JP6342479B2 - 検査プローブ、検査システム、及び検査方法 - Google Patents

検査プローブ、検査システム、及び検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、検査対象物の表面又は内部のきずや材質変化などを磁場を利用して検出する検査プローブ、検査システム、及び検査方法に関する。
磁場を利用した非破壊検査では、励磁コイルに電流(励磁電流)を通電することにより発生させた磁場、或いは、永久磁石から発生する磁場を検査対象物(被検査体)である金属材料に作用させ、その磁場によって被検査体に生じる磁場分布の差異を検知することにより、被検査体の表面又は内部のきずや材質変化(特性変化)など(以下、きずや材質変化などをまとめて「きず」と称する)を検出するものである。
磁場を利用した非破壊検査法の代表的な手法としては、例えば、漏洩磁束法や渦電流探傷法などが知られている。漏洩磁束法では、時間的に変化しない直流磁場や低周波の励磁による磁場(磁束)を被検査体の金属材料(被検査体金属)の内部に浸透させ、きず付近で被検査体金属から漏れ出す磁束(漏れ磁束、漏れ磁場などと称される場合もある)を磁気センサで検出することによりきずを検知する。また、渦電流探傷法では、渦電流プローブと呼ばれるプローブの励磁コイルに時間的に変動する電流を供給して時間的に変動する磁束を生成し、そのプローブを被検査体金属に近接させることによって被検査体金属に渦電流を発生させ、磁気センサで得られる検出信号から渦電流の変化を検出することによりきずを検知している。
また、磁場を利用した非破壊検査に係る技術として、例えば、特許文献1(米国特許第5053704号明細書)には、目的の素材に電磁場を作用させて渦電流を生じさせ、磁気光学効果を有する磁性薄膜(磁気光学薄膜センサ)を用いて被検査体をカメラ等で撮像することにより目的の素材の付近の磁場の様子を撮像し、その様子からきずを検知しようとする欠陥検出装置に関する技術が開示されている。
米国特許第5053704号明細書
しかしながら、上記従来技術には以下のような問題点がある。
すなわち、上記従来技術のように、被検査体金属から漏れ出す磁束を検出する技術の場合、被検査体金属に作用する磁束の向きときずの形状との相対的な関係によって、漏れ磁束の程度が大きく異なる場合があるため、同程度のきずであってもその方向によっては検出感度が著しく低下する場合があった。
また、上記従来技術のように、磁気光学薄膜センサの直下に励磁コイルを配置する場合、励磁コイルを厚くするほど磁気光学薄膜センサと被検査体との距離(リフトオフ)が増大し、検出感度が低下してしまうという問題があった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、きずの形状や励磁コイルの厚みによらず検出感度の低下を抑制することができる検査プローブ、検査システム、及び検査方法に関する。
上記目的を達成するために、本発明は、2つ以上の励磁コイルを有し、被検査体に対向する磁脚を円周上に等間隔に配置した磁化器を用いて励磁方角を制御する励磁方角制御手段と、前記磁化器の磁脚が配置される前記円周の内側の領域に配置される磁気光学薄膜センサと、前記磁気光学薄膜センサを用いて磁場画像データを取得する磁場画像取得手段とを備えたものとする。
本発明によれば、きずの形状や励磁コイルの厚みによらず検出感度の低下を抑制することができる。
本発明の一実施の形態に係る検査プローブ及び検査システムの全体構成を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態による検査プローブのブロック図である。 本発明の一実施形態による検査プローブの斜視図である。 本発明の一実施形態による検査プローブの断面図である。 本発明の一実施形態による検査形態の斜視図である。 本発明の一実施形態による磁場検知の原理を示す図である。 本発明の一実施形態による磁場検知の原理を示す図である。 本発明の一実施形態による磁場検知の形態を示す図である。 本発明の一実施形態による磁場検知の形態を示す図である。 本発明の一実施形態による検査プローブの分解図である。 本発明の一実施形態による検査プローブの分解図である。 本発明の一実施形態による検査プローブの分解図である。 本発明の一実施形態による検査プローブの分解図である。 本発明の一実施形態による検査プローブの励磁電流と磁束の流れの一例を示す図である。 本発明の一実施形態による検査プローブの励磁電流と磁束の流れの一例を示す図である。 本発明の一実施形態による検査プローブの励磁電流と磁束の流れの一例を示す図である。 本発明の一実施形態による検査プローブの励磁電流と磁束の流れの一例を示す図である。 本発明の一実施形態による検査プローブの励磁電流と磁束の流れの一例を示す図である。 本発明の一実施形態による画像データの一例を示す図である。 本発明の一実施形態による画像データの一例を示す図である。 本発明の一実施形態による画像データの一例を示す図である。 本発明の一実施形態による画像データの一例を示す図である。 本発明の一実施形態による画像データの一例を示す図である。 本発明の一実施形態による画像データの一例を示す図である。 本発明の一実施形態による画像データの一例を示す図である。 本発明の一実施形態による画像データの一例を示す図である。 本発明の一実施形態による画像データの一例を示す図である。 本発明の一実施形態による検査システムのブロック図である。 本発明の一実施形態による磁場画像データを示す説明図である。 本発明の一実施形態による磁場画像データを示す説明図である。 本発明の一実施形態による磁場画像データを示す説明図である。 本発明の一実施形態による磁場画像データを示す説明図である。 本発明の一実施形態による検査システムのブロック図である。 本発明の一実施形態による画像演算を示す説明図である。 本発明の一実施形態による画像演算を示す説明図である。 本発明の一実施形態による画像演算を示す説明図である。 本発明の一実施形態による画像演算を示す説明図である。 本発明の一実施形態による画像演算を示す説明図である。 本発明の一実施形態による検査画像の一例を示す図である。 本発明の一実施形態による検査画像の一例を示す図である。 本発明の一実施形態による検査画像の一例を示す図である。 本発明の一実施形態による検査画像の一例を示す図である。 本発明の一実施形態による検査の流れを示すフローチャートの一例である。 本発明の一実施形態による表示画面および入力画面の一例である。
本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施の形態に係る検査プローブ及び検査システムの全体構成を概略的に示す機能ブロック図であり、図2は検査プローブに係る機能の詳細を示す機能ブロック図である。また、図3及び図4は、検査プローブの要部をその周辺構成と併せて模式的に示す図である。また、図5は、検査システムによる被検査体の検査形態の一例を示す図である。
図1〜図4において、検査システム100は、光学送信系113、磁気光学薄膜センサ112、光学受信系114、及び磁化器111を備えた検査プローブ110と、磁場画像取得手段121、検査画像構成手段122、検査画像表示手段123、入力デバイス124、及び励磁方角制御手段125を備えた計測器120とから概略構成されている。
光学送信系113は、磁気光学薄膜センサ112に検査に用いる光を照射するためのものであり、入射光源113aと、入射光源113aからの光を調整して磁気光学薄膜センサ112上に結像する送信系レンズ113bと、送信系レンズ113bを介した光を直線偏波に調整する偏光子113cと、偏光子113cを介した光の進行方向を磁気光学薄膜センサ112の方向に変更するハーフミラー113dとを備えている。
光学受信系114は、磁化器111を構成する円環コア115の開口部115aの同軸上に配置され、磁気光学薄膜センサ112で反射した光を透過させるハーフミラー113d(光学送信系113におけるハーフミラー113dの透過機能に相当)と、ハーフミラー113dを透過した光の焦点を調整する受信系レンズ114aと、受信系レンズ114aを介した光を偏向角に応じて光の強度に変換する検光子114bと、検光子114bを介した光を受信するカメラ114c(CCCカメラ、フォトダイオードなどの2次元の光受信デバイス)とを備えている。
磁化器111は、2つ以上の励磁コイル111a〜111dを有し、磁脚配置の基準となる円周を被検査体300の検査面に平行に想定した場合に、被検査体300に対向する磁脚を円周上に等間隔に配置して構成されている。磁化器111は、磁性体で形成された円関係上の円環コア115と、円環コア115に連結された磁性材料の磁心である磁性体コア116に巻線された励磁コイル111a〜111d(図2中の励磁コイル1〜N)とから構成されており、励磁方角制御手段125からの励磁電流によりそれぞれ駆動される。
磁気光学薄膜センサ112は磁化器111から被検査体300に照射された磁束が被検査体の表面又は内部のきずや材質変化(特性変化)など(以下、きずや材質変化などをまとめて「きず」と称する)に起因して通過経路を変え、被検査体300の表面に作用した場合、すなわち、きずによって生じる漏洩磁束の直上周辺の磁場が強くなった場合に、その磁束によって光学的特性が変化するものであり、被検査体300表面の磁場分布を光学的特性の変化として転写する。磁気光学薄膜センサ112は、磁化器111の磁脚が配置される上記円周の内部、かつ、磁脚の下端を含む平面の上方近傍に平面に沿うように配置されている。
本実施の形態では、磁性体コア116に巻線された励磁コイル111a〜111dに交流(又は直流)の励磁電流を流したときに発生する磁束を被検査体300に照射し、被検査体300のきずによって影響を受ける磁場分布を検査プローブ110によって磁気光学薄膜センサ112に転写し、光を使って読み出すことにより、被検査体300のきずの検出を行う。つまり、磁場分布の変化によって磁気光学薄膜センサ112でおこるファラデー効果、すなわち偏光角の回転の情報を、偏光子113cを介した光を磁気光学薄膜センサ112に照射したときの反射光を検光子114を介して光受信デバイス114cで受光することにより取得する。磁気光学薄膜センサ112の表面で反射した光は、光学受信系114により画像として取得され、後述する磁場画像取得手段121でデータ化される。
測定器120の励磁方角制御手段125は、磁化器111を用いて励磁方角を制御するものであり、磁化器111を構成する複数の励磁コイル111a〜111nのそれぞれに励磁電流を供給する複数の励磁電源(励磁電源1〜励磁電源N)を有する励磁部126と、励磁部126が供給する励磁電流の波形を電気角情報に基づいて生成する複数の波形発生器(波形発生器1〜波形発生器N)を有する波形発生部127と、磁化器111による励磁方向によって励磁電流の波形の電気角情報を波形発生部127及び磁場画像取得手段121に送信する電気角情報送信部128とを備えている。
電気角情報送信部128は、複数の励磁コイルを駆動する際に、検査時の励磁方角を変更するため、各励磁コイル111a〜111dに供給される励磁電流の位相に遅延制御を施すための電気角情報を波形発生部127及び磁場画像取得手段121に送る。電気角情報は、励磁コイル111a〜111dの個数Nに依存して決まる。
ここで、本実施の形態における検査処理の動作の概要を図5を参照しつつ説明する。
図5に示すように、検査処理において、検査プローブ110は、被検査体300の上に設置される。被検査体300にきずがある場合には、検査プローブ110により、きずが検出される。きずの検出には、磁場情報を電気信号に変換する磁場検出素子として磁気光学効果をもたらす磁気光学薄膜センサ112を用いている。本実施の形態における磁場検査法は、漏洩磁束法や渦電流検査法のように、被検査体(金属)300に直流ないし、交流の磁場を照射し、きず(き裂や材料変化)に伴う磁場の差異を磁場検出素子(磁気光学薄膜センサ112)で検出する。
励磁方角制御手段125は、複数の励磁コイル111a〜111dから成る磁化器111の各励磁コイル111a〜111dに供給する励磁電流を制御することにより、検査時の励磁方角を変更する。各励磁コイル111a〜111に励磁部126の各励磁電源からそれぞれ供給される励磁電流は、波形発生部127から励磁部126の励磁電源に入力する励磁電流波形で制御する。電気角情報送信部128は、複数の励磁コイル111a〜111dを駆動する際に、各励磁コイルに続く波形発生器の位相に遅延制御を施すために、コイルの個数に依存して決まる電気角情報を波形発生部127の各波形発生器に送る。
磁場画像取得手段121は、磁気光学薄膜センサ112で感知した磁場分布を光を用いて読み出し、CCDカメラやフォトダイオードなどの2次元の光受信デバイス114cを用いて画像データとして取得し磁場画像データ記憶部(後述)に記憶する。入射光源113aから発生した光は、偏光子113cを介して直線偏光され、ハーフミラー113dを介して被検査体300上に設置された磁気光学薄膜センサ112に照射される。
磁化器111から被検査体300に照射された磁場は、被検査体にきず(欠陥や材質変化)などが存在する周辺において変化し、その変化分が磁気光学薄膜センサにおける磁場分布を変化させる。おの磁場分布の変化は、磁気光学薄膜センサ112においてファラデー効果と呼ばれる光の偏光角の変動現象を起こす。
そして、ファラデー効果の影響を受けた光をカメラ114cで撮影し、その磁場画像データが磁場画像取得手段121の磁場画像データ記憶部(後述)に記憶される。また、磁場画像データの取得と同時に、カメラ114cで撮影した時刻をタイマーなどを利用して計測し、磁場画像取得手段121の撮影時刻記憶部(記憶部(後述)に保存する。保存された磁場画像データおよび撮影時刻は、ディスプレイ、モニタ画面などの表示器(表示手段)で表示される。
図6は、本実施の形態で用いる磁気光学効果を説明する図であり、図7は磁気光学効果における磁性薄膜の膜厚と偏光角の回転の関係を説明する図である。
図6に示すように、直線偏光された入射光が、磁気光学効果を起こす磁性薄膜を通過したのちこの薄膜に照射されている磁場(磁束)によって磁化が変化し、光の偏光角が回転した出力光が得られるものである。
ここで、磁性薄膜に通過する光の距離が長ければ長いほど、ファラデー効果による偏光角の回転がつづくため、磁性薄膜に同一磁場強度を与えたとき、磁性薄膜の膜厚が厚ければ厚いほど、偏光角の回転が大きくなる。すなわち、磁場強度に対して感度が高くなる。
図7は、磁性薄膜の膜厚と偏光角の回転の関係を示している。膜厚(横軸が示す磁性薄膜の厚さ)に対して、縦軸に示す回転角は増加する傾向にある。したがって、高感度の磁性薄膜にするためには、膜厚を厚くする。また、磁性薄膜に対して、膜厚方向に通過させる磁束の量もしくは磁束密度で、撮影される磁場分布の画像コントラストが決まる。
図8は、被検査体に作用する磁束ときずとの関係を説明する図であり、図8Aはきずと磁気光学薄膜センサが検知する磁束との関係を、図8Bは被検査体のきずの位置をプローブで撮影した場合の磁場像の一例を示す図である。
図8Aにおいて、被検査体300に磁束が左側から右側に流れる場合、きず300a周辺で被検査体300の外側に磁束が漏れる。エネルギー最小の原理に従い、きずより漏洩する磁束は、なるべく被検査体を流れようとするため、被検査体の上部方向へ流れた後、被検査体300内へ戻るため、下方向へ流れる。このとき、きず300a直上に設置されている磁気光学薄膜センサ112では、無磁場時のファラデー回転角に対して、正方向と、負方向に回転角変化が起こる領域が存在する。
図8Bでは、きず300aが存在する時に被検査面上に磁気光学薄膜センサ112を設置し、映像化される磁場分布の一例を模式的に示している。
図8Bの磁場像で示すように、きずを境に白(正方向:+)と、黒(負方向:−)とが対となるように画像コントラストが形成される。磁束の流れ方向ときずの形状との関係によっては、磁束の漏れる範囲が異なる。すなわち、きずの長手方向に対して、直交した磁束の流れでは、漏れ磁束の範囲が大きい。一方で、きずの長手方向に対して、平行した磁束の流れでは、漏れ磁束の範囲が小さい。これは、流す磁束の方向によってきずの領域に対し画像コントラストが変化する面積が極端に小さくなる。
本実施の形態では、全方向に対して一定の磁場強度をもつ回転磁場を生成するため、励磁コイル数が奇数である奇数次の平衡多相交流で磁場を生成している。
図9は、磁化器の構造を概略的に示す図である。
図9A及び図9Bは、三相の磁化器の構造の一例を示す図であり、図9Aは斜視図、図9Bは分解図をそれぞれ示している。
図9A及び図9Bにおいて、磁化器10は、三個の磁性体コア16をそれぞれコイル巻線軸としてコイル巻線されており、円環状リング15の磁性体を共通磁路として接続されている。この円環状リング15の中空部15aは、磁化器10の下部に設置する磁気光学薄膜センサ12を直上から観察可能とするために施されており、検査範囲もしくは、カメラの視野に応じて内径が設計される。
各励磁コイル11は、円環状リング12の円周を励磁コイル11の個数で等距離分割した間隔で配置される。これにより、磁場方向に依存する強度ムラを低減させることがでる。特に、円形の場合(360度)/(励磁コイル数)、三相の例では、(360度)/3=120度の等角度に配置される。
また、図9C及び図9Dは、三相の磁化器の構造の他の例を示す図であり、図9Dは斜視図、図9Bは分解図をそれぞれ示している。
図9C及び図9Dにおいて、磁化器111は、三個の磁性体コア116をそれぞれコイル巻線軸としてコイル巻線されており、円環状リング115の磁性体を共通磁路として接続されている。磁性体コア116及び励磁コイル111a〜111dの光軸に垂直な面における断面形状は、光軸を囲む扇形状となるよう形勢されており、磁化器111の磁脚の観察部への近接とカメラの視野確保との両方が確保される。この円環状リング115の中空部115aは、磁化器111の下部に設置する磁気光学薄膜センサ112を直上から観察可能とするために施されており、検査範囲もしくは、カメラの視野に応じて内径が設計される。
なお、本実施の形態では、三相の磁化器を用いる場合を例示して説明するが、奇数相であれば良く、五相、七相など、三相以上の奇数相についても本実施の形態と同様に用いることができる。
図10Aは、三相の磁化器の各励磁コイルに通電される励磁電流振幅を時間展開したグラフを示す図であり、図10B〜図10Eは、被検査体表面に生成される磁束の分布の時間変化のシミュレーション結果の一例を示す図である。
図10において、励磁の周期T(秒)とする場合、例えば、電流波形20に対し、電流波形21は、T/3、電流波形22は、2T/3位相が遅延した電流を示している。このような励磁電流を用いて三相の磁化器により磁場を生成すると、磁化器の中央部で回転磁場が生成される。図10Bは、図10Aにおける時間(t=0)の場合の磁束の様子を示す図であり、図10Cは時間(t=T/5)、図10Dは時間(t=2T/5)、図10Eは時間(t=4T/5)の場合の磁束の様子を示す図である。図中において、全方向に対して一定の磁場強度をもつ回転磁場が生成されていることがわかる。
図11A〜図11Dは、磁化器による回転磁場で撮影される磁場像を等高線で示した図である。図11A〜図11Dでは、画像の中央部にきず(欠陥)が存在すると設定した場合のシミュレーション結果を示しており、図11Aは電気角が0degの場合、図11Bは電気角が60degの場合、図11Cは電気角が90degの場合、図11Dは電気角が140degの場合をそれぞれ示している。図11A〜図11Dからわかるように、回転磁場によって磁束の方角が変更されることから、きずを境に正負の模様が一回転回る画像が連続的に観察される。
このような画像は、カメラによって取得され、図11Eに示すように、各画素が数値データを有するデジタル画像データとして取り扱うことが可能である。
また、図11F〜図11Iは、図11A〜図11Dと異なる形状のきず(欠陥)が画像の中央部に存在すると設定した場合のシミュレーション結果を示す図であり、図11Fは電気角が0degの場合、図11Gは電気角が36degの場合、図11Hは電気角が92degの場合、図11Iは電気角が196degの場合をそれぞれ示している。
次に、図12〜図17を用いて、検査システムによる検査画像について説明する。
図12は、本実施の形態に係る検査システムの機能ブロック図であり、特に画像の処理に関する部分を抜き出して示すものである。
光学受信系114のカメラ114cによって取得された画像は、測定器120に送られ、磁場画像取得手段121における磁場画像データ生成部121aのデジタイザ121c等でデータ化される。このとき、画像データは、図11Eに示したように正数の2次元配列として扱われる。一方、磁場は、正負の値、すなわち極性をもつため、検査画像構成手段122では、この極性の性質を用いて処理するため、デジタイザ121cでデジタル化したデータは、メモリ121bに格納後、磁場極性平衡データ値抽出手段121eのビット数拡大メモリ121fでビット数を拡大し、差分演算部121gでビット数拡大前の画像と差分演算される。演算された画像は、取得された時刻や励磁の電気角とともに磁場画像データ記憶部121hに記憶される。その後、きずの検出、材質の変化の検出を容易にするための検査画像を構成するために、検査画像構成手段122において、磁場画像データと、電気角情報(位相)と、検査員などが入力デバイス124より指定する検査条件の情報とを用いて検査画像のデータが構成される。
図13A〜図13Dは、磁場極性平衡データ値抽出手段の処理内容を説明する図である。
磁場極性平衡データ値抽出手段121eは、磁場の極性を再現、もしくは模擬するためのものである。磁場極性平衡データ値抽出手段121eでは、まず、健全部のデータとして、図13Aに示す基準静止画像を取得し、メモリに格納する。通常の画像データの場合、階調は、0〜255の値であり、このなかに磁場の極性が表現される。図13Bに示すように、被検査体300にきずがある場合の検査画像を見てみると、0〜255の間のある一定の値を境に、上凸と下凸のパターンとして画像が構成される。このとき、基準静止画像(図13A)と検査画像(図13B)での境の値は、ほぼ一致する。そこで、差分演算部121gにおいて、検査画像の数値データから、基準静止画像のデータを差分処理することにより、正負の境がほぼ0値付近になり、磁場画像データとすることができる。なお、このデータを画像データとして表示するときには、図13C及び図13Dで示すように、一定値の値を加算することにより、すべてのデータ値が正の値になるように整理することで一般的な画像データフォーマットとして扱うことが可能である。
図14は、検査画像構成手段の機能について、関連機能とともに抜き出して示す機能ブロック図である。
図14において、検査画像構成手段122は、磁場極性平衡データ値抽出手段121e(図13等参照)で生成した磁場画像データと、励磁方角制御手段125で得られる取得画像の電気角情報に基づき、位相シフト画像データ演算部122bで位相シフト演算を施して、検査画像を生成する。
磁場画像データは、極性の情報を含む磁場分布のデータであり、各電気角の情報を演算することで、全励磁方向のデータを総合して評価し、欠陥位置の特定が容易になる演算をすることができる(図8B等参照)。各電器各における磁場画像データについて、単純なデータの加算をした場合には、磁束の方向が逆方向になった場合のデータを加算するとデータ値が相殺されてしまうため、電気角に応じて画像データを変換したのち、加算演算しなければならない。そこで、位相シフト画像データ生成部122bにおいて、磁場画像取得手段121の撮影時刻記憶部121bから位相情報30を取得するとともに、磁場画像データ記憶部121hから画像情報31し、磁場画像データを振幅値として、電気角に応じた位相のシフト演算(位相シフト演算32)を施し、加算することで、この相殺する現象に対処する。
位相シフト画像データ生成部122bで用いる位相シフト係数は下記(式1)で表される。
(位相シフト係数)=A×exp(i×θ(t)) ・・・ (式1)
上記(式1)において、Aは画像の振幅値、iは虚数単位、θ(t)は撮影時刻記憶部121dから取得される電気角である。
位相シフト画像データ生成部122bの位相シフト演算32で生成された位相シフト画像は、位相シフト画像データ演算部122bのメモリ40に格納される。
図15A〜図15Cは、位相シフト画像データの加算演算の過程を示す説明図である。なお、図15A〜図15Cにおいては、位相(時間)として、位相0度と、位相280度のときの画像の加算演算の例について説明する。
図15Aは、位相0度の場合の画像の振幅値に位相シフトを施し、複素平面に振幅情報と位相情報として示す図である。また、図15Bは、位相280度の場合の画像の振幅値に位相シフトを施し、複素平面に振幅情報と位相情報として示す図である。磁場画像データの値を実数部(Re)の軸にとり、位相シフト演算を施すと、位相値に従い位相値を複素平面上でシフトさせることができる。図15Cは、位相0度と位相280度の場合を加算したものであり、ベクトル的な加算になる。このとき、表示結果として与えられる振幅値は、原点から、点50の距離A1であり、この値が検査画像の画素値となる。これにより、相殺の現象が解決される。
図16Aは、あるきずを設定した被検査体において、各電気角、すなわち磁束の方向に対する場合の磁場画像を模式的に示す図であり、図16Bは、位相シフトデータを加算して得られた検査画像を示す図である。図16Aで示された磁場画像から、位相シフトデータを加算して検査画像を取得すると、図16Bで示すように、きず部の位置が強調されるように検査画像を構成することができる。
図17は、画像範囲の中央にきずを設定した場合の検査画像のシミュレーション結果を示す図であり、図17Aは位相0度の場合の検査画像、図17Bは加算演算による検査画像をそれぞれ示す図である。また、図17C及び図17Dは、図17A及び図17Bと異なる形状のきずを設定した場合の検査画像のシミュレーション結果を示す図であり、図17Cは位相0度の場合の検査画像、図17Dは加算演算による検査画像をそれぞれ示す図である。
図17B及び図17Dに示すように、加算演算を実施した検査画像では、相殺の現象を低減し、欠陥部となる部分(きず)が強調される画像になった。すなわち、本実施の形態の加算演算により、きず部が強調処理された検査画像を取得し、表示することができる。
図18は、本検査プローブ及び検査システムを用いた場合の検査手順を示すフローチャートである。
検査前の処理では、被検査体300の健全部、又は、健全部と同等の基準検査体に検査プローブ110を設置し(ステップS100)、入射光源113aからの観察光を被検査体300上に位置する磁気光学薄膜センサ112に照射し(ステップS110)、基準静止画像を取得する(ステップS120)。
検査時の処理では、被検査体300の検査部に検査プローブ110を設置し(ステップS200)、観察光を磁気光学薄膜センサ112に照射し(ステップS210)、励磁方角制御手段125による磁化器111の励磁を開始する(ステップS220)。励磁が開始されると、検査画像の取得し、ステップS120で取得した基準静止画像を用いた差分画像生成を行う処理(ステップS231,S232)と、電流値を取得し、位相検知を行う処理(ステップS241,S242)とを並行して行い、その後、ステップS232及びステップS242で得られた情報を用いて位相シフト演算を実施し(ステップS250)、きず部が強調処理された検査画像(強調画像)を得るための加算演算を実施して(ステップS260)強調画像をステップS260で用いるためにメモリに記憶するとともに(ステップS270)、強調画像を検査画像表示手段123に出力する(ステップS280)。そして、検査画像表示手段123に表示された検査画像等の情報に基づいてオペレータが被検査体300におけるきずの有無の判定や、きずの位置(領域)や形状等の確認などを行う。
図19は、検査画像表示手段における検査結果の表示例を示す図である。
図19に示すように、検査画像表示手段123の励磁方角表示部123aおよび画像表示部123bには、きず部を強調する画像(強調画像60)を表示するとともに、入力デバイス124によってオペレータが設定する位相角(電気角)の情報63に応じて磁束方向を再現した磁場画像61、もしくは、励磁方角制御手段125に送信することによって計測時点の励磁条件での磁場画像61を表示することにより、きず方向を詳細に分析しながら検査することが可能である。
以上のように構成した本実施の形態の効果を説明する。
従来技術においては、被検査体金属から漏れ出す磁束を検出する場合、被検査体金属に作用する磁束の向きときずの形状との相対的な関係によって、漏れ磁束の程度が大きく異なる場合があるため、同程度のきずであってもその方向によっては検出感度が著しく低下する場合があった。また、上記従来技術のように、磁気光学薄膜センサの直下に励磁コイルを配置する場合、励磁コイルを厚くするほど磁気光学薄膜センサと被検査体との距離(リフトオフ)が増大し、検出感度が低下してしまうという問題があった。
これに対して本実施の液体においては、2つ以上の励磁コイルを有し、被検査体に対向する磁脚を円周上に等間隔に配置した磁化器を用いて励磁方角を制御する励磁方角制御手段と、前記磁化器の磁脚が配置される前記円周の内側の領域に配置される磁気光学薄膜センサと、前記磁気光学薄膜センサを用いて磁場画像データを取得する磁場画像取得手段とを備えたので、きずの形状や励磁コイルの厚みによらず検出感度の低下を抑制することができる。
100 検査システム
110 検査プローブ
111 磁化器
112 磁気光学薄膜センサ
113 光学送信系
114 光学受信系
120 測定器
121 磁場画像取得手段
122 検査画像構成手段
123 検査画像表示手段
124 入力デバイス
125 励磁方角制御手段
126 励磁部
127 波形発生部
128 電気角情報送信部
300 被検査体

Claims (8)

  1. 3つ以上かつ奇数の励磁コイルを有し、被検査体に対向する磁脚を円周上に等間隔に配置した磁化器を用いて励磁方角を制御する励磁方角制御手段、前記磁化器の磁脚が配置される前記円周の内側の領域に配置される磁気光学薄膜センサ、及び、前記磁気光学薄膜センサを用いて磁場画像データを取得する磁場画像取得手段を備えた検査プローブと、
    前記磁場画像取得手段によって得られる複数の前記磁場画像データを、各磁場画像データの取得時に前記励磁コイルに流れている励磁電流の電気角の情報に基づいて演算処理することにより検査画像を生成する検査画像構成手段とを備えた検査システムにおいて、
    前記検査画像構成手段は、
    前記磁場画像データが取得された時刻(t)に対応する励磁電流の電気角θ(t)に基づいて、前記磁場画像データの各画素値を振幅値Aとして、複素平面上で(Im,Re)=A×exp(i×θ(t))の関数を用いて位相シフトし、前記磁場画像データの各画素値を前記複素平面におけるベクトルとして算出した位相シフト画像データを生成する位相シフト画像データ生成部と、
    予め定めた周期内の一連の前記位相シフト画像データの各画素値を前記複素平面上でベクトルとして加算演算し、加算演算結果のベクトルの長さを画素値とする検査画像を生成する位相シフト画像データ演算部と
    を備えたことを特徴とする検査システム。
  2. 請求項1記載の検査システムにおいて、
    前記検査プローブ前記磁化器は、巻線軸として巻線されている磁性材料の磁心を有する前記励磁コイルと、磁性体で形成された円環形状の円環コアとを連結して形成され、
    前記検査プローブは、
    前記磁気光学薄膜センサを観察するための光を送信する光源と、送信系レンズと、前記送信系レンズを介した光を直線偏波に調整する偏光子と、前記偏光子を介した光の進行方向を前記磁気光学薄膜センサに向けるハーフミラーとを有する光学送信系と、
    前記円環コアの開口部の同軸上に、前記磁気光学薄膜センサと、前記磁気光学薄膜センサ側からの光を透過させる前記ハーフミラーと、前記ハーフミラーを透過した光の焦点を調整する受信系レンズと、前記受信系レンズを介した光を偏光角に応じて光の強度に変換する検光子と、前記検光子を介した前記磁気光学薄膜センサからの光を受信するカメラとを有する光学受信系と
    を備えたことを特徴とする検査システム
  3. 請求項記載の検査システムにおいて、
    前記励磁方角制御手段は、
    各励磁コイルに印加する励磁電流を供給する励磁電源としての励磁部と、
    前記励磁電源である励磁部の励磁電流の波形を生成する波形発生器としての波形発生部と、
    励磁方角によって励磁電流波形の電気角情報を送信する電気角情報送信部と
    を備えたことを特徴とする検査システム。
  4. 請求項記載の検査システムにおいて、
    前記磁場画像取得手段は、
    前記磁気光学薄膜センサに転写される磁場分布をカメラで撮影し、磁場分布を磁場画像データとして取得する磁場画像データ生成部と、
    前記磁場画像データ生成部で生成した磁場画像データより、磁場の極性が平衡しているデータ値を磁場極性平衡データ値として抽出する磁場極性平衡データ値抽出手段と、
    前記磁場画像データと、前記磁場極性平衡データ値とを記憶する磁場画像データ記憶部と、
    前記磁場画像データの取得時刻を前記磁場画像データと関連付けて記憶する撮影時刻記憶部と
    を備えたこと特徴とする検査システム。
  5. 請求項記載の検査システムにおいて、
    前記励磁方角を設定する励磁方角設定手段を備え、
    前記励磁方角制御手段は、前記励磁方角設定手段で設定した励磁方角に対応して励磁方角を制御することを特徴とする検査システム。
  6. 請求項記載の検査システムにおいて、
    前記励磁方角を設定する励磁方角設定手段と、
    前記励磁方角設定手段で設定された励磁方角に対応する磁場画像データを前記磁場画像データ記憶部から読み出して表示する表示画像選択手段と
    を備えたことを特徴とする検査システム。
  7. 3つ以上かつ奇数の励磁コイルを有し、被検査体に対向する磁脚を円周上に等間隔に配置した磁化器を用いて励磁方角を制御する手順と、
    前記磁化器の磁脚が配置される前記円周の内側の領域に配置される磁気光学薄膜センサを用いて磁場画像データを取得する手順と、
    複数の前記磁場画像データを、各磁場画像データの取得時に前記励磁コイルに流れている励磁電流の電気角の情報に基づいて演算する手順と
    前記磁場画像データが取得された時刻(t)に対応する励磁電流の電気角θ(t)に基づいて、前記磁場画像データの各画素値を振幅値Aとして、複素平面上で(Im,Re)=A×exp(i×θ(t))の関数を用いて位相シフトし、前記磁場画像データの各画素値を前記複素平面におけるベクトルとして算出した位相シフト画像データを生成する手順と、
    予め定めた周期内の一連の前記位相シフト画像データの各画素値を前記複素平面上でベクトルとして加算演算し、加算演算結果のベクトルの長さを画素値とする検査画像を生成する手順と
    を備えたことを特徴とする検査方法。
  8. 請求項記載の検査方法において、
    前記磁化器を用いて一定周期で全方角に励磁する手順と、
    前記磁気光学薄膜センサに転写される磁場分布をカメラで撮影し、磁場分布を磁場画像データとして取得する手順と、
    前記一定周期内で変化する磁場画像データを複数の画像として記憶する手順と、
    前記磁場画像データより、磁場の極性が平衡しているデータ値を磁場極性平衡データ値として抽出する手順と、
    前記磁場画像データと、前記磁場極性平衡データ値とを記憶する手順と、
    前記磁場画像データの撮影時刻を前記磁場画像データと関連付けて記憶する手順と、
    前記磁場画像データと、前記撮影時刻と、前記電気角の情報とに基づいて前記磁場画像データを演算し、被検査体におけるきずや材質変化等の特性変化の部分を強調した検査画像を構成して表示する手順と
    を備えたことを特徴とする検査方法。
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