JP6340603B1 - ブランク材の油膜層の膜厚制御装置 - Google Patents

ブランク材の油膜層の膜厚制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ブランク材に対して適切な潤滑油膜を残存させつつ洗浄を行う。【解決手段】操作・表示パネル110は、少なくともインバータ周波数のアナログ表示部112b、膜厚設定スイッチ113a〜113c、設定真空圧アップスイッチ114a,設定真空圧ダウンスイッチ114b、油シャワー実行用の作動スイッチ115を備える。制御装置100の記憶部には、所望膜厚、設定真空圧、インバータ周波数範囲、油シャワー実行条件、を対応させた設定テーブル120が記憶されている。所望膜厚を設定すると設定テーブル120に記憶されている設定真空圧、インバータ周波数範囲、油シャワー実行条件を制御条件記憶領域130に設定し、設定真空圧に基づいてインバータモータをPID制御する間のインバータ周波数をインバータ周波数範囲に対応するインジケータ目盛112c,112dと共にアナログ表示部112bにスケール表示する。【選択図】 図3

Description

本発明は、プレス機等の加工装置に投入するブランク材の洗浄後において形成しておくべき油膜層の膜厚を所定範囲に制御する装置(以下、「ブランク材膜厚制御装置」という。)に関する。
この種の洗浄装置として、ブランク材の投入側から順に、ピンチロール、ブラシロール、オイルカットロールを上下二段に配置し、ブラシロールの前後でブランク材の上下面に対し洗浄油を吹き付ける洗浄油吐出配管を上下二段に装備したものが知られている(特許文献1)。また、拭き取りだけでは除去することのできない油膜を取り除くために、オイルカットロールの後段に吸引ロールを設置したもの(特許文献2)も知られている。
特開2002−180279(図2) 特開平10−263727(図1)
ところで、近年は、鋼板以外に、アルミ材等もブランク材として使用される傾向にあり、洗浄済ブランク材に対して適量の潤滑油膜を残存させたいという要望がある。特許文献2の技術はプレス加工時のオイルカミを防止するために油膜を極力残さない処理を行うため、こうしたアルミ材等に対して適量の潤滑油膜を残存させることができない。特許文献1の技術は、潤滑油膜の残存を許容し得るものの油膜の残存量をコントロールすることができない。
本発明は、洗浄後のブランク材に対して適切な潤滑油膜を残存させることを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明のブランク材膜厚制御装置は、ブランク材を加工装置に送る搬送路に設置したチャンバー内に、搬送路上流側にブランク材の送り動作を実行するピンチロールを配設した前室と、該前室に隣接した搬送路下流側にブランク材の表裏面に洗浄油が供給された状態で接触回転するブラシロールとを配設した洗浄室と、該洗浄室に隣接した搬送路下流側にロール周面の接触でブランク材の表裏面の油分を拭き取るオイルカットロールとブランク材表裏面の油分を吸引する吸引ロールとを配設した後室と、を区画形成し、洗浄後のブランク材に形成すべき油膜層の膜厚を所定範囲に制御する装置であって、以下の構成をも備えていることを特徴とする。(1A)前記オイルカットロールと前記吸引ロールの間に遮蔽板を配設して前記後室を拭き取り室と吸引室とに区画分けすると共に、該吸引室内に、前記吸引ロールの外周に装着した不織布積層体の全長に渡って油をスプレーし得る様に油スプレー管を配設したこと。(1B)前記吸引ロールに接続された真空ポンプの吸引圧を、インバータでモータの周波数をPID制御することにより、設定真空圧に収束させる真空装置を備えていること。(1C)前記油スプレー管による油スプレーと前記吸引ロールの空転とにより、前記不織布積層体の湿潤状態を調整する湿潤状態調整手段を備えていること。(1D)洗浄済ブランク材に形成すべき油膜層の所望膜厚と、前記湿潤状態調整手段の作動条件、前記真空ポンプの設定圧、及び前記モータの適正周波数範囲との対応関係を記憶した設定テーブルを備えていること。(1E)前記所望膜厚を設定する膜厚設定手段を備え、該膜厚設定手段により設定した所望膜厚と前記設定テーブルの記憶内容に基づいて、前記湿潤状態調整手段の作動条件、前記真空ポンプの設定真空圧、及び前記適正周波数範囲を制御条件記憶領域に設定し、該制御条件記憶領域の設定内容に基づいて機器を作動させる制御を実行する制御装置を備えていること。
本発明のブランク材膜厚制御装置によれば、制御装置は、膜厚設定手段によって所望膜厚が設定されると、設定テーブルの記憶内容に基づいて、湿潤状態調整手段の作動条件、真空ポンプの設定真空圧、及びインバータモータの適正周波数範囲を制御条件記憶領域に設定し、この設定内容に基づいて機器を作動させる制御を実行する。これにより、湿潤状態調整手段は、制御装置からの制御指令に基づき、油スプレー管による油スプレーと吸引ロールの空転とを実行し、吸引ロールに装着した不織布積層体の湿潤状態を調整する。また、真空装置は、制御装置から指令された設定真空圧へと真空ポンプの吸引圧を収束させる様に、インバータでモータの周波数をPID制御する。
ここで、本発明のブランク材膜厚制御装置は、さらに、以下の構成をも備えることができる。
(2)前記制御条件記憶領域に設定した設定真空圧を昇降させて調整する設定真空圧調整手段を備え、前記制御装置は、前記設定真空圧調整手段による調整後の設定真空圧に基づいて前記真空装置に対する制御を実行する手段として構成されていること。
(2)の構成をも備えたブランク材膜厚制御装置によれば、設定真空圧調整手段により所望膜厚に対して制御条件記憶領域に設定した設定真空圧を上昇させたり降下させたりすることができる。設定真空圧を上昇させた場合には真空装置の吸引力を強め、設定真空圧を降下させた場合には真空装置の吸引力を弱めることができる。これにより、吸引室を通過した後の洗浄済ブランク材の表面の膜厚を増加させたり減少させたりすることができる。
本発明のブランク材膜厚制御装置は、さらに、以下の構成をも備えることができる。
(3)前記制御装置は、前記真空装置から前記モータの周波数を入力してスケール表示するアナログ表示手段と、該アナログ表示手段のスケール表示に対して前記制御条件記憶領域に設定した前記適正周波数範囲に基づくインジケータ目盛を表示する適正周波数範囲表示手段を備えていること。
(3)の構成をも備えたブランク材膜厚制御装置によれば、制御装置は、アナログ表示手段に、真空装置におけるPID制御中のモータの周波数を、適正周波数範囲に基づくインジケータ目盛と共にスケール表示することができる。これにより、真空装置におけるPID制御中のモータの周波数が適正範囲に収まっているか否か、下限を下回っているか否か、上限を上回っているか否かを、作業者に容易に確認させることができる。ここで、適正範囲の下限を下回る現象は吸引ロールの濡れ過ぎに、適正範囲の上限を上回る現象は吸引ロールの乾き過ぎに対応する。(2)の構成をも備える装置では、設定真空圧調整手段により、濡れ過ぎに対しては設定真空圧を上昇させてブランク材からの油の吸引量を増大させ、乾き過ぎに対しては設定真空圧を降下させてブランク材からの油の吸引量を減少させることで、洗浄済ブランク材の膜厚の調整を実行することができる。
本発明のブランク材膜厚制御装置は、さらに、以下の構成をも備えることができる。
(4)前記制御装置は、前記真空装置から前記モータの周波数を入力し、前記制御条件記憶領域に設定した前記適正周波数範囲に収まらない状態が所定時間継続した場合に警報を実行する警報手段を備えていること。
(4)の構成をも備えたブランク材膜厚制御装置によれば、制御装置は、真空装置におけるPID制御中のモータの周波数が適正周波数範囲に収まらない状態が所定時間継続した場合に、警報手段を作動させて警報を実行することにより、作業者に運転の停止または中断や、運転条件の調整が必要であることを知らせることができる。ここで、「所定時間継続」を警報条件に加えていることから、真空装置から入力される周波数がノイズ等によって変動した様な場合に誤って警報を発することがない。(2)の構成をも備える装置では、警報を受けた作業者は、運転を停止または中断し、設定真空圧調整手段による設定真空圧の調整によって洗浄済ブランク材の膜厚の調整を実行することができる。(3)の構成をも備える装置では、警報を受けた作業者は、アナログ表示手段のスケール表示で警報が濡れ過ぎによるものか乾き過ぎによるものかを容易に把握することができる。(2)及び(3)の構成をも備える装置では、警報を受けた作業者は、警報が濡れ過ぎによるものか乾き過ぎによるものかを把握した上で設定真空圧調整手段による設定真空圧の調整を的確に実行することができる。
(4)の構成をも備えるブランク材膜厚制御装置は、さらに、以下の構成をも備えることができる。
(5)前記警報手段は、警報実行時にはブランク材膜厚制御装置の運転の停止または中断をも実行する手段として構成されていること。
(4)に加えて(5)の構成をも備えたブランク材膜厚制御装置によれば、警報実行時にはブランク材膜厚制御装置の運転の停止または中断をも実行することで、適切でない膜厚の洗浄済ブランク材が加工装置へと投入されて不良品が発生することを未然に防止することができる。この装置において(3)の構成をも備えることにより、作業者は、運転が停止または中断された原因を容易に知ることができる。そして、(3)に加えて(2)の構成をも備える装置であれば、運転の停止または中断の原因を把握して設定真空圧の調整を行い、速やかに運転を再開させることができる。
本発明のブランク材膜厚制御装置によれば、各種の素材を各種の加工の前に洗浄することができ、素材の種類や加工の種類に対応する潤滑油膜を洗浄済ブランク材に残存させることができる。これにより、プレス加工用のアルミ材に対して適量の潤滑油膜を残存させた状態でプレス加工装置に投入するといった要望にも対応することができる。また、インバータでPID制御するモータの周波数に基づいて洗浄済ブランク材の膜厚が適切に残存されているか否かを容易に確認することができ、ブランク材膜厚制御装置の運転を停止または中断させて不良品の発生を防止したり、ブランク材膜厚制御装置の運転条件を適切なものへと調整し直したりする作業を容易に実行することができる。
本発明によれば、洗浄後のブランク材に対して適切な潤滑油膜を残存させることができる。
実施例1のブランク材膜厚制御装置を示し、(A)は、自動車ドアプレス装置の搬送ラインに組み込んだ状態の斜視図、(B)は正面図、(C)は平面図である。 実施例1のブランク材膜厚制御装置における吸引ロールの構成図である。 実施例1のブランク材膜厚制御装置における制御パネルの正面図である。 実施例1のブランク材膜厚制御装置における制御系統を示し、(A)は制御系統のブロック図、(B)は制御条件の設定・調整ルーチンのフローチャートである。 実施例2のブランク材膜厚制御装置における制御系統を示し、(A)は制御系統のブロック図、(B)はアラーム報知ルーチンのフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を実施例で説明する。
図1(A)に示す様に、実施例1のブランク材膜厚制御装置10は、ストックヤード1からプレス加工装置2へとブランク材W0を搬送する搬送路に設置されている。ブランク材膜厚制御装置10を通過した洗浄済ブランク材W1は、表面に所望膜厚の潤滑油膜が形成されてプレス加工装置2へと投入され、プレス加工される。
ブランク材膜厚制御装置10は、図1(B),(C)に示す様に、チャンバー11内に上流側から順に、上下一対のピンチロール12a,12b、上下一対のブラシロール13a,13b、上下一対のオイルカットロール14a,14b、上下一対の吸引ロール15a,15bを収納している。
チャンバー11は、三組の遮蔽板16a,16b、17a,17b、18a,18bにより、ピンチロール12a,12bを収納する前室11A、ブラシロール13a,13bを収納する洗浄室11B、オイルカットロール14a,14bを収納する拭き取り室11C、吸引ロール15a,15bを収納する吸引室11D、の四つの区画室に区画されている。
洗浄室11Bには、上側の遮蔽板16a,17aの下端近くと、下側の遮蔽板16b,17bの上端近くとに、洗浄油噴射ノズル19a〜19dがブラシロール13a,13bの全長に渡って設置されている。また、吸引室11Dには、上側の遮蔽板18aの上端近くに油スプレー管21が上側の吸引ロール15aの全長に渡って設置されている。
チャンバー11の入り口11inから侵入するブランク材W0は、前室11Aに設置されたピンチロール12a,12bによって上下から挟み付けられて出口11outの方向へ搬送される。洗浄室11Bでは、侵入してきたブランク材W0の上下面に対して、洗浄油噴射ノズル19a〜19dによる洗浄油の噴射とブラシロール13a,13bによるブラッシングによるブラシ洗浄が実行される。拭き取り室11Cでは、侵入してきたブランク材W0の上下面に当接して回転するオイルカットロール14a,14bによる油の拭き取りが実行される。吸引室11Dでは、侵入してきたブランク材W0の上下面に当接して回転する吸引ロール15a,15bによる油の吸引が実行される。こうして、ストックヤード1に積層されたブランク材W0は、ブランク材膜厚制御装置10のチャンバー11を入り口11inから出口11outへと搬送される間に、上下面の洗浄・拭き取り・吸引を施され、プレス加工装置2へと投入される。
ここで、本実施例においては、吸引ロール15a,15bには、図2に示す様に、中空ロールの外周に不織布積層体22a,22bが装着されると共に、上側の吸引ロール15aには、下側の吸引ロール15bに向かってロール押し付け圧を付与する線圧付与機構(図示略)が備えられている。ブランク材の連続洗浄を開始する前には、この線圧付与機構によって上下の吸引ロール15a,15bを接触させると共に油スプレー管21から所定時間だけ油をスプレーした後に吸引ロール15a,15bを所定時間空転させることにより、それぞれの不織布積層体22a,22bを所望の湿潤状態にする油シャワー処理を実行する様に構成されている。
吸引ロール15a,15bには、ロータリージョイント15e,15fを介して真空装置50が接続されている。真空装置50は、真空ポンプ51、圧力スイッチ52等を備え、制御装置100によって駆動制御されている。真空ポンプ51は設定真空圧を保持する様にインバータモータをPID制御される構成となっている。設定真空圧は、制御装置100の操作・表示パネル110から設定・変更がなされる。
操作・表示パネル110には、図3(A)に示す様に、真空圧の設定真空圧デジタル表示部111a,実圧デジタル表示部111b,実圧アナログ表示部111c、インバータ周波数のデジタル表示部112a,アナログ表示部112b、所望膜厚設定用の膜厚設定スイッチ113a〜113c、設定真空圧調整用の設定真空圧アップスイッチ114a,設定真空圧ダウンスイッチ114b、油シャワー実行用の作動スイッチ115が備えられている。
本実施例においては、操作・表示パネル110の膜厚設定スイッチ113a〜113cを押下してブランク材W0の表面に残留させる油の膜厚を、0.5g/m,1.0g/m,1.5g/mの中から選択することができる様に構成されている。より具体的には、選択スイッチ113aを押下すると膜厚=0.5g/mが、選択スイッチ113bを押下すると膜厚=1.0g/mが、選択スイッチ113cを押下すると膜厚=1.5g/mが、それぞれ設定される。
ここで、制御装置100の記憶部には、図3(B)に示す様に、所望膜厚、設定真空圧、インバータ周波数範囲、油シャワー実行条件、を対応させた設定テーブル120が記憶されている。具体的には、設定テーブル120には、所望膜厚=0.5g/mに対して、設定真空圧=−AKpa、インバータ周波数=a1〜a2Hz、油シャワー実行条件=A1分空転が、所望膜厚=1.0g/mに対して、設定真空圧=−BKpa、インバータ周波数=b1〜b2Hz、油シャワー実行条件=シャワーB1秒+空転B2秒が、所望膜厚=1.5g/mに対して、設定真空圧=−CKpa、インバータ周波数=c1〜c2Hz、油シャワー実行条件=シャワーC1秒+空転C2秒が記憶されている。なお、所望膜厚=0.5g/mはロール状態=ほぼ乾状態、所望膜厚=1.0g/mはロール状態=湿状態(少)、所望膜厚=1.5g/mはロール状態=湿状態(中)に対応するものである。
これにより、作業者が、膜厚設定スイッチ113a〜113cによって所望膜厚を設定すると、制御装置100の記憶部内の制御条件記憶領域に、設定テーブル120に記憶されているデフォルトの設定真空圧が真空ポンプ制御条件として記憶されると共に、設定真空圧デジタル表示部111aに、対応する設定真空圧が表示される。この設定真空圧は、設定真空圧アップスイッチ114aを押下することによって上昇させることができ、設定真空圧ダウンスイッチ114bを押下することによってしてを降下させて調整することができる。この設定真空圧の調整結果に対応して、設定真空圧デジタル表示部111aにデジタル表示されると共に、制御装置100の制御条件記憶領域の真空ポンプ制御条件としての設定真空圧が更新される。運転中の実圧は、デジタル表示部111bにデジタル表示されると共に、アナログ表示部111cにスケール表示される。
また、作業者が、膜厚設定スイッチ113a〜113cによって所望膜厚を設定すると、インバータ周波数のアナログ表示部112bには、設定テーブル120に記憶されているインバータ周波数範囲に対応するインジケータ目盛112c,112dが表示される。運転中のインバータ周波数は、デジタル表示部112aにデジタル表示されると共に、アナログ表示部112bにスケール表示される。作業者は、インジケータ目盛112c,112dにより、運転中のインバータ周波数の変動状態が適正な範囲内に収まっているか否かを感覚的に確認することができる。
また、作業者が、膜厚設定スイッチ113a〜113cによって所望膜厚を設定すると、制御装置100の記憶部の制御条件記憶領域に、設定テーブル120に記憶されているデフォルトの油シャワー実行条件が記憶される。これにより、油シャワー実行用の作動スイッチ115を押下すると、制御条件記憶領域に記憶した油シャワー実行条件に基づいて、ブランク材膜厚制御装置10の油スプレー管21からの油スプレーと、吸引ロール15a,15bの空転とが実行される。
制御装置100は、図4(A)に示す様に、設定テーブル120と制御条件記憶領域130とを有する記憶部を備え、膜厚設定スイッチ113a〜113c、設定真空圧アップスイッチ114a、設定真空圧ダウンスイッチ114b、油シャワーの作動スイッチ115の押下信号を入力し、設定真空圧デジタル表示部111a、実圧デジタル表示部111b、実圧アナログ表示部111c、インバータ周波数デジタル表示部112a、インバータ周波数アナログ表示部112bに対して所定の表示を実行する様に構成されている。また、制御装置100は、ブランク材膜厚制御装置10に対して油シャワーを実行させる指令を出力する様に構成されている。さらに、制御装置100は、真空装置50に対して設定真空圧を出力し、真空装置50から実圧とインバータ周波数を入力し、実圧デジタル表示部111a,実圧アナログ表示部111b、インバータ周波数デジタル表示部112a,インバータ周波数アナログ表示部112bに表示する様に構成されている。加えて、制御装置100は、所望膜厚の設定値に対応するインバータ周波数範囲に基づいて、インバータ周波数アナログ表示部112bに対してインジケータ目盛112c,112dを表示する様に構成されている。
制御装置100は、操作・表示パネル110において、膜厚設定スイッチ113a〜113c、設定真空圧アップスイッチ114a,設定真空圧ダウンスイッチ114bのいずれかが操作されると、図4(B)に示すルーチンにより、制御条件記憶領域130に対して、真空ポンプ制御条件、油シャワー実行条件を設定し、真空ポンプ制御条件の内、設定真空圧の調整を実行する。
具体的には、膜厚設定スイッチ113aが押下された場合は(S10=YES)、制御条件記憶領域130に対して、設定テーブル120の[1]の欄の設定に基づいて、設定真空圧,INV周波数範囲,油シャワー条件を設定する(S15)。膜厚設定スイッチ113bが押下された場合は(S10=NO,S20=YES)、制御条件記憶領域130に対して、設定テーブル120の[2]の欄の設定に基づいて、設定真空圧,INV周波数範囲,油シャワー条件を設定する(S25)。膜厚設定スイッチ113cが押下された場合は(S10,S20=NO,S30=YES)、制御条件記憶領域130に対して、設定テーブル120の[3]の欄の設定に基づいて、設定真空圧,INV周波数範囲,油シャワー条件を設定する(S35)。
また、設定真空圧アップスイッチ114aが押下された場合は(S40=YES)、制御条件記憶領域130の設定真空圧を所定量だけ上昇させた値(設定真空圧−α)に更新し(S45)、設定真空圧ダウンスイッチ114bが押下された場合は(S50=YES)、制御条件記憶領域130の設定真空圧を所定量だけ降下させた値(設定真空圧+α)に更新する(S55)。
こうして設定・調整された設定真空圧は真空装置50に対して真空ポンプ51のモータ制御条件として出力される。また、油シャワー実行条件は、作動スイッチ115が押下されたときに、ブランク材膜厚制御装置10に出力され、油シャワーを実行させる。ブランク材膜厚制御装置10及び真空装置50は、この油シャワーの実行後に、ブランク材の連続洗浄動作を開始する。即ち、真空装置50は、設定真空圧を制御の条件として真空ポンプ51のモータに対するPID制御を開始し、ブランク材膜厚制御装置10は、ピンチロール12a,12b、ブラシロール13a,13b、オイルカットロール14a,14b、及び吸引ロール15a,15bを、ブランク材を入り口から出口に向かって搬送する方向に駆動開始すると共に、洗浄室11Bにブランク材W0が搬入されている間の洗浄油噴射を実行する。なお、洗浄室11Bにブランク材W0が搬入されたことは、図示省略したセンサによるブランク材検出信号から判断している。
また、制御装置100は、真空装置50から入力する実圧及びINV周波数に基づいて、実圧デジタル表示部111a,実圧アナログ表示部111b、インバータ周波数デジタル表示部112a,インバータ周波数アナログ表示部112bに対する表示を開始する。このとき、インバータ周波数アナログ表示部112bには、所望膜厚の設定に対応して制御条件記憶領域130に記憶したINV周波数範囲に基づいて、インジケータ目盛112c,112dを表示する。
ここで、アナログ表示部112bのインバータ周波数が下限のインジケータ目盛112cを下回るときは洗浄済ブランク材W1の表面の「濡れ過ぎ」を意味し、逆にアナログ表示部112bのインバータ周波数が上限のインジケータ目盛112dを上回るときは洗浄済ブランク材W1の表面の「乾き過ぎ」を意味する。この結果、作業者は、ブランク材を通過させる前(通板前)において、インバータ周波数アナログ表示部112bのスケール表示から、「濡れ過ぎ」,「乾き過ぎ」を感覚的に理解することができる。
作業者は、「濡れ過ぎ」のときは設定真空圧アップスイッチ114aを押下して制御条件記憶領域130の設定真空圧を上昇させて吸引ロール15a,15bによる油の吸引量を増加させ、逆に「乾き過ぎ」のときは設定真空圧ダウンスイッチ114bを押下して制御条件記憶領域130の設定真空圧を降下させて吸引ロール15a,15bによる油の吸引量を低下させるといった調整を容易に実行することができる。
こうして通板前の運転中における設定真空圧の調整を経て、所望膜厚を実現するための制御条件としての設定真空圧を決定できたら、連続運転を開始する。この連続運転の実行中も、作業者は、インバータ周波数アナログ表示部112bに対するスケール表示がインジケータ目盛112c,112dの範囲内に収まっているか否かにより、所望膜厚が実現できているか否かを容易に確認することができる。そして、インジケータ目盛112c,112dの範囲から外れる場合は、油シャワーによる吸引ロール15a,15bの湿潤化をすべき状態になったと判断し、連続運転を中断し、油シャワーの作動スイッチ115を押下して油シャワーを実行した上で、連続運転を再開することにより、所望膜厚の油膜を備えた洗浄済ブランク材W1を用いて適正なプレス加工を実行し、不良品の発生を防止することができる。
次に、実施例2を説明する。実施例2は、図5(A)に示す様に、実施例1の構成に加えて、警報装置150を備えている。そして、制御装置100は、図5(B)に示す様に、真空装置50からのインバータ周波数を入力したら(S110)、制御条件設定領域130に記憶したインバータ周波数範囲内に収まっているか否かを判定する(S120)。範囲内に収まっている場合は(S120:YES)、本ルーチンを抜ける。一方、範囲内に収まっていない場合は(S120:NO)、当該状態が判定時間に渡って継続しているか否かを判定する(S130)。判定時間が経過していないときは(S130:NO)、S110へ戻る。一方、判定時間を経過しているときは(S130:YES)、ブランク洗浄装置10に対して運転停止を指令すると共に、警報装置150を作動させてアラーム報知を実行する(S140)。
警報装置150としては、警告灯やブザーを備えるとよい。なお、S120の判定で直ちに警報処理をするのではなく、S130の判定をも行うことで、ノイズ等の要因でインバータ周波数の入力値が変動した様なケースに対する誤った判定を防止している。警報がなされることで、作業者にインジケータの常時監視を強いることがない。
なお、警報をする場合には、「運転停止」→「油スプレー実行」→「運転再開」を自動的に実行する構成とすることもできる。この様に自動的に運転を停止させ、自動的に油スプレーを実行し、自動的に運転を再開させる様に構成した場合にも、警報が頻繁に発生する場合は、運転停止として、設定真空圧の調整を促す様にすることもできる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はれらの実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内においてさらに種々の形態を採用することができることはもちろんである。
実施例では、洗浄室A内に洗浄油噴射ノズル19a〜19dを設置したが、ブラシロール13a,13bの内側から洗浄油を吐出させる構成としても構わない。また、実施例では油スプレー管21を吸引室11Dの上側の遮蔽板18aの上端近くに設置したが、例えば、吸引ロール15aの頂点辺りより前側の範囲内の適所に設置するなど、スプレーした油が出口11outから漏れない位置であればどこでも構わない。加えて、実施例では機側に設置した制御装置100の操作・表示パネル110を操作する構成について説明したが、作業者が所持する遠隔操作用の機器に操作・表示パネル110と同様の機能を持たせても構わない。
プレス加工ライン等に用いることができる。
1・・・ストックヤード、2・・・プレス加工装置、10・・・ブランク材膜厚制御装置、11・・・チャンバー、11A・・・前室、11B・・・洗浄室、11C・・・拭き取り室、11D・・・吸引室、11in・・・チャンバー入り口、11out・・・チャンバー出口、12a,12b・・・ピンチロール、13a,13b・・・ブラシロール、14a,14b・・・オイルカットロール、15a,15b・・・吸引ロール、15e,15f・・・ロータリージョイント、16a,16b、17a,17b、18a,18b・・・遮蔽板、19a〜19d・・・洗浄油噴射ノズル、21・・・油スプレー管、22a,22b・・・不織布積層体、50・・・真空装置、51・・・真空ポンプ、52・・・圧力スイッチ、100・・・制御装置、110・・・操作・表示パネル、111a・・・設定真空圧デジタル表示部、111b・・・実圧デジタル表示部、111c・・・実圧アナログ表示部、112a・・・インバータ周波数デジタル表示部、112b・・・インバータ周波数アナログ表示部、112c,112d・・・インジケータ目盛、113a〜113c・・・所望膜厚設定用の膜厚設定スイッチ、114a・・・設定真空圧アップスイッチ、114b・・・設定真空圧ダウンスイッチ、115・・・作動スイッチ、120・・・設定テーブル、130・・・制御条件記憶領域、150・・・警報装置、W0・・・ブランク材、W1・・・洗浄済ブランク材。

Claims (4)

  1. ブランク材を加工装置に送る搬送路に設置したチャンバー内に、搬送路上流側にブランク材の送り動作を実行するピンチロールを配設した前室と、該前室に隣接した搬送路下流側にブランク材の表裏面に洗浄油が供給された状態で接触回転するブラシロールとを配設した洗浄室と、該洗浄室に隣接した搬送路下流側にロール周面の接触でブランク材の表裏面の油分を拭き取るオイルカットロールとブランク材表裏面の油分を吸引する吸引ロールとを配設した後室と、を区画形成し、洗浄後のブランク材に形成すべき油膜層の膜厚を所定範囲に制御する装置であって、以下の構成をも備えていることを特徴とするブランク材の油膜層の膜厚制御装置。(1A)前記オイルカットロールと前記吸引ロールの間に遮蔽板を配設して前記後室を拭き取り室と吸引室とに区画分けすると共に、該吸引室内に、前記吸引ロールの外周に装着した不織布積層体の全長に渡って油をスプレーし得る様に油スプレー管を配設したこと。(1B)前記吸引ロールに接続された真空ポンプの吸引圧を、インバータでモータの周波数をPID制御することにより、設定真空圧に収束させる真空装置を備えていること。(1C)前記油スプレー管による油スプレーと前記吸引ロールの空転とにより、前記不織布積層体の湿潤状態を調整する湿潤状態調整手段を備えていること。(1D)洗浄済ブランク材に形成すべき油膜層の所望膜厚と、前記湿潤状態調整手段の作動条件、前記真空ポンプの設定圧、及び前記モータ適正周波数範囲との対応関係を記憶した設定テーブルを備えていること。(1E)前記所望膜厚を設定する膜厚設定手段を備え、該膜厚設定手段により設定した所望膜厚と前記設定テーブルの記憶内容に基づいて、前記湿潤状態調整手段の作動条件、前記真空ポンプの設定真空圧、及び前記適正周波数範囲を制御条件記憶領域に設定し、該制御条件記憶領域の設定内容に基づいて機器を作動させる制御を実行する制御装置を備えていること。
  2. さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項1に記載のブランク材の油膜層の膜厚制御装置。(2)前記制御条件記憶領域に設定した設定真空圧を昇降させて調整する設定真空圧調整手段を備え、前記制御装置は、前記設定真空圧調整手段による調整後の設定真空圧に基づいて前記真空装置に対する制御を実行する手段として構成されていること。
  3. さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のブランク材の油膜層の膜厚制御装置。(3)前記制御装置は、前記真空装置から前記モータの周波数を入力してスケール表示するアナログ表示手段と、該アナログ表示手段のスケール表示に対して前記制御条件記憶領域に設定した前記適正周波数範囲に基づくインジケータ目盛を表示する適正周波数範囲表示手段を備えていること。
  4. さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のブランク材の油膜層の膜厚制御装置。(4)前記制御装置は、前記真空装置から前記モータの周波数を入力し、前記制御条件記憶領域に設定した前記適正周波数範囲に収まらない状態が所定時間継続した場合に警報を実行する警報手段を備えていること。
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