JP6342720B2 - Icタグ信号伝送器、情報送受信装置 - Google Patents

Icタグ信号伝送器、情報送受信装置 Download PDF

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本発明は、ICタグ信号伝送器および情報送受信装置に関する。
特許文献1には、ICタグとこのICタグに対して通信を行う情報送受信装置との間で相互の信号を伝送するICタグ信号伝送器が開示されている。
特開2008−90813号公報
しかしながら、ICタグ信号伝送器の信号伝送線は柔軟であるため、信号伝送線は自身の自重で下方に撓んでしまう。そのため、ICタグの情報の読み取りあるいは書き込みを行う際には、アンテナが取り付けられる信号伝送線の先端を手で支え、アンテナをICタグの読み取りあるいは書き込み可能位置に位置合わせする必要がある。したがって、ICタグが手の入り難い狭所に在る場合には、アンテナをICタグの読み取りあるいは書き込み可能位置に配置させ難い。
そこで、本発明は、アンテナをICタグの読み取りあるいは書き込み可能位置に配置し易いICタグ信号伝送器を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明は、ICタグと前記ICタグに対して通信を行う情報送受信装置との間で相互の信号を伝送するICタグ信号伝送器において、ICタグとの間で誘導電磁波を送受信することができる第1アンテナと、情報送受信装置との間で放射電磁波を送受信することができる第2アンテナと、第1アンテナと第2アンテナとを接続し信号を伝送する信号伝送線と、第1アンテナが一端側に取り付けられる棒状部材と、を有し、信号伝送線は、2本の被覆導線を撚り合せたツイストペア線であり、第1アンテナは、一方の被覆導線の一端側に、ループ面が重ならないように複数のループアンテナ部が直列に形成された第1ループアンテナ連と、他方の被覆導線の一端側に、ループ面が重ならないように複数のループアンテナ部が直列に形成された第2ループアンテナ連とが、互いのループ部を重ねて配置されている、こととする。
本発明の情報送受信装置において、棒状部材は、他端側に棒状部材を情報送受信装置に取り付ける取付部を有することとすることが好ましい。
本発明の情報送受信装置において、取付部には、第2アンテナが保持され、取付部は、情報送受信装置に備えられるアンテナ収容部に対して取り付けられることとする。
本発明の情報送受信装置において、取付部は、棒状部材から該棒状部材の長手方向に交差する方向に突出し、情報送受信装置の操作者用の把持部に添接可能であることとする。
本発明の情報送受信装置において、棒状部材は、取付部に対して、棒状部材の長手方向に沿う方向に移動可能に取り付けられていることとする。
本発明の情報送受信装置において、第1アンテナ、第2アンテナおよび信号伝送線はそれぞれ複数備えられ、複数の第1アンテナは、各アンテナの指向性を有する方向が互いに並列されるように配置されることとする。
本発明の情報送受信装置において、複数の第2アンテナは、複数の第2アンテナが、偏波方向を揃えて配置される場合には、これら複数の第2アンテナは、互いの間隔を第2アンテナの放射電磁波の波長の略1/4波長の長さ開けて配置され、複数の第2アンテナが、偏波方向を違えて配置される場合には、これらの複数の第2アンテナは、互いにねじれの位置で直交させて配置されることとする。
本発明の情報送受信装置において、第1アンテナはループアンテナであることとする。
上述の目的を達成するため、本発明は、ICタグとこのICタグに対して通信を行う情報送受信装置において、上述のICタグ信号伝送器を備えることとする。
本発明によれば、アンテナをICタグの読み取りあるいは書き込み可能位置に配置し易いICタグ信号伝送器を提供することができる。
本発明の実施の第1の実施の形態に係るICタグ信号伝送器と、このICタグ信号伝送器が備えられる情報送受信装置の概略の構成を示す斜視図である。 情報送受信装置にICタグ信号伝送器が取り付けられた状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るICタグ信号伝送器の概略の構成を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係るICタグ信号伝送器の第1アンテナと第2アンテナと信号伝送線の構成を示す図である。 第1アンテナと第2アンテナと信号伝送線の構成例を示す図である。 第1アンテナと第2アンテナと信号伝送線の構成例を示す図である。 第1アンテナと第2アンテナと信号伝送線の構成例を示す図である。 第1アンテナと第2アンテナと信号伝送線の構成例を示す図である。 ICタグが、炭素繊維編組布に埋め込まれたときの誘導電磁波の発生の領域を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係るICタグ信号伝送器と第1アンテナと第2アンテナと信号伝送線の構成を示す図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態に係るICタグ信号伝送器1AおよびICタグ信号伝送器1Aを備えた情報送受信装置100について図面を参照しながら説明する。図1は、ICタグ信号伝送器1Aと、ICタグ信号伝送器1Aが備えられる情報送受信装置100の概略の構成を示す斜視図である。ICタグ信号伝送器1Aは、情報送受信装置100とICタグ200とで発生する電波信号を高周波電流として双方に対して伝送し、情報送受信装置100とICタグ200との間の通信を可能とさせる。なお、以下の説明において、ICタグ信号伝送器1Aおよび情報送受信装置100に対して、ICタグ200が配置される側を前側(前方)、その反対方向を後方(後側)として説明を行う。
(情報送受信装置100の構成)
情報送受信装置100は、アンテナ101と、本体部102と、外装筐体103とを有し、アンテナ101および本体部102は、外装筐体103内に収容されている。外装筐体103には、情報送受信装置100を操作する際に操作者が把持する把持部104が設けられている。アンテナ101は、情報送受信装置100の前方部分に備えられるアンテナ収容部105内に収容されている。本体部102は、情報送受信装置100を作動させるための、図示を省略する電源部および制御部等を有する。
情報送受信装置100は、アンテナ101から放射電磁波を放射することができ、また、アンテナ101により放射電磁波を受信することができる。アンテナ101から放射された放射電磁波は、ICタグ信号伝送器1Aを介することでICタグ200に対して誘導電磁波として伝達される。また、ICタグ200で発生した誘導電磁波は、ICタグ信号伝送器1Aを介することでアンテナ101に放射電磁波として伝達される。すなわち、情報送受信装置100は、ICタグ信号伝送器1Aを介してICタグ200と通信を行うことができ、ICタグ200に対して情報を書き込んだり、あるいはICタグ200に記憶されている情報を読み出したりすることができる。情報送受信装置100においては、アンテナ101は、円偏波の放射電磁波を放射する構成となっている。
情報送受信装置100は、ICタグ200から読み出した情報を保持したり、あるいは図示外のコンピュータ等に出力することができる。また、情報送受信装置100は、ICタグ200に書き込むための情報を図示外のコンピュータ等から入力し保持することができる。情報送受信装置100には、モニター106が備えられる。モニター106には、情報送受信装置100の動作状態等が表示される。モニター106には、ICタグ200から読み出した情報やICタグ200に書き込む情報も表示してもよい。なお、情報送受信装置100には、図示を省略する操作部(操作ボタン等)が備えられ、該操作部を操作することで、アンテナ101を介して放射電磁波を送受信することができる。
把持部104は、外装筐体103に一体的に備えられている。情報送受信装置100を操作する操作者は、把持部104を手で把持することができる。情報送受信装置100に把持部104が備えられていることで、操作者は情報送受信装置100をしっかり把持することができ、これにより情報送受信装置100の操作性が向上する。
(ICタグ信号伝送器1Aの構成)
ICタグ信号伝送器1Aは、第1アンテナ2と、第2アンテナ3と、第1アンテナ2と第2アンテナ3とを接続する信号伝送線4と、棒状部材5と、第1アンテナ収容部6と、取付部としての第2アンテナ収容部7とを有する。信号伝送線4は、高周波電流を伝送することができる信号伝送線であり、本実施の形態では、たとえば、同軸ケーブルを用いている。第1アンテナ2は、たとえば、ループアンテナを用いる。第2アンテナ3は、たとえば ダイポールアンテナを用いる。信号伝送線4の前端に第1アンテナ2が接続され、後端に第2アンテナ3が接続されている。
棒状部材5は、たとえば、アクリルやPET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂にて形成される長尺の管体である。棒状部材5の前端には、第1アンテナ収容部6が備えられ、後端には、第2アンテナ収容部7が備えられている。第1アンテナ収容部6と棒状部材5とは、接着等の手段により一体的に取り付けられている。また、第2アンテナ収容部7と棒状部材5とについても、接着等の手段により一体的に取り付けられている。
第1アンテナ収容部6の内部は中空であり、第1アンテナ収容部6内には、第1アンテナ2が収容されている。つまり、第1アンテナ2は、第1アンテナ収容部6に収容されることで、棒状部材5の前端となる一端側に取り付けられている。第2アンテナ収容部7の内部は中空であり、第2アンテナ収容部7内には、第2アンテナ3が収容されている。第2アンテナ3は、第2アンテナ収容部7に収容されることで第2アンテナ収容部7に保持されている。第1アンテナ収容部6と第2アンテナ収容部7とを接続する信号伝送線4は、管体を呈する棒状部材5の管内に通されている。
棒状部材5は、所定の剛性を有する。この所定の剛性は、棒状部材5自身の荷重に加えて、管内に信号伝送線4が通されると共に、第1アンテナ収容部6内に第1アンテナ2が収容された状態で、後端部のみが支持された状態であっても、折れ曲がることなく自身(棒状部材5)の荷重を支持できる剛性である。したがって、棒状部材5の後端が取り付けられる第2アンテナ収容部7のみを手で把持した状態であっても、棒状部材5および第1アンテナ収容部6は、棒状部材5を介して第2アンテナ収容部7に対して支持される。
第2アンテナ収容部7は、固定手段としての面ファスナ8により、アンテナ収容部105の前面部105Aに固定される。面ファスナ8を構成する雌面8Aは、第2アンテナ収容部7の後側面7Aに取り付けられ、面ファスナ8を構成する雄面8Bは、アンテナ収容部105の前面部105Aに取り付けられている。
図2に示すように、第2アンテナ収容部7は、雌面8Aと雄面8Bとの結合によりアンテナ収容部105の前面部105Aに取り付けられ、情報送受信装置100に対して固定される。したがって、情報送受信装置100を操作する操作者は、第2アンテナ収容部7が取り付けられた情報送受信装置100の把持部104を手で把持し、棒状部材5の前端に配置(第1アンテナ収容部6内に配置)される第1アンテナ2を、ICタグ200との通信が可能な範囲である通信領域内に配置させることができる。
第2アンテナ収容部7がアンテナ収容部105の前面部105Aに取り付けられることで、アンテナ101と第2アンテナ3とは相互に放射電磁波の送受信を行うことができる。したがって、情報送受信装置100は、ICタグ200と通信することができる。
(第1の実施の形態の主な効果)
上述したように、ICタグ信号伝送器1Aは、第1アンテナ2と、第2アンテナ3と、第1アンテナ2と第2アンテナ3とを接続する信号伝送線4とを有する。そして、第1アンテナ2は、棒状部材5の一端側となる前端に取り付けられている。棒状部材5は、所定の剛性として、管内に信号伝送線4が挿通されると共に、前端に第1アンテナ2が取り付けられた状態で、後端だけが支持される状態であっても折れ曲がらない剛性を有する。
このように、第1アンテナ2を棒状部材5の前端に取り付けることで、手の届き難い場所(たとえば、狭い箇所や冠水した箇所等)に配置されるICタグ200に、第1アンテナ2を容易に接近させることができる。
図1、2に示すICタグ信号伝送器1Aの構成においては、信号伝送線4は、棒状部材5の管内に通されている。信号伝送線4は、棒状部材5内に通されることで、損傷等から保護されるが、信号伝送線4は、棒状部材5内に通される必要はなく、棒状部材5の外部に沿わせた状態で棒状部材5に支持させてもよい。また、棒状部材5は、管体でなく、全体が中実の棒体、あるいはピアノ線等の剛性の高い細い棒状部材(線状部材)であってもよい。この場合には、信号伝送線4は棒状部材5の外側面に沿わせた状態で棒状部材5に支持させる。
図1、2に示すICタグ信号伝送器1Aの構成においては、第1アンテナ2は、第1アンテナ収容部6内に収容されている。第1アンテナ2は、第1アンテナ収容部6内に収容されることで、損傷等から保護される。また、第1アンテナ2への水の付着が防止されるため、アンテナに水が付着した場合に起こり易い水膜減衰(電波の減衰)を防ぐことができる。しかしながら、第1アンテナ2は、第1アンテナ収容部6内に収容される必要なく、第1アンテナ収容部6を備えることなく、棒状部材5の先端に露出する構成であってもよい。この場合、第1アンテナ2に水が付着しないように、表面にはっ水剤を塗布する等のはっ水処理を施しておくことが好ましい。
また、第2アンテナ3も、第2アンテナ収容部7内に収容されることで、損傷等から保護される。しかしながら、第2アンテナ3は、第2アンテナ収容部7内に収容される必要なく、第2アンテナ収容部7を備えることなく、棒状部材5の後端に露出する構成であってもよい。
棒状部材5は、後端に取付部としての第2アンテナ収容部7を有している。
したがって、第2アンテナ収容部7が情報送受信装置100に取り付けられることで、棒状部材5も情報送受信装置100に取り付けられる。つまり、棒状部材5と情報送受信装置100とが一体的となる。棒状部材5と情報送受信装置100とが一体的になることで、情報送受信装置100の操作者は、情報送受信装置100を片手で把持し、棒状部材5の前端に配置される第1アンテナ2をICタグ200との通信領域内に配置させることができる。棒状部材5と情報送受信装置100とが別体であるときは、操作者は、一方の手で、棒状部材5を把持し、他方の手で情報送受信装置100を把持して作業を行わなくてはならないため作業性が低下し易い。
ICタグ信号伝送器1Aは、固定手段としての面ファスナ8により、第2アンテナ収容部7をアンテナ収容部105に固定することができる。
第2アンテナ収容部7が、面ファスナ8により情報送受信装置100に固定されることで、ICタグ信号伝送器1Aと情報送受信装置100とを容易に一体にできる。固定手段としては、面ファスナ8の他に、たとえば、パッチン錠を用いたり、あるいは、アンテナ収容部105の前面部105Aと第2アンテナ収容部7とに形成される互いに嵌合し合うアリ溝とアリ(ほぞ)等を用いることができる。あるいは、固定手段としてねじを用い、第2アンテナ収容部7とアンテナ収容部105とを締結してもよい。
なお、ICタグ信号伝送器1Aと情報送受信装置100とは、ICタグ信号伝送器1Aを情報送受信装置100に取り付けずに、一方の手でICタグ信号伝送器1Aを把持し、他方の手で情報送受信装置100を把持するように操作されてもよい。このようにICタグ信号伝送器1Aと情報送受信装置100とが操作される場合であっても、第1アンテナ2が棒状部材5の前端に取り付けられていることで、操作者は、手の届き難い場所、あるいは手を指し入れたくない場所に配置されるICタグ200に第1アンテナ2を近接させ易い。すなわち、第1アンテナ2をICタグ200との通信領域内に配置させ易くなる。
第2アンテナ3は、第2アンテナ収容部7内に収容されることで、取付部としての第2アンテナ収容部7に保持されている、
第2アンテナ3は、第1アンテナ収容部6に保持されていることで、第1アンテナ収容部6と共にアンテナ収容部105に取り付けることができる。また、第2アンテナ3は、第2アンテナ収容部7内に収容されることで、損傷等から保護される。しかしながら、第2アンテナ3は、第2アンテナ収容部7内に収容される必要なく、第2アンテナ収容部7の外側面に取り付けられる構成であってもよい。
(第2の実施の形態)
続いて、図3を参照しながら本発明の第2の実施の形態に係るICタグ信号伝送器1Bについて説明する。以下のICタグ信号伝送器1Bの説明において、第1の実施の形態に係るICタグ信号伝送器1Aの部材と同様の部材については同一の符号を付し、その説明を省略または簡略化する。
第2の実施の形態に係るICタグ信号伝送器1Bは、図1,2に示すICタグ信号伝送器1Aの第2アンテナ収容部7に換えて、棒状部材5を情報送受信装置100に支持させる取付部としての把持部9と、第2アンテナ3が収容され第2アンテナ収容部10とを有する。把持部9は、棒状部材5が挿通されるスリーブ11を有し、スリーブ11を介して把持部9に棒状部材5が取り付けられている。把持部9は、棒状部材5の長手方向に交差する方向に突出している。そして、把持部9は、棒状部材5を情報送受信装置100の前方に突出させた状態で情報送受信装置100の把持部104に添接することができる。
把持部9が把持部104に添接できることで、操作者は、把持部104に添接された把持部9を把持部104と共に把持することができる。把持部9は、把持部104に添接できるため、把持部9を把持部104に位置決めできる。そして、把持部9が把持部104と共に把持されたたときに、棒状部材5は情報送受信装置100に支持されることになる。
第2アンテナ収容部10は、固定手段としての面ファスナ12により、アンテナ収容部105の前面部105Aに固定される。面ファスナ12を構成する雌面12Aは、第2アンテナ収容部10の後側面10Aに取り付けられ、面ファスナ12を構成する雄面12Bは、アンテナ収容部105の前面部105Aに取り付けられている。第2アンテナ収容部10を前面部105Aに取り付ける固定手段は、面ファスナ12に換えて、パッチン錠や、アンテナ収容部105の前面部105Aと第2アンテナ収容部7とに形成される互いに嵌合し合うアリ溝とアリ(ほぞ)等を用いることができる。あるいは、固定手段としてねじを用い、第2アンテナ収容部10とアンテナ収容部105とを締結してもよい。
信号伝送線4は棒状部材5の後端から後方に引き出され、第2アンテナ収容部10内に収容される第2アンテナ3に接続されている。信号伝送線4のうち棒状部材5の後方に引き出された部分は、把持部9を把持部104に添接した状態で、第2アンテナ収容部10をアンテナ収容部105の前面部105Aに当接することができる長さを有する。第2アンテナ収容部10が前面部105Aに取り付けられることで、アンテナ101と第2アンテナ3とは相互に放射電磁波の送受信を行うことができる。したがって、第1アンテナ2が収容される第1アンテナ収容部6をICタグ200との通信領域内に配置させた状態で、情報送受信装置100を操作しアンテナ101から放射電磁波を放射することで、ICタグ200と情報送受信装置100とは通信することができる。
スリーブ11は、棒状部材5を前後方向に移動可能に保持している。したがって、棒状部材5をスリーブ11に対して前後に移動させることで、第1アンテナ収容部6、すなわち第1アンテナ2の情報送受信装置100に対する前後の位置を調整することができる。スリーブ11は、棒状部材5が自重で前後に移動してしまうことのないように、棒状部材5が圧入された状態となっている。
(第2の実施の形態の主な効果)
上述したように、ICタグ信号伝送器1Bの棒状部材5には、棒状部材5の長手方向に交差する方向に突出し、情報送受信装置100の操作者用の把持部104に添接可能な取付部としての把持部9が取り付けられている。
このように、ICタグ信号伝送器1Bに把持部9が取り付けられることで、把持部9を情報送受信装置100の把持部104に位置決めでき、操作者は、把持部9を把持部104と共に把持することができる。把持部9が把持部104と共に操作者により把持された状態で、棒状部材5は情報送受信装置100に一体的となる。棒状部材5と情報送受信装置100とが一体的になることで、情報送受信装置100の操作者は、情報送受信装置100を片手で把持し、棒状部材5の前端に配置される(第1アンテナ収容部6内に配置される)第1アンテナ2を、通信対象のICタグ200との通信領域内に配置させることができる。
棒状部材5は、スリーブ11に保持され、把持部9に対して棒状部材5の長手方向に沿う方向、すなわち前後方向に移動可能に取り付けられている。
棒状部材5がスリーブ11により前後方向に移動可能に保持されることで、第1アンテナ2の情報送受信装置100に対する前後の位置を調整することができる。
図3に示すICタグ信号伝送器1Bにおいては、把持部9は、情報送受信装置100の把持部104と共に操作者に把持されることで把持部104に固定される。把持部9を把持部104に取り付ける固定手段として面ファスナを備え、この面ファスナにより、把持部9を把持部104に対して取り付けても良い。固定手段としてねじを用い、第2アンテナ収容部10と把持部9とを締結してもよい。把持部9を面ファスナやねじ等の固定手段により固定することで、操作者が、把持部9と把持部104とを把持している際に、把持部9と把持部104とがずれてしまったり、把持部9を不注意で落下させてしまうことを防止できる。
(第3の実施の形態)
上述の各実施の形態のICタグ信号伝送器1AおよびICタグ信号伝送器1Bにおいては、第1アンテナ2と第2アンテナ3とを一対備える構成が示されている。第1アンテナ2と第2アンテナ3とは複数の対の構成としてもよい。たとえば、図4に示すように、第1アンテナ2と第2アンテナ3とは、第1アンテナ2Aと第2アンテナ3Aとで構成される一対と、第1アンテナ2Bと第2アンテナ3Bとで構成される一対との2対を備える構成とすることもできる。なお、以下の説明において、第1の実施の形態に係るICタグ信号伝送器1Aあるいは第2の実施の形態に係るICタグ信号伝送器1Bの部材と同様の部材については同一の符号を付し、その説明を省略または簡略化する。
第1アンテナ2が、第1アンテナ2Aと第1アンテナ2Bとの2つのアンテナで構成される場合、第1アンテナ2Aと第1アンテナ2Bとは、指向性を有する方向が互いに並列される配置とすることが好ましい。具体的には、ループアンテナである第1アンテナ2A,2Bは、第1アンテナ2Aのループ面と第1アンテナ2Bのループ面とが重ならないように、各アンテナのループ面に沿う方向に並置されることが好ましい。
このように第1アンテナ2Aと第1アンテナ2Bとが並置されることで、誘導電磁波を検出できる範囲および誘導電磁波を発生させることができる範囲を広くすることができる。つまり、ICタグ信号伝送器1A,1Bの通信領域が広くなる。ICタグ200は、小型化されるほど、一般に誘導電磁波を発生できる範囲が小さくなる。したがって、ICタグ200が小型化されるほど、第1アンテナ2をICタグ200との通信領域内に配置させることが難しくなる。しかしながら、第1アンテナ2Aと第1アンテナ2Bとを並置し、通信領域を広くすることで、第1アンテナ2をICタグ200との通信領域内に配置させ易くなる。
ICタグ200は、たとえば、自動車のシャシー・外装板・部品あるいは建築資材等、様々の部材等に埋め込んで使用することができる。埋め込まれるICタグ200に部材の情報(たとえば、特性や流通経路等)を記憶しておき、この情報を情報送受信装置100により読み出すことで部材の情報を知ることができる。また、部材に埋め込まれたICタグ200に、部材等に関する情報を記憶することができる。
部材等にICタグ200が埋め込まれた場合、埋め込まれた場所をマーキング等で表示すれば、ICタグ200が埋め込まれた位置を容易に見つけることができる。したがって、その表示に第1アンテナ2を近接させることで、第1アンテナ2とICタグ200とを近接させることができ、情報送受信装置100はICタグ200と通信し易くなる。しかしながら、部材等にマーキング等の表示が行われると、部材の美観が損なわれる等の理由で表示が行われないか、あるは目立ち難く表示されることがある。表示が行われない場合あるいは見難い場合、第1アンテナ2をICタグ200に近接させ難く、情報送受信装置100とICタグ200とは、通信を行い難い。また、ICタグ200の近辺と推定できる部分で、第1アンテナ2をジグザグに動かしてICタグ200を探索する操作が余儀なくされ、第1アンテナ2をICタグ200に近接させる作業に時間を要することがある。
しかしながら、本実施の形態のように、第1アンテナ2Aと第1アンテナ2Bを並列し通信領域を広くすることで、ICタグ200の埋め込み位置が判り難い場合であても、情報送受信装置100とICタグ200との通信が行い易くなる。
また、第2アンテナ3が、第2アンテナ3Aと第2アンテナ3Bとの2つのアンテナで構成され、これら2つのアンテナが偏波方向を揃えて(第2アンテナ3A,3Bはダイポールアンテナであるので平行に)配置される場合、第2アンテナ3Aと第2アンテナ3Bとは互いに干渉しないように間隔を開けて配置する必要がある。
該間隔は、広いほど干渉を抑えることができる。しかしながら、該間隔が広くなるほど、第2アンテナ3A,3Bの配置スペースは大きくなる。そこで、第2アンテナ3Aと第2アンテナ3Bとの間隔Dの長さを、第2アンテナ3で送受信される放射電磁波の波長の略1/4波長とすることが好ましい。間隔Dの長さを略1/4波長とすることで、アンテナ同士の干渉を抑えながら、第2アンテナ3A,3Bの配置の省スペース化を図ることができる。
間隔Dの長さとして略1/4波長の長さは、1/8波長より長く、1/2波長より短い(未満)の範囲である。間隔Dの長さが、1/8波長よりも長ければアンテナ同士の干渉を効果的に抑えることができる。一方、第2アンテナ3A,3Bの配置の省スペース化の観点から、間隔Dの長さは、1/2波長未満であることが好ましい。より好ましくは、間隔Dの長さを、1/4波長の±20%以内の長さとすることで、アンテナ同士の干渉が抑えられながら、かつ、第2アンテナ3A,3Bの配置の省スペース化が図られる。
図5に示すように、第2アンテナ3Aと第2アンテナ3Bとが偏波方向を違えて配置される場合には、互いにねじれの位置で直交させて配置させる。このように第2アンテナ3Aと第2アンテナ3Bとを互いにねじれの位置で直交させて配置することで、アンテナ同士の干渉を抑えながら、第2アンテナ3A,3Bの配置の省スペース化を図ることができる。なお、第2アンテナ3Aと第2アンテナ3Bとはねじれの位置に配置されているので、両者は離間していて接触していない。
図6の上段(A)に示すように、第1アンテナ2と第2アンテナ3とは、4対で構成することもできる。つまり、第1アンテナ2と第2アンテナ3とは、第1アンテナ2Aと第2アンテナ3Aとで構成される一対と、第1アンテナ2Bと第2アンテナ3Bとで構成される一対と、第1アンテナ2Cと第2アンテナ3Cとで構成される一対と、第1アンテナ2Dと第2アンテナ3Dとで構成される一対との4対を備える構成とすることもできる。
このように第1アンテナ2と第2アンテナ3とを4対のアンテナで構成する場合には、第1アンテナ2については、4つのアンテナを2つの組にして2組を互いに直角に交差するように配置する。具体的には、たとえば、第1アンテナ2Aと第1アンテナ2Bとの配列方向に対して、第1アンテナ2Cと第1アンテナ2Dとの配列方向を直交させる。すなわち、第1アンテナ2A,2B,2C,2Dは点中心に対して4方向に通信領域が広くなるように配置される。
図6の下段(B)に示すように、ICタグ200が埋め込まれた部材Bには、ICタグ200を囲むようにマークMが記されることがある。たとえば、約3mm角のICタグ200に対して、マークMは直径約2cmの円形を呈し、できるだけ情報送受信装置100の操作者だけが判るように目立ち難く記すことがある。操作者は、そのマークMを頼りに、そのマークM内に在るICタグ200を探り、第1アンテナ2をICタグ200に近接させる。図6(A)に示すように、第1アンテナ2A,2B,2C,2Dが、点中心に4方向に通信領域を広くするように配置されることにより、マークM内のICタグ200を探る手間を少なくして、第1アンテナ2をICタグ200に近接させることができる。つまり、第1アンテナ2を、ICタグ200との通信領域内に配置させ易くなる。
第2アンテナ3は、2つのアンテナを一組として略1/4波長(第2アンテナ3で送受信される放射電磁波の波長の略1/4波長)の間隔を開けて偏波方向を揃えて配置され、残りの2つのアンテナを一組として同じく略1/4波長の間隔を開けて偏波方向を揃えて配置されると共に、各組のアンテナ同士を互いにねじれの位置で直交させて配置されている。具体的には、たとえば、第2アンテナ3Aと第2アンテナ3Bとは、間隔Dの長さを略1/4波長とされ、かつ、偏波方向を揃えて(平行に)配置される。また、第2アンテナ3Cと第2アンテナ3Dについても、間隔Dの長さを略1/4波長とされ、かつ、偏波方向を揃えて(平行に)配置される。そして、第2アンテナ3A,3Bの組と、第2アンテナ3C,3Dの組とが互いにねじれの位置で直交させて配置される。
このように第2アンテナ3A,3B,3C,3Dが配置されることで、アンテナ同士の干渉を抑えながら、第2アンテナ3A,3B,3C,3Dの配置の省スペース化を図ることができる。
なお、図7に示すように、第2アンテナ3は、第2アンテナ3A,3B,3C,3Dの偏波方向を揃えて(平行に)一列に配列し、互いに隣接する間隔Dの長さを略1/4波長として配置する構成としてもよい。しかしながら、図6(A)に示すように、2つのアンテナを一組とした2組のアンテナを互いにねじれの位置で直交させて配置することで、第2アンテナ3の配置の省スペース化を図ることができる。
図8に示すように、第1アンテナ2は、第1アンテナ2A,2B,2C,2Dを、各アンテナの指向性の方向を互いに並列させ一列に配列させる構成としてもよい。第1アンテナ2は、第1アンテナ2A,2B,2C,2Dをこのように配置した場合には、第1アンテナ2を、第1アンテナ2A,2B,2C,2Dを配列の方向と直交する方向Hに移動させることで第1アンテナ2の単位移動距離当たりの走査面積を広くできる。つまり、図6(A),7に示される第1アンテナ2A,2B,2C,2Dの配置の第1アンテナ2を移動させたときの単位移動距離当たりの走査面積に比べて、図8に示すように第1アンテナ2A,2B,2C,2Dの配置とした方が、第1アンテナ2の単位移動距離当たりの走査面積を広くすることができる。これにより、第1アンテナ2をICタグ200との通信領域内に配置させ易くなる。
図4から図8に示すように、ICタグ信号伝送器1A,1Bには、第1アンテナ2と、第2アンテ3と、信号伝送線4とがそれぞれ複数備えられている。そして、第1アンテナ2を構成する複数のアンテナ(図4においては、第1アンテナ2A,2B、図6,7,8においては第1アンテナ2A,2B,2C,2D)は、各アンテナの指向性を有する方向が互いに並列されるように配置されている。
このように、第1アンテナ2を構成する複数のアンテナが、各アンテナの指向性を有する方向が互いに並列されることで、第1アンテナ2が誘導電磁波を検出できる範囲および誘導電磁波を発生させることができる範囲を広くすることができ、ICタグ信号伝送器1A,1Bの通信領域が広くなる。
図4から図8に示すように、ICタグ信号伝送器1A,1Bに備えられる第2アンテ3は複数のアンテナを有する。これらの複数のアンテナ(図4においては、第2アンテナ3A,3B、図6,7,8においては第2アンテナ3A,3B,3C,3D)は、偏波方向を揃えて配置される場合には、互いに略1/4波長(第2アンテナ3で送受信される放射電磁波の波長の略1/4波長)の間隔を開けて配置され、偏波方向を違えて配置する場合には、互いにねじれの位置で直交させて配置されている。
このように、第2アンテナを構成する複数のアンテナのうち、偏波方向を揃えて配置されるアンテナ同士については、互いの間隔を略1/4波長開けられることで、アンテナ同士の干渉を抑えながら、第2アンテナ3の配置の省スペース化を図ることができる。また、偏波方向を違えて配置されるアンテナ同士については、互いにねじれの位置で直交させて配置されることで、アンテナ同士の干渉を抑えながら、第2アンテナ3の配置の省スペース化を図ることができる。
上述の各実施の形態において、第1アンテナ2には、ループアンテナが用いられているが、ループアンテナに限らずダイポールアンテナ等の他の形状のアンテナを使用することもできる。しかしながら、第1アンテナ2にループアンテナを用いることで、ICタグ200と誘導電磁波による通信を行い易い。第1アンテナ2は、ループの大きさを、ICタグ200に内蔵されているループアンテナのループの大きさと同程度かあるいはやや大きめな構成とすることで、より通信が行い易くなる。
たとえば、図9に示すように、ICタグ200が、炭素繊維を格子状に編み込んだ編組布(炭素繊維編組布)Cに埋め込まれることがある。この場合、ICタグ200に発生する誘導電磁波は、繊維に沿う方向に沿って広がる傾向がある。つまり、ICタグ200に発生する誘導電磁波は、領域Eのように、ICタグ200を中心に繊維の方向に沿って十字状に広がる。したがって、第1アンテナ2をループアンテナとすることで、ICタグ200から発生する誘導電磁波を検出し易くなる。特に、図6(A),7に示すように、4つのループアンテナを2つずつの組にして、2組を互いに直角に交差するように配置した場合には、ICタグ200を中心に十字状に広がる領域Eの誘導電磁波を好適に検出することができる。
また、上述の各実施の形態において、第2アンテナ3には、ダイポールアンテナが用いられているが、ダイポールアンテナに限らずループアンテナ等の他の形状のアンテナを使用することもできる。しかしながら、第2アンテナ3にダイポールアンテナを用いることで、情報送受信装置100側のアンテナ101と放射電磁波による通信を行い易い。
(第4の実施の形態)
ICタグ信号伝送器1A,1Bは、図4から図8に示す第1アンテナ2、第2アンテナ3および信号伝送線4を、図10の上段(A)に示すようにツイストペア線13を用いて構成してもよい。図10(A)に示すように、ツイストペア線13は、互いに撚り合される2本の被覆導線13A,13Bを有し、前端側に第1ループアンテナ連14Aと第2ループアンテナ連14Bとが第1アンテナとして形成され、後端側に第2アンテナとしてのダイポールアンテナ15が形成される。第1ループアンテナ連14Aおよび第2ループアンテナ連14Bと、ダイポールアンテナ15との間の部分は、信号伝送線4として形成される。なお、被覆導線13A,13Bは、内部に不図示の芯線である導線が通され、その導線の周囲が絶縁体により被覆されている。
第1ループアンテナ連14Aは、被覆導線13Aの前端側にループ面が重ならないように複数のループアンテナ部16Aが直列に形成されている。被覆導線13Aの前側を折り返し、折り返されて二重になった被覆導線13Aを交互に交差させて複数のループアンテナ部16Aを形成することで第1ループアンテナ連14Aは形成される。
第2ループアンテナ連14Bも、第1ループアンテナ連14Aと同様に被覆導線13Bの前端側にループ面が重ならないように複数のループアンテナ部16Bが直列に形成されている。第2ループアンテナ連14Bも第1ループアンテナ連14Aと同様に、被覆導線13Bの前側を折り返し、折り返されて二重になった被覆導線13Bを交互に交差させて複数のループアンテナ部16Bが形成される。
第1ループアンテナ連14Aと第2ループアンテナ連14Bとは、ループアンテナ部16Aのループとループアンテナ部16Bのループとが重なるように配置され、被覆導線13Aの先端13ASと被覆導線13Bの先端13BSとは電気的に接続されている。ツイストペア線13の後端側は、アンテナ101と通信する第2アンテナとしてのダイポールアンテナ15として形成されている。
上述の構成を有するICタグ信号伝送器1A,1Bは、一本のツイストペア線13により、第1アンテナとしての第1ループアンテナ連14A,14Bと、第2アンテナとしてのダイポールアンテナ15と、第1ループアンテナ連14A,14Bとダイポールアンテナ15とを接続する信号伝送線4とが形成されている。そのため、信号伝送線に同軸ケーブルを用いる場合に比べて、ICタグ信号伝送器1A,1Bの構成が簡略化されている。
第1ループアンテナ連14Aは、被覆導線13Aの前端側にループ面が重ならないように複数のループアンテナ部16Aが直列に形成されている。つまり、ループアンテナ部16Aは、指向性を有する方向が互いに並列されている。また、第1ループアンテナ連14Bも、被覆導線13Bの前端側にループ面が重ならないように複数のループアンテナ部16が直列に形成され、ループアンテナ部16は、指向性を有する方向が互いに並列されている。したがって、第1ループアンテナ連14A,14Bが誘導電磁波を検出できる範囲、および誘導電磁波を発生させることができる範囲を広くすることができ、ICタグ信号伝送器1A,1Bの通信領域が広くなる。また、第1ループアンテナ連14Aと第1ループアンテナ連14Bとは、ループアンテナ部16Aのループとループアンテナ部16のループとが重なるように配置されることで、誘導電磁波の検出感度が向上される。
なお、図10(A)においては、第1ループアンテナ連14Aは、複数のループアンテナ部16Aとして2つのループアンテナ部16Aを有し、また第1ループアンテナ連14Bも、複数のループアンテナ部16として2つのループアンテナ部16を有する例を示している。ループアンテナ部16A,16Bの数は2つに限らず、3以上であってもよい。また、ダイポールアンテナ15は、図10の下段(B)に示すように、折り曲げることで、ダイポールアンテナ15の長さを狭める構成としてもよい。なお、ループアンテナ部16A,16Bは、それぞれ1個とし、1個のループアンテナ部16Aと1個のループアンテナ部16Bとが互いに並列される構成としてもよい。
上述の各実施の形態において、第1アンテナ2の大きさは、UHF帯920MHzの場合、ループの直径が約4mmから約10mmが好ましい。また、第2アンテナ3の大きさは、UHF帯920MHzの場合、半波長のダイポールアンテナをまっすぐ伸ばした状態では約16cmの長さが好ましい。図10(B)のようにダイポールアンテナの両端をそれぞれ折り曲げて実質的長さを短縮することが可能である。たとえば、長さ16cmのダイポールアンテナの両端を折り曲げることで、約6cmに短縮することもできる。いずれもダイポール基調のアンテナに属することとする。
上述の各実施の形態においては、情報送受信装置100とICタグ200とは、ICタグ200に対して情報の書き込みおよび読み込みが可能な例が示されている。しかしながら、書き込み、あるいは読み込みの何れか一方が可能な構成であってもよい。
また、情報送受信装置100は、アンテナ101から円偏波の放射電磁波を放射および受信する例を示したが、直線偏波の放射電磁波を放射および受信する構成としてもよい。この場合には、アンテナ101の偏波方向と第2アンテナ3の偏波方向とが揃うように、第2アンテナ3が情報送受信装置100に配置されることが好ましい。
棒状部材5は、樹脂で形成される例を示したが、金属部材であってもよい。この場合には、信号伝送線としては、同軸ケーブルを用いることが好ましい。
また、第1アンテナ収容部6は、内部に樹脂などを充填し中実の構成としてもよい。中実とすることで、内部に水が溜まることを防止でき、第1アンテナ2に水が付着することで生じ易い電波の水膜減衰を防止できる。また、第2アンテナ収容部7,10は、内部に樹脂などを充填し中実の構成としてもよい。中実とすることで、内部に水が溜まることを防止でき、第2アンテナ3に水が付着することにより生じ易い電波の水膜減衰を防止できる。
1A,1B …ICタグ信号伝送器
2,2A,2B,2C,2D … 第1アンテナ
3,3A,3B,3C,3D … 第2アンテナ
4 … 信号伝送線
5 … 棒状部材
7 … 第2アンテナ収容部(取付部)
9 … 把持部(取付部)
13 … ツイストペア(信号伝送線)
14A … 第1ループアンテナ連(第1アンテナ)
14B … 第2ループアンテナ連(第1アンテナ)
100 … 情報送受信装置
105 … アンテナ収容部
200 … ICタグ

Claims (9)

  1. ICタグと前記ICタグに対して通信を行う情報送受信装置との間で相互の信号を伝送するICタグ信号伝送器において、
    前記ICタグとの間で誘導電磁波を送受信することができる第1アンテナと、
    前記情報送受信装置との間で放射電磁波を送受信することができる第2アンテナと、
    前記第1アンテナと前記第2アンテナとを接続し信号を伝送する信号伝送線と、
    前記第1アンテナが一端側に取り付けられる棒状部材と、
    を有し、
    前記信号伝送線は、2本の被覆導線を撚り合せたツイストペア線であり、
    前記第1アンテナは、
    一方の被覆導線の一端側に、ループ面が重ならないように複数のループアンテナ部が直列に形成された第1ループアンテナ連と、他方の被覆導線の一端側に、ループ面が重ならないように複数のループアンテナ部が直列に形成された第2ループアンテナ連とが、互いのループ部を重ねて配置されている、
    ことを特徴とするICタグ信号伝送器。
  2. 請求項1に記載のICタグ信号伝送器において、
    前記棒状部材は、他端側に前記棒状部材を前記情報送受信装置に取り付ける取付部を有する、
    ことを特徴とするICタグ信号伝送器。
  3. 請求項2に記載のICタグ信号伝送器において、
    前記取付部には、前記第2アンテナが保持され、前記取付部は、前記情報送受信装置に備えられるアンテナ収容部に対して取り付けられる、
    ことを特徴とするICタグ信号伝送器。
  4. 請求項2に記載のICタグ信号伝送器において、
    前記取付部は、前記棒状部材から該棒状部材の長手方向に交差する方向に突出し、前記情報送受信装置の操作者用の把持部に添接可能である、
    ことを特徴とするICタグ信号伝送器。
  5. 請求項4に記載のICタグ信号伝送器において、
    前記棒状部材は、前記取付部に対して、前記棒状部材の長手方向に沿う方向に移動可能に取り付けられている、
    ことを特徴とするICタグ信号伝送器。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のICタグ信号伝送器において、
    前記第1アンテナ、前記第2アンテナおよび前記信号伝送線はそれぞれ複数備えられ、
    前記複数の第1アンテナは、各アンテナの指向性を有する方向が互いに並列されるように配置される、
    ことを特徴とするICタグ信号伝送器。
  7. 請求項6に記載のICタグ信号伝送器において、
    前記複数の第2アンテナが、偏波方向を揃えて配置される場合には、前記複数の第2アンテナは、互いの間隔を前記第2アンテナの放射電磁波の波長の略1/4波長の長さ開けて配置され、
    前記複数の第2アンテナが、偏波方向を違えて配置される場合には、前記複数の第2アンテナは、互いにねじれの位置で直交させて配置される、
    ことを特徴とするICタグ信号伝送器。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のICタグ信号伝送器において、
    前記第1アンテナはループアンテナである、
    ことを特徴とするICタグ信号伝送器。
  9. ICタグと前記ICタグに対して通信を行う情報送受信装置において、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載のICタグ信号伝送器を備えることを特徴とする情報送受信装置。
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