JP6343514B2 - 成形金型の製造方法および成形金型 - Google Patents

成形金型の製造方法および成形金型 Download PDF

Info

Publication number
JP6343514B2
JP6343514B2 JP2014156281A JP2014156281A JP6343514B2 JP 6343514 B2 JP6343514 B2 JP 6343514B2 JP 2014156281 A JP2014156281 A JP 2014156281A JP 2014156281 A JP2014156281 A JP 2014156281A JP 6343514 B2 JP6343514 B2 JP 6343514B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin particles
resin
molding die
layer
eutectoid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014156281A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016032908A (ja
Inventor
真吾 仲市
真吾 仲市
片山 直樹
直樹 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP2014156281A priority Critical patent/JP6343514B2/ja
Publication of JP2016032908A publication Critical patent/JP2016032908A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6343514B2 publication Critical patent/JP6343514B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Chemically Coating (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Description

本発明は、ゴムや樹脂などの高分子材料の成形に好適な成形金型の製造方法および成形金型に関するものである。
成形金型の離型性向上を目的として、非粘着性、化学的安定性に優れたフッ素系材料を用いた表面処理が行われている。この種の表面処理としては、めっき皮膜中にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)からなる樹脂粒子を共析させた複合めっき皮膜を形成する方法や、フッ素化合物を含んだフッ素系塗料あるいは離型剤を浸漬、刷毛、スプレーなどによって塗布する方法などが知られている。
特許第3101669号公報 特開2007−39711号公報
複合めっき皮膜の表面に樹脂粒子がそのままで存在していると、樹脂粒子の樹脂による被覆は不十分であり、また、樹脂粒子が複合めっき皮膜の表面から剥がれやすく耐久性にも劣る。また、複合めっき皮膜の熱処理を行っても、PTFEの溶融粘度が高すぎるため、溶融した樹脂による均一な層が複合めっき皮膜の表面に形成されず、樹脂粒子の樹脂による被覆は不十分であり、また、密着性、耐久性にも劣る。
そして、特許文献1には、複合めっき皮膜の樹脂を熱処理により溶融させて樹脂の被覆層を複合めっき皮膜の表面に形成する記載はない。また、特許文献1,2のいずれにも、複合めっき皮膜において樹脂粒子を高共析量にする記載もなく、また、高共析量にするための手段も記載されていない。
また、フッ素系塗料の塗布による皮膜形成では、フッ素系塗料を1μm以下のオーダーで均一に塗布することが困難であり、複雑形状に対する膜厚制御が難しい。また、塗布時に異物を巻き込む可能性もある。さらに、皮膜の密着性を向上させるために、基材の粗面化やプライマー処理などが別途必要となる。特許文献2では、複合めっき皮膜上にフッ素樹脂粒子をカチオン系界面活性剤で水中に分散した溶液を塗布してフッ素樹脂皮膜を形成しており、皮膜の均一性がなく、密着性も小さい。
また、離型剤を塗布する手段では、成形体に離型剤の成分が移行して製品に影響を与える場合がある。また、金型表面に離型剤が蓄積することによる成形不良等の問題があり、定期的な金型のメンテナンスが必要となる。
本発明が解決しようとする課題は、被覆性および耐久性に優れる離型層を有する成形金型の製造方法および成形金型を提供することにある。
上記課題を解決するため本発明に係る成形金型の製造方法は、成形金型の基材上に、両性界面活性剤を用いて溶融粘度1×10Pa・s以下の溶融流動性を有するフッ素樹脂からなる樹脂粒子を分散したNi含有めっき液からNiまたはNi合金と前記樹脂粒子とを共析して前記樹脂粒子の含有量が31体積%以上となる共析めっき層を形成するめっき工程と、前記共析めっき層の表面にある樹脂粒子を溶融して前記共析めっき層の表面に厚み0.2〜1.0μmの範囲内であり、かつ、厚み差が0.1μm以下の樹脂被膜からなる離型層を形成する被膜形成工程と、を有することを要旨とするものである。
この場合、前記両性界面活性剤はベタイン型両性界面活性剤であることが好ましい。そして、前記ベタイン型両性界面活性剤はフッ化アルキル基を有することが好ましい。また、前記Ni含有めっき液に含まれる前記両性界面活性剤の量は0.5〜0.8g/Lの範囲内であることが好ましい。そして、前記フッ素樹脂は、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、および、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体から選択される1種または2種以上であることが好ましい。また、前記Ni含有めっき液に含まれる前記フッ素樹脂の量は10〜15g/Lの範囲内であることが好ましい。
そして、本発明に係る成形金型は、上記の製造方法によって得られることを要旨とするものである。
また、本発明に係る成形金型は、成形金型の基材上に、樹脂粒子を内包するNi含有層と、前記樹脂粒子の樹脂から形成され前記Ni含有層を被覆する離型層と、からなる被覆層を有し、前記被覆層における前記樹脂粒子の樹脂の含有量が31体積%以上であり、前記樹脂粒子の樹脂が溶融粘度1×10Pa・s以下の溶融流動性を有するフッ素樹脂からなり、前記樹脂粒子の樹脂から形成される前記離型層の厚み0.2〜1.0μmの範囲内であり、かつ、前記離型層の厚み差が0.1μm以下であることを要旨とするものである。
この場合、前記フッ素樹脂は、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、および、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体から選択される1種または2種以上であることが好ましい。そして、前記被覆層の表面粗さRaは0.1〜1.0μmであることが好ましい。
本発明に係る成形金型の製造方法によれば、共析めっき層を形成するためのNi含有めっき液において、フッ素樹脂からなる樹脂粒子を分散させる界面活性剤として両性界面活性剤を用いることで、30体積%を超える高共析量の共析めっき層が形成される。このような高共析量にすることで、共析めっき層の表面に樹脂粒子を多く配置することができる。そして、共析めっき層の表面に配置された樹脂粒子が溶融粘度の低いフッ素樹脂で溶融流動性が高く配置量が多いため、共析めっき層の表面に厚く均一に樹脂粒子の樹脂被膜からなる離型層が形成される。したがって、共析めっき層の表面に均一で被覆性の高い離型層を形成することができる。そして、このように離型層の被覆性が高いため、離型層の密着性に優れる。これにより、成形体の離型性が長期にわたって維持されるため、耐久性に優れる。
この場合、上記両性界面活性剤がベタイン型両性界面活性剤であると、めっき反応に与える悪影響が小さいため、Ni含有めっき液中に高濃度に添加でき、高濃度の樹脂粒子の分散性を高めて30体積%を超える高共析量を達成しやすくする。そして、ベタイン型両性界面活性剤がフッ化アルキル基を有すると、フッ素樹脂粒子に対する吸着性に優れるため、フッ素樹脂からなる樹脂粒子の分散性を高くすることができる。そして、Ni含有めっき液に含まれる両性界面活性剤の量が0.5〜0.8g/Lの範囲内であると、高濃度の樹脂粒子の分散性を高めて30体積%を超える高共析量を達成しやすくする。
そして、上記フッ素樹脂が特定のものからなると、溶融流動性に優れるため、共析めっき層の表面に厚く均一に樹脂粒子の樹脂被膜からなる離型層を形成しやすい。そして、Ni含有めっき液に含まれるフッ素樹脂の量が10〜15g/Lの範囲内であると、30体積%を超える高共析量を達成しやすくする。
そして、上記の製造方法によって得られる成形金型によれば、共析めっき層の表面に均一で被覆性の高い離型層を有するため、被覆性および耐久性に優れる離型層を有する。
また、本発明に係る成形金型によれば、共析めっき層の表面に均一で被覆性の高い離型層を有するため、被覆性および耐久性に優れる離型層を有する。
成形金型の製造工程を示した工程図である。 共析めっき層14の表面を表した拡大図であり、樹脂粒子14aを溶融させる前の状態(a)と、樹脂粒子14aを溶融させた後の状態(b)である。 実施例2の成形金型の熱処理後における共析めっき層の表面を撮影したSEM写真(a)と、比較例1の成形金型の熱処理後における共析めっき層の表面を撮影したSEM写真(b)である。
以下に、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明に係る成形金型は、所望の成形体の形状に対応するキャビティを有するものである。成形体としては、好適なものとしてゴムや樹脂などの高分子材料が挙げられる。成形体を脱型する際には優れた離型性が求められ、本発明に係る成形金型は成形体の優れた離型性を持つものである。
成形金型は、次のようにして製造される。図1は、成形金型の製造工程を示した工程図である。まず、図1(a)〜(b)に示すように、成形金型の基材12上に共析めっき層14を形成する(めっき工程)。次に、図1(c)に示すように、共析めっき層14の表面に樹脂被膜からなる離型層16を形成する(被膜形成工程)。
成形金型の基材12には金属材料などが用いられる。金属材料としては、S55Cなどの炭素鋼材、SACM645などのアルミニウムクロムモリブデン鋼材、A5056などのアルミニウム合金、アルミニウムなどが挙げられる。
めっき工程では、樹脂粒子14aを分散したNi含有めっき液からNiまたはNi合金と樹脂粒子14aとを共析して共析めっき層14を形成する。共析めっき層14では、NiまたはNi合金よりなるマトリックスに樹脂粒子14aが分散された状態となる。
めっき工程は、無電解めっき法により行うこともできるし、電解めっき法により行うこともできる。無電解めっき法によれば、共析めっき層14の厚みを比較的均一にできるので、形状が複雑な成形体を成形する成形金型に適用できる利点がある。電解めっき法によれば、共析できる樹脂粒子14aの量を比較的多くできるので、樹脂の被膜16をより厚く形成するのに都合がよい。
めっき液には、金属イオン、還元剤、錯化剤、pH緩衝剤、樹脂粒子14a、界面活性剤などが含まれる。金属イオンは、めっき金属のイオンである。めっき金属は、耐食性やコスト面などからNiまたはNi合金(特にNi−P合金)であるが、そのほかにも、コバルト、銅、金、銀、あるいはこれらの金属のいずれかを含む合金などを用いることもできる。還元剤としては、次亜リン酸、次亜リン酸塩、ジメチルアミンボラン、ヒドラジンなどが挙げられる。このうち、めっき液の安定性などの観点から、次亜リン酸、次亜リン酸塩が好ましい。pH緩衝剤としては、乳酸、酢酸、コハク酸などが挙げられる。
錯化剤としては、カルボン酸やアミン化合物が挙げられる。錯化剤としては、カルボン酸のみを用いても良いし、アミン化合物のみを用いても良いし、カルボン酸とアミン化合物とを併用しても良い。カルボン酸としては、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)などが挙げられる。アミン化合物としては、グリシン、アラニン、エチレンジアミン、プロパンジアミンなどが挙げられる。
樹脂粒子14aは、溶融可能な樹脂よりなる粒子であり、共析めっき層14の表面にある樹脂粒子14aが溶融することにより、共析めっき層14の表面に樹脂被膜からなる離型層16を形成できる。樹脂粒子14aは、溶融可能なフッ素樹脂粒子からなる。フッ素樹脂からなるため、樹脂粒子14aの樹脂から形成される離型層16は、成形体の離型性に優れる。フッ素樹脂は、均一で被覆性に優れる離型層16を形成する観点から、溶融粘度が低くフロー性に優れたものであることが必要である。
例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)は、融点が327℃であるが、融点よりはるかに高い380℃の高温下でも溶融粘度が1×1011Pa・sであり、溶融流動性の低いものである。そうすると、熱処理を行っても、均一で被覆性に優れる離型層16を形成することが困難である。
樹脂粒子14aには、均一で被覆性に優れる離型層16を形成する観点から、溶融粘度1×10Pa・s以下の溶融流動性を有するフッ素樹脂からなる樹脂粒子を用いる。溶融流動性の観点から、フッ素樹脂の溶融粘度は、より好ましくは1×10Pa・s以下、さらに好ましくは1×10Pa・s以下である。フッ素樹脂の溶融粘度は、樹脂の融点以上の樹脂が溶融する温度で樹脂の分解しない温度におけるものであれば特に測定温度は限定されるものではないが、フッ素樹脂の融点を考慮して、例えば300℃における溶融粘度を規定することができる。
このようなフッ素樹脂としては、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)などが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
樹脂粒子14aの粒子径は、樹脂粒子14aの分散性に影響するので、樹脂粒子14aから得られる樹脂被膜の均一性に影響する。樹脂粒子14aの分散性に優れ、樹脂被膜を均一にすることができるなどの観点から、樹脂粒子14aの平均粒子径は比較的小さいほうが好ましい。この観点から、樹脂粒子14aの平均粒子径としては10μm以下であることが好ましい。より好ましくは5μm以下である。一方、取り扱い性などの観点から、樹脂粒子14aの平均粒子径としては0.1μm以上であることが好ましい。より好ましくは0.2μm以上である。樹脂粒子14aの平均粒子径は、日機装社製マイクロトラック粒度分布測定装置UPA−EX150型により測定できる。
樹脂粒子14aには、めっき液に対する濡れ性を高めるなどの目的で、めっき液に添加する前に、塩酸や硫酸などの酸によるエッチング処理などを施すこともできる。さらに、樹脂粒子14aを添加しためっき液を超音波処理して、樹脂粒子14aの分散度をさらに高めることもできる。
共析めっき層14において、樹脂粒子14aを高共析量とするため、めっき液に含まれる樹脂粒子14aの量を比較的多くする。樹脂粒子14aを高共析量とする観点から、めっき液に含まれる樹脂粒子14aの量は10g/L以上であることが好ましい。より好ましくは12g/L以上である。一方、樹脂粒子14aの量を多くしすぎても、めっき液における樹脂粒子14aの分散性が低下して樹脂粒子14aの共析量が上がりにくくなる。この観点から、めっき液に含まれる樹脂粒子14aの量は15g/L以下であることが好ましい。より好ましくは13g/L以下である。
めっき液に含まれる樹脂粒子14aの量を単に多くするだけでは、めっき液における樹脂粒子14aの分散性が悪く、共析めっき層14において、樹脂粒子14aの共析量を多くすることはできない。このため、界面活性剤として、両性界面活性剤を用いる。両性界面活性剤は、めっき反応に与える悪影響が小さいため、Ni含有めっき液中に高濃度に添加でき、高濃度の樹脂粒子の分散性を高めて30体積%を超える高共析量を達成しやすくする。カチオン性界面活性剤はNi含有めっき液中に高濃度に添加すると、めっき反応に与える悪影響が大きくなり、めっき反応を阻害する。このため、カチオン性界面活性剤では、高濃度の樹脂粒子の分散性を高めて30体積%を超える高共析量を達成することができない。
両性界面活性剤としては、ラウリルベタイン、アミドプロピルベタイン、ジメチルアルキルベタイン、フッ化アルキルベタイン等のベタイン型のものなどが挙げられる。これらは、1種を単独で用いても良いし、2種以上を併用しても良い。また、ベタイン型のもののなかでも、フッ化アルキル基を有するフッ化アルキルベタインが好ましい。フッ化アルキル基を有すると、フッ素樹脂粒子に対する吸着性に優れるため、フッ素樹脂からなる樹脂粒子の分散性を高くすることができる。
めっき液における高濃度の樹脂粒子の分散性を高めて、共析めっき層14において、樹脂粒子14aを高共析量とするため、めっき液に含まれる両性界面活性剤の量を比較的多くする。樹脂粒子14aを、30体積%を超える高共析量とする観点から、めっき液に含まれる両性界面活性剤の量は0.5g/L以上であることが好ましい。より好ましくは0.6g/L以上である。一方、両性界面活性剤の量を多くしすぎても、めっき液における樹脂粒子14aの分散性が高止まりする、めっき反応に与える悪影響が大きくなり、めっき反応を阻害する。この観点から、めっき液に含まれる両性界面活性剤の量は0.8g/L以下であることが好ましい。より好ましくは0.7g/L以下である。
共析めっき層14の厚みは、特に限定されるものではないが、金型母材の保護、防錆などの観点から、5μm以上とすることが好ましい。より好ましくは8μm以上である。また、寸法精度、表面粗さなどの観点から、15μm以下とすることが好ましい。より好ましくは12μm以下である。
共析めっき層14における樹脂粒子14aの共析量は、高共析量にして樹脂粒子14aの樹脂からなる樹脂皮膜からなる離型層16の被覆性、均一性に優れるなどの観点から、30体積%超、あるいは31体積%以上とする。樹脂粒子14aの共析量は、より好ましくは、32質量%以上、33質量%以上、34質量%以上、35質量%以上である。一方、樹脂粒子14aの共析量が頭打ちになるなどの理由で、樹脂粒子14aの共析量は、40体積%以下とする。
被膜形成工程では、共析めっき層14の表面にある樹脂粒子14aを溶融して共析めっき層14の表面に樹脂被膜からなる離型層16を形成する。樹脂粒子14aを溶融させるには、例えば樹脂粒子14aの融点近くの温度まで共析めっき層14を加熱する熱処理などの方法を採ることができる。
図2には、共析めっき層14の表面を表した拡大図を示す。共析めっき層14の表面にある樹脂粒子14aとは、図2(a)に示すように、溶融したときに共析めっき層14の表面に現れることが可能な、金属とともに共析めっき層14に析出した樹脂粒子のうち共析めっき層14の表面にその一部が露出している樹脂粒子141や、共析めっき層14の表面に吸着している樹脂粒子142をいい、溶融したときに共析めっき層14の表面に現れることができない、金属とともに共析めっき層14に析出した樹脂粒子のうち共析めっき層14の内部に埋まっている樹脂粒子143は除かれる。共析めっき層14の表面にある樹脂粒子14aが溶融すると、図2(b)に示すように共析めっき層14の表面に樹脂被膜からなる離型層16が形成される。
樹脂粒子のうちの共析めっき層14の表面にその一部が露出している樹脂粒子141により、共析めっき層14のめっき金属の表面には凹部が形成されている。この凹部を埋めて共析めっき層14の表面に離型層16が形成されるため、アンカー効果により、離型層16の密着性が高まる。
離型層16は、共析めっき層14の凹部を埋めて平滑な表面を形成する。離型層16の表面粗さRaは、0.1〜1μmであるとよい。より好ましくは0.2〜0.9μmである。
このように、本発明に係る成形金型の製造方法によれば、共析めっき層14を形成するためのNi含有めっき液において、フッ素樹脂からなる樹脂粒子14aを分散させる界面活性剤として両性界面活性剤を用いることで、30体積%を超える高共析量の共析めっき層14が形成される。このような高共析量にすることで、共析めっき層14の表面に樹脂粒子14a(141,142)を多く配置することができる。そして、共析めっき層14の表面に配置された樹脂粒子14a(141,142)が溶融粘度の低いフッ素樹脂で流動性が高く配置量が多いため、共析めっき層14の表面に厚く均一に樹脂粒子14aの樹脂被膜からなる離型層16が形成される。したがって、共析めっき層14の表面に均一で被覆性の高い離型層16を形成することができる。そして、このように離型層16の被覆性が高いため、離型層16の密着性に優れる。これにより、成形体の離型性が長期にわたって維持されるため、耐久性に優れる。
離型層16の厚みは、共析めっき層14における樹脂粒子14aの共析量に基づく共析めっき層14の表面にある樹脂粒子14a(141,142)の量により定まる。離型層16の厚みとしては、被覆性に優れる、密着性および耐久性に優れるなどの観点から、0.2μm以上にする。より好ましくは0.3μm以上、さらに好ましくは0.4μm以上である。一方、樹脂粒子14aの共析量の高止まりなどの観点から、離型層16の厚みとしては、1.0μm以下となる。
離型層16の厚みは、樹脂粒子14aのうちの共析めっき層14の表面にその一部が露出している樹脂粒子141により形成される凹部が存在しないめっき金属の表面における厚さである。
離型層16の均一性は、共析めっき層14における樹脂粒子14aの共析量に基づく共析めっき層14の表面にある樹脂粒子14a(141,142)の量や、樹脂粒子14aの溶融流動性などにより定まる。離型層16の均一性は、離型層16の厚みの均一性であり、離型層16の厚み差により表される。離型層16の厚み差は、離型層16における厚みの最大値と最小値の差である。任意に選択した部位5箇所において厚みを測定し、このうちの厚み差で表す。任意の位置における離型層16の厚みは、SEMによる断面観察により測定することができる。
本発明に係る製造方法により製造された成形金型は、成形金型の基材上に、樹脂粒子を内包するNi含有層と、樹脂粒子の樹脂から形成されNi含有層を被覆する離型層と、からなる被覆層を有する。被覆層における樹脂粒子の樹脂の含有量は31体積%以上であり、樹脂粒子の樹脂は、溶融粘度1×10Pa・s以下の溶融流動性を有するフッ素樹脂からなる。樹脂粒子の樹脂から形成される離型層の厚みは0.2〜1.0μmの範囲内であり、離型層の厚み差は0.1μm以下である。このような成形金型によれば、共析めっき層の表面に均一で被覆性の高い離型層を有するため、被覆性および耐久性に優れる離型層を有する。
以下に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
(実施例1)
<成形金型の作製>
下記の基本めっき液中にフッ化アルキル基を有するベタイン型の両性界面活性剤0.50g/LおよびPFA粒子(平均粒子径0.2μm)10g/Lを分散し、下記のめっき処理条件にて成形金型の基材上にPFA粒子を31体積%含有する共析めっき層(厚み10μm)を形成した。その後、330℃の炉で60分間加熱処理を行い、共析めっき層の表面にあるPFA粒子を溶融させて、共析めっき層の表面にPFAよりなる離型層(厚み0.2μm)を形成した。
[基本めっき液]
・硫酸ニッケル六水和物 20g/L
・次亜リン酸ナトリウム一水和物(還元剤) 25g/L
・乳酸(錯化剤) 27g/L
・プロピオン酸(錯化剤) 2.5g/L
[両性界面活性剤]
フッ化アルキルベタイン、DIC株式会社製、メガファック EXP.TF−2073
[めっき処理条件]
・pH 4.8
・めっき温度 90℃
・めっき時間 60分
・攪拌 ゆるやかな羽根攪拌
(実施例2)
上記基本めっき液への両性界面活性剤およびPFA粒子の添加量をそれぞれ0.56g/L、11g/Lとし、共析めっき層におけるPFA粒子の含有量を35体積%とした以外は実施例1と同様にして、成形金型の作製を行った。
(実施例3)
上記基本めっき液への両性界面活性剤およびPFA粒子の添加量をそれぞれ0.63g/L、13g/Lとし、共析めっき層におけるPFA粒子の含有量を40体積%とした以外は実施例1と同様にして、成形金型の作製を行った。
(実施例4)
フッ素樹脂粒子をPFA粒子(平均粒子径0.2μm)からFEP粒子(平均粒子径0.2μm)に代えた以外は実施例2と同様にして、成形金型の作製を行った。
(比較例1)
フッ素樹脂粒子をPFA粒子からPTFE粒子(平均粒子径0.2μm)に代えた以外は実施例2と同様にして、成形金型の作製を行った。
(比較例2)
界面活性剤を両性界面活性剤からカチオン性界面活性剤に代えた以外は実施例2と同様にして、成形金型の作製を行った。
[カチオン性界面活性剤]
フッ化アルキルトリメチルアンモニウム、AGCセイミケミカル製、サーフロンS−221
(比較例3)
共析めっき層を形成した後に熱処理しないで離型層を形成しなかった以外は実施例2と同様にして、成形金型の作製を行った。
(比較例4)
上記の基本めっき液中に界面活性剤および樹脂粒子を添加せず、基本めっき液からめっき層を形成した。めっき処理条件は、実施例と同じである。
(共析量の測定方法)
SUS304板にNiストライク後、乾燥状態で秤量した(0.1mgまで記録)。これをA(g)とした。その後、このSUS304板に上記と同じ組成・条件にてめっきを行い、再度秤量した。これをB(g)とした。次いで、めっき層が形成されたSUS304板を硝酸溶液(硝酸:水=1:2)に浸漬し、めっき層のめっき金属が完全に溶解するまで放置した。次いで、秤量してあるメンブレンフィルター(0.2μm、φ47ポリカーボネート、C(g)とした)を減圧濾過器にセットし、めっき金属を溶解させた液を濾過した。次いで、減圧濾過器からメンブレンフィルターを取り出し、温風で十分に乾燥させた後、メンブレンフィルターを秤量した。これをD(g)とした。次いで、以下の計算式から、樹脂粒子の共析量を算出した。
共析めっき層の重量(g):M=B−A
樹脂粒子の重量(g):P=D−C
樹脂粒子の共析量(質量%):(P/M)×100
樹脂粒子の共析量(体積%):[(P/2.2)/{(P/2.2)+(M−P)/7.9}]×100
(均一性)
クロスセクションポリッシャによる面出しを行った後、SEM断面観察による離型層の厚みのばらつきを測定した。具体的には、サンプル表面に白金蒸着を行い、前処理層を形成した後、クロスセクションポリッシャによる面出しを実施した。次いで、SEM50000倍にてサンプル平面部における離型層の厚みを測定した。任意に選択した部位5箇所について同様に離型層の厚みを測定した。部位5箇所の厚みデータから、平均厚みと厚み差(最大厚みと最小厚みの差)を求めた。
(表面粗さ)
離型層の表面粗さを測定した。具体的には、成形金型の型転写面の任意の位置(5箇所)で表面粗さ計(東京精密社製「サーフコム1400D」)を用いて算術平均粗さRaを求めた。
実施例および比較例の成形金型に関し、離型層による被覆性、耐久性を評価した。測定方法および評価方法は以下の通りである。これらの結果を表1に示す。また、図3には、代表として、実施例2の成形金型の熱処理後における共析めっき層の表面を撮影したSEM写真(a)と、比較例1の成形金型の熱処理後における共析めっき層の表面を撮影したSEM写真(b)を示す。
(被覆性)
離型層の表面をSEM観察することにより評価した(5000倍)。離型層の被覆性が高く、めっき金属の露出が見られない場合を「○」、離型層は部分的に欠陥があり、めっき金属の露出が部分的に見られる場合を「△」、離型層がほとんどなく、めっき金属が大部分において露出している場合を「×」とした。
(耐久性)
ハンドプレス簡易成形試験(成形材料:NBR、40ショット連続成形)により成形体の離型性を評価した。成形体の成形金型からの剥離性に優れ、成形金型の型転写面に成形材料の付着が見られない場合を良好「○」、成形体の成形金型からの剥離性は良好だが、成形金型の型転写面に成形材料の付着が少量見られる場合を「△」、成形体の成形金型からの剥離性が悪く、成形金型の型転写面に成形材料の付着が多く残る場合を不良「×」とした。
図3(a)および表1に示すように、樹脂粒子がPFAやFEPなどの溶融流動性を有するフッ素樹脂粒子からなると、めっき金属の露出が見られず、離型層による被覆性が高いことがわかる。これに対し、図3(b)および表1に示すように、樹脂粒子がPTFEからなると、溶融流動性がないため、めっき金属が大部分において露出しており(露出するめっき金属部分は白色で示される)、離型層による被覆性が低いことがわかる。
そして、表1に示すように、樹脂粒子がPFAやFEPなどの溶融流動性を有するフッ素樹脂粒子からなると、離型層の厚み差が小さく、厚みが均一であることがわかる。これに対し、表1に示すように、樹脂粒子がPTFEからなると、溶融流動性がないため、離型層の厚み差が大きく、厚みが不均一であることがわかる。
そして、このような実施例によれば、連続成形を行っても成形体の離型性が維持され、耐久性に優れることがわかる。これに対し、比較例1によれば、連続成形を行うにつれ、成形体の離型性が低下し、耐久性に劣ることがわかる。
また、比較例2では、界面活性剤としてカチオン性界面活性剤を用いたため、めっき反応への悪影響を考慮して界面活性剤の添加量を多くできなかったため、フッ素樹脂粒子の共析量が少なく、離型層による被覆性が低い。これにより、連続成形を行うにつれ、成形体の離型性が低下し、耐久性に劣ることがわかる。
そして、比較例3は、実施例2と同様、成形金型の基材上に形成しためっき層にフッ素樹脂粒子が含まれるが、この樹脂粒子を溶融して共析めっき層の表面に溶出させておらず、めっき層の表面には樹脂の被膜が形成されていない。つまり、共析めっき層の表面に金属と共析された樹脂粒子や表面に吸着する樹脂粒子があっても、いずれも粒子状であり、溶融させた被膜にはなっていないため、成形体の成形時に共析めっき層の表面から脱落し、成形体の離型性を高める効果を発揮できない。このため、成形体の離型性の点で劣っている。連続成形を行うにつれ、成形体の離型性が低下し、耐久性に劣ることがわかる。
比較例4は、成形金型の基材上に形成しためっき層に樹脂粒子が含まれないものであり、後から塗布による樹脂層を形成するものでもないため、初期から成形体の離型性の点で劣っている。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
10 成形金型
12 成形金型の基材
14 共析めっき層
14a 樹脂粒子
16 離型層

Claims (9)

  1. 成形金型の基材上に、両性界面活性剤を用いて溶融粘度1×10Pa・s以下の溶融流動性を有するフッ素樹脂からなる樹脂粒子を分散したNi含有めっき液からNiまたはNi合金と前記樹脂粒子とを共析して前記樹脂粒子の含有量が31体積%以上となる共析めっき層を形成するめっき工程と、
    前記共析めっき層の表面にある樹脂粒子を溶融して前記共析めっき層の表面に厚みが0.2〜1.0μmの範囲内であり、かつ、厚み差が0.1μm以下の樹脂被膜からなる離型層を形成する被膜形成工程と、を有することを特徴とする成形金型の製造方法。
  2. 前記両性界面活性剤が、ベタイン型両性界面活性剤であることを特徴とする請求項1に記載の成形金型の製造方法。
  3. 前記ベタイン型両性界面活性剤が、フッ化アルキル基を有することを特徴とする請求項2に記載の成形金型の製造方法。
  4. 前記Ni含有めっき液に含まれる前記両性界面活性剤の量が0.5〜0.8g/Lの範囲内であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の成形金型の製造方法。
  5. 前記フッ素樹脂が、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、および、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体から選択される1種または2種以上であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の成形金型の製造方法。
  6. 前記Ni含有めっき液に含まれる前記フッ素樹脂の量が10〜15g/Lの範囲内であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の成形金型の製造方法。
  7. 成形金型の基材上に、樹脂粒子を内包するNi含有層と、前記樹脂粒子の樹脂から形成され前記Ni含有層を被覆する離型層と、からなる被覆層を有し、
    前記被覆層における前記樹脂粒子の樹脂の含有量が31体積%以上であり、前記樹脂粒子の樹脂が溶融粘度1×10Pa・s以下の溶融流動性を有するフッ素樹脂からなり、前記樹脂粒子の樹脂から形成される前記離型層の厚みが0.2〜1.0μmの範囲内であり、かつ、前記離型層の厚み差が0.1μm以下であることを特徴とする成形金型。
  8. 前記フッ素樹脂が、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、および、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体から選択される1種または2種以上であることを特徴とする請求項に記載の成形金型。
  9. 前記被覆層の表面粗さRaが、0.1〜1.0μmであることを特徴とする請求項7または8に記載の成形金型。
JP2014156281A 2014-07-31 2014-07-31 成形金型の製造方法および成形金型 Expired - Fee Related JP6343514B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014156281A JP6343514B2 (ja) 2014-07-31 2014-07-31 成形金型の製造方法および成形金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014156281A JP6343514B2 (ja) 2014-07-31 2014-07-31 成形金型の製造方法および成形金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016032908A JP2016032908A (ja) 2016-03-10
JP6343514B2 true JP6343514B2 (ja) 2018-06-13

Family

ID=55452049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014156281A Expired - Fee Related JP6343514B2 (ja) 2014-07-31 2014-07-31 成形金型の製造方法および成形金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6343514B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024009698A1 (ja) * 2022-07-04 2024-01-11 株式会社神戸製鋼所 接点材料
WO2024014450A1 (ja) * 2022-07-12 2024-01-18 日本製鉄株式会社 摺動部材

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6048599B2 (ja) * 1982-09-10 1985-10-28 上村工業株式会社 複合めつき皮膜
JPS6053522U (ja) * 1984-05-17 1985-04-15 上村工業株式会社 金型
JP5108631B2 (ja) * 2008-05-29 2012-12-26 東海ゴム工業株式会社 金型の製造方法および金型ならびに電子写真機器用現像ロール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016032908A (ja) 2016-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW201821649A (zh) 層合物與奈米層合物材料於工具及模製方法之應用
JP6343514B2 (ja) 成形金型の製造方法および成形金型
Sharma et al. Recent progress in electroless plating of copper
TW201625821A (zh) 錫鍍敷銅合金端子材及其製造方法
CN103842143A (zh) 氟树脂成型品
JP2013082198A (ja) 成形金型およびその製造方法
JP2019181711A (ja) 金属樹脂接合体
JP6088878B2 (ja) 成形金型の製造方法および成形金型
JP2010105338A (ja) ゴム成形用金型
TWI585244B (zh) Sn-plated materials for electronic parts
JP6346778B2 (ja) フッ素樹脂粒子分散ニッケルめっき皮膜を形成するための電気めっき液、及びその電気めっき液を用いためっき皮膜の形成方法
WO2015060449A1 (ja) めっき品の製造方法
JP6546143B2 (ja) 射出成形品を製造する方法
TWI627207B (zh) 附有皮膜之樹脂基材及其製造方法、以及皮膜形成方法
JP5108631B2 (ja) 金型の製造方法および金型ならびに電子写真機器用現像ロール
WO2020079904A1 (ja) 導電性材料、成型品及び電子部品
JPS6048599B2 (ja) 複合めつき皮膜
JP2007039711A (ja) フッ素樹脂膜を有するめっき皮膜およびその製造方法
JP2021063291A (ja) 酸性水性銀−ニッケル合金電気めっき組成物及び方法
JP2013237895A (ja) 皮膜及びその製造方法、並びに金型
JP2002187134A (ja) プラスチック成形金型及びその製造方法
JP6805217B2 (ja) 導電性材料、成型品及び電子部品
JP6679870B2 (ja) 放熱シート
JP2011157588A (ja) 嵌合型端子用錫めっき付き銅合金板材及びその製造方法
JP4257427B2 (ja) 摺動材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170405

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180521

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6343514

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees