JP6344649B2 - 車両内装部材の取り付け構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の側壁に配設された窓ガラスの周囲を車室内側から覆う内装部材の取り付け構造に関する。
自動車などの車両の車室内壁面は、複数の樹脂製内装部材で覆われている。例えば、車両後方の側壁にクォーターウィンドウが配設されているタイプの車両においては、特許文献1及び2に記載されているように、クォーターウィンドウの周囲が上側内装部材と下側内装部材とで覆われている。上側内装部材は、クォーターウィンドウの上縁部と、上縁部の両端から下方向に延びる一対の側縁部とを覆う意匠面を構成し、下側内装部材は、クォーターウィンドウの下縁部を覆う意匠面を構成している。
実全昭62−194158号公報 実全昭62−168960号公報
上述のように、上側内装部材と下側内装部材はクォーターウィンドウの周縁部の意匠面を構成するため、車室内の外観を高品位なものとするとの観点から、上側内装部材と下側内装部材の合わせには高い精度が求められる。しかしながら、設計上、大型の下側内装部材を取り付ける場合には、その自重により下側内装部材の高い位置精度を維持することが困難な場合がある。その結果、上側内装部材と下側内装部材との間に隙間が生じ、意匠面としての役割を十分に果たすことができないという問題があった。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の内装部材の位置精度を高め、車室内の外観を高品位なものとすることである。
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、車両側壁を構成するボディパネルの窓開口部に配設された窓ガラスの周縁部を車室内側から覆う車両内装部材の取り付け構造において、前記車両内装部材は上側内装部材と下側内装部材とで構成され、前記上側内装部材は、前記窓ガラスの上側縁部を覆う上端部と、前側縁部を覆う前側端部と、後側縁部を覆う後側端部と、前記前側端部と前記後側端部のそれぞれの下端部を連結する連結部とを有し、前記下側内装部材は、前記窓ガラスの下側縁部と前記上側内装部材の前記連結部とを覆う上端縁部を有し、前記下側内装部材の車室外側の面には、前記ボディパネルの前記窓開口部の下辺のフランジにおいて屈曲している屈曲部と係合する被係合部が形成されていると共に、前記上側内装部材の前記連結部との係合構造が設けられている。
前記被係合部を、前記車室外側へ突出する第1の突出部と、前記第1の突出部の下方に上下方向に間隔をおいて配置され、前記車室外側へ突出する第2の突出部とを有する構成とし、前記屈曲部の下面が前記第2の突出部に当接し、前記屈曲部の先端部が前記第1の突出部に係合する構成としてもよい。
前記係合構造は、前記下側内装部材において車室外側に向けて突出するよう設けられた爪であり、前記上側内装部材の前記連結部に形成された孔を挿通して係合する構成であってもよい。
前記上側内装部材の前記連結部に、前記ボディパネルの車室内側の面に当接する当接部を設けてもよい。
前記下側内装部材の車室外側の面に、前記上側内装部材の前記連結部の近傍において車室外側に突出する係止部を設け、前記係止部は前記上側内装部材に形成された係止孔に係止するよう構成してもよい。
前記上側内装部材の前記前側端部及び前記後側端部の少なくとも一方の車室外側の面の前記下端部寄りに、前記窓開口部の上下方向に延びる側辺のフランジに係止する係止部材を設けてもよい。
本発明によれば、下側内装部材の被係合部に係合するのはボディパネルの一部である屈曲部である。すなわち、ボディパネルは別体の部材を介さずに被係合部に係合している。従って、ボディパネルと下側内装部材との係合構造において高い剛性を確保することができ、下側内装部材の自重による下方向への変位を防止することができる。
さらに、下側内装部材の車室外側の面には、ボディパネルと係合する被係合部と共に、上側内装部材との係合構造が設けられている。従って、下側内装部材の位置精度を高めることができると共に、上側内装部材と下側内装部材の合わせ部における隙間の発生を防止することができる。その結果、車室内の美観が高品位に維持される。
被係合部を第1の突出部と、その下方に上下方向に間隔をおいて配置された第2の突出部とで構成し、ボディパネルのフランジの屈曲部の下面を第2の突出部に当接させ、屈曲部の先端部を第1の突出部に係合させる構成とすれば、以下の効果が得られる。下側内装部材をボディパネルに取り付けるとき、フランジの屈曲部が第2の突出部にガイドされるため、フランジとボディパネルの組み付け性を高いものとすることができる。さらに、ボディパネルのフランジの屈曲部が第1及び第2の突出部の間で挟持されるため、下側内装部材の上下方向の変位を規制することができる。
下側内装部材における上側内装部材との係合構造を、下側内装部材において車室外側に向けて突出する爪とし、当該爪が上側内装部材の連結部の孔に挿通して係合する構成とすれば、上下方向及び車両前後方向における上側内装部材と下側内装部材の位置のずれが防止される。
上側内装部材の連結部に、ボディパネルの車室内側の面に当接する当接部を設ければ、上述の下側内装部材の爪を上側内装部材の連結部の孔に挿通させるとき、連結部が変形して車体外側に逃げるのを防止することができ、組み付け不良を防止することができる。
下側内装部材の車室外側の面に、上側内装部材の連結部の近傍において車室外側に突出する係止部を設け、係止部を上側内装部材に形成された係止孔に係止させることにより、
連結部の近傍に位置する上側内装部材と下側内装部材の合わせ部における隙間の発生をより確実に防止することができる。
上側内装部材の前側端部及び後側端部の少なくとも一方の車室外側の面の下端部寄りに、窓開口部の上下方向に延びる側辺のフランジに係止する係止部材を設けることにより、上側内装部材が前後方向に変位することが防止され、窓ガラスの下縁部近傍における下側内装部材との位置ずれがより確実に防止される。
本発明の実施形態に係る車両の一部を車室側から示す斜視図である。 クォーターウィンドウの取り付け態様を示す分解斜視図である。 クォーターアッパートリムの斜視図である。 クォーターアッパートリムの連結部の拡大斜視図である。 クォーターロアトリムの斜視図である。 クォーターウィンドウの周囲を車両の外側から示す図である。 クォーターロアトリムをアウターパネルに取り付けた状態を示す図である。 図6の線A−A矢視断面図である。 クォーターロアトリムとクォーターアッパートリムの取り付け状態を示す図である。 図6の線B−B矢視断面図である。 クォーターロアトリムの位置を維持するための突起片の拡大図である。 図11の線C−C矢視断面図である。 図11の線D−D矢視断面図である。 クォーターアッパートリムの位置を維持するための係止部材の拡大図である。 クォーターアッパートリムの位置を維持するための係止部材の拡大図である。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は車両においてクォーターウィンドウが配設された部分の近傍を車室側から示す斜視図であり、図2はクォーターウィンドウの取り付け態様を車両外側から分解して示す図である。クォーターウィンドウ10は車両の後方の側壁部に配設されている。図2に示すように、クォーターウィンドウ10は、側壁部において車室外側の車体側面を形成するアウターボディパネル20の窓開口部21に対して、車両室外側から貼り付け固定されている。例えば、クォーターウィンドウ10は、差込み構造およびシール材、接着材などを用いて、窓開口部21の辺部に形成されたフランジ22に固定されている。クォーターウィンドウ10は、周縁部を取り囲むようにセラミックインクで着色したセラミック焼付ガラスである。車室内の各部材を接着しているシール材等が車両の外側から見えることがないよう、黒色などの濃い色のセラミックインクが用いられている。クォーターウィンドウ10においてセラミックインクで着色された領域と着色されていない領域との境界はセラミックラインと呼ばれ、図1及び図2において線10Lで示されている。
車両室内側において、クォーターアッパートリム(上側内装部材)30は車両の後方の側壁部の上側の意匠面を形成し、クォーターロアトリム(下側内装部材)40は当該側壁部の下側の意匠面を形成しており、クォーターウィンドウ10の周囲はクォーターアッパートリム30とクォーターロアトリム40とで覆われている。従って、クォーターアッパートリム30とクォーターロアトリム40の間には、クォーターウィンドウ10の前方側及び後方側において、それぞれ合わせ部FJ、RJが存在している。クォーターアッパートリム30及びクォーターロアトリム40は、側壁部において車両室内側の車体側面を形成するインナーボディパネルに、複数のクリップ等で取付けられている。尚、以降の説明において、クォーターアッパートリム30及びクォーターロアトリム40の意匠面を形成している面、すなわち車室内側を向く面を表面、その反対側の面、すなわち車室外側を向く面を裏面とする。
クォーターアッパートリム30の上端部側には、天井を覆うルーフライニング50が配置されている。また、クォーターロアトリム40の上端部の付近には棚部となるリヤパーセルシェルフ51が取り付けられる軸部や支持部が形成されている。
図3は、クォーターアッパートリムを表面側から示す斜視図である。クォーターウィンドウ10の上縁部は、クォーターアッパートリム30の車両前後方向に延びる上端部31で覆れる。クォーターウィンドウ10の上縁部の両端から下方向へ延びる一対の側縁部は、それぞれ、クォーターアッパートリム30の車両前側で上下方向に延びる前方部32、車両後側で上下方向に延びる後方部33により覆われている。前方部32と後方部33の下端は連結部34で連結されている。すなわち、クォーターアッパートリム30は、クォーターウィンドウ10の上縁部および一対の側縁部を覆う門型の意匠面を形成している。
図4をクォーターアッパートリム30の連結部34を裏面側から拡大して示す図である。連結部34は全体として略V字形状を呈しており、両端から中央に向かって次第に下側に下がっている。連結部のV字形状の頂点をその中心に含む中央部34Cには、側壁部において車室内側の車体側面を形成するインナーボディパネルのフランジに当接する当接片341、342が形成されている。インナーボディパネルについては後述する。当接片341、342を挟んで一対の係合孔列343、344が形成されている。車両前方側の係合孔列343は、上下方向に並んだ2つの横長の矩形孔343U、343Dで構成されている。同様に、車両後方側の係合孔列344は、上下方向に並んだ2つの横長の矩形孔344U、344Dで構成されている。
図5はクォーターロアトリム40の上縁部近傍を裏面側から示す斜視図である。クォーターロアトリム40の上端部41の裏面には、後述するアウターパネルのフランジの上縁部に形成された係合部が係合する被係合部42が形成されている。被係合部42は、上下方向に延びる3枚の係合リブ421、422、423と、上下方向に延びる2枚のガイドリブ424、425と、車両前後方向に延びる補強リブ426とを有する。係合リブ421、422、423、ガイドリブ424、425、及び補強リブ426は、いずれも裏面から車室外側へ向けて突出している。車両前方側の係合リブ422、車両後方側の係合リブ423には車室外側の辺部に切り欠きが形成されており、係合リブ422、423の間に係合リブ421が配置されている。補強リブ426はガイドリブ424、425のそれぞれの下端部を連結しており、ガイドリブ424、425の固定強度を補強している。
被係合部42の下方には一対の係合爪列43、44が配設されている。車両前方側の係合爪列43は、クォーターロアトリムの裏面上に固定されたベース部材431において、上下方向に並んで固定された2つの係合爪432、433で構成されている。上側に位置する係合爪432は、上下方向からみて略矩形を呈する薄板状の本体432Aと、本体432Aの裏面において車幅方向に延びる補強リブ432Bとを有する。係合爪432の上下方向の厚み、すなわち本体432Aの上下方向の長さに補強リブ432Bの上下方向の長さを加えた長さは、ベース部材431に固定された基端部から先端部にかけて、次第に肉薄となっている。下側に位置する係合爪433は、上下方向からみて略矩形を呈しており、先端部には段部が形成されている。係合爪432の前後方向の幅は、上述のクォーターアッパートリム30の係合孔343Uの前後方向の長さよりもわずかに短く、基端部の上下方向の厚みは、係合孔343Uの上下方向の長さよりもわずかに小さい。係合爪433の前後方向の幅は、上述のクォーターアッパートリム30の係合孔343Dの前後方向の長さよりもわずかに短く、上下方向の厚みは、基端部から先端部にかけて、係合孔343Dの上下方向の長さよりも小さい。
同様に、車両後方側の係合爪列44は、クォーターロアトリム40の裏面上に固定されたベース部材441において、上下方向に並んで固定された2つの係合爪442、443で構成されている。上側に位置する係合爪442は本体442Aと補強リブ442Bとを有し、係合爪432と同様の形状を有している。下側に位置する係合爪443は、433と同様の形状を有している。係合爪442の前後方向の幅は、上述のクォーターアッパートリム30の係合孔344Uの前後方向の長さよりもわずかに短く、基端部の上下方向の厚みは係合孔344Uの上下方向の長さよりもわずかに小さい。係合爪443の前後方向の幅は、上述のクォーターアッパートリム30の係合孔344Dの前後方向の長さよりもわずかに短く、上下方向の厚みは、基端部から先端部にかけて係合孔343Dの上下方向の長さよりも小さい。
クォーターアッパートリム30の連結部34はクォーターロアトリム40の上端部41で覆われ、この上端部41はクォーターウィンドウ10の下縁部に臨んでおり、上述のように、クォーターウィンドウ10の下側の意匠面を形成している。
ここで、クォーターロアトリム40の支持構造について説明する。図6は、クォーターウィンドウ10とその周辺を車両の外側から示す側面図であり、図7は、クォーターロアトリム40をアウターボディパネル20に取り付けた状態を示す図である。図8は、図6のA−A矢視断面図である。
アウターボディパネル20の窓開口部の下辺のフランジ22の略中央部分は上方向に延出している。この上方向に延出している部分は車室外側に屈曲しており、さらにその上縁部22A(屈曲部)は、車室内側に屈曲している。図8に示すように上縁部22Aは断面形状がフック状を呈している。アウターボディパネル20にクォーターロアトリム40を取り付ける際、クォーターロアトリム40のガイドリブ424、425の上辺にフランジ22の上縁部22Aの下面を当接させつつ、クォーターロアトリム40をアウターボディパネル20に近づける。そして、フランジ22の車室外側に屈曲した部分を、クォーターアッパートリム30の連結部34の中央部34Cの上方に位置させた状態でフランジ22の上縁部22Aの先端部を一対の係合リブ422、423の切り欠かれた箇所に係合させる。このように、アウターボディパネル20のフランジ22の上縁部22Aを係合リブ422、423に係合させることにより、クォーターロアトリム40は、アウターボディパネル20に支持される。
次に、クォーターアッパートリム30とクォーターロアトリム40の係合構造について説明する。図9はクォーターアッパートリム30とクォーターロアトリム40を取り付けた状態を示す図であり、図10は図6の線B−B矢視断面図である。
クォーターロアトリム40の車両前方側の係合爪列43の上側の係合爪432は、クォーターアッパートリム30の連結部34の車両前方側の係合孔列343の上側の係合孔343Uに挿入され、係合している。下側の係合爪433は、下側の係合孔343Dに挿入され、その先端部の段部が下側の係合孔343Dの上縁に車室外側から係合している。同様に、クォーターロアトリム30の車両後方側の係合爪列44の上側の係合爪442、クォーターアッパートリム30の連結部34の車両後方側の係合孔列344の上側の係合孔344Uに挿入され、係合している。また、下側の係合爪443は、下側の係合孔344Dに挿入され、その先端部の段部が下側の係合孔344Dの上縁に車室外側から係合している。
上述のように、係合爪432、433、442、443の前後方向の幅は、それぞれ挿入されている係合孔343U、343D、344U、344Dの前後方向の長さよりもわずかに短い。従って、クォーターアッパートリム30とクォーターロアトリム40が前後方向において互いに変位することがなく、前後方向の位置ずれが防止される。また、係合爪432、442の基端部の上下方向の厚みは、それぞれ係合孔343U、344Uの上下方向の長さよりもわずかに小さい。従って、クォーターアッパートリム30とクォーターロアトリム40が上下方向において互いに変位することがなく、上下方向の位置ずれが防止される。さらに、係合爪433の先端部の段部、係合爪443の先端部の段部は、それぞれ係合孔343D、344Dの上縁に車室外側から係合している。従って、クォーターアッパートリム30及びクォーターロアトリム40の車幅方向における変位が防止される。
また、この状態で、図8に示すように、クォーターアッパートリム30の連結部34に設けられた当接片342の車室外側の側辺部342A(当接部)はインナーボディパネル25のフランジ26に当接している。同様に、当接片341の側辺部341A(当接部)もフランジ26に当接している。
また、図6に示されるように、クォーターロアトリム40において、クォーターアッパートリム30の連結部34の後方部33側の端部の近傍には、突起部45が設けられている。図11は突起部45の近傍を拡大して示す斜視図であり、図12は図11の線C−C矢視断面図、図13は図12の線D−D矢視断面図である。突起部45はクォーターロアトリム40の裏面に形成され、図6に示されるように、上述の被係合部42の各リブと同様、裏面から車室外側へ向けて突出している。また、図12及び13に示されるように、突起部45は、薄板状の部材であり、車両前後方向の幅が先端部に向かって次第に小さくなる舌片45Aと、舌片45Aの下側の面の車両前後方向の略中央において車幅方向に沿って延びるリブ45Bとを有している。一方、クォーターアッパートリム30には、突起部45が挿通する係止孔35が形成されている。係止孔35の前後方向の幅は、舌片45Aの基端部の前後方向の幅、すなわち突起部45の最も大きな幅よりもわずかに大きい。また、係止孔35の上下方向の幅は、突起部45の上下方向の幅、すなわち舌片45Aの上下方向の長さにリブ45の上下方向の長さを加えた長さよりわずかに大きい。
さらに、図6に示されるように、クォーターアッパートリム30の裏面には、アウターボディパネル20の窓開口部21のフランジ22に係止する係止部材36及び37が設けられている。係止部材36、37は、クォーターアッパートリム30の上下方向の中央よりも下側に、すなわちクォーターロアトリム40に近い側に配置されている。図14に示されるように、係止部材36は、上下方向に並んで車室外側に吐出する一対の係止片36A、36Bと、これらの係止片を連結する連結片36Cとを有している。係止部材36は、フランジ22に形成された孔23を挿通しており、係止片36A、36Bの車両前方側の側端部が孔23の車両前方側の側辺に当接している。
図15に示されるように、係止部材37は上下方向に延びる薄板状の部材であり、クォーターアッパートリム30の車両前方側の側辺から車両後方に延出している。また、窓開口部21のフランジ22の側辺の車室内側に屈曲している部分の形状に合わせて、車室内側に屈曲している。そして、係止部材37の車室内側に屈曲している部分が、フランジ22の車室内側に屈曲している部分の車両前方側の面に当接している。
本実施形態によれば、アウターボディパネル20のフランジ22の下辺において延出する上縁部22Aが、クォーターロアトリム40の上端部41の車室外側の面に形成された被係合部42に係合している。すなわち、アウターボディパネル20は別体の部材を介さずにクォーターロアトリム40の被係合部42係合している。従って、アウターボディパネル20とクォーターロアトリム40との係合構造において高い剛性を確保することができ、クォーターロアトリム40の自重による下方向への変位を防止することができる。
さらに、クォーターロアトリム40の車室外側の面には、アウターボディパネル20が係合する被係合部42と共に、車室外側へ向かって突出する係合爪列43、44が設けられており、クォーターアッパートリム30の係合孔列343、344にそれぞれ係合している。そして、上述のように、クォーターアッパートリム30とクォーターロアトリム40の前後方向、上下方向、及び車幅方向の位置ずれが防止されている。
従って、クォーターロアトリム40の位置精度を高めることができると共に、クォーターアッパートリム30とクォーターロアトリム40の合わせ部FJ、RJにおける隙間の発生を防止することができ、セラミックライン10Lに対するクォーターアッパートリム30とクォーターロアトリム40の位置精度が高められる。換言すると、セラミックライン10Lと、クォーターアッパートリム30及びクォーターロアトリム40のクォーターウィンドウ20に臨む縁端部との距離が一定に保たれる。その結果、車室内の美観が高品位に維持される。
本実施形態では、アウターボディパネル20のフランジ22の屈曲部22Aの先端がクォーターロアトリム40の係合部42の係合リブ421、422、423に係合し、屈曲部22Aの下面が係合部42のガイドリブ424、425に当接している。換言すると、アウターボディパネル20とクォーターロアトリム40の係合構造は、アウターボディパネル20の屈曲部22Aが、クォーターロアトリム40の係合リブ421〜423とガイドリブ424、425とにより挟持される構成を有している。従って、屈曲部22Aの先端を係合リブ421〜423に係合させるためにクォーターロアトリム40をアウターボディパネル20に近づけていく際、屈曲部22Aをガイドリブ424、425の上辺に当接させた状態でスライドさせることにより、アウターボディパネル20の移動がガイドリブ424、425によりガイドされ、スムーズに行われる。すなわち、本実施形態によれば、クォーターロアトリム40とアウターボディパネル20との組み付け性を高くすることができる。
また、アウターボディパネル20の屈曲部22Aをクォーターロアトリム40の係合リブ421〜423とガイドリブ424、425とにより挟持することにより、クォーターロアトリム40の変位をより確実に規制することができる。
本実施形態では、クォーターアッパートリム30の連結部34に、インナーボディパネル25に当接する当接片341、342が設けられている。これにより、クォーターアッパートリム30の係合孔列343、344にクォーターロアトリム40の係合爪列43、44を車室内側から車室外側へ挿通させるとき、連結部34が変形して車室外側へ逃げるのを防止することができる。従って、クォーターアッパートリム30とクォーターロアトリム40の組み付けの不具合を防止することができる。
クォーターロアトリム40の突起部45とクォーターアッパートリム30の係止孔35とを上述のように設け、突起部45の舌片45Aをその基端部が係止孔35内に位置するまで差し込むことにより、クォーターロアトリム40の上下方向及び前後方向における変位が規制される。また、突起部45は、クォーターロアトリム40において、クォーターアッパートリム30の連結部34の近傍に設けられている。クォーターアッパートリム30の上端部31、前方部32、後方部33より剛性の弱い連結部34の近傍に、このような差込み支持構造を設けることより、セラミックライン10Lに対するクォーターアッパートリム30の位置精度をより高くすることができると共に、クォーターアッパートリム30とクォーターロアトリム40の合わせ部RJ、FJにおける隙間の発生をより確実に防止することができる。
係止部材36の係止片36A、36Bの車両前方側の側端部が孔32の車両前方側の側辺に当接しているため、クォーターアッパートリム30の車両前方側への変位が規制されている。一方、係止部材37の屈曲部分が窓開口部21のフランジ22の屈曲部分の車両前方側の面に当接しているため、クォーターアッパートリム30の車両後方側への変位が規制されている。すなわち、係止部材36及び37により、クォーターアッパートリム30の車両前後方向の変位がより確実に規制される。
尚、本実施形態では、アウターボディパネル20のフランジ22の屈曲部がクォーターロアトリム40の被係合部42に係合しているがこれに限るものではない。クォーターロアトリム40に係合部材を設け、アウターボディパネル20に設けられた被係合部材に係合する構成であってもよい。
また、本実施形態では、クォーターロアトリム40に設けられた係合爪がクォーターアッパートリム30に形成された係合孔に係合しているがこれに限るものではない。クォーターアッパートリム30に係合爪を設け、クォーターロアトリム40に形成された係合孔に係合する構成であってもよい。
また、本実施形態では、クォーターロアトリム40の突起部45を、クォーターアッパートリム30の連結部34の後方部33側の端部の近傍に設けているが、これに限るものではなく、連結部34の前方部32側の端部の近傍に設けてもよい。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
10 クォーターウィンドウ
20 アウターボディパネル
21 窓開口部
22 フランジ
25 インナーボディパネル
30 クォーターアッパートリム
31 上端部
32 前方部
33 後方部
35 係止孔
36、37 係止部材
40 クォーターロアトリム
41 上端部
42 被係合部
45 突起部
341、342 当接片
343、344 係合孔列

Claims (6)

  1. 車両側壁を構成するボディパネルの窓開口部に配設された窓ガラスの周縁部を車室内側から覆う車両内装部材の取り付け構造において、
    前記車両内装部材は上側内装部材と下側内装部材とで構成され、
    前記上側内装部材は、前記窓ガラスの上側縁部を覆う上端部と、前側縁部を覆う前側端部と、後側縁部を覆う後側端部と、前記前側端部と前記後側端部のそれぞれの下端部を連結する連結部とを有し、
    前記下側内装部材は、前記窓ガラスの下側縁部と前記上側内装部材の前記連結部とを覆う上端縁部を有し、
    前記下側内装部材の車室外側の面には、前記ボディパネルの前記窓開口部の下辺のフランジにおいて屈曲している屈曲部と係合する被係合部が形成されていると共に、前記上側内装部材の前記連結部との係合構造が設けられていることを特徴とする車両内装部材の取り付け構造。
  2. 前記被係合部は、前記車室外側へ突出する第1の突出部と、前記第1の突出部の下方に上下方向に間隔をおいて配置され、前記車室外側へ突出する第2の突出部とを有し、
    前記屈曲部の下面が前記第2の突出部に当接し、前記屈曲部の先端部が前記第1の突出部に係合していることを特徴とする請求項1に記載の車両内装部材の取り付け構造。
  3. 前記係合構造は、前記下側内装部材において車室外側に向けて突出するよう設けられた爪であり、前記上側内装部材の前記連結部に形成された孔を挿通して係合していることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両内装部材の取り付け構造。
  4. 前記上側内装部材の前記連結部に、前記ボディパネルの車室内側の面に当接する当接部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両内装部材の取り付け構造。
  5. 前記下側内装部材の車室外側の面には、前記上側内装部材の前記連結部の近傍において車室外側に突出する係止部が設けられており、前記係止部は前記上側内装部材に形成された係止孔に係止していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の車両内装部材の取り付け構造。
  6. 前記上側内装部材の前記前側端部及び前記後側端部の少なくとも一方の車室外側の面の前記下端部寄りに、前記窓開口部の上下方向に延びる側辺のフランジに係止する係止部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の車両内装部材の取り付け構造。
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