JP3890256B2 - Tig溶接装置及びtig溶接方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、TIGトーチとワークとの間のアーク形成空間に、フィラーワイヤガイドからフィラーワイヤを供給しながらワーク表面においてTIG溶接を行い、前記ワーク表面にビードを形成するTIG溶接装置及びTIG溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、TIGトーチとワークとの間のアーク形成空間に、フィラーワイヤを供給して、前記ワーク表面にビードを形成するTIG溶接が知られている。
【0003】
例えば、2輪車のフレームでは、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる薄肉のワークの一部と厚肉のワークの一部とを重ね合わせて溶接部位を構成し、前記溶接部位にTIG溶接を行うことによって、該溶接部位に鱗状のビードが形成され、前記2つのワークが接合される。
【0004】
このとき、前記2つのワークの溶接には、鉄等からなるワークを溶接するのと比較して、前記TIG溶接に多大な熱量を必要とする。
【0005】
また、前記2輪車のフレームは、顧客の目に触れる箇所に配置されるため、前記鱗状のビードの良否によって、該2輪車の顧客吸引力が左右される。
【0006】
従って、前記フレームのTIG溶接は、TIG溶接作業の熟練技術者によって行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記熟練技術者が有するTIG溶接作業の技能を、一般的な溶接技術者に伝承することは容易ではない。また、前記熟練技術者が前記TIG溶接作業を行っても、前記フレームの生産効率を大幅に向上させることは困難である。
【0008】
そこで、従来、前記熟練技術者が行っていたTIG溶接作業を、多関節ロボットに行わせ、前記フレームの生産効率を向上させる試みが行われている。
【0009】
この場合、前記多関節ロボットのアームに、TIGトーチとフィラーワイヤガイドとを保持させ、前記TIGトーチと前記2つのワークの溶接部位との間のアーク形成空間に、前記フィラーワイヤガイドからフィラーワイヤを供給し、前記TIGトーチをウィービング動作させることによって、TIG溶接を行うことが考えられる。
【0010】
しかしながら、前記TIGトーチをウィービング動作させると、前記2つのワークの表面に対する前記TIGトーチの位置と前記フィラーワイヤの位置とが変動するので、前記ビードを形成するために要するフィラーワイヤの量が変動する。そのため、前記ビードの形成中に、前記溶接部位に形成されたフィラーワイヤの溶融池の状態が不安定となり、不良状態のビードが形成され、前記不良状態のビードによって、該2輪車の顧客吸引力が低下するという問題があった。
【0011】
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、多関節ロボットを用いても、ワーク表面に良好な鱗状のビードを形成することができるTIG溶接装置及びTIG溶接方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るTIG溶接装置は、TIGトーチとワークとの間のアーク形成空間に、フィラーワイヤガイドからフィラーワイヤを供給しながらワーク表面でTIG溶接を行い、前記ワーク表面にビードを形成するTIG溶接装置であり、前記ワーク表面に沿って前記TIGトーチの倣い動作を行わせながら、前記TIGトーチを前記ワーク表面に接近する方向又は離間する方向にウィービング動作させる多関節ロボットと、前記多関節ロボットに保持され、且つ、前記フィラーワイヤガイドを、前記ワーク表面に接近する方向又は離間する方向に移動可能とするフィラーワイヤガイド移動手段とを有することを特徴としている。
【0013】
熟練技術者が一方の手に保持したフィラーワイヤガイドと、他方の手に保持したTIGトーチとによって従来行われていたTIG溶接作業を、TIGトーチとフィラーワイヤガイドとを備えた前記多関節ロボットで行うので、前記熟練技術者が有していた技能を自動化することが可能となり、前記ワークに対してTIG溶接によって生産された製品に対する生産効率を向上することができる。
【0014】
また、前記フィラーワイヤガイドは、前記フィラーワイヤガイド移動手段によって所定の方向に移動可能であるので、前記TIGトーチがウィービング動作を行っていても、前記フィラーワイヤを前記アーク形成空間に安定して供給することが可能となる。
【0015】
前記フィラーワイヤガイドを所定の方向に移動可能とするため、前記フィラーワイヤガイド移動手段は、回転直動機構を有している。
【0016】
このように、前記回転直動機構によって、前記フィラーワイヤガイドの動作を、前記TIGトーチのウィービング動作とは反対の動作とすることによって、前記ワーク表面に対する前記フィラーワイヤガイドの見掛け上の高さを一定にすることができる。
【0017】
上記した前記フィラーワイヤガイドの動作によって、従来、問題とされていた前記ワーク表面における前記フィラーワイヤの溶融池の不安定な状態は発生しない。従って、より良好で且つ顧客吸引力の高いビードを容易に得ることができる。
【0018】
また、本発明に係るTIG溶接方法は、TIGトーチとワークとの間のアーク形成空間に、フィラーワイヤガイドからフィラーワイヤを供給しながらワーク表面でTIG溶接を行い、前記ワーク表面にビードを形成するTIG溶接方法であり、前記ワーク表面に沿って前記TIGトーチの倣い動作を行わせながら、前記TIGトーチを前記ワーク表面に接近する方向又は離間する方向にウィービング動作させると共に、前記フィラーワイヤガイドを、前記TIGトーチのウィービング動作とは反対の方向に移動させることを特徴としている。
【0019】
このように、前記フィラーワイヤガイドの動作を、前記TIGトーチのウィービング動作とは反対の方向に移動させる動作としてTIG溶接を行えば、前記ワーク表面に対する前記TIGトーチ及び前記フィラーワイヤガイドの見掛け上の高さを一定にすることができる。このようにすれば、TIG溶接作業の間、前記アーク形成空間に前記フィラーワイヤを安定して供給することができる。そのため、従来、問題とされていた前記ワーク表面における前記フィラーワイヤの溶融池の不安定な状態は発生しない。従って、より良好で且つ顧客吸引力の高いビードを容易に得ることができる。
【0020】
また、前記フィラーワイヤガイドは、フィラーワイヤガイド移動手段を介して多関節ロボットのアームに保持され、前記TIGトーチは、TIGトーチ保持手段を介して前記多関節ロボットのアームに保持され、前記フィラーワイヤガイド移動手段の任意の方向への移動によって、前記フィラーワイヤガイドの移動が行われ、前記多関節ロボットの任意の方向への移動によって、前記TIGトーチのウィービング動作が行われ、前記ワーク表面に沿った前記多関節ロボットの移動によって、前記TIGトーチの倣い動作が行われる。
【0021】
前記多関節ロボットのアームが、前記TIGトーチと前記フィラーワイヤガイドとを保持し、前記ワーク表面に対する前記TIGトーチのウィービング動作及び倣い動作を行わせ、且つ、前記ワーク表面に対する前記フィラーワイヤガイドの任意の方向への移動を行わせるので、これまで熟練技術者が行ってきた前記TIG溶接作業が自動化され、前記TIG溶接作業によって生産された製品に対する生産効率を向上することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明に係るTIG溶接装置及びTIG溶接方法の好適な実施の形態について、図1〜図6を参照しながら、詳細に説明する。
【0023】
本実施の形態に係るTIG溶接装置10は、図1に示すように、第1のアーム12を有し、且つ第1のアーム12を任意の方向に移動させる第1の多関節ロボット14と、第1のアーム12に取り付けられ、TIGトーチ16を所望の位置に保持するTIGトーチ保持手段18と、TIGトーチ保持手段18の一部を取り囲むように第1のアーム12に取り付けられ、フィラーワイヤガイド20を保持しながら、前記フィラーワイヤガイド20をワークに対して接近する方向又は離間する方向(Z軸方向)に移動させるフィラーワイヤガイド移動手段22とを有している。
【0024】
第1の多関節ロボット14は、図2に示すように、コントローラ24からの第1の制御信号S1によって、第1のアーム12を任意の方向に移動できるように制御される。また、第1の多関節ロボット14は、6つの軸J1〜J6を有している。また、第1の制御信号S1は、軸J1〜J6に対する制御信号S11〜S16を含む。
【0025】
TIGトーチ16は、その先端にタングステン電極26を有する。このタングステン電極26は、第1のケーブル28を介してTIG溶接機30から出力された数百Aまでの交流電流が供給される。コントローラ24からTIG溶接機30に第2の制御信号S2が供給されたときに、前記交流電流がタングステン電極26に供給される。次いで、前記交流電流の供給によって、TIGトーチ16によるTIG溶接が開始される。
【0026】
TIGトーチ保持手段18は、図1に示すように、第1の多関節ロボット14の第1のアーム12に保持された固定枠32と、この固定枠32の内部に固定され、Z軸方向に沿って形成されたガイドレール部材34とを有する。
【0027】
また、TIGトーチ保持手段18は、固定枠32に固定され、TIGトーチ16を把持する第1のホルダー36と、固定枠32の上部に固定され、サーボモータ38を把持する第2のホルダー40と、サーボモータ38の回転軸42に取り付けられたカム44とを有している。
【0028】
前記カム44は、尖端型の板カムであることが好ましい。また、前記カム44の尖端側には、前記カム44の板平面に対して、突出して設けられたロッド46が固着されている。
【0029】
一方、フィラーワイヤガイド移動手段22は、可動枠48と、この可動枠48の内部に固定され、ガイドレール部材34に沿って移動可能なスライド部材50とを有する。
【0030】
また、可動枠48の上部には、横長のスリット52が設けられた拘束部材54が突出して設けられており、前記スリット52には、ロッド46が挿入されている。
【0031】
そのため、フィラーワイヤガイド移動手段22は、スライド部材50と拘束部材54とを介して、TIGトーチ保持手段18に把持されている。
【0032】
また、フィラーワイヤガイド20は、図2に示すように、フィラーワイヤガイドチューブ56を介してフィラーワイヤ供給装置58に接続されている。コントローラ24からフィラーワイヤ供給装置58に第4の制御信号S4が供給されたとき、フィラーワイヤ供給装置58は、フィラーワイヤリール60に巻かれたフィラーワイヤ62を、フィラーワイヤガイドチューブ56を介してフィラーワイヤガイド20に供給する。また、フィラーワイヤガイド20は、図1に示すように、可動枠48の下部において固定された連結部材64によって把持されている。
【0033】
ここで、図2に示すように、コントローラ24からサーボモータ38に第3の制御信号S3が供給されたとき、フィラーワイヤガイド20がどのような運動を行うかについて説明する。
【0034】
第3の制御信号S3がサーボモータ38に供給されると、図1に示すように、サーボモータ38の回転軸42は、角度θの範囲内で振動性の運動を行う。この運動に基づき、カム44の尖端側は、角度θの範囲内でZ軸方向に往復運動を行う。
【0035】
このとき、ロッド46が拘束部材54のスリット52によって拘束されている。そのため、カム44が行っているZ軸方向の往復運動がロッド46を介して拘束部材54に伝達される。これによって、ガイドレール部材34に沿ってスライド部材50がZ軸方向に移動可能となる。また、カム44が行っているZ軸方向への往復運動が、可動枠48をZ軸方向へ移動可能とする。従って、フィラーワイヤガイド20は、第3の制御信号S3によって、Z軸方向に移動可能である。
【0036】
以上のようにして構成された本実施の形態に係るTIG溶接装置10のTIGトーチ16に対向して、図2に示すように、ワーク66を接近、位置決めすることによって、ワーク66のTIG溶接作業を行うことが可能となる。
【0037】
このとき、ワーク66は、第2の多関節ロボット68の第2のアーム70に取り付けられたフレームホルダー72によって把持される。また、コントローラ24から、第5の制御信号S5が第2の多関節ロボット68に供給されることにより、第2のアーム70が動作して、ワーク66をTIGトーチ16に相対的に接近、位置決めすることができる。更に、アース線である第2のケーブル74を介して、TIG溶接機30とフレームホルダー72とが接続されている。
【0038】
本実施の形態では、TIG溶接装置10を用いることによって、例えば、図3に示すようなワーク66から、2輪車の車体を構成するアルミフレームをTIG溶接で生産することができる。上記したことについて、以下に説明する。
【0039】
ワーク66は、図3に示すように、第1及び第2の鋳造成形品76及び78とメインパイプ80とから構成される。
【0040】
まず、第1の鋳造成形品76の一部とメインパイプ80の一部とを重ね合わせて、図4に示すような溶接部位82を形成する。一方、第2の鋳造成形品78の一部とメインパイプ80の一部とを重ね合わせて、溶接部位82とは別の溶接部位を形成する。
【0041】
次いで、ワーク66をフレームホルダー72で把持し、図5に示すように、溶接部位82を任意の方向、例えば、X軸方向(図1参照)に沿うように配置し、TIGトーチ16のタングステン電極26に接近させる。
【0042】
次いで、タングステン電極26に交流電流を供給して、溶接部位82とタングステン電極26との間にアーク放電が発生しているアーク形成空間84を形成する。そして、アーク形成空間84に、フィラーワイヤガイド20からフィラーワイヤ62を供給する。
【0043】
このとき、図1に示したように、回転軸42の振動性の運動に基づき、カム44がZ軸方向に対して往復運動を行うので、フィラーワイヤガイド移動手段22は、フィラーワイヤガイド20をZ軸方向に移動可能である。
【0044】
一方、コントローラ24から第1の多関節ロボット14には、第1の制御信号S1が供給される。第1の制御信号S1のうち、軸J5に対し、制御信号S15が供給されると、第1の多関節ロボット14の第1のアーム12が、Z軸方向に振動する。この振動が、TIGトーチ保持手段18に伝達されるので、TIGトーチ16は、ワーク66の溶接部位82に対して接近する方向と離間する方向とに振動するウィービング動作を行う。
【0045】
ここで、TIGトーチ16のウィービング動作を、フィラーワイヤガイド20の振動に対して反対の運動となるように制御する。このようなTIGトーチ16のウィービング動作によって、フィラーワイヤガイド20の見掛け上の高さは、ワーク66の溶接部位82に対し、常に所定の高さに保持される。従って、フィラーワイヤ62をアーク形成空間84に安定した状態で供給することができる。
【0046】
そのため、TIGトーチ16のウィービング動作と、フィラーワイヤガイド20からアーク形成空間84へのフィラーワイヤ62を安定した状態で供給することによって、良好な鱗状のビード86を溶接部位82に形成することができる。
【0047】
また、第1の多関節ロボット14の第1のアーム12をX軸方向に移動させながら、TIGトーチ16にウィービング動作を行わせると、複数の鱗状のビード86が一部重なりながら、直線状に沿って形成される。
【0048】
このようにして形成された鱗状のビード86を有する2輪車のアルミフレームは、前記2輪車の乗車席の脇部に配置されるので、人目につきやすい。そのため、本実施の形態に係るTIG溶接装置10によって形成された鱗状のビード86を有するアルミフレームを、2輪車のアルミフレームとして使用すれば、前記2輪車の顧客吸引力をより一層向上することができる。
【0049】
ここで、本実施の形態に係るTIG溶接装置10によってTIG溶接作業を行ったときのTIGトーチ16のウィービング動作と、タングステン電極26に供給される交流電流と、フィラーワイヤ62の供給量との関係について、時間経過の観点から説明する。
【0050】
TIGトーチ16は、図6に示すように、Nsの周期でウィービング動作を行う。具体的には、当初、H1mmであったTIGトーチ16の高さは、0.9Ns後には、H2mmにまで変化する。即ち、タングステン電極26の先端は、溶接部位82からH2mmの高さにまで接近する。その後、TIGトーチ16の高さは、0.1Nsの間にH2mmからH1mmに変化する。
【0051】
一方、アーク形成空間84の温度は、TIG溶接の時間tの経過に伴い上昇するので、一定の交流電流をタングステン電極26に流し続けると、ワーク66が高温となり、溶接部位82の溶け込み量が増加してしまう。
【0052】
そこで、タングステン電極26に供給する交流電流を、段階的に減少させることによって、入熱量を変え、ビードを安定させることができる。
【0053】
このように、本実施の形態に係るTIG溶接装置10は、これまで熟練作業者が行っていたTIG溶接作業を自動化させたので、TIG溶接作業によって生産された製品の生産効率を著しく向上させることができる。
【0054】
なお、本発明に係るTIG溶接装置及びTIG溶接方法は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。
【0055】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係るTIG溶接装置及びTIG溶接方法によれば、TIGトーチにウィービング動作させ、フィラーワイヤガイドに前記TIGトーチと反対の動作を行わせるので、ワーク表面に対する前記TIGトーチ及び前記フィラーワイヤガイドの見掛け上の高さを、一定の高さに保つことができる。そのため、前記TIGトーチと前記ワーク表面との間のアーク形成空間に前記フィラーワイヤを安定して供給でき、良好且つ顧客吸引力の高い鱗状のビートが、前記ワーク表面において容易に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るTIG溶接装置を示す斜視図である。
【図2】本実施の形態に係るTIG溶接装置を示す平面図である。
【図3】TIG溶接が行われるワークを示す斜視図である。
【図4】図3のワークのIV−IV向における断面図である
【図5】図3のワーク表面におけるTIG溶接作業を示す図である
【図6】TIGトーチのウィービング動作の時間経過を示す図である。
【符号の説明】
10…TIG溶接装置 12…第1のアーム
14…第1の多関節ロボット 16…TIGトーチ
18…TIGトーチ保持手段 20…フィラーワイヤガイド
22…フィラーワイヤガイド移動手段
24…コントローラ 26…タングステン電極
28…第1のケーブル 30…TIG溶接機
32…固定枠 34…ガイドレール部材
36…第1のホルダー 38…サーボモータ
40…第2のホルダー 42…回転軸
44…カム 46…ロッド
48…可動枠 50…スライド部材
52…スリット 54…拘束部材
56…フィラーワイヤガイドチューブ
58…フィラーワイヤ供給装置 60…フィラーワイヤリール
62…フィラーワイヤ 64…連結部材
66…ワーク 68…第2の多関節ロボット
70…第2のアーム 72…フレームホルダー
74…第2のケーブル 76…第1の鋳造成形品
78…第2の鋳造成形品 80…メインパイプ
82…溶接部位 84…アーク形成空間
86…ビード H1、H2…高さ
J1〜J6…軸 N…周期
S1〜S5…第1〜第5の制御信号 S11〜S16…制御信号
t…時間 θ…角度

Claims (4)

  1. TIGトーチとワークとの間のアーク形成空間に、フィラーワイヤガイドからフィラーワイヤを供給しながらワーク表面でTIG溶接を行い、前記ワーク表面にビードを形成するTIG溶接装置において、
    前記ワーク表面に沿って前記TIGトーチの倣い動作を行わせながら、前記TIGトーチを前記ワーク表面に接近する方向又は離間する方向にウィービング動作させる多関節ロボットと、
    前記多関節ロボットに保持され、且つ、前記フィラーワイヤガイドを、前記ワーク表面に接近する方向又は離間する方向に移動可能とするフィラーワイヤガイド移動手段とを有する
    ことを特徴とするTIG溶接装置。
  2. 請求項1記載のTIG溶接装置において、
    前記フィラーワイヤガイド移動手段は、回転直動機構を有している
    ことを特徴とするTIG溶接装置。
  3. 請求項1又は2記載のTIG溶接装置において、
    前記フィラーワイヤガイドの動作と、前記TIGトーチのウィービング動作とは反対の動作であり、
    前記ワーク表面に対する前記フィラーワイヤガイドの見掛け上の高さが一定である
    ことを特徴とするTIG溶接装置。
  4. 多関節ロボットのアームに保持されたTIGトーチとワークとの間のアーク形成空間に、フィラーワイヤガイドからフィラーワイヤを供給しながらワーク上でTIG溶接を行い、前記ワーク表面にビードを形成するTIG溶接方法において、
    前記ワーク表面に沿って前記TIGトーチの倣い動作を行わせながら、前記TIGトーチを前記ワーク表面に接近する方向又は離間する方向にウィービング動作させると共に、
    前記フィラーワイヤガイドを、前記TIGトーチのウィービング動作とは反対の方向に移動させる
    ことを特徴とするTIG溶接方法。
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