JP6345054B2 - ウォークインシート - Google Patents

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Description

本発明は、シートバックを前傾させると、ロック状態のスライドレールのロック機構をアンロックし、前方へ移動可能とするウォークインシートに関する。
例えば、2列シートを有する2ドア車両の助手席や、3列シートを有する車両の第2列シートには、後方のシートへの乗降を容易にするウォークインシートと呼ばれるシートが設置される場合がある。
このウォークインシートは、シートバックを前傾させると、スライドレールのロック機構をアンロックし、前方へ移動可能となる。シートを前方へ移動させることで、後方のシートへの乗降が容易となる。
ウォークインシートにおいて、シートバックをシートクッションの座面に重なるまで前傾させると、シートを前方へ移動させた場合、シートバックの上部に設けられたヘッドレストが、前方にある物体(例えば、助手席の場合はダッシュボード、第2列シートの場合は第1列シートの背部)に当たり、後方のシートへの乗降が容易になるまでウォークインシートを前方へ移動できない場合がある。
よって、ウォークインを行う場合のシートバックの前傾位置は、シートバックの通常使用状態とシートクッションの座面に重なる状態との間の位置とされる場合がある。
ウォークインの際、シートバックの前傾位置をシートバックの通常使用状態とシートクッションの座面に重なる状態との間の位置とする機構としては下記特許文献1に記載されたものがある。
特許文献1に記載されたシートは、シートバックの前傾に関し、以下の2つのモードを有している。
(1) シートバックをシートクッションの座面に重なるまで前傾させ、シートバックの背面をテーブル等に利用可能なフラットポジションモード。
(2) シートバックの前傾位置をシートバックの通常使用状態とシートクッションの座面に重なる状態との間の位置とするウォークインモード。
そして、シートバック側部材であるアッパアームが当接可能なストッパ部材をアッパアームの傾動軌跡上に出し入れして、シートバックの前傾位置を異ならせている。
このストッパ部材は、シートクッション側の部材であるロアアームに設けられ、シートレールのロック機構をアンロックするレバーに設けられている。更に、このレバーは、ロアアームのアッパアームと対向する面と反対側の面に設けられ、ストッパ部材は、ロアアームに形成された長孔を介して、アッパアームと当接可能となっている。
US2012/0228913A1
特許文献1に記載された発明では、ストッパ部材が設けられたレバーは、シートレールのロック機構を確実にアンロックするために、相当量の回転量が必要となる。
よって、ストッパ部材が挿通するロアアームの長孔(挿通孔)が大きくなり、ロアアームの強度が低下する問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、ロアアームの強度低下を抑えられるウォークインシートを提供することにある。
上述した課題のうち少なくとも一つを実現するために、本発明の一側面を反映したウォークインシートは、
スライドレール上に設けられるシートのシートクッション側に設けられるロアアームと、
前記シートのシートバック側に設けられ、前記ロアアームに対して傾動可能に設けられたアッパアームと、
前記アッパアームの傾動をロック/アンロックするリクライニング機構と、
前記ロアアームに回転可能に設けられ、ウォークイン操作により回転し、前記リクライニング装置をアンロックするウォークインレバーと、
前記傾動の中心軸と平行で、前記ロアアームに回転可能に設けられた軸と、
該軸と共に回転するように前記軸に取り付けられ、前記ウォークイン操作により回転する前記ウォークインレバーに連動して回転する操作レバーと、
前記軸と共に回転するように前記軸に取り付けられ、前記アッパアームの前倒動作に連動して前記軸、前記操作レバーをさらに回転させる回転推進レバーと、
前記軸に回転方向の遊びを持って保持され、回転平面と交差する方向に延びるストッパ部を有するストッパレバーと、
前記ロアアームに形成され、前記ストッパ部が挿通する挿通孔と、
前記アッパアームに設けられ、前記ストッパ部と当接することで前記アッパアームの前傾動作を所定量で禁止する規制部と、
前記操作レバーと前記スライドレールのロック機構とを連動させる連動部材と、
を有することを特徴とする。
本発明の他の特徴は、以下に述べる発明を実施するための形態並びに添付の図面から一層明らかになるであろう。
本発明のシートトラック装置によれば、前記軸に回転方向の遊びを持って保持され、回転平面と交差する方向に延びるストッパ部を有するストッパレバーを有することで、前記ストッパレバーは、前記操作レバー及び前記軸に対して前記遊びの分遅れて回転を始める。
よって、ストッパ部を有するストッパレバーの回転量は、軸や連動部材を介してスライドレールのロック機構を操作する操作レバーの回転量よりも少なくなるので、ストッパ部が挿通する挿通孔を小さくでき、ロアアームの強度低下を抑えられる。
本発明の他の効果は、以下に述べる発明を実施するための形態並びに添付の図面から一層明らかになるであろう。
本実施形態のウォークインシートの主要部の分解斜視図である。 図1のII方向矢視図である。 図1のIII方向矢視図である。 図1の第1軸の拡大斜視図である。 図1の第2軸の拡大斜視図である。 図1の第3軸の拡大斜視図である。 図1の操作レバーの拡大斜視図である。 図1の第3軸とストッパレバーとの嵌合を説明する図である。 図2の状態からウォークイン作動が始まった直後の状態を示す図である。 図3の状態からウォークイン作動が始まった直後の状態を示す図である。 図9の状態からアッパアームが前傾し始めた直後の状態を示す図である。 図10の状態からアッパアームが前傾し始めた直後の状態を示す図である。 図11の状態からウォークイン作動が完了した状態を示す図である。 図12の状態からウォークイン作動が完了した状態を示す図である。
最初に、図1−図8を用いて、本実施形態のウォークインシートの全体構成を説明する。本実施形態のウォークインシートは、3列シートの2列目のシートに適用される。
図1は本実施形態のウォークインシートの分解斜視図、図2は図1のII方向矢視図、図3は図1のIII方向矢視図、図4は図1の第1軸の拡大斜視図、図5は図1の第2軸の拡大斜視図、図6は図1の第3軸の拡大斜視図、図7は図1の操作レバーの拡大斜視図、図8は図1の第3軸とストッパレバーとの嵌合を説明する図である。
図1−図3において、シートのシートクッション2側に設けられるロアアーム1は、第1ロアアーム3と、第1ロアアーム3にシートの幅方向に沿って積層される第2ロアアーム5とからなっている。
第2ロアアーム5の第1ロアアーム3との対向面と反対側の面側には、シートのシートバック4側に設けられるアッパアーム7が配置される。
そして、ロアアーム1の第2ロアアーム5と、アッパアーム7とは、リクライニング機構9を介して取り付けられている。
図1に示すリクライニング機構9は、所謂ラウンドリクライニング機構と呼ばれる周知のリクライニング機構である。
このリクライニング機構9は、円周方向に沿って内歯が形成された一方の面が開放面となった第1部材11と、第1部材11の内部に配置され、内歯と噛合可能な外歯を有した複数のポールと、第1部材11の開放面側に積層され、第1部材11と円周方向に相対回転可能に設けられ、外歯が内歯と噛合するロック位置,外歯が内歯から離れたアンロック位置の間で各ポールを案内するガイド部が形成された第2部材13と、第1部材11と第2部材13との間で、相対回転の軸上に回転可能に設けられ、一方の方向に回転すると外歯が内歯に噛合する方向に、他方の方向に回転すると外歯が内歯から離反する方向にポールを移動させるカム機構と、外歯が内歯に噛合する方向に各ポールを直接的に、あるいは間接的に付勢するスプリングとを有している。
このリクライニング機構9は、通常はスプリングの付勢力により、ポールの外歯が第1部材11の内歯に噛合し、第1部材11と第2部材13との相対回転が禁止されたロック状態にある。そして、スプリングの付勢力に抗して、カム機構を作動させ、ポールの外歯を第1部材11の内歯から離反する方向に移動させると、第1部材11と第2部材13との相対回転が可能なアンロック状態となる。
本実施形態では、リクライニング機構9の第1部材11がアッパアーム7に、リクライニング機構9の第2部材13がロアアーム1の第2ロアアーム5にそれぞれ取り付けられている。
第2部材13と第2ロアアーム5との取り付けは、第2部材13の相対回転の軸を中心とした円の円周方向に沿って形成された複数の凸部13aが、第2ロアアーム5に形成された複数の孔5aにそれぞれ嵌合し、溶接等で取り付けられている。また、第2ロアアーム5には、リクライニング機構9の相対回転の軸が通る孔5bが形成されている。
第1部材11とアッパアーム7との取り付けは、第1部材11の相対回転の軸を中心とした円の円周方向に沿って形成された複数の凸部(図示せず)が、アッパアーム7に形成された複数の孔7aにそれぞれ嵌合し、溶接等で取り付けられている。
そして、リクライニング機構9の第1部材11がアッパアーム7に、リクライニング機構9の第2部材13がロアアーム1の第2ロアアーム5にそれぞれ取り付けられることにより、リクライニング機構9をアンロックすれば、アッパアーム7はロアアーム1に対して、前後方向に傾動可能となっている。
ロアアーム1の第1ロアアーム3にも、リクライニング機構9の相対回転の軸が通る孔3bが形成されている。リクライニング機構9には、リクライニング機構9の第2部材13を第2ロアアーム5に溶接する際のスパッタがリクライニング機構9の後述するスプリング25に飛着しないように、リクライニング機構9のスプリング25を覆うように、スパッタカバー15が設けられている。
このスパッタカバー15には、相対回転の軸上に設けられた第1軸17の一方の端部側が回転可能に支持されている。第1軸17は、図1,図4に示すように、大径部17aを介して一方の端部側には、スパッタカバー15に支持される中径部17bが形成されている。尚、大径部17aは、スパッタカバー15に当接し、第1軸17の軸方向の一方の位置決めを行うものである。第1軸17の大径部17aを介して他方の端部側には、断面形状が小判形の小判部17cが形成されている。この小判部17cは、ロアアーム1の第1ロアアーム3の孔3b、第2ロアアーム5の孔5bを挿通し、リクライニング機構9の第2部材13に中央部に形成された孔13bを介して、内部のカムに接続されている。小判部17cに連設されて、小径部17dが形成されている。この小径部17dは、アッパアーム7の孔7bに回転に可能支持されている。そして、アッパアーム7の孔7bから突出した小径部17dには、軸方向の抜け止め用のワッシャ18が取り付けられている。
第1軸17の一方の端部側の中径部17bに連設されて取り付け部17eが形成されている。この取り付け部17eは、オープンレバー19に形成された孔19aに固定されている。
オープンレバー19には、円弧状の長孔19cが形成されている。この長孔19cには、図示しないリクライニングロック解除レバーの動きを伝達するロッド等が取り付けられる。
また、アッパアーム7のロアアーム1と対向する面には、第1スプリングフック21が取り付けられる。また、ロアアーム1の第1ロアアーム3の孔3bの周縁には、第1スプリングフック21と同方向に延びる第2スプリングフック部3aが形成されている。そして、内端部がロアアーム1の第2スプリングフック部3aに、外端部がアッパアーム7の第1スプリングフック21に係止されたコイルスプリング23の付勢力により、アッパアーム7は前傾する方向(図1において矢印b方向)に付勢されている。
よって、オープンレバー19を図1において矢印a方向に回転させると、第1軸17を介してリクライニング機構9の内部のカムを回転させ、ロック状態のリクライニング機構9をアンロックし、アッパアーム7はロアアーム1に対して前傾するようになっている。
ロアアーム1の第1ロアアーム3の第2ロアアーム5と対向する面と反対側の面には、第1腕部25a、第2腕部25b、第3腕部25cを有し、ウォークイン操作が行われると回転するウォークインレバー25が配置されている。そして、ウォークインレバー25は、その中間部に形成された小判形状の孔25dと固定され、第1ロアアーム3に形成された孔3cに嵌合する第2軸27を用いて、ロアアーム1に対して回転可能に設けられている。
第2軸27は、図1、図5に示すように、第2ロアアーム5側から第1ロアアーム3の孔3cの周縁部に当接する大径部27aと、孔3cに回転可能に嵌合する中径部27bと、
ウォークインレバー25の小判形状の孔25dに嵌合する断面形状が小判形の小判部27cと、セレーション加工が施された小径部27dとからなっている。この小径部27dのセレーションには、3列目のシートに着座するユーザが操作する樹脂レバー(図示せず)が取り付けられる。
ウォークインレバー25の第2腕部25bには、孔25dが形成されている。連結ロッド31の一方の端部には、孔31aが形成されている。そして、連結ロッド31の孔31a、ウォークインレバー25の第2腕部25bの孔25dを挿通するピン29及び挿通したピン29に嵌合するピン28により、ウォークインレバー25と連結ロッド31とは回転可能に取り付けられている。
連結ロッド31の他方の端部には、長孔31bが形成されている。また、オープンレバー19には、孔19bが形成されている。連結ロッド31の長孔31b、オープンレバー19の孔19bを挿通するピン33により、連結ロッド31とオープンレバー19とは接続されている。
ウォークインレバー25の第1腕部25aには、ウォークインケーブル35(図2、図3参照)のインナケーブル35aが接続されている。このインナケーブル35aは、第3列目の着座者が降車時にレバー操作(ウォークイン操作)すると、引かれるようになっている。
ウォークインケーブル35のアウタチューブ35bは、ロアアーム1の第1ロアアーム3の下部に形成されたブラケット部3dの半円状の切り欠き溝3eに係止されている。
ウォークインレバー25の第3腕部25cには、一端部がブラケット部3dに係止されたスプリング37の他端部が係止されている。そしてウォークインレバー25は、スプリング37により、ウォークインケーブル35のインナケーブル35aを引く方向に付勢されている。
ロアアーム1の第1ロアアーム3の第2ロアアーム5と対向する面と反対側の面、即ち、ウォークインレバー25が設けられた面には、操作レバー39が配置されている。この操作レバー39は、図7に示すように、本体部39dと、第1腕部(押圧アーム部)39aと、第2腕部(締結部)39bとを有している。
第1腕部(押圧アーム部)39aは、ロアアーム1の第1ロアアーム3から離れる方向に延出するアーム部39eと、アーム部39eから折曲し、ロアアーム1の第1ロアアーム3と対向する対向部39fと、対向部39fから折曲し、ロアアーム1の第1ロアアーム3へ近づく方向へ延出し、ウォークインレバー25の第3腕部25cに押圧される押圧部39gとからなっている。
操作レバー39の第2腕部39bには、図2、図3に示すように、一端側がアウタ側、インナ側のスライドレールのロック機構に接続された連動部材としての第1スライドロックケーブル36、第2スライドロックケーブル38の他端側が接続(締結)されている。
操作レバー39の第2腕部39bには、第1スライドロックケーブル36のインナケーブル36aと、第2スライドロックケーブル38のインナケーブル38aとが接続される。第1スライドロックケーブル36のアウタチューブ36bは、ロアアーム1の第2ロアアーム5に形成された第1ワイヤ係止溝5dに、第2スライドロックケーブル38のアウタチューブ38bは、ロアアーム1の第2ロアアーム5に形成された第2ワイヤ係止溝5eにそれぞれ係止されている。
ロアアーム1の第1ロアアーム3、第2ロアアーム5には、孔3f、孔5cが形成され、これらの孔3f、孔5cに、アッパアーム7の傾動の中心軸と平行に配置された第3軸41が挿通し、第3軸41はロアアーム1に回転可能に設けられている。
第3軸41は、図1、図6に示すように、ロアアーム1の第1ロアアーム3と第2ロアアーム5との間に位置し、第1ロアアーム3の孔3fの周縁部に当接する大径部41aと、大径部41aを介して一方の側に形成され、第1ロアアーム3の孔3fを挿通する中径部41bと、操作レバー39の本体部39dの小判形状の孔39cに嵌合する断面形状が小判形の第1小判部41cを有している。操作レバー39の小判形状の孔39cに、第3軸41の第1小判部41cが嵌合することにより、操作レバー39と第3軸41とは一体となって回転する。
操作レバー39の孔39cを挿通した第3軸41の第1小判部41cには、抜け止め防止のワッシャ43が取り付けられ、更に、第3軸41の第1小判部41cには、スプリング45の内端部が係止されている。このスプリング45の外端部は、ロアアーム1の第1ロアアーム3に切り起こしにより形成されたスプリング係止部3gに係止されている。
そして、スプリング45により、操作レバー39は第1腕部39aがウォークインレバー25の第3腕部25cに近づく方向に付勢されている。
第3軸41の大径部41aを介して他方の側には、断面形状が小判形の第2小判部41dが形成されている。
ロアアーム1の第1ロアアーム3と第2ロアアーム5との間には、ストッパレバー47が配置される。このストッパレバー47の一方の端部側には、第3軸41の第2小判部41dが嵌合する第1孔47aが形成され、他方の端部側には第2孔47bが形成されている。
ストッパレバー47の第2孔47bには、ストッパレバー47に対して略直交する方向(ストッパレバー47の回転平面と交差する方向)に延出するストッパピン(ストッパ部)49が取り付けられている。このストッパピン49は、ロアアーム1の第2ロアアーム5に形成された円弧状の長孔(挿通孔)5fを挿通し、ロアアーム1の外部に突出している。尚、長孔5fは、孔5cの中心を同軸とする円弧である。
ストッパレバー47の第1孔47aは、図8に示すように、第3軸41の第2小判部41dが嵌合した際に、回転方向にθだけ遊びがある形状となっている。尚、本形態例では、θ=45°と設定している。
そして、嵌合する第3軸41が時計方向に回転した場合には、第3軸41の第2小判部41dが第1孔47aの2つの第1当たり面47cに当接するまでは、ストッパレバー47は時計方向に回転しない。また、嵌合する第3軸41が反時計方向に回転した場合には、第3軸41の第2小判部41dが第1孔47aの2つの第2当たり面47dに当接するまでは、ストッパレバー47は反時計方向に回転しない。
そして、スプリング45により、操作レバー39は、その第1腕部39aがウォークインレバー25の第3腕部25cに近づく方向に付勢されている。
第3軸41の第2小判部41dに連接して、第3小判部41eが形成されている。この第3小判部41eはロアアーム1の第2ロアアーム5の孔5cを挿通して、ロアアーム1の外部bに突出している。そしてロアアーム1の外部に突出した第3小判部41eには、回転推進レバー51が取り付けられている。
よって、操作レバー39と回転推進レバー49とは、第3軸と一体となって回転し、ストッパレバー47は回転方向の遊びが無くなると、第3軸と一体となって回転する。
アッパアーム7の下部には、ストッパピン49と当接することで、アッパアーム7の前傾動作を所定量で禁止する規制部7cが形成されている。
また、アッパアーム7の下部には、アッパアーム7の前傾時に回転推進レバー51を押圧可能な押圧部7dが形成されている。
この押圧部7dには、回転推進レバー51を押圧して回転推進レバー51を回転させる押圧面7eと、所定量回転した回転推進レバー51をそれ以上回転させずにその状態で保持するように回転推進レバー51と摺接する保持面7fとを有している。
次に、上記構成の作動を説明する。
1.ウォークイン
図9は図2の状態からウォークイン作動が始まった直後の状態示す図、図10は図3の状態からウォークイン作動が始まった直後の状態を示す図、図11は図9の状態からアッパアームが前傾し始めた直後の状態を示す図、図12は図10の状態からアッパアームが前傾し始めた直後の状態を示す図、図13図11の状態からウォークイン作動が完了した状態を示す図、図14は図12の状態からウォークイン作動が完了した状態を示す図である。
(ロック状態)
図2、図3に示す状態は、ウォークイン操作がなされず、リクライニング機構9がロック状態となっている。
操作レバー39はスプリング45の付勢力により、その第1腕部39aがウォークインレバー25の第3腕部25cに近づく方向に付勢され、第3軸41とストッパレバー47との回転方向の遊びはなくなり、ストッパレバー47は第3軸41の第2小判部41dに押されて第3軸41と一体となって回転する。そして、ストッパレバー47のストッパピン49がストッパとして機能する円弧状の長孔5fの下側の端部に当接している(図3参照)。
また、回転推進レバー51は、アッパアーム7の押圧部7dと干渉しない位置にある。
更に、アウタ側、インナ側のスライドレールのロック機構もロック状態にある。
(ウォークイン作動が始まった直後)
ここで、スプリング37の付勢力に抗して、ウォークインケーブル35のインナケーブル35aを引くと、図2においてウォークインレバー25が時計方向(矢印方向)に回転する。
図9,図10に示すように、ウォークインレバー25が回転すると、連結ロッド31を介してオープンレバー19が回転し、オープンレバー19に接続された第1軸17を介して、リクライニング機構9の内部のカムが回転し、リクライニング機構9はアンロックされる。
また、ウォークインレバー25が回転すると、その第3腕部25cが操作レバー39の第1腕部39aを押し、操作レバー39は第1スライドロックケーブル36のインナケーブル36a、第2スライドロックケーブル38のインナケーブル38aを引き、アウタ側、インナ側のスライドレールのロック機構のアンロック作動が開始される。
更に、操作レバー39回転すると、第3軸41も回転し、回転推進レバー51がアッパアーム7の押圧部7dの押圧面7eと干渉する位置まで移動する。
尚、この状態では、第3軸41と回転方向に遊びを有するストッパレバー47は回転せず、ストッパピン49はストッパとして機能する円弧状の長孔5fの下側の端部に当接している(図10参照)。
(アッパアームが前傾し始めた直後)
図11,図12に示すように、リクライニング機構9がアンロックされると、コイルスプリング23の付勢力により、アッパアーム7は前方へ傾動する。
そして、アッパアーム7の前傾により、アッパアーム7の押圧部7dの押圧面7eが回転推進レバー51を押して回転させ、第3軸41、第3軸41と一体となって回転する操作レバー39を更に回転させる。操作レバー39が更に回転することにより、アウタ側、インナ側のスライドレールのロック機構のアンロック作動は続行される。
尚、この状態でも、第3軸41と回転方向に遊びを有するストッパレバー47は回転せず、ストッパピン49はストッパとして機能する円弧状の長孔5fの下側の端部に当接している(図12参照)
(ウォークイン作動の完了)
図11、図12の状態からアッパアーム7が更に前方へ傾動すると、アッパアーム7の押圧部7dの押圧面7eにより回転推進レバー51が更に回転し、回転推進レバー51と一体となって回転する第3軸41,第3軸41と一体となって回転する操作レバー39が更に回転する。
そして、図13,図14に示すように、ストッパレバー47と第3軸41との回転方向の遊びがなくなり、ストッパレバー47は第3軸41と一体となって回転し、ストッパレバー47に設けられたストッパピン49は、円弧状の長孔5fの下側の端部から上方に向かって移動し、アッパアーム7の規制部7cと当接可能な位置に移動する。
このとき、図14に示すように、回転推進レバー51はアッパアーム7の押圧部7dの保持面7fに摺接し、所定量回転した回転推進レバー51はそれ以上回転せずにその状態で保持される。
そして、前方へ傾動するアッパアーム7の規制部7cがストッパピン49に当接し、アッパアーム7の前傾動作は所定量で禁止される。
操作レバー39が更に回転することにより、アウタ側、インナ側のスライドレールのロック機構がアンロック作動を完了し、ロック機構はアンロック状態となり、シートは前後方向に移動可能となる。
2.通常のリクライニング
図示しないリクライニングロック解除レバーを操作して、オープンレバー19のみが図1において矢印a方向に回転するように操作する。
オープンレバー19が回転することにより、第1軸17が回転し、リクライニング機構がアンロックされる。
尚、この際、オープンレバー19が矢印a方向に回転しても、オープンレバー19のピン33と連結ロッド31の長孔31bとの嵌合による空振り機構により、オープンレバー19の回転は、ウォークインレバー25に伝達されない。よって、ストッパピン49はアッパアーム7の規制部7cと干渉しない位置にあるので、シートバックはシートクッションの座面に重なるまで前傾可能である。
上記構成によれば、以下のような効果が得られる。
(1) 第3軸41と、ストッパピン49を有するストッパレバー47とは、回転方向に遊びを有し、遊びの分だけストッパレバー47は第3軸41に対して遅れて回転を始める。
よって、ストッパレバー47の回転量は、操作レバー39,第3軸41の回転量に比べて少なくなるので、ストッパピン49が挿通する円弧状の長孔(挿通孔)5fを小さくすることができ、ロアアーム1の強度低下を抑えられる。
(2) アッパアーム7の押圧部7dの押圧面7eのアッパアーム7の回転半径方向の長さを変え、回転推進レバー51が押圧面から保持面へ切り替わるタイミングを適宜変更することで、連動部材としての第1スライドロックケーブル36、第2スライドロックケーブル38の作動量を適量に調整できる。
(3) 操作レバー39は、図7に示すように、回転中心軸が通る孔39cを有する本体部39dと、ウォークインレバー25の第3腕部25cに押される第1腕部(押圧アーム部)39aと、連動部材としての第1スライドロックケーブル36、第2スライドロックケーブル38の他端側が接続(締結)される第2腕部(締結部)39bとを有している。
第1腕部(押圧アーム部)39aの長さを適宜設定することで、操作レバー39を回転させる力を小さくできる。
また、第2腕部(締結部)39bの長さを適宜設定することで、連動部材としての第1スライドロックケーブル36のインナケーブル36a、第2スライドロックケーブル38のインナケーブル38aの作動量を大きくできる。
また、第1腕部(押圧アーム部)39aは、ロアアーム1の第1ロアアーム3から離れる方向に延出するアーム部39eと、アーム部39eから折曲し、ロアアーム1の第1ロアアーム3と対向する対向部39fと、対向部39fから折曲し、ロアアーム1の第1ロアアーム3へ近づく方向へ延出し、ウォークインレバー25の第3腕部25cに押圧される押圧部39gとからなっている。
図7に示すように、第1腕部39aにおいて、アーム部39eと対向部39fとの間の折曲部39h、対向部39fと押圧部39gとの間の折曲部39iは、いずれもR部(曲面部)となっている。これら折曲部39h、折曲部39iがロアアーム1から離れた位置にあることにより、押圧部39gをロアアーム1側に配置することができる。よって、押圧部39gを押すウォークインレバー25の第3腕部25cもロアアーム1側に配置することができる。このため、操作レバー39、ウォークインレバー25をロアアーム1の近傍に配置でき、アッパアーム7の傾動軸方向において、少ない厚みで、操作レバー39、ウォークインレバー25のアッパアーム7、ロアアーム1を配置できる。
(4) ストッパレバー47は第1ロアアーム3と第2ロアアーム5との間に配置され、ストッパレバー47に設けられたストッパピン(ストッパ部)49は、第2ロアアーム5に形成された長孔(挿通孔)5fを介して外方に突出し、アッパアーム7の規制部7cに当接可能である。
よって、ストッパレバー47のストッパピン49が設けられる箇所(ストッパピン49の根本)を第2ロアアーム5に隣接して配置すると共に、ストッパピン49におけるアッパアーム7の規制部7cとの当接部を長孔5f近傍に設定することにより、規制部7cとストッパピン49との当接部をストッパピン49の根本近くに設定でき、規制部7cがストッパピン49に当接した際に、ストッパピン49の根本に大きな曲げ応力が発生することを防止できる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定するものではなく、以下のような形態も可能である。
(1) 上記実施形態では、ストッパレバー47に別体のストッパピン49を設けたが、ストッパレバー47に一体的に形成してもよい。
(2) 上記実施形態では、アッパアーム7に規制部7c、押圧部7dを一体的に形成したが、別体の規制部材、押圧部材をアッパアーム7に取り付けるようにしてもよい。
1 ロアアーム
5f 長孔(挿通孔)
7 アッパアーム
7c 規制部
9 リクライニング機構
25 ウォークインレバー
39 操作レバー
41 第3軸(軸)
47 ストッパレバー
49 ストッパピン(ストッパ部)

Claims (4)

  1. スライドレール上に設けられるシートのシートクッション側に設けられるロアアームと、
    前記シートのシートバック側に設けられ、前記ロアアームに対して傾動可能に設けられたアッパアームと、
    前記アッパアームの傾動をロック/アンロックするリクライニング機構と、
    前記ロアアームに回転可能に設けられ、ウォークイン操作により回転し、前記リクライニング装置をアンロックするウォークインレバーと、
    前記傾動の中心軸と平行で、前記ロアアームに回転可能に設けられた軸と、
    該軸と共に回転するように前記軸に取り付けられ、前記ウォークイン操作により回転する前記ウォークインレバーに連動して回転する操作レバーと、
    前記軸と共に回転するように前記軸に取り付けられ、前記アッパアームの前倒動作に連動して前記軸、前記操作レバーをさらに回転させる回転推進レバーと、
    前記軸に回転方向の遊びを持って保持され、回転平面と交差する方向に延びるストッパ部を有するストッパレバーと、
    前記ロアアームに形成され、前記ストッパ部が挿通する挿通孔と、
    前記アッパアームに設けられ、前記ストッパ部と当接することで前記アッパアームの前傾動作を所定量で禁止する規制部と、
    前記操作レバーと前記スライドレールのロック機構とを連動させる連動部材と、
    を有することを特徴とするウォークインシート。
  2. 前記アッパアームには、前記回転推進レバーを押圧可能な押圧部が設けられ
    該押圧部には、
    前記回転推進レバーを押圧して前記回転推進レバーを回転させる押圧面と、
    所定量回転した前記回転推進レバーをそれ以上回転させずにその状態で保持するように前記回転推進レバーと摺接する保持面と、
    を有することを特徴とする請求項1記載のウォークインシート。
  3. 前記操作レバーは、
    前記軸に取り付けられる本体部と、
    前記連動部材が締結される締結部と、
    前記ウォークインレバーに押接される押圧アーム部とを有し、
    該押圧アーム部は、
    前記ロアアームから離れる方向に延出するアーム部と、
    該アーム部から折曲し、前記ロアアームと対向する対向部と、
    該対向部から折曲し、前記ロアアームへ近づく方向へ延出し、前記ウォークインレバーに押圧される押圧部と、
    からなることを特徴とする請求項1または2記載のウォークインシート。
  4. 前記ロアアームは、
    第1ロアアームと、該第1ロアアームより前記アッパアーム側に配置される第2ロアアームと、からなり、
    前記ストッパレバーは、
    前記第1ロアアームと前記第2ロアアームとの間に配置され、
    前記ストッパ部は、
    前記第2ロアアームに形成された前記挿通孔を介して外方に突出し前記規制部に当接可能であることを特徴とする請求項1または2記載のウォークインシート。
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