JP6338806B1 - 油圧操作機構の異常診断装置および異常診断方法 - Google Patents

油圧操作機構の異常診断装置および異常診断方法 Download PDF

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Abstract

異常診断装置(2)は、遮断器の投入と遮断とを操作する油圧操作機構(1)の異常を診断する。異常診断装置(2)は、油圧操作機構(1)に保持される油圧が第1の基準圧力にまで低下したときに開始され油圧が第2の基準圧力にまで上昇したときに停止される昇圧動作が行われた回数をカウントするカウンターである第1のカウンター(21)と、昇圧動作が停止されたときから次の昇圧動作が開始されるときまでの時間である動作間隔を計測するタイマー(24)と、カウンターによるカウントの結果を基に求められた昇圧動作回数を動作間隔に基づいて補正して、補正された昇圧動作回数のデータを用いて油圧操作機構の異常の有無を判定する異常判定部(25)と、を備える。

Description

本発明は、油圧操作機構の異常を診断する異常診断装置および異常診断方法に関するものである。
油圧を利用して遮断器の投入と遮断とを操作する油圧操作機構は、異常の発生により油圧が低下することで、遮断器の操作に支障をきたすことになる。油圧操作機構の異常を診断する異常診断装置は、油圧操作機構に発生した異常を、異常の発生から早期において検出可能であることが求められている。
特許文献1には、油圧ポンプの動作情報と遮断器の動作情報とを組み合わせて油圧操作機構の異常を検出する監視装置の技術が開示されている。油圧ポンプは、遮断器の操作の際に動作するほか、アキュムレーターにより圧力が加えられている油を微量ずつ意図的に漏出させるいわゆるスローリークにより低下した油圧を上昇させるために動作する。一定のペースで油を漏出させるスローリークとは別に配管から油が漏れる異常が生じた場合、油の漏れによる油圧の低下を補うために油圧ポンプの動作回数が増加することとなる。特許文献1の監視装置は、遮断器の操作の際における油圧ポンプの動作を把握した上で油圧ポンプの動作回数の変化を監視して、油圧操作機構の異常を検出する。
特開平5−54760号公報
アキュムレーター内には、油圧の保持のための気体である窒素ガスが充填されている。油圧ポンプの動作により油圧を上昇させてからアキュムレーターの周囲の温度が変動することにより、アキュムレーター内の窒素ガスが温度変化により膨張または収縮して、油圧が変動することがある。油圧が変動することで、スローリークによる油の漏出量は変動する。特許文献1の技術では、スローリークによる油の漏出量を一定とみなして油圧ポンプの動作回数を算出するため、算出される動作回数が実際の動作回数からずれる場合がある。特許文献1の技術では、算出される動作回数の実際の動作回数からのずれにより、軽微な異常の検出が遅れることがあり得ることから、異常発生から早期であって異常が軽微であるうちにおいて異常を検出することが困難であるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、油圧操作機構の異常を早期において検出可能とする油圧操作機構の異常診断装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる油圧操作機構の異常診断装置は、遮断器の投入と遮断とを操作する油圧操作機構の異常を診断する。本発明にかかる異常診断装置は、油圧操作機構に保持される油圧が第1の基準圧力にまで低下したときに開始され油圧が第2の基準圧力にまで上昇したときに停止される昇圧動作が行われた回数をカウントするカウンターと、昇圧動作が停止されたときから次の昇圧動作が開始されるときまでの時間である動作間隔を計測するタイマーと、を備える。本発明にかかる異常診断装置は、カウンターによるカウントの結果を基に求められた昇圧動作回数を動作間隔に基づいて補正して、補正された昇圧動作回数のデータを用いて油圧操作機構の異常の有無を判定する異常判定部を備える。
本発明によれば、油圧操作機構の異常を早期において検出できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかる油圧操作機構の異常診断装置を示す図 図1に示す油圧操作機構における高圧側経路での油圧の変化と、ポンプの動作のタイミングと、温度との関係を説明する図 図1に示す異常判定部におけるポンプの動作回数の補正について説明する図 図1に示す検定部において収集される昇圧動作回数のデータの分布の例を示す図 図1に示す検定部において収集される昇圧動作回数のデータにおける昇圧動作回数の平均と分散との例を示す図 図1に示す検定部による異常診断の結果の例を示す図 図1に示す異常診断装置による異常診断処理の手順を示すフローチャート 図1に示す異常診断装置の機能の少なくとも一部が処理回路により実現される場合の異常診断装置の構成図 図1に示す異常診断装置の機能の少なくとも一部がプロセッサにより実現される場合の異常診断装置の構成図
以下に、本発明の実施の形態にかかる油圧操作機構の異常診断装置および異常診断方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる油圧操作機構の異常診断装置を示す図である。油圧操作機構1は、油圧により遮断器の投入と遮断とを操作する。異常診断装置2は、油圧操作機構1の異常を診断する。なお、図1には、油圧操作機構1により操作される遮断器の遮断器接点3を示している。
油圧操作機構1は、アキュムレーター11により保持される油圧を用いて操作部10を駆動する。操作部10は、遮断器接点3の開路と閉路とを操作する。アキュムレーター11内には、油圧の保持のための気体である窒素ガスが充填されている。油と窒素ガスとは、アキュムレーター11内にて隔膜を介して分離されている。アキュムレーター11は、窒素ガスの膨張と圧縮とを利用して油圧を保持する。
油圧ポンプであるポンプ12は、油タンク13に貯留されている油を配管18へ送り出してアキュムレーター11内へ油を供給することで、アキュムレーター11により保持される油圧を上昇させる昇圧動作を行う。ポンプ12は、保持される油圧がPH1にまで低下したときに昇圧動作を開始し、油圧がPH2にまで上昇したときに昇圧動作を停止する。PH1は、昇圧動作の開始の基準となる圧力である第1の基準圧力である。PH2は、昇圧動作の停止の基準となる圧力である第2の基準圧力である。なお、第1の基準圧力は第2の基準圧力より小さく、PH1<PH2の関係が成り立つ。電動機14は、ポンプ12を駆動する。電磁開閉器5は、励磁および励磁の解除により接点の開閉を切り換えて、電動機14のオンとオフとを操作する。
アキュムレーター11により高圧に保持された油は、配管18を通って操作部10へ供給される。高圧とされた油がポンプ12から配管18を通って操作部10へ供給される経路を、高圧側経路とする。操作部10の駆動により圧力が降下した油は、配管19を通って油タンク13へ回収される。低圧とされた油が操作部10から配管19を通って油タンク13へ戻される経路を、低圧側経路とする。
油圧スイッチ15は、ポンプ12とアキュムレーター11との間の配管18に設けられている。油圧スイッチ15は、ポンプ12の停止時において配管18における油圧があらかじめ設定されたPH1にまで低下したときに、電磁開閉器5へ励磁を指示する。電磁開閉器5の励磁により電動機14がオフからオンへの切り換えを行うことで、油圧操作機構1は、ポンプ12による昇圧動作を開始する。油圧スイッチ15は、ポンプ12の動作時において配管18における油圧があらかじめ設定されたPH2にまで上昇したときに、電磁開閉器5へ励磁の解除を指示する。電磁開閉器5の励磁の解除により電動機14がオンからオフへの切り換えを行うことで、油圧操作機構1は、ポンプ12による昇圧動作を停止する。
スローリーク弁17は、高圧側経路を構成する配管18と低圧側経路を構成する配管19との間に接続されている。スローリーク弁17は、配管18の油を微量ずつ配管19へ漏出させる。油圧操作機構1は、スローリーク弁17により油を漏出させるスローリークにより、高圧側経路にて混入した気泡を、低圧側経路を経て油タンク13へ排出する。また、油圧操作機構1は、昇圧後における周辺温度の上昇によりアキュムレーター11内の窒素ガスが膨張して生じる油圧の上昇を、スローリークにより抑制させる。
次に、異常診断装置2について説明する。遮断器の操作に伴うポンプ12の動作は、遮断器の動作が必要である特定の状況において行われる。ポンプ12は、遮断器の操作に伴う動作以外に、常時の要因により低下した油圧を上昇させる動作を行う。スローリークは、常時の要因に含まれる。異常診断装置2は、ポンプ12のトータルの動作回数から、遮断器の操作に伴うポンプ12の動作回数を差し引いて、常時の要因によるポンプ12の動作回数を求める。以下の説明にて、常時の要因によるポンプ12の動作回数を、常時動作回数と称することがある。以下の説明にて、常時の要因によるポンプ12の動作間隔を、常時動作間隔と称することがある。スローリークとは別に配管18,19から油が漏れる異常が生じた場合、油の漏れによる油圧の低下を補うために常時動作回数は増加することになる。
異常診断装置2は、単位期間当たりの常時動作回数を求める。実施の形態1では、単位期間は、あらかじめ設定された期間であって、1日であるものとする。単位期間は、1日より長い期間であっても良く、1日より短い期間であっても良いものとする。異常診断装置2は、1日当たりの常時動作回数のデータをポンプ12の常時動作間隔を基に補正する。異常診断装置2は、補正された常時動作回数のデータを収集して、収集されたデータを用いて油圧操作機構1の異常診断を行う。
異常診断装置2は、ポンプ12の動作回数をカウントする機能部である第1のカウンター21と、遮断器の動作回数をカウントする機能部である第2のカウンター22と、遮断器の動作の態様を判定する機能部である動作判定部23と、ポンプ12の動作間隔を計測する機能部であるタイマー24と、油圧操作機構1の異常の有無を判定する機能部である異常判定部25とを備える。
異常判定部25は、単位期間当たりのポンプ12の動作回数を検出する機能部である回数検出部26と、検出された動作回数を補正する機能部である補正部27と、動作回数のデータの統計的な検定を行う機能部である検定部28と、を備える。異常判定部25は、第1のカウンター21によるカウントの結果を基に求められた昇圧動作回数を動作間隔に基づいて補正して、補正された昇圧動作回数のデータを用いて油圧操作機構1の異常の有無を判定する。
第1のカウンター21は、ポンプ12によって昇圧動作が行われた回数である昇圧動作回数をカウントするカウンターである。第1のカウンター21は、電磁開閉器5の開閉を検出して、ポンプ12のトータルの動作回数をカウントする。第1のカウンター21により得られた動作回数のデータは、回数検出部26へ送られる。
タイマー24により計測される動作間隔は、昇圧動作が停止されたときから次の昇圧動作が開始されるときまでの時間である。タイマー24は、電磁開閉器5の開閉の間隔を検出して、動作間隔を計測する。タイマー24は、電磁開閉器5が閉から開となったときに計測を開始し、電磁開閉器5が開から閉となったときに計測を終了することで、ポンプ12の動作間隔を計測する。タイマー24により得られた動作間隔のデータは、補正部27へ送られる。
第2のカウンター22は、遮断器接点3の開閉状態を示す補助接点4の開閉を検出して、遮断器の動作回数をカウントする。第2のカウンター22により得られた動作回数のデータは、回数検出部26へ送られる。動作判定部23は、補助接点4の開閉のパターンを基に、遮断器の動作がポンプ12による昇圧を伴う動作とポンプ12による昇圧を伴わない動作とのどちらであるかを判定する。動作判定部23による判定結果は、回数検出部26へ送られる。
遮断器には、投入動作、遮断動作、または投入直後の遮断動作をあらかじめ定められた順序および間隔で行う一連の動作である動作責務が課せられている。遮断器の動作責務に、投入直後の遮断動作のような連続する動作が含まれていることで、遮断器の動作回数がカウントされる一方でポンプ12の動作を伴わないためにポンプ12の動作回数がカウントされないことがあり得る。回数検出部26は、第2のカウンター22によりカウントされた動作回数から、ポンプ12による昇圧を伴わないと動作判定部23により判定された動作の回数を差し引くことで、遮断器の操作に伴うポンプ12の正確な動作回数を得ることができる。回数検出部26は、1日当たりにおけるポンプ12のトータルの動作回数から、1日当たりにおける遮断器の操作に伴うポンプ12の動作回数を差し引いて、1日当たりにおけるポンプ12の常時動作回数を求める。
補正部27は、タイマー24により得られた動作間隔のデータから、遮断器の操作に伴うポンプ12の動作分を除外して、常時動作間隔を求める。常時動作間隔は、昇圧動作が停止されたときから、常時の要因により低下した油圧を上昇させる次の昇圧動作が開始されるときまでの時間である。常時動作間隔は、昇圧動作によって高圧側経路における油圧がPH2にまで上昇したときから、昇圧動作が停止されて油圧がPH2からPH1にまで低下したときまでの時間でもある。
補正部27は、回数検出部26で求められた常時動作回数を、常時動作間隔に基づいて補正する。かかる補正により、補正部27は、回数検出部26で求められた常時動作回数から、温度の変動による動作回数の変動分を除く。異常判定部25は、補正部27での補正により、温度の変動による影響が除かれた昇圧動作回数のデータを基に異常の有無を判定可能とする。
ここで、温度の変動によるポンプ12の動作回数の変動について説明する。図2は、図1に示す油圧操作機構1における高圧側経路での油圧の変化と、ポンプ12の動作のタイミングと、温度との関係を説明する図である。温度Tは、アキュムレーター11の周囲の温度とする。図2では、温度T、高圧側経路における油圧P、および昇圧動作のタイミングと時間tとの関係の例を示している。図2に示す時間軸において、図2の上段に示すように温度Tは時間tの経過に伴って上昇している。
図2の中段において、温度Tの変化が無い理想的な温度条件による油圧Pと時間との関係を一点鎖線により表している。また、図2の上段に示すように温度Tが変化した場合における油圧Pと時間tとの関係を実線により表している。高圧側経路の油圧Pの初期値、すなわち時間t=0における油圧Pが、PH2であるものとする。図2の下段では、ポンプ12による昇圧動作が行われている状態をハイレベル、昇圧動作を停止している状態をローレベルと表している。
ポンプ12の動作により油圧PをPH2にまで上昇させてからの温度Tの上昇により、アキュムレーター11内の窒素ガスは膨張して、油圧Pは変動する。油圧Pの変動によって、リーク量Qも変化する。温度Tが上昇する場合、油圧PがPH2からPH1にまで低下するのに要する時間は、温度Tの変化が無い場合に比べて短くなる。このため、温度Tが上昇する場合、1日当たりのポンプ12の常時動作回数は、温度Tの変化が無い場合に比べて多くなる。
温度Tの変化が無い理想的な温度条件において、スローリーク弁17におけるリーク量Qは、次の式(1)により表される。なお、リーク量Qと高圧側経路の油圧Pとは、ともに時間tの変化に伴い変化する値である。油圧Pは、低圧側経路での油圧とする。低圧側経路の油圧Pは、低圧側経路の構造上一定とみなすことができることから、油圧Pは定数とする。αは、スローリーク弁17の構造および油圧操作機構1の構成により決められる係数とする。
Q=α×(P−P) ・・・(1)
また、リーク量Qは、油圧Pの変化に伴って減少する。リーク量Qが油圧Pの時間微分に比例する特性を持つことから、次の式(2)が成り立つ。式(2)において、βは比例定数とする。
Figure 0006338806
上記の式(1)のQに上記の式(2)を代入して得られた式を変形して、変形により得られた式の両辺を式(3)に示すように積分することにより、式(4)が得られる。式(4)において、Aは積分定数とする。
Figure 0006338806
上記の式(4)を変形した式(5)にA’=eを代入して、式(6)が得られる。なお、式(6)では、油圧Pを時間tの関数P(t)と表している。
Figure 0006338806
上記の式(6)において、時間t=0のときP(0)=PH2が成り立つ。時間t=∞のときP(∞)=Pが成り立つ。t=0であるときの式(6)から得られるA’=PH2−Pを式(6)に代入することにより、式(7)が得られる。また、式(7)にβ’=β/αを代入することにより、式(8)が得られる。β’は、油圧Pの減衰時定数である。温度Tの変化が無い理想的な温度条件での油圧Pは、式(8)により得られる。
Figure 0006338806
次に、温度Tが変化する場合における油圧Pについて説明する。温度Tの変化によるアキュムレーター11内の窒素ガスの体積の変化量をδVとして、スローリーク弁17におけるリーク量Qは、次の式(9)により表される。式(9)において、γは、油圧Pと体積変化量δVとの関係を表す係数とする。
Q=α×(P+γ×δV−P) ・・・(9)
また、リーク量Qは、油圧Pの変化に伴って減少する。リーク量Qは油圧Pの時間微分に比例する特性を持つ。式(9)におけるγ×δVの時間微分は、式(10)により表される。
Figure 0006338806
式(10)において、温度に対する体積の変化量dV/dTは気体ごとに一意に決められる定数である。このため、γ×δVの時間微分は、時間に対する温度の変化量であるdT/dtに比例する量となる。温度Tが変化する場合における油圧Pは、次の式(11)により表される。γ’は、温度Tの変化に伴う減衰時定数β’の変化量を表す。
Figure 0006338806
図3は、図1に示す異常判定部25におけるポンプ12の動作回数の補正について説明する図である。図3に示すグラフの縦軸は高圧側経路における油圧Pを表し、横軸は時刻を表す。図3では、温度Tの変化が無い理想的な温度条件による油圧Pと時刻との関係を一点鎖線により表している。また、温度Tが変化した場合における油圧Pと時刻との関係を実線により表している。図3に示す例では、単位期間である一日は、0時から翌日の0時までの期間とする。
ここで、ある一日であるN日の0時から、N日の翌日である(N+1)日の0時までにおけるポンプ12の常時動作回数の補正について説明する。図3に示す例では、ポンプ12は、N日の0時から(N+1)日の0時までの間における期間ta0において1回の昇圧動作を行っている。回数検出部26は、N日における常時動作回数である「1」を検出する。期間ta0の昇圧動作の前の昇圧動作は、N日の前日である(N−1)日の期間ta−1において行われている。期間ta0の昇圧動作の次の昇圧動作は、(N+1)日の期間ta+1において行われている。
補正部27は、N日におけるポンプ12の常時動作回数の補正において、タイマー24による計測結果から常時動作間隔I1,I2を取得する。常時動作間隔I1は、期間ta−1の終了時から期間ta0の開始時までの期間である。常時動作間隔I2は、期間ta0の終了時から期間ta+1の開始時までの期間である。標準動作間隔I0は、温度Tの変化が無い理想的な温度条件による昇圧動作の間隔とする。異常判定部25は、上記の式(8)を基に、油圧PがPH2であるときから油圧PがPH1となるときまでの時間tである標準動作間隔I0を、補正部27によりあらかじめ求める。標準動作間隔I0は、式(8)のP(t)にPH1を代入して得られる時間tであって、次の式(12)により求められる。なお、式(8)および式(12)における減衰時定数β’は、実験的手法によりあらかじめ求められる。減衰時定数β’は、理論的手法により求められても良い。
Figure 0006338806
補正部27は、補正係数であるI1/I0×I2/I0を求める。補正係数は、常時動作間隔I1,I2の標準動作間隔I0に対する割合を表す。補正部27は、回数検出部26により検出された常時動作回数を示す「1」を、かかる補正係数で除算する。これにより、補正部27は、ポンプ12の常時動作回数を、常時動作間隔に基づいて補正する。
なお、一日の間における常時動作回数が複数である場合、補正部27は、各昇圧動作の動作間隔に基づいて動作回数を補正する。一日の間における常時動作回数が「n」であるとして、補正部27は、タイマー24による計測結果からn+1個の常時動作間隔I1,I2・・・I(n+1)を取得する。「n」は2以上の整数とする。補正部27は、補正係数であるI1/I0×I2/I0×・・・I(n+1)/I0を求める。補正部27は、かかる補正係数で常時動作回数を除算する。
補正部27は、N日における常時動作回数と同様に、各日における常時動作回数を補正する。これにより、異常判定部25は、温度の変動による影響が除かれた昇圧動作回数のデータを得ることができる。
なお、異常判定部25は、温度Tが低下する場合においても、温度Tが上昇する場合と同様にポンプ12の動作回数を補正可能である。ポンプ12の動作により油圧PをPH2にまで上昇させてからの温度Tの低下により、アキュムレーター11内の窒素ガスは収縮する。温度Tが低下する場合、油圧PがPH2からPH1にまで低下するのに要する時間は、温度Tの変化が無い場合に比べて長くなる。このため、温度Tが低下する場合、1日当たりのポンプ12の常時動作回数は、温度Tの変化が無い場合に比べて少なくなる。補正部27は、温度Tが上昇する場合と低下する場合とにおいて、ポンプ12の動作回数を補正することができる。
検定部28は、補正部27にて補正された昇圧動作回数のデータを収集する。検定部28は、あらかじめ設定された期間である評価期間におけるデータの分布を基に昇圧動作回数の変動を評価して、油圧操作機構1の異常の有無を判定する。実施の形態1では、評価期間は、1か月であるものとする。評価期間は、1か月より長い期間であっても良く、1か月より短い期間であっても良い。
異常判定部25は、評価期間におけるデータの分布を基に昇圧動作回数の変動を評価することで、長期における昇圧動作回数の変化の傾向を把握することができる。これにより、異常判定部25は、昇圧動作回数の素データからの検出が困難であるような軽微な異常を、異常の発生から早期において検出することができる。軽微な異常には、微量な油の漏れ、油への微量な空気の混入などが含まれる。
図4は、図1に示す検定部28において収集される昇圧動作回数のデータの分布の例を示す図である。図4に示すグラフでは、横軸を時間、縦軸を昇圧動作回数として、補正部27にて補正された1日ごとの昇圧動作回数のプロットを表している。また、月ごとの昇圧動作回数の分布を表す分布曲線を表している。図4に示す例では、評価期間は、1月から5月までの各月とする。
検定部28へ入力される昇圧動作回数のデータでは、遮断器の操作に伴うポンプ12の動作分が回数検出部26により除外されている。また、検定部28へ入力される昇圧動作回数のデータでは、アキュムレーター11の周囲の温度の変動によるポンプ12の動作回数の変動分が、補正部27により補正されている。遮断器および温度変化を要因とする動作回数の変動分が除外されて、いわば正規化されたデータが検定部28にて収集される。各評価期間において、昇圧動作回数の分布は、正規分布に近い分布となる。遮断器および温度変化を要因とする動作回数の変動分が除外されているため、昇圧動作回数のデータの分散は一定とみなし得る。
なお、図4に示す例では、昇圧動作回数の分布は、時間の経過とともに昇圧動作回数の上限値Sに近づいている。上限値Sは、従来の異常判定において判定の基準とされる閾値であって、異常によってある量の油がリークするとして想定される昇圧動作回数である。異常判定部25は、昇圧動作回数が上限値Sに達するより前に、早期において油圧操作機構1の異常を検出可能とする。
検定部28は、統計的検定の手法を使用して昇圧動作回数の変動を評価する。実施の形態1では、検定部28は、統計的検定の手法の1つである平均の差のt検定の手法を使用する。t検定は、t分布を用いる検定である。検定部28は、評価対象とする対象月と、対象月より前の基準月とにおいて、昇圧動作回数の平均の差に有意差があるか否かを判断することにより、対象月における昇圧動作回数の変動を評価する。基準月は、異常診断装置2の運用を開始した月、または油圧操作機構1の点検を実施した月とする。検定部28での評価には、t検定以外の検定の手法が使用されても良い。
図5は、図1に示す検定部28において収集される昇圧動作回数のデータにおける昇圧動作回数の平均と分散との例を示す図である。図5には、評価期間である1月から5月までの各月における標本数と、平均と、分散とを示している。標本数は、評価期間におけるデータの要素の個数であって、昇圧動作回数の値の個数である。図5に示す例では、標本数は、各月の日数に一致する。
検定部28は、評価期間における昇圧動作回数の平均と、評価期間における昇圧動作回数の分散とを求める。昇圧動作回数の偏差は、昇圧動作回数の値から上記の平均を差し引くことにより得られる。
図6は、図1に示す検定部28による異常診断の結果の例を示す図である。図6では、図5に示す1月から5月までの評価期間における昇圧動作回数のデータに基づく異常診断の結果の例を示している。かかる異常診断において、1月は基準月であって、2月から5月までの各月は対象月であるものとする。
検定部28は、2つの標本群がいずれも正規分布にしたがうと仮定して2つの標本群での平均に有意差があるか否かを検定する。検定部28は、2つの標本群の標本数、平均、分散を基に求められたt値が、t分布における両側5%点の範囲内にあるか否かにより、対象月の平均が基準月の平均と確率的に一致するか否かを判定する。両側5%点は、有意水準とする確率である5%を表している。これにより、検定部28は、対象月の平均と基準月の平均とにおける有意差の有無を検定する。
2つの標本群の平均の差の検定において、自由度は、双方の標本数の和から2を差し引いた値とされる。検定部28は、対象月の標本数と基準月の標本数との和から2を差し引いて、自由度を求める。2月が対象月である場合における自由度は、1月の標本数「31」と2月の標本数「28」との和から2を差し引いて、「57」と求められる。図6に示す標本分散は、次の式(13)により得られる。式(13)において、sは標本分散、mは基準月の標本数、mは対象月の標本数、s は基準月の分散、s は対象月の分散とする。
Figure 0006338806
検定部28は、対象月と基準月とにおける標本数および平均と、標本分散とを基に、図6に示すt値を算出する。式(14)において、tはt値、xav1は基準月の平均、xav2は対象月の平均とする。
Figure 0006338806
t値がt分布における両側5%点の範囲内にあるか否かは、t値と両側5%点との比較により判断される。検定部28は、両側5%点のうちの正の値よりt値が大きいか、両側5%点のうちの負の値よりt値が小さい場合に、対象月の昇圧動作回数のデータの平均と基準月の昇圧動作回数のデータの平均とには有意差があると判断する。言い換えると、両側5%点のうちの負の値から両側5%点のうちの正の値までの範囲にt値が含まれることで、有意差はないと判断される。
2月が対象月である場合における両側5%点は、自由度「57」のt分布の両側5%点である「±2.002」である。検定部28は、t値である「−0.13」が両側5%点のうちの負の値である−2.002から両側5%点のうちの正の値である2.002の範囲に含まれていることから、2月と1月とでは昇圧動作回数の平均に有意差はないと判断する。これにより、検定部28は、油圧操作機構1に異常はなく正常と判定する。3月が対象月である場合と、4月が対象月である場合も、検定部28は、2月が対象月である場合と同様の判断により、油圧操作機構1に異常はなく正常と判定する。
5月が対象月である場合、検定部28は、t値である「−2.21」が、両側5%点のうちの負の値である−2.000から両側5%点のうちの正の値である2.000の範囲に含まれないことから、5月と1月とでは昇圧動作回数の平均に有意差があると判断する。これにより、検定部28は、油圧操作機構1に異常があると判定する。なお、異常診断装置2の運用が1月に開始されている場合、1月より前の昇圧動作回数のデータがないため、異常診断装置2は、1月を対象月とする診断を行わない。前年の昇圧動作回数のデータがある場合、異常診断装置2は、前年の基準月のデータの使用により1月を対象月とする診断を行っても良い。
図7は、図1に示す異常診断装置2による異常診断処理の手順を示すフローチャートである。ステップS1において、第1のカウンター21は、昇圧動作が行われた回数であるポンプ12の動作回数をカウントする。タイマー24は、ポンプ12の動作間隔を計測する。
ステップS2において、回数検出部26は、ステップS1においてカウントされた回数から、遮断器の操作に伴う昇圧動作の回数を差し引くことにより、常時動作回数である昇圧動作回数を検出する。この際に、回数検出部26は、第2のカウンター22によりカウントされた回数から、ポンプ12による昇圧を伴わないと動作判定部23にて判定された動作の回数を差し引くことで、上記の遮断器の操作に伴う昇圧動作の回数を求める。ステップS2にて、第1のカウンター21によりカウントされた回数から遮断器の操作に伴う昇圧動作の回数を差し引くことで、異常判定部25は、遮断器を要因とする動作回数の変動分が除外された昇圧動作回数のデータを得る。
ステップS3では、補正部27は、ステップS2にて得られた昇圧動作回数を補正係数で除算して、昇圧動作回数を補正する。ステップS3での補正に使用される補正係数は、ステップS1にて計測された動作間隔の標準動作間隔に対する割合である。ステップS3での補正により、異常判定部25は、温度変化を要因とする動作回数の変動分が除外された昇圧動作回数のデータを得る。
ステップS4において、検定部28は、ステップS3において補正された昇圧動作回数のデータを用いて油圧操作機構1の異常の有無を判定する。これにより、異常診断装置2は、異常診断処理を終了する。
第1のカウンター21と、第2のカウンター22と、動作判定部23と、タイマー24と、異常判定部25の回数検出部26、補正部27および検定部28との複数の機能の少なくとも一部は、処理回路により実現される。図8は、図1に示す異常診断装置2の機能の少なくとも一部が処理回路31により実現される場合の異常診断装置2の構成図である。
処理回路31は、異常診断装置2の専用のハードウェアである。処理回路31は、単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はこれらを組み合わせたものである。異常診断装置2の一部の構成要素は、異常診断装置2の他の構成要素とは別に設けられた専用のハードウェアにより実現されても良い。
第1のカウンター21と、第2のカウンター22と、動作判定部23と、タイマー24と、異常判定部25の回数検出部26、補正部27および検定部28との複数の機能の少なくとも一部は、プログラムを実行するプロセッサにより実現されても良い。図9は、図1に示す異常診断装置2の機能の少なくとも一部がプロセッサ32により実現される場合の異常診断装置2の構成図である。
プロセッサ32は、メモリ33に格納されているプログラムを実行する。プロセッサ32は、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、又はDSP(Digital Signal Processor)である。第1のカウンター21と、第2のカウンター22と、動作判定部23と、タイマー24と、異常判定部25の回数検出部26、補正部27および検定部28との少なくとも一部の機能は、プロセッサ32と、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア又はファームウェアは、プログラムとして記述され、メモリ33に格納される。
プロセッサ32は、メモリ33から読み出されたプログラムを実行することにより、異常診断装置2の各部の機能を実現する。異常診断装置2は、プロセッサ32によるプログラムの実行により、図7に示す手順による異常診断処理を行う。メモリ33に格納されるプログラムは、異常診断装置2の各部による異常診断処理をコンピュータに実行させるプログラムである。メモリ33は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の不揮発性もしくは揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク又はDVD(Digital Versatile Disk)等である。
第1のカウンター21と、第2のカウンター22と、動作判定部23と、タイマー24と、異常判定部25の回数検出部26、補正部27および検定部28との複数の機能の一部が専用のハードウェアにより実現され、当該複数の機能のうちその他の機能がソフトウェアあるいはファームウェアにより実現されても良い。例を挙げると、第1のカウンター21、第2のカウンター22、動作判定部23およびタイマー24の機能が専用のハードウェアにより実現され、異常判定部25の回数検出部26、補正部27および検定部28がソフトウェア又はファームウェアの実行により実現されても良い。このように、第1のカウンター21と、第2のカウンター22と、動作判定部23と、タイマー24と、異常判定部25の回数検出部26、補正部27および検定部28との複数の機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって実現することができる。
実施の形態1によると、異常診断装置2は、第1のカウンター21により得られた昇圧動作回数を動作間隔に基づいて補正することで、温度の変動による昇圧動作回数の変動分が補正された昇圧動作回数のデータを収集可能とする。異常診断装置2は、昇圧動作回数のデータの分布に基づく昇圧動作回数の変動の評価が可能となることで、異常が軽微であるうちにおいて異常を検出することが可能となる。これにより、異常診断装置2は、油圧操作機構1の異常を早期において検出できるという効果を奏する。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 油圧操作機構、2 異常診断装置、3 遮断器接点、4 補助接点、5 電磁開閉器、10 操作部、11 アキュムレーター、12 ポンプ、13 油タンク、14 電動機、15 油圧スイッチ、17 スローリーク弁、18,19 配管、21 第1のカウンター、22 第2のカウンター、23 動作判定部、24 タイマー、25 異常判定部、26 回数検出部、27 補正部、28 検定部、31 処理回路、32 プロセッサ、33 メモリ。

Claims (7)

  1. 遮断器の投入と遮断とを操作する油圧操作機構の異常を診断する異常診断装置であって、
    前記油圧操作機構に保持される油圧が第1の基準圧力にまで低下したときに開始され前記油圧が第2の基準圧力にまで上昇したときに停止される昇圧動作が行われた回数をカウントするカウンターと、
    昇圧動作が停止されたときから次の昇圧動作が開始されるときまでの時間である動作間隔を計測するタイマーと、
    前記カウンターによるカウントの結果を基に求められた昇圧動作回数を前記動作間隔に基づいて補正して、補正された前記昇圧動作回数のデータを用いて前記油圧操作機構の異常の有無を判定する異常判定部と、
    を備えることを特徴とする油圧操作機構の異常診断装置。
  2. 前記異常判定部は、理想的な温度条件による昇圧動作の間隔である標準動作間隔をあらかじめ求め、前記タイマーにより得られた動作間隔の前記標準動作間隔に対する割合で前記昇圧動作回数を除算することにより前記昇圧動作回数を補正することを特徴とする請求項1に記載の油圧操作機構の異常診断装置。
  3. 前記異常判定部は、補正された前記昇圧動作回数のデータを収集し、前記データの分布に基づく前記昇圧動作回数の変動の評価により前記異常の有無を判定することを特徴とする請求項1に記載の油圧操作機構の異常診断装置。
  4. 前記異常判定部は、統計的検定の手法により前記昇圧動作回数の変動を評価することを特徴とする請求項3に記載の油圧操作機構の異常診断装置。
  5. 前記異常判定部は、前記カウンターによるカウントの結果から前記遮断器の操作に伴う昇圧動作の回数を差し引いて求められた前記昇圧動作回数を、前記動作間隔に基づいて補正することを特徴とする請求項1に記載の油圧操作機構の異常診断装置。
  6. 前記異常判定部は、前記遮断器の動作が行われた回数から、前記油圧操作機構での昇圧動作を伴わないと判定された動作の回数を差し引いて、前記遮断器の操作に伴う昇圧動作の回数を得ることを特徴とする請求項5に記載の油圧操作機構の異常診断装置。
  7. 遮断器の投入と遮断とを操作する油圧操作機構の異常を診断する異常診断方法であって、
    前記油圧操作機構に保持される油圧が第1の基準圧力にまで低下したときに開始され前記油圧が第2の基準圧力にまで上昇したときに停止される昇圧動作が行われた回数をカウントするステップと、
    昇圧動作が停止されたときから次の昇圧動作が開始されるときまでの時間である動作間隔を計測するステップと、
    カウントの結果を基に求められた昇圧動作回数を前記動作間隔に基づいて補正するステップと、
    補正された前記昇圧動作回数のデータを用いて前記油圧操作機構の異常の有無を判定するステップと、
    を含むことを特徴とする油圧操作機構の異常診断方法。
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