JP6347319B2 - 光学ガラス - Google Patents

光学ガラス Download PDF

Info

Publication number
JP6347319B2
JP6347319B2 JP2014042310A JP2014042310A JP6347319B2 JP 6347319 B2 JP6347319 B2 JP 6347319B2 JP 2014042310 A JP2014042310 A JP 2014042310A JP 2014042310 A JP2014042310 A JP 2014042310A JP 6347319 B2 JP6347319 B2 JP 6347319B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
content
optical
optical glass
refractive index
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014042310A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014210696A (ja
Inventor
俣野 高宏
高宏 俣野
民雄 安東
民雄 安東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Glass Co Ltd filed Critical Nippon Electric Glass Co Ltd
Priority to JP2014042310A priority Critical patent/JP6347319B2/ja
Priority to CN201480005367.0A priority patent/CN104936916A/zh
Priority to PCT/JP2014/057313 priority patent/WO2014162869A1/ja
Publication of JP2014210696A publication Critical patent/JP2014210696A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6347319B2 publication Critical patent/JP6347319B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)

Description

本発明は光学ガラスに関するものである。詳細には、各種光ディスクシステムの光ピックアップレンズや、ビデオカメラ、一般のカメラの撮影用レンズ等に好適な光学ガラスに関する。
一般に、CD、MD、DVD、その他各種光ディスクシステムの光ピックアップレンズ、ビデオカメラ、一般のカメラの撮影用レンズは以下のようにして作製される。
まず、所望の組成となるように調整された原料粉末を溶融する。次に、溶融ガラスをノズルの先端から滴下して、液滴状ガラスを作製し(液滴成形)、必要に応じて、研削、研磨、洗浄してプリフォームガラスを作製する。または、溶融ガラスを急冷鋳造して、一旦ガラスインゴットを作製し、研削、研磨、洗浄してプリフォームガラスを作製する。続いて、プリフォームガラスを加熱して軟化し、精密加工を施した金型によって加圧成形し、金型の表面形状をガラスに転写してレンズを作製する。このような成形方法は、一般にモールドプレス成形法(または、精密プレス成形法)と呼ばれている。
モールドプレス成形法を採用する場合、金型の劣化を抑制しつつ、レンズを精密にモールドプレス成形するために、なるべく低い屈伏点あるいはガラス転移点を有するガラスが求められており、種々のガラスが提案されている。
一般に、屈伏点の低い光学ガラスを作製するためには、アルカリ成分等の、屈折率や、耐侯性または化学耐久性の低下の原因となる成分を多く含有させる必要がある。そこで、アルカリ成分等の含有量が少なくても、低ガラス転移点を達成することが可能なガラスとして、ビスマス系ガラスやリン酸塩系ガラスが提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2007−106625号公報 特開平10−297936号公報
特許文献1には、400℃前後の低ガラス転移点を有するBi−B−SiO系ガラスが記載されているが、Biを多く含有するガラスは、黄色に着色しやすく高い透過率が得られにくい。また、特許文献2には、300℃以下の低ガラス転移点を有するガラスとして、SnO−PbO−P系ガラスが記載されているが、このガラスは鉛成分を必須成分として含有しているため、環境上好ましくない。
そこで、本発明は、環境上好ましくない成分を含有せず、低ガラス転移点を容易に達成することができ、耐侯性や化学耐久性にも優れ、かつ、可視域または近紫外域の透過率に優れた光学ガラスを提供することを課題とする。
本発明の光学ガラスは、モル%で、SnO 43.5〜80%、及びP+B+SiO 0.1〜29.9%を含有し、かつ、鉛成分及びヒ素成分を実質的に含有しないことを特徴とする。
本発明の光学ガラスは、ガラス組成中にSnOを多量に含有しているため、高屈折率特性を達成しやすく、かつ、耐侯性や化学耐久性にも優れている。さらに、モールドプレス成形時に、透明性を阻害する失透物が生じにくい。
また、本発明の光学ガラスは、SnOの他に、P、BまたはSiOを必須成分として含有しているため、着色が生じにくく、可視域または近紫外域の透過率に優れている。さらに、本発明の光学ガラスは、有害成分である鉛成分及びヒ素成分を実質的に含有しないため、環境上好ましいガラスである。
なお、本発明において、「鉛成分及びヒ素成分を実質的に含有しない」とは、これらの成分を意図的にガラス中に含有させないという意味であり、不可避的不純物まで完全に排除することを意味するものではない。客観的には、不純物を含めたこれらの成分の含有量が、モル%で、各々0.1%未満であることを意味する。
の含有量が0.1〜29.5%であることが好ましい。
当該構成によれば、低ガラス転移点を有するガラスが得られやすくなる。
モル比で、SnO/(P+B+SiO)が1.5以上であることが好ましい。
当該構成によれば、高屈折率特性を有し、かつ、耐侯性及び化学耐久性に優れたガラスが得られやすくなる。
さらに、モル%で、CaO+SrO+BaO+MgO+ZnOを0〜25%含有することが好ましい。
当該構成によれば、耐失透性に優れたガラスが得られやすくなる。
さらに、モル%で、Al+ZrOを0〜10%含有することが好ましい。
当該構成によれば、耐侯性及び化学耐久性に優れたガラスが得られやすくなる。
屈伏点が500℃以下であることが好ましい。
当該構成によれば、低温でのモールドプレス成形が可能となり、金型の酸化、ガラス成分の揮発による金型の汚染、さらには、ガラスと金型との融着などの問題を抑制することができる。
JOGISに基づく耐水性が2級以上であることが好ましい。
屈折率(nd)が1.6以上、アッベ数(νd)が40以下であることが好ましい。
アッベ数(νd)及び部分分散比(θg、F)が、(θg、F)≦−0.0047×(νd)+0.76の関係を満たすことが好ましい。
光学デバイスにおいては、一般に、低分散かつ部分分散比が大きいガラスからなる光学レンズと、高分散かつ部分分散比の小さいガラスからなる光学レンズを組み合わせて使用することにより、色収差を補正している。本発明の光学ガラスは、アッベ数及び部分分散比が上記関係を満たすことにより、高分散かつ部分分散比の小さい光学特性を達成しやすくなり、色収差に優れた光学デバイスを容易に作製することができる。
着色度λ70が500nm未満であることが好ましい。
ガラス着色度λ70が上記範囲を満たすことにより、可視域または近紫外域における透過率に優れ、各種光学レンズ等の光学素子に好適なガラスを得ることが可能となる。なお、本発明において「着色度λ70」とは、透過率曲線において、透過率が70%になる波長をいう。
光学レンズ用であることが好ましい。
モールドプレス成形用であることが好ましい。
本発明の光学素子は、前記いずれかの光学ガラスを用いたことを特徴とする。
本発明によれば、環境上好ましくない成分を含有せず、低ガラス転移点を容易に達成することができ、耐侯性や化学耐久性にも優れ、かつ、可視域または近紫外域の透過率に優れた光学ガラスを提供することができる。
本発明の光学ガラスは、モル%で、SnO 43.5〜80%、及びP+B+SiO 0.1〜29.9%を含有し、かつ、鉛成分及びヒ素成分を実質的に含有しないことを特徴とする。以下に、各成分の含有量を上記のように特定した理由を説明する。なお、特に断りがない場合、以下の各成分の含有量に関する説明において、「%」は「モル%」を意味する。
SnOは高屈折率かつ高分散の光学特性を達成し、化学耐久性を向上させるための必須成分であり、部分分散比を低下させる効果もある。SnOの含有量は43.5〜80%であり、好ましくは43.5〜70%、より好ましくは45〜69%、さらに好ましくは50〜68%、特に好ましくは55〜67%、最も好ましくは60〜66%である。SnOの含有量が少なすぎると、高屈折率特性を達成しにくくなり、また、耐侯性や化学耐久性が低下する傾向がある。一方、SnOの含有量が多すぎると、ガラス化しにくくなったり、耐失透性が低下したりする傾向がある。
、B及びSiOはガラス骨格の構成成分である。また、これらの成分は透過率を高める効果を有し、特に紫外域付近の透過率低下を抑制する効果が高い。特に、高屈折率のガラスの場合は、これらの成分による透過率向上の効果が得られやすい。また、失透を抑制する効果も有する。P、B及びSiOの含有量は、合量で0.1〜29.9%であり、好ましくは10〜29.5%、より好ましくは12.5〜29%、さらに好ましくは15〜28.5%、特に好ましくは20〜27%である。これらの成分の含有量が少なすぎると、前記効果が得られにくくなり、一方、多すぎると、SnOの含有量が相対的に少なくなって、屈折率が低下しやすくなる。
なお、P、B及びSiOの各成分の含有量の好ましい範囲は以下の通りである。
の含有量は好ましくは0〜29.5%、より好ましくは0.1〜29%、さらに好ましくは3〜27.5%、特に好ましくは5〜26%、最も好ましくは10〜25%である。Pの含有量が多すぎると、屈折率が低下しやすくなる。また、耐侯性や化学耐久性が低下しやすくなる。なお、Pを積極的に添加することにより、屈伏点の低いガラスや失透の少ないガラス、さらにはヤング率の小さいガラスが得られやすくなる。
は、SiOやAlに比べて失透を抑制する効果が高い。Bの含有量は好ましくは0〜20%、より好ましくは0.1〜15%、さらに好ましくは1〜10%、特に好ましくは3〜7.5%、最も好ましくは4〜7%である。Bの含有量が多すぎると、屈折率が低下しやすくなる。また、耐侯性や化学耐久性が低下しやすくなる。
SiOの含有量は好ましくは0〜20%、より好ましくは0.1〜15%、さらに好ましくは1〜10%、特に好ましくは3〜7.5%、最も好ましくは4〜7%である。SiOの含有量が多すぎると、屈折率が低下しやすくなる。また、未溶解による脈理や泡がガラス中に残存し、光学レンズ用ガラス等としての要求品位を満たさなくなる可能性がある。
本発明において、耐侯性や化学耐久性に優れたガラスを得るためには、モル比で、SnO/(P+B+SiO)が1.5以上であることが好ましく、1.7以上であることがより好ましく、1.9以上であることがさらに好ましく、2以上であることが特に好ましく、2.4以上であることが最も好ましい。なお、上限は特に限定されないが、当該比率が大きすぎると、SnOがブツとして析出しやすくなるため、9以下であることが好ましく、7以下であることがより好ましく、5以下であることがさらに好ましい。
本発明において、耐候性に優れ、かつ高屈折率を有するガラスを得るためには、B+SiOの含有量が0〜30%であることが好ましく、0〜20%であることがより好ましく、0.1〜10%であることがさらに好ましい。
なお、Pを必須成分として含有させるとともに、B及びSiOから選択される少なくとも1種を必須成分として含有させることにより、耐失透性に優れたガラスが得られやすくなる。その場合は、SnOを多く含有させても、優れた耐失透性及び耐候性を達成しやすくなる。そのため、より高屈折化を図ることが可能となる。この場合の具体的なガラス組成範囲としては、モル%で、SnO 70〜80%(ただし、70%は含まない。好ましくは70.1〜79%、より好ましくは70.5〜78%、さらに好ましくは71〜77%)、P 0.1〜29.9%(ただし、29.9%は含まない。好ましくは10〜29.5%、より好ましくは15〜29%、さらに好ましくは20〜28%)、及びB+SiO 0.1%以上(好ましくは0.15%以上、より好ましくは0.2%以上)を含有するものが挙げられる。なお、上記組成範囲においてB+SiOの含有量が多すぎると、ガラス化しにくくなったり、所望の高屈折率特性が得られにくくなるため、0.9%以下であることが好ましく、0.8%以下であることがより好ましい。
本発明の光学ガラスは、上記成分以外にも以下の成分を含有することができる。
CaO、SrO及びBaOといったアルカリ土類金属酸化物(RO)や、MgO及びZnOは、融剤として作用する成分である。また、耐候性を向上させ、研磨洗浄水等の各種洗浄溶液中へのガラス成分の溶出を抑制したり、高温多湿状態でのガラス表面の変質を抑制したりする効果がある。ただし、これらの成分の含有量が多すぎると、液相温度が上昇(液相粘度が低下)して、溶融または成形工程中に失透物が析出しやすくなる傾向がある。その結果、量産化が困難になる傾向がある。なお、これらの成分は、屈折率やアッベ数を大きく変動させないという特徴がある。以上に鑑み、CaO、SrO、BaO、MgO及びZnOの含有量は、合量で、好ましくは0〜25%、より好ましくは0〜20%、さらに好ましくは0〜10%、特に好ましくは0.1〜10%である。
なお、各成分の好ましい含有量は以下の通りである。
CaOは、耐候性向上のために有効な成分であり、特に耐水性や耐アルカリ性を向上させる効果が高い。ただし、その含有量が多すぎると着色しやすくなる。したがって、CaOの含有量は好ましくは0〜25%、より好ましくは0〜20%、さらに好ましくは0.1〜10%である。
SrOは屈折率を高める成分である。また、CaOに比べると、耐水性や耐アルカリ性等の耐候性を向上させる効果が高い。したがって、SrOを積極的に含有させることにより、耐候性に優れたガラスが得られやすくなる。ただし、その含有量が多すぎると着色しやすくなる。したがって、SrOの含有量は好ましくは0〜25%、より好ましくは0〜20%、さらに好ましくは0.1〜10%である。
BaOはCaOに比べ、液相温度の上昇が小さく、また、耐水性や耐アルカリ性を向上させる効果が高い。ただし、その含有量が多すぎると、着色しやすくなる。したがって、BaOの含有量は好ましくは0〜25%、より好ましくは0〜20%、さらに好ましくは0.1〜10%である。
MgOは屈折率を高める成分である。また、CaOに比べると、耐水性や耐アルカリ性等の耐候性を向上させる効果が高い。したがって、MgOを積極的に含有させることにより、耐候性に優れたガラスが得られやすくなる。ただし、その含有量が多すぎると、着色しやすくなる。したがって、MgOの含有量は好ましくは0〜25%、より好ましくは0〜20%、さらに好ましくは0.1〜10%である。
ZnOは、屈折率をほとんど低下させることなく、粘度を低下させることが可能な成分である。よって、屈伏点を低下させて、金型と融着しにくいガラスを得ることができる。また、耐候性を向上させる効果もある。さらに、CaO、SrO、BaO及びMgOに比べ失透傾向が強くないため、比較的多く含有させても、均質なガラスを得ることができる。なお、ZnOはガラスを着色させにくい成分でもある。ZnOの含有量は好ましくは0〜25%、より好ましくは0〜20%、さらに好ましくは0.1〜10%である。ZnOの含有量が多すぎると、逆に耐候性が低下する傾向がある。また、高屈折率かつ高分散の光学特性が得られにくくなる。
本発明において、耐候性に優れ、かつ高屈折率を有するガラスを得るためには、B+ZnOの含有量が0〜20%であることが好ましく、0〜10%であることがより好ましく、0.1〜5%であることがさらに好ましい。
LiOは、アルカリ金属酸化物のなかで最も軟化点を低下させる効果が大きく、液相温度の上昇が少ない成分である。また、部分分散比を低下させる効果がある。さらに、B、SiOまたはAlと置換することにより、屈折率を向上させることができる。ただし、LiOは分相性が強いため、その含有量が多すぎると、液相温度が上昇して失透物が析出しやすくなり、作業性が低下するおそれがある。また、LiOは化学耐久性を低下させやすく、透過率も低下させやすい。したがって、LiOの含有量は好ましくは0〜25%、より好ましくは0〜20%、さらに好ましくは0.1〜10%である。
NaOは、LiOと同様に軟化点を低下させる効果を有する。また、B、SiOまたはAlと置換することにより、屈折率を向上させることができる。また、部分分散比を低下させる効果がある。ただし、その含有量が多すぎると、屈折率が大幅に低下したり、脈理の生成を助長したりする傾向がある。また、液相温度が上昇して、ガラス中に失透物が析出しやすくなる。したがって、NaOの含有量は好ましくは0〜25%、より好ましくは0〜20%、さらに好ましくは0.1〜10%である。
Oも、LiOと同様に軟化点を低下させる効果を有する。また、B、SiOまたはAlと置換することにより、屈折率を向上させることができる。また、部分分散比を低下させる効果もある。ただし、その含有量が多すぎると、屈折率が大幅に低下したり、耐候性が低下したりする傾向がある。また、液相温度が上昇して、ガラス中に失透物が析出しやすくなる。したがって、KOの含有量は好ましくは0〜25%、より好ましくは0〜20%、さらに好ましくは0.1〜10%である。
なお、LiO、NaO及びKOの合量は好ましくは0〜25%、より好ましくは0〜20%、さらに好ましくは0.1〜10%である。これらの成分の合量が多すぎると、失透しやすくなり、化学耐久性も低下する傾向がある。また、所望の光学特性が得られにくくなる。さらに、透過率が低下する傾向がある。
Alは、SiOやBとともにガラス骨格を構成することが可能な成分である。また、耐候性を向上させる効果があり、特に、ガラス中のP、Bまたはアルカリ金属酸化物等の成分が水中へ選択的に溶出することを抑制する効果が大きい。さらに、ヤング率を高め、熱膨張係数を低下させる効果もある。Alの含有量は好ましくは0〜10%、より好ましくは0.1〜5%である。Alの含有量が多すぎると、失透しやすくなる。また、溶融温度が高くなって、未溶解による脈理や泡がガラス中に残存しやすくなる。その結果、光学レンズ用ガラス等としての要求品位を満たさなくなる可能性がある。また、透過率が低下する傾向がある。
本発明において、耐候性に優れ、かつ高屈折率を有するガラスを得るためには、SiO+Alの含有量が0〜20%であることが好ましく、0〜10%であることがより好ましく、0.1〜5%であることがさらに好ましい。
ZrOは中間酸化物としてガラス骨格を形成し、耐候性を向上させる効果がある。特に、ガラス中のP、Bまたはアルカリ金属酸化物等の成分が水中へ選択的に溶出することを抑制する効果が大きい。ZrOの含有量は好ましくは0〜10%、より好ましくは0.1〜5%である。ZrOの含有量が多すぎると、失透しやすくなる。また、溶融温度が高くなって、未溶解による脈理や泡がガラス中に残存しやすくなる。その結果、光学レンズ用ガラス等としての要求品位を満たさなくなる可能性がある。また、透過率が低くなる傾向がある。
なお、耐侯性及び化学耐久性に優れたガラスを得るためには、Al+ZrOの含有量は0〜10%であることが好ましく、0.1〜5%であることがより好ましい。
La及びGdは、透過率をほとんど低下させることなく、屈折率を向上させる成分である。ただし、その含有量が多すぎると耐失透性が低下すると同時に、高分散なガラスが得られにくくなる。したがって、これらの成分の含有量は、それぞれ好ましくは0〜25%、より好ましくは0.1〜20%、さらに好ましくは1〜10%である。
Ta、WO及びNbは、透過率をほとんど低下させることなく、屈折率及び分散を高める効果がある。ただし、その含有量が多すぎると、耐失透性が低下しやすくなる。したがって、これらの成分の含有量は、それぞれ好ましくは0〜25%、より好ましくは0.1〜20%、さらに好ましくは1〜10%である。
TiOは屈折率及び分散を高める効果がある成分である。また、Nb及びWOに比べて、耐失透性の向上に有効な成分である。ただし、その含有量が多すぎると、透過率が低下する傾向がある。特に、不純物としてFe成分がガラス中に多く含まれる場合(例えば20ppm以上)に透過率が顕著に低下する傾向がある。また、耐失透性が低下しやすくなる。したがって、TiOの含有量は好ましくは0〜25%、より好ましくは0.1〜20%、さらに好ましくは1〜10%以下である。
、Yb、GeO及びBiはTa等と同様に、透過率をほとんど低下させることなく、屈折率及び分散を高める効果がある。ただし、その含有量が多すぎると、耐失透性が低下しやすくなる。したがって、これらの成分の含有量は、それぞれ好ましくは0〜25%、より好ましくは0.1〜20%、さらに好ましくは1〜10%である。
TeOは、透過率をほとんど低下させることなく、屈折率及び分散を高める効果がある。また、部分分散比を低下させる効果がある。ただし、その含有量が多すぎると、耐失透性が低下しやすくなる。したがって、TeOの含有量は好ましくは0〜25%、より好ましくは0.1〜20%、さらに好ましくは1〜10%である。
なお、所望の屈折率及びアッベ数を有するガラスを得るためには、La+Gd+Ta+WO+Nb+TiO+Y+Yb+GeO+Bi+TeOの含有量が0.1%以上であることが好ましく、1%以上であることがより好ましい。ただし、これらの成分の含有量が多すぎると、耐失透性が低下しやすくなるため、25%以下であることが好ましく、20%以下であることがより好ましく、10%以下であることがさらに好ましい。
フッ素成分は化学耐久性や耐失透性を向上させる成分である。ただし、その含有量が多すぎると、屈折率が低下しやすくなる。フッ素成分の含有量(F換算)は好ましくは0〜20%、より好ましくは0.1〜15%、さらに好ましくは1〜10%である。なお、フッ素原料としては、SnF、ZnF、AlF,MgF、SrFまたはCaF等が使用できる。
所望の屈折率及びアッベ数を有するガラスを得るためには、SnO+SnFの含有量は45%以上であることが好ましく、55%以上であることがより好ましい。ただし、その含有量が多すぎると、耐失透性が低下しやすくなるため、SnO+SnFの含有量は80%以下であることが好ましく、70%以下であることがより好ましく、69%以下であることがさらに好ましく、67.5%以下であることが特に好ましい。
Fe、NiO及びCoOは、透過率を低下させる成分である。よって、これら成分の含有量は、それぞれ0.1%以下であることが好ましい。
また、Ce、Pr、Nd、Eu、Tb及びEr等の希土類成分も透過率を低下させるおそれがあるため、これらの成分の含有量は、酸化物換算で、それぞれ0.1%以下であることが好ましい。
また、In、Ga及びGeは、透過率を低下させるおそれがあり、また高価であるため、その含有量は少ないことが好ましい。具体的には、これらの成分の含有量は、酸化物換算で、それぞれ0.1%以下であることが好ましく、含有しないことがより好ましい。
なお、環境上の理由から、本発明の光学ガラスは、鉛成分(例えばPbO)及びヒ素成分(例えばAs)を実質的に含有しない(具体的には、それぞれ0.1%未満)。
本発明の光学ガラスの屈折率(nd)は、好ましくは1.6以上、より好ましくは1.65以上、さらに好ましくは1.7以上、特に好ましくは1.72以上である。なお、上限については特に限定されないが、屈折率が高すぎると、ガラスが不安定になる傾向があるため、好ましくは1.95以下、より好ましくは1.9以下である。
本発明の光学ガラスのアッベ数(νd)は好ましくは40以下、より好ましくは35以下、さらに好ましくは30以下、特に好ましくは28以下、最も好ましくは25以下である。アッベ数が低すぎると、ガラスが不安定になる傾向があるため、好ましくは15以上、より好ましくは16以上である。
これらの光学特性を満たすことにより色分散が少なくなるため、高機能で小型の光学デバイス用の光学レンズとして好適となる。
なお、本発明の光学ガラスは、アッベ数(νd)及び部分分散比(θg、F)が、(θg、F)≦−0.0047×νd+0.76の関係を満たすことが好ましい。アッベ数及び部分分散比が、当該関係を満たすことにより、高分散かつ低部分分散比の光学特性を達成しやすくなる。
本発明の光学ガラスは、着色度λ70が500nm未満であることが好ましく、470nm以下であることがより好ましく、460nm以下であることがさらに好ましい。着色度λ70が大きすぎると、可視域または近紫外域における透過率に劣り、各種光学レンズ等に使用することが困難となる傾向がある。
本発明の光学ガラスは、屈伏点が500℃以下であることが好ましく、450℃以下であることがより好ましく、425℃以下であることがさらに好ましく、420℃以下であることが特に好ましい。屈伏点が高すぎると、低温でのモールドプレス成形が困難となり、金型の酸化、ガラス成分の揮発による金型の汚染、さらには、ガラスと金型との融着などの問題が発生しやすくなる。
本発明の光学ガラスは、JOGISに基づく耐水性が2級以上であることが好ましい。耐水性が当該範囲にあれば、研磨加工後の洗浄や高温高湿下の使用により表面劣化が生じにくくなる。
本発明の光学ガラスは、30〜200℃における熱膨張係数が100×10−7〜200×10−7/℃であることが好ましく、120×10−7〜180×10−7/℃であることがより好ましい。熱膨張係数が小さすぎると、モールドプレス成形時において、プレス成形型からのガラスの離型性が低下しやすくなる。一方、熱膨張係数が大きすぎると、プレス成形時にガラスが破損しやすくなる。
本発明の光学ガラスは、ヤング率が15〜50GPaであることが好ましく、20〜40GPaであることが好ましい。ヤング率が低すぎると、機械的強度が低下して取扱い時に破損しやすくなる。一方、ヤング率が高すぎると、モールドプレス成形時において、プレス成形型からのガラスの離型性が低下しやすくなる。
次に、本発明の光学ガラス、及び本発明の光学ガラスを用いた光ピックアップレンズや撮影用レンズ等の光学素子を製造する方法を説明する。
まず、所望の組成になるように原料を調合した後、溶融炉中で溶融を行う。ここで、一次溶融によりカレットを作製後、当該カレットを用いて二次溶融を行なうことにより、屈折率の調整や組成の均質化を図ることができる。組成が均質化されることにより、透過率の高いガラスを得ることができる。なお、二次溶融の際、屈折率の高いカレットと屈折率の低いカレットを用いることにより、屈折率の精密制御が可能となる。特に溶融雰囲気は不活性雰囲気または還元性雰囲気とすることが好ましい。例えば、窒素やアルゴン等の不活性雰囲気中で溶融することで、均質なガラスが得られやすくなる。ガラス溶融用容器としては、白金や金等の金属、耐火物、石英ガラス、グラッシーカーボン等が使用できる。特に金製容器は、SnOとの合金反応が起こりにくいため好ましい。なお、金属製容器としては、ZrO等の酸化物を分散させた強化材を使用することが好ましい。
次に、溶融ガラスをノズルの先端から滴下し、成形しながら冷却する(液滴成形)ことにより、本発明の光学ガラスからなるプリフォームガラスを得る。または、溶融ガラスを急冷鋳造して、一旦ガラスブロックを作製し、研削、研磨、洗浄してプリフォームガラスを得る。
液滴成形に用いるノズルの材質としては、ガラス溶融用容器と同様のものを用いることができる。なお、ノズルに対するガラスのぬれ性が高いと、成形脈理が発生しやすくなる。金製ノズルは、ガラスのぬれ性が低く、成形脈理の発生を抑制できるため好ましい。
続いて、精密加工を施した金型中にプリフォームガラスを投入し、軟化状態となるまで加熱しながら加圧成形し、金型の表面形状をプリフォームガラスに転写させる(モールドプレス成形)。加圧成形時の雰囲気は、金型の酸化を抑制するため、窒素雰囲気等の不活性雰囲気が好ましい。このようにして、光ピックアップレンズや撮影用レンズ等の光学素子を得ることができる。
以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
表1〜3は本発明の実施例(No.1〜17、21〜23)及び比較例(No.18〜20)を示している。
各試料は次のようにして調製した。
まず、表に示す各組成になるように原料を調合し、窒素雰囲気中にて金製容器を用いて700〜1000℃で1時間溶融した。予熱した金属板上に溶融ガラスを流し出し、アニール後、各測定に適した試料を作製した。
得られた試料について、屈折率(nd)、アッベ数(νd)、部分分散比(θg、F)、熱膨張係数、屈伏点(Tf)、ヤング率、着色度λ70を測定した。また、ガラス化、耐水性、耐酸性及び耐候性について評価した。結果を表1〜3に示す。
屈折率は、ヘリウムランプのd線(587.6nm)に対する測定値で示した。
アッベ数は、上記d線の屈折率と、水素ランプのF線(486.1nm)及びC線(656.3nm)の屈折率の値を用い、アッベ数(νd)=(nd−1)/(nF−nC)の式から算出した。
部分分散比は、水素ランプのC線における屈折率nC、F線における屈折率nF及びg線(波長435.835nm)における屈折率ngを測定し、部分分散比(θg、F)=(ng−nF)/(nF−nC)の式により算出した。
屈伏点及び熱膨張係数は、熱膨張測定装置(dilato meter)を用いて測定した。なお、熱膨張係数は30〜200℃の温度範囲における値を採用した。
ヤング率は、室温で曲げ共振法により測定した。
着色度λ70は、厚さ10mm±0.1mmの光学研磨された試料について、分光光度計を用いて、200〜800nmの波長域での透過率を0.5nm間隔で測定し、透過率70%を示す最短波長により評価した。
ガラス化は、各試料を光学顕微鏡により観察し、表面または内部において失透が確認されない場合を「○」、失透が確認された場合を「×」として評価した。
耐水性及び耐酸性は、JOGISに定める粉末法に基づき測定した。
耐候性は、高温高湿試験機を用い、各試料を温度85℃及び湿度85%の条件下に500時間晒した後、外観に変化がない場合を「○」、光沢にわずかに変化が見られた場合を「△」、光沢が顕著に失われたり、クラックが生じたりした場合を「×」として評価した。
実施例であるNo.1〜17、21〜23の試料は、所望の光学特性、屈伏点、着色度λ70を有しつつ、耐水性、耐酸性及び耐候性にも優れていた。一方、比較例であるNo.18の試料は、ガラス化せず、No.19の試料は屈折率が1.5640と低く、また耐候性に劣っていた。No.20の試料は屈折率が1.5826と低く、また耐水性、耐酸性及び耐候性の各特性に劣っていた。
本発明の光学ガラスは、CD、MD、DVD、その他各種光ディスクシステムの光ピックアップレンズや、ビデオカメラ、一般のカメラの撮影用レンズ等に使用されるモールドプレス成形用硝材として好適である。また、モールドプレス成形以外の成形方法で製造される光通信用等の硝材にも使用することができる。

Claims (11)

  1. モル%で、SnO 43.5〜80%、P 15.0〜29.5%、B+SiO 0.1〜5.0%、及びP+B+SiO 19.5〜29.9%を含有し、モル比で、SnO/(P+B+SiO) 1.5〜2.4であり、かつ、鉛成分及びヒ素成分を実質的に含有しないことを特徴とする光学ガラス。
  2. さらに、モル%で、CaO+SrO+BaO+MgO+ZnOを0〜25%含有することを特徴とする請求項1に記載の光学ガラス。
  3. さらに、モル%で、Al+ZrOを0〜10%含有することを特徴とする請求項1または2に記載の光学ガラス。
  4. 屈伏点が500℃以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学ガラス。
  5. JOGISに基づく耐水性が2級以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学ガラス。
  6. 屈折率が1.6以上、アッベ数が40以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学ガラス。
  7. アッベ数(νd)および部分分散比(θg、F)が、(θg、F)≦−0.0047×(νd)+0.76の関係を満たすことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の光学ガラス。
  8. 着色度λ70が500nm未満であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の光学ガラス。
  9. 光学レンズ用であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の光学ガラス。
  10. モールドプレス成形用であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の光学ガラス。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の光学ガラスを用いたことを特徴とする光学素子。
JP2014042310A 2013-04-04 2014-03-05 光学ガラス Expired - Fee Related JP6347319B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014042310A JP6347319B2 (ja) 2013-04-04 2014-03-05 光学ガラス
CN201480005367.0A CN104936916A (zh) 2013-04-04 2014-03-18 光学玻璃
PCT/JP2014/057313 WO2014162869A1 (ja) 2013-04-04 2014-03-18 光学ガラス

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013078169 2013-04-04
JP2013078169 2013-04-04
JP2014042310A JP6347319B2 (ja) 2013-04-04 2014-03-05 光学ガラス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014210696A JP2014210696A (ja) 2014-11-13
JP6347319B2 true JP6347319B2 (ja) 2018-06-27

Family

ID=51930754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014042310A Expired - Fee Related JP6347319B2 (ja) 2013-04-04 2014-03-05 光学ガラス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6347319B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6489414B2 (ja) * 2014-12-16 2019-03-27 日本電気硝子株式会社 ガラスの製造方法
JP2018030735A (ja) * 2016-08-22 2018-03-01 日本電気硝子株式会社 光学ガラスの製造方法
JP2018030736A (ja) * 2016-08-22 2018-03-01 日本電気硝子株式会社 光学ガラス素子の製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5477756B2 (ja) * 2006-07-07 2014-04-23 日本電気硝子株式会社 半導体封止材料及びそれを用いて封止してなる半導体素子
JP5729550B2 (ja) * 2011-03-16 2015-06-03 日本電気硝子株式会社 光学ガラス

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014210696A (ja) 2014-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5729550B2 (ja) 光学ガラス
JP6136009B2 (ja) 光学ガラス
JP6201605B2 (ja) 光学ガラス
JP6603449B2 (ja) ガラス、プレス成形用ガラス素材、光学素子ブランク、および光学素子
JP6037501B2 (ja) 光学ガラス、光学素子、及びガラス成形体の製造方法
JP2014073962A (ja) モールドプレス成形用光学ガラス
JP5761603B2 (ja) 光学ガラス
JP5825412B2 (ja) 光学ガラス
JP6376337B2 (ja) 光学ガラス
JP5979455B2 (ja) 光学ガラス
JP7213952B2 (ja) 光学ガラス、光学ガラスで製造されるガラスプリフォーム又は光学素子及び光学機器
JP6396622B1 (ja) ガラス、プレス成形用ガラス素材、光学素子ブランク、および光学素子
JP6055876B2 (ja) 光学ガラス、プリフォーム及び光学素子
JP6347319B2 (ja) 光学ガラス
JP6280284B1 (ja) ガラス、プレス成形用ガラス素材、光学素子ブランク、および光学素子
JP2013032232A (ja) 光学ガラス
JP2013151402A (ja) 光学ガラス、プリフォーム及び光学素子
JP7165810B2 (ja) 光学ガラス、光学ガラスで製造されるガラスプリフォーム又は光学素子及び光学機器
JP2015151280A (ja) 光学ガラス
JP2013087009A (ja) 光学ガラス、プリフォーム及び光学素子
JP5988427B2 (ja) 光学ガラス、光学素子、及びガラス成形体の製造方法
JP2018062441A (ja) 光学ガラス
JP2014076941A (ja) 光学ガラス
JP2013256438A (ja) 光学ガラス
CN104936916A (zh) 光学玻璃

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180416

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180502

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180515

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6347319

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees