JP6341361B2 - 電磁リレー - Google Patents

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Description

本発明は、配線基板上の電気配線に接続されるスイッチとしての電磁リレーに関する。
従来から配線基板上の電気配線に接続されるスイッチとして電磁リレーが用いられている。従来の電磁リレーは、外部入力/出力端子部と、外部入力/出力端子部に電気的に接続される外部出力/入力端子部と、を有する固定端子部を備えている。また、従来の電磁リレーは、外部入力/出力端子部と外部出力/入力端子部とを電気的に接続させ得る可動端子部を備えている。そのような従来の電磁リレーは、たとえば、下記の特許文献1に開示されている。
特開2013−080692号公報
上記した従来の電磁リレーにおいては、対になるとともに分離配置される外部入力/出力端子部と外部出力/入力端子部とを有する固定端子部を複数対(2対)備えている。そして、2対の固定端子部は、外部入力/出力端子部の先端部と外部出力/入力端子部の先端部が、全て一列に並んだ状態でボディから外部に突出している。そして、それぞれの先端部は、配線基板の配線パターンに電気的に接続されるようになっている。
このとき、2つの先端部が内側に配置されているため、先端部が並設される方向に配線パターンを延設する場合、内側に存在する先端部に電気的に接続される配線パターンを屈曲させる必要がある。このように配線パターンを屈曲させると、配線パターンの形成に必要なスペースが大きくなってしまい、省スペース化を図り難かった。
また、可動端子部は、外部入力/出力端子部と外部出力/入力端子部とに接触する際に一体動作する構成となっている。そのため、可動端子部に形成された可動接点のいずれかが、対応する外部入力/出力端子部または外部出力/入力端子部に形成された固定接点に接触できないという不具合が生じるおそれがある。
このように、従来の技術においては、電磁リレーの接続信頼性を損ねてしまうおそれがあった。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、配線パターンの省スペース化を図ることのできる電磁リレー、または、接続信頼性をより高めることのできる電磁リレーを提供することを目的とする。
本発明の実施の形態の電磁リレーは、外部入力/出力端子部と、前記外部入力/出力端子部と対になるとともに分離配置され、前記外部入力/出力端子部に電気的に接続され得る外部出力/入力端子部と、を有する複数対の固定端子部と、互いに対になる前記外部入力/出力端子部と前記外部出力/入力端子部とを電気的に接続させ得る可動端子部と、前記可動端子部が前記外部入力/出力端子部および前記外部出力/入力端子部のそれぞれに電気的に接続されるか否かを切り替えるように、前記可動端子部を移動させることが可能な接極子と、一対のコイル端子部を有し、前記可動端子部を移動させるように前記接極子を駆動する電磁力を生じさせることが可能な電磁石部と、前記接極子および前記電磁石部を直接的または間接的に支持する土台部であって、前記外部入力/出力端子部、前記外部出力/入力端子部のそれぞれの先端部が外部へ突出するボディと、を備え、前記外部入力/出力端子部および前記外部出力/入力端子部は、それぞれ、水平部と、前記水平部の一方の側面から下方へ向かって延びる先端部と、前記水平部の他方の側面から上方へ向かって延び、その表面に固定接点が設けられる立上り部と、を備え、対になる外部入力/出力端子部の先端部と外部出力/入力端子部の先端部とが、平面視において、仮想の直線と実質的に平行な方向に延びる直線に沿って一列に並ぶように配置されており、対になる先端部が配置される直線は、対ごとに前記仮想の直線と直交する方向にずれている。
本発明の実施の形態の電磁リレーは、前記ボディが、平面視において、実質的に長方形の輪郭を有しており、前記外部入力/出力端子部の先端部および前記外部出力/入力端子部の先端部が、前記ボディの長方形を構成する対向する2つの辺のそれぞれの近傍に設けられていてもよい。
本発明の実施の形態の電磁リレーは、前記複数対の固定端子部は、平面視において、点対称の形状を有していてもよい。
本発明の実施の形態の電磁リレーは、複数対の前記外部入力/出力端子部および前記外部出力/入力端子部は、前記立上り部が前記仮想の直線に沿うように一列に配置されていてもよい。
本発明の実施の形態の電磁リレーは、前記外部入力/出力端子部の水平部および前記外部出力/入力端子部の水平部のうち、前記立上り部が内側に配置されたものの水平部が、前記固定接点が並ぶ方向に沿って延びており、内側に配置された立上り部と、当該立上り部を有するものの先端部とが、平面視において、前記固定接点が並ぶ方向に所定の距離を置いて配置されていてもよい。
本発明の実施の形態の電磁リレーは、対になる外部入力/出力端子部および外部出力/入力端子部は、先端部が互いに電気的に接続され得る一対の外部端子を構成するようにしてもよい。
本発明の実施の形態の電磁リレーは、外部入力/出力端子部と、前記外部入力/出力端子部に電気的に接続され得る外部出力/入力端子部と、を有する固定端子部と、前記外部入力/出力端子部と前記外部出力/入力端子部とを電気的に接続させ得る可動端子部と、前記可動端子部が前記外部入力/出力端子部および前記外部出力/入力端子部のそれぞれに電気的に接続されるか否かを切り替えるように、前記可動端子部を移動させることが可能な接極子と、一対のコイル端子部を有し、前記可動端子部を移動させるように前記接極子を駆動する電磁力を生じさせることが可能な電磁石部と、前記接極子に前記可動端子部を固定するホルダーと、前記可動端子部における、前記接極子によって移動させられることにより、前記ホルダーを固定端としてたわみながら、前記外部入力/出力端子部に電気的に接続され得る第1の片持ち梁部と、前記可動端子部における、前記第1の片持ち梁部から独立して弾性変形をすることが可能であり、かつ、前記接極子によって移動させられることにより、前記ホルダーを固体端としてたわみながら、前記外部出力/入力端子に電気的に接続され得る第2の片持ち梁部と、前記可動端子部における、前記第1の片持ち梁部の固定端側の端部と前記第2の片持ち梁部の固定端側の端部とを物理的に接続する部分であって、かつ、前記第1の片持ち梁部と前記第2の片持ち梁部とを電気的に接続する第1−第2梁接続部と、前記第1の片持ち梁部に接触し、前記第1の片持ち梁部に沿って延びる第3の片持ち梁部と、前記第2の片持ち梁部に接触し、前記第2の片持ち梁部に沿って延びる第4の片持ち梁部と、前記第3の片持ち梁部の固定端側の端部と前記第4の片持ち梁部の固定端側の端部とを物理的に接続する部分であって、前記第3の片持ち梁部と前記第4の片持ち梁部とを電気的に接続する第3梁−第4梁接続部と、を備えていてもよい。
本発明の実施の形態の電磁リレーは、前記第1−第2梁接続部全体が、前記ホルダー内に収容されていてもよい。
本発明の実施の形態の電磁リレーは、前記第1の片持ち梁部と前記第2の片持ち梁部との間に設けられた絶縁壁部を備えていてもよい。
本発明の実施の形態の電磁リレーは、前記第1の片持ち梁部および前記第2の片持ち梁部が、前記第3の片持ち梁部、前記第4の片持ち梁部、および前記第3梁−第4梁接続部に比較して、相対的に弾性係数が高くなるようにしてもよい。
本発明の実施の形態の電磁リレーは、前記第3の片持ち梁部、前記第4の片持ち梁部、および前記第3梁−第4梁接続部が、前記第1の片持ち梁部および前記第2の片持ち梁部に比較して、相対的に導電率が高くなるようにしてもよい。
本発明によれば、配線パターンの省スペース化を図ることのできる電磁リレー、または、接続信頼性をより高めることのできる電磁リレーを得ることができる。
本発明の実施の形態の電磁リレーが用いられる太陽光発電システムの概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーの斜視図である。 本発明の実施の形態1の電子リレーがカバーとリレー本体とに分解された状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーのリレー本体の側面図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーのリレー本体の分解斜視図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーのボディの斜視図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーの電磁石部の分解斜視図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーの巻き線、コイル端子、およびボビンを示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーの可動部の分解斜視図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーの可動端子部の正面図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーのリレー本体の正面図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーの可動端子部の特徴を説明するための第1の模式図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーの可動端子部の特徴を説明するための第2の模式図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーの可動端子部の特徴を説明するための第3の模式図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーの固定端子部の斜視図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーの固定端子部の平面図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーの固定端子部の底面図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーのリレー本体の平断面図であるが、実施の形態1および2の電磁リレーの双方の説明のために、補助固定端子部の補助外部入力/出力端子部および補助外部出力/入力端子部が設けられる位置が仮想的に描かれている図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーの底面を見たときの斜視図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーの正面図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーの側面図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーの底面図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーが搭載されるプリント配線基板の部分模式図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーが搭載されるプリント配線基板における配線パターンの模式図である。 比較例の電磁リレーが搭載されるプリント配線基板における第1の比較例の配線パターン模式図である。 比較例の電磁リレーが搭載されるプリント配線基板における第2の比較例の配線パターン模式図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーの可動端子部と固定端子部とが接触していない状態(OFF)を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1の電磁リレーの可動端子部と固定端子部とが接触している状態(ON)を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2の電磁リレーの第1の例のリレー本体の斜視図であって、第1の例の補助可動端子部および補助固定端子部を説明するための図である。 本発明の実施の形態2の電磁リレーの第1の例のリレー本体の斜視図であって、補助外部入力/出力端子部の先端部および補助外部出力/入力端子部の先端部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2の電磁リレーの第1の例の補助可動端子部および補助固定端子部を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態2の電磁リレーの第1の例の補助可動端子部の可動接点と補助固定端子部の固定接点とが接触している状態を示す拡大分解斜視図である。 本発明の実施の形態2の電磁リレーの第1の例のリレー本体の側面図である。 本発明の実施の形態2の電磁リレーの第1の例のリレー本体の背面図である。 本発明の実施の形態2の電磁リレーの第1の例のリレー本体の平面図である。 本発明の実施の形態2の電磁リレーの第2の例のリレー本体の斜視図であって、第2の例の補助可動端子部および補助固定端子部を説明するための図である。 本発明の実施の形態2の電磁リレーの第3の例のリレー本体の斜視図であって、第3の例の補助可動端子部および補助固定端子部を説明するための図である。 本発明の実施の形態2の電磁リレーの第4の例のリレー本体の斜視図であって、第4の例の補助可動端子部および補助固定端子部を説明するための図である。 本発明の実施の形態2の電磁リレーの第5の例のリレー本体の斜視図であって、第5の例の補助可動端子部および補助固定端子部を説明するための図である。 本発明の実施の形態2の電磁リレーの第6の例の補助可動端子部および補助固定端子部を説明するための図である。 本発明の実施の形態2の電磁リレーの第1〜第6の例のリレー本体の底面図である。 本発明の実施の形態2の電磁リレーの外部に露出する複数種類の端子部の電気回路図である。 本発明の実施の形態2の電磁リレーの可動端子部と固定端子部とが接触していない状態(OFF)を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2の電磁リレーの可動端子部と固定端子部とが接触している状態(ON)を示す斜視図である。 本発明の実施の形態2の電磁リレーの可動端子部と固定端子部とが溶着した状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態の電磁リレー100を説明する。なお、以下の実施の形態の説明においては、図面の参照符号に関して、括弧が付されずに記載された参照符号と括弧内に記載された参照符号とが連続して記載されている場合がある。この場合には、括弧が付されずに記載された参照符号同士が対応しており、かつ、括弧内に記載された参照符号同士が対応している。
(実施の形態1)
図1〜図28を参照して、本発明の実施の形態1の電磁リレー100を説明する。
本実施の形態の電磁リレー100は、太陽光発電システムにおける交流回路に電気的に接続されることが想定されている。
図1に示すように、本実施の形態の電磁リレー100の接続が想定される太陽光発電システムは、太陽光を受けて発電する太陽光発電パネル70を備えている。太陽光発電パネル70は、太陽光により発電された直流電流を、直流継電器80を経由して、直流/交流変換器90へ送る。直流/交流変換器90においては、前述の直流電流が交流電流に変換される。その交流電流は、本実施の形態の電磁リレー100を経由して、負荷110へ送られる。このような太陽光発電システムにおいて、電磁リレー100は、交流電流を流す状態および交流電流を流さない状態のいずれかを選択するためのスイッチとして機能する。
ただし、本実施の形態の電磁リレー100は、太陽光発電システムにおける電気回路において使用されるものに限定されず、他のいかなるシステムにおいて使用されてもよい。また、電磁リレー100は、スイッチとして機能するのであれば、直流回路に電気的に接続されてもよい。
以下、本実施の形態の電磁リレー100を具体的に説明する。
図2および図3に示すように、本実施の形態の電磁リレー100は、実質的に直方体形状の外側表面を有している。ただし、電磁リレー100の外側表面の形状は、いかなるものであってもよい。
本実施の形態の電磁リレー100は、リレー本体2とリレー本体2を覆う蓋部材としてのカバー1とを備えている。カバー1は、実質的に直方体形状の内部空間を有している。カバー1は、樹脂で形成されている。なお、カバー1は、透明であっても、不透明であってもよい。
なお、本明細書において、「実質的に直方体」とは、多少の凹凸があっても、その外表面の大部分を占める面に沿って描かれた仮想の6面体が全体として直方体形状をなすものを意味する。
図4および図5に示すように、リレー本体2は、土台部としてのボディ10を備えている。ボディ10は、図4および図5に示すように、電磁石部20、復帰ばね30、可動部40、および一組の固定端子部50を直接的にまたは間接的に支持している。
以下、本明細書において、「直接的に支持する」とは、支持する部材が支持される部材に接触していることを意味する。また、「間接的に支持する」とは、支持する部材と支持される部材との間に別の部材が挟まれていることを意味する。
電磁石部20は、電磁力を発生させる。可動部40は、電磁石部20が発生した電磁力によって電磁石部20に近づくように引き寄せられる。可動部40においては、図4に示すように、可動部40を構成する可動端子部47の先端部の近傍には、一例として可動接点45aが設けられている。
可動部40が、電磁石部20に向かって引き寄せられると、復帰ばね30の復元力に逆らって、可動接点45a(45b,46a,46b)が、図4に示される位置から移動し、一組の固定端子部50の上端部の近傍に設けられた固定接点52b(51b,54b,53b)に接触する。一方、可動部40は、電磁石部20の電磁力が消失した場合には、金属製の復帰ばね30の復元力により図4に示す位置に戻される。これらの部分の構成および動作の詳細は、後述される。
図6に示すように、ボディ10は、絶縁性を有する樹脂材料により一体的に成形された成形品である。したがって、ボディ10の底板部9の内側面から立上る部分は、絶縁壁部11,12,13を構成する。また、絶縁壁部11,12,13に対して実質的に垂直な方向に延び、かつ、ボディ10の底板部9の内側面から立上る部分は、仕切壁部14を構成する。これらの壁の機能は、後述される。
図7および図8に示すように、電磁石部20は、鉄芯26と、鉄芯26が挿入されるボビン21と、ボビン21に巻き付けられている巻き線25と、ボビン21に取り付けられる継鉄27とを備えている。ボビン21は、上鍔部22と、下鍔部23と、上鍔部22と下鍔部23とを接続する円柱部24とを備えている。
上鍔部22は、後述される実施の形態2の補助可動端子部65および補助固定端子部6243が設置される支持部21a1,21a2を備えている。下鍔部23は、ボディ10の底板部9の上面に固定される。円柱部24には、巻き線25が巻き付けられている。ボビン21の下鍔部23には、一対の貫通孔が設けられており、一対の貫通孔には、一対のコイル端子部25a1,252aが挿入されている。一対のコイル端子部25a1および25a2は、それぞれ、巻き線25の両端部に電気的に接続されている。なお、ボビン21は、樹脂製の成形品である。
また、継鉄27は、図7に示すように、後述される接極子41を受け入れる凹部を構成するための突出部27a,27bを備えている。接極子41は、継鉄27の突出部27a,27bによって形成された凹部の底面27cを梃子の支点として、電磁石部20が生じさせる電磁力によって、シーソーのように回動する。これら部分の機能の詳細は、後述される。
図9〜図14を参照して、本実施の形態の電磁リレー100の可動端子部47(48)を説明する。
図9および図10に示すように、可動部40は、接極子41、ホルダー42、および可動端子部47,48を備えている。次に、可動部40は、接極子41、ホルダー42、および可動端子部47,48のそれぞれが具体的に説明される。
接極子41は、導電性の金属で形成されている。接極子41は、電磁石部20の上方に位置付けられている。接極子41は、電磁石部20が発生する電磁力により、継鉄27の凹部の底面27cを支点として回動する水平部41bを備えている。接極子41は、水平部41bから下方へ延びる垂直部41cを備えている。また、接極子41は、復帰ばね30が挿入される貫通孔41dを備えている。
ホルダー42は、絶縁性の樹脂成形品である。ホルダー42には、上下の空間を連通させる挿入孔42aが形成されている。挿入孔42aは、その内部でそれぞれが独立した2つの貫通孔に分けられている。ホルダー42の挿入孔42a内の一方の貫通孔には、接極子41の垂直部41cが上方から下方へ挿入される。ホルダー42の挿入孔42a内の他方の貫通孔には、可動端子部47および可動端子部48のそれぞれの上端部が下方から上方へ向かって挿入されている。したがって、ホルダー42内では、接極子41の垂直部41cと可動端子部47および可動端子部48のそれぞれの上端部とは、それらの間に存在するホルダー42の一部によって絶縁されている。
図9および図10を参照して、可動端子部47の詳細を説明する。
可動端子部47は、導電性の可動ばね43aと、可動ばね43aの前面に接触するように設けられた導電性の接触子43bとを備えている。可動ばね43aは、全体的に略板状に形成されており、純銅で形成された接触子43bに対して相対的に弾性係数が大きい銅合金で形成されている。接触子43bは、全体的に略板状に形成されており、銅合金で形成された可動ばね43aに対して相対的に導電率が高い純銅で形成されている。したがって、可動端子部47は、高いばね性能と高い導電性との双方を兼ね備えた2層(複数層)の合成構造体となっている。本明細書において、「全体的に略板状」とは、厳密な直方体の板部材と、厳密な直方体の板部材の角部が丸く加工されているが、その大部分の平面を延長することにより、直方体を描くことができる形状とを含む。
可動ばね43aは、板状の第1の片持ち梁部43a1と板状の第2の片持ち梁部43a2とを備えている。第1の片持ち梁部43a1および第2の片持ち梁部43a2は、互いに実質的に平行に延びている。第1の片持ち梁部43a1および第2の片持ち梁部43a2のそれぞれは、ホルダー42が延びる方向に対して実質的に垂直に延びている。
なお、本明細書において、「実質的に平行」または「実質的に垂直」とは、設計上、仮想線に沿って延びる部品同士が、設計上互いに「平行」または「垂直」に配置されることが予定されていることを意味する。言い換えれば、本明細書において、「実質的に平行」または「実質的に垂直」とは、各部品の製造誤差のために、仮想線に沿って延びる部品同士が厳密な意味での「平行」および「垂直」に配置されていなくてもよいことを意味する。
第1の片持ち梁部43a1の一方の端部と第2の片持ち梁部43a2の一方の端部とは、板状の第1梁−第2梁接続部43a3によって物理的に接続されている。それにより、第1梁−第2梁接続部43a3は、第1の片持ち梁部43a1と第2の片持ち梁部43a2とを電気的に接続している。第1梁−第2梁接続部43a3は、その全体がホルダー42内に収容されている。
接触子43bは、板状の第3の片持ち梁部43b1と板状の第4の片持ち梁部43b2とを備えている。第3の片持ち梁部43b1および第4の片持ち梁部43b2は、互いに実質的に平行に延びている。第3の片持ち梁部43b1および第4の片持ち梁部43b2のそれぞれは、ホルダー42が延びる方向に対して実質的に垂直に延びている。第3の片持ち梁部43b1の一方の端部と第4の片持ち梁部43b2の一方の端部とは、板状の第3梁−第4梁接続部43b3によって物理的に接続されている。それにより、第3梁−第4梁接続部43b3は、第3の片持ち梁部43b1と第4の片持ち梁部43b2とを電気的に接続している。
上記の第1の片持ち梁部43a1と第3の片持ち梁部43b1とにより、第1の合成片持ち梁部43ab1が形成されている。上記の第2の片持ち梁部43a2と第4の片持ち梁部43b2とにより第2の合成片持ち梁部43ab2が形成されている。
可動ばね43aの第1の片持ち梁部43aの先端部および第2の片持ち梁部43a2の先端部には、それぞれ、貫通孔401aおよび402aが設けられている。接触子43bの第3の片持ち梁部43b1の先端部および第4の片持ち梁部43b2の先端部には、貫通孔401bおよび402bが設けられている。一対の貫通孔401aおよび401bには、可動接点45aが挿入されている。一対の貫通孔402aおよび402bには、可動接点45bが挿入されている。それにより、可動ばね43aと接触子43bとは、互いに接触しながら、一体構造部を形成している。
図9および図10を参照して、可動端子部48の詳細を説明する。
可動端子部48は、導電性の可動ばね44aと可動ばね44aの前面に接触するように設けられた導電性の接触子44bとを備えている。可動ばね44aは、全体的に略板状に形成されており、純銅で形成された接触子44bに対して相対的に弾性係数が大きい銅合金で形成されている。接触子44bは、全体的に略板状に形成されており、銅合金で形成された可動ばね44aに対して相対的に導電率が高い純銅で形成されている。したがって、可動端子部48は、高いばね性能と高い導電性との双方を兼ね備えた2層(複数層)の合成構造体となっている。
可動ばね44aは、板状の第1の片持ち梁部44a1と板状の第2の片持ち梁部44a2とを備えている。第1の片持ち梁部44a1および第2の片持ち梁部44a2は、互いに実質的に平行に延びている。第1の片持ち梁部44a1および第2の片持ち梁部44a2のそれぞれは、ホルダー42が延びる方向に対して実質的に垂直に延びている。
第1の片持ち梁部44a1の一方の端部と第2の片持ち梁部44a2の一方の端部とは、板状の第1梁−第2梁接続部44a3によって物理的に接続されている。それにより、第1梁−第2梁接続部44a3は、第1の片持ち梁部44a1と第2の片持ち梁部44a2とを電気的に接続している。第1梁−第2梁接続部44a3は、その全体がホルダー42内に収容されている。
接触子44bは、板状の第3の片持ち梁部44b1と板状の第4の片持ち梁部44b2とを備えている。第3の片持ち梁部44b1および第4の片持ち梁部44b2は、互いに実質的に平行に延びている。第3の片持ち梁部44b1および第4の片持ち梁部44b2のそれぞれは、ホルダー42が延びる方向に対して実質的に垂直に延びている。
第3の片持ち梁部44b1の一方の端部と第4の片持ち梁部44b2の一方の端部とは、板状の第3梁−第4梁接続部44b3によって物理的に接続されている。それにより、第3梁−第4梁接続部44b3は、第3の片持ち梁部44b1と第4の片持ち梁部44b2とを電気的に接続している。
第1の片持ち梁部44a1と第3の片持ち梁部44b1とにより、第1の合成片持ち梁部44ab1が形成されている。第2の片持ち梁部44a2と第3の片持ち梁部44b2とにより第2の合成片持ち梁部44ab2が形成されている。
可動ばね44aの第1の片持ち梁部44a1の先端部および第2の片持ち梁部44a2の先端部には、それぞれ、貫通孔403aおよび404aが設けられている。接触子44bの第3の片持ち梁部44b1の先端部および第4の片持ち梁部44b2の先端部には、それぞれ、貫通孔403bおよび404bが設けられている。一対の貫通孔403aおよび403bには、可動接点46aが挿入されている。一対の貫通孔404aおよび404bには、可動接点46bが挿入されている。それにより、可動ばね44aと接触子44bとは、互いに接触しながら、一体構造部を形成している。
図11に示すように、可動端子部47と可動端子部48との間には、ボディ10の絶縁壁部13が挿入されている。第1の合成片持ち梁部43ab1と第2の合成片持ち梁部43ab2との間には、絶縁壁部11が挿入されている。第1の合成片持ち梁部44ab1と第2の合成片持ち梁部44ab2との間には、絶縁壁部12が挿入されている。絶縁壁部11、12、および13は、互いにボディ10の底板部9に垂直であってかつ互いに平行に延びている。
図12〜図15を用いて、可動端子部47(48)の動作を説明する。
接極子41が電磁石部20から電磁力を受けると、可動部40は、前述のように、継鉄27の凹部の底面27cを支点として回動することにより、その姿勢を変更する。このとき、可動接点45a,45b,46a,46bは、図12および図13において矢印で示す方向に、それぞれ、固定接点52b,51b,54b,53bに接触するように移動する。その結果、可動端子部47(48)は、図12に示すように、ホルダー42を片持ち梁の固定端としてたわむ。
このとき、第1の合成片持ち梁部43ab1(44ab1)および第2の合成片持ち梁部43ab2(44ab2)は、いずれも、互いに独立した片持ち梁であるため、図14に示すように、それぞれが独立して弾性変形をすることができる。そのため、可動接点45a,45b,46a,46bは、それぞれ、図15に示される固定接点52b,51b,54b,53bに接触することができる。
つまり、可動接点45a,45b,46a,46bのいずれかが、固定接点52b,51b,54b,53bのうちの対応する接点に接触できないという不具合の発生が防止されている。可動接点45a,45b,46a,46bおよび固定接点52b,51b,54b,53bは、それぞれ、可動端子部47(48)および固定端子部512(534)の導電性と同一かまたはそれよりも高い導電性を有する金属により形成されている。
なお、本実施の形態においては、図9においては、ばね性能が高い部材と導電性が高い部材とを組合せる観点から、可動ばね43a(44a)と接触子43b(44b)との二層構造の可動端子部47(48)が用いられている。しかしながら、ばね性能および導電性の双方が高い部材が用いられるのであれば、たとえば、可動ばね43a(44a)のみがホルダー42に固定されている可動端子部が電磁リレー100に用いられてもよい。これによっても、複数の可動接点は、それぞれ、独立した片持ち梁部の先端部に取り付けられ得る。
上の構成によれば、可動端子部47(48)が延びる方向の軸まわりに可動端子部にねじれ力が生じる場合に利点がある。その利点は、前述の場合において、2つの可動接点45a,45b(46a,46b)のうちいずれか一方がそれに対応する固定接点52b,51b(54b,53b)に接触すべきときに接触しないという不具合の発生を防止することができるというものである。
次に、図15〜図19を参照して、本実施の形態の電磁リレー100の固定端子部512(534)を説明する。
図15〜図17に示すように、本実施の形態の電磁リレー100は、2対の固定端子部512および534を備えている。2対の固定端子部512および534は、いずれも、上記した可動端子部47(48)と同程度の導電性を有する金属で形成されている。本実施の形態においては、複数対の固定端子部の一例として2対の固定端子部を有する電磁リレー100が示されている。しかしながら、本発明の電磁リレーは、3対以上の固定端子部を備えた電磁リレーであってもよい。つまり、本発明の電磁リレーは、複数対の固定端子部を備えた電磁リレーであってもよい。
図16および図17に示すように、固定端子部512は、外部入力/出力端子部51と、外部入力/出力端子部51に電気的に接続され得る外部出力/入力端子部52とを有している。外部入力/出力端子部51と外部出力/入力端子部52とは、一対の端子部を構成するように、互いに分離独立した状態で配置されている。可動端子部47は、互いに対をなす外部入力/出力端子部51と外部出力/入力端子部52とを電気的に接続させることができる。
図16および図17に示すように、固定端子部534は、外部入力/出力端子部53と、外部入力/出力端子部53に電気的に接続され得る外部出力/入力端子部54とを有している。可動端子部48は、互いに対をなす外部入力/出力端子部53と外部出力/入力端子部54とを電気的に接続させることができる。外部入力/出力端子部53と外部出力/入力端子部54とは、一対の端子部を構成するように、互いに分離独立した状態で配置されている。
なお、本明細書においては、外部入力/出力端子と、外部出力/入力端子部とは、可動端子部によって電気的に接続される一対の端子部(固定端子部)を意味する。ある場合には、一対の端子部のうち、一方が外部入力端子部となり、他方が外部出力端子部となる。また、他の場合には、一対の端子部のうち、前述の一方が外部出力端子となり、他方が外部入力端子部となる。交流および直流のいずれの電気回路に対して電磁リレー100が接続されても、同一の外部端子部が、外部入力端子部として機能することもあれば、外部出力端子部として機能することもある。
図15〜図19に示すように、本実施の形態においては、固定端子部512において、外部入力/出力端子部51と外部出力/入力端子部52とが、電気的に接続され得る一対の端子部を構成している。また、固定端子部534において、外部入力/出力端子部53と外部出力/入力端子部54とが、電気的に接続され得る一対の端子部を構成している。
図15〜図17に示すように、外部入力/出力端子部51は、直線に沿って延びる水平部51dと水平部51dの一方の端部の一方の側面(一組の固定端子部50の一方の外側面)から下方へ向かって延びる先端部51aとを備えている。また、外部入力/出力端子部51は、水平部51dの他方の端部の他方の側面(一組の固定端子部50の一方の内側面)から上方へ向かって延び、その表面に固定接点51bが設けられた立上り部51cを備えている。
図15〜図17に示すように、外部出力/入力端子部52は、水平部52dと、水平部52dの一方の側面(一組の固定端子部50の他方の外側面)から下方へ向かって延びる先端部52aとを備えている。また、外部出力/入力端子部52は、水平部52dの他方の側面(一組の固定端子部50の他方の内側面)から上方へ向かって延び、その表面に固定接点52bが設けられた立上り部52cを備えている。
水平部51dは、固定接点51b,54b,53bが並ぶ方向に沿って延びているが、水平部52dは、固定接点52bに対応する位置においてのみ設けられている。
図16および図17から分かるように、立上り部51cと立上り部52cとは、仮想の直線IIに沿って延びている。水平部51dと水平部52dとは、仮想の直線IVに沿って延びている。先端部51aと先端部52aとは、仮想の直線VIに沿って延びている。これらの仮想の直線II、IV、およびVIは、ぞれぞれ、固定接点52b,51b,54b,52bが並ぶ方向を規定する図18に示す仮想の直線Iに平行または実質的に平行である。また、仮想の直線IIは、後述される仮想の直線IIIと同一直線上に存在する。
図15〜図17に示すように、外部入力/出力端子部53は、水平部53dと水平部53dの一方の側面から下方へ向かって延びる先端部53aとを備えている。また、外部入力/出力端子部53は、水平部53dの他方の側面から上方へ向かって延び、その表面に固定接点53bが設けられた立上り部53cを備えている。
図15〜図17に示すように、外部出力/入力端子部54は、直線状に延びる水平部54dと水平部54dの一方の端部の一方の側面から下方へ向かって延びる先端部54aとを備えている。また、外部出力/入力端子部54は、水平部54dの他方の端部の他方の側面から上方へ向かって延び、その表面に固定接点54bが設けられた立上り部54cを備えている。
水平部54dは、固定接点54b,51b,52bが並ぶ方向に沿って延びているが、水平部53dは、固定接点53bに対応する位置においてのみ設けられている。
図16および図17から分かるように、立上り部53cと立上り部54cとは、仮想の直線IIIに沿って延びている。水平部53dと水平部54dとは、仮想の直線Vに沿って延びている。先端部53aと先端部54aとは、仮想の直線VIIに沿って延びている。これらの仮想の直線III、V、およびVIIは、ぞれぞれ、固定接点52b,51b,54b,53bが並ぶ方向を規定する図18に示す仮想の直線Iに平行または実質的に平行である。また、仮想の直線IIIは、前述の仮想の直線IIと同一直線上に存在する。
なお、水平部51d,52dの一方の側面および水平部53d,54dの他方の側面が、それぞれ、一組の固定端子部50の一方の外側面および一組の固定端子部50の他方の外側面を構成している。したがって、固定端子部512および534を前述の仮想の直線IIおよび仮想の直線IIIを含む直線に沿って見た場合に、中央の位置に、立上り部51c、52c、53c、54cが配置されている。その場合には、中央の位置の一方側の位置には、対になる先端部51a、52aが配置されている。また、中央の位置の他方側の位置には、対になる先端部53a、54aが配置されている。
また、図15〜図17から分かるように、立上り部51c、52c、53c、54cは、次のように構成されている。
立上り部52cおよび53cは、第2および第3の仮想の直線IIおよびIIIに沿う方向において、相対的に外側の位置に配置されている。立上り部51cおよび54cは、第2および第3の仮想の直線IIおよびIIIに沿う方向において、相対的に内側の位置に配置されている。つまり、同一直線上において一列に並ぶ立上り部51cおよび54cは、同一直線上において一例に並ぶ立上り部52cと立上り部53cとの間に配置されている。立上り部53c、立上り部54c、立上り部51c、および立上り部52cは、この順番で一列に並べられている。 外部入力/出力端子部51において、立上り部51cと先端部51aとは、平面視において、固定接点53b、54b、51、および52bが並ぶ方向において所定の距離を置いて配置されている。立上り部51cと先端部51aとは、平面視において、固定接点53b、54b、51、および52bが並ぶ方向に垂直な方向において、特定の距離を置いて配置されている。また、外部出力/入力端子部54において、立上り部54cと先端部54aとは、平面視において、固定接点53b、54b、51b、および52bが並ぶ方向において前述の所定の距離と同一の距離を置いて配置されている。立上り部54cと先端部54aとは、平面視において、固定接点53b、54b、51b、および52bが並ぶ方向に垂直な方向において、前述の特定の距離と同一の特定の距離を置いて配置されている。ただし、前述された所定の距離同士が同一であること、および、前述された特定の距離同士が同一であることは、本発明の必須の構成要件ではなく、本発明の電磁リレーは、それらの距離同士が異なるものも含んでいる。
一方、外部出力/入力端子部52においては、立上り部52cと先端部52aとは、平面視において、固定接点53b、54b、51b、および52bが並ぶ方向において距離を置おくことなく配置されている。つまり、立上り部52cと先端部52aとは、平面視において、固定接点53b、54b、51b、52bが並ぶ方向に垂直な方向において並ぶように配置されている。また、外部入力/出力端子部53においては、立上り部53cと先端部53aとは、平面視において、固定接点53b、54b、51b、および52bが並ぶ方向において距離をおくことなく配置されている。つまり、立上り部53cと先端部53aとは、平面視において、固定接点53b、54b、51b、52bが並ぶ方向に垂直な方向において並ぶように配置されている。
外部入力/出力端子部51の先端部51aは、仮想線VI上における、立上り部51cおよび54cに対向する位置を基準位置として、仮想線VI上において一方の外側の位置に配置されている。外部出力/入力端子部52の先端部52aは、外部入力/出力端子部51の先端部51aと対をなす。外部出力/入力端子部52の先端部52aは、仮想線VI上における、立上り部51cおよび54cに対向する位置を基準位置として、仮想線VI上において前述の一方の外側の位置とは逆側の他方の外側の位置に配置されている。また、外部入力/出力端子部53の先端部53aは、仮想線VII上における、立上り部51cおよび54cに対向する位置を基準位置として、仮想線VII上において一方の外側の位置に配置されている。外部出力/入力端子部54の先端部54aは、外部入力/出力端子部53の先端部53aと対をなす。外部出力/入力端子部54の先端部54aは、仮想線VII上における、立上り部51cおよび54cに対向する位置を基準位置として、仮想線VII上において前述の一方の外側の位置とは逆側の他方の外側の位置に配置されている。
図16および図17から分かるように、固定端子部512および534は、平面視および底面視のそれぞれにおいて、点対称の形状を有している。外部入力/出力端子部51と外部出力/入力端子部54とは、点対称に配置されており、同一の形状を有している。また、外部出力/入力端子部52と外部入力/出力端子部53とは、点対称に配置されており、同一の形状を有している。したがって、4箇所の端子部を2種類の金型で製造することができる。
図18から分かるように、電磁リレー100がOFFの状態では、可動接点45a,45b,46a,46bは、それぞれ、固定接点52b,51b,54b,53bに対向するように配置されている。なお、図18には、実施の形態2の電磁リレー100の補助固定端子部6243の補助外部入力/出力端子部62および補助出力/入力端子部63の位置が仮想的に描かれている。本実施の形態1においては、補助外部入力/出力端子部62および補助外部出力/入力端子部63が設けられていないものである。
図19〜図22に示すように、外部入力/出力端子部51および53の先端部51aおよび53aならびに外部出力/入力端子部52および54の先端部52aおよび先端部54aは、ボディ10の底板部9の底面、すなわち下面から突出している。また、図19〜図22に示すように、コイル端子部25a1,25a2も、ボディ10の底板部9を貫通し、ボディ10の下面から突出している。具体的には、図19に示すように、本実施の形態の電磁リレー100は、先端部51a,52a,53a,54aがボディ10の底面から底面に対して垂直な方向(下方)に向かって突出している。
図23に示すように、前述のような電磁リレー100が搭載されるプリント配線基板1000には、挿入孔250a1,250a2が設けられている。挿入孔250a1,250a2は、それぞれ、プリント配線基板1000のコイル端子部25a1,25a2に対応する位置に設けられている。したがって、電磁リレー100がプリント配線基板1000上に搭載される場合には、挿入孔250a1,250a2には、それぞれ、コイル端子部25a1,25a2が挿入される。また、プリント配線基板1000には、挿入孔510a,520a,530a,540aが設けられている。挿入孔510a,520a,530a,540aは、それぞれ、プリント配線基板1000の固定端子部51,52,53,54の先端部51a,52a,53a,54aに対応する位置に設けられている。したがって、挿入孔510a,520a,530a,540aには、それぞれ、先端部51a,52a,53a,54aが挿入される。
本実施の形態の電磁リレー100は、固定端子部512(534)が図15〜図24に示す構造を有している。そのため、次に述べるような態様で先端部51a,52a,53a,54aを配置することがきる。その結果、その後に述べられる利点を有している。
図16および図17に示すように、先端部51aと先端部52aとは、仮想の直線VI上に配置され、ボディ10の矩形の底面の輪郭を構成する一対の対向する辺のそれぞれに平行に配置されている。また、図16および図17に示すように、先端部53aと先端部54aとは、直前で述べた仮想の直線VIに平行な仮想の直線VII上に配置されている。また、先端部53aと先端部54aとは、ボディ10の矩形の底面の輪郭を構成する一対の対向する辺のそれぞれに平行に配置されている。
このように、図16および図17に示すように、対になる外部入力/出力端子部51,53の先端部51a、53aと外部出力/入力端子部52,54の先端部52a、54aとが、平面視において、仮想の直線(第2、第3の仮想の直線II、III)と実質的に平行な方向に延びる直線(第6の仮想の直線VI、第7の仮想の直線VII)に沿って一列に並ぶように配置されている。対になる先端部51a、52aが配置される直線VIと、平面視において、対になる先端部53a、54aが配置される直線VIIは、仮想の直線II、IIIと直交する方向にずれている。
図24に示すように、外部入力/出力端子部51の先端部51aと外部出力/入力端子部52の先端部52aとが、互いに電気的に接続され得る一対の外部端子を構成している。また、外部入力/出力端子部53の先端部53aと外部出力/入力端子部54の先端部54aとが、互いに電気的に接続され得る一対の外部端子を構成している。それぞれの外部端子は、カバー1内に全体が収容される(カバー1の外部に突出していない)可動端子部47,48によって、互いに電気的に接続され得るようになっている。
以上の先端部51a,52a,53a,54aの配置によれば、図24に示すように、入力/出力配線510b,530bおよび出力/入力配線520b,540bをプリント配線基板1000に設けることができる。図24においては、プリント配線基板1000上では、入力/出力配線510bと出力/入力配線520bとは、仮想の直線VIIIに沿って延びるように配置されている。また、入力/出力配線530bと出力/入力配線540bとは、直前で述べた仮想の直線に平行な仮想の直線IXに沿って延びるように配置されている。一対の入力/出力配線510bおよび入力/出力配線530bと一対の出力/入力配線520bおよび出力/入力配線540bとは、互いに平行に延びるように配置されている。つまり、図24において、仮想の直線VIIIと仮想の直線IXとは互いに平行または実質的に平行に配置されている。つまり、本実施の形態の電磁リレー100によれば、図24に示すように、プリント配線基板1000の短辺方向に沿って複数の入力/出力配線(出力/入力配線)を互いに平行に配置することが可能になる。
上記のようなプリント配線基板1000上の配線の配置によれば、プリント配線基板1000上の他の配線も含めたすべての配線を整然と配置することが可能になる。たとえば、図24において、コイル端子部25a1,25a2のそれぞれに接続される一対の配線を、一対の入力/出力配線510b(530b)および出力/入力配線520b(540b)のそれぞれに平行に配置することが可能になる。この場合、電磁リレー100の近傍の配線はすべて平行に配置されるため、プリント配線基板1000上での極めて整然とした入力/出力配線および出力/入力配線の配置が実現される。その結果、配線に必要なスペースを小さくすることが可能となるため、配線パターンの省スペース化を図る(プリント配線基板1000の表面に占める配線パターンの割合を減少させる)ことができるようになる。
上記の構成に加えて、先端部51aと先端部52aとは、図24に示されるように、電磁リレー100のボディ10の実質的に矩形の底面の一対の対向する辺のそれぞれの近傍に設けられている。また、先端部53aと先端部54aとは、電磁リレー100のボディ10の実質的に矩形の底面の一対の対向する辺のそれぞれの近傍に設けられている。したがって、電磁リレー100の下敷きになるプリント配線基板1000上の入力/出力配線および出力/入力配線の長さが短い。そのため、入力/出力配線および出力/入力配線の断線のおそれが低減されている。 図24および図25に示される比較例の電磁リレーおよびそのプリント配線基板上での配線パターンを検討する。この比較例のボディ10の底面から突出する固定端子部の4つの先端部は、次に述べるように形成されているものと考えられる。その4つの先端部52a,51a54a,53aは、それぞれ、図18に示される対応する固定接点52b,51b,54b,53bに近い側のボディ10の底面を構成する辺の近傍の位置から、ボディ10の底板部9を貫通し、ボディ10から突出している。
図25および図26に示された比較例の4つの先端部52a,51a54a,53aを有する電磁リレーがプリント配線基板1000上に搭載された場合の配線を検討する。この場合、一対の入力/出力配線510b(530b)および出力/入力配線520b(540b)は、図25または図26に示すように、プリント配線基板1000の長辺方向に延びるように配置されると考えられる。このような一対の入力/出力配線510b(530b)および出力/入力配線520b(540b)の配置が、図24に示される入力/出力配線510b,530bおよび出力/入力配線520b(540b)の配置に比較して、整然としていないことは明らかである。
以上から、上記の先端部51a,52a53a,54aの配置に利点があることが理解される。
次に、図18、図24、図27および図28を参照して、本実施の形態の電磁リレー100の動作を説明する。
本実施の形態の電磁リレー100は、一対のコイル端子部25a1,25a2に交流電流が流されると、電磁石部20の巻き線25に交流電流が流れる。その結果、電磁リレー100は、図27に示すOFF状態から図28に示すON状態に変化する。
OFF状態では、図18に示すように、可動端子部47および48の可動接点45a,45b,46a,46bは、それぞれ、固定端子部512および534の固定接点52b,51b,54b,53bに接触していない。この場合、図24から分かるように、固定端子部512の先端部51aと先端部52aとの間で電流は流れず、また、固定端子部534の先端部53aと先端部54aとの間で電流が流れない。一方、ON状態では、可動端子部47および48の可動接点45a,45b,46a,46bは、それぞれ、固定端子部512および534の固定接点52b,51b,54b,53bに接触する。これによれば、図24から分かるように、固定端子部512の先端部51aと先端部52aとの間で電流が流れ、また、固定端子部534の先端部53aと先端部54aとの間で電流が流れる。
(I) 上記した実施の形態1の第1の局面の電磁リレー100の構成および効果をまとめると次のようになる。
(1) 電磁リレー100は、次の構成(i)〜(xi)を備えている。
(i) 外部入力/出力端子部51と、外部入力/出力端子部51に電気的に接続され得る外部出力/入力端子部52と、を有する固定端子部512
(ii) 外部入力/出力端子部51と外部出力/入力端子部52とを電気的に接続させ得る可動端子部47
(iii) 他の外部入力/出力端子部53と、他の外部入力/出力端子部53に電気的に接続され得る他の外部出力/入力端子部54と、を有する他の固定端子部534
(iv) 他の外部入力/出力端子部53と他の外部出力/入力端子部54とを電気的に接続させ得る他の可動端子部48
(v) 可動端子部47が外部入力/出力端子部51および外部出力/入力端子部52のそれぞれに電気的に接続されるか否かを切り替え、かつ、他の可動端子部48が他の外部入力/出力端子部53および他の外部出力/入力端子部54のそれぞれに電気的に接続されるか否かを切り替えるように、可動端子部47および他の可動端子部48のそれぞれを移動させることが可能な接極子41
(vi) 可動端子部47および他の可動端子部48を移動させるように接極子41を駆動する電磁力を生じさせる電磁石部20
(vii) 接極子41および電磁石部20を直接的または間接的に支持する底板部9を有し、外部入力/出力端子部51の先端部51a、外部出力/入力端子部52の先端部52a、他の外部入力/出力端子部53の先端部53a、および他の外部出力/入力端子部54の先端部54aが外部へ突出するボディ10
(viii) 可動端子部47の可動接点45a,45bおよび他の可動端子部48の可動接点46a,46bは、平面視において、第1の仮想の直線I(図18参照)に沿って一列に並ぶように設けられ、かつ、第1の仮想の直線Iを横切る方向に移動可能であること
(ix) 固定端子部512の一方の固定接点51bが設けられた立上り部51cおよび固定端子部512の他方の固定接点52bが設けられた立上り部52cは、それぞれ、平面視において、第1の仮想の直線I(図18参照)に平行な方向に延びる第2の仮想の直線II(図16、図17、図18参照)に沿って延びていること
(ix) 他の固定端子部534の一方の固定接点54bが設けられた立上り部54cおよび他の固定端子部534の他方の固定接点53bが設けられた立上り部53cは、それぞれ、平面視において、第1の仮想の直線I(図18参照)に平行な方向に延びる第3の仮想の直線III(図16、図17、図18参照)に沿って延びていること
なお、上記の本実施の形態においては、第2の仮想の直線IIと第3の仮想の直線IIIとは、同一直線上に存在する。
(x) 固定端子部512の外部入力/出力端子部51の水平部51dおよび固定端子部512の外部出力/入力端子部52の水平部52dは、それぞれ、平面視において、第1の仮想の直線I(図18参照)に平行な方向に延びる第4の仮想の直線IV(図16、図17参照)に沿って、かつ、立上り部51cおよび立上り部52cからボディ10の底面に平行に延びていること
(xi) 他の固定端子部534の外部入力/出力端子部53の水平部53dおよび他の固定端子部534外部出力/入力端子部54の水平部54dは、それぞれ、平面視において、第1の仮想の直線I(図18参照)に平行な方向に延びる第5の仮想の直線V(図16、図17参照)に沿って、かつ、立上り部53cおよび立上り部54cからボディ10の底面に沿って延びていること
(xii) 固定端子部512の先端部51aおよび先端部52aは、それぞれ、平面視において、第1の仮想の直線I(図18参照)と平行な方向に延びる第6の仮想VI(図16、図17参照)の直線上において、互いに所定の距離を置いて配置され、外部入力/出力端子部51の水平部51dおよび外部出力/入力端子部52の水平部52dから下方に向かって延びていること
(xiii) 他の固定端子部534の先端部53aおよび先端部54aは、それぞれ、平面視において、第1の仮想の直線I(図18参照)と平行な方向に延びる第7の仮想の直線VII(図16、図17参照)上において、互いに特定(または所定)の距離を置いて配置され、他の外部入力/出力端子部53の水平部53dおよび他の外部出力/入力端子部54の水平部54dから下方に向かって延びている。
上記のような構成によれば、後述されるように、プリント配線基板上の配線を整然と配置することができることができる。
なお、外部入力/出力端子部51の先端部51a、外部出力/入力端子部52の先端部52a、他の外部入力/出力端子部53の先端部53a、および他の外部出力/入力端子部54の先端部54aは、それぞれ、仮想の長方形の4つの角部に配置されることが望ましい。これによれば、複数の先端部51a,52a,53a,54aが整然と配置される。
また、ボディ10の底面(下面)が実質的に長方形の輪郭を有している場合には、先端部51aと先端部52aとが、それぞれ、ボディ10の底面の長方形を構成する対向する一方の辺および他方の辺の近傍に設けられていることが望ましい。また、先端部53aおよび54aも、それぞれ、ボディ10の実質的に長方形を構成する対向する一方の辺および他方の辺の近傍に設けられることが望ましい。これによれば、電磁リレー100の下敷きになる配線の長さを短くすることができるため、入力/出力配線および出力/入力配線の断線を極力抑制することができる。
なお、実質的に長方形とは、厳密な意味での長方形の角部が多少丸まっているもの等、一辺の大部分を構成する線分を延長することにより、全体として長方形と認識できるものを含む意味である。
(2) 固定端子部512ならびに他の固定端子部534は、平面視において、点対称の形状を有しており、平面に垂直な方向において同一の厚さを有していることが望ましい。
上記の構成によれば、同一金型を用いて固定端子部512および他の固定端子部534を製造することができる。
なお、固定端子部および他の固定端子部は、その設計時において点対称の形状および同一の厚さに形成されることが意図されていればよく、製造上必然的に生じる形状および厚さの誤差により、厳密な意味での点対称の形状および同一の厚さに形成されていなくてもよい。
(3) 本実施の形態の接続構造体は、電磁リレー100が搭載されるプリント配線基板1000を備えている。プリント配線基板1000上には、次の配線(i)〜(iv)が設けられている。
(i) 外部入力/出力端子部51に電気的に接続された入力/出力配線510b
(ii) 外部出力/入力端子部52が電気的に接続された出力/入力配線520b
(iii)他の外部入力/出力端子部53が電気的に接続された他の入力/出力配線530b
(iv) 他の外部出力/入力端子部54が電気的に接続された他の出力/入力配線540b
上記を前提として、入力/出力配線510bおよび出力/入力配線520bが、それぞれ、第1の仮想の直線I(図18参照)に平行な第8の仮想の直線VIII(図24参照)に沿って延びている。他の入力/出力配線530bおよび他の出力/入力配線540bが、それぞれ、第1の仮想の直線I(図18参照)に平行な第9の仮想の直線IX(図24参照)に沿って延びている。
上記の構成によれば、プリント配線基板1000上の入力/出力配線510b,530bおよび出力/入力配線520b,540bを整然と配置することができる。
(II) 上記した実施の形態1の第2の局面の電磁リレー100の構成および効果をまとめると次のようになる。
(1) 電磁リレー100は、次の構成(i)〜(viii)を備えている。
(i) 外部入力/出力端子部51(53)と、外部端子部に電気的に接続され得る外部出力/入力端子部52(54)と、を有する固定端子部512(534)
(ii) 外部入力/出力端子部51(53)と外部出力/入力端子部52(54)とを電気的に接続させ得る可動端子部47(48)
(iii) 可動端子部47(48)が、外部入力/出力端子部51(53)および外部出力/入力端子部52(54)のそれぞれに電気的に接続されるか否かを切り替えるように、可動端子部47(48)を移動させる接極子41
(iv) 可動端子部47(48)を移動させるように接極子41を駆動する電磁力を生じさせる電磁石部20
(v) 接極子41に可動端子部47(48)を固定するホルダー42
(vi) 可動端子部47(48)における、接極子41によって移動させられることにより、ホルダー42を固定端としてたわみながら、外部入力/出力端子部51(53)に電気的に接続され得る第1の片持ち梁部43a1(44a1)
(vii) 可動端子部47(48)における、第1の片持ち梁部43a1(44a1)から独立して弾性変形をすることが可能であり、かつ、接極子41によって移動させられることにより、ホルダー42を固体端としてたわみながら、外部出力/入力端子に電気的に接続され得る第2の片持ち梁部43a2(44a2)
(viii) 可動端子部47(48)における、第1の片持ち梁部43a1(44a1)の固定端側の端部と第2の片持ち梁部43a2(44a2)の固定端側の端部とを物理的に接続する部分であって、かつ、第1の片持ち梁部43a1(44a1)と第2の片持ち梁部43a2(44a2)とを電気的に接続する第1−第2梁接続部43a3(43b3)
上記の構成によれば、第1の片持ち梁部43a1(44a1)および第2の片持ち梁部43a2(44a2)が、それぞれ、平面視において可動端子部47(48)にねじれが生じたときに、独立して弾性変形する。そのため、可動端子部47(48)の平面視におけるねじれに起因した可動端子部47(48)と固定端子部512(534)との接触不良を抑制することができる。具体的には、電磁リレー100がON状態であるにもかかわらず、可動接点45a,45b,46a,46bのそれぞれが、固定接点52b,51b,54b,53bのうちの対応する接点に接触できないという不具合の発生が防止される。
(2) 電磁リレー100は、第1の片持ち梁部43a1(44a1)と第2の片持ち梁部43a2(44a2)との間に設けられた絶縁壁部11(12)を備えていることが望ましい。
上記の構成によれば、第1の片持ち梁部43a1(44a1)と第2の片持ち梁部43a2(44a2)との間での電磁的な相互干渉を抑制することができる。したがって、第1の片持ち梁部43a1(44a1)と第2の片持ち梁部43a2(44a2)とをより接近させることができる。その結果、第1の片持ち梁部43a1(44a1)および第2の片持ち梁部43a2(44a2)の全体の占有幅を大きくすることなく、第1の片持ち梁部43a1(44a1)および第2の片持ち梁部43a2(44a2)のそれぞれの幅を大きくすることができる。
(III) 上記した実施の形態1の第3の局面の電磁リレー100の構成および効果をまとめると次のようになる。
(1) 電磁リレー100は、次の構成(i)〜(x)を備えている。
(i) 外部入力/出力端子部51(53)と、外部端子部に電気的に接続され得る外部出力/入力端子部52(54)と、を有する固定端子部512(534))
(ii) 外部入力/出力端子部51(53)と外部出力/入力端子部52(54)とを電気的に接続させ得る可動端子部47(48)
(iii) 可動端子部47(48)が、外部入力/出力端子部51(53)および外部出力/入力端子部52(54)のそれぞれに電気的に接続されるか否かを切り替えるように、可動端子部47(48)を移動させる接極子41
(iv) 可動端子部47(48)を移動させるように接極子41を駆動する電磁力を生じさせる電磁石部20
(v) 接極子41に可動端子部47(48)を固定するホルダー42
(vi) 可動端子部47(48)における、接極子41によって移動させられることにより、ホルダー42を固定端としてたわみ得る第1の片持ち梁部43a1(44a1)
(vii) 可動端子部47(48)における、第1の片持ち梁部43a1(44a1)から独立して弾性変形をすることが可能であり、かつ、接極子41によって移動させられることにより、ホルダー42を固定端としてたわみ得る第2の片持ち梁部43a2(44a2)
(viii) 可動端子部47(48)における、第1の片持ち梁部43a1(44a1)に接触し、第1の片持ち梁部43a1(44a1)に沿って延びる第3の片持ち梁部43b1(44b1)
(ix) 可動端子部47(48)における、第2の片持ち梁部43a2(44a2)に接触し、第2の片持ち梁部43a2(44a2)に沿って延びる第4の片持ち梁部43b2(44b2)
(x) 第3の片持ち梁部43b1(44b1)の固定端側の端部と第4の片持ち梁部43b2(44b2)の固定端側の端部とを物理的に接続する部分であって、第3の片持ち梁部43b1(44b1)と第4の片持ち梁部43b2(44b2)とを電気的に接続する第3梁−第4梁接続部43b3(44b3)
上記の構成によれば、第1の片持ち梁部43a1(44a1)および第3の片持ち梁部43b1(44b1)からなる第1の合成片持ち梁部43ab1(44ab1)が形成される。また、第2の片持ち梁部43a2(44a2)および第4の片持ち梁部43b2(44b2)からなる第2の合成片持ち梁部43ab1(44ab2)が形成される。
第1の合成片持ち梁部43b2(44b2)と第2の合成片持ち梁部43ab1(44ab2)とは、それぞれ、平面視において可動端子部47(48)にねじれが生じたときに、独立して弾性変形可能である。そのため、平面視における可動端子部47(48)のねじれに起因した可動端子部47(48)と固定端子部512(534)との接触不良を抑制することができる。
(2) また、本実施の形態の電磁リレー100は、
第1の片持ち梁部43a1(44a1)および第2の片持ち梁部43a2(44a2)は、第3の片持ち梁部43b1(44b1)、第4の片持ち梁部43b2(44b2)、および第3梁−第4梁接続部43b3(44b3)に比較して、相対的に弾性係数が高いことが望ましい。
これによれば、第1の合成片持ち梁部43b2(44b2)と第2の合成片持ち梁部43ab1(44ab2)は、ホルダー42に対する姿勢を柔軟に変えることができる。
(3) 第3の片持ち梁部43b1(44b1)、第4の片持ち梁部43b2(44b2)、および第3梁−第4梁接続部43b3(44b3)は、第1の片持ち梁部43a2(44a2)および第2の片持ち梁部43a2(44a2)に比較して、相対的に導電率が高いことが望ましい。
上記の構成によれば、第1の合成片持ち梁部43b2(44b2)と第2の合成片持ち梁部43ab1(44ab2)全体の導電性を向上させることができる。
(4) 上記の(2)および(3)を兼ね備える場合には、1つの部材で片持ち梁部を形成する場合に比較して、高い弾性係数および高い導電率の双方を兼ね備えた可動端子部47(48)を形成することができる。
(5) 電磁リレー100は、第1の片持ち梁部43a1(44a1)の固定端側の端部と第2の片持ち梁部43a2(44a2)の固定端側の端部とを物理的に接続する部分であって、第1の片持ち梁部43a1(44a1)と第2の片持ち梁部43a2(44a2)とを電気的に接続する第1梁−第2梁接続部43a3(44a3)を備えていることが望ましい。
上記の構成によれば、第1の片持ち梁部43a1(44a1)、第2の片持ち梁部43a2(44a2)、および第1梁−第2梁接続部43a3(44a3)からなる第1の導電経路が存在する。また、第3の片持ち梁部43b1(44b1)および第4の片持ち梁部43b2(44b2)、および第3梁−第4梁接続部43b3(44b3)からなる第2の導電経路が存在する。つまり、第1の導電経路と第2の導電経路とが合体した合成導電経路が形成される。したがって、導電経路の断面積が大きくなるため、可動端子部47(48)の導電性を向上させることができる。
(6) 電磁リレー100は、第1の片持ち梁部43a1(44a1)および第3の片持ち梁部43b1(44b1)からなる第1の合成片持ち梁部43ab1(44ab1)を備えている。また、電磁リレー100は、第2の片持ち梁部43a2(44a2)および第4の片持ち梁部43b2(44b2)からなる第2の合成片持ち梁部43ab2(44ab2)を備えている。第1の合成片持ち梁部43ab1(44ab1)と第2の合成片持ち梁部43ab2(44ab2)との間に絶縁壁部11(12)を備えていることが望ましい。
上記の構成によれば、第1の合成片持ち梁部43ab1(44ab1)と第2の合成片持ち梁部43ab2(44ab2)との間での電磁的な相互干渉を抑制することができる。したがって、第1の合成片持ち梁部43ab1(44ab1)と第2の合成片持ち梁部43ab2(44ab2)とをより接近させることができる。その結果、第1の合成片持ち梁部43ab1(44ab1)および第2の合成片持ち梁部43ab2(44ab2)のそれぞれの幅を大きくすることができる。この場合、上記の構成によれば、第1の合成片持ち梁部43ab1(44ab1)および第2の合成片持ち梁部43ab2(44ab2)の全体の占有幅を大きくしなくてもよいという利点がある。
(7) 電磁リレー100は、第3の片持ち梁部43b1(44b1)に第1の可動接点45a(46a)が設けられていてもよい。第1の可動接点45a(46a)が固定端子部512(534)の外部出力/入力端子部52(54)に設けられた第1の固定接点52b(54b)に接触し得るように、第1の固定接点52b(54b)に対向していてもよい。第4の片持ち梁部43b2(44b2)に第2の可動接点45b(46b)が設けられていてもよい。第2の可動接点45b(46b)が固定端子部512(534)の外部入力/出力端子部51(53)に設けられた第2の固定接点51b(53b)に接触し得るように、第2の固定接点51b(53b)に対向していてもよい。
上記の構成によれば、相対的に導電性が高い第3の片持ち梁部43b1(44b1)が、相対的に導電性が低い第1の片持ち梁部43a1(44a1)に比較して、第1の可動接点45a(46a)および第1の固定接点52b(54b)に近い位置に設けられている。そのため、前述とは逆の場合に比較して、第1の片持ち梁部43a1(44a1)および第3の片持ち梁部43b1(44b1)からなる第1の合成片持ち梁部43ab1(44ab1)における発熱量を小さくすることができる。
また、相対的に導電性が高い第4の片持ち梁部43b2(44b2)が、相対的に導電性が低い第2の片持ち梁部43a2(44a2)に比較して、第2の可動接点45b(46b)および第2の固定接点51b(53b)に近い位置に設けられている。そのため、前述とは逆の場合に比較して、第2の片持ち梁部43a2(44a2)および第4の片持ち梁部43b2(44b2)からなる第2の合成片持ち梁部43ab2(44ab2)における発熱量を小さくすることができる。
ただし、本発明においては、第1の片持ち梁部43a1(44a1)に第1の可動接点45a(46a)が設けられ、第2の片持ち梁部43a2(44a2)に第2の可動接点45b(46b)が設けられていてもよい。
また、第1の片持ち梁部43a1(44a1)の幅と第3の片持ち梁部43b1(44b1)の幅と同一である。第2の片持ち梁部43a2(44a2)の幅と第4の片持ち梁部43b2(44b2)の幅と同一である。しかしながら、本発明は、それらの幅同士が同一である構造に限定されない。
(実施の形態2)
図29〜図45を参照して、本発明の実施の形態2の電磁リレー100を説明する。本実施の形態の電磁リレー100は、実施の形態1の電磁リレー100と比較して、基本構造においては、ほぼ同様の構成を有している。そのため、以下の実施の形態2の電磁リレー100の説明においては、実施の形態1において既になされた構成の説明は繰り返さない。また、実施の形態1において説明された電磁リレー100の構成と同一の構成については同一の参照符号を付している。したがって、以下の本実施の形態の説明においては、実施の形態1の電磁リレー100と異なる点が主として説明される。
(第1の例)
図29〜図35に示すように、第1の例の電磁リレー100は、補助固定端子部6243と補助可動端子部65とを備えている。また、第1の例の電磁リレー100は、補助可動端子部65を補助固定端子部6243に電気的に接続させるために、接極子41に取り付けられた補助駆動部61を備えている。本実施の形態の電磁リレー100は、これらの構成のみが実施の形態1の電磁リレー100に追加されている。この追加された構成以外の構成については、実施の形態1の電磁リレー100と実施の形態2の電磁リレー100とは、同一の構成を有している。 図29〜図35に示すように、補助固定端子部6243は、実施の形態1において説明された固定端子部512および534とは異なる形態を有している。補助固定端子部6243は、補助外部入力/出力端子部62と、補助外部入力/出力端子部62に電気的に接続され得る補助外部出力/入力端子部63とを備えている。補助可動端子部65は、実施の形態1において説明された可動端子部47および48とは異なる形態を有する端子部である。補助可動端子部65は、補助外部入力/出力端子部62および64と補助外部出力/入力端子部63とを電気的に接続させ得るものである。
上記した「異なる形態を有する端子部」とは、他の端子部との比較において、形状、模様、および色彩のうち少なくともいずれか1つが異なる端子部を意味する。
図29に示すように、補助外部入力/出力端子部62および64は、ボビン21の矩形の上鍔部22(図8参照)の角部から突出する突出部21a1によって支持されている。突出部21a1は、補助外部入力/出力端子部64の高さを適切な位置に設定している。補助外部出力/入力端子部63および補助可動端子部65は、図29に示すように、ボビン21の矩形の上鍔部22の角部から突出する突出部21a2によって支持されている。突出部21a2は、補助可動端子部65の高さを適切な位置に設定している。
本実施の形態においては、補助外部出力/入力端子部63と補助可動端子部65とが一体的に形成された例が示されているが、それらは独立して形成されていてよい。この場合、補助可動端子部65が補助外部出力/入力端子部63と補助外部入力/出力端子部62および64のそれぞれに電気的に接続される。したがって、接極子41は、補助可動端子部65を補助外部出力/入力端子部63および補助外部入力/出力端子部62および64のそれぞれに向かって移動させる。
補助可動端子部65の根元部は、補助固定端子部6243の補助外部入力/出力端子部64の高さと同じ高さにおいて、水平方向に延びている。一方、補助可動端子部65の先端部は、折り曲げられ、補助外部入力/出力端子部64の下方において延びている。補助外部入力/出力端子部64の先端部の下面上には、補助固定接点64aが設けられている。補助可動端子部65の折り曲げられた先端部の上面上には、補助可動接点65aが設けられている。そのため、補助固定接点64aと補助可動接点65aとが対向している。補助可動接点65aは、補助可動端子部65が上方へ移動すると補助固定接点64aに接触する位置に設けられている。
なお、補助可動端子部65および補助固定端子部6243は、それぞれ、可動端子部47(48)および固定端子部512(534)と同程度の導電性を有する金属で形成されている。補助可動接点65aおよび補助固定接点64aは、いずれも、補助可動端子部65および補助固定端子部6243と同程度かまたはそれより高い導電性を有する金属で形成されている。
第1の例の電磁リレー100においても、接極子41は、実施の形態1と同様に、可動端子部47(48)を移動させる。電磁リレー100がOFFのときには、接極子41の補助可動端子部65側の端部が上方へ移動するため、補助駆動部61が補助可動端子部65を押し上げる。それにより、補助可動接点65aが補助固定接点64aに接触する。そのため、補助可動端子部65と補助外部入力/出力端子部62とが電気的に接続される。その結果、補助外部入力/出力端子部62の先端部62aと補助外部出力/入力端子部63の先端部63aとが電気的に接続される。つまり、先端部62aと先端部63aとの間で電流が流れ得る状態が形成される。
一方、電磁リレー100がONのときには、接極子41の補助可動端子部65側の端部が下方へ移動するため、補助駆動部61は、補助可動端子部65から離れるように下方へ移動する。それにより、補助可動接点65aが補助固定接点64aから離れる。その結果、補助外部入力/出力端子部62の先端部62aと補助外部出力/入力端子部63の先端部63aとは、電気的に遮断される。
本実施の形態の第1の例の電磁リレー100の特徴的構成は、図29、図30、図33、および図34に示されている。図示されるように、外部入力/出力端子部51(53)の先端部51a(53a)および外部出力/入力端子部52(54)の先端部52a(54a)がボディ10の下側面から外部へ突出している。これに加えて、補助外部入力/出力端子部62の先端部62aおよび補助外部出力/入力端子部63の先端部63aもボディ10の下側面から外部へ突出している。
なお、本明細書においては、補助外部入力/出力端子と、補助外部出力/入力端子部とは、補助可動端子部によって電気的に接続され得る一対をなす外部端子部を意味する。ある場合には、一対の補助外部入力/出力端子部および補助外部出力/入力端子部のうち、一方が補助外部入力端子となり、他方が補助外部出力端子部となる。また、他の場合には、一対の補助外部入力/出力端子部および補助外部出力/入力端子部のうち、前述の一方が外部出力端子となり、前述の他方が外部入力端子部となる。溶着等の可動端子部と固定端子部の動作不良の検出において、一対の補助外部入力/出力端子部および補助外部出力/入力端子部のいずれもが、入力端子部として機能することもあれば、出力端子部として機能することもある。
第1の例の電磁リレー100においては、一対の補助外部入力/出力端子部62および64と補助外部出力/入力端子部63とが、補助可動端子部65によって電気的に接続され得る補助固定端子部6243を構成している。本実施の形態においては、補助可動端子部65のみが移動する。
図29および図34に示すように、補助外部入力/出力端子部64は、補助可動端子部65によって押し上げられた結果、弾性変形により僅かにたわむ。しかしながら、補助外部入力/出力端子部64は、補助可動端子部65と補助固定端子部6243との接触の結果として移動するため、本明細書においては、補助固定端子部6243の一部を構成するものとして言及されている。
図29〜図35に示すように、第1の例の電磁リレー100は、補助駆動部61が、押上部61aと取付部61b,61cとを有している。押上部61aは、補助可動端子部65を上方へ押し上げるために接極子41から突出する突出部である。押上部61aは、補助可動端子部65を押し上げることにより、補助可動接点65aを補助固定接点64aに接触させる。取付部61bおよび取付部61cは、それぞれ、接極子41を係止する係止部を備えている。接極子41と補助駆動部61とは、取付部61bおよび取付部61cのそれぞれの係止部によって互いに固定される。したがって、補助駆動部61と接極子41とは、一体構造として移動する。
補助駆動部61は、絶縁性を有する部材、たとえば、樹脂成形品によって形成されていることが望ましい。接極子41が導電性を有していても、接極子41と補助可動端子部65とが電気的に接続されることが防止されるからである。これによれば、接極子41および補助駆動部61を媒介として、可動端子部47(48)と補助可動端子部65とが電気的に接続されてしまう不具合の発生確率を極めて低くすることが可能になる。
図35から分かるように、補助固定端子部6243の一部は、電磁石部20と実質的に直方体形状の内部空間を有するカバー1内に設けられている。具体的には、補助外部入力/出力端子部62および補助外部出力/入力端子部63は、それぞれ、平面視において、カバー1(ボディ10)の角部10b,10cと電磁石部20の中心位置Cとの間の空間に設けられている(図18参照)。なお、電磁石部20の中心位置Cは、円筒形のボビン21の中心軸と一致する。また、図34に示すように、補助外部入力/出力端子部62および補助外部出力/入力端子部63は、それぞれ、電磁石部20の巻き線25(図7および図8参照)の中心軸に平行に延びている。したがって、電磁リレー100内の空間の有効利用がなされている。
第1の例の電磁リレー100においては、補助駆動部61の押上部61aが、補助可動端子部65を補助外部入力/出力端子部64に向かって下側から押し上げる。そのため、補助外部入力/出力端子部64の自重を利用して、補助可動接点65aと補助固定接点64aとの電気的接続を良好にすることができる。
(第2の例)
図36に示すように、第2の例の電磁リレー100においては、第1の例の補助駆動部61を接極子41に取り付けることの代わりに、接極子41が棒状に延びる補助駆動部41aをその一部として含んでいる。この構成以外の構成については、第2の例の電磁リレー100は、第1の例の電磁リレー100と同一である。
第2の例の電磁リレー100においても、接極子41と補助駆動部41aとが一体構造として動作する。具体的には、電磁リレー100がOFFのときには、接極子41の補助可動端子部65側の端部が上方へ移動するため、補助駆動部41aが補助可動端子部65を押し上げる。それにより、補助可動端子部65の補助可動接点65aが補助固定端子部6243の補助固定接点64aに接触する。その結果、補助可動端子部65を媒介として、補助外部入力/出力端子部62の先端部62aと補助出力/入力端子部63の先端部63aとが電気的に接続される。
一方、電磁リレー100がONのときには、接極子41の補助可動端子部65側の端部が下方へ移動する。そのため、補助駆動部41aは、補助可動端子部65から離れるように下方へ移動する。それにより、補助可動接点65aが補助固定接点64aから離れる。その結果、補助外部入力/出力端子部62の先端部62aと補助外部出力/入力端子部63の先端部63aとは、電気的に遮断される。
第2の例の電磁リレー100においては、補助駆動部41aは、接極子41と同一材料で接極子41と一体的に形成されている。この点以外は、第2の例の電磁リレー100は、前述の第1の例の電磁リレー100と同一の構成を備えている。
上記のような第2の例の電磁リレー100によれば、補助駆動部41aが接極子41の一部であるため、接極子41と補助駆動部41aとを同一の金型を用いて1回の成形工程で形成することができる。また、電磁リレー100の部品点数を低減することができる。
図36から分かるように、第2の例の電磁リレー100においても、第1の電磁リレー100と同様に、補助駆動部41aは、補助外部入力/出力端子部64に向かって、補助可動端子部65をその下側から押し上げる。そのため、補助外部入力/出力端子部64の自重を利用して、補助可動接点65aと補助固定接点64aとの電気的接続を良好にすることができる。
図36から分かるように、第2の例の電磁リレー100においても、補助固定端子部6243の一部は、電磁石部20と実質的に直方体形状の内部空間を有するカバー1内に設けられている。具体的には、補助外部入力/出力端子部62および補助外部出力/入力端子部63は、それぞれ、カバー1(ボディ10)の角部10b,10cと電磁石部20の中心位置Cとの間の空間に設けられている(図18参照)。補助外部入力/出力端子部62および補助外部出力/入力端子部63は、それぞれ、電磁石部20の巻き線25(図7および図8参照)の中心軸に平行に延びている。したがって、電磁リレー100内の空間の有効利用がなされている。
(第3の例)
図37に示すように、第3の例の電磁リレー100においては、第1の例の補助駆動部61の代わりに、補助駆動部610が設けられている。補助駆動部61と補助駆動部610とは、互いの形状が異なっている。この構成以外の構成においては、第3の例の電磁リレー100は、第1の例の電磁リレー100と実質的に同一である。
第3の例の電磁リレー100においても、接極子41と補助駆動部610とが一体構造として動作する。具体的には、電磁リレー100がOFFの状態においては、補助駆動部610が補助可動端子部65を押し上げる。それにより、補助可動端子部65の補助可動接点65aが補助固定端子部6243の補助固定接点64aに接触する。その結果、補助可動端子部65を媒介として、補助外部入力/出力端子部62の先端部62aと補助出力/入力端子部63の先端部63aとが電気的に接続される。
一方、電磁リレー100がONのときには、接極子41の補助可動端子部65側の端部が下方へ移動するため、補助駆動部610は、補助可動端子部65から離れるように下方へ移動する。それにより、補助可動接点65aが補助固定接点64aから離れる。その結果、補助外部入力/出力端子部62の先端部62aと補助外部出力/入力端子部63の先端部63aとは、電気的に遮断される。
第3の例の電磁リレー100においては、補助駆動部610は、接極子41とは別部材で形成されている。そのため、第1の例の電磁リレー100と同様に、補助駆動部610が絶縁性を有する部材、たとえば、樹脂成形品によって形成されていることが望ましい。これによれば、接極子41が導電性を有していても、接極子41と補助可動端子部65とが電気的に接続されることは防止されている。
また、第3の例の補助駆動部610によれば、第1の例の電磁リレー100の補助駆動部61に比較して、補助可動端子部65の先端側の端部により近い位置を押し上げる。そのため、補助可動端子部65の先端側のたわみ量を小さくすることができる。
図37から分かるように、第3の例の電磁リレー100においても、第1の電磁リレー100と同様に、補助駆動部610は、補助外部入力/出力端子部64に向かって、補助可動端子部65を下側から押し上げる。そのため、補助外部入力/出力端子部64の自重を利用して、補助可動接点65aと補助固定接点64aとの電気的接続を良好にすることができる。
図37から分かるように、第3の例の電磁リレー100においても、補助固定端子部6243の一部は、電磁石部20と実質的に直方体形状の内部空間を有するカバー1内に設けられている。具体的には、補助外部入力/出力端子部62および補助外部出力/入力端子部63は、それぞれ、カバー1(ボディ10)の角部10b,10cと電磁石部20の中心位置Cとの間の空間に設けられている(図18参照)。補助外部入力/出力端子部62および補助外部出力/入力端子部63は、それぞれ、電磁石部20の巻き線25(図7および図8参照)の中心軸に平行に延びている。したがって、電磁リレー100内の空間の有効利用がなされている。
(第4の例)
図38に示すように、第4の例の電磁リレー100においては、前述の第1の例の補助駆動部61の代わりに、補助可動端子部660が接極子41に取り付けられている。前述の第1の例の電磁リレー100の外部入力/出力端子部64の代わりに、外部入力/出力端子部640が設けられている。前述の第1の例の電磁リレー100の補助可動端子部65の代わりに、外部出力/入力端子部650が設けられている。
本第4の例の外部入力/出力端子部640と外部出力/入力端子部650とは、いずれも、補助固定端子部6243の一部を構成している。補助可動端子部660は、導電性を有している。したがって、外部入力/出力端子部640と外部出力/入力端子部650とは、補助可動端子部660を媒介として電気的に接続される。
第4の例の電磁リレー100においては、前述の第1の例の電磁リレー100の補助可動接点65aの代わりに、補助可動端子部660には2つの補助可動接点660a1および660a2が設けられている。前述の第1の例の電磁リレー100の補助固定接点64aの代わりに、補助入力/出力端子部640(補助固定端子部6243)には補助固定接点640aおよび650aが設けられている。これらの構成以外においては、第4の例の電磁リレー100は、第1の例の電磁リレー100と同一である。
第4の例の電磁リレー100においても、電磁リレー100がOFFの状態では、接極子41と補助可動端子部660とが一体構造として上方へ押し上げられる。それにより、2つの補助可動接点660a1および660a2が、それぞれ、2つの補助固定接点640aおよび650aに接触する。その結果、補助可動端子部660を媒介として、補助外部入力/出力端子部62の先端部62aと補助出力/入力端子部63の先端部63aとが電気的に接続される。
一方、電磁リレー100がONのときには、接極子41に取り付けられた補助可動端子部660が補助外部入力/出力端子部640および補助外部出力/入力端子部650から離れるように下方へ移動する。それにより、補助可動接点660a1および補助可動接点660a2が補助固定接点640aおよび650aから離れる。その結果、補助外部入力/出力端子部62の先端部62aと補助外部出力/入力端子部63の先端部63aとは、電気的に遮断される。
図38に示すように、第4の例の電磁リレー100においては、補助可動端子部660が接極子41に直接取り付けられている。この場合、補助入力/出力端子部62および640と補助出力/入力端子部63および650を鏡面対称に形成することが可能になる。
図38から分かるように、第4の例の電磁リレー100においては、補助可動端子部660が、補助外部入力/出力端子部640および補助外部出力/入力端子部650をその下側から押し上げる。そのため、補助外部入力/出力端子部640および補助外部出力/入力端子部650の自重を利用して、補助可動接点660a1および660a2と補助固定接点640aおよび650aとの電気的接続を良好にすることができる。
図38から分かるように、第4の例の電磁リレー100においても、補助固定端子部6243の一部は、電磁石部20と実質的に直方体形状の内部空間を有するカバー1内の空間に設けられている。具体的には、補助外部入力/出力端子部62および補助外部出力/入力端子部63は、それぞれ、カバー1の角部10b,10と電磁石部20の中心位置Cとの間の空間に設けられている(図18参照)。補助外部入力/出力端子部62および補助外部出力/入力端子部63は、それぞれ、電磁石部20の巻き線25(図7および図8)の中心軸に平行に延びている。したがって、電磁リレー100内の空間の有効利用がなされている。
(第5の例)
図39に示すように、第5の例の電磁リレー100においては、第1の例の電磁リレー100の補助駆動部61の代わりに、絶縁性の補助駆動部6700および6600が設けられている。
補助駆動部6700と補助駆動部6600とは、互いに回動可能に接続されている。補助固定端子部6243は、一対の補助外部入力/出力端子部6200および補助外部出力/入力端子部6300により構成されている。補助外部入力/出力端子部6200および補助外部出力/入力端子部6300は、ボディ10に固定されている。補助外部入力/出力端子部6200の外部側の先端部62aおよび補助外部出力/入力端子部6300の外部側の先端部63aは、それぞれ、ボディ10の底面から下方へ突出している。
補助外部入力/出力端子部6400の先端部の下面上には補助固定接点6400aが設けられている。補助可動端子部6500の先端部の上面上には、補助可動接点6500aが設けられている。これらの構成以外の構成においては、第5の例の電磁リレー100は、第1の例の電磁リレー100と実質的に同一である。
第5の例においては、補助駆動部6700および6600が一体構造として動作する。具体的には、電磁リレー100がOFFの状態においては、接極子41の補助駆動部6700側の端部が上方へ移動すると、補助駆動部6700に接続された補助駆動部6600が、下方から補助可動端子部6500を押し上げる。
それにより、外部出力/入力端子部6300に連続する補助可動端子部6500の補助可動接点6500aが補助固定端子部6243を構成する外部入力/出力端子部6400の補助固定接点64aに接触する。その結果、補助可動端子部6500を媒介として、補助外部入力/出力端子部6200と補助出力/入力端子部6300とが電気的に接続される。その結果、補助外部入力/出力端子部6200の先端部62aと補助出力/入力端子部6300の先端部63aとが電気的に接続される。
一方、電磁リレー100がONのときには、接極子41の補助駆動部6700側の端部が下方へ移動するため、補助駆動部6700が下方へ移動する。それにより、補助駆動部6600は、補助可動端子部65から離れるように下方へ移動する。このとき、補助可動接点6500aが補助固定接点6400aから離れる。その結果、補助外部入力/出力端子部6200の先端部62aと補助外部出力/入力端子部6300の先端部63aとは、電気的に遮断される。
第5の例の電磁リレー100においては、補助駆動部6700および6600は、接極子41と別部材で形成されている。そのため、第1の例の電磁リレー100と同様に、補助駆動部6700および6600が絶縁性を有する部材、たとえば、樹脂成形品によって形成することができる。この場合、接極子41が導電性を有していても、接極子41と補助可動端子部6500とが電気的に接続されることは防止される。
また、第5の例の補助駆動部6600は、平面視において、カバー1(ボディ10)の角部10b,10cと電磁石部20の中心位置Cとの間の空間に形成されている(図18参照)。補助駆動部6600は、電磁石部20の巻き線25(図7および図8参照)の中心軸に平行に延びている。そのため、カバー1内の空間を有効に利用していることは、上記の第1〜第4の例の電磁リレー100と同様である。
また、補助外部入力/出力端子部6200および補助外部出力/入力端子部6300(補助固定端子部6243)は、ボディ10に固定されている。そのため、補助外部入力/出力端子部6200および補助外部出力/入力端子部6300の全体の長さが短くされている。補助外部入力/出力端子部6200および補助外部出力/入力端子部6300は、電磁石部20とカバー1との間の空間に設置されているため、電磁リレー100内の空間の有効利用がなされている。
(第6の例)
図40に示すように、第6の例の電磁リレー100においては、図38に示す第4の例の電磁リレー100と同様に、第1の例の電磁リレー100の補助駆動部61の代わりに、補助可動端子部660が接極子41に取り付けられている。第1の例の電磁リレー100の外部入力/出力端子部64の代わりに、外部入力/出力端子部640が設けられている。第1の例の電磁リレー100の補助可動端子部65の代わりに、外部出力/入力端子部650が設けられている。
第6の例の電磁リレー100においては、外部入力/出力端子部640と、外部出力/入力端子部650とは、いずれも、補助固定端子部6243の一部を構成している。第6の例の電磁リレー100は、外部入力/出力端子部640の先端部が端子接点部641と端子接点部642との2つの枝に分かれている点において、第4の例の電磁リレー100と異なっている。第6の例の電磁リレー100は、外部出力/入力端子部650の先端部が端子接点部651と端子接点部652との2つの枝に分かれている点において、第4の例の電磁リレー100と異なっている。
そのため、端子接点部641の下面上には、補助固定接点641aが設けられている。端子接点部642の下面上には、補助固定接点642aが設けられている。端子接点部651の下面上には、補助固定接点651aが設けられている。端子接点部652の下面上には、補助固定接点652aが設けられている。補助可動端子部660の上面上には、補助可動接点660a1および660a2が設けられている。
上の構成以外の構成においては、第6の例の電磁リレー100は、第4の例の電磁リレー100と実質的に同一である。
第6の例の電磁リレー100においても、接極子41と補助可動端子部660とが一体構造として動作する。具体的には、電磁リレー100がOFF状態になると、接極子41の補助可動端子部660側の端部が上方へ移動する。それにより、補助可動端子部660が上方へ移動する。その結果、2つの補助可動接点660a1および660a2が、それぞれ、補助固定接点641a,642a、および、補助固定接点651a,652aに接触する。その結果、補助可動端子部660を媒介として、補助外部入力/出力端子部62の先端部62aと補助出力/入力端子部63の先端部63aとが電気的に接続される。
一方、電磁リレー100がONのときには、接極子41の補助可動端子部660側の端部が下方へ移動するため、補助可動端子部660が下方へ移動する。それにより、補助可動接点660a1および660a2は、補助固定接点641a,642a,651a,652aから離れる。その結果、補助外部入力/出力端子部62の先端部62aと補助外部出力/入力端子部63の先端部63aとは、電気的に遮断される。
図40に示すように、補助可動端子部660が接極子41に直接取り付けられている。この場合、補助入力/出力端子部62および640と補助出力/入力端子部63および650を鏡面対称に形成することが可能になる。
第6の例の電磁リレー100においては、上記したように、外部入力/出力端子部640の先端部が、端子接点部641と端子接点部642との2つの枝に分かれている。また、外部出力/入力端子部650の先端部が、端子接点部651と端子接点部652との2つの枝に分かれている。そのため、補助可動端子部660の傾斜状態に応じて、端子接点部641、端子接点部642、端子接点部651、および端子接点部652のそれぞれが独立して弾性変形する。その結果、補助接点660a1,660a2と補助固定接点641a,642a,651a,652aとが接触不良の状態になるおそれが低減されている。
(第1の例〜第6の例の電磁リレー100の共通事項)
図41から分かるように、上記した第1〜第6の例の電磁リレー100のいずれにおいても、ボディ10の底面を、その底面に垂直な方向に沿って見たときに、次の利点を有している。なお、ボディ10の底面は、図41に示すように、実質的に矩形の底面を有している。実質的に矩形とは、角部が丸まっていてもなお、各辺を延長した場合の仮想線が、長方形を描くものを含むものである。また、実質的に矩形とは、輪郭が多少の凹凸を含んでいてもなお、主たる線を延長することにより仮想の長方形の形状が描き得る形状を含むものである。
外部入力/出力端子部51の先端部51aと外部出力/入力端子部52の先端部52aとは、実質的に矩形のボディ10の底面の対向する互いに平行な2つの辺に平行な仮想の直線(図41の仮想線VI参照)上において並んでいる。外部入力/出力端子部53の先端部53aと外部出力/入力端子部54の先端部54aとは、実質的に矩形のボディ10の底面の対向する互いに平行な2つの辺に平行な仮想の直線(図41の仮想線VII参照)上において並んでいる。補助外部入力/出力端子部62の先端部62aと補助外部出力/入力端子部63の先端部63aとは、実質的に矩形のボディ10の底面の対向する互いに平行な2つの辺に平行な仮想の直線(図41の仮想線X参照)上において並んでいる。
一対のコイル端子部25a1とコイル端子部25a2とは、実質的に矩形のボディ10の底面の対向する互いに平行な2つの辺に平行な仮想の直線(図41の仮想線X参照)上において並んでいる。コイル端子部25a1、コイル端子部25a2、補助外部入力/出力端子部62の先端部62a、および補助外部出力/入力端子部63の先端部63aは、同一の仮想の直線(図41の仮想線X参照)上において並んでいる。したがって、ボディ10の底面から突出する複数の外部端子の配置が整然としている。
図41から分かるように、ボディ10の底面は、参照符号10aによって特定される凹部を有する表面形状を有している。そのため、凹凸10aによって特定され図柄からいずれの位置に電磁石部20等の各部品が存在するかが容易に理解される。したがって、ボディ10の底面から突出する複数の外部端子のいずれが、いかなる端子であるのかが容易に理解される。固定端子部512および534側の辺が突出部を有しているからである。
これにより、仮に先端部62a,63aが先端部51a,52a,53a,54aと同一の形状を有していても、先端部62a,63aは、先端部51a,52a,53a,54aから視覚によって識別され得る。なお、ボディ10の底面には、凹凸10aの形状の代わりに、その凹凸形状と同様の図柄が塗料等により描かれていてもよい。
本実施の形態においては、図41から分かるように、先端部62aおよび先端部63aは、先端部51a、先端部52a、先端部53a、および先端部54aから容易に識別され得る形状を有している。また、先端部62aおよび先端部63aは、コイル端子部25a1およびコイル端子部25a2から容易に識別され得る形状を有している。したがって、補助外部入力/出力端子部62の先端部62aおよび補助外部出力/入力端子部63の先端部63aは、それらの形状に基づいて、先端部51a,52a,53a,54aから視覚によって識別され得る。
図42に示すように、電磁リレー100の電気回路図は、図24に示された電気回路図に補助外部入力/出力端子部62の先端部62aおよび補助外部出力/入力端子部63の先端部63aが追加されたものになっている。
上記した本実施の形態の第1の例の電磁リレー100は、一対のコイル端子部25a1,25a2に交流電流が流されると、電磁石部20の巻き線25に交流電流が流れる。その結果、実施の形態1の電磁リレー100と同様に、本実施の形態の電磁リレー100は、図43に示すOFF状態から図44に示すON状態に変化する。
図43に示すように、電磁リレー100がOFFにされた状態では、電磁石部20は電磁力による吸引力を発生させていない。そのため、接極子41および補助駆動部61は、補助可動端子部65を上方へ押し上げている。その結果、補助可動端子部65と補助入力/出力端子部64とが電気的に接続されるように、補助可動接点65aと補助固定接点64aとが接触している。したがって、検査装置を用いて、先端部62aと先端部63aとの間で電流を流すことができる。
このとき、可動端子部47(48)は、ほぼ鉛直方向に沿って、垂れ下がっている。そのため、可動接点45a,45b,46a,46bは、それぞれ、固定接点52b,51b,54b,53bに接触していない。したがって、先端部51aと先端部52aとの間で電流が流れず、また、先端部53aと先端部54aとの間でも電流が流れない。
図44に示すように、電磁リレー100がON状態では、電磁石部20は、電磁力による吸引力を発生させる。それにより、接極子41を下側へ引き寄せる。そのため、補助可動端子部65は、補助外部入力/出力端子部64から離れる。その結果、補助可動接点65aは、補助固定接点64aから離れる。
このとき、検査装置を用いても、先端部62aと先端部63aとの間で電流は流れない。また、可動端子部47(48)は、接極子41の動作によって、固定端子部512(534)へ向かって押し出される。その結果、可動接点45a,45b,46a,46bは、それぞれ、固定接点52b,51b,54b,53bに接触する。したがって、先端部51aと先端部52aとの間で電流が流れ、また、先端部53aと先端部54aとの間で電流が流れる。
次に、図45を参照して、可動端子部47(48)と固定端子部512(534)とが溶着した状態の電磁リレー100を説明する。
図45は、可動端子部47,48の可動接点45a,45b,46a,46bと固定端子部512,534の固定接点52b,51b,54b,53bとが溶着した状態を示している。電磁リレー100がOFFにされると、可動接点45a,45b,46a,46bと固定接点52b,51b,54b,53bとは、本来、接触していない状態にならなければならない。しかしながら、可動端子部47(48)と固定端子部512(534)とが溶着すると、可動接点45a,45b,46a,46bは、固定接点52b,51b,54b,53bから離れられない。この状態では、補助可動接点65aは、補助固定接点64aから離れている。つまり、可動接点45a,45b,46a,46bと固定接点52b,51b,54b,53bとが溶着した場合には、電磁リレー100は、電気回路の観点では、ON状態と同様の状態になっている。
そのため、検査装置によって補助外部入力/出力端子部62の先端部62aと補助外部出力/入力端子部63の先端部63aとの間に電圧が印加されても、先端部62aと先端部63aとの間で電流は流れない。したがって、補助固定端子部6243および補助可動端子部65を有する電磁リレー100によれば、検査装置を用いて、可動端子部47(48)と固定端子部512(534)との溶着を容易に検出することができる。
以下、実施の形態の電磁リレー100の構成および効果を具体的に説明する。
(1) 本実施の形態の電磁リレー100は、次の(i)〜(v)の構成を備えている。
(i) 外部入力/出力端子部51(53)と、外部入力/出力端子部51(53)に電気的に接続され得る外部出力/入力端子部52(54)と、を有する固定端子部512(534)
(ii) 外部入力/出力端子部51(53)と外部出力/入力端子部52(54)とを電気的に接続させ得る可動端子部47(48)
(iii) 固定端子部512(534)とは異なる形態を有する端子部であって、補助外部入力/出力端子部62と、補助外部入力/出力端子部62に電気的に接続され得る補助外部出力/入力端子部63と、を有する補助固定端子部6243
(iv) 可動端子部47(48)とは異なる形態を有する端子部であって、補助外部入力/出力端子部62と補助外部出力/入力端子部63とを電気的に接続させ得る補助可動端子部65,660,6500
(v) 可動端子部47(48)が外部入力/出力端子部51(53)および外部出力/入力端子部52(54)のそれぞれに電気的に接続されるか否かを切り替える場合に、補助可動端子部65が補助外部入力/出力端子部62および補助外部出力/入力端子部63のそれぞれに電気的に接続されるか否かを切り替えるように、可動端子部47(48)および補助可動端子部65のそれぞれを移動させる接極子41
上記の(i)〜(v)の構成によれば、補助外部入力/出力端子部62の先端部62aおよび補助外部出力/入力端子部63の先端部63aを電磁リレー100の異常な状態の検出用の端子として用いることができる。この異常な状態は、可動端子部47(48)および固定端子部512(534)の動作不良である。この動作不良としては、たとえば、可動端子部47(48)と固定端子部512(534)との間の溶着が一例として考えられる。
一般的には、可動端子部47(48)と固定端子部512(534)との動作不良は、可動端子部47(48)と固定端子部512(534)との溶着である場合が多い。しかしながら、可動端子部47(48)と固定端子部512(534)との溶着以外にも、何らかの原因で可動端子部47(48)が固定端子部512(534)に接触した状態となる場合もあると考えられる。この場合にも、補助外部入力/出力端子部62の先端部62aおよび補助外部出力/入力端子部63の先端部63aを用いて、可動端子部47(48)および固定端子部512(534)の動作不良を検出することができる。
なお、上記の構成(i)〜(v)に記載された参照符号51,52,53,54,47,48,62,63,65によって特定される各端子部および接極子41の形状は、いかなるものであってもよい。つまり、それらの形状は、可動端子部47(48)および固定端子部512(534)の動作不良を検出できるものであれば、いかなるものであってもよい。
また、上記(1)に記載された構成(i)〜(v)を備えた電磁リレー100は、カバー1およびボディ10によって内部構造が覆われていない場合の電磁リレーを含むものである。上記の補助可動端子部65および補助固定端子部6243を用いる溶着等の検出方法は、次の項目(a)〜(c)に記載の場合に効果的である。次の項目(a)〜(c)は、いずれも、可動端子部および固定端子部の動作不良の有無を直接視認しに難いかまたは直接視認できない場合の一例である。
(a)暗い部屋内に電磁リレーが設置されている場合
(b)可動部(可動端子部、固定端子部、接極子)が外部から見えないように他の部材に囲まれている場合
(c)可動端子部および固定端子部から遠く離れた位置で、それらの溶着を検出しなければならない場合
なお、補助可動端子部65の状態を視認することができる場合には、補助可動端子部65および補助固定端子部6243の視認された状態から可動端子部および固定端子部の動作不良を検出することも可能である。たとえば、上記の実施の形態2において、カバー1の少なくとも一部が透明である場合を考える。この場合、補助可動端子部65および補助固定端子部6243の状態を電磁リレー100の外部から視認することができる。したがって、この場合には、視覚によって認識された補助可動端子部65および補助固定端子部6243の状態から可動端子部および固定端子部の動作不良を検出することも可能である。
上記の実施の形態においては、外部入力/出力端子部51(53)、外部出力/入力端子部52(54)、および可動端子部47(48)のそれぞれは、独立した部材である。しかしながら、本発明においては、外部入力/出力端子部51(53)および外部出力/入力端子部52(54)のいずれか一方と可動端子部47(48)とが一体構造として形成されていてもよい。
加えて、本発明の電磁リレーにおいては、図38および図40に示すように、補助外部入力/出力端子部62、補助外部出力/入力端子部63、および補助可動端子部660,6500のそれぞれは、独立した部材であってもよい。しかしながら、本発明の電磁リレーにおいては、図29および図37から分かるように、補助外部入力/出力端子部62および補助外部出力/入力端子部63のいずれか一方と補助可動端子部65とが一体構造として形成されていてもよい。
なお、上記した「異なる形態を有する端子部」とは、他の端子部との比較において、形状、模様、および色彩のうち少なくともいずれか1つが異なる端子部を意味する。
(2) 電磁リレー100は、固定端子部512(534)および可動端子部47(48)と補助固定端子部6243および補助可動端子部65との間に設けられた仕切壁部14を備えていてもよい。
一般に、固定端子部512(534)と可動端子部47(48)との接触と非接触との繰り返しに起因して磨耗粉が飛散する。しかしながら、上記の構成によれば、間仕切壁部14によって補助固定端子部6243および補助可動端子部65,660,6500のそれぞれに磨耗分が付着することが防止される。
(3) 電磁リレー100は、補助可動端子部65と補助固定端子部6243とが電気的に接続されるか否かを切り替える。この動作のために用いられる部分として、電磁リレー100は、補助可動端子部65に接触しながら、補助可動端子部65を移動させる補助駆動部61,610,6700および6600を備えていてもよい。この場合、補助駆動部が接極子41に取り付けられていてもよい(図29、図37、図39)。
上記の構成によれば、補助駆動部を接極子41とは別の様々な材料を用いて形成することができる。
たとえば、補助駆動部をプラスチック部材等の接極子41よりも軽量な部材により形成することにより、電磁リレー100の軽量化を図ることができる。
(4) 接極子41が導電性の部材で形成されており、補助駆動部61,610,6700および6600が絶縁性の部材で形成されていてもよい(図29、図37、図39)。
上記の構成によれば、接極子41と補助可動端子部65とを電気的に絶縁することができる。
(5) 接極子41は、補助可動端子部65と補助固定端子部6243とが電気的に接続されるか否かを切り替えるように、補助可動端子部65に接触しながら、補助可動端子部65を移動させる補助駆動部41aを含んでいてもよい(図36)。
上記の構成によれば、新たな製造工程の付加なく、接極子41の形成とともに、補助駆動部41aを形成することができる。
(6) 補助可動端子部660が接極子41に直接取り付けられていてもよい(図38、図40)。
これによれば、補助固定端子部6243を鏡面対称に形成することが可能になる。
(7) 接極子41は、固定端子部512(534)と可動端子部47(48)とが電気的に接続されているときに、補助可動端子部65と補助固定端子部6243とが電気的に接続されていないように、可動端子部47(48)および補助可動端子部65のそれぞれを移動させてもよい。これは、上記した第1の例〜第6の例の電磁リレー100のすべてに共通して用いられている構成である。
上記の構成によれば、電磁リレー100がON状態のときに、補助外部入力/出力端子部62と補助外部出力/入力端子部63との間で電流は流れない。そのため、電磁リレー100の使用中に、補助外部入力/出力端子部62および補助外部出力/入力端子部63を経由して、不要な電流が流れてしまうことを防止することができる。
ただし、本発明の形態の電磁リレー100は、接極子41は、固定端子部512(534)と可動端子部47(48)とが電気的に接続されているときに、補助可動端子部65と補助固定端子部6243とが電気的に接続されているように、可動端子部47(48)および補助可動端子部65のそれぞれを移動させるものであってもよい。
(8) 補助可動端子部65は、下方から上方に向かって押し上げられることにより、補助固定端子部6243(たとえば、補助外部入力/出力端子部64)に電気的に接続されてもよい(第1の例〜第6の例のすべてに共通)。
上記の構成によれば、補助固定端子部6243(たとえば、補助外部入力/出力端子部64)の自重を利用して、補助可動端子部65と補助固定端子部6243(たとえば、補助外部入力/出力端子部64)との電気的接続を良好にすることができる。
(9) 電磁リレー100は、可動端子部47(48)および補助可動端子部65を移動させるように接極子41を駆動する電磁力を生じさせる電磁石部20を備えていてもよい。この場合、補助可動端子部65および補助固定端子部6243のそれぞれが、電磁石部20の巻き線25が巻き付けられたボビン21によって直接的にまたは間接的に支持されていてもよい。
上記の構成によれば、電磁リレー100の既存の部品であるボビン21を利用して、補助可動端子部65および補助固定端子部6243を設置することができる。
「補助可動端子部65および補助固定端子部6243がボビン21によって直接的に支持されている」とは、補助可動端子部65および補助固定端子部6243が、ボビン21に直接的に接触している状態を意味する。また、「補助可動端子部65および補助固定端子部6243がボビン21によって間接的に支持されている」とは、補助可動端子部65および補助固定端子部6243が、それらとボビン21との間に何らかの別部材が挟まれた状態を意味する。
また、通常、ボビン21は、上鍔部22と下鍔部23とを有している。そのため、多くの電磁リレー100においては、上鍔部22の上方に接極子41が位置付けられている。そのため、補助固定端子部6243および補助可動端子部65は、ボビン21上に直接的に、または、ボビン21に設けられた他の材料の上に設置されていることが望ましい。
これによれば、接極子41から可動端子部47(48)までの距離を短くすることができる。そのため、可動端子部47(48)を移動させるために接極子41に直接的または間接的に設けられた別部材、または、可動端子部47(48)を移動させるための接極子41の部分の長さを短くすることができる。そのため、そのような別部材または接極子41の部分のたわみを抑制することができる。
(10) 電磁リレー100は、可動端子部47(48)および補助可動端子部65を移動させるように接極子41を駆動する電磁力を生じさせる電磁石部20を備えていてもよい。また、電磁リレー100は、固定端子部512(534)、可動端子部47(48)、補助固定端子部6243、補助可動端子部65、接極子41、および電磁石部20を直接的または間接的に支持する土台部を備えていてもよい。土台部は、上記実施の形態のボディ10である。外部入力/出力端子部51(53)の先端部51a(53a)、外部出力/入力端子部52(54)の先端部52a(54a)、補助外部入力/出力端子部62の先端部62a、および補助外部出力/入力端子部63の先端部63aのそれぞれは、ボディ10から外部へ突出している。
一般に、プリント配線基板1000にボディ10の底面が接触するように電磁リレー100が搭載される。この場合には、先端部51a(53a),52a(54a),62a,63aのそれぞれとプリント配線基板1000との間の距離を短くすることができる。
また、上記した「直接的に支持する」とは、ボディ10に接極子41または電磁石部20が直接接触することによりボディ10によって支持されていることを意味する。上記した「間接的に支持する」とは、ボディ10と接極子41または電磁石部20との間に何らかの部材が挟まれた状態で、接極子41または電磁石部20がボディ10によって支持されることを意味する。
(11) 補助固定端子部6243が、ボディ10によって直接的にまたは間接的に支持されていてもよい。
上記の構成によれば、既存の部品であるボディ10を利用して、補助可動端子部を設置することができる。具体的には、図39に示すように補助外部入力/出力端子部6200および補助外部出力/入力端子部6300をボディ10に固定してもよい。
「補助固定端子部6243がボディ10によって直接的に支持されている」とは、補助固定端子部6243が、ボディ10に直接的に接触することにより、ボディ10に支持されている状態を意味する。また、「補助固定端子部6243がボディ10によって間接的に支持されている」とは、補助固定端子部6243が、それとボディ10との間に何らかの部材が挟まれた状態で、ボディ10に間接的に支持された状態を意味する。
(12) 電磁リレー100は、固定端子部512(534)、可動端子部47(48)、補助固定端子6324、補助可動端子部65、接極子41、および電磁石部20を内包するようにボディ10に取り付けられたカバー1を備えていてもよい。
この場合、可動端子部47(48)および固定端子部512(534)は、カバー1とボディ10とによって内包されている。そのため、カバー1が不透明であれば、電磁リレー100の内部構造は、電磁リレー100の外部から視覚によって認識され得ない。したがって、電磁リレー100を視覚による認識だけでは、可動端子部47(48)と固定端子部512(534)との間で溶着が生じているか否かを発見することはできない。
なお、「カバー1とボディ10とによって内包されている」とは、可動端子部47(48)および固定端子部512(534)の動作不良(溶着)の有無を電磁リレー100の外部から視覚によって認識され得ない状態を含む。また、「直接視覚によって認識され得ない状態」は、可動端子部47(48)および固定端子部512(534)の動作不良(溶着)の有無を間接的に外部から把握することができない状態を含む。「動作不良(溶着)の有無を間接的に外部から把握することができない状態」は、可動端子部47(48)および固定端子部512(534)以外の他の部材、たとえば、接極子41の状態等の状態を視覚によって認識することができない状態等を含む。
したがって、上記したカバー1は、電磁リレー100の内部構造を完全に隠すものだけではない。上記したカバー1は、電磁リレー100の内部構造の一部を視覚によって認識することはできるが、可動端子部47(48)および固定端子部512(534)の動作不良(溶着)の有無を特定できないものも含んでいる。
上記の構成によれば、電磁リレー100の外部から補助外部入力/出力端子部62の先端部62aおよび補助外部出力/入力端子部63の先端部63aのそれぞれに検査装置の電極を電気的に接続することができる。それにより、検査装置により補助外部入力/出力端子部62の先端部62aと補助外部出力/入力端子部63の先端部63aとの間で電流を流すことができる。
その結果、先端部62aと先端部63aとの間で電流が流れるか否かによって、可動端子部47(48)と固定端子部512(534)との間で溶着が生じているか否かを推定することができる。したがって、カバー1をボディ10から取り外すことなく、可動端子部47(48)と固定端子部512(534))との溶着の有無を検出することができる。
上記の構成によれば、カバー1とボディ10とによって内包され、外部から視認することができない可動端子部47(48)と固定端子部512(534))との溶着の発生の有無を検出することができる。
なお、上記においては、ボディ10から下方に向かって先端部51a(53a),52a(54a),62a,63aが外部へ突出する電磁リレー100が示されている。しかしながら、本発明の電磁リレー100は、これに限定されない。本発明の電磁リレー100は、補助可動端子部と補助固定端子部とを利用して、可動端子部と固定端子部との動作不良、たとえば、溶着を検出することができるものであれば、いかなるものであってもよい。
たとえば、本発明の電磁リレー100は、カバー1から先端部51a(53a),52a(54a),62a,63aが外部へ突出する電磁リレーであってもよい。この場合、電磁リレー100から突出する先端部51a(53a),52a(54a),62a,63aへの検査装置の電極を接触させることが容易になる。
(13) カバー1は、実質的に長方体形状の内部空間を有していてもよい。この場合、補助固定端子部6243は、平面視において、カバー1の4つの角部のうちの可動端子部47(48)よりも電磁石部20に近い角部10b,10c(図18参照)と電磁石部20との間の空間に設けられていてもよい。
上記の構成によれば、カバー1内のスペースを有効に利用して、補助固定端子部6243を設置することができる。
また、補助固定端子部6243は、平面視において、仕切壁部14よりも電磁石部20側に位置付けられたカバー1の角部(ボディの角部10b,10cに対応)と巻き線25の中心位置Cとを結ぶ線上に位置付けられていることが望ましい。具体的には、実施の形態1の説明で用いた図18における中心Cと矩形の輪郭を有するボディ10の角部10bおよび10cのそれぞれとの間に補助外部入力/出力端子部62および補助出力/入力端子部63が設けられている。 なお、図18は、基本的に実施の形態1の電磁リレー100の説明のために用いられているが、便宜的に実施の形態2の電磁リレー100の補助外部入力/出力端子部62および補助外部出力/入力端子部63の断面も描かれている。
上記した「実質的に直方体形状」とは、直方体の角部が丸まっているものも含み、各辺が直行する厳密な意味での直方体に限定されない。「実質的に直方体形状」とは、いくつかの辺が他の辺に対して多少傾斜していたりするが、なお全体として、直方体形状であると認識できるものを含む意味である。
本願の発明者が非公開の技術として検討していた、実施の形態1の電磁リレー100における可動端子部47(48)と固定端子部512(534)との動作不良の発生の有無を検出する方法は、次のようなものである。
まず、電磁リレー100がOFFされる。このとき、可動端子部と固定端子部とは、接触しているはずである。この状態で、検査装置を用いて外部入力/出力端子部51(53)の先端部51a(53a)から固定端子部512(534)の外部入力/出力端子部51(53)の先端部51a(53a)へ電流を流すことが試みられる。つまり、電磁リレー100がOFFにされた状態で、先端部51a(53a)から先端部52a(54a)へ電流が流れるか否かが検出される。
その結果、電磁リレー100がOFFの状態で、先端部51a(53a)から先端部52a(54a)へ流れることが検出された場合、可動端子部47(48)と固定端子部512(534)との溶着が発生していないと判断される。
一方、先端部51a(53a)から先端部52a(54a)へ流れることが検出されない場合、可動端子部47(48)と固定端子部512(534)との溶着が発生していると判断される。可動端子部47(48)と固定端子部512(534)との溶着の発生が発生していなければ、電磁リレー100がOFFの状態では、先端部51a(53a)から先端部52a(54a)へ流れないはずだからである。
上記した本願の発明者が非公開の技術として検討していた溶着の検査方法によれば、電磁リレー100を一旦OFF状態にした上で、溶着の発生の有無を検査する必要がある。しかしながら、電磁リレー100をOFF状態にすることなく、溶着の有無を検査することができることが望ましい。そのため、可動端子部47(48)と固定端子部512(534)との溶着の発生の有無を検出するための専用の補助端子を電磁リレー100に設ける必要がある。
上記した必要性に対応するために、本願の発明者らは、電磁リレー100において電流を流すために用いられる複数の使用可能端子部を1つ余分に設けておくことを検討した。同一形状を有する複数の使用可能端子部のうちのいずれか1つを、可動端子部と固定端子部との溶着の発生の有無を検出するための専用の補助端子部として使用できるからである。しかしながら、この場合、検査作業員は、本来電磁リレー100において使用されている端子と、補助端子部とを視覚によって識別することができない。
そこで、本願の発明者は、次のように、本来電磁リレー100において使用されている端子部と、溶着の発生の有無を検出するための補助端子部とを視覚によって識別することができるようにしている。その構成および効果は、次のようなものである。
(14) 補助外部入力/出力端子部62の先端部62aおよび補助外部出力/入力端子部63の先端部63aのそれぞれは、外部入力/出力端子部51(53)の先端部51a(53a)および外部出力/入力端子部52(54)の先端部52a(54a)のそれぞれから視覚によって識別され得る外観を有していてもよい。
上記の構成によれば、電磁リレー100の外観から、すなわち、ボディ10の底面を見ただけで、補助外部入力/出力端子部62および補助外部出力/入力端子部63を特定することができる。
前述の視覚によって識別され得る外観は、形状、色、形、位置、および配置等、電磁リレー100の使用者が視覚を通じて他のものと区別できる態様であれば、いかなるものであってもよい。
(15) 補助外部入力/出力端子部62の先端部62aおよび補助外部出力/入力端子部63の先端部63aは、ぞれぞれの断面積において、外部入力/出力端子部51(53)の先端部51a(53a)および外部出力/入力端子部52(54)の先端部52a(54a)よりも小さくてもよい。
上記の構成によれば、補助外部入力/出力端子部62および補助外部出力/入力端子部63に流す電流を小さくすることができる。そのため、検査のための消費電力を軽減することができる。
(16) 外部入力/出力端子部51(53)の先端部51a(53a)と外部出力/入力端子部52(54)の先端部52a(54a)とを結ぶ仮想の直線は、補助外部入力/出力端子部62の先端部62aと補助外部出力/入力端子部63の先端部63aとを結ぶ仮想の直線に実質的に平行であってもよい。
「実質的に平行」とは、仮想の平行線同士が厳密な意味で平行ではなくてよく、多少の製造誤差が許容されることを意味する。
上記の構成によれば、プリント配線基板1000上において電磁リレー100から引き出される複数の入力/出力配線を互いに平行に配置することが可能になる。具体的には、先端部51a(53a)および先端部52a(54a)のそれぞれから引き出される配線と、先端部62aおよび先端部63aのそれぞれから引き出される出力/入力配線とを互いに平行に配置することが可能になる。
(17) 実施の形態2の他の局面の電磁リレー100は、次の(i)〜(vii)の構成を備えている。
(i) 外部入力/出力端子部51と、外部入力/出力端子部51に電気的に接続され得る外部出力/入力端子部52と、を有する固定端子部512
(ii) 外部入力/出力端子部51と外部出力/入力端子部52とを電気的に接続させ得る可動端子部47
(iii) 他の外部入力/出力端子部53と、他の外部入力/出力端子部53に電気的に接続され得る他の外部出力/入力端子部54と、を有する他の固定端子部534
(iv) 他の外部入力/出力端子部53と他の外部出力/入力端子部54とを電気的に接続させ得る他の可動端子部48
(v) 固定端子部512および他の固定端子部534とは異なる形態を有する端子部であって、補助外部入力/出力端子部62と、補助外部入力/出力端子部62に電気的に接続され得る補助外部出力/入力端子部63と、を有する補助固定端子部6243
(vi) 可動端子部47および他の可動端子部48とは異なる形態を有する端子部であって、補助外部入力/出力端子部62と補助外部出力/入力端子部63とを電気的に接続させ得る補助可動端子部65,660,6500
(vii) 可動端子部47が外部入力/出力端子部51および外部出力/入力端子部52のそれぞれに電気的に接続されるか否かを切り替え、かつ、他の可動端子部48が外部入力/出力端子部53および他の外部出力/入力端子部54のそれぞれに電気的に接続されるか否かを切り替える場合に、補助可動端子部65が補助外部入力/出力端子部62および補助外部出力/入力端子部63のそれぞれに電気的に接続されるか否かを切り替えるように、可動端子部47、他の可動端子部48、および補助可動端子部65のそれぞれを移動させる接極子41
上記の(i)〜(vii)の構成によれば、補助外部入力/出力端子部62の先端部62aおよび補助外部出力/入力端子部63の先端部63aを動作不良の検出用端子として用いることができる。検出する動作不良は、可動端子部47および固定端子部512の動作不良、および、他の可動端子部48および他の固定端子部534の少なくともいずれか一方の動作不良である。
(18) 電磁リレー100は、可動端子部47、他の可動端子部48、および補助可動端子部65を移動させるように接極子41を駆動する電磁力を生じさせる電磁石部20を備えていてもよい。
また、電磁リレー100は、土台部を備えていてもよい。土台部は、固定端子部512、他の固定端子部534、可動端子部47、他の可動端子部48、補助固定端子部6243、補助可動端子部65、接極子41、および電磁石部20を直接的または間接的に支持するものであってもよい。この土台部は、上記実施の形態のボディ10であってもよい。外部入力/出力端子部51の先端部51a、外部出力/入力端子部52の先端部52a、外部入力/出力端子部53の先端部53a、外部出力/入力端子部54の先端部54a、補助外部入力/出力端子部62の先端部62a、および補助外部出力/入力端子部63の先端部63aのそれぞれは、ボディ10から外部へ突出していてもよい。
さらに、電磁リレー100は、カバー1を備えていてもよい。カバー1は、固定端子部512、他の固定端子部534、可動端子部47、他の可動端子部48、補助固定端子6324、補助可動端子部65、接極子41、および電磁石部20を内包するようにボディ10に取り付けられていてもよい。
前述の先端部62aおよび先端部63aのそれぞれは、先端部51a、先端部52a、先端部53a、および先端部54aのそれぞれから視覚によって識別され得る外観を有していることが望ましい。
上記の構成によれば、先端部62aおよび先端部63aは、他の端子部の先端部51a,52,53a,54から容易に識別され得る。したがって、先端部62aおよび先端部63aを用いての検査を迅速に行うことができる。
(19) 可動端子部47および他の可動端子部48が、平面視において、仮想の直線上に実質的に一列に並ぶように設けられ、電磁力によって仮想の直線を横切る方向に移動するものであってもよい。
実質的に一列とは、可動端子部47および他の可動端子部48が、厳密に一列に並んでおらず、多少直線からずれていてもよいことを意味する。したがって、可動端子部47および他の可動端子部48は、全体として、仮想の直線に沿っておおよそ一列に並んでいると認識され得る状態に配置されているのであればよい。これは、可動端子部47および他の可動端子部48の製造上の誤差が許容されることを意味する。
上記の構成によれば、可動端子部47と他の可動端子部48とが、それらが移動する方向において間隔をあけて複数列に並べられた電磁リレー100に比較して、平面視における仮想の直線に垂直な方向の電磁リレー100の長さを短くすることができる。
なお、本発明の電磁リレーは、可動端子部47と他の可動端子部48とが複数列を構成するように並べられた電磁リレーを含んでいる。この電磁リレーによっても、上記した本実施の形態の電磁リレー100により得られる効果と同様の効果が得られる。
また、上記の実施の形態においては、2つの可動端子部が設けられている例が示されている。しかしながら、本発明の電磁リレーは、3以上の可動端子部が設けられているものであってもよい。つまり、本発明の電磁リレーは、複数の可動端子部が一例に並べられたものを含む。また、本発明の電磁リレーは、直線上に並べられた複数の可動端子部のセットが、複数例に並べられたものを含む。
(20) ボディ10をそのボディ10の底面に垂直な方向に沿って見た場合を考える。この場合、次の(i)および(ii)の距離を比較する。
(i) 先端部62aおよび先端部63aのそれぞれと、先端部51a、先端部52a、先端部53a、および先端部54aのそれぞれとの間の距離
(ii) 先端部51a、先端部52a、先端部53a、および先端部54a同士の間の距離
距離(i)は、距離(ii)よりも大きいことが望ましい。これによれば、先端部51a、先端部52a、先端部53a、および先端部54aに流れる電流が、電磁的な干渉によって、先端部62aと先端部63aとの間で流れる電流へ与える悪影響を低減することができる。
(21) 電磁リレー100は、電磁石部20の巻き線25の両端部にそれぞれ接続され、ボディ10から突出する一対のコイル端子部25a1,25a2を備えていてもよい。この場合、補助外部入力/出力端子部62の先端部62aおよび補助外部出力/入力端子部63の先端部63aは、一対のコイル端子部25a1,25a2のそれぞれから視覚によって識別され得る外観を有していることが望ましい。
上記の構成によれば、先端部62aおよび先端部63aを一対のコイル端子部25a1,25a2から容易に識別することができる。
(22) 電磁リレー100は、ボディ10の底面を該ボディに垂直な方向に沿って見たときに、その底面は、先端部51a,52a,53a,54aを他の端子部から識別できる形状または図柄を有していてもよい。
上記の構成によれば、上述の検査装置を用いての検査作業を迅速に行うことができる。
前述の形状または図柄は、先端部62aおよび先端部63aが先端部51a,52a,53a,54aから識別され得る態様であれば、ボディ10の底面に設けられた凹凸形状、色、または模様等のいかなるものであってもよい。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
1 カバー
10 ボディ
20 電磁石部
14 仕切壁部
21 ボビン
25 巻き線
41 接極子
41a,61,610,6600,6700 補助駆動部
42 ホルダー
43a1,44a1 第1の片持ち梁部
43a2,44a2 第2の片持ち梁部
43b1,44b1 第3の片持ち梁部
43b2,44b2 第4の片持ち梁部
43a3,44a3 第1梁−第2梁接続部
43b3,44b3 第3梁−第4梁接続部
43ab1,44ab1 第1の合成片持ち梁部
43ab2,44ab2 第2の合成片持ち梁部
47,48 可動端子部
51,53 外部入力/出力端子部
51a,52a,53a,54a 先端部
51b,52b,53b,54b 固定接点
51c,52c,53c,54c 立上り部
51d,52d,53d,54d 水平部
52,54 外部出力/入力端子部
512,534 固定端子部
62 補助外部入力/出力端子部
62a,63a 先端部
63 補助外部出力/入力端子部
65,660,6500 補助可動端子部
100 電磁リレー
6243 補助固定端子部

Claims (11)

  1. 外部入力/出力端子部と、前記外部入力/出力端子部と対になるとともに分離配置され、前記外部入力/出力端子部に電気的に接続され得る外部出力/入力端子部と、を有する複数対の固定端子部と、
    互いに対になる前記外部入力/出力端子部と前記外部出力/入力端子部とを電気的に接続させ得る可動端子部と、
    前記可動端子部が前記外部入力/出力端子部および前記外部出力/入力端子部のそれぞれに電気的に接続されるか否かを切り替えるように、前記可動端子部を移動させることが可能な接極子と、
    一対のコイル端子部を有し、前記可動端子部を移動させるように前記接極子を駆動する電磁力を生じさせることが可能な電磁石部と、
    前記接極子および前記電磁石部を直接的または間接的に支持する土台部であって、前記外部入力/出力端子部、前記外部出力/入力端子部のそれぞれの先端部が外部へ突出するボディと、を備え、
    前記外部入力/出力端子部および前記外部出力/入力端子部は、それぞれ、水平部と、前記水平部の一方の側面から下方へ向かって延びる先端部と、前記水平部の他方の側面から上方へ向かって延び、その表面に固定接点が設けられる立上り部と、を備え、
    対になる外部入力/出力端子部の先端部と外部出力/入力端子部の先端部とが、平面視において、仮想の直線と実質的に平行な方向に延びる直線に沿って一列に並ぶように配置されており、対になる先端部が配置される直線は、対ごとに前記仮想の直線と直交する方向にずれている、電磁リレー。
  2. 前記ボディが、平面視において、実質的に長方形の輪郭を有しており、
    前記外部入力/出力端子部の先端部および前記外部出力/入力端子部の先端部が、前記ボディの長方形を構成する対向する2つの辺のそれぞれの近傍に設けられている、請求項1に記載の電磁リレー。
  3. 前記複数対の固定端子部は、平面視において、点対称の形状を有している、請求項1または2に記載の電磁リレー。
  4. 複数対の前記外部入力/出力端子部および前記外部出力/入力端子部は、前記立上り部が前記仮想の直線に沿うように一列に配置されている、請求項1〜3のいずれかに記載の電磁リレー。
  5. 前記外部入力/出力端子部の水平部および前記外部出力/入力端子部の水平部のうち、前記立上り部が内側に配置されたものの水平部が、前記固定接点が並ぶ方向に沿って延びており、
    内側に配置された立上り部と、当該立上り部を有するものの先端部とが、平面視において、前記固定接点が並ぶ方向に所定の距離を置いて配置されている、請求項に記載の電磁リレー。
  6. 対になる外部入力/出力端子部および外部出力/入力端子部は、先端部が互いに電気的に接続され得る一対の外部端子を構成する、請求項1〜のいずれかに記載の電磁リレー。
  7. 外部入力/出力端子部と、前記外部入力/出力端子部に電気的に接続され得る外部出力/入力端子部と、を有する固定端子部と、
    前記外部入力/出力端子部と前記外部出力/入力端子部とを電気的に接続させ得る可動端子部と、
    前記可動端子部が前記外部入力/出力端子部および前記外部出力/入力端子部のそれぞれに電気的に接続されるか否かを切り替えるように、前記可動端子部を移動させることが可能な接極子と、
    一対のコイル端子部を有し、前記可動端子部を移動させるように前記接極子を駆動する電磁力を生じさせることが可能な電磁石部と、
    前記接極子に前記可動端子部を固定するホルダーと、
    前記可動端子部における、前記接極子によって移動させられることにより、前記ホルダーを固定端としてたわみながら、前記外部入力/出力端子部に電気的に接続され得る第1の片持ち梁部と、
    前記可動端子部における、前記第1の片持ち梁部から独立して弾性変形をすることが可能であり、かつ、前記接極子によって移動させられることにより、前記ホルダーを固体端としてたわみながら、前記外部出力/入力端子に電気的に接続され得る第2の片持ち梁部と、
    前記可動端子部における、前記第1の片持ち梁部の固定端側の端部と前記第2の片持ち梁部の固定端側の端部とを物理的に接続する部分であって、かつ、前記第1の片持ち梁部と前記第2の片持ち梁部とを電気的に接続する第1−第2梁接続部と、
    前記第1の片持ち梁部に接触し、前記第1の片持ち梁部に沿って延びる第3の片持ち梁部と、
    前記第2の片持ち梁部に接触し、前記第2の片持ち梁部に沿って延びる第4の片持ち梁部と、
    前記第3の片持ち梁部の固定端側の端部と前記第4の片持ち梁部の固定端側の端部とを物理的に接続する部分であって、前記第3の片持ち梁部と前記第4の片持ち梁部とを電気的に接続する第3梁−第4梁接続部と、を備える電磁リレー。
  8. 前記第1−第2梁接続部全体が、前記ホルダー内に収容されている、請求項に記載の電磁リレー。
  9. 前記第1の片持ち梁部と前記第2の片持ち梁部との間に設けられた絶縁壁部を備える、請求項またはに記載の電磁リレー。
  10. 前記第1の片持ち梁部および前記第2の片持ち梁部は、前記第3の片持ち梁部、前記第4の片持ち梁部、および前記第3梁−第4梁接続部に比較して、相対的に弾性係数が高い、請求項7〜9のいずれかに記載の電磁リレー。
  11. 前記第3の片持ち梁部、前記第4の片持ち梁部、および前記第3梁−第4梁接続部は、前記第1の片持ち梁部および前記第2の片持ち梁部に比較して、相対的に導電率が高い、請求項7〜10のいずれかに記載の電磁リレー。
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