酸アルミニウム塩
(実施例1)
顔料(MA285)20.000部、顔料分散剤12.000部、メチルエチルケトン68.000部を混合し、直径5mmのスチールビーズを用いてペイントシェーカーで15分間混練後、直径0.05mmのジルコニアビーズを用いて、アイガーモーターミルM−250(アイガージャパン社製)により更に2時間混練した。この混練物32.500部に、バインダー樹脂18.860部、酸基含有樹脂5.000部、ポリエステルポリオール(クラポールP−510)1.000部、メチルエチルケトン58.000部を添加し、50℃で加熱攪拌した。その後、粒子分散剤1.150部、荷電制御剤0.003を添加攪拌した後、IPソルベント2028(出光石油化学社製)63.587部で希釈しながら攪拌し、混合液を得た。次いで、密閉式攪拌槽よりなるホモジナイザーに溶剤留去装置(減圧装置に接続)を接続した装置を用い、混合液をホモジナイザーで高速攪拌(回転数5000rpm)しながら減圧装置により混合液温を50℃に昇温し、その後、減圧し、メチルエチルケトンを密閉式攪拌槽より完全に留去して実施例1の液体現像剤を得た。
(実施例2)
ポリエステルポリオールをクラポールP−510からクラポールP−1010に変更する以外は、実施例1と同様にして実施例2の液体現像剤を得た。
(実施例3)
ポリエステルポリオールをクラポールP−510からクラポールP−2010に変更する以外は、実施例1と同様にして実施例3の液体現像剤を得た。
(実施例4)
ポリエステルポリオールをクラポールP−510からクラポールP−5010に変更する以外は、実施例1と同様にして実施例4の液体現像剤を得た。
(実施例5)
ポリエステルポリオールをクラポールP−510からクラポールF−1010に変更する以外は、実施例1と同様にして実施例5の液体現像剤を得た。
(実施例6)
顔料(MA285)20.000部、顔料分散剤12.000部、メチルエチルケトン68.000部を混合し、直径5mmのスチールビーズを用いてペイントシェーカーで15分間混練後、直径0.05mmのジルコニアビーズを用いて、アイガーモーターミルM−250(アイガージャパン社製)により更に2時間混練した。この混練物32.500部に、バインダー樹脂18.860部、酸基含有樹脂5.000部、ポリエステルポリオール(クラポールP−1010)0.400部、メチルエチルケトン58.000部を添加し、50℃で加熱攪拌した。その後、粒子分散剤1.150部、荷電制御剤0.003を添加攪拌した後、IPソルベント2028(出光石油化学社製)64.187部で希釈しながら攪拌し、混合液を得た。次いで、密閉式攪拌槽よりなるホモジナイザーに溶剤留去装置(減圧装置に接続)を接続した装置を用い、混合液をホモジナイザーで高速攪拌(回転数5000rpm)しながら減圧装置により混合液温を50℃に昇温し、その後、減圧し、メチルエチルケトンを密閉式攪拌槽より完全に留去して実施例6の液体現像剤を得た。
(実施例7)
顔料(MA285)20.000部、顔料分散剤12.000部、メチルエチルケトン68.000部を混合し、直径5mmのスチールビーズを用いてペイントシェーカーで15分間混練後、直径0.05mmのジルコニアビーズを用いて、アイガーモーターミルM−250(アイガージャパン社製)により更に2時間混練した。この混練物32.500部に、バインダー樹脂18.860部、酸基含有樹脂5.000部、ポリエステルポリオール(クラポールP−1010)1.700部、メチルエチルケトン58.000部を添加し、50℃で加熱攪拌した。その後、粒子分散剤1.150部、荷電制御剤0.003を添加攪拌した後、IPソルベント2028(出光石油化学社製)62.887部で希釈しながら攪拌し、混合液を得た。次いで、密閉式攪拌槽よりなるホモジナイザーに溶剤留去装置(減圧装置に接続)を接続した装置を用い、混合液をホモジナイザーで高速攪拌(回転数5000rpm)しながら減圧装置により混合液温を50℃に昇温し、その後、減圧し、メチルエチルケトンを密閉式攪拌槽より完全に留去して実施例7の液体現像剤を得た。
(実施例8)
顔料(127PES)20.000部、顔料分散剤11.080部、メチルエチルケトン68.920部を混合し、直径5mmのスチールビーズを用いてペイントシェーカーで15分間混練後、直径0.05mmのジルコニアビーズを用いて、アイガーモーターミルM−250(アイガージャパン社製)により更に2時間混練した。この混練物32.50部に、バインダー樹脂18.860部、酸基含有樹脂5.000部、ポリエステルポリオール(クラポールP−510)1.000部、メチルエチルケトン58.000部を添加し、50℃で加熱攪拌した。その後、粒子分散剤1.150部、荷電制御剤0.003を添加攪拌した後、IPソルベント2028(出光石油化学社製)63.887部で希釈しながら攪拌し、混合液を得た。次いで、密閉式攪拌槽よりなるホモジナイザーに溶剤留去装置(減圧装置に接続)を接続した装置を用い、混合液をホモジナイザーで高速攪拌(回転数5000rpm)しながら減圧装置により混合液温を50℃に昇温し、その後、減圧し、メチルエチルケトンを密閉式攪拌槽より完全に留去して実施例8の液体現像剤を得た。
(実施例9)
顔料(L4B01)20.000部、顔料分散剤13.100部、メチルエチルケトン66.900部を混合し、直径5mmのスチールビーズを用いてペイントシェーカーで15分間混練後、直径0.05mmのジルコニアビーズを用いて、アイガーモーターミルM−250(アイガージャパン社製)により更に2時間混練した。この混練物29.000部に、バインダー樹脂18.860部、酸基含有樹脂5.000部、ポリエステルポリオール(クラポールP−510)1.000部、メチルエチルケトン58.000部を添加し、50℃で加熱攪拌した。その後、粒子分散剤1.150部、荷電制御剤0.003を添加攪拌した後、IPソルベント2028(出光石油化学社製)64.387部で希釈しながら攪拌し、混合液を得た。次いで、密閉式攪拌槽よりなるホモジナイザーに溶剤留去装置(減圧装置に接続)を接続した装置を用い、混合液をホモジナイザーで高速攪拌(回転数5000rpm)しながら減圧装置により混合液温を50℃に昇温し、その後、減圧し、メチルエチルケトンを密閉式攪拌槽より完全に留去して実施例9の液体現像剤を得た。
(実施例10)
顔料(PHG)20.000部、顔料分散剤5.5300部、メチルエチルケトン74.470部を混合し、直径5mmのスチールビーズを用いてペイントシェーカーで15分間混練後、直径0.05mmのジルコニアビーズを用いて、アイガーモーターミルM−250(アイガージャパン社製)により更に2時間混練した。この混練物32.500部に、バインダー樹脂18.860部、酸基含有樹脂5.000部、ポリエステルポリオール(クラポールP−510)1.000部、メチルエチルケトン58.000部を添加し、50℃で加熱攪拌した。その後、粒子分散剤1.150部、荷電制御剤0.003を添加攪拌した後、IPソルベント2028(出光石油化学社製)65.687部で希釈しながら攪拌し、混合液を得た。次いで、密閉式攪拌槽よりなるホモジナイザーに溶剤留去装置(減圧装置に接続)を接続した装置を用い、混合液をホモジナイザーで高速攪拌(回転数5000rpm)しながら減圧装置により混合液温を50℃に昇温し、その後、減圧し、メチルエチルケトンを密閉式攪拌槽より完全に留去して実施例10の液体現像剤を得た。
(実施例11)
ポリエステルポリオール(クラポールP−510)からポリプロピレングリコール(サンニックスPP−2000)に変更する以外は、実施例1と同様にして実施例11の液体現像剤を得た。
(比較例1)
ポリエステルポリオールをクラポールP−510からクラポールP−1012に変更する以外は、実施例1と同様にして比較例1の液体現像剤を得た。
(比較例2)
顔料(MA285)20.000部、顔料分散剤12.000部、メチルエチルケトン68.000部を混合し、直径5mmのスチールビーズを用いてペイントシェーカーで15分間混練後、直径0.05mmのジルコニアビーズを用いて、アイガーモーターミルM−250(アイガージャパン社製)により更に2時間混練した。この混練物32.500部に、バインダー樹脂18.860部、酸基含有樹脂5.000部、ポリエステルポリオール(クラポールP−510)0.200部、メチルエチルケトン58.000部を添加し、50℃で加熱攪拌した。その後、粒子分散剤1.150部、荷電制御剤0.003を添加攪拌した後、IPソルベント2028(出光石油化学社製)64.387部で希釈しながら攪拌し、混合液を得た。次いで、密閉式攪拌槽よりなるホモジナイザーに溶剤留去装置(減圧装置に接続)を接続した装置を用い、混合液をホモジナイザーで高速攪拌(回転数5000rpm)しながら減圧装置により混合液温を50℃に昇温し、その後、減圧し、メチルエチルケトンを密閉式攪拌槽より完全に留去して比較例2の液体現像剤を得た。
(比較例3)
顔料(MA285)20.000部、顔料分散剤12.000部、メチルエチルケトン68.000部を混合し、直径5mmのスチールビーズを用いてペイントシェーカーで15分間混練後、直径0.05mmのジルコニアビーズを用いて、アイガーモーターミルM−250(アイガージャパン社製)により更に2時間混練した。この混練物32.500部に、バインダー樹脂18.860部、酸基含有樹脂5.000部、ポリエステルポリオール(クラポールP−510)2.500部、メチルエチルケトン58.000部を添加し、50℃で加熱攪拌した。その後、粒子分散剤1.150部、荷電制御剤0.003を添加攪拌した後、IPソルベント2028(出光石油化学社製)62.087部で希釈しながら攪拌し、混合液を得た。次いで、密閉式攪拌槽よりなるホモジナイザーに溶剤留去装置(減圧装置に接続)を接続した装置を用い、混合液をホモジナイザーで高速攪拌(回転数5000rpm)しながら減圧装置により混合液温を50℃に昇温し、その後、減圧し、メチルエチルケトンを密閉式攪拌槽より完全に留去して比較例3の液体現像剤を得た。
<評価方法>
以下のような評価方法により実施例1〜11及び比較例1〜3の各液体現像剤を評価し、その結果を表1に示す。
(粘度)
25℃における粘度をE型粘度計(5rpm)にて測定した(単位:mmPa)。
(着色樹脂粒子の平均粒子径)
光学顕微鏡BH−2(オリンパス社製)を用い、目視にて粒子サイズ(着色樹脂粒子の平均粒子径(単位μm))の測定を行った。
(帯電性及び電気泳動性)
泳動セルを用いて粒子の観察を行った。
(条件:電極間距離80μm、印加電圧:200V)。
(1)電気泳動性
○:粒子が凝集することなく泳動する
△:粒子が凝集体を形成しながら泳動する
×:粒子が電極間で凝集し動かない
(2)帯電性
泳動セルに電圧をかけたときに、
+:−電極側に90%以上のトナー粒子が泳動する
−:+電極側に90%以上のトナー粒子が泳動する
±:上記以外
(耐摩擦性)
ローラー間に各液体現像剤を供給し、その後、印加電圧を加え、液体現像剤中の粒子を電気泳動させた後、−電極側のロールの液体現像剤を紙に転写させ、120℃のオーブンで30分乾燥後、学振動型の耐摩擦試験機(200g、10回)で摩擦試験を行った。
○:印刷面に傷が無いもの
△:摩擦試験を行った面積の10%未満ではがれるもの
×:摩擦試験を行った面積の10%以上ではがれるもの
上記の実施例1〜11と比較例1〜3の結果によれば、これらの実施例と比較例は全て同じ平均一次粒子径を有し、優れた帯電性を有する。
実施例1〜11については耐摩擦性に優れて摩擦試験によっても印刷面に傷を生じないが、一方、比較例1として示すように、Tgが−51℃のポリエステルポリオールを使用すると、面積の10%以上の面積が剥がれる結果となり、明らかに耐摩擦性に劣ることがわかる。
また、着色樹脂粒子中にポリエステルポリオールを0.7質量%又は6.7質量%と本発明の範囲を逸脱する量含有する比較例2及び3によれば、摩擦試験によって、その面積の10%未満の面積が剥がれる結果となった。10%以上の面積が剥離し、または10%未満の面積であってもやはり剥がれる結果となった。

Claims (5)

  1. 絶縁性液体中に少なくとも顔料、顔料分散剤、酸基含有樹脂、バインダー樹脂、及びガラス転移温度が−120〜−60℃であり、主鎖にポリエステル構造及び/又はポリエーテル構造を有する樹脂からなる着色樹脂粒子が分散しているコアセルベーション法を利用して得られる液体現像剤であって、前記ガラス転移温度が−120〜−60℃である樹脂を着色樹脂粒子中に1.0〜5.0質量%含有させてなる液体現像剤。
  2. 前記主鎖にポリエステル構造及び/又はポリエーテル構造を有する樹脂が、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、及びポリエステルポリエーテルポリオールから選ばれた1種以上である請求項に記載の液体現像剤。
  3. 前記分散剤が、塩基性窒素含有基を有するカルボジイミド系化合物であり、前記酸基含有樹脂の酸価が20〜100KOHmg/gである請求項1又は2に記載の液体現像剤。
  4. 前記ポリエステルポリオールが3−メチル−1,5−ペンタンジオールを含有するポリオール成分とジカルボン酸との反応物である請求項に記載の液体現像剤。
  5. 前記ポリエステルポリオールの数平均分子量が500〜5000の範囲である請求項2〜4のいずれかに記載の液体現像剤。
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