JP6343511B2 - 横型ブラインド - Google Patents

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Description

本発明は、横型ブラインドに関する。
日射遮蔽装置の一種である横型ブラインドは、一般に、ヘッドボックスからラダーコードを介して多数のスラットが吊り下げられている。このような横型ブラインドは、スラットのチルト角を調整する機構を備えている。スラットが垂直に近い角度の状態では、上下で隣り合うスラットが一部で重なり合うことで、隣接するスラットの間で光が通過しない全遮蔽とすることが要求される。たとえば、特許文献1に示す横型ブラインドでは、羽根板(スラット)の幅をガイドコード(ラダーコード縦糸)の隣接する横桟(横ピッチ線)間の距離よりも長くし、かつ羽根板の幅よりも横桟の長さを長くする構造が開示されている。
特開2002−242560号公報
ところで、特許文献1に記載されている横型ブラインドでは、横桟間の距離よりも羽根板の幅を長くして隣接する羽根板間の交差量を増やすことで、遮蔽性を高めている。しかし、羽根板の幅よりも横桟の長さを長くしていることから、羽根板をヘッドボックス側に引上げて収縮状態にしたときに羽根板に横ずれ(長手方向のずれ)が発生しやすい。その状態から、羽根板を垂下しても羽根板の横ずれは解消されない。その結果、羽根板の長手方向端部の位置が羽根板毎にばらつき、外観を損ねてしまうという問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、遮蔽性を維持しつつ、スラットの横ずれを抑制し、良好な外観の横型ブラインドを提供しようとするものである。
上記課題を解決するために、本発明の横型ブラインドは、ヘッドボックスとボトムレールの間で所定のピッチで配置され、長手方向と直交する幅方向の一方の端部に切欠き部が形成される複数のスラットと、スラットの幅方向両側を挟むように配置される第1の縦糸および切欠き部側の第2の縦糸と、第1の縦糸と第2の縦糸の間を連結して複数のスラットのそれぞれを支持すると共に、切欠き部に入り込んでスラットの長手方向の位置を規制する横ピッチ線と、を備えるラダーコードと、第1の縦糸と、スラットの切欠き部の形成側端部に対して反対側の端部との間に配置されるスラット横ずれ防止部材と、を具備することとする。
また、上記発明の他の側面は、スラット横ずれ防止部材は、折り畳み可能なコード部材であって、コード部材の一方の端部は、ヘッドボックスとヘッドボックスに近い最上部のスラットの間で第1の縦糸に固定されていると共に、第1の縦糸に沿って延伸されるコード部材の他方の端部は、ボトムレールに固定されている、ことが好ましい。
また、上記発明の他の側面は、横ピッチ線が、スラットを挟み込む上横糸と下横糸とで構成されており、ヘッドボックス側最上部のスラットと、ボトムレール側最下部のスラットの間で、コード部材は、上横糸と下横糸の間に配置されていると共に、コード部材に対する表裏位置を交互に変えながら、第1の縦糸に沿って延伸している、ことが好ましい。
また、上記発明の他の側面は、スラット横ずれ防止部材が、第1の縦糸に遊嵌させたリング部材、または横糸に遊嵌させたリング部材である、ことが好ましい。
また、上記発明の他の側面は、横ピッチ線が、スラットを挟み込む上横糸と下横糸とで構成されており、スラット横ずれ防止部材が、上横糸と下横糸とを連結する第3の縦糸である、ことが好ましい。
本発明によると、遮蔽性を維持しつつ、スラットの横ずれを抑制し、良好な外観の横型ブラインドを提供することができる。
本発明の横型ブラインドの構成を示す正面図である。 第1の実施形態に係る横型ブラインドの構成の一部を示す側面図である。 第1の実施形態に係る横型ブラインドの引上げ、および垂下に係る横ずれ防止コードの作用を示す側面図である。 第1の実施形態に係る横ずれ防止コードの有り、無しによる横ずれ量と発生数を比較した表である。 第2の実施形態に係るスラット横ずれ防止機構の一部を示す部分側面図である。 第3の実施形態に係るスラット横ずれ防止機構の一部を示す部分側面図である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る横型ブラインド10について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明においては、XYZ直交座標系を用いて説明する場合があるものとして、X方向を横型ブラインド10の長手方向とし、X1側は図1の右端側、X2側は図1の左端側とする。また、Z方向を横型ブラインド10の吊り下げ方向(上下方向)とし、Z1側は図1の上側、Z2は図1の下側とする。また、Y方向はX方向およびZ方向に直交する方向とし、Y1側は操作ポール70が位置する室内側、Y2はそれとは逆側とする。
(横型ブラインドの構成)
図1は、横型ブラインド10の構成を示す正面図、図2は横型ブラインドの構成の一部を示す側面図である。なお、図2(a)は、横型ブラインド10の横ずれ防止機構を示し、図2(b)は、スラット30の支持構造の詳細を拡大して示している。図1、図2に示すように、横型ブラインド10は、ヘッドボックス20とボトムレール60の間で、スラット30の長手方向(X方向)の両端部間に間隔を空けた位置に配置される複数本のラダーコード41を介して多数のスラット30が所定のピッチ毎に吊り下げられている。ラダーコード41の下端側(Z2側)には、ホルダー61が取り付けられており、ラダーコード41は、このホルダー61を介してボトムレール60に取付けられている。
図2に示すように、ラダーコード41は、スラット30の長手方向に直交する幅方向(Y方向)両側を挟むように配置される第1の縦糸41aと、第2の縦糸41bと、第1の縦糸41aと第2の縦糸41bとの間を連結する横ピッチ線とから構成されている。横ピッチ線は、スラット30の表面側(Z1側)の上横糸43と、裏面側(Z2側)の下横糸44と、を備えており、それらの間でスラット30を挟み込むように支持している。上横糸43と下横糸44は、第1の縦糸41aから第2の縦糸41bの間で交差し、第2の縦糸41bとの連結部では、上横糸43と下横糸44とは第1の縦糸41aとの連結部に対して、連結部が上下に逆転している。横ピッチ線は、多数のスラット30を所定のピッチで、吊り下げる機能を備えている。
なお、上横糸43および下横糸44は、第1の縦糸41aおよび第2の縦糸41bよりも細い。
スラット30は、第1の縦糸41aと、上横糸43と下横糸44とが交差する横糸交差部45との間に差し込まれて支持される。図2に示すように、スラット30を全開放した状態で、横ピッチ線(上横糸43と下横糸44)の長さは、スラット30の幅寸法(Y方向寸法)よりも長く設定されている。つまり、スラット30を全開放した状態では、第1の縦糸41aと第2の縦糸41bとの間の距離は、スラット30の幅よりも十分長い。
スラット30のY1方向端部には、図2(b)に示すように、切欠き部35が形成されており、この切欠き部35内に下横糸44が入り込み、スラット30の長手方向(X方向)の位置を切欠き部35の形成範囲に規制している。切欠き部35の形状は、たとえば長方形である。下横糸44は、スラット30の自重によってZ2方向に撓んで、スラット30は、ほぼ水平に支持される。
第1の縦糸41aと、スラット30のうち切欠き部35が形成される端部とは逆側の端部と、の間には、スラット横ずれ防止部材としてコード部材である横ずれ防止コード52が配置されている。横ずれ防止コード52は、図2(a)に示すように、上横糸43と下横糸44との間に配置されている。しかも、横ずれ防止コード52は、上横糸43と下横糸44との間で、横ずれ防止コード52に対する長手方向の位置(表裏位置)を交互に変えながら、第1の縦糸41aに沿って延伸している。横ずれ防止コード52の一方の端部は、ヘッドボックス20とヘッドボックス20に近い最上部のスラット30の間において、第1の縦糸41aに、たとえば固定リングといった留め具56によって固定され、他方の端部は、ボトムレール60に固定されている。
なお、図2以降の各実施の形態および実施例を示す図では、第1縦糸41aと横ずれ防止コード52の距離は、それぞれを識別しやすく図示するため、誇張して表している。
上述した横ずれ防止コード52の一方の端部(上方の端部)の固定位置は、スラット30を引き上げる際に、留め具56がヘッドボックス20内に入り込むことがなく、チルト角(スラット30のY方向の傾き角)の調整および引き上げ・垂下動作を妨げない位置である。
なお、横ずれ防止コード52は、ラダーコード41と共に、ホルダー61に固定することも可能である。さらに、横ずれ防止コード52は、第1の縦糸41aとスラット30の間で移動可能である。
昇降コード51は、図2(a),(b)に示すように、第2の縦糸41bと横糸交差部45との間に配置されている。また、昇降コード51は、上横糸43と下横糸44との間に配置されながら、第2の縦糸41bに沿って延伸されている。昇降コード51の一方の端部は、図1に示すように、ヘッドボックス20内において、ストッパー装置21を通り、さらに操作ポール70内に挿通され、イコライザー71内に取付けられる(いわゆるワンポール式)。このような構造によって、イコライザー71の上下動に昇降コード51が連動し、多数のスラット30を積み重ねた収納状態と、スラット30を所定のピッチで配置する展開状態とを容易に実現可能としている。ただし、ワンポール式ではなく、昇降コード51と操作ポール70とが別々のポール式や、チェーン式等をはじめとして、他の方式としてもよい。
なお、ストッパー装置21は、スラット30が下方に下がる向きに昇降コード51が移動することを阻止する規制状態と、スラット30が下方に下がる向きに昇降コード51が移動することを許容する解除状態とを切り替えることを可能としている。
ラダーコード41の上端側(Z1側)は、ヘッドボックス20内に設けられる支持ドラム22に取付けられている。支持ドラム22は、サポート部材23を介してヘッドボックス20の筐体24に対して回転自在に取り付けられる。この支持ドラム22の径方向中心側には不図示の嵌合孔が設けられ、この嵌合孔には回転軸25が挿入され、支持ドラム22と回転軸25とが一体的に回転するように設けられている。
回転軸25の一端側(図1においてX1側)には、ギヤボックス26が設けられている。ギヤボックス26は、ウォームホイール等のギヤ(図示省略)が設けられるユニバーサルジョイントを構成しており、操作ポール70が連結され、操作ポール70を一方側に回転させると回転軸25が一方に回転される。また、操作ポール70を逆方向側に回転させると回転軸25が逆方向に回転される。そのことによって、ラダーコード41の第1の縦糸41aまたは第2の縦糸41bが引き上げられて、スラット30のチルト角を切り替えることを可能にしている。なお、本実施形態の手動式の構成は1例であって、手動式でもコード式であったり、電動式ブラインドであってもよい。
続いて、本実施形態のスラット30の引上げ、および垂下に係る横ずれ防止コード52の作用について図3を参照して説明する。
図3は、横型ブラインド10の引上げ、および垂下に係る横ずれ防止コード52の作用を示す側面図である。なお、図3は、上横糸43、下横糸44およびスラット30の関係を説明しやすくするため、スラット30の立ち姿勢の角度を実際よりも緩やかに表している。まず、図3(a)を参照して、スラット30を引き上げる場合を説明する。なお、図3(a)は、スラット30を畳み込む前の状態を表している。図2(b)に示したスラット30が全開放(スラット30が水平)の状態では、スラット30の切欠き部35に下横糸44が入り込んでいるため、スラット30の横ずれは、切欠き部35の幅のほぼ範囲内にある。
本実施の形態では、スラット30の逆全閉の状態で引上げる構成であって、図3(a)に図示するように、第1の縦糸41aと第2の縦糸41bとは、相対的に上下方向でずれた位置関係(矢印で方向を示す)となっており、第1の縦糸41aと第2の縦糸41bの距離は、スラット全開放の状態よりも狭められている。図示するようにスラット30は、横ずれ防止コード52と下横糸44の交差部(交差部近傍を含む)にスラット30の一方の端部が支持されている。ところが、スラット30が立ち姿勢になるにしたがい、下横糸44と切欠き部35のへの入り込み量が浅くなることから、多数のスラット30のうちのいくつかは下横糸44と切欠き部35との係合が外れ、畳み込ませたときに、スラット30が横ずれ(X1またはX2方向のずれ)することがある。なお、スラット30の逆全閉とは、ここでは、切欠き部35が上方側に位置する状態をさす。
スラット30を引き上げていく途中では、第1の縦糸41a、第2の縦糸41b、および横ずれ防止コード52は、X1方向とX2方向とに交互に折り畳まれていく。したがって、第1の縦糸41aと第2の縦糸41b、および横ずれ防止コード52は、同等の折り畳み性を備えていることが必要であって、折り畳まれる方向に平板状のコードであることが好ましい。つまり、横ずれ防止コード52は、X方向の厚さがY方向の幅よりも薄く紡糸された平板状の部材であることが望ましい。
次に、畳み込みの状態からスラット30を垂下させる場合について、図3(b)を参照して説明する。本実施形態の横型ブラインド10は、図3(a)に示した全閉状態(逆全閉)で引き上げ、スラット30をその逆方向に向けた状態(この状態を正全閉とする)にした後、スラット30全体を垂下させる構成である。図3(b)に示すように、正全閉におけるスラット30の姿勢は、切欠き部35が下方(Z2方向)に向くような立ち姿勢となる。図3(b)に図示するように、第1の縦糸41aと第2の縦糸41bとは、正全閉に対して逆の上下方向(矢印で方向を示す)の位置関係となっている。
逆全閉から正全閉への移行過程では、一旦、第1縦糸41aと第2縦糸41bの距離をスラット全開放(図2参照)と同程度まで拡げてから、スラット30を回転させて、図3(b)に示す正全閉状態とする。正全閉においては、スラット30は、逆全閉に対して逆の上下方向の位置関係となっている。
既述したように、図3(a)に示す逆全閉の状態では、多数のスラット30うちのいくつかでは、切欠き部35における下横糸44の入り込みが外れているものがある。本実施の形態では、逆全閉から正全閉への移行の過程、および垂下の過程で、横ずれ防止コード52が折り畳み状態から伸長していくときに、上横糸43と下横糸44の間に横ずれ防止コード52が位置している。上横糸43および下横糸44と第1の縦糸41aとの接続部直近では、スラット30と第1縦糸41aとの隙間が狭い。そこで、横ずれ防止コード52を設置すれば、第1縦糸41aとスラット30との隙間は横ずれ防止コード52の幅分だけ広くなる。つまり、スラット30は、第2縦糸41bの方向に寄せられる。このことにより、スラット30の切欠き部35内に、下横糸44が入り込み易くなる。
以上説明した横型ブラインド10において、横ずれ防止コード52の有無によるスラット横ずれ発生量を実測比較した結果について説明する。
図4は、横ずれ防止コード52の有り、無しによるスラット30の横ずれ量(スラット30のX1方向端部のずれ量)と発生数を比較した表であり、スラット30の総数が83のときに、横ずれ量が、0mmから6mmまでを1mm単位に、その発生数を測定した結果を表している。なお、この実測結果は、同一の横型ブライドにおいて、横ずれ防止コード52が無い場合と、横ずれ防止コード52を備えた場合とを比較している。
図4に示すように、横ずれ防止コード52を備えた場合の方が、横ずれ防止コード52が無い場合よりも横ずれ量が小さい傾向を示している。ここで、横ずれ量が比較的大きいとされる3mmから6mmまでの間の発生数量を比較してみると、横ずれ防止コード52が無い場合に横ずれ発生数は39であり、横ずれ防止コード52を備えた場合の横ずれ発生数は24である。また、横ずれ量が0mm、1mm、2mmにおいて、横ずれ防止コード52が無い場合の発生数44、横ずれ防止コード52を備えた場合の発生数は79である。仮に、横ずれ量の許容値を2mmまでとすれば、横ずれ発生数には明らかな差がみられ、横ずれ防止コード52を備えることの効果を確認できた。
なお、Z方向で上下段に隣接するスラット30は、逆全閉の状態および正全閉の状態において、互いに交差する範囲を十分確保できていることから良好な遮蔽性を維持している。
本実施形態では、第1の縦糸41aと、スラット30の切欠き部35の形成側端部に対して反対側の端部との間に横ずれ防止部材52を配置している。たとえば、横ずれ防止コード52が無い場合は、上横糸43および下横糸44と第1の縦糸41aとの接続部直近では、スラット30と第1縦糸41aとの隙間が狭くなるが、横ずれ防止コード52を設置することで、第1縦糸41aとスラット30との隙間を横ずれ防止コード52の幅分だけ広くすることができる。したがって、スラット30は、横ずれ防止コード52の幅分だけ第2縦糸41bの方向に寄せられる。その結果、スラット30の切欠き部35内に、下横糸44が入り込み易くなる。スラット30の切欠き部35内に、下横糸44が入り込むことにより、スラット30を引き上げるときに発生するスラット30の横ずれを是正し、良好な外観の横型ブラインド10を提供することができる。
また、本実施形態では、横ずれ防止コード52は、折り畳み可能なコード部材であって、第1の縦糸41aに沿って延伸され、横ずれ防止コード52の最上部の端部は第1の縦糸41aに固定されている。このような構成によれば、スラット30の引上げまたは垂下またはチルト角を変更するときなどに、横ずれ防止コード52は第1の縦糸41aの畳み込みや延伸に追従しやすい。したがって、スラット30の切欠き部35内に、下横糸44が入り込み易くなる。スラット30の切欠き部35内に、下横糸44が入り込みやすくなれば、スラット30を引き上げるときに発生するスラット30の横ずれを是正することが可能となる。
さらに、本実施形態では、ヘッドボックス20に近い最上部のスラット30と、ボトムレール60側最下部のスラット30との間で、横ずれ防止コード52は、上横糸43と下横糸44との間で、横ずれ防止コード52に対する長手方向の位置(表裏位置)を交互に変えながら、第1の縦糸41aに沿って延伸している。このような構造によれば、横ずれ防止コード52が、上横糸43および下横糸44の第1の縦糸41aとの連結位置からずれることがない。つまり、スラット30毎に、横ずれ防止コード52との当接位置がずれにくい。したがって、多数のスラット30それぞれにおいて、既述した横ずれ防止コード52による横ずれ防止機能を発揮することができる。
なお、第1の実施形態は、スラット横ずれ防止部材として横ずれ防止コード52を用いているが、横ずれ防止コード52に限定されるものではなく、本発明の目的を達成することが可能である。以下に、本発明の第2の実施形態および第3の実施形態として説明する。
(第2の実施形態)
続いて、第2の実施形態に係る横型ブラインドについて図面を参照して説明する。第2の実施形態は、スラット横ずれ防止部材としてリング部材53を備えることを特徴としている。そこで、第1の実施形態との相違箇所を中心に、第1の実施形態との共通部分には同じ符号を付して説明する。
図5は、第2の実施形態に係るスラット横ずれ防止機構の一部を示す部分側面図であり、図5(a)は、リング部材53を第1の縦糸41aに遊嵌させた構造を示す部分側面図、図5(b)は、リング部材53を横ピッチ線に遊嵌させた構造を示す部分側面図である。
図5(a)に示すように、スラット横ずれ防止部材としてのリング部材53は、上横糸43と下横糸44との間において第1の縦糸41aに遊嵌されている。リング部材53の径方向の肉厚は、第1の実施形態における横ずれ防止コード52の幅(Y方向寸法)とほぼ同じであって、第1の縦糸41aとスラット30の間で、横ずれ防止コード52と同程度動くことが可能な内径を備えている。また、上横糸43と下横糸44との間の距離に近い厚さを備えている。
また、既述のリング部材53の配置に係る変形例として、図5(b)に示すような、横ピッチ線にリング部材53を遊嵌させる構造について説明する。
図5(b)に示す変形例は、横ピッチ線のうちの下横糸44にリング部材53を遊嵌させた実施例である。リング部材53の径方向の肉厚は、上横糸43と下横糸44との間の距離に近く、厚さは、横ずれ防止コード52の幅(Y方向寸法)とほぼ同じ寸法を備えることが好ましい。
なお、図示は省略するが、リング部材53を、上横糸43および下横糸44の両方を跨ぐように遊嵌させてもよい。つまり、リング部材53の孔内を上横糸43および下横糸44の両方が通る構造である。このようなリング部材53の径方向肉厚は、形成可能な範囲で薄い方がよい。
リング部材53は、図5(a),(b)に図示したような単純なリング形状や、螺旋状に巻回されたリングなどが考えられるが、軽量化するために樹脂製とすることが好ましい。単純なリング形状の場合は、上横糸43または下横糸44を、第1の縦糸41aおよび第2の縦糸41bに編み込み形成する中間工程で組み付けることができる。また、螺旋状に巻回されたリングの場合は、ラダーコード41の形成後に、リング部材53を螺旋に沿って旋回させながら第1の縦糸41aの所定位置に組み付けることが可能である。
以上説明した第2の実施形態における3つの実施例によれば、リング部材53が、横ずれ防止コード52とは形状は異なるものの、ほぼ同じ機能を備えていることから、スラット30の横ずれを抑制し、優れた外観の横型ブラインドを実現できる。
なお、図示は省略するが、リング部材53と同様な機能を備える構造として、第1の縦糸41aの上横糸43と下横糸44との間に、図5に例示したリング部材53に相当する突起部を形成してもよい。この突起部は、第1の縦糸41aを紡糸する際に形成することが可能である。
(第3の実施形態)
続いて、第3の実施形態に係る横型ブラインドについて図面を参照して説明する。第3の実施形態は、スラット横ずれ防止部材が、上横糸43と下横糸44とを連結する第3の縦糸54であることを特徴とする。そこで、第1の実施形態との相違箇所を中心に、第1の実施形態との共通部分には同じ符号を付して説明する。
図6は、第3の実施形態に係るスラット横ずれ防止機構の一部を示す部分側面図であり、(a)は、スラット横ずれ防止部材として、上横糸43と下横糸44とを連結する第3の縦糸54を備える構造を示し、(b)は、その変形例を示している。
図6(a)に示すように、第3の実施形態では、横型ブラインドは、上横糸43と下横糸44とを連結する第3の縦糸54を備えている。第3の縦糸54は、上横糸43および下横糸44と同じ材質、同じ太さであって、既述した横ずれ防止コード52のスラット30側位置に配置され、第1の縦糸41aにおける上横糸43と下横糸44の取付け距離と同じ長さとする。第3の縦糸54は、上横糸43および下横糸44を紡糸する一連の工程で形成することが可能である。上横糸43と下横糸44とは、第1の実施形態と同様に交差させて第2の縦糸41bに連結されている。スラット30は、第3の縦糸54と横糸交差部45との間において、上横糸43と下横糸44との間に間挿されている。
続いて、図6(b)を参照して、第3の実施形態の変形例について説明する。図6(b)に示すように、横ピッチ線は、第1の縦糸41aから第2の縦糸に向かって延伸される一本の横糸46が、分岐部47において上横糸43と下横糸44とに分岐され構成されている。上横糸43と下横糸44とは、第1の実施形態と同様に交差して第2の縦糸41bに連結されている。スラット30は、分岐部47と横糸交差部45との間において、上横糸43と下横糸44の間に間挿されている。分岐部47の位置は、既述した横ずれ防止コード52のスラット30側位置に合わせる。
このような構造において、上横糸43と下横糸44とは、横糸46を紡糸する工程で分岐させて形成することが可能である。
この変形例は、図6(a)に示す実施例における第3の縦糸54の長さを極小にしたと考えられる。なお、この変形例では、上横糸43および下横糸44の長さを第1の実施形態よりも長くゆとりをもたせておくことが望ましい。
以上説明した第3の実施形態における2つの実施例によれば、第3の縦糸54または横糸46の分岐部47が、横ずれ防止コード52と同じ機能を備えていることから、スラット30の横ずれを抑制し、優れた外観の横型ブラインドを実現できる。
さらに、第3の実施形態の2つの実施例は、横ずれ防止コード52やリング部材53などが無くてもよいため、ラダーコード41の構造を簡素化できる。
10…横型ブラインド、20…ヘッドボックス、21…ストッパー装置、22…支持ドラム、23…サポート部材、24…筐体、26…ギヤボックス、30…スラット、35…切欠き部、41…ラダーコード、41a…第1の縦糸、41b…第2の横糸、43…上横糸(横ピッチ線)、44…下横糸(横ピッチ線)、45…横糸交差部、46…横糸、47…分岐部、51…昇降コード、52…横ずれ防止コード(スラット横ずれ防止部材)、53…リング部材、54…第3の縦糸、56…留め具、60…ボトムレール、61…ホルダー、70…操作ポール、71…イコライザー。

Claims (5)

  1. ヘッドボックスとボトムレールの間で所定のピッチで配置され、長手方向と直交する幅方向の一方の端部に切欠き部が形成される複数のスラットと、
    前記スラットの幅方向両側を挟むように配置される第1の縦糸および前記切欠き部側の第2の縦糸と、前記第1の縦糸と前記第2の縦糸の間を連結して前記複数のスラットのそれぞれを支持すると共に、前記切欠き部に入り込んで前記スラットの長手方向の位置を規制する横ピッチ線と、を備えるラダーコードと、
    前記第1の縦糸と、前記スラットの前記切欠き部の形成側端部に対して反対側の端部との間に配置されるスラット横ずれ防止部材と、
    を具備することを特徴とする横型ブラインド。
  2. 請求項1に記載の横型ブラインドにおいて、
    前記スラット横ずれ防止部材は、折り畳み可能なコード部材であって、
    前記コード部材の一方の端部は、前記ヘッドボックスと前記ヘッドボックスに近い最上部の前記スラットの間で前記第1の縦糸に固定されていると共に、前記第1の縦糸に沿って延伸される前記コード部材の他方の端部は、前記ボトムレールに固定されている、
    ことを特徴とする横型ブラインド。
  3. 請求項2に記載の横型ブラインドにおいて、
    前記横ピッチ線が、前記スラットを挟み込む上横糸と下横糸とで構成されており、
    前記ヘッドボックス側最上部の前記スラットと、前記ボトムレール側最下部の前記スラットの間で、前記コード部材は、前記上横糸と前記下横糸の間に配置されていると共に、前記コード部材に対する表裏位置を交互に変えながら、前記第1の縦糸に沿って延伸している、
    ことを特徴とする横型ブラインド。
  4. 請求項1に記載の横型ブラインドにおいて、
    前記スラット横ずれ防止部材が、前記第1の縦糸に遊嵌させたリング部材、または前記横ピッチ線に遊嵌させたリング部材である、
    ことを特徴とする横型ブラインド。
  5. 請求項1に記載の横型ブラインドにおいて、
    前記横ピッチ線が、前記スラットを挟み込む上横糸と下横糸とで構成されており、
    前記スラット横ずれ防止部材が、前記上横糸と前記下横糸とを連結する第3の縦糸である、
    ことを特徴とする横型ブラインド。
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