JP6342823B2 - ネットワーク管理装置及びネットワーク管理方法 - Google Patents

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本発明は、ネットワーク管理装置及びネットワーク管理方法に関する。
近年、映像系トラフィックやクラウドサービス等によるデータセンタ間の通信のような大粒度なトラフィックによって、バックボーンネットワークにおいて、準動的なトラフィックが増大することが予想される。これによって、インターネットブラウジングや電子メールのような小粒度から大粒度に至るマルチ粒度のトラフィックが存在することになる。マルチ粒度の準動的なトラフィックにより、波長レイヤにおいては、波長パスの設定及び削除が繰り返されることになる。その結果、波長連続制約によって、波長の空きリソースを効率よく使用することができなくなり、設備増設が早まることが懸念される。すなわち、波長パスの設定及び削除の繰り返しは、波長のフラグメントの増大を来すことになる(非特許文献1)。波長のリソースを有効に使うためには、非特許文献1に示すように、波長パス及びサブλパスを再配置することが重要なスキームとなる。
A. Kadohata, A. Hirano, M. Fukutoku, T. Ohara, Y. Sone, and O. Ishida, "Multi-layer Greenfield re-grooming with wavelength defragmentation," IEEE Commun. Lett., vol. 16, no.4, pp. 530.
しかしながら、波長パス及びサブλパスの再配置を行うことで通信網の効率化を実現できる一方で、波長パス及びサブλパスの再配置を行うことによる通信網の瞬断のリスクが懸念される。このような場合、通信網を効率よく利用できない場合があった。
上述の課題を鑑み、本発明は、再配置によるリスクを軽減しつつ通信網を効率よく利用させる技術の提供を目的としている。
本発明の一態様は、光信号により波長レイヤの経路で信号が伝送される波長パスと、光信号を電気信号に変換したサブλレイヤの経路で信号が伝送されるサブλパスとで構成されるネットワークを管理するネットワーク管理装置であって、経路の再配置を許容するか否かを示す許容情報が定義された複数のサービスクラスに関する情報を設計要求として取得する設計要求取得部と、前記ネットワークを構成する前記波長パス及び前記サブλパスに関する情報をネットワーク情報として保持するネットワーク情報管理部と、前記設計要求と、前記ネットワーク情報とに基づいて、サービスクラスに応じた前記波長レイヤでの経路及び前記サブλレイヤでの経路を決定する経路決定機能部と、決定された前記経路毎に波長を割り当て、前記サービスクラスにおける経路の設定を行う波長割当決定機能部と、を備えるネットワーク管理装置である。
本発明の一態様は、上記のネットワーク管理装置であって、前記サービスクラスには、現用経路に異常が発生した場合に利用される予備経路を備え、前記予備経路を他のユーザと共有しないサービスクラスがあり、設定された前記サービスクラスにおける経路の再配置を行う再配置設計機能部をさらに備え、前記再配置設計機能部は、前記予備経路を備え、前記予備経路を他のユーザと共有しない前記サービスクラスにおいては、前記予備経路の再配置を行った後に前記現用経路の再配置を行う。
本発明の一態様は、上記のネットワーク管理装置であって、前記サービスクラスには、現用経路に異常が発生した場合に利用される予備経路を備え、前記予備経路を他のユーザと共有するサービスクラスがあり、設定された前記サービスクラスにおける経路の再配置を行う再配置設計機能部をさらに備え、前記再配置設計機能部は、前記予備経路を備え、前記予備経路を他のユーザと共有する前記サービスクラスにおいては、前記予備経路については再配置を行わず、前記現用経路のみ再配置を行う。
本発明の一態様は、光信号により波長レイヤの経路で信号が伝送される波長パスと、光信号を電気信号に変換したサブλレイヤの経路で信号が伝送されるサブλパスとで構成されるネットワークを管理するネットワーク管理装置が行うネットワーク管理方法であって、経路の再配置を許容するか否かを示す許容情報が定義された複数のサービスクラスに関する情報を設計要求として取得する設計要求取得ステップと、前記ネットワークを構成する前記波長パス及び前記サブλパスに関する情報をネットワーク情報として保持するネットワーク情報管理ステップと、前記設計要求と、前記ネットワーク情報とに基づいて、サービスクラスに応じた前記波長レイヤでの経路及び前記サブλレイヤでの経路を決定する経路決定機能ステップと、決定された前記経路毎に波長を割り当て、前記サービスクラスにおける経路の設定を行う波長割当決定機能ステップと、を有するネットワーク管理方法である。
本発明の一態様は、上記のネットワーク管理方法であって、前記サービスクラスには、現用経路に異常が発生した場合に利用される予備経路を備え、前記予備経路を他のユーザと共有しないサービスクラスがあり、設定された前記サービスクラスにおける経路の再配置を行う再配置設計機能ステップをさらに有し、前記再配置設計機能ステップにおいて、前記予備経路を備え、前記予備経路を他のユーザと共有しない前記サービスクラスにおいては、前記予備経路の再配置を行った後に前記現用経路の再配置を行う。
本発明の一態様は、上記のネットワーク管理方法であって、前記サービスクラスには、現用経路に異常が発生した場合に利用される予備経路を備え、前記予備経路を他のユーザと共有するサービスクラスがあり、設定された前記サービスクラスにおける経路の再配置を行う再配置設計機能ステップをさらに有し、前記再配置設計機能ステップにおいて、前記予備経路を備え、前記予備経路を他のユーザと共有する前記サービスクラスにおいては、前記予備経路については再配置を行わず、前記現用経路のみ再配置を行う。
本発明によれば、再配置によるリスクを軽減しつつ通信網を効率よく利用させることができる。
本発明の第1の実施形態に係るネットワーク管理装置の構成を示すブロック図である。 サービスクラステーブルの説明図である。 予備経路の共有について説明するための図である。 経路決定機能部14による経路決定処理の流れを示すフローチャートである。 サービスクラスCL1又はCL2の経路決定処理の流れを示すフローチャートである。 サービスクラスCL3又はCL4の経路決定処理の流れを示すフローチャートである。 サービスクラスCL5又はCL6の経路決定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の説明図である。 本発明の第2の実施形態におけるネットワーク管理装置10の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態におけるネットワーク管理装置10の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態におけるネットワーク管理装置10の処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。
まず、以下の説明において使用する文言を定義する。
サブλパスとは、例えば文献「ITU-T Recommendation, G.709/Y.1331.」に記載のOptical channel Data Unit(ODU)、文献「ITU-T Recommendation, G.707.」に記載のSynchronous Digital Hierarchy(SDH)、文献「IETF Network working group, RFC.5317.」に記載のMultiprotocol Label Switching Transport Profile(MPLS−TP)等の電気的な処理が可能な通信路のことである。
論理経路とは、サブλパスが通過する論理的な経路のことである。
物理経路とは、波長パスが通過する物理的な経路のことである。
シングルホップ論理経路とは、始点から終点までの間に位置する中継ノードにおいて電気的な処理を行わないサブλパスの経路のことである。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るネットワーク管理装置10の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係るネットワーク管理装置10は、サブλパス設計要求取得部1、設計部2、ネットワーク情報管理部3、演算結果記憶部4を備える。設計部2は、サービスクラス識別機能部13、経路決定機能部14、波長割当決定機能部15、再配置設計機能部16を備える。
サブλパス設計要求取得部1は、サブλパスの始点・終点ノードペア、サブλパスの帯域及びサブλパスのサービスクラス等の情報を含む設計要求を取得する。
設計部2は、サービスクラス識別機能部13、経路決定機能部14、波長割当決定機能部15、再配置設計機能部16を統括して処理動作を制御する。例えば、設計部2は、サービスクラス毎に、サブλレイヤでの論理経路及び波長レイヤでの物理経路の配置設計を行う。また、例えば、設計部2は、再配置を許容するサービスクラスにおいては、サブλレイヤでの論理経路及び波長レイヤでの物理経路の再配置設計を行う。
ネットワーク情報管理部3は、物理トポロジ情報、波長パス収容情報、各波長パス内のサブλパスの収容による使用帯域情報、サブλパスの論理経路及び収容先の波長パス情報等のネットワーク情報を保持する。ネットワーク情報管理部3に保持されているネットワーク情報は、設計がなされる度に更新される。
演算結果記憶部4は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。演算結果記憶部4は、設計部2が行った演算結果を保存する。例えば、演算結果記憶部4は、設計部2が行ったサービスクラス毎のサブλパスの配置設計及び波長パスの配置設計の演算結果を保存する。
サービスクラス識別機能部13は、サブλパス設計要求取得部1で取得された設計要求から、サービスクラスの情報を識別する。
経路決定機能部14は、サブλパス設計要求取得部1で取得されたサブλパスの設計要求と、ネットワーク情報管理部3に格納されているネットワーク情報とに基づいて、サービスクラスに応じたサブλレイヤでの論理経路及び波長レイヤでの物理経路を決定する。
波長割当決定機能部15は、経路決定機能部14で決定されたサブλレイヤでの論理経路及び波長レイヤでの物理経路に基づいて、各経路の波長の割り当てを行う。
再配置設計機能部16は、定期的又はパス収容状況に応じて、サブλレイヤでの論理経路及び波長レイヤでの物理経路の再配置を行う。
本発明の第1の実施形態に係るネットワーク管理装置10は、WDM(Wavelength Division Multiplex:波長分割多重)方式のネットワークにおいて、サービスクラスに応じた経路を決定し、波長の割り当てを行う。WDM方式のネットワークでは、光ファイバーを伝送路として用い、波長の異なる光信号により光レイヤのパスで信号が伝送される。なお、本発明においては波長の周波数幅が固定されないEON(Elastic Optical Network)においても同様に利用が可能である。EONについては、以下の参照文献1に示す。
参考文献1:M. Jinno, H. Takara, B. Kozicki, Y. Tsukishima, Y. Sone, and S. Matsuoka, “Spectrum-Efficient and Scalable Elastic Optical Path Network: Architecture, Benefits, and Enabling Technologies,” IEEE Commun. Mag., vol. 47, no. 11, pp. 66-73, Nov. 2009.
以下の説明では、この光レイヤを波長レイヤと称し、光レイヤのパスを波長パスと称する。また、光ファイバーの経路中に、光信号を電気信号に変換し、電気信号で伝送する電気レイヤのパスが収容される。以下の説明では、この電気レイヤをサブλレイヤと称し、電気レイヤのパスをサブλパスと称する。WDM方式のネットワークでは、波長のリソースを有効に使うために、波長パス及びサブλパスを再配置することが有効である。しかしながら、波長パス及びサブλパスの再配置を行うことによる通信網の瞬断のリスクがあることが懸念される。また、WDM方式のネットワークでは、障害発生時のために、バックアップ用の予備経路が備えられる場合がある。障害の具体例として、例えば断線、混線による通信効率の低下などがある。また、予備経路のパスは、複数の現用経路のパスで共用される場合がある。本実施形態では、サービスクラスに応じたサブλレイヤでの論理経路及び波長レイヤでの物理経路を決定することで、波長パス及びサブλパスの再配置によるリスクを削減しつつ通信網の効率性を高めるようにしている。
図2は、サービスクラステーブルの説明図である。
サービスクラステーブルには、サービスクラス毎に、予備経路有無、予備共有有無及び再配置有無の各値が定義されている。サービスクラステーブルは、例えばネットワーク情報管理部3に記憶される。
予備経路有無の値は、予備経路が備えられているか否かを表す。予備共有有無の値は、予備経路を共有するか否かを表す。再配置有無(許容情報)の値は、再配置を許容するか否かを表す。
図2に示される例では、サービスクラステーブルには、6つのサービスクラスCL1〜CL6が設定されている。サービスクラスCL1は、予備経路を複数備えた冗長パス経路を有し、予備経路は共有せず、再配置を行わないクラスである。サービスクラスCL2は、予備経路を複数備えた冗長パス経路を有し、予備経路は共有せず、再配置を行うクラスである。サービスクラスCL3は、予備経路を複数備えた冗長パス経路を有し、予備経路を共有し、再配置を行わないクラスである。サービスクラスCL4は、予備経路を複数備えた冗長パス経路を有し、予備経路を共有し、再配置を行うクラスである。サービスクラスCL5は、予備経路を持たず、再配置を行わないクラスである。サービスクラスCL6は、予備経路を持たず、再配置を行うクラスである。
図3は、予備経路の共有について説明するための図である。
図3(A)において、現用経路のパス51は、ノード55とノード56との間に、ノード57を経由して設けられ、クライアントAにより使用される。また、現用経路のパス52は、ノード55とノード56との間に、ノード58を経由して設けられ、クライアントBにより使用される。また、クライアントAにより使用される現用経路のパス51と、クライアントBにより使用される現用経路のパス52とに対して、共有の予備経路のパス60が設けられる。予備経路のパス60の使用者は、初期時には未設定である。クライアントAの現用経路のパス51又はクライアントBの現用経路のパス52に障害が発生すると、現用経路のパス51又は52は、予備経路のパス60に切り替えられ、クライアントA又はBにより使用される。
図3(B)において、現用経路のパス61は、ノード65とノード66との間に、ノード67を経由して設けられ、クライアントCにより使用される。また、現用経路のパス62は、ノード68とノード69との間に、ノード70を経由して設けられ、クライアントDにより使用される。また、ノード71とノード72との間に、共有の予備経路のパス73が設けられる。予備経路のパス73の使用者は、初期時には未設定である。クライアントCの現用経路のパス61又はクライアントDの現用経路のパス62に障害が発生すると、現用経路のパス61又は62は、予備経路のパス73に切り替えられ、クライアントC又はDにより使用される。
このように、予備経路共有を行うサービスクラス(図2に示すサービステーブルでは、クラス3及び4)では、故障時にパス設定が行われ、現用経路から予備経路にクライアントの使用する経路が切り替えられる。また、同一サービスクラスにおいては、クライアントからの要求によって、経路遅延時間、稼働率等が定義されてもよい。
予備経路をもつサービスクラスCL1〜CL4であれば、更に、冗長パス間の経路遅延時間差、冗長パスの信頼性条件等が定義されてもよい。ここで冗長パスの信頼性条件とは、稼働率であり、具体例として経路重複許容の有無、ノード重複数、リンク重複数、重複距離等を表す。
次に、サービスクラスに応じたサブλレイヤでの論理経路及び波長レイヤでの物理経路を決定する処理について説明する。
前述したように、サブλパス設計要求取得部1では、サブλパスの設計要求が取得される。
また、ネットワーク情報管理部3には、ネットワーク管理装置10が管理するネットワークの情報が保持される。ネットワークの情報は、物理トポロジ情報、波長パス収容情報、各波長パス内のサブλパスの収容による使用帯域情報、サブλパスの論理経路及び収容先の波長パス情報等の情報である。物理トポロジ情報は、物理的なネットワーク構成を示すものである。波長パス収容情報は、光ファイバに収容されている波長パスの収容情報である。波長パス収容情報としては、波長パスの物理的な帯域、物理レイヤにおける波長パスの物理経路情報及び波長割当情報等が含まれる。
サービスクラス識別機能部13は、サブλパス設計要求取得部1で取得された設計要求から、図2に示したサービスクラスCL1〜CL6のうちで、どのサービスクラスが要求されているかを識別する。そして、経路決定機能部14は、サブλパス設計要求取得部1で取得されたサブλパスの設計要求と、ネットワーク情報管理部3に格納されているネットワークの情報とに基づいて、サービスクラスに応じたサブλレイヤにおける論理経路及び波長レイヤにおける物理経路を決定する。
次に、図4〜図7を用いて経路決定機能部14による経路決定処理について説明する。
図4は、経路決定機能部14による経路決定処理の流れを示すフローチャートである。
経路決定機能部14は、サービスクラス識別機能部13で識別されたサービスクラスがサービスクラステーブルに定義されているサービスクラスCL1〜CL6のどのクラスであるかを識別する(ステップS1)。そして、経路決定機能部14は、識別されたサービスクラスがサービスクラスCL1又はCL2であるか否かを判定する(ステップS2)。識別されたサービスクラスがサービスクラスCL1又はCL2であると判定された場合(ステップS2:Yes)、経路決定機能部14は、サービスクラスCL1又はCL2の経路決定処理を行う(ステップS3)。サービスクラスCL1又はCL2の経路決定処理については後述する。
一方、識別されたサービスクラスがサービスクラスCL1又はCL2ではないと判定された場合(ステップS2:No)、経路決定機能部14は、サービスクラスCL3又はCL4であるか否かを判定する(ステップS4)。識別されたサービスクラスがサービスクラスCL3又はCL4であると判定された場合(ステップS4:Yes)、経路決定機能部14は、サービスクラスCL3又はCL4の経路決定処理を行う(ステップS5)。サービスクラスCL3又はCL4の経路決定処理については後述する。
一方、ステップS4で、サービスクラスCL3又はCL4ではないと判定された場合(ステップS4:No)、経路決定機能部14は、識別されたサービスクラスがサービスクラスCL5又はCL6と判定する。経路決定機能部14は、サービスクラスCL5又はCL6の経路決定処理を行う(ステップS6)。サービスクラスCL5又はCL6の経路決定処理については後述する。
図5は、サービスクラスCL1又はCL2の経路決定処理の流れを示すフローチャートである。
図5において、経路決定機能部14は、ネットワーク情報管理部3のネットワーク情報を基に、サブλレイヤにおける冗長パスの論理経路の組み合わせを探索する(ステップS101)。そして、経路決定機能部14は、ステップS101の処理において探索されたサブλレイヤにおける冗長パスの論理経路の組み合わせの中から、サービスクラスに応じた信頼性条件を満たさない経路を除外する(ステップS102)。
具体的には、経路決定機能部14は、再配置を許容しないサービスクラスCL1では、信頼性の高い論理経路以外の論理経路を候補から除外する。また、経路決定機能部14は、稼働率、冗長パスのノード重複数の規定を外れる論理経路を経路候補から除外する。また、例えばサービスクラスの信頼性条件として、ノード重複及びリンク重複を許容しないことが定義されている場合(ノード重複数=0、リンク重複数=0の場合)、経路決定機能部14は、ノード重複を起こしている論理経路を候補から除外する。サービスクラスの信頼性条件として、稼働率が定義されている場合、経路決定機能部14は、論理経路における通過電気ノードの稼働率の計算を行い、定義されている稼働率を超えているノードを介する論理経路を候補から除外する。
この処理が行なわれることによって、以降の処理における計算量を削減することが可能になる。
次に、経路決定機能部14は、ステップS102の処理で算出された論理経路に基づいて、波長レイヤにおける冗長パスの物理経路の組み合わせを探索する(ステップS103)。そして、経路決定機能部14は、ステップS103の処理において探索された波長レイヤにおける冗長パスの物理経路の組み合わせの中から、サービスクラスに応じた信頼性条件を満たさない経路を除外する(ステップS104)。
具体的には、経路決定機能部14は、経路遅延時間、稼働率、冗長パスの遅延時間差、ノード重複数、リンク重複数、重複距離の規定を外れる物理経路を候補から除外する。例えば、経路決定機能部14は、サービスクラスの信頼性条件として、物理リンクが重複していない経路(リンク重複数=0)及び稼働率が定義されている場合、それらを満たさない物理経路を候補から除外する。
次に、経路決定機能部14は、算出された論理経路及び物理経路で、同一サービスクラスで、かつ、要求されたサブλパスの帯域以上の空き帯域が存在するか否かを判定する(ステップS105)。
同一サービスクラスで、かつ、要求されたサブλパスの帯域以上の空き帯域が存在すると判定された場合(ステップS105:Yes)、経路決定機能部14はこれらの経路の中で、最短ホップの論理経路を算出する(ステップS106)。
一方、ステップS105の処理において、同一サービスクラスで、かつ、要求されたサブλパスの帯域以上の空き帯域が存在しないと判定された場合(ステップS105:No)、経路決定機能部14はシングルホップの論理経路を算出する(ステップS107)。
ステップS106もしくはステップS107の処理で決定された論理経路において、経路決定機能部14は、最短ホップもしくは距離、もしくは稼働率が最大の物理経路を選択する(ステップS108)。この処理によって、経路決定機能部14は、サービスクラスに応じたサブλレイヤでの論理経路及び波長レイヤでの物理経路を決定する。そして、波長割当決定機能部15は、探索された経路上で、First Fitアルゴリズム等を用いて波長を割り当てる(ステップS109)。なお、First Fitアルゴリズムについては、以下の参考文献2の技術が用いられてもよい。
参考文献2:H. Zang、 J. Jue、 and B. Mukherjee, “A review of routing and wavelength assignment approaches for wavelength-routed optical WDM networks、” Opt. Netw. Mag., Vol. 1, no. 1, pp. 47-60, Jan. 2000.
図6は、サービスクラスCL3又はCL4の経路決定処理の流れを示すフローチャートである。
図6において、経路決定機能部14は、ネットワーク情報管理部3のネットワーク情報を基に、サブλレイヤにおける冗長パスの論理経路の組み合わせを探索する(ステップS201)。そして、経路決定機能部14は、ステップS201の処理において探索されたサブλレイヤにおける冗長パスの論理経路の組み合わせの中から、サービスクラスに応じた信頼性条件に満たさない経路を除外する(ステップS202)。なお、サービスクラスCL1又はCL2の経路決定処理の場合と同様に、経路決定機能部14はステップS202の処理における論理経路の探索においては、稼働率、冗長パスのノード重複数の規定を外れる論理経路を経路候補から除外する。
次に、経路決定機能部14は、ステップS202の処理で算出された論理経路に基づいて、波長レイヤにおける冗長パスの物理経路の組み合わせを探索する(ステップS203)。そして、経路決定機能部14は、ステップS203の処理において探索された波長レイヤにおける冗長パスの物理経路の組み合わせの中から、サービスクラスに応じた信頼性条件に満たさない経路を除外する(ステップS204)。
経路決定機能部14は、物理経路の探索においては、経路遅延時間、稼働率、冗長パスの遅延時間差、ノード重複数、リンク重複数、重複距離の規定を外れる物理経路を候補から除外する。
次に、経路決定機能部14は、算出された論理経路及び物理経路において、同一サービスクラスでかつ設計要求のサブλパスの帯域以上の空き帯域が存在し、かつ、共有されていない既存のパスが存在しているか否かを判定する(ステップS205)。ここで、空き帯域は、サブλパスの共有済のリンク及び共有予定のサブλパスの未共有の帯域値を除いた値となる。
同一サービスクラスでかつ設計要求のサブλパスの帯域以上の空き帯域が存在し、かつ、共有されていない既存のパスが存在している場合(ステップS205:Yes)、経路決定機能部14は、設計対象となっているサブλパスの帯域値と同じ帯域値の設計済の共有設定されていない共有予定のサブλパスがあるか否かを判定する(ステップS206)。
設計対象となっているサブλパスの帯域値と同じ帯域値の設計済の共有設定されていない共有予定のサブλパスがあると判定された場合(ステップS206:Yes)、経路決定機能部14は、これらのサブλパスを最短ホップの論理経路順に探索し、共有設計を行う(ステップS207)。
また、ステップS205の処理において、同一サービスクラスでかつ設計要求のサブλパスの帯域以上の空き帯域が存在し、かつ、共有されていない既存のパスが存在しない場合、又は、同一サービスクラスでかつ設計要求のサブλパスの帯域以上の空き帯域が存在しない、かつ、共有されていない既存のパスが存在しない場合(ステップS205:No)、又は、ステップS206の処理において、設計対象となっているサブλパスの帯域値と同じ帯域値の設計済のサブλパスがないと判定された場合(ステップS206:No)、経路決定機能部14は、シングルホップの論理経路を算出する(ステップS208)。なお、予備共有を行ったサブλパスと予備共有を行っていない共有予定のサブλパスの物理経路におけるパスの設定は行われない。ネットワーク情報管理部3においては、各サブλパスがどれと共有しているかの情報と、各サブλパスにおいてどの経路が予備共有予定であるかの識別を含めて管理を行う。
ステップS207の処理もしくはステップS208の処理で決定された論理経路において、経路決定機能部14は、最短ホップもしくは距離、もしくは稼働率が最大の物理経路を選択する(ステップS209)。この処理によって、経路決定機能部14は、サービスクラスに応じたサブλレイヤでの論理経路及び波長レイヤでの物理経路を決定する。そして、波長割当決定機能部15は、探索された経路上で、First Fitアルゴリズム等を用いて波長を割り当てる(ステップS210)。
図7は、サービスクラスCL5又はCL6の経路決定処理の流れを示すフローチャートである。
図7において、経路決定機能部14は、ネットワーク情報管理部3のネットワーク情報を基に、サブλレイヤにおける冗長パスの論理経路の組み合わせを探索する(ステップS301)。そして、経路決定機能部14は、ステップS301の処理において探索されたサブλレイヤにおける冗長パスの論理経路の組み合わせの中から、サービスクラスに応じた信頼性条件に満たさない経路を除外する(ステップS302)。なお、サービスクラスCL1又はCL2の経路決定処理の場合と同様に、経路決定機能部14はステップS302の処理における論理経路の探索においては、稼働率、冗長パスのノード重複数の規定を外れる論理経路を経路候補から除外する。
次に、経路決定機能部14は、ステップS302の処理で算出された論理経路に基づいて、波長レイヤにおける冗長パスの物理経路の組み合わせを探索する(ステップS303)。そして、経路決定機能部14は、ステップS303の処理において探索された波長レイヤにおける冗長パスの物理経路の組み合わせの中から、サービスクラスに応じた信頼性条件に満たさない経路を除外する(ステップS304)。なお、サービスクラスCL5又はCL6では予備経路を持たないため、経路決定機能部14は、物理経路の探索においては、経路遅延時間、稼働率の規定を外れる物理経路を候補から除外する。
次に、経路決定機能部14は、算出された論理経路及び物理経路において、同一サービスクラスでかつ設計要求のサブλパスの帯域以上の空きが存在するか否かを判定する(ステップS305)。
同一サービスクラスでかつ設計要求のサブλパスの帯域以上の空きが存在すると判定された場合(ステップS305:Yes)、経路決定機能部14は、最短ホップの論理経路を算出する(ステップS306)。
一方、ステップS305の処理において、同一サービスクラスでかつ設計要求のサブλパスの帯域以上の空きが存在しないと判定された場合(ステップS305:No)、経路決定機能部14はシングルホップの論理経路を算出する(ステップS307)。
ステップS306もしくはステップS307の処理で決定された論理経路において、経路決定機能部14は、最短ホップもしくは距離、もしくは稼働率が最大の物理経路を選択する(ステップS308)。この処理によって、経路決定機能部14は、サービスクラスに応じたサブλレイヤでの論理経路及び波長レイヤでの物理経路を決定する。そして、波長割当決定機能部15は、探索された経路上で、First Fitアルゴリズム等を用いて波長を割り当てる(ステップS309)。
上述した図4〜図7の処理により、経路決定機能部14によるサービスクラスに応じた経路決定処理が行われると、波長割当決定機能部15は、経路決定機能部14で決定された論理経路及び物理経路に基づいて、各経路の波長の割り当てを行う。その後、波長割当決定機能部15は、サブλレイヤでの論理経路及び波長レイヤでの物理経路の配置設計の情報を演算結果として演算結果記憶部4に記憶させることによってサービスクラスにおける経路の設定を行う。サブλレイヤでの論理経路及び波長レイヤでの物理経路の配置設計の情報には、サブλパスの収容先波長パスと波長パスの経路情報・各経路の波長情報及びサービスクラスなどの情報が含まれる。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態では、複数のサービスクラスが定義された通信網において、サービスクラスに応じてサブλレイヤにおける論理経路及び波長レイヤにおける物理経路が決定される。また、サービスクラスには、再配置を行わないクラスも存在する。したがって、高信頼性を要求するユーザのトラフィックを再配置を行わないクラスに収容し、高信頼性を要求しないユーザのトラフィックを再配置を行うクラスに収容させることによって、高信頼性を要求するユーザの再配置によるリスクが軽減される。そのため、波長パス及びサブλパスの再配置によるリスクを軽減しつつ通信網を効率よく利用させることが可能になる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、サービスクラスCL2における再配置の処理を行う実施形態である。第2の実施形態では、再配置設計機能部16は、予備経路の再配置を行った後に、現用経路の再配置を行う。また、再配置設計機能部16は、再配置を行う際に冗長パスの信頼性条件を満たさない設計結果は削除し、再配置先と再配置対象のパスを決定する。
図8は、本発明の第2の実施形態の説明図である。図8(A)において、光ノード111a〜116aは波長レイヤ101のノードであり、電気ノード111b〜116bはサブλレイヤ102のノードである。波長レイヤ101には、波長パス(実線で示す)が設けられる。サブλレイヤ102には、サブλパス(破線で示す)が設けられる。光ノード111a、112a、113aの経路には、波長λ1のパスが設けられる。光ノード113aと光ノード114aの経路には、波長λ2のパスが設けられる。また、光ノード111a、115a、116aには、波長λ3のパスが設けられる。光ノード116aと光ノード114aの経路には、波長λ4のパスが設けられる。
この例では、ノード111(光ノード111a及び電気ノード111b)とノード114(光ノード114a及び電気ノード114b)との間に、現用経路121(一点鎖線出示す)と予備経路122(二点鎖線で示す)とが設けられる。現用経路121のパスは、電気ノード111b及び光ノード111aから、光ノード112a、光ノード113a及び電気ノード113bへの波長λ1の経路と、電気ノード113b及び光ノード113aから、光ノード114a及び電気ノード114bへの波長λ2の経路である。予備経路122のパスは、電気ノード111b及び光ノード111aから、光ノード115a、光ノード116a及び電気ノード116bへの波長λ3の経路と、電気ノード116b及び光ノード116aから、光ノード114a及び電気ノード114bへの波長λ4の経路である。
第2の実施形態では、再配置設計機能部16により、図8(B)に示すように、予備経路の再配置が行われる。すなわち、図8(A)に示したように、この例では、これまでの予備経路122のパスは、電気ノード111b及び光ノード111aから、光ノード115a、光ノード116a及び電気ノード116bへの波長λ3の経路と、電気ノード116b及び光ノード116aから、光ノード114a及び電気ノード114bへの波長λ4の経路となっている。ここで、図8(B)に示すように、予備経路122は、電気ノード111b及び光ノード111aから、光ノード115a、光ノード116aを介して、光ノード114a及び電気ノード114bに行く経路に再配置され、この経路に、波長λ5が割り当てられる。
次に、再配置設計機能部16により、図8(C)に示すように、現用経路の再配置が行われる。すなわち、図8(A)に示したように、この例では、これまでの現用経路121のパスは、電気ノード111b及び光ノード111aから、光ノード112a、光ノード113a及び電気ノード113bへの波長λ1の経路と、電気ノード113b及び光ノード113aから、光ノード114a及び電気ノード114bへの波長λ2の経路となっている。ここで、図8(C)に示すように、現用経路121は、電気ノード111b及び光ノード111aから、光ノード112a、光ノード113aを介して、光ノード114a及び電気ノード114bに行く経路に再配置され、この経路に、波長λ6が割り当てられる。
図9は、本発明の第2の実施形態におけるネットワーク管理装置10の処理の流れを示すフローチャートである。
図9に示す処理は、定期的又はパス収容状況に応じて実行される。図9に示す処理が実行されると、再配置設計機能部16は演算結果記憶部4に記憶されている演算結果を読み出す。例えば、再配置設計機能部16は、サービスクラスCL2に対応する演算結果を読み出す。再配置設計機能部16は、読み出した演算結果に基づいて、予備経路のサブλパス再配置設計を行う(ステップS501)。そして、再配置設計機能部16は、予備経路のサブλパス再配置設計を行った後に、波長パスの再配置設計を行う(ステップS502)。次に、再配置設計機能部16は、冗長パスの信頼性条件を満たさないパスを再配置対象から削除し(ステップS503)、演算結果を演算結果記憶部4に保存する(ステップS504)。演算結果には、サブλパスの収容先波長パスと波長パスの経路情報・各経路の波長情報及びサービスクラスの情報が含まれる。
予備経路の再配置が完了すると、次に再配置設計機能部16は、現用経路の再配置を行う。再配置設計機能部16は、現用経路のサブλパス再配置設計を行った後に(ステップS505)、現用経路の波長パスの再配置設計を行う(ステップS506)。次に、再配置設計機能部16は、冗長パスの信頼性条件を満たさないパスを再配置対象から削除し(ステップS507)、演算結果を演算結果記憶部4に保存する(ステップS508)。サブλパス及び波長パスの再配置設計は、例えば以下の参考文献3に記載された技術が用いられてもよい。
参考文献3:特開2012−109928号公報(波長パス再配置方法及び上位レイヤパス再配置方法)
以上説明したように、本発明の第2の実施形態では、予備経路の再配置が行われた後に、現用経路の再配置が行われる。このように予備経路のみの再配置が先に行われることによって、現用経路では常に通信が行われる。これにより、波長パス及びサブλパスの再配置によるリスクを軽減しつつ通信網を効率よく利用させることが可能になる。
ネットワーク管理装置10は、現用経路の再配置が行われた後に、予備経路の再配置を行うように構成されてもよい。
このように構成されることによって、現用経路の再配置が先に行われ、予備経路では常に通信が行われる。これにより、波長パス及びサブλパスの再配置によるリスクを軽減しつつ通信網を効率よく利用させることが可能になる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、サービスクラスCL6における再配置の処理を行う実施形態である。第3の実施形態では、再配置設計機能部16は、現用経路の再配置のみを行う。また、再配置設計機能部16は、再配置を行う際に冗長パスの信頼性条件を満たさない設計結果は削除し、再配置先と再配置対象のパスを決定する。
図10は、本発明の第3の実施形態におけるネットワーク管理装置10の処理の流れを示すフローチャートである。
図10に示す処理は、定期的又はパス収容状況に応じて実行される。図10に示す処理が実行されると、再配置設計機能部16は演算結果記憶部4に記憶されている演算結果を読み出す。例えば、再配置設計機能部16は、サービスクラスCL6に対応する演算結果を読み出す。再配置設計機能部16は、読み出した演算結果に基づいて、現用経路のサブλパス再配置設計を行う(ステップS601)。そして、再配置設計機能部16は、現用経路のサブλパス再配置設計を行った後に、波長パスの再配置設計を行う(ステップS602)。次に、再配置設計機能部16は、冗長パスの信頼性条件を満たさないパスを再配置対象から削除し(ステップS603)、演算結果を演算結果記憶部4に保存する(ステップS604)。
以上説明したように、本発明の第3の実施形態では、現用経路の再配置のみが行われる。このように構成されることによって、予備経路の再配置が行われない。したがって、予備経路では再配置による瞬断が行われないため、通信を行うことができる。これにより、波長パス及びサブλパスの再配置によるリスクを軽減しつつ通信網を効率よく利用させることが可能になる。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態では、再配置設計機能部16は、予備経路の再配置のみを行う。また、再配置設計機能部16は、再配置行う際に冗長パスの信頼性条件を満たさない設計結果は削除し、再配置先と再配置対象のパスを決定する。
図11は、本発明の第4の実施形態におけるネットワーク管理装置10の処理の流れを示すフローチャートである。
図11に示す処理は、定期的又はパス収容状況に応じて実行される。図11に示す処理が実行されると、再配置設計機能部16は演算結果記憶部4に記憶されている演算結果を読み出す。再配置設計機能部16は、読み出した演算結果に基づいて、予備経路のサブλパス再配置設計を行う(ステップS701)。そして、再配置設計機能部16は、予備経路のサブλパス再配置設計を行った後に、波長パスの再配置設計を行う(ステップS702)。次に、再配置設計機能部16は、冗長パスの信頼性条件を満たさないパスを再配置対象から削除し(ステップS703)、演算結果を演算結果記憶部4に保存する(ステップS704)。
以上説明したように、本発明の第4の実施形態では、予備経路の再配置のみが行われる。このように構成されることによって、現用経路の再配置が行われない。したがって、現用経路では再配置による瞬断が行われないため、常に通信を行うことができる。これにより、波長パス及びサブλパスの再配置によるリスクを軽減しつつ通信網を効率よく利用させることが可能になる。
なお、ネットワーク管理装置10の全部または一部の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
1:サブλパス設計要求取得部, 2…設計部, 3…ネットワーク情報管理部, 4…演算結果記憶部, 13…サービスクラス識別機能部, 14…経路決定機能部, 15…波長割当決定機能部, 16…再配置設計機能部

Claims (4)

  1. 光信号により波長レイヤの経路で信号が伝送される波長パスと、光信号を電気信号に変換したサブλレイヤの経路で信号が伝送されるサブλパスとで構成されるネットワークを管理するネットワーク管理装置であって、
    経路の再配置を許容するか否かを示す許容情報が定義された複数のサービスクラスに関する情報を設計要求として取得する設計要求取得部と、
    前記ネットワークを構成する前記波長パス及び前記サブλパスに関する情報をネットワーク情報として保持するネットワーク情報管理部と、
    前記設計要求と、前記ネットワーク情報とに基づいて、サービスクラスに応じた前記波長レイヤでの経路及び前記サブλレイヤでの経路を決定する経路決定機能部と、
    決定された前記経路毎に波長を割り当て、前記サービスクラスにおける経路の設定を行う波長割当決定機能部と、
    設定された前記サービスクラスにおける経路の再配置を行う再配置設計機能部と、
    を備え
    前記サービスクラスには、現用経路に異常が発生した場合に利用される予備経路を備えかつ該予備経路を他のユーザと共有しないサービスクラスがあり、
    前記再配置設計機能部は、前記予備経路を備えかつ該予備経路を他のユーザと共有しない前記サービスクラスにおいては、前記予備経路の再配置を行った後に前記現用経路の再配置を行う、ネットワーク管理装置。
  2. 光信号により波長レイヤの経路で信号が伝送される波長パスと、光信号を電気信号に変換したサブλレイヤの経路で信号が伝送されるサブλパスとで構成されるネットワークを管理するネットワーク管理装置であって、
    経路の再配置を許容するか否かを示す許容情報が定義された複数のサービスクラスに関する情報を設計要求として取得する設計要求取得部と、
    前記ネットワークを構成する前記波長パス及び前記サブλパスに関する情報をネットワーク情報として保持するネットワーク情報管理部と、
    前記設計要求と、前記ネットワーク情報とに基づいて、サービスクラスに応じた前記波長レイヤでの経路及び前記サブλレイヤでの経路を決定する経路決定機能部と、
    決定された前記経路毎に波長を割り当て、前記サービスクラスにおける経路の設定を行う波長割当決定機能部と、
    設定された前記サービスクラスにおける経路の再配置を行う再配置設計機能部と、
    を備え
    前記サービスクラスには、現用経路に異常が発生した場合に利用される予備経路を備えかつ該予備経路を他のユーザと共有するサービスクラスがあり、
    前記再配置設計機能部は、前記予備経路を備えかつ該予備経路を他のユーザと共有する前記サービスクラスにおいては、前記予備経路については再配置を行わず、前記現用経路のみ再配置を行う、ネットワーク管理装置。
  3. 光信号により波長レイヤの経路で信号が伝送される波長パスと、光信号を電気信号に変換したサブλレイヤの経路で信号が伝送されるサブλパスとで構成されるネットワークを管理するネットワーク管理装置が行うネットワーク管理方法であって、
    経路の再配置を許容するか否かを示す許容情報が定義された複数のサービスクラスに関する情報を設計要求として取得する設計要求取得ステップと、
    前記ネットワークを構成する前記波長パス及び前記サブλパスに関する情報をネットワーク情報として保持するネットワーク情報管理ステップと、
    前記設計要求と、前記ネットワーク情報とに基づいて、サービスクラスに応じた前記波長レイヤでの経路及び前記サブλレイヤでの経路を決定する経路決定機能ステップと、
    決定された前記経路毎に波長を割り当て、前記サービスクラスにおける経路の設定を行う波長割当決定機能ステップと、
    設定された前記サービスクラスにおける経路の再配置を行う再配置設計機能ステップと、
    を有し、
    前記サービスクラスには、現用経路に異常が発生した場合に利用される予備経路を備えかつ該予備経路を他のユーザと共有しないサービスクラスがあり、
    前記再配置設計機能ステップにおいて、前記予備経路を備えかつ該予備経路を他のユーザと共有しない前記サービスクラスにおいては、前記予備経路の再配置を行った後に前記現用経路の再配置を行う、ネットワーク管理方法。
  4. 光信号により波長レイヤの経路で信号が伝送される波長パスと、光信号を電気信号に変換したサブλレイヤの経路で信号が伝送されるサブλパスとで構成されるネットワークを管理するネットワーク管理装置が行うネットワーク管理方法であって、
    経路の再配置を許容するか否かを示す許容情報が定義された複数のサービスクラスに関する情報を設計要求として取得する設計要求取得ステップと、
    前記ネットワークを構成する前記波長パス及び前記サブλパスに関する情報をネットワーク情報として保持するネットワーク情報管理ステップと、
    前記設計要求と、前記ネットワーク情報とに基づいて、サービスクラスに応じた前記波長レイヤでの経路及び前記サブλレイヤでの経路を決定する経路決定機能ステップと、
    決定された前記経路毎に波長を割り当て、前記サービスクラスにおける経路の設定を行う波長割当決定機能ステップと、
    設定された前記サービスクラスにおける経路の再配置を行う再配置設計機能ステップと、
    を有し、
    前記サービスクラスには、現用経路に異常が発生した場合に利用される予備経路を備えかつ該予備経路を他のユーザと共有するサービスクラスがあり、
    前記再配置設計機能ステップにおいて、前記予備経路を備えかつ該予備経路を他のユーザと共有する前記サービスクラスにおいては、前記予備経路については再配置を行わず、前記現用経路のみ再配置を行う、ネットワーク管理方法。
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