JP6343931B2 - 印刷制御システム、及び印刷制御方法 - Google Patents
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Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、印刷装置と印刷制御装置とが通信経路により印刷制御システムについて、印刷装置が、通信経路を確立する印刷制御装置のアドレスを管理することなく、対応する印刷制御装置と通信経路を確立できるようにし、また、システムを、印刷装置と印刷制御装置とが通信経路で通信する構成に対応させることを目的とする。
本発明の構成によれば、印刷装置は、ゲートサーバーのアドレスを記憶する。そして、印刷制御装置と通信経路を確立する場合、印刷制御装置のアドレスをゲートサーバーに問い合わせ、問い合わせに応じて取得したアドレスに基づいて、印刷制御装置との間で通信経路を確立する。このため、印刷装置は、印刷制御装置と通信経路の確立時に、ゲートサーバーにアクセスすればよく、印刷制御装置のアドレスを管理する必要がない。従って、ユーザーは、印刷装置をシステムに導入する時や、通信経路の確立時、通信経路を確立する印刷制御装置の変更があった場合等に印刷制御装置のアドレスを入力する等の作業を行わなくてよい。
本発明の構成によれば、ゲートサーバーは、識別情報と、装置アドレスとを対応付けて記憶するため、印刷装置から装置アドレスの要求があった場合、当該印刷装置の識別情報に対応する装置アドレスを通知できる。
本発明の構成によれば、ゲートサーバーは、サーバー記憶部が記憶する情報に基づいて、印刷装置から装置アドレスの要求があった場合、対応する装置アドレスを通知できる。
本発明の構成によれば、印刷装置は、電源投入時に、ユーザーの作業を経ることなく、対応する印刷制御装置のアドレスを取得して、対応する印刷制御装置と通信経路を確立できる。
本発明の構成によれば、印刷制御装置は、印刷制御データを非同期の双方向通信を行う通信経路で印刷装置に通信する。このため、印刷制御装置は、印刷装置に印刷させるトリガーが発生した場合に、印刷制御データを印刷装置に送信して印刷処理を実行させることができる。
本発明の構成によれば、印刷装置と、印刷制御装置とは、WebSocket通信により、非同期の双方向通信を行える。
本発明の構成によれば、印刷装置は、印刷制御装置と通信経路の確立時に、ゲートサーバーにアクセスすればよく、印刷制御装置のアドレスを管理する必要がない。従って、ユーザーは、印刷装置をシステムに導入する時や、通信経路の確立時、通信経路を確立する印刷制御装置の変更があった場合等に印刷制御装置のアドレスを入力する等の作業を行わなくてよい。
本発明の構成によれば、ゲートサーバーは、識別情報と、装置アドレスとを対応付けて記憶するため、印刷装置から装置アドレスの要求があった場合、当該印刷装置の識別情報に対応する装置アドレスを通知できる。
図1は、本実施形態に係る印刷制御システム1の構成を示す図である。
図1に示すように、印刷制御システム1は、制御サーバー10を備え、制御サーバー10にインターネット等のネットワークGNを介して複数の店舗システム11と接続する。また、ネットワークGNには、複数の管理装置14を接続する。
店舗システム11は、スーパーマーケットや、コンビニエンスストア、デパート、飲食店等の店舗に用いるシステムである。店舗システム11は、店舗に来店した顧客に対してレシートを発行する機能を備える。
店舗システム11は、印刷媒体に印刷を行う印刷機能を有し、レシートを発行可能な1又は複数の印刷装置12を備える。印刷装置12は、店舗に構築されたローカルエリアネットワークLNに接続する。ローカルエリアネットワークLNには、ネットワークルーターや、モデム等の通信機器を含んで構成されたネットワーク通信制御装置13が接続する。印刷装置12は、ネットワーク通信制御装置13を介して、ネットワークGNにアクセスする。
例えば、店舗システム11Aは、スーパーマーケットSMに用いるシステムである。スーパーマーケットSMには、複数のレジカウンターRCが設けられ、レジカウンターRCには、印刷装置12が設けられる。店舗システム11Aの印刷装置12は、ローカルエリアネットワークLNに接続し、ネットワーク通信制御装置13を介して、ネットワークGNにアクセスする。
本実施形態に係る印刷制御システム1では、店舗システム11の印刷装置12が、制御サーバー10との間で通信経路を確立し、制御サーバー10と通信する。そして、印刷装置12は、制御サーバー10の制御に従って、印刷に係る処理を実行する。
管理装置14は、後述するように1又は複数の店舗システム11を管理する装置である。例えば、管理装置14は、店舗を運営する企業の本社に設けられ、当該店舗を運営する企業のグループに属する複数の店舗に設けられた店舗システム11を管理する。後述するように、管理装置14は、管理する店舗システム11の所定の印刷装置12を制御して、当該所定の印刷装置12に印刷を実行させることができる。
図2に示すように、印刷制御システム1において、制御サーバー10と、店舗システム11の印刷装置12との間には、WebSocketで通信を行うWebSocketコネクションCT(通信経路)が確立される。
なお、WebSocketは、非同期な双方向通信を可能とする通信規格の1つである。WebSocketでは、サーバーとクライアントがWebSocketコネクションCTを確立した後は、データの送受信を、当該コネクションによりプロトコルを用いて行う。このため、データの送信が発生する度に、コネクションを確立する必要がない。
また、WebSocketコネクションCTは、当該コネクションで接続された印刷装置12と、制御サーバー10との間で、WebSocketのプロトコル、手続きに従ってデータを送受信する論理的な通信経路である。従って、印刷装置12と、制御サーバー10との間で、所定のハンドシェイクが行われ、WebSocketコネクションCTを確立した後は、印刷装置12と、制御サーバー10とは、WebSocketコネクションCTにより、非同期にデータを送受信できる。制御サーバー10は、任意のタイミングでWebSocketコネクションCTにより印刷装置12にデータを送信でき、印刷装置12は、任意のタイミングでWebSocketコネクションCTにより制御サーバー10にデータを送信できる。
また、WebSocket通信は、WebSocketコネクションCTにより印刷装置12と、制御サーバー10との間で行われる、WebSocketのプロトコル、手続きに従った非同期な双方向通信である。
WebSocketコネクションCTの確立により、印刷装置12、及び、制御サーバー10は、非同期で、双方向通信できる。つまり、制御サーバー10は、クライアントとしての印刷装置12からリクエストを受けることなく、任意のタイミングで、WebSocketコネクションCTによりWebSocket通信で印刷装置12にデータをプッシュ送信できる。同様に、印刷装置12は、任意のタイミングで、WebSocketコネクションCTで制御サーバー10に対してデータをプッシュ送信できる。
また、制御サーバー10は、複数の管理装置14と通信可能に接続する。後述するように、管理装置14は、制御サーバー10を介して、所定の印刷装置12に印刷制御データを送信し、当該所定の印刷装置12に印刷を実行させることができる。
なお、図2では、制御サーバー10を、1つのブロックによって表現するが、これは、制御サーバー10が単一のサーバー装置により構成されることを意味するものではない。本実施形態では、制御サーバー10は、複数のサーバー装置を含んで構成される。すなわち、制御サーバー10は、後述する各種処理を実現可能な構成であれば、その形態を問わない。
また、本実施形態では、制御サーバー10と、印刷装置12との間で、WebSocket通信を行う。しかしながら、これら装置が、WebSocket通信に代えて、WebSocket通信と同様な非同期な双方向通信を行う構成であってもよい。
このような構成のため、以下の効果を得ることができる。
すなわち、制御サーバー10は、複数の店舗システム11に接続された複数の印刷装置12から受信したデータに基づく情報を収集し、管理、分析できる。このため、制御サーバー10は、有益な情報を蓄積することができる。蓄積した情報は、いわゆるビッグデータとして利用可能である。
また、店舗システム11の構築の簡易化、及び、低コスト化を図ることが可能となる。すなわち、印刷制御システム1では、印刷装置12がWebSocketコネクションCTにより制御サーバー10に接続される。このため、制御サーバー10が提供するサービスを用いて、制御サーバー10の制御で、印刷装置12に各種処理を実行させることが可能である。従って、店舗システム11を構築する管理者は、店舗システム11の構築に際し、印刷装置12を所望の場所に設置し、印刷装置12をネットワークGNに接続する、という簡易な作業を行えばよい。これにより、制御サーバー10が提供するサービスを用いて、印刷装置12に所望の処理、例えば、レシートの発行に係る処理を実行させることが可能となる。管理装置14においても、構築の簡易化、及び、低コスト化を図ることができる。
特に、店舗システム11を構築する管理者は、1又は複数の店舗システム11を管理する管理装置14に、印刷装置12を制御する機能を有する必要がない。管理装置14は、制御サーバー10にアクセスし、制御サーバー10が提供するサービスを用いることによって、制御サーバー10に接続された印刷装置12を制御できる。これにより、店舗システム11の構築の簡易化、及び、低コスト化を図ることが可能となる。
また、制御サーバー10に、異なる店舗システム11の印刷装置12がWebSocketコネクションCTで接続されるため、制御サーバー10は、複数の店舗システム11に接続された複数の印刷装置12を管理できる。また、制御サーバー10は、複数の店舗システム11に接続された複数の印刷装置12を動作させることが可能となる。
図3に示すように、印刷装置12は、通信制御部15と、第1通信部16と、印刷制御部17と、印刷部18と、設定制御部23と、印刷装置記憶部19と、第2通信部24と、を備える。
通信制御部15、第1通信部16、印刷制御部17、及び、設定制御部23の機能については後述する。
印刷部18は、印刷媒体に印刷する印刷機構、印刷媒体を搬送する搬送機構、印刷媒体を切断する切断機構等の印刷に係る機構、及び、各機構の制御に係る制御基板等を備える。
印刷装置記憶部19は、不揮発性メモリーを備え、各種データを記憶する。印刷装置記憶部19は、サーバーアドレス情報データ19aと、印刷装置識別情報データ19bと、機能部管理データベース19cと、を記憶するが、これらデータについては後述する。
第2通信部24は、後述するゲートサーバー60を含む外部機器と、ネットワークGNを介して、所定の通信規格で通信する。
以下の説明では、印刷制御部17、及び、設定制御部23を区別せずに表現する場合、これら機能ブロックを総称して「機能部」と表現する。
印刷装置12は、印刷制御部17と、設定制御部23との2つの機能部を有する。
図3に示すように、第1印刷制御サーバー10Aは、通信管理部25と、第1接続部26(接続部)と、印刷データ処理部27と、設定処理部31と、制御サーバー記憶部28(記憶部)と、第2接続部30と、第3接続部29と、を備える。
通信管理部25、第1接続部26、印刷データ処理部27、及び、設定処理部31の機能については、後述する。
制御サーバー記憶部28は、不揮発性メモリーを備え、各種データを記憶する。制御サーバー記憶部28は、コネクション管理データベース28aと、処理部管理データベース28bと、設定情報データベース28cと、を記憶するが、これについては後述する。
第2接続部30は、通信管理部25の制御に従って、管理装置14との間で、HTTP通信を行う。すなわち、管理装置14にウェブブラウザーがインストールされており、第2接続部30は、管理装置14との間でHTTP通信をコネクションにより行う。
第3接続部29は、サーバー間ネットワークSNを介して、所定の通信規格で、制御サーバー10が備える他の装置と通信する。
以下の説明では、印刷データ処理部27、及び、設定処理部31を区別せずに表現する場合、これら機能ブロックを総称して「処理部」と表現する。制御サーバー10は、印刷データ処理部27と、設定処理部31の2つの処理部を有する。
第2印刷制御サーバー10Bは、第1印刷制御サーバー10Aと同様の構成を有する。
ゲートサーバー制御部61は、CPU等を備え、ゲートサーバー60を制御する。
ゲートサーバー記憶部62は、不揮発性メモリーを備え、各種データを記憶する。ゲートサーバー記憶部62は、制御サーバー管理データベース50aを記憶するが、これについては後述する。
第1通信インターフェース63は、サーバー間ネットワークSNを介して、所定の通信規格で、制御サーバー10が備える他の装置と通信する。
第2通信インターフェース64は、印刷装置12を含む外部機器と、ネットワークGNを介して、所定の通信規格で通信する。
管理装置制御部40は、CPU等を備え、管理装置14を制御する。管理装置14は、機能ブロックとして、ブラウザー実行部40aを備える。ブラウザー実行部40aは、ウェブブラウザーによって実現される機能ブロックである。
通信接続部41は、管理装置制御部40の制御に従って、第1印刷制御サーバー10AとHTTP通信を行う。
表示部42は、液晶表示パネル等の表示パネルを備え、管理装置制御部40の制御に従って、表示パネルに画像を表示する。
また、図3では、第1印刷制御サーバー10Aと、第1印刷制御サーバー10Aに接続された1つの管理装置14との関係を示す。第1印刷制御サーバー10Aに、複数の管理装置14が接続される場合は、第1印刷制御サーバー10Aは、複数の管理装置14に対応して複数の第2接続部30を備え、管理装置14との間で通信する。
このことは、第2印刷制御サーバー10Bと、印刷装置12及び管理装置14との関係についても同様である。
図4、5は、印刷装置12に電源が投入された後の印刷装置12、ゲートサーバー60、及び、第1印刷制御サーバー10Aの動作を示すフローチャートである。(A)は印刷装置12の動作を示し、(B)はゲートサーバー60の動作を示し、(C)は第1印刷制御サーバー10Aの動作を示す。
なお、図4、5のフローチャートの処理のトリガーは、電源投入時に限らない。例えば、印刷装置12がネットワークGNに通信可能に接続された場合や、ユーザーから指示があった場合等であってもよい。
また、以下の説明では、印刷装置12は、対応する店舗システム11のローカルエリアネットワークLNに接続され、ネットワークGNにアクセス可能である。
また、以下の説明では、制御サーバー10は、印刷制御サーバーとして、第1印刷制御サーバー10A、及び、第2印刷制御サーバー10Bの2つのサーバーを備える。
これら機能ブロックは、オブジェクトである。オブジェクトは、オブジェクト指向プログラミングで生成されるインスタンス、すなわち、データ及びメソッドの集合として定義された機能ブロックである。そして、これら機能ブロックの機能は、機能ブロックに実装されたメソッドが呼び出されることによって実現される。
また例えば、これら機能ブロックの機能は、アプリケーションがCPU等のハードウェアによって読み出され実行されることによって、実現される。1つのアプリケーションにより1つの機能ブロックの機能が実現される構成であってもよい。また、1つのアプリケーションにより複数の機能ブロックの機能が実現される構成であってもよい。また、複数のアプリケーションにより1つの機能ブロックの機能が実現される構成であってもよい。
すなわち、機能ブロックは、機能をブロックとして表現したものであり、特定のアプリケーションや、ハードウェア等を意味するものではない。
次いで、通信制御部15は、印刷装置記憶部19が記憶する印刷装置識別情報データ19bを取得する(ステップSA2)。印刷装置識別情報データ19bは、印刷装置12の識別情報(以下、「印刷装置識別情報」という。)を示すデータである。印刷装置識別情報は、例えば、印刷装置12の製造段階で、印刷装置12に割り当てられるシリアル番号である。
次いで、通信制御部15は、第2通信部24を制御して、ステップSA1で取得したサーバーアドレス情報データ19aが示すアドレスのゲートサーバー60にアクセスし、アドレス情報要求コマンドと、ステップSA2で取得した印刷装置識別情報データ19bを送信する(ステップSA3)。アドレス情報要求コマンドとは、ゲートサーバー60に対して、後述するアドレス情報データの送信を要求するコマンドである。
次いで、ゲートサーバー制御部61は、ゲートサーバー記憶部62が記憶する制御サーバー管理データベース50aを参照する(ステップSB2)。制御サーバー管理データベース50aは、制御サーバー10と接続する印刷装置12について、印刷装置識別情報と、印刷装置12とWebSocketコネクションCTを確立させる印刷制御サーバーの装置アドレス情報と、を対応付けて記憶するデータベースである。装置アドレス情報は、印刷制御サーバーのアドレスを示す情報である。従って、第1印刷制御サーバー10Aの装置アドレス情報(以下、「第1装置アドレス情報」という。)は第1印刷制御サーバー10Aのアドレスを示す。第2印刷制御サーバー10Bの装置アドレス情報(第2の装置アドレス情報。以下、「第2装置アドレス情報」という。)は、第2印刷制御サーバー10Bのアドレスを示す。
上述したように、本実施形態では、制御サーバー10は、複数の印刷制御サーバー(本例では、第1印刷制御サーバー10A及び第2印刷制御サーバー10B)を備える。そして、本実施形態に係るゲートサーバー60は、複数の印刷制御サーバーのうち、印刷装置12とWebSocketコネクションCTを確立させる印刷制御サーバーを管理する。具体的には、制御サーバー管理データベース50aにおいて、当該1の印刷装置12の印刷装置識別情報と、当該1の印刷装置12とWebSocketコネクションCTを確立させる印刷制御サーバーの装置アドレス情報とを対応付ける。例えば、本例の印刷装置12について、第1印刷制御サーバー10AとWebSocketコネクションCTを確立させる場合、制御サーバー管理データベース50aは、印刷装置識別情報と、第1装置アドレス情報とを対応付けて記憶する。また、本例の印刷装置12について、第2印刷制御サーバー10BとWebSocketコネクションCTを確立させる場合、制御サーバー管理データベース50aは、印刷装置識別情報と、第2装置アドレス情報とを対応付けて記憶する。
次いで、ゲートサーバー制御部61は、ステップSB1で受信した印刷装置識別情報データ19bが示す印刷装置識別情報をキーとして、制御サーバー管理データベース50aで、当該識別情報と対応付けられた装置アドレス情報を取得する(ステップSB3)。本例では、ステップSB3で、ゲートサーバー制御部61は、第1装置アドレス情報を取得する。
次いで、ゲートサーバー制御部61は、第2通信インターフェース64を制御して、ステップSB3で取得した第1装置アドレス情報を示すデータ(以下、「第1装置アドレス情報データ」という。)を、印刷装置12に送信する(ステップSB4)。
次いで、通信制御部15は、印刷装置記憶部19に記憶した第1装置アドレス情報データが示すアドレスを取得する(ステップSA7)。
次いで、通信制御部15は、第1装置アドレス情報データが示す第1印刷制御サーバー10Aのアドレスに基づいて、第1印刷制御サーバー10Aにアクセスする。通信制御部15は、第1印刷制御サーバー10Aの通信管理部25と通信し、第1通信部16と第1接続部26との間に、WebSocketコネクションCTを確立する(ステップSA8、ステップSC1)。印刷装置12は、ユーザーによる指示や、第1印刷制御サーバー10Aからの要求を受けることなく、電源の投入をトリガーとしてWebSocketコネクションCTを確立する。WebSocketコネクションCTの確立は、WebSocketに従って行われる。
第1通信部16、及び、第1接続部26は、WebSocketの規格、手続きに従ってデータの送受信を行うWebSocketインターフェースである。これら機能ブロックは、例えば、WebSocketのSocketライブラリーを用いて生成される。
すなわち、第1通信部16は、通信制御部15や、印刷制御部17、設定制御部23から受信したデータについて、WebSocketのプロトコルに従って処理を行い、WebSocketの手続きでWebSocketコネクションCTによりデータを送信する機能を有する。また、第1通信部16は、WebSocketコネクションCTにより受信したデータについて、WebSocketに従った処理を行って、通信制御部15等に送信する機能を有する。第1接続部26についても同様である。
WebSocketコネクションCTの確立に伴って、印刷装置12、及び、第1印刷制御サーバー10Aは、非同期で、双方向通信できる。第1印刷制御サーバー10Aは、クライアントとしての印刷装置12からリクエストを受けることなく、WebSocketコネクションCTによりプッシュ送信で印刷装置12にデータを送信できる。同様に、印刷装置12は、WebSocketコネクションCTによりプッシュ送信で第1印刷制御サーバー10Aにデータを送信できる。
また、WebSocketコネクションCTの確立により、印刷装置12の設定制御部23と、第1印刷制御サーバー10Aの設定処理部31との間で、WebSocketコネクションCTに基づく第2機能部間通信経路KT2が確立する。第2機能部間通信経路KT2は、設定制御部23と設定処理部31との間で通信するデータを送受信する論理的な通信経路である。設定制御部23と設定処理部31とは、第2機能部間通信経路KT2により、非同期な双方向通信を行う。第2機能部間通信経路KT2により行われる非同期な双方向通信については後述する。
次いで、通信制御部15は、取得した印刷装置識別情報データ19bを第1通信部16に送信する(ステップSA10)。
第1通信部16は、受信した印刷装置識別情報データ19bを、WebSocketコネクションCTにより、第1印刷制御サーバー10Aに送信する(ステップSA11)。
次いで、第1接続部26は、受信した印刷装置識別情報データ19bを、通信管理部25に送信する(ステップSC3)。
通信管理部25は、制御サーバー記憶部28が記憶するコネクション管理データベース28aにアクセスする(ステップSC4)。コネクション管理データベース28aは、確立しているWebSocketコネクションCTについて、WebSocketコネクションCTの識別情報であるコネクション識別情報と、上述した印刷装置識別情報とを対応付けて記憶するデータベースである。
次いで、通信管理部25は、コネクション管理データベース28aに1件のレコードを生成する。そして、通信管理部25は、生成したレコードにおいて、ステップSC1で確立したWebSocketコネクションCTのコネクション識別情報と、ステップSC2で受信した印刷装置識別情報データ19bが示す印刷装置識別情報とを対応付けて記憶する(ステップSC5)。通信管理部25は、WebSocketコネクションCTが確立したときに、既に確立しているWebSocketコネクションCTのコネクション識別情報と異なる値のコネクション識別情報を生成する。このステップSC5の処理により、第1印刷制御サーバー10Aで、WebSocketコネクションCTと、印刷装置12との対応関係が管理される。
このように、印刷装置12は、ユーザーによる指示や、第1印刷制御サーバー10Aからの要求を受けることなく、電源の投入をトリガーとしてWebSocketコネクションCTを確立する。このような構成のため、ユーザーは、WebSocketコネクションCTを確立するために、煩雑な作業を行う必要がない。また、ユーザーは、WebSocketコネクションCTを確立するために、専門的な知識も必要ない。電源投入後、印刷装置12を、第1印刷制御サーバー10Aの制御で各種処理を実行できる状態とすることができる。
次いで、設定制御部23は、生成した要求コマンドに、印刷装置識別情報、及び、設定制御部23の機能部識別情報を付加する(ステップSA13)。機能部識別情報は、印刷装置12が備える機能部の識別情報である。従って、印刷装置12が備える印刷制御部17、及び、設定制御部23には、異なる値の機能部識別情報が割り当てられる。ステップSA13では、設定制御部23は、印刷装置記憶部19が記憶する印刷装置識別情報データ19bを参照し、当該データに基づいて、要求コマンドに印刷装置識別情報を付加する。また、設定制御部23は、当該設定制御部23に割り当てられた機能部識別情報を管理し、当該管理に基づいて、要求コマンドに機能部識別情報を付加する。
次いで、設定制御部23は、要求コマンドを、第1通信部16に送信する(ステップSA14)。
第1通信部16は、WebSocketコネクションCTで、要求コマンドを、第1印刷制御サーバー10Aに送信する(ステップSA15)。
次いで、第1接続部26は、受信した要求コマンドを通信管理部25に送信する(ステップSC7)。
通信管理部25は、要求コマンドに付加された印刷装置識別情報、及び、機能部識別情報を取得する(ステップSC8)。次いで、通信管理部25は、制御サーバー記憶部28が記憶する処理部管理データベース28bを参照する(ステップSC9)。処理部管理データベース28bは、印刷装置識別情報及び機能部識別情報の組合せと、処理部識別情報と、を対応づけて記憶するデータベースである。次いで、通信管理部25は、ステップSC8で取得した印刷装置識別情報、及び、機能部識別情報の組合せをキーとして、処理部管理データベース28bで、当該識別情報の組合せと対応付けられた処理部識別情報を取得する(ステップSC10)。処理部識別情報は、第1印刷制御サーバー10Aが備える処理部の識別情報である。従って、第1印刷制御サーバー10Aが備える印刷データ処理部27、及び、設定処理部31には、異なる値の処理部識別情報が割り当てられる。
次いで、通信管理部25は、ステップSC10で取得した処理部識別情報が示す処理部(本例では、設定処理部31)に、要求コマンドを送信する(ステップSC11)。なお、通信管理部25は、処理部と処理部識別情報との関係を管理し、1の処理部識別情報に基づいて、当該1の処理部識別情報に対応する処理部にデータを送信できる。
設定情報データベース28cは、第1印刷制御サーバー10Aと接続する印刷装置12について、印刷装置識別情報と、設定情報と、を対応付けて記憶するデータベースである。
設定情報は、印刷装置12の印刷部18に関する1又は複数の設定項目と、各設定項目に設定する設定値とを対応付けた情報である。
本実施形態に係る印刷装置12は、設定項目として、印刷時の濃度に関する設定である印字濃度設定と、印刷時の速度に関する設定である印字速度設定と、印刷装置12にセットされる印刷媒体(本例では、ロール紙)の紙幅に関する設定である紙幅設定と、を有する。設定項目は、本実施形態で例示するものに限らず、例えば、ネットワークに関する設定や、音声出力機能を有する場合は音声に関する設定等、他の設定項目を含んでいてもよい。
また、本実施形態に係る印刷装置12は、印字濃度設定の設定値として、印字濃度が濃いことを示す「設定値:濃」と、印字濃度が薄いことを示す「設定値:薄」と、を有する。また、印刷装置12は、印字速度設定の設定値として、印字速度が速いことを示す「設定値:速」と、印字速度が遅いことを示す「設定値:遅」と、を有する。また、印刷装置12は、紙幅設定の設定値として、セットされるロール紙が80mmであることを示す「設定値:80mm」と、セットされるロール紙が58mmであることを示す「設定値:58mm」と、を有する。
例えば、設定情報は、印字濃度設定と「設定値:濃」とを対応付け、印字速度設定と「設定値:速」とを対応付け、紙幅設定と「設定値:80mm」とを対応付けた情報である。
次いで、設定処理部31は、取得した設定情報に基づいて、設定制御データを生成する(ステップSC14)。
設定制御データは、設定項目の設定値を指定し、印刷装置12の設定制御部23に、設定項目の設定値を、指定した設定値となるよう設定させることを指示するデータである。例えば、設定制御データは、印字濃度設定の設定値を「設定値:濃」と設定させ、印字速度設定の設定値を「設定値:速」と設定させ、紙幅設定の設定値を「設定値:80mm」と設定させることを指示するデータである。
次いで、設定処理部31は、設定制御データに、処理部識別情報を付加する(ステップSC15)。設定処理部31は、当該設定処理部31に割り当てられた処理部識別情報を管理し、当該管理に基づいて、設定制御データに処理部識別情報を付加する。
次いで、設定処理部31は、設定制御データを、第1接続部26に送信する(ステップSC16)。
第1接続部26は、受信した設定制御データを、WebSocketコネクションCTにより、印刷装置12に送信する(ステップSC17)。
通信制御部15は、設定制御データに付加された処理部識別情報を取得する(ステップSA18)。
次いで、通信制御部15は、機能部管理データベース19cを参照する(ステップSA19)。
機能部管理データベース19cは、印刷装置12が備える機能部の機能部識別情報と、対応する処理部の処理部識別情報と、を対応付けて記憶するデータベースである。
1の機能部と1の処理部とが対応する場合、当該1の処理部が送信したデータを当該1の機能部が処理でき、逆に、当該1の機能部が送信したデータを当該1の処理部が処理できる関係にある。従って、当該1の処理部は、対応関係にある当該1の機能部に対してデータを送信して、当該1の機能部に、当該1の機能部が有する機能に基づく処理を実行させることができる。また、当該1の機能部は、対応関係にある当該1の処理部に対してデータを送信して、当該1の処理部に、当該1の処理部が有する機能に基づく処理を実行させることができる。本例では、印刷装置12の印刷制御部17と、第1印刷制御サーバー10Aの印刷データ処理部27とが対応する。また、印刷装置12の設定制御部23と、第1印刷制御サーバー10Aの設定処理部31とが対応する。
次いで、通信制御部15は、ステップSA18で取得した処理部識別情報をキーとして、機能部管理データベース19cで、当該識別情報と対応付けられた機能部識別情報を取得する(ステップSA20)。
次いで、通信制御部15は、ステップSA20で取得した機能部識別情報が示す機能部(本例では、設定制御部23)に、設定制御データを送信する(ステップSA21)。通信制御部15は、機能部識別情報と機能部との関係を管理する。従って、通信制御部15は、1の機能部識別情報に基づいて、当該1の機能部識別情報が示す機能部にデータを送信できる。
設定処理は、設定制御部23が、設定項目の設定値を、設定制御データで指定された設定値に設定する処理である。
本実施形態では、印刷装置12の印刷装置記憶部19は、設定項目と、設定値とを対応付けた情報を有する設定ファイルを記憶する。そして、ステップSA16の設定処理で、設定制御部23は、設定ファイルにアクセスし、設定項目と、設定制御データで指定された対応する設定値とが対応付けられるように、設定ファイルの内容を書き換える。このほか、設定処理において、プログラムに定義された設定に関する変数の値を変更する等の処理を行ってもよい。
また、以上のように、WebSocketコネクションCTが確立した後は、第1印刷制御サーバー10Aの設定処理部31と印刷装置12の設定制御部23とは、WebSocketコネクションCTに基づく第2機能部間通信経路KT2で、非同期の双方向通信を行う。
また、以上のように、第1印刷制御サーバー10Aの通信管理部25は、受信した要求コマンドを、設定処理部31に送信する。第1印刷制御サーバー10Aが受信した要求コマンドは、設定処理部31に送信され、設定処理部31により対応する処理が実行される。同様に、印刷装置12の通信制御部15は、受信した設定制御データを、設定制御部23に送信する。印刷装置12が受信した設定制御データは、設定制御部23に送信され、設定制御部23により対応する処理が実行される。
このような構成のため以下の効果を奏する。
印刷装置12は、電源投入時に、ゲートサーバー60の機能を用いて、対応する印刷制御サーバーとWebSocketコネクションCTを確立する。このため、ユーザーは、WebSocketコネクションCTの確立時に印刷制御サーバーのアドレスを入力する必要がなく、ユーザーの利便性が向上する。
また、印刷装置12の製造段階や、印刷装置12を店舗システム11に導入する際に、印刷装置12に応じて、異なる印刷制御サーバーのアドレスを記憶させる必要がなく、各印刷装置12にゲートサーバー60のアドレスを記憶させればよい。このため、印刷装置12の製造容易性の向上をはかることができ、また、印刷装置12が誤ったアクセス先にアクセスすることを防止できる。
上述したように、第1印刷制御サーバー10Aの制御サーバー記憶部28は、設定情報データベース28cを記憶する。設定情報データベース28cは、第1印刷制御サーバー10Aと接続する印刷装置12について、印刷装置識別情報と、設定情報とを対応付けて記憶する。
そして、本実施形態に係る印刷制御システム1では、管理装置14は、所定の印刷装置12の設定情報の内容を変更することができる。
図6は、所定の印刷装置12の設定情報の内容を変更する場合の、第1印刷制御サーバー10Aと、管理装置14との動作を示すフローチャートである。図6(A)は管理装置14の動作を示し、(B)は第1印刷制御サーバー10Aの動作を示す。
なお、以下の説明において、管理装置14の管理装置制御部40のブラウザー実行部40aの機能は、例えば、ブラウザー上で動作するアプリケーションや、描画ファイル(後述)が有するスクリプトの機能により実行される。
図6(A)に示すように、ステップSY1のユーザーの指示に応じて、管理装置14の管理装置制御部40のブラウザー実行部40aは、指定されたURLへアクセスし、印刷装置識別情報入力UI50の表示に係る描画ファイルを要求する(ステップSD1)。描画ファイルは、HTML(HyperText Markup Language)等のマークアップ言語で記述されたファイルであり、管理装置14のブラウザーウィンドーにウェブページを表示させるファイルである。
図6(B)に示すように、ステップSD1における管理装置14の要求に応じて、第1印刷制御サーバー10Aは、印刷装置識別情報入力UI50に係る描画ファイルを生成し、管理装置14に送信する(ステップSE1)。
図6(A)に示すように、管理装置14の管理装置制御部40のブラウザー実行部40aは、ステップSD1の要求に応じて取得した描画ファイルに基づいて、印刷装置識別情報入力UI50を表示する(ステップSD2)。
図7(A)に示すように、印刷装置識別情報入力UI50は、ユーザーが印刷装置識別情報を入力する入力欄R1と、入力欄R1への入力を確定するボタンB1とを有する。
ユーザーは、入力欄R1に、設定情報の内容を変更する印刷装置12の印刷装置識別情報を入力し、ボタンB1を操作する(ステップSY2)。
管理装置14の管理装置制御部40のブラウザー実行部40aは、印刷装置識別情報入力UI50に入力された印刷装置識別情報を示すデータを、所定のプロトコルに従って、第1印刷制御サーバー10Aに送信する(ステップSD3)。ステップSD3の処理は、例えば、印刷装置識別情報入力UI50に係る描画ファイルに含まれるスクリプトの機能により実行される。
図7(B)は、設定値変更UI51の一例を示す図である。
図7(B)は、設定項目について、設定する設定値を入力するユーザーインターフェースである。
図7(B)に示すように、設定値変更UI51には、設定情報を変更する印刷装置12の印刷装置識別情報が表示される。
また、設定値変更UI51は、印字濃度設定の設定値を指定する印字濃度設定変更エリアAR1を有する。印字濃度設定変更エリアAR1は、印字濃度設定値入力欄RA1を有する。印字濃度設定値入力欄RA1は、印字濃度設定の設定値を入力する欄である。印字濃度設定値入力欄RA1は、プルダウンメニューとなっている。ユーザーは、プルダウンメニューに表示された「設定値:濃」、又は、「設定値:薄」のいずれかを選択することにより、印字濃度設定値入力欄RA1に印字濃度設定の設定値を入力できる。
また、設定値変更UI51は、印字速度設定の設定値を指定する印字速度設定変更エリアAR2を有する。印字速度設定変更エリアAR2は、印字速度設定値入力欄RA2を有する。印字速度設定値入力欄RA2は、印字速度設定の設定値を入力する欄である。印字速度設定値入力欄RA2は、プルダウンメニューとなっている。ユーザーは、プルダウンメニューに表示された「設定値:速」、又は、「設定値:遅」のいずれかを選択することにより、印字速度設定値入力欄RA2に印字速度設定の設定値を入力できる。
また、設定値変更UI51は、紙幅設定の設定値を指定する紙幅設定変更エリアAR3を有する。紙幅設定変更エリアAR3は、紙幅設定値入力欄RA3を有する。紙幅設定値入力欄RA3は、紙幅設定の設定値を入力する欄である。紙幅設定値入力欄RA3は、プルダウンメニューとなっている。ユーザーは、プルダウンメニューに表示された「設定値:80mm」、又は、「設定値:58mm」のいずれかを選択することにより、紙幅設定値入力欄RA3に紙幅設定の設定値を入力できる。
また、設定値変更UI51は、印字濃度設定値入力欄RA1、印字速度設定値入力欄RA2、及び、紙幅設定値入力欄RA3への入力を確定するボタンB2を有する。
ブラウザー実行部40aは、設定値変更UI51に対するユーザーの入力に基づいて、変更コマンドを生成する(ステップSD5)。変更コマンドは、印刷装置識別情報を含み、印刷装置識別情報に対応する設定情報について、設定項目の設定値を、ユーザーが設定値変更UI51へ入力した設定値に変更することを指示するコマンドである。
次いで、ブラウザー実行部40aは、生成した変更コマンドに、当該変更コマンドに基づく処理をさせる処理部(本例では、設定処理部31)の処理部識別情報を付加する(ステップSD6)。ブラウザー実行部40aは、変更コマンドを処理させる処理部の処理部識別情報を管理しており、当該管理に基づいて、変更コマンドに処理部識別情報を付加する。ユーザーが処理部識別情報を入力する構成であってもよい。
次いで、ブラウザー実行部40aは、通信接続部41を制御して、変更コマンドを第1印刷制御サーバー10Aに送信する(ステップSD7)。
管理装置14と、第1印刷制御サーバー10AとがHTTP通信をする場合、ステップSD7でブラウザー実行部40aは、第1印刷制御サーバー10Aとの間でHTTPのハンドシェイクを行い、コネクションを確立する。次いで、ブラウザー実行部40aは、通信接続部41を制御して、確立したコネクションにより、変更コマンドを送信する。
次いで、通信管理部25は、変更コマンドに含まれる処理部識別情報を取得する(ステップSE4)。
次いで、通信管理部25は、ステップSE4で取得した処理部識別情報が示す処理部(本例では、設定処理部31)に、変更コマンドを送信する(ステップSE5)。
次いで、設定処理部31は、変更コマンドに基づいて、設定値変更処理を実行する(ステップSE6)。
設定値変更処理は、設定情報データベース28cの対応する設定情報の内容を変更する処理である。上述したように、設定情報データベース28cは、第1印刷制御サーバー10Aと接続する印刷装置12について、印刷装置識別情報と、設定情報と、を対応付けて記憶するデータベースである。
設定値変更処理において、設定処理部31は、設定情報データベース28cにアクセスする。次いで、設定処理部31は、変更コマンドに含まれる印刷装置識別情報をキーとして、対応するレコードを特定する。次いで、設定処理部31は、特定したレコードの設定情報について、設定項目の設定値を、変更コマンドで指定された設定値に変更する。
設定値変更処理の実行後は、設定情報に基づいて生成される設定制御データは、変更コマンドに基づく設定値の変更を反映したデータとなる。
変更コマンドに基づく設定情報の変更は、例えば、以下のタイミングで、以下のようにして印刷装置12の設定に反映される。
例えば、第1印刷制御サーバー10Aの設定処理部31は、変更コマンドに基づく設定情報の変更を行った場合、変更後の設定情報に基づいて設定制御データを生成し、対応する印刷装置12に送信する。この構成によれば、設定情報の内容に変更があった場合、より迅速に、設定情報の内容の変更を、印刷装置12の設定に反映することができる。
また例えば、上述したように、第1印刷制御サーバー10Aの設定処理部31は、1の印刷装置12から要求コマンドを受信した場合、当該1の印刷装置12に対応する設定情報に基づいて設定制御データを生成し、送信する。その際、設定処理部31は、設定情報の内容に変更があった場合は、変更後の設定情報に基づいて、設定制御データを生成する。印刷装置12は、受信した設定制御データに基づいて設定処理を行う。このように、当該1の印刷装置12が第1印刷制御サーバー10Aに対して要求コマンドを送信したときに、設定情報の内容の変更が、当該1の印刷装置12の設定に反映される。なお、本実施形態に係る印刷装置12は、電源投入時に要求コマンドを送信する構成である。このため、電源投入の前に、変更コマンドに基づく設定情報の内容の変更があった場合は、電源投入時に、設定情報の内容の変更が、印刷装置12の設定に反映される。従って、例えば、店舗の開店時に、当該店舗の店舗システム11が有する複数の印刷装置12について、同時に設定を変更する、といった処理が可能となる。なお、印刷装置12について、電源が投入された後、定期的に要求コマンドを送信する構成としてもよい。
なお、第1印刷制御サーバー10Aの設定処理部31は、要求コマンドを受信した場合、以下の処理を行ってもよい。すなわち、設定処理部31は、第1印刷制御サーバー10Aと接続する印刷装置12について、設定項目に現時点で設定されている設定値を管理する。そして、設定処理部31は、1の印刷装置12から要求コマンドを受信した場合、当該1の印刷装置12の設定項目について、当該1の印刷装置12に現時点で設定されている設定値と、当該1の印刷装置12に対応する設定情報が示す設定値とに差があるか否かを判別する。変更コマンドに基づいて設定情報の内容が変更された場合は、設定処理部31により、差があると判別される。次いで、設定処理部31は、設定値に差がある設定項目について、設定値を指定して、指定した設定値の設定を指示する設定制御データを生成する。次いで、設定処理部31は、生成した設定制御データを送信する。一方、設定処理部31は、設定値に差がある設定項目が存在しない場合、その旨、通知する。この構成によれば、設定制御データのデータ量を小さくすることができ、通信効率の向上を図ることができる。
図8は、管理装置14が印刷装置12の印刷を制御する場合の各装置の動作を示すフローチャートであり、(A)は管理装置14の動作を、(B)は第1印刷制御サーバー10Aの動作を、(C)は印刷装置12の動作を示す。
また、図8のフローチャートを用いて、第1印刷制御サーバー10Aの印刷データ処理部27と、印刷装置12の印刷制御部17との間で行われる第1機能部間通信経路KT1による非同期な双方向通信について、印刷データ処理部27がデータ(本例では、印刷制御データ)を送信する場合を例にして説明する。
ステップSZ1の指示に応じて、管理装置14の管理装置制御部40のブラウザー実行部40aは、指定されたURLへアクセスし、印刷UIの表示に係る描画ファイルを要求する(ステップSF1)。描画ファイルは、HTML(HyperText Markup Language)等のマークアップ言語で記述されたファイルであり、管理装置14のブラウザーウィンドーにウェブページを表示させるファイルである。
印刷UIは、印刷装置12に印刷させる印刷情報を、ユーザーが入力するユーザーインターフェースである。印刷情報は、画像データが格納されたファイル名や、印刷媒体における画像の位置に関する情報等である。印刷UIでは、第1印刷制御サーバー10Aの印刷データ処理部27が印刷制御データの生成に用いる情報を入力可能である。
また、印刷UIは、印刷させる印刷装置12の印刷装置識別情報、及び、第1印刷制御サーバー10Aの処理部のうち、後述する印刷指示データを送信して印刷指示データに基づく処理を実行させる処理部(本例では、印刷データ処理部27。)の処理部識別情報をユーザーが入力するユーザーインターフェースである。印刷UIには、印刷情報、印刷装置識別情報、及び、処理部識別情報を入力する欄が設けられ、ユーザーは、当該欄に印刷情報、印刷装置識別情報、及び、処理部識別情報を入力する。
ブラウザー実行部40aは、印刷指示データを生成する(ステップSF3)。印刷指示データは、印刷UIに入力された情報に基づく印刷情報、印刷装置識別情報、及び、処理部識別情報が含まれた所定のフォーマットのデータである。印刷指示データは、第1印刷制御サーバー10Aの印刷データ処理部27がデータに基づく処理を実行可能なデータ形式である。
次いで、ブラウザー実行部40aは、通信接続部41を制御して、第1印刷制御サーバー10Aに印刷指示データを送信する(ステップSF4)。ステップSF4において、通信接続部41は、第1印刷制御サーバー10Aとの間で、例えば、HTTPでハンドシェイクを行ってコネクションを確立し、コネクションにより印刷指示データを送信する。
なお、本実施形態では、印刷UIにユーザーが処理部識別情報を入力し、印刷指示データには、ユーザーが入力した処理部識別情報が付加される構成である。この構成に限らず、管理装置制御部40が、第1印刷制御サーバー10Aに送信するデータについて、当該データを処理させる処理部を判別し、処理部の処理部識別情報をデータに付加する構成であってもよい。例えば、管理装置制御部40は、送信するデータの種類と、データを処理する処理部との関係を管理し、管理した関係に基づいて、送信するデータに付加する処理部識別情報を特定する。
次いで、通信管理部25は、印刷指示データに含まれる処理部識別情報を取得する(ステップSG2)。
次いで、通信管理部25は、ステップSG2で取得した処理部識別情報が示す処理部(本例では、印刷データ処理部27)に印刷指示データを送信する(ステップSG3)。通信管理部25は、処理部と処理部識別情報との関係を管理し、1の処理部識別情報に基づいて、当該1の処理部識別情報が示す処理部にデータを送信できる。
印刷データ処理部27は、受信した印刷指示データに基づいて、印刷制御データを生成する(ステップSG4)。印刷制御データは、印刷装置12に印刷させる印刷情報を有するXML(Extensible Markup Language)ファイルである。印刷制御データは、XMLフォーマットに従って、印刷装置12に印刷させる印刷情報、例えば、画像データや、画像の位置を示す情報等が記述される。
印刷制御データは、印刷させる印刷装置12の印刷装置識別情報が付加される。印刷データ処理部27は、印刷指示データに含まれる印刷装置識別情報に基づいて、印刷制御データに、印刷装置識別情報を付加する。
印刷装置識別情報は、印刷制御データのヘッダー等の制御情報が記述される領域に記述されてもよく、また、印刷制御データ内の所定のタグに記述されてもよい。
次いで、印刷データ処理部27は、制御サーバー記憶部28に記憶されたコネクション管理データベース28aを参照する(ステップSG5)。
次いで、印刷データ処理部27は、印刷制御データに、印刷データ処理部27の処理部識別情報を付加する(ステップSG7)。印刷データ処理部27は、当該印刷データ処理部27に割り当てられた処理部識別情報を管理する。
次いで、印刷データ処理部27は、印刷制御データを、ステップSG6で取得したコネクション識別情報に対応する第1接続部26に送信する(ステップSG8)。
第1接続部26は、受信した印刷制御データを、WebSocketコネクションCTで、印刷装置12にプッシュ送信する(ステップSG9)。
次いで、第1通信部16は、通信制御部15に、印刷制御データを送信する(ステップSH2)。
通信制御部15は、印刷制御データに付加された処理部識別情報を取得する(ステップSH3)。次いで、通信制御部15は、機能部管理データベース19cを参照する(ステップSH4)。次いで、通信制御部15は、ステップSH3で取得した処理部識別情報をキーとして、機能部管理データベース19cで、当該識別情報と対応付けられた機能部識別情報を取得する(ステップSH5)。次いで、通信制御部15は、ステップSH5で取得した機能部識別情報が示す機能部(本例では、印刷制御部17)に、印刷制御データを送信する(ステップSH6)。通信制御部15は、機能部識別情報と機能部との関係を管理する。従って、通信制御部15は、1の機能部識別情報に基づいて、当該1の機能部識別情報が示す機能部にデータを送信できる。
印刷制御部17は、受信した印刷制御データを、印刷部18のコマンド体系の制御コマンドに変換する(ステップSH7)。印刷制御部17は、XMLファイルである印刷制御データを、印刷部18が解釈可能なコマンドに変換する。次いで、印刷制御部17は、制御コマンドを、印刷部18に送信する(ステップSH8)。
印刷部18は、制御コマンドに基づいて、印刷媒体への印刷を実行する(ステップSH9)。印刷部18は、設定ファイルの設定を反映して、印刷を実行する。
このため、印刷装置12から第1印刷制御サーバー10Aに対して間欠的にリクエストを送り、印刷装置12に印刷をさせたい場合に、当該リクエストに応じて印刷制御データを送信する構成とした場合と比較して、印刷を実行させる事象の発生後、より迅速に印刷を開始させることができる。また、第1印刷制御サーバー10Aがリクエストに対する保留状態を作る構成とした場合と比較して、リソースの消費を抑制できる。
すなわち、印刷制御部17は、印刷部18による印刷の結果に基づいて、印刷結果データを生成する。印刷結果データとは、印刷部18による印刷が成功したか失敗したかを示す情報、及び、失敗した場合はその原因を示す情報を含むデータである。
印刷制御部17は、WebSocketコネクションCTに基づく第1機能部間通信経路KT1により、印刷データ処理部27に印刷結果データを送信する。なお、第1機能部間通信経路KT1を利用した印刷制御部17から印刷データ処理部27へのデータの送信は、第2機能部間通信経路KT2を利用した設定制御部23から設定処理部31へのデータの送信と同様の方法で行われる。
印刷データ処理部27は、受信した印刷結果データを、印刷指示データを送信した管理装置14に対して送信する。例えば、印刷データ処理部27は、印刷指示データの送信に用いたコネクションを管理し、当該コネクションを利用して、印刷結果データを管理装置14に送信する。管理装置14の管理装置制御部40のブラウザー実行部40aは、受信した印刷結果データに基づいて対応する処理を実行する。例えば、管理装置制御部40は、印刷結果を示す情報を表示部42に表示し、印刷結果をユーザーに報知する処理を行う。
これにより以下の効果を奏する。
すなわち、上述したように、印刷データ処理部27は、印刷結果データを受信した場合、印刷指示データを送信した管理装置14に対して、印刷結果データを送信する。これにより、印刷を指示した管理装置14が、印刷の結果を取得できる。一方で、設定処理部31は、印刷装置12から要求コマンドを受信した場合、設定制御データを生成して印刷装置12に送信する。
このように、印刷データ処理部27と、設定処理部31とでは、受信したデータの処理方法、特に、管理装置14との関係でデータをどのようにするかが異なる。このことに基づいて、第1印刷制御サーバー10Aは、印刷データ処理部27とは独立して、処理部として、設定処理部31を備える。なお、上述した方法により、印刷制御部17が送信したデータは、印刷データ処理部27に送信され、また、設定制御部23が送信したデータは、設定処理部31に送信される。
第1印刷制御サーバー10Aは、印刷制御データを生成する印刷データ処理部27、及び印刷データ処理部27で生成された印刷制御データを送信する第1接続部26(接続部)を有する。
ゲートサーバー60は、第1印刷制御サーバー10Aのアドレスを示す装置アドレス情報を記憶するゲートサーバー記憶部62(サーバー記憶部)、及びアドレス情報の要求に応じて、装置アドレス情報を送信するゲートサーバー制御部61(制御部)を有する。
印刷装置12は、印刷を行う印刷部18、ゲートサーバー60のアドレスを示すサーバーアドレス情報を記憶する印刷装置記憶部19(装置記憶部)、印刷装置記憶部19が記憶するサーバーアドレス情報が示すアドレスのゲートサーバー60に、アドレス情報の要求を送信し、当該要求に応じて受信した装置アドレス情報が示すアドレスの第1印刷制御サーバー10Aと非同期の双方向通信を行うWebSocketコネクションCTを確立する通信制御部15、WebSocketコネクションCTで印刷制御データを受信する第1通信部16(通信部)、及び第1通信部16で受信した印刷制御データに基づいて印刷部18を制御する印刷制御部17を有する。
この構成によれば、印刷装置12は、ゲートサーバー60のアドレスを記憶する。そして、印刷制御サーバーとWebSocketコネクションCTを確立する場合、印刷制御サーバーのアドレスをゲートサーバー60に問い合わせ、問い合わせに応じて取得したアドレスに基づいて、印刷制御サーバーとの間でWebSocketコネクションCTを確立する。このため、印刷装置12は、印刷制御サーバーとWebSocketコネクションCTの確立時に、ゲートサーバー60にアクセスすればよく、印刷制御サーバーのアドレスを管理する必要がない。従って、ユーザーは、印刷装置12を店舗システム11に導入する時や、WebSocketコネクションCTの確立時、WebSocketコネクションCTを確立する印刷制御サーバーの変更があった場合等に、印刷制御サーバーのアドレスを入力する等の作業を行わなくてよい。また、上記構成によれば、第1印刷制御サーバー10Aは、印刷制御データを非同期の双方向通信を行うWebSocketコネクションCTで印刷装置12に通信する。このため、第1印刷制御サーバー10Aは、印刷装置12に印刷させるトリガーが発生した場合に、印刷制御データを印刷装置12に送信して印刷処理を実行させることができる。
この構成によれば、ゲートサーバー60は、印刷装置12からアドレス情報の要求を受信した場合、併せて受信した印刷装置識別情報、及び、ゲートサーバー記憶部62が記憶する情報に基づいて、第1印刷制御サーバー10Aと、第2印刷制御サーバー10Bとのうち、印刷装置12とWebSocketコネクションCTを確立させる装置のアドレスを、印刷装置12に通知できる。
この構成によれば、印刷装置12は、電源投入時に、ユーザーの作業を経ることなく、自動で、対応する印刷制御サーバーのアドレスを取得して、対応する印刷制御サーバーとWebSocketコネクションCTを確立できる。
この構成によれば、第1印刷制御サーバー10Aは、設定処理部31の機能により設定制御データを生成して印刷装置12に送信し、印刷装置12は、設定制御部23の機能により設定制御データに基づいて設定処理を行う。このため、第1印刷制御サーバー10Aは、印刷装置12とネットワークGNを介して通信する構成を利用して印刷装置12の設定を変更できる。
この構成によれば、印刷装置12は、WebSocketコネクションCTの確立時に、設定制御データに基づく設定処理を行うことができる。また、WebSocketコネクションCTが確立した後、印刷装置12を、設定制御データが示す設定が反映した印刷を実行できる状態とすることができる。
この構成によれば、印刷装置12は、通信制御部15の機能により、印刷制御データを印刷制御部17に送信して印刷を実行でき、また、設定制御データを設定制御部23に送信して設定処理を実行できる。
上述した実施形態では、印刷装置12は店舗に用いる店舗システム11に設けられていた。しかしながら、印刷装置12は、必ずしも、店舗システム11に設けられたものでなくてもよい。例えば、他のシステムに設けられたものであってもよい。
また、上述した実施形態では、第1印刷制御サーバー10Aから、印刷装置12に対して、XMLファイルの印刷制御データを送信していたが、印刷制御データのデータ形式はXMLでなくともよい。例えば、他のマークアップ言語で生成されたデータであってもよく、また、印刷部18のコマンド体系の制御コマンドであってもよい。
また、図3に示す各機能ブロックはハードウェアとソフトウェアにより任意に実現可能であり、特定のハードウェア構成を示唆するものではない。また、印刷装置12の機能を、当該装置に外部接続される別の装置に持たせるようにしてもよい。また、印刷装置12は、外部接続される記憶媒体に記憶させたプログラムを実行することによって、各種処理を実行してもよい。
Claims (4)
- 印刷制御データを生成する印刷データ処理部、及び前記印刷データ処理部で生成された前記印刷制御データを送信する接続部を有する印刷制御装置と、
ゲートサーバーと、
印刷装置と、を備え、
前記ゲートサーバーは、前記印刷装置を識別する識別情報と前記印刷制御装置の装置アドレスとを対応付けて記憶するサーバー記憶部、及び、前記装置アドレスを送信する制御部を有して所定のサーバーアドレスに配設され、前記印刷装置から、前記装置アドレスを要求するアドレス要求コマンドと前記識別情報とを受信した場合に、受信した前記識別情報に対応付けて前記サーバー記憶部に記憶された前記装置アドレスを前記印刷装置に送信し、
前記印刷装置は、
印刷を行う印刷部と、
前記印刷装置を識別する識別情報を記憶する識別情報記憶部と、
前記ゲートサーバーの前記サーバーアドレスを記憶する装置記憶部と、
前記装置記憶部が記憶する前記サーバーアドレスの前記ゲートサーバーに対して前記識別情報記憶部が記憶する前記識別情報と前記アドレス要求コマンドとを送信して、前記アドレス要求コマンドの応答として前記ゲートサーバーから受信した前記装置アドレスの前記印刷制御装置の前記接続部との間で、WebSocketにより非同期の双方向通信を行う通信経路を確立する通信制御部と、
前記通信制御部で確立された前記通信経路で、前記接続部から前記印刷制御データを受信する通信部と、
前記通信部で受信した前記印刷制御データに基づいて前記印刷部を制御する印刷制御部と、を有し、
前記ゲートサーバーは、前記印刷制御装置に接続されている前記印刷装置の数に基づいて、前記サーバー記憶部が記憶する前記識別情報に対応付けられる前記装置アドレスを変更可能であることを特徴とする印刷制御システム。 - 前記印刷装置は前記印刷装置を識別する識別情報を有し、前記ゲートサーバーの前記サーバー記憶部は、前記識別情報と前記印刷装置に送信した前記装置アドレスとを対応付けて記憶する請求項1に記載の印刷制御システム。
- 前記印刷装置の前記通信制御部は、前記印刷装置に電源が投入されたときに、前記アドレス要求コマンドを送信する請求項1または2に記載の印刷制御システム。
- 印刷制御装置と、印刷装置と、前記印刷装置を識別する識別情報と前記印刷制御装置の装置アドレスとを対応付けて記憶するサーバー記憶部を有するゲートサーバーと、を備えるシステムにおける印刷制御方法であって、
前記印刷装置により、印刷装置の装置記憶部に予め記憶されたサーバーアドレスのゲートサーバーに、前記印刷装置が有する識別情報と、装置アドレスを要求するアドレス要求コマンドを送信し、
前記ゲートサーバーにより、前記印刷装置から前記識別情報と前記アドレス要求コマンドとを受信し、受信した要求の応答として、前記サーバー記憶部に前記識別情報に対応付けて記憶された前記装置アドレスを前記印刷装置に送信し、
前記印刷装置により、前記装置アドレスを受信した後、受信した前記装置アドレスに対応する前記印刷制御装置との間で、WebSocketにより非同期の双方向通信を行う通信経路を確立し、
前記ゲートサーバーにより、前記印刷制御装置に接続されている前記印刷装置の数に基づいて、前記サーバー記憶部が記憶する前記識別情報に対応付けられる前記装置アドレスを変更することを特徴とする印刷制御方法。
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