JP6348841B2 - 長手状基材をコーティングするためのコーティング装置 - Google Patents

長手状基材をコーティングするためのコーティング装置 Download PDF

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Description

本発明は、糸のコーティング、詳しくは、糸をインクを含む液体等の液体で染色する形態のコーティング、に関する。
パソコンを使用して作り出されたデザインに従って、布等の媒体を刺繍するための装置が知られている。このような装置は、複雑なデザインを刺繍することを容易にする点で有利である。
しかしながら、刺繍されるデザインの色は糸の色に依存する。従って、色の異なる糸を使用して刺繍を行う時は、装置に使用される糸を別の色を刺繍する度ごとに交換しなければならない。糸を交換するためには、装置に現在使用されている糸を切断しそれを除去し、別の色を持つ糸を装置に通し、刺繍用ニードルの穴に挿入しなければならない。これによって刺繍作業が遅くなり、コストが上昇する。
工業用の刺繍装置と刺繍が可能なミシンが知られている。しかしながら、要求される色に対応する表糸を交換することが必要であり、又、刺繍装置と使用可能な糸との限界を考慮に入れた刺繍パターンを設計することが必要であり、更に、次に必要に応じて表糸を交換することによってこれらの利用可能な糸で刺繍しなければならない。このように、この技術を使用して異なる色で刺繍するには多大な時間と労力とが必要とされる。更に、多様な色の多数の糸を使用しなければならないので、色は使用される糸の数に制限され、従って、多数の色で刺繍することはやっかいである。例えば、濃い緑から黄色へ色を連続的に変化させながら刺繍する時は、多くの色の糸を用意し、それらを所望の色に応じて交換することが必要であり、従って、色のバリエーションを表現するためのそのような刺繍技術は制約を受ける。
近年、インクジェット印刷技術を利用したテキスタイル印刷(デジタルテキスタイルインクジェット印刷)が実用化され、細かい印刷物が容易に製造されるようになった。しかしながら、このような技術によって刺繍で可能な三次元効果を提供することは不可能である。
米国特許第6189989号明細書(特許文献1)は、刺繍用の糸をこの糸にインクジェットヘッドからインクを吐出することによって上述した諸問題の少なくとも一部を軽減することを意図するプリント装置を開示している。その一態様に依れば、プリントコントローラが糸とインクジェットヘッドとの相対移動の速度に応じて単位時間当たりに糸に対して吐出されるインクの量を制御する。しかしながら、この装置は複雑であり、前記インクジェットヘッドの糸に対するインク被覆度(coverage)は不満足なものである。最適な結果を得るためには可能な限り小さな液滴を得ることが望ましい。従って、インクジェットノズルは十分に小さいものでなければならない。更に、インク吐出不要時に、インクジェットヘッド内にインクを保持するために小さなノズルが必要である。また、ノズル径が大きければ大きいほど吐出される液滴が大きくなり、その結果、インク漏れが起こる。また、小さなインクジェットヘッドには通常、目詰まりが発生してインク分布が不均一であり、短い寿命やコスト高等の技術的問題が伴う。とりわけ、このことによってインク分布の精度が損なわれるが、これは糸着色糸消費装置にとって極めて重要な問題である。なぜなら、この点に不備があればそれによって誤った色が誤った位置に現れることになるからである。
米国特許第6189989号明細書
従って、上述した欠点を解決する改良されたコーティング装置と糸消費システムとが求められている。
本発明の課題は、上述したようなタイプの従来技術の装置に対して改善された、糸が移動経路に沿って装置に対して移動する時に糸消費装置のための単一糸に対してインク等の液体を動的に塗付するための新規な装置を提供することにある。
本発明の一具体的課題は、上述したようなタイプの従来技術の装置に対して改善された、糸が移動経路に沿ってコーティング装置に対して移動する時に糸消費装置のための単一糸に対してインク等の液体を動的に塗付するための新規なコーティング装置を提供することにある。
本発明の別の具体的課題は、上述したようなタイプの従来技術のコーティング装置に対して改善された、糸が移動経路に沿ってコーティング装置に対して移動する時に刺繍装置のための単一糸に対してインク等の液体を動的に塗付するための新規なコーティング装置を提供することにある。
本発明の一つの具体的課題は、改善された糸のインク被覆度を提供するそのような改善されたコーティング装置を提供することにある。
もう一つの課題は、複雑性の低いコーティング装置を提供することにある。
もう一つの課題は、インク目詰まりを少なくしインク分布精度を改善することを可能にするコーティング装置を提供することにある。
もう一つの課題は、寿命の長いコーティング装置を提供することにある。
以下の記載から明らかになるであろう、これらおよびその他の課題は、添付の独立請求項に記載の装置、システム、および刺繍方法によって達成される。有利な実施例は従属請求項に記載される。
本発明のコーティング装置は、糸へのインクの塗付を処理するものであって、通常は、その他の機械要素、たとえば、糸を供給する手段や、糸を使用して刺繍するための手段を含む糸消費装置に組み込まれる。
本発明の第1の態様によるコーティング装置は、糸が移動経路に沿ってコーティング装置に対して移動する時に刺繍装置のための単一糸に対してインク等の液体を動的に塗付するために適したものである。前記コーティング装置は、少なくとも1つの吐出部(emitter)、糸案内手段、インク供給手段、電圧供給手段、対向電極手段、インク流コントローラを有する。前記電圧供給手段は、交流電圧等の、可変電圧または変調電圧を供給するように構成されている。各吐出部は、吐出チップや吐出オリフィス等の各吐出エッジから吐出方向に沿って前記糸に向けて、それぞれの吐出ゾーンが形成されるように、インクを吐出するのに適している。更に、前記糸案内手段は、各吐出ゾーンを通って前記糸を案内するように構成されている。前記インク供給手段は、前記少なくとも1つの吐出部に対してインクを供給するのに適しており、前記電圧供給手段は、前記少なくとも1つの吐出部と前記対向電極手段との間に電位を提供するように構成されている。また、前記吐出部と前記少なくとも1つの対向電極手段とは、各吐出部と前記対向電極手段との間に電界が形成されて各吐出部の吐出ゾーンを得るように構成されている。また、前記インク流コントローラは、インク出力を制御するための制御信号に応答して前記インク供給手段と前記電圧供給手段とを制御するように構成されている。
このようなコーティング装置によって、糸に対するインク被覆度が改善される。
本発明の一実施例に依れば、前記コーティング装置は、少なくとも1つの電界によって吐出されるインクの移動経路に影響を与えるように構成された逸らし電極手段(diversion electrode means)を有する。この逸らし電極手段は、前記糸に向かう流経路から不要な液滴をバイパスさせることによってこれを達成するように構成することができる。例えば、吐出部からの第1組の液滴は、未知であったり、不要なサイズのものであったり、あるいは、潜在的に汚染されていることによって、糸に当てられることが望ましくないものであるかもしれない。前記逸らし電極手段は、又、そのバイパスモード中のその設定に対して、その電位を交代することによって液滴を糸へと指向させるためにも使用することができる。このように構成することによって、機械的な構成を回避することができる。また、前記逸らし電極を電位において交代させたり、あるいは、それに電位を順番に与えることによって、糸へとパスされる液滴をバイパスしたり、液滴が糸に到達することを許容したりさせるようにすることも可能である。前記逸らし電極手段は、又、この手段によって「逃げる」液滴を捕捉することが可能となるように配置することも可能である。
そのようなコーティング装置によって、インクの吐出方向および/又は前記吐出ゾーンの形状を動的に調節することが可能となる。そして、これによって、前記案内手段に対して要求される機械的誤差が緩和され、コーティング装置はより低コストで複雑性の低いものとなる。
本発明の別実施例によれば、前記コーティング装置は、モノリシックブロックとして構成される複数の吐出部を有する。これにより、糸に対するインク塗付の精度が改善される。
別実施例に依れば、複数の吐出部が前記糸の移動経路に沿って直列に配置される。これによって、複数の吐出部を使用することが可能となり、インク被覆度が改善される。また、それによって、複数の糸がそのそれぞれの長手方向に沿って捻じれていたり、回転していたりする場合に、糸に対してその糸の回り全方向からインクを当てることが可能となるシンプルかつ安価な構成を提供可能である。
一実施例に依れば、前記単数又は複数の吐出部は、前記糸の移動経路に対して垂直に配置される。この構成に依れば、インクは通常、糸に対してより対称に当たることにより、被覆度が増大するという利点が提供される。
別実施例によれば、前記吐出部の間にシールド手段が設けられる。当該シールド手段は、前記複数の吐出ゾーンを互いに静電気的にシールドするように構成される。これによって一つの吐出部からの帯電液滴、又は、複数の吐出部の各電界、によって他の吐出部の性能が影響されることがなくなるので、隣接する吐出部の独立的作動が促進される。
更に別の実施例に依れば、前記シールド手段は、接地接続されるように構成される。この構成によれば、前記シールド手段に当たるインク液滴から過剰な電荷を連続的に除去することが可能となる。
別の実施例に依れば、各吐出部は疎水性物質によってコーティングされる。この疎水性コーティングは、インクが吐出部の外表面を濡らすことを防止するが、これは、外表面上の流体は液滴のサイズと液滴の吐出頻度、更に、液滴の方向と安定性とに影響し、それによってインク吐出の制御を困難にするので、有利である。
一実施例に依れば、前記少なくとも1つの吐出部は、前記吐出エッジを形成する中央通路を備える毛細管から構成され、前記吐出エッジは、当該実施例においては、オリフィスを備えるチップを含む。毛細管はそのようなものとして一般的に入手可能であり、それによって高精度を維持しながら製造コストを低減することが可能となることから本発明のコーティング装置に使用される。更に、毛細管は省スペースであって、従って、コーティング装置をコンパクトに構成することを可能にする。更に、前記毛細管は、その比較的大きな径により、目詰まりのリスクの低い毛細管ノズルとすることを可能にし、それによって寿命とインク分布精度を改善する。
更に別の実施例に依れば、前記少なくとも1つの吐出部は、前記吐出オリフィスを形成する貫通穴を備えるプレートとして構成される。プレートは低コストで高精度の製造が容易である。更に、プレートは、吐出部を前記電圧供給手段に接続することを容易にする。又、プレートをわずかに大きくして更に多くの穴を簡単に設けるとの安価の方法で、複数の吐出部をモノリシック構造に一体化することができる。
更に別の実施例に依れば、各吐出部は、前記インク供給手段内に設けられた個々のインク供給手段に接続されている。この構成は、各吐出部へのインク流をそれぞれ個々に制御することを可能にして、それによってより複雑な制御アルゴリズムを使用することを可能にし、更にそれによって前記電子噴霧ユニットの複数の吐出部に対する複数の色の供給をともに制御することを可能にし、それによってそれら複数の色を様々な量で適切に分与することによって糸上に多様な色を提供するという利点をもたらす。
一実施例に依れば、各吐出オリフィスの近傍に、引出し電極が設けられる。この引出し電極は、各吐出部からのインクの吐出を促進する。更に、前記電圧供給手段は、各吐出部と前記取出し電極との間に電位を提供するように構成される。この実施例による装置は、引出し電極と吐出部との間の距離は、通常、吐出部と前記対向電極との間の距離よりも遥かに小さいことから、インクの吐出を促進するためにより低い電圧を利用することが可能となるという利点をもたらす。更に、前記取出し電極が作り出す電界によって、前記ノズルと前記糸との間のアラインメントが単純になる。
更に別の実施例に依れば、前記取出し電極は、プレート形状であって、前記吐出オリフィスとアラインメントされた中央貫通穴を備える。これによって、プレートを、高精度で低コストで容易に製造できるという利点がもたらされる。更に、前記取出し電極を前記電圧供給手段に接続することが容易になる。又、プレートをわずかに大きくして更に多くの穴を簡単に設けるとの安価の方法で、複数の吐出部をモノリシック構造に一体化することができる。
更に別の実施例に依れば、前記プレート状取出し電極は、前記吐出方向に対して実質的に垂直に配置される。これによって、対称的な吐出パターンが促進され、それにより、被覆度が増大するとともに、インクによる糸のカバーがより均一なものとなるという利点がもたらされる。
更に別の実施例に依れば、前記プレート状取出し電極は、二層または三層等といった複数の層を有し、これらの層は前記貫通穴を横断して配置されている。吐出部が正に帯電される場合、基材、たとえば、糸、に面する側を構成する層の極が、たとえば、正の電位を有し、吐出部に面する側を構成する層の極が負の電位を有するように、これらの異なる層が異なる極を有するように構成することができる。この実施例では、吐出部から吐出される、即ち、吐出部と同じ電荷を有する液体を前記取出し電極に引き付けられないようにして、基材、即ち、糸に向かって移動し続けるようにすることができる。
一実施例に依れば、前記電子噴霧ユニットは、前記電圧供給手段と前記糸との間の電気接触を提供するように構成される糸接触手段を備える。前記電圧供給手段も、各吐出部と糸との間に電位を提供するように構成される。これによって、各吐出部と糸との間の電位を調節することが可能となるという利点がもたらされる。そして、それにより、インク液滴が糸に与える電荷を除去することが可能となる。更に、それによって、前記糸の少なくとも一部を、前記対向電極手段として利用することが可能となる。更に、それによって、離れたインク液滴を糸により良好に引き付けて、インクの消費を減らし、糸に対するインクの被覆度を増大させ、周囲の機械要素の汚染を減らすことが可能となる。
別実施例に依れば、前記対向電極は前記糸である。これによって、対向電極用に別の他の電極が不要になるという別の利点がもたらされる。
更に別の実施例に依れば、前記糸接触手段は、前記糸が吐出ゾーンを既に通過した位置においてこの糸に接触するように構成される。これにより、前記吐出ゾーンにおいてインクの液滴によってもたらされた電荷が、それらが糸の移動経路に沿って他のノズルからの液滴を逸らす前に、除去されるという利点がもたらされる。
一実施例によれば、前記糸接触手段は、それが前記第1吐出ゾーンを通過する前に、前記糸に接触するように構成される。それにより、糸上に存在するいかなる電荷が、その移動経路に沿って前記第1吐出ゾーンに到達する前に、除去されるという利点が生じる。そして、そのことによって、インク液滴を受ける糸の能力をよりよく制御することが可能となる。
更に別の実施例に依れば、前記コーティング装置は、導電性液体等の、湿潤剤の塗付によって前記糸の導電性を高めるように構成された湿潤手段を備える。これによって、導電性の糸を設ける必要なく、より広範囲の材料を前記糸用に使用することが可能になるという利点がもたらされる。更に、そのことによって、通常、糸が塗付されるインク液滴をより良く吸収するようになる。更に、糸の湿潤化は、色の混合と糸の浸漬を改善する。糸の湿潤化によって色の混合と糸の浸漬の改善を行う場合、前記湿潤剤は、その特性が糸をコーティングするための、インク等の前記液体の液体特性に類似したものとなるように選択される。前記液体、インク等、が水性インクである場合、プロトン性または非プロトン性極性浸潤剤、たとえば、水、エタノール、メタノール、酢酸、プロパノール、ブタノール、ギ酸、エチルアセテート、アセトン、アセトニトリル、等、を選択することができ、そして、もしも前記液体、たとえば、インク、が非極性、たとえば、油性、である場合には、アルカン等の非極性湿潤剤、たとえば、ペンタン、シクロペンタン、ヘキサン、等、ベンゼン、トルエン、クロロホルム、ジエチルエーテル、等、を選択することができる。もちろん、これらの具体的な湿潤剤の組み合わせも、その湿潤剤が糸のコーティングおよび/又は湿潤することを目的とする前記液体と同じ特性を有するものである限りにおいて、本発明の範囲に含まれる。
更に別の実施例に依れば、前記インク流コントローラは、微小滴下モードで作動するように構成される。前記インク流コントローラをこの微小滴下モードで作動させることによって、液滴として分散されたインク流を達成することが可能となり、それによって、糸に対するインクの良好な被覆度が提供される。
本発明の別実施例に依れば、前記コーティング装置は、更に、未固定のインクを前記糸に固定するための固定装置を有する。これにより、未固定インクによってシステムが汚染されることが防止される。また、糸に沿った未固定インクによる汚れも防止される。
本発明の実施例に依れば、前記固定装置は、前記未固定のインクが前記吐出ゾーンの後で前記案内手段に到達する前に前記糸にインクを固定するように構成されている。これにより、糸が処理装置を通過した後に、未固定のインクが糸の縫製性に悪影響を与えることが防止される。
本発明の更に別の実施例に依れば、前記コーティング装置は、更に、前記糸の、着色前、着色後、固定後、又はそれらの組み合わせ、の処理のための少なくとも一つの処理装置を有する。それより、糸が前記糸消費装置に到達する前に、糸の縫製性を改善することができる。前記処理装置は、単独で、又は別体として使用してもよいし、あるいは、糸が電子噴霧、インクジェット、その他類似の着色技術によってコーティングされる、コーティング装置および/又は糸消費装置等と併用してもよい。
一実施例に依れば、前記処理装置は、前記固定装置の後に前記糸を受け取るように構成されている。これにより、固定装置が、糸が前記処理装置を通過した後に糸の縫製性に悪影響を与えることが防止される。
一実施例に依れば、前記処理装置は、前記電子噴霧装置の前に前記糸を受け取るように構成されている。これにより、糸が電子噴霧装置に入る前に、着色性を高め、縫製性を高める、等のための糸を前処理することが可能となる。
別の実施例に依れば、前記処理装置は、糸を洗浄するように構成される。糸を洗浄することによって糸の縫製性が改善され、糸上に存在するダストやその他の不要な物質が除去される。洗浄は前記固定ユニットの前および/又は後、および着色の後、に行うことができる。
更に別の実施例に依れば、前記処理装置は、前記糸を潤滑するように構成される。それによって、糸の滑らかさが増大し、通常、縫製性も改善される。潤滑は、前記固定ユニットの前および/又は後、および着色の後、に行うことができる。
本発明に別の態様に依れば、刺繍システムが提供される。当該システムは、本発明の実施例によるコーティング装置を有する。更に、前記システムは、糸供給手段、刺繍手段およびパターンコントローラを有する。前記糸供給手段は、前記コーティング装置の前記案内手段を介して前記糸を供給するように構成される。前記刺繍手段は、パターン情報に基づいて前記糸を使用して対象物上にパターンを刺繍するのに適している。更に、前記パターンコントローラは、少なくとも前記パターン情報に応答して前記インク流コントローラに対して制御信号を提供する。このようなシステムは、改善されたインク被覆度と、刺繍される糸のより高い程度のインクによるカバーとによって刺繍を行うことが可能になるという利点をもたらす。
本発明の更に別の態様に依れば、本発明の実施例によるコーティング装置によってインクを刺繍糸に塗付する方法が提供される。当該方法は、前記電子噴霧ユニットを使用して前記糸に対してインクを吐出しながら前記コーティング装置を通して糸を供給する工程を有する。この方法は、改善されたインク被覆度と、刺繍される糸のより高い程度のインクによるカバーとを提供するという利点をもたらす。
本発明の別実施例に依れば、前記方法は、更に、前記部分を吐出ゾーンを通して供給する前に、前記糸を湿潤化する工程を有する。糸を湿潤化することによって糸をより導電性にし、又、通常は、それによって糸がインク液滴を迅速に吸収する能力が改善される。湿潤化は、色混合も改善する。
前記方法は、更に、或る色質(均一性)、より良好な固定および/又は縫製性を達成するべく、使用される糸に対する使用湿潤剤の量に関して前記湿潤化を制御する工程を有する。
前記方法は、更に、或る色質(均一性)、より良好な固定および/又は縫製性を達成するべく、使用される糸に対する使用潤滑材の量に関して前記潤滑化を制御する工程を含むことができる。
本発明の各実施例によるコーティング装置の略図である。 本発明の各実施例によるコーティング装置の略図である。 本発明の各実施例によるコーティング装置の略図である。 本発明の各実施例によるコーティング装置の略図である。 本発明の各実施例によるコーティング装置の略図である。 本発明の各実施例によるコーティング装置の略図である。 本発明の実施例による刺繍システムの略図である。
前述したように、本発明の一態様は、糸が移動経路に沿って装置に対して移動する時に単一糸に対してインク等の液体を動的に塗付するための装置に関する。このようにして、糸をインク等の液体でコーティングまたは浸漬することができる。前記装置は、電子噴霧ユニットによって糸に液体を塗付するように構成されている。より具体的には、前記装置は、糸がインク等の液体によってコーティングされるように、単一糸に対してインクを塗付する、刺繍装置等の糸消費装置である。前記装置が単一糸に対してインクを塗付する、刺繍装置等の糸消費装置である場合、この装置はコーティング装置と呼ぶことができる。糸は、ガラスファイバ糸、ウールの糸、綿の糸、合成糸、金属の糸、とすることができ、この糸は、ウール、綿、ポリマーまたは金属の混合物、ヤーン、フィラメント、あるいは、インク等の液体が塗付されることが意図される、および/又は、それに適した任意の長手基材とすることができる。
以下、本発明の第1実施例によるコーティング装置100について図1を参照しながら説明する。当該コーティング装置100は、吐出部101を含む電子噴霧ユニットを有する。このコーティング装置100は、更に、糸案内手段102、インク供給手段103、電圧供給手段104、対向電極手段105、およびインク流コントローラ106を有する。前記吐出部101は、吐出チップまたはオリフィス等の吐出エッジ107等の吐出ユニットを使用して吐出方向に沿って糸Tに向けて、別々の吐出ゾーン108が形成されるようにインクを吐出するのに適したものである。インクが塗付される単数又は複数のエッジを有する表面上に電界を当てることによって、そのエッジにおいてより強力である電界が発生し、それによってインク(液体である)が分散される。一実施例において、前記吐出エッジは、それを通してインクを吐出エッジに対して供給可能なオリフィスを備えるチップである。
一実施例において、前記吐出部101は、前記吐出部チップ107のオリフィスを介して吐出方向に沿って前記糸Tに向けてインクを吐出して前記吐出ゾーン108を形成するように構成されている。
更に、前記糸案内手段102は、前記吐出ゾーン108を通って糸Tを案内するように構成されている。前記インク供給手段103は、前記吐出部101にインクを供給するのに適したものであり、前記電圧供給手段104は吐出部101と前記対向電極手段105との間に電位を提供するように構成されている。更に、前記吐出部101と前記対向電極手段105はこれら吐出部101と前記対向電極手段105との間に作り出された電界が前記吐出ゾーン108を通って延出するように構成されている。更に、前記インク流コントローラ106は、制御信号に応答して、前記インク供給手段103と前記電圧供給手段104とを制御するように構成されている。前記インク流コントローラ106は、好ましくは、前記吐出部101と対向電極手段105との間の電位を制御する電圧を調節し、それとともに、所望の色と糸の相対速度とに関連して前記インク供給手段103から前記吐出部101へのインク流を適切に制御することによって、前記吐出部101から安定した頻度の液滴吐出が達成されるように制御される。液滴吐出はパルス状に行うことも可能である。電子噴霧に関するこのような調節は公知であり、様々なタイプの噴霧特性、又は、「噴霧モード」、例えば、「ドリッピング」、「マイクロドリッピング」、「スピンドル」、「マルチスピンドル」、「網目状メニスカス」、「揺動ジェット」、「高精度」、「コーンジェット」、「マルチジェット」、「網目状ジェット」等、を達成することができる。本発明の一好適実施例に依れば、前記インク流コントローラ106は、それによって糸Tに対する意図されるインク被覆度が促進されるため、前記「マイクロドリッピング」噴霧モードで作動するように構成されている。前記インク流コントローラ106をこのマイクロドリッピングモードで作動させることによって、非常に小さな液滴に分散されるインク流を達成することができる。サイズの小さな液滴は、特に小流量用に有利であり、その糸に対する意図されるインク被覆度を促進する。
前記第1実施例において、前記対極電極手段105は、単一の電極から構成される。但し、別実施例においては、それは複数の電極から構成することができる。
又、前記第1実施例において、前記吐出部101は、毛細管である。但し、別実施例においては、それは、毛細管を形成する貫通孔を備えるプレート等の、その他の形態のものとして構成することができる。更に別の実施例において、前記穴は、この穴の軸心方向に沿って前記プレートから延出するリッジによって包囲される。このリッジは、前記毛細管の周囲において前記プレート表面からインクが広がることを防止する。
更に、前記第1実施例において、前記インク供給手段103は、前記吐出部に接続された単一のインク供給手段から構成される。但し、別実施例においては、前記インク供給手段103は、各吐出部用に別々に設けられるインク供給手段として構成し、あるいは、同じ色のインクが供給される一組の吐出部用に別々に設けられるインク供給手段として構成することも可能である。
一実施例(図示せず)において、前記案内手段102は、糸をその長さに沿って捩じるか、又は、回転させるように構成される。
前記案内手段102は、単独で、又は別体として使用してもよいし、あるいは、糸が電子噴霧、インクジェット、その他類似の着色技術によってコーティングされる、コーティング装置および/又は糸消費装置等と併用してもよい。従って、この案内手段102から利益を受けることができるのは電子噴霧で糸を染色することだけでなく、糸を使用するその他のコーティング装置もそれから利益を受けることができる。従って、前記案内手段102は、電子噴霧ユニットを備えるコーティング装置100のタイプから独立して諸問題を解決することができる。
次に、図2を参照して第2実施例によるコーティング装置200について説明する。このコーティング装置200は、いくつかの小さな変更を除いて、前記第1実施例のものと基本的に同じである。例えば、それは、追加的に、取出しプレートとして構成される取出し電極109を有する。この取出し電極109は、貫通穴を有する。当該取出し電極109は、前記吐出部からのインク吐出が前記貫通穴を通過してより低い電圧でのインクの吐出を促進することができるように、前記吐出オリフィス107の近傍に設けられる。これが作用するために、前記電圧供給手段104は、ここでは、更に、前記吐出部101と取出し電極109との間に電位を提供するように改造されている。もしも前記電圧供給手段も、前記対向電極手段105に接続されるならば、前記対向電極手段105は、更に、その他の装置部分のインクによる汚染を最小限にするためのインク収集手段としても作用することなる。
一実施例において、前記取出し電極109は、前記貫通穴の延出方向を横断するように配設される、二つまたは三つの層、等の複数の層を含むことができる。その場合、導電材の二つの層を互いに異なる極として、たとえば、前記吐出部を正に帯電する場合には基材、即ち、前記糸、に面する側の層を、正極にし、前記吐出部に面する側の層を負極にすることができる。このように構成すれば、吐出部から吐出される、従って、この吐出部と同じ極性の液体が、取出し電極に引き付けられることを防止して、それが、基材、即ち、糸、への進行を続けるようにすることができる。それぞれ、吐出部と糸とに面する側の前記導電材の二つの層の間に、短絡を防止するために、絶縁材の層を設けてもよい。また、これら二つの層の間にエアギャップを設けることも可能である。
次に、図3を参照して第3の実施例によるコーティング装置300について説明する。このコーティング装置300は、基本的には第1実施例のもの100と同じであるが、更に、糸接触手段110を有している。この糸接触手段110は、前記電圧供給手段104と糸Tとの間の電気接触を提供するように構成されている。これが作用するために、前記電圧供給手段104は、たとえば、追加のケーブルと追加の電圧レギュレータとによって、吐出部101と糸Tとの間に電位を提供するように構成されている。従って、吐出部101と取出しプレート109との間には第1電位が提供され、吐出部101と糸Tとの間には第2電位が提供される。これにより、吐出部101と糸Tとの間の電位を調節することが可能になるという利点がもたらされる。それによって、インク液滴の案内ミスをもたらす、液滴が糸Tに与える電荷を除去することが可能となる。さらに、糸Tの少なくとも一部分を前記対向電極手段105の電極として使用することが可能になる。また、それによって、遠く離れたインク液滴を糸Tにより良好に引き付けて、インク消費を減らし、装置の汚染を減らし、着色品質を向上させることができる。
次に、図4を参照して第4の実施例によるコーティング装置400について説明する。このコーティング装置400は、対向電極105又は取出し電極109を持たないことを除いて、前記第3実施例のコーティング装置300と基本的に同じである。更に、糸Tが対向電極として使用され、他の対向電極は存在しない。これを達成するために、前記糸接触手段110が、吐出部101と糸Tとの間に電位を提供するために、第3実施例と同じ原理に基づいてここでも使用される。糸Tが電極として作用するために、前記吐出ゾーン108において、前記糸接触手段110と糸の一部との間に電気接続が存在するように、この糸Tの少なくとも一部分が導電性の材料から形成される必要がある。例えば、前記糸Tを、電子噴霧ユニットに送り込まれる前に、連続的に湿潤することができる。
上述したような糸の前処理は、又、そのいくつかの特徴を挙げると、着色、構造、テクスチュア、縫製性、摩擦、等の着色糸に達成される特性を改善するべく、糸を、加熱、イオン化、コロナまたはプラズマ処理することによっても達成可能である。
前記糸接触手段110は、たとえ糸が導電性でなくても、この糸Tを帯電するために使用することもできる。これにより、糸の電荷によってその電荷が前記吐出ゾーンを通過する時に、インク液滴を引き付ける。
次に、図5を参照して第5の実施例によるコーティング装置500について説明する。このコーティング装置500は、糸Tが対向電極として使用され、他の対向電極は存在しないことを除いて、基本的に第3実施例のコーティング装置300と同じである。これを達成するために、前記糸接触手段110が、吐出部101と糸Tとの間に電位を提供するために、第3実施例と同じ原理に基づいてここでも使用される。上述したように、そして第4実施例を参照して、糸Tを導電性にする必要がある。
更に、図6を参照して第6の実施例によるコーティング装置600について説明する。ここで、このコーティング装置600は、なんら対向電極手段105を持たず、又、糸接触手段110も持たないことを除いて、前記第2、第3および第4実施例のコーティング装置と類似している。従って、取出し電極109、たとえば前述した取出し電極のいずれか、によって、吐出部110からインクを吐出するために使用される電位のみが提供される。
その他の実施例において、前記電子噴霧ユニットに複数の吐出部101を設けることができる。これら吐出部は、異なる色を吐出するため、又は、同じ色を一回以上吐出するために使用することができる。
本発明の更に別の態様に依れば、刺繍システム700が提供される。このようなシステムについて以下図7を参照して説明する。この実施例による前記システム700は、本発明の前記第1実施例によるコーティング装置100を備えるが、本発明のその他任意の実施例によるコーティング装置を備えることも可能である。当該コーティング装置に加えて、前記システム700は、糸供給手段111、刺繍手段112およびパターンコントローラ(図示せず)を有する。前記糸供給手段111は、前記コーティング装置100の案内手段102を介して糸Tを供給するように構成されている。前記刺繍手段112は、パターン情報に基づいて糸Tを使用して基材Sにパターンを刺繍するのに適してしている。更に、前記パターンコントローラは、少なくとも前記パターン情報に応答して、ただし、場合によっては、糸速度、インクタイプ、周囲空気の温度と湿度レベル、等のその他の情報にも応答して、前記インク量コントローラ106に制御信号を提供する。前記パターン情報は、パターン、即ち、何色が糸のどこに行くべきか、を記載する。前記パターン情報は、更に、ステッチと基材S上のニードルの経路、に関する情報も含むことができる。
前記コーティング装置の片側には、このコーティング装置100に供給される糸Tを保持する、糸巻またはリール等の糸供給部113が設けられている。同様の糸巻は公知である。
糸供給部113を離れると、糸Tはシステム700の作動中にこの糸Tを適切なテンション状態に維持するように構成された糸テンション装置114を通過する。
前記コーティング装置100の後、糸Tは、インク固定装置116、バッファ装置117そして、前記案内手段102を介して前記コーティング装置100を通って糸Tを供給、又は、引っ張るように構成された糸供給手段111を通る。前記供給手段111は、好ましくは、前記糸消費装置の糸消費によって制御される適当な電気モータ115によって駆動される。前記バッファ装置117は、前記刺繍手段112の断続的な糸速度を補償するが、そのようなバッファ装置117は公知である。前記インク固定装置116は、固定されないインクが吐出ゾーンの後で前記案内手段102に到達する前に、インクを糸Tに固定するように構成されている。これにより、固定されないインクによってシステム700が汚染されることが防止される。また、糸Tに沿った固定されないインクによる汚れも防止される。一実施例において、前記インク固定装置116は、システム700の汚染を更に防止するために、糸Tの染色とこの糸Tへのインクの固定との両方を行うための、一体化されたインク固定および乾燥装置116として構成される。
オプションとして、糸を前記糸消費装置(前記刺繍手段112)の更なる処理に適したものとするために、この糸Tの前記固定装置116の処理の後に糸処理装置118を設けることができる。前記糸処理装置118は、前記固定装置116の後に糸Tを受け取るように構成される。インクの糸処理後の塗付は、たとえば、糸Tの洗浄および/又は糸Tの潤滑を含むものとすることができる。前記処理装置118は、単独で、又は別体として使用してもよいし、あるいは、糸が電子噴霧、インクジェット、その他類似の着色技術によってコーティングされる、コーティング装置および/又は糸消費装置等と併用してもよい。従って、この案内手段から利益を受けることができるのは電子噴霧だけでなく、糸を使用するその他のコーティング装置もそれから利益を受けることができる。従って、前記処理装置は、電子噴霧ユニットを備えるコーティング装置100のタイプから独立して諸問題を解決することができる。
糸Tが前記コーティング装置によって着色されると、この糸Tは固くかつ幾分粗くなる。糸を例えば縫製または刺繍を行う糸消費装置に適したものとするためには、その「縫製性」が良好でなければならない。縫製性は、通常、糸Tの潤滑性を改善することによって改善することができ、これは、潤滑によって達成される。この潤滑は、ワックスまたはシリコーンベースの潤滑材によって得ることができる。
そのようなシステム700によって、より大きなインク被覆度と、刺繍に使用される糸のより高度なインク被覆度によって刺繍を行うことが可能となるという利点がもたらされる。
上述したシステムの一実施例において、前記吐出部、湿潤ユニット、潤滑ユニット、糸処理ユニット、および/又は洗浄ユニット、をクリーニングし維持するためのメンテナンスユニット(図示せず)が設けられる。このメンテナンスユニットは、吹き付けまたは吸入によって、前記吐出部、湿潤ユニット、潤滑ユニット、糸処理ユニット、および/又は洗浄ユニット、をクリーニングするための、スクレーパ、ブラシ、空圧式ユニットおよび/又は水圧ユニット、等のクリーニング手段、および/又は、前記吐出部、湿潤ユニット、潤滑ユニット、糸処理ユニット、および/又は洗浄ユニットをフラッシングするためのフラッシングユニット、を有することができる。
前記メンテナンスユニットは、更に、インクを収集するためのインク収集手段を含むことができる。このインク収集手段は、いくつかの例を挙げると、じょうご、スポンジ、フィルタ、ファン、等から構成することができる。
前記メンテナンスユニットは、更に、インクガスを案内するガス案内手段を含むことができる。前記収集手段は、フィルタ、ファン、場合によっては前記固定装置によって発生した熱によって引き起こされる煙突作用によって構成、又は、作動するものとすることができる。前記収集手段は、更に、ガスおよびその他の残滓を専用の容器またはフィルタに捕捉または収集するべく電界によって制御されるように構成することも可能である。
前記メンテナンスユニットは、更に、余剰潤滑、余剰洗浄溶液を前記糸処理ユニットから収集するための収集手段を含むことができる。
上に開示したシステムの一実施例において、前記システムは、或る色質(均一性)、より良好な固定および/又は縫製性を達成するべく、糸の単位長に対する使用湿潤剤の量に関して前記湿潤化を制御するための手段を含むことができる。
上に開示したシステムの一実施例において、前記システムは、或る色質(均一性)、より良好な固定および/又は縫製性を達成するべく、糸消費に対して使用される前記潤滑材の量に関して、当該潤滑材を制御する手段を備えることができる。
上記システムは、逸らし電極(図示せず)等の滴下逸らし電極ユニットを備えることができる。前記逸らし電極は、前記吐出部(したがって、液体)と反対の電位を備えさせることができる。前記逸らし電極は、糸の下、即ち、吐出部に対して糸の反対側、に配置することができる。逸らし電極を吐出部に対して糸の反対側に配置する場合、当該逸らし電極および/又は吐出部も、糸の側方に位置することなり、その結果、糸は吐出部の方向に位置しなくなる。このようにすることで、前記逸らし電極が吐出部と異なる/吐出部の反対、の電位を有する場合に、逸らし電極によって液滴を糸に向けることが可能となり、逸らし電極に電位を付与しない時は、液滴は糸から外れることになる。
前記逸らし電極は、又、糸に向かう液滴パッチの各側における電位プレートとして構成される別体の逸らし電極ユニットとして構成することも可能である。二つのプレートの間に電位を加えることにより、液滴を、逸らし電極の両電位プレート間の電界によって、糸に向けて、又は糸から離れる方向に案内することができる。吐出部を糸の側方に配置する場合は、逸らし電極の両電位プレート間の電界によって、液滴を糸に向けて案内することができ、糸が吐出部の方向に位置する場合には、逸らし電極の両電位プレート間の電界によって、液滴を糸から離間する方向に案内することができる。
ここでの使用において、「刺繍」とは適当なベース材または基材上にステッチングすることによってパターンを形成することを指す。
通常、各吐出部は、シアン、マゼンタ、黄色、又は黒色のインクをそれぞれ吐出するように構成されるが、所望の場合、その他の色およびタイプのインクあるいは液体も使用可能である。例えば、着色インクを吐出するのに代えて、スマート・テクスタイル等のための金属、ネオンおよび/又は特殊コーティングなどの、特殊効果を達成するための液体を使用することができる。インクは、所望の色と、少なくとも糸の速度とに応じて吐出部から吐出される。即ち、糸の速度が遅い場合には、インクは小流量で吐出され、糸の速度が高い場合にはインクは大流量で吐出され、これにより、糸染色作業を、刺繍装置との完全協働で行うことが可能である。
更に、糸を実質的に無限の色でコーティング可能とするべく、異なる色の複数のインクを、糸上で混合することができる。
本発明は、更に、上述した様々な実施例に依るコーティング装置およびシステムの作動方法にも関する。
本発明は、ハードウエア、ソフトウエア、ファームウエア、およびこれらの組み合わせ、等を含む任意の適当な形態で実施することができる。本発明の実施例の要素およびコンポーネントは、物理的、機能的、および論理的に、任意の適切な方法で実施することができる。事実、機能は、単一ユニット、複数のユニット、又はその機能ユニットの一部、として実施することができる。このように、本発明は、単一のユニットで実施してもよいし、あるいは、異なるユニットおよびプロセッサ間で、物理的および機能的に分散させてもよい。
以上、本発明を具体的実施例を参照しながら説明したが、本発明はここに記載された具体的な形態に限定されるものではない。むしろ、本発明は、添付の請求項によってのみ限定されるものである。
請求項において、「構成する/含む/有する(comprises/comprising)」という用語はその他の要素または工程の存在を除外するものではない。更に、それぞれ個別にリストされてはいるが、単一のユニットまたはプロセッサによって複数の手段、要素および方法が実施可能である。更に、個々の特徴構成は別々の請求項に含まれることが可能であるが、これらは、好適に組み合わせることも可能であり、異なる請求項に含まれることは、それらの特徴の組み合わせが実施不能または好適ではないということを暗に意味するものではない。更に、単数表記は、複数を除外するものではない。「a」, 「an」、「第1」、「第2」という用語は複数を除外するものではない。請求項の参照符号は単に明瞭化の具体例であって、いかなる意味においても請求項の範囲を限定するものと解釈されてはならいない。

Claims (39)

  1. 糸(T)が移動経路に沿って、液体を塗布するための装置(100;200;300;400;500;600)に対して移動する時に単一の前記糸(T)に液体を塗付するための装置(100;200;300;400;500;600)を備える糸消費装置であって、当該糸消費装置は刺繍装置を含み、前記液体を塗布するための装置(100;200;300;400;500;600)は、電子噴霧ユニットによって前記糸(T)に液体を塗付するように構成され、前記電子噴霧ユニットは、
    各吐出ゾーン(108)が形成されるように各吐出オリフィス(107)を介して吐出方向に沿って前記糸(T)に向けて液体を吐出する少なくとも1つの吐出部(101)と、
    前記糸(T)を前記吐出ゾーン(108)の各々を通して案内するように構成された糸案内手段(102)と、
    前記少なくとも1つの吐出部(101)に対して液体を供給する液体供給手段(103)と、
    前記少なくとも1つの吐出部(101)と対向電極手段(105)との間に電位を提供するように構成された電圧供給手段(104)と、を含み、
    前記吐出部(101)と前記対向電極手段(105)とは、各吐出部(101)と前記対向電極手段(105)の間に作り出された電界によって液体が前記吐出ゾーン(108)に吐出されるように構成されている糸消費装置。
  2. 前記電子噴霧ユニットは、更に、制御信号に応答して、前記液体供給手段(103)と前記電圧供給手段(104)とを制御するように構成された液体流コントローラ(106)を有する請求項1に記載の糸消費装置。
  3. 更に、少なくともパターン情報に応答して、前記液体流コントローラ(106)に前記制御信号を提供するように構成されたパターンコントローラを有する請求項2に記載の糸消費装置。
  4. 更に、少なくとも1つの静電界によって吐出される液体の移動経路に影響を与えるように構成された逸らし電極手段を有する請求項1又は2に記載の糸消費装置。
  5. 複数の前記吐出部を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の糸消費装置。
  6. 前記複数の吐出部は、前記移動経路に沿って直列に配置されている請求項5に記載の糸消費装置。
  7. 前記単数又は複数の吐出部は、前記糸(T)の移動経路に対して垂直に配置されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の糸消費装置。
  8. 前記吐出部の間にシールド手段が設けられ、当該シールド手段は、前記吐出ゾーンを互いから電気シールドするように構成されている請求項4〜7のいずれか1項に記載の糸消費装置。
  9. 前記シールド手段は電気接地に接続されるように構成されている請求項8に記載の糸消費装置。
  10. 各吐出部は疎水性材によってコーティングされている請求項1〜9のいずれか1項に記載の糸消費装置。
  11. 前記少なくとも1つの吐出部(101)は、吐出オリフィス(107)を形成している中央通路を備える毛細管を含む請求項1〜10のいずれか1項に記載の糸消費装置。
  12. 前記少なくとも1つの吐出部(101)は、前記吐出オリフィスを形成している貫通穴を備えるプレートを含む請求項1〜11のいずれか1項に記載の糸消費装置。
  13. 各吐出部は、前記液体供給手段(103)に設けられた個々の液体供給手段に接続されている請求項1〜12のいずれか1項に記載の糸消費装置。
  14. 液体の吐出を促進するために、各吐出オリフィス(107)の近傍に取出し電極(109)が設けられ、ここで、前記電圧供給手段(104)は、更に、各吐出部(101)と前記取出し電極(109)との間に電位を提供するように構成されている請求項1〜13のいずれか1項に記載の糸消費装置。
  15. 前記取出し電極はプレート形状であって、前記吐出オリフィス(107)とアラインメントされた中央貫通穴を有する請求項14に記載の糸消費装置。
  16. 前記プレート形状取出し電極(109)は前記吐出方向に対して実質的に垂直に配置されている請求項14に記載の糸消費装置。
  17. 前記電子噴霧ユニットは、更に、前記電圧供給手段(104)と前記糸(T)との間の電気接触を提供するように構成された糸接触手段を備え、ここで、前記電圧供給手段(104)は、更に、前記各吐出部(101)と前記糸(T)との間に電位を提供するように構成されている請求項1〜16のいずれか1項に記載の糸消費装置。
  18. 前記対向電極は前記糸である請求項17に記載の糸消費装置。
  19. 前記糸接触手段(110)は、前記糸(T)が既に吐出ゾーン(108)を通過した位置において前記糸(T)に接触するように構成されている請求項17又は18に記載の糸消費装置。
  20. 前記糸接触手段(110)は、前記糸(T)が前記移動経路に沿って第1吐出ゾーン(108)を通過する前にこの糸(T)に接触するように構成されている、請求項17又は18に記載の糸消費装置。
  21. 更に、導電性液体の塗付によって前記糸(T)の少なくとも一部分を導電性にするように構成された、湿潤手段として構成された処理装置(118)を有する請求項1〜20のいずれか1項に記載の糸消費装置。
  22. 湿潤手段として構成された前記処理装置(118)は、前記電子噴霧ユニットの前に位置している請求項21に記載の糸消費装置。
  23. 前記電圧供給手段(104)は、可変電圧によって前記電位を提供するように構成されるとともに、少なくとも部分的には前記可変電圧の調節によって液体流を制御するように構成されている請求項1〜22のいずれか1項に記載の糸消費装置。
  24. 前記液体流コントローラ(106)は、マイクロドリッピングモードで作動するように構成されている請求項に記載の糸消費装置。
  25. 更に、未固定液体を前記糸(T)に固定するための固定装置(116)を有する請求項1〜24のいずれか1項に記載の糸消費装置。
  26. 前記固定装置(116)は、未固定液体が、前記吐出ゾーン(108)の後で前記案内手段(102)に到達する前に、前記液体を前記糸(T)に固定するように構成されている請求項25に記載の糸消費装置。
  27. 更に、前記糸(T)の処理のための糸処理装置(118)を有する請求項1〜26のいずれか1項に記載の糸消費装置。
  28. 前記糸処理装置(118)は、前記固定装置(116)の後に前記糸(T)を受け取るように構成されている請求項27に記載の糸消費装置。
  29. 前記糸処理装置(118)は、前記糸(T)を洗浄するように構成されている請求項27又は28に記載の糸消費装置。
  30. 前記糸処理装置(118)は、前記糸(T)を潤滑するように構成されている請求項27又は28に記載の糸消費装置。
  31. 単一の糸(T)にインクを塗布するコーティング装置である請求項1〜30のいずれか1項に記載の糸消費装置。
  32. 前記糸消費装置は、単一の糸(T)に対して、液体を動的に塗付するための、縫い装置(ミシン)または刺繍装置である請求項31に記載の糸消費装置。
  33. 請求項1〜31のいずれか1項に記載の糸消費装置と
    前記糸を前記糸案内手段(102)を通して供給するように構成された糸供給手段(111)とを有する単一の糸に対して液体を塗付するシステム(700)。
  34. 刺繍システム(700)であって、
    パターン情報に基づいて、前記糸(T)を使用して基材(S)上にパターンを刺繍する刺繍手段と
    少なくとも前記パターン情報に応答して液体流コントローラ(106)に制御信号を提供するパターンコントローラとを更に有する請求項33に記載のシステム(700)。
  35. 糸(T)に対して液体を塗付する方法であって、
    請求項1〜32のいずれか1項に記載の糸消費装置を提供する工程と、
    吐出ゾーン(108)を通して糸(T)を供給する工程と、
    少なくとも1つの吐出部(101)と対向電極手段(105)との間に電圧をかける工程と、
    前記電圧によって前記糸(T)に液体を電子噴霧する工程とを有する方法であって、
    更に、前記液体を塗布するための装置(100;200;300;400;500;600)によって液体を前記糸(T)に塗付する工程と、
    前記電子噴霧ユニットを使用して前記糸に対して液体を吐出しながら前記液体を塗布するための装置を通して糸(T)を供給する工程とを有する方法。
  36. 更に、前記糸の少なくとも一部を吐出ゾーンを通して供給する前に、この糸の少なくとも一部分を湿潤剤によって湿潤する工程を有する請求項35に記載の方法。
  37. 前記湿潤剤は、前記液体が極性液体である場合には、極性湿潤剤であり、前記液体が非極性液体である場合には、非極性湿潤剤である請求項36に記載の方法。
  38. 前記湿潤剤は、前記液体が極性液体である場合には、水ベース、エタノールベース、メタノールベース、酢酸ベース、プロパノールベース、ブタノールベース、ギ酸ベース、エチルアセテートベース、アセトンベース、又はアセトニトリルベースであり、前記液体が非極性液体である場合には、ペンタンベース、シクロペンタンベース、ヘキサンベース、ベンゼンベース、トルエンベース、クロロホルムベース、ジエチルエーテルベースである請求項36に記載の方法。
  39. 更に、前記糸(T)の少なくとも一部分を、当該部分を吐出ゾーンを通して供給する前、又はその後に、それを潤滑する工程を有する請求項35又は36に記載の方法
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