JP6338785B2 - 表面を加熱するための方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、表面を加熱するための方法及び装置に関する。
加熱装置は、表面を除霜、曇り除去、および/または除氷するなどの用途のために開発されてきた。これらの装置は、装置を通した妨げられた視界、不透明性、均一性が十分ではない加熱、装置のエッジから離れた不十分な加熱、および低い効率の1つ以上に悩まされている。
特開2003−001611号公報
これらの欠点の1つ以上を克服することができる加熱装置が望ましい。
表面を加熱するための装置および方法が本明細書で開示される。
一実施形態では、加熱装置は、源放射線を放出する放射線源と、放出層ホスト材料および発光剤を含む放射線放出層であって、放射線放出層はエッジ、放出層第一表面、および放出層第二表面を含み、エッジはdの高さを有し、放出層第一表面は長さLを有し、長さLは高さdより大きく、長さL対高さdの比は10以上である放射線放出層と、放射線源はエッジに連結され、源放射線は放射線源からエッジを通して伝達され、発光剤を励起し、その後、発光剤は放出放射線を放出し、放出放射線の少なくとも一部は、エスケープコーンを通り放出層第二表面を通って出て行き、吸収体層であって、吸収体層は吸収体層第一表面を含み、吸収体層第一表面は放出層第二表面と直接接触し、吸収体層は放出層第二表面を通って放射線放出層から出て行く放出放射線を吸収する吸収体を含む、吸収体層とを備える。
別の実施形態では、表面を加熱するための方法は、放射線源から源放射線を放出させる工程、放出層ホスト材料および発光剤を含む放射線放出層を放射線で照射する工程であって、放射線放出層はエッジ、放出層第一表面、および放出層第二表面を含む、工程、放射線源はエッジに連結され、源放射線は放射線源からエッジを通して伝達され、発光剤を励起し、その後、発光剤は放出放射線を放出し、放出放射線の少なくとも一部は、エスケープコーンを通り放出層第二表面を通って出て行き、放出放射線を吸収体層第一表面および吸収体層第二表面を含む吸収体層中の吸収体により吸収させる工程であって、吸収体層第一表面は放出層第二表面と直接接触する工程、ならびに吸収体層第二表面を加熱する工程を含む。
上記および他の特徴は、下記図面および詳細な説明により例示される。
以下、図面について説明する。これらは例示的な実施形態であり、図面では、同様の要素には同様の番号が付される。
層状構造を含む加熱装置の断面側面図である。 発光剤に対する励起および放出スペクトル、源スペクトル、および吸収体スペクトルのグラフ表示である。 層状構造の断面側面図である。 層状構造の断面側面図である。 層状構造の断面側面図である。
加熱装置、例えば、自動車におけるウインド・ディフロスタは、平行の、導電性トレース(traces)またはコーティングが除霜される窓の長さに及ぶように開発されてきた。これらのトレースまたはコーティングは不均一な除霜を引き起こす可能性があり、窓を通しての可視性を低減させる可能性があり、かつ、複雑な形状に適用するには困難となり得る。さらに加熱装置は、光源が吸収体を含む加熱装置に放射線を放出するように開発されてきており、この場合、吸収体は光を吸収し、熱を生成させる。光源はしばしば加熱装置の端に配置されるので、光源からの距離に伴う吸収減衰と共に問題が生じ、そのため、これらの装置は表面の均一性が十分ではない加熱または装置のエッジから離れた不十分な加熱を提供する。
これらのおよび他の欠点を克服するために、出願人は放射線源と、ホストおよび発光剤を含む放射線放出層とを備え、放射線源は放射線放出層のエッジに連結されている加熱装置を開発した。放射線放出層は装置の長さにわたって放射線を均一に放出することができる。本明細書で使用されるように、均一な放射線放出は、放射線放出層の広い表面、例えば、放出層第一表面および放出層第二表面の1つまたは両方上の全ての場所で測定された放射線が、広い表面から放出される平均放射線の40%、特定的には30%、より特定的には20%以内であることを示す。吸収体層第一表面を含む吸収体層は放出層第二表面と直接接触することができる。吸収体層は吸収体を含む。吸収体は、発光剤の放出スペクトルと重なる吸収スペクトルを有する無放射性吸収体を含むことができる。発光剤および吸収体を別々の層中に配置することにより、吸収体は光源により放出される光に対して、発光剤と競合することを防止され、放射線放出層が層の長さにわたって放射線を均一に放出することが可能になる。均一に放出される放射線はその後、吸収体層中の吸収体により吸収され得、ここで、吸収体層は、それに応じて均一に加熱され得る。本明細書で使用されるように、均一な加熱は、吸収体層の広い表面、例えば、吸収体層第二表面上の全ての場所で測定された加熱が、広い表面での平均加熱の40%、特定的には、30%、より特定的には、20%以内であることを示す。
加熱装置は、下記の1つ以上を達成することができる。1)例えば、活性剤の勾配を必要としない、放射線放出層の広い表面の1つまたは両方にわたる均一な放射線放出、2)加熱装置の広い表面での曇りおよび/または氷の形成を未然に防ぐための予熱された表面、3)放射線は、放射線放出層の広い表面の両方から放出させることができる、ならびに4)吸収体層の均一な加熱。加熱装置は、放射線放出層の広い表面の少なくとも1つ上に位置する1mmの厚さの氷の層を1時間以内に融解するのに十分な熱を提供することができる。
加熱装置は、放射線放出層と吸収体層とを備える層状構造を含む。図3に示されるように、層状構造は、高さdを有するエッジにより境界される長さLを有することができ、ここで、高さdは加熱装置の高さである。L対dの比は10以上、特定的には、30以上、より特定的には、30から10,000、およびさらにより特定的には、30から500とすることができる。L対dの比(ここで、dはe放出層の高さである)は10以上、特定的には、30以上、より特定的には、30から10,000、さらにより特定的には、30から500とすることができる。
層状構造は、例えば、装置が棚として使用される場合平面、または、例えば、装置がレンズとして使用される場合曲面とすることができる。装置内の層の第一表面と第二表面の間の距離は一定とすることができ、または装置内の異なる場所で変動し得る。
図について説明すると、図1は、加熱装置の断面図を示し、ここで、加熱装置は放射線放出層と吸収体層とを備える層状構造2を含む。層状構造2は、高さdを有する短いエッジにより境界される、2つの長さLの広い、同一の広がりをもつ外面を有する。放射線源4は、層状構造2のエッジに対して放射線を放出する、エッジに連結された放射線源である。エッジミラー6は、エッジを通る放射線損失の量を低減させることができる。放射線源4の近位に配置されたエッジミラーは選択反射ミラーとすることができる。放射線源4およびエッジミラー6は加熱装置の高さdに及ぶものとして示されているが、それらは独立して、層状構造の放射線放出層の高さのみにエッジ連結され得るであろうことに注意すべきである。
図3−5は、層状構造の断面図を示す。図3は放出層第一表面22および放出層第二表面24を有する放射線放出層20と、吸収体層第一表面32および吸収体層第二表面34を有する吸収体層30とを備える層状構造を示し、ここで、放出層第二表面24は、吸収体層第一表面32と直接接触する。層状構造の高さdは構造内の個々の層の高さの合計に等しい。例えば、図3の層状構造では、高さdは吸収体層30の高さdおよび放射線放出層20の高さdに等しく、図5における高さdは層20、30、40、50、および60の高さの合計に等しい。
図4は、放出層第一表面22および放出層第二表面24を有する放射線放出層20と、吸収体層30と、第3の層第一表面42および第3の層第二表面44を有する第3の層40とを備える層状構造を示し、ここで、第3の層第二表面44は、放出層第一表面22と直接接触する。第3の層は第2の吸収体層とすることができる。第3の層は、保護コーティング層とすることができる。
図5は、放射線放出層20と、吸収体層第二表面34を有する吸収体層30と、第3の層第一表面42を有する第3の層40と、第4の層第一表面52および第4の層第二表面54を有する第4の層50と、第5の層第一表面62および第5の層第二表面64を有する第5の層60とを備える層状構造を示す。図5は、吸収体層第二表面34は、第5の層第一表面62と直接接触し、第3の層第一表面42は、第4の層第二表面54と直接接触することを示す。第3の層40は吸収体層とすることができ、第4の層50および第5の層60は保護コーティング層とすることができる。
図5は、第3の層40と、第4の層50と、第5の層60とを備える層状構造を示すが、これらの層の1つ以上は、存在してもよく、または存在しなくてもよいことに注意すべきである。例えば、層状構造は保護コーティング層である第5の層60と、吸収体層30と、放射線放出層20と、保護コーティング層である第4の層50とを備えることができる。同様に、層状構造は吸収体層30と、放射線放出層20と、吸収体層である第3の層40と、保護コーティング層である第4の層50とを備えることができる。
加熱装置は、ガラス層をさらに備えることができる。ガラス層は、放出層の片側または両側に配置することができる。ガラス層は、吸収体層の片側または両側に配置することができる。ガラス層は、層状構造の外面の1つまたは両方に配置することができる。
層状構造は放出層ホスト材料、発光剤を含み、UV吸収体をさらに含むことができる放射線放出層を備える。発光剤は、放出層ホスト材料全体に分散させることができ、または放射線放出層内の1つ以上のサブ層に限局させることができる。例えば、放射線放出層は第1の放射線放出サブ層と第2の放射線放出サブ層とを備えることができ、ここで、放射線放出サブ層の各々は独立して発光剤を含むことができる。同様に、サブ層は同じかまたは異なる発光剤を含むことができ、同じかまたは異なるホスト材料を含むことができる。放射線放出層が2つ以上のサブ層を備え、サブ層の1つがインモールドコーティングである場合、発光剤の1つ以上は、前記インモールドコーティング内に配置することができ、発光剤に対してより穏やかな加工処理条件が可能になり得る。言い換えれば、放射線放出層はインモールドコーティング層とすることができる。
放射線放出層の表面は、滑らかな表面とすることができ、そのため、全内部反射による導光が支持される。同様に、1つまたは両方表面は、例えば、照明用途におけるビーム拡散のために、テクスチャード加工させることができ、ここで、テクスチャード加工は、装置を通るより長い波長では全内部反射を維持しながら、可視波長に選択的に作用することができる。
放射線放出層は、材料が80%以上の透過率を有するように透明とすることができる。放射線放出層は、材料が90%以上の透過率を有するように透明とすることができる。放射線放出層は、材料が95%以上の透過率を有するように透明とすることができる。透明性は、3.2mmの厚さのサンプルを用い、ASTM D1003−00、手順Bを使用し、CIE標準発光体Cを使用し、一方向性観察を用いることにより決定することができる。
ホスト材料は、ポリカーボネート(例えば、ビスフェノールAポリカーボネート)、ポリエステル(例えば、ポリ(エチレンテレフタレート)およびポリ(ブチルテレフタレート))、ポリアリレート、フェノキシ樹脂、ポリアミド、ポリシロキサン(例えば、ポリ(ジメチルシロキサン))、ポリアクリル(例えば、ポリアルキルメタクリレート(polyalkylmethacylate)(例えば、ポリ(メチルメタクリレート))およびポリメタクリレート)、ポリイミド、ビニルポリマ、エチレン−酢酸ビニルコポリマ、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマ、ポリウレタン、あるいは前記の1つ以上を含むコポリマおよび/またはブレンドなどの材料を含むことができる。ホスト材料は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアクリレート、ポリビニルメタクリレート、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリブタジエン、ポリスチレン、ポリビニルブチラール、ポリビニルホルマール、あるいは前記の1つ以上を含むコポリマおよび/またはブレンドを含むことができる。ホスト材料は、ポリビニルブチラール、ポリイミド、ポリカーボネート、または前記の1つ以上を含む組み合わせを含むことができる。放射線放出層がポリカーボネートを含む場合、ポリカーボネートは、IR吸収ポリカーボネートを含むことができる。ホスト材料は、前記の1つ以上を含むことができる。
放射線放出層は発光剤を含み、ここで、発光剤は、1以上の発光剤を含むことができる。発光剤は、2以上の発光剤を含むことができる。発光剤は、2から6の発光剤を含むことができる。発光剤は、2から4の発光剤を含むことができる。発光剤は、単一の発光剤を含むことができる。
発光剤は、太陽からの光を吸収するように機能する発光型太陽集光器(LSC)、例えば、ソーラーパネルにおいて使用されてきた。LSCでは、光は装置の広い表面を通して装置中に伝達され、そこで、発光剤により吸収され、異なる波長で放出される。放出光の一部は全内部反射により装置のエッジに伝達され、そこで、太陽電池などのエッジに連結された要素に伝達される。LSCでは、入射太陽放射線の最大収集は、発光剤の励起波長での吸収係数、Aex/LSCに関する下記条件により促進される。
ex/LSC>1/D (1)
ここで、Dは装置の厚さである。LSCに沿ったエッジに連結された要素までの光輸送中の再吸収は、発光剤の放出波長での吸収係数、Aem/LSCに関する下記条件により最小化される。
em/LSC<<1/m (2)
ここで、mは装置の長さである。
対照的に、本加熱装置では、エスケープコーン中の発光剤による再吸収が、発光剤の放出波長での濃度依存性吸収係数、Aemに関する下記条件により大きく回避される。
em≦1/d (3)
ここで、dは放射線放出層の厚さである(図1を参照されたい)。図2は、源スペクトルSはダウンシフト(downshifting)発光剤の励起スペクトルExと重なる可能性があることを示す。装置の長さにわたる源光の分配は、発光剤の励起波長での濃度依存性吸収係数、Aexに関する下記条件により促進される。
ex〜1/L、 0.2/L≦Aex≦5/L (4)
ここで、Lはエッジに連結された光源から測定された装置の長さであり、ここで、第2のエッジに連結された光源が第1の光源と反対のエッジに配置された場合、そうすると、Lは、式4においてL/2に置き換えられるであろう。第2の発光剤が存在する場合、例えば、その励起スペクトルが源スペクトルSと重ならない場合、式4の影響を受けず、かなり高い有効濃度で存在することができ、よって、第1の発光剤の放出スペクトルの長波長テールにおける光子をより効果的にリサイクルさせることができることに注意すべきである。
図2は、発光剤LAを含む放射線放出層の励起および放出スペクトルを示す。LAはダウンシフト発光剤であり、この場合、放出スペクトルEmは、より長い波長にシフトされ、この場合、吸収された光子は、より低エネルギーの光子に変換される。図2は、ダウンシフト発光剤を示すが、放射線放出層はアップシフト(upshifting)発光剤を含むことができ、この場合、放出スペクトルは、より短い波長にシフトされることが理解される。アップシフトはアップコンバージョンを含み、これにより、より低エネルギーの2つの光子の吸収により、より高エネルギーの1つの光子の放出が得られることがさらに理解される。源スペクトルSは発光剤LAの励起スペクトルExと重なる。この重なりにより、式4のために、装置の長さにわたって起こる発光剤LAの放出スペクトルEmにより表される波長を有する第一世代の光子が生成される。それらの光子の一部、例えば、20から30%は、式3のために、エスケープコーン中に放出させることができ、放射線放出層から、少なくとも放出層第二表面を通って出て行く。エスケープコーン内で放出されなかった残りの光子は、放射線放出層内で全内部反射により案内され得、この場合、エッジに到達したものは、例えば、エッジミラーにより、反射され、放射線放出層中に戻される。これらの残りの光子はその後、発光剤に遭遇し得る。放出スペクトルEmが励起スペクトルExと重なるので、発光剤は励起され、放出スペクトルEmにより示される波長を有する第二世代の光子が生成され得る。この第二世代の放出光子はさらに、放射線放出層の表面からのエスケープコーンを通る光子放出に寄与し、光子の残余は第一世代のようにリサイクルされる。したがって、さらなる世代の光子が同様に生成される。
図2では、ピークは互いにわずかにずれているように示されているが、それらは互いにさらにずれている可能性があり、または互いに一致する可能性もあることが理解される。図示されていないが、源、励起および放出スペクトルは、さらにX軸に沿って、図示されるベースラインよりも低く延びるテールを有する可能性があることが同様に理解される。
放出スペクトルEmを有する放出放射線は放射線放出層から出て行き、吸収体層に入る。放出スペクトルEmは吸収体の吸収スペクトルAと重なるので、吸収体は放出放射線を吸収することができ、熱を生成させ、加熱装置を加熱することができる。
当業者は所望の用途に基づく源スペクトルを容易に想定することができる。例えば、光源は、長波長ホスト吸収帯を回避する、または可視帯を回避するという思いに基づき、選択することができる。
上記LSC装置に関しては、式3および4は、式1および2とは著しく異なり、さらに本加熱装置の新規性が示される。1/D>>1/mを認めて、LSCに共通のDおよびmの個々の範囲が本放射線放出層のdおよびLと類似すると仮定すれば、式1および4は、Aexは、Aex/LSCよりずっと低くなり得ることを示し、そのため、発光剤の最適濃度は、本装置では、LSCよりも低くすることができる。より低い濃度は、光を散乱させる(これは透明性を低減させる可能性がある)、および/または発光を消光させる(これは効率を損ねる可能性がある)可能性のある発光剤凝集の回避を支持する。
発光剤は、放射線放出層の長さにわたって分布させることができ、光子波長をシフトさせるだけでなく、光子をリダイレクトするように作用することができる。例えば、第一世代光子の一部は、放射線放出層内での全内部反射からエスケープコーン中にリダイレクトさせることができ、そのため、それらは、放射線放出層から出て行くことができ、第一世代光子の一部は、放射線放出層内のさらなる発光剤(例えば、第1の発光剤および、存在すれば、第1の発光剤とは異なるさらなる発光剤の1つまたは両方)を励起することができる。
発光剤は、放射線放出層の透明性を低減させないようなサイズとすることができ、例えば、発光剤は、可視光、特定的には、390から700ナノメートル(nm)の波長を有する光を散乱させないものとすることができる。発光剤は、300nm以下、特定的には、100nm以下、より特定的には、40nm以下、さらにより特定的には、35nm以下の最長平均寸法を有することができる。
発光剤は、ダウンシフト剤(例えば、(py)24Nd2868(SePh)16、ここで、pyはピリジンである)、アップシフト剤(例えば、NaCl:Ti2+、MgCl:Ti2+、CsZrBr:Os4+、およびCsZrCl:Re4+)、または前記の1つまたは両方を含む組み合わせを含むことができる。アップシフト剤は、作用物質の総重量に基づき、5重量パーセント(wt%)以下のTi、Os、またはReを含むことができる。発光剤は、有機染料(例えば、ローダミン6G)、インダセン染料(例えば、ポリアザインダセン染料)、量子ドット、希土類錯体、遷移金属イオン、または前記の1つ以上を含む組み合わせを含むことができる。発光剤は、ピロロピロールシアニン(PPCy)染料を含むことができる。有機染料分子はポリマ骨格に付着させることができ、または、放射線放出層中に分散させることができる。発光剤は、置換されたアミノおよび/またはシアノ基を有するピラジン型化合物、ベンゾプテリジン誘導体などのプテリジン化合物、ペリレン型化合物(例えば、ルモゲン(LUMOGEN)(商標)083(BASF、NCから市販されている))、アントラキノン型化合物、チオインジゴ型化合物、ナフタレン型化合物、キサンテン型化合物、または前記の1つ以上を含む組み合わせを含むことができる。発光剤は、ピロロピロールシアニン(PPCy)、ビス(PPCy)染料、受容体置換スクアライン、または前記の1つ以上を含む組み合わせを含むことができる。ピロロピロールシアニンは、BF−PPCy、BPh−PPCy、ビス(BF−PPCy)、ビス(BPh−PPCy)、または前記の1つ以上を含む組み合わせを含むことができる。発光剤は、ランタニドキレートなどのランタニド系化合物を含むことができる。発光剤は、カルコゲニド結合ランタニドを含むことができる。発光剤は、遷移金属イオン、例えばNaCl:Ti2+、MgCl:Ti2+、または前記の少なくとも1つを含む組み合わせを含むことができる。発光剤は、YAlO:Cr3+,Yb3+、YGa12:Cr3+,Yb3+、または前記の少なくとも1つを含む組み合わせを含むことができる。発光剤は、CsZrBr:Os4+、CsZrCl:Re4+、または前記の少なくとも1つを含む組み合わせを含むことができる。発光剤は、前記発光剤の少なくとも1つを含む組み合わせを含むことができる。
発光剤は、100,000インバースモル濃度×インバースセンチメートル(M−1cm−1)以下のモル吸光を有することができる。発光剤は、500,000M−1cm−1以上のモル吸光を有することができる。
発光剤は、周囲球(surrounding sphere)、例えばシリカまたはポリスチレン球、などに封入させることができる。発光剤は、鉛、カドミウム、および水銀の1つ以上を含まないとすることができる。発光剤は0.1から0.95の量子収率を有することができる。発光剤は、0.2から0.75の量子収率を有することができる。
発光剤は、第1の範囲の波長にわたって放射線を吸収することができ、第1の範囲と部分的に重なり得る第2の範囲の波長にわたって放射線を放出することができる。発光剤により吸収され得る放射線は、放射線源および/または同じ種の発光剤および/または異なる種の発光剤から、生じ得る。
発光剤からの放出は方向に関して等方性とすることができ、この場合、放出された光子は、装置からエスケープコーンを通って出て行き、または全内部反射により放射線放出層に閉じ込められる。エスケープコーンを通って出て行く放射線の方向は、装置の広い表面に垂直な方向を中心とする広い角度範囲にわたって均一に分布させることができる。
発光剤についての励起および発光は異方性(二色性とも呼ばれる)とすることができ、そのため、励起および発光は発光剤の長軸に垂直な方向で有利となり得る。長軸は広い表面に垂直、または少なくとも、例えば、垂線の10°以内とすることができる。あるいは、長軸のアラインメントは様々な場所で変動し得る。例えば、広い表面の1つの中心に向かう異方性発光剤の長軸は、例えば、表面に対する垂線から10°から90°の角度とすることができ、加熱装置のエッジに向かう異方性発光剤の長軸は、広い表面に関し垂線の10°以内とすることができる。
吸収体層内での放出放射線の吸収に加えて、放出放射線は、装置の表面上の水および/または氷により吸収され得る。放出放射線は、UV放射線から近IR放射線の範囲の波長を有することができる。放出放射線は、10nmから2.5マイクロメートルの波長を有することができる。UVおよび/または近IR波長範囲での放出は、水および氷が、UVから近IRの範囲の波長にわたって実質的に一致し、可視波長範囲において個々の最小を示し、これらの最小から急激に増加する吸収係数を有するので、曇り除去、除霜、および除氷などの用途において有用となり得る。
吸収体層は吸収体を含み、UV吸収分子をさらに含むことができる。吸収体層は、吸収体層ホスト材料を含むことができ、ここで、吸収体層ホスト材料は、放出層ホスト材料と同じかまたは異なり得る。吸収体層ホスト材料は、ガラスを含むことができる。吸収体層ホスト材料は、ポリビニルブチラールを含むことができる。反対に、吸収体層はホスト材料を含まないことができる。例えば、層状構造は、放出層と、ガラス層と、その間に配置された吸収体とを備えることができ、ここで、吸収体層の高さ、dは、吸収体層の高さに及ぶ平均数の吸収体の平均直径の合計となるであろう。吸収体層は、放射線放出層より低い屈折率を有することができる。
吸収体層は、放射線放出層と直接接触する滑らかな第一表面および滑らかなまたは粗い可能性のある第二表面を有することができる。吸収体層は、放射線放出層と直接接触し、放射線放出層の前記表面に適合することができる第一表面、および滑らかなまたは粗い可能性のある第二表面を有することができる。
吸収体は、無放射性吸収体を含むことができる。吸収体は、放射線放出層中の発光剤の放出スペクトルと重なる吸収スペクトルを有する任意の吸収体を含むことができる。吸収体は、700から1500nmの吸収を有する化合物とすることができる。吸収体は、有機吸収体(例えば、フタロシアニン(phthalocynanine)化合物およびナフタロシアニン化合物)、無機吸収体(例えば、酸化インジウムスズ(ITO)および酸化アンチモンスズ(ATO))、または前記の1つまたは両方を含む組み合わせを含むことができる。吸収体は、希土類元素(例えば、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLu)、ITO、ATO、フタロシアニン化合物、ナフタロシアニン化合物、アゾ染料、アントラキノン、スクアリン酸誘導体、インモニウム染料、ペリレン(例えば、ルモゲン(商標)083(BASF、NCから市販されている))、クアテリレン、ポリメチン、または前記の1つ以上を含む組み合わせを含むことができる。吸収体は、フタロシアニンおよびナフタロシアニンの1つまたは両方を含むことができ、ここで、前記の1つまたは両方は、バリア側鎖、例えば、フェニル、フェノキシ、アルキルフェニル、アルキルフェノキシ、tert−ブチル、−S−フェニル−アリール、−NH−アリール、NH−アルキル、などを有することができる。吸収体は、リン酸Cu(II)化合物を含むことができ、これは、リン酸メタクリロイルオキシエチル(MOEP)および炭酸銅(II)(CCB)の1つまたは両方を含むことができる。吸収体は、クアテリレンテトラカルボンイミド(quaterrylenetetracarbonimide)化合物を含むことができる。吸収体は、XBにより表される六ホウ化物を含むことができ、ここで、XはLa、Ce、Pr、Nd、Gd、Tb、Dy、Ho、Y、Sm、Eu、Er、Tm、Yb、Lu、Sr、およびCaから選択される少なくとも1つである。吸収体は、六ホウ化物ならびにITOおよびATOの1つまたは両方を含む粒子を含むことができ、ここで、六ホウ化物対粒子の比は0.1:99.0から15:85とすることができ、ここで、粒子は、200nm以下の平均直径を有することができる。吸収体は、前記吸収体の1つ以上を含む組み合わせを含むことができる。吸収体は、100部の吸収体層あたり0.1から20重量部の量で存在することができる。
2つの吸収体層が存在する場合、2つの吸収体層は同じかまたは異なることができ、同じかまたは異なるホスト材料および同じかまたは異なる吸収体を含むことができることに注意すべきである。
放射線源は図1に示されるように、エッジに載置された光源とすることができる。同様に、放射線源は装置から遠く離れさせ、例えば、光ファイバにより装置の少なくとも1つのエッジに連結させることができる。遠く離れた放射線源が使用される場合、放射線源は、1つ以上の装置と併用して使用することができる。放射線源は層状構造の全高さdと連結することができ、または放出層の高さdのみと連結することができる。
放射線源の加熱装置への連結は光学的に連続とすることができ、加熱装置のエッジの受光コーン内で放射線を放出するように構成することができ、そのため、放射線は全内部反射により、装置を通って案内され得る。本明細書で使用されるように、「光学的に連続」という用語は、放射線源からの光の90から100%が加熱装置中に伝達されることを意味することができる。放射線源は、高さ、例えば、高さdまたは高さd、および図1で示されていない幅により規定される表面を有する加熱装置のエッジに連結させることができる。
放射線源は、光源が連結されるエッジに沿って測定される40から400ワット毎メートル(W/m)を放出する放射線源とすることができる。放射線源は、70から300W/mを放出する放射線源とすることができる。放射線源は、85から200W/mを放出する放射線源とすることができる。
放射線源は、100から2,500nmの波長を有する放射線を放出することができる。放射線源は、300から1,500nmの波長を有する放射線を放出することができる。放射線源は、380から750nmの波長を有する可視範囲の放射線を放出することができる。放射線源は700から1,200nmの波長を有する近赤外線放射線を放出することができる。放射線源は800から1,100nmの波長を有する近赤外線放射線を放出することができる。放射線源は250から400nmの波長を有するUV放射線を放出することができる。放射線源は、350から400nmの波長を有するUV放射線を放出することができる。放射線源からの放出放射線は、放射線放出層に導入される前に、フィルタ処理して所望の波長にすることができる。
放射線源は、例えば、発光ダイオード(LED)、白熱電球(例えば、タングステンフィラメント電球)、紫外線、蛍光灯(例えば、白色光、ピンクライト、ブラックライト、ブルーライト、またはブラックライトブルー(BLB)ライトを放出するもの)、白熱灯、高輝度放電ランプ(例えば、金属ハロゲン化物ランプ)、冷陰極管、光ファイバ導波路、有機発光ダイオード(OLED)、またはエレクトロルミネセンス(EL)を生成させる装置とすることができる。
加熱装置は、そうでなければ、装置から出て行くであろう光子を反射させることにより、加熱装置の効率を増加させるために、装置の1つ以上の側に配置されたミラーを任意で有することができる。ミラーは、例えば近IR範囲において高反射性とすることができ、側面のメタライゼーションとすることができる。特定的には、加熱装置は、1つ以上のエッジミラー、例えば、選択反射エッジミラーを含むことができる。エッジミラーは、エッジに配置することができ、そうでなければ装置から脱出したであろう放射線をリダイレクトさせて放射線放出層中に戻すことができる。選択反射エッジミラーは、放射線源と放射線放出層の間のエッジに配置することができ、そのため、源スペクトルは大部分が放射線源と装置の間で伝達され、一方、発光剤の放出スペクトルは、大部分が反射されて、放射線放出層に戻される。放出層第二表面からだけからの放出が望ましい場合、表面ミラーは、放出層第一表面上に配置することができ、または、その間にギャップが存在するように前記表面の近位に配置することができる。ギャップは、液体(例えば、水、油、ケイ素流体、など)、放射線放出層より低い屈折率を有する固体、またはガス(例えば、空気、酸素、窒素、など)を含むことができる。ギャップは、放射線放出層より低いRIを有する液体またはガスを含むことができる。ギャップは装置内での全内部反射を支持する空気ギャップとすることができる。
加熱装置は、装置の外面上に保護コーティング層を備えることができる。加熱装置は、放出層第二表面、吸収層第一表面、放出層第一表面、吸収層第二表面、または前記の少なくとも1つを含む組み合わせ上に保護コーティング層を備えることができる。加熱装置は、保護コーティング層を備えることができ、ここで、コーティングは、放出層第一表面および吸収層第二表面の1つまたは両方に適用することができる。保護コーティング層は、UV防御層、耐摩耗層、防曇層、または前記の1つ以上を含む組み合わせを含むことができる。保護コーティング層は、シリコーンハードコートを含むことができる。
UV防御層は、装置の外面に適用することができる。例えば、UV防御層は、100マイクロメートル(μm)以下の厚さを有するコーティングとすることができる。UV防御層は、4μm〜65μmの厚さを有するコーティングとすることができる。UV防御層は、様々な手段、例えばプラスチック基材をコーティング溶液中に、室温および大気圧にて浸漬させること(すなわち、浸漬コーティング)により適用することができる。UV防御層はまた、他の方法、例えば、限定はされないが、流し塗、カーテンコーティング、およびスプレーコーティングにより適用することができる。UV防御層はシリコーン(例えば、シリコーンハードコート)、ポリウレタン(例えば、ポリウレタンアクリレート)、アクリル、ポリアクリレート(例えば、ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレート)、ポリフッ化ビニリデン、ポリエステル、エポキシ、および前記の少なくとも1つを含む組み合わせを含むことができる。UV防御層は、UVブロッキングポリマ、例えばポリ(メチルメタクリレート)、ポリウレタン、または前記の1つまたは両方を含む組み合わせを含むことができる。UV防御層は、UV吸収分子を含むことができる。UV防御層はシリコーンハードコート層(例えば、AS4000、AS4700、またはPHC587、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ(Momentive Performance Materials)から市販されている)を含むことができる。
UV吸収分子は、ヒドロキシベンゾフェノン(例えば、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン)、ヒドロキシベンゾトリアジン、シアノアクリレート、オキサニリド、ベンゾオキサジノン(例えば、2,2’−(1,4−フェニレン)ビス(4H−3,1−ベンゾキサジン−4−オン、サイテック(Cytec)から商標名サイアソーブ(CYASORB)UV−3638で市販されている)、サリチル酸アリール、ヒドロキシベンゾトリアゾール(例えば、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、および2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェノール、サイテックから商標名サイアソーブ5411で市販されている)、または前記の少なくとも1つを含む組み合わせを含むことができる。UV吸収分子は、ヒドロキシフェニルタジン(hydroxyphenylthazine)、ヒドロキシベンゾフェノン、ヒドロキシルフェニルベンゾタゾール(hydroxylphenylbenzothazole)、ヒドロキシフェニルトリアジン、ポリアロイルレゾルシノール、シアノアクリレート、または前記の少なくとも1つを含む組み合わせを含むことができる。UV吸収分子は、組成物中のポリマの総重量に基づき、0.01から1wt%、特定的には0.1から0.5wt%、より特定的には0.15から0.4wt%の量で存在することができる。
UV防御層は、プライマー層およびコーティング(例えば、トップコート)を含むことができる。プライマー層は、UV防御層の装置への接着を助けることができる。プライマー層は、アクリル、ポリエステル、エポキシ、および前記の少なくとも1つを含む組み合わせを含むことができるが、それらに限定されない。プライマー層はまた、UV防御層のトップコート中のものに加えて、またはその代わりに紫外線吸収剤を含むことができる。例えば、プライマー層は、アクリルプライマー(例えば、SHP401またはSHP470、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズから市販されている)を含むことができる。
耐摩耗層(例えば、コーティングまたはプラズマコーティング)は、装置の1つ以上の表面に適用することができる。例えば、耐摩耗層は、吸収体層第二表面および放出層第一表面の1つまたは両方の近位に配置することができ、ここで、各耐摩耗層は独立して、前記表面の1つと直接接触することができ、または、UV防御層などの第2の防御層を、間に配置することができる。耐摩耗層は単一層または多数の層を含むことができ、加熱装置の耐摩耗性を改善することにより、強化機能を付加することができる。一般に、耐摩耗層は、有機コーティングおよび/または無機コーティング、例えば、限定はされないが、酸化アルミニウム、フッ化バリウム、窒化ホウ素、酸化ハフニウム、フッ化ランタン、フッ化マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化スカンジウム、一酸化ケイ素、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、オキシ窒化ケイ素、炭化ケイ素、オキシ炭化ケイ素、水素化オキシ炭化ケイ素、酸化タンタル、酸化チタン、酸化スズ、酸化インジウムスズ、酸化イットリウム、酸化亜鉛、セレン化亜鉛、硫化亜鉛、酸化ジルコニウム、チタン酸ジルコニウム、ガラス、および前記の少なくとも1つを含む組み合わせを含むことができる。
耐摩耗層は、真空補助堆積プロセスおよび大気中コーティングプロセスなどの様々な堆積技術により適用することができる。例えば、真空補助堆積プロセスとしては、プラズマ強化化学蒸着(PECVD)、arc−PECVD、膨張性熱プラズマPECVD、イオン補助プラズマ堆積、マグネトロンスパッタリング、電子ビーム蒸着、およびイオンビームスパッタリングが挙げられるが、それらに限定されない。
任意で、層の1つ以上(例えば、UV防御層および/または耐摩耗層および/または防曇層)は、積層またはフィルムインサート成形などの方法により、加熱装置の外面に適用されたフィルムとすることができる。この場合、機能層(複数可)またはコーティング(複数可)は、フィルムに、および/またはフィルムを有する側とは反対の加熱装置の側に適用することができるであろう。例えば、1を超える層を含む、共押出フィルム、押出コート、ローラーコート、または押出積層フィルムが、前に記載されるハードコート(例えば、シリコーンハードコート)の代わりとして使用され得る。フィルムは、UV防御層(すなわち、フィルム)の耐摩耗層への接着を促進するために添加物またはコポリマを含むことができ、および/またはそれ自体、耐候性材料、例えば、アクリル(例えば、ポリメチルメタクリレート)、フルオロポリマ(例えば、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル)、などを含むことができ、および/または、その下にある基材を保護するのに十分、紫外線の透過をブロックすることができ、および/または3次元成形パネルのフィルムインサート成形(FIM)(インモールド装飾(IMD))、押出加工、または積層加工処理に好適であり得る。
1つ以上の層は各々独立して、添加物を含むことができる。添加物としては、着色剤(複数可)、抗酸化剤(複数可)、界面活性剤(複数可)、可塑剤(複数可)、赤外線放射吸収体(複数可)、帯電防止剤(複数可)、抗菌薬(複数可)、流れ添加物(複数可)、分散剤(複数可)、相溶化剤(複数可)、硬化触媒(複数可)、UV吸収分子(複数可)、および前記の少なくとも1つを含む組み合わせが挙げられる。様々な層に添加されるいずれの添加物の型および量も、エンクロージャの所望の性能および最終用途に依存する。
UV吸収分子としては、ヒドロキシベンゾフェノン(例えば、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン)、ヒドロキシベンゾトリアジン、シアノアクリレート、オキサニリド、ベンゾオキサジノン(例えば、2,2’−(1,4−フェニレン)ビス(4H−3,1−ベンゾキサジン−4−オン、サイテックから商標名サイアソーブUV−3638で市販されている)、サリチル酸アリール、ヒドロキシベンゾトリアゾール(例えば、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、および2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェノール、サイテックから商標名サイアソーブ5411で市販されている)または前記UV安定剤の少なくとも1つを含む組み合わせが挙げられる。UV安定剤は、組成物中のポリマの総重量に基づき、0.01から1wt%、特定的には0.1から0.5wt%、より特定的には0.15から0.4wt%の量で存在することができる。
保護コーティング(複数可)は、近IR範囲で吸収しないように選択することができる。
保護コーティング層は、放射線放出層より低い屈折率を有することができる。保護コーティング層は、放射線放出層および吸収体層より低い屈折率を有することができる。保護コーティングは、放出層ホスト材料より低い屈折率を有することができる。
加熱装置は、平面パネル、ガラス窓、またはモジュールを照らすためのレンズとすることができる。加熱装置は、曇り除去、除霜、および除氷の1つ以上のために使用することができ、特定的には外部照明などの用途、例えば、自動車用外部照明(ヘッドライトおよびテールライト)、飛行場灯火、街灯、交通信号灯、および信号灯、例えば、輸送(自動車)または建築用途のためのガラス窓(天窓)、例えば、冷蔵庫ドア、フリーザードア、フリーザーの内壁および/または冷蔵庫コンパートメントを除霜するための器具において、または看板のために使用することができる。そのような加熱装置により、曇り除去、除霜、および除氷の1つ以上が、抵抗加熱された導体の使用なしで達成され得る。
加熱装置は、加熱される表面、例えばミラー(例えば、浴室、運動施設、プール施設、およびロッカールームに配置されたミラー)、床、ドア(例えば、冷蔵庫ドアおよびフリーザードア)、棚、カウンター、などのために使用することができる。加熱される表面がミラーである場合、ミラーは、放射線放出層以外の層の表面上で「銀めっき」することができる。
表面を加熱するための本装置および表面を加熱する方法のいくつかの実施形態が以下で明記される。
実施形態1:源放射線を放出する放射線源と、放出層ホスト材料および発光剤を含む放射線放出層であって、放射線放出層はエッジ、放出層第一表面、および放出層第二表面を含み、エッジはdの高さを有し、放出層第一表面は長さLを有し、長さLは高さdより大きく、ならびに長さL対高さdの比は10以上である放射線放出層と、放射線源はエッジに連結され、源放射線は放射線源からエッジを通して伝達され、発光剤を励起し、その後、発光剤は放出放射線を放出し、放出放射線の少なくとも一部は、エスケープコーンを通り放出層第二表面を通って出て行き、吸収体層であって、吸収体層は吸収体層第一表面を含み、吸収体層第一表面は放出層第二表面と直接接触し、吸収体層はエスケープコーンを通って脱出する放出放射線を吸収する吸収体を含む、吸収体層とを備える、加熱装置。
実施形態2:放出層第一表面および放出層第二表面の1つまたは両方から放出される放射線は均一であり、そのため、放出層第一表面および放出層第二表面上の全ての場所で測定される放射線は、個々の表面から放出される平均放射線の40%、特定的には、30%、より特定的には、20%以内である、実施形態1の装置。
実施形態3:放出された放射線は、吸収体層第二表面上に位置する1mmの厚さの氷の層を1時間以内に融解することができる、前記実施形態のいずれかの装置。
実施形態4:長さL対高さdの比は30以上である、前記実施形態のいずれかの装置。
実施形態5:吸収体は光を放出しない、前記実施形態のいずれかの装置。
実施形態6:吸収体層は吸収体層ホスト材料を含まない、前記実施形態のいずれかの装置。
実施形態7:吸収体層は吸収体層ホスト材料を含む、実施形態1ないし5のいずれかの装置。
実施形態8:放出層ホスト材料および吸収体層ホスト材料の1つまたは両方はポリカーボネート、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリビニルブチラール、ポリイソプレン、または前記の1つ以上を含む組み合わせを含む、前記実施形態のいずれかの装置。
実施形態9:ポリエステルはポリエチレンテレフタレートを含み、ポリアクリレートは、ポリメチルメタクリレートなどのポリアルキルメタクリレートを含む、実施形態8の装置。
実施形態10:放射線放出層は、吸収体層よりも高い屈折率を有する、前記実施形態のいずれかの装置。
実施形態11:吸収体は有機化合物、無機化合物、または前記の1つまたは両方を含む組み合わせを含む、前記実施形態のいずれかの装置。
実施形態12:吸収体は、希土類元素(例えば、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、YbおよびLu)、ITO、ATO、フタロシアニン化合物、ナフタロシアニン化合物、アゾ染料、アントラキノン、スクアリン酸誘導体、インモニウム染料、ペリレン、クアテリレン、ポリメチン、または前記の1つ以上を含む組み合わせを含む、前記実施形態のいずれかの装置。
実施形態13:吸収体は、フタロシアニンおよびナフタロシアニンの1つまたは両方を含み、前記の1つまたは両方は、バリア側鎖、例えば、フェニル、フェノキシ、アルキルフェニル、アルキルフェノキシ、tert−ブチル、−S−フェニル−アリール、−NH−アリール、NH−アルキル、などを有することができる、前記実施形態のいずれかの装置。
実施形態14:吸収体はクアテリレンテトラカルボンイミド化合物およびリン酸Cu(II)化合物の1つまたは両方を含み、リン酸Cu(II)化合物はリン酸メタクリロイルオキシエチル(MOEP)および炭酸銅(II)(CCB)の1つまたは両方を含むことができる、前記実施形態のいずれかの装置。
実施形態15:吸収体は、XBにより表される六ホウ化物であって、XはLa、Ce、Pr、Nd、Gd、Tb、Dy、Ho、Y、Sm、Eu、Er、Tm、Yb、Lu、Sr、およびCaから選択される少なくとも1つである六ホウ化物、ならびに任意でITOおよびATOの1つまたは両方を含む粒子を含み、六ホウ化物対粒子の比は0.1:99.0から15:85であり、粒子は、200nm以下の平均直径を有することができる、前記実施形態のいずれかの装置。
実施形態16:発光剤は染料、量子ドット、希土類錯体、遷移金属イオン、または前記の1つ以上を含む組み合わせを含む、前記実施形態のいずれかの装置。
実施形態17:放出放射線は、UV範囲、可視範囲、近IR範囲、または前記の1つ以上を含む組み合わせの波長を有する放射線を含む、前記実施形態のいずれかの装置。
実施形態18:放出放射線は近IR範囲の波長を有する放射線を含む、実施形態17の装置。
実施形態19:発光剤は、主軸上で測定すると、40nm以下の平均粒子サイズを有する、前記実施形態のいずれかの装置。
実施形態20:発光剤は可視光を散乱させない、前記実施形態のいずれかの装置。
実施形態21:水または氷の存在を検出するためのセンサをさらに備える、前記実施形態のいずれかの装置。
実施形態22:放射線源をオンおよびオフするように構成されたスイッチをさらに備える、前記実施形態のいずれかの装置。
実施形態23:エッジミラー、選択反射エッジミラー、および表面ミラーの1つ以上をさらに備える、前記実施形態のいずれかの装置。
実施形態24:放射線放出層および吸収体層の1つまたは両方はインモールドコーティング層を含む、前記実施形態のいずれかの装置。
実施形態25:保護コーティングをさらに備え、保護コーティングはUV防御層、耐摩耗層、防曇層、または前記の1つ以上を含む組み合わせを含む、前記実施形態のいずれかの装置。
実施形態26:発光剤は(py)24Nd2868(SePh)16、NaCl:Ti2+、MgCl:Ti2+、CsZrBr:Os4+、CsZrCl:Re4+、YAlO:Cr3+,Yb3+、YGa12:Cr3+,Yb3+、ローダミン6G、インダセン染料、置換されたアミノ基およびシアノ基の1つまたは両方を有するピラジン型化合物、プテリジン化合物、ペリレン型化合物、アントラキノン型化合物、チオインジゴ型化合物、ナフタレン型化合物、キサンテン型化合物、ピロロピロールシアニン(PPCy)、ビス(PPCy)染料、受容体置換スクアライン、ランタニド系化合物、または前記の1つ以上を含む組み合わせを含む、前記実施形態のいずれかの装置。
実施形態27:発光剤は(py)24Nd2868(SePh)16、NaCl:Ti2+、MgCl:Ti2+、CsZrBr:Os4+、CsZrCl:Re4+、YAlO:Cr3+,Yb3+、YGa12:Cr3+,Yb3+、または前記の1つ以上を含む組み合わせを含む、前記実施形態のいずれかの装置。
実施形態28:前記実施形態の装置のいずれかを使用して吸収体層第二表面を加熱するための方法であって、放射線源から源放射線を放出させる工程、放出層ホスト材料および発光剤を含む放射線放出層を放射線で照射する工程であって、放射線放出層はエッジ、放出層第一表面、および放出層第二表面を含む工程、放射線源はエッジに連結され、源放射線は放射線源からエッジを通して伝達され、発光剤を励起し、その後、発光剤は放出放射線を放出し、放出放射線の少なくとも一部は、エスケープコーンを通り放出層第二表面を通って出て行き、放出放射線を吸収体層第一表面および吸収体層第二表面を含む吸収体層中の吸収体により吸収させる工程であって、吸収体層第一表面は放出層第二表面と直接接触する工程、吸収体層第二表面を加熱する工程、を含む方法。
実施形態29:吸収体層第二表面上の氷および/または水の存在を感知する工程をさらに含む、実施形態28の方法。
実施形態30:水および/または氷が吸収体層第二表面上で感知された場合、放射線源のスイッチをオンにし、吸収体層第二表面が水および/または氷を有さない場合、放射線源のスイッチをオフにする工程をさらに含む、実施形態29の方法。
一般に、発明は、代替的に、本明細書で開示される任意の適切な構成要素を含む、これらから構成される、またはこれらから本質的に構成され得る。発明は加えて、またはその代わりに、先行技術組成物で使用される、または、そうでなければ、本発明の機能および/または目的の達成に必要でない任意の構成要素、材料、材料成分、アジュバントまたは種を欠く、または実質的に含まないように策定することができる。
本明細書で開示される全ての範囲は終点を含み、終点は独立して互いに組み合わせ可能である(例えば、「25wt%まで、または、より特定的には、5wt%から20wt%」の範囲は、終点および「5wt%から25wt%」の範囲の全ての中間値を含む、など)。「組み合わせ」は、ブレンド、混合物、合金、反応生成物、などを含む。さらに、「第1の」「第2の」などの用語は、本明細書ではいずれの順、量、または重要性も示さないが、むしろ、1つの要素を別の要素と比較して示すために使用される。「1つの(a、an)」および「その(the)」という用語は本明細書では、量の制限を示さず、本明細書で別記されない限り、または文脈により明確に反対されない限り、単数形および複数形の両方を含むと解釈されるべきである。添え字「(複数可)」は、本明細書では、これが修飾する用語の単数形および複数形の両方を含むことが意図され、よって、1つ以上のその用語を含む(例えば、フィルム(複数可)は1つ以上のフィルムを含む)。明細書を通して、「1つの実施形態」、「別の実施形態」、「一実施形態」、などへの言及は、実施形態に関連して記載される特定の要素(例えば、特徴、構造、および/または特性)が、本明細書で記載される少なくとも1つの実施形態に包含され、他の実施形態では存在してもよく、または存在しなくてもよいことを意味する。加えて、記載される要素は、様々な実施形態において任意の好適な様式で組み合わせることができることが理解されるべきである。
特定の実施形態について記載してきたが、現在のところ予期されないまたは予期され得ない代替物、改変、変更、改善、および実質的な等価物は、出願人または他の当業者であれば思いつくことができる。したがって、出願された、および補正される可能性のある添付の特許請求の範囲は、そのような代替物、改変、変更、改善、および実質的な等価物を全て包含することが意図される。
本出願は、2014年11月25日に出願された米国仮特許出願第62/084,071号の恩典を主張する。関連出願は参照により本明細書に組み込まれる。

Claims (10)

  1. 源放射線を放出する放射線源と、
    放出層ホスト材料および発光剤を含む放射線放出層であって、前記放射線放出層はエッジ、放出層第一表面、および放出層第二表面を含み、前記エッジはdの高さを有し、前記放出層第一表面は長さLを有し、長さLは高さdより大きく、前記長さL対前記高さdの比は10以上である、放射線放出層と、
    前記放射線源は前記エッジに連結され、前記源放射線は前記放射線源から前記エッジを通して伝達され、前記発光剤を励起し、その後、前記発光剤は放出放射線を放出し、前記放出放射線の少なくとも一部は、エスケープコーンを通り前記放出層第二表面を通って出て行き、
    吸収体層であって、前記吸収体層は吸収体層第一表面を含み、前記吸収体層第一表面は前記放出層第二表面と直接接触し、前記吸収体層は、前記エスケープコーンを通って脱出する放出放射線を吸収する吸収体を含む、吸収体層と
    を備える、加熱装置。
  2. 前記放出層第一表面および前記放出層第二表面の1つまたは両方から放出される前記放出放射線は均一であり、そのため、前記放出層第一表面および前記放出層第二表面上の全ての場所で測定される放射線は、前記個々の表面から放出される平均放射線の40%以内である、請求項1に記載の装置。
  3. 前記長さL対前記高さdの比は30以上である、前記請求項のいずれか一項に記載の装置。
  4. 前記吸収体層は、吸収体層ホスト材料を含み、
    前記放出層ホスト材料および前記吸収体層ホスト材料の1つまたは両方はポリカーボネート、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリビニルブチラール、ポリイソプレン、ポリイミド、または前記の1つ以上を含む組み合わせを含む、前記請求項のいずれか一項に記載の装置。
  5. 前記放射線放出層は、前記吸収体層よりも高い屈折率を有する、前記請求項のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記発光剤は染料、量子ドット、希土類錯体、遷移金属イオン、または前記の1つ以上を含む組み合わせを含む、前記請求項のいずれか一項に記載の装置。
  7. 前記発光剤は、主軸上で測定すると、40nm以下の平均粒子サイズを有する、前記請求項のいずれか一項に記載の装置。
  8. 水または氷の存在を検出するためのセンサ、及び前記放射線源をオンおよびオフするように構成されたスイッチのうちの1つまたは両方をさらに備える、前記請求項のいずれか一項に記載の装置。
  9. 前記発光剤は(py)24Nd2868(SePh)16、NaCl:Ti2+、MgCl:Ti2+、CsZrBr:Os4+、CsZrCl:Re4+、YAlO:Cr3+,Yb3+、YGa12:Cr3+,Yb3+、ローダミン6G、インダセン染料、置換されたアミノ基およびシアノ基の1つまたは両方を有するピラジン型化合物、プテリジン化合物、ペリレン型化合物、アントラキノン型化合物、チオインジゴ型化合物、ナフタレン型化合物、キサンテン型化合物、ピロロピロールシアニン(PPCy)、ビス(PPCy)染料、受容体置換スクアライン、ランタニド系化合物、または前記の1つ以上を含む組み合わせを含む、前記請求項のいずれか一項に記載の装置。
  10. 吸収体層第二表面を加熱するための方法であって、
    放射線源から源放射線を放出させる工程、
    放出層ホスト材料および発光剤を含む放射線放出層を前記放射線で照射する工程であって、前記放射線放出層はエッジ、放出層第一表面、および放出層第二表面を含む、工程、
    前記放射線源は前記エッジに連結され、前記源放射線は前記放射線源から前記エッジを通して伝達され、前記発光剤を励起し、その後、前記発光剤は放出放射線を放出し、前記放出放射線の少なくとも一部は、エスケープコーンを通り前記放出層第二表面を通って出て行き、
    前記放出放射線を吸収体層第一表面および吸収体層第二表面を含む吸収体層中の吸収体により吸収させる工程であって、前記吸収体層第一表面は前記放出層第二表面と直接接触する、工程、
    前記吸収体層第二表面を加熱する工程
    を含む、方法。
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