JP6341370B2 - 自動溶接装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動溶接装置に関し、特に、船体やタンク等の構造物に使用されるロンジの突合せ溶接に適した自動溶接装置に関する。
船体やタンク等の大型構造物は、一般に、周壁(外板)を構成する板材の内側にT字形状断面を有する補強材(以下、「ロンジ」と称する。)が配置される。また、大型構造物は、複数のブロックに分割されて建造されることが多い。したがって、T字形状断面を有するロンジの突合せ溶接が必要になる。このロンジの突合せ溶接は、狭い空間で作業しなければならないこと、一箇所の突合せ面で二回の溶接が必要なこと(T字形状の腕部を構成するフェースプレートとT字形状の脚部を構成するウェブ)、一回の溶接が数百mm程度と短いこと、溶接箇所が多いこと等の観点から自動化が進められている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1に記載された自動溶接ロボットは、ボトムロンジのフェースに着脱自在に取り付けられた走行ユニットと、該走行ユニットに着脱可能に立設された昇降ユニットと、該昇降ユニットに昇降可能に取り付けられたマニプレータユニットと、該マニプレータユニットに着脱自在に取り付けられたトーチホルダーに保持された溶接トーチと、を備えている。かかる自動溶接ロボットは、ユニットの走行、昇降及び前後移動の直動三軸に加え、マニプレータの旋回、回転及び捻りの回転三軸を有しており、全体として六自由度を有している。
また、特許文献2に記載された自動溶接装置は、溶接対象領域を跨いで溶接ロボットを逆さに吊り下げたロボット架台の脚部下端を着脱可能に大型枠組構造物に固定するようにしたものである。かかる自動溶接装置では、溶接ロボットとして、例えば、ロボットアームの先端に溶接ヘッドを有する多関節ロボットが使用される。
ところで、上述した大型構造物の溶接では、開先の実形状は公称形状と差が生じやすく、バラツキも大きいことから、一回の溶接ごとに溶接士が手動で溶接条件の補正を行わなければならなかった。そのため、特許文献1や特許文献2に記載したような自動溶接装置を導入した場合であっても、溶接条件の補正に多大な時間を要し、アークタイム率(作業時間に対するアークを出している時間の割合)の向上が難しかった。また、溶接条件の補正には熟練を要することから、溶接士の技量によって補正内容が異なり、溶接品質にバラツキが生じやすかった。そこで、検出したルートギャップに対応する適正溶接条件を溶接条件データベースより取り出して溶接ロボットを制御する方法が既に提案されている(特許文献3参照)。
特許文献3に記載された自動溶接装置は、高速回転アーク溶接を行う溶接ロボットの動作プログラムをCAD/CAMシステムにより作成し、制御する装置において、適正溶接条件を設定登録した溶接条件データベースと、ルートギャップを検出するギャップ検出手段と、検出された前記ルートギャップに対応する適正溶接条件を前記溶接条件データベースより取り出し、前記溶接ロボットを制御するロボット制御手段及びトーチ姿勢を制御するトーチ姿勢制御手段へ出力する溶接条件制御手段と、を備えている。かかる自動溶接装置では、ギャップ検出手段として、アークセンサや視覚センサ(レーザセンサ、CCDカメラ)を使用している。
特開2008−279495号公報 特開2010−253519号公報 特開2010−253519号公報
上述した特許文献1〜特許文献3に記載された自動溶接装置を使用することにより、船体やタンク等の構造物に使用されるロンジの突合せ溶接の自動化を図ることができる。しかしながら、ロンジの突合せ溶接では、下向き、立向き、横向きの三種類の溶接姿勢を有し、横向き溶接の場合には溶融金属が重力によって溶接線と垂直な方向に垂れやすいという問題があった。
さらに、アルミタンクのように母材がアルミニウムやアルミニウム合金により構成される場合、鉄と比較して状態遷移(固化)が速いことも相俟って、特に横向き溶接のときに気泡が抜け難く、ブローホールが生じやすいという問題もあった。そして、ブローホール等の溶接欠陥が検出された場合には、溶接をし直さなければならないという問題もあった。したがって、アルミ溶接を考慮した場合、上述した特許文献1〜特許文献3に記載された自動溶接装置よりも高精度かつアークタイム率の高い自動溶接装置の開発が望まれていた。
本発明は、上述した問題点に鑑み創案されたものであり、溶接品質の向上及びアークタイム率の向上を図ることができる自動溶接装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、溶接線に沿って配置される走行レールと、該走行レールに沿って移動可能に配置される溶接機と、を有する自動溶接装置において、前記溶接機は、前記走行レールに移動可能に接続される第一駆動部と、該第一駆動部に前記走行レールと交差する方向に移動可能に接続される第二駆動部と、該第二駆動部に昇降可能に接続される第三駆動部と、該第三駆動部に前記溶接線に対して垂直な方向に回動可能に接続される第四駆動部と、該第四駆動部に前記溶接線に対して平行な方向に回動可能に接続される第五駆動部と、該第五駆動部に固定される溶接トーチと、壁面に対して垂直に配置されるウェブと該ウェブに対して垂直に配置されるフェースプレートとを有するロンジの突合せ溶接をする際に、前記走行レールを前記ロンジに固定する固定治具と、を有し、前記第四駆動部は、多層盛溶接の一パスごとに前記溶接トーチの角度を変更するように構成されており、前記固定治具は、前記走行レールの前記壁面側の端部に固定される第一クランプと、前記走行レールの前記フェースプレート側の端部に固定される第二クランプと、を有し、前記第一クランプは、前記走行レールを挟んで配置される一対の第一締付手段を有し、前記第二クランプは、少なくとも一つの第二締付手段を有し、該第二締付手段を締め付けることによって前記第二クランプを前記フェースプレートに固定し、前記第一締付手段を締め付けることによって前記第一クランプを前記壁面に固定するように構成されている、ことを特徴とする自動溶接装置が提供される。
前記第四駆動部は、前記第三駆動部に回動可能に支持された回動軸と、該回動軸に接続されるとともに前記第五駆動部を支持する回動子と、前記第三駆動部に固定されるとともに前記回動子を前記回動軸周りに回動させる駆動モータと、を有していてもよい。
前記溶接機の動作を制御する制御装置と、開先形状に適した溶接条件を予め登録した溶接条件データベースと、溶接箇所における開先実形状を計測する計測手段と、を有し、前記制御装置は、前記溶接線に沿って離散した複数の計測位置が設定されると、前記計測手段により前記計測位置における開先実形状を計測し、その計測結果と前記溶接条件データベースとを用いて前記溶接線に沿って連続した溶接条件を設定するように構成されていてもよい。
前記計測手段は、前記第一駆動部と、前記第二駆動部と、前記第三駆動部と、前記溶接トーチと、前記制御装置と、により構成され、前記制御装置は、前記溶接線に対して垂直な方向に前記溶接トーチを移動させつつ昇降させることにより、前記溶接トーチの先端に配置されたワイヤを母材表面に接触させて前記開先実形状を計測するように構成されていてもよい。
上述した本発明の自動溶接装置によれば、第四駆動部により多層盛溶接の一パスごとに溶接トーチの角度を変更するように構成したことにより、一パスごとに溶融金属に対して気泡が抜けやすいトーチ角度を設定することができ、アルミ溶接の場合であっても、溶接品質の向上を図ることができ、ブローホール等の溶接欠陥の発生を抑制することができる。したがって、溶接のやり直しを低減することができ、アークタイム率の向上を図ることもできる。
また、離散した複数の計測位置における開先実形状の計測結果と溶接条件データベースとから、溶接線に沿って連続した溶接条件を設定するようにしたことにより、溶接士が開先実形状を見ながら溶接条件を補正する必要がなく、溶接士の作業負担を低減することができるとともに、溶接士の技量による溶接品質のバラツキを抑制することができ、溶接品質を向上させることができる。
また、溶接条件の設定の自動化及び溶接士の負担軽減により、各溶接における溶接条件の設定の高速化及び溶接士が同時に複数の溶接装置を取り扱うことに伴うマルチタスク化を図ることができ、アークタイム率の向上を図ることもできる。したがって、横向き溶接における溶融金属の垂れを抑制することができ、状態遷移(固化)が速いアルミ溶接の場合であっても適時に多層盛溶接を行うことができる。
本発明の実施形態に係る自動溶接装置を示す全体構成図であり、(a)は側面図、(b)は平面図、である。 図1に示した自動溶接装置を用いた溶接に関する説明図であり、(a)はロンジの突合せ溶接継手を示す斜視図、(b)は溶接条件データベースの概要を示す概略構成図、である。 計測手段による開先実形状の計測に関する説明図であり、(a)は計測方法を示す概要図、(b)は計測点を示す開先の平面図、である。 図1に示した自動溶接装置を用いた多層盛溶接の説明図であり、(a)は一パス目、(b)は二パス目、(c)は三パス目、を示している。 ロンジのフェースプレートの溶接状態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、である。 ロンジのウェブの溶接状態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、である。
以下、本発明の実施形態について図1〜図6を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の実施形態に係る自動溶接装置を示す全体構成図であり、(a)は側面図、(b)は平面図、である。図2は、図1に示した自動溶接装置を用いた溶接に関する説明図であり、(a)はロンジの突合せ溶接継手を示す斜視図、(b)は溶接条件データベースの概要を示す概略構成図、である。
本発明の実施形態に係る自動溶接装置1は、溶接線に沿って配置される走行レール2と、走行レール2に沿って移動可能に配置される溶接機3と、を有し、溶接機3は、走行レール2に移動可能に接続される第一駆動部31と、第一駆動部31に走行レール2と交差する方向に移動可能に接続される第二駆動部32と、第二駆動部32に昇降可能に接続される第三駆動部33と、第三駆動部33に溶接線に対して垂直な方向に回動可能に接続される第四駆動部34と、第四駆動部34に溶接線に対して平行な方向に回動可能に接続される第五駆動部35と、第五駆動部35に固定される溶接トーチ36と、を有し、第四駆動部34は、多層盛溶接の一パスごとに溶接トーチ36の角度を変更するように構成されている。なお、図1(a)及び(b)において、配線等については図を省略している。また、説明の便宜上、自動溶接装置1の構造体について、灰色に塗り潰した状態を図示している。
本実施形態に係る自動溶接装置1は、例えば、図2(a)に示したように、複数のロンジ41を有するブロック4を突合せ溶接して接続する場合に、ロンジ41どうしを突合せ溶接する際に使用される。ロンジ41は、一般に、壁面(スキンプレート42)に対して垂直に配置されるウェブ41aと、ウェブ41aに対して垂直に配置されるフェースプレート41bと、を有し、T字形状断面を有している。
走行レール2は、ロンジ41のウェブ41aどうしの突合せ面やフェースプレート41bどうしの突合せ面によって構成される溶接線に対して略平行にブロック4に固定される。したがって、ウェブ41aを溶接する場合とフェースプレート41bを溶接する場合とで、走行レール2の固定方法が異なる。走行レール2の固定方法については、後述する。
走行レール2は、板状の本体部21と、本体部21の両側面に長手方向に沿って配置されたガイド部22と、本体部21の略中央部の凹部に配置されたラック部23と、を有する。ガイド部22は、第一駆動部31の車輪31bを支持するとともに走行の案内を行う。ラック部23は、走行レール2の長手方向に沿って配置されており、第一駆動部31のピニオン31eと組み合わされてラック・ピニオン機構を構成する。
なお、以後の説明において、走行レール2の延伸方向(長手方向)をX軸、走行レール2の長手方向に垂直な方向(横幅方向)をY軸、走行レール2の垂線方向(X軸及びY軸に垂直な方向)をZ軸、として直交三軸を表示するものとする。
溶接機3の第一駆動部31は、走行レール2上を走行する台車を構成する。すなわち、溶接機3をX軸方向に移動させる駆動手段を構成している。具体的には、第一駆動部31は、走行レール2上に配置される第一本体部31aと、第一本体部31aの下面に回転可能に配置された車輪31bと、第一本体部31a上に配置された第一駆動モータ31cと、を有する。
第一本体部31aは、例えば、矩形の板状部材によって構成される。車輪31bは、例えば、第一本体部31aの四隅に配置されており、走行レール2の両側に二つずつ配置される。車輪31bは、走行レール2のガイド部22の延伸方向(X軸方向)と垂直な方向(Z軸方向)の回転軸を有するとともに、周面にガイド部22に係止可能な溝を有する。第一駆動モータ31cは、下向き(Z軸マイナス方向)に第一本体部31a上に配置されており、支持部材31dにより固定されている。また、第一駆動モータ31cの先端部にはピニオン31eが接続されており、ピニオン31eは第一本体部31aを貫通して走行レール2のラック部23と噛み合うように配置されている。したがって、第一駆動モータ31cを駆動させると、ピニオン31eが回転してラック部23上を転動し、第一本体部31aが走行レール2に沿ってX軸方向に移動することとなる。
溶接機3の第二駆動部32は、溶接機3をY軸方向に移動させる駆動手段を構成している。具体的には、第二駆動部32は、第一本体部31a上に配置される第二本体部32aと、第二本体部32a上に配置されたスライド部32bと、第二本体部32aに配置された第二駆動モータ32cと、を有する。
第二本体部32aは、第一本体部31a上に固定された構造物であり、スライド部32bをXY平面に平行に保持するとともに、第二駆動モータ32cを支持する。第二本体部32aは、第一本体部31aと平行な面を形成する天板を有し、天板上にはスライド部32bの移動を案内するガイド溝部材32dが配置されている。
スライド部32bは、Y軸方向に長い矩形の板状部材によって構成される。スライド部32bは、第一本体部31a側の面に長手方向に沿って配置された凸部32eと、スライド部32bの略中央部の凹部に配置されたラック部32fと、を有する。凸部32eは、第二本体部32a上に配置されたガイド溝部材32dの凹部に挿入されている。ラック部32fは、スライド部32bの長手方向に沿って配置されており、第二駆動モータ32cのピニオン32hと組み合わされてラック・ピニオン機構を構成する。
第二駆動モータ32cは、上向き(Z軸プラス方向)に第二本体部32a上に配置されており、支持部材32gにより固定されている。また、第二駆動モータ32cの先端部にはピニオン32hが接続されており、ピニオン32hは第二本体部32aの天板を貫通してスライド部32bのラック部32fと噛み合うように配置されている。したがって、第二駆動モータ32cを駆動させると、ピニオン32hが回転してラック部32fと噛合し、スライド部32bがY軸方向に移動することとなる。
溶接機3の第三駆動部33は、溶接機3をZ軸方向に移動させる駆動手段を構成している。具体的には、第三駆動部33は、第二駆動部32のスライド部32bの先端部(Y軸プラス方向端部)に配置される第三本体部33aと、第三本体部33aに沿ってZ軸方向に移動可能に配置された昇降部33bと、第二駆動部32のスライド部32b上に配置された第三駆動モータ33cと、を有する。
第三本体部33aは、Y軸方向に移動可能なスライド部32bに固定された構造部材であり、昇降部33bをXZ平面に平行に保持する。第三本体部33aのXZ平面を構成する表面には、昇降部33bの移動を案内するガイド溝部材33dが配置されている。
昇降部33bは、Z軸方向に長い矩形の板状部材によって構成される。昇降部33bは、第三本体部33a側の面に長手方向に沿って配置された凸部33eと、昇降部33bの略中央部の凹部に配置されたラック部33fと、を有する。凸部33eは、第三本体部33a上に配置されたガイド溝部材33dの凹部に挿入されている。ラック部33fは、昇降部33bの長手方向に沿って配置されており、第三駆動モータ33cのピニオン33hと組み合わされてラック・ピニオン機構を構成する。
第三駆動モータ33cは、横向き(Y軸プラス方向)にスライド部32b上に配置されており、支持部材33gにより固定されている。また、第三駆動モータ33cの先端部にはピニオン33hが接続されており、ピニオン33hは昇降部33bのラック部33fと噛み合うように配置されている。したがって、第三駆動モータ33cを駆動させると、ピニオン33hが回転してラック部33fと噛合し、昇降部33bがZ軸方向に移動することとなる。
溶接機3の第四駆動部34は、溶接トーチ36をX軸方向に平行なB軸周りに回動させる駆動手段を構成している。具体的には、第四駆動部34は、第三駆動部33に回動可能に支持された回動軸34aと、回動軸34aに接続されるとともに第五駆動部35を支持する回動子34bと、第三駆動部33に固定されるとともに回動子34bを回動軸34a周りに回動させる第四駆動モータ34cと、を有する。
回動軸34aは、昇降部33bに接続された一対の支持アーム34dによって回動可能に支持されており、支持アーム34dの間に回動軸34aに固定された回動子34bが配置されている。したがって、回動子34bは、一対の支持アーム34dによって回動可能に支持される。
回動子34bは、例えば、回動軸34aを中心とする円弧面を有する略扇形形状を有しており、円弧面はラック部34eを構成している。ラック部34eは、第四駆動モータ34cのピニオン34gと組み合わされてラック・ピニオン機構を構成する。なお、回動子34bは、軽量化のために適宜肉抜きされる。
第四駆動モータ34cは、横向き(X軸マイナス方向)に昇降部33b上に配置されており、支持部材34fにより固定されている。また、第四駆動モータ34cの先端部にはピニオン34gが接続されており、ピニオン34gは回動子34bのラック部34eと噛み合うように配置されている。回動子34bを支持する支持アーム34d及び第四駆動モータ34cを支持する支持部材34fは、それぞれ昇降部33bに固定されていることから、昇降部33bのZ軸方向の移動に伴って、回動子34b及び第四駆動モータ34cも昇降することとなる。そして、第四駆動モータ34cを駆動させると、ピニオン34gが回転してラック部34eと噛合し、回動子34bが回動軸34a(B軸)周りに回動することとなる。
なお、第四駆動部34の構成は図示したものに限定されず、溶接トーチ36を回動軸34a(B軸)周りに回動させることができれば、リンク機構を用いたものであってもよいし、油圧シリンダ、エアシリンダ、電動式アクチュエータ等の駆動手段を用いたものであってもよい。
溶接機3の第五駆動部35は、溶接トーチ36をY軸方向に平行なA軸周りに回動させる駆動手段を構成している。具体的には、第五駆動部35は、第四駆動部34の回動子34bに支持された第五本体部35aと、第五本体部35aに回動可能に接続されるとともに溶接トーチ36を支持するトーチ保持部35bと、第五本体部35aに固定されるとともにトーチ保持部35bをA軸周りに回動させる第五駆動モータ35cと、を有する。
第五本体部35aは、B軸周りに回動可能な回動子34bに固定された構造部材であり、トーチ保持部35bを回動可能に保持する。第五本体部35aには、第五駆動モータ35cが固定されており、第五駆動モータ35cの先端部には第一歯車35dが接続されている。また、第五本体部35aには、第一歯車35dにより回転される第二歯車35eが回転可能に支持されている。
トーチ保持部35bは、第五本体部35aの前面(Y軸プラス方向面)に配置されており、背面にY軸方向に延びる回動軸35fが配置されている。回動軸35fは、第五本体部35aに回動可能に支持されている。また、トーチ保持部35bの背面には、第二歯車35eの円周面に沿って第二歯車35eと噛み合うようにラック部35gが形成されている。したがって、第五駆動モータ35cを駆動させて第一歯車35dを回転させると、第一歯車35dと噛合する第二歯車35eが回転し、第二歯車35eと噛合するラック部35gを有するトーチ保持部35bは回動軸35f(A軸)周りに回動することとなる。
また、トーチ保持部35bの表面には、溶接トーチ36を保持するクランプ35hが配置されている。なお、クランプ35hの構成は図示したものに限定されるものではなく、溶接トーチ36を保持することができるものであればよい。
溶接トーチ36は、例えば、アーク溶接に使用される一般的な溶接トーチであり、先端からワイヤ36aが溶接部に供給されるように構成されている。なお、図1(a)及び(b)において、溶接トーチ36にワイヤ36aを送給するワイヤ供給手段やワイヤ36aについては図を省略している。
上述した第一駆動部31、第二駆動部32、第三駆動部33において、駆動手段としてラック・ピニオン機構を利用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ボールネジ、油圧シリンダ、エアシリンダ、電動式アクチュエータ等の駆動手段を利用してもよい。また、溶接機3は、図1(a)において一点鎖線で示したように、ケーシングにより覆われていてもよい。
上述した自動溶接装置1は、図2(b)に示したように、溶接機3の動作を制御する制御装置5と、開先形状に適した溶接条件を予め登録した溶接条件データベース6と、溶接箇所における開先実形状を計測する計測手段と、を有している。計測手段は、例えば、第一駆動部31と、第二駆動部32と、第三駆動部33と、溶接トーチ36と、制御装置5と、により構成され、制御装置5は、溶接線に対して垂直な方向に溶接トーチ36を移動させつつ昇降させることにより、溶接トーチ36の先端に配置されたワイヤ36aを母材表面41cに接触させて開先実形状を計測するように構成されている。なお、制御装置5及び溶接条件データベース6は、いわゆるパーソナルコンピュータにより構成することができ、溶接機3と有線又は無線により接続される。
ここで、図3は、計測手段による開先実形状の計測に関する説明図であり、(a)は計測方法を示す概要図、(b)は計測点を示す開先の平面図、である。図3(b)に示すように、ロンジ41のウェブ41a又はフェースプレート41bの突合せ面に沿ってルートギャップΔgが形成される。開先実形状は公称形状と差が生じやすく、バラツキも大きいことから、従来は溶接士による溶接条件の補正が必要であった。本実施形態では、上述した計測手段により開先実形状を計測するように構成されている。
まず、図3(b)に示したように、溶接線に沿って開先実形状を計測したい計測位置S1〜S5を複数設定する。計測位置S1〜S5のそれぞれについて、図3(a)に示したように、溶接トーチ36を各計測位置S1〜S5に沿って昇降させながら、例えば、図中の矢印で示した順序で移動させ、計測点P1〜P6においてワイヤ36aを母材表面41cに接触させて接触時に通電させる。かかるタッチセンシングにより各計測位置S1〜S5における開先実形状を計測することができる。このタッチセンシングを各計測位置S1〜S5において繰り返すことにより、溶接線に沿った複数箇所において開先実形状を計測することができる。
かかるタッチセンシングにおいて、溶接トーチ36を溶接線に垂直な方向(計測点P1〜P6の方向)に移動させる手段として第二駆動部32を使用し、溶接トーチ36を昇降させる手段として第三駆動部33を使用し、溶接トーチ36を溶接線に沿って移動させる手段として第一駆動部31を使用する。なお、開先形状の計測手段は、かかるタッチセンシングに限定されるものではなく、溶接トーチ36以外の感圧センサによりタッチセンシングを行うようにしてもよいし、画像処理によって開先実形状を計測するようにしてもよい。
制御装置5は、溶接線に沿って離散した複数の計測位置S1〜S5が設定されると、計測手段により計測位置S1〜S5における開先実形状を計測し、その計測結果と溶接条件データベース6とを用いて溶接線に沿って連続した溶接条件を設定するように構成されている。計測位置S1〜S5は、例えば、溶接箇所の始点位置と終点位置の二箇所であってもよいし、始点位置と終点位置とその中間位置の複数箇所であってもよい。また、計測点P1〜P6は、開先形状の大きさによって適宜設定されるものであり、図に示した六箇所に限定されるものではない。
図2(b)に示したように、溶接条件データベース6には、溶接姿勢(下向き、立向き、横向き)、開先形状、板厚、ワイヤ径、ルートギャップ等の溶接に必要な情報に対応した溶接条件が予め記憶されている。制御装置5は、別途インプットされるロンジ41や溶接条件に関する基本情報(板厚、ワイヤ径等)に加えて、計測手段によって計測された計測結果を参照することにより、溶接条件データベース6に記憶された溶接条件から最も適切な溶接条件を選択する。
計測手段の計測結果により上位条件である溶接条件が選択されると、下位条件として多層盛溶接のパスごとの溶接条件が選択される。下位条件の溶接条件には、パス数、区間数、区間幅、電流、電圧、溶接速度、B軸トーチ角度等の開先の多層盛溶接に必要な条件が記憶されている。
各計測位置S1〜S5における下位条件の溶接条件が選択されると、制御装置5は、計測手段により計測された開先実形状に基づいて、各計測位置間(S1・S2間、S2・S3間、S3・S4間、S4・S5間)において溶接条件を線形補間し、溶接線に沿って連続した溶接条件を設定する。すなわち、制御装置5は、溶接線に沿って離散した複数の計測位置S1〜S5が設定されると、計測手段により計測位置S1〜S5における開先実形状を計測し、その計測結果と溶接条件データベース6とを用いて溶接線に沿って連続した溶接条件を設定するように構成されている。
なお、ここでは、計測結果から溶接条件を選択した後、溶接条件を線形補間して溶接線に沿って連続した溶接条件を設定する場合について説明したが、開先実形状の計測結果から溶接線に沿って線形補間し、溶接線に沿って連続する開先形状を算出してから、補正された開先形状に基づいて溶接条件データベース6から最適な溶接条件を選択するようにしてもよい。
ここで、図4は、図1に示した自動溶接装置を用いた多層盛溶接の説明図であり、(a)は一パス目、(b)は二パス目、(c)は三パス目、を示している。図4(a)〜(c)に示したように、本実施形態に係る自動溶接装置1では、一パス目のB軸トーチ角度はθ1、二パス目のB軸トーチ角度はθ2、三パス目のB軸トーチ角度はθ3のように、多層盛溶接の一パスごとに溶接トーチ36の角度を変更するように構成されている。このB軸トーチ角度θ1〜θ3の変更は、第四駆動部34によって処理される。
上述した自動溶接装置1によれば、第四駆動部34により多層盛溶接の一パスごとに溶接トーチの角度(B軸トーチ角度)を変更するように構成したことにより、一パスごとに溶融金属に対して気泡が抜けやすいトーチ角度を設定することができ、溶接品質の向上を図ることができ、ブローホール等の溶接欠陥の発生を抑制することができる。したがって、溶接のやり直しを低減することができ、アークタイム率の向上を図ることもできる。特に、本実施形態に係る自動溶接装置1は、ブローホール等の溶接欠陥が生じやすいアルミ溶接において効果的である。
また、離散した複数の計測位置S1〜S5における開先実形状の計測結果と溶接条件データベース6とから、溶接線に沿って連続した溶接条件を設定するようにしたことにより、溶接士が開先実形状を見ながら溶接条件を補正する必要がなく、溶接士の作業負担を低減することができるとともに、溶接士の技量による溶接品質のバラツキを抑制することができ、溶接品質を向上させることができる。
また、溶接条件の設定の自動化及び溶接士の負担軽減により、各溶接における溶接条件の設定の高速化及び溶接士が同時に複数の溶接装置を取り扱うことに伴うマルチタスク化を図ることができ、アークタイム率の向上を図ることもできる。したがって、横向き溶接における溶融金属の垂れを抑制することができ、状態遷移(固化)が速いアルミ溶接の場合であっても適時に多層盛溶接を行うことができる。
次に、上述した本実施形態に係る自動溶接装置1の固定方法について、図5及び図6を参照しつつ説明する。ここで、図5は、ロンジのフェースプレートの溶接状態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、である。図6は、ロンジのウェブの溶接状態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、である。
図5(a)及び(b)に示したように、ロンジ41のフェースプレート41bを溶接する場合には、走行レール2をロンジ41に固定する固定治具7を使用する。固定治具7は、走行レール2の両端部に固定されるクランプにより構成され、クランプは、フェースプレート41bの表面及び裏面で平面を形成する略コ字状断面を有するクランプ本体7aと、フェースプレート41bの裏面のクランプ本体7aに配置される締付手段7bと、により構成される。
クランプ本体7aは、開口部を内側に向けた状態で走行レール2の両端部にボルト等の固定具により固定される。クランプ本体7aの固定面と対峙する面には締付手段7bが配置され、ハンドル7cを回転させると先端部7dがフェースプレート41bの裏面に押し付けられるように構成されている。なお、締付手段7bはトグル機構等の他の手段により構成するようにしてもよい。また、クランプ本体7aの側面には、溶接機3のX軸方向の移動を補助するストッパ7eが配置されていてもよい。
上述した固定治具7を走行レール2に固定した後、図5(a)に示したように、クランプ本体7aの対峙する開口部にフェースプレート41bを挿入し、図5(b)に示したように、溶接トーチ36をフェースプレート41bの突合せ面41dに配置できる位置に固定治具7を固定する。その後、溶接機3を走行レール2に接続する。本実施形態において、計測手段により開先実形状を計測していることから、溶接線の正確な位置を事後的に認識することができる。したがって、走行レール2が溶接線(フェースプレート41bの突合せ面41d)に対して完全な平行状態に配置されている必要はなく、走行レール2と溶接線とのズレは計測手段の計測結果によって容易に補正することができる。
図6(a)及び(b)に示したように、ロンジ41のウェブ41aを溶接する場合には、走行レール2をロンジ41に固定する固定治具7′を使用する。固定治具7′は、走行レール2の壁面(スキンプレート42)側の端部に固定される第一クランプ71と、走行レール2のフェースプレート41b側の端部に固定される第二クランプ72と、を有し、第一クランプ71は、走行レール2を挟んで配置される一対の第一締付手段71aを有し、第二クランプ72は、少なくとも一つの第二締付手段72aを有し、第二締付手段72aを締め付けることによって第二クランプ72をフェースプレート41bに固定し、第一締付手段71aを締め付けることによって第一クランプ71を壁面(スキンプレート42)に固定するように構成されている。
第一クランプ71は、例えば、走行レール2の裏面にボルト等の固定具によって固定される固定面と走行レール2の裏面に垂直に延設された脚部とを有する第一クランプ本体71bを有する。第一クランプ本体71bの脚部は、走行レール2の横幅よりも長く形成されており、走行レール2から両側にはみ出した部分に第一締付手段71aが配置される。第一締付手段71aは、ハンドル71cを回転させると先端部71dが壁面(スキンプレート42)に押し付けられるように構成されている。なお、第一締付手段71aはトグル機構等の他の手段により構成するようにしてもよい。
第二クランプ72は、例えば、走行レール2の裏面にボルト等の固定具によって固定される固定面と走行レール2の裏面に垂直に延設された二本の脚部とを有する第二クランプ本体72bを有する。第二クランプ本体72bは、略F字形状断面を有する板状部材により構成される。第二締付手段72aは、脚部のいずれか一方(例えば、外側の脚部)に配置される。第二締付手段72aは、ハンドル72cを回転させると先端部72dがフェースプレート41bに押し付けられるように構成されている。なお、第二締付手段72aはトグル機構等の他の手段により構成するようにしてもよい。
上述した固定治具7′を走行レール2に固定した後、図6(a)に示したように、第二クランプ本体72bの脚部の間にフェースプレート41bを挿入し、第二締付手段72aを締め付けることによって第二クランプ72をフェースプレート41bに固定する。次に、第一締付手段71aを締め付けることによって二つの第一クランプ71を壁面(スキンプレート42)に固定する。固定治具7′は、溶接トーチ36がウェブ41aの突合せ面41eに配置できるように走行レール2をロンジ41に固定する。かかる固定治具7′では、二つの第一クランプ71と一つの第二クランプ72との三点により走行レール2を支持していることから、走行レール2を安定に固定することができる。
続いて、溶接機3を走行レール2に接続する。本実施形態において、計測手段により開先実形状を計測していることから、溶接線の正確な位置を事後的に認識することができる。したがって、走行レール2が溶接線(ウェブ41aの突合せ面41e)に対して完全な平行状態に配置されている必要はなく、走行レール2と溶接線とのズレは計測手段の計測結果によって容易に補正することができる。
上述したように、フェースプレート41bを溶接する場合及びウェブ41aを溶接する場合において、固定治具7,7′を用いて走行レール2及び溶接機3をロンジ41に固定した後、計測手段を用いて計測位置S1〜S5における開先実形状を計測する。制御装置5は、溶接条件データベース6から、計測結果に最適な溶接条件を抽出し、その溶接条件に基づいて第一駆動部31〜第五駆動部35を操作し溶接機3を制御する。このとき、本実施形態に係る自動溶接装置1では、第四駆動部34により、多層盛溶接の一パスごとに溶接トーチ36の角度(B軸トーチ角度)を変更しながら所望の溶接を行う。
したがって、上述した自動溶接装置1及びその固定治具7,7′を利用することにより、溶接品質の向上及びアークタイム率の向上を図ることができる。また、その結果、横向き溶接の場合であっても溶融金属の垂れを最小限に抑制することができ、状態遷移(固化)の速いアルミ溶接の場合であっても高品質な溶接を行うことができる。
本発明は上述した実施形態に限定されず、例えば、アルミ溶接以外の通常の鋼材の溶接にも適用することができる等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1 自動溶接装置
2 走行レール
3 溶接機
5 制御装置
6 溶接条件データベース
7 固定治具
31 第一駆動部
32 第二駆動部
33 第三駆動部
34 第四駆動部
34a 回動軸
34b 回動子
34c 第四駆動モータ
35 第五駆動部
36 溶接トーチ
36a ワイヤ
41 ロンジ
41a ウェブ
41b フェースプレート
41c 母材表面
42 スキンプレート(壁面)
71 第一クランプ
71a 第一締付手段
72 第二クランプ
72a 第二締付手段

Claims (4)

  1. 溶接線に沿って配置される走行レールと、該走行レールに沿って移動可能に配置される溶接機と、を有する自動溶接装置において、
    前記溶接機は、
    前記走行レールに移動可能に接続される第一駆動部と、
    該第一駆動部に前記走行レールと交差する方向に移動可能に接続される第二駆動部と、
    該第二駆動部に昇降可能に接続される第三駆動部と、
    該第三駆動部に前記溶接線に対して垂直な方向に回動可能に接続される第四駆動部と、
    該第四駆動部に前記溶接線に対して平行な方向に回動可能に接続される第五駆動部と、
    該第五駆動部に固定される溶接トーチと、
    壁面に対して垂直に配置されるウェブと該ウェブに対して垂直に配置されるフェースプレートとを有するロンジの突合せ溶接をする際に、前記走行レールを前記ロンジに固定する固定治具と、を有し、
    前記第四駆動部は、多層盛溶接の一パスごとに前記溶接トーチの角度を変更するように構成されており、
    前記固定治具は、前記走行レールの前記壁面側の端部に固定される第一クランプと、前記走行レールの前記フェースプレート側の端部に固定される第二クランプと、を有し、前記第一クランプは、前記走行レールを挟んで配置される一対の第一締付手段を有し、前記第二クランプは、少なくとも一つの第二締付手段を有し、該第二締付手段を締め付けることによって前記第二クランプを前記フェースプレートに固定し、前記第一締付手段を締め付けることによって前記第一クランプを前記壁面に固定するように構成されている、
    ことを特徴とする自動溶接装置。
  2. 前記第四駆動部は、前記第三駆動部に回動可能に支持された回動軸と、該回動軸に接続されるとともに前記第五駆動部を支持する回動子と、前記第三駆動部に固定されるとともに前記回動子を前記回動軸周りに回動させる駆動モータと、を有することを特徴とする請求項1に記載の自動溶接装置。
  3. 前記溶接機の動作を制御する制御装置と、開先形状に適した溶接条件を予め登録した溶接条件データベースと、溶接箇所における開先実形状を計測する計測手段と、を有し、前記制御装置は、前記溶接線に沿って離散した複数の計測位置が設定されると、前記計測手段により前記計測位置における開先実形状を計測し、その計測結果と前記溶接条件データベースとを用いて前記溶接線に沿って連続した溶接条件を設定するように構成されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動溶接装置。
  4. 前記計測手段は、前記第一駆動部と、前記第二駆動部と、前記第三駆動部と、前記溶接トーチと、前記制御装置と、により構成され、前記制御装置は、前記溶接線に対して垂直な方向に前記溶接トーチを移動させつつ昇降させることにより、前記溶接トーチの先端に配置されたワイヤを母材表面に接触させて前記開先実形状を計測するように構成されている、ことを特徴とする請求項3に記載の自動溶接装置。
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