JP6345746B2 - 燃料保管用タンクの洗浄廃液処理方法及びそれに用いる可搬式油水分離装置 - Google Patents

燃料保管用タンクの洗浄廃液処理方法及びそれに用いる可搬式油水分離装置 Download PDF

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Description

本発明は、燃料保管用タンクの洗浄廃液処理方法及びそれに用いる可搬式油水分離装置に関する。
空港に設置されている航空燃料保管用タンクについては、石油連盟作成の「ジェット燃料取扱基準に関する指針」により、タンク内の清掃を最長5年に1回実施することが義務付けられている。
この航空燃料保管用タンクの清掃作業は、通常、ウェス拭きにより行われるが、より短時間で効率的に作業を行うために、エンジン型高圧洗浄機等を用いて水によりタンク内部を洗浄して清掃している。具体的なタンク内の清掃手順は以下のとおりである。
まず、保管用タンク内部の航空燃料を抜き取り、空にした状態で高圧洗浄機によりタンク底板全般の洗浄を約5時間程度で行う。また、洗浄とともに、ゴムべら等により洗浄後の廃液をタンク内中央に集める。なお、タンク洗浄に使用する水の量は、比較的容量が小さい4000KLタンクにおいても約1000L程度使用する。
そして、タンク内中央に集めた廃液をポンプによりタンク外に移送し、廃液回収用タンクローリー等に回収して、その全量を産業廃棄物業者に引き渡して廃棄処分する。
なお、航空燃料の主成分は揮発性の油分であるため、タンクを空にした段階で殆どが揮発して気体としてタンク外に排出されるが、航空燃料には揮発性成分のほか、酸化防止剤、帯電防止剤、腐食抑制剤等の添加剤が多種混合されているため、上記の洗浄に伴って発生する廃液には揮発しきれない油分が混入している。
これら廃液中の油分は、使用する水の量に比べると少量ではあるが、水質汚濁防止法で規定されている油分濃度(5ppm)を超えるため、廃液の殆どが水分でありながら、その全量を産業廃棄物として処分する必要がある。そのため、廃液の廃棄処分にかかるコストが増えてしまうといった問題があった。
また、廃液の処分量を低減させるためには、水分と油分を油水分離装置によって分離させて、油分のみを廃棄する方法があるが、燃料保管用タンクは消防法等により各々一定の離隔距離をとって設置する必要があるため、既存の固定式油水分離装置を採用した場合、各々のタンクから油水分離装置に廃液を導入するための配管等の付随設備の新設や維持にコストがかかるといった問題があった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、コストを極力かけずに燃料保管用タンクの洗浄に伴って発生する廃液の水分と油分を効率よく分離でき、廃液の処分量の低減を可能とし、コンパクトであり、簡単に移動が可能な燃料保管用タンクの洗浄廃液処理に用いる可搬式油水分離装置及びこれを用いた燃料保管用タンクの洗浄廃液処理方法を提供することを課題としている。
本発明の燃料保管用タンクの洗浄廃液処理方法及びそれに用いる可搬式油水分離装置は、上記の課題を解決するために、以下のことを特徴としている。
第1に、本発明の燃料保管用タンクの洗浄廃液処理に用いる可搬式油水分離装置は、
航空燃料、灯油、軽油のいずれかからなる燃料が保管される燃料保管用タンクを、温水ではない高圧水を用いて洗浄することにより発生する廃液を水分と油分に分離して処理するために使用される可搬式油水分離装置であって、
油水分離に用いる装置が、前記燃料保管用タンクから排出ポンプ及びこれに接続された排出ホースを介して受け取った廃液に含まれる夾雑物をあらかじめ除去する、1000L/h以上の処理能力を有するプレフィルターと、タンク、前記タンク内に備えられた油水分離フィルター、前記タンクの底部に設けられた、廃液を前記油水分離フィルターに送り込むための廃液導入孔、前記タンクの下部に設けられた、分離された水分を排出するための水分排出口、及び前記タンクの上部に設けられた、分離された油分を排出するための油分排出口を有し、夾雑物が除去された前記廃液を両者の比重差を利用して水分と油分に分離させ、水分は水質汚濁防止法で規定されている油分濃度5ppm以下にして前記水分排出口から排水させ、油分は前記油分排出口から産業廃棄物として回収するコアレッサー式油水分離装置のみからなり、
前記プレフィルターと前記コアレッサー式油水分離装置が輸送パイプにより繋がれており、前記プレフィルターと前記コアレッサー式油水分離装置が1つの筐体に設けられ
さらに、当該可搬式油水分離装置の移動のために把持するための取っ手を備えたハンドルと、当該可搬式油水分離装置の移動時には当該可搬式油水分離装置を傾斜させた状態で人の力で移動可能とし、当該可搬式油水分離装置の使用時には、装置底部と同じ位置となる移動用の2つの車輪とを備えた移動手段が設けられ、前記移動手段である2つの車輪は100mmの段差を超えることができる直径を有し、かつ装置本体から離れて設けられていることを特徴としている。
第2に、本発明の燃料保管用タンクの洗浄廃液処理方法は、燃料保管用タンク内の燃料を全て抜き取り、空の状態にし、高圧洗浄機によりタンク底板全般の洗浄を行い、洗浄後の廃液をタンク内中央に集める洗浄工程と、洗浄後に、洗浄に伴って発生した廃液を排出ポンプ及びこれに接続された排出用ホースにより行う廃液排出工程と、上記第1に記載の可搬式油水分離装置を用い、前記廃液から夾雑物を除去し、夾雑物が除去された廃液を水分と油分に分離させ、水分は水質汚濁防止法で規定されている油分濃度5ppm以下にして排水させ、油分は産業廃棄物として回収する廃液油水分離工程を有することを特徴としている。
本発明の燃料保管用タンクの洗浄廃液処理方法及びそれに用いる可搬式油水分離装置によれば、コストを極力かけずに燃料保管用タンクの洗浄に伴って発生する廃液の水分と油分を効率よく分離でき、廃液の処分量の低減を可能とし、コンパクトであり、簡単な移動を可能としている。
本発明の実施形態としての実施例1の可搬式油水分離装置を示した概略透視正面図である。 本発明の実施形態としての実施例1の可搬式油水分離装置を示した概略透視側面図である。 コアレッサー式油水分離装置の構造を示す概略断面図である。 本発明の可搬式油水分離装置を移動のために傾けた状態を示す概略図である。 本発明の燃料保管用タンクの洗浄廃液処理方法の工程を示したフロー図である。
以下、発明を実施するための形態を示し、本発明の燃料保管用タンクの洗浄廃液処理に用いる可搬式油水分離装置について説明する。図1は本発明の可搬式油水分離装置の構造の一実施形態を示す概略透視正面図であり、図2はその概略透視側面図である。
本発明の可搬式油水分離装置1は、ポンプ2と、プレフィルター3と、コアレッサー式油水分離装置4と、移動手段5を備えている。
ポンプ2は、回収された水分と油分が混合した廃液を廃液導入口7から装置内に吸引するとともに、プレフィルター3及びコアレッサー式油水分離装置4に供給するための装置である。ポンプ2は、廃液導入口7から廃液を連続的に効率よく装置内に供給できる性能を有するものであれば特に制限はなく、例えば、ダイヤフラムポンプ、ギアポンプ、ベーンポンプ等を用いることができる。これらの中でも、小型、軽量で、空港等の防爆エリアでの使用が可能である等の観点から、圧縮空気により駆動するダイヤフラムポンプを特に好適に用いることができる。なお、ポンプ2の駆動源に圧縮空気を用いる場合には、圧縮空気を連続的に供給可能なコンプレッサー等を可搬式油水分離装置1内に設けるか、別途用意する。
上記ポンプ2により導入された廃液は、まず、プレフィルター3に供給される。プレフィルター3は、廃液中に存在する液体以外の夾雑物を排除するために設けられるフィルターである。
プレフィルター3の処理能力としては、後述するコアレッサー式油水分離装置4での油水分離処理を考慮して、少なくとも15μm以上の夾雑物を排除することが考慮され、プレフィルターカートリッジの仕様を変更することにより、種々の大きさの夾雑物の排除に対応させることができる。また、コアレッサー式油水分離装置4の処理能力を阻害しない範囲として、1000L/h以上の処理能力を有することが考慮される。
プレフィルター3は、上記所定の夾雑物を排除可能であり、所定の流量で特定の夾雑物を排除可能な能力を有するものであれば特に制限なく用いることができ、例えば、ろ過フィルター、ストレーナー、遠心分離機等を用いることができる。これらの中でも、メンテナンス性やコストの観点から、ろ過フィルターを好適に用いることができる。
次に、夾雑物が排除された廃液は、コアレッサー式油水分離装置4に供給される。コアレッサー式油水分離装置4は、廃液に分散している微小油分を凝集し、水分と油分を分離させる油水分離装置である。図3にコアレッサー式油水分離装置4の概略断面図を示す。コアレッサー式油水分離装置4は、タンク16内に油水分離フィルター17を備えており、タンク16底部には廃液を油水分離フィルターに送り込むための廃液導入孔18が設けられ、タンク16下部には、分離された水分を排出するための水分排出口19が、また、タンク16上部には、分離された油分を排出するための油分排出口20が設けられている。
また、タンク16には、タンク16内部への廃液の導入状況や、水分と油分の分離状況を目視により確認することを目的としてサイトグラス21が設けられている。
コアレッサー式油水分離装置4における廃液の油水分離の機序は、まず、油水分離フィルター17に廃液を圧送することにより、廃液の微小に分散した油分が粗大化する。そして、油水分離フィルター17を通過して粗大化した油分は、タンク16内で比重差により瞬時に水分と分離され、分離された油分は比重により上方に、水分は下方に向かって完全二層系に分離する。
なお、コアレッサー式油水分離装置4により分離された水分は、水質汚濁防止法で規定されている油分濃度5ppm以下にすることができ、また、条例において排水基準が厳しい地域において規定する油分濃度3ppm以下にすることもできる。
コアレッサー式油水分離装置4により分離された水分は、コアレッサー式油水分離装置4のタンク16の下部に設けられた水分排出口19から排出され蓄積された後、法令等で規定された油分濃度以下であり、他の処理規制物質の混入がないことを確認した上で排水する
また、分離された油分は、コアレッサー式油水分離装置4のタンク16の上部に設けられた油分排出口20から排出され、一旦ドラム缶等に蓄積された後、一定量溜まった段階でタンクローリー等に移し替えて産業廃棄物として処分する。
また、コアレッサー式油水分離装置4による油水分離能力は、通常、1000L/h程度であるため、ポンプ2の圧送による廃液の流量もこれに合わせて設定することが考慮される。
なお、本実施形態の可搬式油水分離装置1で処理可能な廃液としては、航空燃料、灯油、軽油のいずれかが貯蔵された燃料タンクの洗浄により発生した廃液を対象とすることができる。
図1、図2に示す可搬式油水分離装置1において、ポンプ2、プレフィルター3、コアレッサー式油水分離装置4は輸送パイプ12により繋がれている。これら輸送パイプ12は、本発明の可搬式油水分離装置1の処理能力に耐え得るものであれば特に制限なく用いることができ、例えば、金属パイプや輸送ホース等を用いることができる。これらの中でも、軽量で耐圧力に富み柔軟性のある輸送ホースであるブレードホースを好適に用いることができる。
さらに、可搬式油水分離装置1には、タンク6内の充填状況を確認するために、タンク6上部とタンク6下部をタンク6外部で繋いだ、外部から視認可能な透明性を有するホースからなるレベル計15を設けることもできる。
また、本発明の可搬式油水分離装置1は、移動手段5を備えている。具体的には、ポンプ2、プレフィルター3、コアレッサー式油水分離装置4を固定した筐体の下部側面にタイヤ5を2個設け、可搬式油水分離装置1の使用時には、装置底部と同じ位置となり、可搬式油水分離装置1を傾けることにより移動可能とする移動手段5が挙げられる。
タイヤ5の大きさは、使用状況に応じて適宜設定することができるが、通常、100mm程度の段差を乗り越えられる程度の直径のタイヤ5が考慮される。また、タイヤ5の径を大きくすることにより、砂利道等においても安定した運搬が可能となる。
また、可搬式油水分離装置1には伸縮収納可能なハンドル13を設けることができる。図4に示すように、ハンドル13を伸ばした状態で可搬式油水分離装置1を地面から30°程度傾けることにより、簡単に人の力で移動させることができる。また、ハンドル13に、自動車等との接続を可能とするアタッチメントを取り付けることにより、さらに容易に運搬が可能となる。
また可搬式油水分離装置1に取っ手14を設けることにより、その取っ手14を持って可搬式油水分離装置1を持ち上げることにより段差等を容易に超えることもできる。
以上、本発明を一実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、可搬式油水分離装置1の廃液の流路において、ポンプ2の次にプレフィルター3を設けているが、プレフィルター3の次にポンプ2を設けて、まず、プレフィルター3で廃液の夾雑物を排除してからポンプ2に通過させることもできる。
これにより、ポンプ2に対する夾雑物による負担を軽減させることができ、より効率よく廃液の供給を行うことができる。
上記の構成を有する本発明の可搬式油水分離装置1によれば、燃料保管用タンクの洗浄に伴って発生する廃液の水分と油分を効率よく分離できるとともに、コンパクトで、簡単に移動が可能な可搬式油水分離装置1とすることができる。
次に、本発明の可搬式油水分離装置1を使用する燃料保管用タンクの洗浄廃液処理方法(以下、単に廃液処理方法と略称する)の実施形態を詳細に説明する。図5に本発明の廃液処理方法の工程のフロー図を示す。
(洗浄工程(S−1))
本実施形態の廃液処理方法では、まず、燃料保管用タンクの洗浄を行う。洗浄に先立って、タンク内の燃料を全て抜き取り、空の状態にする。そして、高圧洗浄機等によりタンク底板全般の洗浄を行う。また、洗浄とともにゴムべら等により洗浄後の廃液をタンク内中央に集める。
タンク内の洗浄においては、例えば、比較的容量の小さい4000KLのタンクでは約5時間程度の時間をかけて洗浄を行う。また、洗浄には、約1000L程度の洗浄水が用いられる。なお、燃料用タンク内に貯蔵されている燃料の種類としては、例えば、航空燃料、灯油、軽油のいずれかが例示される。
(廃液排出工程(S−2))
上記タンク内の洗浄を行いながら、或いは洗浄後に、洗浄に伴って発生した廃液を廃液排出工程(S−2)によりタンク外に排出する。廃液の排出は、排出ポンプ及びこれに接続された排出用ホースにより行うことができる。排出した廃液は一旦タンク外のドラム缶等に貯めておくか、そのまま次工程の廃液油水分離工程(S−3)に導入させる。
なお、従来の廃液処理では、タンクから排出した廃液の全量をそのままタンクローリー等に貯めて産業廃棄物業者に引き渡して処分していたため、廃液の処分には高いコストがかかっていた。
(廃液油水分離工程(S−3))
タンクの洗浄後、タンク外に排出した廃液を油水分離工程(S−3)で水分と油分に分離する。この油水分離工程では、前述した可搬式油水分離装置1を用いて分離する。可搬式油水分離装置1は、前記のとおり非常にコンパクトに設計されており、人の力で容易に移動が可能であるため、タンクの洗浄時に現場に移動して、その場で油水分離処理が可能である。そのため、油水分離処理のために廃液の全量を別の場所の処理施設に輸送する必要がなく、簡便且つ低コストでの油水分離処理が可能となる。
可搬式油水分離装置1により分離された水分は、一旦ドラム缶等に蓄積された後、一定量蓄積された段階で、法令等で規定された油分濃度以下であり、かつ他の処理規制物質の混入がないことを確認した上で排水する。また、可搬式油水分離装置1により分離された油分は、一旦ドラム缶等に蓄積された後、一定量溜まった段階でタンクローリー等に移し替えて産業廃棄物として処分する。
なお、分離した油分は、分離した水分に比べて非常に少量である。従って、産業廃棄物として処分する油分は、従来の廃液全量に比べて非常に少ない量で済むため、処分のコストを大幅に減少させることができる。
即ち、上記本発明の廃液処理方法によれば、燃料保管用タンクの洗浄に伴って発生する廃液の処分量低減が可能となる。
1 可搬式油水分離装置
2 ポンプ
3 プレフィルター
4 コアレッサー式油水分離装置
5 移動手段(タイヤ)
6 タンク
7 廃液導入孔
8 油水分離フィルター
9 水分排出口
10 油分排出口
11 サイトグラス
12 輸送パイプ
13 ハンドル
14 取っ手
15 レベル計
16 タンク
17 油水分離フィルター
18 廃液導入孔
19 水分排出口
20 油分排出口
21 サイトグラス

Claims (2)

  1. 航空燃料、灯油、軽油のいずれかからなる燃料が保管される燃料保管用タンクを、温水ではない高圧水を用いて洗浄することにより発生する廃液を水分と油分に分離して処理するために使用される可搬式油水分離装置であって、
    油水分離に用いる装置が、
    前記燃料保管用タンクから排出ポンプ及びこれに接続された排出ホースを介して受け取った廃液に含まれる夾雑物をあらかじめ除去する、1000L/h以上の処理能力を有するプレフィルターと、
    タンク、前記タンク内に備えられた油水分離フィルター、前記タンクの底部に設けられた、廃液を前記油水分離フィルターに送り込むための廃液導入孔、前記タンクの下部に設けられた、分離された水分を排出するための水分排出口、及び前記タンクの上部に設けられた、分離された油分を排出するための油分排出口を有し、夾雑物が除去された前記廃液を両者の比重差を利用して水分と油分に分離させ、水分は水質汚濁防止法で規定されている油分濃度5ppm以下にして前記水分排出口から排水させ、油分は前記油分排出口から産業廃棄物として回収するコアレッサー式油水分離装置のみからなり、
    前記プレフィルターと前記コアレッサー式油水分離装置が輸送パイプにより繋がれており、前記プレフィルターと前記コアレッサー式油水分離装置が1つの筐体に設けられ
    さらに、当該可搬式油水分離装置の移動のために把持するための取っ手を備えたハンドルと、当該可搬式油水分離装置の移動時には当該可搬式油水分離装置を傾斜させた状態で人の力で移動可能とし、当該可搬式油水分離装置の使用時には、装置底部と同じ位置となる移動用の2つの車輪とを備えた移動手段が設けられ、前記移動手段である2つの車輪は100mmの段差を超えることができる直径を有し、かつ装置本体から離れて設けられていることを特徴とする燃料保管用タンクの洗浄廃液処理に用いる可搬式油水分離装置。
  2. 燃料保管用タンク内の燃料を全て抜き取り、空の状態にし、高圧洗浄機によりタンク底板全般の洗浄を行い、洗浄後の廃液をタンク内中央に集める洗浄工程と、
    洗浄後に、洗浄に伴って発生した廃液を排出ポンプ及びこれに接続された排出用ホースにより行う廃液排出工程と、
    請求項1に記載の可搬式油水分離装置を用い、前記廃液から夾雑物を除去し、夾雑物が除去された廃液を水分と油分に分離させ、水分は水質汚濁防止法で規定されている油分濃度5ppm以下にして排水させ、油分は産業廃棄物として回収する廃液油水分離工程を有することを特徴とする燃料保管用タンクの洗浄廃液処理方法。
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