JP6348640B1 - 内燃機関の過給機余剰動力回収装置及び船舶 - Google Patents
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Abstract
Description
このような構成において、回転シャフトは高速に回転するので、回転による回転シャフトの振動は極力抑制しなければならない。一般に、コンプレッサから減速機に延びる回転シャフトは軸受けで支持される。軸受けの近傍では回転シャフトの振動は抑制されるが、それ以外の部分では、抑制され難い。特に、回転シャフトは、タービン側の回転シャフトと減速機側の回転シャフトとの間をダイアフラムカップリングで接続するが、ダイアフラムカップリングでは、回転シャフトの振動を抑制することは難しい。
油圧で作動する作動機器を電子制御することにより駆動される内燃機関と、
前記内燃機関の排ガス路に配設されて前記内燃機関の排ガスにより回転するタービンと、前記タービンの回転により回転するコンプレッサとを備え、前記タービン及び前記コンプレッサの回転により過給された給気を前記内燃機関の吸気管に供給する過給機と、
前記タービン及び前記コンプレッサの回転を伝達する、前記タービン及び前記コンプレッサから延びるシャフトによって回転駆動されて油圧を発生させる油圧ポンプと、
前記シャフトの回転数を減速して前記油圧ポンプに伝える減速機と、
前記油圧ポンプにより生成される油圧を用いて駆動する、前記内燃機関を作動させる作動機器と、を備え、
前記減速機と前記コンプレッサの間を結ぶ前記シャフトには、過給機側のシャフトと減速機側のシャフトを接続したスプライン継手が設けられ、
前記スプライン継手は、前記シャフトの軸受けの位置に設けられ、
前記スプライン継手は、前記過給機側のシャフトの、シャフト軸方向への移動を許容するように構成されている、ことを特徴とする内燃機関の過給機余剰動力回収装置である。
油圧で作動する作動機器を電子制御することにより駆動される内燃機関と、
前記内燃機関の排ガス路に配設されて前記内燃機関の排ガスにより回転するタービンと、前記タービンの回転により回転するコンプレッサとを備え、前記タービン及び前記コンプレッサの回転により過給された給気を前記内燃機関の吸気管に供給する過給機と、
前記タービン及び前記コンプレッサの回転を伝達する、前記タービン及び前記コンプレッサから延びるシャフトによって回転駆動されて油圧を発生させる油圧ポンプと、
前記シャフトの回転数を減速して前記油圧ポンプに伝える減速機と、
前記油圧ポンプにより生成される油圧を用いて駆動する、前記内燃機関を作動させる作動機器と、を備え、
前記減速機と前記コンプレッサの間を結ぶ前記シャフトには、過給機側のシャフトと減速機側のシャフトを接続したスプライン継手が設けられ、
前記スプライン継手は、前記シャフトの軸受けの位置に設けられ、
前記コンプレッサと前記減速機の間には、前記回転シャフトが通過するサイレンサが設けられ、
前記スプライン継手は、前記サイレンサの領域に位置している、ことを特徴とする内燃機関の過給機余剰動力回収装置である。
前記内燃機関は、船舶の推進用エンジンである船舶である。
回収装置200は、内燃機関1に付随して設けられる装置である。回収装置200は、過給機に連結されて過給機により回転駆動される油圧ポンプに油圧を生成させ、この油圧を、内燃機関を駆動させる作動機器(例えば排気弁や燃料噴射弁)の駆動源となる油圧として供給する。このような回収装置200の処理を排気エネルギ回収処理という。以下、回収装置200及び排気エネルギ回収処理を説明する。
回収装置200は、内燃機関1と、過給機5と、油圧ポンプ10と、油圧機構20と、コントローラ50と、油圧制御ユニット51と、を主に備える。
減速機3を設けずに機関駆動油圧ポンプ11を内燃機関1のクランク軸2に直結することもできる。また、上述の油圧ポンプ10及び機関駆動油圧ポンプ11は、図1においてはそれぞれ1台であるが、あくまでも一例であり、複数台としてもよい。
油圧機構20は、内燃機関1の作動機器を含む油圧制御ユニット51に油圧を供給して作動機器を作動させて内燃機関1を駆動させる機構である。油圧機構20は、油路21,22,23,24,26,27と、第1逆止弁機構30と、第2逆止弁機構35と、電磁開閉弁機構44と、スタートアップ用油圧ポンプ53と、切換弁55と、を備える。
油圧機構20において、機関駆動油圧ポンプ11の一方の吐出口11aは油路21に接続され、第1逆止弁機構30、油路23を介して、内燃機関1の作動機器の油圧制御ユニット51に接続されて、機関駆動油圧ポンプ11は油圧を供給する。油路21,22,23により第1油路が形成される。機関駆動油圧ポンプ11の他方の吐出口11bは、油路24を介して油圧ポンプ10の一方の吐出口10bに接続される。
この逆止解除機能がOFFの場合には、第1逆止弁機構30は、機関駆動油圧ポンプ11から油路21を介して油圧制御ユニット51への油圧の供給を許容すると共に、油路22から機関駆動油圧ポンプ11への油圧の逆流を防止する通常の逆止機能が働く。
この逆止解除機能がOFFの場合には、第2逆止弁機構35は油圧ポンプ10から油路26を介して油圧制御ユニット51と第1逆止弁機構30への油圧の供給を許容すると共に、油路27から油路26、つまり油路27から油圧ポンプ10への油圧の逆流を防止する通常の逆止機能が働く。他方、この逆止解除機能がONの場合には、上述のように、第2逆止弁機構35は、油路27から油路26、つまり油路27から油圧ポンプ10への油圧の逆流を許容する。
切換弁55は、油路23の作動油を作動油源へ戻すための弁である。なお、作動油源から油圧機構20への作動油の供給は、油路24から行われる。
油圧制御ユニット51は、内燃機関1の駆動のための排気弁、燃料噴射弁等の、油圧で作動する作動機器で構成され、これらの作動機器は、コントローラ50によって電子制御される。
図2は、過給機5の一例の外観斜視図である。過給機5は、コンプレッサ6、タービン7、減速機9、及び、サイレンサ60、を備える。タービン7には、排気管7aから排気ガスが入り、タービン7を回転させて、管7bから外気へ排気される。一方、コンプレッサ6では、外気からの吸気ガスを円環の外周部分6aから取り込み、コンプレッサ6で圧縮されたガスが、図示されない管から給気マニホールドへ供給される。サイレンサ60は、コンプレッサ6の発する音を抑制する。サイレンサ60に対してコンプレッサ6の反対側には、減速機9が設けられている。減速機9は、過給機5から延びる高速回転するシャフトの回転数を減速して油圧ポンプ10に伝える。
ここで、ピニオンシャフト102と中間シャフト100の接続部分106に、ベアリングを用いた軸受け104が設けられている。軸受け104は、ピニオンシャフト102の外周と接している。ピニオンスシャフト102は、中空シャフトであり、中空シャフトの空洞部分に中間シャフト100が挿入される構造になっている。したがって、ピニオンシャフト102と中間シャフト100が接する部分が、接続部分106であり、この接続部分106の軸方向の位置に軸受け104が設けられる。
すなわち、減速機9とコンプレッサ6の間を結ぶシャフトには、過給機5側の中間シャフト100と減速機9側のピニオンシャフト102を接続したスプライン継手の接続部分106が設けられ、スプライン継手の接続部分106は、シャフトの軸受け104の位置に設けられている。
特に、ピニオンシャフト102の中空シャフト内に中間シャフト100が挿入されることが、軸受け104とピニオンシャフト102が接してピニオンシャフト102を軸受け104が支持し、減速機9のギアと噛合するピニオンシャフト102がシャフト軸方向に移動しないように位置を固定することができる点から、好ましい。
2 クランク軸
3 減速機
4 排ガス路
5 過給機
6 圧縮機
6a,7b 管
7 タービン
7a 排気管
8 回転軸
9 減速機
10 油圧ポンプ
10a,10b,11a,11b 吐出口
11 機関駆動油圧ポンプ
20 油圧機構
21,22,23,24,26,27 油路
30 第1逆止弁機構
44 電磁開閉弁機構
35 第2逆止弁機構
50 コントローラ
51 油圧制御ユニット
52 電動機
53 スタートアップ用油圧ポンプ
60 サイレンサ
100 中間シャフト
102 ピニオンシャフト
104 軸受け
106 接続部分200 過給機余剰動力回収装置
Claims (5)
- 油圧で作動する作動機器を電子制御することにより駆動される内燃機関と、
前記内燃機関の排ガス路に配設されて前記内燃機関の排ガスにより回転するタービンと、前記タービンの回転により回転するコンプレッサとを備え、前記タービン及び前記コンプレッサの回転により過給された給気を前記内燃機関の吸気管に供給する過給機と、
前記タービン及び前記コンプレッサの回転を伝達する、前記タービン及び前記コンプレッサから延びるシャフトによって回転駆動されて油圧を発生させる油圧ポンプと、
前記シャフトの回転数を減速して前記油圧ポンプに伝える減速機と、
前記油圧ポンプにより生成される油圧を用いて駆動する、前記内燃機関を作動させる作動機器と、を備え、
前記減速機と前記コンプレッサの間を結ぶ前記シャフトには、過給機側のシャフトと減速機側のシャフトを接続したスプライン継手が設けられ、
前記スプライン継手は、前記シャフトの軸受けの位置に設けられ、
前記スプライン継手は、前記過給機側のシャフトの、シャフト軸方向への移動を許容するように構成されている、ことを特徴とする内燃機関の過給機余剰動力回収装置。 - 油圧で作動する作動機器を電子制御することにより駆動される内燃機関と、
前記内燃機関の排ガス路に配設されて前記内燃機関の排ガスにより回転するタービンと、前記タービンの回転により回転するコンプレッサとを備え、前記タービン及び前記コンプレッサの回転により過給された給気を前記内燃機関の吸気管に供給する過給機と、
前記タービン及び前記コンプレッサの回転を伝達する、前記タービン及び前記コンプレッサから延びるシャフトによって回転駆動されて油圧を発生させる油圧ポンプと、
前記シャフトの回転数を減速して前記油圧ポンプに伝える減速機と、
前記油圧ポンプにより生成される油圧を用いて駆動する、前記内燃機関を作動させる作動機器と、を備え、
前記減速機と前記コンプレッサの間を結ぶ前記シャフトには、過給機側のシャフトと減速機側のシャフトを接続したスプライン継手が設けられ、
前記スプライン継手は、前記シャフトの軸受けの位置に設けられ、
前記コンプレッサと前記減速機の間には、前記回転シャフトが通過するサイレンサが設けられ、
前記スプライン継手は、前記サイレンサの領域に位置している、ことを特徴とする内燃機関の過給機余剰動力回収装置。 - 前記スプライン継手は、前記過給機側のシャフトの、シャフト軸方向への移動を許容するように構成されている、請求項2に記載の内燃機関の過給機余剰動力回収装置。
- 前記スプライン継手に対して前記過給機側のシャフトは、片持ち張り構造である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の過給機余剰動力回収装置。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の内燃機関の過給機余剰動力回収装置が搭載され、
前記内燃機関は、船舶の推進用エンジンである、ことを特徴とする船舶。
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