JP6338939B2 - センサ、尿センサ及び便器装置 - Google Patents

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本発明は、イオン電極と比較電極とを備えるセンサに関する。
尿中の成分を測定する尿センサ付き便器装置において、便器本体に取り付けられるアーム部の先端に採尿容器を配置し、尿の成分を測定する構成が従来から知られている。この種の尿センサ付き便器装置を開示するものとして、特許文献1、特許文献2及び特許文献3がある。また、特許文献4には、便器のボール面に尿溜り部を形成し、この尿溜り部に溜まった尿を測定対象とする構成が開示されている。
特開平7−234218号公報 特開2004−279219号公報 特開2000−88845号公報 特開平5−264541号公報
採尿容器に尿を採取する構成や便器のボール面に尿溜り部に尿を溜める構成は、いずれも、その測定時に一定量の尿を溜める必要があるため、採尿容器又は尿溜り部に十分な尿を溜めることができなかった場合、測定が適切に行われないおそれがある。また、測定後には、尿を貯留していた部分を洗浄する必要があるが、アーム部の先端に採尿容器を配置する構成や、ボール面に尿溜り部を設ける構成は、測定後の尿が残留することがあり、洗浄作業を行いにくかった。このように、従来のセンサには、測定対象の液体の量の確保及びメンテナンス性の向上という観点から改善の余地があった。
本発明は、測定に必要な液量を抑制しつつ、洗浄等のメンテナンスも容易に行うことができるセンサを提供することを目的とする。
本発明は、イオンに選択的に反応する検知部(例えば、後述の第1検知部42、第2検知部52)を有するイオン電極(例えば、後述の第1イオン電極40、第2イオン電極50)と、測定対象である対象液体に接液する液絡部(例えば、後述の液絡部62)を有し、前記検知部と前記液絡部とを前記対象液体の液滴によって導通可能な比較電極(例えば、後述の比較電極60)と、を備えるセンサに関する。
また、センサは、異なるイオンに選択的に反応する複数の前記イオン電極(例えば、後述の第1イオン電極40及び第2イオン電極50)を備えることが好ましい。
また、センサは、前記比較電極は、細長に形成され、前記イオン電極は、細長に形成されることが好ましい。
また、センサは、前記比較電極及び前記イオン電極を支持する基部(例えば、後述の基部31)を更に備え、前記比較電極の前記液絡部は、前記検知部よりも前記基部側に配置されることが好ましい。
また、センサは、板状に形成されると共に前記比較電極及び前記イオン電極の少なくとも何れか一方に沿うように配置される補助部(例えば、後述の補助プレート35)を更に備えることが好ましい。
また、本発明は、前記センサ(例えば、後述の尿センサユニット30)と、基端側が便器(例えば、後述の便器10)に取り付けられると共に先端側が前記センサに接続される支持部(例えば、後述のアーム部21)と、を備える便器取付け用尿センサに関する。
また、本発明は、前記センサ(例えば、後述の尿センサユニット30)と、便器本体(例えば、後述の便器本体11)及び該便器本体に取り付けられる便座(例えば、後述の便座12)を有する便器(例えば、後述の便器10)と、基端側が前記便座の下方に取り付けられると共に先端側が前記センサに接続される支持部(例えば、後述のアーム部21)と、を備える便器装置に関する。
また、前記センサが、平面視において、前記便座の下方で前記便座に重なる待機位置と、前記便器本体の内側で前記便座と重ならない露出位置と、の間で移動可能に前記支持部を駆動する駆動部(例えば、後述の駆動モータ22)を更に備えることが好ましい。
本発明のセンサによれば、測定対象の液体を通過させるだけで液滴を形成して測定を行うことができるので、必要な液量を効果的に低減できる。また、液体を溜める必要もないので、センサの洗浄も容易に行うことができる。
本発明の一実施形態である尿センサ付き便器装置を示す斜視図である。 露出位置と待機位置の尿センサユニットを示す平面図である。 尿センサユニットを示す斜視図である。 尿センサユニットを先端側から見た正面図である。 第2イオン電極から第1イオン電極の内側を見たときの尿センサユニットの位置関係を模式的に示す模式図である。 液滴が形成された尿センサユニットの様子を模式的に示す正面図である。 液滴が形成された尿センサユニットの様子を模式的に示す平面図である。 液滴が形成された変形例の尿センサユニットの様子を模式的に示す正面図である。 液滴が形成された変形例の尿センサユニットの様子を模式的に示す平面図である。
以下、本発明のセンサ、尿センサ及び便器装置の好ましい一実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明で用いる液滴とは、液体のまとまったかたまりを意味し、液膜等も含むものである。
まず、本発明の一実施形態に係る尿センサ付き便器装置100の全体構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態である尿センサ付き便器装置100を示す斜視図である。図2は、露出位置と待機位置の尿センサユニット30を示す平面図である。
本実施形態の尿センサ付き便器装置100は、図1に示すように、便器10と、尿センサ装置20と、を備える。
便器10は、便器本体11と、便座12と、便蓋13と、を備える。便器本体11は、便鉢18を有する。便座12及び便蓋13は、便器本体11の上部に該便器本体11に対して開閉可能に取り付けられる。
尿センサ装置20は、尿センサ付き便器装置100を使用する測定対象者の尿中の特定成分を測定するための検出手段であり、イオン選択性電極法を用いるものである。尿センサ装置20は、図略の分析装置に電気的に接続されており、該分析装置で尿成分の分析が行われる。分析装置は、測定対象のイオン電極での電位と比較電極での電位との電位差を計測し、この計測結果に基づいてイオン濃度を測定する構成のものである。以下、尿センサ装置20の詳細な構成について説明する。
図2に示すように、尿センサ装置20は、支持部としてのアーム部21と、センサとしての尿センサユニット30と、駆動部としての駆動モータ22と、を備える。
アーム部21は、尿センサユニット30を支持するためのものであり、弓型に湾曲するように構成される。アーム部21は、その基端側が便器本体11に取り付けられる。アーム部21の先端側には、尿センサユニット30が取り付けられている。
尿センサユニット30は、尿中の成分を測定するセンサ部分であり、アーム部21によって支持されている。アーム部21の内部には、尿センサユニット30と前述の分析装置を電気的に接続するための配線が収容されており、尿センサユニット30の測定結果は分析装置に送られる。
駆動モータ22は、アーム部21を回動させるための駆動部である。駆動モータ22は、便座12に取り付けられると共に、アーム部21の基端側に接続されている。この駆動モータ22によって、アーム部21は、その基端側を回動中心として先端側に支持される尿センサユニット30を移動させることができるようになっている。
駆動モータ22によって、尿センサユニット30は、待機位置と露出位置との間で移動可能になっている。図2に示すように、待機位置は、平面視において、尿センサユニット30が閉じた状態の便座12によって隠れた状態となる破線で示す位置である。露出位置は、平面視において、尿センサユニット30が便座12と重ならない位置であって、便鉢18の上方の位置である。この露出位置は、測定対象者が排泄する尿の軌道に尿センサユニット30が重なるように、その位置が設定されている。アーム部21が駆動モータ22によって基端側を回転中心として回動することによって、尿センサユニット30が露出位置と待機位置の間を移動する。
本実施形態の駆動モータ22は、図略の操作ユニットに電気的に接続されている。駆動モータ22は、操作ユニットからの指示信号に基づいてアーム部21を回動させて尿センサユニット30を待機位置から露出位置又は露出位置から待機位置に移動させる。
次に、尿センサユニット30の詳細な構成について説明する。図3は、尿センサユニット30を示す斜視図である。図4は、尿センサユニット30を先端側から見た正面図である。図5は、第2イオン電極50から第1イオン電極40の内側を見たときの尿センサユニットの位置関係を模式的に示す模式図である。図6は、液滴が形成された尿センサユニット30の様子を模式的に示す正面図である。図7は、液滴が形成された尿センサユニット30の様子を模式的に示す平面図である。
図3に示すように、尿センサユニット30は、基部31と、比較電極60と、第1イオン電極40と、第2イオン電極50と、補助プレート35と、を備える。以下、尿センサユニット30の各構成について説明する。
基部31は、比較電極60、第1イオン電極40、第2イオン電極50及び補助プレート35を支持するためのものである。本実施形態の基部31は、円柱状に構成される本体部32と、該本体部32の先端に形成されるフランジ部33と、により構成される。本実施形態では、本体部32及びフランジ部33が、非導電性の樹脂により一体的に成形されている。
比較電極60は、標準電位を測定するためのものである。比較電極60は、細長状に形成され、比較電極本体部61と、液絡部62と、を備える。
比較電極本体部61は、非導電性の樹脂により、中空部分を有する円筒状に形成される。比較電極本体部61は、その基端側が基部31のフランジ部33により支持される。図4に示すように、比較電極本体部61は、フランジ部33の中心に配置されている。この比較電極本体部61の中空部分には内部電極が支持されると共に、電解質ゲルが充填されている。
液絡部62は、多孔質セラミックにより円柱状に形成される。液絡部62は、比較電極本体部61の開口部に栓のように配置されている。液絡部62には、比較電極本体部61の内部と外部を通じる無数の微小な孔が形成されている。比較電極本体部61の内部に充填される電解質ゲルがこれらの無数の孔からごく僅かに漏れ出ている。液絡部62から漏れ出る電解質ゲルが後述の液滴に接液することにより、比較電極60と第1イオン電極40及び第2イオン電極50が導通可能になっている。
第1イオン電極40は、イオン電極本体部41と、第1検知部42と、を備える。イオン電極本体部41は、非導電性の樹脂により細長の板状に成形されている。イオン電極本体部41は、その長手方向が比較電極60の長手方向と平行になるように、基部31のフランジ部33により支持される。図5に示すように、イオン電極本体部41の内部には、導線43が収容されており、この導線43は第1検知部42に接続されると共に、アーム部21を介して前述の分析装置まで電気的に接続される。
第1検知部42は、Na等のイオンを測定対象とするイオン選択膜で構成される。第1検知部42は、イオン電極本体部41の先端側であって、比較電極60を向く平面部分に配置されている。本実施形態では、第1検知部42は、矩形の板状に形成されており、イオン電極本体部41の先端側に埋め込まれるようにして配置されている。
第2イオン電極50は、イオン電極本体部51と、第2検知部52と、を備える。イオン電極本体部51は、第1イオン電極40と対向するように基部31のフランジ部33に支持される。第2イオン電極50が備えるイオン電極本体部51は、第1イオン電極40が備えるイオン電極本体部41と同様に構成され、その内部に収容される導線によって第2検知部52と分析装置が電気的に接続されている。
第2検知部52は、K等の第1検知部42で検知されるイオンとは異なるイオンを測定対象とするイオン選択膜で構成される。この第2検知部52は、イオン電極本体部51の先端側であって、比較電極60を向く平面部分に配置されており、第1検知部42と対向している。また、第2検知部52は、第1検知部42と同様に、矩形の板状に形成されており、イオン電極本体部51の先端側に埋め込まれるようにして配置されている。
補助プレート35は、非導電性の樹脂により細長の板状に形成される。この非導電性の樹脂に撥水性のものを採用することもできるが、親水性のものを採用する方が好ましい。図4に示すように、補助プレート35は、比較電極60に対向する平面部分が円弧状に湾曲している。これにより、補助プレート35の上面(比較電極60と対向する面)で液滴を維持し易くなっている。補助プレート35は、その長手方向の長さが、第1イオン電極40及び第2イオン電極50よりも短く、比較電極60よりも長くなるように構成されている。
第1イオン電極40、第2イオン電極50、比較電極60及び補助プレート35は、それぞれの長手方向が平行になるように、基部31によって支持されている。
第1イオン電極40と第2イオン電極50は、液滴を良好に形成できるように近接配置されている。より具体的には、第1イオン電極40と第2イオン電極50は、対向する平面部分の間が1mm以上15mm以下になるように基部31に支持されている。また、比較電極60は、その長手方向において、液絡部62から第1検知部42及び第2検知部52までの間が30mm以下になるように構成される。このように、第1イオン電極40、第2イオン電極50及び比較電極60を適切に近接配置することで、第1イオン電極40と第2イオン電極50と比較電極60との間で液滴を良好に形成可能となっている。
次に、本実施形態の尿センサ付き便器装置100によって、測定対象者の尿中の特定成分を測定する方法について説明する。測定対象者は、まず、図2に示すように、操作ユニットを介して駆動モータ22を駆動させて、尿センサユニット30を待機位置から露出位置まで移動させる。更に、この露出位置では、補助プレート35は第1イオン電極40及び第2イオン電極50の下方に位置する。なお、露出位置は、測定対象者に応じて、その位置を変更できるように構成してもよい。例えば、男性と女性での放尿時の尿の軌道の違いを考慮し、男性用の露出位置と女性用の露出位置とを操作ユニットで選択できるように構成したり、測定対象者がその位置を調整できるように構成したりすることができる。液滴を良好に形成する観点から、露出位置では、第1イオン電極40、第2イオン電極50及び比較電極60の長手方向の水平方向に対する角度は、0度からプラスマイナス45度の範囲になることが好ましい。なお、この角度範囲に限定されるものではなく、露出位置において、尿センサユニット30は、液滴を形成できる適宜の位置に配置することができる。尿センサユニット30の配置の仕方によって、補助プレート35の位置は、第1イオン電極40、第2イオン電極50及び比較電極60の側方に位置する場合もあるし、上方に位置する場合もある。
測定対象者は、尿センサユニット30が露出位置にある状態で便座12に座り、排尿を行う。上述したように、尿センサユニット30は、露出位置において、尿の軌道に重なる位置に配置されており、測定対象者が排泄した尿は、尿センサユニット30に接液する。本実施形態では、尿センサユニット30は、その先端で尿に触れるように露出位置が設定されており、尿センサユニット30の先端に触れた尿のほとんどはそのまま尿センサユニット30を通過して便鉢18に落ち、尿センサユニット30の先端に触れた尿の一部によって尿センサユニット30に液滴が形成される。図6及び図7に示すように、第1イオン電極40、第2イオン電極50及び補助プレート35によって形成される空間に、尿の液滴が形成される。上述したように、補助プレート35の先端は、比較電極60よりも長くなるように構成されているので、比較電極60の液絡部62と、第1イオン電極40の先端側に配置される第1検知部42及び第2イオン電極50の先端側に配置される第2検知部52と、の間に良好に液滴を形成することができる。また、補助プレート35は、第1イオン電極40及び第2イオン電極50よりも短く構成されているので、第1イオン電極40、第2イオン電極50及び補助プレート35によって形成される空間から余分な尿を下に逃がす効果も有している。
第1イオン電極40、第2イオン電極50及び補助プレート35の間に形成された液滴によって、比較電極60の液絡部62と、第1イオン電極40の第1検知部42と、第2イオン電極50の第2検知部52と、が導通し、それぞれの電位が測定される。これらの電位差に基づいて特定成分の濃度が分析ユニットで判定され、測定対象者の尿中の成分が測定される。
以上、説明した本実施形態の尿センサユニット30によれば以下の効果を奏する。
本実施形態の尿センサユニット30は、イオンに選択的に反応する第1検知部42を有する第1イオン電極40と、第1検知部42で検知されるイオンとは異なるイオンに反応する第2検知部52を有する第2イオン電極50と、測定対象である尿に接液する液絡部62を有し、第1検知部42及び第2検知部52と液絡部62とを尿の液滴によって導通可能な位置に配置される比較電極60と、を備える。これにより、液滴によって第1検知部42及び第2検知部52と液絡部62を導通させて特定成分の濃度を測定することができる。対象液体を通過させるだけでも液滴を形成することができるので、対象液体である尿の必要量を最小限に抑えることができると共に、尿を溜める構造を備える必要がなく、洗浄等のメンテナンスも行い易い尿センサユニット30をシンプルに構成できる。
また、本実施形態の尿センサユニット30は、異なるイオンに選択的に反応する第1イオン電極40及び第2イオン電極50を備える。これにより、一度の測定で複数種類の成分を測定できる。
また、本実施形態の尿センサユニット30は、比較電極60は、細長に形成され、第1イオン電極40及び第2イオン電極50は細長に形成される。これにより、細長に形成される比較電極60、第1イオン電極40及び第2イオン電極50によって液滴を良好に形成することができる。
また、本実施形態の尿センサユニット30は、第1イオン電極40及び第2イオン電極50を支持する基部31を更に備え、比較電極60の液絡部62は、第1検知部42及び第2検知部52よりも基部31側に配置される。これにより、比較電極60の液絡部62が第1検知部42及び第2検知部52より基部31側に位置しているので、対象液体である尿を尿センサユニット30で不要に滞留させずに通過させることができる。
また、本実施形態の尿センサユニット30は、板状に形成されると共に比較電極60、第1イオン電極40及び第2イオン電極50に沿うように配置される補助プレート35を更に備える。これにより、補助プレート35、第1イオン電極40及び第2イオン電極50によって囲い込まれた空間に液滴を良好に形成することができる。また、本実施形態では、補助プレート35は、第1イオン電極40及び第2イオン電極50よりも短くなっているので、その先端側から測定に不要な尿を逃がすことができる。
また、本実施形態の尿センサ付き便器装置100は、尿センサユニット30と、便器本体11及び該便器本体11に取り付けられる便座12を有する便器10と、基端側が便器10に取り付けられると共に先端側が尿センサユニット30に接続されるアーム部21と、を備える。本実施形態の尿センサユニット30は、液滴を形成して尿を測定できるので、尿を貯留するための構造を便器装置100に設ける必要がなく、既存の便器10にも容易に取り付けることができる。また、測定時に尿を貯留する必要がないので、洗浄も容易に行うことができ、メンテナンス性も高い。
また、本実施形態の尿センサ付き便器装置100は、尿センサユニット30が、平面視において、便座12の下方で便座12に重なる待機位置と、便器本体11の内側で便座12と重ならない露出位置と、の間で移動可能にアーム部21を駆動する駆動モータ22を更に備える。これにより、測定しないときは、尿センサユニット30を待機位置に逃がして、尿センサユニット30に排出物が不要に接触しないようにすることができる。
以上、本発明の尿センサ付き便器装置100の好ましい一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
上記実施形態では、第1イオン電極40と、第2イオン電極50と、比較電極60と、補助プレート35と、の間に液滴が形成される構成であるが、補助部としての補助プレート35を省略する構成とすることもできる。この構成の一例を図8及び図9を参照して説明する。図8は、液滴が形成された変形例の尿センサユニット130の様子を模式的に示す正面図である。図9は、液滴が形成された変形例の尿センサユニット130の様子を模式的に示す平面図である。なお、この変形例の尿センサユニット130は、補助プレート35を備えていない点以外は上記実施形態の尿センサユニット30の構成と同様の構成なのでその詳細な説明を省略する。図8及び図9に示すように、補助部(補助プレート35)がない構成であっても、尿センサユニット130は、第1イオン電極40と、第2イオン電極50と、比較電極60と、の間で対象液体の液滴を形成し、導通させることで対象液体を測定することができる。このように、本発明は、イオン電極と比較電極に液滴ができるように両者(イオン電極及び比較電極)を配置する場合、イオン電極と比較電極に補助部を加えることによって液滴が形成される場合の何れの場合も含むのである。
上記実施形態では、尿センサユニット30は、第1イオン電極40及び第2イオン電極50の2種類のイオン電極を備える構成であるが、イオン電極を1つにした構成や3種類以上のイオン電極を備える構成に変更することができる。例えば、イオン電極を1つにした構成としては、比較電極の液絡部とイオン電極の検知部とが対向するようにイオン電極と比較電極を配置して液絡部と検知部との間に液滴を形成する構成とすることもできる。また、3種類のイオン電極を備える構成としては、上記実施形態の補助プレート35の位置に、第3イオン電極を配置する構成とすることもできる。また、上記実施形態では、補助プレート35は、その長手方向の長さが、第1イオン電極40及び第2イオン電極50よりも短く、比較電極60よりも長くなるように構成されているが、その長手方向の長さを、第1イオン電極40及び第2イオン電極50よりも長くしたり、比較電極60よりも短くしたりすることもできる。また、第1イオン電極40及び第2イオン電極50の何れか一方が他方よりも長くなるように構成してもよい。このように、比較電極60、第1イオン電極40、第2イオン電極50及び補助プレート35の長さは、上記実施形態の構成に制限されるわけではなく、適宜変更することができる。また、補助プレート35は、イオン電極及び比較電極の少なくとも何れか一方に沿って配置されればよく、イオン電極のみに沿うように配置したり、比較電極のみに沿うように配置したりすることができる。
上記実施形態では、尿センサユニット30は、第1イオン電極40及び第2イオン電極50を支持する基部31を備える構成であるが、液滴を形成するようにイオン電極及び比較電極を配置するための構成は適宜変更することができる。例えば、基部が、比較電極の長手方向とイオン電極の長手方向が直交するように比較電極及びイオン電極を支持する構成とすることができる。また、上記実施系形態では、基部31は、円柱状に構成されているが、この基部を多角柱、円錐、角錐、板状等の別の形状に変更することもできる。また、液滴を形成可能な網目状の部材にイオン電極及び比較電極を配置する構成とすることもできる。この場合、液滴が形成される部分にイオン電極及び比較電極を対向又は隣接配置し、その検知部と液絡部を導通させることで、対象液体の成分を測定することができる。また、比較電極及びイオン電極を網目状に配置し、対象液体の測定を行うことも可能である。
上記実施形態では、支持部をアーム部21によって構成したが、支持部の構成や駆動部の構成及びその取付位置は、適宜変更することができる。上記実施形態の構成に代えて尿センサユニットを支持する支持部が待機位置と露出位置との間を直線的に移動するような構成とすることもできる。例えば、前後方向に摺動可能に構成される支持部や伸縮可能に構成される支持部によって待機位置と露出位置との間で尿センサを移動させてもよい。また、便座と便器本体の間にスペーサを配置し、このスペーサにアーム部及び駆動モータを取り付けることもできる。
上記実施形態では、液絡部62には多孔質のセラミックで構成されるものを採用したが、液絡できる構成であれば適宜変更することができる。例えば、ピンホール方式やスリーブ方式等を液絡部の構成として採用することができる。また、液絡部62の位置も、比較電極60の先端側に限定されるわけではなく、比較電極60の外周面に配置する構成とすることもできる。
上記実施形態では、尿センサユニット30は便器10に用いられる構成であるが、便器に取り付ける構成の他にも本発明を適用できる。例えば、センサユニットが把持部を備え、測定対象者が把持部を持って自ら尿を測定するような構成とすることもできる。更に、対象液体が尿に限定されるわけではなく、他の液体測定にも本発明を適用することができる。
このように、イオン電極の検知部と比較電極の液絡部との間に測定対象の液体の液滴を形成できる構成であれば、イオン電極の数やイオン電極と比較電極の配置関係は、適宜変更することができる。
10 便器
11 便器本体
12 便座
21 アーム部(支持部)
22 駆動モータ(駆動部)
30 尿センサユニット(センサ)
31 基部
35 補助プレート(補助部)
40 第1イオン電極(イオン電極)
42 第1検知部(検知部)
50 第2イオン電極(イオン電極)
52 第2検知部(検知部)
60 比較電極
62 液絡部
100 尿センサ付き便器装置(便器装置)

Claims (8)

  1. イオンに選択的に反応する検知部を有するイオン電極と、
    測定対象である対象液体に接液する液絡部を有し、前記検知部と前記液絡部とを前記対象液体の液滴によって導通可能な比較電極と、
    を備え、
    排尿の際において前記比較電極と前記イオン電極を対向するように配置して前記検知部と前記液絡部の間に形成した空間に測定対象者が排尿した尿が直接触れて前記対象液体としての尿の液滴が形成されるセンサ。
  2. 異なるイオンに選択的に反応する複数の前記イオン電極を備える請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記比較電極は、細長に形成され、
    前記イオン電極は、細長に形成される請求項1又は2に記載のセンサ。
  4. 前記比較電極及び前記イオン電極を支持する基部を更に備え、
    前記比較電極の前記液絡部は、前記検知部よりも前記基部側に配置される請求項1から3までの何れかに記載のセンサ。
  5. 板状に形成されると共に前記比較電極及び前記イオン電極の少なくとも何れか一方に沿うように配置される補助部を更に備える請求項1から4までの何れかに記載のセンサ。
  6. 請求項1から5までの何れかに記載のセンサと、
    基端側が便器に取り付けられると共に先端側が前記センサに接続される支持部と、
    を備える便器取り付け用尿センサ。
  7. 請求項1から5までの何れかに記載のセンサと、
    便器本体及び該便器本体に取り付けられる便座を有する便器と、
    基端側が前記便座の下方に取り付けられると共に先端側が前記センサに接続される支持部と、
    を備える便器装置。
  8. 前記センサが、平面視において、前記便座の下方で前記便座に重なる待機位置と、前記便器本体の内側で前記便座と重ならない露出位置と、の間で移動可能に前記支持部を駆動する駆動部を更に備える請求項7に記載の便器装置。
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