JP6345468B2 - 医用画像診断装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、X線CT装置等の医用画像診断装置に関し、被検体を撮影する際の被検体の位置決めを容易にするとともに、被検体の被曝量を低減することができる医用画像診断装置に関する。
従来、医用画像診断装置(例えばX線CT装置)による検査において、技師等の操作者は検査室内で寝台に寝た被検体の位置決めを行うが、位置決めは、操作者が投光器(レーザー)を用いて目視で行っている。位置決めが終わると、操作者は検査室から操作室に移動して、CTコンソールからスキャンプランを選択し、スキャノ像の撮影を行い、CTコンソールからスキャノ像を確認し、撮影範囲を決定する。またスキャノ像を確認した際に、被検体の体が曲がっていたり、ガントリの回転中心からずれている場合は、操作者が操作室から検査室に移動し、被検体の位置を調整するようにしている。
しかしながら病院によっては、1日に20〜30人の検査を実施しており、操作者の検査室への出入りは検査のワークフローにおいて障害となる可能性がある。また被検体の位置を調整した後、操作者は再び検査室から操作室に移動し、再度スキャノ像の撮影を行うため、被検体の被ばく量が増える。特に、経験の浅い操作者にとっては、灯光器を用いた目視による位置決めでは回転中心に合わないことがあり、頭部の位置決めの際には、被検体の目にレーザーが当たるリスクもある。
特許文献1には、被検体の中心位置がスキャンセンタからずれたか否かを検出し、操作者に報知するX線CT装置が開示されている。また特許文献2には、X線の推定曝射範囲の画像と被検体の画像とを重ねて表示させることで、被検体の位置決めを容易にするX線CT装置が開示されている。しかしながら、操作者による作業が多く、かつ被検体への被曝を低減するため、さらなる改善が求められている。
特開2001−190541号公報 特開2009−268793号公報
発明が解決しようとする課題は、天板上での被検体の傾きを警告し、また、被検体の特徴部位が撮影手段の撮影位置にくるように天板の移動量を算出して、天板を移動可能にする医用画像診断装置を提供することにある。
実施形態に係る医用画像診断装置は、被検体を載置する天板を備えた寝台と、前記被検体の医用画像を収集する撮影手段を含むガントリと、前記被検体の光学画像を取得する画像取得部と、前記光学画像に基づいて、前記被検体の特徴部位の3次元的な位置情報を取得する位置算出部と、複数の前記特徴部位を結ぶ線をマーク画像とし、前記天板の長手方向の軸に対する前記マーク画像の角度に基づいて、前記天板上の前記被検体の傾き量を求め、求めた前記傾き量に基づいて警告の要否を判断する判断部と、前記判断部で、警告要と判断されたときに警告を出力する警告部と、を備える。
一実施形態に係る医用画像診断装置の全体構成を示す側面図と正面図。 一実施形態においてガントリをチルトさせた状態を示す斜視図。 一実施形態におけるX線CT装置の全体構成を示すブロック図。 一実施形態における位置設定部の構成を示すブロック図。 一実施形態における位置設定部の動作を説明するフローチャート。 一実施形態における予約情報取得画面の一例を示す説明図。 一実施形態における3次元情報検出部の一例を示すブロック図。 一実施形態における被検体までの距離を白黒の濃淡で表現した図、及び全身の骨格情報を示す説明図。 一実施形態におけるOMラインを抽出する際の動作を示す説明図。 一実施形態における頭部の位置決めと表示部での表示例を示す説明図。 一実施形態における寝台位置の数値と表示部での表示例を示す説明図。 一実施形態におけるガントリのチルト動作と表示部での表示例を示す説明図。 一実施形態において被検体の両肩が曲がっている状態と表示部での表示例を示す説明図。 一実施形態において被検体の外耳孔の中心がガントリの回転中心とずれている状態と表示部での表示例を示す説明図。 一実施形態においてガントリのチルト角度とOMラインの角度が異なっている状態と表示部での表示例を示す説明図。 一実施形態におけるCT検査の流れを示すフローチャート。
以下、発明を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付す。
(第1の実施形態)
図1は本発明の一実施形態に係る医用画像診断装置の全体構成を示す側面図(a)と正面図(b)である。以下の説明では、医用画像診断装置としてX線CT装置を例に説明する。
図1において、X線CT装置100は、ガントリ10を有している。ガントリ10内には回転部が設けられ、回転部内には、X線管とX線検出器が対向して配置されており、回転部の中心部分は開口し、開口部11に寝台の天板15(点線で示す)が挿入可能になっている。尚、ガントリ10の回転部の回転中心をSで示す。以下の説明では、Sを「ガントリ10の回転中心S」と称す。
ガントリ10の開口部11の周囲には特徴部位検出部24と、3次元情報検出部25と、表示部26、及び操作パネル27を備えている。これらの詳細については後述する。ガントリ10は、チルト制御部(後述)によって傾斜することができる。
図2は、ガントリ10をチルトさせた状態を示している。図2では、前方向に傾斜させた状態を示しているが、後方にも傾斜することができる。
図3は一実施形態に係るX線CT装置100の全体構成を示すブロック図である。図3において、X線CT装置100は、ガントリ10を有している。ガントリ10内には、開口部11の外周に回転部12が設けられ、回転部12は回転機構によって回転する。回転部12には、X線管13と、X線検出器14が対向して配置されている。また開口部11には寝台の天板15に載置された被検体Pが挿入される。
被検体Pを透過したX線はX線検出器14で電気信号に変換され、データ収集部16で増幅され、デジタルデータに変換される。このデジタルデータは、データ伝送装置17を介して投影データとして操作コンソール30(後述)に伝送される。X線検出器14は、多数のX線検出素子が被検体Pの体軸方向(スライス方向)及び体幅方向(チャンネル方向)にマトリクス状に配列されており、スライス方向に配列された検出器列毎に投影データを収集する。X線管13及びX線検出器14は、被検体Pの医用画像を収集する撮影手段を構成する。
また、ガントリ10にはガントリ制御部18、スリップリング19、チルト制御部20を設けている。ガントリ制御部18は回転部12の回転を制御する。天板15は、寝台21に設けた寝台駆動装置22によってガントリ10の開口部11に進退可能であり、かつ寝台21(天板15)の高さ位置を調整することができる。寝台駆動装置22には寝台制御部23から駆動信号が供給される。
寝台21には、天板15のスライス方向(被検体Pの体軸方向)の位置を電気的に検出する検出器を備えており、寝台21は寝台制御部23に対して寝台の位置情報を送る。したがって、回転部12の回転と天板15の移動によって連続スキャンが可能であり、連続スキャンにより多方向の投影データを時系列的に収集することができる。
さらに、ガントリ10の開口部11の周囲には、被検体の光学画像を取得する画像取得部(特徴部位検出部24と3次元情報検出部25で成る)と、表示部26、及び操作パネル27を備えている。特徴部位検出部24は、例えばカメラであり、以下、カメラ24として説明する。
またX線CT装置100は、操作コンソール30を備えている。操作コンソール30は、コンピュータシステムを構成するもので、前処理部31を有し、データ伝送装置17からのデータが前処理部31に送られる。前処理部31では、信号強度の補正や信号欠落の補正等の処理を行い、投影データをバスライン301上に出力する。バスライン301にはシステム制御部32が接続されている。
システム制御部32には、入力部33が接続されている。またバスライン301には、データ記憶部34、再構成処理部35、画像処理部36、表示手段37及びネットワークインタフェース(I/F)38が接続されている。またシステム制御部32は高電圧発生部39に接続されている。
システム制御部32(制御部)は、ホストコントローラとして機能し、CPUやROMを含み、操作コンソール30の各部の動作や、ガントリ制御部18、チルト制御部20、寝台制御部23、高電圧発生部39を制御する。さらにシステム制御部32には、被検体Pの3次元的な位置を検出するために、カメラ24で撮影した被検体Pの画像が入力されるとともに3次元情報検出部25から被検体Pの3次元情報が入力される。さらにシステム制御部32は、操作パネル27からの情報が入力され、かつ表示部26に表示情報を出力する。
入力部33はキーボード、マウス等を有し、技師等の操作者によって操作され、データ処理する上で各種の設定を行う。また、入力部33は被検体の状態や検査方法等の各種情報を入力したり、マウス操作により検査部位の設定を行う。
データ記憶部34は、収集した投影データから得た断層画像データ(生データ)を記憶する。再構成処理部35は、データ記憶部34に記憶した断層画像データから関心領域或いは関心臓器を抽出し、3D画像データ等を再構成する。画像処理部36は、再構成処理部35で再構成した画像を処理して、表示手段37へ表示用の画像を出力する。
表示手段37は、画像処理部36によって得られた各種の画像等を表示する。高電圧発生部39は、スリップリング19を介してX線管13に電力を供給し、X線の曝射に必要な電力(管電圧、管電流)を与える。X線管13は、被検体Pの体軸方向に平行なスライス方向と、それに直交するチャンネル方向の2方向に広がるビームX線を発生する。
また、バスライン301にはネットワークインタフェース(I/F)38が接続されている。システム制御部32は、バスライン301及びI/F38を介してネットワークに接続され、例えばRISやHISに接続された管理サーバ、オーダ発行サーバ等と通信を行う。
図4は、本実施形態の主要部を構成する位置設定部40を示すブロック図である。位置設定部40は、システム制御部32内に設けられ、カメラ24からの画像、3次元情報検出部25からの3次元情報、及び操作パネル27からの情報が入力され、かつ表示部26に警告(メッセージを含む)の表示を行う。
位置設定部40は、システム制御部32(制御部)の制御のもとに天板15上の被検体の位置を設定するものであり、検査情報取得部41、3次元情報検出部25、カメラ42、位置算出部43、移動量算出部44、チルト角算出部45を備え、位置算出部43は表示部26に接続している。また移動量算出部44とチルト角算出部45は、駆動部46に接続されている。駆動部46は、寝台21及びガントリ10を駆動し、寝台21の高さ、天板15の水平位置、ガントリ10のチルト角を制御するものであり、駆動部46は、チルト制御部20と寝台駆動装置22及び寝台制御部23を含む。
図5は、位置設定部40の動作を概略的に説明するフローチャートである。図5において、ステップS1で検査情報取得部41は、技師が入手した検査情報や、CT検査予約情報から位置決め部位(頭部、胸部等)の情報を取得する。検査情報取得部41は、例えばRIS又はHISから予約情報を取得することができる。ステップS2で、3次元情報検出部25は、寝台21上に寝ている被検体の3次元情報を検出する。3次元情報には、頭部、胸部、腹部等の(ピクセルごとの)座標が含まれる。
ステップS3で、特徴部位抽出部42は、カメラ24の画像及び3次元情報検出部25からの3次元情報をもとに、位置決めに必要な特徴部位、例えば、耳の形、OMライン(眼窩中心と外耳孔の中心を結ぶ眼窩外耳孔線: Orbitomeatal line)、頸部や両肩の位置などを抽出する。ステップS4で、位置算出部43は、カメラ24及び3次元情報検出部25で取得した光学画像に基づいて、被検体の特徴部位の3次元的な位置情報を取得し、特徴部位のガントリ10に対する相対的な座標を算出する。
ステップS5で、移動量算出部44は、被検体Pを位置決めしたあとの特徴部位とガントリ10の相対的な座標が0となるために必要な寝台21の移動量を算出する。つまり、位置算出部43で算出した座標をもとに、被検体Pをガントリ10に対して位置合わせするに必要な天板15の移動量を算出する。移動量算出部44は、算出した移動量をもとに駆動部46を制御し、寝台(天板)の位置を制御する。
ステップS6で、チルト角算出部45は、特徴部位抽出部42が抽出したOMラインを基に、ガントリ10の最適なチルト角を算出して提示する。チルト角算出部45は、算出したチルト角をもとに駆動部46を制御し、ガントリ10の傾斜角を制御する。そしてステップS7では、位置算出部43が算出した座標を基に、表示部26に、体の曲がり具合が大きい場合等に警告やメッセージを表示する。
以下、位置設定部40の動作を具体的に説明する。検査情報取得部41は、技師が入手した検査情報やCT検査予約情報をもとに、主に、位置決め部位(頭部、胸部等)の情報を取得する。取得先は、RIS,HISなどの情報システムである。或いは、操作者が検査開始時に入力した情報を取得する。
図6は、操作コンソール30の表示手段37での予約情報取得画面を示している。予約情報取得画面をマウスで操作することにより、例えばRISやHISに接続された管理サーバ或いはオーダ発行サーバ等と通信を行い、被検体名、被検体IDをもとに検査予定日や検査開始時刻の情報を取得することができる。また検査予約情報を取得することで検査部位がどこであるかを知ることができる。
3次元情報検出部25は、寝台21上で寝ている被検体の3次元情報を検出する。3次元情報には、頭部、胸部、腹部等の(ピクセルごとの)座標が含まれる。3次元情報検出部25としては、例えばKinect(登録商標)、Leap(登録商標)等の市販のセンサを利用することができる。
図7は、3次元情報検出部25の一例を示すブロック図であり、例えば、Kinect(登録商標)のセンサを用いた例を示す。3次元情報検出部25は、ガントリ10の開口部11の上部(図1参照)に取り付けられ、天板15の上の被検体Pを検知し、被検体の動作情報と被検体Pを撮影した動画情報を収集する。Kinect(登録商標)は、人の動きを認識するものであり、RGBカラー・カメラ、深度センサ、マイクアレイ等を含み、カメラに被検体を映すことで、被検体までの距離を計測し、被検体の骨格の様々な動きを検出することができる。
図7において、3次元情報検出部25は、カラー画像収集部51と、距離画像収集部52と、情報生成部53とを有する。カラー画像収集部51は、RGBカラー・カメラを含み、天板15上の被検体Pを撮影し、カラー画像情報を収集する。例えば、被検体Pの表面で反射される光を受光素子(例えばCMOSやCCD)で検知し、可視光を電気信号に変換する。そして、電気信号をデジタルデータに変換することにより、撮影範囲に対応する1フレームのカラー画像情報を生成する。
この1フレーム分のカラー画像情報には、例えば、撮影時刻情報と、この1フレームに含まれる各画素にRGB値が対応付けられた情報とが含まれる。カラー画像収集部51は、次々に検知される可視光から連続する複数フレームのカラー画像情報を生成することで、撮影範囲を撮影する。
距離画像収集部52は、被検体Pを撮影し距離画像情報を収集する。距離画像収集部52は、例えば、赤外線を周囲に照射し、照射波が被検体の表面で反射された反射波を受光素子(例えばCMOSやCCD)で検知する。そして、照射波とその反射波との位相差や、照射から検知までの時間に基づいて、被検体との距離を求め、撮影範囲に対応する1フレームの距離画像情報を生成する。
1フレーム分の距離画像情報には、例えば、撮影時刻情報と、撮影範囲に含まれる各画素に対応する被検体との距離情報とが含まれる。距離画像収集部52は、次々に検知される反射波から連続する複数フレームの距離画像情報を生成することで、撮影範囲を撮影する。距離画像収集部52によって算出される距離の単位は、例えば、メートル[m]である。
情報生成部53は、被検体Pの情報を生成する。概略的に説明すると、情報生成部53は、人体パターンを用いたパターンマッチングにより、距離画像収集部52によって生成される距離画像情報から、人体の骨格を形成する各関節の座標を得る。距離画像情報から得られた各関節の座標は、距離画像の座標系(以下、「距離画像座標系」と呼ぶ)で表される値である。
情報生成部53は、次に、距離画像座標系における各関節の座標を、天板15上の被検体Pがいる3次元空間の座標系(以下、「世界座標系」と呼ぶ)で表される値に変換する。この世界座標系で表される各関節の座標が、1フレーム分の骨格情報となる。また、複数フレーム分の骨格情報が3次元の情報となる。
図8(a)は、3次元情報検出部25から被検体Pまでの距離を白黒の濃淡で表現した図を示している。図8(b)は、3次元情報検出部25によって得られる全身の骨格情報を示している。骨格情報は、各関節の座標情報を含んでいる。
図8(b)において、複数の黒丸(a〜t)は、頭部から両肩、腰、左右の肘、左右の手首、左右の臀部、左右の膝、左右の足首、左右の足根などの関節部分を示す。3次元情報検出部25は、被検体Pの骨格を形成する各関節の座標情報をもとに骨格情報を取得する。また各関節の位置の変化を算出することで被検体Pの動き、つまりモーション情報を得ることができる。
特徴部位抽出部42は、検査情報取得部41で入手した検査予約情報をもとに被検体の位置決め部位(頭部、胸部等)を指定する。また3次元情報検出部25からの3次元情報及びカメラ24の撮影画像をもとに、位置決めに必要な特徴部位、例えば、頭部検査の場合は、外耳孔、OMライン、両方の目、顔の輪郭などを抽出する。胸部検査の場合は、肩の骨格点、腹部の骨格点、胸の中心点などを抽出する。
図9は、3次元情報検出部25によって得た全身の骨格情報及び顔の輪郭情報と、カメラ24によって被検体Pの耳部を撮影した画像とを処理してOMラインを抽出する動作説明図である。図9(a)は、カメラ24で撮影した耳部の画像であり、(b)は、色や距離の情報もとに画像を2値化したものである。そして特徴部位抽出部42は、(c)で示すように外耳孔を抽出する。
また特徴部位抽出部42は、図9(d)に示すように、3次元情報検出部25によって得た顔の骨格情報(d1)をもとに、顔の輪郭情報(d2)を生成する。そして、特徴部位抽出部42は、図9(e)に示すように眼窩中心と外耳孔の中心を結ぶOMラインを抽出する。
位置算出部43は、3次元情報検出部25の取り付け位置の情報を基に、特徴部位抽出部42が抽出した特徴部位の、ガントリ10の回転中心Sに対する座標(特徴部位座標)を算出する。3次元情報検出部25の取り付け位置は、図1に示すように予め設定されており、取り付け位置の情報も例えばデータ記憶部34に記憶されている。したがって、
特徴部位の座標(X,Y,Z)=回転中心Sに対する3次元情報検出部25の取付位置の座標(X0,Y0,Z0)+3次元情報検出部25に対する特徴部位の座標(X1,Y1,Z1)
となる。
また位置算出部43は、判断部431を含み、判断部431は特徴部位抽出部42が抽出した特徴部位の情報をもとに、天板15上での被検体の傾き量を算出する。被検体Pは、通常状態では、頭部から足の先端に向かう体軸が天板15の長手方向の軸と平行になるように載置されるが、体軸が天板15の長手方向の軸に対して傾斜することがある。天板15上での被検体の傾きは、例えば特徴部位抽出部42が抽出した両肩の骨格点を結ぶ線や、両方の目と目を結ぶ線などをマークにして、天板15の長手方向の軸に対してマークとなる線が直交しているか否かを判断して傾きを検出する。また判断部43は、被検体の傾き量をもとに警告を表示するか否かを判断し、直交すべき線が予め設定した角度以上に傾いたときは、表示部26に警告を表示する。
移動量算出部44は、回転中心Sと特徴部位の相対的な座標がゼロとなるために必要な寝台の移動量を算出する。図10(a)は、頭部の位置決めを示す説明図である。頭部の位置決めでは、外耳孔の中心とガントリ10の回転中心Sとを位置合わせする。このため、被検体Pの外耳孔の中心がガントリ10の回転中心Sに対してずれているときは、算出した移動量をもとに例えば、図10(b)に示すように、「寝台を495mm上方向に、1351mm奥方向に移動して下さい」といったメッセージを表示部26に表示する。
また移動量算出部44は、外耳孔の中心とガントリ10の回転中心Sの位置が合うように、最適な寝台位置を算出して操作パネル27に表示してもよい。図11(a)は、操作パネル27上に表示される寝台位置の数値を示す説明図である。操作パネル27には、ガントリ10のチルト角度、寝台の高さ位置、及び天板15の水平動位置の数値が表示される。また表示部26には、図11(b)に示すように、例えば、「寝台高さを1105mmに、天板水平動位置を245mmに合わせてください。」といったメッセージが表示される。操作者は、操作パネル27や表示部26に表示された数値を入力部33又は操作パネル27に入力して駆動部46を駆動して、寝台21の高さや天板15の水平動位置を移動することにより、被検体の外耳孔の中心とガントリ10の回転中心Sを合わせることができる。
チルト角算出部45は、特徴部位抽出部が抽出したOMラインを基に、ガントリ10の最適なチルト角を提示する。図12(a)はガントリ10が垂直方向に直立し、OMラインに対して所定の角度がある状態を示している。チルト角算出部45は、図12(b)に示すように、表示部26に、例えば「ガントリを12度チルトしてください」といったメッセージを表示する。操作者は表示部26に表示された角度情報をもとに入力部33又は操作パネル27にチルト角度を入力して、駆動部46を駆動してガントリ10のチルト角度を制御する。図12(c)は、ガントリ10のチルト角度が制御された状態を示している。チルト角度とOMラインの角度が一致することで、被検体Pの目にX線が直接当たるのを防ぐことができる。
表示部26は、特徴部位座標算出部45が算出した座標を基に、体の曲がり具合が大きい場合などに警告、メッセージを表示する。
図13(a)は、被検体Pの両肩が天板15の長手方向の軸に対して垂直にある正規の状態を示し、(b)は両肩が天板15の長手方向の軸に対して垂直ではなく曲がっている(傾いている)状態を示している。被検体Pの両肩が曲がっているか否かの判断は3次元情報検出部25からの情報をもとに位置検出部43の判断部431で判断する。
判断部431は、例えば、3次元情報検出部25で検出した被検体の特徴部位、例えば両肩の骨格点を結ぶ線や、両方の目と目を結ぶ線などをマーク画像60とし、マーク画像60が、天板15の長手方向の軸に対して直交しているか否かを判断する。またマーク画像60は、表示部26に表示される。そして、図13(b)に示すように、マーク画像60が天板15の長手方向の軸に対して直交せず、予め設定した角度以上に傾いたときは、表示部26に警告を表示する。
したがって、表示部26には、図13(c)で示すように、例えば「体(両肩)が曲がっています。」、「確認してください。」といったメッセージが表示される。操作者は、従来、投光器のレーザーを頼りに被検体の位置決めを行っていたが、目視では曲がっているかどうかを判断するのが難しいため、体の曲がりを警告表示することは有用である。
尚、警告は、図13(c)のように、表示部26に表示する形態でも良いし、音声で報知する形態、或いは表示と音声の両方で報知する形態でもよい。したがって表示部26は、警告要と判断されたときに警告を出力する警告部を構成する。また表示部26には、マーク画像60だけでなく、被検体の光学画像を表示し、光学画像上にマーク画像60を重畳して表示するようにしても良い。
図14(a)は、頭部の位置決めにおいて、被検体Pの外耳孔の中心がガントリ10の回転中心Sに対してずれている状態を示している。このとき、表示部26には、図14(b)で示すように、例えば「高さが中心からずれています。」といったメッセージを表示する。
図15(a)は、ガントリ10が傾斜したときに、チルト角度とOMラインの角度が異なっている状態を示している。このとき、表示部26には、図15(b)で示すように、例えば「チルト角度が最適ではありません。」といったメッセージを表示する。
駆動部46は、移動量算出部44及びチルト角算出部45の算出結果をもとに、被検体の位置が最適となるよう、寝台21、天板15及びガントリ10を駆動させる。
図16は、CT検査の流れを示すフローチャートである。例えばX線CT装置等のモダリティを用いて被検体を検査・診断する場合は、図16で示すようなフローチャートに従って画像処理やスキャンが実行される。
スキャンする場合、図16のステップS11では検査予約のために被検体登録を行い、被検体ID、氏名、性別、年齢などを入力する。ステップS12では患者(被検体)をセッティングして撮影の準備に入る。ステップS13では、撮影位置(撮影部位)を決め、エキスパートプランを選択して、スキャノ像(スキャン計画をたてるための画像)を撮影する。またスキャン計画でX線の照射時間や照射条件等を決定した後、スキャンを実行する。また必要に応じて追加のスキャンを行う。そしてスキャンによって収集した画像データは、ステップS14で画像処理される。また画像データをフィルムに印刷する場合は、ステップS15のフィルミングの処理が行われる。
患者のセッティングステップS12では、一般的に患者の検査準備、患者を寝台に固定するため固定具を寝台に装着、患者を寝台に乗せる、患者を固定する、といったステップが必要となるが、撮影条件の選択や位置決めは正確に行う必要があり、位置決めが適切でない場合、アーチファクトやCT値のずれを生じ、画像に影響が出る。また撮影中に被検体が動くとアーチファクトの原因となる。
したがって、本実施形態のように、撮影する被検体の特徴部位の座標やOMラインを検出して自動的に寝台の高さや天板の位置を設定することにより、スキャノ画像を撮影することなく、被検体の位置決めを行うことができる。また被検体が動いた場合や、寝台の高さや天板の位置、ガントリのチルト角度が正しくないときは、操作者が検査室を出る前に認識することができる。
以上述べた実施形態によれば、操作者の位置決めにかかる手間を低減できる。またレーザーが被検体の目に当たるリスクを回避することができる。
尚、第1の実施形態では、被検体の撮影の基準線としてOMラインを抽出してガントリ10のチルト角を制御する例を述べたが、被検体の眼窩下縁と外耳孔上部を結ぶReid基準線(RBライン:Reid’s Base Line)を抽出してガントリ10のチルト角を制御するようにしても良い。
また、以上述べた実施形態では、頭部の撮影を行う例を述べたが、他の部位を撮影することもできる。例えば、胸部の撮影では、被検体の胸部正中線を抽出し、被検体の中心位置が正中線上になるように位置決めを行って撮影をするとよい。 また以上述べた実施形態では、X線CT装置を例に説明したが、MRI装置など、被検体を天板上に位置決めして撮影する医用画像診断装置に適用することができる。
尚、本発明のいくつかの実施形態を述べたが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…ガントリ
15…天板
20…チルト制御部
21…寝台
23…寝台制御部
24…特徴部位検出部(カメラ)
25…3次元情報検出部
26…表示部(警告部)
27…操作パネル
30…操作コンソール
32…システム制御部
40…位置設定部
41…検査情報取得部
42…特徴部位抽出部
43…位置算出部
431…判断部
44…移動量算出部
45…チルト角算出部
46…駆動部

Claims (2)

  1. 被検体を載置する天板を備えた寝台と、
    前記被検体の医用画像を収集する撮影手段を含むガントリと、
    前記被検体の光学画像を取得する画像取得部と、
    前記光学画像に基づいて、前記被検体の特徴部位の3次元的な位置情報を取得する位置算出部と、
    複数の前記特徴部位を結ぶ線をマーク画像とし、前記天板の長手方向の軸に対する前記マーク画像の角度に基づいて、前記天板上の前記被検体の傾き量を求め、求めた前記傾き量に基づいて警告の要否を判断する判断部と、
    前記判断部で、警告要と判断されたときに警告を出力する警告部と、
    を備える医用画像診断装置。
  2. 前記光学画像と、前記光学画像上に前記マーク画像とを重畳した画像を表示する表示部を備える請求項1記載の医用画像診断装置。
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