JP6343993B2 - パワーモジュール用基板、およびその製造方法 - Google Patents
パワーモジュール用基板、およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6343993B2 JP6343993B2 JP2014061213A JP2014061213A JP6343993B2 JP 6343993 B2 JP6343993 B2 JP 6343993B2 JP 2014061213 A JP2014061213 A JP 2014061213A JP 2014061213 A JP2014061213 A JP 2014061213A JP 6343993 B2 JP6343993 B2 JP 6343993B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceramic substrate
- layer
- power module
- active metal
- alloy layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
- Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
Description
このようなパワーモジュール基板では、回路層の上に、はんだ材を介してパワー半導体素子などの半導体素子が搭載される。
また、Ag−Cu合金層が形成されているので、例えば、被接合体の一例であるAl部材を、AgおよびCuとAlとの固相拡散によって接合することができ、Ag−Cu合金層とAl部材とを強固に接合することができる。
さらに、前記Ag−Cu合金層の厚さが10μm以上とされているので、例えば、Al部材を固相拡散によって接合した場合、CuとAgとAlの相互拡散が十分にできるので、Ag−Cu合金層とAl部材とを確実に接合できる。
さらに、活性金属化合物層およびAg−Cu合金層を介して第一のAl部材を接合することによって、例えば、この第一のAl部材を回路層として用いた際に、回路層とセラミックス基板とをAgおよびCuとAlとの固相拡散によって接合することができ、セラミックス基板と回路層とを強固に接合することができる。よって、このメタライズドセラミックス基板に回路層を接合した接合体に対して、冷熱サイクルが負荷された場合でも、セラミックス基板にクラックが生じることがなく、回路層とセラミックス基板との間の接合信頼性を向上させることができる。
この場合、活性金属化合物層にAg及びCuが存在していることから、活性金属化合物層とAg−Cu合金層との接合界面における界面反応が十分に起きており、Ag−Cu合金層を確実に形成することが可能になる。
第一のAl部材に重ねて、更に第一のCu部材を接合することによって、例えば、Al部材とCu部材とを回路層として用いた際に、回路層の導電性を高めることができるとともに、半導体素子等からの熱を面方向に拡げることができ、効率的に放熱することが可能となる。
セラミックス基板の他方の面に、活性金属化合物層およびAg−Cu合金層を介して第二のAl部材を接合することによって、例えば、パワーモジュール用基板に冷熱サイクルが負荷された際にセラミックス基板に加わる応力を軽減することができる。
セラミックス基板の他方の面に第二のAl部材に重ねて、更に第二のCu部材を接合することによって、熱を面方向に拡げることができ、効率的に放熱することが可能となる。
第一のAl部材に重ねて、更に第一のCu部材を接合する工程を備えることにより、例えば、この第一のAl部材を回路層として用いた際に、セラミックス基板と回路層とを強固に接合することができる。よって、このメタライズドセラミックス基板に回路層を接合した接合体に対して、冷熱サイクルが負荷された場合でも、セラミックス基板にクラックが生じることがなく、回路層とセラミックス基板との間の接合信頼性を向上させたパワーモジュール用基板を製造することができる。
本発明のメタライズドセラミックス基板について、添付した図1を参照して説明する。
図1は、本発明のメタライズドセラミックス基板の一例を示す断面図である。メタライズドセラミックス基板10は、セラミックス基板11と、このセラミックス基板11の一方の面11a、および他方の面11bにそれぞれ形成されたAg−Cu合金層12、12と、から構成されている。Ag−Cu合金層12、12とセラミックス基板11との間には活性金属化合物層13、13が形成されている。この活性金属化合物層13、13は、
図1下部に示すAg−Cu合金層とセラミックス基板との界面付近の拡大断面図に示すように、その形成時にセラミックス基板11の表層の一部が分解され、分解された部分に活性金属化合物層が存在している。このため、以下の各実施形態において参照する各図面では、この活性金属化合物層は、Ag−Cu合金層とセラミックス基板との界面を指し示している。
また、セラミックス基板11にAl2O3を用いた場合には、活性金属化合物層13は、活性金属であるTiとOとが結合したTiO2などとして存在する。
本発明のパワーモジュール用基板の第一実施形態について、添付した図2を参照して説明する。
図2は、第一実施形態のパワーモジュール用基板を示す断面図である。パワーモジュール用基板20は、図1に示す構成のメタライズドセラミックス基板10に対して、第一のAl部材21、第二のAl部材22を接合してなる。即ち、メタライズドセラミックス基板10を構成するセラミックス基板11の一方の面11a側、および他方の面11b側には、それぞれ活性金属化合物層13、13が形成され、Ag−Cu合金層12、12を介して第一のAl部材21、第二のAl部材22が接合されている。
第一のAl部材21、第二のAl部材22のうち、セラミックス基板11の一方の面11a側に接合される第一のAl部材21は、パワーモジュール基板の回路層を構成している。セラミックス基板11の他方の面11b側に接合される第二のAl部材22は、パワーモジュール用基板の金属層を構成している。
第一のAl部材21の厚さは0.1〜1.0mm、第二のAl部材22の厚さは0.1〜3.0mmとされ、本実施形態では、第一のAl部材21、第二のAl部材22共に0.6mmに設定されている。
これによって、メタライズドセラミックス基板10のAg−Cu合金層12と第一のAl部材21、第二のAl部材22とは、AgおよびCuとAlとの固相拡散によって接合されており、Ag−Cu合金層12と第一のAl部材21、第二のAl部材22とが強固な接合とすることができる。
ここで、はんだ層は、例えばSn−Ag系、Sn−In系、若しくはSn−Ag−Cu系のはんだ材とされている。
本発明のパワーモジュール用基板の第二実施形態について、添付した図3を参照して説明する。
図3は、第二実施形態のパワーモジュール用基板を示す断面図である。第二実施形態のパワーモジュール用基板は、図2に示す構成の第一実施形態のパワーモジュール用基板に対して、更にCu部材を接合したものである。
また、第一のAl部材21と第一のCu部材31、および第二のAl部材22と第二のCu部材32とは、それぞれ固相拡散接合されている。
これによって、メタライズドセラミックス基板10のAg−Cu合金層12と、第一のAl部材21と第一のCu部材31および第二のAl部材22と第二のCu部材32は、AgおよびCuとAlとの固相拡散によって接合されるので、Ag−Cu合金層12と、第一のAl部材21、第二のAl部材22および第一のCu部材31、第二のCu部材32とが強固な接合とすることができる。
また、回路層が、銅又は銅合金からなるCu部材31を備えているので、Cu部材31によって半導体素子等からの熱を面方向に拡げることができ、効率的に放熱することが可能となる。また、金属層が、銅又は銅合金からなるCu部材32を備えているので、Cu部材32によって熱を面方向に拡げることができ、効率的に放熱することが可能となる。
また、第一のAl部材21と第一のCu部材31、および第二のAl部材22と第二のCu部材32とが固相拡散によって接合されていることから、第一のAl部材21と第一のCu部材31、および第二のAl部材22と第二のCu部材32がそれぞれ確実に接合されており回路層及び金属層の熱伝導性及び導電性を維持することができる。
ここで、はんだ層は、例えばSn−Ag系、Sn−In系、若しくはSn−Ag−Cu系のはんだ材とされている。
本発明のメタライズドセラミックス基板の製造方法について、添付した図4を参照して説明する。
図4は、メタライズドセラミックス基板の製造方法を段階的に示した断面図である。
図1に示すようなメタライズドセラミックス基板10を製造する際には、まず、セラミックス基板11を用意する(図4(a)参照)。セラミックス基板11としては、例えば、Si3N4(窒化ケイ素)、AlN(窒化アルミニウム)、Al2O3(アルミナ)等のセラミックスを採用できる。本実施形態では、セラミックス基板11として、特に強度に優れたSi3N4(窒化ケイ素)を用いた。セラミックス基板11の厚さは、例えば、0.32mmのものを用いた。
材料層15、15のAgとCuの組成は「Cu:20wt%〜40wt%、Ag:残部」の範囲内にすることが好ましい。
本実施形態においては、AgとCuとTiの重量比が70:28:2である合金粉末を60重量部とアクリル樹脂4重量部と溶剤としてのテキサノールを36重量部とを混合したペーストをセラミックス基板11に塗布することで材料層15,15を形成した。なお、塗布量は乾燥膜厚で80μmとした。
また、同時に、セラミックス基板11を構成する元素であるNやSiと活性金属とが反応し、TiとNとが結合したTiNや、TiとSiとが結合したTi−Si化合物が生じ、活性金属化合物層13が形成される(図4(d)参照)。
以上のような工程を経て、本発明のメタライズドセラミックス基板10を製造することができる。
第一実施形態におけるパワーモジュール用基板20は、上述の製造方法によって得られるメタライズドセラミックス基板10を用いて製造される。まず、図5に示すように、メタライズドセラミックス基板10の一方の面(図5における上面)及び他方の面(図5における下面)に第一のAl部材21、第二のAl部材22をそれぞれ載置する。
固相拡散接合する際に、加圧力が3kgf/cm2未満の場合は、メタライズドセラミックス基板10と第一のAl部材21、第二のAl部材22とを十分に接合させることが困難となり、メタライズドセラミックス基板10と第一のAl部材21、又はメタライズドセラミックス基板10と第二のAl部材22との間に隙間が生じる場合がある。また、35kgf/cm2を超える場合には、負荷される加圧力が高すぎてセラミックス基板11に割れが発生することがある。このような理由により、固相拡散接合の際に負荷される加圧力は、上記の範囲に設定されている。
また、固相拡散接合時における真空加熱の好ましい温度は、アルミニウムと銅の共晶温度から共晶温度−5℃以上共晶温度未満の範囲とされている。このような真空加熱の温度を選択したときには、メタライズドセラミックス基板10と第一のAl部材21、第二のAl部材22との間に液相が形成されないのでアルミニウムと銅と銀の化合物が多量に生成せず、固相拡散接合の接合信頼性が良好となることに加えて、固相拡散接合の際の拡散速度が速く、比較的短時間で固相拡散接合できるため上記のように設定されている。
第二実施形態におけるパワーモジュール用基板30は、前述の製造方法によって得られるメタライズドセラミックス基板10を用いて製造される。
図6に示すように、メタライズドセラミックス基板10の一方の面(図6における上面)及び他方の面(図6における下面)に第一のAl部材21、第二のAl部材22をそれぞれ積層し、さらに第一のAl部材21、第二のAl部材22のメタライズドセラミックス基板10側とは反対の面に第一のCu部材31、第二のCu部材32を積層する。そして、メタライズドセラミックス基板10(Ag−Cu合金層12、12)の一方の面に第一のAl部材21と第一のCu部材31を、また、他方の面に第二のAl部材22と第二のCu部材32を、それぞれ同時に固相拡散接合することでパワーモジュール用基板30を得ることができる。
この場合、固相拡散接合は上述した条件で行うことができる。
(実施例1)
(本発明例1−1〜1−6、比較例)
表1記載のセラミックス基板(40mm×40mm)の一方の面に、表1記載の活性金属と、AgおよびCuとを含む材料層を形成した。材料層は、活性金属、Ag、Cuとを含むペーストをセラミックス基板に塗布する方法によって形成した。ペーストはAgとCuと活性金属の重量比が70:28:2である混合粉末を60重量部と、アクリル樹脂4重量部と、溶剤としてのα―ターピネオールを36重量部とを混合したものである。塗布厚は乾燥膜厚で表1記載の塗布厚とした。なお、比較例に用いた混合粉末はAgとCuの重量比が72:28である混合粉末を用い、活性金属は添加しなかった。
そして、このセラミックス基板を150℃、15分で乾燥したのちに、真空加熱炉で850℃まで昇温させ、20分間保持することで材料層を溶融させて、Ag−Cu合金層と活性金属化合物層とを備えた、本発明例1−1〜1−6及び比較例のメタライズドセラミックス基板を得た。得られたメタライズドセラミックス基板の活性金属化合物層の有無、Ag−Cu合金層の厚さ測定及び密着性の試験を行った。
活性金属化合物層は、EPMA(電子線マイクロアナライザー)による活性金属元素のマッピングからメタライズドセラミックス基板界面での活性金属元素の存在を確認し、活性金属元素の存在が確認されたものを「有」、確認されなかったものを「無」と評価した。
Ag−Cu合金層の厚さは、メタライズドセラミックス基板界面のEPMA(電子線マイクロアナライザー)による反射電子像から、倍率2000倍の視野(縦45μm;横60μm)において接合界面に形成されたAg−Cu合金層の面積を測定し、測定視野の幅の寸法で除して求め、5視野の平均をAg−Cu合金層の厚さとした。評価結果を表1に示す。
密着性の評価は、メタライズドセラミックス基板を水平方向に、振幅2mmで30回/秒の速度で3万回振動させ、Ag−Cu合金層の剥がれが生じなかったものを「○」とし、剥がれが生じたものを「×」と評価した。
評価結果を表1に示す。
(本発明例2−1)
Si3N4からなる厚さ0.32mmのセラミックス基板の一方の面にAg−Cu−Tiペースト(本発明例1−1で用いたペーストと同じ)を表2記載の塗布厚となるよう塗布し、実施例1と同じ条件で乾燥及び加熱することで、メタライズドセラミックス基板を作製した。得られたメタライズドセラミックス基板のAg−Cu合金層が形成された側とは反対側の面(他方の面)にAl−Si系ろう材を用いて厚さ1.6mmの純度99.99%以上のアルミニウム板(4N−Al)を接合し、金属層を形成した。次に、Ag−Cu合金層に厚さ0.6mmの純度99.99%以上のアルミニウム(4N−Al)板を積層し、積層方向に7kgf/cm2で加圧しながら530℃で30分加熱することでAg−Cu合金層に4N−Alを固相拡散接合し、回路層を形成した。そして金属層と厚さ5mmのA6063合金からなるヒートシンクをはんだ付けによって接合した。はんだはSn−Sbはんだを用い、300℃で15分加熱することで接合した。以上によって、本発明例2−1のパワーモジュール用基板を得た。
Si3N4からなる厚さ0.32mmのセラミックス基板の一方の面にAg−Cu−Tiペースト(本発明例1−1で用いたペーストと同じ)を表2記載の塗布厚となるよう塗布し、実施例1と同じ条件で乾燥及び加熱することで、メタライズドセラミックス基板を作製した。得られたメタライズドセラミックス基板のAg−Cu合金層が形成された側とは反対側の面(他方の面)にAl−Si系ろう材を用いて厚さ1.6mmの純度99.99%以上のアルミニウム板(4N−Al)を接合し、金属層を形成した。次に、Ag−Cu合金層上に厚さ0.6mmの純度99.99%以上のアルミニウム(4N−Al)板及び厚さ1.0mmの無酸素銅(OFC)の板をこの順に積層し、積層方向に7kgf/cm2で加圧しながら530℃で30分加熱することでAg−Cu合金層に4N−Alを、4N−AlにOFCを固相拡散接合し、回路層を形成した。そして金属層と厚さ5mmのA6063合金からなるヒートシンクをはんだ付けによって接合した。はんだはSn−Sbはんだを用い、300℃で15分加熱することで接合した。以上によって、本発明例2−2のパワーモジュール用基板を得た。
Si3N4からなる厚さ0.32mmのセラミックス基板の一方の面及び他方の面にAg−Cu−Tiペースト(本発明例1−1で用いたペーストと同じ)を表2記載の塗布厚となるよう塗布し、実施例1と同じ条件で乾燥及び加熱することで、メタライズドセラミックス基板を作製した。なお、他方の面の塗布厚と一方の面の塗布厚は同じとした。次に、得られたメタライズドセラミックス基板の両面に、それぞれ厚さ0.6mmの純度99.99%以上のアルミニウム(4N−Al)板を積層し、積層方向に7kgf/cm2で加圧しながら530℃で30分加熱することでAg−Cu合金層に4N−Alを固相拡散接合し、回路層及び金属層を形成した。そして金属層と厚さ5mmのA6063合金からなるヒートシンクをはんだ付けによって接合した。はんだはSn−Sbはんだを用い、300℃で15分加熱することで接合した。以上によって、本発明例2−3のパワーモジュール用基板を得た。
Si3N4からなる厚さ0.32mmのセラミックス基板の一方の面及び他方の面にAg−Cu−Tiペースト(本発明例1−1で用いたペーストと同じ)を表2記載の塗布厚となるよう塗布し、実施例1と同じ条件で乾燥及び加熱することで、メタライズドセラミックス基板を作製した。なお、他方の面の塗布厚と一方の面の塗布厚は同じとした。次に、得られたメタライズドセラミックス基板の両面に、それぞれ厚さ0.6mmの純度99.99%以上のアルミニウム(4N−Al)板を積層し、さらに4N−Al板のメタライズドセラミックス基板とは反対側の面に、厚さ2.0mmの無酸素銅(OFC)の板をそれぞれ積層し、積層方向に7kgf/cm2で加圧しながら530℃で30分加熱することでAg−Cu合金層に4N−Alを、4N−AlにOFCを固相拡散接合し、回路層及び金属層を形成した。そして金属層と厚さ5mmのA6063合金からなるヒートシンクをはんだ付けによって接合した。はんだはSn−Sbはんだを用い、300℃で15分加熱することで接合した。以上によって、本発明例2−4〜2−8のパワーモジュール用基板を得た。
セラミックス基板を厚さ0.32mmのSi3N4から厚さ0.635mmのAlNに変えた以外は本発明例2−2と同様にして本発明例2−9のパワーモジュール用基板を得た。
(本発明例2−10)
セラミックス基板を厚さ0.32mmのSi3N4から厚さ0.38mmのAl2O3に変えた以外は本発明例2−2と同様にして本発明例2−9のパワーモジュール用基板を得た。
得られたパワーモジュール用基板について初期接合率及び冷熱サイクル後の接合率を評価した。なお、Ag−Cu合金層の厚さは実施例1と同様にして評価した。
冷熱サイクル試験は、冷熱衝撃試験機エスペック社製TSB−51を使用し、パワーモジュール用基板に対して、液相(フロリナート)で、−40℃×3分←→150℃×3分の2000サイクルを実施した。
Al部材とAg−Cu合金層の接合率を測定した。測定は回路層側にて測定した。Al部材とAg−Cu合金層との接合率は、超音波探傷装置を用いて以下の式を用いて求めた。ここで、初期接合面積とは、接合前における接合すべき面積、すなわちAl部材の面積とした。超音波探傷像において剥離は接合部内の白色部で示されることから、この白色部の面積を剥離面積とした。
(接合率)={(初期接合面積)−(剥離面積)}/(初期接合面積)
以上、実施例2におけるそれぞれの条件と、初期接合率の結果、および冷熱サイクル後の接合率の結果を表2に示す。
11 セラミックス基板
12 Ag−Cu合金層
13 活性金属化合物層
20、30 パワーモジュール用基板
21 第一のAl部材
22 第二のAl部材
31 第一のCu部材
32 第二のCu部材
Claims (7)
- セラミックス基板の少なくとも一方の面に、AgとCuの共晶組織を有するAg−Cu合金層が形成されており、
前記セラミックス基板と前記Ag−Cu合金層との間に、活性金属化合物層が形成されており、
EPMAによる反射電子像から、倍率2000倍の視野において前記Ag−Cu合金層の面積を測定して測定視野の幅の寸法で除し、得られた値の5つの視野の平均値から求められた前記Ag−Cu合金層の厚さが10μm以上とされており、
前記セラミックス基板の一方の面に、前記活性金属化合物層および前記Ag−Cu合金層を介して、第一のAl部材が固相拡散接合されていることを特徴とするパワーモジュール用基板。 - 前記活性金属化合物層の内部に、Ag及びCuが存在していることを特徴とする請求項1記載のパワーモジュール用基板。
- 前記第一のAl部材に重ねて、更に第一のCu部材が接合されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパワーモジュール用基板。
- 前記セラミックス基板の他方の面に、前記活性金属化合物層および前記Ag−Cu合金層を介して、第二のAl部材が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のパワーモジュール用基板。
- 前記第二のAl部材に重ねて、更に第二のCu部材が接合されていることを特徴とする請求項4に記載のパワーモジュール用基板。
- セラミックス基板の少なくとも一方の面に、活性金属、Ag、Cuを含む材料層を形成する工程と、
前記材料層を真空加熱し、前記セラミックス基板の構成元素と前記活性金属とが化合した活性金属化合物からなる活性金属化合物層、およびAg−Cu共晶組織を含むAg−Cu合金層を形成する工程と、
前記セラミックス基板の一方の面に、前記活性金属化合物層および前記Ag−Cu合金層を介して、第一のAl部材を固相拡散接合する工程と、を備えたことを特徴とするパワーモジュール用基板の製造方法。 - 前記第一のAl部材に重ねて、更に第一のCu部材を接合する工程を備えたことを特徴とする請求項6に記載のパワーモジュール用基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014061213A JP6343993B2 (ja) | 2014-03-25 | 2014-03-25 | パワーモジュール用基板、およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014061213A JP6343993B2 (ja) | 2014-03-25 | 2014-03-25 | パワーモジュール用基板、およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015185705A JP2015185705A (ja) | 2015-10-22 |
JP6343993B2 true JP6343993B2 (ja) | 2018-06-20 |
Family
ID=54351911
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014061213A Active JP6343993B2 (ja) | 2014-03-25 | 2014-03-25 | パワーモジュール用基板、およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6343993B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024144120A1 (ko) * | 2022-12-29 | 2024-07-04 | 주식회사 아모그린텍 | 세라믹 기판 및 이를 포함하는 파워모듈 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3381047A4 (en) * | 2015-11-24 | 2019-07-03 | Hitachi Chemical Co., Ltd. | BURNED MULTILAYER STACKS IN INTEGRATED CIRCUITS AND SOLAR CELLS |
WO2018003845A1 (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-04 | 三菱マテリアル株式会社 | 銅/セラミックス接合体、及び、絶縁回路基板 |
JP6904088B2 (ja) * | 2016-06-30 | 2021-07-14 | 三菱マテリアル株式会社 | 銅/セラミックス接合体、及び、絶縁回路基板 |
CN110524079A (zh) * | 2019-07-31 | 2019-12-03 | 常熟市银洋陶瓷器件有限公司 | 用于金属化陶瓷和金属零件钎焊的银铜焊料层制备方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4077888B2 (ja) * | 1995-07-21 | 2008-04-23 | 株式会社東芝 | セラミックス回路基板 |
JP2003078086A (ja) * | 2001-09-04 | 2003-03-14 | Kubota Corp | 半導体素子モジュール基板の積層構造 |
-
2014
- 2014-03-25 JP JP2014061213A patent/JP6343993B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024144120A1 (ko) * | 2022-12-29 | 2024-07-04 | 주식회사 아모그린텍 | 세라믹 기판 및 이를 포함하는 파워모듈 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015185705A (ja) | 2015-10-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5871081B2 (ja) | 接合体、パワーモジュール用基板、パワーモジュール、及び、接合体の製造方法 | |
JP6343993B2 (ja) | パワーモジュール用基板、およびその製造方法 | |
JP4998404B2 (ja) | パワーモジュール用基板及びその製造方法並びにパワーモジュール | |
JP6822247B2 (ja) | ヒートシンク付絶縁回路基板の製造方法 | |
TWI569914B (zh) | 接合體及功率模組用基板 | |
JP2013229545A (ja) | パワーモジュール用基板、ヒートシンク付パワーモジュール用基板、パワーモジュール、及びパワーモジュール用基板の製造方法 | |
JPH10270596A (ja) | ヒートシンク付セラミック回路基板 | |
TW201526171A (zh) | 接合體之製造方法及功率模組用基板之製造方法 | |
TW201531188A (zh) | 接合體及功率模組用基板 | |
JP6256176B2 (ja) | 接合体の製造方法、パワーモジュール用基板の製造方法 | |
JP5910166B2 (ja) | パワーモジュール用基板の製造方法 | |
JP2019081690A (ja) | 接合体、及び、絶縁回路基板 | |
KR20190132355A (ko) | 히트 싱크가 부착된 절연 회로 기판의 제조 방법 | |
JP5828352B2 (ja) | 銅/セラミックス接合体、及び、パワーモジュール用基板 | |
JP6645368B2 (ja) | 接合体、パワーモジュール用基板、接合体の製造方法、及び、パワーモジュール用基板の製造方法 | |
JP6750422B2 (ja) | 絶縁回路基板の製造方法、及び、絶縁回路基板、パワーモジュール、ledモジュール、熱電モジュール | |
JP5825380B2 (ja) | 銅/セラミックス接合体、及び、パワーモジュール用基板 | |
JP2014039062A (ja) | パワーモジュール用基板、ヒートシンク付パワーモジュール用基板、パワーモジュール、及びパワーモジュール用基板の製造方法 | |
JP6561886B2 (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
JP6269116B2 (ja) | 下地層付き金属部材、絶縁回路基板、半導体装置、ヒートシンク付き絶縁回路基板、及び、下地層付き金属部材の製造方法 | |
JP6780561B2 (ja) | 接合体の製造方法、絶縁回路基板の製造方法、及び、接合体、絶縁回路基板 | |
JP6756189B2 (ja) | ヒートシンク付パワーモジュール用基板、及びヒートシンク付パワーモジュール用基板の製造方法 | |
JP7039933B2 (ja) | 接合体、絶縁回路基板、ヒートシンク付絶縁回路基板、ヒートシンク、及び、接合体の製造方法、絶縁回路基板の製造方法、ヒートシンク付絶縁回路基板の製造方法、ヒートシンクの製造方法 | |
TWI732997B (zh) | 銅鈦鋁接合體、絕緣電路基板、附散熱塊絕緣電路基板、功率模組、led模組、熱電模組 | |
WO2023100917A1 (ja) | 接合用金属ペースト、および、接合体の製造方法、絶縁回路基板の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160929 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170719 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170725 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170922 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20171222 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180313 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20180322 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180424 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180507 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6343993 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |