JP5937978B2 - ネットワーク管理システム及びネットワーク管理方法 - Google Patents
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Description
非特許文献1では、整数線形計画法を用いてパスの再配置を行うことで、例えば設備コストを最小化する計算結果を得ることができるが、ネットワークの規模の拡大に伴って計算時間が著しく増加するという問題がある。
[本実施形態におけるネットワーク構成]
図1〜図4を参照して、本実施形態のネットワーク構成について説明する。本実施形態のネットワークは、例えば波長分割多重通信(WDM: Wavelength Division Multiplex)に対応する。
波長分割多重通信によるネットワークは、論理レイヤと波長レイヤの2つのレイヤを備える。論理レイヤは、ノード間の論理的な接続に対応する。物理レイヤは、論理レイヤにおけるノード間の接続に対応するノード間の波長パスによる接続を示す。波長パスは、1つの波長が割り当てられたパスである。波長パスは、1または複数のサブλ(波長)パスを収容する。サブλパスは、電気パスとも呼ばれ、電気信号による処理が行われるパスである。
図1の波長レイヤにおいて、ノードND0,ND1は、ノードND3とのリンクを介してλ1の波長の波長パスで接続される。波長分割多重通信によるネットワークでは、波長連続性制約が存在する。波長連続性制約とは、対地間の全リンクにおいて同一波長が使用可能でなければならないという制約である。このために、ノードND0,ND3の間の波長パスと、ノードND3,ND1間の波長パスとは、同じλ1の波長が使用されている。また、ノードND1,ND2は、波長λ2の波長パスで接続される。
このように、ノードND0,ND1,ND2のうちで最も距離が長いノードND0,ND2との間は、λ1の波長による波長パスとλ2の波長による波長パスとの2つの異なる波長の波長パスによるマルチホップで接続される。
図2の波長レイヤにおいて、ノードND0,ND1は、ノードND3とのリンクを介して波長λ1の波長パスで接続される。さらに、ノードND1,ND2との間も波長λ1の波長パスで接続される。これにより、ノードND0,ND2との間は、同じ波長λ1による1つの波長パスで接続される。つまり、ノードND0,ND2の対地間は、シングルホップにより接続される。また、ノードND1,ND2は、λ2の波長の波長パスで接続される。
一方、図2の場合においてノードND0,ND1,ND2の接続のためにリンク間で使用している波長パス数は2であり、波長数は4である。つまり、波長パスは、ノードND0,ND2の対地間を接続するλ1の波長パスと、ノードND1,ND2の対地間を接続するλ2の波長パスが存在する。また、ノードND0,ND3間のλ1の波長と、ノードND3,ND1間のλ1の波長と、ノードND1,ND2間のλ1、λ2の波長がリンク間で使用されている。
図1と図2の場合、波長パス数は同じであるが、波長数が異なる。ここでの波長数の差は、例えば必要とする通信コストに対応する。したがって、トラフィックが少ない場合において同じ対地間ノードを接続するには、マルチホップのほうが設備コストを抑えることができる。
対地間ノードのサブλパスが2本である場合、ノードND0,ND1との間にはノードND3とのリンクが介在するので、例えば波長連続性制約に応じて、2本のサブλパスごとに異なる波長λ1の波長パスと波長λ3の波長パスを割り当てる。
また、ノードND0,ND2との対地間におけるノードND1,ND2の間の波長パスにはλ2の波長パスを割り当てる。
また、ノードND1,ND2との対地間には、λ4の波長パスを割り当てる。
対地間ノードのサブλパスが2本である場合、ノードND0,ND1との間にはノードND3とのリンクが介在するので、波長連続性制約により、2本のサブλパスごとに異なる波長λ1の波長パスと波長λ3の波長パスを割り当てる。
また、ノードND0,ND2との接続におけるノードND1,ND2の間の波長パスにはλ2の波長パスを割り当てる。
また、ノードND1,ND2との対地間は、λ4の波長パスを割り当てる。
この場合、図3よりも図4のほうが波長パス数と波長数のいずれについても少ない。したがって、トラフィックが多いために対地間で使用するサブλパスの本数が増加した場合には、シングルホップのほうが設備コストを抑えられる。
図5を参照して、波長のフラグメントが発生した状態の一例について説明する。図5は、波長分割多重通信としてλ1〜λ8の8つの波長(波長チャネル)を使用し、リンク1〜5までのノード間のリンクが存在するネットワークにおけるフラグメントの状態を示している。
図5においては、波長チャネルごとに波長パスが使用されているリンクと波長パスが使用されていない未使用のリンクとが混在しており、フラグメントが発生している状態を示している。このような状態は、個々の波長チャネルの利用効率が低下している状態である。このような状態のままトラフィックの増加に対応しようとすれば、早期に設備を増加することになってしまい好ましくない。
図6の例では、λ1、λ2、λ3の波長における波長パスの使用率が100%で、λ6、λ7、λ8の波長における波長パスの使用率が0%になっている。
例えば、図6のように波長パスの再配置が行われることにより、波長チャネルの利用効率が高くなり、また、波長パスの使用率が0%の波長チャネルも増加する。これにより、トラフィックの増加には、まず、例えば波長パスの使用率が0%の波長チャネルを割り当てていくことが可能になり、早期に設備の増加を検討する必要が無くなる。
図8の状態から、例えばノードND0,ND1の対地間においてλ1の波長チャネルによる波長パスを1本使用するものと設定した場合、図9に示すように、ノードND0,ND1において使用可能なλ1の波長チャネルによる波長パスは1本に減少する。また、これに伴って、他の5つの対地間についても、図9に示すように使用可能なλ1の波長チャネルによる波長パスは1本に減少する。これにより、使用可能な波長パスの合計値も、図9に示すように、全ての対地間において、8本から7本に減少する。
本実施形態のネットワーク管理装置は、波長パスの再配置にあたり、サブλパスの移設を行う。そこで、図10〜図15を参照して、本実施形態におけるサブλパスの移設について説明する。なお、以降の説明にあたり、波長パスとサブλパスとについて特に区別することなく説明する場合にはパスと記載する。
サブλパスep1,ep2は、シングルホップによる波長パスwp1に収容されている。
サブλパスep3は、ノードND0,ND1との間に対応する波長パスwp2と、ノードND1,ND3との間に対応する波長パスwp3に収容されている。つまり、サブλパスep3は、2つの波長パスwp2,wp3によるマルチホップに収容されている。
サブλパスep5〜ep7は、ノードND0,ND1との間に対応する波長パスwp4と、ノードND1,ND2との間に対応する波長パスwp5と、ノードND2,ND3との間に対応する波長パスwp6とに収容されている。つまり、サブλパスep5〜ep7は、波長パスwp4,wp5,wp6によるマルチホップに収容されている。
なお、以降における図10〜図15の説明にあたり、1つの波長パスが収容可能なサブλパスは最大で4本である場合を例に挙げる。
図10においてシングルホップの波長パスは、波長パスwp1のみであり、図10の状態では、波長パスwp1に2本のサブλパスep1,ep2が既に収容されている。このとき、波長パスwp1に対してさらに収容可能なサブλパスの本数(収容可能残数)は2である。
この場合には、図11に示すように、波長パスwp4,wp5,wp6によるマルチホップに収容されているサブλパスep5〜ep7のうちから、例えばサブλパスep6,ep7の2本を、波長パスwp1によるシングルホップに移設させることができる。これにより、波長パスwp1によるシングルホップにおけるサブλパス収容率は100%になる。しかし、波長パスwp4,wp5,wp6によるマルチホップにおいては、未だ、サブλパスep5が収容されている。このために、波長パスwp4,wp5,wp6を削除して未使用の状態とすることはできない。
図10に示す状態においては、前述のように波長パスwp1によるシングルホップの収容可能残数が2となっている。さらに、マルチホップにも注目すれは、波長パスwp2と波長パスwp3によるマルチホップにおいては、波長パスwp2の収容可能残数が3、波長パスwp3の収容可能残数が2である。したがって、波長パスwp2と波長パスwp3によるマルチホップに対しても、未だ2本のサブλパスを収容できる。
これにより、図12に示すように、波長パスwp4,wp5,wp6によるマルチホップに収容されるサブλパスは無くなるので、波長パスwp4,wp5,wp6を削除することができる。つまり、波長パスwp4,wp5,wp6を未使用の状態とすることができる。
波長パスwp11によるシングルホップには2本のサブλパスep11,ep12が収容されている。波長パスwp12,wp13によるマルチホップにはサブλパスep13が収容されている。また、波長パスwp13にはサブλパスep14が収容されている。
この場合には、サブλパスep13の移設に伴い、マルチホップに対応する一方の波長パスwp12を削除することはできる。しかし、他方の波長パスwp13は依然としてサブλパスep14を収容しているため、波長パスwp13を削除することはできない。
そこで、本実施形態では、図15に示すように、波長パスwp11によるシングルホップが収容する2本のサブλパスep11,ep12を、波長パスwp12,wp13によるマルチホップに移設させる。
これにより、図15に示すように、波長パスwp11が収容するサブλパスは無くなるので、波長パスwp11を削除し、未使用の状態に設定することができる。
図16は、第1の実施形態に係るネットワーク管理装置100の構成例を示している。ネットワーク管理装置100は、図10〜図15により説明したように、サブλパスの移設を行うことによりパスの再配置を行う。
再配置トリガ取得部101は、再配置トリガを取得する。ここでの再配置トリガは、例えば運用管理者からの指示や、MPLS−TP(Multiprotocol Label Switching Transport Profile)などからのシグナリングによる再配置の指示である。再配置トリガには、例えば再配置を行うサブλパスの始点ノードと終点ノードの情報、帯域についての情報、再配置対象のサブλパスを収容する波長パスの経路や波長チャネルの情報などを含む。
再配置トリガ取得部101は、再配置トリガを、例えばネットワーク経由で受信することによって取得できる。
なお、波長パス収容可能数と比較する閾値については、例えば、設備構築ポリシと波長パス需要の伸び率に基づいて設定することができる。一例として、設備構築に6ヶ月を要する場合において、6ヶ月間における波長パス需要の伸び率が10%であるとした場合には、閾値をネットワーク全体において収容可能な波長パスの最大数の10%に設定する。例えば、ここで再配置演算を行った結果、依然として波長パス収容可能数が閾値未満となるのであれば、例えば、設備構築を指示するフラグを立てるようにする。これにより、設備構築を無駄なく効率的に行うことが可能になる。
第1サブλパス移設部131は、マルチホップに対応する複数の波長パスに収容されるサブλパス、または、シングルホップに対応する1つの波長パスに収容されるサブλパスを、シングルホップに対応する移設先の波長パスに移設させる。また、第1サブλパス移設部131は、移設により移設元の波長パスがサブλパスを収容しなくなった場合に移設元の波長パスを削除する。
第2サブλパス移設部132は、マルチホップに対応する複数の波長パスに収容されるサブλパス、または、シングルホップに対応する1つの波長パスに収容されるサブλパスを、マルチホップに対応する移設先の波長パスに移設させ、移設により移設元の波長パスがサブλパスを収容しなくなった場合に移設元の波長パスを削除する。
図17のフローチャートは、第1の実施形態のネットワーク管理装置100におけるパス再配置部103が実行する処理手順例を示している。図17に示す処理は、前述のように、再配置トリガ取得部101により配置トリガが取得されるのに応じて、あるいは、リソース演算部102が算出した波長パス収容可能数が予め定めた閾値未満となるのに応じて実行される。
次に、第1サブλパス移設部131は、探索対象ではない他の対地間のサブλパスがグルーミングされていないマルチホップの波長パスが収容するサブλパスを、既存のシングルホップに対応する波長パスに移設する(ステップS102)。グルーミングとは、波長パスに対して、それぞれが異なる対地間のサブλパスを設定することである。
第1サブλパス移設部131は、マルチホップに対応する波長パスが収容するサブλパスについて、論理ホップ数が多い順にシングルホップに対応する波長パスに移設する(ステップS103)。
第1サブλパス移設部131は、ステップS102、S103の処理により移設元の波長パスがサブλパスを収容しなくなった場合、移設元の波長パスを削除する。これにより、移設元の波長パスは未使用の状態に設定される (ステップS104)。
マルチホップからシングルホップへ移設可能なサブλパスが残っており、マルチホップからシングルホップへのサブλパスの移設が終了していないと判定した場合(ステップS105−NO)、パス再配置部103は、ステップS102に戻る。
一方、マルチホップからシングルホップへのサブλパスの移設が終了したと判定した場合(ステップS105−YES)、第1サブλパス移設部131は、ステップS106以降の処理に進む。
つまり、第1サブλパス移設部131は、シングルホップに対応する波長パスを選択し、選択した波長パスのうちで平均収容率が小さい波長パスの順で、平均収容率が大きい波長パスにサブλパスを移設させる移設演算を実行する(ステップS106)。
平均収容率は、マルチホップに対応する複数の波長パス、または、シングルホップに対応する単一の波長パスが有する帯域においてサブλパスの帯域が占有する比率である。
つまり、第2サブλパス移設部132は、平均収容率が100%未満のシングルホップの波長パスが収容するサブλパスについて、平均収容率が低い順で、移設先として選択したマルチホップに移設させる移設演算を実行する(ステップS108)。なお、ステップS108として、例えば、第2サブλパス移設部132は、ネットワーク運用者が任意に設定した平均収容率の値に基づいて、シングルホップの波長パスを選択してもよい。
第2サブλパス移設部132は、ステップS108による演算結果が示す移設元の波長パスがサブλパスを収容しなくなる場合には、移設元の波長パスを削除し、移設を確定させる。また、移設元の波長パスが依然としてサブλパスを収容している状態であって削除ができない場合には移設を行わない(ステップS109)。
つまり、第2サブλパス移設部132は、先のステップS102〜S107によって既存のシングルホップパスに移設されなかったサブλパスを収容するマルチホップを移設元として選択する。第2サブλパス移設部132は、論理ホップ数が大きい順(同じ場合は平均収容率が低い順)にしたがって、移設元のマルチホップが収容するサブλパスを、移設先のマルチホップの論理ホップ数が小さい順(同じ場合は平均収容率が大きい順)に移設させる移設演算を実行する(ステップS110)。
第2サブλパス移設部132は、ステップS110による演算結果が示す移設元の波長パスがサブλパスを収容しなくなる場合には、移設元の波長パスを削除し、移設を確定させる。また、第2サブλパス移設部132は、移設元の波長パスが依然としてサブλパスを収容している状態であって削除ができない場合には移設を行わない(ステップS111)。
未だ探索していない対地間がある場合(ステップS112−NO)、第2サブλパス移設部132は、ステップS101に戻ることにより、次の対地間を探索対象として選択してサブλパスの移設を実行する。
そして、全ての対地間の探索が終了されるのに応じて(ステップS112−YES)、第2サブλパス移設部132は、これまでのサブλパスの移設と波長パスの削除によるパス再配置を終了する。なお、パス再配置の終了段階においては、これまでの処理により確定されたサブλパスの移設と波長パスの削除による再配置結果が、第1サブλパス移設部131及び第2サブλパス移設部132によって演算結果記憶部105に記憶される。
図18〜図21を参照して、図17のフローチャートに示したサブλパスの移設の具体例について説明する。なお、図18〜図21の説明にあたり、波長パスは、例えば40GHzの帯域を有するとともに、1つのサブλパスは、一律で10GHzの帯域を有する場合を例に挙げる。
図18(A)は、探索対象としてノードND0,ND3の対地間を選択した場合における移設前の状態例を示している。なお、図18(A)の場合において、ノードND0,ND3は、ノードND1,ND2のリンクを介して接続されている。
図18(A)の場合、ノードND0,ND3の対地間には、以下のようにマルチホップとシングルホップが設定されている。
つまり、波長パスwp21,wp22によるマルチホップ、波長パスwp23,wp24,wp25によるマルチホップ、波長パスwp26,wp27によるマルチホップ、波長パスwp28,wp29によるマルチホップが設定されている。
また、波長パスwp31によるシングルホップ、波長パスwp32によるシングルホップ、波長パスwp33によるシングルホップが形成されている。
これにより、波長パスwp31は、移設前から収容していたサブλパスep31,ep32と、移設されたサブλパスep21,ep22の計4本を収容した状態になる。つまり、波長パスwp31における平均収容率は100%になる。
また、移設元のマルチホップを形成していた波長パスwp21,wp22は、サブλパスep21,ep22の移設により、サブλパスを収容しない状態となる。そこで、第1サブλパス移設部131は、ステップS104として、図18(B)に示すように、波長パスwp21,wp22を削除する。
波長パスwp23,wp24,wp25によるマルチホップは、ノードND0,ND3の対地間に対応するサブλパスとして、サブλパスep23,ep24,ep25を収容している。
そこで、第1サブλパス移設部131は、図18(B)に示すように、サブλパスep23,ep24,ep25のうち、まず、サブλパスep23,ep24の2本を、シングルホップに対応する波長パスwp32に移設する。波長パスwp32は、移設前において既に2本のサブλパスep33,ep34を収容しているので、サブλパスep23,ep24を収容することによって、平均収容率は100%となる。
また、第1サブλパス移設部131は、波長パスwp23,wp24,wp25によるマルチホップにおいて、残るサブλパスep25を、図18(B)に示すように、シングルホップに対応する波長パスwp33に移設する。波長パスwp33は、移設前において1本のサブλパスep35を収容しているので、サブλパスep25の移設により計2本を収容する状態に変化する。
そこで、第1サブλパス移設部131は、さらにステップS103として、波長パスwp26,wp27によるマルチホップと、波長パスwp28,wp29によるマルチホップのうちで、平均収容率の高い波長パスwp26,wp27によるマルチホップを移設元として選択する。
そして、第1サブλパス移設部131は、波長パスwp26,wp27によるマルチホップからノードND1,ND3の対地間に対応する3本のサブλパスのうち、2本のサブλパスep26,ep27を波長パスwp33により形成されたシングルホップに移設する。
図19(A)には、ステップS106により移設元として選択されたシングルホップの波長パスとして、波長パスwp41,wp42,wp43が示されている。波長パスwp41は、ノードND0,ND3の対地間に対応する2本のサブλパスep41,ep42を収容する。波長パスwp42は、ノードND0,ND3の対地間に対応する2本のサブλパスep43,ep44を収容する。波長パスwp43は、ノードND0,ND3の対地間に対応する1本のサブλパスep45を収容する。
上記の演算結果によれば、波長パスwp43がサブλパスを収容しない状態となる。そこで、この場合の第1サブλパス移設部131は、ステップS107として、波長パスwp43を削除し、図19(B)に示したサブλパスの移設演算の結果を確定させる。
この場合、ステップS108による移設演算の結果、波長パスwp42がサブλパスを収容しない状態になる。そこで、第2サブλパス移設部132は、図20(B)に示すように、波長パスwp42を削除し、サブλパスep43の移設を確定させる。
図21(A)においては、既存のシングルホップに移設されなかったサブλパスを収容するマルチホップとして、波長パスwp51,wp52,wp53によるマルチホップが示されている。また、図21(B)においては、図20(B)に示した波長パスwp26,wp27によるマルチホップと、波長パスwp28,wp29によるマルチホップが示されている。波長パスwp26,wp27によるマルチホップは、ステップS108、S109により移設されたサブλパスep43を収容している。
上記の移設演算の結果、移設元の波長パスwp51,wp52,wp53は、いずれもサブλパスを収容しない状態となる。そこで、第2サブλパス移設部132は、ステップS119として、波長パスwp51,wp52,wp53を削除し、サブλパスep53の移設を確定させる。
次に、図22のフローチャートを参照して、リソース演算部102がリソース演算のために実行する処理手順例について説明する。なお、リソース演算部102は、図22に示す処理を、例えば一定期間ごとに実行すればよい。
リソース演算部102は、波長パスリソース情報を利用して、候補経路間で共通となる同一波長チャネルでの未使用のリンクがあるか確認するための探索を実行する(ステップS205)。
同一波長チャネルでの未使用のリンクがある場合(ステップS206−YES)、リソース演算部102は、候補経路を改めて決定し(ステップS207)、候補経路の決定結果にしたがって波長パスリソース情報を更新し(ステップS208)、ステップS205に戻る。
そして、同一波長チャネルでの未使用のリンクが無いと判定した場合(ステップS206−NO)、リソース演算部102は、全対地間と全波長チャネルの組合せにおいて使用可能な波長パス数の合計値(使用可能パス数)を算出する(ステップS209)。
パス再配置部103は、前述のように、ステップS209にて算出された使用可能パス数が閾値未満となるのに応じてパス再配置を実行する。
リソース演算部102によるリソース演算の一具体例について説明する。
図23は、以降のリソース演算の説明におけるネットワークの一例を示している。図23に示すネットワークは6つのノードND1〜ND5が格子状にリンクされている。また、図23のネットワークは、λ1とλ2の2つの波長チャネルを有する。
図24は、図23のネットワークにおける波長パスの使用状態の一例を示している。図24においては、行方向におけるλ1とλ2の波長チャネルごとに、FiberID1の識別子の光ファイバにおけるリンクごとの波長パスの使用状況を示す。図24のリンクの欄において、「01」はノードND0,ND1間のリンクを示す。「03」はノードND0,ND3間のリンクを示す。「12」はノードND1,ND2間のリンクを示す。「14」はノードND1,ND4間のリンクを示す。「25」はノードND2,ND5間のリンクを示す。「34」はノードND3,ND4間のリンクを示す。「45」はノードND4,ND5間のリンクを示す。
図24では、ノードND4,ND5間のリンクにおいて、λ1の波長チャネルの波長パスが使用されており、他のリンクは未使用であることが示されている。
リソース演算部102は、ステップS204〜209として、例えば、第2経路と第3経路を除外した第1経路と第2経路について、λ1とλ2の波長ごとに使用可能なリソース数(波長パス収容可能数)の合計を算出する。例えば、リソース演算部102は、まず、λ1の波長での第1経路と第2経路におけるリンクディスジョイントパスの探索(算出)を行う。この探索の結果として、リソース演算部102は、例えば、未使用のリンクが連続する第1経路と第2経路においてノードND2,ND5間のリンクが重複していることから、λ1の波長において使用可能なリソース数として1を算出する。
また、λ2の波長チャネルについては、第1経路〜第4経路のいずれについても未使用のリンクが連続している。そのうえで、第1経路〜第4経路のうち、第1経路と第3経路については、互いに重複しないリンクディスジョイントパスの経路である。この場合、リソース演算部102は、ステップS204〜S209によって、λ2の波長チャネルにおいて使用可能リソース数として2を算出する。
リソース演算部102は、例えば上記のようにして、波長チャネルごとの使用可能リソース数の算出を行う。
[ネットワーク管理装置の構成例]
続いて、第2の実施形態について説明する。
図26は、第2の実施形態に係るネットワーク管理装置100の構成例を示している。なお、図26において、図16と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
図26に示すネットワーク管理装置100は、パス再配置部103において、シングルホップ設定部133をさらに備える。
図27のフローチャートは第2の実施形態に係るネットワーク管理装置100におけるパス再配置部103がパス再配置のために実行する処理手順例を示している。
パス再配置部103において、第1サブλパス移設部131は、探索対象として選択した対地間からマルチホップに対応する波長パスが収容するサブλパスを選択する(ステップS301)。
次に、第1サブλパス移設部131は、シングルホップへのサブλパスの移設を実行する(ステップS302)。なお、ステップS302の処理は、例えば、図17のステップS101〜S107と同様である。
サブλパスの平均収容率が100%となるマルチホップの組合せがある場合(ステップS303−YES)、シングルホップ設定部133は、以下の処理を実行する。つまり、シングルホップ設定部133は、新規のシングルホップの仮設定を行い、新規のシングルホップを含む経路の探索を実行し、探索した経路に対する波長チャネルの割り当てを実行する(ステップS304)。ステップS304により、シングルホップ設定部133は、ステップS303にて判定されたマルチホップから新規のシングルホップにサブλパスを移設したとした場合に、移設元の波長パスがサブλパスを収容しない状態となるか否かを判断できる。
そこで、シングルホップ設定部133は、移設元の波長パスがサブλパスを収容しない状態となる場合には、移設元の波長パスを削除し、移設を確定する。また、移設元の波長パスが依然としてサブλパスを収容している状態であって削除ができない場合には移設を行わない(ステップS305)。
一方、全ての対地間の探索が終了した場合(ステップS306−YES)、第2サブλパス移設部132は、先のステップS302〜S306によって既存のシングルホップパスに移設されなかったサブλパスを収容するマルチホップを移設元として選択する。また、先のステップS304、S305により移設されなかったサブλパスを収容するマルチホップを移設元として選択する。
そのうえで、第2サブλパス移設部132は、論理ホップ数が大きい順(同じ場合は平均収容率が低い順)にしたがって、移設元のマルチホップが収容するサブλパスを、移設先のマルチホップの論理ホップ数が小さい順(同じ場合は平均収容率が大きい順)に移設させる移設演算を実行する(ステップS307)。
第2サブλパス移設部132は、ステップS307による演算結果が示す移設元の波長パスがサブλパスを収容しなくなる場合には、移設元の波長パスを削除し、移設を確定させる。また、移設元の波長パスが依然としてサブλパスを収容している状態であって削除ができない場合には移設を行わない(ステップS308)。
図28〜図30を参照して、図27のフローチャートに示したサブλパスの再配置の具体例について説明する。なお、図18〜図21の説明にあたり、波長パスは、例えば40GHzの帯域を有している場合を例に挙げる。また、図28〜図30においては、ノードND0,ND1,ND2,ND3が順次接続される経路における対地間を対象としたサブλパスの再配置の例を挙げる。
図28(A)に示す再配置前の状態においては、図示するように、ノードND0,ND3の対地間に対応して、波長パスwp61,wp62,wp63によるマルチホップが設定される。このマルチホップには、3本のサブλパスep61,ep62,ep63が収容されている。また、同じノードND0,ND3の対地間に対応して設定された、波長パスwp64,wp65,wp66によるマルチホップには3本のサブλパスep64,ep65,ep66が収容されている。
また、波長パスwp64,wp65,wp66によるマルチホップが収容するサブλパスep64,ep65,ep66の帯域幅は、それぞれ、2.5GHz、10GHz、10GHzである。したがって、波長パスwp61,wp62,wp63によるマルチホップにおいて使用されている帯域は全部で22.5GHzである。
この場合、波長パスwp61,wp62,wp63によるマルチホップにおいて使用されている17.5GHzの帯域と、波長パスwp64,wp65,wp66によるマルチホップにおいて使用されている22.5GHzの帯域を加算すれば40GHzとなり、波長パスの帯域幅と同じである。
上記の判定に応じて、シングルホップ設定部133は、ステップS304により、図28(B)に示すように、新規のシングルホップによる波長パスwp67を仮設定する。シングルホップ設定部133は、シングルホップによる波長パスwp67に対して、波長パスwp61,wp62,wp63によるマルチホップが収容するep61,ep62,ep63と、波長パスwp64,wp65,wp66によるマルチホップが収容するep64,ep65,ep66を移設する演算を実行する。
この結果、波長パスwp61〜wp66はサブλパスを収容しない状態となる。そこで、シングルホップ設定部133は、図28(C)に示すように、ステップS305において波長パスwp61〜wp66を削除する。
図29(A)に示す再配置前の状態においては、図示するように、波長パスwp71,wp72,wp73によるマルチホップに、4本のサブλパスep71,ep72,ep73,ep74が収容されている。サブλパスep71は、ノードND1,ND3の対地間に対応し、サブλパスep71は、ノードND0,ND2の対地間に対応する。サブλパスep73,ep74は、ノードND0,ND3の対地間に対応する。
また、波長パスwp74,wp75,wp76によるマルチホップには、4本のサブλパスep75,ep76,ep77,ep78が収容されている。サブλパスep75は、ノードND1,ND3の対地間に対応し、サブλパスep76は、ノードND0,ND2の対地間に対応する。サブλパスep77,ep78は、ノードND0,ND3の対地間に対応する。
また、波長パスwp74,wp75,wp76によるマルチホップが収容するサブλパスep75,ep76,ep77,ep78の帯域幅は、それぞれ、2.5GHz、2.5GHz、10GHz、10GHzである。
この場合、波長パスwp71,wp72,wp73によるマルチホップにおいて、ノードND0,ND3の対地間に対応して使用されているサブλパスep73,ep74の帯域幅の合計は20GHzである。同様に、波長パスwp74,wp75,wp76によるマルチホップにおいて、ノードND0,ND3の対地間に対応して使用されているサブλの帯域幅の合計は20GHzである。
したがって、ノードND0,ND3の対地間に対応するサブλパスep73,ep74,パスep77,ep78を合計すれば40GHzとなる。このため、シングルホップ設定部133は、ステップS303において、波長パスwp71,wp72,wp73によるマルチホップと波長パスwp74,wp75,wp76によるマルチホップとの組合せに基づいて、平均収容率が100%のマルチホップの組合せがあると判定する。
上記の移設演算後において、波長パスwp71,wp72,wp73によるマルチホップは、依然として、サブλパスep71,ep72を収容し、波長パスwp74,wp75,wp76によるマルチホップは、サブλパスep75,ep76を収容している。したがって、この場合には、波長パスwp71〜wp76のいずれについても削除することができない。この場合、シングルホップ設定部133は、図29(C)に示すように、ステップS305において、ステップS304にて仮設定したシングルホップへの移設を行わない。
図30(A)は、ステップS307、S308によるサブλパスの移設前の状態を示している。図30(A)においては、波長パスwp81,wp82によるマルチホップにおいてサブλパスep81,ep82が収容されている。
また、波長パスwp83,wp84によるマルチホップにおいてサブλパスep83,が収容されている。
また、波長パスwp85,wp86,wp87によるマルチホップにおいてサブλパスep84,ep85,ep86が収容されている。
また、波長パスwp88,wp89,wp90によるマルチホップにおいてサブλパスep87,ep88が収容されている。
なお、図30において、各波長パスは40GHzの帯域幅であり、各サブλパスは10GHzである。
また、移設先として、図30(A)において、論理ホップ数が最も少ないのは、論理ホップ数が2の波長パスwp81,wp82によるマルチホップと、波長パスwp83,wp84によるマルチホップである。両者のうちで、平均収容率が高いのは、波長パスwp81,wp82によるマルチホップマルチホップである。
そこで、第2サブλパス移設部132は、波長パスwp88,wp89,wp90によるマルチホップのサブλパスep82を、図30(B)に示すように、波長パスwp81に収容する。
また、第2サブλパス移設部132は、波長パスwp85,wp86,wp87によるマルチホップが収容するサブλパスep84,ep85,ep86を、図30(B)に示すように、波長パスwp83,wp84によるマルチホップに収容する。
[ネットワーク管理装置の構成例]
続いて、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態のネットワーク管理装置100は、パス再配置として波長パスを移設する。
図31は、ネットワーク管理装置100の構成例を示している。なお、図31において、図16と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図31に示すネットワーク管理装置100は、パス再配置部103において波長パス移設部134を備える。波長パス移設部134は、パス再配置として、波長チャネル間において波長パスの移設を行う。
図32のフローチャートは、波長パス移設部134が実行する処理手順例を示している。
波長パス移設部134は、例えばネットワーク情報記憶部104が記憶するネットワーク情報を利用して波長チャネルごとの波長パス収容率を算出する(ステップS401)。
図8、図9により説明したように、1つの波長チャネルは、リンクごとに規定数の波長パスを使用できる。波長パス収容率は、1つの波長チャネルにおいて、全リンクで規定数の波長パスを収容した場合の波長パスの数と収容された波長チャネルの数との比率である。
移設先の波長チャネルに移設できない場合(ステップS403−YES)、波長パス移設部134は、移設先の波長チャネルが収容する波長パスと、移設元の波長チャネルが収容する波長パスとを収容可能な経路の組合せを探索する(ステップS404)。
移設先の波長チャネルに移設できる場合(ステップS403−NO)、波長パス移設部134は、ステップS404をスキップする。
全ての波長チャネルの探索を終了した段階では(ステップS405−YES)、各波長チャネルについての波長パス再配置後の設計が決定されている。そこで、波長パス移設部134は、決定された波長パス再配置後の設計結果に基づいて、例えば移設対象(再配置対象)の波長パスの移設(再配置)のための探索を実行する(ステップS406)。なお、ステップS406による波長パスの移設のための探索には、例えば特開2012−109928号公報における波長パスの再配置のための処理を適用できる。
図33及び図34を参照して、第3の実施形態における波長パスの再配置の一具体例について説明する。なお、図33及び図34の説明では、先に図23に示したのと同様のネットワーク構成の場合を例に挙げる。
波長パス移設部134がステップS402の処理を実行することで、図33(B)に示すように、波長パス収容率が100%未満かつ0%より大きい波長チャネルが選択され、例えば波長パス収容率の大きい順でソートされる。
波長パス移設部134は、ステップS402以降の処理によって、波長パス収容率が低い方(老番)を移設元として、波長パス収容率が高い方(若番)から低いほうにかけて移設元を探索していく。
また、波長パス移設部134は、λ10の波長におけるノードND2,ND4の対地間に対応するノードND1,ND2間のリンクの波長パスと、ノードND1,ND4間のリンクの波長パスを、それぞれ、λ3の波長におけるノードND1,ND2間のリンクと、ノードND1,ND4間のリンクに移設する。
また、波長パス移設部134は、λ10の波長におけるノードND3,ND4間のリンクの波長パスを、λ3の波長におけるノードND3,ND4間のリンクに移設する。
図34(A)は、波長パス移設前の移設先の波長チャネルを示している。図34(A)に示す波長チャネルにおいては、波長パスwp101と波長パスwp102が設定されている。波長パスwp101は、ノードND3を経由するノードND0,ND4の対地間の波長パスである。波長パスwp101は、ノードND1を経由するノードND2,ND4の対地間の波長パスである。
図34(B)は、波長パス移設前の移設元の波長チャネルを示している。図34(B)に示す波長チャネルにおいては、ノードND1を経由するノードND0,ND2間のリンクの波長パスwp103が設定されている。
この場合において、図34(B)の波長パスwp103は、図34(A)の波長パスwp102と、ノードND1,ND2間のリンクにおいて重複する。このために、図23(B)の波長パスwp103を、図34(A)の波長チャネルに移設することはできない。つまり、図34(A)と図34(B)の波長パスの組合せについては、ステップS403において移設先に移設できないと判定される。
[概要]
続いて、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態に係るネットワーク管理装置100の構成は、例えば図31と同様でよい。ただし、第4の実施形態においては、波長パス移設部134が実行する処理が、以下のように図32のフローチャートと異なる。
図35のフローチャートは、第4の実施形態における波長パス移設部134が実行する処理手順例を示している。
波長パス移設部134は、例えばネットワーク情報記憶部104が記憶するネットワーク情報を利用して波長チャネルごとの波長パス収容率を算出する(ステップS501)。
次に、波長パス移設部134は、波長パス移設部134は、波長チャネルのうちから、ステップS401にて算出した波長パス収容率が100%未満かつ0%より大きい波長チャネルを選択し、選択した波長チャネルを波長パス収容率が高い順によりソートする(ステップS502)。なお、ステップS502のソートによって、波長チャネルには、例えば波長パス収容率が高い順で昇順による番号が付される。
波長パス移設部134は、選択した移設先の波長チャネル順において、波長パス収容率を100%とすることが可能な対地間の波長パスの組合せ(対地間ペア)を算出する(ステップS504)。
波長パス移設部134は、波長チャネルに付された番号の老番から若番にしたがって対地間ペアを探索する(ステップS505)。
対地間ペアが存在しない場合(ステップS506−NO)、波長パス移設部134は、選択した移設先の波長チャネル内の波長パスが1つのみであるか否かについて判定する(ステップS507)。なお、ネットワークの規模が大きい場合や計算量を削減する必要性がある場合は、判定対象とする移設先の波長チャネル内の波長パスの数について1より大きい値としてもよい.
波長チャネル内の波長パスが1つのみではない場合(ステップS507−NO)、波長パス移設部134は、選択した移設先の波長チャネルにおいてホップ数が少ない順で波長パスを仮削除する(ステップS508)。ステップS508の処理の後、波長パス移設部134は、ステップS504に処理を戻す。
そして、波長チャネルの探索が終了するのに応じて(ステップS510−YES)、波長パス移設部134は、ステップS508により仮削除した波長パスの再配置が完了していない場合、仮削除により空きとなった波長チャネルへの波長パスの移設を行う(ステップS511)。
ステップS511までの処理を終了した段階では、各波長チャネルについての波長パス再配置後の設計が決定されている。そこで、波長パス移設部134は、移設対象(再配置対象)の波長パスの移設(再配置)のための探索を実行する(ステップS512)。ステップS512の処理については、図32のステップS406と同様でよい。
図36を参照して第4の実施形態における波長パスの再配置についての具体例について説明する。
図36の説明にあたっては、ノードND0〜ND5が格子網により接続されるネットワークにおいて、ノードND0,ND1の対地間、ノードND0,ND3の対地間、ノードND1,ND2の対地間に対応して既に使用されている波長パス(既存波長パス)場合を例に挙げる。
この場合において、未使用のリンクに配置可能な対地間ペアは、図36(A)、図36(B)、図36(C)に示す3つのパターンである。波長パス移設部134は、例えばステップS503により、図36(A)、図36(B)、図36(C)のパターンを算出する。
一方、図36(A)、図36(B)、図36(C)のいずれのパターンも探索されなかった場合、波長パス移設部134は、ステップS508において、再配置先の波長チャネルにおいて使用されている波長パスのうちホップ数が最小の波長パスの削除を行う。波長パス移設部134は、波長パスが削除されたリンクを含めてステップS503の演算を行う。図36(D)、図36(E)は、波長パスが削除されたリンクを含めて実行したステップS503による演算結果を示している。
図37は、第5の実施形態に係るネットワーク管理装置100の構成例を示している。なお、図37において、図26、図31と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図37に示すネットワーク管理装置100におけるパス再配置部103は、第1サブλパス移設部131、第2サブλパス移設部132及び波長パス移設部134を備える。
図37の構成によるネットワーク管理装置100は、サブλパスの移設と、波長パスの移設とを併用してパス再配置を行うことができる。
図38は、第6の実施形態に係るネットワーク管理装置100の構成例を示している。なお、図38において、図26、図31と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図38に示すネットワーク管理装置100におけるパス再配置部103は、第1サブλパス移設部131、第2サブλパス移設部132、シングルホップ設定部133及び波長パス移設部134を備える。
図38の構成によるネットワーク管理装置100も、図37のネットワーク管理装置100と同様に、サブλパスの移設と、波長パスの移設とを併用してパス再配置を行うことができる。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
101 再配置トリガ取得部
102 リソース演算部
103 パス再配置部
104 ネットワーク情報記憶部
105 演算結果記憶部
131 第1サブλパス移設部
132 第2サブλパス移設部
133 シングルホップ設定部
134 波長パス移設部
Claims (7)
- マルチホップに対応する複数の波長パスに収容されるサブλパス、または、シングルホップに対応する波長パスに収容されるサブλパスを、シングルホップに対応する移設先の波長パスに移設させ、移設により移設元の波長パスがサブλパスを収容しなくなった場合に前記移設元の波長パスを削除する第1サブλパス移設部と、
マルチホップに対応する複数の波長パスに収容されるサブλパス、または、シングルホップに対応する波長パスに収容されるサブλパスを、マルチホップに対応する移設先の波長パスに移設させ、移設により移設元の波長パスがサブλパスを収容しなくなった場合に前記移設元の波長パスを削除する第2サブλパス移設部と
を含むパス再配置部を備え、
前記第1サブλパス移設部は、
マルチホップに対応する複数の波長パスに収容されるサブλパスを移設させる場合には、平均収容率が100%未満のシングルホップに対応する波長パスを移設先として決定し、
シングルホップに対応する波長パスに収容されるサブλパスを移設させる場合には、収容可能数未満であり、かつ、平均収容率が最も大きいシングルホップに対応する波長パスを移設先として決定し、
前記第2サブλパス移設部は、
シングルホップに対応する波長パスに収容されるサブλパスを移設させる場合には、平均収容率が最も低いマルチホップに対応する波長パスを移設先として決定し、
マルチホップに対応する波長パスに収容されるサブλパスを移設させる場合には、収容可能数未満であり、かつ、論理ホップ数が最も低いマルチホップに対応する波長パスを移設先として決定するネットワーク管理システム。 - 前記パス再配置部は、
複数のマルチホップに対応する波長パスが収容するサブλパスにより、シングルホップに対応する波長パスにおけるサブλパスの平均収容率を一定以上とすることのできる場合に新規のシングルホップに対応する波長パスを設定し、前記新規のシングルホップに対応する波長パスに、前記複数のマルチホップに対応する波長パスが収容するサブλパスを移設し、移設により移設元の波長パスがサブλパスを収容しなくなった場合に前記移設元の波長パスを削除するシングルホップ設定部をさらに備える
請求項1に記載のネットワーク管理システム。 - 前記パス再配置部は、
波長チャネル間において波長パスを移設する波長パス移設部をさらに備える
請求項1または請求項2に記載のネットワーク管理システム。 - 前記波長パス移設部は、
波長チャネルごとの波長パス収容率を算出し、
算出した波長パス収容率が小さいほうの波長チャネルにおける波長パスを、算出した波長パスが大きいほうの波長チャネルに移設することのできる最短経路を探索し、
移設できない場合には、移設先の波長チャネルが収容する波長パスと、移設元の波長チャネルが収容する波長パスとを収容可能な経路の組合せを探索する
請求項3に記載のネットワーク管理システム。 - 前記波長パス移設部は、
波長チャネルごとの波長パス収容率を算出し、
算出した波長パス収容率が高い順で波長パス収容率を100%とすることが可能な対地間の波長パスの組合せを探索し、
波長パス収容率を100%とすることが可能な対地間の波長パスの組合せが探索されなかった場合には、移設先の波長チャネルにおいて、ホップ数が少ない順で波長パスを仮削除する
請求項3に記載のネットワーク管理システム。 - リンクが重複せずに収容可能な波長パスの数を波長チャネルごとに全ての対地間について算出し、算出した波長チャネルごとの全ての対地間についての波長パスの数を合計した値を波長パス収容可能数として算出するリソース演算部をさらに備え、
前記パス再配置部は、
前記リソース演算部が算出した波長パス収容可能数が閾値未満となるのに応じてパス再配置を実行する
請求項1から5のいずれか一項に記載のネットワーク管理システム。 - マルチホップに対応する複数の波長パスに収容されるサブλパス、または、シングルホップに対応する波長パスに収容されるサブλパスを、シングルホップに対応する移設先の波長パスに移設させ、移設により移設元の波長パスがサブλパスを収容しなくなった場合に前記移設元の波長パスを削除する第1サブλパス移設ステップと、
マルチホップに対応する複数の波長パスに収容されるサブλパス、または、シングルホップに対応する波長パスに収容されるサブλパスを、マルチホップに対応する移設先の波長パスに移設させ、移設により移設元の波長パスがサブλパスを収容しなくなった場合に前記移設元の波長パスを削除する第2サブλパス移設ステップと
を含むパス再配置ステップを備え、
前記第1サブλパス移設ステップでは、
マルチホップに対応する複数の波長パスに収容されるサブλパスを移設させる場合には、平均収容率が100%未満のシングルホップに対応する波長パスを移設先として決定し、
シングルホップに対応する波長パスに収容されるサブλパスを移設させる場合には、収容可能数未満であり、かつ、平均収容率が最も大きいシングルホップに対応する波長パスを移設先として決定し、
前記第2サブλパス移設ステップでは、
シングルホップに対応する波長パスに収容されるサブλパスを移設させる場合には、平均収容率が最も低いマルチホップに対応する波長パスを移設先として決定し、
マルチホップに対応する波長パスに収容されるサブλパスを移設させる場合には、収容可能数未満であり、かつ、論理ホップ数が最も低いマルチホップに対応する波長パスを移設先として決定するネットワーク管理方法。
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